JP4266539B2 - 超音波検出方法、超音波検出装置及び超音波診断装置 - Google Patents

超音波検出方法、超音波検出装置及び超音波診断装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検体中を伝搬する超音波等の動的変化を検出する方法及び装置に関する。さらに、本発明は、そのような超音波検出装置を備える超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
いわゆる超音波エコー観察等を行う超音波診断装置は、超音波センサ部(探触子)に、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)に代表される圧電材料を用いるのが一般的である。
図18は、従来の探触子の構造を模式的に示す図である。図18の(A)は全体の斜視図、図18の(B)は配列振動子を拡大して示す斜視図である。
図18の(A)に示すように、探触子301は、全体として薄い箱型をしており、細長い長方形状の探触面302を有する。探触面302を人体に当てて超音波を送信し、人体の奥部から返ってくる超音波エコーを受信する。探触子301の上側には、超音波送受信信号を伝えるケーブル307が接続されている。
【0003】
探触面302内には、超音波の発振子と受振子を兼ねる、櫛状の配列振動子303が収められている。図18の(B)に示すように、配列振動子303は、薄い(例えば、厚さ0.2〜0.3mm)PZTの帯状板に、多数のスリット306(例えば、幅0.1mm)を入れて櫛の歯状の個別振動子305(例えば、幅0.2mm、長さ20mm)を多数(例えば、256個)配列したものである。
【0004】
各個別振動子305には電極が形成されており、信号線が接続されている。また、配列振動子303の表面(図の下側)には、ゴムを含む樹脂系材料によって構成される音響レンズ層や整合層が貼られており、裏面側にはバッキング材が貼られている。音響レンズ層は送信する超音波の集束性を良くする。整合層は、超音波の送信効率を高める。バッキング材は、振動子を保持する機能を有するとともに、振動子の振動を早く終了させる。
なお、このような超音波探触子及び超音波診断装置については、東洋出版「超音波観察法・診断法」や、医歯薬出版「基礎超音波医学」に詳しく説明されている。
【0005】
ところで、超音波診断分野では、被検者のより詳細な体内情報を取得するために、3次元データの収集が望まれている。それを実現するために、超音波検出素子(超音波センサ)を2次元アレイ化することが求められている。しかし、上記のPZTにおいては、現状以上の微細化と素子集積は、次のような理由により困難である。すなわち、PZT材料(セラミックス)の加工技術が限界に近くなっており、これ以上の微細化は加工歩留まりの極端な低下につながる。また、配線数が増大し、配線の電気的インピーダンスが増大する。さらに、各素子(個別振動子)間のクロストークが増大する。そのため、PZTを用いた2次元アレイ探触子の実現は、現状では困難と考えらている。
【0006】
ULTRASONIC IMAGING 20, 1-15 (1998)には、Duke大学のE.D. LIGHTらによる「Progress in Two-Dimensional Arrays for Real-Time Volumetric Imaging 」と題する文が掲載されている。この文献において、PZT超音波センサの2次元アレイを有する探触子が開示されている。しかし、同時に次のようにも述べられている。「同様の質の画像を得るためには、2次元アレイのエレメント数は128×128=16,384が必要である。しかし、そのような多数のRFチャンネルを作ることは、複雑かつコストがかかるので、近い将来には望み薄であろう。また、かくも多数のエレメントを密に結線することは非常に困難である。」(第2頁、第14〜18行)
【0007】
一方、PZTのような圧電材料を用いない超音波センサとして、光ファイバーを利用したセンサも用いられている。このような光ファイバー超音波センサは、電磁界の影響が大きい場所や、狭小な部位での計測に適している。
【0008】
J. Acoust. Soc. Am. 93(2), February 1993, p.1182-1191 には、Patrick J. Phillips らによる「Optical transducer for reception of ultrasonic waves」と題する論文が掲載されている。この文献において、光の全反射界面近傍の近接場光(エバネセント光)の強度が該近接場に物体が存在することにより変化することを利用した超音波−光トランスジューサが提案されている。また、同文献中には、全反射界面上で光ビームのスポットを走査することにより1次元の超音波音圧分布を求めることも開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、Phillipsらの文献には、ビーム走査を行うことなく、医用画像診断装置に求められるリアルタイム性のある2次元の超音波音圧分布検出を実行する方法については、なんら具体的な開示はない。
【0010】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされた。本発明の目的は、3次元超音波データのリアルタイム収集に適した超音波検出方法及び超音波検出装置、並びに超音波診断装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る超音波検出方法は、第1の光学層と第2の光学層とがその間に所定の長さを有するギャップを形成するように配列された超音波−光トランスジューサに、ギャップの長さよりも長い波長を有する光を第1の光学層側から入射させ、第1の光学層とギャップとの界面において光を全反射させて反射光を得るステップ(a)と、超音波−光トランスジューサに第2の光学層側から超音波を印加して、第2の光学層を弾性変形させることにより第1の光学層からギャップを介して第2の光学層に漏れ出す光の強度を変化させるステップ(b)と、第1の光学層からギャップを介して第2の光学層に漏れ出す光の強度の変化に応じて変化する反射光の強度分布を2次元的に検出するステップ(c)と、ステップ(c)において検出された反射光の強度分布に基づいて、第2の光学層に印加された超音波の音圧分布を2次元的に求めるステップ(d)と、ギャップの長さを、超音波の音圧強度に応じて変化させるステップ(e)とを具備し、超音波が被検体内部からの超音波反射エコーであり、ステップ(e)が、被検体内のエコー源の深さに対応してギャップの長さを変化させることを含む
【0012】
また、本発明に係る超音波検出装置は、第1の光学層と第2の光学層とがその間に所定の長さを有するギャップを形成するように配列された超音波−光トランスジューサであって、第2の光学層側から超音波が印加されることにより第2の光学層が弾性変形すると共にギャップの長さが変化する、超音波−光トランスジューサと、第1の光学層とギャップとの界面において光を全反射させるように、ギャップの長さよりも長い波長を有する光を第1の光学層側から入射させる手段と、第1の光学層からギャップを介して第2の光学層に漏れ出す光の強度の変化に応じて変化する反射光の強度分布を2次元的に検出する検出手段と、検出手段によって検出された反射光の強度分布に基づいて、第2の光学層に印加された超音波の音圧分布を2次元的に求める信号処理手段と、ギャップの長さを、超音波の音圧強度に応じて変化させる調節手段とを具備し、超音波が被検体内部からの超音波反射エコーであり、調節手段が、被検体内のエコー源の深さに応じてギャップの長さを変化させる
【0013】
さらに、本発明に係る超音波診断装置は、被検体に超音波を送信する送信部と、上記の超音波検出装置と、該超音波検出装置によって求められた超音波の音圧分布を表す検出信号に基づいて画像を表示する表示部とを具備する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る超音波検出装置の構成を模式的に示している。
【0015】
図1の左端には、レーザ1が示されている。このレーザ1は、例えばHeNeレーザ(波長λ=632.8nm)である。レーザ1は、図1の右方に向けてレーザ光L1を発する。レーザ1の出力側には、ビームスプリッタとして働くハーフミラー3が、レーザ光1の光路に対して斜めに配置されている。レーザ光L1はハーフミラー3に入射し、該ハーフミラー3を透過する光L3と、反射して図1の下方に向かう光L2に分割される。反射された光L2は、PD(フォトダイオード)5に入射する。PD5の検出した光L2の強度信号は、差動増幅器33の反転入力に与えられる。
【0016】
ハーフミラー3を透過した光L3は、2個のレンズ7a及び7bからなるビームエキスパンダー7に入射する。ビームエキスパンダー7は、例えばビーム径3mmのレーザ光をビーム径30mm程度に拡大する。ビーム径が拡大されたレーザ光をレーザ光L4とする。レーザ光L4は、三角プリズム13の左側の斜面に入射する。
【0017】
本実施形態における超音波−光トランスジューサ11は、三角プリズム13と、スペーサ15と、オプティカルフラット17と、音響整合層19とを備えている。三角プリズム13は、二等辺三角形を底面とする三角柱の形状をしており、例えば、光学ガラスから成っている。図1において、三角プリズム13は、図中下側の側面(以下、「三角プリズムの主面」、又は、「第1光学界面」という。)をオプティカルフラット17に向けている。三角プリズム13において、超音波の検出に用いるレーザ光L4が左側の斜面から入射して屈折し(L5)、三角プリズムの主面S1で全反射し(L6)、三角プリズム13の右側の斜面から屈折して三角プリズム外に出て行く(L8)。三角プリズム13の主面S1を形成している光学ガラス層が、第1光学層を構成している。三角プリズム13の主面S1は表面粗さλ/10以下のきわめて平面度の高い面となっている。
【0018】
三角プリズム13の主面S1の両端にはスペーサ15が配置されている。スペーサ15は、例えばアルミニウム(Al)を厚さ30nmに蒸着して形成したものである。このスペーサ15により、三角プリズム13とオプティカルフラット17間のギャップ14の長さが決定される。ギャップ14は、例えば、空気で満たされている。
【0019】
ギャップ14及びスペーサ15の下側には、オプティカルフラット(第2光学層)17が配置されている。オプティカルフラット17は、例えば、光学ガラスからなるフラットな板である。オプティカルフラット17において、三角プリズム側の面(図1の上側)S2は、面粗さが上記の三角プリズムの主面S1と同じくλ/10と、きわめて平面度の高い面である。また、オプティカルフラット17の厚さ(例えば、1mm)もきわめて均一である。
【0020】
オプティカルフラット17において、プリズムの反対側の面には、音響整合層19が設けられている。音響整合層19は、例えば、樹脂材料からなり、厚さ0.1〜0.2mmを有している。
音響整合層19において、オプティカルフラットの反対側の面は(図1の下側)、被検体(例えば、人体表面)21に接している。被検体21中を伝搬する超音波23は、音響整合層19を介してオプティカルフラット17に印加される。
【0021】
図2は、図1に示すような超音波検出装置に含まれる超音波−光トランスジューサの主要部を模式的に示している。図2の上側から下側に向かって、三角プリズム(第1光学層)13と、ギャップ14と、オプティカルフラット(第2光学層)17と、音響整合層19と、被検体21とが、順に示されている。
【0022】
このトランスジューサには、光L5が、第1光学界面S1に第1光学層13とギャップ14との臨界角以上の角度で入射し、全反射する(反射光L6)。しかし、第1光学界面S1の下には、エバネセント場が生じ近接場光(エバネセント光)L7が出ている。この近接場光L7は、界面S1から少し離れると著しく減衰する。しかしながら、ギャップ14の長さDが光の波長λよりも小さい場合には、相当の強さの近接場光L7がオプティカルフラット17に漏れ出す。例えば、光の波長が632.8nmで、ギャップ14の長さがλの5%程度の場合、θ=70°で光L5を入射すると、漏れ出す近接場光L7の強度は、光L5の80%程度となる。反射光L6の強度は、漏れ出す近接場光L7の強度の分だけ、入射光L5の強度より小さくなる。したがって、入射光L5と反射光L6の強度を検出してその差を求めることにより、近接場光L7の強度を計測できる。
【0023】
被検体21中を伝搬する超音波23は、整合層19を介してオプティカルフラット17に印加される。整合層19の音響インピーダンスZ3は、被検体21の音響インピーダンスZOBJより大きく、第2光学層の音響インピーダンスZ2よりは小さく、仮に1層で実現すると、次式を満足することが望ましい。
【数1】
Figure 0004266539
このような関係を満たす整合層19を設けることによって、超音波23がオプティカルフラット17へ入射しやすくなる。オプティカルフラット17は、印加された超音波によって超音波音圧を受け、振動する。この振動に応じて、オプティカルフラット17の三角プリズム13側の面(図2の上面)S2が動き、ギャップ14の長さDは、場所によって動的に変化する。
【0024】
近接場光L7の強度は、ギャップ14の長さDによって変化する。したがって、近接場光L7の強度の界面S1のある範囲における2次元的分布を計測できれば、被検体21内を伝搬する超音波23の音圧分布を検出できる。
【0025】
ここで、各光学層の光学特性の例を次に述べる。
第1光学層13:光学ガラス(BK7)、屈折率N1=約1.5、音響インピーダンスZ1=15.44×106kg・m-2・s-1
ギャップ14:空気、屈折率NGAP=1.0、音響インピーダンスZGAP=415kg・m-2・s-1
第2光学層17:光学ガラス(BK7)、屈折率N2=約1.5、音響インピーダンスZ2=15.44×106kg・m-2・s-1
音響整合層19:樹脂、音響インピーダンス(1層として)Z3=約4.74×106kg・m-2・s-1
被検体21:人体、音響インピーダンスZOBJ=1.5×106kg・m-2・s-1
【0026】
ここで、近接場光を利用する超音波トランスジューサとして必要あるいは望ましい特性は、以下の通りである。
▲1▼ N1>NGAPで両者の差は大きいほどよい。
第1光学層13とギャップ14の界面S1で全反射が起こるための条件である。差が大きいほどよいのは、エバネッセント光が境界面近傍で急速に変化するためである。
▲2▼ N1≒N2
第1光学界面S1下のギャップ14に生じている近接場光L17が、第2光学層17に漏れ出すための条件である。ギャップの長さが0のときは、第1光学層から第2光学層へ光は全透過する。
▲3▼ Z2≫ZGAP
第2光学層17の振動に応じてギャップ14の長さDが変化しやすいための条件である。
▲4▼
【数2】
Figure 0004266539
被検体の超音波が、音響整合層、オプティカルフラットに反射せずに入射しやすくなるための条件である。
【0027】
図3は、図1に示す超音波検出装置のトランスジューサに含まれる第1光学界面における入射光の偏波面を模式的に示す図である。
図3には、第1光学層13、第1光学界面S1、ギャップ14が示されている。入射光L5は、第1光学界面S1に入射し、反射する(反射光L6)。第1光学界面S1のギャップ14側には、近接場光L7が漏れ出している。ここで、本発明の目的をよりよく達成するために、入射光L5は、光の振動方向がギャップの厚み変化の方向と一致するような偏波面を有し、ギャップの長さ変化による光強度変化がS偏波より大きいP偏波であることが好ましい。
【0028】
このために、直線偏光のレーザを光源に用いたり、円偏光などの直線偏光以外のレーザ光を偏光子により偏波面を制御することにより、超音波の検出に用いる光の偏波面が入射面に平行(P偏波)になるよう調整することが好ましい。
【0029】
再び図1を参照すると、三角プリズム13から出た光L8は図の右方に進んでPDアレイ31に入射する。PDアレイ31は、多数の小形のPDが行列状に並べられたものである。このPDアレイ31において光L8の強度分布が計測される。
【0030】
各PDが検出した強度の電気信号は、差動増幅器33に入力される。この差動増幅器33は、光源のドリフトなどの変動をキャンセルするためのもので、1個のPDに対して1個設けられている。差動増幅器33には、レーザ1の出力側のハーフミラー3の反射光L2を検出しているPD5からも、トランスジューサ11に入射する光L3の強度に関する電気信号が入力される。PD5により光源(レーザ1)の変動を検出しておき、各差動増幅器33によって、上述の入射強度とレーザ1の変動値との差をとる。この差動増幅器33の出力信号は、近接場光の強度に対応し、言い換えれば、三角プリズム13とオプティカルフラット17との間のギャップ長に対応する。従って、この信号を適切に処理することにより、オプティカルフラットに加わる超音波の音圧分布を検出できる。
【0031】
次に、本発明の第2の実施形態に係る超音波検出装置について、図4及び図5を参照しながら説明する。
図4は、本実施形態に係る超音波検出装置の構成を模式的に示す系統図である。この超音波検出装置は、以下の点について、図1の超音波検出装置と異なっている。
(1)光源がパルスレーザ55であり、電源51とレーザ55の間に可変遅延回路53が挿入されている。
(2)光検出用のエリアセンサがCCD撮像素子(カメラ)57であり、同カメラ57は時分割で各画素の受けた強度情報を読み出し、その電気信号は差動増幅器59に入力される。
【0032】
ここで、この超音波検出装置の動作を説明する。図5は、図4に示す超音波検出装置の動作タイミングを表すタイミングチャートである。
図5の最上段は、送信される超音波の出力タイミングを示している。この例では、61、62、63で示す3回の超音波送信を行っている。1回目の超音波送信と2回目の超音波送信の間隔はTPR1であり、2回目の超音波送信と3回目の超音波送信の間隔はTPR2である。TPR1<TPR2としたのは、画像をとっている部分の深度が1回目より2回目の方が深く、超音波送信後、エコーを得るまでの時間が深度に応じて長い(TD1<TD2)ためである。
【0033】
図5の2段目は、パルスレーザの点燈タイミングを示している。1回目の超音波送信61から遅延時間TD1だけ遅れて短時間点燈64を行う。2回目は、超音波送信62から遅延時間TD2だけ遅れて短時間点燈65を行う。TD1<TD2としているのは、2回目は1回目よりも被検体の深い部分からの超音波反射エコーを検出するためである。ここで、1回目の点燈64で身体の表面から80mmの深さの断面を狙い、2回目の点燈65で、1回目の点燈64による断面より1mm深い断面(身体の表面より81mm)を狙うものとする。また、超音波の伝搬方向のスライス厚を0.5mmとし、体内での超音波の伝搬速度を1600m/sとすると、TD1、TD2、点燈時間TONは以下となる。
D1=(2×0.08)/1600=100μs
D2−TD1=(2×0.001)/1600=1.25μs
ON=(2×0.5×10-3)/1600=625ns
図5の3段目は、CCDの画像読み出しタイミングを示している。レーザ点燈64、65から、それぞれ読み出し時間TRをかけて画像を読み出す。
【0034】
このように、レーザをパルス駆動し、超音波強度に依存した全反射光がエリアセンサに入射する時間帯を限定することにより、被検体の特定深さから反射された超音波を光によって検出することができる。この場合、超音波トランスジューサに入射する光源の点燈は、被検体内の任意深さの情報を収集するのに適当な時間だけ、超音波の送信から遅らせて動作させる。
【0035】
次に、本発明の第3の実施形態に係る超音波検出装置について説明する。図6は、本発明の第3の実施形態に係る超音波検出装置の全体構成を模式的に示す系統図である。この超音波検出装置においては、エリアセンサにシャッタを設けることにより、超音波強度に依存した全反射光がエリアセンサに入射する時間帯を限定している。
【0036】
図6において、レーザ71は、連続して発振している。レーザ71とビームエキスパンダー7の間に置かれたシャッタ77は、光源(レーザ71)の外部から入射光の点滅を制御する。シャッタ77は、可変遅延回路73及びシャッタ駆動回路75により駆動される。このように、シャッタでタイミング調整する方法は、メカ動作で入射光を点滅させるので、動作速度を高速化できないという欠点はあるが、高価なパルスレーザを使用しないので、コストダウンできるという利点がある。
【0037】
次に、本発明の第4の実施形態に係る超音波検出装置について説明する。図7は、本発明の第4の実施形態に係る超音波検出装置の全体構成を模式的に示す系統図である。
図7において、この超音波検出装置は、超音波−光トランスジューサ11とCCD撮像素子57との間にシャッタ79を有しており、このシャッタによってCCD57への入射光のタイミングが制御される。シャッタ79は、可変遅延回路73及びシャッタ駆動回路75により駆動される。シャッタ79は、外付けのメカシャッタでもよいし、CCD撮像素子内蔵の電子シャッタでもよい。このように受光側にシャッタを置くと、メカシャッタの場合には動作速度を高速化できないという欠点はあるが、高価なパルスレーザを使用しないので、コストダウンできるという利点がある。
【0038】
次に、本発明の第5の実施形態に係る超音波検出装置について説明する。図8は、本発明の第5の実施形態に係る超音波検出装置の全体構成を模式的に示す系統図である。
この超音波検出装置は、複数の超音波−光トランスジューサ84、85を用いて、超音波検出領域88のそれぞれの位置における音圧分布を測定するものである。各トランスジューサ84、85には、1台のレーザ81から複数のミラー82、83を介して光がそれぞれ送られる。複数のトランスジューサ84、85からの出力光は、複数の受光素子86、87にそれぞれ送られる。
【0039】
本実施形態によれば、例えば、図1に示すPDアレイにおけるように、トランスジューサから出射した光を、さらに分割して受光する必要がないので、各受光素子において十分な強度を確保でき、S/Nを向上できる。また、ギャップの長さも、例えば、図1に示すような面一括露光型(超音波検出領域全体にわたって1枚のオプティカルフラットを用いるもの)に比べて均一に調整しやすく、複数の受光素子間の感度のバラツキを少なくできるという利点がある。
【0040】
次に、本発明の第6の実施形態に係る超音波検出装置について、図9及び図10を参照しながら説明する。
図9は、本発明の第6の実施形態に係る超音波検出装置の全体構成を模式的に示す系統図である。図9において、超音波一光トランスジューサ92が1次元アレイに配置されている。即ち、この超音波検出装置においては、多数(例えば、128台)のレーザ光源91と、トランスジューサ92と、PD95と、差動増幅器96とをそれぞれ並列に配置して、それぞれ独立、且つ、並列に測定を行う。
【0041】
複数のトランスジューサ92を含むアレイは、駆動装置93によって図中の矢印102の方向に走査される。この走査により、測定領域94の2次元測定が行われる。一方、測定領域94には、超音波送信部98から超音波が送信される。超音波送信部98は、コントローラ100に制御される駆動回路99によって駆動される。
【0042】
複数のトランスジューサ92からの光信号は、複数のPD95で電気信号にそれぞれ変換された後に、複数の差動増幅器96でそれぞれ差動増幅され、データ取り込み回路97に送られる。データ取り込み回路97に取り込まれたデータは、コントローラ100に送られて画像化処理され、CRT(表示装置)101に表示される。
【0043】
ここで、この超音波検出装置の動作について説明する。
図10は、図9に示す超音波検出装置の動作タイミングを表すタイミングチャートである。図10の最上段は、超音波送信部98が送信する超音波パルスを示す。この例では、103、104、105、106で示す4回の超音波パルスを送信している。各パルスは、等間隔で出力されている。
図10の2段目は、トランスジューサ92の出力を示す。超音波送信部98の超音波パルス出力から所定の時間遅延して、107、108、109、110で示す4回の光信号が、PD95により検出される。
【0044】
図10の3段目は、PD95から出力された検出信号の取り込みタイミングを示す。即ち、トランスジューサ92から出力される光信号に対応して、111、112、113、114の4回、検出信号がデータ取り込み回路97に取り込まれる。
【0045】
図10の4段目は、トランジューサ92のアレイを駆動させる駆動装置93の動作タイミングを示す。PD95からの検出信号の取り込みが終了するごとに、駆動装置93は、115、116、117、118の4回、所定の距離だけ矢印102方向にトランスジューサ92のアレイを移動させる。移動が完了すると、超音波送信部98から次のパルスが出力される。
【0046】
この超音波検出装置の特長は、超音波−光トランスジューサを1次元アレイに配置し、該1次元アレイを機械的に走査することにより2次元の超音波分布を計測していることである。一般に、2次元に三角プリズムを配置し、外部から光を三角プリズムに入射させることは、光の入射方向に沿って隣接する三角プリズムに光ビームが重なるために難しい。また、先に述べたように、面一括露光型のトランスジューサでは、ギャップの長さを均一にすることが難しく、複数の受光素子間の感度のバラツキが生じる。これに対して、複数の三角プリズムを1次元に配置し、他の一軸方向は機械的に走査すると、2次元的に三角プリズムを配置した場合の不都合は解決される。また、面一括露光で問題となっていたギャップの長さのバラツキによる受光素子間の感度ムラは、個別素子を用いているので調整可能となる。
【0047】
次に、本発明の第7の実施形態に係る超音波検出装置について説明する。図11は、本実施形態に係る超音波検出装置の全体構成及び拡大した一部を模式的に示している。
図11に示すように、複数の超音波−光トランスジューサユニット119がオプティカルフラット120上に2次元に配置されて、2次元のアレイセンサの画素を形成している。各超音波−光トランジューサユニット119において、光源121と、マイクロレンズ122と、三角プリズム123と、2つの受光素子124a及び124bと、差動増幅器125とが、1つのケース126内に設けられている。ケース126は、スペーサ127を介してオプティカルフラット120上に配置されている。超音波はオプティカルフラット120の下から放射される。
【0048】
三角プリズム123は、三角プリズムの主面をオプティカルフラット120に向けて配置されている。光源121から発せられた光はマイクロレンズ122を通過して超音波の検出に用いる光となる。この光は三角プリズム123の左側の斜面から入射し、入射光の内、一部の光は反射して受光素子124aに受光される。また、該入射光の内、残りの光は屈折し、主面で全反射し、再び三角プリズム123の右側の斜面から屈折して三角プリズム123の外に出て、受光素子124bに受光される。受光素子124a及び124bで受光された光は、差動増幅器125において差動増幅され、該差動増幅器125の先に接続されているデータ取り込み回路に送られる。
【0049】
本実施形態によれば、光源・三角プリズム・受光素子等を含むユニットによって1つの画素に相当する領域の超音波を検出するので、第6の実施形態のように外部から導光するのとは異なり、各受光素子間の感度バラツキが少ない状態で、超音波−光トランスジューサの2次元化が可能となる。
【0050】
本発明に係る超音波検出装置又は方法は、超音波以外の圧力を検出するセンサにも適用することができる。
図12は、本発明に係る超音波検出装置又は方法を利用して水圧を計測する水圧センサの構成の一部を模式的に示す系統図である。
この水圧センサは、トランスジューサ129のオプティカルフラット130に水圧がかかる構成となっている。レーザ光源131から発せられたパルスレーザ光は、ビームエキスパンダー132を通過して水圧の検出に用いる光となる。この光は、三角プリズム133の左側の斜面から入射して屈折し、主面で全反射し、再び三角プリズム133の右側の斜面から屈折して三角プリズム133外に出て行く。主面から反射された光は、CCD撮像素子134で受光され、CCD撮像素子134の先に接続されているデータ取り込み回路に出力される。この水圧センサのその他の構成については、図1と同様である。
【0051】
図13は、本発明に係る超音波検出装置及び方法を利用して衝撃力を計測する衝撃力センサの構成の一部を模式的に示している。
この衝撃力センサは、トランスジューサ135のオプティカルフラット136に衝撃力がかかる構成となっている。なお、この衝撃力センサのその他の構成については、図1と同様である。
【0052】
以上に述べたような超音波検出装置においては、様々な改良を加えることができる。
図14は、図1に示す超音波検出装置に含まれる超音波−光トランスジューサに改良を加えた例を示している。
図14に示す超音波−光トランスジューサにおいて、三角プリズム13とオプティカルフラット17との間のギャップ14の長さは、変更することができる。即ち、三角プリズム13の主面S1とオプティカルフラット17との間に配置されているスペーサ15の厚さを可変とすることによって、ギャップ14の長さを変えている。スペーサ15の厚さは、例えば、PZT等の圧電素子で作製された微動ステージをスペーサのように介在させ、この圧電素子に印加する電圧を変えることによって変更することができる。
【0053】
三角プリズム13とオプティカルフラット17間のギャップ14の長さは、オプティカルフラット17に漏れ出す近接場光の強度に影響を与えるものであり、言い換えれば、超音波エコーの検出感度に影響を与える。例えば、パルス発振時からの経過時間が長くなるほど、即ち、エコー源の深さが深くなるほど、超音波は大きく減衰する。このため、時間の経過とともにギャップ14の長さを小さくして検出感度を高くすることによって、入射する超音波エコーの強度に検出感度を合わせることができる。
【0054】
ここで、図15を参照しながら、このような機能について詳しく説明する。図15の(A)は、パルス発振時からの経過時間とギャップの長さとの関係を示すグラフであり、図15の(B)はパルス発振時からの経過時間と超音波反射エコーの検出感度との関係を示すグラフである。図15の(A)及び(B)において、横軸は発振時からの経過時間、図15の(A)の縦軸はギャップの長さ、図15の(B)の縦軸は検出感度を示している。
【0055】
経過時間が短いとき、即ち、エコー源が浅いときには、図15の(A)に示すようにギャップを厚くすることによって、図15の(B)に示すように検出感度を下げている。反対に、経過時間が長いとき、即ち、エコー源が深いときには、図15の(A)に示すようにギャップを薄くすることによって、図15の(B)に示すように、検出感度を上げている。これは、経過時間(エコー源の深さ)とともに増幅器のゲインを変える機能、即ち、現在の超音波画像診断装置で、「TGC(Time Gain Compensation)」、或いは、「STC(Sensitivity Time Control)」と呼ばれている機能と同様のものである。
【0056】
図16は、図1に示す超音波検出装置に含まれる超音波−光トランスジューサに改良を加えた別の例を示している。
この超音波−光トランスジューサは、局所的な凹凸を補正する機構を有している。オプティカルフラット17の被検体側の面には、2次元にPZTが配列されたPZTアレイ137を介して固定板138が設けられている。各PZTに印加する電圧を個別に制御してPZTの厚さを変えることにより、オプティカルフラット17の凹凸を解消することができる。固定板138は、音響インピーダンスがPZTに近い材料、例えば、分極処理をしていないPZT等の材料で作製される。
なお、局所的な凹凸の補正としては、三角プリズム13とオプティカルフラット17の面精度をλ/10とすることでも行うことができる。
【0057】
次に、本発明の一実施形態に係る超音波診断装置について、図17を参照しながら説明する。図17は、本実施形態に係る超音波診断装置の全体構成を示すブロック図である。
この超音波診断装置は、駆動部201と、探触子209と、信号処理部211と、テレビ走査変換部213と、表示部(テレビモニタ)215とを含んでいる。
駆動部201は、パルス状の超音波駆動信号を、PZTやPVDF等を含む超音波送信用トランスジューサ203に出力する。トランスジューサ203は、被検体206内に向かって超音波を送信する。トランスジューサ203の下方には超音波用ハーフミラー205(樹脂製の板等)が配置されている。超音波エコー207は、被検体206において図17の上方に反射され、探触子209内の超音波用ハーフミラー205によって右方に反射され、2次元アレイ超音波検出部208に入射する。
【0058】
超音波検出部208は、受信した超音波信号を光信号に変換して信号処理部211に出力する。信号処理部211は、検出部208から出力された光信号を電気信号に変換する。テレビ走査変換部213は、信号処理部211からの信号を増幅し、更に必要な処理を行った後に、画像化処理を行う。画像化処理された信号は、表示部(テレビモニタ)215に送られ、画像表示される。
【0059】
以上、図面を参照しつつ本発明の具体例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、さまざまな改変・追加を行うことができる。
【0060】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、3次元超音波データをリアルタイムで収集することができる。従って、そのようにして収集されたデータを利用することにより、良質な超音波画像を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る超音波検出装置の構成を示す模式図である。
【図2】図1の超音波検出装置に含まれている超音波−光トランスジューサの一部を示す模式図である。
【図3】図1の超音波検出装置に含まれている超音波−光トランスジューサの第1光学界面における入射光の偏波面を示す模式図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る超音波検出装置の構成を示す模式図である。
【図5】図4の超音波検出装置の動作タイミングを表すタイミングチャートである。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る超音波検出装置の全体構成を示す模式図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る超音波検出装置の全体構成を示す模式図である。
【図8】本発明の第5の実施形態に係る超音波検出装置の全体構成を示す模式図である。
【図9】本発明の第6の実施形態に係る超音波検出装置の全体構成を示す模式図である。
【図10】図9の超音波検出装置の動作タイミングを表すタイミングチャートである。
【図11】本発明の第7の実施形態に係る超音波検出装置の全体構成及び拡大した一部を示す模式図である。
【図12】本発明の超音波検出方法を利用して水圧を計測する水圧センサの全体構成を示す模式図である。
【図13】本発明の超音波検出方法を利用して衝撃力を計測する衝撃力センサの全体構成を示す模式図である。
【図14】第1の実施形態を改良した超音波検出装置の一部を拡大して示す模式図である。
【図15】図15の(A)は、パルス発振時からの経過時間とギャップの長さの関係を示す図であり、図15の(B)はパルス発振時からの経過時間と超音波反射エコーの検出感度の関係を示す図である。
【図16】第1の実施形態を改良した超音波検出装置の他の例の一部を拡大して示す模式図である。
【図17】本発明の一実施形態に係る超音波診断装置の全体構成を示すブロック図である。
【図18】図18の(A)は、従来の探触子の構造を模式的に示す図であり、図18の(B)は、図18の(A)の一部を示す拡大図である。
【符号の説明】
1、55、71、81、91、121、131 光源(レーザ)
3 ハーフミラー
5、95 PD(フォトダイオード)
7、132 ビームエキスパンダー
7a、7b レンズ
11、84、85、92、129、135 超音波−光トランスジューサ
13、123、133 三角プリズム(第1光学層)
14 ギャップ
15、127 スペーサ
17、130、136 オプティカルフラット(第2光学層)
19 音響整合層
21 被検体
23 超音波
31 PDアレイ
33、59、96、125 差動増幅器
51 電源
53、73 可変遅延回路
57、134 CCD撮像素子(カメラ)
75 シャッタ駆動回路
77、79 シャッタ
82、83 ミラー
86、87 受光素子
88、94 超音波検出領域(測定領域)
93 駆動装置
97 データ取り込み回路
98 超音波送信部
99 駆動回路
100 コントローラ
101 CRT(表示装置)
119 超音波−光トランスジューサユニット
122 マイクロレンズ
124a、124b 受光素子
126 ケース
137 PZTアレイ
138 固定板
201 駆動部
203 超音波送信用トランスジューサ
205 超音波用ハーフミラー
206 被検体
207 超音波エコー
208 超音波検出部
209 探触子
211 信号処理部
213 テレビ走査変換部
215 表示部(テレビモニタ)

Claims (17)

  1. 第1の光学層と第2の光学層とがその間に所定の長さを有するギャップを形成するように配列された超音波−光トランスジューサに、前記ギャップの長さよりも長い波長を有する光を前記第1の光学層側から入射させ、前記第1の光学層と前記ギャップとの界面において光を全反射させて反射光を得るステップ(a)と、
    前記超音波−光トランスジューサに前記第2の光学層側から超音波を印加して、前記第2の光学層を弾性変形させることにより前記第1の光学層から前記ギャップを介して前記第2の光学層に漏れ出す光の強度を変化させるステップ(b)と、
    前記第1の光学層から前記ギャップを介して前記第2の光学層に漏れ出す光の強度の変化に応じて変化する反射光の強度分布を2次元的に検出するステップ(c)と、
    ステップ(c)において検出された反射光の強度分布に基づいて、前記第2の光学層に印加された超音波の音圧分布を2次元的に求めるステップ(d)と、
    前記ギャップの長さを、前記超音波の音圧強度に応じて変化させるステップ(e)と、
    を具備し、前記超音波が被検体内部からの超音波反射エコーであり、ステップ(e)が、被検体内のエコー源の深さに対応して前記ギャップの長さを変化させることを含む、超音波検出方法。
  2. ステップ(c)が、エリアセンサを用いて前記反射光の強度分布を2次元的に検出することを含む、請求項1記載の超音波検出方法。
  3. ステップ(d)が、前記エリアセンサによって検出された反射光の強度分布を並列に読み出すことを含む、請求項2記載の超音波検出方法。
  4. ステップ(d)が、前記エリアセンサによって検出された反射光の強度分布を時分割で読み出すことを含む、請求項2記載の超音波検出方法。
  5. ステップ(d)が、前記超音波−光トランスジューサに入射された光の強度から、ステップ(c)において検出された反射光の強度を差し引くことにより、前記第2の光学層に印加された超音波の音圧分布を求めることを含む、請求項1〜4のいずれか1項記載の超音波検出方法。
  6. 前記ギャップと前記第2の光学層との界面の凹凸を調整するステップをさらに具備する請求項1〜5のいずれか1項記載の超音波検出方法。
  7. ステップ(a)が、前記超音波−光トランスジューサに、P偏波の光を入射させることを含む、請求項1〜のいずれか1項記載の超音波検出方法。
  8. 第1の光学層と第2の光学層とがその間に所定の長さを有するギャップを形成するように配列された複数の超音波−光トランスジューサに、前記ギャップの長さよりも長い波長を有する複数の光を前記第1の光学層側からそれぞれ入射させ、前記第1の光学層と前記ギャップとの界面において光を全反射させて複数の反射光を得るステップ(a)と、
    前記複数の超音波−光トランスジューサに前記第2の光学層側から超音波を印加して、各々の超音波−光トランスジューサに含まれる第2の光学層を弾性変形させることにより前記第1の光学層から前記ギャップを介して前記第2の光学層に漏れ出す光の強度を変化させるステップ(b)と、
    前記第1の光学層から前記ギャップを介して前記第2の光学層に漏れ出す光の強度の変化に応じて変化する反射光の強度をそれぞれ検出するステップ(c)と、
    ステップ(c)においてそれぞれ検出された反射光の強度から得られた反射光の強度分布に基づいて、前記第2の光学層に印加された超音波の音圧分布を2次元的に求めるステップ(d)と、
    前記ギャップの長さを、前記超音波の音圧強度に応じて変化させるステップ(e)と、
    を具備し、前記超音波が被検体内部からの超音波反射エコーであり、ステップ(e)が、被検体内のエコー源の深さに対応して前記ギャップの長さを変化させることを含む、超音波検出方法。
  9. 第1の光学層と第2の光学層とがその間に所定の長さを有するギャップを形成するように配列された超音波−光トランスジューサであって、前記第2の光学層側から超音波が印加されることにより前記第2の光学層が弾性変形すると共に前記ギャップの長さが変化する、前記超音波−光トランスジューサと、
    前記第1の光学層と前記ギャップとの界面において光を全反射させるように、前記ギャップの長さよりも長い波長を有する光を前記第1の光学層側から入射させる手段と、
    前記第1の光学層から前記ギャップを介して前記第2の光学層に漏れ出す光の強度の変化に応じて変化する反射光の強度分布を2次元的に検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された反射光の強度分布に基づいて、前記第2の光学層に印加された超音波の音圧分布を2次元的に求める信号処理手段と、
    前記ギャップの長さを、前記超音波の音圧強度に応じて変化させる調節手段と、
    を具備し、前記超音波が被検体内部からの超音波反射エコーであり、前記調節手段が、被検体内のエコー源の深さに応じて前記ギャップの長さを変化させる、超音波検出装置。
  10. 前記検出手段が、前記反射光の強度分布を2次元的に検出するエリアセンサを含む、請求項記載の超音波検出装置。
  11. 前記信号処理手段が、前記エリアセンサによって検出された反射光の強度分布を並列に読み出す、請求項10記載の超音波検出装置。
  12. 前記信号処理手段が、前記エリアセンサによって検出された反射光の強度分布を時分割で読み出す、請求項10記載の超音波検出装置。
  13. 前記信号処理手段が、前記超音波−光トランスジューサに入射された光の強度から、前記検出手段によって検出された反射光の強度を差し引くことにより、前記第2の光学層に印加された超音波の音圧分布を求める、請求項12のいずれか1項記載の超音波検出装置。
  14. 前記ギャップと前記第2光学層との界面の凹凸を調整する手段をさらに具備する請求項13のいずれか1項記載の超音波検出装置。
  15. 前記超音波−光トランスジューサに入射させる光がP偏波である、請求項14のいずれか1項記載の超音波検出装置。
  16. 第1の光学層と第2の光学層とがその間に所定の長さを有するギャップを形成するように配列された複数の超音波−光トランスジューサであって、前記第2の光学層側から超音波が印加されることにより、各々の超音波−光トランスジューサに含まれる第2の光学層が弾性変形すると共に前記ギャップの長さが変化する、前記複数の超音波−光トランスジューサと、
    前記第1の光学層と前記ギャップとの界面において光を全反射させるように、前記ギャップの長さよりも長い波長を有する光を前記第1の光学層側から入射させる複数の手段と、
    前記第1の光学層から前記ギャップを介して前記第2の光学層に漏れ出す光の強度の変化に応じて変化する反射光の強度を検出する複数の検出手段と、
    前記複数の検出手段によって検出された反射光の強度から得られた強度分布に基づいて、前記第2の光学層に印加された超音波の音圧分布を2次元的に求める信号処理手段と、
    前記ギャップの長さを、前記超音波の音圧強度に応じて変化させる調節手段と、
    を具備し、前記超音波が被検体内部からの超音波反射エコーであり、前記調節手段が、被検体内のエコー源の深さに応じて前記ギャップの長さを変化させる、超音波検出装置。
  17. 被検体に超音波を送信する送信部と、
    請求項16のいずれか1項記載の超音波検出装置と、
    前記超音波検出装置によって求められた超音波の音圧分布を表す検出信号に基づいて画像を表示する表示部と、
    を具備する超音波診断装置。
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