JP4299073B2 - 手書き図形計測方法,手書き図形計測装置および手書き図形計測プログラム - Google Patents

手書き図形計測方法,手書き図形計測装置および手書き図形計測プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4299073B2
JP4299073B2 JP2003287276A JP2003287276A JP4299073B2 JP 4299073 B2 JP4299073 B2 JP 4299073B2 JP 2003287276 A JP2003287276 A JP 2003287276A JP 2003287276 A JP2003287276 A JP 2003287276A JP 4299073 B2 JP4299073 B2 JP 4299073B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vertex
handwritten
vector
threshold
preset
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003287276A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005056209A (ja
Inventor
智樹 渡部
浩樹 安西
伸彦 竹原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2003287276A priority Critical patent/JP4299073B2/ja
Publication of JP2005056209A publication Critical patent/JP2005056209A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4299073B2 publication Critical patent/JP4299073B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Character Discrimination (AREA)

Description

本発明は,コンピュータの画面上などでユーザが任意に図形を描画できる画面入出力装置においてユーザが描画した図形を判別する技術に関するものであり,特に,手書き図形の頂点を容易に検出する技術に関するものである。
従来,ユーザにより手書き入力された図形や文字を認識する方法として,標準パターンと入力パターンとに含まれるストロークの特徴点を照合するものがあった。例えば,下記の特許文献1「オンライン手書き文字認識装置」では,標準パターンと入力パターンのストロークについてそれぞれ等間隔で特徴点を抽出し,ストロークおよび特徴点の対応をそれぞれ決定することにより,変形した手書きであっても安定したパターンの整合が可能となっている。
特開平8−167002号公報
しかし,上記の従来技術ような方法では標準パターンとの照合が必須でなり,単純に図形の頂点の位置を検出したり,頂点数を算出するような場合には,その計算処理が必要以上に複雑になってしまっていた。
また,頂点の数を抽出するだけであれば,直線と見なせる線分の数を算出する方法があるが,頂点数を抽出したい図形が手書きの場合には,線分と判定するための直線との近似などの処理が必要であった。
本発明は,上記の問題点の解決を図り,ユーザにより手書き入力された図形や文字の線分における頂点を,他のデータの参照を行わずに抽出することを可能とし,手書きによる多少のブレがあっても辺となる線分を容易に判定することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明は,上記の課題を解決するため,図形等の手書き入力時における辺となる線分の描画ストロークと頂点付近の描画ストロークとの時間的な差,すなわち描画速度の変化に着目して頂点の抽出を行うことを特徴とする。
図形等の手書き入力時における頂点付近の描画ストロークは,物理的に手を動かす方向を変えて角度をつけようとするユーザの意識が働くため,線分のストロークと比べてストロークの描画が遅くなる。これらのストロークの時間的な差異を抽出することで,ユーザが意図的に頂点を描いたか否かを判定することができる。
本発明では,ユーザの描画の開始から終了までのストローク中に,できるだけ短い単位時間での描画の向きと移動距離を示すベクトルを順次生成する。頂点付近ではストロークの描画が遅くなるため,頂点付近を描画しているときに生成されるベクトルは,線分を描画しているときに生成されるベクトルと比べてベクトル長が短くなる。頂点で描画する手の動きが止まると,生成されるベクトルのベクトル長は0になる。しかし,実際には手書き描画において,頂点を描画しているときに描画する手の動きが完全に止まるとは限らない。
そこで,本発明では,ベクトル長に閾値を設け,このベクトル長閾値より小さいベクトル長のベクトルが別途設定する頂点候補閾値以上連続して生成されている場合に,頂点が描画されているものと判定する。
また,ストロークの描画が遅い場合には,線分の描画中にもかかわらず頂点が描画されていると判定されてしまう可能性がある。このような誤判定を防ぐために,頂点が描画されていると判定する前後のベクトルの向きが,あらかじめ設定された角度閾値以内の場合には,頂点が描画されていると判定しないようにする
以上の頂点の検出において,円のように曲線だけによって描かれる図形の場合には,頂点が存在しないため,頂点数は0(ゼロ)となる。
なお,ベクトル生成の単位時間や,ベクトル長閾値,頂点候捕閾値,角度閾値について,タッチパネルディスプレイなどの画面入出力装置の大きさに対するユーザの平均的なストロークの描画のスピードをもとに事前に設定する。リアルタイムに頂点を計測する場合に全体ストロークに時間制限を設けるようにしてもよい。制限時間内に描画が終了しなかった場合には,ユーザに再入力を要求する。
本発明によれば,図形の照合パターンを用意することなく,単位時間におけるユーザの手書きストロークから単位時間ごとにストロークの向きと移動距離を示すベクトルを生成し,0に近い閾値以内のベクトル長のベクトルが別途設定した頂点候補閾値の値以上連続して生成されているときに頂点が描画されていると判定することで,ユーザの意図的な頂点の描画を抽出することが可能となる。
以下,本発明を実施するための最良の形態を,図面を用いて説明する。図1は,本発明に係る手書き図形計測装置の構成例を示す図である。手書き図形計測装置10は,単位時間計測部11,座標取得部12,ベクトル生成部13,頂点検出部14,閾値記憶部15を備える。これらの各部は,CPUとメモリとソフトウェアプログラムとによって実現することができる。また,手書き図形計測装置10は,タッチパネルディスプレイやタブレット等の手書き図形入力装置20と接続されている。
手書き図形計測装置10において,単位時間計測部11は,手書き図形入力装置20におけるユーザの手書き図形の入力の開始から終了までの間,あらかじめ設定された単位時間が経過するごとに,その旨を座標取得部12に通知する。座標取得部12は,単位時間計測部11からの通知を受けると,手書き図形入力装置20からユーザが描画している手書き図形の現在の座標を取得する。
ベクトル生成部13は,座標取得部12により取得された現在の座標とすでに取得されていた一つ前の座標とからベクトルを生成する。頂点検出部14は,閾値記憶部15にあらかじめ記憶されている各閾値を用いて,生成されたベクトルから頂点を検出する。
図2は,本実施の形態における手書き図形の頂点数計測処理フローチャート(1)である。図2のフローチャートは,図1に示す手書き図形計測装置10を用いて手書き図形の頂点数の計測を行う場合の処理の例を示している。この例では,ユーザがコンピュータに接続されたタッチパネルディスプレイ(手書き図形入力装置20)上で任意の図形を描画するものとし,ユーザがタッチパネルディスプレイに接触しているか否かで描画中か否かを判定するものとする。
まず,頂点候補カウンタC1と頂点数カウンタC2とに0(ゼロ)を代入し,初期化する(ステップS10)。ユーザのタッチパネルディスプレイへの接触を検出すると(ステップS11),接触した現在のタッチパネルディスプレイ上の座標を取得し(ステップS12),その座標をベクトルの開始点に設定する(ステップS13)。
あらかじめ設定された単位時間だけ待機した後(ステップS14),ユーザが接触している現在のタッチパネルディスプレイ上の座標を取得し(ステップS15),その座標をベクトルの終了点に設定する(ステップS16)。
ここで,あらかじめ設定される単位時間は,タッチパネルディスプレイのサイズやコンピュータの処理能力にもよるが,数msec〜数10msec単位が望ましい。
また,単位時間待機している間にもユーザは描画を行っているため,単位時間待機後の座標は待機前の座標から移動しており,これらの座標により生成されたベクトルは,単位時間の描画の向きと移動量とを表すことになる。すなわち,ベクトル長が単位時間の描画の移動量であり,単位時間の待機中にまったく座標の移動がなければ,ベクトル長は0となる。よって,ベクトル長が0であれば頂点が描画されているものと考えられる。
ただし,実際には完全に描画が停止した状態でなくても,頂点が描画されていると認められる場合がある。ここでは,次の2つの条件を満たしたときに,頂点が描画されているものと判定する。
〔条件1〕:ベクトル長Lがあらかじめ設定されたベクトル長閾値Th1よりも小さい。〔条件2〕:条件1を満たす状態があらかじめ設定された頂点候補閾値Th2の回数以上連続する。
ここで,ベクトル長閾値Th1とは,停止あるいはそれに近い状態であると判断される単位時間あたりの移動量の閾値である。単位時間の長さやタッチパネルディスプレイのサイズ,精度などの状況によって事前に設定される。また,頂点候補閾値Th2は,頂点が描画されていると判定するために必要な,ベクトル長Lがベクトル長閾値Th1より小さいベクトルの連続出現回数の閾値である。頂点が描画されていると判定可能な停止状態の継続時間を,単位時間で割った値などでよい。これらの閾値は,種々の図形や文字の描画実験において単位時間ごとにストロークのベクトル長を観測し,それらの多くの実験結果を統計処理して定めてもよい。
ステップS13において設定された開始点とステップS16で設定された終了点とからなるベクトルのベクトル長Lが条件1(ベクトル長L<ベクトル長閾値Th1)を満たすか否かを判定し(ステップS17),条件1を満たす場合には,頂点候補カウンタC1に1を加える(ステップS18)。次に,描画中であるか否か,すなわちユーザがまだタッチパネルに接触しているか否かを判定し(ステップS19),描画中であればステップS13に戻って次のベクトルを算出する。
ステップS17において条件1を満たさない場合には,頂点候補カウンタC1が条件2(頂点候補カウンタC1≧頂点候補閾値Th2)を満たすか否かを判定し(ステップS20),条件2を満たす場合には,頂点であると判定して頂点数カウンタC2に1を加え(ステップS21),頂点候補カウンタC1を0(ゼロ)にクリアする(ステップS22)。次に,描画中であるか否かを判定し(ステップS19),描画中であればステップS13に戻って次のベクトルを算出する。
ステップS20において条件2を満たさない場合には,頂点候補カウンタC1を0(ゼロ)にクリアし(ステップS22),ステップS19の判定へ進む。
ステップS19においてユーザがタッチパネルディスプレイに接触していなければ,ユーザによる描画が終了しているものとし,その時点での頂点数カウンタC2の値を頂点数として出力し(ステップS23),処理を終了する。
なお,ステップS15において取得された現在の座標は,ステップS19から処理が戻った場合に,ステップS13において次のベクトルの開始点に設定される。
次にユーザの描画の例を用いて,頂点検出の詳細を説明する。図3は,本実施の形態における手書き図形の頂点の検出を説明する図である。図3の例は,ユーザが三角形を描画した場合の例である。
図3(a)において,ユーザはストロークSt1,ストロークSt2,ストロークSt3の順に三角形を描画しているものとする。一つ一つ点は単位時間ごとに取得された座標を示している。頂点付近の座標点群を頂点候補群とし,描画された順に,頂点候補群V1,頂点候補群V2,頂点候補群V3とする。ストロークの途中では座標点の間隔が広くなっており,頂点候補群V1〜V3の付近では座標点の間隔が狭くなっている。これは,辺を描画しているときの描画の速度は速く,頂点付近を描画しているときの描画の速度は遅いことを示す。
図3(b)は,図3(a)におけるストロークSt1の途中から,頂点候補群V1,ストロークSt2の途中までを示している。図3において,座標点P1から座標点P12まで順に座標が取得されているものとし,座標点Pnを開始点とし,座標点Pn+1を終了点として生成されたベクトルをベクトルAnとする(図3(b)の場合,n=1〜11)。ここで,矢印Aはベクトル長閾値Th1を示しており,ベクトル長の比較のために,各座標点PnからのベクトルAnの方向と平行に標記してある。
図3(b)において,ベクトルA1〜A3とベクトルA9〜A11は,ベクトル長閾値Th1を示す矢印Aよりもベクトル長Lが長く,ベクトルA4〜A8は,ベクトル長閾値Th1を示す矢印Aよりもベクトル長Lが短いので,頂点候補カウンタC1は5となる。ここで,例えば,頂点候補閾値Th2が4と設定されているものとすると,頂点候補群V1は条件2(頂点候補カウンタC1≧頂点候補閾値Th2)を満たすこととなる。よって,頂点候補群V1の部分で頂点が描画されていると判定される。
以上のように,ユーザによるタッチパネルディスプレイ上での描画の開始から終了まで図2に示す手書き図形の頂点数計測処理を実行することにより,手書き図形計測装置10を用いて容易に手書き図形の頂点数を計測することができる。
図2に示すフローチャートでは,頂点数を検出する例を説明したが,頂点数をカウントするステップS21において,頂点の位置の計算を行うことにより,頂点数だけでなく,頂点の位置を検出することもできる。頂点の位置は,例えばベクトル長Lがベクトル長閾値Th1より小さい連続するベクトル群の開始点および終了点の重心位置として定めることができる。例えば,図3(b)における座標点P4〜P8の重心位置を算出して,それを頂点の位置とする。
また,例えばベクトル長Lがベクトル長閾値Th1より小さい区間の前後のベクトルの開始点および終了点を結ぶそれぞれの線分を延長した交点を,頂点の位置として求めてもよい。図3(b)の例では,座標点P3,P4の線分と,座標点P9,P10の線分とを延長したときの交点を,頂点の位置として定める。
次に,ストロークの描画が遅いために,線分のストローク中にもかかわらず条件1,条件2を満たしてしまうような場合でも対処可能な手書き図形の頂点の検出の例について説明する。
図4は,ストロークの描画が遅いために辺の部分で頂点が描画されていると判断されてしまう例を説明する図である。図4(a)は,頂点候補群が辺の部分である例を示しており,図4(b)は,頂点候補群が頂点の部分である例を示している。
図4(a)は,座標点P20から座標点P29に向けて描画したものであり,図4(b)は,座標点P30から座標点P39に向けて描画したものである。また,図4(A)において,座標点P23から座標点P27までの部分(頂点候補群V4)は,単位時間ごとに生成されたベクトル(A23〜A26)のベクトル長Lがベクトル長閾値Th1よりも短くなっており,図4(b)において,座標点P33から座標点P37までの部分(頂点候補群V5)は,単位時間ごとに生成されたベクトル(A33〜A36)のベクトル長Lがベクトル長閾値Th1よりも短くなっている。
図4(a)における座標点P20から座標点P27までの描画と,図4(b)における座標点P30から座標点P37までの描画はまったく同じ描画であり,図4(a)における座標点P27から座標点P29までの描画と,図4(b)における座標点P37から座標点P39までの描画が,異なる描画となっている。
例えば,頂点候補閾値Th2が4と設定されているものとすると,図2示す手書き図形の頂点数計測処理では,図4(a)の頂点候補群V4の部分でも,図4(b)の頂点候補群V5の部分でも頂点が描画されていると判定する。
図4(b)では,頂点前ベクトルA32の方向と,頂点後ベクトルA37の方向とが,異なる方向になっている。よって,図4(b)の例において,頂点候補群V5の部分で頂点が描画されていると判定するのは正しい。
ところが,図4(a)では,頂点前ベクトルA22と頂点後ベクトルA27とのベクトルの方向が同じ方向になっている。このことから,頂点候補群V4の部分で頂点が描画されているのではなく,辺の描画中にユーザの描画が一時的に遅くなったために,頂点候補群V4の部分の座標点の間隔が狭くなってしまったことがわかる。よって,図4(a)の例において,頂点候補群V4の部分で頂点が描画されていると判定するのは間違いである。
そこで,本実施の形態では,図4に示すような状態の場合にも正しい判定を行うために,前述した条件1,条件2の条件に,次の条件3を加えて,頂点の描画を判定する。
〔条件3〕:頂点候補群の前後の2つのベクトル(頂点前ベクトル,頂点後ベクトル)のなす角度θ1が同方向あるいはある一定の角度閾値Th3以内であれば頂点候補としない。
すなわち,生成されたベクトル長Lがベクトル長閾値Th1よりも小さいという条件1を満たすときには,頂点候補カウンタC1を増加させていき,条件1を満たさないときで頂点候補カウンタC1が頂点候補閾値Th2以上であるという条件2を満たす場合において,頂点候補をカウントする前のベクトル(頂点前ベクトル)と現在のベクトル(頂点後ベクトル)とがなす角度θ1が,ある一定の角度閾値Th3以上である場合にのみ,頂点が描画されていると判定する。ここで,条件1を満たすベクトルの前のベクトル(頂点前ベクトル)は,あらかじめ保持しておく。
これにより,図4(a)の場合には,頂点前ベクトルA22の方向と頂点後ベクトルA27の方向とが同じであるので,頂点候補群V4では頂点が描画されていないと判定され,図4(b)の場合には,頂点前ベクトルA32の方向と頂点後ベクトルA37の方向とが異なるので,頂点候補群V5では頂点が描画されていると判定される。
なお,描画開始直後は頂点前ベクトルがないため,描画開始直後の現在のベクトルを描画開始ベクトルとして別に保持おき,描画終了時の現在のベクトルと描画開始ベクトルとがなす角度θ2がある一定の角度閾値Th3以上である場合には,頂点が描かれていると判定する。
図5は,本実施の形態における手書き図形の頂点数計測処理フローチャート(2)である。図5のフローチャートは,図2に示す手書き図形の頂点数計測処理に,上記条件3を判定する処理を加えたものになっている。
まず,頂点候補カウンタC1と頂点数カウンタC2とに0(ゼロ)を代入し,初期化する(ステップS30)。ユーザのタッチパネルディスプレイへの接触を検出すると(ステップS31),接触した現在のタッチパネルディスプレイ上の座標を取得し(ステップS32),その座標をベクトルの開始点に設定する(ステップS33)。
あらかじめ設定された単位時間だけ待機した後(ステップS34),ユーザが接触している現在のタッチパネルディスプレイ上の座標を取得し(ステップS35),その座標をベクトルの終了点に設定する(ステップS36)。
ステップS33において設定された開始点とステップS36で設定された終了点とからなるベクトルのベクトル長Lが条件1(ベクトル長L<ベクトル長閾値Th1)を満たすか否かを判定し(ステップS37),条件1を満たす場合には,頂点候補カウンタC1に1を加える(ステップS38)。次に,描画中であるか否か,すなわちユーザがまだタッチパネルに接触しているか否かを判定し(ステップS39),描画中であればステップS33に戻って次のベクトルを算出する。
ステップS37において条件1を満たさない場合には,頂点候補カウンタC1が条件2(頂点候補カウンタC1≧頂点候補閾値Th2)を満たすか否かを判定し(ステップS40),条件2を満たさない場合には,ステップS45の処理へ進む。
ステップS40において条件2を満たす場合には,現在のベクトルが描画開始直後のベクトルであるか否かを判定し(ステップS41),描画開始直後のベクトルであれば,現在のベクトルを描画開始ベクトルとして保持し(ステップS42),ステップS45の処理へ進む。
ステップS41において描画開始直後のベクトルでなければ,頂点前ベクトルと現在のベクトル(頂点後ベクトル)とがなす角度θ1が条件3(頂点前ベクトルと頂点後ベクトルとのなす角度θ1≧角度閾値Th3)を満たすか否かを判定し(ステップS43),条件3を満たさない場合には,ステップS45の処理へ進む。
ステップS43において条件3を満たす場合には,頂点であると判定して頂点数カウンタC2に1を加え(ステップS44),ステップS45の処理へ進む。
現在のベクトルを頂点前ベクトルとして保持し(ステップS45),頂点候補カウンタC1を0(ゼロ)にクリアする(ステップS46)。次に,描画中であるか否かを判定し(ステップS39),描画中であれば,ステップS33に戻って次のベクトルを算出する。
ステップS39においてユーザがタッチパネルディスプレイに接触していなければ,ユーザによる描画が終了しているものとして,ステップS47へ進む。ステップS47では,ユーザが描画した図形が閉じた図形であるか否かを判定する。すなわち,描画の開始点と終了点とがほぼ同じ位置とみなしてよいか否かを判定する(ステップS47)。閉じた図形でなければ,頂点数カウンタC2の値を,求める頂点数として出力し(ステップS50),処理を終了する。
ステップS47の判定において閉じた図形であれば,描画開始ベクトルと現在のベクトルとがなす角度θ2が角度閾値Th3以上であるという条件を満たすか否かを判定し(ステップS48),条件を満たす場合にのみ,さらに頂点数カウンタC2に1を加える(ステップS49)。その後,頂点数カウンタC2の値を,求める頂点数として出力し(ステップS50),処理を終了する。
以上のように,頂点の検出の判定に条件3を加えることにより,線分の描画中にベクトル長閾値Th1よりも小さいベクトル長Lのベクトルが連続して頂点候補の数が頂点候補閾値Th2以上になってしまったときに頂点が描画されたと判定してしまう誤りを,防ぐことができる。
なお,本実施の形態においても,頂点数を検出するだけではなく,頂点の位置を検出することができることは,図2で説明した例と同様である。頂点の位置を検出する必要がある場合には,頂点候補群の重心位置を算出したり,頂点前ベクトルの線分の延長線と頂点後ベクトルの線分の延長線との交点を算出したりすればよい。
以上の手書き図形を計測する処理は,コンピュータとソフトウェアプログラムとによって実現することができ,そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供することも,ネットワークを通して提供することも可能である。
手書きで入力された図形や文字の頂点数または頂点の位置は,ユーザが入力しようとした図形や文字の重要な特徴となる。したがって,本発明は,例えば手書きで入力された図形や文字を認識する装置などに,適用することが可能である。
本発明に係る手書き図形計測装置の構成例を示す図である。 本実施の形態における手書き図形の頂点数計測処理フローチャート(1)である。 本実施の形態における手書き図形の頂点の検出を説明する図である。 ストロークの描画が遅いために辺の部分で頂点が描画されていると判断されてしまう例を説明する図である。 本実施の形態における手書き図形の頂点数計測処理フローチャート(2)である。。
符号の説明
10 手書き図形計測装置
11 単位時間計測部
12 座標取得部
13 ベクトル生成部
14 頂点検出部
15 閾値記憶部
20 手書き図形入力装置

Claims (3)

  1. 入力装置から手書き入力された図形の頂点を,コンピュータによって検出する手書き図形計測方法であって,
    前記入力装置による手書き図形の描画の開始から終了まで,あらかじめ設定された単位時間ごとに,手書き図形入力位置の座標を取得する過程と,
    前記取得した座標をもとに,前記設定された単位時間ごとの手書き図形入力位置の移動距離および移動方向を算出する過程と,
    前記算出した移動距離があらかじめ設定された移動距離の閾値よりも小さい状態が連続する回数をカウントする過程と,
    前記カウントした回数があらかじめ設定された回数の閾値以上であり,前記算出した移動距離があらかじめ設定された移動距離の閾値よりも小さい状態が連続する前の移動方向と後の移動方向とがなす角度があらかじめ設定された角度の閾値以上である場合に,頂点が描画されていると判定する過程とを有する
    ことを特徴とする手書き図形計測方法。
  2. 入力装置から手書き入力された図形の頂点を検出する手書き図形計測装置であって,
    前記入力装置による手書き図形の描画の開始から終了まで,あらかじめ設定された単位時間ごとに,手書き図形入力位置の座標を取得する前記座標取得手段と,
    前記取得した座標をもとに,前記設定された単位時間ごとの手書き図形入力位置の移動距離および移動方向を算出する算出手段と,
    前記算出した移動距離があらかじめ設定された移動距離の閾値よりも小さい状態が連続する回数をカウントし,その回数があらかじめ設定された回数の閾値以上であり,前記算出した移動距離があらかじめ設定された移動距離の閾値よりも小さい状態が連続する前の移動方向と後の移動方向とがなす角度があらかじめ設定された角度の閾値以上である場合に,頂点が描画されていると判定する頂点検出手段とを備える
    ことを特徴とする手書き図形計測装置。
  3. 請求項1に記載された手書き図形計測方法を,コンピュータに実行させるための手書き図形計測プログラム。
JP2003287276A 2003-08-06 2003-08-06 手書き図形計測方法,手書き図形計測装置および手書き図形計測プログラム Expired - Fee Related JP4299073B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003287276A JP4299073B2 (ja) 2003-08-06 2003-08-06 手書き図形計測方法,手書き図形計測装置および手書き図形計測プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003287276A JP4299073B2 (ja) 2003-08-06 2003-08-06 手書き図形計測方法,手書き図形計測装置および手書き図形計測プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005056209A JP2005056209A (ja) 2005-03-03
JP4299073B2 true JP4299073B2 (ja) 2009-07-22

Family

ID=34366293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003287276A Expired - Fee Related JP4299073B2 (ja) 2003-08-06 2003-08-06 手書き図形計測方法,手書き図形計測装置および手書き図形計測プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4299073B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5560151B2 (ja) * 2010-09-15 2014-07-23 株式会社日立ソリューションズ 手書き図形認識システム、手書き図形認識方法及びプログラム
JP6470431B2 (ja) * 2015-06-12 2019-02-13 株式会社アマダホールディングス オブジェクトのジオメトリーの生成
JP6535376B2 (ja) * 2017-09-28 2019-06-26 株式会社コロプラ プログラム、処理方法、および情報端末装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005056209A (ja) 2005-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101581954B1 (ko) 실시간으로 피사체의 손을 검출하기 위한 장치 및 방법
US8970696B2 (en) Hand and indicating-point positioning method and hand gesture determining method used in human-computer interaction system
CN108960163B (zh) 手势识别方法、装置、设备和存储介质
US8619049B2 (en) Monitoring interactions between two or more objects within an environment
CN106575170B (zh) 在触摸敏感设备中执行触摸动作的方法
US9052772B2 (en) Heuristics for 3D and 6D touch gesture touch parameter calculations for high-dimensional touch parameter (HDTP) user interfaces
CN109829368B (zh) 手掌特征的识别方法、装置、计算机设备及存储介质
KR20170030613A (ko) 터치 분류
US10067610B2 (en) Method and apparatus for recognizing touch gesture
CN103488429B (zh) 一种屏幕解锁方法和装置
CN111625157A (zh) 指尖关键点检测方法、装置、设备和可读存储介质
CN103106388A (zh) 图像识别方法和系统
JP6060501B2 (ja) 筆跡管理プログラム及び記録表示装置
JP4299073B2 (ja) 手書き図形計測方法,手書き図形計測装置および手書き図形計測プログラム
CN115589786A (zh) 手绘图形识别方法、装置和系统,以及计算机可读存储介质
JP6028320B2 (ja) 接触検出装置、記録表示装置、及びプログラム
CN104714736A (zh) 一种退出全屏锁定状态的控制方法及终端
CN116580454A (zh) 一种基于目标检测和人体姿态估计的运动评估方法及装置
CN109993778A (zh) 一种确定目标位置的方法及装置
CN113296616B (zh) 笔锋选择方法、装置以及智能终端
US20120299837A1 (en) Identifying contacts and contact attributes in touch sensor data using spatial and temporal features
CN110456978B (zh) 一种用于触摸终端的触摸控制方法、系统、终端及介质
CN110162251B (zh) 图像缩放方法及装置、存储介质、电子设备
US11340706B2 (en) Gesture recognition based on depth information and computer vision
CN111652204A (zh) 目标文本区域选择的方法、装置、电子设备和存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090304

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090414

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees