JP4284353B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信装置に関する。
無線LAN規格として、IEEE802.11が広く知られており、次世代の無線LAN規格の有力候補の1つに、100Mbpsを超えるスループットを目標とするIEEE802.11nが挙げられる。
IEEE802.11nでは、選択再送用のBitmap(送達確認情報)の保持方法として、Partial State BitmapとFull State Bitmapが定義されており、11n端末(IEEE802.11nに準拠した端末)は、Partial State Bitmapを最低でも1つ持つ事が必須とされている(非特許文献1)。また、11n端末は、Full State Bitmap方式を採用する場合、通信対象の全端末の全データ種別(TID)分のFull State Bitmapを保持する必要がある。従って、Full State Bitmap方式に対応可能で、多数の端末や多数のデータ種別に対応可能な11n端末を実現しようとすると、11n端末に多数のBitmap記憶領域(送達確認情報記憶領域)が必要となってしまい、Bitmap記憶領域用の記憶回路の回路規模が増大してしまう。
特許文献1には、Partial State Bitmap方式を採用した端末の一例が記載されている。当該端末では、Bitmap記憶領域を共用としており、通信対象の全端末の全データ種別分のPartial State Bitmapを保持する必要はない。従って、当該端末では、少数のBitmap記憶領域で多数の端末や多数のデータ種別に対応できるので、Bitmap記憶領域用の記憶回路の回路規模が抑制される。
このような端末では、Bitmap記憶領域が全てBitmapで埋まってしまった場合の対処方法が問題となる。この場合、当該端末は、新たなBitmapを保持する必要が生じても、Bitmap記憶領域の空きがないので、新たなBitmapを保持できない。IEEE802.11nの規定では、このような場合には、何れかのBitmap記憶領域からBitmapを消去し、空いたBitmap記憶領域に新たなBitmapを保持してよいことになっている。このような状況が生じるため、IEEE802.11nの規定上、11n端末は、受信した送達確認要求フレームに対応するBitmapを保持していない場合、全フレームの再送を要求するBitmapを設定した送達確認応答フレームを返信するようになっている。したがって、送達確認要求フレームに対応するBitmapを保持しているかいないかにより、データフレームの再送が多発してしまうおそれがある。その他の対処方法については、IEEE802.11nでは規定されておらず、特許文献1にも記載されていない。
また、特許文献2には、HSDPA方式の呼確立時のQoS(Quality of Service)情報に基づく優先付けに従って、受信データのバッファメモリの解放を行う方法が記載されている。しかしながら、この方法は、受信データそのもののバッファリングに関するものであり、データフレームを受信したか否かという情報を取り扱うBitmapの管理とは、情報の格納方法も格納される情報も大きく異なる。
特開2005−341441号公報 特開2006−33019号公報 "Part11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) specifications: Amendment: Enhancements for Higher Throughput", IEEE P802.11n/D1.0 March 2006.
本発明は、送達確認情報を取り扱う無線通信装置に関し、送達確認情報記憶領域を効率的に使用するための手法を提案することを課題とする。
本発明の実施例は例えば、他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信装置であって、前記他の無線通信装置から、1つ以上のデータフレームを含むフレームを受信するフレーム受信部と、2つ以上の送達確認情報記憶領域を確保可能であり、前記送達確認情報記憶領域がそれぞれ、前記フレームの送達確認情報を記憶するための記憶領域であり、且つ、複数の無線通信装置からのフレームの送達確認情報を記憶するための共通の記憶領域である、記憶部と、前記他の無線通信装置から、前記フレームの送達確認を要求する送達確認要求フレームを受信する送達確認要求フレーム受信部と、前記記憶部に記憶されている前記送達確認情報を利用して、前記送達確認要求フレームに応答する送達確認応答フレームを作成する送達確認応答フレーム作成部と、前記他の無線通信装置に、前記送達確認応答フレームを送信する送達確認応答フレーム送信部と、前記記憶部に記憶されている前記送達確認情報を消去するかどうかを判断し、前記送達確認情報を消去する前記送達確認情報記憶領域を選択する消去判断部と、前記送達確認情報記憶領域から前記送達確認情報を消去する消去制御部とを備えることを特徴とする無線通信装置に係る。
本発明は、送達確認情報を取り扱う無線通信装置に関し、送達確認情報記憶領域を効率的に使用するための手法を提案するものである。
図1は、無線通信システム101のシステム構成図である。該無線通信システム101は、他の無線通信装置111との間で無線通信を行う複数台の無線通信装置111により構成されている。これらの無線通信装置111はここでは、IEEE802.11nに準拠した無線通信装置であるとする。なお、無線通信装置111同士をここでは、111A,B,Cというように、参照番号に添付したアルファベットで区別した。また、無線通信装置111A,B,C,,,をここでは、STA1,2,3,,,と表記した。
図2は、図1の無線通信装置111の機能ブロック図である。当該無線通信装置111は、フレーム作成部201と、フレーム送信部202と、フレーム受信部203と、記憶部301と、送達確認要求フレーム作成部211と、送達確認要求フレーム送信部212と、送達確認要求フレーム受信部213と、送達確認応答フレーム作成部221と、送達確認応答フレーム送信部222と、送達確認応答フレーム受信部223と、消去判断部311と、消去制御部312と、設定破棄フレーム作成部231と、設定破棄フレーム送信部232と、設定破棄フレーム受信部233とを備える。1本線で囲んだ機能ブロックがフレーム送信用の機能ブロックであり、2本線で囲んだ機能ブロックがフレーム受信用の機能ブロックである。フレーム送信に特化させる無線通信装置111にはフレーム受信用の機能ブロックは設けなくてもよく、フレーム受信に特化させる無線通信装置111にはフレーム送信用の機能ブロックは設けなくてもよい。
フレーム作成部201は、1つ以上のデータフレームを含むフレーム(フレームシーケンス)を作成するブロックである。上記データフレームの一例として、IEEE802.11nのQoSデータフレームが、上記フレームの一例として、IEEE802.11nのA-MPDUフレームが挙げられる。フレーム送信部202は、アンテナ等を介して他の無線通信装置111にフレームを送信するブロックである。フレーム受信部203は、アンテナ等を介して他の無線通信装置111からフレームを受信するブロックである。
記憶部301は、フレームの送達確認用の情報である送達確認情報を記憶可能なブロックである。送達確認情報の例として、IEEE802.11nのビットマップが挙げられる。記憶部301には、2つ以上の送達確認情報記憶領域321を確保可能であり、これらの送達確認情報記憶領域321はそれぞれ、フレームの送達確認情報を記憶するための記憶領域であり、且つ、複数の無線通信装置111からのフレームの送達確認情報を記憶するための共通の記憶領域である。なお、送達確認情報がビットマップである場合には適宜、送達確認情報記憶領域321をビットマップ記憶領域321と表記することにする。1つの送達確認情報記憶領域(ビットマップ記憶領域)321には、1つの送達確認情報(ビットマップ)を格納可能である。記憶部301は例えば、1つの半導体メモリで実現されていてもよいし、2つ以上の半導体メモリで実現されていてもよい。
本実施例では、記憶部301に送達確認情報記憶領域321を2つまで確保可能であるとする。図2には、2つの送達確認情報記憶領域321として、第1の送達確認情報記憶領域321−1と第2の送達確認情報記憶領域321−2とが図示されている。これらの送達確認情報記憶領域321はいずれも、複数の無線通信装置111からのフレームの送達確認情報を記憶するための共通の記憶領域である。従って例えば、図2の無線通信装置111がSTA1である場合には、これらの送達確認情報記憶領域321はいずれも、STA2からのフレームの送達確認情報用の記憶領域として使用することもできるし、STA3からのフレームの送達確認情報用の記憶領域として使用することもできる。
送達確認要求フレーム作成部211は、フレームの送達確認を要求する送達確認要求フレームを作成するブロックである。上記送達確認要求フレームの例として、IEEE802.11nのBlock Ack Requestフレームが挙げられる。送達確認要求フレーム送信部212は、アンテナ等を介して他の無線通信装置111に送達確認要求フレームを送信するブロックである。送達確認要求フレーム受信部213は、アンテナ等を介して他の無線通信装置111から送達確認要求フレームを受信するブロックである。
送達確認応答フレーム作成部221は、記憶部301に記憶されている送達確認情報を利用して、送達確認要求フレームに応答する送達確認応答フレームを作成するブロックである。上記送達確認応答フレームの例として、IEEE802.11nのBlock Ackフレームが挙げられる。送達確認応答フレーム送信部222は、アンテナ等を介して他の無線通信装置111に送達確認応答フレームを送信するブロックである。送達確認応答フレーム受信部223は、アンテナ等を介して他の無線通信装置111から送達確認応答フレームを受信するブロックである。
消去判断部311は、記憶部301に記憶されている送達確認情報を消去するかどうかを判断し、送達確認情報を消去する送達確認情報記憶領域321を選択するブロックである。本実施例では、消去判断部311により、送達確認情報記憶領域321−1か送達確認情報記憶領域321−2が選択される事になる。消去判断部311は、送達確認情報を消去する送達確認情報記憶領域321の選択を、送達確認情報を消去するとの判断後に行ってもよいし、送達確認情報を消去するとの判断前に予め行っておいてもよい。消去制御部312は、送達確認情報記憶領域321から送達確認情報を消去するブロックである。本実施例では、消去判断部311により、送達確認情報記憶領域321−1か送達確認情報記憶領域321−2から送達確認情報が消去される事になる。
設定破棄フレーム作成部231は、送達確認情報記憶領域321からの送達確認情報の消去をトリガーとして、選択再送の設定を破棄する設定破棄フレームを作成するブロックである。上記設定破棄フレームの一例として、IEEE802.11nのDELBAフレームが挙げられる。設定破棄フレーム送信部232は、アンテナ等を介して他の無線通信装置111に設定破棄フレームを送信するブロックである。設定破棄フレーム受信部233は、アンテナ等を介して他の無線通信装置111から設定破棄フレームを受信するブロックである。なお、無線通信装置111には更に、選択再送の設定を行う設定フレームを作成する設定フレーム作成部と、設定フレームを送信する設定フレーム送信部と、設定フレームを受信する設定フレーム受信部が存在する。選択再送の設定は、設定フレームに応じて行われ、設定破棄フレームに応じて破棄される。
以上の通り、本実施例の無線通信装置111は、送達確認情報記憶領域321から送達確認情報を消去する消去制御部312を具備する。よって、本実施例では、送達確認情報記憶領域321が全て送達確認情報で埋まってしまった場合の対処方法として、送達確認情報記憶領域321から送達確認情報を消去することが可能となっている。
更に、本実施例の無線通信装置111は、記憶部301に記憶されている送達確認情報を消去するかどうかを判断し、送達確認情報を消去する送達確認情報記憶領域321を選択する消去判断部311を具備する。これにより、本実施例では、これらの判断や選択の内容次第で、送達確認情報を消去する送達確認情報記憶領域321を適切なタイミングで選択することや、送達確認情報を適切な送達確認情報記憶領域321から消去することが可能となる。例えば、消去による損失が比較的大きい送達確認情報を残し、消去による損失が比較的小さい送達確認情報を消去するような制御が可能となる。判断処理や選択処理の具体例については、以下の文中で例示する。
また、本実施例の送達確認情報記憶領域321はそれぞれ、複数の無線通信装置111からのフレームの送達確認情報を記憶するための共通の記憶領域となっている。よって、本実施例では、少数の送達確認情報記憶領域321で、多数の端末や多数のデータ種別に対応可能となっている。
また、本実施例の記憶部301には、そのような共通の送達確認情報記憶領域321を2つ以上確保可能である。これにより、本実施例では、送達確認情報記憶領域321から送達確認情報を消去する際に、上記のように、どの送達確認情報記憶領域321から送達確認情報を消去するかを選択する余地が生じる事になる。なお、記憶部301に確保可能な送達確認情報記憶領域321の最大個数は、2個か3個か4個程が望ましい。送達確認情報記憶領域321の個数が多すぎると、送達確認情報の探索時間の無駄や必要な記憶領域の増大が生じてしまうからである。
さて、消去判断部311は例えば、後述のように、記憶部301に記憶されている各送達確認情報について、該送達確認情報に関する情報や該送達確認情報の対応フレームに関する情報を取得し、当該情報に基づいて、送達確認情報を消去する送達確認情報記憶領域321を選択する。また、消去判断部311は例えば、後述のように、記憶部301に記憶されている各送達確認情報と、新たに受信されたフレームの送達確認情報とについて、該送達確認情報に関する情報や該送達確認情報の対応フレームに関する情報を取得し、当該情報に基づいて、送達確認情報を消去する送達確認情報記憶領域321を選択する、又は新たに受信されたフレームの破棄を決定する。
送達確認情報に関する情報の例は、後述の第1,第4具体例にて説明される。送達確認情報に関する情報の例としては、送達確認情報の更新に関する情報等が挙げられる。送達確認情報の対応フレームに関する情報の例は、後述の第2,第3,第5具体例にて説明される。送達確認情報の対応フレームに関する情報の例としては、送達確認情報の対応フレームの受信や種別に関する情報等が挙げられる。これらの情報の取得方法の例としては、消去判断部311が算出する、消去判断部311が他のブロックから受け取る、無線通信装置111が他の装置から受信する等の方法が挙げられる。
以下、無線通信装置111により実行される無線通信処理の種々の具体例について説明する。以下の具体例は、IEEE802.11nに準拠した無線通信処理を例として説明される。
(第1具体例)
図3は、無線通信処理の第1具体例に関するシーケンス図である。図3では、STA1がフレームシーケンスの受信側、STA2及びSTA3がフレームシーケンスの送信側となっている。
先ず、TID=5のQoS データフレームを6個集約したA-MPDUフレームが、STA2で作成され、STA2からSTA1に送信される(S101)。STA1は、アンテナを介してこのA-MPDUフレームを受信し、受信したA-MPDUフレームの解析を行う。この解析結果は、STA1の消去判断部311に通知される。
次に、消去判断部311は、保持しているBitmapの中に、送信元アドレスとTIDの両方が上記A-MPDUフレームと一致するものがないと判断する。続いて、消去判断部311は、STA1のBitmap記憶領域321に空きがあると判断し、STA1のフレーム受信部203が、受信結果「111101」をBitmap記憶領域321−1(Bitmap1)に格納する。当該受信結果は、第1,第2,第3,第4,第6のQoS データフレームが正しく受信されたことと、第5のQoS データフレームが正しく受信されなかったことを表す。STA1の記憶部301には、Bitmap1のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA2)と、データフレームのデータ種別(TID=5)が格納される。
次に、TID=6のQoS データフレームを6個集約したA-MPDUフレームが、STA3で作成され、STA3からSTA1に送信される(S102)。STA1は、アンテナを介してこのA-MPDUフレームを受信し、受信したA-MPDUフレームの解析を行う。この解析結果は、STA1の消去判断部311に通知される。
次に、消去判断部311は、保持しているBitmapの中に、送信元アドレスとTIDの両方が上記A-MPDUフレームと一致するものがないと判断する。続いて、消去判断部311は、STA1のBitmap記憶領域321に空きがあると判断し、STA1のフレーム受信部203が、受信結果「010000」をBitmap記憶領域321−2(Bitmap2)に格納する。当該受信結果は、第2のQoS データフレームが正しく受信されたことと、第1,第3,第4,第5,第6のQoS データフレームが正しく受信されなかったことを表す。STA1の記憶部301には、Bitmap2のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA3)と、データフレームのデータ種別(TID=6)が格納される。
次に、TID=5のA-MPDUフレームの送達確認を要求するBlock Ack Requestフレームが、STA2において作成され、STA2からSTA1に送信される(S111)。STA1は、アンテナを介してこのBlock Ack Requestフレームを受信し、受信したBlock Ack Requestフレームの解析を行う。この解析結果は、STA1の消去判断部311に通知される。
次に、消去判断部311は、保持しているBitmapの中に、送信元アドレスとTIDの両方が上記Block Ack Requestフレームと一致するものがあるかどうかを判断する。そして、消去判断部311は、Bitmap1からBitmapを取り出す。当該Bitmapには、TID=5のA-MPDUフレームの受信結果「111101」が格納されている。そして、消去判断部311は、Bitmap1からBitmapを取り出した事をトリガーとして、当該Bitmapとその送信元アドレスとそのTIDを、STA1の送達確認応答フレーム作成部221に通知する。
次に、上記Block Ack Requestフレームに応答するBlock Ackフレームが、STA1において上記Bitmapを利用して作成され、上記Block Ack Requestフレームの受信完了からSIFS後にSTA1からSTA2に送信される(S112)。STA2は、アンテナを介してこのBlock Ackフレームを受信し、受信したBlock Ackフレームの解析を行う。
上記Block Ackフレームの送信後、STA1の送達確認応答フレーム送信部222は、Bitmap1のBitmapがA-MPDUフレームの受信から現在まで更新されていないBitmapである旨を、STA1の消去判断部311に通知する。送達確認応答フレーム送信部222が、上記Block Ackフレームの送信をトリガーとして、消去判断部311への当該通知を行い、消去判断部311が、そのトリガーを元に、Bitmap1のBitmapを次の消去対象とする旨をSTA1の消去制御部312に通知するようにしてもよい。
次に、TID=7のQoS データフレームを3個集約したA-MPDUフレームが、STA2で作成され、STA2からSTA1に送信される(S121)。STA1は、アンテナを介してこのA-MPDUフレームを受信し、受信したA-MPDUフレームの解析を行う。この解析結果は、STA1の消去判断部311に通知される。
次に、消去判断部311は、保持しているBitmapの中に、送信元アドレスとTIDの両方が上記A-MPDUフレームと一致するものがないと判断する。続いて、消去判断部311は、STA1のBitmap記憶領域321に空きがないため、保持しているBitmapを消去する必要があると判断し、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する(S122)。消去判断部311はここでは、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を、Bitmapの更新の有無に基づいて選択する。消去判断部311はここでは、Bitmap1のBitmapがA-MPDUフレームの受信から現在まで更新されていないため、Bitmap1のBitmapを消去するよう、STA1の消去制御部312に指示する。これに応じて、消去制御部312は、Bitmap1のBitmapとその付随情報とを、STA1の記憶部301から消去する(S123)。
続いて、STA1のフレーム受信部203が、TID=7のA-MPDUフレームの受信結果「011」をBitmap1に格納する。当該受信結果は、第2,第3のQoS データフレームが正しく受信されたことと、第1のQoS データフレームが正しく受信されなかったことを表す。STA1の記憶部301には、Bitmap1のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA2)と、QoSデータフレームのデータ種別(TID=7)が格納される。
更に、Bitmap1からのBitmapの消去をトリガーとして、STA1の消去判断部311からSTA1の設定破棄フレーム作成部231に、TID=5のA-MPDUフレームの選択再送の設定を破棄するDELBAフレームを作成するよう指示が出され、当該DELBAフレームが、設定破棄フレーム作成部231により作成されてもよい(S124)。この場合、当該DELBAフレームは、IEEE802.11eのEDCA方式に基づいたキャリアセンスとバックオフの実行後に、STA1からSTA2に送信される。そして、STA2は、アンテナを介して当該DELBAフレームを受信し、受信したDELBAフレームの解析を行う。これにより、STA2は、TID=5のA-MPDUフレームのBitmapが消去されたことを、Block Ack Requestフレームを送信せずに認識することができる。よって、無駄なBlock Ack Requestフレームの発生が抑制される。なお、S124による選択再送の設定の破棄は、S101の前に選択再送の設定が行われている事が前提となる。
以上のように、第1具体例の無線通信装置101は、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を、Bitmapの更新の有無に基づいて選択する。ここでは、A-MPDUフレームの受信時から更新のないBitmapが記憶されているBitmap記憶領域321が、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321として選択されている。
更新のないBitmapは、送信側で既にBitmapを受信出来ている可能性が高く、受信側で保持する必要性は低い。従って、更新のないBitmapを優先的に消去することで、未だ送信側で受信出来ていないBitmapを優先的に残すことができる。このようにして、第1具体例では、数に限りのあるBitmap記憶領域321が効率的に使用される。
そして、更新のないBitmapは、送信側で既にBitmapを受信出来ている可能性が高いため、送信側からBlock Ack Requestフレームが送られて来る可能性が低い。従って、更新のないBitmapを優先的に消去することで、データフレームの再送を減らすことができる。これにより、第1具体例では、データフレームの再送による無線伝搬路の占有時間が短くなり、スループットが向上する。
なお、本実施例では、Bitmapの更新は、A-MPDUフレームの受信時又はBlock Ack Requestフレームの受信時に実行される。本実施例では、フレーム受信部203又は送達確認要求フレーム受信部213から消去判断部311に、Bitmapの更新に関する指示が出され、消去判断部311により、Bitmapの更新が実行される。
以下、Bitmap記憶領域321の優先付けについて説明する。
消去判断部311は、Bitmap記憶領域321の優先付けを行うという形で、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321の選択を行ってもよい。この際、消去判断部311は、Bitmap記憶領域321からのBitmapの消去、送達確認要求フレームの受信、送達確認応答フレームの送信、又は所定時間の経過をトリガーとして、所定のBitmap記憶領域321からBitmapを消去するための優先付けを行ってもよい。この場合、消去制御部312は、当該優先付けに従って、当該所定のBitmap記憶領域321からBitmapを消去する事になる。
例えば、消去判断部311は、Bitmap1のBitmapに係る送達確認要求フレームの受信時や送達確認応答フレームの送信時において当該Bitmapが更新のないBitmapである場合には、当該送達確認要求フレームの受信や当該送達確認応答フレームの送信をトリガーとして、Bitmap1のBitmapが次回のBitmap消去時の消去対象となるような優先付けを行ってもよい。この場合、消去制御部312は、次回のBitmap消去時に、当該優先付けに従って、Bitmap1のBitmapを消去する事になる。
例えばまた、消去判断部311は、Bitmap1からのBitmapの消去をトリガーとして、残りのBitmapであるBitmap2のBitmapが次回のBitmap消去時の消去対象となるような優先付けを行ってもよい。この場合、次回のBitmap消去時に、消去制御部312は、当該優先付けに従って、Bitmap2のBitmapを消去する事になる。
例えばまた、消去判断部311は、一定時間のタイマーが切れるのをトリガーとして、所定のBitmap記憶領域のBitmapが次回のBitmap消去時の消去対象となるような優先付けを行ってもよい。この場合、消去制御部312は、次回のBitmap消去時に、当該優先付けに従って、当該所定のBitmap記憶領域のBitmapを消去する事になる。
以上のように、Bitmap記憶領域321の優先付けを行うタイミングとしては、様々なタイミングが考えられる。送達確認要求フレームの受信や送達確認応答フレームの送信をトリガーとする優先付けには例えば、Bitmapの探索結果を利用して優先付けを行う場合に、送達確認応答フレーム作成用のBitmap探索と優先付け用のBitmap探索とを一元化できるというメリットがある。Bitmap記憶領域321からのBitmapの消去をトリガーとする優先付けには例えば、新たな優先付けの設定が望まれるBitmap消去時に合わせて新たな優先付けが実施されるというメリットがある。所定時間の経過をトリガーとする優先付けには例えば、優先付けが定期的に更新されるというメリットがある。
なお、Bitmap記憶領域321の優先付けでは、各Bitmap記憶領域321に優先順位が付与されるようにしてもよいし、次回のBitmap消去時に消去対象となるBitmap記憶領域321だけが規定されるようにしてもよい。また、第1具体例におけるBitmap記憶領域321の優先付けは、後述の他の具体例にも適用可能である。
以下、Block Ack Requestフレーム、Block Ackフレーム、QoSデータフレーム、及びA-MPDUフレームのデータ構造の例について説明する。
図4Aは、Block Ack Requestフレームのフレーム構造の例を表す。図4AのBlock Ack Requestフレームは、Frame Controlフィールド、Duration/IDフィールド、RAフィールド、TAフィールド、BAR Controlフィールド、Block Ack Starting Sequence Controlフィールド、FCSフィールド等により構成される。
Frame Controlフィールドには、当該フレームがBlock Ack Requestフレームである事を示すデータが設定される。Duration/IDフィールドには、当該フレーム以降に無線帯域を占有したい時間が設定される。RAフィールドには、当該フレームの宛先のアドレスが設定される。TAフィールドには、当該フレームの送信元のアドレスが設定される。BAR Controlフィールドには、送達確認を要求するA-MPDUフレームのTID(データ種別)等が設定される。Block Ack Starting Sequence Controlフィールドには、何番のデータからの送達確認が欲しいか等が設定される。FCSフィールドには、当該フレームの誤り検査用のデータが設定される。
図4Bは、Block Ackフレームのフレーム構造の例を表す。図4BのBlock Ackフレームは、Frame Controlフィールド、Duration/IDフィールド、RAフィールド、TAフィールド、BA Controlフィールド、Block Ack Starting Sequence Controlフィールド、Block Ack Bitmapフィールド、FCSフィールド等により構成される。
Frame Controlフィールドには、当該フレームがBlock Ackフレームである事を示すデータが設定される。Duration/IDフィールドには、当該フレーム以降に無線帯域を占有したい時間が設定される。RAフィールドには、当該フレームの宛先のアドレスが設定される。TAフィールドには、当該フレームの送信元のアドレスが設定される。BA Controlフィールドには、送達確認を要求されたA-MPDUフレームのTID(データ種別)等が設定される。Block Ack Starting Sequence Controlフィールドには、何番のデータからの送達確認であるか等が設定される。Block Ack Bitmapフィールドには、送達確認を要求されたA-MPDUフレームのBitmapが設定される。FCSフィールドには、当該フレームの誤り検査用のデータが設定される。
図4Cは、QoSデータフレームのフレーム構造の例を表す。図4CのQoSデータフレームは、Frame Controlフィールド、Duration/IDフィールド、Addressフィールド、Sequence Controlフィールド、QoS Controlフィールド、HT Controlフィールド、Frame Bodyフィールド、FCSフィールド等により構成される。
Frame Controlフィールドには、当該フレームがQoSデータフレームである事を示すデータが設定される。Duration/IDフィールドには、当該フレーム以降に無線帯域を占有したい時間が設定される。Addressフィールドには、当該フレームの宛先のアドレスや当該フレームの送信元のアドレスが格納される。Sequence Controlフィールドには、データ番号等が設定される。QoS Controlフィールドには、TID(データ種別)等が設定される。Frame Bodyフィールドには、データフレームの内容が格納される。FCSフィールドには、当該フレームの誤り検査用のデータが設定される。
図4Dは、A-MPDUサブフレームのフレーム構造の例を表す。A-MPDUフレームは、1つ以上のA-MPDUサブフレームを含んでいる。図4DのA-MPDUサブフレームは、MPDUの先頭と末尾にそれぞれ、MPDU DelimiterとPaddingを付加した構造となっている。MPDUには、1つのQoSデータフレームが格納される。MPDU Delimiterは、MPDU lengthフィールド、CRCフィールド、Unique patternフィールド等により構成される。
MPDU lengthフィールドには、MPDUの長さが設定される。CRCフィールドには、当該フレームの誤り検査用のデータが設定される。Unique patternフィールドには、ASCIIコードで「N」を示す「0x4e」が設定される。
なお、A-MPDUサブフレームの末尾のPaddingは、当該A-MPDUサブフレームの長さを4Octetsの整数倍にするために付加されるデータである。なお、Paddingは、A-MPDUフレームの末尾のA-MPDUサブフレームには付加されない。
(第2具体例)
図5は、無線通信処理の第2具体例に関するシーケンス図である。図5では、STA1がフレームシーケンスの受信側、STA2及びSTA3がフレームシーケンスの送信側となっている。第2具体例は第1具体例の変形例であり、第2具体例については第1具体例との相違点を中心に説明する。
先ず、TID=5のQoS データフレームを6個集約したA-MPDUフレームが、STA2で作成され、STA2からSTA1に送信される(S101)。STA1は、アンテナを介してこのA-MPDUフレームを受信し、受信したA-MPDUフレームの解析を行う。この解析結果は、STA1の消去判断部311に通知される。
次に、消去判断部311は、保持しているBitmapの中に、送信元アドレスとTIDの両方が上記A-MPDUフレームと一致するものがないと判断する。続いて、消去判断部311は、STA1のBitmap記憶領域321に空きがあると判断し、受信結果「111101」をBitmap記憶領域321−1(Bitmap1)に格納する。STA1の記憶部301には、Bitmap1のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA2)と、データフレームのデータ種別(TID=5)が格納される。
次に、TID=6のQoS データフレームを6個集約したA-MPDUフレームが、STA3で作成され、STA3からSTA1に送信される(S102)。STA1は、アンテナを介してこのA-MPDUフレームを受信し、受信したA-MPDUフレームの解析を行う。この解析結果は、STA1の消去判断部311に通知される。
次に、消去判断部311は、保持しているBitmapの中に、送信元アドレスとTIDの両方が上記A-MPDUフレームと一致するものがないと判断する。続いて、消去判断部311は、STA1のBitmap記憶領域321に空きがあると判断し、受信結果「010000」をBitmap記憶領域321−2(Bitmap2)に格納する。STA1の記憶部301には、Bitmap2のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA3)と、データフレームのデータ種別(TID=6)が格納される。
次に、TID=7のQoS データフレームを3個集約したA-MPDUフレームが、STA2で作成され、STA2からSTA1に送信される(S121)。STA1は、アンテナを介してこのA-MPDUフレームを受信し、受信したA-MPDUフレームの解析を行う。この解析結果は、STA1の消去判断部311に通知される。
次に、消去判断部311は、保持しているBitmapの中に、送信元アドレスとTIDの両方が上記A-MPDUフレームと一致するものがないと判断する。続いて、消去判断部311は、STA1のBitmap記憶領域321に空きがないため、保持しているBitmapを消去する必要があると判断し、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する(S122)。S122の具体的内容については次に述べる。TID=7のA-MPDUフレームの受信結果「011」は、一時的に保持する仮Bitmapとして、送信元アドレス(STA2)とQoSデータフレームのデータ種別(TID=7)と共に、S123まで消去判断部311により一時的に保持される。
(2−1)
S122にて、消去判断部311は例えば、記憶部301に記憶されている各Bitmapについて、正しく受信されたQoSデータフレームの個数を取得し、当該個数に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する。当該個数はここでは、消去判断部311が各Bitmapに基づいて算出するとするが、フレーム受信部203で当該個数を算出し、その結果をフレーム受信部203が消去判断部311に通知しても良い。
例えば、Bitmap1のBitmapには、A-MPDUフレームの受信結果「111101」が格納され、Bitmap2のBitmapには、A-MPDUフレームの受信結果「010000」が格納されているとする。この場合、Bitmap1のBitmapにおける正しく受信されたQoSデータフレームの個数は、5個であり、Bitmap2のBitmapにおける正しく受信されたQoSデータフレームの個数は、1個である。従って、消去判断部311はここでは、正しく受信されたQoSデータフレームの個数が最も少ないBitmap2のBitmapを消去するよう、STA1の消去制御部312に指示する。これに応じて、消去制御部312は、Bitmap2のBitmapとその付随情報とを、STA1の記憶部301から消去する(S123)。
続いて、消去判断部311は、TID=7のA-MPDUフレームの受信結果「011」をBitmap2に格納する。STA1の記憶部301には、Bitmap2のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA2)と、QoSデータフレームのデータ種別(TID=7)が格納される。
以上のように、本例の無線通信装置101は、記憶部301に記憶されている各Bitmapについて、正しく受信されたQoSデータフレームの個数を取得し、当該個数に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する。ここでは、正しく受信されたQoSデータフレームの個数が最も少ないBitmapが記憶されているBitmap記憶領域321が、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321として選択されている。
Bitmapを消去すると、送達確認の際に、当該Bitmapに係る全QoSデータフレームが再送されることになる。よって、正しく受信された個数が多いBitmapを消去すると、正しく受信されたにも拘らず再送対象となるQoSデータフレームが多数発生してしまい、無駄が多い。しかし、正しく受信された個数が少ないBitmapを消去すれば、正しく受信されたにも拘らず再送対象となるQoSデータフレームはあまり発生せず、無駄が少ない。従って、正しく受信された個数が少ないBitmapを優先的に消去することで、消去すると無駄の多いBitmapを優先的に残すことができる。このようにして、本例では、数に限りのあるBitmap記憶領域321が効率的に使用される。
また、正しく受信されたQoSデータフレームの個数が多いということは一般に、再送が必要なQoSデータフレームの個数が少ないということを意味する。従って、正しく受信されたQoSデータフレームの個数が多いBitmapを優先的に残すことで、データフレームの再送を減らすことができる。これにより、本例では、データフレームの再送による無線伝搬路の占有時間が短くなり、スループットが向上する。
なお、消去判断部311は、Bitmap記憶領域321からのBitmapの消去をトリガーとして、所定のBitmap記憶領域321からBitmapを消去するための優先付けを行ってもよい。例えば、Bitmap2からBitmapが消去された直後、Bitmap1のBitmapにおける正しく受信されたQoSデータフレームの個数が5個となっており、Bitmap2の新たなBitmapにおける正しく受信されたQoSデータフレームの個数が2個となっているため、正しく受信されたQoSデータフレームの個数が最も少ないBitmap2の新たなBitmapが次回の消去対象となるような優先付けがなされる、といった具合である。
(2−2)
S122にて、消去判断部311は例えば、記憶部301に記憶されている各Bitmapと、新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmap(仮Bitmap)とについてそれぞれ、正しく受信されたQoSデータフレームの個数を取得し、当該個数に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する、又は新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmap(仮Bitmap)の破棄を決定するようにしてもよい。即ち、消去するBitmapの選択が、仮Bitmapを含めて実行されるようにしてもよい。
例えば、Bitmap1のBitmapには、A-MPDUフレームの受信結果「111101」が格納され、Bitmap2のBitmapには、A-MPDUフレームの受信結果「010000」が格納され、仮Bitmapには、A-MPDUフレームの受信結果「011」が格納されているとする。この場合、Bitmap1のBitmapにおける正しく受信されたQoSデータフレームの個数は、5個であり、Bitmap2のBitmapにおける正しく受信されたQoSデータフレームの個数は、1個であり、仮Bitmapにおける正しく受信されたQoSデータフレームの個数は、2個である。従って、消去判断部311はここでは、正しく受信されたQoSデータフレームの個数が最も少ないBitmap2のBitmapを消去するよう、STA1の消去制御部312に指示する。これに応じて、消去制御部312は、Bitmap2のBitmapとその付随情報とを、STA1の記憶部301から消去する(S123)。
続いて、消去判断部311は、TID=7のA-MPDUフレームの受信結果「011」をBitmap2に格納する。STA1の記憶部301には、Bitmap2のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA2)と、QoSデータフレームのデータ種別(TID=7)が格納される。
以上のように、本例の無線通信装置101は、記憶部301に記憶されている各Bitmapと、新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmapとについて、正しく受信されたQoSデータフレームの個数を取得し、当該個数に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する、又は新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmapの破棄を決定する。従って、2−2の処理では、2−1と同様の処理が、仮Bitmapまで含めて実行されることになる。
本例では、正しく受信されたQoSデータフレームの個数が最も少ないBitmapが、消去するBitmapとして選択されている。これは特に、正しく受信されたQoSデータフレームの個数が少ない仮Bitmapを取り扱う際に有効である。
(第3具体例)
図6は、無線通信処理の第3具体例に関するシーケンス図である。図6では、STA1がフレームシーケンスの受信側、STA2及びSTA3がフレームシーケンスの送信側となっている。第3具体例は第1具体例の変形例であり、第3具体例については第1具体例との相違点を中心に説明する。
先ず、TID=5のQoS データフレームを6個集約したA-MPDUフレームが、STA2で作成され、STA2からSTA1に送信される(S101)。該A-MPDUフレームの各QoS データフレームのフレーム長は、50Octetsであるとする。STA1は、アンテナを介してこのA-MPDUフレームを受信し、受信したA-MPDUフレームの解析を行う。この解析結果は、STA1の消去判断部311に通知される。
次に、消去判断部311は、保持しているBitmapの中に、送信元アドレスとTIDの両方が上記A-MPDUフレームと一致するものがないと判断する。続いて、消去判断部311は、STA1のBitmap記憶領域321に空きがあると判断し、受信結果「111101」をBitmap記憶領域321−1(Bitmap1)に格納する。STA1の記憶部301には、Bitmap1のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA2)と、データフレームのデータ種別(TID=5)と、正しく受信されたQoS データフレームの合計長(250Octets)と、受信された全QoS データフレームの合計長(300Octets)と、受信された全QoS データフレームの合計受信時間(450usec)が格納される。これらの合計長や合計受信時間は、フレーム受信部203でフレームを解析した後に算出した結果を、フレーム受信部203が消去判断部311に通知したものでも良いし、消去判断部311自身が算出したものでも良い。
次に、TID=6のQoS データフレームを6個集約したA-MPDUフレームが、STA3で作成され、STA3からSTA1に送信される(S102)。該A-MPDUフレームの各QoS データフレームのフレーム長は、1000Octetsであるとする。STA1は、アンテナを介してこのA-MPDUフレームを受信し、受信したA-MPDUフレームの解析を行う。この解析結果は、STA1の消去判断部311に通知される。
次に、消去判断部311は、保持しているBitmapの中に、送信元アドレスとTIDの両方が上記A-MPDUフレームと一致するものがないと判断する。続いて、消去判断部311は、STA1のBitmap記憶領域321に空きがあると判断し、受信結果「011100」をBitmap記憶領域321−2(Bitmap2)に格納する。STA1の記憶部301には、Bitmap2のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA3)と、データフレームのデータ種別(TID=6)と、正しく受信されたQoS データフレームの合計長(3000Octets)と、受信された全QoS データフレームの合計長(6000Octets)と、受信された全QoS データフレームの合計受信時間(400usec)が格納される。これらの合計長や合計受信時間は、フレーム受信部203でフレームを解析した後に算出した結果を、フレーム受信部203が消去判断部311に通知したものでも良いし、消去判断部311自身が算出したものでも良い。
次に、TID=7のQoS データフレームを3個集約したA-MPDUフレームが、STA2で作成され、STA2からSTA1に送信される(S121)。該A-MPDUフレームの各QoS データフレームのフレーム長は、50Octetsであるとする。STA1は、アンテナを介してこのA-MPDUフレームを受信し、受信したA-MPDUフレームの解析を行う。この解析結果は、STA1の消去判断部311に通知される。
次に、消去判断部311は、保持しているBitmapの中に、送信元アドレスとTIDの両方が上記A-MPDUフレームと一致するものがないと判断する。続いて、消去判断部311は、STA1のBitmap記憶領域321に空きがないため、保持しているBitmapを消去する必要があると判断し、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する(S122)。S122の具体的内容については次に述べる。TID=7のA-MPDUフレームの受信結果「011」は、一時的に保持する仮Bitmapとして、送信元アドレス(STA2)と、QoSデータフレームのデータ種別(TID=7)と、正しく受信されたQoS データフレームの合計長(100Octets)と、受信された全QoS データフレームの合計長(150Octets)と、受信された全QoS データフレームの合計受信時間(270usec)と共に、S123まで消去判断部311により一時的に保持される。これらの合計長や合計受信時間は、フレーム受信部203でフレームを解析した後に算出した結果を、フレーム受信部203が消去判断部311に通知したものでも良いし、消去判断部311自身が算出したものでも良い。
(3−1)
S122にて、消去判断部311は例えば、記憶部301に記憶されている各Bitmapについて、正しく受信されたQoSデータフレームの合計長を取得し、当該合計長に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する。消去判断部311はここでは、当該合計長として、各Bitmapの付随情報として記憶部301に格納されている合計長を取得する。
Bitmap1のBitmapにおける正しく受信されたQoSデータフレームの合計長は、250Octetsであり、Bitmap2のBitmapにおける正しく受信されたQoSデータフレームの合計長は、3000Octetsである。従って、消去判断部311はここでは、正しく受信されたQoSデータフレームの合計長が最も短いBitmap1のBitmapを消去するよう、STA1の消去制御部312に指示する。これに応じて、消去制御部312は、Bitmap1のBitmapとその付随情報とを、STA1の記憶部301から消去する(S123)。
続いて、消去判断部311は、TID=7のA-MPDUフレームの受信結果「011」をBitmap1に格納する。STA1の記憶部301には、Bitmap1のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA2)と、QoSデータフレームのデータ種別(TID=7)と、正しく受信されたQoS データフレームの合計長(100Octets)と、受信された全QoS データフレームの合計長(150Octets)と、受信された全QoS データフレームの合計受信時間(270usec)が格納される。
以上のように、本例の無線通信装置101は、記憶部301に記憶されている各Bitmapについて、正しく受信されたQoSデータフレームの合計長を取得し、当該合計長に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する。ここでは、正しく受信されたQoSデータフレームの合計長が最も短いBitmapが記憶されているBitmap記憶領域321が、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321として選択されている。
3−1の処理の利点は、2−1の処理と同様である。しかしながら、ここで考慮すべきは、正しく受信されたQoSデータフレームの個数が少なくても、正しく受信されたQoSデータフレームの合計長が長ければ、Bitmap消去に伴う「無駄」や「データフレームの再送負担」は大きいということである。本例によれば、正しく受信されたQoSデータフレームの合計長を考慮した効果的なBitmap消去が実現される。
(3−2)
S122にて、消去判断部311は例えば、記憶部301に記憶されている各Bitmapと、新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmap(仮Bitmap)とについてそれぞれ、正しく受信されたQoSデータフレームの合計長を取得し、当該合計長に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する、又は新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmap(仮Bitmap)の破棄を決定するようにしてもよい。即ち、消去するBitmapの選択が、仮Bitmapを含めて実行されるようにしてもよい。
Bitmap1のBitmapにおける正しく受信されたQoSデータフレームの合計長は、250Octetsであり、Bitmap2のBitmapにおける正しく受信されたQoSデータフレームの合計長は、3000Octetsであり、仮Bitmapにおける正しく受信されたQoSデータフレームの合計長は、100Octetsである。従って、消去判断部311はここでは、正しく受信されたQoSデータフレームの合計長が最も短い仮Bitmapの破棄を決定し、保持している仮Bitmapとその付随情報とを破棄する(S123)。
以上のように、本例の無線通信装置101は、記憶部301に記憶されている各Bitmapと、新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmapとについて、正しく受信されたQoSデータフレームの合計長を取得し、当該合計長に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する、又は新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmapの破棄を決定する。従って、3−2の処理では、3−1と同様の処理が、仮Bitmapまで含めて実行されることになる。
本例では、正しく受信されたQoSデータフレームの合計長が最も短いBitmapが、消去するBitmapとして選択されている。これは特に、正しく受信されたQoSデータフレームの合計長が短い仮Bitmapを取り扱う際に有効である。
(3−3)
S122にて、消去判断部311は例えば、記憶部301に記憶されている各Bitmapについて、受信された全QoSデータフレームの合計長を取得し、当該合計長に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択してもよい。消去判断部311はここでは、当該合計長として、各Bitmapの付随情報として記憶部301に格納されている合計長を取得する。
Bitmap1のBitmapにおける受信された全QoSデータフレームの合計長は、300Octetsであり、Bitmap2のBitmapにおける受信された全QoSデータフレームの合計長は、6000Octetsである。従って、消去判断部311はここでは、受信された全QoSデータフレームの合計長が最も短いBitmap1のBitmapを消去するよう、STA1の消去制御部312に指示する。これに応じて、消去制御部312は、Bitmap1のBitmapとその付随情報とを、STA1の記憶部301から消去する(S123)。
続いて、消去判断部311は、TID=7のA-MPDUフレームの受信結果「011」をBitmap1に格納する。STA1の記憶部301には、Bitmap1のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA2)と、QoSデータフレームのデータ種別(TID=7)と、正しく受信されたQoS データフレームの合計長(100Octets)と、受信された全QoS データフレームの合計長(150Octets)と、受信された全QoS データフレームの合計受信時間(270usec)が格納される。
以上のように、本例の無線通信装置101は、記憶部301に記憶されている各Bitmapについて、受信されたQoSデータフレームの合計長を取得し、当該合計長に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する。ここでは、受信されたQoSデータフレームの合計長が最も短いBitmapが記憶されているBitmap記憶領域321が、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321として選択されている。
3−3の処理の利点は、3−1の処理と同様である。しかしながら、ここで考慮すべきは、データフレームの再送負担を規定するのは、正しく受信されたQoSデータフレームの合計長ではなく、受信された全QoSデータフレームの合計長であるという点である。本例によれば、受信された全QoSデータフレームの合計長が短いBitmapを優先的に消去することで、データフレームの再送をより効果的に減らすことができる。
なお、消去判断部311は、受信された全QoSデータフレームの合計長に代わり、受信された全QoSデータフレームの個数に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択してもよい。即ち、受信されたQoSデータフレームの合計長を、受信されたQoSデータフレームの個数に置き換えて、3−3の処理を第2具体例に転用してもよい。
(3−4)
S122にて、消去判断部311は例えば、記憶部301に記憶されている各Bitmapと、新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmap(仮Bitmap)とについてそれぞれ、受信された全QoSデータフレームの合計長を取得し、当該合計長に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する、又は新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmap(仮Bitmap)の破棄を決定するようにしてもよい。即ち、消去するBitmapの選択が、仮Bitmapを含めて実行されるようにしてもよい。
Bitmap1のBitmapにおける受信された全QoSデータフレームの合計長は、300Octetsであり、Bitmap2のBitmapにおける受信された全QoSデータフレームの合計長は、6000Octetsであり、仮Bitmapにおける受信された全QoSデータフレームの合計長は、150Octetsである。従って、消去判断部311はここでは、受信された全QoSデータフレームの合計長が最も短い仮Bitmapの破棄を決定し、保持している仮Bitmapとその付随情報とを破棄する(S123)。
以上のように、本例の無線通信装置101は、記憶部301に記憶されている各Bitmapと、新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmapとについて、受信されたQoSデータフレームの合計長を取得し、当該合計長に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する、又は新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmapの破棄を決定する。従って、3−4の処理では、3−3と同様の処理が、仮Bitmapまで含めて実行されることになる。
本例では、受信されたQoSデータフレームの合計長が最も短いBitmapが、消去するBitmapとして選択されている。これは特に、受信されたQoSデータフレームの合計長が短い仮Bitmapを取り扱う際に有効である。
なお、消去判断部311は、受信された全QoSデータフレームの合計長に代わり、受信された全QoSデータフレームの個数に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する、又は新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmapの破棄を決定するようにしてもよい。即ち、受信されたQoSデータフレームの合計長を、受信されたQoSデータフレームの個数に置き換えて、3−4の処理を第2具体例に転用してもよい。
(3−5)
S122にて、消去判断部311は例えば、記憶部301に記憶されている各Bitmapについて、受信された全QoSデータフレームの合計長に対する正しく受信されたQoSデータフレームの合計長の比を取得し、当該比に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択してもよい。当該比はここでは、消去判断部311が各Bitmapの付随情報として記憶部301に格納されている合計長に基づいて算出するとする。
Bitmap1のBitmapにおける当該比は、0.83(250Octets/300Octets)であり、Bitmap2のBitmapにおける当該比は、0.50(3000Octets/6000Octets)である。従って、消去判断部311はここでは、当該比が最も小さいBitmap2のBitmapを消去するよう、STA1の消去制御部312に指示する。これに応じて、消去制御部312は、Bitmap2のBitmapとその付随情報とを、STA1の記憶部301から消去する(S123)。
続いて、消去判断部311は、TID=7のA-MPDUフレームの受信結果「011」をBitmap2に格納する。STA1の記憶部301には、Bitmap2のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA2)と、QoSデータフレームのデータ種別(TID=7)と、正しく受信されたQoS データフレームの合計長(100Octets)と、受信された全QoS データフレームの合計長(150Octets)と、受信された全QoS データフレームの合計受信時間(270usec)が格納される。
以上のように、本例の無線通信装置101は、記憶部301に記憶されている各Bitmapについて、受信されたQoSデータフレームの合計長に対する正しく受信されたQoSデータフレームの合計長の比を取得し、当該比に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する。ここでは、当該比が最も小さいBitmapが記憶されているBitmap記憶領域321が、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321として選択されている。
3−5の処理の利点は、3−1の処理と同様である。しかしながら、ここで考慮すべきは、正しく受信されたQoSデータフレームの合計長が短くても、受信された全QoSデータフレームの合計長に対する正しく受信されたQoSデータフレームの合計長の比が大きければ、Bitmap消去に伴う「無駄」は大きいということである。正しく受信されたQoSデータフレームの割合が多いにも拘らず、Bitmapが消去されてしまうからである。本例によれば、受信された全QoSデータフレームの合計長に対する正しく受信されたQoSデータフレームの合計長の比を考慮した効果的なBitmap消去が実現される。
なお、消去判断部311は、受信された全QoSデータフレームの合計長に対する正しく受信されたQoSデータフレームの合計長の比に代わり、受信された全QoSデータフレームの個数に対する正しく受信されたQoSデータフレームの個数の比に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択してもよい。即ち、受信されたQoSデータフレームの合計長に対する正しく受信されたQoSデータフレームの合計長の比を、受信されたQoSデータフレームの個数に対する正しく受信されたQoSデータフレームの個数の比に置き換えて、3−5の処理を第2具体例に転用してもよい。
(3−6)
S122にて、消去判断部311は例えば、記憶部301に記憶されている各Bitmapと、新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmap(仮Bitmap)とについてそれぞれ、受信された全QoSデータフレームの合計長に対する正しく受信されたQoSデータフレームの合計長の比を取得し、当該比に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する、又は新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmap(仮Bitmap)の破棄を決定するようにしてもよい。即ち、消去するBitmapの選択が、仮Bitmapを含めて実行されるようにしてもよい。
Bitmap1のBitmapにおける当該比は、0.83(250Octets/300Octets)であり、Bitmap2のBitmapにおける当該比は、0.50(3000Octets/6000Octets)であり、仮Bitmapにおける当該比は、0.67(100Octets/150Octets)である。従って、消去判断部311はここでは、当該比が最も小さいBitmap2のBitmapを消去するよう、STA1の消去制御部312に指示する。これに応じて、消去制御部312は、Bitmap2のBitmapとその付随情報とを、STA1の記憶部301から消去する(S123)。
続いて、消去判断部311は、TID=7のA-MPDUフレームの受信結果「011」をBitmap2に格納する。STA1の記憶部301には、Bitmap2のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA2)と、QoSデータフレームのデータ種別(TID=7)と、正しく受信されたQoS データフレームの合計長(100Octets)と、受信された全QoS データフレームの合計長(150Octets)と、受信された全QoS データフレームの合計受信時間(270usec)が格納される。
以上のように、本例の無線通信装置101は、記憶部301に記憶されている各Bitmapと、新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmapとについて、受信されたQoSデータフレームの合計長に対する正しく受信されたQoSデータフレームの合計長の比を取得し、当該比に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する、又は新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmapの破棄を決定する。従って、3−6の処理では、3−5と同様の処理が、仮Bitmapまで含めて実行されることになる。
本例では、当該比が最も小さいBitmapが、消去するBitmapとして選択されている。これは特に、当該比が小さい仮Bitmapを取り扱う際に有効である。
なお、消去判断部311は、受信された全QoSデータフレームの合計長に対する正しく受信されたQoSデータフレームの合計長の比に代わり、受信された全QoSデータフレームの個数に対する正しく受信されたQoSデータフレームの個数の比に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する、又は新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmapの破棄を決定するようにしてもよい。即ち、受信されたQoSデータフレームの合計長に対する正しく受信されたQoSデータフレームの合計長の比を、受信されたQoSデータフレームの個数に対する正しく受信されたQoSデータフレームの個数の比に置き換えて、3−6の処理を第2具体例に転用してもよい。
(3−7)
S122にて、消去判断部311は例えば、記憶部301に記憶されている各Bitmapについて、正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間を取得し、当該合計受信時間に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択してもよい。消去判断部311はここでは、当該合計受信時間として、各Bitmapの付随情報として記憶部301に格納されている合計受信時間を取得する。
Bitmap1のBitmapにおける正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間は、375usec(450usec・250Octets/300Octets)であり、Bitmap2のBitmapにおける正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間は、200usec(400usec・3000Octets/6000Octets)である。従って、消去判断部311はここでは、正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間が最も短いBitmap2のBitmapを消去するよう、STA1の消去制御部312に指示する。これに応じて、消去制御部312は、Bitmap2のBitmapとその付随情報とを、STA1の記憶部301から消去する(S123)。
続いて、消去判断部311は、TID=7のA-MPDUフレームの受信結果「011」をBitmap2に格納する。STA1の記憶部301には、Bitmap2のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA2)と、QoSデータフレームのデータ種別(TID=7)と、正しく受信されたQoS データフレームの合計長(100Octets)と、受信された全QoS データフレームの合計長(150Octets)と、受信された全QoS データフレームの合計受信時間(270usec)が格納される。
以上のように、本例の無線通信装置101は、記憶部301に記憶されている各Bitmapについて、正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間を取得し、当該合計受信時間に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する。ここでは、正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間が最も短いBitmapが記憶されているBitmap記憶領域321が、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321として選択されている。
3−7の処理の利点は、3−1の処理と同様である。3−1の処理と比較して3−7の処理は、QoSデータフレームの受信量よりもQoSデータフレームの受信時間を重視する場合に有効である。
なお、消去判断部311は、受信された全QoSデータフレームの合計受信時間に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択してもよい。即ち、3−7の処理において、正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間を、受信されたQoSデータフレームの合計受信時間に置き換えてもよい。この処理の利点は、3−3の処理と同様である。
また、消去判断部311は、受信された全QoSデータフレームの合計受信時間に対する正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間の比に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択してもよい。即ち、3−7の処理において、正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間を、受信されたQoSデータフレームの合計受信時間に対する正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間の比に置き換えてもよい。この処理の利点は、3−5の処理と同様である。
(3−8)
S122にて、消去判断部311は例えば、記憶部301に記憶されている各Bitmapと、新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmap(仮Bitmap)とについてそれぞれ、正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間を取得し、当該合計受信時間に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する、又は新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmap(仮Bitmap)の破棄を決定するようにしてもよい。即ち、消去するBitmapの選択が、仮Bitmapを含めて実行されるようにしてもよい。
Bitmap1のBitmapにおける正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間は、375usec(450usec・250Octets/300Octets)であり、Bitmap2のBitmapにおける正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間は、200usec(400usec・3000Octets/6000Octets)であり、仮Bitmapにおける正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間は、180usec(270usec・100Octets/150Octets)である。従って、消去判断部311はここでは、正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間が最も短い仮Bitmapの破棄を決定し、保持している仮Bitmapとその付随情報とを破棄する(S123)。
以上のように、本例の無線通信装置101は、記憶部301に記憶されている各Bitmapと、新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmapとについて、正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間を取得し、当該合計受信時間に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する、又は新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmapの破棄を決定する。従って、3−8の処理では、3−7と同様の処理が、仮Bitmapまで含めて実行されることになる。
本例では、正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間が最も短いBitmapが、消去するBitmapとして選択されている。これは特に、正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間が短い仮Bitmapを取り扱う際に有効である。
なお、消去判断部311は、受信された全QoSデータフレームの合計受信時間に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する、又は新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmapの破棄を決定するようにしてもよい。即ち、3−8の処理において、正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間を、受信されたQoSデータフレームの合計受信時間に置き換えてもよい。この処理の利点は、3−4の処理と同様である。
また、消去判断部311は、受信された全QoSデータフレームの合計受信時間に対する正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間の比に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する、又は新たに受信されたA-MPDUフレームのBitmapの破棄を決定するようにしてもよい。即ち、3−8の処理において、正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間を、受信されたQoSデータフレームの合計受信時間に対する正しく受信されたQoSデータフレームの合計受信時間の比に置き換えてもよい。この処理の利点は、3−6の処理と同様である。
(第4具体例)
図7は、無線通信処理の第4具体例に関するシーケンス図である。図7では、STA1がフレームシーケンスの受信側、STA2及びSTA3がフレームシーケンスの送信側となっている。第4具体例は第1具体例の変形例であり、第4具体例については第1具体例との相違点を中心に説明する。
先ず、TID=5のQoS データフレームを6個集約したA-MPDUフレームが、STA2で作成され、STA2からSTA1に送信される(S101)。該A-MPDUフレームの各QoS データフレームのフレーム長は、50Octetsであるとする。STA1は、アンテナを介してこのA-MPDUフレームを受信し、受信したA-MPDUフレームの解析を行う。この解析結果は、STA1の消去判断部311に通知される。
次に、消去判断部311は、保持しているBitmapの中に、送信元アドレスとTIDの両方が上記A-MPDUフレームと一致するものがないと判断する。続いて、消去判断部311は、STA1のBitmap記憶領域321に空きがあると判断し、受信結果「111101」をBitmap記憶領域321−1(Bitmap1)に格納する。STA1の記憶部301には、Bitmap1のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA2)と、データフレームのデータ種別(TID=5)と、上記A-MPDUフレームの遅延許容時間(4秒)と、Bitmap1のBitmapの最終更新時間(2006/04/01,11:59:55)が格納される。これらの遅延許容時間や最終更新時間は、フレーム受信部203で取得した結果を、フレーム受信部203が消去判断部311に通知したものでも良いし、消去判断部311自身が取得したものでも良い。
次に、TID=6のQoS データフレームを6個集約したA-MPDUフレームが、STA3で作成され、STA3からSTA1に送信される(S102)。該A-MPDUフレームの各QoS データフレームのフレーム長は、1000Octetsであるとする。STA1は、アンテナを介してこのA-MPDUフレームを受信し、受信したA-MPDUフレームの解析を行う。この解析結果は、STA1の消去判断部311に通知される。
次に、消去判断部311は、保持しているBitmapの中に、送信元アドレスとTIDの両方が上記A-MPDUフレームと一致するものがないと判断する。続いて、消去判断部311は、STA1のBitmap記憶領域321に空きがあると判断し、受信結果「011100」をBitmap記憶領域321−2(Bitmap2)に格納する。STA1の記憶部301には、Bitmap2のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA3)と、データフレームのデータ種別(TID=6)と、上記A-MPDUフレームの遅延許容時間(1秒)と、Bitmap2のBitmapの最終更新時間(2006/04/01,11:59:56)が格納される。これらの遅延許容時間や最終更新時間は、フレーム受信部203で取得した結果を、フレーム受信部203が消去判断部311に通知したものでも良いし、消去判断部311自身が取得したものでも良い。
次に、TID=7のQoS データフレームを3個集約したA-MPDUフレームが、STA2で作成され、STA2からSTA1に送信される(S121)。該A-MPDUフレームの各QoS データフレームのフレーム長は、50Octetsであるとする。STA1は、アンテナを介してこのA-MPDUフレームを受信し、受信したA-MPDUフレームの解析を行う。この解析結果は、STA1の消去判断部311に通知される。
次に、消去判断部311は、保持しているBitmapの中に、送信元アドレスとTIDの両方が上記A-MPDUフレームと一致するものがないと判断する。続いて、消去判断部311は、STA1のBitmap記憶領域321に空きがないため、保持しているBitmapを消去する必要があると判断し、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する(S122)。S122の具体的内容については次に述べる。TID=7のA-MPDUフレームの受信結果「011」は、一時的に保持する仮Bitmapとして、送信元アドレス(STA2)と、QoSデータフレームのデータ種別(TID=7)と、上記A-MPDUフレームの遅延許容時間(1秒)と、仮Bitmapの最終更新時間(2006/04/01,12:00:00)と共に、S123まで消去判断部311により一時的に保持される。これらの遅延許容時間や最終更新時間は、フレーム受信部203で取得した結果を、フレーム受信部203が消去判断部311に通知したものでも良いし、消去判断部311自身が取得したものでも良い。
(4−1)
S122にて、消去判断部311は例えば、記憶部301に記憶されている各Bitmapについて、最終更新時間を取得し、当該最終更新時間に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する。消去判断部311はここでは、当該最終更新時間として、各Bitmapの付随情報として記憶部301に格納されている最終更新時間を取得する。
Bitmap1のBitmapの最終更新時間は2006/04/01,11:59:55であり、Bitmap2のBitmapの最終更新時間は2006/04/01,11:59:56である。従って、消去判断部311はここでは、最終更新時間が最も早いBitmap1のBitmapを消去するよう、STA1の消去制御部312に指示する。これに応じて、消去制御部312は、Bitmap1のBitmapとその付随情報とを、STA1の記憶部301から消去する(S123)。
続いて、消去判断部311は、TID=7のA-MPDUフレームの受信結果「011」をBitmap1に格納する。STA1の記憶部301には、Bitmap1のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA2)と、QoSデータフレームのデータ種別(TID=7)と、受信されたA-MPDUフレームの遅延許容時間(1秒)と、Bitmap1のBitmapの最終更新時間(2006/04/01,12:00:00)が格納される。
S122にて、消去判断部311は例えば、記憶部301に記憶されている各Bitmapについて、最終更新からの経過時間を取得し、当該経過時間に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択してもよい。この場合、消去判断部311は、最終更新からの経過時間が最も長いBitmap1のBitmapを消去するよう、STA1の消去制御部312に指示することになる。
以上のように、本例の無線通信装置101は、記憶部301に記憶されている各Bitmapについて、更新時間又は更新からの経過時間を取得し、当該更新時間又は当該経過時間に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する。ここでは、前者の場合には更新時間が最も早いBitmapが記憶されているBitmap記憶領域321が、後者の場合には更新からの経過時間が最も長いBitmapが記憶されているBitmap記憶領域321が、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321として選択されている。
本例の処理の利点は、更新時間が早いこと又は更新からの経過時間が長いことを、更新がないことと読み替えれば、第1具体例の処理と同様である。ただし、更新の有無という選択基準は定性的な選択基準であるのに対して、更新時間又は更新からの経過時間という選択基準は定量的な選択基準であるため、定性的な選択基準よりも定量的な選択基準の方が望ましい場合には本例の方が有用である。
(4−2)
S122にて、消去判断部311は例えば、記憶部301に記憶されている各Bitmapについて、受信されたA-MPDUフレームの遅延許容時間を取得し、当該遅延許容時間に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択してもよい。消去判断部311はここでは、当該遅延許容時間として、各Bitmapの付随情報として記憶部301に格納されている遅延許容時間を取得する。
Bitmap1のBitmapにおけるA-MPDUフレームの遅延許容時間は4秒であり、Bitmap2のBitmapにおけるA-MPDUフレームの遅延許容時間は1秒である。一方、Bitmap1のBitmapの最終更新からの経過時間は5秒(12:00:00-11:59:55)であり、Bitmap2のBitmapの最終更新からの経過時間は4秒(12:00:00-11:59:56)である。よって、Bitmap1のBitmapの最終更新からの経過時間は、更新の遅延許容時間を1秒(5秒−4秒)超えており、Bitmap2のBitmapの最終更新からの経過時間は、更新の遅延許容時間を3秒(4秒−1秒)超えている。従って、消去判断部311はここでは、遅延許容時間を超えた時間が最も長いBitmap2のBitmapを消去するよう、STA1の消去制御部312に指示する。これに応じて、消去制御部312は、Bitmap2のBitmapとその付随情報とを、STA1の記憶部301から消去する(S123)。
続いて、消去判断部311は、TID=7のA-MPDUフレームの受信結果「011」をBitmap2に格納する。STA1の記憶部301には、Bitmap2のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA2)と、QoSデータフレームのデータ種別(TID=7)と、受信されたA-MPDUフレームの遅延許容時間(1秒)と、Bitmap2のBitmapの最終更新時間(2006/04/01,12:00:00)が格納される。
以上のように、本例の無線通信装置101は、記憶部301に記憶されている各Bitmapについて、受信されたA-MPDUフレームの遅延許容時間を取得し、当該遅延許容時間に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する。ここでは、更新からの経過時間と遅延許容時間とに基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321が選択されており、更新からの経過時間が遅延許容時間を超えた時間が最も長いBitmapが記憶されているBitmap記憶領域321が、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321として選択されている。
遅延許容時間を超えた時間が長いBitmapは、送信側で既に不要となっている可能性が高く、受信側で保持する必要性は低い。従って、遅延許容時間を超えた時間が長いBitmapを優先的に消去することで、送信側で必要なBitmapを優先的に残すことができる。このようにして、本例では、数に限りのあるBitmap記憶領域321が効率的に使用される。
そして、遅延許容時間を超えた時間が長いBitmapは、送信側で既に不要となっている可能性が高いため、送信側からBlock Ack Requestフレームが送られて来る可能性は低い。従って、遅延許容時間を超えた時間が長いBitmapを優先的に消去することで、データフレームの再送を減らすことができる。これにより、本例では、データフレームの再送による無線伝搬路の占有時間が短くなり、スループットが向上する。
S122にて、消去判断部311は例えば、遅延許容時間が最も長いBitmapが記憶されているBitmap記憶領域321を、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321として選択してもよい。この場合、消去判断部311は、遅延許容時間が最も長いBitmap1のBitmapを消去するよう、STA1の消去制御部312に指示することになる。
遅延許容時間が短いBitmapに関しては、これを消去してデータフレームの再送を要求すると、遅延許容時間を満たさなくなる可能性が高い。一方、遅延許容時間が長いBitmapに関しては、これを消去してデータフレームの再送を要求しても、遅延許容時間を満たす可能性が高い。この方式は例えば、Bitmap間で遅延許容時間の差が大きい場合に有効である。
(第5具体例)
図8は、無線通信処理の第5具体例に関するシーケンス図である。図8では、STA1がフレームシーケンスの受信側、STA2及びSTA3がフレームシーケンスの送信側となっている。第5具体例は第1具体例の変形例であり、第5具体例については第1具体例との相違点を中心に説明する。
先ず、TID=5のQoS データフレームを6個集約したA-MPDUフレームが、STA2で作成され、STA2からSTA1に送信される(S101)。STA1は、アンテナを介してこのA-MPDUフレームを受信し、受信したA-MPDUフレームの解析を行う。この解析結果は、STA1の消去判断部311に通知される。
次に、消去判断部311は、保持しているBitmapの中に、送信元アドレスとTIDの両方が上記A-MPDUフレームと一致するものがないと判断する。続いて、消去判断部311は、STA1のBitmap記憶領域321に空きがあると判断し、受信結果「111101」をBitmap記憶領域321−1(Bitmap1)に格納する。STA1の記憶部301には、Bitmap1のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA2)と、データフレームのデータ種別(TID=5)が格納される。
消去判断部311は更に、図9の対応表を参照して、上記A-MPDUフレームのデータ種別(TID=5)から上記A-MPDUフレームのトラフィック種別(AC=AC_VI)を割り出す。A-MPDUフレームのトラフィック種別(AC=AC_VI)も、Bitmap1のBitmapに付随する情報として、STA1の記憶部301に格納される。
次に、TID=6のQoS データフレームを6個集約したA-MPDUフレームが、STA3で作成され、STA3からSTA1に送信される(S102)。STA1は、アンテナを介してこのA-MPDUフレームを受信し、受信したA-MPDUフレームの解析を行う。この解析結果は、STA1の消去判断部311に通知される。
次に、消去判断部311は、保持しているBitmapの中に、送信元アドレスとTIDの両方が上記A-MPDUフレームと一致するものがないと判断する。続いて、消去判断部311は、STA1のBitmap記憶領域321に空きがあると判断し、受信結果「011100」をBitmap記憶領域321−2(Bitmap2)に格納する。STA1の記憶部301には、Bitmap2のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA3)と、データフレームのデータ種別(TID=6)が格納される。
消去判断部311は更に、例えばIEEE802.11eで定義されている図9のような対応表を参照して、上記A-MPDUフレームのデータ種別(TID=6)から上記A-MPDUフレームのトラフィック種別(AC=AC_VO)を割り出す。A-MPDUフレームのトラフィック種別(AC=AC_VO)も、Bitmap2のBitmapに付随する情報として、STA1の記憶部301に格納される。
次に、TID=7のQoS データフレームを3個集約したA-MPDUフレームが、STA2で作成され、STA2からSTA1に送信される(S121)。STA1は、アンテナを介してこのA-MPDUフレームを受信し、受信したA-MPDUフレームの解析を行う。この解析結果は、STA1の消去判断部311に通知される。
次に、消去判断部311は、保持しているBitmapの中に、送信元アドレスとTIDの両方が上記A-MPDUフレームと一致するものがないと判断する。続いて、消去判断部311は、STA1のBitmap記憶領域321に空きがないため、保持しているBitmapを消去する必要があると判断し、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する(S122)。S122の具体的内容については次に述べる。TID=7のA-MPDUフレームの受信結果「011」は、一時的に保持する仮Bitmapとして、送信元アドレス(STA2)とQoSデータフレームのデータ種別(TID=7)と共に、S123まで消去判断部311により一時的に保持される。
消去判断部311は更に、図9の対応表を参照して、上記A-MPDUフレームのデータ種別(TID=7)から上記A-MPDUフレームのトラフィック種別(AC=AC_VO)を割り出す。A-MPDUフレームのトラフィック種別(AC=AC_VO)も、S123まで消去判断部311により一時的に保持される。
(5−1)
S122にて、消去判断部311は例えば、記憶部301に記憶されている各Bitmapについて、受信されたA-MPDUフレームのトラフィック種別を取得し、当該トラフィック種別に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する。
5−1の処理は、図10のような手順で実行される。
消去判断部311は先ず、記憶部301に記憶されているBitmapの中に、仮Bitmapと同一のデータ種別が設定されたBitmapが存在するか否かを判断する(S201)。該当するBitmapが存在する場合には、当該Bitmapが記憶されているBitmap記憶領域321が、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321として選択される(S211)。該当するBitmapが存在しない場合には、S202に進む。
消去判断部311は次に、記憶部301に記憶されているBitmapの中に、トラフィック種別がAC_BKであるBitmapが存在するか否かを判断する(S202)。該当するBitmapが存在する場合には、当該Bitmapが記憶されているBitmap記憶領域321が、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321として選択される(S212)。該当するBitmapが存在しない場合には、S203に進む。
消去判断部311は次に、記憶部301に記憶されているBitmapの中に、トラフィック種別がAC_BEであるBitmapが存在するか否かを判断する(S203)。該当するBitmapが存在する場合には、当該Bitmapが記憶されているBitmap記憶領域321が、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321として選択される(S213)。該当するBitmapが存在しない場合には、S204に進む。
消去判断部311は次に、記憶部301に記憶されているBitmapの中に、トラフィック種別がAC_VOであるBitmapが存在するか否かを判断する(S204)。該当するBitmapが存在する場合には、当該Bitmapが記憶されているBitmap記憶領域321が、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321として選択される(S214)。該当するBitmapが存在しない場合には、S205に進む。
消去判断部311は次に、記憶部301に記憶されているBitmapの中に、仮Bitmapと同一の無線通信装置111からのBitmapが存在するか否かを判断する(S205)。該当するBitmapが存在する場合には、当該Bitmapが記憶されているBitmap記憶領域321が、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321として選択される(S215)。該当するBitmapが存在しない場合には、S221に進む。
そして、消去判断部311は、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321が、以上の処理を通じて選択されなかった場合、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を、他の何らかの手法で選択する(S211)。消去判断部311は例えば、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を、第1乃至第4具体例の何れかの手法で選択してもよい。
Bitmap1のBitmapにおけるA-MPDUフレームのトラフィック種別は、ここではAC_VIであり、Bitmap2のBitmapにおけるA-MPDUフレームのトラフィック種別は、ここではAC_VOである。従って、消去判断部311はここでは、図10から明らかなように、Bitmap2のBitmapを消去するよう、STA1の消去制御部312に指示する。これに応じて、消去制御部312は、Bitmap2のBitmapとその付随情報とを、STA1の記憶部301から消去する(S123)。
続いて、消去判断部311は、TID=7のA-MPDUフレームの受信結果「011」をBitmap2に格納する。STA1の記憶部301には、Bitmap2のBitmapに付随する情報として、送信元アドレス(STA2)と、QoSデータフレームのデータ種別(TID=7)と、A-MPDUフレームのトラフィック種別(AC=AC_VO)が格納される。
以上のように、本例の無線通信装置101は、記憶部301に記憶されている各Bitmapについて、受信されたA-MPDUフレームのトラフィック種別を取得し、当該トラフィック種別に基づいて、Bitmapを消去するBitmap記憶領域321を選択する。
本例によれば、データのQoS情報に基づく制御により、QoSを保証する事ができる。更に、データに付随しているQoS情報からマッピングされる情報に従う事で、元のQoS情報よりも種類を減らす事ができる。更に、元のQoS情報よりも種類を減らす事で、消去判断処理を複雑化する事なく様々な消去判断処理を実現する事ができる。
以上、無線通信装置111により実行される無線通信処理の種々の具体例について説明した。本実施例は、選択再送方式を採用する通信方式であれば、無線通信システムだけでなく有線通信システムにも適用可能である。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
無線通信システムのシステム構成図である。 無線通信装置の機能ブロック図である。 無線通信処理の第1具体例に関するシーケンス図である。 Block Ack Requestフレームのフレーム構造の例を表す。 Block Ackフレームのフレーム構造の例を表す。 QoSデータフレームのフレーム構造の例を表す。 A-MPDUサブフレームのフレーム構造の例を表す。 無線通信処理の第2具体例に関するシーケンス図である。 無線通信処理の第3具体例に関するシーケンス図である。 無線通信処理の第4具体例に関するシーケンス図である。 無線通信処理の第5具体例に関するシーケンス図である。 データのQoS情報に基づくランク付けの対応表の例を表す。 5−1の処理に関するフローチャート図である。
符号の説明
101 無線通信システム
111 無線通信装置
201 フレーム作成部
202 フレーム送信部
203 フレーム受信部
211 送達確認要求フレーム作成部
212 送達確認要求フレーム送信部
213 送達確認要求フレーム受信部
221 送達確認応答フレーム作成部
222 送達確認応答フレーム送信部
223 送達確認応答フレーム受信部
231 設定破棄フレーム作成部
232 設定破棄フレーム送信部
233 設定破棄フレーム受信部
301 記憶部
311 消去判断部
312 消去制御部
321 送達確認情報記憶領域

Claims (9)

  1. 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記他の無線通信装置から、1つ以上のデータフレームを含むフレームを受信するフレーム受信部と、
    2つ以上の送達確認情報記憶領域を確保可能であり、前記送達確認情報記憶領域がそれぞれ、前記フレームの送達確認情報を記憶するための記憶領域であり、且つ、複数の無線通信装置からのフレームの送達確認情報を記憶するための共通の記憶領域である、記憶部と、
    前記他の無線通信装置から、前記フレームの送達確認を要求する送達確認要求フレームを受信する送達確認要求フレーム受信部と、
    前記記憶部に記憶されている前記送達確認情報を利用して、前記送達確認要求フレームに応答する送達確認応答フレームを作成する送達確認応答フレーム作成部と、
    前記他の無線通信装置に、前記送達確認応答フレームを送信する送達確認応答フレーム送信部と、
    前記記憶部に記憶されている前記送達確認情報を消去するかどうかを判断し、前記送達確認情報を消去する前記送達確認情報記憶領域を選択する消去判断部と、
    前記送達確認情報記憶領域から前記送達確認情報を消去する消去制御部とを備え
    前記消去判断部は、前記記憶部に記憶されている各送達確認情報について、正しく受信された前記データフレームの個数、合計長、又は合計受信時間を取得し、当該個数、合計長、又は合計受信時間に基づいて、前記送達確認情報を消去する前記送達確認情報記憶領域を選択することを特徴とする無線通信装置。
  2. 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記他の無線通信装置から、1つ以上のデータフレームを含むフレームを受信するフレーム受信部と、
    2つ以上の送達確認情報記憶領域を確保可能であり、前記送達確認情報記憶領域がそれぞれ、前記フレームの送達確認情報を記憶するための記憶領域であり、且つ、複数の無線通信装置からのフレームの送達確認情報を記憶するための共通の記憶領域である、記憶部と、
    前記他の無線通信装置から、前記フレームの送達確認を要求する送達確認要求フレームを受信する送達確認要求フレーム受信部と、
    前記記憶部に記憶されている前記送達確認情報を利用して、前記送達確認要求フレームに応答する送達確認応答フレームを作成する送達確認応答フレーム作成部と、
    前記他の無線通信装置に、前記送達確認応答フレームを送信する送達確認応答フレーム送信部と、
    前記記憶部に記憶されている前記送達確認情報を消去するかどうかを判断し、前記送達確認情報を消去する前記送達確認情報記憶領域を選択する消去判断部と、
    前記送達確認情報記憶領域から前記送達確認情報を消去する消去制御部とを備え、
    前記消去判断部は、前記記憶部に記憶されている各送達確認情報と、新たに受信されたフレームの前記送達確認情報とについて、正しく受信された前記データフレームの個数、合計長、又は合計受信時間を取得し、当該個数、合計長、又は合計受信時間に基づいて、前記送達確認情報を消去する前記送達確認情報記憶領域を選択する、又は前記新たに受信されたフレームの前記送達確認情報の破棄を決定することを特徴とする無線通信装置。
  3. 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記他の無線通信装置から、1つ以上のデータフレームを含むフレームを受信するフレーム受信部と、
    2つ以上の送達確認情報記憶領域を確保可能であり、前記送達確認情報記憶領域がそれぞれ、前記フレームの送達確認情報を記憶するための記憶領域であり、且つ、複数の無線通信装置からのフレームの送達確認情報を記憶するための共通の記憶領域である、記憶部と、
    前記他の無線通信装置から、前記フレームの送達確認を要求する送達確認要求フレームを受信する送達確認要求フレーム受信部と、
    前記記憶部に記憶されている前記送達確認情報を利用して、前記送達確認要求フレームに応答する送達確認応答フレームを作成する送達確認応答フレーム作成部と、
    前記他の無線通信装置に、前記送達確認応答フレームを送信する送達確認応答フレーム送信部と、
    前記記憶部に記憶されている前記送達確認情報を消去するかどうかを判断し、前記送達確認情報を消去する前記送達確認情報記憶領域を選択する消去判断部と、
    前記送達確認情報記憶領域から前記送達確認情報を消去する消去制御部とを備え、
    前記消去判断部は、前記記憶部に記憶されている各送達確認情報について、受信された前記データフレームの合計長に対する正しく受信された前記データフレームの合計長の比を取得し、当該比に基づいて、前記送達確認情報を消去する前記送達確認情報記憶領域を選択することを特徴とする無線通信装置。
  4. 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記他の無線通信装置から、1つ以上のデータフレームを含むフレームを受信するフレーム受信部と、
    2つ以上の送達確認情報記憶領域を確保可能であり、前記送達確認情報記憶領域がそれぞれ、前記フレームの送達確認情報を記憶するための記憶領域であり、且つ、複数の無線通信装置からのフレームの送達確認情報を記憶するための共通の記憶領域である、記憶部と、
    前記他の無線通信装置から、前記フレームの送達確認を要求する送達確認要求フレームを受信する送達確認要求フレーム受信部と、
    前記記憶部に記憶されている前記送達確認情報を利用して、前記送達確認要求フレームに応答する送達確認応答フレームを作成する送達確認応答フレーム作成部と、
    前記他の無線通信装置に、前記送達確認応答フレームを送信する送達確認応答フレーム送信部と、
    前記記憶部に記憶されている前記送達確認情報を消去するかどうかを判断し、前記送達確認情報を消去する前記送達確認情報記憶領域を選択する消去判断部と、
    前記送達確認情報記憶領域から前記送達確認情報を消去する消去制御部とを備え、
    前記消去判断部は、前記記憶部に記憶されている各送達確認情報と、新たに受信されたフレームの前記送達確認情報とについて、受信された前記データフレームの合計長に対する正しく受信された前記データフレームの合計長の比を取得し、当該比に基づいて、前記送達確認情報を消去する前記送達確認情報記憶領域を選択する、又は前記新たに受信されたフレームの前記送達確認情報の破棄を決定することを特徴とする無線通信装置。
  5. 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記他の無線通信装置から、1つ以上のデータフレームを含むフレームを受信するフレーム受信部と、
    2つ以上の送達確認情報記憶領域を確保可能であり、前記送達確認情報記憶領域がそれぞれ、前記フレームの送達確認情報を記憶するための記憶領域であり、且つ、複数の無線通信装置からのフレームの送達確認情報を記憶するための共通の記憶領域である、記憶部と、
    前記他の無線通信装置から、前記フレームの送達確認を要求する送達確認要求フレームを受信する送達確認要求フレーム受信部と、
    前記記憶部に記憶されている前記送達確認情報を利用して、前記送達確認要求フレームに応答する送達確認応答フレームを作成する送達確認応答フレーム作成部と、
    前記他の無線通信装置に、前記送達確認応答フレームを送信する送達確認応答フレーム送信部と、
    前記記憶部に記憶されている前記送達確認情報を消去するかどうかを判断し、前記送達確認情報を消去する前記送達確認情報記憶領域を選択する消去判断部と、
    前記送達確認情報記憶領域から前記送達確認情報を消去する消去制御部とを備え、
    前記消去判断部は、前記記憶部に記憶されている各送達確認情報について、受信された前記データフレームの合計受信時間を取得し、当該合計受信時間に基づいて、前記送達確認情報を消去する前記送達確認情報記憶領域を選択することを特徴とする無線通信装置。
  6. 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記他の無線通信装置から、1つ以上のデータフレームを含むフレームを受信するフレーム受信部と、
    2つ以上の送達確認情報記憶領域を確保可能であり、前記送達確認情報記憶領域がそれぞれ、前記フレームの送達確認情報を記憶するための記憶領域であり、且つ、複数の無線通信装置からのフレームの送達確認情報を記憶するための共通の記憶領域である、記憶部と、
    前記他の無線通信装置から、前記フレームの送達確認を要求する送達確認要求フレームを受信する送達確認要求フレーム受信部と、
    前記記憶部に記憶されている前記送達確認情報を利用して、前記送達確認要求フレームに応答する送達確認応答フレームを作成する送達確認応答フレーム作成部と、
    前記他の無線通信装置に、前記送達確認応答フレームを送信する送達確認応答フレーム送信部と、
    前記記憶部に記憶されている前記送達確認情報を消去するかどうかを判断し、前記送達確認情報を消去する前記送達確認情報記憶領域を選択する消去判断部と、
    前記送達確認情報記憶領域から前記送達確認情報を消去する消去制御部とを備え、
    前記消去判断部は、前記記憶部に記憶されている各送達確認情報と、新たに受信されたフレームの前記送達確認情報とについて、受信された前記データフレームの合計長又は合計受信時間を取得し、当該合計長又は合計受信時間に基づいて、前記送達確認情報を消去する前記送達確認情報記憶領域を選択する、又は前記新たに受信されたフレームの前記送達確認情報の破棄を決定することを特徴とする無線通信装置。
  7. 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記他の無線通信装置から、1つ以上のデータフレームを含むフレームを受信するフレーム受信部と、
    2つ以上の送達確認情報記憶領域を確保可能であり、前記送達確認情報記憶領域がそれぞれ、前記フレームの送達確認情報を記憶するための記憶領域であり、且つ、複数の無線通信装置からのフレームの送達確認情報を記憶するための共通の記憶領域である、記憶部と、
    前記他の無線通信装置から、前記フレームの送達確認を要求する送達確認要求フレームを受信する送達確認要求フレーム受信部と、
    前記記憶部に記憶されている前記送達確認情報を利用して、前記送達確認要求フレームに応答する送達確認応答フレームを作成する送達確認応答フレーム作成部と、
    前記他の無線通信装置に、前記送達確認応答フレームを送信する送達確認応答フレーム送信部と、
    前記記憶部に記憶されている前記送達確認情報を消去するかどうかを判断し、前記送達確認情報を消去する前記送達確認情報記憶領域を選択する消去判断部と、
    前記送達確認情報記憶領域から前記送達確認情報を消去する消去制御部とを備え、
    前記消去判断部は、前記記憶部に記憶されている各送達確認情報について、更新時間、更新からの経過時間、又は受信された前記フレームの遅延許容量を取得し、当該更新時間、経過時間、又は遅延許容量に基づいて、前記送達確認情報を消去する前記送達確認情報記憶領域を選択することを特徴とする無線通信装置。
  8. 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記他の無線通信装置から、1つ以上のデータフレームを含むフレームを受信するフレーム受信部と、
    2つ以上の送達確認情報記憶領域を確保可能であり、前記送達確認情報記憶領域がそれぞれ、前記フレームの送達確認情報を記憶するための記憶領域であり、且つ、複数の無線通信装置からのフレームの送達確認情報を記憶するための共通の記憶領域である、記憶部と、
    前記他の無線通信装置から、前記フレームの送達確認を要求する送達確認要求フレームを受信する送達確認要求フレーム受信部と、
    前記記憶部に記憶されている前記送達確認情報を利用して、前記送達確認要求フレームに応答する送達確認応答フレームを作成する送達確認応答フレーム作成部と、
    前記他の無線通信装置に、前記送達確認応答フレームを送信する送達確認応答フレーム送信部と、
    前記記憶部に記憶されている前記送達確認情報を消去するかどうかを判断し、前記送達確認情報を消去する前記送達確認情報記憶領域を選択する消去判断部と、
    前記送達確認情報記憶領域から前記送達確認情報を消去する消去制御部とを備え、
    前記消去判断部は、前記送達確認情報記憶領域からの前記送達確認情報の消去、前記送達確認要求フレームの受信、前記送達確認応答フレームの送信、又は所定時間の経過をトリガーとして、所定の送達確認情報記憶領域から前記送達確認情報を消去するための優先付けを行い、
    前記消去制御部は、前記優先付けに従って、前記所定の送達確認情報記憶領域から前記送達確認情報を消去することを特徴とする無線通信装置。
  9. 前記送達確認情報記憶領域からの前記送達確認情報の消去をトリガーとして、選択再送の設定を破棄する設定破棄フレームを作成する設定破棄フレーム作成部と、
    前記他の無線通信装置に前記設定破棄フレームを送信する設定破棄フレーム送信部とを更に備えることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の無線通信装置。
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