JP4295066B2 - 経路制御装置、通信制御装置、およびこれらを用いた通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、パケット通信システムに関し、特に、ネットワークのコア部分でのクラス制御とエッジ部分での個別フロー制御を前提としつつ、パケットマーキングを利用したコア部分での効率的なフロー制御を可能にする通信システムと、このような通信システムで用いられる通信制御装置およびルータに関する。
従来、インターネットを介した通信は、すべてのパケットを同一のベストエフォート型として扱うことで発展してきた。ベストエフォート型とは、ネットワーク全体としては最善を尽くすように努力するが、エンド・ツゥ・エンドで見るとサービスの保証がなく、あるサービスのタイプが保証されない通信形態である。
これに対し、近年ではDiff−servやInt−servなど、ネットワーク上でQoS制御を行う制御方法が提案されてきている(たとえば、非特許文献1および2参照)。Diff−servは、クラスという概念をもとに、ネットワーク全体でQoSを確保することを目指した技術であり、具体的にはネットワーク内の各ルータにおいて、パケットに設定されたクラス(DSCP:Diffserv Code Pointn)に基づいて制御を行うことによって、クラスごとに、ネットワーク全体としてのある程度の品質を確保する。一方、Int−servでは、ネットワーク内のルータ間に、フローごとのパスを設置することでフロー単位のQoSを確保する技術である。
Diff−servでは、クラス単位の制御を行うため、ルータの制御負担が軽く、大規模ネットワークに対するスケーラビリティが高いというメリットがある。しかし、クラス単位での優先制御を行うため、フロー単位でQoSを確保することが現実問題として難しいというデメリットがある。
一方、Int−servでは、フロー単位でのQoSの確保が容易であるというメリットがあるが、Int−servを実現するRSVPプロトコル(資源予約プロトコル)が複雑なため、ルータの処理負荷が重く、大規模ネットワークに対するスケーラビリティが低いというデメリットがある。(非特許文献2参照)。
Diff−servとInt−servの両者のメリットを合わせて、ネットワークのエッジ部分ではInt−serv的にフロー単位のQoS制御を行い、ネットワーク内部(コア部分)ではDiff−servの制御を行って、全体としてスケーラビリティの高いネットワークを構築しようとする試みがなされている。一例として、Diff−servの制御方法に基づき、エッジ部分でパケットにサービスを差別化するクラスをマーキングする方法が提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
"An Architecture for Differentiated Service", IETF(Internet Engineering Task Force),RFC2475 ""Resource Reservation Protocol" IETF(Internet Engineering Task Force),RFC2205 特開2002−111742公報
しかし、従来のDiff−servシステムとInt−servシステムを単に組み合わせるだけでは、移動端末のハンドオーバ時のバッファリング処理など、現実の移動通信網で必要とされるフロー制御をコア部分で対処することが困難である。図1に示すように、ネットワーク内部のルータ1とルータ2の間を通るフローについて、同じ優先度を持つフローは、ひとつのクラスとして扱われる。図100の例では、フローA1〜A4は同じクラス、フローB1、B2は同じクラス、フローC1、C2は同じクラスとして扱われ、個々のフローを識別することなく一括制御されている。ここで、フローA3を要求する移動端末がハンドオーバに入った場合、ルータ2では、制御対象フローであるA3のパケットをバッファリングし移動先へルーティングするために、すべてのフローを順次チェックしていかなければならない。すなわち、制御対象となるフローを識別し、それぞれのフローが必要とする制御内容(制御方法)を判断したうえで、フロー制御動作に入らなければならない。これでは、コア部分でのルータの負担が増大し、クラス制御のメリットが損なわれてしまう。
上記特許文献3に開示される技術も、エッジ部分でマーキングは行うが、全体として従来のDiff−servの制御と変わりはなく、コア部分で個別のフローに着目したQoS制御については、なんら言及がなされていない。
このように、エッジ部分でフロー単位の制御を行い、コア部分でクラス制御を行う方法は提案されているものの、移動通信網におけるハンドオーバ時のバッファ制御や、パケットの到着時刻指定制御などのコア部分での特別な制御を考慮すると、コア部分でのフロー単位の制御の必要性を無視するわけにはいかない。したがって、エッジ部分でのフロー制御とコア部分でのクラス制御のメリットを生かしつつ、コア部分でのフロー制御を低い負荷で効率的に行う改善された通信システムが望まれる。
そこで本発明は、コア部分でのDiff−servのクラス制御とエッジ部分でのInt−servの個別フロー制御を前提としつつ、コア部分で必要とされる制御内容(制御方法)ごとに複数のフローを同じグループとして扱う。ここでいうグループとは、Diff−servのパケット優先度に基づくクラスとは別個のものであり、Diff−servのクラス制御を前提とし、かつ、バッファリング制御、時間指定配信制御などの各種制御の内容(方法)に応じたフローグループである。さらに、同じフローグループを一括して扱いつつ、グループ内の個々のフローを効率的に制御する。
これを実現するために、マーキングの手法を用いて、コア部分への入口ルータ(すなわち、エッジ部分のルータ)で、各フローが通過する制御ルータと、そこで行われるべき制御内容とを示す識別子をマーキングする。コア内部の制御ルータでは、マーキングだけを見て、自ルータでの制御の要否を判断し、制御が必要であれば、個別にフローを識別することなく、マーキングにより指定された制御を行うだけでよい。これにより、コア部分でのフロー制御に対するルータの負担を最小限にして、個々のフローの制御を実現することができる。
具体的には、本発明の第1の側面では、ネットワーク上の通信を管理する通信制御装置と、前記ネットワーク内へ送信されるパケットが通過する入口ルータと、前記ネットワーク内部で前記パケットのフロー制御を行う制御ルータとを含む通信システムを提供する。この通信システムにおいて、通信制御装置は、パケットフローごとに、入口ルータと制御ルータとを特定し、前記入口ルータに対して、対応する制御ルータおよび当該制御ルータで行われるフロー制御を指定するマーキング要求を送信する。入口ルータは、前記マーキング要求にしたがって、制御ルータとフロー制御とを含むマーキング情報を、前記パケットフローに含まれるパケットに付加する。制御ルータは、前記パケットのマーキング情報に基づいて、パケットフローを制御する。
このような通信システムによれば、制御ルータの負荷を抑制しつつ、ネットワークコア部でのフロー制御が可能になる。
本発明の第2の側面では、上述した通信システムで用いられる通信制御装置を提供する。経路制御装置は、
(a)ネットワーク上で送受信されるパケットについて、フロー制御の必要性を検出する実行管理部と、
(b)フロー制御が必要なパケットフローについて、このパケットフローが通過する入口ルータと、このパケットフローに対してフロー制御を行う制御ルータとを特定するフロー管理部と、
(c)特定された入口ルータに対して、対応の制御ルータと、この制御ルータで行われるフロー制御とを指定するマーキング要求を送信する制御管理部とを備える。
このような通信制御装置を用いることで、ネットワーク内部でのフロー制御が必要なパケットフローに対して、ネットワークのエッジ部分でフロー制御に必要な情報のマーキング処理を実現することができる。
本発明の第3の側面では、上述した通信システムで用いられ、ネットワーク内に送信されるパケットが通過する入口ルータとしての経路制御装置を提供する。経路制御装置は、
(a)ネットワーク上の通信を管理する通信制御装置から、前記パケットに必要なフロー制御を表わす制御識別子と、当該フロー制御が行われる制御ルータを表わすルータ識別子とを含むマーキング要求を受信する制御管理部と、
(b)前記経路制御装置に到着したパケットが属するフローを識別し、当該フローに対するマーキング要求が受信されているか否かを判断する実行管理部と、
(c)前記マーキング要求が受信されている場合に、前記到着したパケットに対し、前記制御識別子とルータ識別子とを含むマーキング情報を付加するマーキング制御部と
を備える。
このような経路制御装置を用いることで、ネットワーク内でフロー制御が必要なパケットフローごとに、フロー制御を行う制御ルータとそこで行われるフロー制御方法をマーキングすることができる。この結果、ネットワーク内部でのフロー制御が簡便かつ低負荷で行われる。
本発明の第4の側面では、ネットワーク内を通過するパケットのフローを制御する制御ルータとしての経路制御装置を提供する。経路制御装置は、
(a)到着パケットが、当該経路制御装置でのフロー制御を指定するマーキング情報を含むか否かを判断する実行管理部と、
(b)前記到着パケットが、当該経路制御装置でのフロー制御を指定するマーキング情報を含む場合に、前記マーキング情報にしたがって、前記到着パケットを制御するパケット制御部と
を備える。このような経路制御装置を用いることにより、ネットワークコア部で、到着パケットのマーキング情報をチェックするだけで、指定されたフロー制御を迅速かつ的確に行うことができる。
エッジ部分でのフロー制御、コア部分でのクラス制御というQoSアーキテクチャのメリットを生かしつつ、さらにコア部分で必要に応じたフロー制御を、ルータへの負担を最小限にして実現できる。
本発明のその他の特徴、効果は、以下で図面を参照して述べる実施形態により、いっそう明確になるものである。
図2は、本発明が適用される通信システム1の概要図である。図2(a)に示すように、通信システム1は、ネットワーク上の通信を制御する通信制御装置10と、ネットワークのエッジ領域でフロー制御を行うエッジルータ(ER)20a〜20dと、ネットワークのコア領域でフローのグループ制御を行う制御ルータ(CR)30a〜30cを含む。エッジルータ20は、このネットワークを使用する個々の通信端末に対するフローを個別に制御する。一方、コア領域の制御ルータ30は、図2(b)に示すように、フローをそれが必要とする制御内容(制御方法)ごとにグループに分けてグループ単位でフローを扱う。たとえば、グループAはバッファリング制御を必要とするグループ、グループBは、時刻指定配信を必要とするグループ、グループCは特別の制御を必要とせず通常の通信制御だけで済むグループである。このような制御内容に応じたフローのグループ分けは、Diff−servのクラス制御と並行して行われる。したがって、Diff−servで同じ優先度のクラスに所属するフローであっても、それが必要とする制御方法に応じて異なるグループに分けられる場合もある。
通信制御装置10は、通話要求、移動端末のハンドオーバ、時刻指定型配信要求、再送要求、パケットカウント要求など、ネットワーク上で要求される任意の制御を管理する。そして、各パケットフローが通過する入口部分のエッジルータ20と、フロー制御が行われるべき制御ルータ30を特定する。通信制御装置10は、パケットフローごとに、どの制御ルータ30で、どのような制御内容(制御方法)が必要かを判断し、対応のエッジルータ20に、特定した制御ルータ30を表わす制御ルータ識別子と、制御内容を表わす制御識別子をマーキングするように要求する。
マーキング要求を受けたエッジルータ(図2(a)の例ではER20a)は、そのフローの各パケットに制御ルータと制御内容を示す識別子をマーキングして、コア領域の制御ルータ30にパケットを送り出す。制御ルータ30は、送られてきた各フローの制御ルータ識別子を判別して、自ルータに宛てられたものかどうかを判断し、自ルータに宛てられたものであれば、制御識別子にしたがってフロー制御を行うだけでよい。
このような構成により、ネットワークのコア領域で、制御ルータ30の負担を増大させることなく、フローの個別制御が可能になる。
図3は、本発明の第1実施形態に係る通信システム1Aの構成図である。第1実施形態では、移動端末のハンドオーバ時のバッファリング制御を例にとって、フロー制御を説明する。
通信システム1Aの移動通信ネットワーク50は、通信制制御装置10と、入口ルータ20と、制御ルータ30と基地局40A,40Bと、ルータ31〜33を含む。移動端末12は、たとえばユーザが直接使用する携帯電話であり、ネットワーク50を介して相手側通信装置11と通信する。相手側通信装置11は、端末装置であってもサーバであってもよい。また、図3の例では、相手側通信装置11は、直接、または他のネットワークを経由してネットワーク50に接続されているが、ネットワーク50の内部に含まれてもよい。
図3では、説明の便宜上、単一の通信制御装置10、入口ルータ20、制御ルータ30を示しているが、ネットワーク50には複数の通信制御装置10、入口ルータ20、制御ルータ30が含まれ、ルータ31〜33が制御ルータあるいは入口ルータとして機能する場合もある。この場合、複数の通信制御装置10は、ネットワーク50上のすべてのルータ、入口ルータ、制御ルータを網羅するように接続され、ネットワーク50上の通信を制御、管理する。
基地局40Aはルータ32を介して、信号線により制御ルータ30に接続される。基地局40Bはルータ33を介して、信号線により制御ルータ30に接続される。通信制御装置10と、入口ルータ20と、制御ルータ30は、信号線により相互に接続されている。移動端末12は、基地局40Aのサービスエリアから基地局40Bのサービスエリアに移動中である。通信制御装置10は、移動端末12のハンドオーバを検出し、入口ルータ20と制御ルータ30に制御情報を供給し、入口ルータ20と制御ルータ30でその制御情報に応じた動作を行うことによって、ネットワーク50のコア部分での効率的なフロー制御が可能になる。すなわち、通信制御装置10、入口ルータ20、および制御ルータ30が本発明の通信システムを構成し、協調してサービス制御を行う。
図4は、図3に示す通信システム1A全体の処理の流れを示すシーケンス図である。上述したように、第1実施形態では、移動端末12のハンドオーバを契機とするフロー制御に本発明を適用したものである。
まず、起動端末12が、基地局40Aのサービスエリアに位置する間は、通常のルーティングにより、相手側通信装置11から、入口ルータ20、制御ルータ30を介して、基地局40Aにパケットが送られ、移動端末12は基地局40Aからパケットを受信する。移動端末12は、通信制御装置10に対して定期的に位置情報を送信しており、通信制御装置10は移動端末12の位置を登録する。なお、図4の例では、移動端末12から通信制御装置10に位置情報が送られる構成となっているが、この例に限定されず、基地局40Aから通信制御装置10に移動端末12の位置情報が供給されてもよいし、途中の交換機、制御装置(ともに不図示)から通信制御装置10に位置情報を送る構成としてもよい。
ここで、移動端末12が基地局40Aのサービスエリアから基地局40Bのサービスエリアへ移動を開始すると、通信制御装置10は移動端末12のハンドオーバを検出する(S101)。通信制御装置10は、相手側通信装置11からのパケットフローが通過する入口ルータ20と制御ルータ30を判定し(S103),それぞれに対してマーキング要求(S105)と、制御開始要求(S107)を送る。マーキング要求を受けた入口ルータ20は、相手側通信装置11から移動端末12へのパケットに、制御ルータ識別子と、制御内容識別子をマーキングし(S200)、マーキングしたパケットを制御ルータ30へ転送する。制御ルータ30は、パケットにマーキングされた自ルータの識別子とバッファリング処理の識別子だけを見て、このパケットフローのバッファリングを開始する(S300)。
移動端末12が基地局40Bのサービスエリア内への移動を完了すると、通信制御装置10は、移動端末12のハンドオーバ終了を検出し(S109)する。そして、入口ルータ20にマーキング解除要求を送るとともに(S111)、制御ルータ30に制御終了要求を送る(S113)。
制御ルータ30は、制御終了要求にしたがってバッファを開放し、ハンドオーバの間にバッファリングしていたパケットを、移動先の基地局40Bへと送信する(S400)。入口ルータ20はマーキング解除要求に応じ、それ以降は相手先通信装置11から移動端末12へのパケットのフローに対して、マーキングを行わない。したがって、その後のパケットフローは通常のルーティング処理により入口ルータ20、制御ルータ30を介して基地局40Bへ送られる。
図5は通信制御装置10の概略構成図、図6は通信制御装置10で行われる処理を示すフローチャートである。図6は、図4における通信制御装置10の動作を詳細に示すものであり、図4のシーケンス図と同じステップは、同じ符号で示されている。
通信制御装置10は、制御管理部121と、実行管理部122と、フロー管理部123を有する。図6のフローチャートに示すように、まず、通信制御装置10の実行管理部122は、移動端末12の位置情報などに基づいて、ネットワーク50内の移動端末12のハンドオーバを検出する(S101)。ハンドオーバを検出した実行管理部122は、フロー管理部123に問い合わせ、相手側通信装置11から移動端末12へ送られるパケットフローが通過する入口ルータ20と、ハンドオーバに伴ってバッファリング制御を行うべき制御ルータ30を特定する(S103)。
入口ルータ20と制御ルータ30が特定されると、通信制御装置10の実行管理部122は、制御管理部121を介して、特定した入口ルータ20にマーキング要求を送る(S105)。第1実施形態の場合、入口ルータ20へのマーキング要求とともに、制御ルータ30に対して制御開始要求を送出する(S107)。制御ルータ30において、ハンドオーバにともなうバッファリングのための資源を確保する必要があるからである。
入口ルータ20へのマーキング要求は、通知情報として、相手側通信装置11から移動端端末12に送られるパケットフローのフロー識別子と、マーキング情報を含む。マーキング情報は、このパケットフローが必要とする制御内容(第1実施形態ではバッファリング制御)を示す制御識別子と、制御を実行する制御ルータ30を示す制御ルータ識別子で構成される。一方、制御ルータ30に対する制御開始要求は、移動端末12に送られるパケットのフロー識別子を含む。制御ルータ30は、制御開始要求を受け取ると、このフロー識別子で特定されるフローのために、バッファ領域を確保する。
移動端末12の移動が完了したならば、通信制御装置10の実行管理部122はハンドオーバの終了を検出する(S109)。通信制御装置10の実行管理部122は、制御管理部121を介して、入口ルータ20に対して、マーキング解除要求を出すとともに(S111)。制御ルータ30に対して、制御終了要求を出す(S113)。マーキング解除要求に添付される通知情報は、フロー識別子を含むが、マーキング情報もそのまま添付してもよい。また、制御終了要求に添付される通知情報はフロー識別子を含む。制御ルータ30は、制御終了要求のあったフローについては、制御を解除する。第1実施形態の場合、制御ルータ30は当該フローに割り当てていたバッファ領域を開放する。
このような通信制御装置10は、たとえば交換機の制御部により実現される。
図7は、図3の通信システム1Aで用いられる入口ルータ20の概略構成図、図8は入口ルータ20で行われる処理動作のフローチャートである。図8の処理フローは、図4のシーケンスにおけるマーキング(S200)処理の詳細である。
入口ルータ30は、通信制御装置10に接続される制御管理部101、実行管理部102、フロー管理部103、相手側通信装置11に直接または間接的に接続される入力制御部104、次ルータ31に接続される出力制御部106、および入力制御部104に到着したパケットにマーキングを行うマーキング制御部105を含む。フロー管理部103は、通信制御装置10から送られてくるマーキング要求を制御管理部101経由で受け取り、マーキング要求に含まれるマーキング情報(図6参照)を、フロー管理テーブル25に書き込んでおく。
動作において、入力制御部104にパケットが到着すると、実行管理部102は、到着したパケットの属するフローを識別する(S201)。そして、通信制御装置10からの通知によりフロー管理部103に記憶されたフロー管理テーブル25を参照して(S203)、このパケットに対するマーキング処理の要否を判断する(S205)。マーキング処理が不要の場合には(S205でNO)、出力制御部106からパケットをそのまま次のルータ31へ送り出す(S209)。マーキング処理が必要な場合は(S205でYES)、マーキング制御部105は、フロー管理テーブル25で指定されたマーキング情報をパケットに付与してから(S207)、出力制御部106にパケットを送る。
このように、入口ルータ20は、通信制御装置10から送られてきたマーキング情報に基づいて、この入口ルータ20を通過するパケットにマーキングが必要な場合に、マーキングを行う。第1実施形態の場合、入口ルータ20は通信制御装置10からのマーキング要求を契機として、相手側通信装置11から移動端末12へ送られるパケットにマーキングを開始する。なお、図示はしないが、マーキング処理と併行して、QoSのクラス制御が従来どおり行われているものとする。
図9は、入口ルータ20のフロー管理テーブル25の一例を示す。図9に示すフロー管理テーブル25Aは、フロー識別子とマーキング情報を対応付けて格納しており、マーキング情報には、ルータ識別子と制御識別子が含まれる。フロー#1とフロー#205はそれぞれ別個のフローであるが、ともに制御ルータ30でのバッファリング制御を必要とする。フロー#21、#25、#54は、制御ルータ30での時刻指定制御を必要とする。フロー#72は、ルータ31、32からのマルチキャスト制御が必要であり、フロー#93はルータ33でのパケット数カウントを、フロー#98はルータ32でのパケットカウントを必要とする。
ここで、同じ制御内容のフロー、すなわちバッファリングを要するフロー#1とフロー#205は、コア部のルータ間では同じグループとして扱われる。また、パケット数カウントを要するフロー#93とフロー#98も、同じグループとして扱われる。
制御の内容によっては、同じ制御方法として同じグループにまとめられたフローの中でも、それぞれ個別に制御が必要な場合がある。たとえば、第1実施形態のようにハンドオーバにともなうバッファリング制御の場合は、制御ルータ30でフローごとに別個のバッファ領域を確保しなければならない。そこで図9のフロー管理テーブル25Aでは、同じグループ内の異なるフローに対する制御が区別されるように、制御識別子自体に各フローを区別する情報を含ませる。具体的には、パケット数カウント#1、パケット数カウント#2というように、同じ制御方法内でフローを区別する。
マーキング情報に含まれる制御識別子の形態は、通信制御装置10で決定することができる。第1実施形態の場合、たとえば通信制御装置10は、パケットフロー#205に関してハンドオーバを検出すると、入口ルータ20に送るマーキング要求の中に、制御ルータ30というルータ識別子と、バッファリング制御#2という制御識別子を含める。入口ルータ20のフロー管理部103は、この通知情報を管理テーブル25Aに書き込む。
図9のフロー管理テーブル25Aに代えて、図10に示すフロー管理テーブル25Bを用いてもよい。フロー管理テーブル25Bでは、マーキング情報の中にフロー識別子が含まれる。図10の場合も図9と同様に、同じ制御内容を必要とするフローは同じグループとして扱われるが、マーキング情報の中でルータと制御内容がそれぞれフロー識別子と関連付けて記録されているので、同じ制御内容に対しては同じ制御識別子だけが与えられている。
図11は、さらに別のフロー管理テーブル25Cを示す。図11のフロー管理テーブル25Cでは、マーキング情報にフロー識別子は含まれず、かつ、制御識別子はフローを区別する情報を持たない。
上述したように、通信制御部10から入口ルータ20に送られてくるマーキング情報の形態は、通信制御装置10が指定することができる。通信制御装置10が生成するマーキング情報の構成に応じて、入口ルータ20はフロー管理テーブル25A、25B、25Cのいずれを格納してもよい。
図12は、入口ルータ20が通信制御装置10からマーキング関連要求を受け取った場合の処理フローを示す。入口ルータ20は、マーキング要求を受け取ったとき(S211)、およびマーキング解除要求を受け取ったとき(S213)に、フロー管理テーブル25を更新する。たとえば、フロー管理テーブル25Aの例では、フロー#1に対するマーキング要求を受け取ると、このフローのフロー識別子に対応づけて、マーキング情報のルータ識別子(制御ルータ30)と制御識別子(バッファリング#1)をテーブル25Aに書き込む。他のフローに対するマーキング要求を受け取った場合も、順次テーブル25Aに書き込んでいく。
入口ルータ20が、通信制御装置10からフロー#1に対するマーキング解除要求を受け取ると、入口ルータ20はフロー管理テーブル25Aから、フロー#1のエントリを消去する。したがって、これ以降は、このフローに含まれるパケットにマーキングすることなく、通常の手順でパケットを次ルータへ転送する。
図13は、図3の通信システム1Aで用いられる制御ルータ30の概略構成図、図14は、制御ルータ30で行われる処理動作のフローチャートである。図14の処理フローは、図4のシーケンスにおけるバッファリング(S300)に対応する処理の詳細である。
制御ルータ30は、通信制御装置10に接続される制御管理部111、実行管理部112、フロー管理部113、相手側通信装置11に論理的に接続されて到着パケットの処理を行う入力制御部115、次ルータに接続される出力制御部116、および制御対象フローに属するパケットに対して所定の制御を行うパケット制御部114を含む。
まず、実行管理部112は、入力制御部115に到着したパケットのマーキングの有無を確認する(S301)。マーキングされていないパケットは(S301でNO)、そのまま通常のルーティングで次ルータへ転送する(S311)。パケットにマーキングがされていれば(S301でYES)、マーキング情報に含まれる制御ルータ識別子をチェックして、自ルータに宛てられたものか否かを判断する(S303)。自ルータでの制御を必要としないパケットは(S303でNO)、そのまま次ルータへ転送する(S311)。到着パケットが自ルータの制御対象フローに含まれる場合は(S303でYES)、パケットにマークされた情報からそのパケットが必要とする制御内容を識別し(S305)、指定された制御方法にしたがってパケットを制御する(S307)。
通信制御装置からの制御終了要求があるまで(S309でNO)、到着パケットに対する制御を継続する。第1実施形態では、制御終了要求があるまで、特定のバッファ領域へのバッファリングを継続する。制御終了要求を受け取ると(S309でYES)、次ルータへパケットを転送する(S311)。
ステップS305において、入口ルータ20が図9に示すフロー管理テーブル25Aまたは図10に示すフロー管理テーブル25Bを用いる場合は、制御ルータ30の実行管理部112は、パケットにスタンプされたマーキング情報を見るだけで、到着パケットの制御方法をフロー別に識別することができる。すなわち、受け取ったパケットにマークされた制御識別子をチェックするだけで(図9の場合)、あるいはパケットにマークされた制御識別子とフロー識別子の対応付けをチェックするだけで(図10の場合)、パケットを当該フローのために確保されたバッファ領域に蓄積することができる。
これに対し、入口ルータ20が図11に示すフロー管理テーブル25Cを用いる場合は、パケットにマークされたマーキング情報は、ルータ識別子と、フロー区別のない制御識別子を含んでいる。この場合、制御ルータ30のフロー管理部113は、図15に示す制御管理テーブル35を有する。制御ルータ30の実行管理部112は、マーキング情報だけからでは、到着したパケットをどのバッファ領域にバッファリングすべきか判断できない。そこで、ステップS305で実行管理部112は、必要に応じてフロー管理部113の制御管理テーブルを参照して、到着パケットの制御方法を識別する。パケット制御が識別されると、パケット制御(第1実施形態ではバッファリング制御)を開始し、制御終了要求を受け取るまで、制御を継続する。制御終了要求の受信後は、バッファを開放し、次ルータへパケットを送信する。
図15は、制御ルータ30が保持する制御管理テーブル35の一例を示す。制御管理テーブル35を用いる場合は、通信制御装置10から送られてくる制御開始要求(図6参照)の中に、フロー識別子に加え、制御内容(方法)の情報も含まれる。制御ルータ30の制御管理部111は、制御開始要求を受け取ると、実行管理部112を介してフロー管理部113の制御管理テーブル35に、フロー識別子と制御識別子を記録する。実行管理部112は、制御管理テーブル35を参照して、受け取ったパケットの制御識別子に対応するパケットフローを確認し、このパケットを対応するバッファ領域に格納する。
図16は、制御ルータ30が通信制御装置10から制御関連要求を受け取った場合の処理を示す。通信制御装置10が移動端末12のハンドオーバを検出すると、制御ルータ30は、移動端末12に送られるパケットフローについての制御開始要求を通信制御装置10から受信する(S401)。制御ルータ30は、このパケットフローのためのバッファ領域を確保する(S403)。制御管理テーブル35を用いる場合は、バッファ領域の確保とともに、制御管理テーブル35を更新する。
一方、通信制御装置10が移動端末の移動完了を検出すると、制御ルータ30は、移動端末12に送られるパケットフローについて制御終了要求を受信する(S405)。そして、制御終了要求にしたがってバッファ領域を開放し、蓄積しておいたパケットを移動端末12の移動先の基地局へと送信する(S407)。制御管理テーブル35を用いる場合は、制御管理テーブル35から、このパケットフローについてのエントリを消去する。
このように、制御ルータ30は、個々のフローをすべて識別する必要はなく、受け取ったパケットのマーキング情報の有無に応じて、通常のルーティングを行うか特定の制御を行うかを判断する。受け取ったパケットにマーキング情報があり、かつ自ルータでの制御を指定するものである場合に、フローの識別なしに、マーキング情報に含まれる制御識別子に従った制御を行うだけでよい。この結果、コア部分で同じ制御方法についてのグループ処理を行う一方で、制御ルータ30の負担増大なしにグループ内の個別のフローについての制御が可能になる。
次に、本発明の第2実施形態について、図17〜19を参照して説明する。図17は、本発明の第2実施形態に係る通信システム1Bの概略構成図、図18は、通信システム1Bで用いられる通信制御10の動作を示すフローチャートである。
第2実施形態では、複数の移動端末12A〜12Cに対する時刻指定配信に本発明を適用する。時刻指定配信は、たとえば日時を指定した新譜の配信や、時刻を特定して行われるオークションやクイズの際に必要になる。情報は、新譜の入手を希望するすべてのユーザ、オークション、クイズなどに参加するすべてのユーザに公平になるように、同時配信される必要があるからである。
通信システム1Bは、第1実施形態の通信システム1Aと同様に、通信制御装置10と、入口ルータ20と、制御ルータ30を含む。入口ルータ20と制御ルータ30の間に、ルータ31が挿入され、制御ルータ30は、ルータ32を介して、基地局40Aに接続される。これらは、たとえば信号線により接続されている。移動端末12A〜12Cは、ユーザが直接使用する移動端末である。相手側通信装置11は、移動端末12A〜12Cの通信相手であり、通信の形態により端末、あるいはサーバの場合があり、また、移動通信ネットワーク50に含まれる場合と、移動通信ネットワーク50に直接接続される場合と、他のネットワークを経由して接続される場合がある。
通信制御装置10は、図5に示す第1実施形態と同様に、制御管理部121と、実行管理部122と、フロー管理部123を有する。図17のフローチャートでは、通信制御装置10の実行管理部122は、たとえば相手通信装置11との間のネゴシエーションを通じて、移動端末12A、12B、12Cへのパケットフローが到着時刻指定制御の対象となるフローであることを検出する(S501)。到着時刻指定制御の対象フローを検出した実行管理部122は、フロー管理部123に問い合わせ、相手側通信装置11から移動端末12A、12B、12Cへ送られるパケットフローが通過する入口ルータ20と、到着時刻指定制御を行うべき制御ルータ30を特定する(S503)。
図17では説明の便宜上、基地局40Aのサービスエリア内にある移動端末12A〜12Cに到着時刻指定で情報を配信する例としているが、別の基地局のサービスエリア内の移動端末への到着時刻指定配信も当然含まれる。通信制御装置10は、配信先の移動端末の位置に応じて、フローごとに、対応する制御ルータを特定することができる。
入口ルータ20と制御ルータ30が特定されると、通信制御装置10の実行管理部122は、制御管理部121を介して、特定した入口ルータ20にマーキング要求を送る(S505)。マーキング要求は、通知情報として、相手側通信装置11から移動端端末12A、12B、12Cに送られるパケットフローのフロー識別子と、マーキング情報を含む。マーキング情報は、このパケットフローが必要とする制御内容(第2実施形態では到着時刻指定配信制御)を示す制御識別子と、制御を実行する制御ルータ30を示す制御ルータ識別子で構成される。第2実施形態では、制御識別子の中に、到着時刻情報も含む。
通信制御装置10の実行管理部122は、相手先配信装置11とのネゴシエーションを通じて、到着時刻指定が必要なパケットの送信完了を検出する(S507)。実行管理部122は、制御管理部121を介して、入口ルータ20にマーキング解除要求を送る(S509)。マーキング解除要求に添付される通知情報は、フロー識別子を含むが、マーキング情報もそのまま添付してもよい。通信制御装置10は、たとえば交換機の制御部により実現される。
入口ルータ30は、図7に示す第1実施形態と同様に、通信管理装置10に接続される制御管理部101と、実行管理部102と、フロー管理部103と、相手側通信装置11から直接または間接的にパケットを受け取る入力制御部104と、パケットに対してマーキング制御を行うマーキング制御部105と、次ルータへの出力を制御する出力制御部106を有する。
フロー管理部103は、図9〜図11のフロー管理テーブル25A〜25Cのいずれかを格納する。入力制御部104にパケットが到着すると、実行管理部102は、到着したパケットの属するフローを識別し、フロー管理部103に記憶されたフロー管理テーブル25を参照して、このパケットに対するマーキング処理の要否を判断する。たとえば、図9に示すフロー管理テーブル25Aを用いるとする。
図9のフロー管理テーブル25Aにおいて、フロー#21、フロー#25、フロー#54は、移動端末12A,12B,12Cに対して到着時刻指定で配信されるべきパケットフローである。これらのフローは、制御ルータ30で到着時刻指定制御を受ける必要がある。入口ルータ20は、パケットが到着するたびに、フロー管理テーブル25Bを参照して、そのパケットが属するフローがマーキングを要するか否かを判断し、マーキングを要する場合にパケットにマーキングを施す。到着したパケットがフロー#21に属するものである場合、このパケットにマーキング情報として、制御ルータ30を示すルータ識別子と、制御内容である到着時刻指定配信を示す制御識別子をマークする。
到着パケットがマーキングを要しない場合は、入口ルータ20は通常のルーティング手順で、パケットを次ルータへ転送する。
入口ルータ20は、通信制御装置10からマーキング解除要求を受け取ると、フロー管理テーブル25Bから、フロー#21、フロー#25、フロー#54についてのエントリを消去する。それとともに、以降は、これらのフローに属するパケットにマーキングすることなく、通常の手順で次ルータへ転送する。オークション、クイズなどの特別の時間が過ぎれば、ユーザに対する厳密な同時配信の時間制御を行う必要はないからである。
制御ルータ30は、図13に示す第1実施形態と同様に、制御管理部111と、実行管理部112と、フロー管理部113と、パケット制御部114と、入力制御部115と、出力制御部116を有する。
図19は、第2実施形態の制御ルータ30の動作を示すフローチャートである。入力制御部115でパケットの到着が認識されると、実行管理部112は到着パケットがマーキング情報を有するか否かを判断する(S601)。パケットにマーキングがない場合は(S601でNO),そのまま通常のルーティング処理でパケットを次ルータへ転送する(S609)。パケットにマーキングされている場合は(S601でYES)、そのパケットが自ルータでの制御を必要とするパケットかどうかを判断する(S603)。
到着パケットが自ルータでの制御対象でない場合は(S603でNO)、そのパケットをそのまま通常ルーティングで次ルータへ転送する(S609)。自ルータでの制御対象である場合は(S603でYES)、実行管理部112は、到着パケットの制御内容(方法)を識別する(S605)。制御内容の識別は、マーキング情報に含まれている制御識別子を判別するだけでよい。パケット制御部114は、制御識別子にしたがって、パケットの制御を行う(S607)。第2実施形態では、時刻指定配信を特定する制御識別子は、時刻情報も含み、制御ルータ30は、時刻指定配信が必要なパケットフローについて、所定時刻になるまで一括してバッファしておく。そして、制御識別子によって指定される時刻になると、パケットを次ルータへ転送する(S609)。
以上説明したように、本発明の通信システムにおいては、ネットワークのエッジ部分でのフロー単位のQoS制御と、コア部分でのクラス制御によるスケーラビリティという特徴を生かしつつ、個別制御の困難なコア部でフローごとのパケット制御を可能にする。
とくに、入口ルータでマーキングされた情報に基づいてパケット制御を行うことにより、コア部分でのルータの負担を最小限に抑えて、フローごとの制御が可能になる。また、コア部でのルータの処理能力の向上を図ることができる。
なお、実施形態では、移動通信ネットワークにおけるハンドオーバを契機とするバッファリング制御と、到着時刻指定配信制御を例にとって説明してきたが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。たとえば、マルチキャスト通信のためのフロー制御、パケット数カウント制御、再送制御など、移動通信ネットワークで必要とされるすべてのフロー制御に本発明を適用することができる。
従来のネットワークシステムの問題点を説明するための図である。 本発明が適用されるシステムの概要図である。 本発明の第1実施形態に係る通信システム1Aの概略構成図である。 通信システム1A全体の処理の流れを示すシーケンス図である。 図3のシステムで用いられる通信制御装置10の構成図である。 図3のシステムにおける通信制御装置10の処理動作を示すフローチャートである。 図3のシステムで用いられる入口ルータ20の構成図である。 図3のシステムにおける入口ルータ20の処理動作を示すフローチャートである。 入口ルータでのフロー管理テーブルの構成例を示す図である。 入口ルータでのフロー管理テーブルの別の例を示す図である。 入口ルータでのフロー管理テーブルのさらに別の例を示す図である。 通信制御装置からマーキング関連要求を受け取ったときの入口ルータ20の処理を示す図である。 図3のシステムで用いられる制御ルータ30の構成図である。 図3のシステムにおける制御ルータ30の処理動作を示すフローチャートである。 必要に応じて制御ルータで用いられる制御管理テーブルの構成例を示す図である。 通信制御装置から制御関連要求を受け取ったときの制御ルータ30の処理を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る通信システム1Bの概略構成図である。 図3のシステムにおける通信制御装置10の処理動作を示すフローチャートである。 図17の通信システムで用いられる制御ルータの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1、1A,1B 通信システム
10 通信制御装置
11 相手側通信装置
12、12A−12C 移動端末
20 入口ルータ(エッジルータ)
25、25A、25B 入口ルータフロー管理テーブル
30 制御ルータ
31−33 ルータ
35 制御管理テーブル
40A、40B 基地局
50 移動通信ネットワーク
101 入口ルータ制御管理部
102 入口ルータ実行管理部
103 入口ルータフロー管理部
104 入口ルータ入力制御部
105 マーキング制御部
106 入口ルータ出力制御部
111 制御ルータ制御管理部
112 制御ルータ実行管理部
113 制御ルータフロー管理部
114 パケット管理部
115 制御ルータ入力制御部
116 制御ルータ出力管理部
121 通信制御装置の制御管理部
122 通信制御装置の実行管理部
123 通信制御装置のフロー管理部

Claims (11)

  1. ネットワーク上の通信を管理する通信制御装置と、
    前記ネットワーク内へ送信されるパケットが通過する第1の経路制御装置と、
    前記ネットワーク内部でパケットフロー制御を行う第2の経路制御装置
    を含み、
    前記通信制御装置は、パケットフローごとに、該パケットフローが通過すべき第1の経路制御装置と、該パケットフローに対して制御を行うべき第2の経路制御装置とを特定し、
    前記通信制御装置は、前記特定した第2の経路制御装置の識別子と、該第2の経路制御装置により行われるべき前記パケットフローに対する制御内容を示す識別子とを含むマーキング情報を指定し、
    前記通信制御装置は、前記第1の経路制御装置に、前記パケットフローに含まれるパケットに前記マーキング情報を付加するマーキング要求を送信し、
    前記通信制御装置は、前記特定した第2の経路制御装置に対して、制御開始要求を送信し、
    前記第1の経路制御装置は、前記マーキング要求にしたがって、前記パケットフローに含まれるパケットに、マーキング情報を付加し、
    前記第2の経路制御装置は、前記マーキング情報に基づいて、前記パケットフローを制御することを特徴とする通信システム。
  2. ネットワーク上で送受信されるパケットフローに対して必要とされる制御内容を検出する実行管理部と、
    該実行管理部により制御が必要とされたパケットフローについて、該パケットフローが通過すべき第1の経路制御装置と、該パケットフローに対して制御を行うべき第2の経路制御装置とを特定するフロー管理部と、
    該フロー管理部により特定された第2の経路制御装置の識別子と、該第2の経路制御装置により行われるべき前記パケットフローに対する制御内容を示す識別子とを含むマーキング情報を指定するマーキング情報指定部と、
    前記フロー管理部により特定された第1の経路制御装置に対して、前記パケットフローに含まれるパケットに前記マーキング情報指定部により指定されたマーキング情報を付加するマーキング要求を送信する制御管理部と
    を備えることを特徴とする通信制御装置。
  3. 前記制御管理部は、前記フロー管理部により特定された第2の経路制御装置に対して、制御開始要求を送信することを特徴とする請求項2に記載の通信制御装置。
  4. 前記制御管理部は、前記フロー管理部により特定された第2の経路制御装置に対して、制御終了要求を送信することを特徴とする請求項3に記載の通信制御装置。
  5. 前記制御管理部は、前記パケットフローに対する制御の必要性が解消されたときに、前記第1の経路制御装置に対して、マーキング解除要求を送信することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の通信制御装置。
  6. ネットワーク内に送信されるパケットが通過する経路制御装置であって、
    前記ネットワーク上の通信を管理する通信制御装置は、パケットフローが通過すべき第1の経路制御装置と、該パケットフローに対して制御を行うべき第2の経路制御装置とを特定し、該第2の経路制御装置の識別子と、該第2の経路制御装置により行われるべきパケットフローに対する制御内容を示す識別子とを含むマーキング情報を指定し、前記第1の経路制御装置に、前記パケットフローに含まれるパケットに該マーキング情報を付加するマーキング要求を送信し、
    前記第1の経路制御装置は、
    前記通信制御装置から、前記マーキング要求を受信する制御管理部と、
    当該第1の経路制御装置が受信したパケットが属するパケットフローを識別し、前記制御管理部により受信されたマーキング要求に基づいて、前記識別したパケットフローに対するマーキング情報が受信されているかを判断する実行管理部と、
    該実行管理部により前記パケットフローに対するマーキング情報が受信されていると判断された場合に、前記パケットフローに属するパケットに前記マーキング情報を付加するマーキング制御部と
    を備える経路制御装置。
  7. 前記制御の対象となるパケットフローと対応づけて、マーキング要求に含まれる制御内容を示す識別子と第2の経路制御装置の識別子とを格納するフロー管理テーブル
    をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の経路制御装置。
  8. ーキング情報に含まれる制御内容を示す識別子は、前記制御の対象となるパケットフローを区別する情報を含むことを特徴とする請求項7に記載の経路制御装置。
  9. ネットワーク内を通過するパケットフローを制御する経路制御装置であって、
    前記ネットワーク上の通信を管理する通信制御装置は、パケットフローが通過すべき第1の経路制御装置と、前記パケットフローに対して制御を行うべき第2の経路制御装置とを特定し、該第2の経路制御装置の識別子と、該第2の経路制御装置により行われるべきパケットフローに対する制御内容を示す識別子とを含むマーキング情報を指定し、前記第1の経路制御装置に、前記パケットフローに含まれるパケットに該マーキング情報を付加するマーキング要求を送信し、
    該マーキング要求を受信した第1の経路制御装置は、前記マーキング要求に基づいて、前記パケットフローに属するパケットに前記マーキング情報を付加し、
    第2の経路制御装置は、
    前記第1の経路制御装置からの受信パケットがマーキング情報を含む場合に該マーキング情報に含まれる第2の経路制御装置の識別子が当該第2の経路制御装置の識別子であるかを判断する実行管理部と、
    該実行管理部により前記受信パケットに含まれるマーキング情報が当第2の経路制御装置の識別子を含む場合に、前記受信パケットに対する制御内容にしたがって、前記受信パケットを制御するパケット制御部と
    を備える経路制御装置。
  10. 記通信制御装置から、特定のパケットフローに対する制御開始要求を受信する制御管理部
    をさらに含み、
    前記制御開始要求が受信された場合に、前記実行管理部は、前記特定のパケットフローの制御を開始することを特徴とする請求項9に記載の経路制御装置。
  11. ネットワーク上を送受信されるパケットフローごとに、前記ネットワーク内へ送信されるパケットが通過すべき第1の経路制御装置と、前記ネットワーク内部で前記パケットに対して制御を行うべき第2の経路制御装置とを特定するステップと、
    前記特定するステップにより特定された第2の経路制御装置の識別子と、該第2の経路制御装置により行われるべき前記パケットフローに対する制御内容を示す識別子と含むマーキング情報を指定するステップと、
    前記第1の経路制御装置に、前記パケットフローに含まれるパケットに前記指定するステップにおいて指定されたマーキング情報を付加するマーキング要求を送信するステップと、
    前記特定するステップにおいて特定された第2の経路制御装置に対して、制御開始要求を送信するステップと
    を有し、
    前記第1の経路制御装置は前記マーキング要求にしたがって、当該第1の経路制御装置を通過するパケットフローに含まれるパケットに記マーキング情報を付加
    前記第2の経路制御装置は、前記パケットに付加されたマーキング情報に基づいて、前記パケットフローの制御を行う
    ことを特徴とする通信制御方法。
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