JP4279630B2 - アブソリュートエンコーダ - Google Patents

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Description

本発明は、回転軸などの回転する対象物の回転絶対位置を検出するアブソリュートエンコーダに関する。
従来、工作機械の円テーブル等の回転軸では、サーボモータにウォームギア等の減速機を組み合わせた駆動方式が使用されていた。しかし、減速機を用いた駆動方式では、バックラッシによる精度悪化の問題や回転速度向上に限界があった。このため、最近では高精度化高速化が容易な、ビルトインモータを組み込んだダイレクトモータ駆動方式が回転軸に使用されるようになってきた。一般に、回転軸には直接位置検出用として、配管等のための中空穴を有する高精度な中空型のエンコーダが使用されている。また、減速機を用いた駆動方式の回転軸では、サーボモータ側に多回転のアブソリュート位置検出ができるアブソリュートエンコーダが使用されている。これにより、回転軸には高精度な直接位置検出用として、インクリメンタル方式のエンコーダ使用されていた。しかし、ダイレクトモータ駆動方式の回転軸の直接位置検出にインクリメンタル方式のエンコーダを使用した場合、回転軸のアブソリュート位置の検出ができないという問題があった。また、ビルトインモータの制御に必要な磁極位置検出もできないという問題もあった。このため、ダイレクトモータ駆動方式の回転軸では、中空型のアブソリュートエンコーダが使用されている。工作機械の回転軸等の中空穴を必要とする機構では、機械サイズによって中空穴径と外径が連動して変化するのが一般的である。このため、ダイレクトモータ駆動方式の回転軸をいろいろな機械に適用するためには、径の異なる多くの種類の中空型アブソリュートエンコーダが必要である。
従来の中空型アブソリュートエンコーダとしては、ロータ部とステータ部が軸受を介して結合され、さらに外部を防滴用のカバーに囲われた一体構造を成す光学式のエンコーダがよく使用されている。このような光学式のエンコーダのロータ部は、中央部に穴のあいたガラス製円盤が中空軸とが接合され、ガラス製円盤にはエッチング加工によりグレイコード又は循環コードが記録されている。また、ステータ部には、ロータ部に記録されたコードを読み取るための光源と受光センサと信号処理回路が配置されている。このような光学式のエンコーダでは、受光センサによりロータに記録されたコードを読み取り、そのコード内容を信号処理回路で処理することで、中空軸のアブソリュート回転位置を検出している。
従来のアブソリュートエンコーダとしては、前述の光学式エンコーダの他に、下記特許文献1の図1に示すような、ロータ部とステータ部が分離したアブソリュートエンコーダがある。この文献1のエンコーダは、磁性材料から成る円盤を金属加工により切り欠いて循環コードを記録したロータ部と、永久磁石と磁気センサと信号処理回路を備えたステータ部とから構成されている。そして、このエンコーダは、ロータ外周に記録された循環コードを磁気抵抗変化による磁束変化として磁気センサにより検出し、検出した循環コードから信号処理回路によりアブソリュート回転位置を検出している。
循環コードは、例えばいわゆるM系列(最大長系列)であり、0と1からなる乱数列の一つである。M系列の最大長、すなわち周期Tは、ビット数をNとしたとき、
T=2N−1 ・・・(1)
で表され、この数列中、N個の0,1の並び方は、それぞれ1度ずつ現れる。ただし、全て0の場合は、1度も現れない。この性質を利用して、特許文献1に記載のエンコーダは、N個の0,1の並びを検出するセンサを設け、この並びに基づき回転絶対位置の検出を行っている。
特開平6−317434号公報
従来例の光学式のアブソリュートエンコーダでは、中空穴径と外径の異なるエンコーダを準備するためには、莫大なエンコーダの開発コストと設備コストを必要とする上、種類増加による機械保守コストの問題もあった。また、特許文献1のエンコーダでは、径の異なるロータ部を、金属加工により作製可能である。しかし、径が異なるロータ部に記録された循環コードは、それぞれ異なり、これに対応してステータ部も別個に作製する必要があった。したがって、ステータ部の種類増加により保守コストが増加するという問題があた。
本発明は、多種のロータ径に単一のセンサで対応可能なアブソリュートエンコーダを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明によるロータの回転位置の検出を行うアブソリュートエンコーダは、
循環する所定の2値乱数列からなる循環コードであって、連続するNビット(Nは整数)の2値の配列が全て異なる循環コードに対応した乱数列パターンが付与され、前記ロータに設けられた符号板と、
前記符号板に付与された乱数列パターンに対向して配置され、当該乱数列パターンの配列方向に相対移動可能であり、連続するNビットのビットごとの値を検出するセンサと、
前記センサの検出値に基づき前記ロータのアブソリュート位置を算出する演算部と、を有するアブソリュートエンコーダにおいて、次の手段(1)または(2)を有することを特徴とする。
1)周期の異なる前記符号板の循環周期ごとに循環コードを記憶する記憶部を有し、
前記演算部は、外部より、用いられている符号板の循環周期を特定する信号を受信して、この信号に対応する前記記憶部に記憶された循環コードを用いて前記ロータのアブソリュート位置の算出を行うことを特徴とするアブソリュートエンコーダ。
(2)前記演算部は、循環周期の異なる符号板の循環コードを算出するアルゴリズムと、外部より受信した用いられている符号板の循環周期を特定する信号と、に基づき用いられている符号板の循環コードを算出し、この循環コードを用いて前記ロータのアブソリュート位置の算出を行うことを特徴とするアブソリュートエンコーダ。
以下、図面に従って本発明の実施の形態を説明する。図1,図2,図3は、本実施形態のアブソリュートエンコーダを示す図である。図4は、図1,図2,図3のセンサ3が内蔵する信号処理回路の一例を示すブロック図である。図1,図2,図3のセンサ3は、まったく同じものであり、それぞれ対向するロータ2,12,22の外周部に設けられた符号板に対して一定のギャップをあけてほぼ等間隔に配置した5個のセンサ要素4,5,6,7,8を備えている。個々のセンサ要素4−8は、磁気センサにより構成される。また、センサ3は図示はしていないが、ロータ中心方向へ磁束を発する永久磁石を内蔵している。
ロータ2,12,22は、円盤形状であって、それぞれ中空軸1,11,21に固定される。そして、その外周部には、所定の循環コードに対応した乱数列パターンが付与されている。乱数列パターンは、ロータ2,12,22の外周部の凹凸として表され、凸部のビットが「1」に、凹部のビットが「0」に対応する。このビットの周上の間隔は、各ロータ2,12,22にほぼ共通であり、またこのビット間隔は、前記センサ要素4−8の間隔に対応している。この乱数列パターンが、符号板として機能する。
この乱数列パターン、すなわち循環コードは、5ビットのM系列を元に作成される。5ビットのM系列は、
「0000101011101100011111001101001」 ・・・(2)
であり、この系列において、連続する5ビットの並び(数列)は、この系列中1回しか出現しない。したがって、この系列を表す、凹凸をロータ外部に形成し、連続する5個のビットの凹凸を検出すれば、その5ビットの凹凸の並びによりロータのどの位置を検出しているのかを特定することができる。5ビットのパターンは31(=25−1)パターンあるので、上記N系列をそのまま乱数列パターンとして付与すれば、1周を31分割した分解能を得ることができる。
各図のロータに形成された循環コードの循環周期は、M系列の31ビットより少なく、ロータ2では30、ロータ12では25,ロータ22は20となっている。これらの循環コードは、図5,図6,図7に示すように、前記M系列から所定のビットが間引かれて形成される。図5には、周期30ビットの循環コードが示されている。M系列より作成された5ビットの数列のうち「11111」を飛ばす、すなわち式(2)のM系列の22ビット目の「1」を間引いた循環コード
「000010101110110001111−001101001」
を作成する。また、周期25ビットの循環コードを作成するためには、図6に示すように「10011」から「01001」までの6個の数列を飛ばす。すなわち、M系列の26番目から31番目のビットを間引いて循環コード
「0000101011101100011111001−−−−−−」
を得る。さらに、周期20ビットの循環コードを作成するためには、図7に示すように「11101」から「11110」までの11個の数列を飛ばす。すなわち、M系列の13番目から24番目のビットを間引いて循環コード
「000010101110−−−−−−−−−−−01101001」
を得る。なお、上記の各循環コードにおいて「−」は間引かれたビットの位置を示している。
このように、M系列から、ある特定の区間の数列を間引いて作成することにより、所望の周期の循環コードを得ることができる。このような循環コードまたは数列と回転位置の関連を示す表を作成するアルゴリズムを、図8および図9を用いて説明する。
図8は、図5−7の右側に示すような5ビットの数列と回転位置を対応づける表を作成するためのアルゴリズムである。図9は、前記のアルゴリズムに用いられる数値を示したものである。
図8のアルゴリズムにおいて、まず得たい循環コードの周期を変数Tに代入する(STEP1)。この変数Tに対応する初期値を図9の表から読み出し、変数M(0)に設定する(STEP2)。また、変数Tに対応するビット反転箇所の数列を図9の表から読み出し、変数RVに設定する(STEP3)。5ビットの数列の順番を示す変数Nを0に、回転位置に相当する変数θを0に設定し(STEP4)、アドレスM(N)に変数θを書き込む(STEP5)。次に、変数Nを1だけ増加させ(STEP6)、この時、循環コードの順番を示す変数Nが、循環周期を示す変数Tと同じであれば処理を終了し、違う場合はSTEP8へ進む(STEP7)。STEP8では、順番Nに相当するアブソリュート位置を求める演算(N*360/T)を行い、変数θにその演算結果を設定する(STEP8)。さらに、M(N−1)を左シフトした値の最下位ビットにM(N−1)の4ビット目と1ビット目の排他論理和(XOR)を演算した値を加えた値の下位5ビットをM(N)に設定する(STEP9)。この時、M(N)が変数RVの値と等しければSTEP11に進み、等しくなければSTEP5から処理を繰り返す(STEP10)。M(N)が変数RVの値と等し場合は、M(N)の最下位ビットを反転させ、STEP5から処理を繰り返す(STEP11)。
図8のSTEP9の処理は、循環周期31の循環コードである5ビットのM系列を求める処理である。また、STEP11の処理は、所望の循環周期を得るために、前記5ビットM系列の特定の箇所を間引くための処理である。ビット反転箇所RVは、間引くビット数に対応して、定められた値であり、変数RVと同じ数列となる1つ手前の数列から、変数RVの数列の最下位ビットを反転した数列へ飛ばし、循環周期31未満のコードを生成できる。図5−7に示す数列の最上位ビットが、それぞれの循環周期の循環コードとなる。この循環コードに基づく乱数列パターンを円盤外周に付与することにより、図1−3に示すロータ2,12,22が得られる。
次に、図1,図2,図3に示されるアブソリュートエンコーダのアブソリュート回転位置の検出動作を図4のブロック図に示す信号処理回路で実現した場合について説明する。図4で受信IF9は、外部のモータコントローラ等からシリアル通信信号RXにより、3種類あるロータに対応したロータ番号を受信すると、そのロータ番号を信号CNOにより不揮発性記憶器16に書き込む。不揮発性記憶器16は、記録されたロータ番号をセレクタ17へ信号MNOとして出力する。セレクタ17では信号MNOに従い、ROM(リードオンリーメモリ)13,ROM14,ROM15からの出力データP30,P25,P20のうちの一つを選択して信号POとして出力する。ここで、ロータ番号1はロータ2の循環周期30の循環コードが記録されたロータを示し、セレクタ17は信号MNOが1のとき、信号P30を選択する。また、ロータ番号2はロータ12の循環周期25の循環コードが記録されたロータを示し、セレクタ17は信号MNOが2のとき、信号P25を選択する。また、ロータ番号3は、ロータ22の循環周期20の循環コードが記録されたロータを示し、セレクタ17は信号MNOが3のとき、信号P20を選択する。
ROM13には、図5の表に示されるロータ2に記録された循環周期30の循環コード5ビットをアドレスに対応させ、対応するアドレスのデータが回転位置となるように予め記憶されている。ROM14には、図6の表に示されるロータ12に記録された循環周期25の循環コード5ビットをアドレスに対応させ、対応するアドレスのデータが回転位置となるように予め記憶されている。ROM15には、図7の表に示されるロータ22に記録された循環周期20の循環コード5ビットをアドレスに対応させ、対応するアドレスのデータが回転位置となるように予め記憶されている。
5個のセンサ要素4−8により検出したロータ外周の凹凸状態を示す信号S0,S1,S2,S3,S4は、二値化回路10でセンサ要素が読み取ったロータ外周部の循環コード5ビット分を示すデータMCに変換する。データMCは、ROM13、ROM14,ROM15のアドレス信号として各ROMに入力される。
図1のアブソリュートエンコーダの場合は、外部からシリアル通信信号RXを介してロータ番号1を予め入力することにより、セレクタ17は信号MNOが1を示すため、信号P30を信号POとして送信IF18へ出力する。このとき、信号P30はロータ2のアブソリュート位置データを示すデータに変換されており、送信IF18は、ロータ2のアブソリュート位置データをシリアル通信信号TXとして外部へ送信する。
また、図2のアブソリュートエンコーダの場合は、外部からシリアル通信信号RXを介してロータ番号2を予め入力することにより、セレクタ17は信号MNOが2を示すため、信号P25を信号POとして送信IF18へ出力する。このとき、信号P25はロータ12のアブソリュート位置データを示すデータに変換されており、送信IF18は、ロータ12のアブソリュート位置データをシリアル通信信号TXとして外部へ送信する。
また、図3のアブソリュートエンコーダの場合は、外部からシリアル通信信号RXを介してロータ番号3をあらかじめ入力することにより、セレクタ17は信号MNOが3を示すため、信号P20を信号POとして送信IF18へ出力する。このとき、信号P20はロータ22のアブソリュート位置データを示すデータに変換されており、送信IF18は、ロータ22のアブソリュート位置データをシリアル通信信号TXとして外部へ送信する。
上記により、図4のブロック図の信号処理回路をセンサ3が内蔵することにより、3種類のロータ2,12,22に対して、同一のセンサによりアブソリュート位置検出が可能なことが理解できる。なお、図4の信号処理回路の場合、ロータ番号は不揮発性記憶器16に記憶されているため、外部からのロータ番号入力は、位置検出の開始ごとに行う必要はなく、ロータの種類を変更したときなどに一度行うだけでよい。
なお、この実施形態においては、3種類のロータに対応可能な例を示したが、より多数の種類のロータに対応する数列を、上記と同様に記憶しておくことにより、3種を超えるロータに対応可能なセンサとすることができる。
次に、センサ3の信号処理回路の他の実施形態について説明する。図10は、センサ3の信号処理回路の他の例を示すブロック図である。読み出し専用メモリ(ROM)24には、図9に示す表に相当する情報が記憶されている。マイクロプロセッサ20は、外部より受信した、検出対象のロータの循環周期を特定する信号に基づき、図8のアルゴリズムに従って、回転位置と数列の対応表をランダムアクセスメモリ(RAM)23に作成する。
以下、図10の信号処理回路の動作について、図8を用いて詳細に説明する。受信IF19は、外部からのシリアル通信信号RXにより、ロータに対応した循環周期を示す通信フレーム信号を受信すると、通信内容を信号CMとしてマイクロプロセッサ20へ出力する。マイクロプロセッサ20は循環周期を変数Tに設定する(STEP1)。マイクロプロセッサ20は変数Tに対応する図9の表に示す初期値をROM24から読みだし、変数M(0)に設定する(STEP2)。次に、変数Tに対応する図9の表に示すビット反転箇所の数列をROM24から読みだし、変数RVに設定する(STEP3)。さらに、5ビットの数列の順番を示す変数Nを0に、アブソリュート位置に相当する変数θを0に設定する(STEP4)。STEP5では、RAM23のアドレスM(N)に変数θを書き込む(STEP5)。次に、変数Nを1だけ増加させる(STEP5)。この時、5ビットの数列の順番を示す変数Nが、循環周期を示す変数Tと同じであれば処理を終了し、違う場合はSTEP8へ進む(STEP7)。STEP8では、順番Nに相当するアブソリュート位置を求める演算(N*360/T)を行い、変数θにその演算結果を設定する(STEP8)。さらに、M(N−1)を左シフトした値の最下位ビットにM(N−1)の4ビット目と1ビット目の排他論理和(XOR)を演算した値を加えた値の下位5ビットをM(N)に設定する(STEP9)。この時、M(N)が変数RVの値と等しければSTEP11に進み、等しくなければSTEP5から処理を繰り返す(STEP10)。M(N)が変数RVの値と等し場合は、M(N)の最下位ビットを反転させ、STEP5から処理を繰り返す(STEP11)。
マイクロプロセッサ20は、二値化回路10からの磁気センサが読み取ったロータの外周部の連続する5ビットに相当する信号MCをアドレスとするRAM23のデータを読みだし、読み出したデータを信号POとして送信IF18へ出力する。送信IF18は、信号POをシリアル通信信号TXとして外部へ送信する。
次に、図1,2,3に示す周期30,25,20のロータの場合を例に挙げて具体的に説明する。図1のアブソリュートエンコーダの場合は、外部から循環周期30を示す通信フレームを受信し、図8のフローチャートの処理をT=30として行うことにより、RAM23には図4のROM13の内容と同じデータが設定される。したがって、送信IF18からは、ロータ2のアブソリュート位置を示す情報が送信される。また、図2のアブソリュートエンコーダの場合は、外部から循環周期25を示す通信フレームを受信し、図8のフローチャートの処理をT=25として行うことにより、RAM23には図4のROM14の内容と同じデータが設定される。したがって、送信IF18からは、ロータ12のアブソリュート位置を示す情報が送信される。また、図3のアブソリュートエンコーダの場合は、外部から循環周期20を示す通信フレームを受信し、図8のフローチャートの処理をT=20として行うことにより、RAM23には図4のROM15の内容と同じデータが設定される。したがって、送信IF18からは、ロータ22のアブソリュート位置を示す情報が送信される。以上から図5のブロック図の信号処理回路では、図9の表が示すように循環周期が16から31まで16種類のロータに対応することが可能である。
なお、図5の例では、16種類のロータに記録される循環コードを循環周期31の循環コードである5ビットのM系列の間引く区間を1カ所とした場合に実現できるコードを例に上げたが、間引く箇所は複数箇所でも良い。この場合、1つの循環周期に対して、ビット反転箇所が複数となる。また、実施形態ではM系列の一部を間引いて循環コードを生成する例を示したが、ゴールド系列などの他の循環コードをベースとして多種の循環コードを生成しても良い。また、実施形態では、循環周期を記録したロータのみを使用したがエンコーダを示したが、高分解能なインクリメンタルエンコーダと本発明のエンコーダを組合せてアブソリュートエンコーダとしても良い。この場合、インクリメンタルエンコーダにより検出した位置データからコード特定手段により、位置データに対応する循環コードを求め、求めたコードと循環コードを読み取るセンサにより検出したコードが一致しているか判定することにより、インクリメンタルエンコーダにより検出した位置データの異常検出を行うことも可能である。
また、実施形態においては、連続するNビットのパターンを読み取るためのセンサ要素をN個としたが、前述の特許文献1に記載されるようにセンサ要素をN+1個としたり、また、特開平7−260513号公報にも記載されるようにセンサ要素を2×N個として、ビットの境界付近の誤検出を防止するように構成することも可能である。
循環周期30の循環コードを記録したロータを含むアブソリュートエンコーダの例を示す図である。 循環周期25の循環コードを記録したロータを含むアブソリュートエンコーダの例を示す図である。 循環周期20の循環周期コードを記録したロータを含むアブソリュートエンコーダの例を示す図である。 図1,図2,図3のセンサ3が内蔵する信号処理回路の一例を示すブロック図である。 M系列と、M系列から作成された周期30の循環コードと回転位置の対応関係を示す図である。 M系列と、M系列から作成された周期25の循環コードと回転位置の対応関係を示す図である。 M系列と、M系列から作成された周期20の循環コードと回転位置の対応関係を示す図である。 所望の周期の循環コードを作成するためのアルゴリズムを示すフローチャートである。 図8のフローチャートにおいて用いられる定数を示す図である。 図1,図2,図3のセンサ3が内蔵する信号処理回路の別の一例を示すブロック図である。
符号の説明
1,11,21 中空軸、2,12,22 ロータ(符号板)、3 センサ、4,5,6,7,8 センサ要素、9,19 受信IF、10 二値化回路、13,14,15,24 ROM、16 不揮発性記憶器、17 セレクタ、18 送信IF、20 マイクロプロセッサ、23 RAM。

Claims (2)

  1. ロータの回転位置の検出を行うアブソリュートエンコーダであって、
    循環する所定の2値乱数列からなる循環コードであって、連続するNビット(Nは整数)の2値の配列が全て異なる循環コードに対応した乱数列パターンが付与され、前記ロータに設けられた符号板と、
    前記符号板に付与された乱数列パターンに対向して配置され、当該乱数列パターンの配列方向に相対移動可能であり、連続するNビットのビットごとの値を検出するセンサと、
    前記センサの検出値に基づき前記ロータのアブソリュート位置を算出する演算部と、
    を有するアブソリュートエンコーダであって、
    周期の異なる前記符号板の循環周期ごとに循環コードを記憶する記憶部を有し、
    前記演算部は、外部より、用いられている符号板の循環周期を特定する信号を受信して、この信号に対応する前記記憶部に記憶された循環コードを用いて前記ロータのアブソリュート位置の算出を行う、
    アブソリュートエンコーダ。
  2. ロータの回転位置の検出を行うアブソリュートエンコーダであって、
    循環する所定の2値乱数列からなる循環コードであって、連続するNビット(Nは整数)の2値の配列が全て異なる循環コードに対応した乱数列パターンが付与され、前記ロータに設けられた符号板と、
    前記符号板に付与された乱数列パターンに対向して配置され、当該乱数列パターンの配列方向に相対移動可能であり、連続するNビットのビットごとの値を検出するセンサと、
    前記センサの検出値に基づき前記ロータのアブソリュート位置を算出する演算部と、
    を有するアブソリュートエンコーダであって、
    前記演算部は、循環周期の異なる符号板の循環コードを算出するアルゴリズムと、外部より受信した用いられている符号板の循環周期を特定する信号と、に基づき用いられている符号板の循環コードを算出し、この循環コードを用いて、前記ロータのアブソリュート位置の算出を行う、
    アブソリュートエンコーダ。
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