JP4281151B2

JP4281151B2 - Wiping roller manufacturing method and wiping roller thereof

Info

Publication number: JP4281151B2
Application number: JP13356399A
Authority: JP
Inventors: 一憲谷口; 満穂前田; 精文河野; ▲満▼夫井上
Original assignee: 独立行政法人国立印刷局
Priority date: 1999-05-14
Filing date: 1999-05-14
Publication date: 2009-06-17
Anticipated expiration: 2019-05-14
Also published as: JP2000319348A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、凹版印刷の凹版版面に転移された余分なインキを掻き取るワイピングローラに関し、ジイソシアネート二量体を利用して、ペースト化樹脂組成物を作製し、ＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）ローラのプラスチゾル用の製造設備を利用し作製するワイピングローラ及びその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
ワイピングローラは、凹版印刷において、版面上の余剰（非画線部）インキを掻き取るためのものであり、その後、タワシ、洗浄液及びドクターを介して洗浄される。ワイピングローラ材質として、有機溶剤性ワイピング液を用いる場合は、ＰＶＡローラが、水性ワイピング液を用いる場合には、ＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）ローラが使用されているのは周知の事実である。ＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）を使用したローラとして、（１）ＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）のペーストレジンが使用されている、ＰＶＣのペーストレジンを用いた印刷ロール及びその製造法（特開昭５７ー１１７９６０号公報）として開示されている。
【０００３】
また、本願出願人は、（２）金属シリンダー上に中央部が厚く両端部に向かって薄くなるようにエボナイトを巻付け、該エボナイト層の上に中央部が薄く両端部に向かって厚くなるようにゴムを巻付け、該ゴム層の上にＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）等を塗布してなるワイピング用ローラ（実告平３ー２７７９１）として開示されている。
【０００４】
一方、ＴＰＵ（熱可塑性ポリウレタン）を使用したローラとして、（３）ＮＢＲ、塩化ビニル系ポリマー、ＴＰＵ及び可塑剤等を加硫剤及び加硫促進剤の存在下に加熱混練りする方法により得られた熱可塑性動的加硫弾性体組成物およびそれを用いたオフセット印刷用弾性体ローラ（特開平１０ー２８７７８０号公報）として開示されている。
【０００５】
しかし、前述した（１）、（２）のＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）を使用する方法では、凹版版面は、凹凸形状で、しかも、ローラは版面に強圧下で接し、彫刻凹版版面とは逆回転でインキを掻き取り、タワシ、洗浄液、ドクターで強制的に洗浄されているため、ワイピングローラの耐久性という点に問題があった。また、生産性向上から、印刷機械の高速化に伴いワイピングローラの劣化が加速され、耐摩耗性等の問題があった。
【０００６】
また、前述した（３）のＴＰＵ（熱可塑性ポリウレタン）を使用する方法では、ワイピングローラ用として設計されたものでないため版面上のインキを拭き取るための適正な硬度、摩擦係数、インキ及び洗浄液との親和性、変形性、弾性、機械強度、耐摩耗性等の必要な特性を備えていないため、ワイピングローラとして使用できない問題があった。また、ローラの成型方法は加硫剤を用いて加熱混練して押し出し成型でローラ化しているため、ＰＶＣローラの製造に使用している成型設備でローラを製造することができない問題があった。
【０００７】
また、ＴＰＵ（熱可塑性ポリウレタン）は固体（ペレット）であるため、一般的には射出成型、押し出し成型で使用されており、充填剤を混合することができないため、耐久性、耐摩耗性等に限界があった。また、ＴＰＵ（熱可塑性ポリウレタン）を多量の有機溶剤に溶解させ液状にし、コーティングする成形方法もあるが、毒性が強いトルエン、キシレン、メチルエチルケトン等の有機溶剤を多量に使用しているため環境衛生上使用する事が難しい問題があった。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述した問題点を解決しようとしたもので、ジイソシアネート二量体及びジオール等を反応させ、合成されたポリウレトジオン化合物を粉砕して粉体にし、次に前記粉体、ポリカーボネートポリオール、グリセリン、反応性希釈剤、添加剤及び充填剤等を混合して練肉機で練合しペースト化樹脂組成物を作製することにより、充填剤の混合を可能にし、かつ、毒性の強い有機溶剤の使用を回避することを目的としている。更に本発明は、前記ペースト化樹脂組成物又は前記ペースト化樹脂組成物にペーストＰＶＣを混合したブレンドペースト化樹脂組成物を用いて薄膜状に塗り重ねる方法又は型に流し込む方法で、従来のワイピングローラで得られなかった、耐摩耗性、変形性、弾性、機械強度、環境衛生上の問題等を改善することを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本願の第１の発明は、ジイソシアネート二量体及びジオールを５０〜８０℃で反応させ、ポリウレトジオン化合物を合成し、得られた前記ポリウレトジオン化合物を粉砕して粉体とし、更に、前記粉体、ポリカーボネートポリオール、グリセリン、反応性希釈剤、添加剤及び充填剤を混合した後、練肉機で練合してペースト化樹脂組成物を製造し、前記ペースト化樹脂組成物よって形成される、凹版印刷の凹版版面に転移された余分なインキを掻き取るワイピングローラを作製するワイピングローラの製造方法である。
【００１０】
また、本願の第２の発明は、前記ペースト化樹脂組成物を撹拌・脱泡機で強制脱泡し、前記脱泡したペースト化樹脂組成物をＰＶＣローラの製造設備により、鉄芯に薄膜状に塗り重ねた後、前記薄膜状に塗り重ねた表面を加熱し、印刷機に適したローラ径になるまで、前記薄膜状に塗り重ねた後、前記薄膜状に塗り重ねた表面を加熱する工程を繰り返すことにより凹版印刷の凹版版面に転移された余分なインキを掻き取るワイピングローラを作製するワイピングローラの製造方法である。
【００１１】
また、本願の第３の発明は、前記ペースト化樹脂組成物を撹拌・脱泡機で強制脱泡し、前記脱泡したペースト化樹脂組成物を注型成型により、加熱して凹版印刷の凹版版面に転移された余分なインキを掻き取るワイピングローラを作製する請求項１記載のワイピングローラの製造方法である。
である。
【００１２】
また、本願の第４の発明は、前記ペースト化樹脂組成物に、プラスチゾル用のＰＶＣ樹脂を更に加えて成るペースト化樹脂組成物よって形成される、凹版印刷の凹版版面に転移された余分なインキを掻き取るワイピングローラを作製する請求項１記載のワイピングローラの製造方法である。
【００１３】
また、本願の第５の発明は、上記記載のワイピングローラの製造方法により形成される凹版印刷の凹版版面に転移された余分なインキを掻き取るワイピングローラである。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明は、充填剤の混合が可能で、かつ、毒性の強い有機溶剤の使用を回避できるペースト化樹脂組成物からなるワイピングローラ並びにこれらの製造方法であって、ジイソシアネート二量体及びジオールを５０〜８０℃で反応させ、合成されたポリウレトジオン化合物を粉砕して粉体にし、次に前記粉体、高分子量ジオール、トリオール、反応性希釈剤、添加剤及び充填剤を混合して練肉機で練合して第１のペースト化樹脂組成物を作製し、前記ペースト化樹脂組成物又は前記ペースト化樹脂組成物にペーストＰＶＣを混合したブレンドペースト化樹脂組成物を用いて薄膜状に塗り重ねる方法又は型に流し込む方法で製造されるワイピングローラ及びその製造方法である。
【００１５】
次に、前記第１のペースト化樹脂組成物に脱泡効果を良くするために、前記第１のペースト化樹脂組成物にイソプロピルアルコール等の低沸点溶剤を添加し、撹拌・脱泡機で強制的に撹拌・脱泡して第３のペースト化樹脂組成物を得る。そして、前記撹拌・脱泡した第３のペースト化樹脂組成物を鉄芯に薄膜状に塗り重ねた後、１６０度以上で加熱反応させ、印刷機に適したローラ径になるまで前記薄膜状に塗り重ねた後、１６０度以上で加熱反応させる工程を繰り返し行う方法又は型に流し込む方法で塗布し、１６０℃以上で加熱することでＴＰＵ（熱可塑性ポリウレタン樹脂）を生成させ、耐久性、耐摩耗性、変形性、弾性、機械強度等に優れる第１のワイピングローラを得ることができる。
【００１６】
ジイソシアネート二量体及びジオールを５０〜８０℃で反応させ、合成されたポリウレトジオン化合物を粉砕して粉体とし、次に前記ポリウレトジオン化合物の粉体、高分子量ジオール、トリオール、反応性希釈剤、添加剤及び充填剤を混合して練肉機で練合し第１のペースト化樹脂組成物を得る。更に、前記第１のペースト化樹脂組成物にプラスチゾル用のＰＶＣ樹脂をブレンドした第４のペースト化樹脂組成物を得る。
【００１７】
次に、前記第４のペースト化樹脂組成物に脱泡効果を良くするために、前記第４のペースト化樹脂組成物にイソプロピルアルコール等の低沸点溶剤を添加し、撹拌・脱泡機で強制的に撹拌・脱泡して第５のペースト化樹脂組成物を得る。そして、前記撹拌・脱泡した第５のペースト化樹脂組成物を鉄芯に薄膜状に塗り重ねた後、１６０度以上で加熱反応させ、印刷機に適したローラ径になるまで前記薄膜状に塗り重ねた後、１６０度以上で加熱反応させる工程を繰り返し行う方法又は型に流し込む方法で塗布し、１６０℃以上で加熱することでＴＰＵ（熱可塑性ポリウレタン樹脂）を生成させ、耐久性、耐摩耗性、変形性、弾性、機械強度等に優れる第２のワイピングローラを得ることができる。
【００１８】
本発明で使用するジイソシアネート二量体は、基本的にはジイソシアネートの二量体なら何れでも利用できるが、成型物の耐熱性を考慮して芳香環を有しているＴＤＩ（２，４ートルエンジイソシアネート）の二量体を使用することが望ましい。
【００１９】
本発明で使用する低分子量ジオールは、ジイソシアネート二量体との反応生成物の粉砕適性を考慮すると、分子量が２００以下のものが望ましい。反応式（１）は、ＴＤＩダイマーと低分子量ジオールとの反応スキームを示したものである。
【化１】
【００２０】
本発明で使用する低分子量モノオールは、ジイソシアネートとの反応生成物の粉砕適性を考慮すると、分子量が２００程度以下のものが望ましい。また、水酸基を有するモノメタクリレート等のアクリルモノマーも使用できる。
【００２１】
本発明で使用する高分子量ジオールは、一般的なＴＰＵ合成に使用されているポリオールを用いることができるが、ワイピングローラは、洗浄液、インキ、版面と接することで、耐水性、耐油性及び耐熱性を考慮する必要があるのでポリカーボネートポリオールを主に使用することが望ましい。
【００２２】
本発明で使用するトリオールは、硬度を上げるために使用するが、一般的な材料である液状のグリセリン及びトリメチロールプロパン等を例示できる。
【００２３】
本発明で使用するＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）樹脂は、ＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）ローラで使用しているペースト用ＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）を改質剤として使用する。ＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）とＴＰＵ（熱可塑性ポリウレタン樹脂）とは、両者の溶解性パラメーター値が近く相溶性に優れているので、ペースト用ＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）が、ＴＰＵ（熱可塑性ポリウレタン樹脂）の樹脂改質剤として利用できる。
【００２４】
本発明で使用する添加剤は、熱安定剤、滑剤等である。熱安定剤は、プラスチック成型時に使用されているものでよく、ジブチル錫ジラウレート系などを例示できる。また、滑剤は、粒子径が小さいポリエチレンワックスなどを例示できる。
【００２５】
本発明で使用する反応性希釈剤は、高温で熱重合するとともにＴＰＵ（熱可塑性ポリウレタン樹脂）及びＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）との相溶性に優れるトリメチロールプロパントリメタクリレート，ポリエチレングリコールジメタクリレートなどを例示できる。
【００２６】
本発明で使用する充填剤は、一般的に使用されている充填剤でよく、カーボンブラック、ホワイトカーボン、チタン酸カリウム、コバルトブルー、ガラスビーズ、ガラス繊維などが例示できる。また、ＴＰＵ（熱可塑性ポリウレタン樹脂）は、一般的には充填剤は含まれず、本発明では、ペースト化したことで充填剤の使用が可能になる。なお、充填剤の配合量は、材料によって異なるが、２０重量％以下程度使用することが望ましい。
【００２７】
本発明の成形は、鉄芯の上にＮＢＲを塗布し、その上にペースト化樹脂組成物を塗布することも可能である。
【００２８】
本発明のポリウレトジオン化合物の粉体の配合量は、５〜３５重量％であることがより望ましい。
【００２９】
本発明のブレンドした第４のペースト化樹脂組成物の配合量は第１のペースト化樹脂組成物を６０〜８０重量％、プラスチゾル用のＰＶＣ樹脂を２０〜４０重量％の範囲であることが望ましい。
【００３０】
【実施例】
次に、本発明の実施例を以下に説明するが、実施例は例示の目的のためのものであって、本発明の範囲、配合量、配合割合または本発明が実施できる方法を限定するものではない。
（実施例１）
【００３１】
以下に、本発明のペースト樹脂及びワイピングローラ並びにそれらの製造方法について図１を用いて説明する。ジイソシアネート二量体であるデスモジュールＴＴ（西ドイツ，バイエルウレタン社製）３４８ｇと低分子量ジオールである１，４ブタンジオール（和光純薬株式会社製）９０ｇを（［NCO］／［OH］）＝１．０で配合する（Ｓ１０１）。また、撹拌効率を良くするため反応性希釈剤であるモノサイザー１５００（大日本インキ化学工業株式会社製）９０ｇを添加した。そして、５０℃〜８０℃で充分撹拌反応させる。更に、合成し得られたポリウレトジオン固形物（Ｓ１０２）を微粉砕してエタノール溶液中、５０℃で数時間攪拌混合（Ｓ１０３）させ、乾燥後（Ｓ１０４）、固形物を微粉砕してポリウレトジオンの粉体（Ｓ１０５）を得る。
【００３２】
次に、ポリウレトジオンのウレトジオン環の解離を考慮して、高分子ジオールであるポリカーボネートポリオール（日本ポリウレタン社製，ニッポラン９８３）５００ｇ、グリセリン３０ｇとの混合物を［NCO］と［OH］とのモル濃度１．０≦（［NCO］／［OH］）≦１．０５になるように配合し、熱安定剤であるＫＳ−２０（共同薬品株製）５０ｇ，反応性希釈剤であるモノサイザー１５００（大日本インキ化学工業株式会社製）２５０ｇ，その他充填剤であるトクシール（株式会社トクヤマ製）６０ｇを混合・配合（Ｓ１０６）して、練肉機で練合（Ｓ１０７）することでペースト化樹脂組成物（Ｓ１０８）を得る。
【００３３】
次に、（Ｓ１０８）で得られたペースト化樹脂組成物に脱泡効率を良くするため低沸点溶剤であるイソプロピルアルコールを加えて（Ｓ１０９ａ）、撹拌・脱泡機で数時間脱泡（Ｓ１１０ａ）する。次に、成型は、脱泡したペースト化樹脂組成物を鉄芯に薄膜状に塗り重ねた（Ｓ１１１ａ）後、赤外線ヒーターにより１６０度以上で加熱反応（Ｓ１１２ａ）させ、印刷機に適したローラ径になるまで（Ｓ１１１ａ）、（Ｓ１１２ａ）を繰り返し行いローラを作製（Ｓ１１３ａ）する。図２はワイピングローラの外観図であり、ローラ鉄芯１の表面に熱成型したペースト化樹脂組成物２が塗布されている。図２に示すように試作したワイピングローラを使用し、印刷を行った結果、耐摩耗性、変形性、弾性、機械強度等の耐久性に優れる良好なワイピング適性が得られた。
（実施例２）
【００３４】
実施例１に示したペースト化樹脂組成物（Ｓ１０８）に脱泡効率を良くするため低沸点溶剤であるイソプロピルアルコールを加えて（Ｓ１０９ｂ）、撹拌・脱泡機で数時間脱泡（Ｓ１１０ｂ）する。次に、成型は、脱泡したペースト化樹脂組成物を鉄芯に型に流し込む方法（Ｓ１１１ｂ）でコーティングして、赤外線ヒーターにより１６０度以上で加熱反応（Ｓ１１２ｂ）させ、ローラを作製（Ｓ１１３ｂ）する。図２はワイピングローラの外観図であり、ローラ鉄芯１の表面に熱成型したペースト化樹脂組成物２が塗布されている。図２に示すように試作したワイピングローラを使用し、印刷を行った結果、耐摩耗性、変形性、弾性、機械強度等の耐久性に優れる良好なワイピング適性が得られた。
（実施例３）
【００３５】
実施例１に示したポリウレトジオンの粉体（Ｓ１０５）４３８ｇに高分子ジオールであるポリカーボネートポリオール（日本ポリウレタン社製，ニッポラン９８２）１６００ｇとグリセリン６．９ｇとの混合物を［NCO］と［OH］とのモル濃度１．０≦（［NCO］／［OH］）≦１．０５になるように配合し、熱安定剤であるＫＳ−２０（共同薬品株製）１５０ｇ，反応性希釈剤であるモノサイザー１５００（大日本インキ化学工業株式会社製）８００ｇ，その他充填剤であるトクシール（株式会社トクヤマ製）２００ｇを混合・配合（Ｓ１０６）して、練肉機で練合（Ｓ１０７）することでペースト化樹脂（Ｓ１０８）を得る。更に、（Ｓ１０８）で得られたペースト化樹脂にペースト用ＰＶＣ樹脂（ＺＥＳＴＰ−２１，新第一塩ビ社製）１０００ｇを混合したブレンドペースト化樹脂組成物（Ｓ１０８’）を作製する。
【００３６】
次にブレンドペースト化樹脂組成物（Ｓ１０８’）に脱泡効率を良くするため低沸点溶剤であるイソプロピルアルコールを加えて（Ｓ１０９ｃ）、撹拌・脱泡機で数時間脱泡（Ｓ１１０ｃ）する。次に、成型は、脱泡したペースト化樹脂組成物を鉄芯に印刷機に適したローラ径になるまで薄膜状に塗り重ねた（Ｓ１１１ｃ）後、赤外線ヒーターにより１６０度以上で加熱反応（Ｓ１１２ｃ）させ、印刷機に適したローラ径になるまで（Ｓ１１１ｃ）、（Ｓ１１２ｃ）を繰り返し行いローラを作製（Ｓ１１３ｃ）する。図２はワイピングローラの外観図であり、ローラ鉄芯１の表面に熱成型したペースト化樹脂組成物２が塗布されている。図２に示すように試作したワイピングローラを使用し、印刷を行った結果、耐摩耗性、変形性、弾性、機械強度等の耐久性に優れる良好なワイピング適性が得られた。
（実施例４）
【００３７】
実施例３に示したブレンドペースト化樹脂組成物（Ｓ１０８’）に脱泡効率を良くするため低沸点溶剤であるイソプロピルアルコールを加えて（Ｓ１０９ｄ）、撹拌・脱泡機で数時間脱泡（Ｓ１１０ｄ）する。次に、成型は、脱泡したペースト化樹脂組成物を鉄芯に型に流し込む方法（Ｓ１１１ｄ）でコーティングして、赤外線ヒーターにより１６０度以上で加熱反応（Ｓ１１２ｄ）させ、ローラを作製（Ｓ１１３ｄ）する。図２はワイピングローラの外観図であり、ローラ鉄芯１の表面に熱成型したペースト化樹脂組成物２が塗布されている。図２に示すように試作したワイピングローラを使用し、印刷を行った結果、耐摩耗性、変形性、弾性、機械強度等の耐久性に優れる良好なワイピング適性が得られた。
【００３８】
また、本実施例では、成形は鉄芯の上にそのままペースト化樹脂組成物を塗布しているが、鉄芯の上にＮＢＲを塗布し、その上にペースト化樹脂組成物を塗布することも可能である。更に、本実施例ではジイソシアネート二量体とジオールを反応させポリウレトジオンを得ているが、効率良く混合させるためにジイソシアネート二量体とジオールにモノオール又はメタクリレートモノオールを混合させても良い。
【００３９】
【発明の効果】
本発明のワイピングローラは、前述したように従来のＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）ローラよりも耐摩耗性、変形性、弾性、機械強度等に優れるウレタン（熱可塑性）ペーストを使用しているため耐久性が向上する。また、従来、ＴＰＵ（固体：ペレット）を使用する場合、充填剤を混合することができなかったが、ウレタン（熱可塑性）ペーストを使用することで、充填剤の使用が可能となり、耐久性が向上する。また、ペースト用ＰＶＣの成型設備を使用することが可能であるため、ピンホールの発生を防ぐこともできる。
【００４０】
更に、ウレタン（熱可塑性）ペーストにペーストＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）を配合することによりコストダウン、ペーストの流動性の向上が図れる。また、ワイピングローラ作製する上での流動性が優れるペーストを使用しているため塗布時間が短縮し、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】ペースト化樹脂組成物及びワイピングローラ作製の工程図である。
【図２】ワイピングローラの外観図である。
【符号の説明】
１ローラ鉄芯
２熱成型したペースト化樹脂組成物 [0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a wiping roller for scraping off excess ink transferred to an intaglio printing plate surface of intaglio printing, using a diisocyanate dimer to produce a pasted resin composition, and a plastisol for a PVC (polyvinyl chloride) roller. The present invention relates to a wiping roller that is manufactured using a manufacturing facility for manufacturing the same and a manufacturing method thereof.
[0002]
[Prior art]
The wiping roller is for scraping off excess (non-image area) ink on the printing plate in intaglio printing, and thereafter, it is cleaned through a scrubber, a cleaning liquid, and a doctor. As a wiping roller material, it is a well-known fact that a PVA roller is used when an organic solvent-based wiping liquid is used, and a PVC (polyvinyl chloride) roller is used when an aqueous wiping liquid is used. As a roller using PVC (polyvinyl chloride), (1) a PVC (polyvinyl chloride) paste resin is used, a printing roll using a PVC paste resin, and a method for producing the same (Japanese Patent Laid-Open No. 57-117960) No. Gazette).
[0003]
In addition, the applicant of the present application (2) winds ebonite on the metal cylinder so that the central portion is thick and thin toward both ends, and the central portion is thin on the ebonite layer so that the thickness increases toward both ends. It is disclosed as a wiping roller (declaration No. 3-27791) in which rubber is wound around and a rubber layer is coated with PVC (polyvinyl chloride) or the like.
[0004]
On the other hand, as a roller using TPU (thermoplastic polyurethane), (3) obtained by heat kneading NBR, vinyl chloride polymer, TPU and plasticizer in the presence of a vulcanizing agent and a vulcanization accelerator. Further, it is disclosed as a thermoplastic dynamic vulcanized elastic composition and an elastic roller for offset printing using the same (Japanese Patent Laid-Open No. 10-287780).
[0005]
However, in the method using PVC (polyvinyl chloride) of (1) and (2) described above, the intaglio plate surface has an uneven shape, and the roller is in contact with the plate surface under high pressure, and the engraving intaglio plate surface rotates in reverse. Since the ink was scraped off and was forcibly cleaned with a scrubbing brush, a cleaning solution, and a doctor, there was a problem in terms of durability of the wiping roller. Further, due to the improvement in productivity, the deterioration of the wiping roller is accelerated as the printing machine speeds up, and there are problems such as wear resistance.
[0006]
In addition, since the method using the TPU (thermoplastic polyurethane) of (3) described above is not designed for a wiping roller, an appropriate hardness, friction coefficient, ink and cleaning liquid for wiping off the ink on the printing plate are used. Since necessary characteristics such as affinity, deformability, elasticity, mechanical strength, and abrasion resistance are not provided, there is a problem that the wiping roller cannot be used. Further, since the roller molding method is heated and kneaded using a vulcanizing agent and formed into a roller by extrusion molding, there has been a problem that the roller cannot be manufactured by the molding equipment used for manufacturing the PVC roller.
[0007]
In addition, TPU (thermoplastic polyurethane) is a solid (pellet), so it is generally used in injection molding and extrusion molding and cannot be mixed with fillers. There was a limit. There is also a molding method in which TPU (thermoplastic polyurethane) is dissolved in a large amount of organic solvent to form a liquid and coated, but because of the use of a large amount of highly toxic organic solvents such as toluene, xylene, methyl ethyl ketone, etc. There was a problem that was difficult to use.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention is intended to solve the above-described problems, and reacts a diisocyanate dimer and a diol, pulverizes the synthesized polyuretdione compound into a powder, and then the powder, polycarbonate polyol , By mixing glycerin , reactive diluents, additives, fillers, etc. and kneading with a kneading machine to produce a pasted resin composition , the filler can be mixed and a highly toxic organic solvent The purpose is to avoid the use of. The present invention is a method of pouring the method or type repaint into a thin film by using the paste resin composition or blend paste resin composition prepared by mixing a paste PVC in the paste resin composition, conventional wiping roller The purpose is to improve wear resistance, deformability, elasticity, mechanical strength, environmental health problems, etc.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
1st invention of this application is made to react a diisocyanate dimer and diol at 50-80 degreeC, synthesize | combine a polyuretdione compound, grind | pulverize the obtained polyuretdione compound, and also to make said powder , Polycarbonate polyol , glycerin , reactive diluent, additive and filler are mixed and then kneaded with a kneader to produce a pasted resin composition, which is formed by the pasted resin composition. This is a method for manufacturing a wiping roller for producing a wiping roller for scraping off excess ink transferred to an intaglio plate surface for printing .
[0010]
In addition, the second invention of the present application is forcibly defoaming the pasted resin composition with an agitator / defoamer, and the defoamed pasted resin composition is formed into a thin film on an iron core by a PVC roller manufacturing facility. Heating the surface coated with the thin film, and then heating the surface coated with the thin film until the roller diameter is suitable for a printing press. Is a wiping roller manufacturing method for manufacturing a wiping roller that scrapes off excess ink transferred to the intaglio plate surface of intaglio printing .
[0011]
In addition, the third invention of the present application is forcibly defoaming the pasted resin composition with a stirrer / defoamer, and heating the defoamed paste resin composition by casting to intaglio printing. The wiping roller manufacturing method according to claim 1, wherein a wiping roller for scraping off excess ink transferred to the printing plate is prepared .
It is.
[0012]
The fourth invention of the present application is an extra ink transferred to an intaglio printing plate surface of intaglio printing, which is formed by a pasting resin composition obtained by further adding a plastisol PVC resin to the pasting resin composition. The wiping roller manufacturing method according to claim 1, wherein a wiping roller is scraped off .
[0013]
The fifth invention of the present application is a wiping roller that scrapes off excess ink transferred to the intaglio plate surface of the intaglio printing formed by the above-described wiping roller manufacturing method .
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention relates to a wiping roller comprising a pasted resin composition that can be mixed with a filler and that can avoid the use of a highly toxic organic solvent, and a method for producing the same, comprising 50 diisocyanate dimers and diols. The reaction is carried out at ˜80 ° C., the synthesized polyuretdione compound is pulverized into a powder, and then the powder, high molecular weight diol, triol, reactive diluent, additive and filler are mixed and the kneading machine in kneaded to prepare a first paste resin composition, superimposed coating into a thin film by using the paste resin composition or blend paste resin composition prepared by mixing a paste PVC in the paste resin composition A wiping roller manufactured by a method or a method of pouring into a mold and a manufacturing method thereof.
[0015]
Next, in order to improve the defoaming effect on the first paste resin composition, the addition of low-boiling solvent such as isopropyl alcohol to the first paste resin composition, forced stirring and defoaming machine The mixture is stirred and degassed to obtain a third pasted resin composition . Then, after the third pasted resin composition that has been agitated and defoamed is applied to the iron core in a thin film shape, it is heated and reacted at 160 ° C. or more until the roller diameter is suitable for a printing press. After coating, it is applied by the method of repeatedly heating and reacting at 160 ° C or more, or by pouring into a mold and heated at 160 ° C or higher to produce TPU (thermoplastic polyurethane resin), durability and abrasion resistance A first wiping roller having excellent properties, deformability, elasticity, mechanical strength and the like can be obtained.
[0016]
The diisocyanate dimer and the diol are reacted at 50 to 80 ° C., and the synthesized polyuretdione compound is pulverized into a powder, and then the polyuretdione compound powder, a high molecular weight diol, a triol, a reactive diluent, An additive and a filler are mixed and kneaded with a kneader to obtain a first pasted resin composition . Further, a fourth pasted resin composition obtained by blending the first pasted resin composition with a PVC resin for plastisol is obtained.
[0017]
Next, in order to improve the defoaming effect to the fourth pasting resin composition, the addition of low-boiling solvent such as isopropyl alcohol to a fourth paste resin composition, forced stirring and defoaming machine The mixture is stirred and degassed to obtain a fifth pasted resin composition . Then, after the agitated and defoamed fifth pasted resin composition is applied to the iron core in a thin film shape, it is heated and reacted at 160 ° C. or more until the roller diameter suitable for a printing press is reached. After coating, it is applied by the method of repeatedly heating and reacting at 160 ° C or more, or by pouring into a mold and heated at 160 ° C or higher to produce TPU (thermoplastic polyurethane resin), durability and abrasion resistance A second wiping roller having excellent properties, deformability, elasticity, mechanical strength and the like can be obtained.
[0018]
The diisocyanate dimer used in the present invention can be basically any diisocyanate dimer, but TDI (2,4-toluene) having an aromatic ring in consideration of the heat resistance of the molded product. It is desirable to use dimers of diisocyanates).
[0019]
The low molecular weight diol used in the present invention preferably has a molecular weight of 200 or less in consideration of the pulverization suitability of the reaction product with the diisocyanate dimer. Reaction formula (1) shows the reaction scheme of TDI dimer and low molecular weight diol.
[Chemical 1]
[0020]
The low molecular weight monool used in the present invention preferably has a molecular weight of about 200 or less in consideration of the pulverization suitability of the reaction product with diisocyanate. An acrylic monomer such as monomethacrylate having a hydroxyl group can also be used.
[0021]
As the high molecular weight diol used in the present invention, a polyol used in general TPU synthesis can be used. However, the wiping roller is in contact with the cleaning liquid , ink , and plate surface, thereby being water resistant , oil resistant and heat resistant. Therefore, it is desirable to mainly use polycarbonate polyol.
[0022]
The triol used in the present invention is used for increasing the hardness, and examples thereof include liquid glycerin and trimethylolpropane which are general materials.
[0023]
The PVC (polyvinyl chloride) resin used in the present invention uses PVC (polyvinyl chloride) for paste used in a PVC (polyvinyl chloride) roller as a modifier. PVC (Polyvinyl Chloride) and TPU (Thermoplastic Polyurethane Resin) are close to each other in their solubility parameter values, so PVC (Polyvinyl Chloride) for paste is TPU (Thermoplastic Polyurethane Resin) It can be used as a resin modifier.
[0024]
Additives used in the present invention are heat stabilizers, lubricants and the like. The heat stabilizer may be used at the time of plastic molding, and examples thereof include a dibutyltin dilaurate system. Examples of the lubricant include polyethylene wax having a small particle size.
[0025]
Examples of the reactive diluent used in the present invention include trimethylolpropane trimethacrylate, polyethylene glycol dimethacrylate, etc., which are thermally polymerized at high temperatures and have excellent compatibility with TPU (thermoplastic polyurethane resin) and PVC (polyvinyl chloride). it can.
[0026]
The filler used in the present invention may be a commonly used filler, and examples thereof include carbon black , white carbon , potassium titanate , cobalt blue , glass beads, and glass fibers. In addition, TPU (thermoplastic polyurethane resin) generally does not include a filler, and in the present invention, the filler can be used by forming a paste. In addition, although the compounding quantity of a filler changes with materials, it is desirable to use about 20 weight% or less.
[0027]
In the molding of the present invention, it is also possible to apply NBR on an iron core and apply a pasted resin composition thereon.
[0028]
As for the compounding quantity of the powder of the polyuretdione compound of this invention, it is more desirable that it is 5-35 weight%.
[0029]
The blended amount of the fourth pasted resin composition blended according to the present invention is desirably in the range of 60 to 80% by weight of the first pasted resin composition and 20 to 40% by weight of the PVC resin for plastisol. .
[0030]
【Example】
Next, examples of the present invention will be described below. However, the examples are for illustrative purposes and limit the scope of the present invention, the blending amount, the blending ratio or the method in which the present invention can be implemented. is not.
(Example 1)
[0031]
Hereinafter, the paste resin and wiping roller of the present invention and the manufacturing method thereof will be described with reference to FIG. 348 g of diisocyanate dimer DESMODUR TT (manufactured by Bayer Urethane, West Germany) and 90 g of 1,4 butanediol (manufactured by Wako Pure Chemical Industries, Ltd.), a low molecular weight diol ([NCO] / [OH]) = 1 0.0 (S101). Moreover, in order to improve the stirring efficiency, 90 g of a monosizer 1500 (Dainippon Ink & Chemicals, Inc.), which is a reactive diluent, was added. And it is made to stir-react sufficiently at 50 to 80 degreeC. Further, the synthesized polyuretdione solid (S102) was finely pulverized and stirred and mixed in an ethanol solution at 50 ° C. for several hours (S103). After drying (S104), the solid was finely pulverized to obtain polyuretdione. Powder (S105) is obtained.
[0032]
Next, in consideration of the dissociation of the uretdione ring of polyuretdione, a mixture of 500 g of polycarbonate polyol (Nippon Polyurethane 983, Nippon Polyurethane Co., Ltd.), which is a high molecular diol, and 30 g of glycerin, has a molar concentration of [NCO] and [OH]. 1.0 ≦ ([NCO] / [OH]) ≦ 1.05, 50 g of heat stabilizer KS-20 (manufactured by Kyodo Pharmaceutical Co., Ltd.), monosizer 1500 (reactive diluent) Paste resin composition by mixing and blending (S106) with 250g of Dainippon Ink and Chemicals Co., Ltd.) and 60g of Tokuseal Co., Ltd. A thing (S108) is obtained.
[0033]
Next, isopropyl alcohol, which is a low boiling point solvent, is added to the pasted resin composition obtained in (S108) to improve the defoaming efficiency (S109a), and defoamed for several hours with a stirring and defoaming machine (S110a). To do. Next, after forming the defoamed pasted resin composition in a thin film on the iron core (S111a), the mold is heated and reacted at 160 ° C. or more with an infrared heater (S112a), and a roller diameter suitable for a printing press. Until (S111a) and (S112a) are repeated, a roller is manufactured (S113a). FIG. 2 is an external view of the wiping roller. The surface of the roller core 1 is coated with a thermoformed paste resin composition 2. As a result of printing using a prototype wiping roller as shown in FIG. 2, good wiping suitability with excellent durability such as wear resistance, deformability, elasticity, and mechanical strength was obtained.
(Example 2)
[0034]
In order to improve the defoaming efficiency, isopropyl alcohol as a low boiling point solvent is added to the pasted resin composition (S108) shown in Example 1 (S109b), and defoamed for several hours with an agitator / defoamer (S110b). . Next, the molding is performed by coating the defoamed pasted resin composition by pouring the iron core into a mold (S111b), and heating reaction (S112b) at 160 degrees or more with an infrared heater to produce a roller (S113b). To do. FIG. 2 is an external view of the wiping roller. The surface of the roller core 1 is coated with a thermoformed paste resin composition 2. As a result of printing using a prototype wiping roller as shown in FIG. 2, good wiping suitability with excellent durability such as wear resistance, deformability, elasticity, and mechanical strength was obtained.
(Example 3)
[0035]
A mixture of 1600 g of a polycarbonate polyol (Nippon Polyurethane 982, Nippon Polyurethane 982), which is a polymer diol, and 6.9 g of glycerin was added to 438 g of the polyuretdione powder (S105) shown in Example 1 and [NCO] and [OH]. Of KS-20 (manufactured by Kyodo Yakuhin Co., Ltd.) as a thermal stabilizer, and Mono as a reactive diluent, with a molar concentration of 1.0 ≦ ([NCO] / [OH]) ≦ 1.05 Paste by mixing and blending (S106) with 800g of sizer 1500 (Dainippon Ink & Chemicals Co., Ltd.) and 200g of Tokuseal (made by Tokuyama Co., Ltd.), which is another filler, and kneading with a kneader (S107) A modified resin (S108) is obtained. Further, a blend paste resin composition (S108 ′) is prepared by mixing 1000 g of PVC resin for paste (ZEST P-21, manufactured by Shin-Daiichi PVC Co., Ltd.) with the paste resin obtained in (S108).
[0036]
Next, isopropyl alcohol, which is a low boiling point solvent, is added to the blended resin composition (S108 ′) to improve the defoaming efficiency (S109c), and defoamed for several hours (S110c) with a stirring / defoaming machine. Next, in the molding, the defoamed pasted resin composition was coated on the iron core in a thin film shape until a roller diameter suitable for a printing machine was obtained (S111c), and then heated with an infrared heater at 160 ° C. or more (S112c). The roller is manufactured by repeating (S111c) and (S112c) until a roller diameter suitable for the printing press is obtained (S113c). FIG. 2 is an external view of the wiping roller. The surface of the roller core 1 is coated with a thermoformed paste resin composition 2. As a result of printing using a prototype wiping roller as shown in FIG. 2, good wiping suitability with excellent durability such as wear resistance, deformability, elasticity, and mechanical strength was obtained.
(Example 4)
[0037]
In order to improve the defoaming efficiency, isopropyl alcohol, which is a low boiling point solvent, is added to the blend pasted resin composition (S108 ′) shown in Example 3 (S109d), and defoamed for several hours with a stirring and defoaming machine (S110d). ) Next, the molding is carried out by coating the defoamed pasted resin composition by pouring the iron core into a mold (S111d), and heating reaction (S112d) at 160 ° C. or more with an infrared heater to produce a roller (S113d). To do. FIG. 2 is an external view of the wiping roller. The surface of the roller core 1 is coated with a thermoformed paste resin composition 2. As a result of printing using a prototype wiping roller as shown in FIG. 2, good wiping suitability with excellent durability such as wear resistance, deformability, elasticity, and mechanical strength was obtained.
[0038]
In this embodiment, the pasting resin composition is applied as it is on the iron core, but the NBR is applied on the iron core and the pasting resin composition is applied thereon. Is possible. Further, in this example, polyuretdione is obtained by reacting a diisocyanate dimer and a diol. However, in order to efficiently mix the diisocyanate dimer and the diol, a monool or a methacrylate monool may be mixed.
[0039]
【The invention's effect】
As described above, the wiping roller of the present invention uses a urethane (thermoplastic) paste that is superior in wear resistance, deformability, elasticity, mechanical strength, etc., as compared with conventional PVC (polyvinyl chloride) rollers. Will improve. Conventionally, when TPU (solid: pellet) is used, the filler could not be mixed, but by using urethane (thermoplastic) paste, the filler can be used and durability is improved. improves. Moreover, since it is possible to use the molding equipment of PVC for paste, generation | occurrence | production of a pinhole can also be prevented.
[0040]
Furthermore, by blending the paste PVC (polyvinyl chloride) with the urethane (thermoplastic) paste, the cost can be reduced and the fluidity of the paste can be improved. Further, since a paste having excellent fluidity in producing a wiping roller is used, the application time is shortened, and the productivity is improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a process diagram for preparing a pasted resin composition and a wiping roller.
FIG. 2 is an external view of a wiping roller.
[Explanation of symbols]
1 Roller iron core 2 Thermoformed paste resin composition

Claims

A diisocyanate dimer and a diol are reacted at 50 to 80 ° C. to synthesize a polyuretdione compound, and the obtained polyuretdione compound is pulverized into powder, and further, the powder, polycarbonate polyol , glycerin , reactivity After mixing the diluent, additives and filler, kneading with a kneading machine to produce a pasted resin composition, which was transferred to the intaglio plate surface of the intaglio printing formed by the pasted resin composition A method of manufacturing a wiping roller that produces a wiping roller that scrapes off excess ink.

The pasted resin composition is forcibly defoamed with an agitator / defoamer, and the defoamed pasted resin composition is applied to the iron core in a thin film by a PVC roller manufacturing facility, and then the thin film is formed. Heat the coated surface until it has a roller diameter suitable for a printing press, and then repeat the process of heating the coated surface to the intaglio plate surface for intaglio printing until the roller diameter is suitable for the printing press. 2. The method of manufacturing a wiping roller according to claim 1, wherein a wiping roller for scraping off the transferred extra ink is produced.

The pasted resin composition is forcibly defoamed with a stirring and defoaming machine, and the defoamed pasted resin composition is heated by casting to scrape excess ink transferred to the intaglio plate surface of intaglio printing. The manufacturing method of the wiping roller of Claim 1 which produces the wiping roller to take.

A wiping roller for scraping off excess ink transferred to an intaglio plate surface of intaglio printing, which is formed by a paste resin composition obtained by further adding a plastisol PVC resin to the paste resin composition. 2. A method for producing a wiping roller according to 1.

A wiping roller for scraping off excess ink transferred to an intaglio plate surface of intaglio printing formed by the method for producing a wiping roller according to any one of claims 1 to 4.