JP4289001B2 - 記録装置、再生装置、記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、書換え可能な記録媒体とその記録装置および再生装置に関し、特に、動画や静止画や音声などのデータが、データ記録時刻情報とともに記録された記録媒体と、その記録装置および再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
DVD-RAMやDVD-RW等のような大容量で書換え可能な記録媒体が登場し、画像や音声などのデータを記録する技術の開発や、これを応用したビデオレコーダ/プレーヤ、オーディオレコーダ/プレーヤ、カメラなどの記録装置、再生装置の開発が行われている。この中では、動画データとして、ISO/IEC11172規格やISO/IEC13818規格等に記載されているMPEG (Moving Picture Experts Group)方式などにより符号化されたデータが一般に用いられる。静止画データとして前記MPEG方式のフレーム内符号化データ(Iピクチャ)やISO/IEC10918-1規格に記載されているJPEG方式により符号化されたデータが一般的に用いられる。音声データとして、前記MPEG方式やLPCM(Linear Pulse Coding Modulation)方式などにより符号化されたデータが一般に用いられる。例えば、片面4.7ギガバイトの容量を持つDVD-RAMに対して、約100キロバイトのデータサイズを持つ静止画データを記録した場合には、約47000枚(=4.7×1000000/100)もの膨大な数の静止画データを記録することができる。
【0003】
これらのデータを記録媒体に記録する際に、データの整理や再生時のデータ検索などを容易にするために、データの記録時刻情報をデータに付加して記録することが一般的に行なわれている。その一例として、特開2000-113641号に記載の技術のように、画像や音声などのストリームデータの中に記録時刻情報を多重して記録する第1の記録時刻管理方法や、特開2000-134565号に記載の技術のように、画像や音声などのストリームデータを管理する情報を別に設け、その管理情報の中に記録時刻情報をまとめて記録する第2の記録時刻管理方法などが提案されている。第1と第2の記録時刻管理方法は、それぞれ後述するような長短があるため、これらを併用した記録時刻管理方法が一般に使用されている。
【0004】
また、記録媒体や記録装置を世界各国で使用することを想定し、データを記録した地域の標準時間(あるいは基準地点との時差)を表すタイムゾーン情報を、前記データやデータ記録時刻とともに記録媒体に記録することが一般に行なわれている。この場合、各データに対してタイムゾーン情報を付加するのではなく、記録媒体上の全データを管理する統括管理情報(VMGI)を設け、その中にひとつのタイムゾーン情報を付加するのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述した記録媒体を世界中に郵送したり、国境を超えて移動しながら記録装置を使用することなどを想定すると、記録時刻の基準となる標準時が変わる。このとき、記録した地域の時刻を何らかのかたちで記録媒体に記録しておきたい要求がある。
【0006】
また、一旦記録されたタイムゾーン情報を変更したいという要求がある場合もある。
【0007】
この場合、タイムゾーン情報の変更に伴い、変更前後の時差を考慮して、データの記録時刻情報を変換(時差補正)して記録媒体に再記録する必要がある。このとき、前記第1の記録時刻管理方法では、膨大なデータサイズのストリームデータから記録時刻情報をすべて読出し、時差補正して再記録する必要があるため、処理時間から考えて実用的ではない。一方、前記第2の記録時刻管理方法では、すべての記録時刻情報が管理情報として一箇所で管理されているため、前期時差補正は容易である。しかし、前記特開2000-134565号に記述されているように、すべてのデータの記録時刻情報を管理情報に保持すると管理情報サイズが膨大になってしまうため、一部のデータの記録時刻情報だけを管理情報に保持し、残りのデータに関しては前記第1の記録時刻管理方法を併用するのが一般的である。従って、従来の技術だけでは、タイムゾーンの変更およびこれに伴うデータ記録時刻情報の時差補正を、管理情報とストリームデータの間で記録時刻情報に不整合が生じることなく、短時間の処理で行なうことは困難である。
【0008】
また、記録媒体上の統括管理情報(VMGI)で管理されているタイムゾーン情報を一旦変更してしまうと、個々のデータを記録した地域での時刻(現地時刻)がわからなくなってしまい、ユーザにとって不便である。
【0009】
また、前記不整合を防ぐためにタイムゾーンを変更しない場合には、ユーザが外国旅行先などで意識する時刻(現在時刻)と記録再生装置が表示する時刻とが時差のために一致せず、ユーザにとって使い勝手が悪くなり不便である。
【0010】
本発明の目的は、記録媒体を世界中に郵送したり、国境を超えて移動しながら記録装置を使用したときに、現地の標準時とディスクのタイムゾーン情報との関係をを何らかのかたちで記録媒体に記録することにある。
【0011】
また、本発明の目的は、タイムゾーンの変更およびこれに伴うデータ記録時刻情報の時差補正を、管理情報とストリームデータの間で記録時刻情報に不整合が生じることなく、短時間の処理で行なうことが可能なデータ管理方法、あるいはタイムゾーンを変更した後でも現地時刻を再現可能なデータ管理方法、あるいはタイムゾーンを変更することなく時差補正を行なうことが可能なデータ管理方法を実現する記録媒体と、その記録装置および再生装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、データを記録した記録媒体であって、所定の地域の標準時間を表すタイムゾーン情報を備え、前記データの記録時刻であって前記タイムゾーン情報の標準時間を基準とする時刻、及び、前記データが記録された地域の標準時間を表すタイムゾーン情報と前記記録媒体上のタイムゾーン情報との差分を有する。
【0013】
記録媒体に少なくともN個(ただし、Nは1以上の整数)のデータを記録するとともに、該N個のデータを管理する統括管理情報(VMGI)と、M個(ただし、Mは1以上N以下の整数)のデータ管理情報(VOB_GI)を記録し、前記統括管理情報(VMGI)は前記データが記録された代表的な地域の標準時間を表すタイムゾーン情報(TM_ZONE)を有し、前記データ管理情報(VOB_GI)は前記データが記録された時刻を表すデータ記録時刻情報(REC_TM)とタイムゾーン補助情報(TM_ZONE_SUB)を有するようにする。
【0014】
N個(ただし、Nは1以上の整数)のデータと、該N個のデータを管理する統括管理情報(VMGI)と、M個(ただし、Mは1以上N以下の整数)のデータ管理情報(VOB_GI)とを記録媒体に記録する記録装置に、前記データが記録された代表的な地域の標準時間を表すタイムゾーン情報(TM_ZONE)を特定して前記統括管理情報(VMGI)に設定する手段と、前記データが記録された時刻を表すデータ記録時刻情報(REC_TM)を特定して前記データ管理情報(VOB_GI)に設定する手段と、タイムゾーン補助情報(TM_ZONE_SUB)を特定して前記データ管理情報(VOB_GI)に設定する手段を備える。
【0015】
N個(ただし、Nは1以上の整数)のデータと、該N個のデータを管理する統括管理情報(VMGI)と、M個(ただし、Mは1以上N以下の整数)のデータ管理情報(VOB_GI)とを記録媒体に記録する記録装置に、前記統括管理情報(VMGI)に既に設定されているタイムゾーン情報(TM_ZONE)の値(TM_ZONE_0)を新しい値(TM_ZONE_1)に変更して前記統括管理情報(VMGI)に再設定する手段と、該変更前後の差分値(DELTA_TM_ZONE = TM_ZONE_1 − TM_ZONE_0)を求める手段と、前記データ管理情報(VOB_GI)に既に設定されているデータ記録時刻情報(REC_TM)の値(REC_TM_0)に対して前記差分値(DELTA_TM_ZONE)を加算あるいは減算した値(REC_TM_1)を前記データ管理情報(VOB_GI)に再設定する手段を備える。
【0016】
N個(ただし、Nは1以上の整数)のデータと、該N個のデータを管理する統括管理情報(VMGI)と、M個(ただし、Mは1以上N以下の整数)のデータ管理情報(VOB_GI)とを記録媒体に記録する記録装置に、前記統括管理情報(VMGI)に既に設定されているタイムゾーン情報(TM_ZONE)の値(TM_ZONE_0)を新しい値(TM_ZONE_1)に変更して前記統括管理情報(VMGI)に再設定する手段と、該変更前後の差分値(DELTA_TM_ZONE = TM_ZONE_1 − TM_ZONE_0)を求める手段と、前記データ管理情報(VOB_GI)に既に設定されているデータ記録時刻情報(REC_TM)の値(REC_TM_0)に対して前記差分値(DELTA_TM_ZONE)を加算あるいは減算した値(REC_TM_1)を前記データ管理情報(VOB_GI)に再設定する手段と、前記データ管理情報(VOB_GI)に既に設定されているタイムゾーン補助情報(TM_ZONE_SUB)の値(TM_ZONE_SUB_0)に対して前記差分値(DELTA_TM_ZONE)を加算あるいは減算した値(TM_ZONE_SUB_1)を前記データ管理情報(VOB_GI)に再設定する手段を備える。
【0017】
N個(ただし、Nは1以上の整数)のデータと、該N個のデータを管理する統括管理情報(VMGI)と、M個(ただし、Mは1以上N以下の整数)のデータ管理情報(VOB_GI)とを記録媒体に記録する記録装置に、前記データを記録する地域の標準時間を表す現在タイムゾーン情報(CUR_TM_ZONE)を特定する手段と、前記記録媒体に記録されている統括管理情報(VMGI)からタイムゾーン情報(TM_ZONE)を読み出す手段と、前記データを記録する現在時刻(CUR_TM)を特定する手段と、前記現在時刻(CUR_TM)と前記現在タイムゾーン情報(CUR_TM_ZONE)と前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)からデータ記録時刻情報(REC_TM)を特定して前記データ管理情報(VOB_GI)に設定する手段を備える。
【0018】
N個(ただし、Nは1以上の整数)のデータと、M個(ただし、Mは1以上N以下の整数)のデータ管理情報(VOB_GI)とが記録された記録媒体の再生装置に、前記記録媒体に記録されているデータ管理情報(VOB_GI)からデータ記録時刻情報(REC_TM)を読み出す手段と、前記データ管理情報(VOB_GI)からタイムゾーン補助情報(TM_ZONE_SUB)を読み出す手段と、前記タイムゾーン補助情報(TM_ZONE_SUB)と前記データ記録時刻情報(REC_TM)から補正データ記録時刻情報(MOD_REC_TM)を特定して表示する手段と、該表示結果を用いて前記記録媒体に記録されているデータを選択する手段と、該選択結果を用いて前記記録媒体に記録されているデータを読み出して再生する手段を備える。
【0019】
N個(ただし、Nは1以上の整数)のデータと、該N個のデータを管理する統括管理情報(VMGI)と、M個(ただし、Mは1以上N以下の整数)のデータ管理情報(VOB_GI)とが記録された記録媒体の再生装置に、前記記録媒体に記録されている統括管理情報(VMGI)からタイムゾーン情報(TM_ZONE)を読み出す手段と、前記記録媒体に記録されているデータ管理情報(VOB_GI)からデータ記録時刻情報(REC_TM)を読み出す手段と、前記データ管理情報(VOB_GI)からタイムゾーン補助情報(TM_ZONE_SUB)を読み出す手段と、前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)と前記タイムゾーン補助情報(TM_ZONE_SUB)と前記データ記録時刻情報(REC_TM)から補正データ記録時刻情報(MOD_REC_TM)を特定して表示する手段と、該表示結果を用いて前記記録媒体に記録されているデータを選択する手段と、該選択結果を用いて前記記録媒体に記録されているデータを読み出して再生する手段を備える。
【0020】
N個(ただし、Nは1以上の整数)のデータと、該N個のデータを管理する統括管理情報(VMGI)と、M個(ただし、Mは1以上N以下の整数)のデータ管理情報(VOB_GI)とが記録された記録媒体の再生装置に、前記データを読み出して再生する地域の標準時間を表す現在タイムゾーン情報(CUR_TM_ZONE)を特定する手段と、前記記録媒体に記録されている統括管理情報(VMGI)からタイムゾーン情報(TM_ZONE)を読み出す手段と、前記記録媒体に記録されているデータ管理情報(VOB_GI)からデータ記録時刻情報(REC_TM)を読み出す手段と、前記現在タイムゾーン情報(CUR_TM_ZONE)と前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)と前記データ記録時刻情報(REC_TM)から補正データ記録時刻情報(MOD_REC_TM)を特定して表示する手段と、該表示結果を用いて前記記録媒体に記録されているデータを選択する手段と、該選択結果を用いて前記記録媒体に記録されているデータを読み出して再生する手段を備える。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図示により説明する。
【0022】
図1に、本発明の記録媒体の実施例の構成図を示す。同図において記録媒体(1)は、記録媒体全体の論理構造を示すボリューム構造(2)と、該ボリューム構造(2)により管理されるデータ記録スペースである論理ボリューム空間(3)から成るのが一般的である。論理ボリューム空間(3)は、主にデータをファイルとして記録する領域であり、ルートディレクトリROOT(4)の下にサブディレクトリDIR(5)を設け、さらにその下にファイルを記録するか、あるいはルートディレクトリROOT(4)の直下に該ファイルを記録するのが一般的である。記録媒体(1)として、DVD(Digital Versatile Disc)のような光ディスク、MO(Magneto-Optical)のような光磁気ディスク、HDD(Hard Disc Drive)のような磁気ディスクなど、一般的な記録媒体を用いることができる。また、ボリューム構造(2)、論理ボリューム空間(3)、ルートディレクトリROOT(4)、サブディレクトリDIR(5)、ファイル管理方法などについては、ISO/IEC13346規格などに記載の従来のファイルシステム技術を用いて実施できるため図示や説明は省略し、以下、具体的なファイルの種類およびファイル内のデータ構造について説明する。
【0023】
まず、前述した動画データ、静止画データ、音声データなどのN個(ただし、Nは1以上の整数)のデータ(7)を、ひとつのデータファイル(6)にまとめて記録する。これは、ファイル管理を容易にするために一般的に用いられる手法である。この際、前記特開2000-113641号に記載の技術と同様に、データ記録時刻情報DT_REC_TM(8)を各データ(7)の先頭などに付加して記録した場合に、後述する本発明の効果が顕著になる。なお、データ記録時刻情報DT_REC_TM(8)を記録する場合と記録しない場合の両方に対して互換性を持たせるなどの目的で統一的な管理情報ファイル(9)を用いることもできるため、データ記録時刻情報DT_REC_TM(8)は本発明を実施するうえでの必須用件ではなく、オプションの扱いでよい。データ記録時刻情報DT_REC_TM(8)の詳細なデータ構造については後述することとし、以下、本発明の特徴である管理情報ファイル(9)のデータ構造について、以下説明する。
【0024】
管理情報ファイル(9)は、前記データ(7)をまとめて管理するための情報が記録されたファイルであり、統括管理情報VMGI(10)と、データ管理情報VOB_GI(11)から成る。
【0025】
統括管理情報VMGI(10)は、前記N個すべてのデータに共通した項目をまとめて管理するための情報であり、本発明の特徴であるタイムゾーン情報TM_ZONE(12)を含む。タイムゾーン情報TM_ZONE(12)は、データを記録した地域の標準時間を示すものであり、例えば世界標準時間(グリニッジ標準時間)との時差を分単位の正負値(例えば2バイト)で表すことなどが考えられる。統括管理情報VMGI(10)には、タイムゾーン情報TM_ZONE(12)の他にも、管理情報ファイル(9)で用いられているデータ管理方式を示すための識別子や、バージョン情報、後述するデータ管理情報VOB_GI(11)へのポインタ情報、管理情報ファイル(9)のサイズ情報などを保持してもよいが、本発明の主旨とは直接関係ないので、図示や説明は省略する。
【0026】
データ管理情報VOB_GI(11)は、データ(7)を個々に管理するための情報であり、本発明の特徴であるデータ記録時刻情報REC_TM(13)とタイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14)から成る。ここで、データ(7)とデータ管理情報VOB_GI(11)を一対一に対応させて管理する場合と、前記特開2000-134565号に記載の技術のように、複数のデータ(7)をまとめたデータグループに対してひとつのデータ管理情報VOB_GI(11)を設ける場合があるため、データ管理情報VOB_GI(11)の個数(M)は、1以上、データ(7)の個数(N)以下となる。また、同図中の#iは、i番目(ただしiは整数)の要素であることを示し、他の図でも同様である。なお、データ管理情報VOB_GI(11)には、データ記録時刻情報REC_TM(13)とタイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14)の他にも、このデータ管理情報VOB_GI(11)によって管理されるデータ(7)の個数、個々のデータにアクセスするためのポインタ情報やデータサイズ情報、データの再生時間長情報、データに付随するタイトルを表すテキスト情報、データ(7)が画像や音声の場合には符号化方式、解像度、サンプリング周波数等のデータ属性情報などを保持してもよいが、本発明の主旨とは直接関係ないので、図示や説明は省略する。
【0027】
データ記録時刻情報DT_REC_TM(8)とREC_TM(13)は、前記データ管理情報VOB_GI(11)と対応するデータ(7)が記録媒体(1)に記録された時刻を、前記タイムゾーン情報TM_ZONE(12)が示す標準時間に基づいて表現したものであり、例えば年(14ビット)、月(4ビット)、日(5ビット)、時(5ビット)、分(6ビット)、秒(6ビット)の合計40ビット(= 5バイト)のデータで表すことができる。また、前記特開2000-134565号に記載の技術のように、複数のデータ(7)をまとめたデータグループに対してひとつのデータ管理情報VOB_GI(11)を設けた場合には、データ記録時刻情報REC_TM(13)として、前記データグループ中の最初に記録されたデータの時刻情報F_REC_TM(例えば5バイト)と最後に記録されたデータの記録時刻L_REC_TM(例えば5バイト)の両方(例えば合計10バイト)を格納してもよい。
【0028】
タイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14)については、図2および図3を用いて説明する。
【0029】
図2に、タイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14)として、データ記録時のタイムゾーン情報REC_TM_ZONE(15)を設定した場合の動作図を示す。データ(7)を記録媒体(1)に記録する際に、統括管理情報VMGI(10)に設定されているタイムゾーン情報TM_ZONE(12)を取得し、これと同じ値をデータ記録時のタイムゾーン情報REC_TM_ZONE(15)として、タイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14)に設定する。以後、統括管理情報VMGI(10)内のタイムゾーン情報TM_ZONE(12)を変更した際には、データ管理情報VOB_GI(11)の中のデータ記録時刻情報REC_TM(13)の変更だけを行なうものとし、タイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14)とデータファイル(6)の中のデータ記録時刻情報DT_REC_TM(8)の変更は行なわない。これにより、大きなサイズのデータファイル(6)をすべて読出してデータ記録時刻DT_REC_TM(8)を時差補正して再書込みする必要がなくなるため処理が高速化されるとともに、データ記録時刻情報DT_REC_TM(8)に(TM_ZONE(12)の値−TM_ZONE_SUB(14)の値)を加えれば、データ記録時刻情報REC_TM(13)と一致するはずであり、データファイル(6)内の情報と管理情報ファイル(9)内の情報との間で不整合は生じない。また、タイムゾーン情報TM_ZONE(12)変更後でも、データを記録した時の現地標準時間はタイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14)に記録されているため、時差補正後のデータ記録時刻情報REC_TM(8)に(TM_ZONE_SUB(14)の値−TM_ZONE(12)の値)を加えれば、データ記録したときの現地時刻を再現できる。
【0030】
図3に、タイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14)として、データ記録時のタイムゾーン差分情報TM_ZONE_DIF(16)を設定した場合の動作図を示す。タイムゾーン差分情報TM_ZONE_DIF(16)とは、前述したデータ記録時のタイムゾーン情報REC_TM_ZONE(15)と統括管理情報VMGI(10)に設定されているタイムゾーン情報TM_ZONE(12)との差分値(すなわち、REC_TM_ZONE(15)の値−TM_ZONE(12)の値)である。図2の場合の動作とは異なり、統括管理情報VMGI(10)内のタイムゾーン情報TM_ZONE(12)を変更した際には、データ管理情報VOB_GI(11)の中のデータ記録時刻情報REC_TM(13)の変更とタイムゾーン差分情報TM_ZONE_DIF(16)の変更を同時に行う。これにより、前記と同様に、大きなサイズのデータファイル(6)をすべて読出してデータ記録時刻DT_REC_TM(8)を時差補正して再書込みする必要がなくなるため処理が高速化されるとともに、データ記録時刻情報DT_REC_TM(8)にTM_ZONE_SUB(14)の値を加えれば、データ記録時刻情報REC_TM(13)と一致するはずであり、データファイル(6)内の情報と管理情報ファイル(9)内の情報との間で不整合は生じない。また、タイムゾーン情報TM_ZONE(12)変更後でも、時差補正後のデータ記録時刻情報REC_TM(8)からTM_ZONE_SUB(14)の値を減じれば、データ記録したときの現地時刻を再現できる。この手法では、タイムゾーン情報TM_ZONE(12)を変更するまでは、タイムゾーン差分情報TM_ZONE_DIF(16)は0のままでよいという特徴がある。
【0031】
図4に、前記データ管理情報VOB_GI(11)の変形例を示す。同図において、データ管理情報VOB_GI(11)は、前述のデータ記録時刻情報REC_TM(13)とタイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14)に加えて、タイムゾーン補助情報フラグTM_ZONE_SUB_FLAG(17)を保持する。このフラグは、例えばタイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14)を格納する領域として、既にリザーブされているデータ領域を使用する場合に、このデータ領域に格納されている値がタイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14)として有効か否かを示すためのフラグとして機能する。このときデータ領域(例えば2バイト)がリザーブ状態の場合の値は必ず0とするように規定しておき、該データ領域の最上位ビットをタイムゾーン補助情報フラグTM_ZONE_SUB_FLAG(17)に割当て、残りの15ビットをタイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14)に割当てることにより、タイムゾーン補助情報フラグTM_ZONE_SUB_FLAG(17)が1の場合だけ選択的にタイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14)を時差補正に用いることができるようになる。
【0032】
図5に、本発明の記録装置(18)の実施例の構成図を示す。該記録装置(18)は、データおよび管理情報を新たに記録媒体に記録する機能を有する装置の一例である。まず、データ書込み手段(200)により記録媒体(1)にデータファイル(6)を書き込む。これとともに、タイムゾーン情報TM_ZONE特定手段(19)により記録時のタイムゾーン情報(12)を特定して、統括管理情報VMGI設定手段(20)により統括管理情報VMGI(10)に値を設定し、記録媒体(1)の管理情報ファイル(9)に書き込む。また、データ記録時刻情報REC_TM特定手段(21)によりデータ記録時刻情報REC_TM(13)を特定するとともに、タイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB特定手段(22)によりタイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14)を特定したのち、データ管理情報VOB_GI設定手段(23)によりデータ管理情報VOB_GI(11)に値を設定し、記録媒体(1)の管理情報ファイル(9)に書き込む。ここで、タイムゾーン情報TM_ZONE特定手段(19)は、例えば記録装置(18)に複数のタイムゾーン情報(例えば2バイト値)の中からひとつを選択するスイッチやメニュー画面などを備えることにより実現できる。データ記録時刻情報REC_TM特定手段(21)は、例えば秒単位で進むタイマー(時計)を用いてREC_TM値(例えば5バイト値)を発生させることにより実現できる。タイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB特定手段(22)は、前記図2で示した手法の場合には前記タイムゾーン情報TM_ZONE特定手段(19)からの出力を用い、前記図3で示した手法の場合には0を出力するすることにより実現できる。記録媒体(1)に情報を書き込む手段(200)(20)(23)の構成については後述する。
【0033】
図6に、本発明の他の記録装置(24)の実施例の構成図を示す。該記録装置(24)は、既に記録済みの管理情報を保持(キャッシュ)していることを想定しており、前記図3に示した手法に基づいた管理情報中のタイムゾーン情報を変更する機能を有する装置の一例である。データ書込み手段(200)により記録媒体(1)にデータファイル(6)を書き込む部分については、前記図5に示した構成と同一である。また、新しいタイムゾーン情報TM_ZONE_1を特定する手段(25)を備え、タイムゾーン情報TM_ZONE変更手段(26)を用いて、統括管理情報VMGI設定手段(28)に保持されていた古いタイムゾーン情報TM_ZONE_0を読出して新しいタイムゾーン情報TM_ZONE_1に変更し、記録媒体(1)の管理情報ファイル(9)に書き込む。これとともに、差分値計算手段(27)により、変更前後のタイムゾーン情報TM_ZONEの差分値DELTA_TM_ZONE(すなわちTM_ZONE_1−TM_ZONE_0)を計算し、データ記録時刻情報REC_TM変更手段(29-1~29-M)とタイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB変更手段(30-1~30-M)に入力する。ここで整数値Mは、データ管理情報VOB_GIの個数を意味する。データ記録時刻情報REC_TM変更手段(29-1~29-M)では、データ管理情報VOB_GI設定手段(31-1~31-M)に保持されていた古いデータ記録時刻情報REC_TM_0を読出して前記差分値DELTA_TM_ZONEを加え、新しいデータ記録時刻情報REC_TM_1としてデータ管理情報VOB_GIに再設定する。また、タイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB変更手段(30-1~30-M)では、データ管理情報VOB_GI設定手段(31-1~31-M)に保持されていた古いタイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB_0を読出して前記差分値DELTA_TM_ZONEを加え、新しいタイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB_1としてデータ管理情報VOB_GIに再設定する。その後、データ管理情報VOB_GI設定手段(31)では、データ管理情報VOB_GI(11-1~11-M)を記録媒体(1)の管理情報ファイル(9)に書き込む。ここで、新しいタイムゾーン情報TM_ZONE_1を特定する手段(25)は、例えば記録装置(24)に複数のタイムゾーン情報(例えば2バイト値)の中からひとつを選択するスイッチやメニュー画面などを備えることにより実現できる。記録媒体(1)に情報を書き込む手段(200)(28)(31-1~31-M)の構成については後述する。また、前記差分値DELTA_TM_ZONEを求める際に、TM_ZONE_0−TM_ZONE_1とし、他の式中の符号を正負逆転させて加算と減算を入替えても動作することは自明であり、他の図についても同様である。
【0034】
図7に、本発明の他の記録装置(201)の実施例の構成図を示す。該記録装置(201)は、既に記録済みの管理情報を保持(キャッシュ)していることを想定しており、前記図2に示した手法に基づいた管理情報中のタイムゾーン情報を変更する機能を有する装置の一例である。データ書込み手段(200)により記録媒体(1)にデータファイル(6)を書き込む部分については、前記図5に示した構成と同一である。また、新しいタイムゾーン情報TM_ZONE_1を特定する手段(25)を備え、タイムゾーン情報TM_ZONE変更手段(26)を用いて、統括管理情報VMGI設定手段(28)に保持されていた古いタイムゾーン情報TM_ZONE_0を読出して新しいタイムゾーン情報TM_ZONE_1に変更し、記録媒体(1)の管理情報ファイル(9)に書き込む。これとともに、差分値計算手段(27)により、変更前後のタイムゾーン情報TM_ZONEの差分値DELTA_TM_ZONE(すなわちTM_ZONE_1−TM_ZONE0)を計算し、データ記録時刻情報REC_TM変更手段(29-1~29-M)に入力する。ここで整数値Mは、データ管理情報VOB_GIの個数を意味する。データ記録時刻情報REC_TM変更手段(29-1~29-M)では、データ管理情報VOB_GI設定手段(31-1~31-M)に保持されていた古いデータ記録時刻情報REC_TM_0を読出して前記差分値DELTA_TM_ZONEを加え、新しいデータ記録時刻情報REC_TM_1としてデータ管理情報VOB_GIに再設定する。その後、データ管理情報VOB_GI設定手段(31)では、データ管理情報VOB_GI(11-1~11-M)を記録媒体(1)の管理情報ファイル(9)に書き込む。ここで、新しいタイムゾーン情報TM_ZONE_1を特定する手段(25)は、例えば記録装置(24)に複数のタイムゾーン情報(例えば2バイト値)の中からひとつを選択するスイッチやメニュー画面などを備えることにより実現できる。記録媒体(1)に情報を書き込む手段(200)(28)(31-1~31-M)の構成については後述する。
【0035】
図8に、本発明の他の記録装置(32)の実施例の構成図を示す。該記録装置(32)は、既に記録済みの管理情報の中に格納されているタイムゾーン情報TM_ZONE(12)を変更することなく、該タイムゾーンと時差がある地域でデータを記録する際のデータ記録時刻情報REC_TM(13)を特定する機能を有する装置の一例である。データ書込み手段(200)により記録媒体(1)にデータファイル(6)を書き込む部分については、前記図5に示した構成と同一である。これとともに、データを記録する際(以下、現在)のタイムゾーン情報CUR_TM_ZONEを特定する手段(33)と、記録媒体(1)に記録されている管理情報ファイル(9)の中の統括管理情報VMGI(10)からタイムゾーン情報TM_ZONEを読み出す手段(34)と、現在の時刻CUR_TMを特定する手段(35)を備え、これらの出力結果を元にしてデータ記録時刻情報REC_TM特定手段 (36)によりデータ記録時刻情報REC_TM(13)を特定し、データ管理情報VOB_GI設定手段(37)によりデータ記録時刻情報REC_TM(13)をデータ管理情報VOB_GI(11)に設定したのち、記録媒体(1)の管理情報ファイル(9)に書き込む。ここで、現在タイムゾーン情報CUR_TM_ZONE特定手段(33)は、例えば記録装置(32)に複数のタイムゾーン情報(例えば2バイト値)の中からひとつを選択するスイッチやメニュー画面などを備えることにより実現できる。現在時刻CUR_TM特定手段(35)は、例えば秒単位で進むタイマー(時計)を用いてCUR_TM値(例えば5バイト値)を発生させることにより実現できる。データ記録時刻情報REC_TM特定手段(36)は、(REC_TM値=CUR_TM値+TM_ZONE値−CUR_TM_ZONE値)の演算を行なう手段であり、一般的な加算減算手段により実現できる。記録媒体(1)に情報を書き込む手段(200)(37)、および記録媒体(1)から情報を読み出す手段(34)の構成については後述する。
【0036】
前記図8に示した記録装置(32)の動作について、具体的な例を挙げて説明する。例えば、記録媒体(1)中のタイムゾーン情報TM_ZONE(12)が日本標準時間(世界標準時間+9時間)を示している状況で、日本とは時差が1時間の台湾に移動した場合を想定する。このとき、現在タイムゾーン情報CUR_TM_ZONEは、台湾標準時間(世界標準時間+8時間)に設定する。仮に、台湾時間の午後3時(すなわち、現在時刻CUR_TM=15)にデータを記録した場合、データ記録時刻情報REC_TMは前記演算式に基づき、REC_TM値=CUR_TM値+TM_ZONE値−CUR_TM_ZONE値=15+9−8=16(すなわち日本時間の午後4時)として記録媒体(1)に記録することにより、ユーザは現地での現在時刻を意識して記録しても、記録媒体(1)にはタイムゾーン情報TM_ZONE(12)と整合したデータ記録時刻情報REC_TM(13)を書き込むことができる。
【0037】
図9に、本発明の再生装置における選択メニュー画面(38)の動作の一例を示す。該選択メニュー画面(38)は、再生装置に付随した専用の表示端末や、テレビジョン、パーソナルコンピュータ(以下、PC)のモニタなどに表示されるメニュー画面を示しており、ユーザの入力に従って選択カーソル(43)が動いて、複数のタイトル(39)の中から再生したいタイトルを選択し、再生装置に再生指示を出すことができる。ここで、タイトルの表示については、前述したデータ管理情報VOB_GI(11)にタイトルを表すテキスト情報などを記録しておき、それを読み出して表示する一般的な手法により実現できるため図示や説明などは省略し、以下、本発明における特徴について説明する。
【0038】
前記図9において、選択メニュー画面(38)に、タイトル(39)とともにデータ記録時刻を表示し、ユーザにとってデータ内容を想起しやすい表示とするのが望ましい。このとき、データ記録時刻はユーザがデータを記録した際の現地での時刻(40)が望ましく、当然ながら撮影した地域ごとに時差を含むことが考えられる。前記図1に示した管理情報ファイル(9)の内容を用い、タイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14)として前記図2あるいは前記図3に示した情報を設定すれば、現地でのデータ記録時刻(40)を再現できることは前述したとおりである。なお、必要に応じて、変更ボタン(41)を画面上に表示するか再生装置に備えることにより、記録媒体(1)に記録されているデータ記録時刻情報(13)と現地時刻(40)とを切替えて表示することも可能である。また、該データ記録時刻情報(13)と現地時刻(40)との差(すなわち時差)から撮影場所(42)を特定して表示することは、時差と場所との対応表を固体メモリなどで用意することにより、容易に実現可能である。このとき、時差の基準となる代表的な都市名(44)を、記録媒体(1)に記録されたタイムゾーン情報TM_ZONE(12)から特定して表示してもよい。
【0039】
図10に、本発明の再生装置(45)の実施例の構成図を示す。該再生装置(45)は、前記図2に示した手法に基づいた管理情報を用いて、前記図9に示した現地時刻 (40)を特定して表示する機能を有する装置の一例である。まず、記録媒体(1)に記録されている管理情報ファイル(9)の中の統括管理情報VMGI(10)から、タイムゾーン情報TM_ZONE読出し手段(48)を用いてタイムゾーン情報TM_ZONE(12)を読み出し、後述する補正データ記録時刻情報MOD_REC_TM特定手段(51-1~51-M)に入力する。一方、記録媒体(1)に記録されている管理情報ファイル(9)の中のデータ管理情報VOB_GI(11-1~11-M)から、データ記録時刻情報REC_TM読出し手段(49-1~49-M)を用いてデータ記録時刻情報REC_TM (13-1~13-M)を読出すとともに、タイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB読出し手段(50-1~50-M)を用いてタイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14-1~14-M)を読出し、補正データ記録時刻情報MOD_REC_TM特定手段 (51-1~51-M)に入力する。補正データ記録時刻情報MOD_REC_TM特定手段(51-1~51-M)では、(MOD_REC_TM値=REC_TM値+TM_ZONE_SUB値−TM_ZONE値)の演算を行なって、補正データ記録時刻情報MOD_REC_TMを得る。表示手段(52)では、該補正データ記録時刻情報MOD_REC_TMを現地時刻(40)として表示するとともに、選択手段(53)にて選択カーソル(43)の表示と選択結果取得を行ない、その選択結果に基づいてデータ読出し手段(46)により記録媒体(1)からデータファイル(6)を選択的に読出し、再生手段(47)を用いて画像や音声などを再生し出力する。記録媒体(1)から情報を読み出す手段(46)(48)(49-1~49-M)(50-1~50-M)および再生手段(47)の構成については後述する。
【0040】
図11に、本発明の再生装置(202)の実施例の構成図を示す。該再生装置(202)は、前記図3に示した手法に基づいた管理情報を用いて、前記図9に示した現地時刻(40)を特定して表示する機能を有する装置の一例である。まず、記録媒体(1)に記録されている管理情報ファイル(9)の中のデータ管理情報VOB_GI(11-1~11-M)から、データ記録時刻情報REC_TM読出し手段(49-1~49-M)を用いてデータ記録時刻情報REC_TM (13-1~13-M)を読出すとともに、タイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB読出し手段(50-1~50-M)を用いてタイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14-1~14-M)を読出し、補正データ記録時刻情報MOD_REC_TM特定手段(51-1~51-M)に入力する。補正データ記録時刻情報MOD_REC_TM特定手段(51-1~51-M)では、(MOD_REC_TM値=REC_TM値+TM_ZONE_SUB値)の演算を行なって、補正データ記録時刻情報MOD_REC_TMを得る。表示手段(52)では、該補正データ記録時刻情報MOD_REC_TMを現地時刻(40)として表示するとともに、選択手段(53)にて選択カーソル(43)の表示と選択結果取得を行ない、その選択結果に基づいてデータ読出し手段(46)により記録媒体(1)からデータファイル(6)を選択的に読出し、再生手段(47)を用いて画像や音声などを再生し出力する。記録媒体(1)から情報を読み出す手段(46)(48)(49-1~49-M)(50-1~50-M)および再生手段(47)の構成については後述する。
【0041】
図12に、本発明の再生装置(54)の実施例の構成図を示す。該再生装置(54)は、記録媒体(1)の中に記録されているデータ記録情報REC_TM(13)を、装置内に設定された現在タイムゾーン情報CUR_TM_ZONEで時差補正して表示する機能を有する装置の一例である。まず、現在タイムゾーン情報CUR_TM_ZONE特定手段(55)により現在タイムゾーン情報CUR_TM_ZONEを特定し、後述する補正データ記録時刻情報MOD_REC_TM特定手段(57-1~57-M)に入力する。ここで、現在タイムゾーン情報CUR_TM_ZONE特定手段(55)は、例えば再生装置(54)に複数のタイムゾーン情報(例えば2バイト値)の中からひとつを選択するスイッチやメニュー画面などを備えることにより実現できる。一方、記録媒体(1)に記録されている管理情報ファイル(9)の中の統括管理情報VMGI(10)から、タイムゾーン情報TM_ZONE読出し手段(56)を用いてタイムゾーン情報TM_ZONE(12)を読み出し、後述する補正データ記録時刻情報MOD_REC_TM特定手段(57-1~57-M)に入力する。また、記録媒体(1)に記録されている管理情報ファイル(9)の中のデータ管理情報VOB_GI(11-1~11-M)から、データ記録時刻情報REC_TM読出し手段(49-1~49-M)を用いてデータ記録時刻情報REC_TM (13-1~13-M)を読出し、補正データ記録時刻情報MOD_REC_TM特定手段(57-1~57-M)に入力する。補正データ記録時刻情報MOD_REC_TM特定手段(57-1~57-M)では、(MOD_REC_TM値=REC_TM値+CUR_TM_ZONE値−TM_ZONE値)の演算を行なって、補正データ記録時刻情報MOD_REC_TMを得る。表示手段(52)では、該補正データ記録時刻情報MOD_REC_TMを現地時刻(40)として表示するとともに、選択手段(53)にて選択カーソル(43)の表示と選択結果取得を行ない、その選択結果に基づいてデータ読出し手段(46)により記録媒体(1)からデータファイル(6)を選択的に読出し、再生手段(47)を用いて画像や音声などを再生し出力する。記録媒体(1)から情報を読み出す手段(46)(56)(49-1~49-M)および再生手段(47)の構成については後述する。
【0042】
図13および図14に、本発明の記録再生装置の実施例の構成図を示す。該記録再生装置は、専用ハードウェアとして構成してもよいし、パーソナルコンピュータなどの汎用的なハードウェアを後述する制御手順(以下、プログラム)によって制御するように構成してもよい。どちらの場合も、制御部(58)は、プログラムが格納されるメモリ(66)に基づいて動作する。なお、プログラムが格納されるメモリ(66)は、後述する管理情報が記録されるメモリ(67)と同一の記録媒体を用いてもよいし、メモリ(66)を再生専用メモリ(ROM)やフラッシュメモリなどのデータ書換えを頻繁に行なうのに適さない記録媒体とし、メモリ(67)をDRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などのデータ書換えを頻繁に行なうのに適した記録媒体とするなど、両者を別々に構成してもよい。プログラムが格納されるメモリ(66)の内容(プログラム)は、装置出荷前に装置メーカが予め設定してもよいし、図14に示すように、装置動作前にプログラムを格納した別の記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)から読み込むように構成してもよい。
【0043】
図13に示す記録再生装置は、まず操作部(59)にてユーザからの動作指示を受けたのち、制御部(58)から後述する各部への動作制御が行われる。記録時には、入力部(60)から画像や音声などの信号が入力され、エンコーダ(59)にてMPEG方式などの符号化を行ってデータ化する。動画、静止画、音声などの符号化データは、トラックバッファ(62)を介してドライブ(63)に入力され、記録媒体(1)に記録する。このとき、制御部(58)にて図1乃至4に示した管理情報も併せて記録する。符号化データをリアルタイムで記録している期間は、管理情報を同時に記録することが困難なため、一旦管理情報が記録されるメモリ(67)に記録したのち、前記符号化データ記録終了後に記録媒体(1)に記録するように制御してもよい一方、再生時には、ドライブ(63)によって記録媒体(1)から管理情報を一旦メモリ(67)に読み出したのち、その情報に基づいて符号化データを読み出してトラックバッファ(62)に入力する。トラックバッファ(62)からの符号化データは、デコーダ(64)により復号化し、出力部(65)から出力する。同図に示した各部は公知の技術で容易に実現できるため、詳細な図示や動作説明は省略する。
【0044】
図14に、コンピュータにより記録再生装置を構成した場合の一例を示す。同図において、記録再生装置は、コンピュータ本体(70)、画像を表示するモニタ(68)、音声を出力するスピーカ(69)、ユーザからの動作指示を入力するマウス(71)とキーボード(72)、記録媒体(1)へのデータ記録および再生を行なうドライブ(73)から成る。記録媒体(1)には、前記コンピュータ(70)を制御するプログラムを格納しておき、記録再生装置として動作させる前にドライブ(73)を介してコンピュータ内のメモリ(66)に読込む動作(インストール)を行なえばよい。なお、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(1)を、前記DVD-RAM、MO、フレキシブルディスクなどの書換え可能な記録媒体として、前記画像や音声などのデータと同一媒体上に混在して記録してもよいし、CD-ROMやDVD-ROMなどの再生専用ディスクとしてもよい。
【0045】
前述した図5乃至12に記載した記録装置、再生装置、選択メニュー画面は、前記図13および図14に記載の記録再生装置の構成に置き換えて実施することも可能である。また、前述した記録媒体(1)に情報を書き込む手段(200)(20)(23)(28)(31-1~31-M)(37)、および記録媒体(1)から情報を読み出す手段(34)(46)(48)(49-1~49-M)(50-1~50-M)(56)(49-1~49-M)は、前記図13および図14に記載のドライブ(63)(73)に対応し、前述した再生手段(47)は前記図13に記載のデコーダ (64)に対応する。
【0046】
以下、図13に示した制御部(58)の動作(すなわち、プログラムの内容)を中心に、本発明の記録方法と再生方法について説明する。なお、後述する管理情報の名称および構造は、前記図1に示したものと同一である。
【0047】
図15に、本発明で用いる記録方法の一例として、前記図5に示した記録装置の動作をプログラムにより実現する方法を示す。同図において、ステップ(74)から記録動作を開始し、ステップ(75)にて、前記図13を用いて動作説明したように画像や音声などのデータを記録媒体に記録する。続いて、ステップ(76)にてタイムゾーン情報TM_ZONE(12)を特定したのち、ステップ(77)にて該タイムゾーン情報TM_ZONE(12)を統括管理情報VMGI(10)に設定し、ステップ(78)にて該統括管理情報VMGI(10)を記録媒体(1)に記録する。一方、ステップ(79)にてデータ記録時刻情報REC_TM(13)を特定し、ステップ(80)にて該データ記録時刻情報REC_TM(13)をデータ管理情報VOB_GI(11)に設定する。また、ステップ(81)にてタイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14)を特定し、該タイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14)をデータ管理情報VOB_GI(11)に設定する。最後に、ステップ(83)にてデータ管理情報VOB_GI(11)を記録媒体(1)に記録し、ステップ(84)にて記録を終了する。ここで、ステップ(76)でのタイムゾーン情報TM_ZONE(12)の特定は、例えば複数のタイムゾーン情報(例えば2バイト値)の中からひとつを選択してメモリに格納することなどにより実現できる。ステップ(79)でのデータ記録時刻情報REC_TM(13)の特定は、例えば秒単位で進むタイマー(時計)を用いてREC_TM値(例えば5バイト値)を発生させることにより実現できる。ステップ(81)でのタイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14)の特定は、前記図2で示した手法の場合には前記タイムゾーン情報TM_ZONE(12)の値をそのまま出力し、前記図3で示した手法の場合には0を出力するすることにより実現できる。
【0048】
図16に、本発明で用いる記録方法の一例として、前記図6に示した記録装置の動作をプログラムにより実現する方法を示す。同図において、ステップ(85)から記録動作を開始し、ステップ(86)にて、前記図13を用いて動作説明したように画像や音声などのデータを記録媒体に記録する。続いて、ステップ(87)にて新しいタイムゾーン情報TM_ZONE_1を特定したのち、ステップ(88)にて統括管理情報VMGI(10)に既に設定されているタイムゾーン情報TM_ZONE(12)の値(TM_ZONE_0)を前記新しい値(TM_ZONE_1)に変更して、前記統括管理情報VMGI(10)に再設定する。これと並行して、ステップ(89)にてタイムゾーン情報TM_ZONE変更前後の差分値DELTA_TM_ZONE(すなわちTM_ZONE_1−TM_ZONE_0)を計算する。ステップ(90)では変数iを用意してその値を1に初期化し、ループ処理に入る。ステップ(91)にて、i番目のデータ管理情報VOB_GI(11)に既に設定されているデータ記録時刻情報REC_TM(13)の値REC_TM_0に前記差分値DELTA_TM_ZONEを加算した値REC_TM_1を求め、前記データ管理情報VOB_GI(11)に再設定する。また、ステップ(92)にて、i番目のデータ管理情報VOB_GI(11-i)に既に設定されているタイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14-i)の値TM_ZONE_SUB_0に前記差分値DELTA_TM_ZONEを加算した値TM_ZONE_SUB_1を求め、前記データ管理情報VOB_GI(11-i)に再設定する。ステップ(93)にて、すべてのデータ管理情報VOB_GI(11-i)について処理したか否かを判定し、すべて処理した場合にはステップ(95)に進み、すべて処理していない場合にはステップ(94)にて変数iの値に1を加えて、ステップ(91)に進む。最後に、ステップ(95)にてデータ管理情報VOB_GI(11)を記録媒体(1)に記録し、ステップ(96)にて記録を終了する。ここで、ステップ(87)での新しいタイムゾーン情報TM_ZONE_1の特定は、例えば複数のタイムゾーン情報(例えば2バイト値)の中からひとつを選択してメモリに格納することなどにより実現できる。
【0049】
図17に、本発明で用いる記録方法の一例として、前記図7に示した記録装置の動作をプログラムにより実現する方法を示す。同図において、ステップ(85)から記録動作を開始し、ステップ(86)にて、前記図13を用いて動作説明したように画像や音声などのデータを記録媒体に記録する。続いて、ステップ(87)にて新しいタイムゾーン情報TM_ZONE_1を特定したのち、ステップ(88)にて統括管理情報VMGI(10)に既に設定されているタイムゾーン情報TM_ZONE(12)の値(TM_ZONE_0)を前記新しい値(TM_ZONE_1)に変更して、前記統括管理情報VMGI(10)に再設定する。これと並行して、ステップ(89)にてタイムゾーン情報TM_ZONE変更前後の差分値DELTA_TM_ZONE(すなわちTM_ZONE_1−TM_ZONE_0)を計算する。ステップ(90)では変数iを用意してその値を1に初期化し、ループ処理に入る。ステップ(91)にて、i番目のデータ管理情報VOB_GI(11-i)に既に設定されているデータ記録時刻情報REC_TM(13-i)の値REC_TM_0に前記差分値DELTA_TM_ZONEを加算した値REC_TM_1を求め、前記データ管理情報VOB_GI(11-i)に再設定する。ステップ(93)にて、すべてのデータ管理情報VOB_GI(11-i)について処理したか否かを判定し、すべて処理した場合にはステップ(95)に進み、すべて処理していない場合にはステップ(94)にて変数iの値に1を加えて、ステップ(91)に進む。最後に、ステップ(95)にてデータ管理情報VOB_GI(11)を記録媒体(1)に記録し、ステップ(96)にて記録を終了する。ここで、ステップ(87)での新しいタイムゾーン情報TM_ZONE_1の特定は、例えば複数のタイムゾーン情報(例えば2バイト値)の中からひとつを選択してメモリに格納することなどにより実現できる。
【0050】
図18に、本発明で用いる記録方法の一例として、前記図8に示した記録装置の動作をプログラムにより実現する方法を示す。同図において、ステップ(97)から記録動作を開始し、ステップ(98)にて、前記図13を用いて動作説明したように画像や音声などのデータを記録媒体に記録する。続いて、ステップ(99)にて現在タイムゾーン情報CUR_TM_ZONEを特定する。また、ステップ(100)にて、記録媒体 (1)に記録されている統括管理情報VMGI(10)からタイムゾーン情報TM_ZONE(12)を読出す。また、ステップ(101)にて、現在時刻CUR_TMを特定する。ステップ(102)にて前記現在時刻CUR_TMと現在タイムゾーン情報CUR_TM_ZONEとタイムゾーン情報TM_ZONE(12)からデータ記録時刻情報REC_TM(13)を特定し、ステップ(103)にて該データ記録時刻情報REC_TM(13)をデータ管理情報VOB_GI(11)に設定したのち、ステップ(104)にて該データ管理情報VOB_GI(11)を記録媒体(1)に記録して、ステップ(105)にて記録動作を終了する。ここで、ステップ(99)での現在タイムゾーン情報CUR_TM_ZONE特定は、例えば複数のタイムゾーン情報(例えば2バイト値)の中からひとつを選択してメモリに格納することなどにより実現できる。ステップ (101)での現在時刻CUR_TMの特定は、例えば秒単位で進むタイマー(時計)を用いてCUR_TM値(例えば5バイト値)を発生させることにより実現できる。ステップ(102)でのデータ記録時刻情報REC_TM(13)の特定は、(REC_TM値=CUR_TM値+TM_ZONE値−CUR_TM_ZONE値)の演算を行なうことにより実現できる。
【0051】
図19に、本発明で用いる再生方法の一例として、前記図10に示した再生装置の動作をプログラムにより実現する方法を示す。同図において、ステップ(106)から記録動作を開始し、ステップ(107)にて記録媒体(1)に記録されている統括管理情報VMGI(10)からタイムゾーン情報TM_ZONE(12)を読み出す。ステップ(108)では変数iを用意してその値を1に初期化し、ループ処理に入る。ステップ(109)にて、記録媒体(1)に記録されているi番目のデータ管理情報VOB_GI(11-i)からデータ記録時刻情報REC_TM(13-i)を読み出す。次に、ステップ(110)にて、記録媒体(1)に記録されているi番目のデータ管理情報VOB_GI(11-i)からタイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14-i)を読み出す。続くステップ(111)では、前記タイムゾーン情報TM_ZONE(12)と前記データ記録時刻情報REC_TM(13-i)と前記タイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14-i)を用いて(MOD_REC_TM値=REC_TM値+TM_ZONE_SUB値−TM_ZONE値)の演算を行ない、補正データ記録時刻情報MOD_REC_TMを特定して、例えば図9に示すような形態で表示する。ステップ(112)では、すべてのデータ管理情報VOB_GI(11)について処理したか否かを判定し、すべて処理した場合にはステップ(114)に進み、すべて処理していない場合にはステップ(113)にて変数iの値に1を加えて、ステップ(109)に進む。ステップ(114)では、表示結果を用いて記録媒体(1)に記録されているデータを選択し、ステップ(115)にて、該選択結果を用いて記録媒体(1)に記録されているデータを読出して再生し、ステップ(116)にて再生動作を終了する。
【0052】
図20に、本発明で用いる再生方法の一例として、前記図11に示した再生装置の動作をプログラムにより実現する方法を示す。同図において、ステップ(106)から記録動作を開始し、ステップ(108)にて変数iを用意してその値を1に初期化し、ループ処理に入る。ステップ(109)にて、記録媒体(1)に記録されているi番目のデータ管理情報VOB_GI(11-i)からデータ記録時刻情報REC_TM(13-i)を読み出す。次に、ステップ(110)にて、記録媒体(1)に記録されているi番目のデータ管理情報VOB_GI(11-i)からタイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14-i)を読み出す。続くステップ(111)では、前記データ記録時刻情報REC_TM(13-i)と前記タイムゾーン補助情報TM_ZONE_SUB(14-i)を用いて(MOD_REC_TM値=REC_TM値+TM_ZONE_SUB値)の演算を行ない、補正データ記録時刻情報MOD_REC_TMを特定して、例えば前記図9に示すような形態で表示する。ステップ(112)では、すべてのデータ管理情報VOB_GI(11)について処理したか否かを判定し、すべて処理した場合にはステップ(114)に進み、すべて処理していない場合にはステップ(113)にて変数iの値に1を加えて、ステップ(109)に進む。ステップ(114)では、表示結果を用いて記録媒体(1)に記録されているデータを選択し、ステップ(115)にて、該選択結果を用いて記録媒体(1)に記録されているデータを読出して再生し、ステップ(116)にて再生動作を終了する。
【0053】
図21に、本発明で用いる再生方法の一例として、前記図12に示した再生装置の動作をプログラムにより実現する方法を示す。同図において、ステップ(117)から記録動作を開始し、ステップ(118)にて現在タイムゾーン情報CUR_TM_ZONEを特定する。続くステップ(119)では記録媒体(1)に記録されている統括管理情報VMGI(10)からタイムゾーン情報TM_ZONE(12)を読出し、ステップ(120)にて変数iを用意してその値を1に初期化し、ループ処理に入る。ステップ(121)にて、記録媒体(1)に記録されているi番目のデータ管理情報VOB_GI(11-i)からデータ記録時刻情報REC_TM(13-i)を読み出し、続くステップ(122)では前記現在タイムゾーン情報CUR_TM_ZONEと前記タイムゾーン情報TM_ZONE(12)と前記データ記録時刻情報REC_TM(13-i)を用いて(MOD_REC_TM値=REC_TM値+CUR_TM_ZONE値−TM_ZONE値)の演算を行ない、補正データ記録時刻情報MOD_REC_TMを特定して、例えば前記図9に示すような形態で表示する。ステップ(123)では、すべてのデータ管理情報VOB_GI(11)について処理したか否かを判定し、すべて処理した場合にはステップ(125)に進み、すべて処理していない場合にはステップ(124)にて変数iの値に1を加えて、ステップ(121)に進む。ステップ(125)では、表示結果を用いて記録媒体(1)に記録されているデータを選択し、ステップ(126)にて、該選択結果を用いて記録媒体(1)に記録されているデータを読出して再生し、ステップ(127)にて再生動作を終了する。
【0054】
【発明の効果】
本発明により、記録媒体を世界中に郵送したり、国境を超えて移動しながら記録装置を使用したときに、現地の標準時とディスクのタイムゾーン情報との関係をを何らかのかたちで記録媒体に記録することができる。
【0055】
また、本発明により、タイムゾーンの変更およびこれに伴うデータ記録時刻情報の時差補正を、管理情報とストリームデータの間で記録時刻情報に不整合が生じることなく、短時間の処理で行なうことが可能になる。また、タイムゾーンを変更した後でも現地時刻を再現することが可能になる。またタイムゾーンを変更することなく時差補正を行なうことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録媒体の実施例の構成図である。
【図2】本発明の実施例の動作説明図である。
【図3】本発明の実施例の動作説明図である。
【図4】本発明の記録媒体の変形例の構成図である。
【図5】本発明の記録装置の実施例の構成図である。
【図6】本発明の記録装置の実施例の構成図である。
【図7】本発明の記録装置の実施例の構成図である。
【図8】本発明の記録装置の実施例の構成図である。
【図9】 本発明の再生装置の動作の一例を説明する図である。
【図10】本発明の再生装置の実施例の構成図である。
【図11】本発明の再生装置の実施例の構成図である。
【図12】本発明の再生装置の実施例の構成図である。
【図13】本発明の記録再生装置の実施例の構成図である。
【図14】本発明の記録再生装置の実施例の構成図である。
【図15】本発明で用いる記録方法の一例である。
【図16】本発明で用いる記録方法の一例である。
【図17】本発明で用いる記録方法の一例である。
【図18】本発明で用いる記録方法の一例である。
【図19】本発明で用いる再生方法の一例である。
【図20】本発明で用いる再生方法の一例である。
【図21】本発明で用いる再生方法の一例である。
【符号の説明】
1…記録媒体;2…ボリューム構造;3…論理ボリューム空間;4…ルートディレクトリ;5…サブディレクトリ;6…データファイル;7…データ;8…データ記録時刻;9…管理情報ファイル;10…統括管理情報(VMGI);11…データ管理情報(VOB_GI);12…タイムゾーン情報(TM_ZONE);13…データ記録時刻情報(REC_TM);14…タイムゾーン補助情報(TM_ZONE_SUB);15…データ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE);16…タイムゾーン差分情報(TM_ZONE_DIF);17…タイムゾーン補助情報フラグ(TM_ZONE_SUB_FLAG);18,24,32,201…記録装置;19…タイムゾーン情報(TM_ZONE)特定手段;20,28…統括管理情報(VMGI)設定手段;21,36…データ記録時刻情報(REC_TM)特定手段;22…タイムゾーン補助情報(TM_ZONE_SUB)特定手段;23,31,37…データ管理情報(VOB_GI)設定手段;25…新しいタイムゾーン情報(TM_ZONE_1)特定手段;26…タイムゾーン情報(TM_ZONE)変更手段;27…差分値計算手段;29…データ記録時刻(REC_TM)変更手段;30…タイムゾーン補助情報(TM_ZONE_SUB)変更手段;33,55…現在タイムゾーン情報(CUR_TM_ZONE)特定手段;34,48,56…タイムゾーン情報(TM_ZONE)読出し手段;35…現在時刻(CUR_TM)特定手段;38…選択メニュー画面;39…タイトル;40…現地時刻;41…変更ボタン;42…撮影場所;43…選択カーソル;44…タイムゾーン;45,54,202…再生装置;46…データ読出し手段;47…再生手段;49…データ記録時刻情報(REC_TM)読出し手段;50…タイムゾーン補助情報(TM_ZONE_SUB)読出し手段;51,57…補正データ記録時刻情報(MOD_REC_TM)特定手段;52…表示手段;53…選択手段;58…制御部; 59…操作部;60…入力部;61…エンコーダ;62…トラックバッファ;63,73…ドライブ;64…デコーダ;65…出力部;66…プログラムが格納されるメモリ;67…管理情報が格納されるメモリ;68…モニタ;69…スピーカ;70…コンピュータ; 71…マウス;72…キーボード;74~127…ステップ;200…データ書込み手段。
Claims (5)
- 1又は複数のデータと、N個(ただし、Nは整数)の前記データをデータグループとして管理するデータ管理情報と、M個(ただし、Mは整数)の前記データグループを管理する統括管理情報とを光ディスク記録媒体に記録する記録装置であって、
前記統括情報管理内に、
世界標準時間(グリニッジ標準時間)と所定の場所における標準時間との時差を示すタイムゾーン情報(TM_ZONE)を記録する手段と、
前記各データ管理情報内に、
世界標準時間(グリニッジ標準時間)と前記データ管理情報の管理する前記データグループのデータが記録された場所の標準時間との時差を示すデータ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)を記録する手段と、
前記データグループ中の最初に記録されたデータの記録時刻を前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)が示す標準時間に基いて表す第1のデータ記録時刻情報を記録する手段と、
前記データグループ中の最後に記録されたデータの記録時刻を前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)が示す標準時間に基いて表す第2のデータ記録時刻情報とを記録する手段と、
前記データ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)が、世界標準時間(グリニッジ標準時間)と前記データが記録された場所の標準時間との時差を特定するか否かを示すフラグを記録する手段と、を有し、
前記第1及び第2のデータ記録時刻情報を記録する手段は、該データ記録時刻情報を、前記データの現地時刻における記録時の時刻(CUR_TM)と前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)と、前記データ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)を用い、
(CUR_TM)+(TM_ZONE)-(REC_TM_ZONE)により算出することを特徴とする記録装置。 - 1又は複数のデータと、N個(ただし、Nは整数)の前記データをデータグループとして管理するデータ管理情報と、M個(ただし、Mは整数)の前記データグループを管理する統括管理情報とを光ディスク記録媒体に記録するステップと、
前記統括管理情報管理内に、世界標準時間(グリニッジ標準時間)と所定の場所における標準時間との時差を示すタイムゾーン情報(TM_ZONE)を記録するステップと、
前記各データ管理情報内に、
世界標準時間(グリニッジ標準時間)と前記データ管理情報の管理する前記データグループのデータが記録された場所の世界標準時間(グリニッジ標準時間)との時差を示すデータ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)を記録するステップと、
前記データグループ中の最初に記録されたデータの記録時刻を前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)が示す標準時間に基いて表す第1のデータ記録時刻情報を記録するステップと、
前記データグループの中の最後に記録されたデータの記録時刻を前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)が示す標準時間に基いて表す第2のデータ記録時刻情報とを記録するステップと、
前記データ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)が前記データが記録された場所の標準時間との時差を特定するか否かを示すフラグを記録するステップと、を有し、
前記第1のデータ記録時刻情報が、
前記データグループ中の最初に記録されたデータの現地時刻における記録時の時刻(CUR_TM)と前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)と前記データ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)を用い、(CUR_TM)+(TM_ZONE)-(REC_TM_ZONE)により算出され、
前記第2のデータ記録時刻情報が、
前記データグループの最後に記録されたデータの現地時刻における記録時の時刻(CUR_TM)と前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)と前記データ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)を用い、(CUR_TM)+(TM_ZONE)-(REC_TM_ZONE)により算出されることを特徴とする記録方法を実行するプログラムを記録した記録媒体。 - 1又は複数のデータと、N個(ただし、Nは整数)の前記データをデータグループとして管理するデータ管理情報と、M個(ただし、Mは整数)の前記データグループを管理する統括管理情報とが記録された光ディスク記録媒体を再生する再生装置であって、
前記統括管理情報が、世界標準時間(グリニッジ標準時間)と所定の場所における標準時間との時差を示すタイムゾーン情報(TM_ZONE)含み、
前記データ管理情報が、
世界標準時間(グリニッジ標準時間)と前記データ管理情報の管理する前記データグループのデータが記録された場所の標準時間との時差を示すデータ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)と、
前記データグループ中の最初に記録されたデータの記録時刻を前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)が示す標準時間に基いて表す第1のデータ記録時刻情報(REC_TM)と、
前記データグループ中の最後に記録されたデータの記録時刻を前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)が示す標準時間に基いて表す第2のデータ記録時刻情報(REC_TM)と、
前記データ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)が、前記データが記録された場所の世界標準時間(グリニッジ標準時間)との時差を特定するか否かを示すフラグと、を含み、
前記データの再生時に、前記データグループの最初又は最後に記録されたデータの記録された場所の記録時の現地時間を特定をする特定手段を有し、
前記特定手段は、前記フラグが、前記データ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)が前記データが記録された場所の世界標準時間(グリニッジ標準時間)との時差を特定していることを示す場合にのみ、
前記データグループ中の最初に記録されたデータの現地時刻における記録時の時刻を、前記第1のデータ記録時刻情報(REC_TM)と前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)と前記データ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)を用いて、
前記データグループの最後に記録されたデータの現地時刻における記録時の時刻を、前記第2のデータ記録時刻情報(REC_TM)と前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)と前記データ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)を用いて、
(REC_TM)-(TM_ZONE)+(REC_TM_ZONE)により算出することを特徴とする再生装置。 - 1又は複数のデータと、N個(ただし、Nは整数)の前記データをデータグループとして管理するデータ管理情報と、M個(ただし、Mは整数)の前記データグループを管理する統括管理情報とが記録された光ディスク記録媒体から、
前記データが記録された場所の記録時の現地時間を特定する方法を記録した光ディスク記録媒体であって、
前記統括管理情報が、世界標準時間(グリニッジ標準時間)と所定の場所における標準時間との時差を示すタイムゾーン情報(TM_ZONE)含み、
前記データ管理情報が、
世界標準時間(グリニッジ標準時間)と前記データが記録された場所の標準時間との時差を示すデータ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)と、
前記データグループ中の最初に記録されたデータの記録時刻を前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)が示す標準時間に基いて表す第1のデータ記録時刻情報(REC_TM)と、
前記データグループ中の最後に記録されたデータの記録時刻を前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)が示す標準時間に基いて表す第2のデータ記録時刻情報(REC_TM)と、
前記データ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)が、前記データが記録された場所の世界標準時間(グリニッジ標準時間)との時差を特定するか否かを示すフラグと、を含み、
前記データを再生するステップと、
前記データグループ中の最初又は最後に記録されたデータの記録された場所の記録時の現地時間を特定するステップを有し、
前記特定するステップは、前記フラグが前記データが記録された場所の世界標準時間(グリニッジ標準時間)との時差を特定することを示す場合にのみ、
前記データグループ中の最初に記録されたデータの現地時刻における記録時の時刻を、前記第1のデータ記録時刻情報(REC_TM)と前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)と前記データ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)を用いて、
前記データグループの最後に記録されたデータの現地時刻における記録時の時刻を、 前記第2のデータ記録時刻情報(REC_TM)と前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)と前記データ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)を用いて、
(REC_TM)-(TM_ZONE)+(REC_TM_ZONE)により特定することを特徴とする再生方法を記録した記録媒体。 - 1又は複数のデータと、N個(ただし、Nは整数)の前記データをデータグループとして管理するデータ管理情報と、M個(ただし、Mは整数)の前記データグループを管理する統括管理情報とが記録された光ディスク記録媒体であって、
前記統括情報管理が、世界標準時間(グリニッジ標準時間)と所定の場所における標準時間との時差を示すタイムゾーン情報(TM_ZONE)を含み、
前記データ管理情報が、
世界標準時間(グリニッジ標準時間)と前記データ管理情報の管理する前記データグループのデータが記録された場所の標準時間の時差を示すデータ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)と、
前記データグループ中の最初に記録されたデータの記録時刻を前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)が示す標準時間に基いて表す第1のデータ記録時刻情報(REC_TM)と、
前記データグループ中の最後に記録されたデータの記録時刻を前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)が示す標準時間に基いて表す第2のデータ記録時刻情報(REC_TM)と、
前記データ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)が、前記データが記録された場所の世界標準時間(グリニッジ標準時間)との時差を特定するか否かを示すフラグと、を含み、
前記フラグが、前記データ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)が前記データが記録された場所の世界標準時間(グリニッジ標準時間)との時差を特定していることを示す場合にのみ、前記データの再生時に、 前記第1又は第2のデータ記録時刻情報(REC_TM)と、前記タイムゾーン情報(TM_ZONE)と前記データ記録時のタイムゾーン情報(REC_TM_ZONE)を用いて、前記データグループ中の最初又は最後に記録されたデータの現地時刻における記録時の記録時刻を、(REC_TM)-(TM_ZONE)+(REC_TM_ZONE)により特定することを可能とすることを特徴とする光ディスク記録媒体。
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