JP4269851B2 - 投写装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、投写装置及び電子機器、特に、電子機器の表示画面の画像を投写する投写装置に関するものである。
従来、表示画面からの光を楔型の導波路に投写し、スクリーンに導光することによって画像表示を行う技術が提案されている。楔形の導波路を用いて画像表示を行う技術として、例えば、非特許文献1に提案されているものがある。
エー・トラビス(A. Travis)、エフ・パイン(F. Payne)、ジェイ・ゾーン(J. Zhong)、ジェイ・ムーア(J. Moore)著、「フラット・パネル・ディスプレイ・ユージング・プロジェクション・ウィズイン・ア・ウェッジ−シェープド・ウェイブガイド(Flat panel display using projection within a wedge-shaped waveguide)」、第20回 アイ・ディー・アール・シー(Conf. Rec. of the 20th IDRC)、p.292−295、2000年9月25日−28日
携帯電話、PDA等小型の電子機器で表示される画像をスクリーン等に投写する場合、電子機器と他の投写装置とを接続し、電子機器からの画像信号を投写装置に出力することにより行われる。電子機器と他の投写装置とを接続すると、画像を投写するための装置全体として大型になるとともに、部品点数が多くなる。そこで、他の投写装置と接続するより簡易な構成で電子機器の画像を投写するには、電子機器から直接画像を投写することが考えられる。電子機器から直接画像を投写する場合、画像を投写するための投写光学系を電子機器の内部に設ける必要がある。表示画面からの光は、表示画面の射出側、即ち、表示画面の矩形領域に対して略垂直な方向の位置に投写光学系を設けることにより投写することができる。このため、電子機器は、表示画面の矩形領域に対して略垂直な方向に、投写光学系を配置する分の長さが必要になる。
また、投写光学系は、表示画面の矩形領域と略同一、又はそれ以上の大きさとすることにより、表示画面からの光を効率良く投写レンズに取り入れて投写することができる。投写光学系を表示画面の矩形領域と略同一、又はそれ以上の大きさとすると、電子機器は、表示画面の矩形領域に対して略平行な方向に、投写光学系を配置する分の長さが必要になる。以上から、電子機器の内部に投写光学系を設けることにより、電子機器は、表示画面の矩形領域に対して略垂直な方向と、略平行な方向とに大きくなる。従って、電子機器の内部に投写光学系を設けると、電子機器が大型になる点が問題となる。上記の非特許文献1に開示されている技術においても、投写光学系は、表示画面の矩形領域に対して略垂直な方向の位置に設けられる。また、投写レンズは、表示画面の矩形領域と略同一の大きさを要する。従って、非特許文献1に開示されている技術を用いても、電子機器は、表示画面の矩形領域に対して略垂直な方向と、略平行な方向とに大きくなるため、電子機器を小型にすることは困難である。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、小型、特に、薄型の投写装置、及び、その投写装置を備え、画像を投写できる電子機器を提供することを目的としている。
上述した問題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、光を入射させる第1の面と、第1の面と楔角をなし、少なくとも光を入射させる前記第1の面に対応する位置に設けられた第2の面と、第1の面から入射した光を、第1の面と、少なくとも第2の面との間で反射又は全反射を繰り返して射出側端面の方向へ導く導光部と、射出側端面の近傍に設けられ、射出側端面から射出した光を投写する投写レンズと、を有することを特徴とする投写装置を提供することができる。
第1の面から導光部に入射した光は、第2の面に入射する。第2の面に入射した光は、導光部の内部において第1の面と、少なくとも第2の面との間で反射又は全反射を繰り返して進行(伝播)する。第1の面と第2の面との間で反射又は全反射を繰り返して進行する光は、導光部の内部を伝播した後、射出側端面から射出する。射出側端面から射出された光は、投写レンズにより投写される。例えば、投写レンズからの光をスクリーン上に結像すると、スクリーンに投写像を表示することができる。本発明の構成によると、導光部は、第1の面と、第2の面とを有する部分が楔(wedge)形状をなしている。表示画面からの光を第1の面に入射させると、第1の面に入射した光は、第1の面と第2の面とで反射又は全反射し、導光部の内部を、表示画面の矩形領域と略平行な方向に伝播する。
そして、投写光学系は、導光部の射出側端面の近傍に設けることにより、導光部の内部を伝播して射出側端面から射出される光を投写する。このため、表示画面の矩形領域に対して略垂直な方向の位置に投写光学系を設ける必要がない。従って、投写装置は、表示画面の矩形領域に対して略垂直な方向の長さを小さくし、薄型にすることができる。投写光学系は、表示画面の矩形領域と同一の大きさとする必要がなく、表示画面の矩形領域と略平行な方向に伝播する光を取り込むのに必要な大きさであれば良い。また、導光部を薄型にできると、小型の投写光学系を用いても、導光部の内部を伝播する光を取り入れることが可能である。これにより、小型、特に薄型の投写装置を得られる。
また、本発明の好ましい態様によれば、導光部は、硝子部材からなり、第1の面から入射した光を、第1の面と、少なくとも第2の面とで全反射させることにより、射出側端面の方向へ導くことが望ましい。第1の面からの入射光を、第2の面である硝子部材と空気との界面で全反射させ、第1の面からの入射光を射出側端面の方向へ導くことができる。第1の面からの入射光は、第1の面と第2の面との間で全反射を繰り返すうちに、射出側端面に対して略垂直に近づく方向へ角度が変換されて導光部の内部を伝播する。そして、略垂直に近い方向から射出側端面に入射する光、換言すると射出側端面で全反射しない光は、射出側端面から射出する。このようにして、第1の面からの入射光を射出側端面へ導き、射出することができる。また、全反射作用を利用するため、高効率で光を用いることができる。これにより、明るい投写像を得ることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、第2の面は、鏡面であって、第1の面から入射した光を、少なくとも第2の面で反射させることにより、射出側端面の方向へ導くことが望ましい。第1の面からの入射光を第2の面である鏡面で反射させ、射出側端面の方向へ導くことにより、第1の面からの入射光を投写レンズの方向に進行させることができる。これにより、第1の面からの入射光を投写することができる。特に、全反射条件を満足しない光でも、鏡面により反射させることができる。このため、様々な角度の光を射出側端面へ導くことができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、第1の面の近傍に設けられ、第1の面から入射した光を、第1の面と、少なくとも第2の面との間で反射又は全反射を繰り返して射出側端面の方向へ導くような角度に変換する偏向部材をさらに有することが望ましい。偏向部材は、第1の面からの入射光の角度を変換する。入射光は、偏向部材で屈折により偏向されることにより、第1の面と第2の面との間で反射又は全反射を繰り返して射出側端面の方向に伝播する。このように、偏向部材を設けることにより、第1の面から入射した光を射出側端面の方向へ導くことができる。特に、入射光を第2の面で全反射させて射出側端面の方向へ導く場合、偏向部材は、入射光が第2の面に対して臨界角以上の角度となるように偏向する。入射光を臨界角以上の角度で第2の面に入射させることにより、略全ての入射光を射出側端面の方向へ導くことができる。この結果、光利用効率が向上し、明るい投写像を得ることができる。
さらに、本発明によれば、上記の投写装置を有する電子機器を提供することができる。電子機器の表示画面からの光を第1の面に入射させることによって、電子機器の表示画面に表示されている画像を投写することができる。これにより、表示画面の画像を投写できる電子機器を得られる。また、上記の投写装置は小型であることから、携帯電話やPDA等の小型の電子機器にも、上記の投写装置を用いることができる。
以下に、本発明に係る投写装置及び電子機器の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る投写装置100の概略構成を示す。投写装置100は、導光部110と、偏向部材であるプリズムシート115と、投写レンズ120とからなる。導光部110は、第1の面111と、第2の面112と、第3の面113と、射出側端面114とを有する硝子部材である。第1の面111と第2の面112とは、射出側端面114の方向に広がるような楔角θをなしている。第3の面113は、第2の面112と隣り合う位置に設けられている。第2の面112が、第1の面111と楔角θをなしているのに対して、第3の面113は、第1の面111と略平行に設けられている。従って、導光部110のうち第2の面112を有する部分が楔形状であるのに対して、第3の面113を有する部分は、略直方体形状をなしている。
第1の面111の領域の一部の領域の上には、プリズムシート115が設けられている。そして、投写装置100は、図2−1に示すように、表示画面130をプリズムシート115に密着させることによって使用される。表示画面130からの光は、プリズムシート115を介して、第1の面111から導光部110に入射される。表示画面130には、例えば、液晶表示装置の液晶表示画面を用いることができる。第2の面112は、表示画面130からの光を入射させる第1の面111に対応する位置に設けられている。言い換えると、第2の面112は、第1の面111の領域のうち、表示画面130を密着させる領域と略同一の大きさである。
第1の面111から導光部110に入射し、導光部110内を後述する光路で伝播した光は、射出側端面114から射出する。射出側端面114の近傍には、投写レンズ120が設けられている。射出側端面114から射出した光は、投写レンズ120によりスクリーン140に拡大投写される。なお、投写レンズ120は、射出側端面114と離して設ける構成に限られず、射出側端面114に固着させて設けることとしても良い。また、投写レンズ120の大きさは、射出側端面114からの光を効率良く投写できるものであれば良く、図1に示すような射出側端面114の大きさと略同一の大きさに限られない。
図2−2は、プリズムシート115のyz平面における断面図と、プリズムシート115に入射した光の進行方向を示す。プリズムシート115は、第1の部材117と、第2の部材118とからなる。第1の部材117と、第2の部材118とは、いずれも光学的に透明な部材、例えば、硝子部材や、光学的に透明な樹脂部材等が用いられる。第1の部材117には、第2の部材118より高い屈折率を有するものを用いる。プリズムシート115は、第1の面111と略平行な面に、x方向に長手方向を有する複数のプリズム素子119を並列している。プリズム素子119は、第1の部材117と、第2の部材118との界面から構成されている。そして、プリズム素子119は、図2−2に示すように、三角形の断面形状をなしている。
ここで、表示画面130からy軸に平行な方向に進行してプリズムシート115に入射する光Lを例として、プリズムシート115による入射光の偏向について説明する。光Lは、プリズム素子119の斜面S1に、入射角αで入射する。上述のように、第1の部材117は、第2の部材118より高い屈折率を有することから、光Lは、斜面S1で屈折され、入射角αより小さい射出角βで射出する。このようにして、プリズムシート115は、表示画面130からの光を斜め方向に屈折させて偏向する。プリズム素子119は、表示画面130からの光を斜め方向に屈折させて第1の面111に入射させる形状であれば、x方向に長手方向を有する形状に限られない。
表示画面130からの光は、プリズムシート115から導光部110に入射させる。表示画面130からの光を損失することなく導光部110に入射させるためには、表示画面130の矩形領域と、プリズムシート115の矩形領域とを略一致するように密着させる必要がある。ここで、プリズムシート115は、表示画面130と密着させる面に、光学的に透明な硝子部材で形成された平面板を設けることが望ましい。プリズムシート115を硝子部材からなる平面板で覆うことにより、表示画面130とプリズムシート115との密着性を向上させることができる。さらに、プリズムシート115に平面板を設けると、防塵の効果もある。
図3は、表示画面130からスクリーン140までの光路を示す。ここでも、表示画面130から射出される光のうち、表示画面130の矩形領域に対して略垂直な方向に射出される光Lを代表例として、以下の説明を行う。上述のように、表示画面130の矩形領域に対して略垂直な方向に射出される光Lは、プリズムシート115によって、射出側端面114の方向に斜めに屈折される。このときプリズムシート115による光の偏向角度は、第1の面111から入射した光を第1の面111と第2の面112及び第3の面113との間で全反射を繰り返すことにより射出側端面114の方向に伝播させるような角度である。プリズムシート115から射出された光は、第1の面111から導光部110に入射する。
プリズムシート115は、表示画面130からの入射光を屈折して偏向することにより、表示画面130の矩形領域に対して略垂直な方向から、表示画面130の矩形領域に対して略平行な方向へと、表示画面130からの入射光の伝播方向を変換させる。そして、第1の面111から導光部110の内部に進行した光は、第2の面112に臨界角以上の角度で入射する。第2の面112に臨界角以上の角度で入射した光は、第2の面112で全反射され、第1の面111に臨界角以上の角度で入射する。第1の面111に臨界角以上の角度で入射した光は、第1の面111で全反射され、第2の面112、第3の面113の方向に進行する。このようにして、第1の面111からの入射光は、第1の面111と、第2の面112及び第3の面113とにおいて全反射を繰り返しながら射出側端面114の方向へ伝播してゆく。
第1の面111と第2の面112とが楔角θをなしているため、導光部110内を伝播する光は、第1の面111と第2の面112との間で全反射するうちに、射出側端面114に対して略垂直に近づく方向へ角度が変換されてゆく。第1の面111と第2の面112との間で射出側端面114に対して略垂直に近づく方向へ変換された光は、第1の面111と第3の面113との間で方向をそのまま維持して射出側端面114に入射する。そして、略垂直に近い方向から射出側端面114に入射する光、換言すると射出側端面114で全反射しない光は、射出側端面114から射出する。次に、射出側端面114から射出し投写レンズ120に入射した光は、スクリーン140に拡大投写される。スクリーン140と表示画面130とは共役となるように設けられており、表示画面130に表示されている画像は、スクリーン140上に結像する。このようにして、表示画面130の画像を拡大してスクリーン140に投写することができる。
本発明の投写装置100は、液晶表示画面等の表示画面130からの光を第1の面111から入射させる。表示画面130から第1の面111へ入射した光は、第1の面111と、第2の面112及び第3の面113との間で全反射を繰り返して表示画面130の矩形領域と略平行な方向に伝播する。投写レンズ120は、導光部110の内部を伝播して射出側端面114から射出される光を投写する。このようにして、投写装置100は、表示画面130を映像源として投写像を形成する。第1の面111からの入射光が表示画面130の矩形領域と略平行な方向に伝播するため、表示画面130の矩形領域と略垂直な方向の位置に投写レンズ120を設ける必要がない。従って、投写装置100は、表示画面130の矩形領域に対して略垂直な方向の長さを小さくすることができる。
また、投写レンズ120は、表示画面130の矩形領域と同一の大きさとする必要がなく、射出側端面114から射出される光を取り込むのに必要な大きさであれば良い。このため、投写レンズ120は、表示画面130の矩形領域の大きさに依存することなく小型にすることができる。小型の投写レンズ120であっても、導光部110の内部を伝播する光を取り入れることが可能である。これにより、投写装置100を小型、特に薄型にすることができるという効果を奏する。
第1の面111と第2の面112が楔角θをなすため、導光部110の楔形状部分を進行する光Lのyz面内における角度は、射出側端面114に対して略垂直に近づく方向へ変換される。射出側端面114に対して略垂直な方向へ角度が変換された光は、導光部110の略直方体形状の部分においてyz面内における角度方向を維持して進行する。導光部110の略直方体形状の部分を進行した光Lは射出側端面114に略垂直な方向から入射するため、射出側端面114で全反射されることなく射出することができる。第1の面111からの入射光を、第1の面111、第2の面112、第3の面113で全反射させることにより、第1の面111からの入射光を射出側端面114に導き、射出することができるという効果を奏する。また、全反射作用を利用するため、高効率で光を用いることができる。これにより、高効率で光を利用し、明るい投写像を得ることができるという効果を奏する。投写装置100は、表示画面130の様々な矩形領域の大きさに対応して設計可能である。このため、投写装置100は、様々な矩形領域の大きさの表示画面130に対応して、薄型な構成とすることができる。
また、プリズムシート115で入射光を屈折させて偏向することにより、入射光を、第2の面112に臨界角以上の角度で入射させる。入射光を、臨界角以上の角度で第2の面112に入射させ、第1の面111、第2の面112、第3の面113で全反射させることにより、略全ての入射光を射出側端面114の方向に伝播させることができる。この結果、光利用効率が向上し、明るい投写像を得ることができるという効果を奏する。
導光部110において、yz面内における光の角度方向は、第1の面111と、第2の面112とで全反射するたびに変化する。ここで、導光部110の全体が楔形状である場合、zx面内における画像取り込み範囲(角度、距離、大きさ)を調節するときに、yz面内における光の角度方向についても同時に考慮する必要がある。また、yz面内における光の角度方向が変化すると、zx面内において良質な画像を取り込める角度方向範囲も狭くなってしまう。これらから、導光部110の全体を楔形状とする場合、投写装置100の設計が困難となる。
これに比較して、本実施例のように導光部110に略直方体形状部分を設けると、導光部110の略直方体形状部分において、yz面内における光の角度を一定に保つことができる。yz面内における光の角度が一定であることから、zx面内における画像取り込み範囲は、yz面内における光の角度を一定に保ったまま調節することができる。光のyz面内における角度方向が一定であると、zx面内の光の角度方向は、略直方体形状部分のz方向の長さを適宜変化させることにより容易に調節することができる。従って、導光部110が楔形状部分と、略直方体形状部分とを有する構成とすることにより、導光部110の全体が楔形状である場合に比較して、容易に良好な画像を取り込み、投写することが可能となる。さらに、導光部110に略直方体形状部分を設けると、導光部110の全体が楔形状である場合に比較して、導光部110の射出側端面114側の厚みを小さくできる。このため、導光部110に略直方体形状部分を設けることにより、投写装置100を薄型にすることも可能である。
なお、表示画面130は、矩形領域から光を散乱させて画像を表示している。表示画像130からの光のうち一部の光は、表示画面130の矩形領域に対して略垂直な方向以外の方向へ進行する。従って、表示画面130の矩形領域に対して略垂直な方向以外の方向へ進行する一部の光は、導光部110を形成する硝子部材の臨界角以下の入射角で第1の面111、第2の面112、又は第3の面113に入射する。これらの光は、全反射条件を満足しないことから、第2の領域311b、第2の面112、又は第3の面113で全反射されず導光部110の外部へ射出してしまう。第2の領域311bと、第2の面112、又は第3の面113から射出されてしまう光、換言すると、射出側端面114以外の領域から射出してしまう光は、迷光となる。そこで、第1の面111のうちプリズムシート115を設けている第1の領域311a以外の第2の領域311b、第2の面112、第3の面113に、吸光部を設けることとしても良い。吸光部は、第2の領域311bと、第2の面112、第3の面113から射出される光を吸収する。このように吸光部を設けることにより、投写装置100の迷光の発生を低減することができる。
さらに、表示画面130は、液晶表示装置の液晶表示画面に限られない。例えば、CRTや有機EL素子を用いた画面等、光により画像を形成するものであれば良い。さらに、投写装置100は、表示画面130の画像を拡大してスクリーン140に投写するものに限られない。投写装置100は、投写レンズ120により、表示画面130の画像と略等倍の像、又は縮小された像をスクリーン140に投写する構成としても良い。さらに、導光110は、第3の面113の位置に第2の面112と平行な面を設けて、全体を第1の面111と、第2の面112及び第2の面112と平行な面とからなる楔形状としても良い。この場合、yz面、zx面における導光部110内の光の角度方向を調整することにより、導光部110が略直方体形状を有する構成とする本実施例の投写装置100と同様、表示装置130からの光を投写することができる。また、導光部110全体を楔形状とすることにより、導光部110の製造を容易にできる。
図4は、本発明の実施例2に係る投写装置400の概略構成を示す。上記実施例1に係る投写装置100と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。投写装置400は、導光部110の第2の面112と、第3の面113とを鏡面412としている点が、上記の投写装置100と異なる。鏡面412は、金属部材、例えば、アルミニウムを第2の面112及び第3の面113に蒸着することで形成できる。第1の面111から導光部110に入射した光は、第2の面112に設けられている鏡面412の方向に進行する。鏡面412の方向に進行し、鏡面412に入射した光は、鏡面412から第1の面111の方向に反射される。第1の面111の方向に反射されて第1の面111に入射した光は、第1の面111で全反射され、再び鏡面412の方向に進行する。これを繰り返すことにより、表示画面130からの光を射出側端面114の方向へ伝播させる。
第1の面111からの入射光を鏡面412で反射させ、射出側端面114の方向に進行させることにより、第1の面111からの入射光を投写レンズ120の方向に導くことができる。これにより、第1の面111からの入射光を投写することができる。ここで、実施例1の投写装置100は、第2の領域311b、第2の面112、及び第3の面113(図3参照)において全反射条件を満足する光のみを全反射して射出側端面114の方向に伝播させる。これに対し、本実施例では、鏡面412は、特に、全反射条件を満足しない光も反射することができる。
図4に示すように、本実施例の投写装置400も、投写装置100と同様に、偏向部材であるプリズムシート115を設け、表示画面130からの光を屈折により偏向している。プリズムシート115を設けることにより、第1の面111から入射した光を第1の面111における全反射と鏡面412における反射とを繰り返して射出側端面114の方向に伝播させる。このようにして、鏡面412からの様々な角度の光を射出側端面114へ導くことができる。なお、第1の面111についても、プリズムシート115を設けている第1の領域411a以外の第2の領域411bを鏡面としても良い。第2の領域411bを鏡面とすることにより、第2の領域411bに入射する様々な角度の光を、射出側端面114に導くことができる。
図5−1は、本発明の実施例3に係る携帯電話500の概略構成を示す。携帯電話500は、上記実施例1の投写装置100と略同一の構成を含む電子機器である。上記実施例1の投写装置100と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。携帯電話500は、画像表示部501と操作部502とから構成される。画像表示部501と操作部502とは、軸部503により回動可能に連結されている。図5−1は、画像表示部501と操作部502とを密着させて閉じた状態の携帯電話500を示す。図5−2は、図5−1に示す状態から、画像表示部501と操作部502とを矢印A方向へ少し開いた状態の携帯電話500を示す。このように、携帯電話500は、使用状況に応じて画像表示部501と操作部502とを開閉可能な、いわゆる折りたたみ式携帯電話である。
画像表示部501は、表示画面530と、バックライトの機能を果たす光源部540とが設けられている。表示画面530は、透過型の液晶表示画面である。表示画面530は、液晶部(不図示)において光源部540からの光を画像信号に応じて変調することにより、画像を表示する。操作部502は、主に携帯電話500を操作するための部分である。操作部502は、操作キー(不図示)のほか、偏向部材であるプリズムシート115と、導光部110とが形成されている。また、射出側端面114の近傍には、投写レンズ120が設けられている。
操作キーによる携帯電話としての機能は、従来技術のものと同様である。携帯電話500は、図5−1に示すように画像表示部501と操作部502とを閉じた状態において、表示画面530の矩形領域とプリズムシート115とが互いに略全面を密着するように構成されている。図5−1に示す、携帯電話500を閉じた状態で光源部540を点灯し、かつ表示画面530に画像を表示すると、表示画面530からの光は、プリズムシート115に入射する。プリズムシート115に入射した光は、上記の実施例1と同様にして屈折され、射出角度を変換される。角度変換された光は、第1の面111から導光部110に入射する。第1の面111から導光部110に入射した光は、上記実施例1と同様に、導光部110内を繰り返し反射しながら投写レンズ120へ導かれる。投写レンズ120は、表示画面530の画像を拡大してスクリーン140に投写する。このようにして、携帯電話500は、画像表示部501と操作部502とを閉じた状態で表示画面530に画像を表示することにより、表示画面530の画像をスクリーン140に拡大投写できる。
実施例1の投写装置100は、上述のように小型、特に薄型にできる。このため、携帯電話500の操作部502に投写装置100を内蔵することが可能である。操作部502に投写装置100を内蔵すると、画像表示部501と操作部502とを閉じた状態で、表示画面530の略全面と、プリズムシート115の略全面とを互いに密着させる構成とすることができる。そして、携帯電話500は、実施例1の投写装置100と同様にして、表示画面530を映像源として、投写像を形成する。携帯電話500に投写装置100を内蔵すると、携帯電話500の表示画面530の画像を容易に投写することができる。
さらに、画像表示部501と操作部502とを開いた状態で、表示画面530は、従来技術の携帯電話の表示画面と同様に機能する。これにより、表示画面530の画像を投写できる携帯電話500を得られるという効果を奏する。また、表示画面530を拡大して観察する場合に、携帯電話500を他の別体の投写装置に接続する必要がない。投写装置100が小型であることから、携帯電話500に投写装置100を内蔵しても、携帯電話500を小型にすることができる。このためさらに、小型な携帯電話500単独の状態で、表示画面530の画像を拡大して投写することができる。なお、携帯電話500には、投写装置100のほかに、上記実施例2の投写装置400を内蔵することとしても良い。
また、携帯電話500の表示画面530は、液晶表示画面に限られず、光により画像を形成するもの、例えば、有機EL素子を用いた画面等により構成することもできる。さらに、携帯電話500のほかに、例えば、PDAやモバイル型ノートパソコン等の他の画像表示装置に投写装置100を内蔵することにより、本実施例と同様に、画像表示装置の表示画像を投写することができる。投写装置100を書画カメラや実物映写機等の、カメラで撮影してその場で投写可能な電子機器に設けることにより、小型かつ簡易な構成で、撮影した画像を拡大投写することができる。さらに、画像を表示する電子機器のみならず、画像を表示する電子機器以外の電子機器についても、本発明を適用できる。例えば、指向性を有する光を照射するための電灯等に投写装置100の構成を用いても良い。
図6は、本発明の実施例4に係る画像表示装置600の概略構成を示す。画像表示装置600は、上記実施例1の投写装置100と略同一の構成を含む電子機器である。上記実施例1の投写装置100と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施例の画像表示装置600は、表示画面630に表示される画像と、投写レンズ120から拡大投写される投写像との2つの像を同時に観察することができることを特徴としている。画像表示装置600の表示画面630には、後述するパネルの両面に画像を表示することができる有機エレクトロ・ルミネッセンス(以下、有機ELという)パネルが用いられている。まず、観察者は、表示画面630の第1面632からの光L1をスクリーン140に投写することにより、投写像を観察することができる。さらに、観察者は、表示画面630の第2面634からの光L2により、表示画面630に表示される画像を観察することができる。
図7は、表示画面630である有機ELパネルを構成する有機EL素子700の概略構成を示す。第1面632側に設けられている第1の透明基板701と、第2面634側に設けられている第2の透明基板705とは、光学的に透明な硝子部材や樹脂部材により構成されている。透明基板701の上には、第1の透明電極702、発光層703、第2の透明電極704が積層されている。第1の透明電極702と、第2の透明電極704とには、ITO膜や、金属薄膜等が用いられる。第1の透明電極702と、発光層703と、第2の透明電極704とは、第1の透明基板701と、第2の透明基板705とにより封止されている。
電源706により第1の透明電極702と第2の透明電極704との間に、画素ごとに画像信号に応じた電圧を印加すると、発光層703で発光を生じる。発光層703で生じた光は、発光層703を中心として拡散する。発光層703から第1の透明電極702の方向に進行した光L1は、第1の透明基板701を透過して有機EL素子700の外部に射出する。また、発光層703から第2の透明電極704の方向に進行した光L2は、第2の透明基板705を透過して、光L1とは反対側の面から、有機EL素子700の外部に射出する。このように、有機EL素子が光L1と光L2とを略反対の方向に射出させることから、表示画面630は、パネルの両側に画像を表示することができる。なお、各有機EL素子700の発光層703からの光を表示画面630と、スクリーン140とにおいて観察することから、表示画面630の画像と、スクリーン140の投写像とは、同一又は相似形である。
画像表示装置600の表示画面630として、パネルの両面に画像を表示可能な有機ELパネルを用いることにより、パネルの一方の面は投写像を形成するための映像源として使用し、パネルの他方の面は画像を観察するための表示面として使用できる。これにより、表示画面630に表示される画像と、投写レンズ120から投写される投写像との2つの像を同時に観察することができるという効果を奏する。例えば、画像表示装置600として折りたたみ式携帯電話を用いると、携帯電話を閉じた状態で、表示画面630の画像と、携帯電話からの拡大投写像とを同時に観察することができる。なお、本実施例の画像表示装置600は有機ELパネルを用いているが、これに限らず、無機ELパネルを用いても良い。
以上のように、本発明に係る投写装置は、プレゼンテーションにおけるテキスト、静止画像、又は動画像を表示する場合に有用であり、特に、携帯電話等の小型の電子機器の表示画像を投写して表示することに適している。
本発明の実施例1に係る投写装置の概略構成図。 表示画面からの光を投写している投写装置の説明図。 プリズムシートの断面図。 投写装置による光の光路の例を示す図。 本発明の実施例2に係る投写装置の概略構成図。 本発明の実施例3に係る携帯電話の概略構成図。 本発明の実施例3に係る携帯電話の他の概略構成図。 本発明の実施例4に係る画像表示装置の概略構成図。 表示画面を構成する有機EL素子の概略構成図。
符号の説明
100 投写装置、110 導光部、111 第1の面、112 第2の面、113 第3の面、114 射出側端面、115 プリズムシート、117 第1の部材、118 第2の部材、119 プリズム素子、120 投写レンズ、130 表示画面、140 スクリーン、311a 第1の領域、311b 第2の領域、400 投写装置、411a 第1の領域、411b 第2の領域、412 鏡面、500 携帯電話、501 画像表示部、502 操作部、503 軸部、530 表示画面、540 光源部、600 画像表示装置、630 表示画面、632 第1面、634 第2面、700 有機EL素子、701 第1の透明基板、702 第1の透明電極、703 発光層、704 第2の透明電極、705 第2の透明基板、706 電源、AX 投写レンズの光軸、θ 楔角、L、L1、L2 光、S1 斜面

Claims (4)

  1. 光を互いに略反対の方向に射出する一方の面と他方の面とを備え、前記一方の面と前記他方の面に画像を表示できるエレクトロ・ルミネッセンスパネルと、
    前記エレクトロ・ルミネッセンスパネルの前記一方の面から射出された光を入射させる第1の面と、
    前記第1の面と楔角をなし、少なくとも光を入射させる前記第1の面に対応する位置に設けられた第2の面と、
    前記第1の面から入射した光を、前記第1の面と、少なくとも前記第2の面との間で反射又は全反射を繰り返して射出側端面の方向へ導く導光部と、
    前記射出側端面の近傍に設けられ、前記射出側端面から射出した光を投写する投写レンズと、を有することを特徴とする電子機器
  2. 前記導光部は、硝子部材からなり、
    前記第1の面から入射した光を、前記第1の面と、少なくとも前記第2の面とで全反射させることにより、前記射出側端面の方向へ導くことを特徴とする請求項1に記載の電子機器
  3. 前記第2の面は、鏡面であって、
    前記第1の面から入射した光を、少なくとも前記第2の面で反射させることにより、前記射出側端面の方向へ導くことを特徴とする請求項1に記載の電子機器
  4. 前記第1の面の近傍に設けられ、前記第1の面から入射した光を、前記第1の面と、少なくとも前記第2の面との間で反射又は全反射を繰り返して前記射出側端面の方向へ導くような角度に変換する偏向部材をさらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子機器
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