JP4273296B2 - Worm wheel and its mold - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、型成形されるのに適したウォームホイールと、そのウォームホイールの製造用の成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、操舵補助力発生用モータの回転を、ウォームと、このウォームに噛み合うウォームホイールとを介して舵角が変化するように車輪に伝達する電動パワーステアリング装置において、そのウォームホイールを合成樹脂材製とすることで軽量化と騒音低減とが図られている。
【0003】
従来、そのウォームホイールは合成樹脂材をホブ加工することで成形されていた。しかし、ホブ加工を行うと多量のバリが発生するため、そのバリの除去作業に膨大な工数が必要とされていた。
【0004】
そこで、ウォームホイールを型成形することが考えられる。しかし、通常のウォームホイールの歯は、歯すじ方向における中央位置では両端位置よりも歯厚が薄く歯丈が大きいため、成形されたウォームホイールを成形型から歯すじ方向に型抜きすることができない。そのため、ウォームホイールを型成形しようとした場合、成形型をウォームホイールの回転周方向において並列する多数の部材から構成し、ウォームホイールの径方向に沿った型抜きが必要になる。そうすると成形型の構造が非常に複雑になって製造コストが増大し、また成形精度が低下する。
【0005】
そこで、図8に示すように、ウォームホイール100の各歯101における回転方向一方側の歯面101aと他方側の歯面101bを、ハスバ歯車の歯面と同形のヘリカル面部分101a′、101b′と、ウォーム(図示省略)の凸曲面状の歯面に沿う凹曲面部分101a″、101b″とから構成することが提案されている。(特開2001−280428号)。この従来例においては、各歯面101a、101bにおいて、回転軸方向の一方側にヘリカル面部分101a′、101b′を配置し、他方側に凹曲面部分101a″、101b″を配置している。これにより、各歯面101a、101bにおいて、凹曲面部分101a″、101b″ではヘリカル面部分101a′、101b′との境界に向かうに従い歯丈方向寸法と相対向する歯面間の距離が増加する。また、ヘリカル面部分101a′、101b′では歯丈方向寸法と相対向する歯面間の距離が歯すじ方向において一定になる。よって、ウォームホイール100を型成形した場合に、成形されたウォームホイール100を成形型からヘリカル面部分101a′、101b′の歯すじ方向(図において矢印方向H)に型抜きできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のウォームホイール100においては、全ての歯面101a、101bで回転軸方向の一方側にヘリカル面部分101a′、101b′を配置し、他方側に凹曲面部分101a″、101b″を配置している。また、図8において2点鎖線で示すようにウォームの歯面102は凸曲面であるため、ヘリカル面部分101a′、101b′との接触領域よりも凹曲面部分101a″、101b″との接触領域が大きくなる。そのため、ウォームからウォームホイール100に回転力を伝達する際に、凹曲面部分101a″、101b″が配置された回転軸方向の他方側に偏って力が作用することになる。これにより、円滑な回転伝達が阻害され、ウォームやウォームホイール100の歯面の偏摩耗や破損により寿命が短くなるという問題がある。
本発明は、上記課題を解決することのできるウォームホイールとその製造用成形型を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のウォームホイールは、ウォームの歯に噛み合う複数の歯を備え、各歯における回転方向一方側の歯面と他方側の歯面は、ハスバ歯車の歯面と同形のヘリカル面部分と、そのウォームの凸曲面状の歯面に沿う凹曲面部分とを有する。各歯面は、ウォームホイールの回転軸方向の一方側にヘリカル面部分が配置されると共に他方側に凹曲面部分が配置される複数の第1歯面と、その回転軸方向の一方側に凹曲面部分が配置されると共に他方側にヘリカル面部分が配置される複数の第2歯面とに分類され、各第1歯面は第1歯面に相対向するように配置され、各第2歯面は第2歯面に相対向するように配置され、各第1、第2歯面における凹曲面部分では歯丈方向寸法はヘリカル面部分との境界に向かうに従い増加すると共に相対向する歯面間の距離はヘリカル面部分との境界に向かうに従い増加し、各第1、第2歯面におけるヘリカル面部分では歯丈方向寸法は歯すじ方向において一定とされると共に相対向する歯面間の距離は歯すじ方向において一定とされていることを特徴とする。
本発明によれば、第1歯面においては回転軸方向の一方側にヘリカル面部分が配置されると共に他方側に凹曲面部分が配置され、第2歯面においては回転軸方向の一方側に凹曲面部分が配置されると共に他方側にヘリカル面部分が配置される。これにより、ウォームの歯面が第1歯面に接する位置と第2歯面に接する位置とで、ウォームからウォームホイールに作用する力の偏り方向が互いに逆になる。よって、ウォームからウォームホイールに作用する力の偏りを抑制できる。しかも、各第1歯面は第1歯面に相対向するように配置され、各第2歯面は第2歯面に相対向するように配置され、凹曲面部分では歯丈方向寸法と相対向する歯面間の距離はヘリカル面部分との境界に向かうに従い増加し、ヘリカル面部分では歯丈方向寸法と相対向する歯面間の距離は歯すじ方向において一定とされているので、型成形されたウォームホイールをヘリカル面部分の歯すじ方向に型抜きできる。
【0008】
そのウォームの歯面に対して何れかの第1歯面と何れかの第2歯面とが同時に接触するように、第1歯面と第2歯面の並列順序が定められているのが好ましい。これにより、ウォームからウォームホイールに作用する力の偏りをより抑制できる。
【0009】
そのウォームの条数は複数とされているのが好ましい。これにより、ウォームの歯面が同時にウォームホイールの第1歯面と接触する領域と第2歯面と接触する領域との差がより小さくなり、ウォームからウォームホイールに偏った力が作用するのをより確実に防止できる。
【0010】
本発明のウォームホイールにおける歯数が偶数の場合、互いに対向する第1歯面の対と互いに対向する第2歯面の対とが回転方向において交互に配置されているのが好ましい。本発明のウォームホイールにおける歯数が奇数の場合、互いに対向する第1歯面の対が回転方向における一箇所において連続して配置され、それ以外の箇所においては互いに対向する第1歯面の対と互いに対向する第2歯面の対とが回転方向において交互に配置されているのが好ましい。
互いに対向する第1歯面の対と互いに対向する第2歯面の対とが回転方向において交互に配置されることで、ウォームの歯面が同時にウォームホイールの第1歯面と接触する領域と第2歯面と接触する領域との差がより小さくなり、ウォームからウォームホイールに偏った力が作用するのをより確実に防止できる。
【0011】
本発明の成形型は、少なくとも前記歯が合成樹脂製とされた本発明のウォームホイールを型成形するために用いられ、ウォームホイールの回転軸方向における一方側を成形する第1型と他方側を成形する第2型とを有し、その第1型と第2型との分割面は、ウォームホイールの径方向視で各歯と重なると共に前記ヘリカル面部分の歯すじ方向に沿う部分と、互いに対向する第2歯面の間の部分よりもウォームホイールの回転軸方向における一方側に位置する部分と、互いに対向する第1歯面の間の部分よりもウォームホイールの回転軸方向における他方側に位置する部分とを有するのが好ましい。
本発明の成形型によれば、型成形された本発明のウォームホイールをヘリカル面部分の歯すじ方向に型抜きできる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1に示す電動パワーステアリング装置Pは、ステアリングホイールHの操舵によるステアリングシャフトSの回転を、図外ステアリングギヤを介して車輪に舵角が変化するように伝達する。そのステアリングギヤの形式は、ステアリングシャフトSの回転を車輪に舵角が変化するように伝達できれば限定されず、例えばステアリングシャフトSに連結されたピニオンに噛み合うラックの動きをタイロッドやナックルアーム等を介して車輪に伝達するラックピニオン式ステアリングギヤを採用できる。そのステアリングシャフトSにより伝達される操舵トルクを検出するトルクセンサ1が設けられている。そのトルクセンサ1は、本実施形態では公知の構成であり、センサハウジング2と、入力シャフト3と、この入力シャフト3にトーションバー8を介して同軸心かつ弾性的に相対回転可能に連結される出力シャフト4と、磁気回路を構成する磁束発生用コイル7とを備え、操舵トルクによる両シャフト3、4の弾性的な相対回転量に応じて磁気回路における磁気抵抗が変化し、そのコイル7の出力から操舵トルクを検出する。
【0013】
両シャフト3、4はステアリングシャフトSの一部を構成し、センサハウジング2によりベアリング6a、6bを介して支持される。そのセンサハウジング2に操舵補助力発生用モータMが取り付けられている。その出力シャフト4に金属製スリーブ9を介して合成樹脂材製のウォームホイール10が同行回転するように設けられている。そのウォームホイール10に噛み合うウォーム11が操舵補助力発生用モータMにより駆動される。そのモータMはトルクセンサ1により検出された操舵トルクに応じて図外制御装置により制御される。モータMの回転がウォーム11、ウォームホイール10、ステアリングシャフトSを介して車輪に舵角が変化するように伝達されることで、操舵トルクに応じた操舵補助力が付与される。
【0014】
図2、図3に示すように、そのウォームホイール10は円環状のホイールボディ10Bと、このホイールボディ10Bの外周において並列する複数の歯10Aとを有し、各歯10Aがウォーム11の歯11Aに噛み合う。
【0015】
図4、図5の(1)〜(4)に示すように、ウォームホイール10の各歯10Aにおける回転方向一方側(図4の下側)の歯面10aと他方側(図4の上側)の歯面10bは、ハスバ歯車の歯面と同形のヘリカル面部分10a′、10b′と、ウォーム11の歯11Aの凸曲面状の歯面に沿う凹曲面部分10a″、10b″とを有する。
【0016】
各歯面10a、10bは、ウォームホイール10の回転軸方向における一方側(図4の左側)にヘリカル面部分10a′、10b′が配置されると共に他方側(図4の右側)に凹曲面部分10a″、10b″が配置される複数の第1歯面Aと、その回転軸方向の一方側に凹曲面部分10a″、10b″が配置されると共に他方側にヘリカル面部分10a′、10b′が配置される複数の第2歯面Bとに分類される。各第1歯面Aは第1歯面Aに相対向するように配置され、各第2歯面Bは第2歯面Bに相対向するように配置される。
【0017】
各第1、第2歯面A、Bにおける凹曲面部分10a″、10b″では、歯丈方向寸法H″と相対向する歯面間の距離D″はヘリカル面部分10a′、10b′との境界に向かうに従い増加する。また、ヘリカル面部分10a′、10b′では、歯丈方向寸法H′と相対向する歯面間の距離D′は歯すじ方向において一定とされている。その凹曲面部分10a″、10b″とヘリカル面部分10a′、10b′は、歯すじ方向における中央位置の境界において、滑らかに連なるものとされている。その境界の位置は、型成形されたウォームホイール10を成形型から型抜きできるように定めればよく、本実施形態では各歯面の歯すじ方向における中央位置とされている。円滑に型抜きする上ではヘリカル面部分10a′、10b′の領域を凹曲面部分10a″、10b″の領域以上にすればよい。
【0018】
第1歯面Aと第2歯面Bの並列順序は、ウォーム11の歯11Aの歯面に対して何れかの第1歯面Aと何れかの第2歯面Bとが同時に接触するように定められているのが好ましい。さらに、ウォーム11の歯11Aの歯面に同時に接触する第1歯面Aの領域と第2歯面Bの領域とをより大きくするために、ウォームホイール10の歯数が偶数である場合は、図4に示すように互いに対向する第1歯面Aの対と互いに対向する第2歯面Bの対とが回転方向において交互に配置されているのが好ましい。また、ウォームホイール10の歯数が奇数である場合は、図6の変形例に示すように互いに対向する第1歯面Aの対が回転方向における一箇所において連続して配置され、それ以外の箇所においては互いに対向する第1歯面Aの対と互いに対向する第2歯面Bの対とが回転方向において交互に配置されているのが好ましい。なお、ウォームとウォームホイールとは、諸元によっては2以上の歯が同時に噛み合うものではないが、一般的には2以上の歯が同時に噛み合うことから、本発明を適用する上では同時に2以上の歯が噛み合うようにするのが好ましい。
【0019】
ウォームホイール10は型成形され、例えば射出成形される。この型成形に用いる成形型に上記スリーブ9をインサートしておくことで、ウォームホイール10とスリーブ9を一体化させることができる。図7において2点鎖線で示すように、その成形型30はウォームホイール10の回転軸方向における一方側を成形する第1型31と他方側を成形する第2型32とを有する。その第1型31と第2型32との分割面PLは、ウォームホイール10の径方向視で各歯10Aと重なると共にヘリカル面部分10a′、10b′の歯すじ方向に沿う部分PL1と、互いに対向する第2歯面Bの間の部分よりもウォームホイール10の回転軸方向における一方側に位置する部分PL2と、互いに対向する第1歯面Aの間の部分よりもウォームホイール10の回転軸方向における他方側に位置する部分PL3とを有する。これにより、第1型31により第1歯面Aを成形し、第2型32により第2歯面Bを成形し、第1型31と第2型32とをヘリカル面部分10a′、10b′の歯すじ方向(図において矢印方向H)に沿って相対移動させることで分離することにより、成形されたウォームホイール10を成形型30から型抜きできる。
【0020】
上記ウォームホイール10によれば、第1歯面Aにおいては回転軸方向の一方側にヘリカル面部分10a′、10b′が配置されると共に他方側に凹曲面部分10a″、10b″が配置され、第2歯面Bにおいては回転軸方向の一方側に凹曲面部分10a″、10b″が配置されると共に他方側にヘリカル面部分10a′、10b′が配置されている。これにより、ウォーム11の歯面11Aが第1歯面Aに接する位置と第2歯面Bに接する位置とで、ウォーム11からウォームホイール10に作用する力の偏り方向が互いに逆になる。よって、ウォーム11からウォームホイール10に作用する力の偏りを抑制できる。しかも、各第1歯面Aは第1歯面Aに相対向するように配置され、各第2歯面Bは第2歯面Bに相対向するように配置され、凹曲面部分10a″、10b″では歯丈方向寸法と相対向する歯面間の距離はヘリカル面部分10a′、10b′との境界に向かうに従い増加し、ヘリカル面部分10a′、10b′では歯丈方向寸法と相対向する歯面間の距離は歯すじ方向において一定とされているので、型成形されたウォームホイール10をヘリカル面部分10a′、10b′の歯すじ方向に型抜きできる。その型成形には上記実施形態の成形型30を用いるのが適している。
また、ウォーム11の歯11Aの歯面に対して何れかの第1歯面Aと何れかの第2歯面Bとが同時に接触することでウォーム11からウォームホイール10に作用する力の偏りをより抑制できる。さらに、ウォームホイール10の歯数が偶数の場合は回転方向の全域で、歯数が奇数とされる場合は回転方向における一箇所を除いて、互いに対向する第1歯面Aの対と互いに対向する第2歯面Bの対とが回転方向において交互に配置されることで、ウォーム11の歯面11Aが同時に第1歯面Aと接触する領域と第2歯面Bと接触する領域との差がより小さくなり、ウォーム11からウォームホイール10に偏った力が作用するのをより確実に防止できる。さらに、ウォーム11の条数は複数であるのが好ましく、例えば2条あるいは3条とされる。これにより、ウォーム11の歯11Aの歯面に同時に接触する第1歯面Aの領域と第2歯面Bの領域との差を小さくし、ウォーム11からウォームホイール10に偏った力が作用するのをより確実に防止できる。
【0021】
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上記各実施形態のようにウォームホイール10の全体を合成樹脂材製とすることに代えて、芯金と、この芯金を覆う合成樹脂材とでウォームホイールを構成してもよい。また、ウォームホイールを焼結成形してもよい。さらに、互いに対向する第1歯面の対あるいは互いに対向する第2歯面の対が、回転方向における複数箇所で連続して配置されてもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、複雑な成形型を要することなく低コストで型成形でき、しかも長寿命で円滑な回転伝達ができるウォームホイールと、その製造用成形型を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のウォームホイールを用いた電動パワーステアリング装置の縦断面図
【図2】本発明の実施形態のウォームホイールの部分斜視図
【図3】本発明の実施形態のウォームホイールとウォームの側面図
【図4】本発明の実施形態のウォームホイールの部分展開図
【図5】本発明の実施形態のウォームホイールにおける(1)は回転方向一方側の第1歯面を示す図、(2)は回転方向他方側の第1歯面を示す図、(3)は回転方向一方側の第2歯面を示す図、(4)は回転方向他方側の第2歯面を示す図
【図6】本発明の変形例のウォームホイールの部分展開図
【図7】本発明の実施形態の成形型の構成説明図
【図8】従来例のウォームホイールの部分展開図
【符号の説明】
10 ウォームホイール
10A 歯
10a、10b 歯面
10a′、10b′ ヘリカル面部分
10a″、10b″ 凹曲面部分
A 第1歯面
B 第2歯面
11 ウォーム
11A 歯
30 成形型
PL 分割面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a worm wheel suitable for being molded and a mold for manufacturing the worm wheel.
[0002]
[Prior art]
For example, in an electric power steering device that transmits the rotation of a steering assist force generation motor to a wheel through a worm and a worm wheel meshing with the worm so that the steering angle changes, the worm wheel is made of a synthetic resin material. Therefore, weight reduction and noise reduction are achieved.
[0003]
Conventionally, the worm wheel has been formed by hobbing a synthetic resin material. However, since a large amount of burrs are generated when the hobbing is performed, a huge amount of man-hours are required for removing the burrs.
[0004]
Therefore, it is conceivable to mold the worm wheel. However, the teeth of a normal worm wheel have a thinner tooth thickness and a longer tooth length at the center position in the tooth trace direction than at both end positions, so the molded worm wheel cannot be punched from the mold in the tooth trace direction. . Therefore, when trying to mold the worm wheel, it is necessary to form the mold from a large number of members arranged in parallel in the rotational circumferential direction of the worm wheel, and to perform die cutting along the radial direction of the worm wheel. If it does so, the structure of a shaping | molding die will become very complicated, manufacturing cost will increase, and a shaping | molding precision will fall.
[0005]
Therefore, as shown in FIG. 8, the
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the
An object of this invention is to provide the worm wheel which can solve the said subject, and the shaping | molding die for its manufacture.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The worm wheel of the present invention includes a plurality of teeth that mesh with the teeth of the worm, and a tooth surface on one side and a tooth surface on the other side in the rotational direction of each tooth include a helical surface portion having the same shape as the tooth surface of the helical gear. And a concave curved surface portion along the convex curved tooth surface of the worm. Each tooth surface includes a plurality of first tooth surfaces in which a helical surface portion is disposed on one side in the rotational axis direction of the worm wheel and a concave curved surface portion is disposed on the other side, and concave in one side in the rotational axis direction. It is classified into a plurality of second tooth surfaces in which the curved surface portion is disposed and the helical surface portion is disposed on the other side, and each first tooth surface is disposed so as to face the first tooth surface, and each second tooth surface is disposed. The tooth surface is arranged so as to face the second tooth surface, and in the concave curved surface portion of each of the first and second tooth surfaces, the tooth height direction dimension increases toward the boundary with the helical surface portion, and the teeth facing each other. The distance between the surfaces increases as it goes to the boundary with the helical surface portion. In the helical surface portions of the first and second tooth surfaces, the tooth height direction dimension is constant in the tooth trace direction and the distance between the tooth surfaces facing each other. The distance is constant in the tooth trace direction. To.
According to the present invention, on the first tooth surface, the helical surface portion is disposed on one side in the rotation axis direction and the concave curved surface portion is disposed on the other side, and on the second tooth surface, the helical surface portion is disposed on one side in the rotation axis direction. A concave curved surface portion is disposed and a helical surface portion is disposed on the other side. Thereby, the bias direction of the force acting on the worm wheel from the worm is reversed between the position where the tooth surface of the worm contacts the first tooth surface and the position where the tooth surface contacts the second tooth surface. Therefore, it is possible to suppress the bias of the force acting on the worm wheel from the worm. In addition, each first tooth surface is disposed so as to face the first tooth surface, each second tooth surface is disposed so as to face the second tooth surface, and the concave curved surface portion is relative to the tooth height direction dimension. The distance between the facing tooth surfaces increases as it goes toward the boundary with the helical surface portion. In the helical surface portion, the distance between the tooth height direction dimensions and the opposite tooth surface is constant in the tooth line direction. The molded worm wheel can be punched in the direction of the teeth on the helical surface.
[0008]
The parallel order of the first tooth surface and the second tooth surface is determined so that any first tooth surface and any second tooth surface simultaneously contact the tooth surface of the worm. preferable. Thereby, the bias | biasing of the force which acts on a worm wheel from a worm | warm can be suppressed more.
[0009]
The number of worms is preferably plural. As a result, the difference between the area where the tooth surface of the worm simultaneously contacts the first tooth surface of the worm wheel and the area where the tooth surface contacts the second tooth surface becomes smaller, and a biased force is applied to the worm wheel from the worm. It can be prevented more reliably.
[0010]
When the number of teeth in the worm wheel of the present invention is an even number, it is preferable that pairs of first tooth surfaces facing each other and pairs of second tooth surfaces facing each other are alternately arranged in the rotation direction. When the number of teeth in the worm wheel of the present invention is an odd number, a pair of first tooth faces facing each other is continuously arranged at one place in the rotational direction, and a pair of first tooth faces facing each other at other places. And pairs of second tooth surfaces facing each other are preferably alternately arranged in the rotation direction.
A pair of first tooth surfaces facing each other and a pair of second tooth surfaces facing each other are alternately arranged in the rotational direction, so that the region where the tooth surface of the worm simultaneously contacts the first tooth surface of the worm wheel; The difference from the region in contact with the second tooth surface becomes smaller, and it is possible to more reliably prevent the biased force from acting on the worm wheel from the worm.
[0011]
The molding die of the present invention is used for molding the worm wheel of the present invention in which at least the teeth are made of a synthetic resin, and the first mold and the other side for molding one side in the rotational axis direction of the worm wheel. And a split surface between the first mold and the second mold overlaps each tooth when viewed in the radial direction of the worm wheel, and a portion of the helical surface portion along the tooth trace direction is mutually connected. A portion located on one side in the rotational axis direction of the worm wheel with respect to the portion between the second tooth surfaces facing each other, and on the other side in the rotational axis direction of the worm wheel with respect to a portion between the first tooth surfaces facing each other. It is preferable to have the part located.
According to the molding die of the present invention, the molded worm wheel of the present invention can be punched in the direction of the tooth trace of the helical surface portion.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The electric power steering device P shown in FIG. 1 transmits the rotation of the steering shaft S due to the steering of the steering wheel H to the wheels so as to change the steering angle via a steering gear outside the figure. The type of the steering gear is not limited as long as the rotation of the steering shaft S can be transmitted to the wheels so that the steering angle changes. Rack and pinion type steering gear that transmits to the wheels can be adopted. A
[0013]
Both
[0014]
As shown in FIGS. 2 and 3, the
[0015]
As shown in FIGS. 4 and 5 (1) to (4), the
[0016]
Each of the tooth surfaces 10a and 10b has
[0017]
In the concave
[0018]
The first tooth surface A and the second tooth surface B are arranged in parallel so that any first tooth surface A and any second tooth surface B are in contact with the tooth surface of the
[0019]
The
[0020]
According to the
Also, any of the first tooth surfaces A and any of the second tooth surfaces B are simultaneously in contact with the tooth surfaces of the
[0021]
The present invention is not limited to the above embodiment. For example, instead of making the
[0022]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to provide a worm wheel that can be molded at low cost without requiring a complicated mold, and that can transmit rotation smoothly with a long life, and a mold for manufacturing the worm wheel.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of an electric power steering apparatus using a worm wheel according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a partial perspective view of a worm wheel according to an embodiment of the present invention. FIG. 4 is a partially developed view of a worm wheel according to an embodiment of the present invention. FIG. 5 shows a first tooth surface on one side in the rotational direction of the worm wheel according to the embodiment of the present invention. (2) is a diagram showing a first tooth surface on the other side in the rotational direction, (3) is a diagram showing a second tooth surface on one side in the rotational direction, and (4) is a second tooth surface on the other side in the rotational direction. FIG. 6 is a partial development view of a worm wheel according to a modification of the present invention. FIG. 7 is an explanatory diagram of a configuration of a mold according to an embodiment of the present invention. FIG. 8 is a partial development view of a conventional worm wheel. Explanation】
10
Claims (5)
各歯面は、ウォームホイールの回転軸方向の一方側にヘリカル面部分が配置されると共に他方側に凹曲面部分が配置される複数の第1歯面と、その回転軸方向の一方側に凹曲面部分が配置されると共に他方側にヘリカル面部分が配置される複数の第2歯面とに分類され、
各第1歯面は第1歯面に相対向するように配置され、
各第2歯面は第2歯面に相対向するように配置され、
各第1、第2歯面における凹曲面部分では歯丈方向寸法はヘリカル面部分との境界に向かうに従い増加すると共に相対向する歯面間の距離はヘリカル面部分との境界に向かうに従い増加し、各第1、第2歯面におけるヘリカル面部分では歯丈方向寸法は歯すじ方向において一定とされると共に相対向する歯面間の距離は歯すじ方向において一定とされていることを特徴とするウォームホイール。It has a plurality of teeth that mesh with the teeth of the worm, and the tooth surface on one side and the tooth surface on the other side in the rotational direction of each tooth are a helical surface portion that is the same shape as the tooth surface of the helical gear, and the convex curved teeth of the worm. In the worm wheel having a concave curved surface portion along the surface,
Each tooth surface includes a plurality of first tooth surfaces in which a helical surface portion is disposed on one side in the rotational axis direction of the worm wheel and a concave curved surface portion is disposed on the other side, and concave in one side in the rotational axis direction. The curved surface portion is arranged and classified into a plurality of second tooth surfaces on which the helical surface portion is arranged on the other side,
Each first tooth surface is disposed to face the first tooth surface,
Each second tooth surface is arranged to face the second tooth surface,
In the concave curved surface portions of the first and second tooth surfaces, the dimension in the tooth height direction increases as it goes toward the boundary with the helical surface portion, and the distance between the tooth surfaces facing each other increases as it goes toward the boundary with the helical surface portion. In the helical surface portions of the first and second tooth surfaces, the tooth height direction dimension is constant in the tooth line direction, and the distance between the tooth surfaces facing each other is constant in the tooth line direction. Worm wheel to be.
互いに対向する第1歯面の対と互いに対向する第2歯面の対とが回転方向において交互に配置されている請求項1または2に記載のウォームホイール。The number of teeth is even,
The worm wheel according to claim 1 or 2, wherein a pair of first tooth surfaces facing each other and a pair of second tooth surfaces facing each other are alternately arranged in a rotation direction.
互いに対向する第1歯面の対が回転方向における一箇所において連続して配置され、それ以外の箇所においては互いに対向する第1歯面の対と互いに対向する第2歯面の対とが回転方向において交互に配置されている請求項1または2に記載のウォームホイール。The number of teeth is odd,
A pair of first tooth surfaces facing each other is continuously arranged at one place in the rotation direction, and a pair of first tooth faces facing each other and a pair of second tooth faces facing each other are rotated at other positions. The worm wheel according to claim 1, wherein the worm wheel is alternately arranged in a direction.
ウォームホイールの回転軸方向における一方側を成形する第1型と他方側を成形する第2型とを有し、
その第1型と第2型との分割面は、ウォームホイールの径方向視で各歯と重なると共に前記ヘリカル面部分の歯すじ方向に沿う部分と、互いに対向する第2歯面の間の部分よりもウォームホイールの回転軸方向における一方側に位置する部分と、互いに対向する第1歯面の間の部分よりもウォームホイールの回転軸方向における他方側に位置する部分とを有することを特徴とするウォームホイールの製造用成形型。A molding die used for molding a worm wheel according to claim 1, wherein at least the teeth are made of synthetic resin,
A first mold for molding one side in the rotation axis direction of the worm wheel and a second mold for molding the other side;
The dividing surface of the first mold and the second mold overlaps with each tooth in the radial direction view of the worm wheel and is a portion between the portion along the tooth streak direction of the helical surface portion and the second tooth surface facing each other. And a portion located on one side in the rotational axis direction of the worm wheel, and a portion located on the other side in the rotational axis direction of the worm wheel rather than a portion between the first tooth surfaces facing each other. Molds for manufacturing worm wheels.
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