JP4287962B2 - 発電複合プラント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスを発生するプラント、及び、プラントから発生するガスを動力源とする膨張タービンと、膨張タービンによって駆動される発電機とを組み合わせた発電装置を備え、膨張タービンの排気ガスをプラントの冷熱源として利用するようにした発電複合プラントに関し、更に詳細には、プラントの運転条件に影響を与えることなく発電機の出力を制御できるようにした発電複合プラントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
化学工場、ガス製造工場、石油精製工場等では、プラントと複合させた発電装置を備えて、工場のエネルギー効率の向上を図っているところが多い。
このような工場で使用される発電装置は、プラントから発生する高圧のガスを動力源とする膨張タービンと、膨張タービンによって駆動される発電機を組み合わせたものが多い。膨張タービンは、高圧のガスをタービンに導入し、断熱膨張させて、吸入側と排気側とのエネルギー差により発電機を駆動するタービンである。
そして、更に一層複合化されたプラントでは、膨張タービンで断熱膨張したガスの排気温度が吸気温度よりも低下することを利用して、膨張タービンの排気ガスをプラントに必要な冷熱源として利用している。
【0003】
ここで、図2を参照して、プラントと発電機と複合させた発電複合プラントの一例の構成を説明する。図2は発電複合プラントの構成を示すフローシートである。
例とした発電複合プラント10は、ガスと吸収液とを気液接触させてガス中の不純物を吸収液によって吸収、除去し、不純物濃度の低い精製ガスを流出させる吸収塔を備えたプラントであって、図2に示すように、プラント内の別のガス生成装置(図示せず)で生成したガス中の不純物を除去してガスを精製するガス精製装置12と、ガス精製装置12から流出する高圧ガスを膨張タービンの駆動ガスとして利用して発電機を回転させ、発電する発電装置14との複合装置である。
【0004】
ガス精製装置12は、ガス中の不純物を吸収液で吸収する吸収塔16と、吸収塔16から流出した吸収液中のガス成分を分離するフラッシュ塔18と、フラッシュ塔18で分離されたガス成分を圧縮して吸収塔16に戻す電気モータ駆動の圧縮機19と、フラッシュ塔20から流出した吸収液を再生して吸収塔16に戻す再生塔20とを備えている。
【0005】
吸収塔16の下部には、吸収塔16に精製すべき圧力の高いガスを流入させるガス流入管22が、吸収塔16の塔頂には、精製された圧力の高いガスを流出させるガス流出管24が、吸収塔16の上部には、ガス中の不純物を吸収する吸収液を流入させる吸収液流入管26が、及び、ガス中の不純物を吸収した吸収液を流出させる第1吸収液流出管28が吸収塔16の塔底に、それぞれ、接続されている。
また、吸収塔16の中段には、吸収液冷却器30が設けられ、吸収塔16から吸収液の一部を抜き出し、後述するように膨張タービンから排気された温度の低い排気ガスを利用して、抜き出した吸収液を冷却して、吸収塔16で発生する吸収熱を除去する。
【0006】
フラッシュ塔18の中段には、吸収塔16の塔底からの第1吸収液流出管28が、フラッシュ塔18の塔頂には、フラッシュ塔18で分離されたガス成分を流出させる分離ガス流出管32が、及び、フラッシュ塔18の塔底には、ガス成分が分離された吸収液を流出させる第2吸収液流出管34が、それぞれ、接続されている。
分離ガス流出管32は、圧縮機19の吸入側に接続され、圧縮機19の吐出側は、ガス流入管22に接続されている。
第2吸収液流出管34は、吸収液ポンプ36及び熱交換器38を経て再生塔20に接続されている。
【0007】
再生塔20に流入した吸収液は、再生塔20で再生された後、再生吸収液ポンプ40によって抜き出され、熱交換器38を経て冷却された後、吸収液流入管26を通って吸収塔16に導入される。
【0008】
発電装置14は、膨張タービン42と、膨張タービン42によって駆動され、発電する発電機44とから構成されている。
【0009】
ところで、化学工場、ガス精製工場、石油精製工場等では、常に一定量の電力を必要としている訳ではなく、必要な電力量は、プラントの運転条件に応じて変動している。従って、必要な電力量の大小に応じて、発電機の出力を調節することが必要である。
そこで、発電機の出力を調節する方法として、図2に示すように、ガバナー弁46と発電機44の出力制御装置47とを設け、出力制御装置47によってガバナー弁46の弁開度を調節して、膨張タービンに入る高圧ガスの圧力を変化させている。また、膨張タービンの入口可変翼の角度を調節して、膨張タービン42の駆動出力を調整する方法もある。
更に、流量調節弁48を設けたバイパス管49を膨張タービン42のバイパスとして設け、出力制御装置47によって流量調節弁48の開度を調節し、膨張タービン42の出力を調整している。
【0010】
次に、図2を参照して、上述した発電複合プラント10の運転条件の一例を説明する。
プラント内のガス生成装置(図示せず)で生成した温度40℃、圧力6,050kPaの生成ガスを、ガス流入管22経由、吸収塔16に流入させる。
生成ガスは、吸収液流入管26を経由して吸収塔16の上部から流入した吸収液と気液接触し、生成ガス中の不純物が吸収液に吸収され、精製されたガスとなる。
精製されたガスは、吸収塔16の塔頂から温度50℃でガス流出管24を経由して流出し、膨張タービン42の吸入側に導入され、膨張タービン42内で断熱膨張して膨張タービン42に駆動エネルギーを与えると共に温度5℃、圧力3,000kPaの排気ガスとなって流出する。
これにより、膨張タービン42は発電機44を駆動し、発電させる。
【0011】
排気ガスは、吸収液冷却器30に流入し、吸収塔16から一部抜き出された温度50℃の吸収液を25℃に冷却することにより、30℃に昇温して、別の設備に、例えば燃焼用ガスとしてガスタービン(図示せず)に送られる。
これにより、吸収塔16で発生する吸収熱を除去して、吸収塔16の熱バランスが保持される。
【0012】
不純物を吸収した吸収液は、吸収塔16の塔底から流出し、第1吸収液流出管28を介して圧力710kPaのフラッシュ塔18に流入し、フラッシュ塔18で吸収液に吸収されたガス成分を放出する。
温度30℃でフラッシュ塔18で放出されたガス成分は、分離ガス流出管32を通って圧縮機19に入り、圧力6,250kPaに昇圧された後、ガス生成装置(図示せず)からの生成ガスに合流して吸収塔16に供給される。
フラッシュ塔18でガス成分を放出した吸収液は、吸収液ポンプ36によってポンピングされ、熱交換器38を経て昇温された後、再生塔20に入り、再生される。
再生された吸収液は、再生吸収液ポンプ40によってポンピングされ、熱交換器38で温度45℃に冷却された後、吸収塔16に供給される。
【0013】
本発電複合プラント10では、300,000kg/hrの流量の生成ガスを吸収塔16に送入することにより、5,800kWの発電を行うことができる。また、フラッシュ塔18で41,000kg/hrのガス成分が発生し、圧縮機19の動力として1,700kWを必要とする。
【0014】
発電複合プラント10では、発電機44の発電出力が設定出力より大きいときには、出力制御装置47が、ガバナー弁46及びバイパス管49の流量調節弁48の少なくとも一方の弁開度を調整して、入口側のガス流量を減少させ、又は膨張タービン42のタービン室に入るガス条件を変更して膨張タービン42の出力を低下させることにより、発電機44の発電出力を低下させる。
また、発電機44の発電出力が設定出力より小さいときには、出力制御装置47が、ガバナー弁46及び流量調節弁48の少なくとも一方の弁開度を調整して、入口側のガス流量を増大させ、又はガス条件を変更して膨張タービン42の出力を増大させることにより、発電機44の発電出力を増大させる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
従来の発電複合プラント10では、上述したように、ガバー弁46を調節して膨張タービン42に入る精製ガスの条件を調整することにより、或いは流量調節弁48の弁開度を調節して膨張タービン42に入る精製ガスの流量を調節することにより、発電機44の発電出力を調整している。
しかし、このような方式によって発電機44の発電出力を調整すると、膨張タービンからの排気ガスの流量及び温度が変化するために、膨張タービン42の排気ガスを冷熱源とする吸収液冷却器30の冷却熱量が変化する。その結果、吸収塔16の熱バランスを維持することが難しくなり、吸収塔16の運転条件が変化するという事態を招く。
特に、発電機44の出力を低下させるために、自動弁48の弁開度を調節して膨張タービン42に入る精製ガスの流量を調節する方式では、膨張タービン42のエネルギー効率が著しく低下して、排気ガスの温度が大きく上昇し、冷熱源の条件が一層悪くなる。
【0016】
そこで、上述のような状況に照らして、本発明の目的は、プラントから発生するガスを動力源とする膨張タービンと発電機を組み合わせて発電装置を構成し、膨張タービンの排気ガスをプラントの冷熱源として利用する際、冷熱量を一定に維持しつつ発電機の出力を制御するようにした構成を備える発電複合プラントを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、膨張タービンの出力を調整して発電機の出力を制御する方式に代わって、回転駆動動力を必要とする圧縮機を発電機に直列に接続し、圧縮機の所要動力を調節することにより、膨張タービンの出力を一定に保持しつつ発電機の出力を調整する方式を着想した。それは、ガスを発生するプラントには、ガスを圧縮する圧縮機が、通常、設けられているからである。
そして、本発明者は、この着想に基づいて、更に研究を進め、本発明を完成するに到った。
【0018】
上記目的を達成するために、上述の知見に基づいて、本発明に係る発電複合プラントは、ガスを発生するプラント、及び、プラントで発生するガスを動力源とする膨張タービンと、膨張タービンによって駆動される発電機とを組み合わせた発電装置を備え、膨張タービンの排気ガスをプラントの冷熱源として利用するようにした発電複合プラントにおいて、
膨張タービンの動力源用のガスとは別の第2のガスを圧縮するためにプラントの構成機器の一つとしてプラントに設けられた圧縮機の駆動軸と発電機の駆動軸とを同軸で直列に連結し、直列に連結された圧縮機と発電機とを膨張タービンによって駆動する駆動機構と、
圧縮機の吐出側配管から吸入側配管に接続され、かつ流量調節弁を備えて、戻りガス流量を調節しつつ圧縮機の吐出側から吸入側に第2のガスを戻すようにした戻し管と、
戻し管の流量調節弁の調節により第2のガスの戻り流量を調節して、発電機の発電出力が設定出力になるように圧縮機の所要動力を調整する出力制御装置と
を備えることを特徴としている。
【0019】
本発明では、発電機の発電出力が設定出力より大きいときには、出力制御装置が、圧縮機の戻し管の流量調節弁の弁開度を大きくして第2のガスの戻り流量を増大させ、圧縮機に流入する第2のガスの流量を増大して圧縮機の所要動力を増大させることにより、膨張タービンの出力を一定に維持つつ発電機の発電出力を低下させる。
また、発電機の発電出力が設定出力より小さいときには、出力制御装置が、圧縮機の戻し管の流量調節弁の弁開度を小さくして第2のガスの戻り流量を小さくし、圧縮機に流入する第2のガスの流量を低減して圧縮機の所要動力を小さくすることにより、膨張タービンの出力を一定に維持つつ発電機の発電出力を増大させる。
本発明では、発電機の設計出力は、膨張タービンの出力から、設計流量の第2のガスを圧縮するのに要する圧縮機の所要動力を差し引いたものである。
【0020】
尚、圧縮機の吐出側から吸入側にガスを戻すようにした戻し管は、圧縮機が許容最小流量以下で運転されるのを防ぐ目的で、本来的に設置するものであり、従来、常時、圧縮機の吸入流量を監視し、最小流量以下では流量調節弁を開いて、圧縮機の吸入流量を増加し、許容最小流量になるように制御する。
【0021】
本発明では、その戻し管を、本来の目的である圧縮機の保護に加え、発電機の出力制御にも利用している。
即ち、発電機の発電出力が、設定出力より小さい時には、出力制御装置が、圧縮機の戻し管の流量調節弁の弁開度を小さくし、圧縮機に流入するガスの流量を低減して圧縮機の所要動力を小さくすることにより、発電機の発電出力を増大させることができる。
【0022】
ところで、圧縮機の戻し管の流量調節弁は、出力制御装置に加え、圧縮機に設けた吸入流量制御装置からも制御され、吸入流量がある設定値以下には下がらないようになっている。従って、圧縮機の所要動力もある一定値以下には下がらず、圧縮機の動力調整の範囲を超えて発電機の発電出力を上げるには、膨張タービンの出力を上げる必要がある。
尚、圧縮機に設けられた吸入流量制御装置は、本発明には直接関係しないので、本明細書では、これ以上は言及しない。
【0023】
本発明は、プラントで発生するガスを動力源とする膨張タービンと、膨張タービンによって駆動される発電機とを組み合わせた発電装置を備え、膨張タービンの排気ガスをプラントの冷熱源として利用するようにした発電複合プラントであって、膨張タービンの動力源用のガスとは別の第2のガスを圧縮する圧縮機を有するプラントである限り、適用できる。
例えば、本発明の好適な実施態様では、プラントが、ガスと吸収液とを気液接触させてガス中の不純物を吸収液によって吸収、除去し、不純物濃度の低い精製ガスを流出させる吸収塔を備え、
膨張タービンを駆動するガスが、吸収塔から流出する精製ガスであり、膨張タービンの排気ガスが、吸収塔の吸収熱を除去するために吸収塔から吸収液の一部を抜き出して冷却し、冷却した吸収液を吸収塔に戻す吸収液冷却器の冷媒として使用され、圧縮機は、吸収塔に導入するガスの一部を圧縮するようになっている。
【0024】
圧縮機の所要動力が発電機の所要動力に比べて小さいときには本発明の効果が小さいので、好適には、圧縮機の所要動力が、発電機の所要動力の1/3倍以上1倍以下である。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照し、実施形態例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明する。
実施形態例
本実施形態例は、本発明に係る発電複合プラントの実施形態の一例であって、図1は本実施形態例の発電複合プラントの構成を示すフローシートである。図1中、図2と同じ機器、配管には同じ符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態例の発電複合プラント50は、ガスと吸収液とを気液接触させてガス中の不純物を吸収液によって吸収、除去し、不純物濃度の低い精製ガスを流出させる吸収塔を備えたプラントであって、図1に示すように、一部の構成、即ち発電装置51の構成を除いて前述した発電複合プラント10と同じ構成を備えている。
【0026】
本実施形態例の発電装置51は、図1に示すように、フラッシュ塔18で分離されたガス成分を圧縮する圧縮機19の駆動軸と発電機44の駆動軸とを同軸で直列に連結し、直列に連結された圧縮機19と発電機44とを膨張タービン42によって駆動する駆動機構と、圧縮機19の吐出側配管から吸入側配管に接続され、かつ流量調節弁52を備えて、戻り流量を調節しつつ圧縮機の吐出側から吸入側に第2のガスを戻すようにした戻し管54と、発電機44の発電出力が設定出力になるように、流量調節弁52の弁開度を調節して、第2のガスの戻り流量を調整する、出力制御装置56とである。
本実施形態例では、発電複合プラント50の運転条件が、ガスの流入流量、温度、圧力等に関し、従来の発電複合プラント10と同じ運転条件であるとしたとき、発電機44の出力は5,800kW、圧縮機19の所要動力は1,700kWであって、膨張タービン42の所要出力は75,000kWである。
【0027】
本実施形態例の発電複合プラント50では、発電機44の発電出力が設定出力より大きいときには、出力制御装置56が、圧縮機19の戻し管54の流量調節弁52の弁開度を大きくして分離ガスの戻り流量を増大させ、圧縮機19に流入する分離ガスの流量を増大して圧縮機19の所要動力を増大させることにより、膨張タービン42の出力を一定に維持つつ発電機44の発電出力を低下させるように動作する。
また、発電機44の発電出力が設定出力より小さいときには、出力制御装置56が、圧縮機19の戻し管54の流量調節弁52の弁開度を小さくして分離ガスの戻り流量を小さくし、圧縮機19に流入する分離ガスの流量を低減して圧縮機19の所要動力を小さくすることにより、膨張タービン42の出力を一定に維持つつ発電機44の発電出力を増大させる。
【0028】
尚、本実施形態例では、膨張タービン42のバイパス管49に設けた流量調節弁48は常時の発電機44の出力制御には使用されず、発電複合プラント50のスタートアップ(装置起動)、シャットダウン(装置停止)及び緊急用の設備である。
また、ガバナー弁46は、膨張タービン42の運転条件を長期間にわたり変更する場合等に使用される。
【0029】
よって、本実施形態例では、膨張タービン42の出力が一定であるから、排気ガスの流量及び条件も一定になり、従って吸収液冷却器30での冷却熱量も一定になって、吸収塔16の運転条件が変動しない。
本実施形態例では、更に、圧縮機19の駆動装置が不要であるという効果もあり、更には本実施形態例では、従来の発電複合プラント10では無駄にしていた膨張タービン42の余剰出力を圧縮機19の駆動動力として使用しているので、プラント全体の所要エネルギーを大幅に、例えば本実施形態例では、1,700kWの大きな所要エネルギーを節減することができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、膨張タービンの動力源用のガスとは別の第2のガスを圧縮するためにプラントの構成機器の一つとしてプラントに設けられた圧縮機の駆動軸と発電機の駆動軸とを同軸で直列に連結して膨張タービンによって駆動する。そして、圧縮機の吐出側配管から吸入側配管に接続され、かつ流量調節弁を備えて、戻り流量を調節しつつ圧縮機の吐出側から吸入側に第2のガスを戻すようにした戻し管と、発電機の発電出力が設定出力になるように、流量調節弁の弁開度を調節して、第2のガスの戻り流量を調整する、出力制御装置とを備えることにより、冷熱量を一定に維持しつ発電機の出力を制御するようにした構成を備える発電複合プラントを実現している。
また、本発明は圧縮機に必要であった独立の駆動装置と所要動力を不要にできる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例の発電複合プラントの構成を示すフローシートである。
【図2】従来の発電複合プラントの構成を示すフローシートである。
【符号の説明】
10 従来の発電複合プラント
12 ガス精製装置
14 発電装置
16 吸収塔
18 フラッシュ塔
19 圧縮機
20 再生塔
22 ガス流入管
24 ガス流出管
26 吸収液流入管
28 第1吸収液流出管
30 吸収液冷却器
32 分離ガス流出管
34 第2吸収液流出管
36 吸収液ポンプ
38 熱交換器
40 再生吸収液ポンプ
42 膨張タービン
44 発電機
46 ガバナー弁
47 出力制御装置
48 流量調節弁
49 バイパス管
50 実施形態例の発電複合プラント
52 流量調節弁
54 戻し管
56 出力制御装置

Claims (3)

  1. ガスを発生するプラント、及び、プラントで発生するガスを動力源とする膨張タービンと、膨張タービンによって駆動される発電機とを組み合わせた発電装置を備え、膨張タービンの排気ガスをプラントの冷熱源として利用するようにした発電複合プラントにおいて、
    膨張タービンの動力源用のガスとは別の第2のガスを圧縮するためにプラントの構成機器の一つとしてプラントに設けられた圧縮機の駆動軸と発電機の駆動軸とを同軸で直列に連結し、直列に連結された圧縮機と発電機とを膨張タービンによって駆動する駆動機構と、
    圧縮機の吐出側配管から吸入側配管に接続され、かつ流量調節弁を備えて、戻りガス流量を調節しつつ圧縮機の吐出側から吸入側に第2のガスを戻すようにした戻し管と、
    戻し管の流量調節弁の調節により第2のガスの戻り流量を調節して、発電機の発電出力が設定出力になるように圧縮機の所要動力を調整する出力制御装置と
    を備えることを特徴とする発電複合プラント。
  2. プラントが、ガスと吸収液とを気液接触させてガス中の不純物を吸収液によって吸収、除去し、不純物濃度の低い精製ガスを流出させる吸収塔を備え、
    膨張タービンを駆動するガスが、吸収塔から流出する精製ガスであり、膨張タービンの排気ガスが、吸収塔の吸収熱を除去するために吸収塔から吸収液の一部を抜き出して冷却し、冷却した吸収液を吸収塔に戻す吸収液冷却器の冷媒として使用され、圧縮機は、吸収塔に導入するガスの一部を圧縮することを特徴とする請求項1に記載の発電複合プラント。
  3. 圧縮機の所要動力が、発電機の所要動力の1/3倍以上1倍以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の発電複合プラント。
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