JP4287007B2 - LASER DEVICE, LASER PROCESSING DEVICE USING THE SAME, AND OPTICAL SIGNAL AMPLIFICATION DEVICE - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザー装置並びにこれを用いたレーザー加工装置及び光信号増幅装置に係り、特に、光ファイバー内部に含まれるレーザー活性物質に励起光を供給することによりレーザー発振を行うレーザー装置並びにこのようなレーザー装置を用いたレーザー加工装置及び光信号増幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、光通信、レーザー加工等の技術分野においては、高出力で小型のレーザー装置の開発が望まれている。この要請を満たせる可能性が高いものとして、レーザー活性イオン、色素又はその他の発光中心(以下、レーザー活性物質という)がドープされたコアの周りに励起光を導光するためのクラッドが形成された光ファイバーを用いたレーザー装置が知られている。
このようなレーザー装置において、レーザー光の高出力化、高効率化を実現するためには、レーザー活性物質がドープされたコアに効率よく励起光を導入し、吸収させる必要がある。しかし、径の小さな光ファイバーの端部から効率よく励起光を導入するのは困難である。
【0003】
これを克服するものとして、特開平11−284255号には、図22に示されるように、励起光を閉じ込める円柱又は円筒形状の励起光導入部材82の円周面に光ファイバー84が巻回されたレーザー装置80が開示されている。このようなレーザー装置80において、励起光導入部材82にその軸方向の一端面より導入された励起光は、図23に示されるように、円周面で全反射を繰り返しながら螺旋形状の光路を描いて軸方向に進行し、閉じ込められる。そして、この励起光は、光ファイバー84が巻回されている円周面に達すると、この円柱面に巻回されている光ファイバー84の側面より内部に導入される。このようなレーザー装置80によれば、励起光は光ファイバー82の端面よりはるかに面積の広い側面から導入されるので、励起光が端面から導入される場合に比べ、励起光の導入の効率を高めることが可能になる。
【0004】
また、上記のような励起光導入部材を用いたレーザー装置の出力、効率を維持しつつ装置の小型化を図るため、図24(A)、(B)に示されるように、励起光導入部材92として上下面が平面である薄円盤形状のものを用い、この平面上に巻回された光ファイバー94が配置されているレーザー装置90も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような薄円盤形状の励起光導入部材92に励起光を閉じ込めようとする場合、励起光導入部材92の上下面又は側面(円周面)に反射膜を形成することが考えられる。しかし、反射膜を用いると反射膜により励起光の一部が吸収され、反射に伴う励起光の損失が避けられないといった問題がある。特に、励起光導入部材92の上下面に反射膜を形成する場合、上下面での反射回数が多くなるため、反射面での吸収による励起光の損失が大きくなってしまう。また、励起光導入部材92の側面にのみ反射膜を形成すれば、反射に伴う励起光の損失は低減されるが、そもそも、薄板形状の励起光導入部材92の側面にのみ反射膜を形成することは困難である。
【0006】
そこで、励起光導入部材92を薄円盤形状に形成する場合、励起光導入部材92と外界(空気)との境界面における全反射により励起光を励起光導入部材92に閉じ込めることが考えられる。
しかし、全反射により励起光の閉じ込めを行おうとする場合、励起光導入部材92の屈折率が外界の空気の屈折率より高いという条件に加え、励起光導入部材92内の励起光の光路全体にわたって境界面に対する入射角を所定の臨界角以上に保たなければならないという条件を満たさなければならない。そして、薄板形状の励起光導入部材92でこのような条件を満たそうとする場合、励起光導入部材92内で励起光が分布する範囲が制限され、また励起光の入射位置や入射角度の調整が困難になるといった問題がある。
【0007】
例えば、図24に示されるレーザー装置の励起光導入部材に全反射により励起光を閉じ込めようとする場合、励起光を平面の周縁部近傍の位置から側面に沿った方向から入射する必要がある。そして、この励起光は、図25(A)、(B)に示されるように、励起光導入部材92の平面間で全反射を繰り返しながら直進し、励起光導入部材92の側面で全反射されるということが繰り返される必要がある。
図26(A)、(B)は、直径110mm、厚さ3.5mm、上下面が平面である円盤形状の石英ガラス製励起光導入部材92に導入された励起光の光路を光線追跡法により解析した結果を示す図である。励起光は平面の中心から50mmの位置に設けられた三角プリズム96を介して、側面の接線方向と平行方向から、平面と励起光のなす角度が45°となるように入射されている。光路上の黒点は上下面での反射位置を示す。
図26(A)、(B)に示されるように、励起光導入部材92に導入された励起光は、励起光導入部材92の周縁部近傍にのみ分布し、中心部近傍には分布していない。このため光ファイバーを配置する位置が周縁部に限定されてしまい、設計上の自由度を減少させる。
【0008】
また、励起光は平面の周縁部近傍の狭い領域に配置されている光ファイバー94からしか導入されないので、励起光導入の効率が悪くなり、高出力のレーザー光を得ることができなくなる。このような場合、励起光導入部材92の径を大きく設定することにより励起光導入の効率を高めることが考えられるが、これではレーザー装置90の小型化を図ることができない。
さらに、励起光は励起光導入部材92の平面及び側面で反射されているが、励起光の一部は側面では全反射されず、励起光導入部材92の外部に飛び出てしまっている。この場合、側面での全反射条件を満たそうとすると、励起光の入射位置や入射角度の調整が困難になると伴に、レーザー装置の設計上の自由度を減少させる。
【0009】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、小型で高出力のレーザー光を得ることが可能であり、しかも設計上の自由度の高いレーザー装置並びにこのようなレーザー装置を用いたレーザー加工装置及び光信号増幅装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係るレーザー装置は以下のような内容を有する。まず、請求項1の発明は、レーザー活性物質を含むコアを有し、レーザー活性物質が励起されることにより少なくとも一端からレーザー光を出力する光ファイバーと、レーザー活性物質を励起するための励起光を発生する励起光源と、励起光を光ファイバーに導入するための励起光導入部材とを備え、励起光導入部材は互いに対向する対向面を有する円盤状であり、励起光導入部材に入射された励起光は対向面で反射を繰り返しながら励起光導入部材の周方向に進行すると共に、励起光の少なくとも一部はその進路を励起光導入部材の内側方向に進行させるような進行制御手段によって励起光導入部材の内側方向に屈曲されながら進行して励起光分布領域を形成し、光ファイバーはその側面の少なくとも一部が励起光分布領域における対向面の少なくとも一方と直接又は光学媒質を介して間接的に接触するように配置されており、その接触した部分を通じて光ファイバーの側面より入射される励起光によりレーザー活性物質が励起されることを特徴とするレーザー装置である。
【0011】
本発明においては、励起光源で発生された励起光は励起光導入部材に入射される。この励起光は励起光導入部材の対向面の間で反射を繰り返しながら、励起光導入部材の周方向に進行する。そして、この励起光は進行制御手段により励起光導入部材の内側方向に屈曲されながら進行して、励起光分布領域を形成する。従って、本発明では、励起光分布領域を励起光導入部材の内側方向にまで広く形成することが可能になる。
この励起光が励起光分布領域における対向面の光ファイバーが配置された部分に達すると、励起光はその側面より光ファイバー内に導入される。そして、この励起光はコアにドープされたレーザー活性物質を励起し、誘導放出効果によりレーザー光を発生させる。このレーザー光は光ファイバー内を伝わって端部より出力される。
【0012】
このように、本発明によれば、励起光分布領域をその励起光導入部材の内側方向にまで広く形成することができるので、光ファイバーを対向面の広い領域の任意の範囲に配置することが可能になり、光ファイバーの配置に関する自由度を増大することが可能になる。また、この広い領域に渡って配置された光ファイバーに励起光を導入することが可能になるので、薄板状の励起光導入部材を用いた場合でも高出力のレーザー装置を提供することが可能になる。
また、励起光導入部材に導入された励起光は、励起光分布領域の内側に屈曲されているので、全反射により励起光を閉じ込めるためには励起光導入部材の側面で反射させることは必ずしも必要なくなる。また、励起光が側面で反射される場合を想定しても、励起光の光路を励起光分布領域の内側に屈曲させることにより、側面に対する入射角を全反射条件である臨界角より大きくすることが容易になる。従って、励起光の入射位置や入射角度等の調整が容易になると伴に、レーザー装置の設計上の自由度を増大させることが可能になる。
さらに、本発明のレーザー装置によれば、光ファイバーは励起光分布領域における対向面に配置されているので、光ファイバーが円柱形状の励起光導入部材の側面に巻回されている従来のレーザー装置とは異なり、対向面間の距離(厚さ)を小さくすることができる。従って、レーザー光の出力を維持しつつ、装置の小型化を図ることが可能になる。
請求項2の発明は、前記進行制御手段は前記対向面間の厚さの変化により形成されている請求項1記載のレーザー装置である。本発明によれば、対向面間の厚さを変化させることにより進行制御手段を構成することができるので、励起光導入部材の製造が容易になる。
【0013】
請求項3の発明は、レーザー活性物質を含むコアを有し、レーザー活性物質が励起されることにより少なくとも一端からレーザー光を出力する光ファイバーと、レーザー活性物質を励起するための励起光を発生する励起光源と、励起光を前記光ファイバーに導入するための励起光導入部材とを備え、励起光導入部材は互いに対向する対向面を有する円盤状であり、励起光導入部材に入射された励起光は対向面で反射を繰り返しながら励起光導入部材を周回して励起光分布領域を形成し、励起光分布領域には励起光を励起光導入部材の内側方向に屈曲させるため対向面間の距離が励起光導入部材の内側に向かって拡大する拡厚部が形成されており、光ファイバーはその側面の少なくとも一部が励起光分布領域における対向面の少なくとも一方と直接又は光学媒質を介して間接的に接触するように配置されており、その接触した部分を通じて光ファイバーの側面より入射される励起光によりレーザー活性物質が励起されることを特徴とするレーザー装置である。本発明によれば、励起光は励起光導入部材の対向面の間で反射を繰り返しながら、励起光導入部材を周回して励起光分布領域を形成する。この励起光は、対向面間の距離が励起光導入部材の内側に向かって拡大する拡厚部により励起光導入部材の内側方向に屈曲されながら進行する。従って、請求項1のレーザー装置と同一の効果を得ることが可能になる。
【0014】
請求項4の発明は、励起光導入部材は対向面間の距離が励起光導入部材の中心に向かって連続的に拡大する形状を有する請求項3記載のレーザー装置である。本発明によれば、励起光導入部材を、平凸レンズ形状、両凸レンズ形状、メニスカスレンズ形状、円錐形状等の各種の形状に形成することが可能になる。
請求項5の発明は、励起光導入部材は対向面間の距離が励起光導入部材の中心に向かって連続的に拡大する凸レンズ形状を有する請求項4記載のレーザー装置である。本発明によれば、励起光導入部材として製造、配置、取扱の容易な平凸レンズ形状や両凸レンズ形状を有するものを用いることが可能になる。
請求項6の発明は、光ファイバーは励起光分布領域における対向面の少なくとも一方に巻回された状態で配置されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のレーザー装置である。本発明によれば、励起光分布領域に光ファイバーを高密度で配置することが可能になり、光ファイバーに対する励起光の導入を効率的に行うことが可能になる。また、対向面間の距離が増大する部分に光ファイバーを高密度かつ安定した状態で巻回することが可能になる。
【0015】
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載されたレーザー装置と、レーザー装置の光ファイバーの少なくとも一端より出力されるレーザー光を被加工対象に集光する集光光学系とを備えたレーザー加工装置である。本発明によれば、小型で高出力のレーザー装置を用いてレーザー加工装置を構成することが可能になる。
請求項8の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載されたレーザー装置を備え、前記光ファイバーの一端を信号光の入力端とし、他端を増幅光の出力端とする光信号増幅装置である。本発明によれば、小型で高出力のレーザー装置を用いて光信号増幅装置を構成することが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係るレーザー装置を示す図である。このレーザー装置10は、レーザー活性物質の誘導放出効果を利用した光の発振装置又は光の増幅装置であり、レーザー加工、光通信、レーザー計測等で用いられる。
このレーザー装置10は、レーザー活性物質を含むコアを有し、このレーザー活性物質が励起されると端部よりレーザー光を発する光ファイバー12と、レーザー活性物質を励起するための励起光を発生する励起光源14と、励起光を光ファイバー12に導入するための励起光導入部材16とを備えている。
【0017】
励起光導入部材16としては、図1及び図2に示されるように、一面が平面16bでこの平面16bに対向する面が凸面16aであり、中心を通る回転軸の周りに回転対象な形状を有する円盤状の平凸レンズ形状の透明体が用いられる。励起光導入部材16として、対向面の一面が平面16bとなっているものを用いることにより、励起光導入部材を安定して設置することが可能になると伴に、放熱器等の付属品を設けることが容易になる。また、励起光導入部材16を中心を通る回転軸の周りに回転対称な形状とすることにより、設計や光ファイバーの配置が容易となると伴に、装置の小型化を図ることが可能になる。
このような励起光導入部材16では、凸面16aが励起光を励起光導入部材の内側に屈曲させる進行制御手段として作用することになる。
この励起光導入部材16は、石英ガラス等の光学ガラス、光学樹脂、光学結晶等の光学材料で形成することができる。通常、光ファイバー12との屈折率、熱膨張率のマッチングを考慮し、光ファイバー12のクラッドと同一材料で形成される。
【0018】
励起光導入部材16の凸面16aの形状は、励起光導入部材16に導入された励起光を中心方向に屈曲することができるものであれば特に限定されず、球面の一部、放物面、双曲面等が用いられる。また、この凸面16aと平面16bの間の間隔は、励起光導入部材16内での光路を減少させ、励起光を高密度で閉じ込めるため、必要な機械的強度を保てる範囲でできるだけ小さく設定される。
このような励起光導入部材16には、図3(A)、(B)に示されるように、製造に必要な光学材料を低減し、熱放散性を向上させるため、光路とならない中央部に空間部16cを形成してもよい。
【0019】
上記のような励起光導入部材16の周縁部近傍より励起光を導入すると、励起光は、図10(A)、(B)に示されるように、平面16bと凸面16aで反射を繰り返しながら励起光導入部材16の周方向に進行する。そして、凸面で反射されるときに、励起光導入部材の中心方向に屈曲される。その結果、励起光は導入部材の周縁部近傍から中心部近傍の範囲でドーナツ形状を有する励起光分布領域内に分布することになる。
この励起光分布領域における凸面16aには、光ファイバー12が、側面どうしが間隙なく密着する渦巻き状に巻回されている。この光ファイバー12の巻回は、例えば、図4(A)、(B)に示されるように、励起光導入部材16の凸面16aの中心に仮立設された円筒18に光ファイバー12の巻き始めの一端を固定し、これを中心として光ファイバー12を側面どうしが密着するよう順次外周方向に巻き付け、他端をレーザー光の出力端12aとして外部に引き出すことにより行われる。円筒18は、巻き付けが行われた後、励起光導入部材16より取り外される。このように、光ファイバー12が間隙なく巻回されることにより、励起光導入部材16上にコアを高密度に配置させることができ、励起光を光ファイバー12に効率的に導入することが可能になる。
上記の方法で巻回された光ファイバー12は、励起光導入部材16からの励起光の導入を妨げないよう、励起光導入部材16と同一又は近い屈折率を有する光学樹脂や低融点ガラス等の光学媒質による接着、炭酸ガスレーザー等を用いた溶融等の方法で凸面16aに固定される。
【0020】
また、図5に示されるように、凸面16aに巻回された光ファイバー12を覆うように光学媒質層20を形成してもよい。このような光学媒質層20として励起光導入部材16と同一又は近い屈折率を有するものを用いれば、光ファイバー12を固定するだけではなく、この光学媒質層20を介して励起光を光ファイバー12に導入することが可能になると共に、光ファイバー12が外界の影響を受けにくくなり縦モードの周波数の安定化も図れる。
このような光ファイバー12としては、レーザー活性物質がドープされているコアの周りに励起光をコアに導くためのクラッドが形成されているレーザーファイバーが用いられる。このレーザー活性物質は励起光による誘導放出効果によりレーザー光を発生する物質であり、ネオジム(Nd)、イッテルビウム(Yb)、エルビウム(Er)等の希土類元素等からレーザー装置の用途等に応じて適宜選択される。例えば、1.55μm帯の信号光の増幅を行う場合には、この波長帯での光の増幅が可能なエルビウムが好適に用いられる。
【0021】
この光ファイバー12の材質は、石英ガラス、リン酸塩系ガラス等のガラスや、プラスチック等の光学材料からレーザー装置の用途に応じて選択される。例えば、高輝度動作を行う場合、レーザー光耐性の高い石英ガラスが用いられる。
この光ファイバー12の断面形状は、クラッドに入射された励起光をコアに効率的に導入できるものであれば特に限定されず、円形、矩形、多角形、楕円等から適宜選択される。
励起光導入部材16の中心側に固定されている光ファイバー12の一端は破断面でもよいが、通常、光の反射時における損失を低減するため、レーザー光の反射率を高くするよう平面研磨されているか、又はレーザー光の反射率が100%に近い回折格子や反射膜等の反射手段が設けられている。また、外部に引き出された出力端12aはレーザー光の取り出しが可能な垂直な破断面とされている。
また、励起光導入部材16に巻回された光ファイバー12の一端を信号入力端とし、他端を出力端とする場合や、両端を出力端とする場合は、図6に示されるように、両端12a、12bともに垂直破断した面とし、励起光導入部材16に固定せず、外部に引き出される。
【0022】
この光ファイバー12のコア径は、レーザー装置の用途等に応じて適宜設定することが可能であり、例えば、コア径を小さく設定すれば、レーザー光密度を上げることができる。また、光ファイバー12としては、径が一定以上に設定されており、複数のモード光を導くマルチモードファイバーを使用することもできるが、微細な加工を行うレーザー加工装置や信号光の増幅を行う信号増幅装置として用いる場合は、径が一定以下に設定されており単一の基本モード光のみを導くシングルモードファイバーが用いられる。
また、光ファイバー12としては、レーザー活性物質がドープされたコアの周りに励起光を導入するための第1クラッドが形成され、さらにこの第1クラッドの周りに励起光を第1クラッドに閉じ込めるための第2クラッドが形成されている二重クラッド構造の光ファイバーを用いることも可能である。この場合、コアに対する励起光の吸収効率を向上させるため第1クラッドの断面が矩形に形成されたものを用いることが好ましい。
【0023】
また、光ファイバー12は励起光導入部材16の平面16b又は両面16a、16bに巻回されてもよく、また、図7に示されるように、複数層に巻回されていてもよい。さらに、必要に応じ1本の光ファイバーのみでなく、複数本の光ファイバーが巻回されていてもよい。また、励起光導入部材16に光ファイバー12を配置する方法としては、光ファイバー12を巻回することに限定されるものではなく、図8に示されるように、光ファイバー12が繰り返し折り返された状態で配置することも可能である。
励起光導入部材16の平面16bの周縁部近傍には、励起光源14で発せられた励起光を励起光導入部材16に導入するための三角柱状のプリズム22が設けられている。このプリズム22は互いに平行な面である両側面を除く三面のうち、一面を入射面とし、他の一面が励起光導入部材16の平面16bに密着された状態で固定されている。
【0024】
プリズム22が設けられる位置は平面16bに限定されるものではなく、凸面16aや側面に設けることも可能である。また、励起光源14で発せられた励起光を励起光導入部材16に導入するための手段としては、上述のプリズム22の他に、励起光導入部材16に形成された溝や、回折格子等を用いることができる。また、励起光の漏れを低減するため、励起光源14で発せられた励起光を導く光ファイバー14aを直接励起光導入部材16に融着接合することも可能である。
励起光源14は、光ファイバー12のコアにドープされているレーザー活性物質を励起させる波長の励起光を発することができるものであれば特に限定はされず、通常、発光ダイオード(LED)、レーザーダイオード(LD)等の半導体素子やフラッシュランプ等のランプ等が用いられる。特に、集光性や励起光の発生効率に優れた半導体素子を用いることが好ましい。この励起光源14より発生された励起光は光ファイバー14aを通じて励起光導入部材16に設けられたプリズム22の入射面に導かれる。励起光導入部材16内での励起光密度を高くしようとする場合、励起光源14を複数設け、各々の励起光源14からの励起光を複数の個所から励起光導入部材16に導入するようにしてもよい。
【0025】
以下、上記のレーザー装置10の作用について説明する。
励起光源14で発生された励起光は光ファイバー14aを介して励起光導入部材16の平面16bの周縁部近傍に設けられたプリズム22に導かれ、このプリズム22により所定角度で励起光導入部材16内に導入される。
この励起光は、図9(B)に示されるように励起光導入部材16の凸面16aと平面16bで全反射を繰り返しながら進行するが、凸面16aで全反射される際には図9(A)に示されるようにその進路が対向面の中心方向に屈曲される。
【0026】
図10(A)、(B)は、直径110mm、周縁部の厚さ3.5mm、凸面の曲率半径500mmである石英ガラス製の平凸レンズ形状の励起光導入部材16に導入された励起光の光路を光線追跡法により解析した結果を示す図である。励起光は平面の中心から50mmの位置に設けられた一辺3mmの三角プリズム22を介して、外周の接線方向と平行方向で、平面16bと励起光のなす角度が45°となるように入射されている。光路上の黒点は凸面16a及び平面16bでの反射位置を示す。
この場合、励起光は、図10(A)、(B)に示されるように、平面16b及び凸面16aでの反射を繰り返しながら、励起光導入部材16の中心方向に屈曲されて進行している。その結果、励起光導入部材16の励起光分布領域は周縁部近傍から中心部近傍の広い範囲に渡って形成されたドーナツ形状を有している。
【0027】
この励起光が、凸面16aの光ファイバー12が巻回されている部分に達すると、励起光は光ファイバー12の側面よりクラッド内に導入される。このように、励起光を光ファイバー12の側面から導入することにより、励起光が端面から導入される場合に比べ、励起光の導入の効率を高めることが可能になる。
光ファイバー12に導入された励起光はコアにドープされたレーザー活性物質を励起し、誘導放出効果によりレーザー光を発生させる。このレーザー光は光ファイバー12内を伝わって出力端12aより放出される。
【0028】
このように、本発明においては、励起光導入部材16の励起光分布領域は周縁部近傍から中心部近傍に渡って広い範囲で存在しているため、この広い領域の任意の範囲で光ファイバーを巻回することができる。その結果、光ファイバーの巻回可能な範囲が励起光導入部材の周縁部に限定される従来のレーザー装置と比べ、光ファイバー12の巻回可能な範囲を広げることが可能になる。
また、広い範囲に渡って巻回された光ファイバー12に励起光を導入することが可能になるので、光ファイバー12に対する励起光の導入を効率的に行うことができ、その結果、薄板状の励起光導入部材16を用いた場合でも高出力のレーザー装置を提供することが可能になる。
さらに、励起光導入部材16に導入された励起光は、図10(A)、(B)に示されるように、励起光導入部材16の中心方向に屈曲されているので、側面で反射されることがない。仮に励起光が側面で反射される場合を想定しても、励起光は励起光導入部材16の中心方向に屈曲されているので、側面に対する励起光の入射角を全反射条件である臨界角より大きくすることが容易である。従って、励起光の入射位置や入射角度等の調整が容易になると伴に、レーザー装置の設計上の自由度を増大させることが可能になる。
【0029】
次に、本発明の他の実施例について説明する。尚、以下の説明においては、上述した部材と同一のものについては同一の参照番号を付し、詳細な説明は省略する。
図11は、本発明の他の実施の形態で用いられる励起光導入部材30を示す断面図である。
この励起光導入部材30は、一面が平面30bで、この平面30bに対向する面に2つの凸部30aが連続して形成されている円盤形状を有している。このような励起光導入部材30では凸面30aが進行制御手段として作用する。
このような励起光導入部材30の厚さδは、最大厚T,凹凸高さH、直径D、中心からの距離rとすると下記の式により表される。
【数1】
図12(A)、(B)は、最大厚T4.5mm,凹凸高さH4.0mm、直径D110mmである石英ガラス製の励起光導入部材30に導入された励起光の光路を光線追跡法により解析した結果を示す図である。励起光は平面30bの中心から50mmの位置に設けられた一辺3mmの三角プリズムを介して、側面の接線方向と平行方向で、平面30bと励起光のなす角度が45°となるように入射されている。
【0030】
図12(A)、(B)に示されるように、励起光導入部材30に導入された励起光は平面30b及び凸面30aでの反射を繰り返しながら、励起光導入部材30の中心方向に屈曲されて進行している。その結果、励起光導入部材30の励起光分布領域は周縁部近傍から中心部近傍の広い範囲に渡って存在するドーナツ形状を有している。
従って、この広い領域の任意の範囲で光ファイバーを巻回することができるので、光ファイバー12の巻回位置の制限を緩和することが可能になる。
また、広い範囲に渡って巻回された光ファイバー12に励起光を導入することが可能になるので、光ファイバー12に対する励起光の導入を効率的に行うことができ、その結果、薄板状の励起光導入部材30を用いた場合でも高出力のレーザー装置を提供することが可能になる。
また、励起光導入部材30に導入された励起光は、図12(A)、(B)に示されるように、励起光導入部材30の中心方向に屈曲され、側面で反射されることがない。仮に励起光が側面で反射される場合を想定しても、励起光の光路を中心方向に屈曲させることにより、側面に対する入射角を全反射条件である臨界角より大きくすることが容易になる。従って、励起光の入射位置や入射角度等のレーザー装置の設計上の自由度を増大させることが可能になる。
【0031】
図13は本発明の他の実施の形態で用いられる励起光導入部材40を示す断面図である。
この励起光導入部材40は、一面が平面40bで、この平面40bに対向する面が平面に向かって凸な略円錐面で形成された凸面40aである略円錐形状を有している。このような励起光導入部材40では、凸面40aが進行制御手段として作用する。
このような励起光導入部材の厚さδは、最大厚T,凹凸高さH、直径D、中心からの距離rとすると下記の式により表される。
【数2】
図14(A)、(B)は、最大厚T6.0mm,凹凸高さH5.5mm、直径D200mmである石英ガラス製の励起光導入部材40に導入された励起光の光路を光線追跡法により解析した結果を示す図である。励起光は平面40bの中心から50mmの位置に設けられた一辺3mmの三角プリズムを介して、側面の接線方向と平行方向で、平面と励起光のなす角度が45°となるように入射されている。
図14(A)、(B)に示されるように、上述の励起光導入部材40に導入された励起光は平面40b及び凸面40aでの反射を繰り返しながら、励起光導入部材40の中心方向に屈曲されて進行している。その結果、励起光導入部材40の励起光分布領域は中心部近傍の広い範囲において形成されたドーナツ形状を有している。
【0032】
従って、この広い領域の任意の範囲で光ファイバーを巻回することができ、光ファイバー12の巻回位置の制限を緩和することが可能になる。
また、広い範囲に渡って巻回された光ファイバー12に励起光を導入することが可能になるので、光ファイバー12に対する励起光の導入を効率的に行うことができ、その結果、薄板状の励起光導入部材40を用いた場合でも高出力のレーザー装置を提供することが可能になる
また、励起光導入部材40に導入された励起光は、図14(A)、(B)に示されるように、側面で反射されることがない。また、仮に、励起光が側面で反射される場合を想定しても、励起光は励起光導入部材40の中心方向に屈曲されているので、側面に対する励起光の入射角を全反射条件である臨界角より大きくするのが容易である。従って、励起光の入射位置や入射角度等の調整が容易になると伴に、レーザー装置の設計上の自由度を増大させることが可能になる。
【0033】
以上の説明から明らかなように、励起光導入部材としては、励起光導入部材の内側、即ち中心方向に向かって厚さが拡大する部分を有し、励起光をその直進方向より励起光導入部材の内側に屈曲させることが可能なものであれば、特に限定されない。例えば、励起光導入部材50として、図15に示されるような一面が凸面でこの凸面に対向する面が凹面であるメニスカスレンズ形状を有するもの、図16に示されるような一面が平面でこの平面に対向する凸面が円錐形状を有するもの、図17に示されるような一面が平面でこの平面に対向する面が円錐面と曲面が混合する形状を有するもの、図18に示されるような対向する面が両方とも凸面となっている両凸レンズ形状を有するもの又は図19に示されるような平板の一部に凸面が形成されたもの等を用いることが可能である。
また、他の励起光導入部材60として、図20に示されるように、一面が平面60bであり、対向する面60aに垂直面と曲面とからなる溝部60cが形成されているフレネルレンズ形状を有するものを用いることも可能である。この場合、光ファイバー12は平面60bに巻回されているが、溝部60cを渦巻き状に形成し、光ファイバー12をこの溝部に巻回するようにしてもよい。
尚、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、適宜変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施の形態では、励起光導入部材と外界(空気)との屈折率の差による全反射により励起光を閉じ込める場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、励起光導入部材に反射率の高い反射コートを施し、この反射コートにより励起光の閉じ込めを行なってもよい。
また、上述した実施の形態では、励起光導入部材における対向面間の距離(厚さ)の変化によって励起光の光路を制御する進行制御手段を構成したが、対向面間の距離の変化に替え又はこれとともに、励起光導入部材に屈折率分布を形成することにより進行制御手段を構成することも可能である。このような屈折率分布は、例えば、励起光導入部材の所定領域にドープ材を添加することにより形成することができる。
【0034】
【実施例】
以下、実施例を用いて本発明を具体的に説明する。
実施例1
図1に示されるレーザー装置10を用いてレーザー光発振及びレーザー加工を行った。
励起光導入部材16として、直径110mm、周縁部の厚さ3.5mm、凸部の曲率半径500mmである石英ガラス製の円盤平凸レンズ形状のものが用いられた。
この励起光導入部材16の平面16bの中心から50mmの位置に一辺3mmの三角プリズム22が設けられた。
励起光導入部材16の凸面16aの内半径32mm、外半径52mmの範囲に光ファイバー12が側面どうしが間隙なく密着する渦巻き状に巻回された。この巻回は、図4に示されるように、励起光導入部材16の中心に仮立設された外半径32mmのテフロン製の円筒18を用い、光ファイバー12の巻き始めの一端を円筒18に固定し、これを中心として順次外周方向に巻き付けるようにして行われた。光ファイバーが巻回された後、この円筒18は取り外された。
光ファイバー12の巻き終わり側の他端はレーザー光の出力端12aとして外部に引き出された。このように巻回された光ファイバー12は、硬化後の屈折率が1.42である紫外線硬化型接着材により励起光導入部材16に固定された。
【0035】
光ファイバー12として、クラッド径125μm、コア径約50μmであり、コアには0.5at%の濃度でネオジムイオン(Nd3 +)がドープされている石英ガラス製ファイバーが用いられた。この光ファイバー12の中心側に固定された一端は平面研磨された後、レーザー発振波長1.06μmにおいて反射率が98%以上である多層膜コートが施され、外部に引き出された出力端12aはレーザー発振波長1.06μmにおいて反射率が4%程度の破断面とされた。
励起光源14としては、発振波長0.8μm、出力30Wの励起光を直径600μmの光ファイバー14aで出力するファイバーカップル型半導体レーザー装置が用いられた。
この光ファイバー14aを励起光導入部材に設けられたプリズム22に近接させ、励起光を外周の接線方向と平行方向で、平面16bと励起光のなす角度が45°となるように励起光導入部材16内に導入した。その結果、励起光導入部材16に巻回された光ファイバー12の出力端12aから波長1.06μm、レーザー出力11Wの良好な出力レーザー光が得られた。
また、図21に示されるように、レーザー装置10にレーザー光を集光する焦点距離25mmのメニスカスレンズ15を設けてレーザー加工装置70を構成したところ、直径150μm以内に90%以上のエネルギーを集光できた。この場合、出力レーザー光の集光径はレーザー出力や熱の状態によらず常に安定であった。
【0036】
実施例2
図6に示されるレーザー装置を用いて光信号増幅を行った。
レーザー装置としては、光ファイバー12としてコア径8μmのものが用いられ、励起光導入部材16に巻回された光ファイバー12の両端部12a,12bが垂直破断面とされた点を除き、実施例1と同一のものが用いられた。
この光ファイバーの巻き始め側の一端12bから波長1.06μm、出力500μWの信号光を入射したところ、巻き終わり側の他端12aから310mWの増幅光が出射され、28dBの利得が得られた。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、励起光導入部材に導入された励起光を励起光導入部材の内側方向に屈曲させることにより、励起光分布領域を広く形成することができる。従って、光ファイバーを広い領域の任意の範囲に配置することができ、その結果、光ファイバーの配置に関する自由度を増大することが可能になる。また、広い領域に渡って配置された光ファイバーに励起光を導入することができるので、薄板状の励起光導入部材を用いた場合でも高出力のレーザー装置を提供することが可能になる。
また、励起光導入部材に導入された励起光を励起光分布領域の内側に屈曲させることにより、励起光を全反射により励起光導入部材に閉じ込めるためには励起光を側面で反射させることは必ずしも必要なくなる。また、仮に励起光が側面で反射される場合でも、側面に対する入射角を全反射条件である臨界角より大きくすることが容易になる。従って、励起光の入射位置や入射角度等の調整が容易になると伴に、レーザー装置の設計上の自由度を増大させることが可能になる。
さらに、光ファイバーは励起光分布領域における対向面上に配置されているので、光ファイバーが円柱形状の励起光導入部材の側面に巻回されている従来のレーザー装置と比べた場合、対向面間の距離(厚さ)を小さくすることができる。従って、レーザー光の出力を維持しつつ、装置の小型化を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザー装置を示す斜視図である。
【図2】励起光導入部材の一例を示す断面図である。
【図3】励起光導入部材の一例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は断面図である。
【図4】光ファイバーが巻回されている状態を示す図であり、(A)は平面図、(B)は断面図である。
【図5】励起光導入部材に光ファイバーが配置された状態の一例を示す断面図である。
【図6】本発明に係るレーザー装置を示す斜視図である。
【図7】励起光導入部材に光ファイバーが配置された状態の一例を示す断面図である。
【図8】励起光導入部材に光ファイバーが配置された状態の一例を示す平面図である。
【図9】励起光導入部材に導入された励起光の光路を説明するための図であり、(A)は平面図、(B)は断面図である。
【図10】励起光導入部材に導入された励起光の光路を光線追跡法により解析した結果を示す図であり、(A)は断面図、(B)は平面図である。
【図11】励起光導入部材の一例を示す断面図である。
【図12】励起光導入部材に導入された励起光の光路を光線追跡法により解析した結果を示す図であり、(A)は断面図、(B)は平面図である。
【図13】励起光導入部材の一例を示す断面図である。
【図14】励起光導入部材に導入された励起光の光路を光線追跡法により解析した結果を示す図であり、(A)は断面図、(B)は平面図である。
【図15】励起光導入部材の一例を示す断面図である。
【図16】励起光導入部材の一例を示す断面図である。
【図17】励起光導入部材の一例を示す断面図である。
【図18】励起光導入部材の一例を示す断面図である。
【図19】励起光導入部材の一例を示す断面図である。
【図20】励起光導入部材の一例を示す断面図である。
【図21】本発明に係るレーザー加工装置の概略を示す図である。
【図22】従来のレーザー装置の一例を示す斜視図である。
【図23】従来のレーザー装置の励起光導入部材に導入された励起光の光路を示す斜視図である。
【図24】従来のレーザー装置の一例を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は断面図である。
【図25】従来のレーザー装置の励起光導入部材に導入された励起光の光路を説明するための図であり、(A)は平面図、(B)は断面図である。
【図26】従来のレーザー装置の励起光導入部材に導入された励起光の光路を光線追跡法により解析した結果を示す図であり、(A)は断面図、(B)は平面図である。
【符号の説明】
10 レーザー装置
12 光ファイバー
14 励起光源
16 励起光導入部材
16a 凸面
16b 平面
30 励起光導入部材
40 励起光導入部材
50 励起光導入部材
60 励起光導入部材
70レーザー加工装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a laser apparatus, a laser processing apparatus and an optical signal amplification apparatus using the laser apparatus, and more particularly, a laser apparatus that performs laser oscillation by supplying excitation light to a laser active substance contained in an optical fiber, and such a laser. The present invention relates to a laser processing apparatus and an optical signal amplification apparatus using the apparatus.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in the technical fields such as optical communication and laser processing, development of a high-power and small-sized laser device has been desired. As a possibility that this requirement can be satisfied, a cladding for guiding excitation light was formed around a core doped with laser active ions, dyes or other emission centers (hereinafter referred to as laser active materials). A laser device using an optical fiber is known.
In such a laser device, in order to realize high output and high efficiency of laser light, it is necessary to efficiently introduce and absorb the excitation light into the core doped with the laser active substance. However, it is difficult to efficiently introduce excitation light from the end of an optical fiber having a small diameter.
[0003]
In order to overcome this, Japanese Patent Laid-Open No. 11-284255 discloses that an
[0004]
In order to reduce the size of the apparatus while maintaining the output and efficiency of the laser apparatus using the excitation light introducing member as described above, as shown in FIGS. 24A and 24B, the excitation light introducing member is used. A
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
When confining excitation light in such a thin disk-shaped excitation
[0006]
Therefore, when the excitation
However, when the excitation light is confined by total reflection, in addition to the condition that the refractive index of the excitation
[0007]
For example, when the excitation light is to be confined to the excitation light introducing member of the laser device shown in FIG. 24 by total reflection, it is necessary to make the excitation light incident from the position near the peripheral edge of the plane from the direction along the side surface. Then, as shown in FIGS. 25A and 25B, the excitation light travels straight while repeating total reflection between the planes of the excitation
FIGS. 26A and 26B show the optical path of the excitation light introduced into the disc-shaped quartz glass excitation
As shown in FIGS. 26A and 26B, the excitation light introduced into the excitation
[0008]
In addition, since the excitation light is introduced only from the
Further, although the excitation light is reflected on the plane and side surfaces of the excitation
[0009]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and is capable of obtaining a small, high-power laser beam and having a high degree of design freedom. It is an object of the present invention to provide a laser processing apparatus and an optical signal amplification apparatus used.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a laser apparatus according to the present invention has the following contents. First, the invention of
[0011]
In the present invention, the excitation light generated by the excitation light source is incident on the excitation light introducing member. The excitation light travels in the circumferential direction of the excitation light introducing member while being repeatedly reflected between the opposing surfaces of the excitation light introducing member. Then, the excitation light travels while being bent inward of the excitation light introducing member by the progress control means, thereby forming an excitation light distribution region. Therefore, according to the present invention, the excitation light distribution region can be formed widely in the inner direction of the excitation light introducing member.
When this excitation light reaches a portion where the optical fiber on the opposite surface in the excitation light distribution region is disposed, the excitation light is introduced into the optical fiber from the side surface. The excitation light excites the laser active substance doped in the core and generates laser light by the stimulated emission effect. This laser beam travels through the optical fiber and is output from the end.
[0012]
As described above, according to the present invention, the excitation light distribution region can be formed widely in the direction toward the inside of the excitation light introducing member, so that the optical fiber can be arranged in an arbitrary range of the wide region of the opposing surface. Thus, the degree of freedom regarding the arrangement of the optical fibers can be increased. In addition, since it becomes possible to introduce the excitation light into the optical fiber arranged over this wide area, it becomes possible to provide a high-power laser device even when a thin plate-like excitation light introduction member is used. .
Also, since the excitation light introduced into the excitation light introducing member is bent inside the excitation light distribution region, it is not always necessary to reflect it on the side of the excitation light introducing member in order to confine the excitation light by total reflection. Disappear. Even if the excitation light is reflected from the side, the incident angle with respect to the side is made larger than the critical angle, which is the total reflection condition, by bending the optical path of the excitation light inside the excitation light distribution region. Becomes easier. Therefore, it becomes possible to increase the degree of freedom in designing the laser device while facilitating adjustment of the incident position and angle of excitation light.
Further, according to the laser device of the present invention, since the optical fiber is disposed on the opposite surface in the excitation light distribution region, the conventional laser device in which the optical fiber is wound around the side surface of the cylindrical excitation light introducing member In contrast, the distance (thickness) between the opposing surfaces can be reduced. Therefore, it is possible to reduce the size of the apparatus while maintaining the output of the laser beam.
A second aspect of the present invention is the laser apparatus according to the first aspect, wherein the progress control means is formed by a change in thickness between the opposing surfaces. According to the present invention, since the progress control means can be configured by changing the thickness between the opposing surfaces, the excitation light introducing member can be easily manufactured.
[0013]
The invention of claim 3 has a core containing a laser active substance, and generates an excitation light for exciting the laser active substance and an optical fiber that outputs laser light from at least one end when the laser active substance is excited. An excitation light source and an excitation light introducing member for introducing excitation light into the optical fiber, and the excitation light introducing member has opposing surfaces facing each other.Disk shapeThe excitation light incident on the excitation light introduction member circulates around the excitation light introduction member while repeating reflection on the opposite surface to form an excitation light distribution region, and the excitation light is distributed in the excitation light distribution region inside the excitation light introduction member. In order to bend in the direction, a thickened portion is formed in which the distance between the opposing surfaces increases toward the inside of the excitation light introducing member, and at least a part of the side surface of the optical fiber is at least one of the opposing surfaces in the excitation light distribution region A laser active material, wherein the laser active substance is excited by excitation light incident from the side surface of the optical fiber through the contact portion. is there. According to the present invention, the excitation light travels around the excitation light introduction member while repeating reflection between the opposing surfaces of the excitation light introduction member, thereby forming an excitation light distribution region. The excitation light travels while being bent inward of the excitation light introducing member by a thickened portion where the distance between the opposing surfaces expands toward the inside of the excitation light introducing member. Therefore, the same effect as that of the laser device of
[0014]
The invention according to claim 4 is the laser device according to claim 3, wherein the excitation light introducing member has a shape in which the distance between the opposing surfaces continuously increases toward the center of the excitation light introducing member. According to the present invention, the excitation light introducing member can be formed in various shapes such as a plano-convex lens shape, a biconvex lens shape, a meniscus lens shape, and a conical shape.
The invention according to claim 5 is the laser device according to claim 4, wherein the excitation light introducing member has a convex lens shape in which the distance between the opposing surfaces continuously increases toward the center of the excitation light introducing member. According to the present invention, it is possible to use an excitation light introducing member having a plano-convex lens shape or a biconvex lens shape that is easy to manufacture, arrange, and handle.
The invention of
[0015]
A seventh aspect of the invention is a condensing optical system for condensing a laser beam output from at least one end of an optical fiber of the laser device according to any one of the first to sixth aspects and a laser device on a workpiece. Is a laser processing apparatus. ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, it becomes possible to comprise a laser processing apparatus using a small and high output laser apparatus.
An invention according to
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 is a diagram showing a laser apparatus according to the present invention. The
This
[0017]
As shown in FIG. 1 and FIG. 2, the excitation
In such an excitation
The excitation
[0018]
The shape of the convex surface 16a of the excitation
As shown in FIGS. 3A and 3B, the excitation
[0019]
When excitation light is introduced from the vicinity of the peripheral edge of the excitation
On the convex surface 16a in this excitation light distribution region, the
The
[0020]
Further, as shown in FIG. 5, the
As such an
[0021]
The material of the
The cross-sectional shape of the
One end of the
When one end of the
[0022]
The core diameter of the
Further, as the
[0023]
The
In the vicinity of the periphery of the
[0024]
The position where the
The
[0025]
Hereinafter, the operation of the
The excitation light generated by the
The excitation light travels while repeating total reflection on the convex surface 16a and the
[0026]
10A and 10B show the excitation light introduced into the plano-convex lens-shaped excitation
In this case, as shown in FIGS. 10A and 10B, the excitation light is bent in the center direction of the excitation
[0027]
When this excitation light reaches the portion of the convex surface 16 a where the
The excitation light introduced into the
[0028]
As described above, in the present invention, the excitation light distribution region of the excitation
In addition, since the excitation light can be introduced into the
Furthermore, since the excitation light introduced into the excitation
[0029]
Next, another embodiment of the present invention will be described. In the following description, the same members as those described above are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing an excitation
The excitation
The thickness δ of such an excitation
[Expression 1]
FIGS. 12A and 12B show the optical path of excitation light introduced into the excitation
[0030]
As shown in FIGS. 12A and 12B, the excitation light introduced into the excitation
Therefore, since the optical fiber can be wound in an arbitrary range of this wide area, it is possible to relax the restriction on the winding position of the
In addition, since the excitation light can be introduced into the
In addition, the excitation light introduced into the excitation
[0031]
FIG. 13 is a sectional view showing an excitation
The excitation
The thickness δ of such an excitation light introducing member is expressed by the following formula, assuming that the maximum thickness T, the uneven height H, the diameter D, and the distance r from the center.
[Expression 2]
14A and 14B show the optical path of the excitation light introduced into the excitation
As shown in FIGS. 14A and 14B, the excitation light introduced into the excitation
[0032]
Therefore, the optical fiber can be wound in an arbitrary range of this wide area, and the restriction on the winding position of the
In addition, since the excitation light can be introduced into the
Further, the excitation light introduced into the excitation
[0033]
As is clear from the above description, the excitation light introducing member has a portion that increases in thickness toward the inside of the excitation light introducing member, that is, toward the central direction, and the excitation light introducing member from the straight traveling direction. There is no particular limitation as long as it can be bent inward. For example, the excitation
Further, as shown in FIG. 20, another excitation
In addition, this invention is not limited to embodiment mentioned above, A change can be added suitably.
For example, in the above-described embodiment, the case where the excitation light is confined by total reflection due to the difference in refractive index between the excitation light introducing member and the outside (air) is described, but the present invention is not limited to this. The excitation light introducing member may be provided with a reflective coat having a high reflectance, and the excitation light may be confined by this reflective coat.
In the above-described embodiment, the progress control unit that controls the optical path of the excitation light by changing the distance (thickness) between the opposing surfaces of the excitation light introducing member is configured. Alternatively, the progress control means can be configured by forming a refractive index distribution in the excitation light introducing member. Such a refractive index distribution can be formed, for example, by adding a doping material to a predetermined region of the excitation light introducing member.
[0034]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to examples.
Example 1
Laser light oscillation and laser processing were performed using the
As the excitation
A
The
The other end on the winding end side of the
[0035]
The
As the
The optical fiber 14a is brought close to the
Further, as shown in FIG. 21, when the
[0036]
Example 2
Optical signal amplification was performed using the laser apparatus shown in FIG.
As the laser device, one having a core diameter of 8 μm is used as the
When signal light having a wavelength of 1.06 μm and an output of 500 μW was incident from one
[0037]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, according to the present invention, the excitation light introduced into the excitation light introduction member can be bent in the inner direction of the excitation light introduction member, so that the excitation light distribution region can be formed widely. . Therefore, the optical fiber can be arranged in an arbitrary range of a wide area, and as a result, the degree of freedom regarding the arrangement of the optical fiber can be increased. In addition, since the excitation light can be introduced into the optical fiber arranged over a wide area, it is possible to provide a high-power laser device even when a thin plate-like excitation light introduction member is used.
Further, in order to confine the excitation light in the excitation light introduction member by total reflection by bending the excitation light introduced into the excitation light introduction member inside the excitation light distribution region, it is not always necessary to reflect the excitation light on the side surface. No longer needed. Further, even if the excitation light is reflected from the side surface, it is easy to make the incident angle with respect to the side surface larger than the critical angle that is the total reflection condition. Therefore, it becomes possible to increase the degree of freedom in designing the laser device while facilitating adjustment of the incident position and angle of excitation light.
In addition, since the optical fiber is disposed on the opposite surface in the excitation light distribution region, the distance between the opposite surfaces when compared with the conventional laser device in which the optical fiber is wound around the side surface of the cylindrical excitation light introducing member (Thickness) can be reduced. Therefore, it is possible to reduce the size of the apparatus while maintaining the output of the laser beam.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a laser apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing an example of an excitation light introducing member.
3A and 3B are diagrams showing an example of an excitation light introducing member, where FIG. 3A is a plan view and FIG. 3B is a cross-sectional view.
4A and 4B are diagrams showing a state in which an optical fiber is wound, in which FIG. 4A is a plan view and FIG. 4B is a cross-sectional view.
FIG. 5 is a cross-sectional view illustrating an example of a state in which an optical fiber is disposed on an excitation light introducing member.
FIG. 6 is a perspective view showing a laser device according to the present invention.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing an example of a state in which an optical fiber is arranged on an excitation light introducing member.
FIG. 8 is a plan view showing an example of a state in which an optical fiber is arranged on an excitation light introducing member.
FIGS. 9A and 9B are diagrams for explaining an optical path of excitation light introduced into the excitation light introducing member, where FIG. 9A is a plan view and FIG. 9B is a cross-sectional view.
10A and 10B are diagrams showing the results of analyzing the optical path of excitation light introduced into the excitation light introducing member by a ray tracing method, where FIG. 10A is a cross-sectional view and FIG. 10B is a plan view.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing an example of an excitation light introducing member.
FIGS. 12A and 12B are diagrams showing the results of analyzing the optical path of excitation light introduced into the excitation light introducing member by a ray tracing method, where FIG. 12A is a cross-sectional view and FIG. 12B is a plan view.
FIG. 13 is a cross-sectional view showing an example of an excitation light introducing member.
14A and 14B are diagrams showing the results of analyzing the optical path of excitation light introduced into the excitation light introducing member by a ray tracing method, where FIG. 14A is a cross-sectional view and FIG. 14B is a plan view.
FIG. 15 is a cross-sectional view showing an example of an excitation light introducing member.
FIG. 16 is a cross-sectional view showing an example of an excitation light introducing member.
FIG. 17 is a cross-sectional view showing an example of an excitation light introducing member.
FIG. 18 is a cross-sectional view showing an example of an excitation light introducing member.
FIG. 19 is a cross-sectional view showing an example of an excitation light introducing member.
FIG. 20 is a cross-sectional view illustrating an example of an excitation light introducing member.
FIG. 21 is a diagram schematically showing a laser processing apparatus according to the present invention.
FIG. 22 is a perspective view showing an example of a conventional laser device.
FIG. 23 is a perspective view showing an optical path of excitation light introduced into an excitation light introducing member of a conventional laser device.
FIGS. 24A and 24B are diagrams showing an example of a conventional laser device, in which FIG. 24A is a perspective view and FIG. 24B is a cross-sectional view.
FIGS. 25A and 25B are diagrams for explaining an optical path of excitation light introduced into an excitation light introducing member of a conventional laser device, where FIG. 25A is a plan view and FIG. 25B is a cross-sectional view.
FIGS. 26A and 26B are diagrams showing the results of analyzing the optical path of the excitation light introduced into the excitation light introducing member of the conventional laser apparatus by a ray tracing method, where FIG. 26A is a cross-sectional view and FIG. 26B is a plan view. .
[Explanation of symbols]
10 Laser equipment
12 Optical fiber
14 Excitation light source
16 Excitation light introducing member
16a Convex surface
16b plane
30 Excitation light introducing member
40 Excitation light introducing member
50 Excitation light introducing member
60 Excitation light introducing member
70 laser processing equipment
Claims (8)
前記レーザー活性物質を励起するための励起光を発生する励起光源と、
前記励起光を前記光ファイバーに導入するための励起光導入部材とを備えたレーザー装置において、
前記励起光導入部材は互いに対向する対向面を有する円盤状であり、前記励起光導入部材に入射された前記励起光は前記対向面で反射を繰り返しながら前記励起光導入部材の周方向に進行すると共に、前記励起光の少なくとも一部はその進路を前記励起光導入部材の内側方向に進行させるような進行制御手段によって前記励起光導入部材の内側方向に屈曲されながら進行して励起光分布領域を形成し、
前記光ファイバーはその側面の少なくとも一部が前記励起光分布領域における前記対向面の少なくとも一方と直接又は光学媒質を介して間接的に接触するように配置されており、その接触した部分を通じて前記光ファイバーの側面より入射される前記励起光により前記レーザー活性物質が励起されることを特徴とするレーザー装置。An optical fiber having a core containing a laser active substance, and outputting laser light from at least one end when the laser active substance is excited;
An excitation light source for generating excitation light for exciting the laser active substance;
In a laser apparatus comprising an excitation light introducing member for introducing the excitation light into the optical fiber,
The excitation light introducing member is a disc-shaped to have a surface facing each other, progress the excitation light incident on the excitation light introducing member in the circumferential direction of the excitation light introducing member while being repeatedly reflected by the opposite face In addition, at least a part of the excitation light travels while being bent in the inward direction of the excitation light introducing member by the progress control means that advances the path in the inward direction of the excitation light introducing member. Form the
The optical fiber is arranged such that at least a part of its side surface is in direct contact with at least one of the opposing surfaces in the excitation light distribution region directly or indirectly through an optical medium, and through the contact portion, The laser apparatus, wherein the laser active substance is excited by the excitation light incident from a side surface.
前記レーザー活性物質を励起するための励起光を発生する励起光源と、
前記励起光を前記光ファイバーに導入するための励起光導入部材とを備えたレーザー装置において、
前記励起光導入部材は互いに対向する対向面を有する円盤状であり、前記励起光導入部材に入射された前記励起光は前記対向面で反射を繰り返しながら前記励起光導入部材を周回して励起光分布領域を形成し、
前記励起光分布領域には励起光を前記励起光導入部材の内側方向に屈曲させるため前記対向面間の距離が前記励起光導入部材の内側に向かって拡大する拡厚部が形成されており、
前記光ファイバーはその側面の少なくとも一部が前記励起光分布領域における前記対向面の少なくとも一方と直接又は光学媒質を介して間接的に接触するように配置されており、その接触した部分を通じて前記光ファイバーの側面より入射される前記励起光により前記レーザー活性物質が励起されることを特徴とするレーザー装置。An optical fiber having a core containing a laser active substance, and outputting laser light from at least one end when the laser active substance is excited;
An excitation light source for generating excitation light for exciting the laser active substance;
In a laser apparatus comprising an excitation light introducing member for introducing the excitation light into the optical fiber,
The excitation light introducing member is a disc-shaped to have a facing surface that faces each other, wherein the excitation light introducing the excitation light incident on the member excited by circulating the excitation light introducing member while being repeatedly reflected by the opposite face Forming a light distribution region,
In the excitation light distribution region, a thickened portion is formed in which the distance between the opposing surfaces is expanded toward the inside of the excitation light introducing member in order to bend the excitation light in the inner direction of the excitation light introducing member,
The optical fiber is arranged such that at least a part of its side surface is in direct contact with at least one of the opposing surfaces in the excitation light distribution region directly or indirectly through an optical medium, and through the contact portion, The laser apparatus, wherein the laser active substance is excited by the excitation light incident from a side surface.
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