JP4290394B2 - スパナ - Google Patents

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JP4290394B2
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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は断面形状が多角形のボルト頭、ナット等の被回転体を回すスパナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、断面形状が多角形のボルト頭、ナット等の被回転体を緊締状態へ締めつけたり、緊締状態から緩めるために回す道具としてレンチ、スパナ等と称されている回し具がある。
【0003】
かかる従来の回し具は、大別してボルト頭、ナット等の被回転体に上方から嵌めるタイプのものと、被回転体の側方から嵌めるタイプのものがある。
【0004】
被回転体に上方から嵌めるタイプの回し具としてはボックスレンチや被回転体に嵌合係合させる部分を取り替えることができるソケットレンチ、被回転体に上方から嵌合係合させる孔を有する孔あきスパナ等が知られており、被回転体の側方から嵌めるタイプの回し具として被回転体へ側方から嵌合係合させる二股部を有するスパナが知られている。
【0005】
またボックスレンチ、ソケットレンチ、孔あきスパナ等の被回転体に上方から嵌める回し具ではラチエット機構を備えていて、回し具を一方向に回すときのみ被回転体にトルクが掛かり、それ故、被回転体に嵌合係合させたまま回し具を往復回動させて被回転体を締めつけ又は緩めることができるものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ボルト、ナット等の被回転体は各種機械、車両等の様々の部位に設けられ、被回転体の上方から回し具を嵌合係合させ得ない部位に設けられることも多々ある。
【0007】
このような場合、被回転体へその側方から係合可能の二股部を有するスパナを使用しなければならないところ、かかるスパナには、通常、それを被回転体に係合させたまま往復回動させて被回転体を締めつけ又は緩めることができるラチエット機構のような機構が備わっていない。従って、スパナを、被回転体周囲の障害物の状況等に応じて許される範囲で回し、そのあと一旦被回転体から外して、被回転体に係合し直し、再び回すという面倒で手間のかかる作業を繰り返さなければならない。
【0008】
そこで本発明は、断面多角形状のボルト頭、ナット等の被回転体に側方から嵌合係合させることができ、その係合状態のまま往復回動させて被回転体を締めつけ又は緩めることができる便利なスパナを提供することを課題とする。
【0009】
また本発明は少ない部品点数で簡単な構造に製作でき、それだけ安価に製作できるスパナを提供することを課題とする。
【0010】
また本発明は使い易いスパナを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は次のスパナを提供する。
【0012】
本発明に係るスパナはハンドル部と、ハンドル部の少なくとも片方の端部に連設された固定二股部と、固定二股部内に配置された開度可変二股部とを備えている。
【0013】
固定二股部は互いに対向する第1及び第2の固定アーム部を含んでおり、該固定アーム部の間に、断面形状多角形のボルト頭、ナット等の被回転体に対しその側方から嵌脱可能の固定アーム部自由端部間の開口部及び該開口部に連続する空間部を有している。
【0014】
開度可変二股部は第1及び第2の固定アーム部の間に配置された第1及び第2の係合用アーム部を含んでおり、該第1及び第2の係合用アーム部は被回転体にその側方から外嵌係合するためのものである。
【0015】
第1及び第2の係合用アーム部は、第1係合用アーム部の片方の端部に第2係合用アーム部の片方の端部が回動可能に嵌め込まれた状態で該両係合用アーム部の端部同士で固定アーム部間の空間部において互いに回動可能に連結されており、分離している自由端部が固定アーム部間の開口部に臨み、該回動可能連結部を中心部として開度可変である。
【0016】
第1及び第2の係合用アーム部のそれぞれは内面に被回転体の角部に係脱可能の凹段部を有している。
第2の固定アーム部も内面に被回転体角部に係脱可能の凹段部を有している。 第1及び第2の係合用アーム部内面の相互出会い部及び第2の固定アーム部の内面と第2の係合用アーム部の内面の相互出会い部も被回転体角部に係脱可能の凹段部を形成している。
前記各凹段部は少なくとも1つおきに被回転体の角部と係合して該被回転体を保持できる位置に配置されている。
第2の係合用アーム部は、第1及び第2の係合用アーム部内面の前記相互出会い部により、前記回動可能連結部を回動中心部とする第1係合用アーム部方向への回動が制限されている。
【0017】
第1及び第2の係合用アーム部は、それらの回動可能連結部が第1及び第2の固定アーム部間で若干可動(若干往復動可能)であるとともに全体が第1及び第2の固定アーム部に対し若干回動可能(若干往復回動可能)である。
【0018】
該回動可能連結部は、第1固定アーム部に当接する方向にバネで偏寄力を付与されている。
【0019】
このスパナによると、固定二股部の開口部から開度可変二股部の第1及び第2の係合用アーム部間に、例えば回し具を用いないと回転させるのが困難である程に回転に対する抵抗のある被回転体を嵌めた状態で被回転体を中心にハンドル部を第1固定アーム部側へ被回転体に対し相対的に回すことで、バネに抗して、第1及び第2の係合用アーム部の回動可能連結部が第2固定アーム部に近づくように、第1及び第2の係合用アーム部の全体が第1及び第2の固定アーム部に対しハンドル部の第1固定アーム部側への回動方向とは相対的に反対方向に若干回動する。ハンドル部の同方向へのさらなる回動に伴って第1係合用アーム部が、前記凹段部に隣合う山部が被回転体の角部を乗り越え得るように第1固定アーム部側へ後退する位置をとった後再びバネの弾性復元力にて、前記凹段部が被回転体角部に係合復帰することを許す位置をとることができる。
【0021】
ここで係合位置とは、前記凹段部が被回転体角部に係合することを許す位置である。
【0022】
このように第1係合用アーム部が後退位置又は係合位置をとることができる状態では、ハンドル部の第1固定アーム部側への回動操作に伴って第1係合用アーム部が後退位置と係合位置との間を繰り返し往復動でき、それによりハンドル部を第1固定アーム部側へ任意の角度回動させて前記凹段部を被回転体の角部に係合させることができる。
【0023】
また、前記凹段部が被回転体角部に係合した状態でハンドル部を該被回転体に対し相対的に第2固定アーム部側へ回すことで第1及び第2の係合用アーム部の回動可能連結部が前記バネに助けられて第1固定アーム部に当接して第1の係合用アーム部が第1固定アーム部に対し固定されるとともに第2の係合用アーム部が第2固定アーム部に支持された状態となる。該回動可能連結部の第1固定アーム部への当接は、第1及び第2の係合用アーム部全体が第1及び第2の固定アーム部に対しハンドル部の第2固定アーム部側への回動方向とは相対的に反対方向に若干回動することでなされる。
【0024】
さらにハンドル部を同方向に回すことで第1及び第2の係合用アーム部が被回転体と係合状態のまま固定二股部及び開度可変二股部が共にハンドル部とともに回動して被回転体を回動させることができ、該被回転体がボルト頭やナットのときはそれを締めつける、又は緩めることができる。
【0025】
本発明に係るスパナは、少ない部品点数で簡単な構造に製作でき、それだけ安価に製作できる。
【0026】
また本発明に係るスパナは片手でも簡単に操作することができ、使い易い。
【0027】
本発明に係るスパナにおいては、第1の係合用アーム部の自由端部から第2の係合用アーム部の自由端部に至る両係合用アーム部の内面は全体として凹曲面状に(代表的には連続した凹曲面状に)形成することができる。この場合、該凹曲面状の内面に被回転体の角部に係脱可能の前記凹段部を形成することができる。
【0030】
また本発明に係るスパナにおいては、第1及び第2の固定アーム部間の前記空間部は、両固定アーム部の自由端部間の開口部に連続する中間空間部と該中間空間部に連続する奥空間部とを含んでいてもよい。この場合第1及び第2の係合用アーム部は、片方の端部同士を該奥空間部において互いに回動可能に連結して該中間空間部へ延ばし配置することができる。
【0031】
また本発明に係るスパナでは、第1固定アーム部は、第1係合用アーム部の自由端部から中間部分に至る部分の外面の少なくとも一部が円弧を描いて接触摺動可能である内面を有するとともに第1及び第2の係合用アーム部の回動可能連結部を接触させて支持するための奥側内面を有することができる。
【0032】
そして、第2固定アーム部は、第2係合用アーム部の自由端部から中間部分に至る部分の外面の少なくとも一部が円弧を描いて接触摺動可能である内面を有するとともに第1及び第2の係合用アーム部の前記回動可能連結部を前記バネを介して支持するための奥側内面を有することができる。
【0033】
また、第1係合用アーム部の自由端部から中間部に至る部分の外面が凸曲面に形成され、第1固定アーム部は第1係合用アーム部の該凸曲面の外面のうち少なくとも一部が接触摺動可能の凹曲面の内面と前記奥側内面とを有することができる。
【0034】
そして、第2係合用アーム部の自由端部から中間部に至る部分の外面が凸曲面に形成され、第2固定アーム部は第2係合用アーム部の該凸曲面の外面のうち少なくとも一部が接触摺動可能の凹曲面の内面と前記奥側内面とを有することができる。
【0035】
本発明に係るスパナにおける第1及び第2の係合用アーム部の回動可能連結部は第1及び第2の固定アーム部間で若干可動であり、少なくとも第1固定アーム部に当接できる。なお、第2固定アーム部にも当接可能としてもよい。該回動可能連結部の第1固定アーム部又は第2固定アーム部への当接については、該回動可能の連結態様に応じて、
(a)第1係合用アーム部の端部の第1固定アーム部に向けられた部分が第1固定アーム部に当接でき、或いはさらに第2固定アーム部に向けられた部分が第2固定アーム部に当接できてもよいし、
(b)第1係合用アーム部の端部の第1固定アーム部に向けられた部分が第1固定アーム部に当接でき、或いはさらに第2係合用アーム部の第2固定アーム部に向けられた部分が第2固定アーム部に当接できてもよい
【0036】
第1及び第2の係合用アーム部の端部同士の回動可能の連結の態様は種々選択採用できる。
【0037】
例えば、一方の係合用アーム部の端部に他方の係合用アーム部の端部を回動可能に嵌め込む態様で相互回動可能に連結されてもよい。この種の連結態様はスパナを平坦にコンパクト化できるのでより好ましい。
【0038】
本発明に係るスパナでは、この種の連結態様として、第1係合用アーム部の片方の端部に第2係合用アーム部の片方の端部が回動可能に嵌め込まれることで第1及び第2の係合用アーム部の端部同士が回動可能に連結される態様を採用している。
【0039】
本発明に係るスパナでは、第1及び第2の係合用アーム部の回動可能連結部は両固定アーム部間の奥側へ突出する突出部を含むことができる。この場合、該突出部は該回動可能連結部を構成している両係合用アーム部の端部のうち第1の係合用アーム部の端部(そこに第2の係合用アーム部の端部が回動可能に嵌め込まれた端部)に形成することができ、該突出部と第2固定アーム部との間に前記バネを装着することができる
【0040】
そして、該回動可能連結部は、第1の係合用アーム部の第1固定アーム部に向けられた部分で第1固定アーム部に当接可能とすることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0042】
図1は本発明に係るスパナの1例の全体平面図であり、図2は該スパナの底面図である。図3は該スパナの上蓋部を取り外した平面図である。図4は該スパナの上蓋部を取り外した状態の要部の拡大平面図である。
【0043】
図1から図4に示すスパナSPは、ハンドル部1と、ハンドル部1の片方の端部に一体的に連設された固定二股部2と、固定二股部2内に配置された開度可変二股部3とを備えている。さらに後述する第1バネ4も備えている。バネ4も固定二股部2内に配置されている。
【0044】
これら開度可変二股部3及びバネ4は、固定二股部2内に配置されているとともに、上蓋部201及び下蓋部202の間に可動に挟まれている。上蓋部201は固定二股部2の上面側(平面側)に当てがわれ、固定二股部2にネジにて着脱可能に設けられており、下蓋部202は固定二股部2の下面側(底面側)に固定二股部2に沿って固定二股部2に一体的に形成されている。
【0045】
固定二股部2は、互いに対向する第1及び第2の固定アーム部21、22を含んでいる。固定アーム部21、22の間には固定アーム部自由端部210、220間の開口部S1、該開口部に連続する中間空間部S2及び該中間空間部に連続する奥空間部S3が提供されている。これら開口部S1及び中間空間部S2は、断面形状多角形のボルト頭、ナット等の被回転体W(図5等参照)に対しその側方から嵌脱可能である。自由端部210及び自由端部220は互いに平行である開口部内面213、224をそれぞれ有している(図4参照)。
【0046】
開度可変二股部3は、第1及び第2の固定アーム部21、22の間に配置された第1及び第2の係合用アーム部31、32を含んでいる。係合用アーム部31、32は被回転体Wにその側方から外嵌係合できるものである。
【0047】
第1係合用アーム部31の片方の端部311及び第2係合用アーム部32の片方の端部321は固定アーム部間の奥空間部S3の入口領域において互いに回動可能に連結されている。そして係合用アーム部31、32は固定アーム部21、22間の中間空間部S2へ延びている。アーム部31の自由端部312は固定アーム部間の開口部S1に臨んでいる。また、アーム部32の自由端部322は中間空間部S2を介して開口部S1に臨んでいる。両係合用アーム部31、32は回動可能連結部30を中心部として開度可変である。
【0048】
ここでは回動可能連結部30は第1係合用アーム部31の端部311に形成した短円筒状孔311aに第2係合用アーム部32の短円柱状端部321が回動可能に嵌め込まれて、平坦にコンパクトに形成されている。アーム部端部311には円筒状孔311aに連続する切欠部311bが形成されており、ここを第2係合用アーム部32の中間部323が通っている。第1及び第2の係合用アーム部31、32はこの切欠部311bにて許される範囲で互いに回動可能である。
【0049】
第1固定アーム部21は、第1係合用アーム部31の自由端部312から中間部分313に至る部分の外面314の少なくとも一部が円弧を描いて接触摺動可能である内面211を有している。また、固定アーム部21は、第1及び第2係合用アーム部の回動可能連結部30の第1固定アーム部21に向けられた部分315を接触させて支持するための奥側内面212を有している。
【0050】
ここでは、第1係合用アーム部31の外面314は凸曲面であり、第1固定アーム部21の内面211は凹曲面である。また、回動可能連結部30の第1固定アーム部21に向けられた部分315はここでは第1係合用アーム部の端部311の第1固定用アーム部21に向けられた平坦面の外面315であり、これが当接可能の固定アーム部21の奥側内面212は平坦面である。奥側内面212は固定アーム部間の奥空間部S3の内面の一部である。
【0051】
第2固定アーム部22は、第2係合用アーム部32の自由端部322から中間部分323に至る部分の外面324の少なくとも一部が円弧を描いて接触摺動可能である内面221を有している。ここでは、第2係合用アーム部32の外面324は凸曲面であり、第2固定アーム部22の内面221は凹曲面である。
【0052】
また、奥側空間部S3は、第1及び第2係合用アーム部の回動可能連結部30のハンドル部1に向けられた突出部分316が臨む奥側底面214を有している。
【0053】
また、回動可能連結部30の第2固定アーム部22に向けられた突出部分316はここでは第1係合用アーム部の端部311が有する突出部316であり、これが奥側へ突出しているとともに第2固定アーム部22の奥側内面222に向けられている。突出部316の第2固定アーム部に向けられた外面316aは平坦外面であり、奥側内面222の奥には奥側内面222の一部であるバネ受け面223が形成されている。奥側内面222及びそのバネ受け面223も奥空間部S3の内面の一部である。
【0054】
前記のバネ受け内面223と第1係合用アーム部端部の突出部316との間には、回動可能連結部30を第1固定アーム部21の方へ向かわせる偏寄力を付与するバネ4が装着されている。
【0055】
アーム部31の自由端部312からアーム部32の自由端部322に至る連続する両アーム部内面は全体として凹曲面に形成されている。
【0056】
係合用アーム部31の自由端部312から中間部分313に至る部分の内面317はここでは全体として凹曲面に形成されているとともに該凹曲面に被回転体Wの角部Cに係脱可能の凹段部を3段(中央部の凹段部317aと凹段部317aの両サイドの凹段部318)有している。係合用アーム部32の自由端部322から中間部分323に至る部分の内面325には該凹曲面に被回転体Wの角部Cに係脱可能の凹段部325aが形成されている。第1係合アーム部31と第2係合アーム部32の内面の相互出会い部に被回転体Wの角部Cに係脱可能な凹段部33が形成されている。また、第2固定アーム部22の内面224も被回転体Wの角部Cに係脱可能の凹段部225を有している。また、第2係合アーム部32の自由端部322の内面と第2固定アーム部の内面224(より正確には第2固定アーム部の一部とも言える下蓋部202の内側面)との出会い部によって形成される凹段部226も被回転体Wの角部Cに係脱可能な形状となっている。
【0057】
係合用アーム部31、32は、それらの回動可能連結部30が固定アーム部21、22における奥側内面212、222間で若干往復動可能であるとともに全体が固定アーム部21、22に対し若干往復回動可能である。
【0058】
すなわち、係合用アーム部31、32が外力を受けていない状態では、図4に示すように、バネ4が係合用アーム部31の端部の突出部316を第1固定アーム部の奥側内面212の方へ押し、これにより回動可能連結部30は、その外面315が奥側内面212に当接するまで第1固定アーム部21の方へ移動するとともにこれに伴って両係合用アーム部31、32の全体が両固定アーム部21、22に対し相対的に若干図中反時計方向に回動できる。
【0059】
このように係合用アーム部端部311の外面315が固定アーム部21の平坦な奥側内面212に当接支持された状態では、第1係合用アーム部31の外面314のうち自由端部312の外面部分314aが第1固定アーム部21の自由端部210の凹曲内面211a接近又は当接するように臨み、図4に示すように、第1係合用アーム部31は全体的に第1固定アーム部21に対し固定された状態となる。
【0060】
また、第2係合用アーム部32はその外面324の一部が第2固定アーム部22の凹曲内面221に接近又は当接するように臨み、図4に示すように、第2固定アーム部22で支持される状態となる。さらに、図4に示すように、第2係合用アーム部32は、第1及び第2の係合用アーム部内面の相互出会い部により第1係合用アーム部31方向への回動が制限された状態におかれる。
【0061】
図4に示す状態から、回転抵抗が加わっている被回転体Wを両係合用アーム部31、32間に嵌合させる等の操作により係合用アーム部31、32を開こうとする外力が加わると、特に第1係合用アーム部31に開き方向の外力が加わると、回動可能連結部30がバネ4に抗して第2固定アーム部22側へ、第1係合用アーム部の自由端部312の外面314が第1固定アーム部21の内面211へ近づくように移動し、これにともなって両係合用アーム部31、32の全体が固定アーム部21、22に対し相対的に図4中時計方向に若干回動する。これにより第2係合用アーム部32の自由端部322の凸曲外面部分324aが第2固定アーム部凹曲内面221に近づくように移動する。
【0062】
なお、図4に示す状態は、
(1)係合用アーム部31の2つの凹段部318、係合用アーム部32の凹段部325a及び第2固定アーム部22の凹段部225又は
(2)係合用アーム部31の凹段部317a、第2固定アーム部22と第2係合アーム部32とが形成する凹段部226及び第1係合アーム部31と第2係合アーム部32とが形成する凹段部33
が被回転体Wの角部Cに正しく係合した状態であり、該被回転体をこれから回そうとする直前の状態に一致する。
【0063】
以上説明したスパナSPによると、ある程度回転に対し抵抗のある、例えば回し具を用いなければ回転が困難である程に回転に対する抵抗が加わっている被回転体Wを次のようにして回すことができる。
【0064】
先ず、図5(A)に示すように、固定二股部2の開口部S1から開度可変二股部3の係合用アーム部31、32間に被回転体Wを嵌める。このとき被回転体Wの平行をなす向かい合った辺部Hが、第1固定アーム部21の自由端部内面213と第2固定アーム部22の自由端部内面224と平行になるようにする。このとき、被回転体Wの角部のうち最も奥になる角部が凹段部33と係合する。
【0065】
係合用アーム部31、32における凹段部317a、33及び第2固定アーム部22と第2係合アーム部32による凹段部326が被回転体角部Cに係合したポジションP1の状態で図5(B)に示すようにハンドル部1を被回転体Wに対し相対的に第2固定アーム部22側へ回すことで係合用アーム部31、32の回動可能連結部分30におけるアーム部31の端部311の外面315がバネ4に助けられて第1固定アーム部21の奥側内面212に当接し、係合用アーム部31、32が被回転体Wと係合状態のまま固定二股部2及び開度可変二股部3が共にハンドル部1とともに回動して被回転体Wを回動させることができ、該被回転体がボルト頭やナットのときはそれを締めつける、又は緩めることができる。
【0066】
なお凹段部317a、318、33、225、226、325a或いは山部317b、325bは、図5(B)に示すように、これら凹段部に正しく係合した被回転体Wの中心周りに、中心角θ=30°間隔で形成されている。中心角θは30°に限定されるものではなく、被回転体Wの辺数(角部の頂角)等に応じて適宜定めることができる。
【0067】
被回転体Wを所定角度回動したのち、ハンドル部1を被回転体Wに対し相対的に第1固定アーム部21側へ回すことで図5(C)に示すように、バネ4に抗して係合用アーム部31、32の回動可能連結部分30における第1アーム部端部311の突出部316が第2固定アーム部22の奥側内面222に接近し、両係合用アーム部31、32全体が、固定アーム部21、22の内面211、221に接触摺動しつつハンドル部1の回動方向とは相対的に反対方向に若干回動する。そして第1係合用アーム部31が、ハンドル部1の同方向へのさらなる回動に伴って係合用アーム部31、32の凹段部33、317a、226に隣合う山部317b又は325bが被回転体Wの角部Cを乗り越え得るように、バネ4に抗して第1固定アーム部22側へ後退する後退位置P2をとることができる。位置P2では係合用アーム部31の外面314が第1固定アーム部21の内面211に接近している。
【0068】
ハンドル部1をさらに同方向に回すと、図5(D)に示すように、第1係合用アーム部31がバネ4に押されて、被回転体Wの角部Cの一つが第2固定アーム部22の凹段部225と、第1係合アーム部31の2つの凹段部318、318及び第2係合アーム部32の凹段部325aと係合する方向に係合アーム部31、32は移動する。
【0069】
係合用アーム部31、32における凹段部318、325aが被回転体角部Cに係合した状態で図5(D)に示すようにハンドル部1を被回転体Wに対し相対的に第2固定アーム部22側へ回すことで係合用アーム部31、32の全体が、固定アーム部21、22の内面211、221と接触摺動しつつハンドル部1の回動方向とは相対的に反対方向に若干回動するとともに、係合用アーム部31、32の回動可能連結部分30におけるアーム部31の端部311の外面315がバネ4に助けられて第1固定アーム部21の奥側内面212に当接する。さらにハンドル部1を同方向に回すことで係合用アーム部31、32が被回転体Wと係合状態のまま固定二股部2及び開度可変二股部3が共にハンドル部1とともに回動して被回転体Wを回動させることができ、該被回転体がボルト頭やナットのときはそれを締めつける、又は緩めることができる。
【0070】
図6は、図5(D)に示す状態で被回転体Wを或る角度回したのち、ハンドル部1を再び第1固定アーム部21側へ回し、さらにその後第2固定アーム部22側へ回して、被回転体角部Cを再度凹段部33、226、317aに係合させて、被回転体Wを回し操作する様子を示している。
【0071】
前記のように第1係合用アーム部31が後退位置P1又は係合位置P2をとることができる状態では、ハンドル部1の第1固定アーム部21側への回動操作に伴って第1係合用アーム部31が係合位置P1と後退位置P2との間を繰り返し往復動でき、従ってハンドル部1を第2固定アーム部21側へ任意の角度回動させて係合用アーム部31、32及び第2固定アーム部22における凹段部317a、33及び226又は318、325a、225を被回転体Wの角部Cに係合させることができる。
【0072】
このスパナSPは、少ない部品点数で簡単な構造に製作でき、それだけ安価に製作できる。
【0073】
このスパナSPは被回転体の角部の半数又はそれ以上を保持して締め付け又は緩めを行うので、被回転体Wの角部Cを傷めることが少ない。
【0074】
スパナSPは片手でも簡単に操作することができ、使い易い。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によると、断面多角形状のボルト頭、ナット等の被回転体に側方から嵌合係合させることができ、その係合状態のまま往復回動させて被回転体を締めつけ又は緩めることができる便利なスパナを提供することができる。
【0076】
また本発明はによると、少ない部品点数で簡単な構造に製作でき、それだけ安価に製作できるスパナを提供することができる。
【0077】
本発明によると、被回転体を傷めにくいスパナを提供することができる。
【0078】
また本発明によると、使い易いスパナを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスパナの1例の全体の平面図である。
【図2】図1に示すスパナの底面図である。
【図3】図1に示すスパナの上蓋部を取り外した平面図である。
【図4】図1に示すスパナの上蓋部を取り外した状態の要部の拡大平面図である。
【図5】図1に示すスパナを被回転体に嵌合係合して回し操作開始するまでの工程を示す図である。
【図6】図5(D)に示す状態から再びハンドル部を第1固定アーム部側へ回動させたのち第2固定アーム部側へ回して被回転体を回し始める工程を示す図である。
【符号の説明】
SP スパナ
1 ハンドル部
2 固定二股部
201 上蓋部
202 下蓋部
3 開度可変二股部
4 バネ
21 第1固定アーム部
22 第2固定アーム部
210、220 固定アーム部の自由端部
211、221 固定アーム部の内面
212、222 固定アーム部の奥側内面
S1 開口部
S2 中間空間部
S3 奥空間部
W 被回転体
C 被回転体角部
31 第1係合用アーム部
32 第2係合用アーム部
311、321 係合用アーム部の端部
312、322 係合用アーム部の自由端部
313、323 係合用アーム部の中間部
314、324 係合用アーム部の外面
315 係合用アーム部端部311の第1固定アーム部側外面
316 係合用アーム部端部311の突出部
316a 突出部外面
30 係合用アーム部の回動可能連結部
311a 係合用アーム部端部311の円筒状孔
311b 筒状孔311aに連続する切欠部
317、325 係合用アーム部内面
317a、318、33、225、226、325a 凹段部
317b、325b 山部
211a、221a 固定アーム部自由端部の凹曲面
314a、324b 係合用アーム部自由端部の曲率の凸曲面部分

Claims (6)

  1. ハンドル部と、
    ハンドル部の少なくとも片方の端部に連設された固定二股部と、
    固定二股部内に配置された開度可変二股部とを備えており、
    固定二股部は互いに対向する第1及び第2の固定アーム部を含んでおり、該固定アーム部の間に、断面形状多角形のボルト頭、ナット等の被回転体に対しその側方から嵌脱可能の固定アーム部自由端部間の開口部及び該開口部に連続する空間部を有しており、
    開度可変二股部は第1及び第2の固定アーム部の間に配置された、被回転体にその側方から外嵌係合するための第1及び第2の係合用アーム部を含んでおり、 第1及び第2の係合用アーム部は、第1係合用アーム部の片方の端部に第2係合用アーム部の片方の端部が回動可能に嵌め込まれた状態で該両係合用アーム部の端部同士で固定アーム部間の空間部において互いに回動可能に連結されており、分離している自由端部が固定アーム部間の開口部に臨み、該回動可能連結部を中心部として開度可変であり、
    第1及び第2の係合用アーム部のそれぞれは内面に被回転体の角部に係脱可能の凹段部を有しており、
    第2の固定アーム部も内面に被回転体角部に係脱可能の凹段部を有しており、 第1及び第2の係合用アーム部内面の相互出会い部及び第2の固定アーム部の内面と第2の係合用アーム部の内面の相互出会い部も被回転体角部に係脱可能の凹段部を形成しており、
    前記各凹段部は少なくとも1つおきに被回転体の角部と係合して該被回転体を保持できる位置に配置されており、
    第2の係合用アーム部は、第1及び第2の係合用アーム部内面の前記相互出会い部により、前記回動可能連結部を回動中心部とする第1係合用アーム部方向への回動が制限されており、
    第1及び第2の係合用アーム部は、それらの回動可能連結部が第1及び第2の固定アーム部間で往復動可能であるとともに全体が第1及び第2の固定アーム部に対し回動可能であり、
    該回動可能連結部は、第1固定アーム部に当接する方向にバネで偏寄力を付与されており、
    固定二股部の開口部から開度可変二股部の第1及び第2の係合用アーム部間に被回転体を嵌めた状態で被回転体を中心に被回転体に対しハンドル部を第1固定アーム部側へ相対的に回すことで、前記バネに抗して、第1及び第2の係合用アーム部の回動可能連結部が第2固定アーム部に近づくように、第1及び第2の係合用アーム部の全体が第1及び第2の固定アーム部に対しハンドル部の第1固定アーム部側への回動方向とは相対的に反対方向に回動し、ハンドル部の同方向へのさらなる回動に伴って第1係合用アーム部が、前記凹段部に隣合う山部が被回転体の角部を乗り越え得るように第1固定アーム部側へ後退する位置をとった後再び前記バネの弾性復元力にて、前記凹段部が被回転体角部に係合復帰することを許す位置をとることができ、
    前記凹段部が被回転体角部に係合した状態でハンドル部を該被回転体に対し相対的に第2固定アーム部側へ回すことで第1及び第2の係合用アーム部の回動可能連結部が前記バネに助けられて第1固定アーム部に当接して第1の係合用アーム部が第1固定アーム部に対し固定されるとともに第2の係合用アーム部が第2固定アーム部に支持された状態で第1及び第2の係合用アーム部が被回転体と係合状態のまま固定二股部及び開度可変二股部が共にハンドル部とともに回動して被回転体を回動させることができることを特徴とするスパナ。
  2. 第1の係合用アーム部の自由端部から第2の係合用アーム部の自由端部に至る両係合用アーム部の内面は凹曲面状に形成されており、該凹曲面状の内面に被回転体の角部に係脱可能の前記凹段部が複数段形成されている請求項1記載のスパナ。
  3. 第1及び第2の固定アーム部間の前記空間部は、両固定アーム部の自由端部間の開口部に連続する中間空間部と該中間空間部に連続する奥空間部とを含んでおり、第1及び第2の係合用アーム部は、片方の端部同士が該奥空間部において互いに回動可能に連結されて該中間空間部へ延びている請求項1又は2記載のスパナ。
  4. 第1固定アーム部は、第1係合用アーム部の自由端部から中間部分に至る部分の外面の少なくとも一部が円弧を描いて接触摺動可能である内面を有しているとともに第1及び第2の係合用アーム部の回動可能連結部を接触させて支持するための奥側内面を有しており、
    第2固定アーム部は、第2係合用アーム部の自由端部から中間部分に至る部分の外面の少なくとも一部が円弧を描いて接触摺動可能である内面を有しているとともに第1及び第2の係合用アーム部の前記回動可能連結部を前記バネを介して支持するための奥側内面を有している請求項1、2又は3記載のスパナ。
  5. 第1係合用アーム部の自由端部から中間部に至る部分の外面は凸曲面に形成されており、第1固定アーム部は第1係合用アーム部の該凸曲面の外面のうち少なくとも一部が接触摺動可能の凹曲面の内面と前記奥側内面とを有しており、
    第2係合用アーム部の自由端部から中間部に至る部分の外面は凸曲面に形成されており、第2固定アーム部は第2係合用アーム部の該凸曲面の外面のうち少なくとも一部が接触摺動可能の凹曲面の内面と前記奥側内面とを有している請求項4記載のスパナ。
  6. 第1及び第2の係合用アーム部の回動可能連結部は両固定アーム部間の奥側へ突出する突出部を含んでおり、該突出部は該回動可能連結部を構成している両係合用アーム部の端部のうち第1の係合用アーム部の端部に形成されており、該突出部と第2固定アーム部との間に前記バネが装着されており、該回動可能連結部は、第1の係合用アーム部の第1固定アーム部に向けられた部分で第1固定アーム部に当接できる請求項1から5のいずれかに記載のスパナ。
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