JP4263632B2 - 配信経路データベースサーバ、ノード装置、ブロードキャストサービス配信制御システム、及び、ブロードキャストサービス配信制御方法 - Google Patents

配信経路データベースサーバ、ノード装置、ブロードキャストサービス配信制御システム、及び、ブロードキャストサービス配信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、配信エリアにブロードキャストデータを配信するための配信制御を行う配信経路データベースサーバ、ノード装置、ブロードキャストサービス配信制御システム、及び、ブロードキャストサービス配信制御方法に関する。
近年では、移動通信網において、配信エリアを限定したブロードキャストサービスが提供されてきている。配信エリアを限定したブロードキャストサービスとしては、例えば、渋谷駅前に位置する移動通信端末のみにブロードキャストデータを配信するような狭域配信と、関東地区に位置する移動通信端末にブロードキャストデータを配信するような広域配信とが想定される。
移動通信網におけるブロードキャストサービスのセッション確立制御手順として、図11に示す制御手順が3GPP(3rd Generation Partnership Project)において規定されている(例えば、非特許文献1参照)。同図に示す手順においては、BM−SC(ブロードキャストサービスセンタ;Broadcast Multicast Service Center)から、移動通信網を構成する全交換機(全GGSN(Gateway GPRS Support Node;関門交換機)、全SGSN(Serving GPRS Support Node;在圏交換機)、全RNC(Radio Network Controller;無線ネットワーク制御装置)に対して、配信エリアを識別するための情報を含んだセッション確立要求データ(MBMS Session Start Request)が送信されて、全交換機にブロードキャスト用のセッションが確立されている。そして、下位の交換機であるRNCにおいてのみ、配信エリアの判定が行われている。このため、図11に示すセッション確立制御手順においては、配信エリアが限定されている場合にも、配信エリアに対する経路以外に無線リソース等のネットワークリソースを確保する必要が生じていた。また、全てのRNCで配信エリアの判定処理を行うための処理負荷が発生していた。
RNCでの処理負荷を軽減する為には、配信エリアに対する配信経路を構成する交換機にのみ、ブロードキャスト用のセッションを確立することが必要になる。これにより、ネットワークリソースの有効利用が可能になる。
このような、配信エリアへの配信経路を構成する交換機にのみセッションを確立する技術として、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されている技術によれば、各交換機は、自機のメモリに配信エリアに応じた配信経路情報を保持しており、当該配信経路情報に基づいて配信経路を判定する。
3GPP TS(技術仕様)23.246 第8.14章 特開2001−24700号公報(要約)
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、分散配置されている交換機がそれぞれ配信経路情報を保持しているために、配信経路情報の管理に負荷がかかっていた。例えば、交換機の増減設等により移動通信網の構成が変更された場合や、ブロードキャストサービスを提供すべき配信エリアが追加・変更された場合には、各交換機が保持している配信経路情報をメンテナンスする必要がある。各交換機が保持している全ての配信経路情報を、適切なタイミングで整合性を保ちながらメンテナンスするのには、ネットワーク負荷がかかると共に、オペレータに負荷がかかるという問題点があった。
このために、ネットワーク負荷やオペレータの負荷を極力少なくし、正確な配信経路情報に基づいてブロードキャストデータを配信する技術が望まれていた。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、無駄なリソースを確保することなく負荷を軽減してブロードキャストデータ配信制御を行うための配信経路データベースサーバ、ノード装置、ブロードキャストサービス配信制御システム、及び、ブロードキャストサービス配信制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ブロードキャストデータの配信エリアへの配信制御を行うノード装置において、上位ノードから、特定の配信エリアに対するセッション確立を要求するセッション確立要求データを受信した場合に、該セッション確立要求データを転送すべき下位ノードのアドレス情報を、配信エリアに応じた配信経路情報を一括して管理する配信経路データベースサーバに対して問い合わせる経路情報問合せ手段と、前記経路情報問合せ手段による問合せに対する返信として受信したアドレス情報で識別される下位ノードにのみ、前記セッション確立要求データを転送する確立要求転送手段と
を備えるノード装置を提供する。
請求項1に記載の発明によれば、ノード装置は、セッション確立要求データを受信した場合に、配信経路データベースサーバに対して下位ノードのアドレス情報を問い合わせることにより、取得したアドレス情報で識別される下位ノードにのみセッション確立要求データを転送するため、配信エリアに対する配信経路を構成するノードにのみセッションを確立することができる。このため、確保するリソースを最小限に抑えることができ、無駄なリソース確保やデータ配信の負荷を低減することができる。
また、全てのノードは、配信経路データベースサーバに問い合わせることによって、セッション確立要求データを転送すべきノードを判定することができるため、各ノードからの問合せ機能を統一することができ、各ノードのメンテナンスや管理の負荷を軽減することができる。また、配信経路データベースサーバが配信経路情報を一括して管理するために、ノードの増減設や配信エリアの追加・変更が発生した場合には、配信経路データベースサーバが管理している配信経路情報をメンテナンスするのみでよいため、配信経路情報のメンテナンスの負荷を軽減し、容易に配信経路情報の正当性を保つことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のノード装置において、前記上位ノードから受信したセッション確立要求データには、該上位ノードが前記配信経路データベースサーバに問い合わせて取得した再問合せ要否情報が含まれ、該再問合せ要否情報に応じて、前記配信経路データベースサーバに対する問合せが必要か否かを判定する問合せ要否判定手段をさらに備え、前記問合せ要否判定手段により前記問合せが必要でないと判定された場合は、前記経路情報問合せ手段による問合せを行うことなく、前記確立要求転送手段が自ノードの下位ノード全てに対して前記セッション確立要求データを転送することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、ノード装置は、再問合せ要否情報に基づいて配信経路データベースサーバに問い合わせる必要があるか否かを判定するため、例えば広域配信等で、下位ノード全てに対してセッション確立要求データを転送する場合には、ノード装置は、配信経路データベースサーバに対して問い合わせを行う必要がないために、問合せに伴うネットワーク負荷や問合せ時間を削減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のノード装置において、下位ノードから、前記配信経路データベースサーバに対して送信すべきデータを受信した場合に、該データに自ノードのアドレス情報を付加して、上位ノードに転送する経路情報転送手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、ノード装置は、下位ノードよりデータを受信した場合に、該データに自ノードのアドレス情報を付加して上位ノードに転送するため、配信経路を構成するノードのアドレス情報を含んだデータが配信経路データベースサーバに到達することとなる。配信経路データベースサーバは、例えば、ノードが増設された場合に、増設されたノードから転送されてきたデータに含まれるアドレス情報を自サーバに記憶して、タイムリーに配信経路情報として管理することができるため、ノード増設に伴う配信経路情報メンテナンスの負荷を軽減することができる。また、配信経路データベースサーバは、受信したデータに含まれる配信経路のアドレス情報を、自サーバが管理している配信経路情報と比較して、自サーバに記憶されている配信経路情報の正当性を容易に確認することができる。
請求項4に記載の発明は、配信エリアに対する配信経路を管理する配信経路データベースサーバであって、複数の配信エリア各々を識別する配信エリア識別情報と、該複数の配信エリア各々に対する階層的な配信経路を構成するノードのアドレス情報とを対応付けて、一括して管理する配信経路情報記憶手段と、あるノードから、特定の配信エリアへの配信経路を問い合わせる問合せデータを受信した場合に、前記特定の配信エリアを識別する配信エリア識別情報に対応付けられて記憶されているアドレス情報のうち、前記あるノードの下位ノードのアドレス情報を、前記配信経路情報記憶手段より取得する経路情報取得手段と、前記経路情報取得手段により取得した下位ノードのアドレス情報を返信する経路情報返信手段とを備え、前記問合せデータを送信してきた全てのノードに対して共通に設けたことを特徴とする配信経路データベースサーバを提供する。
請求項4に記載の発明によれば、配信経路データベースサーバは、あるノードから問合せデータを受信した場合に、下位ノードのアドレス情報を返信するため、あるノードは、配信経路データベースサーバから取得した情報に基づいて、必要なノードにのみセッションを確立することができる。このため、確保するリソースや配信するデータ量を削減し、ネットワーク負荷を軽減することができる。また、配信経路データベースサーバが、配信エリアに対する配信経路情報を一括で管理するために、オペレータが配信経路情報を管理しやすくなり、正確な配信経路情報を各ノードに提供することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の配信経路データベースサーバにおいて、前記配信経路記憶手段は、前記アドレス情報各々と対応付けて、前記下位ノードが自サーバに対して再問合せが必要か否かを表す再問合せ要否情報をさらに記憶し、前記経路情報取得手段は、前記下位ノードのアドレス情報に加えて、さらに、該アドレス情報と対応付けられた再問合せ要否情報を取得し、前記経路情報返信手段は、前記ノード情報取得手段により取得した前記下位ノードのアドレス情報に加えて、該アドレス情報と対応付けられた再問合せ要否情報をさらに返信することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、配信経路データベースサーバは、ノードからの問合せに対して、下位ノードのアドレス情報に加えて、再問合せ要否情報をさらに返信するため、下位ノードは再問合せ要否情報に基づいて、配信経路データベースサーバに対して再問合せが必要か否かを知ることができる。このため、下位ノードは、必要な場合にのみ配信経路データベースサーバに問い合わせるため、問合せ回数を削減することができる。このため、問合せによるネットワーク負荷や問合せ時間を削減することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の配信経路データベースサーバにおいて、少なくとも1のノードを経由して送信されてきた要求データであって、かつ、該経由したノードのアドレス情報を含む要求データを受信する経路情報受信手段をさらに備え、前記経路情報受信手段により受信した要求データに、追加の要求を表すデータが含まれていた場合に、前記要求データに含まれるアドレス情報を前記配信経路情報記憶手段に追加記憶する処理を行い、前記経路情報受信手段により受信した要求データに、確認の要求を表すデータが含まれていた場合に、前記経路情報記憶手段に記憶されているアドレス情報の正当性を確認するために、前記要求データに含まれるアドレス情報と前記配信経路情報記憶手段に記憶されているアドレス情報とを提示する処理を行うことを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、配信経路データベースサーバは、受信した要求データに確認の要求を表すデータが含まれていた場合には、要求データに含まれるアドレス情報を配信経路情報記憶手段に追加記憶するため、例えば、下位ノードが増設された場合に、増設された下位ノードが要求データを配信経路データベースサーバに送信するため、配信経路データベースサーバは、即座にかつ容易に、要求データに含まれる、配信経路を構成するノードのアドレス情報を、配信経路情報記憶手段に追加記憶することができる。
また、配信経路データベースサーバは、受信した要求データに確認の要求を表すデータが含まれていた場合には、要求データに含まれるアドレス情報と配信経路情報記憶手段に記憶されているアドレス情報とを提示するため、オペレータは、配信経路情報記憶手段に記憶されている、配信経路を構成するノードのアドレス情報を、実際のアドレス情報と比較することができ、正当性を容易に確認することができる。また、オペレータは比較結果に基づいて、配信経路情報記憶手段に記憶されているアドレス情報のメンテナンスを容易に行うことができ、配信経路情報の正当性を保つことができる。
請求項7に記載の発明は、少なくとも1つのノードからなる配信経路を経由して、配信エリアへの配信制御を行うブロードキャストサービス配信制御システムにおいて、前記ノードは、配信エリアと配信経路とを対応付けて一括して管理する配信経路データベースに対して経路情報を問い合わせる経路情報問合せ手段と、前記経路情報問合せ手段により問い合わせて取得した情報に基づいて、前記配信エリアに対応するノードにのみセッション確立要求データを転送する確立要求転送手段とを備えたことを特徴とするブロードキャストサービス配信制御システムを提供する。
請求項8に記載の発明は、ブロードキャストデータの配信エリアへの配信制御を行うブロードキャストサービス配信制御システムにおいて、各々の配信エリアについて、該配信エリアを識別する配信エリア識別情報と、該配信エリアへの階層的な配信経路を構成するノードのアドレス情報とを対応付けて、一括して記憶する配信経路情報記憶手段と、特定の配信エリアに対する配信経路を構成するノードのうちのひとつより、該特定の配信エリアを識別する配信エリア識別情報を含んだ経路情報問合せデータを受信した場合に、前記配信経路情報記憶手段より、該配信エリア識別情報に対応するアドレス情報のうち、前記経路情報問合せデータを送信してきたノードの下位ノードのアドレス情報を取得する経路情報取得手段と、前記経路情報取得手段により取得した下位ノードのアドレス情報を返信する経路情報返信手段とを備えた、前記配信経路を構成するノードに対して共通に設けられている配信経路データベースサーバと、上位ノードより、特定の配信エリアへのセッション確立を要求するセッション確立要求データを受信した場合に、前記配信経路データベースサーバに対して、前記経路情報問合せデータを送信する経路情報問合せ手段と、前記経路情報問合せ手段による経路情報問合せデータに対する返信として、前記配信経路データベースサーバより受信したアドレス情報で識別される下位ノードにのみ、前記セッション確立要求データを転送する転送手段とを備えたノードとを含むことを特徴とするブロードキャストサービス配信制御システムを提供する。
請求項8に記載のブロードキャストサービス配信制御システムによれば、配信経路データベースサーバは、一括して、配信エリアに対する配信経路を構成するサーバのアドレス情報を管理し、また、各々のノードは、配信経路データベースサーバに問い合わせて、配信経路に対する下位ノードのアドレス情報を取得し、セッション確立要求データの転送先を判定するため、配信エリアに対する配信経路以外のリソースを使用することなく配信経路に対するセッションを確立することができ、確保するリソースを最小限に抑えることができる。
また、全てのノードは、配信経路データベースサーバに対して一律に問い合わせを行うため、各ノードでの処理が複雑とならず、処理負荷を低減することができる。また、各ノードは、配信経路データベースサーバで一括管理されている配信経路情報に基づいて、正確に配信経路を判定することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のブロードキャストサービス配信制御システムにおいて、前記ノードは、前記セッション確立要求データに含まれる、上位ノードが前記配信経路データベースサーバに問い合わせて取得した情報に基づいて、前記経路情報問合せ手段により前記配信経路データベースに問い合わせるか否かを判定する問合せ要否判定手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、配信経路を構成するノードは、再問合せ要否情報に基づいて配信経路データベースサーバに問い合わせるべきか否かを判定することができるため、例えば、広域配信の場合には、配信経路データベースサーバに対して問い合わせを行う必要がないために、問合せ回数を削減することができる。このため、問合せによる負荷やセッションが確立されるまでの時間を削減することができる。
請求項10に記載の発明は、ブロードキャストデータの配信エリアへの配信制御を行うブロードキャストサービス配信制御方法において、前記配信エリアに対する配信経路を構成するノードが、上位ノードより、前記配信経路のセッション確立を要求するセッション確立要求データを受信した場合に、配信エリアに応じた階層的な配信経路を一括で管理する前記配信経路データベースサーバに対して、前記セッション確立要求データを転送すべき下位ノードのアドレス情報を問い合わせる経路情報問合せデータを送信する経路情報問合せステップと、前記配信経路データベースサーバが、前記経路問合せステップにおいて前記経路情報問合せデータを受信した場合に、該経路情報問合せデータに含まれる配信エリア識別情報に対応するアドレス情報のうち、前記配信経路を構成するノードの下位ノードのアドレス情報を、前記配信経路を構成するノードに返信する経路情報返信ステップと、前記配信経路を構成するノードが、前記経路情報返信ステップにおいて返信されたアドレス情報で識別される下位ノードに、前記セッション確立要求データを転送する経路情報転送ステップとを有することを特徴とするブロードキャストサービス配信制御方法を提供する。
請求項10に記載の発明の作用・効果は、請求項8と同様である。
本発明によれば、配信経路データベースサーバは、一括して、配信エリアに対する配信経路を構成するノードのアドレス情報を管理し、また、各ノードは、配信経路データベースサーバに問い合わせることにより、配信エリアに対する配信経路を構成する下位ノードにセッション確立要求データの転送先を判定するため、配信エリアに対する配信経路以外のネットワークリソースを使用することなく、セッション確立やブロードキャストデータの配信を行うことができる。このため、確保するリソースを最小限に抑えて、ネットワーク負荷を軽減することができる。また、セッション確立要求データには再問合せ要否情報が含まれているため、各ノードは、当該再問合せ要否情報に応じて、配信経路データベースサーバに対する問合せが必要か否かを判定することができ、下位ノード全てに対してセッション確立要求データを転送する場合には、配信経路データベースサーバに対して問い合わせを行う必要がないために、問合せ負荷や問合せ時間を削減することができる。
また、ノード装置は、下位ノードより要求データを受信した場合に、自ノードのアドレス情報を付加して上位ノードに転送し、要求データを配信経路データベースサーバまで転送するため、例えば、交換機の増設等により配信エリアに対する配信経路が変更になった場合等に、配信経路データベースサーバは、容易に、要求データに含まれる、配信経路を構成するノードのアドレス情報を記憶することができる。また、配信経路データベースサーバは、自サーバに記憶されている配信経路を構成するノードのアドレス情報を、下位ノードから転送されてきた実際の情報と比較して、正当性を容易に確認することができる。
次に、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、以下の説明において参照する各図においては、他の図と同等部分に同一符号が付されている。
[1.構成]
図1は、本発明の実施形態に係るブロードキャストサービス配信制御システム1の構成を示すブロック図である。同図に示すように、ブロードキャストサービス配信制御システム1は、配信経路データベースサーバ(以下、「配信経路DBサーバ」という)10と、BM−SC(Broadcast Multicast Service Center)20と、階層的に構成された交換機であるGGSN31a、GGSN31b、SGSN32a、SGSN32b、RNC33a、及び、RNC33bと、移動機40とを含んで構成される。ブロードキャストサービス配信制御システム1は、特定エリアに位置する移動機40にブロードキャストデータを配信するシステムである。
以下では、これらの交換機を区別しないで説明する場合には、「ノード30」として説明する。また、GGSN各々を区別しない場合には、「GGSN31」として説明する。同様に、SGSN各々を区別しない場合には「SGSN32」として説明し、RNC各々を区別しない場合には「RNC33」として説明する。
本実施形態におけるノード30は3層構造を有する。GGSN31の下位ノードがSGSN32であり、SGSN32の下位ノードがRNC33である。なお、ここで「下位ノード」とは、ノード30の1階層下に接続されている配下のノードのみを指し、「上位ノード」とは、ノード30の1階層上に接続されているノードのみを指すものとする。それぞれのノード30は、上位ノードを識別するためのアドレス情報と、配下の下位ノードを識別するためのアドレス情報とを保持している。また、ノード30のアドレス情報は、例えば、IP(Internet Protocol)アドレスである。
なお、ここでは、図示を省略しているが、GGSN31aの下位ノードとしてSGSN32が接続されており、SGSN32の下位ノードとしてRNC33が接続されている。また、SGSN32aの下位ノードとして、RNC33が接続されている。
BM−SC20は、ブロードキャストサービスを提供するサーバであり、ブロードキャストデータを配信したり、データを配信するためのセッションを確立する。
配信経路DBサーバ10は本発明に特徴的なデータベースサーバであり、ブロードキャストサービス配信制御システム1に1つのみ設けられている。配信経路DBサーバ10は、配信エリアに対応した配信経路情報を一括して管理しており、各ノード30が共通に配信経路情報を照会するために設けられている。
[1.2.配信経路DBサーバ]
次に、配信経路DBサーバ10の構成について説明する。配信経路DBサーバ10は、一般的なコンピュータのハードウェア構成を備えている。具体的には、配信経路DBサーバ10は、配信経路DBサーバ10全体を制御するCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とハードディスクとを含む記憶部、BM−SC20やノード30との通信を制御する通信インターフェース、及び、各種画面を表示するディスプレイを備えている。
また、配信経路DBサーバ10の記憶部には、各種プログラム及び各種データが記憶されている。配信経路DBサーバ10のCPUが各種プログラムを実行することにより実現する機能と、記憶部に記憶されている各種データと、上述した配信経路DBサーバ10が備えるハードウェアとにより、図2に示す機能が配信経路DBサーバ10に実現される。
同図に示す配信経路DB101は、ハードディスクと配信経路情報と当該配信経路情報を管理するためのデータベースソフトウェアとを含んで構成される。配信経路DB101は、各々の配信エリアに対する、階層的な配信経路を構成するノード30のアドレス情報を、一括して管理する。
図3には,配信経路DB101に記憶される配信経路情報の一例を示す。同図に示すように、配信経路情報は、ブロードキャストデータを配信するエリアを識別するための配信エリア識別情報を表す「ブロードキャストエリア」と、「ブロードキャストエリア」に対する配信経路を構成するGGSN31のアドレス情報を表す「GGSNアドレス」と、「GGSNアドレス」と対応付けられた「再問合せ要否識別子」と、「ブロードキャストエリア」に対する配信経路を構成するSGSN32の「SGSNアドレス」と、「SGSNアドレス」と対応付けられた「再問合せ要否識別子」と、「ブロードキャストエリア」に対する配信経路を構成するRNC33の「RNCアドレス」とを含んで構成される。ここで、「ブロードキャストエリア」は、例えば、地域コードや、その地域に存在する基地局のIPアドレス等で表される。
「再問合せ要否識別子」とは、当該識別子が対応付けられているアドレス情報で識別されるノード30が、配信経路DBサーバ10に再問合せをする必要があるか否かを表す情報である。ここでは、「再問合せ要否識別子」が“○”である場合には再問合せが不要であることを表しており、「再問合せ要否識別子」が“−”である場合には再問合せが必要であることを表している。例えば、広域配信のため、あるノード30の全下位ノードが配信経路を構成する場合には、当該あるノード30のアドレス情報と対応付けられている「再問い合わせ要否識別子」は“○”となる。また、狭域配信のため、あるノード30の一部の下位ノードのみが配信経路を構成する場合には、当該あるノード30は、配信経路DBサーバ10に対して、配信経路となる下位のノードを問い合わせる必要があるため、あるノード30のアドレス情報と対応付けられている「再問い合わせ要否識別子」は“−”となる。
例えば、図3に示す上段の配信経路情報は、「ブロードキャストエリア」が“関東(0010)”であり、「GGSNアドレス」が“GGSN#1”であることを表している。また、“GGSN#1”で識別されるGGSN31と、その配下の全SGSN32と、その配下の全RNC33とは、配信経路DBサーバ10に対して配信経路を構成する下位ノードの問合せが不要であることを表している。
また、図3に示す中段の配信経路情報は、「ブロードキャストエリア」が“東京(0110)”であり、「GGSNアドレス」が“GGSN#1”であり、「SGSNアドレス」が“SGSN#2”であることを表している。また、“GGSN#1”で識別されるGGSN31は、配信経路DBサーバ10に対して問合せが必要であることを示しており、“SGSN#2”で識別されるSGSN32は、配信経路DBサーバ10に対して問合せが不要であることを示している。
また、図3に示す下段の配信経路情報は、「ブロードキャストエリア」が“渋谷駅南口(0111)”であり、「GGSNアドレス」が“GGSN#1”であり、「SGSNアドレス」が“SGSN#2”であり、「RNCアドレス」が“RNC#3”であることを表している。また、“GGSN#1”で識別されるGGSN31と“SGSN#2”で識別されるSGSN32とは、配信経路DBサーバ10に対して問合せが不要であることを表している。
経路情報取得部102は、あるノード30から、特定の配信エリアへの配信経路を問い合わせるための問合せデータを受信した場合に、当該問合せデータに含まれる配信エリア識別情報と一致する「ブロードキャストエリア」を含む配信経路情報を、配信経路DB101より検索する。経路情報取得部102は、配信経路DB101より該当する配信経路情報が検索された場合には、当該配信経路情報に含まれる「ブロードキャストエリア」と対応付けられて記憶されているアドレス情報のうち、問合せデータ送信元ノード30の下位ノードのアドレス情報を取得する。
経路情報返信部103は、経路情報取得部102が取得した下位ノードのアドレス情報を、問合せデータ送信元ノード30に返信する。
経路情報受信部104は、配信経路DB101にアドレス情報の追加を要求するための追加要求データや、配信経路DB101に記憶されている配信経路情報の正当性を確認するための確認要求データを受信する。これらの要求データは、少なくとも1のノード30を経由して送信されてきた要求データである。これらの要求データには、経由したノード30全てのアドレス情報が含まれている。
なお、本実施形態においては、オペレータが最下位のノード30であるRNC33に対して追加要求コマンドや確認要求コマンドを入力するため、追加要求データや確認要求データが経路情報受信部104に転送されるまでに経由するノード30は、RNC33、SGSN32及びGGSN31となる。このため、経路情報受信部104が受信する追加要求データや確認要求データには、RNC33とSGSN32とGGSN31とのアドレス情報が含まれることとなる。
経路情報受信部104が受信した要求データが追加要求データであった場合には、配信経路DBサーバ10は、当該追加要求データに含まれるアドレス情報を、配信経路情報として配信経路DB101に追加記憶する。これにより、例えば、RNC33が増設された場合に、オペレータがRNC33に対して追加要求コマンドを入力するのみで、正確な配信経路情報が配信経路DB101に追加記憶される。
一方、経路情報受信部104が受信した要求データが確認要求データであった場合には、配信経路DBサーバ10は、当該確認要求データに含まれるアドレス情報と配信経路DB101に記憶されているアドレス情報とを提示する。具体的には、配信経路DBサーバ10は、確認要求データに含まれるRNC33のアドレス情報と一致する「RNCアドレス」を含む配信経路情報を、配信経路DB101より読み出して、確認要求データに含まれるアドレス情報と共にディスプレイに表示する。
オペレータは、ディスプレイを参照して、配信経路DB101に記憶されている、RNC33の上位ノードのアドレス情報(SGSN32とGGSN31とのアドレス情報)と、確認要求データに含まれる、実際のSGSN32とGGSN31とのアドレス情報とを比較して、配信経路DB101に記憶されている配信経路情報の正当性を確認することとなる。
[1.3.ノード]
次に、ノード30の構成について説明する。上述したように、ここでは、ノード30は、GGSN31、SGSN32、RNC33の総称名である。ノード30は、コンピュータのハードウェア構成を備えた装置である。具体的には、ノード30は、ノード30全体を制御するCPU、RAMやハードディスクを含む記憶部、及び、他ノードとのデータの授受を制御する通信インターフェースを備えている。
ノード30の記憶部には、各種データや各種プログラムが記憶されている。各種データの中には、自ノード30と上位ノードと下位ノードとのアドレス情報が含まれている。また、ノード30のCPUが記憶部に記憶されている各種プログラムを実行することにより、図4に示す機能部がノード30に実現される。
同図に示す経路情報問合せ部301は、上位ノードから、特定の配信エリアに対するMBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service)セッションの確立を要求するためのセッション確立要求データ(MBMS Session Start Request;MBMSセッションスタートリクエスト)を受信した場合に、当該セッション確立要求データを転送すべき下位ノードのアドレス情報を、配信経路DBサーバ10に対して問い合わせるための問合せデータを送信する。ここで、セッション確立要求データには、上位ノードが配信経路DBサーバ10に問い合わせて取得した、自ノード30のアドレス情報と再問合せ要否情報とが含まれている。
確立要求転送部302は、経路情報問合せ部301が配信経路DBサーバ10に問合せデータを送信したことに対する返信として、下位ノードのアドレス情報を受信した場合に、当該アドレス情報を送信先アドレス情報として含んだセッション確立要求データを送信する。すなわち、確立要求転送部302は、受信したアドレス情報で識別される下位ノードにのみ、セッション確立要求データを転送する。
問合せ要否判定部303は、再問合せ要否情報が表す内容に基づいて、配信経路DBサーバ10に対する問合せが必要か否かを判定する。具体的には、再問合せ要否情報が“○”を表していた場合には、問合せ要否判定部303は問合せが不要であると判定し、確立要求転送部302が記憶部より自ノード30の下位ノード全てのアドレス情報を読出して、当該下位ノード全てに対してセッション確立要求データを転送する。このときに、経路情報問合せ部301は配信経路DBサーバ10に問合せを行うことはない。
また、再問合せ要否情報が“−”を表していた場合には、問合せ要否判定部303は問合せが必要であると判定し、通常通り、経路情報問合せ部301は配信経路DBサーバ10に対して配信経路を構成する下位ノードの問合せを行い、確立要求転送部302が問合せ結果に従って、該当する下位ノードに対してセッション確立要求データを転送する。
経路情報転送部304は、下位ノードから、配信経路DBサーバ10に転送すべき追加要求データ又は確認要求データを受信した場合に、当該要求データに自ノード30のアドレス情報を付加して、上位ノードに転送する。
[1.4.再問合せ要否確認処理]
次に、ノード30が上位ノードよりセッション確立要求データを受信した時の再問合せ要否確認処理を、図5を参照しながら説明する。
ノード30が下位ノードよりセッション確立要求データを受信すると、ノード30の問合せ要否判定部303は、セッション確立要求データに含まれる再問合せ要否情報が表す内容に応じて、配信経路DBサーバ10に対する問合せが必要か否かを判定する(ステップS101)。具体的には、問合せ要否判定部303は、再問合せ要否情報が“○”を表していた場合には、配信経路DBサーバ10に対する問合せが不要であると判定する。一方、問合せ要否判定部303は、再問合せ要否情報が“−”を表していた場合には、配信経路DBサーバ10に対する問合せが必要であると判定する。
問合せ要否判定部303が問合せ不要と判定した場合には(ステップS101;Yes)、経路情報問合せ部301は配信経路DBサーバ10に対して問合せを行うことなく、確立要求転送部302が自ノード30の下位ノード全てに対してセッション確立要求データを転送する。
一方、問合せ要否判定部303が、問合せが必要であると判定した場合には(ステップS101;No)、経路情報問合せ部301は、配信エリア識別情報と自ノード30のアドレス情報とをキー情報として、配信経路DBサーバ10に対して、セッション確立要求データ転送の対象となる下位ノードの問合せを行う(ステップS103)。
ノード30は、経路情報問合せ部301の問合せに対する返信として、配信経路DBサーバ10より、対象となる下位ノードのアドレス情報を受信する。確立要求転送部302は、対象となる下位ノードのアドレス情報を送信先アドレス情報として含んだセッション確立要求データを生成して転送することにより、対象の下位ノードにセッションを確立する(ステップS104)。
[1.5.配信経路DBの更新と確認処理]
次に、RNC33増設時における、配信経路DBサーバ10の配信経路DB101の更新処理の手順について、図6を参照しながら説明する。
新規ノードであるRNC33がブロードキャストサービス配信制御システム1に追加された場合は、例えば、オペレータがRNC33に対して更新要求コマンドを入力する。RNC33の経路情報転送部304は、更新要求コマンドが入力されたことを検知すると、その上位ノードであるSGSN32に対して、自ノードのアドレス情報(新規RNCアドレス情報)を含んだ追加要求データを送信する(プロセスP20)。
追加要求データを受信したSGSN32は、受信した追加要求データに、自ノードのアドレス情報(SGSNアドレス情報)を付加する。SGSN32の経路情報転送部304は、上位ノードであるGGSN31に対して、新規RNCアドレス情報及びSGSNアドレス情報を含んだ追加要求データを送信する(プロセスP21)。
追加要求データを受信したGGSN31は、自ノードのアドレス情報(GGSNアドレス情報)を追加要求データに付加する。GGSN31の経路情報転送部304は、新規RNCアドレス情報、SGSNアドレス情報、及び、RNCアドレス情報を含んだ追加要求データを、配信経路DBサーバ10に対して送信する(プロセスP22)。
配信経路DBサーバ10の経路情報受信部104が追加要求データを受信すると、配信経路DBサーバ10は配信経路DB101を更新する(プロセスP23)。具体的には、配信経路DBサーバ10は、追加要求データに含まれるRNCアドレス情報、SGSNアドレス情報、及び、RNCアドレス情報を配信経路情報として配信経路DB101に追加記憶する。
なお、本手順は、配信経路DB101の更新のみならず、配信経路DB101に記憶されている配信経路情報の正当性の確認に用いてもよい。この場合には、例えば、オペレータによって、RNC33に対して確認要求コマンドが入力されると、プロセスP20において、RNC33より確認要求データが送信される。プロセスP21とプロセスP22とにおいては、上述した更新処理における要求データは追加要求を表していたが、確認処理における要求データは確認要求を表すこととなる。プロセスP23においては、配信経路DBサーバ10は配信経路DB101の更新を行わずに、配信経路DB101に記憶されている配信経路情報の正当性を確認するための情報を提示する。具体的には、配信経路DBサーバ10は、確認要求データに含まれるRNCアドレス情報と一致する「RNCアドレス」を含む配信経路情報を、配信経路DB101より読み出す。そして、配信経路DBサーバ10は、読み出した配信経路情報と確認要求データに含まれるアドレス情報とを共にディスプレイに表示する。
オペレータは、ディスプレイを照会することにより、確認要求データに含まれる、実際の配信経路を構成するノード30のアドレス情報と、配信経路DB101に記憶されている配信経路情報とを比較することにより、配信経路DB101に記憶されている配信経路情報の正当性の確認を行うことができる。
[2.動作]
次に、上記構成における動作について説明する。
[2.1.セッション確立手順]
まず、図1、図7、図8及び図5を参照しながら、ブロードキャストサービスにおける特定の配信エリアへのセッション確立手順について説明する。ここでは、図1に示すBM−SC20から、配信エリア“BC1”,“BC2”に対する配信経路にセッションを確立するものとする。
前提として、GGSN31aのアドレス情報は“GGSN1”を表し、GGSN31bのアドレス情報は“GGSN2”を表し、SGSN32aのアドレス情報は“SGSN1”を表し、SGSN32bのアドレス情報は“SGSN2”を表し、RNC33aのアドレス情報は“RNC1”を表し、RNC33bのアドレス情報は“RNC2”を表すものとする。また、配信経路DB101には、図8に示す配信経路情報が記憶されているものとする。
まず、BM−SC20は、配信経路DBサーバ10に対して、“BC1”と“BC2”とで表される配信エリア識別情報に対するGGSN31のアドレス情報の問い合わせを行うための問合せデータを送信する(プロセスP1)。
配信経路DBサーバ10がBM−SC20より問合せデータを受信すると、経路情報取得部102は、配信経路DB101より「ブロードキャストエリア」“BC1”,“BC2”に対応付けられて記憶されているアドレス情報のうち、BM−SC20の下位ノードのアドレス情報を取得する。ここでは、経路情報取得部102は、配信経路DB101より、「ブロードキャストエリア」“BC1”に対応する「GGSNアドレス」“GGSN1”と、この「GGSNアドレス」に対応付けられている「再問合せ要否識別子」“○”を取得する。また、経路情報取得部102は、配信経路DB101より、「ブロードキャストエリア」“BC2”に対応する「GGSNアドレス」“GGSN2”と、この「GGSNアドレス」に対応付けられている「再問合せ要否識別子」“−”を取得する。経路情報返信部103は、経路情報取得部102が取得した情報を含む応答信号を生成し、BM−SC20に返信する(プロセスP2)。
BM−SC20は応答信号を受信すると、当該応答信号に含まれるアドレス情報を送信先アドレス情報として含み、「ブロードキャストエリア」と「再問合せ要否識別子」とを含むMBMSセッションスタートリクエスト(以下、「セッションスタートリクエスト」という)を生成して、送信先アドレス情報で識別されるGGSN31宛てに送信する(プロセスP3)。ここでは、BM−SC20は、「送信先アドレス」“GGSN1”と「配信エリア」“BC1”と「再問合せ要否識別子」“○”とを含むセッションスタートリクエストを生成して、GSN31a宛てに送信する。また、BM−SC20は、「送信先アドレス」“GGSN2”と「配信エリア」“BC2”と「再問合せ要否識別子」“−”とを含むセッションスタートリクエストを生成して、GGSN31b宛てに送信する。
GGSN31aとGGSN31bとは、セッションスタートリクエストを受信すると、セッションスタートレスポンスをBM−SC20に通知する(プロセスP4)。次に、GGSN31aとGGSN31bとは、図5に示す再問合せ要否確認処理を行う。
まず、GGSN31aについて説明する。GGSN31aがBM−SC20よりセッションスタートリクエストを受信した場合に、GGSN31aの問合せ要否判定部303は、セッションスタートリクエストに含まれる再問合せ要否情報が表す内容に応じて、配信経路DBサーバ10に対する問合せが必要か否かを判定する(図5のステップS101)。ここでは、「再問合せ要否識別子」が“○”を表しているため、問合せ要否判定部303は、配信経路DBサーバ10に対する問合せが不要であると判定する(ステップS101;Yes)。このため、GGSN31aの確立要求転送部302は、GGSN31aの下位ノード全てに対してセッションスタートリクエストを転送し、配下の全SGSN32に対してセッションの確立を行う(ステップS102、図7のプロセスP7’)。
次に、GGSN31bについて説明する。GGSN31bが受信したセッションスタートリクエストに含まれる「再問合せ要否識別子」は“−”を表しているため、GGSN31bの問合せ要否判定部303は、配信経路DBサーバ10に対する問合せが必要であると判定する(ステップS101;No)。GGSN31bの経路情報問合せ部301は、「ブロードキャストエリア」“B2”と、GGSN31bの「GGSNアドレス」“GGSN2”とをキー情報として、セッションスタートリクエストの転送対象となる下位ノードのアドレス情報を問い合わせるための問合せデータを送信する(ステップS103、図7のプロセスP5)。
配信経路DBサーバ10の経路情報取得部102は、GGSN31bより受信した問合せデータに含まれるキー情報に基づいて、配信経路DB101に記憶されている配信経路情報を検索し、該当する配信経路情報を取得する。ここでは、経路情報取得部102は、図8に示すように「ブロードキャストエリア」“BC2”に対応付けられて記憶されているアドレス情報のうち、“GGSN2”で識別されるGGSN31bの下位ノードのアドレス情報である「SGSNアドレス」“SGSN1”,“SGSN2”を取得する。また、経路情報取得部102は、「SGSNアドレス」“SGSN1”と対応付けられている「再問合せ要否識別子」“○”と、「SGSNアドレス」“SGSN2”と対応付けられている「再問合せ要否識別子」“−”とを取得する。
配信経路DBサーバ10の経路情報返信部103は、経路情報取得部102が取得した情報を含んだ応答信号を生成し返信する(図7のプロセスP6)。
GGSN31bは、配信経路DBサーバ10より応答信号を受信すると、当該応答信号に含まれる情報を含んだセッションスタートリクエストを生成する。そして、GGSN31bの確立要求転送部302は、対象となるSGSN32に対してセッションスタートリクエストを転送して、セッションの確立を行う(ステップS104、図7のプロセスP7)。ここでは、確立要求転送部302は、「送信先アドレス」“SGSN1”と「ブロードキャストエリア」“BC1”と「再問合せ要否識別子」“○”とを含んだセッションスタートリクエストを生成して送信する。また、確立要求転送部302は、「送信先アドレス」“SGSN2”と「配信エリア」“BC2”と「再問合せ要否識別子」“−”とを含んだセッションスタートリクエストを生成して送信する。
“SGSN1”を送信先アドレスとしたセッションスタートリクエストはSGSN31aに到達し、また、“SGSN2”を送信先アドレスとしたセッションスタートリクエストはSGSN31bに到達する。SGSN32aとSGSN32bとは、セッションスタートリクエストを受信すると、セッションスタートレスポンスをGGSN31bに通知する(プロセスP8)。
次に、SGSN32aとSGSN32bとは、図5に示す再問合せ要否確認処理を行う。まず、SGSN32aについて説明する。SGSN32aの問合せ要否判定部303は、セッションスタートリクエストに含まれる再問合せ要否情報が表す内容に応じて、配信経路DBサーバ10に対する問合せが必要か否かを判定する(ステップS101)。ここでは、セッションスタートリクエストに含まれる「再問合せ要否識別子」が“○”を表しているため、問合せ要否判定部303は、配信経路DBサーバ10に対する問合せが不要であると判定する(ステップS101;Yes)。このため、SGSN32aの確立要求転送部302は、SGSN32a配下の下位ノードであるRNC33全てに対してセッションスタートリクエストを転送し、配下の全てのRNC33にセッションの確立を行う(ステップS102、図7のプロセスP11’)。
次に、SGSN32bについて説明する。SGSN32bが受信したセッションスタートリクエストに含まれる「再問合せ要否識別子」は“−”を表しているため、SGSN32bの問合せ要否判定部303は、配信経路DBサーバ10に対する問合せが必要であると判定する(ステップS101;No)。SGSN32bの経路情報問合せ部301は、「ブロードキャストエリア」“B2”とSGSN32bの「SGSNアドレス」“SGSN2”とをキー情報として、セッションスタートリクエスト転送の対象となる、RNC33のアドレスを問い合わせるための問合せデータを送信する(ステップS103、図7のプロセスP9)。
配信経路DBサーバ10の経路情報取得部102は、受信した問合せデータに含まれるキー情報に基づいて、配信経路DB101に記憶されている配信経路情報を検索し、該当する配信経路情報を取得する。ここでは、経路情報取得部102は「ブロードキャストエリア」“B2”に対応付けられて記憶されているアドレス情報のうち、“SGSN2”で識別されるSGSN32bの下位ノードの「RNCアドレス」“RNC1”,“RNC2”を取得する。また、経路情報取得部102は、「RNCアドレス」“RNC1”と対応付けられている「再問合せ要否識別子」“○”と、「RNCアドレス」“RNC2”と対応付けられている「再問合せ要否識別子」“−”とを取得する。
配信経路DBサーバ10の経路情報返信部103は、経路情報取得部102が取得した情報を含んだ応答信号を生成し返信する(図7のプロセスP10)。
SGSN32bは、配信経路DBサーバ10より応答信号を受信すると、応答信号に含まれる情報に基づいてセッションスタートリクエストを生成する。SGSN32bの確立要求転送部302は、対象となるSGSN32に対して、セッションスタートリクエストを転送して、セッションの確立を行う(ステップS104、図7のプロセスP11)。ここでは、確立要求転送部302は、「送信先アドレス」“RNC1”と「ブロードキャストエリア」“BC1”と「再問合せ要否識別子」“○”とを含んだセッションスタートリクエストを生成して送信する。また、確立要求転送部302は、「送信先アドレス」“RNC2”と「配信エリア」“BC2”と「再問合せ要否識別子」“−”とを含んだセッションスタートリクエストを生成して送信する。
なお、GGSN31aよりセッションスタートリクエストを受信した、GGSN31a配下の図示せぬSGSN32は、上述したSGSN32a,SGSN32bの動作と同様に、配信エリア“BC1”への配信経路を確立するために、配下の全てのRNC23にセッションスタートリクエストを送信する。
“RNC1”を送信先アドレスとしたセッションスタートリクエストはRNC33aに到達し、“RNC2”を送信先アドレスとしたセッションスタートリクエストはRNC33bに到達する。RNC33a、RNC33bは、セッションスタートレスポンスをSGSN32bに通知する(プロセスP12)。
次に、RNC33a、RNC33bは、従来どおり、対象の配信エリア“B2”の判定を行い(プロセスP13)、判定された配信エリアに対して無線リソースを確保する(プロセスP14)。
なお、SGSN32aよりセッションスタートリクエストを受信した、SGSN32a配下の図示せぬ全てのRNC33は、上述したRNC33a,RNC33bの動作と同様に、対象の配信エリア“B2”の判定を行い(プロセスP13)、判定された配信エリアに対して無線リソースを確保する(プロセスP14)。
また、GGSN31a配下のSGSN32よりセッションスタートリクエストを受信したRNC33は、同様に対象の配信エリア“B1”の判定を行い(プロセスP13)、判定された配信エリアに対して無線リソースを確保する(プロセスP14)。
このように、ブロードキャストサービスにおけるセッション確立手順において、各ノード30が配信経路DBサーバ10に対して配信経路情報を問い合わせることで、各ノード30は全ノードに対してセッションの確立を行わないためのアドレス解決を行うことが可能となる。このため、配信エリアに対する配信経路のみにセッションを確立してブロードキャストデータを送信することが可能となる。また、配信エリアが広域である場合には、各々のノード30は、配信経路DBサーバ10が保持している再問合せ要否情報を参照することによって、配信経路DBサーバ10に問い合わせる回数を減らすことができ、問い合わせ負荷を軽減することができる。また、RNC33は、RNC33配下に配信エリアがある場合にのみ配信エリアの判定処理を行うこととなるため、RNC33の処理負荷が軽減される。このように、本発明においては、無線リソース等のネットワークリソースを無駄に確保することなく、処理負荷を軽減して、MBMSセッションを確立することが可能となる。
[2.2.配信経路DBの更新]
次に配信経路DB101の更新手順の動作について、図9を参照しながら説明する。
前提として、ここでは、ブロードキャストサービス配信制御システム1は、図9に示すように、GGSN31c、SGSN32c、SGSN32d、RNC33c、RNC33d、及び、RNC33eを含んで構成されているものとする。また、GGSN31cのアドレス情報が“GGSN#x”を表し、SGSN32cのアドレス情報が“SGSN#x”を表し、SGSN32dのアドレス情報が“SGSN#y”を表し、RNC33cのアドレス情報が“RNC#x”を表し、RNC33dのアドレス情報が“RNC#y”を表し、RNC33eのアドレス情報が“RNC#z”を表しているものとする。このように構成されるブロードキャストサービス配信制御システム1において、SGSN32cの配下にRNC33fが増設されたものとする。RNC33fのアドレスは“RNC#n”であるものとする。
まず、オペレータは、RNC33fの増設作業終了後に、RNC33fに接続された、オペレーション入力を行うためのコンピュータ装置(以下「オペレーションデスク」という)より、更新要求コマンドC1を入力する。
これにより、オペレーションディスクは、更新要求コマンドC1をRNC33fに送信する。RNC33fの経路情報転送部304は、更新要求コマンドを受信すると、RNC33fの上位ノードであるSGSN32cに対して、“RNC#n”で表されるRNC33fのアドレス情報を含んだ追加要求データを送信する(プロセスP20)。
SGSN32cは、追加要求データを受信すると、追加要求データに“SGSN#x”で表されるSGSN32cのアドレス情報を付加する。SGSN32cの経路情報転送部304は、SGSN32cの上位ノードであるGGSN31cに対して、“RNC#n”及び“SGSN#x”で表されるアドレス情報を含んだ追加要求データを送信する(プロセスP21)。
GGSN31cは追加要求データを受信すると、追加要求データに“GGSN#x”で表されるGGSN31cのアドレス情報を付加する。GGSN31の経路情報転送部304は、“RNC#n”,“SGSN#x”,“GGSN#x”で表されるアドレス情報を含んだ追加要求データを、配信経路DBサーバ10に送信する(プロセスP22)。
配信経路DBサーバ10の経路情報受信部104は、追加要求データを受信する。配信経路DBサーバ10は、追加要求データに含まれる“RNC#n”,“SGSN#x”,“GGSN#x” で表されるアドレス情報を、配信経路情報として配信経路DB101に追加記憶する(プロセス23)。
なお、ここでは、配信経路DB101に記憶された、配信経路情報の「ブロードキャストエリア」に情報が設定されていないが、オペレータがオペレーションディスクより更新要求コマンドC1を入力する際に「ブロードキャストエリア」を入力するようにしてもよいし、配信経路DBサーバ10から「ブロードキャストエリア」を入力するようにしてもよい。
このように、RNC33の増設等により配信エリアに対する経路情報が変更された場合に、新設のRNC33から順次上位ノードに対して、自ノードのアドレス情報を付加した追加要求データを転送する制御を行うことで、リアルタイムに配信経路DB101に配信経路情報を追加することができる。
なお、SGSN32やGGSN31が増設された場合や、SGSN32やGGSN31のアドレス情報が変更された場合には、オペレータは、増設又は変更対象ノードの配下にあるRNC33より更新要求コマンドを入力すればよい。
[2.3.配信経路DBの確認]
次に、配信経路DB101の確認手順の動作について、図10を参照しながら説明する。ここでは、図10に示すように、ブロードキャストサービス配信制御システム1は、GGSN31c、SGSN32c、SGSN32d、RNC33c、RNC33d、RNC33e、及び、RNC33fを含んで構成されているものとする。
まず、オペレータは、RNC33cに接続されたオペレーションデスクより、確認要求コマンドC2を入力する。これにより、オペレーションデスクは、確認要求コマンドC2をRNC33cに送信する。
RNC33cの経路情報転送部304は、確認要求コマンドC2を受信すると、その上位ノードであるSGSN32cに対して、“RNC#x”で表されるRNC33cのアドレス情報を含んだ確認要求データを送信する(図10のプロセスP120)。SGSN32cは確認要求データを受信すると、当該確認要求データに“SGSN#x”で表されるSGSN32cのアドレス情報を付加する。SGSN32cの経路情報転送部304は、SGSN32cの上位ノードであるGGSN31cに対して、“RNC#x”及び“SGSN#x”で表されるアドレス情報を含んだ確認要求データを送信する(プロセスP121)。
GGSN31cは確認要求データを受信すると、当該確認要求データに“GGSN#x”で表されるGGSN31cのアドレス情報を付加する。GGSN31の経路情報転送部304は、“RNC#x”,“SGSN#x”,“GGSN#x”で表されるアドレス情報を含んだ確認要求データを、配信経路DBサーバ10に送信する(プロセスP122)。
配信経路DBサーバ10の経路情報受信部104は、確認要求データを受信する。配信経路DBサーバ10は、配信経路DB101に記憶されている配信経路情報の正当性を確認するための情報を提示する(プロセスP123)。具体的には、配信経路DBサーバ10は、確認要求データに含まれる“RNC#n”で表されるRNCアドレス情報と一致する「RNCアドレス」を含む配信経路情報を、配信経路DB101より検索して読み出す。そして、配信経路DBサーバ10は、読み出した配信経路情報と、確認要求データに含まれるアドレス情報とをディスプレイに表示する。
オペレータは、ディスプレイを参照して、確認要求データに含まれて送信されてきた、実際の配信経路を構成するノード30のアドレス情報と、対応する配信経路DB101の配信経路情報とを比較する。これにより、オペレータは、配信経路DB101に記憶されている配信経路情報の設定ミスがないかの確認を行い、設定ミスがあった場合には、即座に修正データを入力することができる。
[3.変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、その技術思想の範囲内で様々な変形が可能である。変形例としては、例えば、以下のようなものが考えられる。
(1)上述した実施形態においては、ブロードキャストサービス配信制御システム1が備えるノード30は3層構造を有するとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、全ての階層構造を有するノード構成において適用することができる。また、本発明は移動通信網に限定されず、固定網にも適用することができる。また、上述した実施形態におけるノード30は、GGSN31、SGSN32、RNC33であるとして説明したが、ノード30にBM−SC20が含まれるものとしてもよい。
(2)SGSN32は、RNC33の増設等でRNC33から追加要求データを受信した際に、SGSN32で管理している下位ノードについてのアドレス情報を更新するために、当該追加要求データに含まれるRNC33のアドレス情報を下位ノードのアドレス情報として、記憶部に追加記憶するようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、配信経路DBサーバ10は、確認要求データを受信した場合に、配信経路DBサーバ10のディスプレイに確認用の情報を表示するものとして説明したが、オペレーションディスク等の他の装置に確認用の情報を送信して表示するようにしてもよい。また、上述した実施形態における、配信経路DB101に記憶されている配信経路情報の正当性を確認するために提示する情報内容は一例であり、確認要求データに含まれるアドレス情報と、配信経路DB101に記憶されているアドレス情報とを比較することができれば、どのような情報内容をディスプレイに表示してもよいし、また、印刷してもよい。
(3)上述した実施形態においては、MBMSセッションスタートリクエストを送信してMBMSセッションを確立してからブロードキャストデータを送信する通信形態を説明したが、事前にMBMSセッションを確立せずにブロードキャストデータを配信する通信形態にも適用することができる。
(4)上述した実施形態においては、ノード30を識別するためのアドレス情報はIPアドレスであるとしたが、これに限定されず、ノード30を識別することができる情報であればよい。
(5)上述した実施形態におけるデータベース構造やデータ内容は一例である。例えば、配信経路DB101の「再問合せ要否識別子」には、“○”、“−”が記憶されるとしたが、“不要”、“必要”が記憶されてもよいし、“−”はスペースでもよい。
本発明は、特定の配信エリアにブロードキャストデータを送信するためのMBMSセッションを確立する場合に、一括管理された正確な配信経路情報に基づいて配信経路を判定し、無駄にリソースを確保することなくかつ負荷を軽減して配信制御を行うブロードキャストサービスに利用することができる。
本発明の実施の形態に係るブロードキャストサービス配信制御システムの全体構成を示すブロック図である。 同実施の形態に係る配信経路DBサーバの機能構成を示すブロック図である。 同実施の形態に係る配信経路DBに記憶される配信経路情報の一例を示す図である。 同実施の形態に係るノードの機能構成を示すブロック図である。 同実施の形態に係る再問合せ要否確認処理のフローチャートである。 同実施の形態に係る配信経路DB更新処理の手順を示すシーケンスチャートである。 同実施の形態に係るブロードキャストサービスのセッション確立手順の動作を示すシーケンスチャートである。 同実施の形態に係る配信経路DBに記憶される配信経路情報の一例を示す図である。 同実施の形態に係る配信経路DBの更新手順の動作を説明するための図である。 同実施の形態に係る配信経路DBの確認手順の動作を説明するための図である。 従来の移動通信網におけるブロードキャストサービスのセッション確立制御手順を示す図である。
符号の説明
1 ブロードキャストサービス配信制御システム
10 配信経路データベースサーバ(配信経路DBサーバ)
20 BM−SC
30 ノード
31 GGSN
32 SGSN
33 RNC
40 移動機
101 配信経路DB
102 経路情報取得部
103 経路情報返信部
104 経路情報受信部
301 経路情報問合せ部部
302 確立要求転送部
303 問合せ要否判定部
304 経路情報転送部

Claims (10)

  1. ブロードキャストデータの配信エリアへの配信制御を行うノード装置において、
    上位ノードから、特定の配信エリアに対するセッション確立を要求するセッション確立要求データを受信した場合に、該セッション確立要求データを転送すべき下位ノードのアドレス情報を、配信エリアに応じた配信経路情報を一括して管理する配信経路データベースサーバに対して問い合わせる経路情報問合せ手段と、
    前記経路情報問合せ手段による問合せに対する返信として受信したアドレス情報で識別される下位ノードにのみ、前記セッション確立要求データを転送する確立要求転送手段と
    を備えるノード装置。
  2. 前記上位ノードから受信したセッション確立要求データには、該上位ノードが前記配信経路データベースサーバに問い合わせて取得した再問合せ要否情報が含まれ、
    該再問合せ要否情報に応じて、前記配信経路データベースサーバに対する問合せが必要か否かを判定する問合せ要否判定手段をさらに備え、
    前記問合せ要否判定手段により前記問合せが必要でないと判定された場合は、前記経路情報問合せ手段による問合せを行うことなく、前記確立要求転送手段が自ノードの下位ノード全てに対して前記セッション確立要求データを転送することを特徴とする
    請求項1に記載のノード装置。
  3. 下位ノードから、前記配信経路データベースサーバに対して送信すべきデータを受信した場合に、該データに自ノードのアドレス情報を付加して、上位ノードに転送する経路情報転送手段をさらに備えることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のノード装置。
  4. 配信エリアに対する配信経路を管理する配信経路データベースサーバであって、
    複数の配信エリア各々を識別する配信エリア識別情報と、該複数の配信エリア各々に対する階層的な配信経路を構成するノードのアドレス情報とを対応付けて、一括して管理する配信経路情報記憶手段と、
    あるノードから、特定の配信エリアへの配信経路を問い合わせる問合せデータを受信した場合に、前記特定の配信エリアを識別する配信エリア識別情報に対応付けられて記憶されているアドレス情報のうち、前記あるノードの下位ノードのアドレス情報を、前記配信経路情報記憶手段より取得する経路情報取得手段と、
    前記経路情報取得手段により取得した下位ノードのアドレス情報を返信する経路情報返信手段とを備え、
    前記問合せデータを送信してきた全てのノードに対して共通に設けたことを特徴とする配信経路データベースサーバ。
  5. 前記配信経路記憶手段は、前記アドレス情報各々と対応付けて、前記下位ノードが自サーバに対して再問合せが必要か否かを表す再問合せ要否情報をさらに記憶し、
    前記経路情報取得手段は、前記下位ノードのアドレス情報に加えて、さらに、該アドレス情報と対応付けられた再問合せ要否情報を取得し、
    前記経路情報返信手段は、前記ノード情報取得手段により取得した前記下位ノードのアドレス情報に加えて、該アドレス情報と対応付けられた再問合せ要否情報をさらに返信することを特徴とする
    請求項4に記載の配信経路データベースサーバ。
  6. 少なくとも1のノードを経由して送信されてきた要求データであって、かつ、該経由したノードのアドレス情報を含む要求データを受信する経路情報受信手段をさらに備え、
    前記経路情報受信手段により受信した要求データに、追加の要求を表すデータが含まれていた場合に、前記要求データに含まれるアドレス情報を前記配信経路情報記憶手段に追加記憶する処理を行い、
    前記経路情報受信手段により受信した要求データに、確認の要求を表すデータが含まれていた場合に、前記経路情報記憶手段に記憶されているアドレス情報の正当性を確認するために、前記要求データに含まれるアドレス情報と前記配信経路情報記憶手段に記憶されているアドレス情報とを提示する処理を行う
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の配信経路データベースサーバ。
  7. 少なくとも1つのノードからなる配信経路を経由して、配信エリアへの配信制御を行うブロードキャストサービス配信制御システムにおいて、
    前記ノードは、
    配信エリアと配信経路とを対応付けて一括して管理する配信経路データベースに対して経路情報を問い合わせる経路情報問合せ手段と、
    前記経路情報問合せ手段により問い合わせて取得した情報に基づいて、前記配信エリアに対応するノードにのみセッション確立要求データを転送する確立要求転送手段と
    を備えたことを特徴とするブロードキャストサービス配信制御システム。
  8. ブロードキャストデータの配信エリアへの配信制御を行うブロードキャストサービス配信制御システムにおいて、
    各々の配信エリアについて、該配信エリアを識別する配信エリア識別情報と、該配信エリアへの階層的な配信経路を構成するノードのアドレス情報とを対応付けて、一括して記憶する配信経路情報記憶手段と、
    特定の配信エリアに対する配信経路を構成するノードのうちのひとつより、該特定の配信エリアを識別する配信エリア識別情報を含んだ経路情報問合せデータを受信した場合に、前記配信経路情報記憶手段より、該配信エリア識別情報に対応するアドレス情報のうち、前記経路情報問合せデータを送信してきたノードの下位ノードのアドレス情報を取得する経路情報取得手段と、
    前記経路情報取得手段により取得した下位ノードのアドレス情報を返信する経路情報返信手段と
    を備えた、前記配信経路を構成するノードに対して共通に設けられている配信経路データベースサーバと、
    上位ノードより、特定の配信エリアへのセッション確立を要求するセッション確立要求データを受信した場合に、前記配信経路データベースサーバに対して、前記経路情報問合せデータを送信する経路情報問合せ手段と、
    前記経路情報問合せ手段による経路情報問合せデータに対する返信として、前記配信経路データベースサーバより受信したアドレス情報で識別される下位ノードにのみ、前記セッション確立要求データを転送する転送手段とを備えたノードと
    を含むことを特徴とするブロードキャストサービス配信制御システム。
  9. 前記ノードは、前記セッション確立要求データに含まれる、上位ノードが前記配信経路データベースサーバに問い合わせて取得した情報に基づいて、前記経路情報問合せ手段により前記配信経路データベースに問い合わせるか否かを判定する問合せ要否判定手段をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載のブロードキャストサービス配信制御システム。
  10. ブロードキャストデータの配信エリアへの配信制御を行うブロードキャストサービス配信制御方法において、
    前記配信エリアに対する配信経路を構成するノードが、上位ノードより、前記配信経路のセッション確立を要求するセッション確立要求データを受信した場合に、配信エリアに応じた階層的な配信経路を一括で管理する前記配信経路データベースサーバに対して、前記セッション確立要求データを転送すべき下位ノードのアドレス情報を問い合わせる経路情報問合せデータを送信する経路情報問合せステップと、
    前記配信経路データベースサーバが、前記経路問合せステップにおいて前記経路情報問合せデータを受信した場合に、該経路情報問合せデータに含まれる配信エリア識別情報に対応するアドレス情報のうち、前記配信経路を構成するノードの下位ノードのアドレス情報を、前記配信経路を構成するノードに返信する経路情報返信ステップと、
    前記配信経路を構成するノードが、前記経路情報返信ステップにおいて返信されたアドレス情報で識別される下位ノードに、前記セッション確立要求データを転送する経路情報転送ステップと
    を有することを特徴とするブロードキャストサービス配信制御方法。
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