JP4286463B2 - Tension material construction method - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テンション材の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】
建築分野をはじめとする各種技術分野において、線状鋼材などの部材を、これに所定の大きさのテンションを与えて施工しておく必要のある場合がある。
【0003】
そのような場合のテンション材へのテンション入力方法として、従来より、図5(イ)に示すように、テンション材51の両端にネジ51a,51aを形成しておき、左右の連結板53,53にテンション材51の両端を通し、連結板53,53の外側でテンション材51の端部ネジ51a,51aにナット54,54を螺合して締め付けていく方法がある。あるいはまた、図5(ロ)に示すように、テンション材51の長手方向中間部にターンバックル55を介設すると共に、テンション材51の両端を連結部53,53と連結し、ターンバックル55を回転させて締め付けていく方法もある。
【0004】
例えばこれらのテンション入力方法において、テンション材51に入力するテンションの大きさは、計算で求めた必要伸張長さ分をナット54の回転やターンバックル55の回転で引っ張っていくことにより行われているが、その長さ分だけ正確に引っ張るというのが実際の施工においてなかなか厄介であるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑み、テンション材をテンション入力に必要な長さ分だけ施工容易に引っ張ることのできるテンション材の施工方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、必要伸張長さ分の寸法を有する挟み材を介在させてテンション材を緩みのない無テンション状態に仮組し、しかる後、挟み材を除去し、テンション材を、挟み材の除去によって形成される隙間がなくなるまで引っ張ることを特徴とするテンション材の施工方法によって解決される。
【0007】
この方法では、挟み材の除去によって形成される隙間がなくなるまでテンション材を引っ張れば、テンション材は必要伸張長さ分だけ引っ張られた状態となるから、引張りの途中で、現在どの程度の長さ分引っ張ったかを意識することなく、隙間分を一気に引っ張っていけばよく、テンション材を必要伸張長さ分だけきわめて施工容易に引っ張ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
本実施形態では、図4(イ)に示すようなタイバー1や、図4(ロ)に示すようなブレース1などをテンション材とし、その施工方法を説明していく。
【0010】
図1に示す第1実施形態は、図4(イ)(ロ)の丸鎖線部分を拡大して示すもので、テンション材1は、図1(イ)に示すように、端部に雄ネジ部1aを有する鋼棒からなり、この雄ネジ部1aがジョイントボックス2の第1壁2aに通され、ジョイントボックス2内でこの雄ネジ部1aに第1ナット3が螺合されている。また、このジョイントボックス2において、第1壁2aと対峙する第2壁2bには、ボルト4が、その頭部をジョイントボックス2内に位置させるようにして通され、更に連結板5に通され、連結板5の向こう側において第2ナット6と螺合されている。
【0011】
このジョイントボックス2と連結板5との間に挟み材としてのプレート7が入れられている。挟みプレート7は、テンション材に入力しようとするテンションの大きさから計算で求めたテンション材1の必要伸張長さ分の厚さ寸法を備えている。なお、挟みプレート7には、ジョイントボックス2と連結板5との間に側方より出し入れできるよう、図1(ロ)に示すように、側方に開放された切欠き部7aが備えられている。ボルト4に螺合されている第2ナット6は、ジョイントボックス2と挟みプレート7との間、及び、挟みプレート7と連結板5との間に隙間を生じさせない程度に螺進させている。
【0012】
そして、第1ナット3が螺進され、テンション材1は緩みのない無テンション状態に仮組されている。
【0013】
この状態にした後、図1(ハ)に示すように、挟みプレート7を取り除き、そして、図1(ニ)に示すように、第2ナット6を、ジョイントボックス2と連結板5との間の隙間8がなくなるまで、締め付けていく。これにより、テンション材1は上記の必要伸張長さ分だけ引っ張られ、テンション材1に必要な大きさのテンションが入力される。
【0014】
このように、上記のような施工方法によれば、挟みプレート7の除去によって形成される隙間8がなくなるまで第2ナット6を一気に締めていけばテンション材1は必要伸張長さ分だけ引っ張られ、引張りの途中で現在どの程度の長さ分引っ張ったかを意識する必要などなく、テンション材1に対する必要伸張長さ分だけの引張りを施工容易に行うことができる。
【0015】
図2に示す第2実施形態では、図2(ロ)に示すように、テンション材が2本の溝形鋼1,1からなっており、これら溝形鋼1,1は、溝開口側を外向きにするようにしてジョイントティー9の脚板9aを挟み、ボルトあるいは溶接等によってジョイントティー9に接合されている。そして、ジョイントティー9の肩板9bに、第1実施形態の場合と同様に、ボルト4が、図4(イ)に示すように、その頭部を肩板9bの内面側に位置させるようにして肩板9bに通され、更に、連結板5に通され、連結板5の向こう側でナット6と螺合されている。
【0016】
このジョイントティー9と連結板5との間に、第1実施形態の場合と同様に、挟み材としてのプレート7が入れられている。挟みプレート7は、溝形鋼1,1に入力しようとするテンションの大きさから計算で求めた必要伸張長さ分の厚さ寸法を備え、ボルト4に螺合されているナット6は、図2(イ)に示すように、ジョイントティー9と挟みプレート7との間、及び、挟みプレート7と連結板5との間に隙間を生じさせない程度に螺進されている。そして、溝形鋼1,1は緩みのない無テンション状態に仮組されている。
【0017】
この状態にした後、図2(ロ)に示すように、挟みプレート7を取り除き、そして、図2(ニ)に示すように、ナット6を、ジョイントボックス2と連結板5との間の隙間8がなくなるまで、一気に締め付けていく。これにより、各溝形鋼1,1は、上記の必要伸張長さ分だけ引っ張られ、必要な大きさのテンションが入力され、溝形鋼1,1に対する必要伸張長さ分だけの引張りを、上記の場合と同様に施工容易に行うことができる。
【0018】
図3に示す第3実施形態では、図3(ロ)に示すように、テンション材が1本のH形鋼1からなっており、H形鋼1の端部にはエンドプレート10が溶接等で取り付けられている。そして、図3(イ)に示すように、エンドプレート10に、第1,2実施形態の場合と同様に、ボルト4が、その頭部をエンドプレート10の内面側に位置させるようにして肩板9bに通され、更に、連結板5に通され、連結板5の向こう側でナット6と螺合されている。
【0019】
このエンドプレート10と連結板5との間に、第1,2実施形態の場合と同様に、挟み材としてのプレート7が入れられている。挟みプレート7は、H形鋼1に入力しようとするテンションの大きさから計算で求めた必要伸張長さ分の厚さ寸法を備え、ボルト4に螺合されているナット6は、図3(イ)に示すように、エンドプレート10と挟みプレート7との間、及び、挟みプレート7と連結板5との間に隙間を生じさせない程度に螺進されている。そして、H形鋼1は緩みのない無テンション状態に仮組されている。
【0020】
この状態にした後、図3(ロ)に示すように、挟みプレート7を取り除き、そして、図3(ニ)に示すように、ナット6を、ジョイントボックス2と連結板5との間の隙間8がなくなるまで、一気に締め付けていく。これにより、各H形鋼1は、上記の必要伸張長さ分だけ引っ張られ、必要な大きさのテンションが入力され、H形鋼1に対する必要伸張長さ分だけの引張りを、上記の場合と同様に施工容易に行うことができる。
【0021】
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で、各種の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、テンション材として、鋼棒や、溝形鋼、H形鋼などを用いた場合を示しているが、その材質や形状、本数等に特段の制限はなく、各種テンション材のテンション入力に用いられてよい。また、テンション材の引張りは、ネジに限らず、各種方法で行われてよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明は、以上のとおりのものであるから、テンション材をテンション入力に必要な長さ分だけ施工容易に引っ張ることのできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の施工方法を示すもみので、図(イ)、図(ハ)及び図(ニ)は施工方法を順次に示す要部正面図、図(ロ)は挟みプレートの斜視図である。
【図2】第2実施形態の施工方法を示すもので、図(イ)、図(ロ)及び図(ニ)は施工方法を順次に示す要部正面図、図(ハ)は図(ロ)のI−I線断面矢視図である。
【図3】第3実施形態の施工方法を示すもので、図(イ)、図(ロ)及び図(ニ)は施工方法を順次に示す要部正面図、図(ハ)は図(ロ)のII−II線断面矢視図である。
【図4】図(イ)(ロ)はそれぞれ、テンション材の適用例を示す正面図である。
【図5】図(イ)(ロ)はそれぞれ、従来の施工方法を示す正面図である。
【符号の説明】
1…テンション材(鋼棒、溝形鋼、H形鋼)
7…挟みプレート(挟み材)
8…隙間
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tension material construction method.
[0002]
[Prior art and problems]
In various technical fields including the construction field, it is sometimes necessary to construct a member such as a linear steel material by applying a predetermined magnitude of tension to the member.
[0003]
As a method of inputting tension to the tension member in such a case, conventionally, screws 51a and 51a are formed on both ends of the tension member 51 as shown in FIG. There is a method in which both ends of the tension member 51 are passed through and nuts 54 and 54 are screwed onto the end screws 51 a and 51 a of the tension member 51 outside the connecting plates 53 and 53. Alternatively, as shown in FIG. 5 (b), a turnbuckle 55 is interposed in the middle portion in the longitudinal direction of the tension member 51, and both ends of the tension member 51 are connected to the connecting portions 53, 53. There is also a method of rotating and tightening.
[0004]
For example, in these tension input methods, the magnitude of the tension input to the tension member 51 is performed by pulling the necessary extension length obtained by calculation by rotating the nut 54 or the turnbuckle 55. However, there has been a problem that it is quite troublesome in actual construction to pull the length exactly.
[0005]
In view of the above-described conventional problems, an object of the present invention is to provide a tension material construction method capable of easily pulling a tension material by a length necessary for tension input.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The above-mentioned problem is that the tension member is temporarily assembled in a tension-free state without loosening by interposing a pinch material having a size corresponding to the necessary extension length, and then the pinch material is removed and the tension material is removed from the pinch material. This is solved by a tension material construction method characterized by pulling until there is no gap formed by the removal.
[0007]
In this method, if the tension material is pulled until there is no gap formed by the removal of the pinching material, the tension material will be pulled by the required extension length. It is only necessary to pull the gap at a stretch without being aware of whether the tension is pulled, and the tension material can be pulled very easily by the required extension length.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0009]
In the present embodiment, a tie bar 1 as shown in FIG. 4 (a), a brace 1 as shown in FIG.
[0010]
The first embodiment shown in FIG. 1 is an enlarged view of the round chain line portion of FIGS. 4A and 4B, and the tension member 1 has an external thread at the end as shown in FIG. The male screw portion 1 a is passed through the first wall 2 a of the joint box 2, and the first nut 3 is screwed into the male screw portion 1 a in the joint box 2. Further, in this joint box 2, a bolt 4 is passed through the second wall 2 b facing the first wall 2 a so that its head is positioned in the joint box 2, and further through the connecting plate 5. The second nut 6 is screwed on the other side of the connecting plate 5.
[0011]
A plate 7 as a sandwiching material is inserted between the joint box 2 and the connecting plate 5. The sandwiching plate 7 has a thickness dimension corresponding to the necessary extension length of the tension material 1 calculated from the magnitude of the tension to be input to the tension material. The sandwiching plate 7 is provided with a notch 7a that is open to the side as shown in FIG. 1 (b) so that it can be inserted and removed from the side between the joint box 2 and the connecting plate 5. Yes. The second nut 6 screwed to the bolt 4 is screwed so as not to cause a gap between the joint box 2 and the sandwiching plate 7 and between the sandwiching plate 7 and the connecting plate 5.
[0012]
Then, the first nut 3 is screwed, and the tension member 1 is temporarily assembled in a tensionless state without loosening.
[0013]
After this state, the sandwiching plate 7 is removed as shown in FIG. 1 (C), and the second nut 6 is inserted between the joint box 2 and the connecting plate 5 as shown in FIG. 1 (D). Tighten until the gap 8 disappears. As a result, the tension material 1 is pulled by the necessary extension length, and a tension of a necessary size is input to the tension material 1.
[0014]
Thus, according to the construction method as described above, if the second nut 6 is tightened all at once until the gap 8 formed by the removal of the sandwiching plate 7 is eliminated, the tension member 1 is pulled by the necessary extension length. The tension material 1 can be easily pulled by the required extension length without having to be aware of how much length is currently pulled during the pulling.
[0015]
In the second embodiment shown in FIG. 2, as shown in FIG. 2 (b), the tension material is composed of two channel steels 1 and 1, and these channel steels 1 and 1 are arranged on the groove opening side. The leg plates 9a of the joint tee 9 are sandwiched so as to face outward, and are joined to the joint tee 9 by bolts or welding. Then, as in the case of the first embodiment, the bolt 4 is placed on the shoulder plate 9b of the joint tee 9 so that its head is positioned on the inner surface side of the shoulder plate 9b as shown in FIG. Through the shoulder plate 9b, through the connecting plate 5, and screwed onto the nut 6 on the other side of the connecting plate 5.
[0016]
As in the case of the first embodiment, a plate 7 as a sandwiching material is inserted between the joint tee 9 and the connecting plate 5. The sandwiching plate 7 has a thickness dimension corresponding to the necessary extension length calculated from the magnitude of the tension to be input to the channel steels 1 and 1, and the nut 6 screwed into the bolt 4 is shown in FIG. As shown in FIG. 2A, the screw is screwed to such an extent that no gap is generated between the joint tee 9 and the sandwiching plate 7 and between the sandwiching plate 7 and the connecting plate 5. The channel steels 1 and 1 are temporarily assembled in a tension-free state without looseness.
[0017]
After this state, the sandwiching plate 7 is removed as shown in FIG. 2 (b), and the nut 6 is placed between the joint box 2 and the connecting plate 5 as shown in FIG. 2 (d). Tighten until 8 disappears. As a result, each of the channel steels 1 and 1 is pulled by the necessary extension length, and a tension of a required size is input, and the tension of the channel steels 1 and 1 by the required extension length is obtained. The construction can be easily performed as in the above case.
[0018]
In the third embodiment shown in FIG. 3, as shown in FIG. 3 (b), the tension material is made of one H-section steel 1, and an end plate 10 is welded to the end of the H-section steel 1. It is attached with. Then, as shown in FIG. 3 (a), the bolt 4 is placed on the end plate 10 so that its head is positioned on the inner surface side of the end plate 10 as in the first and second embodiments. It passes through the plate 9 b, further passes through the connecting plate 5, and is screwed with the nut 6 on the other side of the connecting plate 5.
[0019]
Between the end plate 10 and the connecting plate 5, as in the first and second embodiments, a plate 7 as a sandwiching material is inserted. The pinch plate 7 has a thickness dimension corresponding to the necessary extension length calculated from the magnitude of the tension to be input to the H-section steel 1, and the nut 6 screwed into the bolt 4 is shown in FIG. As shown in (a), the screw is screwed to such an extent that no gap is generated between the end plate 10 and the sandwiching plate 7 and between the sandwiching plate 7 and the connecting plate 5. The H-section steel 1 is temporarily assembled in a tension-free state without looseness.
[0020]
After this state, the sandwiching plate 7 is removed as shown in FIG. 3 (b), and the nut 6 is moved between the joint box 2 and the connecting plate 5 as shown in FIG. 3 (d). Tighten until 8 disappears. As a result, each H-section steel 1 is pulled by the necessary stretch length, and a tension of a necessary magnitude is input, and the tension by the necessary stretch length with respect to the H-section steel 1 is applied as described above. Similarly, construction can be easily performed.
[0021]
Although the embodiment of the present invention has been described above, the present invention is not limited to this, and various modifications can be made without departing from the spirit of the invention. For example, in the above embodiment, the case where a steel rod, a grooved steel, an H-shaped steel, or the like is used as the tension material is shown, but there is no particular limitation on the material, shape, number, etc. It may be used for material tension input. Further, the tension material is not limited to screws, and may be performed by various methods.
[0022]
【The invention's effect】
Since the present invention is as described above, the tension material can be easily pulled by the length necessary for the tension input.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows a construction method according to the first embodiment. FIGS. (A), (C) and (D) are front views of main parts sequentially showing the construction method, and FIG. It is a perspective view.
FIG. 2 shows a construction method according to the second embodiment. FIGS. (A), (B), and (D) are front views of main parts sequentially showing the construction method, and FIG. It is an II sectional view taken on the line of FIG.
FIGS. 3A and 3B show a construction method according to a third embodiment. FIGS. (A), (B), and (D) are front views of main parts sequentially showing the construction method, and FIG. It is a sectional view taken along the line II-II in FIG.
FIGS. 4A and 4B are front views showing an application example of a tension material, respectively.
FIGS. 5A and 5B are front views showing a conventional construction method, respectively.
[Explanation of symbols]
1. Tension material (steel bar, channel steel, H-section steel)
7 ... sandwiching plate
8 ... Gap

Claims (1)

必要伸張長さ分の寸法を有する挟み材を介在させてテンション材を緩みのない無テンション状態に仮組し、しかる後、挟み材を除去し、テンション材を、挟み材の除去によって形成される隙間がなくなるまで引っ張ることを特徴とするテンション材の施工方法。A tension member is temporarily assembled in a tension-free state without loosening by interposing a pinch material having a dimension corresponding to a necessary extension length, and then the pinch material is removed and the tension material is formed by removing the pinch material. A tension material construction method characterized by pulling until the gap disappears.
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