JP4286414B2 - Developer supply member and image forming apparatus - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電子写真方式あるいは静電方式の画像形成装置の現像装置で使用される現像剤供給部材、及びこれを装着した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子写真技術の進歩に伴い、乾式電子写真装置等の画像形成装置には、帯電用,現像用,転写用,トナー供給用,クリーニング用などに供される部材として、ポリウレタン部材が注目されており、帯電ローラ,現像ローラ,転写ローラ,トナー供給ローラ,クリーニングローラ等の弾性を有するローラやトナー層規制ブレード,クリーニングブレード等の弾性を有するブレードなどの形態で用いられている。ポリウレタン部材が、特に低硬度であることが求められる転写用,トナー供給用,クリーニング用等の用途に供される場合、ポリウレタンフォームを充当することが好ましい。
ポリウレタン部材は、ポリイソシアネート成分とポリオール成分とを反応硬化させることにより製造される。ポリウレタンをフォーム体とする方法としては、この反応硬化時に窒素ガス等の気体を吹き込みながら機械的攪拌により気体を巻き込む方法(メカニカルフロス法)、ポリオール成分に発泡剤として水を添加し、水とポリイソシアネート成分との反応により二酸化炭素を発生させる方法(水発泡法)、フロン類や低沸点炭化水素類等の低沸点の液体をポリオール成分添加し、反応硬化時の温度上昇によりこの低沸点の液体を気化させる方法(発泡剤フロス法)等の方法がある。
一方、現像剤供給部材は、トナー等の現像剤を現像ローラ等の現像剤担持体に供給するための部材であり、通常は中央に金属製シャフト等の部材を配設したポリウレタンフォームやシリコーンフォームからなるローラ等の形態で用いられる。原材料の価格が安価である点から、ポリウレタンフォームからなる部材がシリコーンフォームからなる部材よりも好まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ポリウレタンフォームからなるトナー供給ローラを長期間使用すると、トナー供給ローラの使用状況によってはそのトナー供給ローラの表面でトナーが溶融固着し、画像不良を引き起こす場合があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、少なくとも表面がポリウレタンフォームからなる現像剤供給部材において、トナー等の現像剤が現像剤供給部材の表面に溶融固着して画像不良を引き起こすことのない現像剤供給部材を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を行った。特に現像剤供給部材において現像剤と接触する表面を形成するポリウレタンフォームの表面を、現像剤が溶融固着することのないものとする観点から研究を重ねた。その結果、ポリウレタンフォーム内部からポリウレタンフォーム表面付近に移行する物質が、現像剤供給部材と接触するトナー等の現像剤を溶融させることを突き止めた。そして、アセトン抽出率で評価される低分子量成分が少ないこととアスカーF硬度が特定の範囲にあるポリウレタンフォームで現像剤供給部材の表面を形成すると、上記物質の移行を防ぐことができるので、現像剤が現像剤供給部材に溶融固着することがなく、画像形成装置において使用した場合に、画像不良を起こさず、長期間にわたって良好な画像を維持できることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、少なくとも表面がポリウレタンフォームからなり、現像剤と接触して用いられる現像剤供給部材において、該ポリウレタンフォームが、ポリオールとポリイソシアネートを主原料として生成され、90℃のアセトンを溶剤として抽出される成分が樹脂重量比で5重量%以下であり、アスカー硬度が20〜80°であることを特徴とする現像剤供給部材、及びこの現像剤供給部材を装着してなる画像形成装置を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の現像剤供給部材の少なくとも表面を形成するポリウレタンフォームの、アセトンを溶剤として抽出される成分(アセトン抽出成分)は、90℃のアセトンを用い、JIS K6350の軟質ゴムに対する方法に準拠した方法で抽出した成分をいう。本発明で用いるポリウレタンフォームのアセトン抽出成分は樹脂(ポリウレタンフォーム)重量比で5重量%以下であり、好ましくは3重量%以下である。このアセトン抽出成分の樹脂重量比(アセトン抽出率)が5重量%を超えると、現像剤供給部材表面への移行物質が増大し、現像剤融着の原因となる。
ポリウレタンフォームのアセトン抽出率を5重量%以下とする方法は、製造したポリウレタンフォームをスチームにより洗浄する方法、ポリウレタンフォームを長時間イオン交換水に浸漬する方法、アセトン等の有機溶剤を用いてポリウレタンフォームを洗浄する方法、ポリウレタン原料の配合処方及びポリウレタンフォームの製造方法を特定のものとする方法などが挙げられる。これらの中で、ポリウレタン原料の配合処方及びポリウレタンフォームの製造方法を特定のものとする方法が最も好ましい。
また、本発明で用いるポリウレタンフォームのアスカーF硬度は、20〜80°であり、好ましくは30〜70°である。このアスカーF硬度が20°未満であると、現像剤供給量が不足するという不都合が生じ、アスカーF硬度が80°を超えると現像剤供給部材表面への移行物質と現像剤とが押圧力により融着するという不都合が生じる。
【0006】
本発明の現像剤供給部材の少なくとも表面を形成するポリウレタンフォームは、ポリオールとポリイソシアネートを主原料として生成されるものである。ポリウレタン原料を構成するポリイソシアネートとしては、芳香族イソシアネート又はその誘導体、脂肪族イソシアネート又はその誘導体、脂環族イソシアネート又はその誘導体が用いられる。これらの中で芳香族イソシアネート又はその誘導体が好ましく、特にトリレンジイソシアネート又はその誘導体、ジフェニルメタンジイソシアネート又その誘導体が好適に用いられる。
トリレンジイソシアネート又はその誘導体としては、粗製トリレンジイソシアネート,2,4−トリレンジイソシアネート,2,6−トリレンジイソシアネート,2,4−トリレンジイソシアネートと2,6−トリレンジイソシアネートとの混合物,これらのウレア変性物,ビュレット変性物,カルボジイミド変性物等が用いられる。
ジフェニルメタンジイソシアネート又はその誘導体としては、例えばジアミノジフェニルメタン又はその誘導体をホスゲン化して得られたジフェニルメタンジイソシアネート又はその誘導体が用いられる。ジアミノジフェニルメタンの誘導体としては多核体などがあり、ジアミノジフェニルメタンから得られた純ジフェニルメタンジイソシアネート、ジアミノジフェニルメタンの多核体から得られたポリメリック・ジフェニルメタンジイソシアネートなどを用いることができる。ポリメリック・ジフェニルメタンジイソシアネートの官能基数については、通常純ジフェニルメタンジイソシアネートと様々な官能基数のポリメリック・ジフェニルメタンジイソシアネートとの混合物が用いられ、平均官能基数が好ましくは2.05〜4.00、より好ましくは2.50〜3.50のものが用いられる。またこれらのジフェニルメタンジイソシアネート又はその誘導体を変性して得られた誘導体、例えばポリオール等で変性したウレタン変性物,ウレチジオン形成による二量体,イソシアヌレート変性物,カルボジイミド/ウレトンイミン変性物,アロハネート変性物,ウレア変性物,ビュレット変性物なども用いることができる。また、数種類のジフェニルメタンジイソシアネートやその誘導体をブレンドして用いることもできる。
【0007】
本発明において、ポリウレタンフォームのアセトン抽出率を配合処方の選択により5重量%以下とする場合、上記ポリイソシアネートの中でジフェニルメタンジイソシアネート又はその誘導体が好ましい。ポリウレタンフォームの強度の点からはトリレンジイソシアネート又はその誘導体が好ましいが、ポリイソシアネートとポリオールとを直接反応させるワンショット製法によりポリウレタンフォームを製造すると、アセトン抽出率を5重量%以下とすることができない。そこで、後述するポリオールの水酸基をあらかじめポリイソシアネートと反応させてプレポリマーを作製し、このプレポリマーを鎖延長剤により高分子量化させるプレポリマー法を用いることにより、ポリウレタンフォームのアセトン抽出率を5重量%以下とすることができる。なお、ポリイソシアネートとしてトリレンジイソシアネート又はその誘導体以外のものを用いた場合もプレポリマー法を適用することができる。
ポリオールをポリイソシアネートによりあらかじめプレポリマー化する方法としては、ポリオールとポリイソシアネートを適当な容器に入れ、充分に攪拌し、30〜90℃、より好ましくは40〜70℃に、6〜240時間、より好ましくは24〜72時間保温する方法が挙げられる。この場合、ポリオールとポリイシソシアナートの分量の比率は、得られるプレポリマーのイソシアネート含有率が4〜30重量%となるように調節することが好ましく、より好ましくは6〜15重量%である。イソシアネートの含有率が4重量%未満であると、プレポリマーの安定性が損なわれ、貯蔵中にプレポリマーが硬化してしまい、使用に供することができなくなるおそれがある。また、イソシアネートの含有率が30重量%を超えると、プレポリマー化されていないポリイソシアネートの含有量が増加し、このポリイソシアネートは、後のポリウレタン硬化反応において用いるポリオール成分と、プレポリマー化反応を経ないワンショット製法に類似の反応機構により硬化するため、プレポリマー法を用いる効果が薄れる。
得られたプレポリマーを鎖延長剤により硬化させる場合、配合処方の選択によりポリウレタンフォームのアセトン抽出率を5重量%とするためには、鎖延長剤もその反応活性が特定のものを選択する必要があり、末端分子構造が第1級水酸基又は第1級アミノ基である鎖延長剤を50〜100重量%、より好ましくは70〜100重量%含む鎖延長剤が好適である。用いる鎖延長剤としてはエチレングリコール,ジエチレングリコール,1,4−ブタンジオール,分子量200〜1000のポリエチレングリコール,分子量400〜3000のポリテトラメチレンエーテルグリコール,グリセリン,トリメチロールプロパン,ソルビトール等が挙げられる。また、発泡剤を兼ねる水も鎖延長剤として用いることができる。
【0008】
ポリウレタン原料を構成するポリオール成分としては、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを付加重合したポリエーテルポリオール,テトラヒドロフランを開環重合したポリテトラメチレンエーテルグリコール,酸成分とグリコール成分を縮合したポリエステルポリオール,カプロラクトンを開環重合したポリエステルポリオール,ポリカーボネートジオール等を用いることができる。これらの中で、耐加水分解性の点から、ポリエーテルポリオール及びポリテトラメチレンエーテルグリコールが好ましい。
エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを付加重合したポリエーテルポリオールは、例えば、水,プロピレングリコール,エチレングリコール,グリセリン,トリメチロールプロパン,ヘキサントリオール,トリエタノールアミン,ジグリセリン,ペンタエリスリトール,エチレンジアミン,メチルグルコジット,芳香族ジアミン,ソルビトール,ショ糖,リン酸等を出発物質とし、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加重合したものを挙げることができるが、特に、水,プロピレングリコール,エチレングリコール,グリセリン,トリメチロールプロパン,ヘキサントリオールを出発物質としたものが好適である。付加するエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの比率やミクロ構造については、エチレンオキサイドの比率が2〜95重量%が好ましく、より好ましくは5〜90重量%である。そして末端にエチレンオサイドが付加しているものが好ましく用いられる。また、分子鎖中のエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの配列は、ランダムであるのが好ましい。
このポリエーテルポリオールの分子量は、水,プロピレングリコール,エチレングリコールを出発物質とする場合は2官能となり、重量平均分子量で300〜6000の範囲のものが好ましく、特に400〜3000の範囲のものが好ましい。また、グリセリン,トリメチロールプロパン,ヘキサントリオールを出発物質とする場合は3官能となり、重量平均分子量で900〜9000の範囲のものが好ましく、特に1500〜6000の範囲のものが好ましい。また、2官能のポリオールと3官能のポリオールを適宜ブレンドして用いることもできる。
【0009】
ポリテトラメチレンエーテルグリコールは、例えばテトラヒドロフランのカチオン重合によって得られ、重量平均分子量が400〜4000のもの、特に650〜3000の範囲にあるものが好ましく用いられる。また、分子量の異なるポリテトラメチレンエーテルグリコールをブレンドすることも好ましい。更に、エチレンオキサイドやプロピレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドを共重合して得られたポリテトラメチレンエーテルグリコールを用いることもできる。
ポリテトラメチレンエーテルグリコールと、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを付加重合したポリエーテルポリオールとをブレンドして用いることも好ましく、この場合、ポリテトラメチレンエーテルグリコールと、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを付加重合したポリエーテルポリオールとの比率が重量比で95:5〜20:80の範囲になるように用いるのが好ましく、特に90:10〜50:50の範囲になるように用いるのが好ましい。
また、上記ポリオール成分とともに、ポリオールをアクリロニトリル変性したポリマーポリオール、ポリオールにメラミンを付加したポリオール、ブタンジオール等のジオール類、トリメチロールプロパンなどのポリオール類やそれらの誘導体を併用することができる。
【0010】
ポリウレタン原料には、電解質等の導電剤、カーボンブラック等の導電材、カーボンブラックや無機炭酸塩等の充填材、シリコーン整泡剤や各種界面活性剤等の整泡剤、フェノールやフェニルアミン等の酸化防止剤、低摩擦化剤、電荷調整剤などを添加することができる。ポリウレタンフォームのアセトン抽出率を配合処方の選択により5重量%以下とする場合、添加する電解質、カーボンブラック及び充填材の配合量を充分に吟味することが必要である。すなわち、液状ないしグリース状の電解質や揮発量の多いカーボンブラック(例えばチャンネルブラック)を多量配合するとアセトン抽出率が増大し、一方、吸油量の大きいカーボンブラック(例えばアセチレンブラック)や充填材を配合するとアセトン抽出率を低下させることができる。また、シリコーン整泡剤や界面活性剤等の整泡剤を配合する場合は、整泡剤に反応性水酸基を組み込み、ポリイソシアネートとの反応によりポリウレタン硬化時にポリウレタン主鎖に整泡剤を組み込むことにより、効果的にアセトン抽出率を低下させることができる。
シリコーン整泡剤としては、ジメチルポリシロキサン−ポリオキシアルキレン共重合物等が好適に用いられ、分子量350〜15000のジメチルポリシロキサン部分と分子量200〜4000のポリオキシアルキレン部分からなるものが特に好ましい。ポリオキシアルキレン部分の分子構造は、エチレンオキサイドの付加重合物やエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとの共付加重合物が好ましく、その分子末端をエチレンオキサイドとすることも好ましい。界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤,アニオン性界面活性剤,両性等のイオン系界面活性剤や各種ポリエーテル,各種ポリエステル等のノニオン性界面活性剤が挙げられる。
シリコーン整泡剤や各種界面活性剤の配合量は、ポリウレタン材料100重量部に対して0.1〜10重量部とすることが好ましく、0.5〜5重量部とすることが更に好ましい。
シリコーン整泡剤や各種界面活性剤の配合量は、ポリウレタン原料100重量部に対して0.1〜10重量部とすることが好ましく、0.5〜5重量部とすることが更に好ましい。
【0011】
ポリウレタン原料の硬化反応に用いる触媒としては、トリエチルアミン,ジメチルシクロヘキシルアミン等のモノアミン類、テトラメチルエチレンジアミン,テトラメチルプロパンジアミン,テトラメチルヘキサンジアミン等のジアミン類、ペンタメチルジエチレントリアミン,ペンタメチルジプロピレントリアミン,テトラメチルグアニジン等のトリアミン類、トリエチレンジアミン,ジメチルピペラジン,メチルエチルピペラジン,メチルモルホリン,ジメチルアミノエチルモルホリン,ジメチルイミダゾール等の環状アミン類、ジメチルアミノエタノール,ジメチルアミノエトキシエタノール,トリメチルアミノエチルエタノールアミン,メチルヒドロキシエチルピペラジン,ヒドロキシエチルモルホリン等のアルコールアミン類、ビス(ジメチルアミノエチル)エーテル,エチレングリコールビス(ジメチル)アミノプロピルエーテル等のエーテルアミン類、スタナスオクトエート,ジブチル錫ジアセテート,ジブチル錫ジラウレート,ジブチル錫マーカプチド,ジブチル錫チオカルボキシレート,ジブチル錫ジマレエート,ジオクチル錫マーカプチド,ジオクチル錫チオカルボキシレート,フェニル水銀プロピオン酸塩,オクテン酸鉛等の有機金属化合物などが挙げられる。これらの触媒は単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0012】
ポリウレタンをフォーム体とする方法としては、不活性ガスを混入しながら機械的攪拌発泡させるメカニカルフロス法、水とポリイソシアネート成分との反応により二酸化炭素を発生させる水発泡法、フロンやペンタン等の低沸点化合物をポリオール成分添加し、反応硬化時の温度上昇によりこの低沸点化合物を気化させる発泡剤フロス法等の方法がある。ここで、メカニカルフロス法において用いる不活性ガスは、ポリウレタン反応において不活性なガスであればよく、ヘリウム,アルゴン,キセノン,ラドン,クリプトン等の狭義の不活性ガスの他、窒素,二酸化炭素,乾燥空気等のポリイソシアネートと反応しない気体が挙げられる。ポリウレタンフォームの密度は、上述のアスカーF硬度を調整する点から、0.06〜0.6g/cm3 が好ましく、より好ましくは0.07〜0.4g/cm3 である。
【0013】
本発明において、ポリウレタンフォームは水発泡法により製造することが、底密度かつ低硬度のポリウレタンフォームを得る点から好ましい。ポリウレタンフォームの製造工程において、ポリウレタンを硬化させる条件の設定は、ポリウレタン原料の配合処方及びポリウレタンフォームの製造方法を特定のものとすることにより、ポリウレタンフォームのアセトン抽出率を低下させようとする場合、、著しく重大であり、配合処方を最適化しても硬化条件が不適当であれば、ポリウレタンフォームのアセトン抽出率を低下させることはできない。すなわち、ポリウレタンの反応完結率を充分に高め、かつ水酸基等を導入してポリウレタン主鎖に取り込ませるように処方した配合成分をポリウレタン主鎖に効果的に組み込む必要がある。反応完結率を高めたり、配合成分をポリウレタン主鎖に組み込む方法としては、型枠内に注入したポリウレタン原料の硬化温度を高くする方法や硬化時間を長くする方法、あるいはポリウレタンフォームを脱型後に再加熱して反応完結率を高める方法などがある。この中で脱型後に再加熱する方法が最も効果的であり、脱型後5分〜2日以内にポリウレタンフォームを好ましくは40〜140℃、より好ましくは60〜110℃において、好ましくは30分〜120時間、より好ましくは1〜48時間加熱する方法が好適である。
【0014】
図1は、本発明の現像剤供給部材を装着した電子写真方式の画像形成装置の一例を示す説明図であって、現像剤供給部材(トナー供給用ローラ)3と潜電潜像を保持した画像形成体1との間に現像剤担持体(現像ローラ)2がその外周面を画像形成体1の表面に近接させた状態で配設され、かつ画像形成体1に紙などの記録媒体8を介して、転写部材(転写ローラ)5を当接させた構造を示している。現像剤供給部材3,現像剤担持体2及び画像形成体1を矢印方向に回転させることにより、現像剤(トナー)が現像剤供給部材3により、現像剤担持体2の表面に供給され、現像剤層形成ブレード4によって均一な薄層に整えられたのち、画像形成体1上の潜像に付着し、該潜像が可視化される。そして画像形成体1と転写部材(転写ローラ)5との間に電界を発生させることにより、画像形成体1上の現像剤(トナー)画像を記録媒体8に転写させる。また、6はクリーニング部材(クリーニングローラ)であり、このクリーニング部材6により、転写後に画像形成体1表面に残留する現像剤が除去される。なお、7は帯電部材(帯電ローラ)である。
画像形成装置として具体的には、普通紙複写機、普通紙ファクシミリ機、レーザビームプリンタ、トナージェットプリンタなどが例示される。
【0015】
【実施例】
次に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
実施例1
グリセリンを出発物質としてエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを付加重合した重量平均分子量5000のポリエーテルポリオール90gを、2,4−トリレンジイソシアネートと2,6−トリレンジイソシアネートを重量比で8:2の混合物20gと混合し、充分に攪拌した後、60℃に保温し、12時間ごとに攪拌を繰り返し、48時間後にポリエーテルポリオールのプレポリマー化を終了した。得られたプレポリマーのイソシアネート含有率は6.7重量%であった。
このプレポリマー100g、水20g、テトラメチルエチレンジアミン(アミン触媒)のジプロピレン溶液(33重量%)0.1g、N−メチルモルフォリン(アミン触媒)0.1g、末端に水酸基を導入したシリコーン整泡剤2.5g、アセチレンブラック2.5gを混合した。この混合物を、円筒の内面がテフロンでコーティングされ、端部が取り外し可能なキャップにより封鎖され、内径17.0mm、長さ210.0mmの円筒形の型枠に4.7ミリリットル注型し、70℃に調整した熱風オーブンで中に8時間放置したところ、ポリウレタンは発泡膨張し、型枠に充満し硬化した。硬化したポリウレタンフォームを型枠の端部のキャップを取り外して脱型し、ロールを通過させてクラッシング処理を施した。ポリウレタンフォームのアセトン抽出率は4.5重量%、密度は0.09g/cm3 、アスカーF硬度は65°であった。
次いで、円筒の端面において円の中心に内径5mmの穴を開け、接着剤を塗布した外径6.0mmで長さが240mmの硫黄快削鋼に亜鉛メッキを施したシャフトを圧入した。60℃のオーブン中で15分間加熱接着処理した後、円筒の外径が16.5mmとなるように砥石で研磨してトナー供給ローラを作製した。
得られたトナー供給ローラを図1に示す画像形成装置に組み込み、8%グレースケール画像を1日に100枚ずつ、延べ50日間で5000枚印刷する試験を行ったところ、試験初期から試験終了まで、画像不良の発生が無い良好な画像が得られた。
【0016】
比較例1
グリセリンを出発物質としてエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを付加重合した重量平均分子量5000のポリエーテルポリオール90g、2,4−トリレンジイソシアネートと2,6−トリレンジイソシアネートを重量比で8:2の混合物20g、水20g、テトラメチルエチレンジアミン0.1g、N−メチルモルフォリン0.1g、末端に水酸基を導入したシリコーン整泡剤2.5g、アセチレンブラック2.5gを混合し、実施例1と同様にして型枠中にポリウレタンフォームを形成した。硬化したポリウレタンフォームを型枠の端部のキャップを取り外して脱型し、ロールを通過させてクラッシング処理を施した。ポリウレタンフォームのアセトン抽出率は7.5重量%、密度は0.09g/cm3 、アスカーF硬度は58°であった。
次いで、実施例1と同様にしてトナー供給ローラを作製し、得られたトナー供給ローラを図1に示す画像形成装置に組み込み、実施例1と同様の試験を行ったところ、印刷開始当初は良好な画像が得られたが、2000枚目から画像不良が表れ、5000枚の印刷時点では、グレースケール画像に濃淡の縞模様が表れという重大な不具合が認められた。画像形成装置を分解して調べたところ、トナー供給ローラの表面にトナーが溶融固着していた。
【0017】
【発明の効果】
本発明の現像剤供給部材は、電子写真方式や静電記録方式の画像形成装置において用いた場合、印刷枚数が増加しても、良好な画像を得ることができ、かつ印刷耐久後にも画像不良を起こさないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の現像剤供給部材を装着した電子写真方式の画像形成装置の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1:画像形成体
2:現像剤担持体
3:現像剤供給部材
4:現像剤層形成ブレード
5:転写部材
6:クリーニング部材
7:帯電部材
8:記録媒体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a developer supply member used in a developing device of an electrophotographic or electrostatic image forming apparatus such as a copying machine, a facsimile, or a printer, and an image forming apparatus equipped with the developer supplying member.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, with the advancement of electrophotographic technology, polyurethane members have attracted attention as image forming apparatuses such as dry electrophotographic apparatuses for charging, developing, transferring, toner supplying, cleaning, and the like. It is used in the form of an elastic roller such as a charging roller, a developing roller, a transfer roller, a toner supply roller, and a cleaning roller, an elastic blade such as a toner layer regulating blade, and a cleaning blade. When the polyurethane member is used for applications such as transfer, toner supply, and cleaning that are particularly required to have low hardness, it is preferable to apply polyurethane foam.
The polyurethane member is produced by reacting and curing a polyisocyanate component and a polyol component. As a method for forming polyurethane into a foam body, a method of introducing a gas by mechanical stirring while blowing a gas such as nitrogen gas at the time of this reaction hardening (mechanical floss method), adding water as a blowing agent to a polyol component, A method of generating carbon dioxide by reaction with an isocyanate component (water foaming method), a low-boiling liquid such as chlorofluorocarbons and low-boiling hydrocarbons is added to a polyol component, and this low-boiling liquid is increased by a temperature rise during reaction curing. There is a method such as a method for vaporizing (foaming agent froth method).
On the other hand, the developer supply member is a member for supplying a developer such as a toner to a developer carrier such as a developing roller, and is usually a polyurethane foam or a silicone foam in which a member such as a metal shaft is disposed in the center. It is used in the form of a roller made of A member made of polyurethane foam is preferred to a member made of silicone foam because the raw material is inexpensive.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, when a toner supply roller made of polyurethane foam is used for a long period of time, depending on how the toner supply roller is used, the toner may melt and adhere to the surface of the toner supply roller, causing image defects.
The present invention has been made in view of the above circumstances, and in a developer supply member made of polyurethane foam at least on its surface, a developer such as toner is melted and fixed on the surface of the developer supply member, thereby causing an image defect. It is an object of the present invention to provide a developer supply member that does not have any.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The inventors of the present invention have intensively studied to achieve the above object. In particular, research was repeated from the viewpoint of preventing the developer from being melted and fixed on the surface of the polyurethane foam forming the surface in contact with the developer in the developer supply member. As a result, it was found that the substance that migrates from the inside of the polyurethane foam to the vicinity of the surface of the polyurethane foam melts the developer such as toner that comes into contact with the developer supply member. Further, when the surface of the developer supply member is formed of polyurethane foam having a low molecular weight component evaluated by the acetone extraction rate and a polyurethane foam having Asker F hardness in a specific range, migration of the substance can be prevented. It has been found that the developer does not melt and adhere to the developer supply member, and when used in an image forming apparatus, a good image can be maintained over a long period without causing image defects. The present invention has been completed based on such findings.
That is, according to the present invention, in a developer supply member that is made of polyurethane foam and is used in contact with a developer, the polyurethane foam is produced using a polyol and a polyisocyanate as main raw materials, and acetone at 90 ° C. is used as a solvent. And a developer supply member having an Asker hardness of 20 to 80 ° and an image forming apparatus equipped with the developer supply member. Is to provide.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A component of the polyurethane foam forming at least the surface of the developer supply member of the present invention that is extracted with acetone as a solvent (acetone extraction component) is acetone at 90 ° C., and is a method that complies with the method for soft rubber of JIS K6350. Refers to the ingredients extracted in The acetone extraction component of the polyurethane foam used in the present invention is 5% by weight or less, preferably 3% by weight or less, by weight of the resin (polyurethane foam). If the resin weight ratio (acetone extraction rate) of this acetone extract component exceeds 5% by weight, the amount of substances transferred to the surface of the developer supply member increases, which causes developer fusion.
The method of setting the acetone extraction rate of polyurethane foam to 5% by weight or less is a method of washing the produced polyurethane foam with steam, a method of immersing the polyurethane foam in ion-exchanged water for a long time, and a polyurethane foam using an organic solvent such as acetone. For example, a method for washing polyurethane, a blending formulation for polyurethane raw materials, and a method for producing polyurethane foam. Among these, the method of specifying the blending formulation of the polyurethane raw material and the polyurethane foam production method is most preferable.
Moreover, the Asker F hardness of the polyurethane foam used by this invention is 20-80 degrees, Preferably it is 30-70 degrees. When the Asker F hardness is less than 20 °, there is a disadvantage that the amount of developer supply is insufficient. When the Asker F hardness exceeds 80 °, the material to be transferred to the surface of the developer supply member and the developer are caused by the pressing force. The inconvenience of fusing occurs.
[0006]
The polyurethane foam forming at least the surface of the developer supply member of the present invention is produced using polyol and polyisocyanate as main raw materials. As the polyisocyanate constituting the polyurethane raw material, aromatic isocyanate or a derivative thereof, aliphatic isocyanate or a derivative thereof, alicyclic isocyanate or a derivative thereof is used. Among these, aromatic isocyanates or derivatives thereof are preferable, and tolylene diisocyanate or derivatives thereof, diphenylmethane diisocyanate or derivatives thereof are particularly preferably used.
Tolylene diisocyanate or derivatives thereof include crude tolylene diisocyanate, 2,4-tolylene diisocyanate, 2,6-tolylene diisocyanate, a mixture of 2,4-tolylene diisocyanate and 2,6-tolylene diisocyanate, these These are urea-modified products, burette-modified products, carbodiimide-modified products, and the like.
As diphenylmethane diisocyanate or a derivative thereof, for example, diphenylmethane diisocyanate or a derivative thereof obtained by phosgenating diaminodiphenylmethane or a derivative thereof is used. Examples of the derivatives of diaminodiphenylmethane include polynuclear bodies, and pure diphenylmethane diisocyanate obtained from diaminodiphenylmethane, polymeric diphenylmethane diisocyanate obtained from a polynuclear body of diaminodiphenylmethane, and the like can be used. As for the number of functional groups of polymeric diphenylmethane diisocyanate, a mixture of pure diphenylmethane diisocyanate and polymeric diphenylmethane diisocyanate having various functional groups is usually used, and the average number of functional groups is preferably from 2.05 to 4.00, more preferably 2. The thing of 50-3.50 is used. Derivatives obtained by modifying these diphenylmethane diisocyanates or their derivatives, such as urethane modified products modified with polyols, dimers formed by uretidione, isocyanurate modified products, carbodiimide / uretonimine modified products, allophanate modified products, urea Modified products, burette modified products, and the like can also be used. Also, several types of diphenylmethane diisocyanate and its derivatives can be blended and used.
[0007]
In the present invention, diphenylmethane diisocyanate or a derivative thereof is preferable among the polyisocyanates when the acetone extraction rate of the polyurethane foam is set to 5% by weight or less by selection of the formulation. Tolylene diisocyanate or its derivatives are preferable from the viewpoint of the strength of the polyurethane foam, but when the polyurethane foam is produced by a one-shot production method in which polyisocyanate and polyol are reacted directly, the acetone extraction rate cannot be reduced to 5% by weight or less. . Therefore, by using a prepolymer method in which a hydroxyl group of a polyol described later is reacted with polyisocyanate in advance to make a prepolymer having a high molecular weight with a chain extender, the acetone extraction rate of polyurethane foam is 5 wt. % Or less. The prepolymer method can also be applied when polyisocyanate other than tolylene diisocyanate or a derivative thereof is used.
As a method of prepolymerizing a polyol with a polyisocyanate in advance, the polyol and the polyisocyanate are put in a suitable container and sufficiently stirred, and the temperature is preferably 30 to 90 ° C., more preferably 40 to 70 ° C., for 6 to 240 hours. A method of keeping the temperature for 24 to 72 hours is preferable. In this case, the ratio of the amount of polyol and polyisocyanate is preferably adjusted so that the isocyanate content of the resulting prepolymer is 4 to 30% by weight, more preferably 6 to 15% by weight. If the isocyanate content is less than 4% by weight, the stability of the prepolymer is impaired, and the prepolymer may be cured during storage, making it impossible to use. If the isocyanate content exceeds 30% by weight, the content of non-prepolymerized polyisocyanate increases, and this polyisocyanate reacts with the polyol component used in the subsequent polyurethane curing reaction and the prepolymerization reaction. The effect of using the prepolymer method is diminished because it cures by a reaction mechanism similar to the one-shot manufacturing method that does not pass.
When the obtained prepolymer is cured with a chain extender, it is necessary to select a chain extender having a specific reaction activity in order to achieve an acetone extraction rate of 5% by weight by selecting a formulation. A chain extender containing 50 to 100% by weight, more preferably 70 to 100% by weight of a chain extender whose terminal molecular structure is a primary hydroxyl group or a primary amino group is suitable. Examples of the chain extender used include ethylene glycol, diethylene glycol, 1,4-butanediol, polyethylene glycol having a molecular weight of 200 to 1000, polytetramethylene ether glycol having a molecular weight of 400 to 3000, glycerin, trimethylolpropane, and sorbitol. Further, water that also serves as a foaming agent can be used as a chain extender.
[0008]
Polyol components constituting the polyurethane raw materials include polyether polyols obtained by addition polymerization of ethylene oxide and propylene oxide, polytetramethylene ether glycols obtained by ring-opening polymerization of tetrahydrofuran, polyester polyols obtained by condensing acid components and glycol components, and caprolactone. A ring-polymerized polyester polyol, polycarbonate diol, or the like can be used. Among these, polyether polyol and polytetramethylene ether glycol are preferable from the viewpoint of hydrolysis resistance.
Polyether polyols obtained by addition polymerization of ethylene oxide and propylene oxide are, for example, water, propylene glycol, ethylene glycol, glycerin, trimethylolpropane, hexanetriol, triethanolamine, diglycerin, pentaerythritol, ethylenediamine, methylglucotite, Examples include aromatic diamines, sorbitol, sucrose, phosphoric acid, etc. as starting materials, and addition polymerization of ethylene oxide and propylene oxide. Especially, water, propylene glycol, ethylene glycol, glycerin, trimethylolpropane, Those starting from hexanetriol are preferred. About the ratio of ethylene oxide and propylene oxide to be added and the microstructure, the ratio of ethylene oxide is preferably 2 to 95% by weight, more preferably 5 to 90% by weight. And what has ethylene oxide added to the terminal is preferably used. Further, the arrangement of ethylene oxide and propylene oxide in the molecular chain is preferably random.
The molecular weight of the polyether polyol is bifunctional when water, propylene glycol, or ethylene glycol is used as a starting material, and preferably has a weight average molecular weight in the range of 300 to 6000, particularly preferably in the range of 400 to 3000. . When glycerin, trimethylolpropane, and hexanetriol are used as starting materials, they are trifunctional and preferably have a weight average molecular weight in the range of 900 to 9000, particularly preferably in the range of 1500 to 6000. Further, a bifunctional polyol and a trifunctional polyol can be appropriately blended and used.
[0009]
Polytetramethylene ether glycol is obtained, for example, by cationic polymerization of tetrahydrofuran, and those having a weight average molecular weight of 400 to 4000, particularly in the range of 650 to 3000 are preferably used. It is also preferable to blend polytetramethylene ether glycols having different molecular weights. Furthermore, polytetramethylene ether glycol obtained by copolymerizing alkylene oxide such as ethylene oxide or propylene oxide can also be used.
It is also preferable to use a blend of polytetramethylene ether glycol and a polyether polyol obtained by addition polymerization of ethylene oxide and propylene oxide. In this case, polytetramethylene ether glycol, addition polymerization of ethylene oxide and propylene oxide was performed. It is preferably used so that the ratio with the polyether polyol is in the range of 95: 5 to 20:80, particularly in the range of 90:10 to 50:50.
In addition to the polyol component, a polymer polyol obtained by modifying the polyol with acrylonitrile, a polyol obtained by adding melamine to the polyol, a diol such as butanediol, a polyol such as trimethylolpropane, or a derivative thereof can be used in combination.
[0010]
Polyurethane raw materials include conductive agents such as electrolytes, conductive materials such as carbon black, fillers such as carbon black and inorganic carbonates, foam stabilizers such as silicone foam stabilizers and various surfactants, phenol and phenylamine, etc. Antioxidants, low friction agents, charge control agents, and the like can be added. In the case where the acetone extraction rate of the polyurethane foam is set to 5% by weight or less by the selection of the blending formulation, it is necessary to thoroughly examine the blending amounts of the electrolyte, carbon black and filler to be added. That is, when a large amount of liquid or grease-like electrolyte or carbon black with a large amount of volatilization (for example, channel black) is blended, the acetone extraction rate increases, while when carbon black with a large oil absorption (for example, acetylene black) or a filler is blended. The acetone extraction rate can be reduced. Also, when blending foam stabilizers such as silicone foam stabilizers and surfactants, incorporate reactive hydroxyl groups into the foam stabilizer and incorporate foam stabilizers into the polyurethane backbone during polyurethane curing by reaction with polyisocyanates. Thus, the acetone extraction rate can be effectively reduced.
As the silicone foam stabilizer, a dimethylpolysiloxane-polyoxyalkylene copolymer or the like is suitably used, and those composed of a dimethylpolysiloxane moiety having a molecular weight of 350 to 15000 and a polyoxyalkylene moiety having a molecular weight of 200 to 4000 are particularly preferable. The molecular structure of the polyoxyalkylene moiety is preferably an addition polymer of ethylene oxide or a co-addition polymer of ethylene oxide and propylene oxide, and its molecular terminal is preferably ethylene oxide. Examples of the surfactant include cationic surfactants, anionic surfactants, ionic surfactants such as amphoteric, and nonionic surfactants such as various polyethers and various polyesters.
The blending amount of the silicone foam stabilizer and various surfactants is preferably 0.1 to 10 parts by weight, and more preferably 0.5 to 5 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the polyurethane material.
The blending amount of the silicone foam stabilizer and various surfactants is preferably 0.1 to 10 parts by weight, and more preferably 0.5 to 5 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the polyurethane raw material.
[0011]
Catalysts used for the curing reaction of polyurethane raw materials include monoamines such as triethylamine and dimethylcyclohexylamine, diamines such as tetramethylethylenediamine, tetramethylpropanediamine and tetramethylhexanediamine, pentamethyldiethylenetriamine, pentamethyldipropylenetriamine, tetra Triamines such as methylguanidine, cyclic amines such as triethylenediamine, dimethylpiperazine, methylethylpiperazine, methylmorpholine, dimethylaminoethylmorpholine, dimethylimidazole, dimethylaminoethanol, dimethylaminoethoxyethanol, trimethylaminoethylethanolamine, methylhydroxy Alcohol amines such as ethyl piperazine and hydroxyethyl morpholine; (Dimethylaminoethyl) ether, ether amines such as ethylene glycol bis (dimethyl) aminopropyl ether, stannous octoate, dibutyltin diacetate, dibutyltin dilaurate, dibutyltin marker peptide, dibutyltin thiocarboxylate, dibutyltin dimaleate, Examples thereof include organometallic compounds such as dioctyl tin marker peptide, dioctyl tin thiocarboxylate, phenylmercury propionate, and lead octenoate. These catalysts may be used alone or in combination of two or more.
[0012]
Methods for forming polyurethane foam include mechanical flossing with mechanical agitation and foaming while mixing inert gas, water foaming with carbon dioxide generated by the reaction of water and polyisocyanate components, low freon and pentane, etc. There is a method such as a blowing agent froth method in which a polyol component is added to a polyol component and the low boiling point compound is vaporized by increasing the temperature during reaction curing. Here, the inert gas used in the mechanical froth method may be an inert gas in the polyurethane reaction. In addition to inert gases in a narrow sense such as helium, argon, xenon, radon, krypton, nitrogen, carbon dioxide, drying The gas which does not react with polyisocyanate, such as air, is mentioned. The density of the polyurethane foam, from the viewpoint of adjusting the Asker F hardness of above, preferably 0.06~0.6g / cm 3, more preferably 0.07~0.4g / cm 3.
[0013]
In the present invention, the polyurethane foam is preferably produced by a water foaming method from the viewpoint of obtaining a polyurethane foam having a bottom density and a low hardness. In the polyurethane foam manufacturing process, the setting of the conditions for curing the polyurethane is to reduce the acetone extraction rate of the polyurethane foam by making the blending formulation of the polyurethane raw material and the polyurethane foam manufacturing method specific. If the curing conditions are unsuitable even if the formulation is optimized, the acetone extraction rate of the polyurethane foam cannot be reduced. That is, it is necessary to effectively incorporate into the polyurethane main chain a compounding component formulated to sufficiently increase the reaction completion rate of the polyurethane and introduce a hydroxyl group into the main chain of the polyurethane. Methods for increasing the reaction completion rate and incorporating the compounding components into the polyurethane main chain include increasing the curing temperature of the polyurethane raw material injected into the mold, increasing the curing time, or reusing the polyurethane foam after demolding. There is a method of increasing the reaction completion rate by heating. Of these, the method of reheating after demolding is the most effective, and within 5 minutes to 2 days after demolding, the polyurethane foam is preferably 40 to 140 ° C., more preferably 60 to 110 ° C., preferably 30 minutes. A method of heating for 120 hours, more preferably 1 to 48 hours is suitable.
[0014]
FIG. 1 is an explanatory view showing an example of an electrophotographic image forming apparatus equipped with a developer supply member of the present invention, which holds a developer supply member (toner supply roller) 3 and a latent electrostatic image. A developer carrier (developing roller) 2 is disposed between the
Specific examples of the image forming apparatus include a plain paper copying machine, a plain paper facsimile machine, a laser beam printer, a toner jet printer, and the like.
[0015]
【Example】
EXAMPLES Next, although an Example demonstrates this invention further more concretely, this invention is not limited at all by these examples.
Example 1
90 g of a polyether polyol having a weight average molecular weight of 5000 obtained by addition polymerization of ethylene oxide and propylene oxide using glycerin as a starting material, and a mixture of 2,4-tolylene diisocyanate and 2,6-tolylene diisocyanate in a weight ratio of 8: 2. After mixing with 20 g and stirring sufficiently, the mixture was kept at 60 ° C., and stirring was repeated every 12 hours. After 48 hours, the prepolymerization of the polyether polyol was completed. The isocyanate content of the obtained prepolymer was 6.7% by weight.
100 g of this prepolymer, 20 g of water, 0.1 g of a dipropylene solution (33% by weight) of tetramethylethylenediamine (amine catalyst), 0.1 g of N-methylmorpholine (amine catalyst), and a silicone foam-stabilized silicone introduced with a hydroxyl group at the terminal 2.5 g of the agent and 2.5 g of acetylene black were mixed. The mixture was cast on a cylindrical form with an inner diameter of 17.0 mm and a length of 210.0 mm, and the inner surface of the cylinder was coated with Teflon and the end was sealed with a removable cap. When left in a hot-air oven adjusted to 0 ° C. for 8 hours, the polyurethane expanded and expanded, filling the mold and cured. The cured polyurethane foam was demolded by removing the cap at the end of the mold, and passed through a roll for crushing treatment. The acetone extraction rate of the polyurethane foam was 4.5% by weight, the density was 0.09 g / cm 3 , and the Asker F hardness was 65 °.
Next, a hole having an inner diameter of 5 mm was made in the center of the circle at the end face of the cylinder, and a shaft made by galvanizing sulfur free-cutting steel having an outer diameter of 6.0 mm and a length of 240 mm coated with an adhesive was press-fitted. After heat-bonding for 15 minutes in an oven at 60 ° C., a toner supply roller was prepared by polishing with a grindstone so that the outer diameter of the cylinder was 16.5 mm.
The obtained toner supply roller was incorporated into the image forming apparatus shown in FIG. 1, and a test was performed to print 5000 sheets of 8% grayscale images 100 times a day for a total of 50 days, from the initial test to the end of the test. A good image free from image defects was obtained.
[0016]
Comparative Example 1
90 g of polyether polyol having a weight average molecular weight of 5000 obtained by addition polymerization of ethylene oxide and propylene oxide using glycerin as a starting material, and 20 g of a mixture of 2,4-tolylene diisocyanate and 2,6-tolylene diisocyanate in a weight ratio of 8: 2. 20 g of water, 0.1 g of tetramethylethylenediamine, 0.1 g of N-methylmorpholine, 2.5 g of a silicone foam stabilizer introduced with a hydroxyl group at the terminal, and 2.5 g of acetylene black were mixed in the same manner as in Example 1. A polyurethane foam was formed in the mold. The cured polyurethane foam was demolded by removing the cap at the end of the mold, and passed through a roll for crushing treatment. The acetone extraction rate of the polyurethane foam was 7.5% by weight, the density was 0.09 g / cm 3 , and Asker F hardness was 58 °.
Next, a toner supply roller was prepared in the same manner as in Example 1, and the obtained toner supply roller was incorporated in the image forming apparatus shown in FIG. 1 and tested in the same manner as in Example 1. However, an image defect was observed from the 2000th sheet, and a serious defect was observed in which a gray-scaled stripe pattern appeared at the time of printing 5000 sheets. When the image forming apparatus was disassembled and examined, the toner was melted and fixed on the surface of the toner supply roller.
[0017]
【The invention's effect】
When the developer supply member of the present invention is used in an electrophotographic or electrostatic recording type image forming apparatus, a good image can be obtained even if the number of printed sheets is increased, and an image defect is also observed after printing durability. It does not cause
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing an example of an electrophotographic image forming apparatus equipped with a developer supply member of the present invention.
[Explanation of symbols]
1: Image forming body 2: Developer carrier 3: Developer supplying member 4: Developer layer forming blade 5: Transfer member 6: Cleaning member 7: Charging member 8: Recording medium
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