JP4276760B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、通常の撮像の他にフィルム複写撮影に適した撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スチルカメラやムービーカメラなど公知の撮像装置の例えばレンズ鏡筒に取り付けて、フィルムの画像複写(デュプリケーティングの転訛したデュープと略称されている)を行なうフィルムアダプタ装置は、スライドコピア、ネガポジアダプタ、テレシネアダプタなど、それぞれ目的によって呼称は異なるが、広く知られている。このうちテレシネアダプタは、通常一旦スクリーンに画像を投影するものであり、前2者は通常透過照明したフィルム面を、カメラ光学系で直接あるいは必要に応じて補助光学系を介して、クローズアップ撮影するように構成したものである。この2者については、一部照明色温度の補正用に色変換フィルタを備えたものがあり、この分光特性の傾向がスライド(ポジ)用とネガ用で異なる場合があるものの、技術概念上両者の間に差違はなく、単に主目的によって呼称が異なるのみである。これは、両者は通常一方で兼用できることからも明らかである。以下では特記しない限り、この2者を総称してスライドコピアあるいは略して単にコピアと呼ぶこととする。
【0003】
近年電子スチルカメラがデジタルカメラ(俗称デジカメ)として普及するに伴い、家庭内においてもフィルム画像をディジタル画像ファイルに変換してストレージする要求が高まっている。これには専用のフィルムスキャナも用いられるが、デジタルカメラにスライドコピアを組み合わせることで、更に手軽に且つ安価にこれを行ない得る可能性があり、期待されている。
【0004】
このようなコピアを用いた撮影を効率的に行なうために、様々な提案がなされている。従来の公知の技術の一例として、特開平5−61105公報(発明の名称:撮像装置)には、この種のコピア(該公報ではフィルム撮影ユニットと表現されている)を用いた撮像装置に関する技術が記載されており、該撮像装置がコピアの装着を検出すると、所定のフィルム面距離にフォーカスを固定的に合わせるという技術について開示がなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、各種撮像装置のズーム化はめざましいものがあり、特にレンズ交換型が普及していない電子撮像装置においては、ズーム機の比率が極めて高い。ズームカメラを用いてデュープ(フィルムの画像複写)を行なう場合には、そのズーム機能を積極的に用いてトリミングを行なう撮影術も存在しているが、これはどちらかといえば撮像素子の画素数が少なかった時代の低解像度のビデオカメラを用いた場合に特に有効だったものである。近年の高解像度の撮像装置を用いる場合には、フィルム画像データをノントリミングでデータベースに取り込む(トリミング等が必要な場合は、取り込み後にデジタル処理で行なう)という撮影方法が主流になりつつあるため、ズームの存在は、異なるフィルムサイズへの対応が容易である点を除けば、むしろデュープ撮影を行なうに際して、度々フィルムのフレームサイズに合うように調節しなければならないという煩雑さを増すものであった。
【0006】
本発明は、このような煩雑さを軽減し、ズームカメラをスライドコピアなどのフィルムアダプタ装置と組合わせて使用する場合のズーム倍率設定に関する使い勝手を向上させた撮像装置を提供することを目的とする。請求項毎の目的を述べると、次の通りである。請求項1に係る発明は、撮影モード設定手段の操作により撮影倍率の最適設定ができ、使い勝手を向上させることができるようにすると共に、任意のフィルムアダプタ装置や任意のフィルムサイズに対応できるようにしたフィルムアダプタ装置使用可能な撮像装置を提供することを目的とする。請求項2に係る発明は、フィルムフレームサイズと記録される画像のアスペクト比が異なる場合においても、無駄な領域を記録せず記録媒体の節約を図れるようにした撮像装置を提供することを目的とする。請求項に係る発明は、フィルムアダプタ装置を取り付けるだけで自動的にデュープモードに切り換えられ、使い勝手を向上させることができるようにした撮像装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に係る発明は、通常の撮影モードとこれとは別のフィルム複写に適した撮影モードとして設けられたデュープモードとを選択的に設定するモード設定手段と、被写体撮像のための光学系を含む変倍撮像系と、該変倍撮像系の撮影倍率を制御する倍率制御手段と、該倍率制御手段による変倍撮像系の変倍を操作するためのズームスイッチとを有し、前記倍率制御手段は、前記モード設定手段により前記デュープモードが設定された際、及び該デュープモードにおいて所定の倍率リセット操作が行われた際には、前記変倍撮像系の撮影倍率をフィルム複写撮影用として設定された所定の倍率設定値であるデュープ倍率に制御するように構成され、なお且つ当該デュープモードにおいては、前記変倍撮像系の撮影倍率を前記デュープ倍率に制御する制御実行時においては前記ズームスイッチによる変倍操作を無効とし、それ以外の場合に前記ズームスイッチによる変倍操作を有効とするようにして撮像装置を構成するものである。このように構成することにより、デュープモードが設定された際には変倍撮像系の撮像倍率が所定のデュープ倍率に制御されるので、モード設定手段の操作により撮像倍率の最適設定が得られ、デュープモードが設定されている期間においても、倍率制御手段がデュープ倍率に制御す るときを除く期間はズームスイッチによる操作を有効とするようにしているので、デュープモードにおいても標準のズーム倍率以外の倍率に設定することによって、任意のフィルムアダプタ装置や任意のフィルムサイズに対して対応することができ、使い勝手を著しく向上させたフィルムアダプタ装置使用可能な撮像装置を実現することができる。
【0008】
請求項2に係る発明は、通常の撮影モードとこれとは別のフィルム複写に適した撮影モードとして設けられたデュープモードとを選択的に設定するモード設定手段と、被写体撮像のための光学系を含む変倍撮像系と、該変倍撮像系の撮影倍率を制御する倍率制御手段と、前記変倍撮像系による撮影画像の記録される画像フォーマットとしての画像サイズを変更可能な画像サイズ設定手段とを有し、前記倍率制御手段は、前記モード設定手段により前記デュープモードが設定された際には、前記変倍撮像系の撮影倍率をフィルム複写撮影用として設定された所定の倍率設定値であるデュープ倍率に制御するように構成され、前記画像サイズ設定手段は、その際、記録される画像のアスペクト比が、対象とするフィルムフレームのアスペクト比に一致するように前記画像サイズを設定するようにして撮像装置を構成するものである。このように構成することにより、記録される画像のアスペクト比が対象とするフィルムフレームのアスペクト比と一致することになり、記録される画像の一部にフィルムのフレーム外領域である暗領域などの無駄な領域が記録されないので、記録媒体の節約が図られると共に、画像の中に不要部分が存在しないので、後の取り扱いも極めて容易なフィルムアダプタ装置使用可能な撮像装置を実現できる。
【0009】
請求項に係る発明は、請求項1又は2に係る撮像装置において、フィルムアダプタ装置の装着を検出する装着検出手段と、該装着検出手段によるフィルムアダプタ装置の装着検出に対応して、前記デュープ倍率を当該検出されたフィルムアダプタ装置のフィルム位置までの距離に対応した値に補正する補正手段とを備え、前記モード設定手段は、前記装着検出手段が前記フィルムアダプタ装置の装着を検出した際には、撮影モードを前記デュープモードに設定するように構成されていることを特徴とするものである。このようにフィルムアダプタ装置の装着を検出した際には撮影モードをデュープモードに設定するように構成することにより、フィルムアダプタ装置を取り付けるだけで自動的にデュープモードに切り換えることができ、使い勝手を著しく向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る撮像装置(デジタルカメラ)の第1の実施の形態を示すブロック構成図である。図1において、1は変倍光学系を含むレンズ系、2はレンズ系駆動機構、3は露出制御機構、4はフィルタ系、5はCCD撮像素子、6はCCDドライバ、7はA/D変換器を含むプリプロセス回路、8はデジタルプロセス回路で、ハードとしてメモリを含み、全てのデジタルプロセス処理を行うものである。9はメモリカードインターフェース、10はメモリカード、11はLCD画像表示系、12は主たる構成としてマイコンを含むシステムコントローラ、13は撮影モード設定スイッチを含む操作スイッチ系、14は操作表示系、15はストロボ、16はレンズドライバ、17は露出制御ドライバである。なお、システムコントローラ12には、通常の撮影モードとデュープ(フィルム複写撮像)モードとを選択的に設定するモード設定部12−1と、前記レンズ系の撮影倍率を制御する倍率制御部12−2とを備えている。
【0011】
図2は、図1のブロック構成図で示された各構成ブロックを備えた第1の実施の形態に係るデジタルカメラ100 にコピア200 を取り付けた状態の透視的模式図である。これは上方から見た図であって、上記デジタルカメラの操作スイッチ系13の一部としてシャッタスイッチ13a,T(テレ)とW(ワイド)の2スイッチからなるズームスイッチ13b,2つのデユープ操作スイッチ13c,13dがカメラ上部の外装筐体表面100aに設けられている。またカメラ内部の要部として、CCD撮像素子5と、その有効撮像領域5aを透視的に示している。
【0012】
カメラの撮影レンズ鏡筒100bにはコピア200 の鏡筒部201 が、この種のコピアにおいて公知の取付け方法によって取り付けられており、鏡筒部201 の左方にはコピアの付属装置であるフィルムキャリア202 が挿入されている。203 はフィルムキャリアに保持されたフィルムの1フレーム(有効画像領域)を示している。
【0013】
次に、上記構成の第1の実施の形態の動作について説明する。この実施の形態のデジタルカメラ100 においては、システムコントローラ12が全ての制御を統括的に行なっており、CCDドライバ6によりCCD撮像素子5の駆動を制御して露光(電荷蓄積)及び信号の読み出しを行ない、それをプリプロセス回路7を介してデジタルプロセス回路8に取り込んで、各種信号処理を施した後にカードインターフェース9を介して着脱可能なメモリカード10に記録するものである。また、上記露光に際してストロボ15を使用する場合には、特に露出制御ドライバ17を制御して、ストロボ15に発光開始、停止の各制御信号を送ることにより、ストロボを発光させるようになっている。
【0014】
本実施の形態のデジタルカメラにおいては、以下に詳述するデュープモードに関わる制御を除けば、公知のデジタルカメラと同様の動作及び制御が行われるものであって、そのような公知の動作態様についての詳細な説明は省略する。
【0015】
次に、デュープモード撮影について詳細に説明する。デュープモード撮影の場合には、デュープ操作スイッチ13cはデユープオンスイッチ、13dはデュープオフスイッチ(通常撮影モードスイッチ)として働くようになっている。通常の撮影時は、上記したように従来公知のデジタルカメラと同様の制御を実行しているが、デュープ操作スイッチ13cが操作されると、カメラはモード設定部12−1によりデュープモードに切換わる。これによりレンズ系駆動機構2がレンズ系1を駆動して、フォーカスを所定距離Dに、またモード設定部12−1からの設定信号に基づく倍率制御部12−2からの制御信号により、ズームを所定倍率(デュープ倍率)Zに調節する。この場合のDとZは、使用を想定されたコピア200 をカメラに取り付けたときのフィルム面203 に合わせた値となっている。特に、Zについては、横位置の通称ライカフレーム(別名35mmシネマダブルフレーム横36mm×縦24mm)が、撮像素子の有効画面一杯に欠落無く撮影されるような倍率となっている。本実施の形態のカメラでは、撮像素子の有効画面のアスペクト比が電子撮像系でもっとも一般的な横4:縦3のものであって、前記条件を充たすためには、図2においてフィルム面203 とCCD撮像素子の有効撮像領域5a間に示した補助線が示すように、画面の横巾(水平長)が丁度対応するようになっている。(したがって、記録される画像の上下にはフィルムのフレーム外領域である等しい巾の暗領域が存在している。)
【0016】
また、このとき、すなわちデュープモードにおいては、本第1の実施の形態においては、不用意な誤操作による倍率の変更を防ぐ意味で、ズームスイッチ13bは無効にされており、操作してもレンズの倍率は固定されたままである。
【0017】
この状態でシャッタスイッチ13aが操作されると、撮影動作が実行される。すなわち、露光により被写体画像を情報化して、所定の信号処理を経た後に記録媒体(メモリカード)に記録される。ただし露光に関しては、このデュープモードにおいては、ストロボを用いた露出モードは自動的に禁止とされ、コピア200 が外部から取り入れた光、又はコピア200 が照明内蔵型の場合はその照明光を用いて、すなわちカメラから見れば外光のみを用いた露出モード(公知のマニュアル露出あるいは各種自動露出)だけが選択可能となっている。そして、デュープモードへの切り換え時点以前にストロボを使用する露出モードが選択されていた場合には、そのモードの動作に最も近い外光のみの露出モードが、デュープモードへの切り換え時点においては(少なくとも一旦は)代替選択される。
【0018】
一方、デュープモードにおいてデュープオフスイッチ13dが操作されると、デジタルカメラ100 は通常モードに復帰する。この時点で、ズームスイッチ13bが有効になる。本第1の実施の形態としては、このときレンズの調節状態(フォーカスやズームの値)は特にデュープモードのときの状態から変化させないものとするが、第1の実施の形態の第1の変形例として、このときデュープモードに切り換わった直前の通常モードのときのレンズの調節状態(フォーカス又はズームの一方のみでも良い)に復帰するように構成されるものも挙げられる。
【0019】
また、通常モードに復帰したときの露出制御については、本第1の実施の形態としては、このときデュープモードに切り換わった直前の通常モードのときの露出設定(露出モード及び絞り・シャッタなどの指定値:両者の一方のみでも良い)に復帰するものとするが、第1の実施の形態の第2の変形例として、このときデュープモードのときの設定を維持するように構成するものも挙げられる。
【0020】
以上の説明から判るように、撮影者はいわゆる35mmフィルムのデュープを行なうに際しては、デジタルカメラ100 にコピア200 を取り付け、フィルムをセットした後は、デュープモードオンスイッチ13cを操作して、シャッタスイッチ13aを操作するだけで、所望の1フレームのフィルム画像のデジタルコピーを得ることができ、他に何の操作も必要としない。以後は必要に応じてフィルムのコマを(コピア側の操作で)選び直しては、シャッタスイッチ13aを操作することを繰り返せばよいから、極めて簡単にデュープ動作を行なうことができる。
【0021】
上記したように、デジタルカメラ100 としては、この(適用される)コピア200 とフィルムサイズとしてはライカフレームを、あたかも専用と見做した如き設計対応が図られており、このコピアを用いる場合には、ボタン一つで最適設定が得られるようになっている。もちろん、これ以外のものであっても、同じフィルム面距離Dを有するコピアで、横位置ライカフレームのフィルムデュープを行なう場合には、同様の効果を発揮する。
【0022】
上記第1の実施の形態は、標準と考えるコピアやフィルムサイズに対しては極めて有効であるが、他方、異なるフィルム面距離のコピアや異なるフィルムサイズには、全く対応できないという欠点を有している。この点を改良した第2〜第4の実施の形態を、次に説明する。
【0023】
第2の実施の形態は、第1の実施の形態と基本的には同様に構成されたものであるが、特徴的な点はコピアの装着を検出する機能を備えている点である。すなわち、図3に示すように、デジタルカメラにはコピア接続用のコネクタ18がシステムコントローラ12に接続されて設けられており、更にシステムコントローラ12にはコピアの装着を検出するコピア装着検出部12−3と、コピア装着の検出に対応してデュープ倍率等を補正するデュープ補正部12−4とを備えている。そして、図4に示すように、前記コピア接続用のコネクタ18はカメラ外装筐体の前面に設けられている。
【0024】
次に、第2の実施の形態の動作について説明する。デジタルカメラ100 にコピア200 が装着され、コネクタ18にコピア200 のプラグ204 が接続されると、システムコントローラ12のコピア装着検出部12−3がこれを検出して、(1)デュープ補正部12−4により、コピアに関する情報を認識し、これに含まれているフィルム面距離及びフィルムサイズ情報に合わせて第1の実施の形態におけるDとZを補正し、(2)スイッチ13cが操作されたのと同様にデュープモードに設定するという、2つの処理が実行される。したがって、コネクタ18に接続がなされた時点で、その使用するコピア及びフィルムサイズに合わせたレンズ設定がなされる。
【0025】
ここで、適用されるコピア200 は、それ自体内部にマイコン等によって構成されたシステムコントローラを有しているものであり、各種情報は上記コネクタ18を介してシリアル通信によって、デジタルカメラ100 のシステムコントローラ12に送信されるものとする。
【0026】
さてこのとき、フィルム面距離は通常コピアに固有の値として一意的に決まるが、フィルムサイズは状況によって複数種類存在し得る。これに対する対応の一例としては、コピアにフィルムサイズ検出機能を持たせればよい。すなわちフィルムキャリア202 を各フィルムサイズに対応して各種を用意しておき、どのキャリアが装着されているかを検出することによって、フィルムサイズを認識するように構成する。(このときの検出手法自体は、例えば「切り込みを設けて機械的に」あるいは「導電帯を設けて電気的に」など公知の各種手法が適用できる。)したがって、デジタルカメラとしては、第1の実施の形態の場合の標準のDとZをデフォルト値として採用しつつ、コネクタ接続により実際のフィルム面距離・フィルムサイズが取得することができ、上記の如くそれに応じてDとZを補正することができる。
【0027】
したがって、この第2の実施の形態のデジタルカメラにおいては、第1の実施の形態の奏する効果はそのまま有すると共に、異なるコピアや異なるフィルムサイズにも同様に適用することができ、極めて効果的である。
【0028】
なお、上記第2の実施の形態では、コピアとデジタルカメラの情報伝達に接点を介したシリアル通信を用いたものについて説明したが、この部分にも、例えば「切り込みを設けて機械的に」あるいは「導電帯を設けて電気的に」など公知の各種手法が適用できることは言うまでもない。伝達される情報の内容についても、「フィルム面距離・フィルムサイズ」情報そのものである必要はなく、それに相当する情報、例えばカメラ側では予め使用される予定の複数個の「フィルム面距離・フィルムサイズ」の組み合わせに対応して選択肢に当たる番号(1、2、3・・・)を割り当てておき、その番号を伝達するようにしてもよい。また、図4では情報伝達用のコネクタプラグ204 は、コピア200 からのケーブルを伴うものとして示しているが、これに限られるものではなく、この第2の実施の形態のような場合には、むしろコピア本体にコネクタ部分も一体化された構造とし、いわゆるユニット構造(ここでは、本体を取り付けた時点で情報伝達用コネクタの接続も完了する構造を意味する)に構成することによって、更なる使い勝手の向上が図られるものである。
【0029】
次に、第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態も第1の実施の形態と基本的には同様に構成されるものであるが、特徴的な構成はデュープモードにおいてもズームスイッチ13bによるズーム操作が可能なように構成した点である。すなわち、デュープオンスイッチ13cによってデュープモードに切り換わった時点で、レンズの調節状態が上記所定のD,Zに対応して設定される(この動作中にズームスイッチ13bが操作されても、これが無効であることは言うまでもない)が、一旦レンズ状態が設定された後は、ズームスイッチ13bのT・Wそれぞれの操作によって、ズームが望遠側・広角側に駆動されるようになっている。
【0030】
また、この第3の実施の形態においては、デュープモードにおいてデュープオンスイッチ13cが操作されると、上記ズーム操作によって倍率Z以外の倍率に設定されていた場合も、改めてズーム倍率がZにリセットされるようになっている。
【0031】
以上説明した第3の実施の形態のデジタルカメラにおいては、第1の実施の形態の奏する効果はそのまま有すると共に、デュープモードにおいても標準のズーム倍率Z以外の倍率に設定することが可能になるから、任意のコピア、任意のフィルムサイズに対して対応することが可能になる。また、これは本来予定された標準のコピア、フィルムサイズにおける使用時に、ズームによる微調やトリミングを行なうためにも利用できる。いずれの目的で使用した場合でも、本来の標準的なレンズ状態には簡単に復帰できるようになっており、極めて効果的である。
【0032】
なお、この第3の実施の形態の制御を、第2の実施の形態のものに組み合わせて適用することができる。すなわち、第2の実施の形態のカメラでは、デュープモードにおいて無効にされていたズーム操作を有効にし、デュープモードにおいてデュープオンスイッチ13cが操作されると、ズーム倍率がリセットされるようにすればよい。
【0033】
次に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、第1の実施の形態と基本的には同様に構成されたものであるが、特徴的な構成はカメラ側でフレームサイズを可変設定するためのフレームサイズ入力手段を有している点である。
【0034】
すなわち、第1の実施の形態における2つのデユープ操作スイッチ13c,13dの代わりに、図5に示すようにデュープオン/オフスイッチ13eと、フレームサイズ選択スイッチ13fを設けている。
【0035】
詳述すれば、スイッチ13eは、通常モードにおいて操作すると第1の実施の形態と同様にデュープモードに設定され、デュープモードにおいて操作すると通常モードに設定されるように機能する。換言すれば、スイッチ13eはデュープモードのオン/オフをインクリメントするスイッチである。また、これはスイッチ13fと組み合わせて使用されると、フレームサイズの設定実行スイッチとしても機能する。すなわち、スイッチ13fはフレームサイズ選択スイッチであって、これを操作する度に予め準備された複数のフレームサイズ候補FS1,FS2,FS3,・・・が、操作表示系14に含まれる図示しないLCDなどの表示手段に順次表示されて行く。そして、スイッチ13fを操作したまま同時にスイッチ13eを操作すると、その時表示されているフレームサイズが撮影用のフレームサイズとして登録され、これに対応するズーム倍率Zn(nは1,2,3,・・のいずれか)が撮影時のズーム倍率Zとして設定される。そして、直ちにレンズが駆動され、そのズーム倍率に制御される。
【0036】
なお、上記フィルムサイズ候補FS1,FS2,FS3,・・・は任意のものを使用できるが、例えばデフォルトであるFS1としてライカフレームを、以下FS2:ハーフサイズ(別名35mmシネマシングルフレーム横24mm×縦18mm)、FS3:6×6版(横60mm×縦60mm)、FS4:6×9版(横90mm×縦60mm)等とすればよい。また横位置ばかりでなく、縦位置のフレームを採用してもよい。
【0037】
以上説明した第4の実施の形態のデジタルカメラにおいては、第1の実施の形態の奏する効果はそのまま有すると共に、簡単な操作で複数の異なるフィルムフレームに対応したズーム倍率に設定することが可能になり、極めて効果的である。
【0038】
なお、この第4の実施の形態を、第2,第3の実施の形態と任意に組み合わせて適用することができるのは勿論である。特に、第3の実施の形態との組み合わせと見做しうる次のような第4の実施の形態の変形例は、極めて効果的である。すなわち、フレームサイズ候補FS1,FS2,FS3,・・・の中に、一つのポジションとしてFVを設ける。これをデフォルトとしてもよい。(この場合FV,FS1,FS2,FS3,・・・となる。)そして、FVが設定された状態ではズームスイッチ13bによるズーム操作が可能になる。なお且つ、FVから他のフレームサイズに設定が切り換わった場合も、最後のズーム倍率は記憶されており、次回にFVが設定された時には記憶されていたその倍率に設定されるように構成する。このように構成することで、このFVポジションは任意のフィルムサイズに対応した任意のズーム倍率にプリセット可能な一つのフレームサイズとして利用し得るものとなるため、操作性が極めて高くなるものである。
【0039】
なお、上記各実施の形態の他にも様々な実施の形態が考えられる。例えば上記各実施の形態においては、ズーミングはレンズ系駆動機構2がレンズ系1を駆動することによって行われる光学式ズームとしたものを示したが、これは撮像素子からの画像をトリミングして拡大することによって行われる、いわゆる電子ズームに置き換えることができる。あるいは、これらを混成した手段であってもよい。
【0040】
また、倍率Zについては、上記各実施の形態では「対象とするフィルムフレームが撮像素子の有効画面一杯に欠落なく撮影されるような倍率」として説明したが、これに限られず、例えば設計上の誤差等を考慮して、これより僅かに大きめの撮影領域(すなわち僅かに低倍率)としたり、逆に僅かに小さ目の撮像領域(すなわち僅かに高倍率)としてもよい。あるいは、撮像素子の解像度の有効利用を図ると共に記録される画像に無駄部分(フレーム外の暗領域)を生じないことを狙って、「対象とするフィルムフレームに対して、撮像素子の有効画面に記録される領域がぎりぎり含まれているような(すなわちこの条件下での最小の)倍率」に設定するようにしてもよい。
【0041】
更にこのような設定を、例えば「ちょっと大きめスイッチ」、「ちょっと小さ目スイッチ」、「無駄なし設定スイッチ」などワンタッチで設定が可能な操作スイッチを設けて、機能と操作性の両立をより一層はかるようにしたものも、極めて効果的な一例となり得る。
【0042】
また、例えば上記各実施の形態のように、フィルムフレームサイズと撮像素子有効画面のアスペクト比が異なるケースにおいて、対象とするフィルムフレームが欠落なく撮影されるようにした場合は、記録される画像の一部にフィルムのフレーム外領域である暗領域が必然的に生じるが、このような場合は特に記録される画像のフォーマットとしての画像サイズを変更することにより、不要な暗領域が記録されないようにトリミングする構成としても良い。このとき記録される画像のアスペクト比は、フィルムフレームのそれと一致することになり、無駄な領域が記録されないので、記録媒体の節約が図られると共に、画像の中に不要部分が存在しないので、後の取り扱いも極めて容易になる。
【0043】
以上本発明のいくつかの実施の形態を具体的に示したが、本発明はこれらに限られることなく、特許請求の範囲に記載の限りにおいて如何なる態様をも取り得るものであることは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】
以上実施の形態に基づいて説明したように、本発明によれば、スライドコピアなどのフィルムアダプタ装置と組み合わせて使用する場合のズーム倍率設定に関する煩雑さを軽減し使い勝手を向上させることができる撮像装置を実現することができる。特に請求項1に係る発明によれば、デュープモードが設定された際には変倍撮像系の撮影倍率が所定のデュープ倍率に制御されるので、モード設定手段の操作により撮像倍率の最適設定を得ることができ、使い勝手を著しく向上させことができ、またデュープモードが設定されている期間も常時は前記ズームスイッチによる操作を有効とするようにしているので、デュープモードにおいても標準のズーム倍率以外の倍率に設定することによって、任意のフィルムアダプタ装置や、任意のフィルムサイズに対して対応することができ、使い勝手を著しく向上させることができる。また請求項2に係る発明によれば、画像サイズ設定手段を設け、記録される画像のアスペクト比が対象とするフィルムフレームのアスペクト比に一致するように画像サイズを設定するように構成されているので、記録される画像のアスペクト比が対象とするフィルムフレームのアスペクト比と一致することになり、記録される画像の一部にフィルムのフレーム外領域である暗領域などの無駄な領域が記録されないので、記録媒体の節約が図られると共に、画像の中に不要部分が存在しないので、後の取り扱い も極めて容易になる。また請求項に係る発明によれば、フィルムアダプタ装置の装着を検出した際には撮影モードをデュープモードに設定するように構成されているので、フィルムアダプタ装置を取り付けるだけで自動的にデュープモードに切り換えることができ、使い勝手を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る撮像装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック構成図である。
【図2】 図1に示した第1の実施の形態に係るデジタルカメラにコピアを装着した態様を示す図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態を示すブロック構成図である。
【図4】 図2に示した第2の実施の形態に係るデジタルカメラにコピアを装着した態様を示す図である。
【図5】 本発明の第4の実施の形態に係るデジタルカメラにコピアを装着した態様を示す図である。
【符号の説明】
1 レンズ系
2 レンズ系駆動機構
3 露出制御系
4 フィルタ系
5 CCD撮像素子
6 CCDドライバ
7 プリプロセス回路
8 デジタルプロセス回路
9 メモリカードインターフェース
10 メモリカード
11 LCD画像表示系
12 システムコントローラ
12−1 モード設定部
12−2 倍率制御部
12−3 コピア装着検出部
12−4 デュープ補正部
13 操作スイッチ系
13a シャッタスイッチ
13b ズームスイッチ
13c,13d デュープ操作スイッチ
13e デュープオン/オフスイッチ
13f フレームサイズ選択スイッチ
14 操作表示系
15 ストロボ
16 レンズドライバ
17 露出制御ドライバ
18 コネクタ
100 デジタルカメラ
100a 外装筐体表面
100b 撮像レンズ鏡筒
200 コピア
201 鏡筒部
202 フィルムキャリア
203 フィルムの1フレーム
204 プラグ

Claims (3)

  1. 通常の撮影モードとこれとは別のフィルム複写に適した撮影モードとして設けられたデュープモードとを選択的に設定するモード設定手段と、被写体撮像のための光学系を含む変倍撮像系と、該変倍撮像系の撮影倍率を制御する倍率制御手段と、該倍率制御手段による変倍撮像系の変倍を操作するためのズームスイッチとを有し、
    前記倍率制御手段は、前記モード設定手段により前記デュープモードが設定された際、及び該デュープモードにおいて所定の倍率リセット操作が行われた際には、前記変倍撮像系の撮影倍率をフィルム複写撮影用として設定された所定の倍率設定値であるデュープ倍率に制御するように構成され、なお且つ当該デュープモードにおいては、前記変倍撮像系の撮影倍率を前記デュープ倍率に制御する制御実行時においては前記ズームスイッチによる変倍操作を無効とし、それ以外の場合に前記ズームスイッチによる変倍操作を有効とするように構成されていることを特徴とする撮像装置。
  2. 通常の撮影モードとこれとは別のフィルム複写に適した撮影モードとして設けられたデュープモードとを選択的に設定するモード設定手段と、被写体撮像のための光学系を含む変倍撮像系と、該変倍撮像系の撮影倍率を制御する倍率制御手段と、前記変倍撮像系による撮影画像の記録される画像フォーマットとしての画像サイズを変更可能な画像サイズ設定手段とを有し、
    前記倍率制御手段は、前記モード設定手段により前記デュープモードが設定された際には、前記変倍撮像系の撮影倍率をフィルム複写撮影用として設定された所定の倍率設定値であるデュープ倍率に制御するように構成され、前記画像サイズ設定手段は、その際、記録される画像のアスペクト比が、対象とするフィルムフレームのアスペクト比に一致するように前記画像サイズを設定するように構成されていることを特徴とする撮像装置。
  3. フィルムアダプタ装置の装着を検出する装着検出手段と、該装着検出手段によるフィルムアダプタ装置の装着検出に対応して、前記デュープ倍率を当該検出されたフィルムアダプタ装置のフィルム位置までの距離に対応した値に補正する補正手段とを備え、前記モード設定手段は、前記装着検出手段が前記フィルムアダプタ装置の装着を検出した際には、撮影モードを前記デュープモードに設定するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に係る撮像装置。
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