JP4288644B2 - セラミックハニカム構造体およびその製造方法 - Google Patents

セラミックハニカム構造体およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セラミックハニカム構造体、特に、ディーゼルエンジンの排気ガス浄化に用いられるセラミックハニカム構造体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】
地域環境や地球環境の保全面から、自動車などのエンジンから排出される排気ガスに含まれる有害物質の削減が求められ、これに応えるため排気ガス浄化用として、触媒コンバータ用担体やディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる微粒子捕集用フィルタにセラミックハニカム構造体が使用されている。
特に、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる黒鉛微粒子などを捕集するフィルタは、外周壁の外径が少なくとも125mm以上と大型のハニカム構造体が要求されている。しかし、大型のハニカム構造体は、セラミック坏土を押出して成形体とする際に、成形体の自重が大きすぎたり成形体の強度が不十分であるために、成形体が自重を支えきれず、或いは成形体の乾燥を終了させるまでの移載や移動のハンドリング時に成形体の外周壁が変形したり、これに伴い、外周壁近くの隔壁が変形したり、潰れたりし、焼成後の所定の寸法精度が得られないという問題があった。また、乾燥、焼成に伴う膨張や収縮により変形し、寸法精度を悪くし、焼成後の所定の寸法精度が得られないという問題があった。
【0003】
これを解決しようと、特開平3−275309号公報には、セラミック杯土を押出成形、乾燥、焼成してハニカム構造の焼成体とした後、このハニカム構造の焼成体の外周壁とその周縁部(以下「外縁部」という)を所定の直径寸法より小さくする研削加工を行い、研削加工した部分にコーティング材を塗布、乾燥、硬化させるハニカム構造体の製造方法を開示している。この特開平3−275309号公報によれば、研削加工により外周壁の周縁部の変形した隔壁を除き、また外周の真円度が低い場合にもこれを高めて寸法精度を向上し、また機械的強度の高いハニカム構造体が製造できるとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開平3−275309号公報記載の発明は、図4(a)にその正面図を(b)に(a)図のB部拡大図を示すように、ハニカム構造に押出成形されたハニカム焼成体の外周面に、別の工程でコーティング材を塗布、乾燥、硬化させていることから、隔壁23と外周壁21の材料特性例えば熱膨張係数、熱伝導率、強度、ヤング率等が互いに異なるため両者の界面25には、コーティング材の塗布、乾燥、硬化に伴う残留応力が発生するのである。この現象は、隔壁23と外周壁21に同一の材料を用いたとしても、隔壁23は押出成形により形成され、外周壁21は塗布により形成されることから、両者の材料特性を完全に一致させることは困難であり、コーティング材の塗布、乾燥、硬化に伴う残留応力が発生する。従って、触媒コンバータ用担体やディーゼルエンジンの排気ガス浄化フィルタとして使用され、高温の排気ガスによる熱衝撃が発生すると、隔壁23と外周壁21との界面25の応力が過大となり、両者間、或いは両者を貫通して亀裂が発生、隔壁まで進展するおそれがある。この亀裂が進展すると、亀裂中を排気ガスが浄化されずに通過することにより排気ガスの浄化効率が低下したり、金属容器中に把持部材により把持されているハニカム構造体が破損、脱落し、浄化不能となる場合もあるという欠点を有している。
また、セラミックハニカム焼成体周縁部を加工除去後、外周面に外周壁部21を形成し、その後に乾燥工程、硬化或いは焼成工程が必要である為、乾燥時及び硬化或いは焼成に伴う寸法変化が発生するため、厳密に寸法精度を高められないうえ、工程数が多くなり、製造コストが膨大になるという欠点も有している。
【0005】
従って本発明の目的は、隔壁と外周壁との界面部分25を無くして、高温の排気ガスによる熱衝撃で亀裂が発生することを防止するハニカム構造体を得ることにある。また、セラミックハニカム焼成体の外縁部を加工除去後にコーティング材を塗布して外周壁部を形成することなく、寸法精度が良好で、低コストのハニカム構造体を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のセラミックハニカム構造体は、セラミック坏土を押出し成形し、焼成して得られる隔壁で囲まれたセルを多数有するセラミックハニカム構造体において、成形体及び焼成体の外周壁厚さを該構造体の所望する外周壁厚さより厚く形成し、焼成後外周壁部の少なくとも一部の直径減少するように加工して該構造体の所望する外周壁厚さとされてなることを特徴とする。
ここで、焼成後の外周壁の少なくとも一部の直径が減少するように加工するためには、ハニカム成形体及びハニカム焼成体の外周壁厚をハニカム構造体の外周壁厚より厚く形成する必要がある。このハニカム構造体の外周壁厚より厚く形成することによってハニカム成形体の強度が増し、ハニカム成形体自身の自重による変形や、成形体の乾燥を終了させるまでの移載や移動のハンドリング時の変形を低減させることが可能となる。このため、外周壁の変形により、隔壁が変形したり、潰れたりする現象を低減することができる。
また、ハニカム成形体及び又はハニカム焼成体の外周壁厚をハニカム構造体の外周壁厚よりも厚く成形し、加工除去するので、成形、乾燥、焼成時に生じた膨張や収縮による変形を加工により矯正することができる。
この時、ハニカム成形体及びハニカム焼成体の外周壁厚がハニカム構造体の外周壁厚の110%以上の厚さであれば、成形、乾燥、焼成時に生じた膨張や収縮による変形を低減させることが出来るとともに、変形が生じても加工により矯正することができる。好ましくは120%以上の厚さである。また、外周壁と隔壁とを一体的に形成することで、外周壁と隔壁とに界面部分が無くなり、材料特性の不連続部位がなくなるので、排気ガス浄化フィルタとして使用時の熱衝撃による亀裂の発生を少なくできる。また、焼成後に外周仕上げ加工を行う為、直径、長さとも寸法精度が特に優れている。また、セラミックハニカム焼成体の外縁部を加工除去後に外周壁部を形成する必要がなく、これに関わる全ての工程を短縮でき、低コストのハニカム構造体を得ることができる。
ここで、ハニカム成形体とは、セラミック坏土を押出し成形した乾燥前のハニカム構造のもの、ハニカム焼成体とは、ハニカム成形体を乾燥、焼成したもの、ハニカム構造体とはハニカム焼成体を必要に応じて所望の製品の外径寸法ににしたものと定義する。
【0007】
次に、本発明の第2の発明は、セラミック坏土を押出し成形し、焼成して得られる隔壁で囲まれたセルを多数有するセラミックハニカム構造体の製造方法において、成形体及び焼成体の外周壁厚さ、該構造体の所望する外周壁厚さより厚く形成し、焼成後に外周壁部の少なくとも一部の直径が減少するように加工して該構造体の所望する外周壁厚さすることを特徴とするセラミックハニカム構造体の製造方法である。
ここで、ハニカム成形体及びハニカム焼成体の外周壁厚をハニカム構造体の外周壁厚の110%以上の厚さで形成すれば、成形、乾燥、焼成時に生じた膨張や収縮による変形を低減することが出来るとともに加工により矯正することができる。好ましくは120%以上の厚さである。
尚、前記押出し成形は、成形体の成形方向を横方向或いは下方向に行うのが一般的であるが、下方向、特に重力方向に押し出すと、隔壁及び外周壁が重力方向に連続することから外周壁の自重が隔壁の変形に及ぼす影響をより小さくできることから好ましい。
また、更には、本発明のセラミックハニカム構造体を構成するセラミック材料としては、本発明が主に、自動車エンジンの排気ガス浄化用触媒の担体として或いはディーゼルエンジンの排気ガス中の微粒子を除去するためのフィルタとして使用されるため、耐熱性に優れた材料を使用することが好ましく、コージェライト、アルミナ、ムライト、窒化珪素、炭化珪素及びLASからなる群から選ばれた少なくとも1種を主結晶とするセラミック材料を用いることが好ましい。中でも、コージェライトを主結晶とするセラミックハニカム構造体は、安価で耐熱性、耐食性に優れ、また低熱膨張であることから最も好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態のハニカム構造体10であり、(a)は正面図、(b)は(a)でのB−B断面図、(c)は(a)でのA部拡大図である。図1で、ハニカム構造体10は、外周壁11と、この外周壁11の内周側で隔壁13により囲まれた多数のセル14を有する。
【0009】
このハニカム構造体10は、外周壁11と隔壁13とを一体的に形成し、外周壁11と隔壁13とに界面部分を無くし、排気ガス浄化フィルタとして使用時の熱衝撃で亀裂が発生するのを防止している。
【0010】
次に、上述したハニカム構造体10の製造方法を図2の工程図に基づき説明する。図2において、(1)〜(5)は製造工程を示し、(2a)、(4a)、(5a)は、直前の製造工程で形成されたハニカム成形体、ハニカム焼成体、ハニカム構造体を示す。
(1)先ず、カオリン、タルク、アルミナ、シリカなどの粉末を調整して、コージェライト生成原料粉末とする。またコージェライト生成原料粉末には、成形助剤、造孔剤を適量添加し、乾式で十分混合する。次に、規定量の水を注水して更に十分な混練を行ってセラミック坏土を精製する。
【0011】
(2)次に、セラミック坏土を押出成形用金型で重力方向に押出成形する。押出成形においては、成形体もしくはこの後の乾燥、焼成後のハニカム焼成体の外周壁がセラミックハニカム構造体の外壁厚より厚くなるように成形する。図3で、(a)は押出成形用金型50の要部断面図であり、(b)は成形体10’の一部の正面図である。また、(c)は(b)に示す成形体を乾燥、焼成した後の焼成体10”の一部の正面図である。
【0012】
押出成形用金型50は、図3(a)に示すように、多数の供給通路51aとこの供給通路51aから坏土を集合すると共に格子状に形成する排出通路51bを持つダイ51と、内径Dmで坏土流入量の調整をするマスキングプレート52、坏土の排出量の調節をすると共に、厚さt、内径Ds、および突出量wを調整して、成形体10’の外周壁11’を所定形状に厚く形成する押さえ枠53などからなる。なお、押出成形用金型50は、図3(a)での供給通路51aから排出通路51bに向かう方向が押出方向である。坏土を供給通路51aから排出通路51bに押出すことで、図3(b)に示すように、外周壁11’と、この外周壁11’内で隔壁13により囲まれた多数のセル14を有した成形体10’が得られる(図2の(2a))。なお、図3(b)で11aは完成したハニカム構造体の外径、11t’はハニカム成形体の外周壁厚、11tは完成したハニカム構造体の外周壁厚を示す。
そして、成形体10’を押出し成形用金型50を介して重力方向に成形体を押出し、切断装置(図示せず)で所定長さに切断する。
【0013】
(3)そして、成形体10’をマイクロ波乾燥機に入れて加熱して乾燥を行い、成形体10’中の水分を蒸発させる。
(4)次に、成形体10’を焼成炉に入れて徐々に昇温して焼成し、図3(c)に示すように、外周壁11”と、この外周壁11”内で隔壁13”により囲まれた多数のセル14”を有した外周壁を厚くしたハニカム焼成体10”が得られる(図2の4a)。なお、図3(c)で11aは完成したハニカム構造体の外径、11tは完成したハニカム構造体の外周壁厚を、11t”はハニカム焼成体の外周壁厚を示す。
【0014】
(5)次に、円筒研削盤上の加工治具にハニカム焼成体を把持して回転し、研削砥石でハニカム焼成体に切り込みおよび送りをかけ、焼成後における外周壁11a”をハニカム構造体の外径に加工し、セラミックハニカム構造体を得る(図2の(5a))。
以上の工程により、セラミックハニカム成形体10’及び/又は焼成体10”の外周壁厚さ11t’、11t”はセラミックハニカム構造体10の所望する外周壁厚さ11tより厚く形成されることから、押出成形から乾燥工程の間に外周壁や外周壁近くの隔壁が変形することもなく、更には外周壁を厚くしたハニカム焼成体の外周壁表面を加工していることから寸法精度に優れたセラミックハニカム構造体10を得ることができると共に、セラミックハニカム焼成体の外縁部を加工除去した後に、コーティング材を塗布して外周壁部21を形成する必要もなく、低コストでセラミックハニカム構造体を形成することができる。
【0015】
(実施例)
コージェライト質セラミックの原料粉末に成形助剤を添加し、乾式で十分混合し、規定量の水を注入して十分な混合を行った。次に、図3の押出成形用金型50を用い、公知の押出し成形装置において縦方向に押出成形し、さらに切断して、外周壁11’内に隔壁13’により多数のセル14’が一体的に形成された成形体10’を、外周壁11’の厚さを変えて各種作製した。次に、この成形体10’を乾燥して、約1400℃近く昇温して焼成し、表1に示すような外周壁厚を有する焼成体を得た。焼成後の外周壁11t“を円筒研削盤で除去加工し、本発明例1〜4の直径φ267mmのハニカム構造体10とした。得られたハニカム構造体の隔壁厚13tは0.3mm、セルピッチ13pは1.5mm、全長Lを300mmであった。
【0016】
一方、外周壁と隔壁を一体成形して、焼成後の外周壁厚が1.0mmとなるように成形体の外周壁を形成し、次いで、乾燥、焼成し、焼成後に外周壁に加工を施さない直径φ267mm、全長L 300mm、隔壁厚13t 0.3mm、セルピッチ13p 1.5mm、外周壁厚11t 0.8mmのハニカム焼成体を作製して比較例1とした。
また、前述した特開平3−275309号公報に記載のハニカム構造体の製造方法に従って、セラミック坏土を押出し成形、乾燥、焼成してハニカム焼成体とし、この外縁部を研削加工により3mm除去し、研削加工した部分にコーティング材を塗布、乾燥、硬化させ、外周壁とした直径φ267mm、全長L 300mm、隔壁厚13t 0.3mm、セルピッチ13p 1.5mm、のハニカム構造体を作製して比較例2とした。
そして、本発明例1〜4及び比較例1、2について、ハニカム焼成体の外周壁厚を「焼成体外周壁厚」、ハニカム構造体としての外周壁厚を「構造体外周壁厚」、ハニカム構造体外周面で円周方向12個所の直径を測定し、そのバラツキを「真円度」、ハニカム焼成体からハニカム構造体となるまでの工程数を「焼成後工程数」、熱衝撃試験結果を「熱衝撃温度(Δt℃)」として表1に示す。但し、構造体外周壁厚について、比較例1はハニカム焼成体の外周壁厚、比較例2はハニカム焼成体の外縁部を研削加工し、コーティング材を塗布乾燥した後の、外周壁厚、即ちコーティング厚、本発明例1〜4はハニカム焼成体の外周壁を加工除去した後の外周壁厚を指す。また、真円度の評価については、真円度が0.2mm未満であり良好であったものを(○)、真円度が0.2〜0.5mmで実使用上問題の無いものを(△)、0.5mmを超え実使用できないものを(×)で示した。また、焼成後工程数は、比較例1が焼成体以後の加工工程等がない為に工程数0、比較例2は焼成体の外縁部加工、外周部コーティング、外周部乾燥の工程が付加される為に工程数3、実施例1〜4は焼成体外周部の加工除去工程が付加される為に工程数1とした。
熱衝撃温度は、一定温度に加熱された電気炉中にセラミックハニカム構造体を30分間保持し、その後室温に急冷し、目視にてクラックが発見された時の加熱温度と室温との温度差を熱衝撃温度として評価した。また、クラックが発見されない場合は25℃温度を上昇させ同様の試験を行い、クラックが発生するまで繰り返した。試験数は各3個とし、それらの平均値として示した。
【0017】
【表1】
Figure 0004288644
【0018】
表1から、本発明例1〜4のハニカム構造体は、外周壁と隔壁とが一体的に形成されていて、外周壁と隔壁とに界面部分が無いので、熱衝撃による亀裂の発生を少なくできた。また、本発明例1〜4は真円度が極めてよく、さらに本発明例1〜4のハニカム構造体は、比較例2のようにセラミックハニカム焼成体の外縁部を加工除去後に外周壁部を形成する必要がないため、焼成後の工程数は外周壁加工のみの一工程となり、比較例2に比べて低コストで製造できる。一方、比較例1のハニカム構造体は、焼成後のセラミックハニカム焼成体の外周壁に加工を施さないので、真円度が悪く寸法精度の良好なセラミックハニカム構造体を得ることはできなかった。さらに、比較例2のハニカム構造体は、セラミックハニカム焼成体の外縁部を加工除去後に外周壁部を形成する必要があり、焼成後の工程が増えるとともに、熱衝撃による亀裂の発生を防止することができず、寸法精度の良好なセラミックハニカム構造体を得ることはできなかった。
【0019】
【発明の効果】
以上、詳細に説明のとおり、本発明のハニカム構造体によれば、隔壁と外周壁が同材質で一体形成されている為、隔壁と外周壁に界面部分が無く、材料特性の不連続部位がなくなるので、高温の排気ガスによる熱衝撃で亀裂が発生することを防止できる。また、本発明のハニカム構造体の製造方法によれば、セラミックハニカム焼成体の外縁部を加工除去後に外周壁部を形成する必要がなくして低コストで寸法精度に優れたハニカム構造体とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のハニカム構造体10であり、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は(a)でのA部拡大図である。
【図2】実施例のハニカム構造体10の製造方法を示す工程図である。
【図3】(a)は押出成形用金型50の要部断面図であり、(b)は成形体(10)の一部の正面図である。(c)は(b)に示す成形体を乾燥、焼成した後の焼成体(100)の一部の正面図である。
【図4】従来のハニカム構造体の一例を示し、(a)はその正面図、(b)は(a)でのB部拡大図である。
【符号の説明】
10:ハニカム構造体(セラミックハニカム構造体)
10’:成形体
10”:焼成体
11、21:外周壁
11’:成形体の外周壁
11”:焼成体の外周壁
11a、21a:外径
11a’:成形体の外径
11a”:焼成体の外径
11t:外周壁厚
11t’:成形体の外周壁厚
11t”:焼成体の外周壁厚
12、22:端面
13、23:隔壁
13’:成形体の隔壁
13”:焼成体の隔壁
13t:隔壁厚
13p:セルピッチ
14、24:セル
14’:成形体のセル
14”:焼成体のセル
20:従来のハニカム構造体
25:界面部分
50:押出成形用金型
51:ダイ
51a:供給通路
51b:排出通路
52:マスキングプレート
53:押さえ枠
Dm:内径
Ds:内径
L:全長
t:押さえ枠の厚さ
w:突出量

Claims (2)

  1. セラミック坏土を押出し成形し、焼成して得られる隔壁で囲まれたセルを多数有するセラミックハニカム構造体において、成形体及び焼成体の外周壁厚さを該構造体の所望する外周壁厚さより厚く形成し、焼成後外周壁部の少なくとも一部の直径減少するように加工して該構造体の所望する外周壁厚さとされてなることを特徴とするセラミックハニカム構造体。
  2. セラミック坏土を押出し成形し、焼成して得られる隔壁で囲まれたセルを多数有するセラミックハニカム構造体の製造方法において、成形体及び焼成体の外周壁厚さ、該構造体の所望する外周壁厚さより厚く形成し、焼成後に外周壁部の少なくとも一部の直径が減少するように加工して該構造体の所望する外周壁厚さすることを特徴とするセラミックハニカム構造体の製造方法。
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