JP4268388B2 - Storage tank partition structure - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水処理施設に付随して設けられる貯留槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下水処理施設などの水処理施設は、水路を介して集められた下水などの被処理水の浄化処理を行う施設である。これらの水処理施設の中には、その上流側に貯留槽を付設したものがある。
この貯留槽は、深さ10mを越える大容量の槽であり、上流側水路から貯留槽に流入した被処理水が貯留されつつ、下流側水路から水処理施設へ向けて流出する構造を有している。
【0003】
この貯留槽は、被処理水に混入する落ち葉や砂などの浮遊物を沈殿させて分離する沈殿槽としての機能を有する。また、集中豪雨などに伴って一時に大量の被処理水が水処理施設へ流れ込むことを防止するための緩衝槽としての役割も担っている。更に、貯留された雨水は防災などに用いることもでき、非常用水の貯留槽としての機能をも有するものである。
このように、多目的に機能する貯留槽は、近年、水処理施設に付設されることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような貯留槽では、被処理水に混入する浮遊物を沈殿させる能力をさらに大きくすることが期待されている。則ち、一旦沈殿した落ち葉や砂などが、上流側流入口から流入する被処理水の水流によって再び浮遊し、下流側水路から水処理施設側へ流出するような不具合を防止する必要がある。
そして、図26に示すような、深さ方向の途中に仕切構造104を設けた貯留槽100が考えられている。また、図27に示されるような、上流側水路からの入り口である上流側流入口61が、仕切構造104の下側に設けられている貯留槽100aも考えられている。
【0005】
貯留槽100の仕切構造104は、複数の傾斜板103を有し、傾斜板103は水平に対して傾斜している。そして、傾斜板103の傾斜方向は、上流側流入口61から下流側排出口62に向かう方向、すなわち、被処理水の主流方向に対して平行である。さらに、1対の傾斜板103が反対方向に傾斜してV字状となり、前記V字の谷部では、傾斜板103同士が接触しておらず、開口106となっている。
【0006】
貯留槽100では、被処理水が上流側流入口61から流入すると、貯留槽100内を通過して、下流側排出口62から排出される(図26中の太線矢印)。
また、被処理水中の浮遊物は、貯留槽100内で流れる間に沈殿し、傾斜板103によって開口106に集められ、開口106から下層部側へ移動し(図26中の細線矢印)、一旦沈殿した浮遊物が上層部側へ移動することを防ぐ。また、貯留槽100の底には沈殿した異物などを外部に排出する排出路64が形成されている。
貯留槽100aは、貯留槽100と比較して、上流側流入口61の位置のみが異なる構造であり、貯留槽100と同様に浮遊物を沈殿させるものである。
【0007】
そして、貯留槽内での浮遊物の沈殿をさらに効率的に行い、より下流側排出口62へ流出する被処理水の浮遊物の量を減少させることが望まれてきている。
【0008】
そこで、本発明は、被処理水に混入する浮遊物をより沈殿させ、被処理水の浮遊物の量を減少させることが可能な貯留槽の仕切構造を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そして、上記した目的を達成するための請求項1は、上流側水路と下流側水路の間に設けられた貯留槽を、被処理水中を浮遊する異物の通過を許容するように上下層に仕切る貯留槽の仕切構造であって、前記貯留槽の深さ方向中途部に設けられた1対の傾斜板を備え、該傾斜板は水面に対して傾斜する傾斜面を上面側に有し、1対の傾斜板の傾斜面が反対方向に傾斜してV字状に配置され、傾斜板の下部側には上層と下層を連通させる下部開口が設けられ、下部開口は、前記V字の谷部に位置し、傾斜板の上部側には上層と下層を連通させる開口が設けられ、開口は、傾斜面の中央よりも上側に形成され、傾斜板の上端には、傾斜板の下方から被処理水の流れを発生させる上側切り欠き部が形成されていることを特徴とする貯留槽の仕切構造である。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、貯留槽の深さ方向中途部に設けられた傾斜板には、傾斜板の下部側には上層と下層を連通させる下部開口と、傾斜板の上部側には上層と下層を連通させる上部開口が設けられているので、被処理水が下部開口から下層に至り、再び、上部開口から上層に戻る際に被処理水中の浮遊物が沈殿し、より効率的に浮遊物の分離を行うことができる。
【0012】
また、1対の傾斜板の傾斜面が反対方向に傾斜してV字状に配置され、前記下部開口は、前記V字の谷部に位置しているので、浮遊物が傾斜板上に滞留することがない。また、一対の傾斜板の谷部の部分に隙間を設けることにより、前記隙間を下部開口とすることができるので、施工が容易である。
【0013】
請求項2に記載の発明は、傾斜板が深さ方向に複数並設されていることを特徴とする請求項1に記載の貯留槽の仕切構造である。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、複数の傾斜板が深さ方向に並設されている部分を有するので、より効率的に沈殿物の分離をすることができる。
【0015】
また、深さ方向に並設された複数の傾斜板のうちの1つの上部開口又は下部開口と、該傾斜板の下側に隣接配置された傾斜板の上部開口又は下部開口とが上下に対向しており、この対向する開口の間に阻流体が設けられているのもよい。
【0016】
この発明によれば、深さ方向に並設された複数の傾斜板のうちの1つの上部開口又は下部開口と、該傾斜板の下側に隣接配置された傾斜板の上部開口又は下部開口とが上下に対向しており、この対向する開口の間に阻流体が設けられているので、開口部分の被処理水の流れが流れにくくなり、浮遊物が沈殿しやすくなる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、所定の深さにおいて傾斜板が水平方向に複数設けられていることを特徴とする請求項2に記載の貯留槽の仕切構造である。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、所定の深さにおいて傾斜板が水平方向に複数設けられているので、幅が長い貯留槽でも効率的に浮遊物の沈殿を行うことができる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、所定の深さの複数の傾斜板は、同一方向に傾斜して配置されていることを特徴とする請求項3に記載の貯留槽の仕切構造である。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、所定の深さの複数の傾斜板は、同一方向に傾斜して配置されているので、多くの傾斜板を設置することができ、効率的に浮遊物の沈殿を行うことができる。
【0021】
請求項5に記載の発明は、深さ方向に並設される複数の傾斜板は、上下に隣り合うもの同士が反対方向に互いに傾斜していることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の貯留槽の仕切構造である。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、深さ方向に並設される複数の傾斜板は、上下に隣り合うもの同士が反対方向に互いに傾斜しているので、傾斜板同士の深さ方向の隙間はジグザグ状となり、効率的に浮遊物の沈殿を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下さらに本発明の具体的実施例について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態における仕切構造を拡大した斜視図である。図2は本発明の第1の実施形態における仕切構造を上側から見た正面図である。図3は図2におけるA−A面での断面図である。図4は、本発明の第1の実施形態における仕切構造の横断面図である。図5は本発明の第1の実施形態における支持部材の一部を示した斜視図である。図6は本発明の第2の実施形態における仕切構造の上側から見た正面図である。図7は図6におけるA−A面での断面図である。図8は、本発明の第2の実施形態における仕切構造の横断面図である。図9は本発明の第3の実施形態における仕切構造の上側から見た正面図である。図10は図9におけるA−A面での断面図である。図11は本発明の第3の実施形態における仕切構造の横断面図である。図12〜14は、本発明の第1の実施形態における仕切構造の変形例の横断面図である。図15は、本発明の第4の実施形態における仕切構造の横断面図である。図16(a)は本発明の第4の実施形態における仕切構造の上側から見た正面図である。図16(b)は、図16(a)におけるA−A面での断面図である。図17は、本発明の第4の実施形態における仕切構造の斜視図である。図18は、本発明の第5の実施形態における仕切構造の横断面図である。図19は、本発明の第6の実施形態における仕切構造の横断面図である。図20は、本発明の第7の実施形態における仕切構造の横断面図である。図21は、本発明の第8の実施形態における仕切構造の横断面図である。図22は、本発明の第9の実施形態における仕切構造の横断面図である。図23は、本発明の第10の実施形態における仕切構造の横断面図である。図24は、本発明の第11の実施形態における仕切構造の横断面図である。図25は、本発明の阻流体の断面図である。
【0024】
本発明の第1の実施形態における仕切構造1を有する貯留槽11は、図26に示された貯留槽100と比べ、仕切構造104以外は同様である。
すなわち、貯留槽11には、上流側水路につながって下水などの被処理水が流入する上流側流入口61と、下流側水路につながって被処理水を水処理施設に供給する下流側排出口62との間に設けられており、大量の水を貯めることができるように所定深さに形成されている。さらに、貯留槽11の底には、沈殿した異物などを外部に排出する排出路64が形成されている。そして、仕切構造1は貯留槽11を上層18と下層19に仕切っている。また、仕切構造1は、上流側流入口61と下流側排出口62よりも下方に設けられている。本願における実施形態においては、すべて、上流側流入口61の位置が仕切構造1よりも上方のものを採用しているが、図27に示した貯留槽100aのように、上流側流入口61の位置が仕切構造1よりも下方であってもよい。
なお、本願では、上流側流入口61から下流側排出口62に向かう方向を主流方向、主流方向と垂直であって水平な方向を左右方向、主流方向及び左右方向に垂直な方向を深さ方向として説明する。
【0025】
本発明の第1の実施形態における仕切構造1は、図1〜4に示されている。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る貯留槽の仕切構造1を、部分的に拡大して図示したものである。
本実施形態の仕切構造1は、貯留槽11の深さ方向中途部に設けられ、貯留槽11を上層18と下層19とに仕切っている。そして仕切構造1には傾斜板52と、開口35aが設けられた歩行板部材35を有している。傾斜板52及び歩行板部材35は、支持部材22によって固定されている。また、支持部材22は、貯留槽11内に設けられている複数の梁体20の上側に設置されている。
【0026】
傾斜板52の上面側の傾斜面49は、水面に対して傾斜し、主流方向に平行である。また、左右方向には少なくとも2つ(1対)の傾斜板52が並設され、この1対の傾斜板52が反対方向に傾斜してV字状となり、V字の谷部では、傾斜板52同士が接触せず、対の傾斜板52の下側側縁14同士は左右に離れて隙間を有している。
また、仕切構造1の傾斜板52は、図2に示されるように、開口48及び上側切り欠き部50が設けられている板部材52cと、開口48及び上側切り欠き部50が設けられていない板部材52aにより構成される。開口48の位置は、傾斜面49の中央よりも上側であり、好ましくは傾斜板52の上から1/3の位置よりも上側に設けられている。また、開口48と、後述する下部開口たる歩行板部材35の開口35aの距離は、傾斜板52の傾斜方向の長さに対して1/2以上である。
【0027】
また、図4に示されるように、板部材52a,52cの裏側には裏枠材53が設けられている。裏枠材53は格子状に設けられ、板部材52c,52aの変形を防止し、強度を高めている。
そして、板部材52cと板部材52aは主流方向に交互となるように設置して1つの傾斜面49を形成する。すなわち、傾斜面49に互い違いに設けられている。また、左右方向に互いに対向する板部材が、板部材52cと板部材52aとの組み合わせとなるように設置されている。
【0028】
開口48の形状は略正方形状であり、その一辺は板部材52cの幅よりやや短い。また、上側切り欠き部50は板部材52cの上側の端部に位置し、主流方向に長いスリット状であり、スリットの長さは板部材52cの幅よりやや短い。そして、開口48は傾斜板52cが傾斜板52aと交互に設けられるので、主流方向に所定の間隔で配置される。また、上側切り欠き部50は傾斜板52cの上端に位置し、開口48の上側に設けられる。
【0029】
歩行板部材35は、V字状となっている傾斜板52のV字の谷部に位置している。そして、歩行板部材35は板状であって、板面を貫通させるスリット状の開口35aを有している。歩行板部材35は、板面を水平方向として支持部材22に固定されている。
【0030】
仕切構造1は上記のように構成され、上下層を貫通する傾斜板52の開口48及び上側切り欠き部50と、歩行板部材35の開口35aを有している。そして、傾斜板52の開口48及び上側切り欠き部50は、歩行板部材35の開口35aの上側に位置して上部開口となり、また、歩行板部材35の開口35aは下部開口となる。
【0031】
そして、貯留槽11が使用されると従来技術と同様に、仕切構造1により、被処理水の浮遊物が沈殿する。
すなわち、上流側流入口61から流入して貯留槽11の上層18に流れ込む。そして、被処理水は、上層18を流れて下流側排出口62から排出される。このとき、被処理水中の浮遊物は沈殿し、傾斜板52によって、傾斜板52のV字の谷部側に集められて歩行板部材35の開口35aから下層側にさらに沈殿する。また、一旦沈殿した浮遊物は、傾斜板52により、上層18の被処理水の流れなどによって発生する渦流による巻き上がり等が発生せず、浮遊物が開口35aなどから再び上層18に移動しない。
【0032】
さらに、仕切構造1においては、傾斜板52の開口48及び上側切り欠き部50により、被処理水の浮遊物をより効率的に分離することができる。すなわち、傾斜板52の裏側を下部開口たる歩行板部材35の開口35aから、上部開口たる傾斜板52の開口48及び上側切り欠き部50に向かって上昇する被処理水の流れが発生し、その間に浮遊物が沈殿して効果的に浮遊物を分離する。なお、図4に、被処理水と浮遊物の想定される動きを示しており、実線の矢印が処理水の流れ、破線の矢印が浮遊物の沈殿の様子を示す。
【0033】
さらに、第1の実施形態における仕切構造1を詳しく説明する。
仕切構造1に設けられている複数の梁体20は、長尺状であり、その長尺方向は水平であって左右方向に向いている。そして、各梁体20は貯留槽11の壁面21と接続し、また各梁体20の深さ方向の位置は同じである。各梁体20の中央付近の上側に、支持部材22が設置され、支持部材22は梁体20を介して貯留槽11に固定されている。支持部材22は長尺状であり、その長尺の向きは主流方向に平行であり、貯留槽11の主流方向の一端側から他端側までの全長にわたって設けられている。
【0034】
また、仕切構造1の支持部材22は、図5に示されるように、本体部23と、複数のリブプレート部24を有している。
本体部23は断面がC型である2本の長尺部材23aを複数の結合部27で結合したものある。そして、本体部23を形成する2本の長尺部材23aは、平行に位置し、前記C型の開口部側を外向きの状態で固定されて、左右対称の状態で結合している。なお、結合部27は、後述するリブプレート部24とほぼ同じ位置に設けられ、図3に示されるように所定の間隔で設けられている。
リブプレート部24は板状の部材であり、図3に示されるように、主流方向、すなわち支持部材22の長手方向に所定の間隔ごとに複数設けられている。また、リブプレート部24は、図5に示されるように、本体部23の左右方向の外側に設けられ、傾斜板保持部28を有している。傾斜板保持部28は、断面L型であってL型の開口部が上向きの状態で設けられ、傾斜板52の下側側縁14と固定し、傾斜板52は支持部材22により保持し固定される。
【0035】
支持部材22は上記のように構成されているので、複雑な構造を必要とせず容易に施工することができ、また、傾斜板52を確実に固定することができる。なお、本実施形態では、支持部材22はステンレス鋼を用いているが、これに限らず他の金属であっても良く、また樹脂などの非金属であっても良い。
【0036】
傾斜板52の素材は特に限定されず、木材、塩化ビニル樹脂やアクリル樹脂等の硬質プラスチック、繊維強化プラスチック(FRP)、SUS製板等の金属板などを用いることができるが、浸水時に大きな浮力を受けることによって梁体20や支持部材22などの支持躯体の負荷を軽減できることから、水より比重が軽い素材が好ましく、更に、易施工性をも有する点で天然木材や樹脂により製造される合成木材が好ましい。特に施工性や水による腐食を防止できる点から、軽量で且つ耐食性を有する合成木材が好ましい。
【0037】
さらに、傾斜板52の素材は、繊維強化樹脂であり、発泡樹脂が好ましい。発泡樹脂の種類としては、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂であって硬質のものが好適に使用される。なお、発泡樹脂中に、圧縮強度の向上や低コスト化を図るために、炭酸カルシウム、石膏、タルク、水酸化アルミニウム、クレー等の無機充填材や、シラスバルーン、パーライト、ガラスバルーン等の軽量骨材が添加されていてもよい。
また、発泡体を補強する繊維としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維等の無機質繊維、天然繊維、合成繊維等の有機質繊維のいずれであってもよいが、強度や経済性の面からガラス繊維が適している。ガラス繊維としては、ガラスロービング、ガラスロービングクロス、ガラスマット、コンティニュアスストランドマット等の形態のものが挙げられる。この繊維は単独で使用してもよいし、二層以上積層してもよく、また、長繊維と短繊維を混ぜて使用してもよい。なお、ガラス長繊維を長手方向に引き揃えて補強繊維とした、ガラス長繊維強化硬質ウレタン発泡体(例えば、積水化学工業株式会社製、商品名「エスロンネオランバーFFU」など)を採用するのが、軽量化、耐久性および加工性の確保のために最も好ましい。
【0038】
また、傾斜板52の表面は、異物の移動性及び被処理水の整流効果の点から平滑面に形成されている。更に、傾斜板52の表面にフィルムを貼着したり或いはFRP樹脂などの樹脂を被覆するなどの手段によって、傾斜板52の表面に異物に対する抵抗が小さいオーバーコート層を設けることが、傾斜板52の表面の平滑性をより高めることができるので好ましい。
【0039】
上記した第1の実施形態における仕切構造1の梁体20は、比較的強度を有する素材、例えば、コンクリート、鉄骨、木材などの素材で構成することができるが、傾斜板52などの仕切構造材を根本的に支持するものであって浸水するものであるため、コンクリートで構成することが好ましい。
また、梁体20の長尺の方向は、左右方向に平行な方向であったが、これに限らず上下方向、左右方向、深さ方向のいずれの方向に傾斜を有しても良い。
【0040】
仕切構造1では、貯留槽11内部の点検等の際には、歩行板部材35上を歩行することができるので、容易に点検・修理ができる。
【0041】
本発明の第2の実施形態として、図6〜8に示されるような仕切構造2も採用することができる。仕切構造2の歩行板部材25の構造は、仕切構造1の歩行板部材35とは異なるものであり、また、歩行板部材25の下側に集積部材38を設けている。
【0042】
歩行板部材25は、いわゆるグレーチングと呼ばれる棒状又は板状の金属や樹脂などを格子状に結合させたものである。そして、歩行板部材25の形状は、長方形の長尺状板状である。また、歩行板部材25の格子の間は空間となっており、板面の表面と裏面は連通させる開口26を有している。本実施形態においては、歩行板部材25の開口26が下部開口となる。
また、集積部材38は歩行板部材25の下側に設けられて、歩行板部材25の開口26から沈殿した浮遊物を集めるものであり、その形状は漏斗状である。
【0043】
傾斜板47は、第1の実施形態の仕切構造1の傾斜板52と同様に、上部開口たる開口48及び上側切り欠き部50が設けられている板部材47cと、上部開口が設けられていない板部材47aとにより構成され、上面側に傾斜面49を形成する。また、板部材47cと板部材47aとが主流方向に交互に配置されている。そして、左右方向に対となる板部材が同じとなるように配置されている
【0044】
本発明の第2の実施形態における仕切構造2によっても、従来技術と同様に、被処理水の浮遊物の分離が可能であり、さらに、仕切構造2においても被処理水の浮遊物をより効率的に分離することができる。すなわち、傾斜板47の裏側を下部開口たる歩行板部材25の開口26から上部開口たる傾斜板47の開口48及び上側切り欠き部50に向かって上昇する被処理水の流れが発生することにより、その間に浮遊物が沈殿して効果的に浮遊物を分離する。また、集積部材38により浮遊物を集めることができる。
【0045】
本発明の第3の実施形態として、図9〜11に示されるような仕切構造3も採用することができる。仕切構造3は仕切構造1と同様に、傾斜板70が設けられ、傾斜板70は左右方向に並設されてV字状となっている。また、仕切構造3は仕切構造1と異なり、歩行板部材が設けられていない。
【0046】
本実施形態の仕切構造3の傾斜板70は支持部材74によって固定されている。また、支持部材74は、貯留槽11内に設けられている複数の梁73の上側に設置されている。
傾斜板70は板部材70cと板部材70aから構成される。そして、板部材70cは上部開口たる開口48及び上側切り欠き部50と、下側開口たる下側切り欠き部71が設けられている。さらに、板部材70c及び板部材70aの裏側には長尺状の枠部材68が設けられ、板部材70c及び板部材70aと結合している。そして、枠部材68が支持部材74に固定され、傾斜板70が保持されている。
板部材70cの開口48及び上側切り欠き部50は、仕切構造1の傾斜板52cとほぼ同様である。また、下側切り欠き部71は、板部材70cの下側の端部に位置しており、主流方向に長いスリット状であり、スリットの長さは板部材70cの幅よりやや短い。
【0047】
梁73は、長尺状である長尺部73aと長尺部73aを支える支持部73bから成る。長尺部73aは、左右の壁面21と結合しており、長尺方向は左右方向に平行である。支持部73bは、長尺部73aの両端付近に設けられ、傾斜状態で長尺部73aを支持している。長尺部73aの中途部は着脱できるものであり、長尺部73aは、結合部材69により一体化している。長尺部73a及び支持部73bは、H型長尺鋼が用いられる。
【0048】
上記した仕切構造1では、傾斜板に開口48と上側切り欠き部50を有するものであったが、図12に示される仕切構造5のように開口48のみ有する構造でも良く、また図13に示される仕切構造6のように上側切り欠き部50のみ有する構造でもよい。さらに、図14に示される仕切構造7のように、傾斜板の中途部に複数のスリット46を有する構造でも良い。
上記の仕切構造5,6,7においては、傾斜板の開口48、上側切り欠き部50及びスリット46が上部開口となり、裏側に上昇する被処理水の流れが発生して、浮遊物が沈殿し効果的に分離する。
さらに、開口48、上側切り欠き部50及びスリット46の大きさ・配置は上記した実施形態と異なっていても良く、また複数有していても良い。
【0049】
上記した仕切構造1,2,3,5,6,7では、傾斜板の下側に梁体20が設けられ、梁体20の上側に傾斜板に配置されている構造であったが、図15〜17に示される本発明の第4の実施形態における仕切構造8のように、傾斜板の主流方向に前後に梁体20aを設け、梁体20aに固定されている保持部78により傾斜板70を固定する構造でも良い。
【0050】
図17に示されるように、保持部78は主流方向に平行な複数の載置部78aを有し、載置部78aの配置は、傾斜板70の傾斜面49に平行となるように設けられている。そして、傾斜板70の裏側には、横梁材79が設けられて、前記載置部78aに載せられて、保持部78に固定される。
【0051】
仕切構造8では、傾斜板70が保持部78を介して梁体20aが接続するため、壁面21と接触せずに傾斜板70を固定することができる。そして、傾斜板70と壁面21との間には、上側隙間77を設けて固定され、上側隙間77が上部開口となる。また、上記した仕切構造と同様に、左右方向に傾斜板70が並設され、この1対の傾斜板70が反対方向に傾斜してV字状となり、V字の谷部では傾斜板70同士が接触せず、傾斜板70の下側は左右に離れて下側隙間76を有し、下側隙間76が下部開口となる。そして、図15に示されるように、下側隙間76の開口方向は垂直ではなく傾斜しており、より効率的に浮遊物の沈殿をさせることができる。
【0052】
上記した仕切構造1,2,3,5,6,7,8では、梁体20,20aが設けられていたものであるが、図18に示される本発明の第5の実施形態における仕切構造9のように、壁面21に固定された枠組部材55によって、傾斜板70を固定する構造でもよい。
仕切構造9の枠組部材55は、斜辺部58が傾斜板と同じ角度の傾きである直角三角形状の外枠部材56と、前記外枠部材56の変形を防止する筋交い57が設けられている。また、必要に応じて、外枠部材56と筋交い57の接合部に当て板60を設けて、変形に対する強度を高めることもできる。そして、枠組部材55と壁面21が固定され、さらに、傾斜板70は枠組部材55の斜面部58に固定されている。
仕切構造9では、貯留槽に梁体20がなくても、仕切構造を設けることができる。
【0053】
上記した仕切構造1,2,3,5,6,7,8,9では、傾斜板が深さ方向に並設されず、傾斜板が一段だけ設けられた構造であったが、図19〜図24に示される本発明の第6〜11の実施形態における仕切構造80,81,82,83,84,85のように、傾斜板が深さ方向に並設され、多段に傾斜板が配置される構造でもよい。
【0054】
図19に示される仕切構造80は、左右方向に並設されてV字状となった対の傾斜板70が、深さ方向に3段並設されている。そして、傾斜板70のV字の谷部では傾斜板70同士が接触せず、傾斜板70の下側は左右に離れて下側隙間76を有している。そして、傾斜板70と壁面21との間には、上側隙間77を設けて固定されている。
また、図20に示される仕切構造81は、左右方向に並設されてV字状となった対の傾斜板70が、深さ方向に3段並設されている。そして、傾斜板70のV字の谷部では傾斜板70同士が接触せず、傾斜板70の下側は左右に離れて下側隙間76を有している。そして、傾斜板70と壁面21との間には、上側隙間77を設けて固定されている。図20に示されるように、仕切構造81は仕切構造80とは異なり、それぞれの対の傾斜板70の下側隙間76の位置がずれており、下側隙間76の開口方向は垂直ではなく傾斜している。したがって、貯留槽の使用時に、被処理水の流れが深さ方向に向きにくく、下層19に一旦沈殿した浮遊物が、被処理水の巻き上がりによって上昇しにくい。
【0055】
図21に示される仕切構造82は、複数の傾斜板70が左右方向に並設され、前記並設された傾斜板70の傾斜方向が同じ向きである。さらに、深さ方向にも複数の傾斜板70が並設されている。深さ方向に並設されている複数の傾斜板70の傾斜の向きは、互いに反対方向である。したがって、多くの傾斜板70を設置することができるので、被処理水が深さ方向流れにくく、下層19での被処理水の巻き上がりによって浮遊物が上昇しにくい。仕切構造82では、最上段の傾斜板70の上側側縁同士の隙間77aと、傾斜板70の上側側縁と壁面21との上側隙間77が設けられ、また、最下段の傾斜板70の下側側縁同士の隙間76aと、傾斜板70の下側側縁と壁面21との下側隙間76が設けられて、貯留槽の上下層を連通している。
【0056】
図22に示される仕切構造83は、左右方向に並設されてV字状となった対の傾斜板70が、さらに左右方向に2対並設され、W字状となっている。W字状となった2対の傾斜板70が、深さ方向に3段に並設されている。
傾斜板70の山部及び壁面21との間には上側隙間77が、傾斜板70の谷部には下側隙間76が設けられている。
【0057】
さらに、図23,図24に示される仕切構造84,85は、仕切構造の上下層を連通させる開口付近に阻流体90を設けたものである。ここで阻流体とは、仕切構造の開口付近に設けられて、開口における被処理水の流れを変化させるものであり、被処理水の流れを阻害し、流れを迂回させるものである。
図23に示される仕切構造84は、図19に示される仕切構造80に阻流体90を設けたものである。阻流体90は長尺状であり、その断面は正方形である。また、阻流体90は側面を水平に対して45°傾いて配置している。
仕切構造84の阻流体90の位置は、傾斜板70の下側隙間76と、当該下側隙間76の下側の下側隙間76との間である。そして、前記下側隙間76の開口の向きは深さ方向である。
また、仕切構造85では、阻流体90は傾斜板70の下側隙間76と、当該傾斜板70の下側隙間76との間だけでなく、傾斜板70の上側隙間77と、当該傾斜板70の上側隙間77との間にも設けられている。
【0058】
仕切構造84,85が設けられた貯留槽が使用された場合には、阻流体90により、当該下側隙間76の一方から他方への流れを阻害して、流れを迂回させる。そして、貯留槽の使用時に、被処理水の流れが深さ方向に向きにくく、下層19に一旦沈殿した浮遊物が、被処理水の巻き上がりによって上昇しにくい。
【0059】
阻流体の形状は、阻流体90のように断面が正方形でなくても良く、図25(b)に示される阻流体91のように断面が菱形でもよく、図25(c)に示される阻流体92のように断面が鈍角三角形で鈍角を上に向けていてもよく、図25(d)に示される阻流体93のように断面がL字形であって直角部分を上に向け、いわゆる「へ」の字状でもよく、図25(e)に示される阻流体94のように、阻流体90の下側に切り欠きを有し、開いた傘のような形状のような断面であってもよい。そして、阻流体90,91は、上側が傾斜して、浮遊物が堆積しないことが望ましい。
【0060】
また、貯留槽の上流側流入口61付近に多数の通孔を有する整流板を設け、被処理水の流れを整流して、貯留槽内で乱流が生じることを防止する仕切構造とすることもできる。
【0061】
【発明の効果】
本発明の仕切構造は、上述の通り構成されているので、被処理水に混入する浮遊物の沈殿をより効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態における仕切構造を拡大した斜視図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態における仕切構造の上側から見た正面図である。
【図3】 図2におけるA−A面での断面図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態における仕切構造の横断面図である。
【図5】 本発明の第1の実施形態における支持部材の一部を示した斜視図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態における仕切構造の上側から見た正面図である。
【図7】 図6におけるA−A面での断面図である。
【図8】 本発明の第2の実施形態における仕切構造の横断面図である。
【図9】 本発明の第3の実施形態における仕切構造の上側から見た正面図である。
【図10】 図9におけるA−A面での断面図である。
【図11】 本発明の第3の実施形態における仕切構造の横断面図である。
【図12】 本発明の第1の実施形態における仕切構造の変形例の横断面図である。
【図13】 本発明の第1の実施形態における仕切構造の変形例の横断面図である。
【図14】 本発明の第1の実施形態における仕切構造の変形例の横断面図である。
【図15】 本発明の第4の実施形態における仕切構造の横断面図である。
【図16】 (a)は本発明の第4の実施形態における仕切構造の上側から見た正面図である。(b)は、図16(a)におけるA−A面での断面図である。
【図17】 本発明の第4の実施形態における仕切構造の斜視図である。
【図18】 本発明の第5の実施形態における仕切構造の横断面図である。
【図19】 本発明の第6の実施形態における仕切構造の横断面図である。
【図20】 本発明の第7の実施形態における仕切構造の横断面図である。
【図21】 本発明の第8の実施形態における仕切構造の横断面図である。
【図22】 本発明の第9の実施形態における仕切構造の横断面図である。
【図23】 本発明の仕切構造の参考例の横断面図である。
【図24】 本発明の仕切構造の参考例の横断面図である。
【図25】 本発明の阻流体の断面図である。
【図26】 従来技術における貯留槽の斜視図である。
【図27】 従来技術における貯留槽の斜視図である。
【符号の説明】
1,2,3,5,6,7,8,9 仕切構造
11 貯留槽
47,52,70 傾斜板
26,35a 開口
48 開口
50 上側切り欠き部
61 上流側流入口
62 下流側排出口
71 下側切り欠き部
77 上側隙間
80,81,82,83,84,85 仕切構造
90,91,92,93,94 阻流体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a storage tank provided accompanying a water treatment facility.
[0002]
[Prior art]
A water treatment facility such as a sewage treatment facility is a facility that purifies treated water such as sewage collected through a water channel. Some of these water treatment facilities have a storage tank attached upstream.
This storage tank is a large-capacity tank exceeding a depth of 10 m, and has a structure in which treated water flowing into the storage tank from the upstream water channel flows out from the downstream water channel toward the water treatment facility. ing.
[0003]
This storage tank has a function as a sedimentation tank that precipitates and separates floating substances such as fallen leaves and sand mixed in the water to be treated. In addition, it plays a role as a buffer tank for preventing a large amount of treated water from flowing into a water treatment facility at a time due to heavy rain. Furthermore, the stored rainwater can also be used for disaster prevention and the like, and has a function as an emergency water storage tank.
As described above, storage tanks that serve multiple purposes are often attached to water treatment facilities in recent years.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In such a storage tank, it is expected to further increase the ability to precipitate suspended matters mixed in the water to be treated. In other words, it is necessary to prevent the problem that the fallen leaves, sand, etc. once settled are floated again by the water to be treated flowing from the upstream inlet and flow out from the downstream water channel to the water treatment facility.
And the
[0005]
The
[0006]
In the
In addition, suspended matters in the water to be treated settle while flowing in the
The
[0007]
Then, it has been desired to more efficiently precipitate the suspended matter in the storage tank and reduce the amount of suspended matter in the water to be treated flowing out to the
[0008]
Then, this invention makes it a subject to provide the partition structure of the storage tank which can settle the floating substance mixed in to-be-processed water more, and can reduce the quantity of the floating substance of to-be-processed water.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
And claim 1 for achieving the above-mentioned purpose is as follows. A storage tank partitioning structure for partitioning a storage tank provided between an upstream water channel and a downstream water channel into upper and lower layers so as to allow passage of foreign matter floating in the water to be treated, the depth of the storage tank Provided with a pair of inclined plates provided in the middle of the direction, the inclined plate having an inclined surface inclined with respect to the water surface on the upper surface side, and the inclined surfaces of the pair of inclined plates are inclined in the opposite direction. The lower opening of the inclined plate is provided with a lower opening that allows the upper layer and the lower layer to communicate with each other. The lower opening is located in the V-shaped valley, and the upper layer and the lower layer are disposed on the upper side of the inclined plate. An opening for communication is provided, the opening is formed above the center of the inclined surface, and an upper notch for generating a flow of water to be treated from below the inclined plate is formed at the upper end of the inclined plate. It is the partition structure of the storage tank characterized by this.
[0010]
According to the first aspect of the present invention, the inclined plate provided in the intermediate portion in the depth direction of the storage tank includes a lower opening that allows the upper layer and the lower layer to communicate with the lower side of the inclined plate, and the upper side of the inclined plate. Has an upper opening that connects the upper and lower layers, so that the water to be treated reaches from the lower opening to the lower layer, and the suspended matter in the treated water settles again when returning from the upper opening to the upper layer. Thus, the floating substance can be separated.
[0012]
Also, Since the inclined surfaces of the pair of inclined plates are inclined in the opposite direction and arranged in a V shape, and the lower opening is located in the V-shaped valley, suspended matter stays on the inclined plate. There is no. Moreover, since the said clearance gap can be made into a lower opening by providing a clearance gap in the part of the trough part of a pair of inclined board, construction is easy.
[0013]
[0014]
[0015]
Also The upper opening or the lower opening of one of the plurality of inclined plates arranged in parallel in the depth direction and the upper opening or the lower opening of the inclined plate disposed adjacent to the lower side of the inclined plate are vertically opposed to each other. A barrier fluid is provided between the opposing openings. Good .
[0016]
This invention According to the above, the upper opening or the lower opening of one of the plurality of inclined plates arranged in parallel in the depth direction and the upper opening or the lower opening of the inclined plate arranged adjacent to the lower side of the inclined plate are vertically moved. Since the barrier fluid is provided between the opposed openings, the flow of the water to be treated in the opening is less likely to flow, and the suspended matter is likely to settle.
[0017]
[0018]
[0019]
Claim 4 The invention according to
[0020]
Claim 4 According to the invention described in the above, since the plurality of inclined plates having a predetermined depth are inclined in the same direction, a large number of inclined plates can be installed, and sedimentation of suspended matter is efficiently performed. It can be carried out.
[0021]
[0022]
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, specific examples of the present invention will be described. FIG. 1 is an enlarged perspective view of the partition structure according to the first embodiment of the present invention. FIG. 2 is a front view of the partition structure according to the first embodiment of the present invention as viewed from above. FIG. 3 is a cross-sectional view taken along plane AA in FIG. FIG. 4 is a cross-sectional view of the partition structure in the first embodiment of the present invention. FIG. 5 is a perspective view showing a part of the support member in the first embodiment of the present invention. FIG. 6 is a front view of the partition structure according to the second embodiment of the present invention as viewed from above. FIG. 7 is a cross-sectional view taken along plane AA in FIG. FIG. 8 is a cross-sectional view of the partition structure in the second embodiment of the present invention. FIG. 9 is a front view of the partition structure according to the third embodiment of the present invention as viewed from above. 10 is a cross-sectional view taken along plane AA in FIG. FIG. 11 is a cross-sectional view of the partition structure in the third embodiment of the present invention. 12-14 is a cross-sectional view of the modification of the partition structure in the 1st Embodiment of this invention. FIG. 15 is a cross-sectional view of the partition structure in the fourth embodiment of the present invention. Fig.16 (a) is the front view seen from the upper side of the partition structure in the 4th Embodiment of this invention. FIG.16 (b) is sectional drawing in the AA surface in Fig.16 (a). FIG. 17 is a perspective view of the partition structure in the fourth embodiment of the present invention. FIG. 18 is a cross-sectional view of the partition structure in the fifth embodiment of the present invention. FIG. 19 is a cross-sectional view of the partition structure in the sixth embodiment of the present invention. FIG. 20 is a cross-sectional view of the partition structure in the seventh embodiment of the present invention. FIG. 21 is a cross-sectional view of the partition structure in the eighth embodiment of the present invention. FIG. 22 is a cross-sectional view of the partition structure according to the ninth embodiment of the present invention. FIG. 23 is a cross-sectional view of the partition structure in the tenth embodiment of the present invention. FIG. 24 is a cross-sectional view of the partition structure in the eleventh embodiment of the present invention. FIG. 25 is a cross-sectional view of the blocking fluid of the present invention.
[0024]
The
That is, the
In the present application, the direction from the
[0025]
The
FIG. 1 is a partially enlarged view of a storage
The
[0026]
The
Further, as shown in FIG. 2, the
[0027]
Also, as shown in FIG. 4, a
And the
[0028]
The shape of the
[0029]
The walking
[0030]
The
[0031]
And if the
That is, it flows in from the
[0032]
Furthermore, in the
[0033]
Furthermore, the
The plurality of
[0034]
Further, the
The
The
[0035]
Since the
[0036]
The material of the
[0037]
Furthermore, the material of the
The fiber for reinforcing the foam may be any of inorganic fibers such as glass fibers, carbon fibers and metal fibers, and organic fibers such as natural fibers and synthetic fibers. Glass fiber is suitable. Examples of the glass fiber include glass roving, glass roving cloth, glass mat, and continuous strand mat. These fibers may be used alone, or two or more layers may be laminated, or long fibers and short fibers may be mixed and used. It should be noted that a long glass fiber reinforced rigid urethane foam (for example, manufactured by Sekisui Chemical Co., Ltd., trade name “Eslon Neo Lumber FFU”, etc.) that uses long glass fibers in the longitudinal direction as reinforcing fibers is adopted. It is most preferable for reducing the weight, durability and processability.
[0038]
Further, the surface of the
[0039]
The
Moreover, although the elongate direction of the
[0040]
In the
[0041]
As the second embodiment of the present invention, a
[0042]
The walking
Moreover, the accumulation |
[0043]
Like the
[0044]
The
[0045]
As the third embodiment of the present invention, a
[0046]
The
The
The
[0047]
The
[0048]
In the
In the
Furthermore, the size and arrangement of the
[0049]
In the
[0050]
As shown in FIG. 17, the holding
[0051]
In the
[0052]
In the
The
In the
[0053]
In the
[0054]
In the
In the
[0055]
In the
[0056]
In the
An
[0057]
Further, the
A
The position of the blocking
Further, in the
[0058]
When the storage tank provided with the
[0059]
The shape of the blocking fluid may not be square as in the blocking
[0060]
Further, a flow regulating plate having a large number of through holes is provided in the vicinity of the
[0061]
【The invention's effect】
Since the partition structure of the present invention is configured as described above, it is possible to more efficiently precipitate suspended matters mixed in the water to be treated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an enlarged perspective view of a partition structure according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view of the partition structure according to the first embodiment as viewed from above.
3 is a cross-sectional view taken along plane AA in FIG.
FIG. 4 is a cross-sectional view of the partition structure in the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a perspective view showing a part of the support member in the first embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a front view of the partition structure according to the second embodiment of the present invention as viewed from the upper side.
7 is a cross-sectional view taken along plane AA in FIG.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a partition structure in a second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a front view of the partition structure according to the third embodiment of the present invention as viewed from above.
10 is a cross-sectional view taken along plane AA in FIG.
FIG. 11 is a cross-sectional view of a partition structure in a third embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a cross-sectional view of a modified example of the partition structure in the first embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a cross-sectional view of a modified example of the partition structure in the first embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a cross-sectional view of a modified example of the partition structure in the first embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a cross-sectional view of a partition structure in a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 16A is a front view of a partition structure according to a fourth embodiment of the present invention as viewed from above. (B) is sectional drawing in the AA surface in Fig.16 (a).
FIG. 17 is a perspective view of a partition structure according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 18 is a cross-sectional view of a partition structure in a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 19 is a cross-sectional view of a partition structure in a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 20 is a cross-sectional view of a partition structure in a seventh embodiment of the present invention.
FIG. 21 is a cross-sectional view of a partition structure in an eighth embodiment of the present invention.
FIG. 22 is a cross-sectional view of a partition structure in a ninth embodiment of the present invention.
FIG. 23 shows the present invention. Work of Cut structure Reference example It is a cross-sectional view.
FIG. 24 shows the present invention. Work of Cut structure Reference example It is a cross-sectional view.
FIG. 25 is a cross-sectional view of the blocking fluid of the present invention.
FIG. 26 is a perspective view of a storage tank in the prior art.
FIG. 27 is a perspective view of a storage tank in the prior art.
[Explanation of symbols]
1, 2, 3, 5, 6, 7, 8, 9 Partition structure
11 Reservoir
47, 52, 70 Inclined plate
26,35a opening
48 opening
50 Upper notch
61 Upstream inlet
62 Downstream outlet
71 Lower notch
77 Upper clearance
80, 81, 82, 83, 84, 85 Partition structure
90, 91, 92, 93, 94 Blocking fluid
Claims (5)
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