JP4269828B2 - シュラウドセグメント - Google Patents

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Description

本発明は、航空機エンジン等のガスタービンエンジンの技術分野に関わり、特に、ガスタービンエンジンにおけるタービンに用いられるタービンシュラウドのシュラウドセグメントに関する。
航空機エンジン等のガスタービンエンジンにおけるタービンにはタービンシュラウドが用いられており、このタービンシュラウドは、タービンケース内に複数のタービンブレードを囲むように配置されかつ燃焼ガスの影響による前記タービンケースの高温化を抑制するものである。また、エンジン稼働時に前記タービンシュラウドに過度の熱応力が生じないように、通常、記タービンシュラウドは複数のシュラウドセグメントに分割して構成される。
一般的な前記シュラウドセグメントの構成について説明すると、次のようになる。
即ち、一般的なシュラウドセグメントは弧状のバックプレートをセグメント本体として備えており、前記バックプレートは、前記タービンケースに対して保持されるものであって、シュラウド軸方向へ延びた第1プレート部と、この第1プレート部の前端縁に一体に形成されかつシュラウド軸心側へ突出した第2プレート部とを備えている。そして、前記バックプレートの裏面には、前記タービンブレードの先端部の接触を許容するハニカムセル等のブレード接触部材が一体的に設けられている。
また、前記バックプレートの両側端面には、第1スプラインシール板の側部を嵌挿可能な一対の第1シール溝がそれぞれ形成されており、各第1シール溝は前記第2プレート部の表面から前記第1プレート部の後端付近にかけてシュラウド軸方向へ延びるようにそれぞれ構成されている。ここで、前記第1スプラインシール板は、隣接する一対の前記シュラウドセグメントの前記第1プレート部の隙間から前記タービンケース側への燃焼ガスのリークを抑えるシールであって、前記第2スプラインシール板の前端側は前段のタービンノズルにおけるアウターバンドに突当たるように曲げ成形されている。
更に、前記バックプレートの両側端面には、第2スプラインシール板の側部を嵌挿可能な一対の第2シール溝がそれぞれ形成されており、各第2シール溝は前記第1プレート部の表面から前記第2プレート部の先端付近にかけてシュラウド径方向へ延びるようにそれぞれ構成されてあって、各第2シール溝の基端側は第1シール溝の前端側にそれぞれ連通してある。ここで、前記第2スプラインシール板は、隣接する一対の前記シュラウドセグメントの前記第2プレート部の隙間から前記タービンケース側への燃焼ガスのリークを抑えるシールである。
従って、前記第1スプラインシール板及び前記第2スプラインシール板によって燃焼ガスのリークを抑えつつ、複数の前記シュラウドセグメントによって(換言すれば前記タービンシュラウドによって)燃焼ガスから前記タービンケースを遮蔽することにより、燃焼ガスの影響による前記タービンケースの高温化を抑制することができる。
また、前記第1スプラインシール板及び前記第2スプラインシール板の取付は、次のように行われる。
即ち、前記タービンシュラウドを前記タービンケース内に取付けた後で、前記第2スプラインシール板の両側部を隣接する一対の前記シュラウドセグメントの前記第2シール溝に嵌挿させる。そして、前記第1スプラインシール板の両側部を隣接する一対の前記シュラウドセグメントの前記第1シール溝に嵌挿させる。これによって、前記第1スプラインシール板及び前記第2スプラインシール板を前記タービンシュラウドに取付けることができる。ここで、前記第2スプラインシール板の端面が前記第1スプラインシール板の側部に突当たることによって、前記第2スプラインシール板が前記第2シール溝から抜けないようになっており、前記第1スプラインシール板の前端側が前記前段のタービンノズルにおける前記アウターバンドに突当たることによって、前記第1スプラインシール板が前記第1シール溝から抜けないようになっている。
なお、本発明に関連する先行技術として特許文献1に示すものがある。
特開平9−329003号公報
ところで、前述のように前記第1スプラインシール板が前記第1シール溝から抜けないようにするためには、前記第1スプラインシール板の前端側を前記前段のタービンノズルにおける前記アウターバンドに突当たるように曲げ成形する必要がある一方、前記第1スプラインシール板の前端側を曲げ成形すると、前記第1スプラインシール板の剛性が大きくなる。そのため、前記第1スプラインシール板の柔軟性が低下して、前記第1スプラインシール板による燃焼ガスのリーク抑制機能(換言すればシール機能)が十分に発揮されないという問題がある。
そこで、本発明は、前記第1スプラインシール板を曲げ成形することなく、前記第1シール溝から抜けないようにすることができる、新規なシュラウドセグメントを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明にあっては、タービンケース内に複数のタービンブレードを囲むように配置されかつ燃焼ガスの影響による前記タービンケースの高温化を抑制するタービンシュラウドを分割してなるシュラウドセグメントにおいて、
シュラウド軸方向へ延びた第1プレート部と、この第1プレート部の前端縁に一体に形成されかつシュラウド軸心側へ突出した第2プレート部とを備えてあって、前記タービンケースに対して保持される弧状のバックプレートと、
前記バックプレートの裏面に一体的に設けられ、前記タービンブレードの先端部の接触を許容するブレード接触部材と、
前記バックプレートの両側端面にそれぞれ形成され、前記第1プレート部の前端付近から後端付近かけてシュラウド軸方向へ延びるようにそれぞれ構成され、第1スプラインシール板の側部を嵌挿可能な一対の第1シール溝と、
前記バックプレートの両側端面にそれぞれ形成され、前記第2プレート部の基端から先端付近にかけてシュラウド径方向へ延びるようにそれぞれ構成され、第2スプラインシール板の側部を嵌挿可能な一対の第2シール溝と、
前記バックプレートの両側端面の前部にそれぞれ形成され、前記第1シール溝の前端側及び前記第2シール溝の基端側に連通し、前記第1スプラインシール板の前端面が突当たり可能でかつ前記第2シール溝の前壁面に対して方向へ没入したストッパ面をそれぞれ有した一対のシールギャップと、を具備してなることを特徴とする。
ここで、前記第1スプラインシール板は、隣接する一対の前記シュラウドセグメントの前記第1プレート部の隙間から前記タービンケース側への燃焼ガスのリークを抑えるシールであって、前記第2スプラインシール板は、隣接する一対の前記シュラウドセグメントの前記第2プレート部の隙間から前記タービンケース側への燃焼ガスのリークを抑えるシールである。
請求項1に記載の発明特定事項によると、前記第1スプラインシール板及び前記第2スプラインシール板の取付を行う場合には、前記タービンシュラウドを前記タービンケース内に取付けた後に、前記第2スプラインシール板の両側部を隣接する一対の前記シュラウドセグメントの前記シールギャップに挿入させて、隣接する一対の前記シュラウドセグメントの前記第2シール溝に嵌挿させる。そして、前記第1スプラインシール板の両側部を隣接する一対の前記シュラウドセグメントの前記シールギャップを挿入させて、隣接する一対の前記シュラウドセグメントの前記第1シール溝に嵌挿させる。これによって、前記第1スプラインシール板及び前記第2スプラインシール板を前記タービンシュラウドに取付けることができる。
ここで、前記第2スプラインシール板の端面が前記第1スプラインシール板の側部に突当たることによって、前記第2スプラインシール板が前記第2シール溝から抜けないようになっている。また、前記第1スプラインシール板の前端面が前記シールギャップの前記ストッパ面に突当たることによって、前記第1スプラインシール板が前記第1シール溝から抜けないようになっている。換言すれば、前記第1スプラインシール板を曲げ成形することなく、前記シールギャップの前記ストッパ面によって前記第1シール溝から抜けないようにすることができる。
前述の作用の他に、前記第1スプラインシール板及び前記第2スプラインシール板によって燃焼ガスのリークを抑えつつ、複数の前記シュラウドセグメントによって(換言すれば前記タービンシュラウドによって)燃焼ガスから前記タービンケースを遮蔽することにより、燃焼ガスの影響による前記タービンケースの高温化を抑制することができる。
請求項2に記載の発明にあっては、請求項1に記載の発明特定事項の他に、前記ストッパ面に平行でかつシュラウド軸心側を向いたストッパ方向と、前記第1シール溝の長手方向とがなす交差角が、110度以上であって125度以下になるように構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明特定事項によると、請求項1に記載の発明特定事項による作用の他に、前記交差角が110度以上であるため、前記ストッパ面からの反力によって前記第1スプラインシール板の前端側が前記シールギャップから外側へはみ出ないように働く一方、前記交差角が125度以下であるため、前記ストッパ面からの反力によって前記第1スプラインシール板の前端側が前記第2シール溝に入り込なないように働く。
請求項3に記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2に記載の発明特定事項の他に、前記バックプレートの前端面に設けられ、前記バックプレートと前段のタービンノズルの間から前記タービンケース側への燃焼ガスのリークを抑えるフロントシールと、を具備してなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明特定事項によると、請求項1または請求項2に記載の発明特定事項による作用の他に、前記フロントシールによって前記バックプレートと前段のタービンノズルの間から前記タービンケース側への燃焼ガスのリークを抑えるため、複数の前記シュラウドセグメントによる遮蔽作用(換言すれば前記タービンシュラウドによる遮蔽作用)を促進することができる。
請求項4に記載の発明にあっては、請求項3に記載の発明特定事項の他に、前記フロントシールの先端部が前記前段のタービンノズルにおけるアウターバンドに前記フロントシールの弾性力によって接触できるように構成されたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明特定事項によると、請求項3に記載の発明特定事項による作用と同様の作用を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、前記第1スプラインシール板を曲げ成形することなく、前記シールギャップの前記ストッパ面によって前記第1シール溝から抜けないようにすることができるため、前記第1スプラインシール板の適度な柔軟性を維持しつつ、前記第1スプラインシール板による燃焼ガスのリーク抑制機能(換言すればシール機能)を有効かつ十分に発揮させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記ストッパ面からの反力によって前記第1スプラインシール板の前端側が前記シールギャップから外側へはみ出ないように働きつつ、前記第1スプラインシール板の前端側が前記第2シール溝に入り込なないように働くため、エンジン稼働中に第1スプラインシール板の前端側に曲がりがほとんど生じることがなくなり、前記第1スプラインシール板による燃焼ガスのリーク抑制機能を安定して発揮させることができる。
する。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明による効果を奏する他に、複数の前記シュラウドセグメントによる遮蔽作用を促進できるため、前記タービンシュラウドによって燃焼ガスの影響による前記タービンケースの高温化を十分に抑制して、前記タービンケースの寿命を十分に長くすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の効果と同様の効果を奏する。
最良の形態に係わる航空機エンジンにおける低圧タービン、及び最良の形態に係わるシュラウドセグメントについて、図1から図5を参照して説明する。
ここで、図1は、図5におけるI部の拡大図であって、図2は、図1におけるII部の拡大図であって、図3は、最良の形態に係わるシュラウドセグメントの正面図であって、図4は、最良の形態に係わるシュラウドセグメントの平面図であって、図5は、最良の形態に係わる航空エンジンにおける低圧タービンの部分断面図である。
また、「前後」とは、図1,図2,図4,図5において左右,図3において紙面に向かって表裏のことをいう。なお、各図面の向きは特許公報掲載時の状態を基準とし説明する。
図5に示すように、最良の形態に係わる航空エンジンおける低圧タービン1は、低圧タービンケース3を低圧タービン本体として具備している。この低圧タービンケース3は、メインタービンケース5と、メインタービンケース5の後端側に一体的に設けられたリアタービンケース7とからなって、メインタービンケース5の前端側は高圧タービンにおける高圧タービンケース9に連結されている。
メインタービンケース5内には、燃焼ガスを整流する複数段のタービンノズル11,13,15,17がケース軸方向(前後方向)へ適宜間隔に配置されており、各タービンノズル11,13,15,17はそれぞれセグメント化されている。また、メインタービンケース5内には、回転可能な複数段のタービンディスク(図示省略)がタービンノズル11,13,15,17と交互にケース軸方向に適宜間隔に配置されており、各段の前記タービンディスクの外周部には、複数(図5には、各段につき1つのみ図示)のタービンブレード19,21,23,25がそれぞれ設けられている。ここで、複数段のタービンディスクは一体的に連結されてあって、複数段のタービンディスクは低圧圧縮機の低圧圧縮機ロータ(図示省略)及びファンのファンロータ(図示省略)に一体的に連結されている。更に、メインタービンケース5内には、燃焼ガスの影響による高温化を抑制する複数段のタービンシュラウド27,29,31,33が対応する段の複数のタービンノズル11,13,15,17を囲むように配置されており、各タービンシュラウド27,29,31,33はそれぞれセグメント化されている。
従って、燃焼器(図示省略)からの燃焼ガスの膨張によって複数段の前記タービンディスクが一体的に回転することにより、低圧タービン1は駆動力を得ることができると共に、複数段の前記低圧圧縮機ロータ及び前記ファンロータを一体的に回転させて、前記低圧圧縮機及び前記ファンを連動して駆動することができる。
図1から図3に示すように、最良の形態に係わるシュラウドセグメント35は、低圧タービン1における1段目のタービンシュラウド27を分割してなるものであって、弧状のバックプレート37をセグメント本体として具備している。このバックプレート37は、メインケースフレーム5に対して対向可能な第1プレート部37aと、この第1プレート部37aの前端縁に一体に形成されかつシュラウド軸心側(図1から図3において下側)へ突出した第2プレート部37bとを有している。
バックプレート37の前端側の表面には、メインタービンケース5におけるフロントケースフック39の周溝41に緊合可能な弧状のセグメントフック43が一体に形成されており、このセグメントフック43は、断面コの字形状のCクリップ45によってフロントケースフック39の周溝41に対してシュラウド軸方向(ケース軸方向、前後方向)へ移動不能に保持されるものである。ここで、セグメントフック43がフロントケースフック39の周溝41に対してシュラウド軸方向へ移動不能に保持されることによって、バックプレート37の前端側がメインタービンケース5に対してシュラウド軸方向へ移動不能に保持されることになる。
また、バックプレート37の後端側は、後段のタービンノズル13におけるアウターバンド47とメインタービンケース5におけるリアケースフック49の協働によりメインタービンケース5に対して自己の熱変位(バックプレート37の熱変位)によってシュラウド軸方向へ移動可能に保持されるようになっている。
図1に示すように、バックプレート37の後端側の表面には、メインタービンケース5におけるリアケースフック49に嵌合可能な弧状のバンプ51が形成されており、このバンプ51は、シュラウド径方向(図1及び図2において上下方向)へ平行でかつリアケースフック49のケースフック平面49faに対向可能なバンプ平面51faと、このバンプ平面51faに直交しかつリアケースフック49のケースフック弧面49faに対向可能なバンプ弧面51faとを有している。また、バンプ51のバンプ弧面51fbには、リアケースフック49のケースフック弧面49fbに接触可能な弧状の突起列53が形成されている。
ここで、エンジン稼働時におけるバックプレート37のシュラウド軸方向の熱変位を想定した場合のバンプ平面51faとケースフック平面49faとの間隙が、メインタービンケース5とバックプレート37との間を後方へ流れる冷却空気CAの流量を設定する所定の間隙になるように、バンプ平面51faがケースフック平面49faと同様に機械加工によって面仕上げされている。また、バンプ51をリアケースフック49に嵌合させた状態にあっては、常時、バンプ弧面51fbとケースフック弧面49fbとの間隙は、バンプ平面51faとケースフック平面49faとの間隙よりも大きくなるように設定されている。なお、冷却空気CAは、前記圧縮機によって圧縮された空気であって、前段のタービンノズル11におけるアウターバンド55の導入穴55hからメインタービンケース5とバックプレート37との間に導入される。
図1及び図4に示すように、バックプレート37の後端には、後段のタービンノズル13におけるアウターバンド47の一部分(タブ)47aに係合可能な回止め切欠57が形成されている。
図1に示すように、バックプレート37の裏面には、タービンブレード19のチップフィン(先端部)19aの接触を許容するハニカムセル(タービン接触部材の一例)59が一体的に設けられている。なお、ハニカムセル59の代わりに、別のタービン接触部材を用いても差し支えない。
図1に示すように、バックプレート37の前端面には、弧状のフロントシール61が一体的に設けられており、このフロントシールは、バックプレート37と前段のタービンノズル11の間から低圧タービンケース3側への燃焼ガスのリークを抑えると共に、バックプレート37と前段のタービンノズル11の間から主流側(図1において下側)への冷却空気CAのリークを抑えるものである。また、フロントシール61の先端部が前段のタービンノズル11におけるアウターバンド55に自己の弾性力(フロントシール61の弾性力)によって接触できるように構成されている。
図1及び図2に示すように、バックプレート37の両側端面には、第1スプラインシール板63の側部を嵌挿可能な一対(図1及び図2には、1つのみ図示)の第1シール溝65がそれぞれ形成されており、各第1シール溝65は第1プレート部37aの前端付近から後端付近かけてシュラウド軸方向へ延びるようにそれぞれ構成されている。ここで、第1スプラインシール板63は、隣接する一対のシュラウドセグメント35の第1プレート部37aの隙間から低圧タービンケース3側への燃焼ガスのリークを抑えると共に、隣接する一対のシュラウドセグメント35の第1プレート部37aの隙間から主流側への冷却空気CAのリークを抑えるものである。
また、バックプレート37の両側端面には、第2スプラインシール板67の側部を嵌挿可能な一対(図1及び図2には、1つのみ図示)の第2シール溝69がそれぞれ形成されており、各第2シール溝69は第2プレート部37bの基端から先端付近にかけてシュラウド径方向へ延びるようにそれぞれ構成されている。なお、第2スプラインシール板67は、隣接する一対のシュラウドセグメント35の第2プレート部37bの隙間から低圧タービンケース3側への燃焼ガスのリークを抑えると共に、隣接する一対のシュラウドセグメント35の第2プレート部37bの隙間から主流側への冷却空気CAのリークを抑えるものである。
更に、図1から図4に示すように、バックプレート37の両側端面の前部には、一対のシールギャップ71がそれぞれ形成されており、図1及び図2に示すように、各シールギャップ71は、第1シール溝65の前端側及び第2シール溝69の基端側にそれぞれ連通してある。また、各シールギャップ71は、第1スプラインシール板63の前端面が突当たり可能ストッパ面71fをそれぞれ有してあって、各ストッパ面71fは第2シール溝69の前壁面69fに対して方向へ没入するようにそれぞれ構成されている。ここで、ストッパ面71fに平行でかつシュラウド軸心側(図2において下側)を向いたストッパ方向D1と、第1シール溝65の長手方向D2とがなす交差角θが、110度以上であって125度以下になるように構成されている。
次に、最良の形態の作用について説明する。
第1スプラインシール板63及び第2スプラインシール板67の取付を行う場合には、タービンシュラウド27を低圧タービンケース3内に取付けた後に、第2スプラインシール板67の両側部を隣接する一対のシュラウドセグメント35のシールギャップ71に挿入させて、隣接する一対のシュラウドセグメント35の第2シール溝63に嵌挿させる。そして、第1スプラインシール板63の両側部を隣接する一対のシュラウドセグメント35のシールギャップ71を挿入させて、隣接する一対のシュラウドセグメント71の第1シール溝63に嵌挿させる。これによって、第1スプラインシール板63及び第2スプラインシール板67をタービンシュラウド27に取付けることができる。
ここで、第2スプラインシール板67の端面が第1スプラインシール板63の側部に突当たることによって、第2スプラインシール板67が第2シール溝69から抜けないようになっている。また、第1スプラインシール板63の前端面がシールギャップ71のストッパ面71fに突当たることによって、第1スプラインシール板63が第1シール溝65から抜けないようになっている。換言すれば、第1スプラインシール板63を曲げ成形することなく、シールギャップ71のストッパ面71fによって第1シール溝65から抜けないようにすることができる。特に、交差角θが110度以上であるため、ストッパ面71fからの反力によって第1スプラインシール板の前端側が前記シールギャップから外側へはみ出ないように働く一方、交差角θが125度以下であるため、ストッパ面71fからの反力によって第1スプラインシール板63の前端側が第2シール溝67に入り込なないように働く。
前述の作用の他に、第1スプラインシール板65及び第2スプラインシール板69によって燃焼ガスのリークを抑えつつ、複数のシュラウドセグメント35によって(換言すればタービンシュラウド27によって)燃焼ガスから低圧タービンケース3を遮蔽することにより、燃焼ガスの影響による低圧タービンケース3の高温化を抑制することができる。更に、第1スプラインシール板63,第2スプラインシール板67等によって冷却空気CAのリークを抑えつつ、バンプ平面51faとケースフック平面49faとの間隙によって冷却空気CAの流量を調節した状態の下で、冷却空気CAがメインタービンケース5とバックプレート37の間を後方へ流れることによって、冷却空気CAによる冷却作用が働いて、低圧タービンケース3の高温化を確実かつ十分に抑制することができる。
ここで、第1スプラインシール板63及び第2スプラインシール板67の他に、フロントシール61によってバックプレート37と前段のタービンノズル11の間から低圧タービンケース3側への燃焼ガスのリークを抑えることができるため、複数のシュラウドセグメント35による遮蔽作用(換言すればタービンシュラウド27による遮蔽作用)を促進することができる。また、第1スプラインシール板63及び第2スプラインシール板67の他に、フロントシール61によってバックプレート37と前段のタービンノズル11の間から主流側への冷却空気CAのリークを抑えることができるため、冷却空気CAによる冷却作用を促進することができる。
以上の如き、最良の形態によれば、第1スプラインシール板63を曲げ成形することなく、シールギャップ71のストッパ面71fによって第1シール溝65から抜けないようにすることができるため、第1スプラインシール板65の適度な柔軟性を維持しつつ、第1スプラインシール板63による燃焼ガス・冷却空気CAのリーク抑制機能(換言すればシール機能)を有効かつ十分に発揮させることができる。特に、ストッパ面71fからの反力によって第1スプラインシール板63の前端側がシールギャップ71から外側へはみ出ないように働きつつ、第1スプラインシール板63の前端側が第2シール溝67に入り込なないように働くため、エンジン稼働中に第1スプラインシール板の前端側に曲がりがほとんど生じることがなくなり、第1スプラインシール板63による燃焼ガス・冷却空気CAのリーク抑制機能を安定して発揮させることができる。
また、複数のシュラウドセグメント35による遮蔽作用を促進できるため、タービンシュラウド27によって燃焼ガスの影響による低圧タービンケース3の高温化を十分に抑制して、低圧タービンケース3の寿命を十分に長くすることができる。
なお、本発明は、前述の最良の形態の説明に限るものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他種々の態様で実施可能である。
図5におけるI部の拡大図である。 図1におけるII部の拡大図である。 最良の形態に係わるシュラウドセグメントの正面図である。 最良の形態に係わるシュラウドセグメントの平面図である。 最良の形態に係わる航空エンジンにおける低圧タービンの部分断面図である。
符号の説明
1 低圧タービン
3 低圧タービンケース
5 メインタービンケース
7 リアタービンケース
35 シュラウドセグメント
37 バックプレート
37a 第1プレート部
37b 第2プレート部
59 ハニカムセル
61 フロントシール
63 第1スプラインシール板
65 第1シール溝
67 第2スプラインシール板
69 第2シール溝
69f 前壁面
71 シールギャップ
71f ストッパ面

Claims (4)

  1. タービンケース内に複数のタービンブレードを囲むように配置されかつ燃焼ガスの影響による前記タービンケースの高温化を抑制するタービンシュラウドを分割してなるシュラウドセグメントにおいて、
    シュラウド軸方向へ延びた第1プレート部と、この第1プレート部の前端縁に一体に形成されかつシュラウド軸心側へ突出した第2プレート部とを備えてあって、前記タービンケースに対して保持される弧状のバックプレートと、
    前記バックプレートの裏面に一体的に設けられ、前記タービンブレードの先端部の接触を許容するブレード接触部材と、
    前記バックプレートの両側端面にそれぞれ形成され、前記第1プレート部の前端付近から後端付近かけてシュラウド軸方向へ延びるようにそれぞれ構成され、第1スプラインシール板の側部を嵌挿可能な一対の第1シール溝と、
    前記バックプレートの両側端面にそれぞれ形成され、前記第2プレート部の基端から先端付近にかけてシュラウド径方向へ延びるようにそれぞれ構成され、第2スプラインシール板の側部を嵌挿可能な一対の第2シール溝と、
    前記バックプレートの両側端面の前部にそれぞれ形成され、前記第1シール溝の前端側及び前記第2シール溝の基端側に連通し、前記第1スプラインシール板の前端面が突当たり可能でかつ前記第2シール溝の前壁面に対して方向へ没入したストッパ面をそれぞれ有した一対のシールギャップと、を具備してなることを特徴とするシュラウドセグメント。
  2. 前記ストッパ面に平行でかつシュラウド軸心側を向いたストッパ方向と、前記第1シール溝の長手方向とがなす交差角が、110度以上であって125度以下になるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシュラウドセグメント。
  3. 前記バックプレートの前端面に設けられ、前記バックプレートと前段のタービンノズルの間から前記タービンケース側への燃焼ガスのリークを抑えるフロントシールと、を具備してなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシュラウドセグメント。
  4. 前記フロントシールの先端部が前記前段のタービンノズルにおけるアウターバンドに前記フロントシールの弾性力によって接触できるように構成されたことを特徴とする請求項3に記載のシュラウドセグメント。
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