JP4282151B2 - Engine control device - Google Patents

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン制御装置に関し、特に状況に応じてエンジンに要求される目標トルクを求め、この目標トルクを基準としたエンジン制御を行うエンジン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、燃費向上等の要求に応じてエンジン制御をより精密に行うために、従来のスロットルバルブとアクセルペダルをワイヤーで連結した機械式の代わりに、スロットルバルブにアクチュエータを連設し、スロットルバルブのスロットル開度を電子的に制御する、いわゆる電子制御スロットル式のエンジンが実用化されている。
【0003】
これによれば、アクセルペダルの操作から独立してスロットルバルブを開閉駆動することができる。このため、走行時(非アイドル運転領域)のアクセルペダルの踏込量とエンジン回転数等とからエンジンにより出力させるエンジン出力目標値を設定し、その設定したエンジン出力目標値に応じて燃料噴射量や吸入空気量を制御して運転者の要求出力に対する応答性を改善し、良好な走行性能を得る技術が種々提案されている。
【0004】
また、アイドル運転領域におけるアイドル制御においても特開平7−197828号公報に示されるように、エンジン回転数とスロットル開度から推定した出力トルクと、外部負荷駆動時にその駆動に必要となる負荷トルクとから目標出力トルクを算出し、エンジン回転数と目標出力トルクとからスロットル開度を制御する技術が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の技術は、アイドル運転領域、または非アイドル運転領域毎に設定したエンジン出力目標値に応じて制御を実施するものであり、上述の2つの技術を単に組み合わせたのみでは出力トルクの連続性に欠け、非アイドル運転領域からアイドル運転領域、またはアイドル運転領域から非アイドル運転領域へ移行する際の運転領域移行時における運転フィーリング上の円滑さやドライバビリティを損なうおそれがある。
【0006】
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、その目的は、アイドル運転領域と非アイドル運転領域との間の運転領域移行時における出力トルクの連続性を確保し、運転フィーリング上の円滑さやドライバビリティを良好なものとするエンジンの制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明によるエンジン制御装置は、 エンジン回転数とアクセルペダルの踏込量からエンジンに要求されるドライバ要求トルクを算出するドライバ要求トルク算出手段と、エンジン運転領域がアイドル運転領域であるか又は非アイドル運転領域であるかを判断するアイドル判定手段と、エンジン回転数を目標アイドル回転数に維持するために必要なアイドル制御トルクを算出するアイドル制御トルク算出手段と、前記ドライバ要求トルクと前記アイドル制御トルクとを加算して基本ベーストルクを求める基本ベーストルク算出手段と該基本ベーストルクを加重平均して加重平均トルクを算出する加重平均トルク算出手段とを有するとともに、エンジン運転状態がアイドル運転領域から非アイドル運転領域、或いは非アイドル運転領域からアイドル運転領域に移行する際に運転領域が非アイドル運転領域からアイドル運転領域に移行してからの初回のプログラムサイクルである場合は、運転領域がアイドル運転領域からアイドル運転領域に移行する直前のプログラムサイクル時に算出された加重平均トルクから運転領域が非アイドル運転領域からアイドル運転領域に移行した際の基本ベーストルクを減算することにより移行時補正トルクを算出し、運転領域が非アイドル運転領域からアイドル運転領域に移行してから2回目以降のプログラムサイクルでかつ移行時補正トルクが存在する場合は、該存在する移行時補正トルクから予め設定されているアイドルトルク低減値を減算することにより新たな移行時補正トルクを算出する移行時補正トルク算出手段と、前記ドライバ要求トルク、アイドル制御トルク、移行時補正トルクに基づいてエンジンに最終的に出力させる最終目標トルクを算出する最終目標トルク算出手段と、を備え、前記最終目標トルクに基づいてエンジン制御を行うことを特徴とする。
【0008】
これによれば、最終目標トルクは、ドライバ要求トルクと、アイドル制御トルクと、移行時補正トルクとに基づいて算出されるため、全ての運転領域において、統一された最終目標トルクに基づいたエンジン制御を行うことができる。
【0009】
したがって、アイドル運転領域から非アイドル運転領域、或いは非アイドル運転領域からアイドル運転領域への出力トルクの連続性を確保することができ、運転フィーリング上の円滑さを向上できる。また、シンプルで高性能な制御系を構築することができ、コスト低減を図ることができる。更に、移行時補正トルクは、非アイドル運転領域からアイドル運転領域に移行した際の初回プログラムサイクル時に設定され、以降のプログラムサイクル毎にアイドルトルク低減値ずつ減少されるので、運転領域が非アイドル運転領域からアイドル運転領域に移行した場合に、エンジン回転数の急激な低下によるエンジンストールや運転フィーリングの悪化を防止することができ、出力トルクの滑らかなつながりを実現できる。
【0015】
請求項に記載の発明によるエンジン制御装置は、移行時補正トルク算出手段が、運転領域が非アイドル運転領域からアイドル運転領域に移行してからの初回のプログラムサイクルである場合に算出した移行時補正トルクが予め設定されている上限トルク値よりも大きいときは、移行時補正トルクを上限トルク値と等しい値に変更する。
【0016】
これによれば、初回プログラムサイクル時における移行時補正トルクは、上限トルク値を上限とされ、2回目以降のプログラムサイクルの実行により上限トルク値から徐々に減少される。したがって、出力トルクを適切な速度で低減させることができ、運転領域が非アイドル運転領域からアイドル運転領域に移行する場合における運転フィーリングを向上することができる。
【0017】
請求項に記載の発明によるエンジン制御装置は、移行時補正トルク算出手段は、運転領域がアイドル運転領域から非アイドル運転領域に移行した際に移行時補正トルクが存在する場合は、運転領域がアイドル運転領域から非アイドル運転領域に移行する直前のプログラムサイクル時に算出された移行時補正トルクを初回プログラムサイクルの移行時補正トルクとして設定する。
【0018】
そして、運転領域がアイドル運転領域から非アイドル運転領域に移行してから2回目以降のプログラムサイクルでかつ移行時補正トルクが存在する場合は、その存在する移行時補正トルクから予め設定されている非アイドルトルク低減値を減算することにより新たな移行時補正トルクを算出する。
【0019】
これによれば、運転領域がアイドル運転領域から非アイドル運転領域に移行する場合に移行時補正トルクが存在するときは、その存在する移行時補正トルクが初回プログラムサイクル時における移行時補正トルクとして設定されるため、出力トルクの連続性を確保することができ、アイドル運転領域から非アイドル運転領域に移行する前後における減速感、いわゆる息つきを防止することができる。これより、運転領域がアイドル運転領域と非アイドル運転領域との間を短い間隔で移動する場合においても、円滑さを確保することができる。
【0020】
請求項に記載の発明によるエンジン制御装置は、移行時補正トルク算出手段が、非アイドルトルク低減値を基本ベーストルクの変化量に応じて設定することを特徴とする。これによれば、移行時補正トルクは、基本ベーストルクの変化量に応じて基本ベーストルクの変化量に応じて減少されるため、アクセルペダルを操作する操作者が要求する出力トルクに応じて減少させることができる。
【0021】
請求項に記載の発明によるエンジン制御装置は、アイドル制御トルク算出手段は、目標アイドル回転数を維持するための基本アイドル制御トルクを設定する基本アイドル制御トルク設定手段と、目標アイドル回転数と実際のエンジン回転数との回転偏差からエンジン回転数を目標アイドル回転数にフィードバック制御するためのフィードバック制御トルクを設定するフィードバック制御トルク設定手段と、アイドル運転時に消費される出力トルク分を補正するためのトルク補正量を設定するトルク補正量設定手段と、を備え、基本アイドル制御トルクと、フィードバック制御トルクと、トルク補正量とに基づいてアイドル制御トルクを算出することを特徴とする。
【0022】
これによれば、アイドル制御トルクは、基本アイドル制御トルク、フィードバック制御トルク、トルク補正量に基づいて算出され、基本アイドル制御トルクはアイドル運転時の運転条件に応じて設定され、フィードバック制御トルクは目標アイドル回転数と実際のエンジン回転数との回転偏差に基づいて設定され、トルク補正量はエンジン補機類やフリクション等の物理的条件によって消費される消費トルク分に基づいて設定される。このため、エンジン回転数を目標アイドル回転数に迅速かつ正確に収束させ、かつ維持することができる。
【0023】
請求項に記載の発明によるエンジン制御装置は、前記トルク補正量設定手段は、エンジン回転数に応じて設定されるエンジンのフリクショントルクをエンジン水温に基づいて補正することにより、低回転時には小さなトルク補正量、高回転時には大きなトルク補正量を設定することを特徴とすることを特徴とする。これによれば、トルク補正量は、フリクショントルクをエンジン水温を用いて補正することにより求められる。このため、トルク補正量を補正の特徴に応じて設定することができ、アイドル運転時におけるエンジン回転数の安定化を図ることができる。
【0024】
請求項に記載の発明によるエンジン制御装置は、エンジン回転数に応じて設定されるエンジンのフリクショントルクをエンジン水温に基づいて補正することにより、低回転時には小さなトルク補正量、高回転時には大きなトルク補正量を設定することを特徴とする。これによれば、トルク補正量は、フリクショントルクをエンジン水温を用いて補正することにより求められる。このため、トルク補正量を補正の特徴に応じて設定することができ、アイドル運転時におけるエンジン回転数の安定化を図ることができる。
【0025】
請求項に記載の発明によるエンジン制御装置は、前記フィードバック制御トルク算出手段が、目標アイドル回転数と実際のエンジン回転数との回転偏差から比例制御トルク値と積分制御トルク値を算出し、これら算出した比例制御トルク値と積分制御トルク値とに基づいてフィードバック制御トルクを求めることを特徴とする。
【0026】
これによれば、フィードバック制御トルクは、比例制御トルク値と積分制御トルク値とを用いて算出され、これに基づいてフィードバック制御がなされるため、エンジン回転数の目標アイドル回転数への収束性を向上させることができる。
【0027】
請求項に記載の発明によるエンジン制御装置は、フィードバック制御トルク算出手段が、積分制御トルク値をアイドル運転時におけるエンジン負荷に応じて変更することを特徴とする。これによれば、エンジン負荷が変化した後の目標アイドル回転数への収束性を向上することができる。
【0028】
請求項10に記載の発明によるエンジン制御装置は、フィードバック制御トルク算出手段が、予め設定された学習条件を満たす場合に前記積分制御トルク値を学習し、その学習した積分制御トルク値を用いて前記フィードバック制御トルクを算出することを特徴とする。これによれば、学習した積分制御トルク値を用いてフィードバック制御トルクが算出されるため、目標アイドル回転数への収束性を更に向上させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。図1は、本発明のエンジン制御装置を備えたエンジン装置を概念的に示した全体構成図である。エンジン装置1に用いられているエンジン本体2は、自動車用の水平対向型エンジンであり、シリンダ内に直接燃料を噴射する筒内噴射式エンジンである。また、エンジン装置1は、図示していないがオートマチックトランスミッションを備えている。
【0030】
エンジン本体2は、そのほぼ中心位置にクランクシャフトを回転可能に支承するシリンダブロック3と、シリンダブロック3の左右両バンクにシリンダヘッド4を備えている。シリンダヘッド4には、吸気ポート5と排気ポート6が形成されており、吸気ポート5には吸気管7が接続され、排気ポート6には排気管8が接続されている。
【0031】
吸気管7は、吸気通路10の下流部を構成しており、吸気通路10の上流部には、エアクリーナボックス11と、スロットルバルブ12が設けられている。スロットルバルブ12には、後述する電子制御ユニットからの制御信号に基づいてバルブ開度を変化させるスロットルアクチュエータ13が設けられている。
【0032】
一方、排気管8は、排気通路20の上流部を構成しており、その下流には、排気ガスの浄化を行う例えば三元触媒等の触媒コンバータ21と、マフラ22が設けられている。
【0033】
更に、排気管8と吸気管7の集合部との間は、EGR通路23によって連通されており、その通路途中にはステッピングモータを駆動源として開閉制御され、EGR通路23の流路面積を変化させるEGRバルブ24が設けられている。
【0034】
シリンダヘッド4には、燃焼室内に臨んで点火プラグ26とインジェクタ27が設けられており、点火プラグ26は、イグナイタ28及びイグニッションコイル29を介して給電された高電圧によって、燃焼室内の混合気に所定の点火時期にて強制着火する。インジェクタ27は、燃料噴射方向がピストンに向けて設けられており、燃料ポンプ30から燃料配管を介して圧送供給された燃料を微粒化して燃焼室内に直接噴射する。
【0035】
そして、エンジン本体2、吸気通路10、及び排気通路20には、エンジン動作状態を検出するための各種センサが設けられている。具体的には、エンジン本体2にはクランクシャフトの回転角度を検出するクランク角センサ31、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサ32が設けられている。
【0036】
吸気通路10には、エンジンの吸入空気量を検出するエアフローメータ35、吸気管7内のガス温度Tmを検出する吸気温センサ37、吸気管7内の吸気圧力Pmを検出する吸気圧センサ38が設けられている。排気通路20には、排気ガスの排気温度を検出する排気温センサ41、空燃比フィードバック制御用のO2センサ42が設けられている。
【0037】
また、エンジン動作状態を検出するために、図示しないアクセルペダルの踏込量に応じた電圧信号を出力するアクセル開度センサ43を備えている。その他、本図に示された部材のうち本発明の機能と直接関連を有しないものについてはその説明を省略する。
【0038】
そして、上記各センサからの検出信号は、電子制御ユニット(以下、単にECUという)50に入力され、ECUから各部材へ駆動制御信号が出力される。図2は、ECU50の概略構成説明図である。ECU50は、マイクロコンピュータを中心として構成され、図示したように、CPU51、ROM52、RAM53、バックアップRAM54、カウンタ・タイマ類55、入力ポート56、出力ポート57がバスライン58を介して互いに接続されている。
【0039】
また、各種センサから受け取ったアナログ信号をデジタル信号に変換して入力ポートに引き渡すA/D変換器59、及び出力ポートから受けた制御信号を駆動信号に変換して各種アクチュエータ類に出力するための駆動回路60を内蔵している。
【0040】
入力ポート56には、クランク角センサ31、アイドルスイッチ44、セレクタポジションスイッチ46が接続され、また、A/D変換器59を介してエアフローメータ35、吸気温センサ37、排気温センサ41、O2センサ42、アクセル開度センサ43、車速センサ45、セレクタポジションスイッチ46が接続されている。
【0041】
アイドルスイッチ44は、アクセルペダルの踏み込み状態時にOFF信号を出力し、開放状態時にON信号を出力するものであり、セレクタポジションスイッチ46は、オートマチックトランスミッションのレンジ位置がドライブレンジかニュートラルレンジかを検知するものである。出力ポートには、イグナイタ28が接続され、駆動回路を介してインジェクタ27、スロットルアクチュエータ13、EGRバルブ24が接続されている。
【0042】
ROM52は、制御プログラムや予め設定された固定データを記憶し、RAM53は、各種センサからの検出信号等を格納し、バックアップRAM54は、学習データ等を格納し、カウンタ・タイマ類55は、時間等を計測する。CPU51は、予め設定された固定データや各種センサからの検出信号を用いてROM52に記憶した制御プログラムにしたがって演算処理を行い、燃料噴射制御、点火時期制御等を行う。
【0043】
すなわち、ECU50及びECU50に接続されるセンサ類・アクチュエータ類により、本発明にかかるドライバ要求トルク算出手段M1、アイドル制御トルク算出手段M2、移行時補正トルク算出手段M3、最終目標トルク算出手段M4、アイドル判定手段M5、燃料・吸気・EGR設定手段M6の各機能、及びその他の制御機能が実現される。
【0044】
次に、ECUにて実行されるエンジン制御処理について、図3に基づいて説明する。図3は、ECU内にて形成される制御処理部を説明する制御ブロック図である。制御処理部は、ドライバ要求トルク算出手段M1、アイドル制御トルク算出手段M2、移行時補正トルク算出手段M3、最終目標トルク算出手段M4、アイドル判定手段M5、燃料・吸気・EGR設定手段M6を備える。
【0045】
ドライバ要求トルク算出手段M1は、アクセルペダルの踏込量であるアクセル開度Sとエンジン回転数Neに基づいてドライバ(車両操作者)がエンジンに対して要求する出力トルク(以下、ドライバ要求トルクという)TEIMを算出する。
【0046】
アイドル制御トルク算出手段M2は、エンジン回転数Neを目標アイドル回転数Nsetに維持するために必要な出力トルク(以下、アイドル制御トルクという)ISCTQFを算出する。
【0047】
移行時補正トルク算出手段M3は、運転状態がアイドル運転領域から非アイドル運転領域、或いは非アイドル運転領域からアイドル運転領域に移行する際の出力トルクの連続性を確保するために必要な出力トルク(以下、移行時補正トルクという)TRKTQをドライバ要求トルクTEIMとアイドル制御トルクISCTQFに基づいて算出する。
【0048】
アイドル判定手段M5は、アクセル開度Sとエンジン回転数Neに基づいてエンジンがアイドル運転中であるか否かを判断する。
【0049】
最終目標トルク算出手段M4は、ドライバ要求トルクTEIM、アイドル制御トルクISCTQF、移行時補正トルクTRKTQに基づいて最終的にエンジンにより出力させる出力トルク(以下、最終目標トルクという)TEIを算出する。
【0050】
燃料・吸気・EGR設定手段M6は、最終目標トルクTEI、及び吸気管内圧力Pm、吸気温度Tm、吸入空気量平均値Qaveに基づいてエンジンが最終目標トルクTEIを出力するために必要な燃料噴射量Gf、吸入空気量Qa、EGR量Qeを設定し、各制御量をインジェクタ27、スロットルアクチュエータ13、EGRバルブ24にそれぞれ出力する。尚、燃料・吸気・EGR設定手段M6の構成と内部処理については、本願出願人により既に出願されている特開平11−82100号公報に詳細に説明されているため、本願ではその説明を省略する。
【0051】
次に、最終目標トルクTEIの算出方法について以下にフローチャートを用いて説明する。図4は、最終目標トルク算出ルーチンを示すフローチャートである。まず最初に、ステップS1では、ドライバ要求トルクTEIMが求められる。ドライバ要求トルクTEIMは、アクセルペダルの踏込量であるアクセル開度Sとエンジン回転数Neに基づいて求められる。具体的には、ROM内に予め設定されているドライバ要求トルク算出用のデータマップをアクセル開度Sとエンジン回転数Neとを用いて補間計算付にて参照することにより求められる。
【0052】
次に、ステップS2及びステップS3では、アイドル制御トルクISCTQFと移行時補正トルクTRKTQがそれぞれ求められる。尚、これらアイドル制御トルクISCTQFと移行時補正トルクTRKTQの算出方法については後述する。そして、ステップS4にて、最終目標トルク算出TEIが求められる。最終目標トルク算出TEIは、以下の(1)式によって求められる。
【0053】
TEI=TEIM+ISCTQF+TRKTQ ……(1)
すなわち、最終目標トルクTEIは、ドライバ要求トルクTEIM、アイドル制御トルクISCTQF、移行時補正トルクTRKTQをそれぞれ加算することにより求められる。この最終目標トルクTEIに基づいて、燃料・吸気・EGR設定手段M6は、燃料噴射量Gf、吸入空気量Qa、EGR量Qeを設定し、インジェクタ27、スロットルアクチュエータ13、EGRバルブ24を制御する制御信号を各アクチュエータに出力する。
【0054】
したがって、アイドル運転領域及び非アイドル運転領域の全ての運転領域について、統一した最終目標トルクTEIに基づいてエンジン制御がなされる。これにより、アイドル運転領域と非アイドル運転領域の間の出力トルクの連続性を確保することができ、運転フィーリング上の円滑さを向上させることができる。また、シンプルで高性能な制御系を構築することができ、コスト低減を図ることができる。
【0055】
次に、ステップS2のアイドル制御トルクISCTQFの算出処理について説明する。図5は、アイドル制御トルクISCTQFの算出ルーチンを示すフローチャートである。本ルーチンは、所定間隔毎のプログラムサイクルで実行される。
【0056】
アイドル制御トルクISCTQFは、ステップS11〜ステップS15にて求めたフィードバック制御トルクFBKTQ、基本トルク補正量KGKTQ、補機類トルク補正量KWBTQ、アイドル時のその他のトルク補正量KXTQn、アイドル制御トルク学習値ISCTQLを用いて、ステップS16にて算出される。アイドル制御トルクISCTQFは、以下の式(2)により算出される。
【0057】
ISCTQF=FBKTQ+KGKTQ+KWBTQ+KXTQn+ISCTQL ……(2)
すなわち、アイドル制御トルクISCTQFは、フィードバック制御トルクFBKTQ、基本トルク補正量KGKTQ、補機類トルク補正量KWBTQ、アイドル時のその他のトルク補正量KXTQn、及びアイドル制御トルク学習値ISCTQLをそれぞれ加算することによって求められる。
【0058】
ここで、基本トルク補正量KGKTQは、エンジン回転数に応じて予め設定されたエンジンのフリクショントルクを水温センサ32により検出したエンジン水温に基づいて補正することにより求められ、低回転時には小さなトルク補正量、高回転時には大きなトルク補正量が設定される。
【0059】
また、補機類トルク補正量KWBTQは、エンジン補機類の既知の定格出力をエンジン回転数に基づいて補正することにより求められ、低回転時には大きなトルク補正量、高回転時には小さなトルク補正量が設定される。そして、アイドル時のその他のトルク補正量KXTQnは、始動後トルク補正量、ギア位置トルク補正量、学習トルク補正量などに基づいて求められる。
【0060】
このように、これら基本トルク補正量KGKTQ、補機類トルク補正量KWBTQ、アイドル時のその他のトルク補正量KXTQnは、それぞれ出力トルク、若しくは定格出力等の補正の特徴に応じて設定される。
【0061】
また、フィードバック制御トルクFBKTQは、目標アイドル回転数Nsetに応じて設定され、アイドル制御トルク学習値ISCTQLは、所定の学習条件を満たす場合にECU50のバックアップRAM54内に学習され、エンジン始動時に読み込まれる値である。
【0062】
図6は、フィードバック制御トルクFBKTQの算出ルーチンである。本ルーチンは、所定間隔毎のプログラムサイクルで実行される。先ずステップS21では、目標アイドル回転数Nsetの設定が行われる。目標アイドル回転数Nsetは、エンジンの運転条件、例えば暖機状態などに応じて設定される。そして、ステップS22では、ステップS21にて設定された目標アイドル回転数Nsetとクランク角センサにより直接検出した実際のエンジン回転数Neとを用いて回転偏差DELTANが算出される。
【0063】
ステップS23では、ステップS22にて求めた回転偏差DELTANに基づいてフィードバック制御トルクFBKTQの比例分である比例制御トルク値PROEIDが算出される。比例制御トルク値PROEIDは、具体的には以下の(3)式により算出される。
【0064】
PROEID=IDKPK×IDKP_HL×DELTAN ……(3)
上記(3)式に示したように、比例制御トルク値PROEIDは、回転偏差DELTANに回転補正係数IDKPKと比例制御トルク係数IDKP_HLを乗算することにより求められる。尚、回転補正係数IDKPK及び比例制御トルク係数IDKP_HL(比例ゲイン)は、ECUのROM内に予め設定されている値である。
【0065】
次に、ステップS24ではフィードバック制御が実施中か否かが判断される。この判断に基づいて、フィードバック制御トルクFBKTQの積分分である積分制御トルク値CFBIDの算出方法が決定される。ここで、フィードバック制御実施中である場合(YES)はステップS25に進み、フィードバック制御を実施していない場合(NO)はステップS29に進む。
【0066】
ステップS25では、ステップS22にて求めた回転偏差DELTANに基づいてフィードバック制御トルクFBKTQの積分分である積分制御トルク値CFBIDIの算出が行われる。具体的には以下の(4)式により求められる。
【0067】
CFBIDI=IDKIK×IDKI_HL×DELTAN×dt ……(4)
上記(4)式に示したように、積分制御トルク値CFBIDIは、回転偏差DELTANに回転補正係数IDKIKを乗算してから時間積分することにより求められる。これにより、エンジン回転数の変化時に積分制御トルク値のハンチングを防止することができる。
【0068】
そして、上記(4)式により求めた積分制御トルク値CFBIDIを、エンジン負荷及びエンジン回転数に応じたものとすべく、ステップS26に進む。ステップS26では、オートマチックトランスミッションのセレクタレバー(共に図示せず)の位置がドライブレンジ(Dレンジ)であるかニュートラルレンジ(Nレンジ)であるかがセレクタポジションセンサ46の出力により判断される。これは、DレンジとNレンジとでは、エンジンにかかる負荷又はエンジン回転数Neが異なるため、これに応じた積分制御トルク値CFBIDを設定するためである。
【0069】
ここで、セレクタレバーのレンジ位置がNレンジである場合(NO)は、ステップS27に進み、ステップS27にてNレンジ積分制御トルク値CFBID_Nnが、以下の(5)式により求められる。
【0070】
CFBID_Nn=CFBIDI+CFBID_Nn-1 ……(5)
上記(5)式によれば、ステップS25にて(4)式により求めた積分制御トルク値CFBIDIに前回のプログラムサイクル時に求めたNレンジ積分制御トルク値CFBID_Nn-1を加算することにより求められる。
【0071】
また、ステップS26にてセレクタレバーのレンジ位置がDレンジである(YES)場合は、ステップS28に進み、ステップS28にてDレンジ積分制御トルク値CFBID_Dnの算出がなされる。具体的には、以下の(6)式により求められる。
【0072】
CFBID_Dn=CFBIDI+CFBID_Dn-1 ……(6)
上記(6)式によれば、ステップS25にて(4)式により求めた積分制御トルク値CFBIDIに前回求めたDレンジ積分制御トルク値CFBID_Dn-1を加算することにより求められる。
【0073】
このように、Nレンジ積分制御トルク値CFBID_Nn及びDレンジ積分制御トルク値CFBID_Dnを算出し、セレクタレバーの位置に応じて選択することにより、フィードバック制御におけるエンジン回転数Neの目標エンジン回転数Nsetへの収束性を向上させることができる。
【0074】
また、ステップS24にてフィードバック制御を実施していないと判断された場合(NO)は、ステップS29に進む。ステップS29では、積分制御トルク値の前回値を保持する制御がなされる。Nレンジの場合は以下の(7)式、Dレンジの場合は以下の(8)式により求められる。
【0075】
CFBID_Nn=CFBID_Nn-1 ……(7)
CFBID_Dn=CFBID_Dn-1 ……(8)
これにより、アイドル運転オープンループ制御時とアイドルスイッチOFF時には積分制御トルク値CFBIDが保持される。そして、ステップS30では、フィードバック制御トルクFBKTQを求める演算処理が行われる。フィードバック制御トルクFBKTQは、以下の(9)式により求められる。
【0076】
FBKTQ=PROEID+CFBID ……(9)
上記(9)式に示すように、フィードバック制御トルクFBKTQは、ステップS23にて求めた比例制御トルク値PROEIDと、ステップS24〜ステップS29により求めた積分制御トルク値CFBIDを加算することによって求められる。
【0077】
図7は、アイドル制御トルク学習値ISCTQLの学習ルーチンプログラムを示すフローチャートである。本ルーチンは、所定間隔毎のプログラムサイクルで実行される。先ずステップS31では、学習条件が成立しているか否かが判断される。ここで、学習条件が成立している場合(YES)は、ステップS32に進み、ステップS32にてエンジン始動用のイグニッションキーがONからOFFに切り換えられたか否かが判断される。
【0078】
そして、イグニッションキーがONからOFFに切り換えられた場合(YES)に、アイドル制御トルクISCTQLを学習すべく、ステップS33に進む。ステップS33では、イグニッションキーがONからOFFに切り換えられた際のアイドル制御トルク学習値(以下、OFF切替時積分制御トルク学習値という)ISCTQLXnの算出が行われる。具体的には以下の(10)式により求められる。
【0079】
ISCTQLXn=((CFBID+ISCTQLO)/CTISL)+ISCTQLXn-1 ……(10)
すなわち、OFF切替時積分制御トルク学習値ISCTQLXnは、積分制御トルク値CFBIDとアイドル制御トルク学習値のオフセット値ISCTQLOとを加算してから学習実行回数CTISLで割ったものに、前回学習時のOFF切替時積分制御トルク学習値ISCTQLXn-1を加算することによって求められる。ここで、学習実行回数CTISLは、学習演算終了毎に+1カウントアップされる、設定回数ISLCT以下の値である。
【0080】
ステップS34では、OFF切替時積分制御トルク学習値ISCTQLXnが予め設定されている最小値ISCTQLXminよりも小さいか否かが判断される。ここで、最小値ISCTQLXminよりも小さい場合(YES)は、ステップS35に進み、ステップS35にてOFF切替時積分制御トルク学習値ISCTQLXnを上述の最小値ISCTQLXminと等しくする処理がなされる。そして、このOFF切替時積分制御トルク学習値ISCTQLXnを用いてアイドル制御トルク学習値ISCTQLを求めるべく、ステップS38に進む。
【0081】
また、最小値以上である場合(NO)は、ステップS36に進み、ステップS36にてOFF切替時積分制御トルク学習値ISCTQLXnが予め設定されている最大値ISCTQLXmaxよりも大きいか否かが判断される。ここで、最大値ISCTQLXmaxよりも大きい場合(YES)は、ステップS37に進み、ステップS37にてOFF切替時積分制御トルク学習値ISCTQLXnが上述の最大値ISCTQLXmaxと等しい値に変更される。
【0082】
また、ステップS36にて最大値ISCTQLXmaxよりも小さい場合(NO)は、このOFF切替時積分制御トルク学習値ISCTQLXnを用いてアイドル制御トルク学習値ISCTQLを求めるべく、ステップS38に進む。
【0083】
ステップS38では、OFF切替時積分制御トルク学習値ISCTQLXnが0よりも大きいか否かが判断され、0よりも大きい場合(YES)は、ステップS39に進み、ステップS39にて所定条件に応じたアイドル制御トルク学習値ISCTQLの算出処理がなされる。具体的には、以下の(11)式により求められる。
【0084】
ISCTQL=ISCTQLXn×TWISL ……(11)
これによれば、OFF切替時積分制御トルク学習値ISCTQLXnに補正値TWISLを乗算することによって求められる。ここで、補正値TWISLは、ROM内に予め設定されている格子テーブルTISLTWを、水温センサ32により検出したエンジンの冷却水温に基づいて補間計算付にて参照することによって求められる。
【0085】
また、ステップS38にて0よりも大きくないと判断された場合(NO)は、ステップS40に進み、ステップS40にてアイドル制御トルク学習値ISCTQLの算出処理がなされる。具体的には、以下の(12)式により求められる。
【0086】
ISCTQL=ISCTQLX ……(12)
すなわち、OFF時切替時積分制御トルク学習値ISCTQLXnそのものがアイドル制御トルク学習値ISCTQLとされる。このように、アイドル制御トルク学習値ISCTQLを所定条件に応じて求めた後に本ルーチンを抜ける(リターン)。
【0087】
また、ステップS31にて学習条件が成立していない場合(NO)、及び、ステップS32にてイグニッションキーがONからOFFに切り換えられていない場合(NO)は、アイドル制御トルク学習値ISCTQLの学習を行わないとして本ルーチンを抜ける(リターン)。したがって、アイドル制御トルク学習値ISCTQLは、上述の学習ルーチンによって学習され、アイドル制御トルクISCTQFの算出の際に読み込まれる。以上により、図5のステップS16にて、アイドル制御トルクISCTQFが算出される。これにより、アイドル制御トルクISCTQFの際に、アイドル制御トルク学習値ISCTQLを用いることにより、エンジン始動時におけるエンジン回転数の目標アイドル回転数への収束性を向上させることができる。
【0088】
次に、図4のステップS3にて行われる移行時補正トルクTRKTQの算出処理について説明する。図8は、移行時補正トルクTRKTQの算出ルーチンを示すフローチャート、図9は、基本ベーストルクTEI1、及び移行時補正トルクTRKTQの関係を説明するタイムチャートである。本ルーチンは、所定のプログラムサイクルで実行される。
【0089】
図8のステップS41〜ステップS51では、運転領域が非アイドル運転領域からアイドル運転領域に移行した場合の算出処理を示している。ステップS41では、アイドルスイッチがON信号を出力しているか否かが判断され、アイドルスイッチがON信号を出力している(YES)場合は、運転領域がアイドル運転領域内にあると判断してステップS42に進む。また、アイドルスイッチがOFF信号を出力している(NO)場合は、アイドル運転領域内にないと判断してステップS52へ進む。
【0090】
ステップS42では、現在のプログラムサイクルがアイドルスイッチのOFF信号がON信号に変化した後の初めてのプログラムサイクル(以下、OFF・ON初回プログラムサイクルという)であるか否かが判断される。これにより、新たな移行時補正トルクTRKTQを算出し、それに基づいた制御を行うのか、それとも既に設定されている移行時補正トルクTRKTQに基づいた制御を行うかが判断される。ここで、OFF・ON初回プログラムサイクルである場合(YES)は、新たな移行時補正トルクTRKTQを算出すべく、ステップS43以降に移行する。
【0091】
ステップS43〜ステップS45では、OFF・ON初回プログラムサイクル時における移行時補正トルクの算出処理がなされる。ステップS43では、移行時補正トルクTRKTQの仮算出が行われる。移行時補正トルクTRKTQは、初回基本ベーストルクTEI1nと加重平均トルクTEI1_KAVn-KOLD1とに基づいて以下の(13)式により算出される。
【0092】
TRKTQ=TEI1_KAVn-KOLD1-TEI1n ……(13)
ここで、初回基本ベーストルクTEI1nとは、ドライバ要求トルクTEIMとアイドル制御トルクISCTQFを加算した基本ベーストルクTEI1のOFF・ON初回プログラムサイクル時における値である。また、加重平均トルクTEI1_KAVn-KOLD1は、基本ベーストルクTEI1を加重平均処理することにより求められる。
【0093】
図9中(a)は、アイドルスイッチの出力信号の変化、図中(b)は、基本ベーストルクTEI1と加重平均トルクTEI1_KAVの変化を示している。OFF・ON初回プログラムサイクル時における移行時補正トルクTRKTQは、図中(a)、(b)に示したように、加重平均トルクTEI1_KAVn-KOLD1と初回基本ベーストルクTEI1nとの偏差であり、換言すれば、アクセルペダルの踏み込みを解除する前のトルクと解除後のトルクとの偏差である。
【0094】
ステップS44では、ステップS43にて仮算出された移行時補正トルクTRKTQが予め設定されているダッシュポットトルクDASHPOT(上限トルク値)よりも大きいか否かが判断される。ここで、仮算出された移行時補正トルクTRKTQの方がダッシュポットトルクDASHPOTよりも大きいと判断された場合(YES)は、ステップS45に進む。
【0095】
ステップS45では、ダッシュポットトルクDASHPOTの値を新たな移行時補正トルクTRKTQnewとする処理がなされる(TRKTQnew←DASHPOT)。これにより、移行時補正トルクの上限が設定される。
【0096】
また、ステップS44にて、仮算出された移行時補正トルクTRKTQがダッシュポットトルクDASHPOT以下であると判断された場合(NO)は、そのまま本ルーチンを抜ける(リターン)。したがって、仮算出した移行時補正トルクTRKTQが新たな移行時補正トルクTRKTQnewとされる。以上、ステップS42〜ステップS45にて、OFF・ON初回プログラムサイクル時における移行時補正トルクTRKTQが算出される。
【0097】
次に、OFF・ON初回プログラムサイクル時でない場合の移行時補正トルクTRKTQの算出処理について説明する。ステップS42にてOFF・ON初回プログラムサイクル時でないと判断された(NO)は、現在のプログラムサイクルがアイドルスイッチのOFF信号がON信号に変化してから複数回目のプログラムサイクルであると判断して、それに応じた移行時補正トルクTRKTQを算出すべくS46以降に移行する。
【0098】
ステップS46〜ステップS51では、種々の条件に応じて新たな移行時補正トルクTRKTQnewが設定される。この処理により移行時補正トルクTRKTQは、OFF・ON初回プログラムサイクル時に設定された値から徐々に減少されることとなる。図9中(c)は、移行時補正トルクTRKTQの変化を、図中(d)は、減少割合変化フラグの状態を示している。
【0099】
先ずステップS46では、現在の移行時補正トルクTRKTQが予め設定されているクッション値RDASHよりも高い値であるか否かが判断される。この判断により、移行時補正トルクTRKTQの低減速度を速いものにするか遅いものにするかが選択される。
【0100】
ここで、現在の移行時補正トルクTRKTQがクッション値RDASHよりも高い値である場合(YES)は、その判断に応じた新たな移行時補正トルクTRKTQnewを設定すべく、ステップS47に進む。ステップS47では、現在の移行時補正トルクTRKTQから予め設定されている第1トルク低減値DDSH1を減少させた値を新たな移行時補正トルクTRKTQnewとする処理がなされる(TRKTQnew←TRKTQ-DDSH1)。そして、本ルーチンを抜ける(リターン)。
【0101】
また、ステップS46にて現在の移行時補正トルクTRKTQがクッション値RDASH以下の値である場合(NO)は、ステップS48に進み、ステップS48にて減少変化割合フラグがセットされているか否かが判断される。減少変化割合フラグとは、移行時補正トルクTRKTQを減少させる値(アイドルトルク低減値)を第1トルク低減値DDSH1と第2トルク低減値DDSH2(DDSH1>DDSH2)の何れを採用するかを判断するためのフラグである。
【0102】
減少変化割合フラグは、図中(d)に示したように、アイドルスイッチOFFの場合にクリアされ、エンジン回転数Neが目標エンジン回転数Nsetと回転数設定値Ndashを加算した値以下である場合、或いは移行時補正トルクTRKTQがクッション値RDASH以下となってから車速Vが車速設定値VDASH以下の状態が設定時間以上継続した場合に、セットされる。
【0103】
ステップS48にて減少変化割合フラグがセットされていると判断された場合(YES)は、移行時補正トルクTRKTQが既に消滅しているか否かを判断すべく、ステップS49に進む。ステップS49では、移行時補正トルクTRKTQが0であるか否かが判断される。これにより、OFF・ON初回プログラムサイクル時に設定された移行時補正トルクTRKTQがその後のトルク低減処理により既に消滅しているかが判断される。そして、移行時補正トルクTRKTQが0でない場合(NO)は、ステップS50に進む。
【0104】
ステップS50では、現在の移行時補正トルクTRKTQから予め設定されている第2トルク低減値DDSH2を減少させた値を新たな移行時補正トルクTRKTQnewとして更新する処理がなされる(TRKTQnew←TRKTQ-DDSH2)。そして、本ルーチンを抜ける(リターン)。また、ステップS48にて変化減少割合フラグがクリアの場合(NO)、或いはステップS49にて移行時補正トルクTRKTQが0であると判断された場合(YES)は、ステップS51に進む。
【0105】
ステップS51では、現在の移行時補正トルクTRKTQを新たな移行時補正トルクTRKTQnewの値に更新する処理がなされる(TRKTQnew←TRKTQ)。これにより、ステップS48にて変化減少割合フラグがクリアの場合(NO)は、フラグセットされるまで移行時補正トルクTRKTQは、クッション値RDASHに維持される。また、ステップS49にて移行時補正トルクTRKTQが0の場合(YES)は、そのまま0に維持される。
【0106】
したがって、OFF・ON初回プログラムサイクル時に設定された移行時補正トルクTRKTQがクッション値RDASHよりも大きい値である場合は、減少される過程において、クッション値RDASHにて一旦その低減が停止され、クッション値RDASHにて所定時間、すなわち減少変化割合フラグがセットされるまで維持された後に漸次0まで減少される。これにより、出力トルクの急激な落ち込みによるエンジン回転数Neの目標アイドル回転数NSET以下への低下を防止し、滑らかな出力トルクの変化を確保することができる。そして、本ルーチンを抜ける(リターン)。
【0107】
上述のステップS42〜ステップS51までの処理によれば、移行時補正トルクTRKTQは、アイドルスイッチのOFF信号からON信号への変化の前後におけるトルク変化量から求められ、この移行時補正トルクTRKTQは、その後、徐々に減少させられる。これにより、急激なエンジン回転数の低下によるエンストを回避することができ、運転フィーリングの悪化を防止することができる。
【0108】
次に、運転領域がアイドル運転領域から非アイドル運転領域に移行した場合の移行時補正トルクTRKTQの算出方法について説明する。ステップS41にて、アイドルスイッチがOFF信号を出力している(NO)場合は、アイドル運転中ではないと判断してステップS52に進み、ステップS52にて、現在のプログラムサイクルがアイドルスイッチのON信号がOFF信号に変化した後の初めてのプログラムサイクル(以下、ON・OFF初回プログラムサイクルという)であるか否かが判断される。
【0109】
ここで、ON・OFF初回プログラムサイクルである場合(YES)は、ステップS53に進み、ステップS53にて移行時補正トルクTRKTQが0であるか否かが判断される。これにより、運転領域がアイドル運転領域から非アイドル運転領域に移行した際に、以前に運転領域が非アイドル運転領域からアイドル運転領域に移行した際に設定された移行時補正トルクTRKTQが低減途中で未だに存在しているか否かが判断される。
【0110】
ステップS53にて移行時補正トルクTRKTQが0でない(NO)場合は、以前に設定された移行時補正トルクTRKTQが未だに存在していると判断して、ON・OFF初回プログラムサイクル時における移行時補正トルクTRKTQを算出すべく、ステップS54に進む。ステップS54では、前回のプログラムサイクル時において設定された移行時補正トルクTRKTQn-1を新たな移行時補正トルクTRKTQとする処理がなされる(TRKTQnew←TRKTQn-1)。
【0111】
図10は、アクセルペダルを非踏込状態から踏込状態とした場合における基本ベーストルクTEI1、及び移行時補正トルクTRKTQの関係を説明するための説明図である。図中(a)は、アイドルスイッチの出力信号の変化、図中(b)は、基本ベーストルクTEI1の変化、図中(c)は、移行時補正トルクTRKTQの変化、図中(d)は、第3トルク低減値DDSH3の変化を示している。
【0112】
移行時補正トルクTRKTQは、図10中(c)に示したように、アイドルスイッチがON信号からOFF信号に変化すると同時に、図8のステップS53、S54の処理により一旦その低減が停止され、所定時間その値を維持した後、徐々に0まで減少される。これにより、アイドルスイッチのON信号からOFF信号への変化の前後における減速感、いわゆる息つきを防止でき、アイドルスイッチのON信号からOFF信号への変化を短時間で繰り返すような場合であっても、運転フィーリング上の円滑さを確保することが可能となる。
【0113】
したがって、アイドル運転領域から非アイドル運転領域における出力トルクの連続性を確保することができ、ドライバビリティを向上することができる。そして、本ルーチンを抜ける(リターン)。また、ステップS53にて移行時補正トルクTRKTQが0であると判断された場合(YES)は、そのまま本ルーチンを抜ける(リターン)。
【0114】
そして、ステップS52にて、ON・OFF初回プログラムサイクルでないと判断された場合(NO)は、条件に応じた移行時補正トルクTRKTQを算出すべく、ステップS55以降に進む。ステップS55では、ステップS53と同様に移行時補正トルクTRKTQが0であるか否かが判断される。
【0115】
これにより、移行時補正トルクTRKTQが未だに存在しているか否かが判断される。ここで、移行時補正トルクTRKTQが0でない場合(NO)は、以前に設定された移行時補正トルクTRKTQが未だに存在していると判断して、ステップS56に進む。
【0116】
ステップS56では、前回のプログラムサイクル時において設定された移行時補正トルクTRKTQn-1から第3トルク低減値(非アイドルトルク低減値)DDSH3を減算した値を新たな移行時補正トルクTRKTQとする処理がなされる(TRKTQ←TRKTQn-1−DDSH3)。これにより、移行時補正トルクTRKTQは、第3トルク低減値DDSH3ずつ漸次減少させられる。
【0117】
図11は、第3トルク低減値DDSH3の算出ルーチンを示すフローチャートである。先ずステップS61では、第3トルク低減値DDSH3の仮算出が行われる。ここで、第3トルク低減値DDSH3は、前回のプログラムサイクル時における基本ベーストルクTEI1n-1から前々回のプログラムサイクル時における基本ベーストルクTEI1n-2を減算することによって求められる(DDSH3←TEI1n-1-TEI1n-2)。
【0118】
これにより、基本ベーストルクTEI1の変化に合わせて移行時補正トルクTRKTQを設定することができる。例えば、基本ベーストルクTEI1が急増した場合は、第3低減トルク値DDSH3の値が大きくなり、移行時補正トルクTRKTQの減少量が多くなる。
【0119】
そして、ステップS62では、第3トルク低減値DDSH3が0以上であるか否かが判断される。ここで、0以上である場合(YES)は、ステップS61にて仮算出した第3トルク低減値DDSH3をそのまま採用して、本ルーチンを抜ける(リターン)。また、0よりも小さい場合(NO)は、第3トルク低減値DDSH3の最小値を制限すべく、ステップS63に進む。ステップS63では、第3トルク低減値DDSH3を0とする処理がなされる(DDSH3←0)。
【0120】
上述のステップS56の処理によれば、移行時補正トルクTRKTQは、基本ベーストルクTEI1の変化量に応じて設定される第3トルク低減値を用いて減少されるため、ドライバが要求するトルクに応じた減少速度にすることができる。したがって、運転フィーリングを向上させることができる。
【0121】
尚、ステップS52にて、ON・OFF初回プログラムサイクルでないと判断された場合(NO)の移行時補正トルクTRKTQを算出する他の方法としては、以下の(14)式により求めても良い。
【0122】
TRKTQn=TRKTQn-1−(DDSH1×DDSH3+DDSH0) ……(14)
上記(14)式によれば、移行時補正トルクTRKTQnは、第1トルク低減値DDSH1と第3トルク低減値DDSH3とを乗算し更に定数DDSH0を加算したものを求め、前回のプログラムサイクル時に求めた移行時補正トルクTRKTQn-1から減算することによって求められる。これにより、移行時補正トルクTRKTQの減少方法を最適化でき、より高い運転フィーリング上の円滑さを確保することができる。
【0123】
また、ステップS52にて、ON・OFF初回プログラムサイクルでないと判断された場合(NO)の移行時補正トルクTRKTQを算出する更に他の方法として、上述の(14)式における第1トルク低減値DDSH1と定数DDSH0をアクセル開度Sとエンジン回転数により運転領域毎に設定した値としても良い。これにより、上述の他の例と同様に、移行時補正トルクTRKTQの減少方法をより最適化でき、より高い運転フィーリング上の円滑さを確保することができる。
【0124】
そして、ステップS55にて移行時補正トルクTRKTQが0である場合(YES)は本ルーチンを抜ける(リターン)。したがって、ステップS3にて移行時補正トルクTRKTQを算出することができる。
【0125】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るエンジン制御装置によれば、最終目標トルクがドライバ要求トルクと、アイドル制御トルクと、移行時補正トルクとに基づいて算出されるため、全ての運転領域において、統一された最終目標トルクに基づいたエンジン制御を行うことができる。
【0126】
したがって、アイドル運転領域から非アイドル運転領域、或いは非アイドル運転領域からアイドル運転領域への出力トルクの連続性を確保することができ、運転フィーリング上の円滑さを向上できる。また、シンプルで高性能な制御系を構築することができ、コスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジン制御装置を備えたエンジン装置を概念的に示した全体構成図である。
【図2】ECUの概略構成説明図である。
【図3】ECU内にて形成される制御処理部を説明する制御ブロック図である。
【図4】最終目標トルク算出ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】アイドル制御トルクISCTQFの算出ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】フィードバック制御トルクFBKTQの算出ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】アイドル制御トルク学習値ISCTQLの算出ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】移行時補正トルクTRKTQの算出ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】基本ベーストルクTEI1、及び移行時補正トルクTRKTQの関係を説明するための説明図である。
【図10】基本ベーストルクTEI1、及び移行時補正トルクTRKTQの関係を説明するための説明図である。
【図11】第3トルク低減値DDSH3の算出ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン装置
2 エンジン本体
14 ETC
24 EGRバルブ
27 インジェクタ
37 吸気温センサ
38 吸気圧センサ
43 アクセル開度センサ
44 アイドルスイッチ
45 車速センサ
46 セレクタポジションスイッチ
M1 ドライバ要求トルク算出手段
M2 アイドル制御トルク算出手段
M3 移行時補正トルク算出手段
M4 最終目標トルク算出手段
M5 アイドル判定手段
M6 燃料・吸気・EGR設定手段
TEIM ドライバ要求トルク
ISCTQF アイドル制御トルク
TRKTQ 移行時補正トルク
FBKTQ フィードバック補正トルク
KGKTQ 基本トルク補正量
KWBTQ 補機類補正量
KXTQn その他のトルク補正量
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an engine control device, and more particularly to an engine control device that obtains a target torque required for an engine according to a situation and performs engine control based on the target torque.
[0002]
[Prior art]
In recent years, in order to perform engine control more precisely in response to demands such as improving fuel efficiency, an actuator is connected to the throttle valve in place of the conventional mechanical type in which the throttle valve and the accelerator pedal are connected by a wire. A so-called electronically controlled throttle type engine that electronically controls the throttle opening has been put into practical use.
[0003]
According to this, the throttle valve can be opened and closed independently from the operation of the accelerator pedal. For this reason, an engine output target value to be output by the engine is set based on the accelerator pedal depression amount and the engine speed, etc. during traveling (non-idle driving region), and the fuel injection amount and the engine output target value are set according to the set engine output target value. Various techniques have been proposed for improving the responsiveness to the driver's required output by controlling the amount of intake air and obtaining good driving performance.
[0004]
Also in the idle control in the idle operation region, as disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 7-197828, the output torque estimated from the engine speed and the throttle opening, and the load torque required for the drive during the external load drive A technique has been proposed in which the target output torque is calculated from the engine speed and the throttle opening is controlled from the engine speed and the target output torque.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above-described technology performs control according to the engine output target value set for each idle operation region or non-idle operation region, and the continuous output torque can be obtained only by combining the above two technologies. There is a risk that the smoothness and drivability on driving feeling at the time of shifting to the driving region when shifting from the non-idling driving region to the idling driving region or from the idling driving region to the non-idling driving region may be impaired.
[0006]
The present invention has been made in view of the above-described points, and its purpose is to ensure the continuity of the output torque at the time of transition to the operation region between the idle operation region and the non-idle operation region. It is an object of the present invention to provide an engine control device that improves the smoothness and drivability of the engine.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
  In order to solve the above-described problem, an engine control apparatus according to the first aspect of the present invention includes a driver request torque calculation unit that calculates a driver request torque required for an engine from an engine speed and a depression amount of an accelerator pedal; Idle determination means for determining whether the operation region is an idle operation region or a non-idle operation region, and an idle control torque calculation for calculating an idle control torque necessary for maintaining the engine speed at the target idle speed Means, a basic base torque calculating means for obtaining a basic base torque by adding the driver required torque and the idle control torque, and a weighted average torque calculating means for calculating a weighted average torque by weighted averaging the basic base torque. And the engine operating state is not idle from the idle operating range. Region, or if the operating region when moving from the non-idle operation region in the idle operation region is the first time the program cycles after shifting from the non-idle operation region idling region, the operating regionNonIdle operation areaRahCalculate the correction torque at the time of transition by subtracting the basic base torque when the operation region has shifted from the non-idle operation region to the idle operation region from the weighted average torque calculated during the program cycle immediately before the transition to the idle operation region, In the case where there is a shift-time correction torque in the second and subsequent program cycles after the operation region shifts from the non-idle operation region to the idle operation region, a preset idle torque reduction is performed from the existing shift-time correction torque. A transition correction torque calculating means for calculating a new transition correction torque by subtracting the value, and a final target torque to be finally output to the engine based on the driver request torque, the idle control torque, and the transition correction torque. A final target torque calculating means for calculating, based on the final target torque And performing engine control.
[0008]
According to this, since the final target torque is calculated based on the driver request torque, the idle control torque, and the transition correction torque, the engine control based on the unified final target torque in all operation regions. It can be performed.
[0009]
  Therefore, the continuity of the output torque from the idle operation region to the non-idle operation region or from the non-idle operation region to the idle operation region can be ensured, and the smoothness in driving feeling can be improved. In addition, a simple and high-performance control system can be constructed, and costs can be reduced.Further, the correction torque at the time of transition is set at the first program cycle when transitioning from the non-idle operation region to the idle operation region, and is decreased by the idle torque reduction value at each subsequent program cycle. When shifting from the region to the idle operation region, it is possible to prevent deterioration of engine stall and operation feeling due to a rapid decrease in engine speed, and smooth connection of output torque can be realized.
[0015]
  Claim2In the engine control apparatus according to the invention, the shift correction torque calculation means calculates when the shift correction torque calculated when the operation region is the first program cycle after the operation region shifts from the non-idle operation region to the idle operation region. When it is larger than the preset upper limit torque value, the shift correction torque is changed to a value equal to the upper limit torque value.
[0016]
According to this, the transition correction torque in the first program cycle has an upper limit torque value as an upper limit, and gradually decreases from the upper limit torque value by executing the second and subsequent program cycles. Therefore, the output torque can be reduced at an appropriate speed, and the driving feeling can be improved when the operating region shifts from the non-idle operating region to the idle operating region.
[0017]
  Claim3In the engine control device according to the invention, the shift correction torque calculating means is configured such that when the shift correction torque exists when the operation region shifts from the idle operation region to the non-idle operation region, the drive region is the idle operation region. The shift correction torque calculated during the program cycle immediately before shifting to the non-idle operation region is set as the shift correction torque of the initial program cycle.
[0018]
When the operation region shifts from the idle operation region to the non-idle operation region for the second and subsequent program cycles and there is a transition correction torque, a non-set value that is set in advance from the existing transition correction torque. A new transition correction torque is calculated by subtracting the idle torque reduction value.
[0019]
According to this, when there is a transition correction torque when the operation region shifts from the idle operation region to the non-idle operation region, the existing transition correction torque is set as the transition correction torque in the first program cycle. Therefore, the continuity of the output torque can be ensured, and the feeling of deceleration before and after the transition from the idle operation region to the non-idle operation region, so-called breathing, can be prevented. As a result, smoothness can be ensured even when the operation region moves between the idle operation region and the non-idle operation region at short intervals.
[0020]
  Claim4In the engine control device according to the invention described above, the shift correction torque calculation means sets the non-idle torque reduction value according to the change amount of the basic base torque. According to this, since the shift correction torque is reduced according to the change amount of the basic base torque according to the change amount of the basic base torque, it is reduced according to the output torque requested by the operator who operates the accelerator pedal. Can be made.
[0021]
  Claim5In the engine control apparatus according to the invention, the idle control torque calculating means includes basic idle control torque setting means for setting basic idle control torque for maintaining the target idle speed, target idle speed and actual engine speed. Feedback control torque setting means for setting feedback control torque for feedback control of the engine speed to the target idle speed from the rotation deviation from the engine speed, and a torque correction amount for correcting the output torque consumed during idle operation And a torque correction amount setting means for setting the idle control torque, and calculating the idle control torque based on the basic idle control torque, the feedback control torque, and the torque correction amount.
[0022]
According to this, the idle control torque is calculated based on the basic idle control torque, the feedback control torque, and the torque correction amount, the basic idle control torque is set according to the operating conditions during idle operation, and the feedback control torque is the target The torque correction amount is set based on the consumption torque consumed by physical conditions such as engine accessories and friction, and is set based on the rotational deviation between the idle speed and the actual engine speed. For this reason, the engine speed can be quickly and accurately converged to and maintained at the target idle speed.
[0023]
  Claim6Engine according to the invention described incontrolIn the apparatus, the torque correction amount setting means corrects the engine friction torque set according to the engine speed based on the engine water temperature, so that a small torque correction amount at a low rotation and a large torque correction amount at a high rotation It is characterized by setting. According to this, the torque correction amount can be obtained by correcting the friction torque using the engine water temperature. For this reason, the torque correction amount can be set according to the correction feature, and the engine speed during idling can be stabilized.
[0024]
  Claim7Engine according to the invention described incontrolThe apparatus is characterized by setting a small torque correction amount at a low rotation and a large torque correction amount at a high rotation by correcting the engine friction torque set according to the engine speed based on the engine water temperature. . According to this, the torque correction amount can be obtained by correcting the friction torque using the engine water temperature. For this reason, the torque correction amount can be set according to the correction feature, and the engine speed during idling can be stabilized.
[0025]
  Claim8In the engine control apparatus according to the invention, the feedback control torque calculation means calculates the proportional control torque value and the integral control torque value from the rotation deviation between the target idle speed and the actual engine speed, and calculates the proportional The feedback control torque is obtained based on the control torque value and the integral control torque value.
[0026]
According to this, the feedback control torque is calculated using the proportional control torque value and the integral control torque value, and the feedback control is performed based on this, so that the convergence of the engine speed to the target idle speed is improved. Can be improved.
[0027]
  Claim9In the engine control apparatus according to the invention, the feedback control torque calculation means changes the integral control torque value according to the engine load during the idling operation. According to this, the convergence property to the target idle speed after the engine load changes can be improved.
[0028]
  Claim10In the engine control apparatus according to the invention, the feedback control torque calculation means learns the integral control torque value when a preset learning condition is satisfied, and uses the learned integral control torque value to provide the feedback control torque. Is calculated. According to this, since the feedback control torque is calculated using the learned integral control torque value, the convergence to the target idle speed can be further improved.
[0029]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is an overall configuration diagram conceptually showing an engine apparatus provided with an engine control apparatus of the present invention. The engine body 2 used in the engine device 1 is a horizontally opposed engine for automobiles, and is a cylinder injection engine that directly injects fuel into a cylinder. The engine device 1 includes an automatic transmission (not shown).
[0030]
The engine body 2 includes a cylinder block 3 that rotatably supports the crankshaft at a substantially central position thereof, and cylinder heads 4 in both the left and right banks of the cylinder block 3. An intake port 5 and an exhaust port 6 are formed in the cylinder head 4. An intake pipe 7 is connected to the intake port 5, and an exhaust pipe 8 is connected to the exhaust port 6.
[0031]
The intake pipe 7 constitutes a downstream portion of the intake passage 10, and an air cleaner box 11 and a throttle valve 12 are provided in the upstream portion of the intake passage 10. The throttle valve 12 is provided with a throttle actuator 13 that changes the valve opening based on a control signal from an electronic control unit described later.
[0032]
On the other hand, the exhaust pipe 8 constitutes an upstream portion of the exhaust passage 20, and a catalytic converter 21 such as a three-way catalyst for purifying exhaust gas and a muffler 22 are provided downstream thereof.
[0033]
Further, the exhaust pipe 8 and the collecting portion of the intake pipe 7 are communicated with each other by an EGR passage 23. In the middle of the passage, opening / closing control is performed using a stepping motor as a driving source, and the flow passage area of the EGR passage 23 is changed. An EGR valve 24 is provided.
[0034]
The cylinder head 4 is provided with a spark plug 26 and an injector 27 facing the combustion chamber. The spark plug 26 is supplied to the air-fuel mixture in the combustion chamber by the high voltage supplied through the igniter 28 and the ignition coil 29. Force ignition at a predetermined ignition timing. The injector 27 has a fuel injection direction directed toward the piston, atomizes the fuel pressure-supplied and supplied from the fuel pump 30 through the fuel pipe, and directly injects the fuel into the combustion chamber.
[0035]
The engine body 2, the intake passage 10, and the exhaust passage 20 are provided with various sensors for detecting the engine operating state. Specifically, the engine body 2 is provided with a crank angle sensor 31 that detects the rotation angle of the crankshaft and a water temperature sensor 32 that detects the temperature of the engine coolant.
[0036]
In the intake passage 10, there are an air flow meter 35 for detecting the intake air amount of the engine, an intake air temperature sensor 37 for detecting the gas temperature Tm in the intake pipe 7, and an intake pressure sensor 38 for detecting the intake pressure Pm in the intake pipe 7. Is provided. The exhaust passage 20 includes an exhaust temperature sensor 41 that detects the exhaust gas temperature, and an O / F for air-fuel ratio feedback control.2A sensor 42 is provided.
[0037]
Further, in order to detect the engine operating state, an accelerator opening sensor 43 that outputs a voltage signal corresponding to the amount of depression of an accelerator pedal (not shown) is provided. In addition, the description of members that are not directly related to the function of the present invention among the members shown in the figure is omitted.
[0038]
The detection signals from the sensors are input to an electronic control unit (hereinafter simply referred to as ECU) 50, and a drive control signal is output from the ECU to each member. FIG. 2 is a schematic configuration explanatory diagram of the ECU 50. The ECU 50 is configured around a microcomputer, and as shown in the figure, a CPU 51, a ROM 52, a RAM 53, a backup RAM 54, a counter / timer 55, an input port 56, and an output port 57 are connected to each other via a bus line 58. .
[0039]
Also, an A / D converter 59 that converts analog signals received from various sensors into digital signals and delivers them to an input port, and a control signal received from an output port for converting to drive signals and outputting them to various actuators. A drive circuit 60 is incorporated.
[0040]
A crank angle sensor 31, an idle switch 44, and a selector position switch 46 are connected to the input port 56, and an air flow meter 35, an intake air temperature sensor 37, an exhaust gas temperature sensor 41, O are connected via an A / D converter 59.2A sensor 42, an accelerator opening sensor 43, a vehicle speed sensor 45, and a selector position switch 46 are connected.
[0041]
The idle switch 44 outputs an OFF signal when the accelerator pedal is depressed, and outputs an ON signal when the accelerator pedal is released. The selector position switch 46 detects whether the range position of the automatic transmission is a drive range or a neutral range. Is. An igniter 28 is connected to the output port, and an injector 27, a throttle actuator 13, and an EGR valve 24 are connected via a drive circuit.
[0042]
The ROM 52 stores control programs and preset fixed data, the RAM 53 stores detection signals from various sensors, the backup RAM 54 stores learning data, etc., and the counter / timers 55 include time and the like. Measure. The CPU 51 performs arithmetic processing according to a control program stored in the ROM 52 using preset fixed data and detection signals from various sensors, and performs fuel injection control, ignition timing control, and the like.
[0043]
That is, by means of the ECU 50 and the sensors and actuators connected to the ECU 50, the driver required torque calculating means M1, the idle control torque calculating means M2, the transition correction torque calculating means M3, the final target torque calculating means M4, the idle Each function of determination means M5, fuel / intake / EGR setting means M6, and other control functions are realized.
[0044]
Next, engine control processing executed by the ECU will be described with reference to FIG. FIG. 3 is a control block diagram illustrating a control processing unit formed in the ECU. The control processing unit includes driver request torque calculation means M1, idle control torque calculation means M2, transition correction torque calculation means M3, final target torque calculation means M4, idle determination means M5, and fuel / intake / EGR setting means M6.
[0045]
The driver required torque calculation means M1 outputs an output torque (hereinafter referred to as driver required torque) requested by the driver (vehicle operator) to the engine based on the accelerator opening S that is the amount of depression of the accelerator pedal and the engine speed Ne. Calculate TEIM.
[0046]
The idle control torque calculation means M2 calculates an output torque (hereinafter referred to as idle control torque) ISCTQF necessary for maintaining the engine speed Ne at the target idle speed Nset.
[0047]
The correction torque calculation means M3 at the time of transition is an output torque (in order to ensure the continuity of the output torque when the operation state shifts from the idle operation region to the non-idle operation region, or from the non-idle operation region to the idle operation region). TRKTQ (hereinafter referred to as a correction torque at the time of transition) is calculated based on the driver request torque TEIM and the idle control torque ISCTQF.
[0048]
The idle determination means M5 determines whether or not the engine is idling based on the accelerator opening S and the engine speed Ne.
[0049]
The final target torque calculation means M4 calculates an output torque (hereinafter referred to as final target torque) TEI that is finally output by the engine based on the driver request torque TEIM, the idle control torque ISCTQF, and the transition correction torque TRKTQ.
[0050]
The fuel / intake / EGR setting means M6 is a fuel injection amount required for the engine to output the final target torque TEI based on the final target torque TEI, the intake pipe pressure Pm, the intake air temperature Tm, and the intake air amount average value Qave. Gf, intake air amount Qa, and EGR amount Qe are set, and the respective control amounts are output to the injector 27, the throttle actuator 13, and the EGR valve 24, respectively. The configuration and internal processing of the fuel / intake / EGR setting means M6 are described in detail in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-82100 already filed by the applicant of the present application, and therefore the description thereof is omitted in the present application. .
[0051]
Next, a method for calculating the final target torque TEI will be described below using a flowchart. FIG. 4 is a flowchart showing a final target torque calculation routine. First, in step S1, a driver request torque TEIM is obtained. The driver request torque TEIM is obtained based on the accelerator opening S, which is the depression amount of the accelerator pedal, and the engine speed Ne. Specifically, it is obtained by referring to a data map for calculating the required driver torque preset in the ROM with interpolation calculation using the accelerator opening S and the engine speed Ne.
[0052]
Next, in step S2 and step S3, an idle control torque ISCTQF and a transition correction torque TRKTQ are obtained, respectively. A method for calculating the idle control torque ISCTQF and the transition correction torque TRKTQ will be described later. In step S4, a final target torque calculation TEI is obtained. The final target torque calculation TEI is obtained by the following equation (1).
[0053]
TEI = TEIM + ISCTQF + TRKTQ (1)
That is, the final target torque TEI is obtained by adding the driver request torque TEIM, the idle control torque ISCTQF, and the transition correction torque TRKTQ. Based on the final target torque TEI, the fuel / intake / EGR setting means M6 sets the fuel injection amount Gf, the intake air amount Qa, and the EGR amount Qe, and controls the injector 27, the throttle actuator 13, and the EGR valve 24. A signal is output to each actuator.
[0054]
Therefore, engine control is performed based on the unified final target torque TEI for all the operation regions of the idle operation region and the non-idle operation region. Thereby, the continuity of the output torque between the idle operation region and the non-idle operation region can be ensured, and the smoothness in driving feeling can be improved. In addition, a simple and high-performance control system can be constructed, and costs can be reduced.
[0055]
Next, the calculation process of the idle control torque ISCTQF in step S2 will be described. FIG. 5 is a flowchart showing a routine for calculating the idle control torque ISCTQF. This routine is executed in a program cycle at predetermined intervals.
[0056]
The idle control torque ISCTQF is the feedback control torque FBKTQ obtained in steps S11 to S15, the basic torque correction amount KGKTQ, the auxiliary device torque correction amount KWBTQ, the other torque correction amount KXTQn during idling, and the idle control torque learning value ISCTQL. Is calculated in step S16. The idle control torque ISCTQF is calculated by the following equation (2).
[0057]
ISCTQF = FBKTQ + KGKTQ + KWBTQ + KXTQn + ISCTQL ...... (2)
That is, the idle control torque ISCTQF is obtained by adding the feedback control torque FBKTQ, the basic torque correction amount KGKTQ, the auxiliary machinery torque correction amount KWBTQ, the other torque correction amount KXTQn during idling, and the idle control torque learning value ISCTQL. Desired.
[0058]
Here, the basic torque correction amount KGKTQ is obtained by correcting the engine friction torque set in advance according to the engine speed based on the engine water temperature detected by the water temperature sensor 32, and a small torque correction amount at low speed. A large torque correction amount is set during high rotation.
[0059]
Auxiliary machinery torque correction amount KWBTQ is obtained by correcting the known rated output of engine auxiliary machinery based on the engine speed, and a large torque correction amount at low speed and a small torque correction amount at high speed. Is set. The other torque correction amount KXTQn during idling is obtained based on the post-startup torque correction amount, the gear position torque correction amount, the learning torque correction amount, and the like.
[0060]
As described above, these basic torque correction amount KGKTQ, auxiliary machinery torque correction amount KWBTQ, and other torque correction amounts KXTQn during idling are set in accordance with correction characteristics such as output torque or rated output, respectively.
[0061]
Further, the feedback control torque FBKTQ is set according to the target idle speed Nset, and the idle control torque learning value ISCTQL is learned in the backup RAM 54 of the ECU 50 when a predetermined learning condition is satisfied, and is read when the engine is started. It is.
[0062]
FIG. 6 is a routine for calculating the feedback control torque FBKTQ. This routine is executed in a program cycle at predetermined intervals. First, in step S21, the target idle speed Nset is set. The target idle speed Nset is set according to the engine operating conditions, for example, the warm-up state. In step S22, the rotational deviation DELTAN is calculated using the target idle speed Nset set in step S21 and the actual engine speed Ne directly detected by the crank angle sensor.
[0063]
In step S23, a proportional control torque value PROEID that is a proportional component of the feedback control torque FBKTQ is calculated based on the rotational deviation DELTAN obtained in step S22. Specifically, the proportional control torque value PROEID is calculated by the following equation (3).
[0064]
PROEID = IDKPK × IDKP_HL × DELTAN ...... (3)
As shown in the above equation (3), the proportional control torque value PROEID is obtained by multiplying the rotation deviation DELTAN by the rotation correction coefficient IDKPK and the proportional control torque coefficient IDKP_HL. The rotation correction coefficient IDKPK and the proportional control torque coefficient IDKP_HL (proportional gain) are values set in advance in the ROM of the ECU.
[0065]
Next, in step S24, it is determined whether feedback control is being performed. Based on this determination, a method for calculating an integral control torque value CFBID that is an integral part of the feedback control torque FBKTQ is determined. If feedback control is being performed (YES), the process proceeds to step S25. If feedback control is not being performed (NO), the process proceeds to step S29.
[0066]
In step S25, an integral control torque value CFBIDI that is an integral part of the feedback control torque FBKTQ is calculated based on the rotation deviation DELTAN obtained in step S22. Specifically, it is obtained by the following equation (4).
[0067]
CFBIDI = IDKIK × IDKI_HL × DELTAN × dt ...... (4)
As shown in the above equation (4), the integral control torque value CFBIDI is obtained by multiplying the rotation deviation DELTAN by the rotation correction coefficient IDKIK and then integrating over time. Thereby, hunting of the integral control torque value can be prevented when the engine speed changes.
[0068]
Then, the process proceeds to step S26 in order to make the integral control torque value CFBIDI obtained by the above equation (4) according to the engine load and the engine speed. In step S26, it is determined from the output of the selector position sensor 46 whether the position of the selector lever (both not shown) of the automatic transmission is in the drive range (D range) or the neutral range (N range). This is because the load applied to the engine or the engine speed Ne is different between the D range and the N range, and the integral control torque value CFBID corresponding to this is set.
[0069]
Here, when the range position of the selector lever is the N range (NO), the process proceeds to step S27, and in step S27, the N range integral control torque value CFBID_N.nIs obtained by the following equation (5).
[0070]
CFBID_Nn= CFBIDI + CFBID_Nn-1              ……(Five)
According to the above equation (5), the N range integral control torque value CFBID_N obtained during the previous program cycle is added to the integral control torque value CFBIDI obtained by equation (4) in step S25.n-1Is obtained by adding.
[0071]
If the selector lever range position is in the D range (YES) in step S26, the process proceeds to step S28, and in step S28, the D range integral control torque value CFBID_D.nIs calculated. Specifically, it is obtained by the following equation (6).
[0072]
CFBID_Dn= CFBIDI + CFBID_Dn-1              …… (6)
According to the above equation (6), the D range integral control torque value CFBID_D previously obtained in step S25 is added to the integral control torque value CFBIDI obtained by equation (4).n-1Is obtained by adding.
[0073]
Thus, N range integral control torque value CFBID_NnAnd D range integral control torque value CFBID_DnIs calculated according to the position of the selector lever, and the convergence of the engine speed Ne to the target engine speed Nset in the feedback control can be improved.
[0074]
On the other hand, if it is determined in step S24 that the feedback control is not performed (NO), the process proceeds to step S29. In step S29, control is performed to hold the previous value of the integral control torque value. For the N range, the following equation (7) is obtained. For the D range, the following equation (8) is obtained.
[0075]
CFBID_Nn= CFBID_Nn-1 ...... (7)
CFBID_Dn= CFBID_Dn-1 ...... (8)
As a result, the integral control torque value CFBID is held during idle operation open loop control and when the idle switch is OFF. In step S30, a calculation process for obtaining the feedback control torque FBKTQ is performed. The feedback control torque FBKTQ is obtained by the following equation (9).
[0076]
FBKTQ = PROEID + CFBID ...... (9)
As shown in the above equation (9), the feedback control torque FBKTQ is obtained by adding the proportional control torque value PROEID obtained in step S23 and the integral control torque value CFBID obtained in steps S24 to S29.
[0077]
FIG. 7 is a flowchart showing a learning routine program for the idle control torque learning value ISCTQL. This routine is executed in a program cycle at predetermined intervals. First, in step S31, it is determined whether a learning condition is satisfied. If the learning condition is satisfied (YES), the process proceeds to step S32, where it is determined whether the ignition key for starting the engine has been switched from ON to OFF.
[0078]
Then, when the ignition key is switched from ON to OFF (YES), the process proceeds to step S33 in order to learn the idle control torque ISCTQL. In step S33, the idle control torque learning value when the ignition key is switched from ON to OFF (hereinafter referred to as the OFF switching integral control torque learning value) ISCTQLXnIs calculated. Specifically, it is obtained by the following equation (10).
[0079]
ISCTQLXn= ((CFBID + ISCTQLO) / CTISL) + ISCTQLXn-1 ……(Ten)
In other words, OFF control integral control torque learning value ISCTQLXnIs calculated by adding the integral control torque value CFBID and the idle control torque learning value offset value ISCTQLO, and then dividing by the number of learning executions CTISL.n-1It is calculated by adding. Here, the number of learning executions CTISL is a value equal to or less than the set number of times ISLCT, which is incremented by one every time the learning calculation ends.
[0080]
In step S34, the OFF control integral control torque learning value ISCTQLXnIs determined to be smaller than a preset minimum value ISCTQLXmin. Here, if it is smaller than the minimum value ISCTQLXmin (YES), the process proceeds to step S35, and the integral control torque learning value ISCTQLX at OFF switching at step S35.nIs made equal to the above-mentioned minimum value ISCTQLXmin. Then, this OFF switching integral control torque learning value ISCTQLXnIn order to obtain the idle control torque learning value ISCTQL using, the process proceeds to step S38.
[0081]
If the value is equal to or greater than the minimum value (NO), the process proceeds to step S36, and the integral control torque learning value ISCTQLX at the time of OFF switching in step S36.nIt is determined whether or not is greater than a preset maximum value ISCTQLXmax. Here, when it is larger than the maximum value ISCTQLXmax (YES), the process proceeds to step S37, and the integral control torque learning value ISCTQLX at OFF switching at step S37.nIs changed to a value equal to the aforementioned maximum value ISCTQLXmax.
[0082]
If it is smaller than the maximum value ISCTQLXmax (NO) in step S36, this OFF switching integration control torque learning value ISCTQLXnIn order to obtain the idle control torque learning value ISCTQL using, the process proceeds to step S38.
[0083]
In step S38, the integral control torque learning value ISCTQLX at OFF switchingnIs greater than 0 (YES), the process proceeds to step S39, and the idle control torque learning value ISCTQL corresponding to the predetermined condition is calculated in step S39. Specifically, it is obtained by the following equation (11).
[0084]
ISCTQL = ISCTQLXn× TWISL …… (11)
According to this, integral control torque learning value ISCTQLX at OFF switchingnIs multiplied by the correction value TWISL. Here, the correction value TWISL is obtained by referring to the lattice table TISLTW set in advance in the ROM with interpolation calculation based on the engine coolant temperature detected by the water temperature sensor 32.
[0085]
If it is determined in step S38 that the value is not greater than 0 (NO), the process proceeds to step S40, and the idle control torque learning value ISCTQL is calculated in step S40. Specifically, it is obtained by the following equation (12).
[0086]
ISCTQL = ISCTQLX …… (12)
In other words, integral control torque learning value ISCTQLX when switching when OFFnThis is the idle control torque learning value ISCTQL. As described above, after the idle control torque learning value ISCTQL is obtained according to a predetermined condition, the routine is exited (return).
[0087]
If the learning condition is not satisfied in step S31 (NO), and if the ignition key is not switched from ON to OFF in step S32 (NO), learning of the idle control torque learning value ISCTQL is performed. Exit this routine (return) as not being performed. Therefore, the idle control torque learning value ISCTQL is learned by the learning routine described above, and is read when calculating the idle control torque ISCTQF. As described above, the idle control torque ISCTQF is calculated in step S16 of FIG. As a result, by using the idle control torque learning value ISCTQL during the idle control torque ISCTQF, it is possible to improve the convergence of the engine speed to the target idle speed when the engine is started.
[0088]
Next, the process for calculating the transition correction torque TRKTQ performed in step S3 of FIG. 4 will be described. FIG. 8 is a flowchart showing a routine for calculating the transition correction torque TRKTQ, and FIG. 9 is a time chart for explaining the relationship between the basic base torque TEI1 and the transition correction torque TRKTQ. This routine is executed in a predetermined program cycle.
[0089]
Steps S41 to S51 in FIG. 8 show calculation processing when the operation region shifts from the non-idle operation region to the idle operation region. In step S41, it is determined whether or not the idle switch outputs an ON signal. If the idle switch outputs an ON signal (YES), it is determined that the operation region is within the idle operation region. Proceed to S42. If the idle switch outputs an OFF signal (NO), it is determined that the idle switch is not in the idle operation region, and the process proceeds to step S52.
[0090]
In step S42, it is determined whether or not the current program cycle is the first program cycle after the OFF signal of the idle switch is changed to the ON signal (hereinafter referred to as OFF / ON initial program cycle). As a result, it is determined whether to calculate a new transition correction torque TRKTQ and perform control based on it or to perform control based on the already set transition correction torque TRKTQ. Here, when it is the OFF / ON initial program cycle (YES), the process proceeds to step S43 and subsequent steps in order to calculate a new shift correction torque TRKTQ.
[0091]
In step S43 to step S45, a process for calculating the shift correction torque during the initial OFF / ON program cycle is performed. In step S43, a temporary calculation of the shift correction torque TRKTQ is performed. The transition correction torque TRKTQ is the initial basic base torque TEI1.nAnd weighted average torque TEI1_KAVn-KOLD1Based on the above, it is calculated by the following equation (13).
[0092]
TRKTQ = TEI1_KAVn-KOLD1-TEI1n ……(13)
Here, the initial basic base torque TEI1nIs a value in the initial OFF / ON program cycle of the basic base torque TEI1 obtained by adding the driver request torque TEIM and the idle control torque ISCTQF. Also, the weighted average torque TEI1_KAVn-KOLD1Is obtained by performing a weighted average process on the basic base torque TEI1.
[0093]
9A shows a change in the output signal of the idle switch, and FIG. 9B shows a change in the basic base torque TEI1 and the weighted average torque TEI1_KAV. The shift correction torque TRKTQ during the initial OFF / ON program cycle is the weighted average torque TEI1_KAV as shown in FIGS.n-KOLD1And initial basic base torque TEI1nIn other words, the deviation between the torque before releasing the accelerator pedal and the torque after releasing.
[0094]
In step S44, it is determined whether or not the transition correction torque TRKTQ provisionally calculated in step S43 is greater than a preset dashpot torque DASHPOT (upper limit torque value). Here, if it is determined that the provisionally calculated shift correction torque TRKTQ is greater than the dashpot torque DASHPOT (YES), the process proceeds to step S45.
[0095]
In step S45, a process of setting the value of the dashpot torque DASHPOT as a new shift correction torque TRKTQnew is performed (TRKTQnew ← DASHPOT). Thereby, the upper limit of the shift correction torque is set.
[0096]
If it is determined in step S44 that the provisionally calculated transition correction torque TRKTQ is equal to or less than the dashpot torque DASHPOT (NO), the routine is exited (return). Therefore, the temporarily calculated shift correction torque TRKTQ is set as a new shift correction torque TRKTQnew. As described above, in step S42 to step S45, the transition correction torque TRKTQ in the OFF / ON initial program cycle is calculated.
[0097]
Next, a process for calculating the shift correction torque TRKTQ when it is not the OFF / ON initial program cycle will be described. If it is determined in step S42 that it is not the first OFF / ON program cycle (NO), it is determined that the current program cycle is a plurality of program cycles after the OFF signal of the idle switch changes to the ON signal. Then, the process proceeds to S46 and subsequent steps in order to calculate the correction torque TRKTQ at the time of transition.
[0098]
In steps S46 to S51, a new transition correction torque TRKTQnew is set according to various conditions. By this process, the shift correction torque TRKTQ is gradually reduced from the value set during the initial OFF / ON program cycle. (C) in FIG. 9 shows the change in the shift correction torque TRKTQ, and (d) in the figure shows the state of the decrease rate change flag.
[0099]
First, in step S46, it is determined whether or not the current transition correction torque TRKTQ is higher than a preset cushion value RDASH. Based on this determination, it is selected whether to make the reduction speed of the transition correction torque TRKTQ fast or slow.
[0100]
If the current transition correction torque TRKTQ is higher than the cushion value RDASH (YES), the process proceeds to step S47 in order to set a new transition correction torque TRKTQnew according to the determination. In step S47, a value obtained by reducing the preset first torque reduction value DDSH1 from the current transition correction torque TRKTQ is set as a new transition correction torque TRKTQnew (TRKTQnew ← TRKTQ-DDSH1). Then, this routine is exited (return).
[0101]
If the current transition correction torque TRKTQ is equal to or less than the cushion value RDASH in step S46 (NO), the process proceeds to step S48, and it is determined whether or not the decrease change rate flag is set in step S48. Is done. The decrease change rate flag determines whether the value (idle torque reduction value) for reducing the transition correction torque TRKTQ is adopted as the first torque reduction value DDSH1 or the second torque reduction value DDSH2 (DDSH1> DDSH2). It is a flag for.
[0102]
The decrease change rate flag is cleared when the idle switch is OFF as shown in (d) of the figure, and the engine speed Ne is equal to or less than the value obtained by adding the target engine speed Nset and the speed setting value Ndash. Alternatively, it is set when the vehicle speed V continues below the vehicle speed set value VDASH for the set time or longer after the transitional correction torque TRKTQ becomes equal to or lower than the cushion value RDASH.
[0103]
If it is determined in step S48 that the decrease change rate flag is set (YES), the process proceeds to step S49 to determine whether or not the shift correction torque TRKTQ has already disappeared. In step S49, it is determined whether or not the shift correction torque TRKTQ is zero. Thus, it is determined whether or not the transition correction torque TRKTQ set during the initial OFF / ON program cycle has already disappeared by the subsequent torque reduction process. If the transition correction torque TRKTQ is not 0 (NO), the process proceeds to step S50.
[0104]
In step S50, a process of updating a value obtained by reducing the preset second torque reduction value DDSH2 from the current transition correction torque TRKTQ as a new transition correction torque TRKTQnew is performed (TRKTQnew ← TRKTQ-DDSH2). . Then, this routine is exited (return). Further, when the change decrease ratio flag is clear in step S48 (NO), or when it is determined in step S49 that the shift correction torque TRKTQ is 0 (YES), the process proceeds to step S51.
[0105]
In step S51, the current transition correction torque TRKTQ is updated to a new transition correction torque TRKTQnew (TRKTQnew ← TRKTQ). Thereby, when the change reduction ratio flag is cleared in step S48 (NO), the transition correction torque TRKTQ is maintained at the cushion value RDASH until the flag is set. Further, when the shift correction torque TRKTQ is 0 (YES) in step S49, it is maintained at 0 as it is.
[0106]
Therefore, if the transition correction torque TRKTQ set during the initial OFF / ON program cycle is larger than the cushion value RDASH, the reduction is temporarily stopped at the cushion value RDASH in the process of decreasing, and the cushion value It is maintained for a predetermined time in RDASH, that is, until the decrease change rate flag is set, and then gradually decreased to 0. As a result, it is possible to prevent the engine rotational speed Ne from being lowered below the target idle rotational speed NSET due to a sudden drop in the output torque, and to ensure a smooth change in the output torque. Then, this routine is exited (return).
[0107]
According to the processing from step S42 to step S51 described above, the transition correction torque TRKTQ is obtained from the amount of torque change before and after the change from the OFF signal to the ON signal of the idle switch. Thereafter, it is gradually decreased. As a result, engine stall due to a sudden decrease in engine speed can be avoided, and deterioration in driving feeling can be prevented.
[0108]
Next, a method for calculating the transition correction torque TRKTQ when the operation region is shifted from the idle operation region to the non-idle operation region will be described. If the idle switch outputs an OFF signal in step S41 (NO), it is determined that the idle operation is not in progress, and the process proceeds to step S52. In step S52, the current program cycle is the ON signal of the idle switch. It is determined whether or not this is the first program cycle (hereinafter referred to as ON / OFF initial program cycle) after the signal changes to the OFF signal.
[0109]
Here, if it is the ON / OFF initial program cycle (YES), the process proceeds to step S53, and it is determined in step S53 whether or not the transitional correction torque TRKTQ is zero. As a result, when the operation region shifts from the idle operation region to the non-idle operation region, the transition correction torque TRKTQ that was previously set when the operation region transitioned from the non-idle operation region to the idle operation region is being reduced. It is determined whether it still exists.
[0110]
If the transition correction torque TRKTQ is not 0 (NO) in step S53, it is determined that the previously set transition correction torque TRKTQ still exists and the transition correction during the ON / OFF initial program cycle is determined. To calculate the torque TRKTQ, the process proceeds to step S54. In step S54, the transition correction torque TRKTQ set in the previous program cycle is set.n-1Is set to the new transition correction torque TRKTQ (TRKTQnew ← TRKTQn-1).
[0111]
FIG. 10 is an explanatory diagram for explaining the relationship between the basic base torque TEI1 and the transition correction torque TRKTQ when the accelerator pedal is changed from the non-depressed state to the depressed state. In the figure, (a) shows the change in the output signal of the idle switch, (b) shows the change in the basic base torque TEI1, (c) shows the change in the transition correction torque TRKTQ, and (d) in the figure. The change of the 3rd torque reduction value DDSH3 is shown.
[0112]
As shown in FIG. 10C, the transition correction torque TRKTQ is temporarily reduced by the processing of steps S53 and S54 in FIG. 8 at the same time when the idle switch changes from the ON signal to the OFF signal. After maintaining that value for a time, it is gradually reduced to zero. This prevents a feeling of deceleration before and after the change from the ON signal of the idle switch to the OFF signal, so-called breathing, and even when the change from the ON signal of the idle switch to the OFF signal is repeated in a short time. It is possible to ensure smoothness in driving feeling.
[0113]
Therefore, continuity of the output torque from the idle operation region to the non-idle operation region can be ensured, and drivability can be improved. Then, this routine is exited (return). If it is determined in step S53 that the shift correction torque TRKTQ is 0 (YES), the routine is exited (return).
[0114]
If it is determined in step S52 that the program cycle is not the ON / OFF initial program cycle (NO), the process proceeds to step S55 and subsequent steps in order to calculate the shift correction torque TRKTQ according to the conditions. In step S55, it is determined whether or not the transition correction torque TRKTQ is 0 as in step S53.
[0115]
As a result, it is determined whether or not the shift correction torque TRKTQ still exists. If the shift correction torque TRKTQ is not 0 (NO), it is determined that the previously set shift correction torque TRKTQ still exists, and the process proceeds to step S56.
[0116]
In step S56, the transition correction torque TRKTQ set in the previous program cycle is set.n-1The value obtained by subtracting the third torque reduction value (non-idle torque reduction value) DDSH3 from is processed as a new transition correction torque TRKTQ (TRKTQ ← TRKTQn-1-DDSH3). As a result, the shift correction torque TRKTQ is gradually decreased by the third torque reduction value DDSH3.
[0117]
FIG. 11 is a flowchart showing a routine for calculating the third torque reduction value DDSH3. First, in step S61, provisional calculation of the third torque reduction value DDSH3 is performed. Here, the third torque reduction value DDSH3 is the basic base torque TEI1 in the previous program cycle.n-1Basic base torque TEI1 during the previous program cyclen-2Is calculated by subtracting (DDSH3 ← TEI1n-1-TEI1n-2).
[0118]
Thereby, the shift correction torque TRKTQ can be set in accordance with the change in the basic base torque TEI1. For example, when the basic base torque TEI1 increases rapidly, the value of the third reduced torque value DDSH3 increases, and the amount of decrease in the transition correction torque TRKTQ increases.
[0119]
In step S62, it is determined whether or not the third torque reduction value DDSH3 is 0 or more. Here, if it is 0 or more (YES), the third torque reduction value DDSH3 provisionally calculated in step S61 is adopted as it is, and this routine is exited (return). If it is smaller than 0 (NO), the process proceeds to step S63 in order to limit the minimum value of the third torque reduction value DDSH3. In step S63, the third torque reduction value DDSH3 is set to 0 (DDSH3 ← 0).
[0120]
According to the processing in step S56 described above, the transition correction torque TRKTQ is reduced by using the third torque reduction value that is set according to the amount of change in the basic base torque TEI1, and accordingly, according to the torque requested by the driver. Can be reduced. Therefore, driving feeling can be improved.
[0121]
As another method for calculating the shift correction torque TRKTQ when it is determined in step S52 that it is not the ON / OFF initial program cycle (NO), the following equation (14) may be used.
[0122]
TRKTQn= TRKTQn-1− (DDSH1 × DDSH3 + DDSH0) ...... (14)
According to the above equation (14), the transition correction torque TRKTQnIs obtained by multiplying the first torque reduction value DDSH1 and the third torque reduction value DDSH3 and adding a constant DDSH0, and obtaining the transition correction torque TRKTQ obtained in the previous program cycle.n-1Is obtained by subtracting from. As a result, a method for reducing the transition correction torque TRKTQ can be optimized, and higher smoothness in driving feeling can be ensured.
[0123]
As another method for calculating the shift correction torque TRKTQ when it is determined in step S52 that the program cycle is not the ON / OFF initial program cycle (NO), the first torque reduction value DDSH1 in the above-described equation (14) is used. The constant DDSH0 may be set to a value set for each operation region by the accelerator opening S and the engine speed. As a result, like the other examples described above, the method of reducing the transition correction torque TRKTQ can be further optimized, and higher smoothness in driving feeling can be ensured.
[0124]
If the shift correction torque TRKTQ is 0 (YES) in step S55, the process exits (return). Therefore, the shift correction torque TRKTQ can be calculated in step S3.
[0125]
【The invention's effect】
As described above, according to the engine control apparatus of the present invention, the final target torque is calculated based on the driver request torque, the idle control torque, and the transition correction torque. Engine control based on the unified final target torque can be performed.
[0126]
Therefore, the continuity of the output torque from the idle operation region to the non-idle operation region or from the non-idle operation region to the idle operation region can be ensured, and the smoothness in driving feeling can be improved. In addition, a simple and high-performance control system can be constructed, and costs can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram conceptually showing an engine apparatus provided with an engine control apparatus of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram of a schematic configuration of an ECU.
FIG. 3 is a control block diagram for explaining a control processing unit formed in the ECU.
FIG. 4 is a flowchart showing a final target torque calculation routine.
FIG. 5 is a flowchart showing a routine for calculating an idle control torque ISCTQF.
FIG. 6 is a flowchart showing a routine for calculating feedback control torque FBKTQ.
FIG. 7 is a flowchart showing a routine for calculating an idle control torque learning value ISCTQL.
FIG. 8 is a flowchart showing a routine for calculating a shift correction torque TRKTQ.
FIG. 9 is an explanatory diagram for explaining a relationship between a basic base torque TEI1 and a transition correction torque TRKTQ.
FIG. 10 is an explanatory diagram for explaining a relationship between a basic base torque TEI1 and a transition correction torque TRKTQ.
FIG. 11 is a flowchart showing a calculation routine of a third torque reduction value DDSH3.
[Explanation of symbols]
1 Engine equipment
2 Engine body
14 ETC
24 EGR valve
27 Injector
37 Intake air temperature sensor
38 Intake pressure sensor
43 Accelerator position sensor
44 Idle switch
45 Vehicle speed sensor
46 Selector position switch
M1 Driver required torque calculation means
M2 idle control torque calculation means
M3 shift correction torque calculation means
M4 Final target torque calculation method
M5 idle determination means
M6 Fuel / Intake / EGR Setting Method
TEIM driver required torque
ISCTQF Idle control torque
TRKTQ transition correction torque
FBKTQ feedback correction torque
KGKTQ Basic torque correction amount
KWBTQ Auxiliary machine correction amount
KXTQn Other torque correction amount

Claims (10)

エンジン回転数とアクセルペダルの踏込量からエンジンに要求されるドライバ要求トルクを算出するドライバ要求トルク算出手段と、
エンジン運転領域がアイドル運転領域であるか又は非アイドル運転領域であるかを判断するアイドル判定手段と、
エンジン回転数を目標アイドル回転数に維持するために必要なアイドル制御トルクを算出するアイドル制御トルク算出手段と、
前記ドライバ要求トルクと前記アイドル制御トルクとを加算して基本ベーストルクを求める基本ベーストルク算出手段と該基本ベーストルクを加重平均して加重平均トルクを算出する加重平均トルク算出手段とを有するとともに、エンジン運転状態がアイドル運転領域から非アイドル運転領域、或いは非アイドル運転領域からアイドル運転領域に移行する際に運転領域が非アイドル運転領域からアイドル運転領域に移行してからの初回のプログラムサイクルである場合は、運転領域がアイドル運転領域からアイドル運転領域に移行する直前のプログラムサイクル時に算出された加重平均トルクから運転領域が非アイドル運転領域からアイドル運転領域に移行した際の基本ベーストルクを減算することにより移行時補正トルクを算出し、運転領域が非アイドル運転領域からアイドル運転領域に移行してから2回目以降のプログラムサイクルでかつ移行時補正トルクが存在する場合は、該存在する移行時補正トルクから予め設定されているアイドルトルク低減値を減算することにより新たな移行時補正トルクを算出する移行時補正トルク算出手段と、
前記ドライバ要求トルク、アイドル制御トルク、移行時補正トルクに基づいてエンジンに最終的に出力させる最終目標トルクを算出する最終目標トルク算出手段と、を備え、
前記最終目標トルクに基づいてエンジン制御を行うことを特徴とするエンジン制御装置。
Driver request torque calculation means for calculating a driver request torque required for the engine from the engine speed and the amount of depression of the accelerator pedal;
Idle determination means for determining whether the engine operation region is an idle operation region or a non-idle operation region;
Idle control torque calculating means for calculating an idle control torque necessary for maintaining the engine speed at the target idle speed;
A basic base torque calculating means for calculating a basic base torque by adding the driver required torque and the idle control torque, and a weighted average torque calculating means for calculating a weighted average torque by weighted averaging the basic base torque; This is the first program cycle after the engine operating state shifts from the non-idle operating region to the idle operating region when the engine operating state shifts from the idle operating region to the non-idle operating region or from the non-idle operating region to the idle operating region. If, the main base torque when migrating the operating region from the weighted average torque calculated during the immediately preceding program cycle operating region shifts to the non-idle operation region or Raa idle operating region from the non-idle operation region in the idle operation region Is calculated by subtracting In the case where there is a shift-time correction torque in the second and subsequent program cycles after the region shifts from the non-idle operation region to the idle operation region, an idle torque reduction value set in advance from the existing shift-time correction torque A transition correction torque calculating means for calculating a new transition correction torque by subtracting
A final target torque calculating means for calculating a final target torque to be finally output to the engine based on the driver required torque, idle control torque, and transition correction torque, and
An engine control apparatus that performs engine control based on the final target torque.
前記移行時補正トルク算出手段は、
運転領域が非アイドル運転領域からアイドル運転領域に移行してからの初回のプログラムサイクルである場合の移行時補正トルクが、予め設定されている上限トルク値よりも大きいときは、
前記移行時補正トルクを上限トルク値と等しい値に変更することを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御装置。
The shift correction torque calculation means includes:
When the correction torque at the time of transition when the operation region is the first program cycle after the transition from the non-idle operation region to the idle operation region is larger than the preset upper limit torque value,
The engine control device according to claim 1, wherein the shift correction torque is changed to a value equal to an upper limit torque value.
前記移行時補正トルク算出手段は、
運転領域がアイドル運転領域から非アイドル運転領域に移行した際に移行時補正トルクが存在する場合は、運転領域がアイドル運転領域から非アイドル運転領域に移行する直前のプログラムサイクル時に算出された移行時補正トルクを初回プログラムサイクルの移行時補正トルクとして設定し、
運転領域がアイドル運転領域から非アイドル運転領域に移行してから2回目以降のプログラムサイクルでかつ移行時補正トルクが存在する場合は、該存在する移行時補正トルクから予め設定されている非アイドルトルク低減値を減算することにより新たな移行時補正トルクを算出することを特徴とする請求項1または2に記載のエンジン制御装置。
The shift correction torque calculation means includes:
When there is a transition correction torque when the operating region transitions from the idle operating region to the non-idle operating region, the transition time calculated during the program cycle immediately before the operating region transitions from the idle operating region to the non-idle operating region Set the correction torque as the correction torque at the transition of the first program cycle,
If there is a transition-time correction torque in the second and subsequent program cycles after the operation region transitions from the idle operation region to the non-idle operation region, the non-idle torque preset from the existing transition-time correction torque the engine control apparatus according to claim 1 or 2, characterized in that to calculate the time correction torque new migration by subtracting the reduction value.
前記移行時補正トルク手段は、
前記非アイドルトルク低減値を基本ベーストルクの変化量に応じて設定することを特徴とする請求項に記載のエンジン制御装置。
The shift correction torque means is
The engine control device according to claim 3 , wherein the non-idle torque reduction value is set in accordance with a change amount of the basic base torque.
前記アイドル制御トルク算出手段は、
前記目標アイドル回転数を維持するための基本アイドル制御トルクを設定する基本アイドル制御トルク設定手段と、
前記目標アイドル回転数と実際のエンジン回転数との回転偏差からエンジン回転数を前記目標アイドル回転数にフィードバック制御するためのフィードバック制御トルクを設定するフィードバック制御トルク設定手段と、
アイドル運転時に消費される出力トルク分を補正するためのトルク補正量を設定するトルク補正量設定手段と、を備え、
前記基本アイドル制御トルクと、フィードバック制御トルクと、トルク補正量とに基づいてアイドル制御トルクを算出することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載のエンジン制御装置。
The idle control torque calculating means includes
Basic idle control torque setting means for setting a basic idle control torque for maintaining the target idle speed;
Feedback control torque setting means for setting a feedback control torque for performing feedback control of the engine speed to the target idle speed from a rotational deviation between the target idle speed and the actual engine speed;
Torque correction amount setting means for setting a torque correction amount for correcting the output torque consumed during idle operation,
The basic idling control torque, and a feedback control torque, the torque correction amount and the engine control apparatus according to any one of claims 1 to 4, characterized in that for calculating the idling control torque based on.
前記トルク補正量設定手段は、
エンジン補機類の既知の定格出力をエンジン回転数に基づいて補正することにより、低回転時には大きなトルク補正量、高回転時には小さなトルク補正量を設定することを特徴とする請求項に記載のエンジン制御装置。
The torque correction amount setting means includes:
By correcting based on the known rated output of the engine auxiliary machinery of the engine speed, the low speed rotation large torque correction amount is, according to claim 5, at the time of high rotation and sets the small torque correction amount Engine control device.
前記トルク補正量設定手段は、
エンジン回転数に応じて設定されるエンジンのフリクショントルクをエンジン水温に基づいて補正することにより、低回転時には小さなトルク補正量、高回転時には大きなトルク補正量を設定することを特徴とすることを特徴とする請求項5または6に記載のエンジン制御装置。
The torque correction amount setting means includes:
By correcting the engine friction torque set according to the engine speed based on the engine water temperature, a small torque correction amount is set at a low rotation and a large torque correction amount is set at a high rotation. The engine control device according to claim 5 or 6 .
前記フィードバック制御トルク算出手段は、
前記目標アイドル回転数と実際のエンジン回転数との回転偏差から比例制御トルク値と積分制御トルク値を算出し、該算出した比例制御トルク値と積分制御トルク値とに基づいてフィードバック制御トルクを求めることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のエンジン制御装置。
The feedback control torque calculating means includes
A proportional control torque value and an integral control torque value are calculated from a rotation deviation between the target idle speed and the actual engine speed, and a feedback control torque is obtained based on the calculated proportional control torque value and the integral control torque value. the engine control apparatus according to any one of claims 5-7, characterized in that.
前記フィードバック制御トルク算出手段は、
前記積分制御トルク値をアイドル運転時におけるエンジン負荷に応じて変更することを特徴とする請求項に記載のエンジン制御装置。
The feedback control torque calculating means includes
The engine control apparatus according to claim 8 , wherein the integral control torque value is changed according to an engine load during idle operation.
前記フィードバック制御トルク算出手段は、
予め設定された学習条件を満たす場合に前記積分制御トルク値を学習し、該学習した積分制御トルク値を用いて前記フィードバック制御トルクを算出することを特徴とする請求項8または9に記載のエンジン制御装置。
The feedback control torque calculating means includes
The engine according to claim 8 or 9 , wherein when the learning condition set in advance is satisfied, the integral control torque value is learned, and the feedback control torque is calculated using the learned integral control torque value. Control device.
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