JP4292349B2 - Electronics - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ページャーなどの小型の表示部を備える電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
受信メッセージや、操作メニューを表示するためのページャーにおける表示部の表示画面の大きさは、ページャーが小型であるため比較的小さく、通常は2行〜4行程度が表示できる大きさの表示画面となっている。このため、受信メッセージが長文にわたる場合や、メニュー項目が多数存在する場合には、そのすべてを一度に表示画面に表示することはできない。
【0003】
そのため、ページャーにおいては、通常、アップダウンキーなどをユーザが操作することにより、表示画面の内容を1行づつスクロールさせ、あるいは、1画面分ごとに切り換えることができるようにして、すべてのメッセージ内容や、すべてのメニュー項目を、分割して表示するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ページャーの表示画面に表示しなければならない行数が多くなった場合、画面のスクロール方式や画面ごとの切り換え方式としては、表示すべき情報の最終行や画面で、スクロールや切り換えが停止する方式よりも、最終行や最終画面になっても、とぎれなく続いて先頭行が表示されるようになるリング状にスクロール方式する(以下、ラップアラウンド方式という)や画面切り換えする方式の方が便利である場合がある。
【0005】
しかしながら、このラップアラウンド方式のスクロールなどの場合、表示すべき行数が多くなると、表示画面に表示されている部分が最終行や最終画面に到達したことに気付かず、表示すべきメッセージのどのあたりのものか、あるいは操作メニューの何項目めあたりのものかを識別することが困難であった。このため、従来のページャーにおいては、使用者は、無駄な操作をしてしまうことが多々あった。
【0006】
この発明は以上の点にかんがみ、ラップアラウンド方式のスクロール表示やリング状の画面切り換え方式の場合であっても、現在表示されている部分が、表示メッセージや多数のメニュー項目等、表示すべき情報のうちのどのあたりのものであるかを、使用者が容易に識別できるようにしたページャーなどの電子機器を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明による電子機器は、
ユーザ操作手段と、
表示すべき情報が、表示部の表示画面の1画面分に収まらないものである場合に、前記ユーザ操作手段の操作に応じて、前記表示すべき情報をリング状にスクロールあるいは画面切り換えして、前記表示すべき情報のうちの一部の情報を前記表示部の表示画面に表示するようにする表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記表示すべき情報の最終部分と、前記表示すべき情報の最初部分との境目を、前記最終部分に連続する表示部分として表示すると共に、当該連続する表示部分の表示タイミングで、LED若しくはランプによる視覚的な報知、音声による報知、または振動による報知のいずれかの報知を行なうことにより、使用者に識別させる最終部分報知手段を有する。
【0008】
上述の請求項1の発明の電子機器においては、ラップアラウンド方式のスクロール表示や画面切り換えが一巡したことが、最終部分報知手段により使用者に報知される。したがって、現在表示されている部分が、表示メッセージや多数のメニュー項目等、表示すべき情報のうちのどの辺りのものであるかを、使用者が容易に識別できるようになり、使い勝手の良い電子機器を実現できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明による電子機器をページャーに適用した場合の実施の形態について図を参照しながら説明する。
【0010】
図1は、この実施形態のページャーのブロック図を示すものである。
【0011】
図1に示すように、この実施形態のページャーは、アンテナ1と、RFブロック2と、デコーダ3と、キー操作部4と、LCD(液晶ディスプレイ)ドライバ5と、LCD6と、スピーカ7と、RAM8と、EEPROM9と、制御部10と、ジョグダイヤル11と、ジョグダイヤルデコーダ12とを備えて構成されている。
【0012】
アンテナ1は、ページャー基地局からのデータを無線で受信するためのものである。RFブロック2は、アンテナ1で受信されたデータを、増幅などを行ない、デコーダ3に供給する。デコーダ3は、RFブロック2で受信された受信データの復調を行なうとともに、RFブロックの制御を行なう。そして、デコーダ3は、復調したデータを制御部10に送る。
【0013】
キー操作部は、種々のキー入力を行なう部分である。LCDドライバ5は、制御部10の制御を受け、制御部10からの表示情報をLCD6に表示するための処理部である。スピーカ7は、メッセージなどの受信データをページャー基地局から受信したときに、それを知らせるためのブザーを鳴動する部分である。RAM8は、受信メッセージなどを格納するメモリである。EEPROM9は、ページャーの各機器固有のアドレス情報などを格納するメモリである。
【0014】
ジョクダイヤル11は、アップダウンキーとしての役割と、決定キーとしての役割などの複数の役割を有するキー操作部を構成する。この例の場合、ジョグダイヤル11は、図2のページャーの外観図に示すように、回転が可能である円形のダイヤルつまみにより構成される。
【0015】
そして、このダイヤルつまみの回転により、ジョグダイヤル11は、後述するようなアップダウンキーとしての役割を果たす。また、ジョグダイヤル11は、半径方向に押下されることにより、ノンロック式の押ボタンとしての機能も有する。この押ボタンの機能は、決定キーとしての役割を果たすものである。
【0016】
なお、図2に示すように、ジョグダイヤル11の一部にはエスケイプキー13が設けられている。このエスケイプキー13を押すことにより、ジョグダイヤル11を押ボタンとして半径方向に押したときの逆の作用をする。つまり、決定前の、画面に戻すような役割をする入力ボタンキーをエスケイプキー13は構成する。
【0017】
エスケイプキー13の操作も含むジョグダイヤル11の操作入力は、ジョグダイヤルデコーダ12で検出され、その操作入力が、ダイヤルつまみの回転、ダイヤルつまみの押下、エスケイプキー13の押下のどれであるかを示す情報が、ジョグダイヤルデコーダ12から制御部10に送られる。
【0018】
制御部10は、デコーダ3からの受信データの解析を行なったり、キー操作入力情報やジョグダイヤルデコーダ12からの操作入力の情報を受け、その解析を行ない、それに応じた処理をする。また、制御部10は、RAM8に、必要な情報の格納処理を行なったり、LCD6の表示画面6D(図2参照)に、所定の表示画像を表示するための情報をLCDドライバ5に送るようにする。すなわち、制御部10は、このページャーの全体を制御するためのもので、この制御部10は、マイクロコンピュータにより実現されている。
【0019】
この実施形態のページャーは、受信メッセージを格納するメッセージフォルダとしてパーソナルメッセージ用とインフォメーションメッセージ用の2つを持つようにされている。これらの情報は、RAM8に格納される。
【0020】
パーソナルメッセージは、個人間でやり取りするメッセージである。また、インフォメーションメッセージは、ニュースや天気予報の情報など、ページャーの基地局から送られる情報である。RAM8には、インフォメーションメッセージが、例えば15件格納可能である。
【0021】
この実施形態においては、LCD6の表示画面6Dには、4行分が表示可能とされている。上記のインフォメーションメッセージのように、表示すべき情報としては4行分では足りない場合が多い。このため、この例では、ジョグダイヤル11の回転操作により、表示画面6Dの内容を、ラップアラウンド方式のスクロール表示ができるようになっている。
【0022】
そして、以下に説明するように、この実施の形態においては、表示すべきメニュー項目やメッセージ情報の最後の行と先頭の行との間の行として、その境目を示す標識表示の行(以下、セパレータという)を表示するようにする。このセパレータは、ラップアラウンドのスクロール表示により表示すべき情報の最終部分報知手段を構成する。
【0023】
次に、このページャーの制御部で実行される、表示のための処理の流れを、図3〜図5のフローチャートと、表示画面6Dの各状態における表示内容の説明図である図6〜図8を参照しながら説明する。この例では、前述したように、ジョグダイヤル11の回転操作はアップダウンの操作であり、押下は、決定の操作である。
【0024】
図3に示すように、待ち受け表示状態において、ジョグダイヤル11が押ボタンとして押下されると(ステップS1)、メインメニューが表示画面6Dに表示される(ステップS2)。次に、エスケイプキー13が押下されたか否か判別され(ステップS3)、エスケイプキー13が押下されたと判別されたときには、前の画面、すなわち待ち受け表示の状態に戻る(ステップS4)。その後、ステップS1に戻る。
【0025】
ステップS3において、エスケイプキー13が押下されなかったと判別されたときには、ジョグダイヤル11が回転操作されたかどうか、すなわち、アップダウンの操作がされたかどうかが判別される(ステップS5)。
【0026】
ジョグダイヤル11が回転操作されたと判別されたときには、反転表示行が変更される(ステップS6)。ここで、この反転表示行とは、現在選択中の行を示すものであり、反転表示することによって、それをユーザに示すものである。後述の画面表示に示すように、選択対象項目は1行単位で表示されるので、反転表示行は、選択中の選択対象項目を示すことになる。ジョグダイヤル11が回転されることにより、その反転表示される行が変更される。
【0027】
次に、ジョグダイヤル11が押下されたかどうか判別される(ステップS7)。なお、ステップS5で、ジョグダイヤル11が回転操作されなかったと判別されたときにもステップS7に飛ぶ。
【0028】
そして、ステップS7において、ジョグダイヤル11が押下されないと判別されたときにはステップS3に戻り、メインメニューの表示状態における行選択のステップを繰り返す。ステップS7でジョグダイヤルが押下されたと判別されたときには、メニュー画面の下層の、選択されたメニュー項目について画面の表示状態に表示画面6Dが変更される。
【0029】
次に、一覧表示するメニュー項目やメッセージ数、つまり、表示行数は一画面に納まるか否か判別される(ステップS8)。もし、一画面に納まる表示行数であれば、ステップS10に進んで、その全ての表示行を表示画面6Dの画面に表示する。
【0030】
そして、その表示画面において、次のようにして必要な選択操作等が実行される。すなわち、ステップS10から、図5のステップS21に進み、まず、エスケイプキー13が押下されたか否か判別される。エスケイプキー13が押下された場合には、図3のステップS2のメインメニューの表示状態に戻る。
【0031】
ステップS21で、エスケイプキー13が押下されなかったと判別された場合には、ジョグダイヤル11が回転操作されたかどうか判別される(ステップS22)。
【0032】
ステップS22で、ジョグダイヤル11が回転操作されなかったと判別された場合には、ステップS24に飛ぶ。ジョグダイヤル11が回転操作されたと判別されたときには、表示されている行の中の選択中の行を示す反転表示行の変更を行なう(ステップS23)。そして、ステップS24に進み、ジョグダイヤル11が押下されたか否か判別される。
【0033】
ステップS24で、ジョグダイヤル11が押下されなかったと判別された場合には、ステップS21に戻る。また、ステップS24でジョグダイヤル11が押下されたと判別されたときには、ステップS25に進み、選択された行についての下層の表示内容に表示画面6Dが変更され、その下層の表示画面における上述と同様の表示機能が実行される。
【0034】
そして、ステップS26において、エスケイプキー13が押下されたか否か判別され、エスケイプキー13が押下された場合には、図3のステップS10の一つ上の層の表示状態に戻る。ステップS26で、エスケイプキー13が押下されなかったと判別された場合には、ステップS25に戻り、その層の表示機能を続行する。
【0035】
次に、図3のステップS8において、表示画面6Dに表示する行数が一画面内に納まらないと判別されたときには、ステップS9に進み、図6Dに示したような、選択された機能における先頭の行を含む初期画面が表示される。
【0036】
次に、図4のステップS11に進み、エスケイプキー13が押下されたか否か判別される。エスケイプキー13が押下されたと判別されたときには、図3のステップS2に戻り、前述したメインメニューの表示状態に戻る。
【0037】
ステップS11で、エスケイプキー13が押下されなかったと判別されたときには、ステップS12に進み、ジョグダイヤル11が回転操作されたか否か判別される。ジョグダイヤル11が回転操作されたと判別されたときには、その回転操作により選択中の行位置が変わるが、表示行をスクロールにより、現在表示中でない行を含むものに変更する必要があるか否か判別が行なわれる(ステップS13)。
【0038】
ステップS13で、スクロールにより表示行を変える必要がないと判別されたときには、ステップS17に進み、反転表示行の変更を行い、次のステップS18でジョグダイヤル11が押下されたか否か判別される。そして、ジョグダイヤル11が押下されたと判別されたときには、図5のステップS25に進み、その下層の表示機能画面に移行する。また、ジョグダイヤル11が押下されなかったと判別されたときには、ステップS11に戻る。
【0039】
一方、ステップS13で、スクロールにより、表示画面6Dに表示する行を、現在表示中でない行を含むものに変更する必要があると判別されたときには、ステップS14に進み、画面6Dに表示する行に、表示すべき情報の最終行と先頭行との境目を含むか否か判別する。
【0040】
ステップS14で、最終行と先頭行との境目を含むと判別されたときには、ステップS15に進み、この例では、3行分が、スクロール対象の表示行であるので、表示画面6Dには、最終行と、セパレータが表示される行と、先頭行とからなる3行が表示される。
【0041】
また、ステップS14で、最終行と先頭行との境目を含まないと判別されたときには、ステップS16に進み、セパレータを含まない通常の3行分が表示される。
【0042】
そして、それぞれの画面において選択中の行の部分が反転表示される(ステップS17)。そして、ステップS18に進み、ジョグダイヤル11が押下されたか、すなわち、その反転表示されている行を選択して、その行に対応する下層の表示内容を表示するかどうかの決定が行なわれたかどうかが判別される。
【0043】
なお、ステップS12でジョグダイヤル11が回転操作されずにジョグダイヤル11が押下される場合もあるので(例えば、最初の行をそのまま選択する場合)、その場合には、ステップS12からステップS18に飛ぶ。
【0044】
ステップS18で、ジョグダイヤル11が押下されないと判別されたときには、ステップS11に進み、メッセージ一覧の表示状態における上述したような選択項目の選択処理が行なわれる。ステップS18で、ジョグダイヤル11が押下されたと判別されると、選択された行に対応する項目についての下層の表示内容を表示する画面に移行する(ステップS25)。
【0045】
以上の表示処理に対応する表示画面6Dの表示内容の変化の状態を図6〜図7を参照して説明する。この例は、メインメニューから、ファンクションメニューを選択し、そのファンクションメニューから特定のファンクションを探索するためにスクロールしたときの表示画面6Dの表示内容の変化を示すものである。
【0046】
この例の場合、セパレータSEPは、最終行のファンクションメニュー項目と、先頭行のファンクションメニュー項目との間に、あたかも、メニュー項目の一つであるかのように予め用意されている。
【0047】
すなわち、この例では、ファンクションメニューは10項目(したがって、10行分)存在するが、ファンクションメニューの表示項目は、セパレータSEPも1項目(1行分)として予め用意して、全部で11行分とされる。
【0048】
図6(A)は、待ち受け状態の表示画面を示し、このときには表示画面6Dには、時刻のみが表示されている。この状態でジョグダイヤル11が押下されると、図6(B)に示すように、メインメニューが表示される。
【0049】
この例の場合、メインメニューは、パーソナルメッセージと、インフォメーションメッセージと、ファンクションメニューとの3つのメニュー項目を表示するものであるため、1画面にすべてのメニュー項目が表示可能である。そして、図6(B)に示すように、最初の画面においては、一番先頭の行のパーソナルメッセージが、反転表示(図中網かけで示す。以下、同じ)されている。
【0050】
この状態において、ジョグダイヤル11が回転操作されると、反転表示される行が変わる。図6(C)の場合は、ジョグダイヤル11がダウン方向に回転操作されて、2行下のファンクションメニューが選択された状態を示している。そして、この図6(C)の状態において、ジョグダイヤル11が押下されると、図6(D)に示すようなファンクションメニューの一覧画面の初期画面に、表示画面6Dの内容は変わる。
【0051】
次に、ジョグダイヤル11が回転操作されると、反転表示される行が変わる。図6(E)の場合は、ジョグダイヤル11がダウン方向に回転操作されて、2行下の[MEMO]が選択された状態を示している。
【0052】
この状態から、さらにジョグダイヤル11がダウン方向の回転操作されると、図7(A)に示すように、ファンクション項目の[MEMO]の次の[ALERM CLOCK]の行を表示画面6Dに表示するように表示画面内容がスクロールにより変更される。以下、ジョグダイヤル11のダウン方向の回転操作に伴い、図7(G),(H),(I)に示すようして、表示画面6Dの内容が、順次にファンクション項目のスクロールにより変更される。
【0053】
この例の場合、図7(I)の4行目に表示されているのは、ファンクション項目の最後の行[FOLDER NAME]である。この状態から、ジョグダイヤル11が、さらにダウン方向に回転操作されると、スクロールは、2行分を移動するように行われ、図7(J)に示すように、表示画面6Dには、ファンクションメニュー項目の最終行の[FOLDER NAME]と、セパレータSEPと、ファンクションメニュー項目の先頭行の[POWER OFF]の3行が表示される。そして、このとき、反転行は、ファンクションメニュー項目の先頭行の[POWER OFF]とされる。
【0054】
この例の場合のセパレータSEPは、点線の横バーとされる。このセパレータSEPは、前述したように、ファンクションメニュー一覧のスクロール表示の一つの行の表示データとして、予め用意されている。なお、最終行と、先頭行との間の境目の行として、表示が必要になったときに、このセパレータSEPをソフトウエア的に生成して表示するようにすることもできる。
【0055】
図6および後述の図7に示すように、この実施の形態の場合の画面6Dの各行の先頭には、各行を識別する行番号等は、表示されない。これは、できるだけ、メニュー項目やメッセージとして1行に表示できる文字数を確保するためである。このように、行番号が表示されない場合において、ラップラウンド方式のスクロールを行った場合には、現在の表示行がどの辺りか、また、一巡したのか、などは、より判りずらくなる。
【0056】
しかし、この実施の形態では、最終行と先頭行の間の境目にセパレータが表示されるので、表示行(表示すべき項目)が1巡したことや、どの当たりの表示行が現在表示されているかの見当がつく。
【0057】
図8(F)〜(J)は、セパレータSEPが無い場合の表示画面6Dの内容変化で、それぞれ図7(F)〜(J)に対応するものである。図7と図8とは、図7(J)と図8(J)の表示画面が異なるのみで、その他は全く同一である。すなわち、図8(J)では、セパレータSEPが表示されないので、ラップアラウンドのスクロールにより、最終行と先頭行の境目や一巡したことは、識別することが困難になる。
【0058】
以上のようにして、この実施形態によるページャーにおいては、メニュー項目の行やメッセージ行が一画面内での表示可能行より多いとき、ジョグダイヤル11の回転操作により、ラップアラウンド方式のスクロールを行って、順次、すべてのメニュー項目の行やメッセージ行を表示するようにするが、表示すべき行の最終行と先頭行との境目が表示されるときには、その境目を使用者に報知するセパレータSEPを表示画面6Dに表示するようにしたので、メニュー項目の行やメッセージ行が一巡したことや、現在の表示内容が複数のメニュー項目のどの辺りか、あるいはメッセージ行のどの辺りかの識別が容易になる。
【0059】
[変形例]
なお、上述の例では、セパレータSEPは、点線の横バーとしたが、セパレータSEPとしての表示は、このような表示に限らず、例えば特定のアイコンを表示するなど、種々の態様の表示を用いることができる。
【0060】
また、以上の説明では、セパレータSEPを画面に表示することにより、最終の部分と最初の部分との境目を使用者に報知するようにしたが、その他、種々の報知手段を用いることもできる。
【0061】
例えば、最終部分と最初部分との境目が画面に表示されるタイミングで、LEDやランプを点灯させることにより、使用者に報知するようにしてもよい。また、LEDやランプとセパレータとを併用させるようにしてもよい。
【0062】
また、ランプ表示に代えて、音や振動を用いることもできる。すなわち、最終部分と最初部分との境目が画面に表示されるタイミングで、ブザー音により報知したり、振動により報知したりすることもできる。この場合も、音とセパレータ、振動とセパレータというように組み合わせて、報知を行うこともできる。
【0063】
なお、以上の実施形態ではアップダウンの指示は、ジョグダイヤル11を用い、また、決定の指示もジョグダイヤル11を用いて行なったが、セレクトキーやエンターキーなどのキー、さらにはアップダウンキーなどを設けて行なっても、まったく同様の作用効果が得られる。
【0064】
また、上述の例は、上下方向のスクロールを例にとって説明したが、左右方向にスクロールする必要がある場合にも、適用できることは勿論である。すなわち、その場合には、一行の最後と先頭との間に、その境目を示す報知手段を設けるものである。
【0065】
また、上述の例では、1行づつスクロールしてラップアラウンド方式のスクロールを行うようにしたが、ユーザ操作に応じて、1画面分づつ、表示内容を切り換えるようにして、リング状に無限に繰り返し表示を行う場合にも、この発明は適用可能である。
【0066】
また、上述の実施の形態は、ページャーの場合を例に説明したが、ページャーに限らず、小型の表示画面のために表示内容をスクロールする必要な電子機器の全てに適用できることは言うまでもない。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、表示部の表示画面が小さいために、すべての情報を一度に表示しきれない場合において、スクロールや画面切り換えによって表示を変えるとき、最終部分報知手段により、表示すべき情報の最終部分と、前記表示すべき情報の最初部分との境目が使用者に識別できるようになる。したがって、使用者は、リング状のスクロールあるいは画面切り換えの一巡を容易に知ることができ、非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による電子機器の実施形態のページャーのブロック図である。
【図2】実施形態のページャーの外観を示す図である。
【図3】実施形態のページャーの表示処理の流れの一部を示すフローチャートである。
【図4】実施形態のページャーの表示処理の流れの一部を示すフローチャートである。
【図5】実施形態のページャーの表示処理の流れの一部を示すフローチャートである。
【図6】実施形態のページャーの表示画面における表示フローを示す図である。
【図7】実施形態のページャーの表示画面における表示フローを示す図である。
【図8】実施の形態のページャーとの比較例の表示フローを示す図である。
【符号の説明】
1…アンテナ、2…RFブロック、3…デコーダ、4…キー操作部、5…LCDドライバ、6…LCD、7…スピーカ、8…RAM、9…EEPROM、10…制御部、11…ジョグダイヤル、12…ジョグダイヤルデコーダ、13…エスケイプキー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electronic device including a small display unit such as a pager.
[0002]
[Prior art]
The size of the display screen of the display unit in the pager for displaying received messages and operation menus is relatively small because the pager is small, and usually has a display screen that can display about 2 to 4 lines. It has become. For this reason, when the received message is long or there are a large number of menu items, it is not possible to display all of them at once on the display screen.
[0003]
For this reason, in the pager, the contents of all messages are usually displayed by scrolling the contents of the display screen one line at a time by the user operating the up / down key, etc. Or, all menu items are displayed separately.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, when the number of lines that need to be displayed on the display screen of the pager becomes large, scrolling and switching are stopped at the last line or screen of information to be displayed as a screen scrolling method or a switching method for each screen. The method of scrolling in a ring shape (hereinafter referred to as the wrap-around method) or switching the screen is more convenient than the method, even when the last line or screen is reached, the first line is displayed continuously. It may be.
[0005]
However, in the case of scrolling in this wraparound method, when the number of lines to be displayed increases, the part displayed on the display screen does not realize that the last line or the final screen has been reached, and which part of the message to be displayed It was difficult to identify the item or the item in the operation menu. For this reason, in the conventional pager, the user often performs a useless operation.
[0006]
In view of the above points, the present invention shows that information to be displayed such as a display message and a large number of menu items is displayed even in the case of a wrap-around scroll display or a ring-shaped screen switching method. It is an object of the present invention to provide an electronic device such as a pager in which a user can easily identify which one of them.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, an electronic device according to the invention of
User operation means;
When the information to be displayed does not fit in one screen of the display screen of the display unit, the information to be displayed is scrolled or switched in a ring shape according to the operation of the user operation means, Display control means for displaying a part of the information to be displayed on the display screen of the display unit;
With
The display control means displays the boundary between the final part of the information to be displayed and the first part of the information to be displayed as a display part continuous to the final part, and the display timing of the continuous display part Thus, there is a final partial notifying means for making the user identify by performing any one of visual notification by LED or lamp, notification by voice, or notification by vibration .
[0008]
In the electronic apparatus according to the first aspect of the present invention, the final part notification means notifies the user that the wrap-around scroll display and screen switching have been completed. Therefore, the user can easily identify which part of the information to be displayed, such as a display message and a number of menu items, is displayed, and the user-friendly electronic Equipment can be realized.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment in which an electronic apparatus according to the present invention is applied to a pager will be described with reference to the drawings.
[0010]
FIG. 1 shows a block diagram of the pager of this embodiment.
[0011]
As shown in FIG. 1, the pager of this embodiment includes an
[0012]
The
[0013]
The key operation unit is a part for performing various key inputs. The
[0014]
The
[0015]
By rotating the dial knob, the
[0016]
As shown in FIG. 2, an escape key 13 is provided on a part of the
[0017]
The operation input of the
[0018]
The
[0019]
The pager of this embodiment has two message folders for storing received messages, one for personal messages and one for information messages. These pieces of information are stored in the
[0020]
A personal message is a message exchanged between individuals. The information message is information sent from the pager base station, such as news and weather forecast information. For example, 15 information messages can be stored in the
[0021]
In this embodiment, four lines can be displayed on the display screen 6D of the
[0022]
As will be described below, in this embodiment, as a line between the last line and the first line of the menu item or message information to be displayed, a mark display line indicating the boundary (hereinafter, Display a separator). This separator constitutes a final part notification means for information to be displayed by scroll display of wraparound.
[0023]
Next, the flow of processing for display, which is executed by the control unit of this pager, is a flowchart of FIGS. 3 to 5 and explanatory diagrams of display contents in each state of the display screen 6D. Will be described with reference to FIG. In this example, as described above, the rotation operation of the
[0024]
As shown in FIG. 3, when the
[0025]
If it is determined in step S3 that the escape key 13 has not been pressed, it is determined whether or not the
[0026]
When it is determined that the
[0027]
Next, it is determined whether or not the
[0028]
If it is determined in step S7 that the
[0029]
Next, it is determined whether or not the menu items to be displayed in a list and the number of messages, that is, the number of display lines, can fit on one screen (step S8). If the number of display lines fits on one screen, the process proceeds to step S10, and all the display lines are displayed on the display screen 6D.
[0030]
On the display screen, necessary selection operations and the like are performed as follows. That is, the process proceeds from step S10 to step S21 in FIG. 5, and first, it is determined whether or not the escape key 13 is pressed. When the escape key 13 is pressed, the display returns to the main menu display state in step S2 of FIG.
[0031]
If it is determined in step S21 that the escape key 13 has not been pressed, it is determined whether or not the
[0032]
If it is determined in step S22 that the
[0033]
If it is determined in step S24 that the
[0034]
In step S26, it is determined whether or not the escape key 13 is pressed. If the escape key 13 is pressed, the display state of the layer one level higher than that in step S10 in FIG. 3 is restored. If it is determined in step S26 that the escape key 13 has not been pressed, the process returns to step S25 to continue the display function for that layer.
[0035]
Next, when it is determined in step S8 of FIG. 3 that the number of lines to be displayed on the display screen 6D does not fit within one screen, the process proceeds to step S9, and the head of the selected function as shown in FIG. 6D is displayed. The initial screen containing the line is displayed.
[0036]
Next, the process proceeds to step S11 in FIG. 4, and it is determined whether or not the escape key 13 is pressed. When it is determined that the escape key 13 has been pressed, the process returns to step S2 in FIG. 3 to return to the main menu display state described above.
[0037]
If it is determined in step S11 that the escape key 13 has not been pressed, the process proceeds to step S12 to determine whether or not the
[0038]
When it is determined in step S13 that it is not necessary to change the display line by scrolling, the process proceeds to step S17, the reverse display line is changed, and it is determined whether the
[0039]
On the other hand, when it is determined in step S13 that it is necessary to change the line displayed on the display screen 6D to include the line not currently displayed by scrolling, the process proceeds to step S14, and the line displayed on the screen 6D is changed to the line displayed on the screen 6D. It is determined whether or not the boundary between the last line and the first line of information to be displayed is included.
[0040]
When it is determined in step S14 that the boundary between the last line and the first line is included, the process proceeds to step S15. In this example, since three lines are display lines to be scrolled, the display screen 6D displays the final line. Three lines including a line, a line on which a separator is displayed, and a top line are displayed.
[0041]
If it is determined in step S14 that the boundary between the last line and the first line is not included, the process proceeds to step S16, and normal three lines not including the separator are displayed.
[0042]
Then, the portion of the selected row is highlighted on each screen (step S17). Then, the process proceeds to step S18, whether the
[0043]
In some cases, the
[0044]
If it is determined in step S18 that the
[0045]
A state of change in the display content of the display screen 6D corresponding to the above display processing will be described with reference to FIGS. This example shows a change in display content of the display screen 6D when a function menu is selected from the main menu and scrolling is performed to search for a specific function from the function menu.
[0046]
In this example, the separator SEP is prepared in advance as if it were one of the menu items between the function menu item on the last line and the function menu item on the first line.
[0047]
That is, in this example, there are 10 function menu items (and therefore 10 lines), but display items of the function menu are prepared in advance as one item (1 line) for the separator SEP, for a total of 11 lines. It is said.
[0048]
FIG. 6A shows a display screen in a standby state. At this time, only the time is displayed on the display screen 6D. When the
[0049]
In this example, since the main menu displays three menu items, that is, a personal message, an information message, and a function menu, all menu items can be displayed on one screen. As shown in FIG. 6B, on the first screen, the personal message in the first line is displayed in reverse video (indicated by shading in the figure. The same applies hereinafter).
[0050]
In this state, when the
[0051]
Next, when the
[0052]
In this state, when the
[0053]
In the case of this example, what is displayed on the fourth line in FIG. 7I is the last line [FOLDER NAME] of the function item. From this state, when the
[0054]
The separator SEP in this example is a dotted horizontal bar. As described above, the separator SEP is prepared in advance as display data for one line of the scroll display of the function menu list. The separator SEP may be generated and displayed in software when it is necessary to display the line between the last line and the first line.
[0055]
As shown in FIG. 6 and FIG. 7 described later, a line number or the like for identifying each line is not displayed at the top of each line on the screen 6D in this embodiment. This is to secure the number of characters that can be displayed in one line as menu items and messages as much as possible. In this way, when the line number is not displayed, if the scrolling of the wrap round method is performed, it is more difficult to determine where the current display line is or where the current display line has been completed.
[0056]
However, in this embodiment, since the separator is displayed at the boundary between the last line and the first line, the display line (item to be displayed) has made one round, and which display line is currently displayed. I have a clue.
[0057]
FIGS. 8F to 8J show changes in the content of the display screen 6D when there is no separator SEP, and correspond to FIGS. 7F to 7J, respectively. FIG. 7 and FIG. 8 are exactly the same except for the display screens of FIG. 7 (J) and FIG. 8 (J). That is, in FIG. 8J, the separator SEP is not displayed, and therefore it is difficult to identify the boundary between the last line and the first line or the completion of the circuit by scrolling the wraparound.
[0058]
As described above, in the pager according to this embodiment, when there are more menu item lines and message lines than displayable lines in one screen, the wraparound scroll is performed by rotating the
[0059]
[Modification]
In the above-described example, the separator SEP is a dotted horizontal bar. However, the display as the separator SEP is not limited to such a display, and various types of display such as a specific icon are used. be able to.
[0060]
In the above description, the separator SEP is displayed on the screen to notify the user of the boundary between the final part and the first part, but various other notification means can be used.
[0061]
For example, the user may be notified by turning on an LED or a lamp at the timing when the boundary between the last part and the first part is displayed on the screen. Moreover, you may make it use LED, a lamp | ramp, and a separator together.
[0062]
Further, sound or vibration can be used instead of the lamp display. That is, at the timing when the boundary between the last part and the first part is displayed on the screen, it can be notified by a buzzer sound or can be notified by vibration. In this case as well, notification can be performed by combining sound and separator, vibration and separator, and the like.
[0063]
In the above embodiment, the up / down instruction is performed using the
[0064]
Moreover, although the above-mentioned example demonstrated the example of the scroll of the up-down direction, it is needless to say that it is applicable also when scrolling in the left-right direction is required. That is, in that case, a notification means for indicating the boundary is provided between the end and the top of one line.
[0065]
In the above example, scrolling is performed one line at a time and scrolling in a wrap-around manner is performed. However, in accordance with a user operation, the display contents are switched one screen at a time and repeated infinitely in a ring shape. The present invention can also be applied to display.
[0066]
Moreover, although the above-mentioned embodiment demonstrated the case of the pager as an example, it cannot be overemphasized that it is applicable not only to a pager but all the electronic devices which need to scroll the display content for a small display screen.
[0067]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, when the display is changed by scrolling or switching the screen when all the information cannot be displayed at once because the display screen of the display unit is small, the final partial notification means The boundary between the last part of the information to be displayed and the first part of the information to be displayed can be identified by the user. Therefore, the user can easily know the cycle of the ring-shaped scroll or screen switching, which is very convenient.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram of a pager of an embodiment of an electronic device according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram illustrating an appearance of a pager according to the embodiment.
FIG. 3 is a flowchart showing a part of the flow of pager display processing according to the embodiment.
FIG. 4 is a flowchart showing a part of the flow of pager display processing according to the embodiment.
FIG. 5 is a flowchart illustrating a part of the flow of display processing of the pager according to the embodiment.
FIG. 6 is a diagram showing a display flow on the display screen of the pager of the embodiment.
FIG. 7 is a diagram showing a display flow on the display screen of the pager of the embodiment.
FIG. 8 is a diagram showing a display flow of a comparative example with the pager of the embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (1)
表示すべき情報が、表示部の表示画面の1画面分に収まらないものである場合に、前記ユーザ操作手段の操作に応じて、前記表示すべき情報をリング状にスクロールあるいは画面切り換えして、前記表示すべき情報のうちの一部の情報を前記表示部の表示画面に表示するようにする表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記表示すべき情報の最終部分と、前記表示すべき情報の最初部分との境目を、前記最終部分に連続する表示部分として表示すると共に、当該連続する表示部分の表示タイミングで、LED若しくはランプによる視覚的な報知、音声による報知、または振動による報知のいずれかの報知を行なうことにより、使用者に識別させる最終部分報知手段を有する電子機器。User operation means;
When the information to be displayed does not fit in one screen of the display screen of the display unit, the information to be displayed is scrolled or switched in a ring shape according to the operation of the user operation means, Display control means for displaying a part of the information to be displayed on the display screen of the display unit;
With
The display control means displays the boundary between the final part of the information to be displayed and the first part of the information to be displayed as a display part continuous to the final part, and the display timing of the continuous display part Thus, an electronic device having a final partial notification means that allows a user to identify by performing any one of visual notification by LED or lamp, notification by voice, or notification by vibration .
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