JP4262909B2 - Cask transport equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子力発電所等で発生する使用済核燃料等の放射性廃棄物を貯蔵容器(キャスクあるいはキャニスタと呼ばれる。以下、代表的に「キャスク」と呼ぶ)に詰めて貯蔵するキャスク貯蔵施設に適用され、そのキャスクを施設内で搬送するためのキャスク搬送設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の使用済燃料等の放射性廃棄物は再処理するまでの間、キャスクに詰めてキャスク貯蔵施設に中間的に貯蔵するようにしている。このキャスク貯蔵施設はキャスク受け入れエリアおよびキャスク貯蔵エリアを有し、このキャスク貯蔵エリアに乾式キャスクとして例えば円筒形のキャスクを貯蔵する場合、円筒軸心を垂直とするキャスク竪置き方式と、円筒軸心を水平とするキャスク横置き方式とが採用されている。
【0003】
キャスク竪置き方式では、貯蔵密度の効率化が図れるが、キャスクのハンドリング装置として貯蔵エリアを跨ぐスパンを有する天井クレーンまたは、門型クレーンの使用が前提となっている。
【0004】
また、キャスク横置き方式では、受入れ時のハンドリングが天井クレーンにより行われ、貯蔵位置までの搬送がキャスク横積み型台車等により行われている。このキャスク横積み型台車は、軌道を用いる方法、もしくは、無軌道のものも提案されている。さらに、このキャスク横積み型台車の駆動源には電源を用い、その電源供給方法としては、施設全体の天井に敷設された架線から電源供給する方法、もしくは、ケーブルを引き回す方法が採られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のごとく、従来、キャスク竪置き方式においては、キャスクのハンドリング装置として貯蔵エリアを跨ぐスパンを有する天井クレーンまたは、門型クレーンが使用されている。これらのクレーンは、大型なキャスク貯蔵施設の建屋を建設する際や、増設する場合、複数のクレーンの敷設が必要となるとともに、これらクレーンを移動するための軌道の敷設は、貯蔵施設全体に必要となり、建設・増設が大がかりなものとなる。また、これらクレーンは、キャスクからの熱風に常に曝されることになり、電気品等への劣化および寿命が短くなるという不具合がある。また、キャスクを吊った状態で移動するため、キャスク貯蔵施設が大型な場合や、貯蔵施設が増設された場合、吊った状態での移動距離が長くなり、作業性が低下する。
【0006】
さらに、キャスク横置き方式では、前記キャスク横積み型台車等の移動機構において、キャスク竪置き方式よりも床面専有面積を広く取らなければならいこと、また、キャスクそのものが重量物であることから移動機構に係る荷重が大きいため、移動機構そのものの構造も重厚にならざるを得ず、そのため移動に必要な貯蔵設備内の移動経路に広大な面積を必要とし、キャスク貯蔵施設の大型化または、キャスクの貯蔵率の低下を招く。また、進行方向(軌道)に対して直角に加わる応力(横行方向水平力)に対しての耐震・転倒防止が面倒であり、一方、無軌道で車輪走行する方法に関しても、特定経路を移動しないことにより、他のキャスクや貯蔵設備構造物との干渉や衝突を避けるために慎重な運転が必要である。
【0007】
また、電源供給についても、架線を用いる方法では、貯蔵施設全体にわたり架線を敷設しなければならず、キャスク貯蔵施設が大型な場合や、キャスク貯蔵施設の増設への対応が困難である。また、ケーブル引き回し方式も同様に、キャスク貯蔵施設の大型化や増設を図る場合に引き回す電源ケーブルが長くなり、引き回しが困難になると同時に、電圧降下の影響が避けられない。
【0008】
本発明はかかる従来の事情に対処するためになされたものであり、大型施設の建設や増設の場合に対応が容易で、キャスクからの熱風による劣化および短寿命化を避け、キャスク取扱時の落下・干渉・衝突事象を排除し、キャスク貯蔵施設そのものの占有面積の減少およびキャスク貯蔵率の向上が図れるとともに、耐震・転倒防止についても考慮し、さらに、大型施設の建設や増設の際の電源供給についても容易に対応できる安全性および確実性を高めることができるキャスク搬送設備を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明では、キャスク貯蔵施設のキャスク受け入れエリアとキャスク貯蔵エリアとの間でキャスクを搬送するキャスク搬送設備において、前記キャスク受け入れエリア内に配置され、キャスク貯蔵施設のキャスク受け入れエリアの建屋のみに設けられ外部搬出入手段との間で前記キャスクの受け渡しおよびその際における前記キャスクの姿勢を竪横に調整し得るクレーンを備えたキャスク受け渡し手段と、このキャスク受け渡し手段を介して前記キャスクを着脱できるとともに前記キャスクを昇降可能に保持するキャスク昇降手段と、前記キャスク受け入れエリアと前記キャスク貯蔵エリアとを移動可能であり、駆動機構を有し、方向転換可能であり、前記キャスクを前記キャスク受け入れエリアから前記キャスク貯蔵エリアの前記キャスクの貯蔵位置まで搬送して前記キャスクを前記キャスク貯蔵位置へ据え置き可能なキャスク移動手段とを備えたことを特徴とするキャスク搬送設備を提供する。
【0011】
請求項2に係る発明では、請求項1記載のキャスク搬送設備において、キャスク昇降手段は、キャスク移動手段に設けられた昇降駆動機構、この昇降駆動機構によって昇降する昇降アーム、この昇降アームに設けられキャスクの吊り耳に引掛けられる係止部を備える吊り上げ機構であることを特徴とするキャスク搬送設備を提供する。
【0012】
請求項3に係る発明では、請求項2記載のキャスク搬送設備において、キャスク移動手段は、キャスク受け渡し手段およびキャスク昇降手段の少なくともいずれかを設けた一体構造の車両、またはキャスク受け渡し手段およびキャスク昇降手段の少なくともいずれかを設けた子台車と、この子台車を搭載する親台車とを組合せた構造の車両であることを特徴とするキャスク搬送設備を提供する。
【0013】
請求項4に係る発明では、請求項1から3までのいずれかに記載のキャスク搬送設備において、キャスク移動手段は、キャスク貯蔵施設の床面上に敷設された軌道と、この軌道に沿って移動する軌道車輌とを有することを特徴とするキャスク搬送設備を提供する。
【0014】
請求項5に係る発明では、請求項1から3までのいずれかに記載のキャスク搬送設備において、キャスク移動手段は、車輪を車体に一定範囲昇降可能とした車両であり、この車両は、前記車輪を車体下方に付勢するバネ機構と、前記車輪が着地する範囲内で前記車体を浮上させるエアキャスタとを有することを特徴とするキャスク搬送設備を提供する。
【0015】
請求項6に係る発明では、請求項5記載のキャスク搬送設備において、エアキャスタを径の異なる複数のドーナツ状のエアキャスタエレメントとして分割し、この分割した複数系統の各エアキャスタエレメントを同心円的配置として個別的に車体上昇力を負担させる構成としたことを特徴するキャスク搬送設備を提供する。
【0016】
請求項7に係る発明では、請求項1から6までのいずれかに記載のキャスク搬送設備において、キャスク移動手段の移動力は、キャスク受け渡し手段およびキャスク昇降手段のいずれも有しない小型な補助車両により得る構成としたことを特徴とするキャスク搬送設備を提供する。
【0017】
請求項8に係る発明では、請求項5記載のキャスク搬送設備において、キャスク移動手段は、軌道を掴む形で形成された転倒防止装置を備えたことを特徴とするキャスク搬送設備を提供する。
【0018】
請求項9に係る発明では、請求項1から8までのいずれかに記載のキャスク搬送設備において、キャスク移動手段は電気力を駆動源とする車両であり、その電源供給手段をキャスク貯蔵施設の床または軌道に設けた接触集電機構としたことを特徴とするキャスク搬送設備を提供する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るキャスク搬送設備の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0020】
第1実施形態(図1〜図3)
図1は、本発明の第1実施形態によるキャスク搬送設備およびそれが適用されるキャスク貯蔵施設を示す全体図であり、キャスク受け入れ状態を例示している。図2(A)はキャスク搬送設備の拡大図であり、そのA−A線断面形状を図2(B)に示している。図3は、図2(A)に示したキャスク搬送設備の変形例を示している。なお、本実施形態ではキャスクがドラム缶状の場合について説明する。
【0021】
図1に示すように、キャスク貯蔵施設1は、キャスク受け入れエリア2を構成する建屋3と、キャスク貯蔵エリア4を構成する建屋5とを備えている。キャスク受け入れエリア2内には、外部からキャスク6を搬出入する外部搬出入手段、例えばトレーラ7等が入出できるとともに、本実施形態のキャスク搬送設備8が待機でき、かつキャスク6の受け渡しが可能なスペースが確保されている。
【0022】
キャスク貯蔵エリア4の床4a上には、キャスク据え付け用の据え付け架台9が多数設置され、これらの据え付け架台9上にキャスク6が竪置き方式で載置されるようになっている。なお、据え付け架台9は、後述するフォークリフトのフォーク抜き差し用のものである。
【0023】
キャスク受け入れエリア2およびキャスク貯蔵エリア4には、建屋3,5内の床2a,4aの床面と同一高さで両エリア2,4を結ぶ無軌道の搬送路10が設けられている。なお、本実施形態のキャスク貯蔵施設1のキャスク貯蔵エリア4の建屋5には、キャスク6搬送のための天井クレーン等は不要とされている。
【0024】
本実施形態のキャスク搬送設備8は、図2(A),(B)に示すように、キャスク移動手段である無軌道式の路面走行用の一体型の車両11を備えている。この車両11は、図示省略の駆動機構、運転機構、操舵機構等を有し、車体12をタイヤ等の車輪13によって支持させ、この車体12の前面側にキャスク受け渡し手段としての移動型クレーン14と、キャスク昇降手段としてのフォークリフト15およびキャスク保持アーム16とを備えている。以下、これら移動型クレーン14、フォークリフト15およびキャスク保持アーム16について説明する。
【0025】
移動型クレーン14は、車両11の車体12上に前後方向に沿って水平に固定、または所定角度前端側が上下あるいは左右に回動できるテレスコピック状のブーム17と、このブーム17の先端に設けられた昇降索18およびフック19等とからなっている。この移動型クレーン14は車両11内の運転機構によって操作することができる。
【0026】
フォークリフト15は、図示省略の昇降駆動機構によって車体12に昇降および前後角度調整可能に支持されたリフト部20と、このリフト部20の下端に設けられた左右1対のキャスク搭載用フォーク21とを有し、通常のフォークリフトと同様に、竪状態としたキャスク6の底部を下方から支持して昇降することができる。
【0027】
キャスク保持アーム16は、フォークリフト15のリフト部20の所定高さ位置に左右1対、フォーク21と略平行な配置で前方に向って突出している。これらの各キャスク保持アーム16は、互いに左右方向に同時に、同量移動可能とされ、常時中心位置が一定している。そして、各キャスク保持アーム16が互いに接近方向に移動することによってキャスク6を保持することができ、また互いに離間方向に移動することによってキャスク保持アーム16の間隔を拡大してキャスク6を開放することができる。これら各キャスク保持アーム16の対向面には、例えば図2(B)に示すように、キャスク6の外周面と一致する円弧面が形成されたパッド16aを有し、これらのパッド16aによりキャスク6の両外側面が確実に挟持状態で保持できるようになっている。
【0028】
次に、作用を説明する。上述した構成により、本実施形態では、キャスク6の搬出入操作がキャスク受け入れエリア2内でのみ行われる。すなわち、図1に示すように、トレーラ7によって搬入されたキャスク6は、移動型クレーン14で吊上げることにより、トレーラ7から取出され、キャスク搬送設備8に受け入れられる。この受け入れの際に、キャスク6を横置き状態から立て起こすことにより、キャスク6を竪状態の姿勢で吊上げることができる。立て起こしたキャスク6は、フォークリフト15に竪置き状態で吊り込む。
【0029】
この際、フォークリフト15上にその底部を搭載したキャスク6の上下方向中間位置よりも上方側の部位を、キャスク保持アーム16によって挟持し、固定する。その後、竪置きされたキャスク6をフォークリフト15で所定高さに持ち上げ、キャスク受け入れエリア2から移動機構としての車両11により、通路を走行させてキャスク貯蔵エリア4内の所定の貯蔵位置まで搬送する。そして、その後フォークリフト15を下げ、据え付け架台9上にキャスク6を据え置く。この移動の途中において、キャスク6は、フォークリフト15上に搭載したキャスク保持アーム16によって保持することにより、落下・転倒を防止する。
【0030】
以上の本実施の形態によれば、キャスク貯蔵エリア4全体をカバーする搬送のための天井クレーン等を複数敷設する必要がない。また、天井クレーン等をガイドするための軌道を貯蔵施設全体に亘って架設する必要もない。したがって、キャスク貯蔵施設1の建設・増設の場合の対応が容易であり、コスト低減に寄与することができる。
【0031】
また、本実施形態のキャスク搬送設備8によれば、キャスク6を所定の位置に据え置く際にだけ車両11をキャスク貯蔵エリア4に移動し、キャスク6の受け入れや、その他の不使用時には、キャスク受け入れエリア2に待避させることが可能である。これにより、キャスク6が常時貯蔵されている貯蔵エリアから隔離することが可能であり、従来技術における天井クレーン設置構成と異なり、キャスク6からの熱風に常に曝されるようなこともない。したがって、本実施形態のキャスク搬送設備8は、熱風による劣化および短寿命化を避けることができる。
【0032】
また、キャスク保持アーム16により、キャスク6の落下および転倒を防止することができる。さらに、キャスク竪置き式としたことにより、キャスク横置き式のキャスク貯蔵施設よりも貯蔵用の専有面積が小さくなるとともに、キャスク移動機構としての車両11も横積み型台車の底面積より小型化できる。したがって、移動経路を広く取る必要がなく、キャスク貯蔵率を向上させることができる。
【0033】
図3は、第1実施形態における車両11の駆動輪部分の変形例を示したものである。すなわち、図3は車両11の構造として、クローラ22を用いたキャスク搬送設備8の例を示している。クローラ22は、重量物であるキャスク6の移動に適する移動機構の手段の1つであり、全方向移動可能なことから、貯蔵施設内における移動経路のための面積を低減することが可能となり、キャスク貯蔵率を向上させることができる。この図3に示したキャスク移動設備8の他の構成および作用については、図2に示した構成と略同様であるから、図3の対応部分に図2と同一の符号を付して説明を省略する。
【0034】
第2実施形態(図4、図5)
図4は、本発明の第2実施形態によるキャスク搬送設備8およびそれが適用されるキャスク貯蔵施設1を示す全体図であり、キャスク受け入れ状態を例示している。図5はキャスク移動手段の拡大図である。
【0035】
本実施形態が、第1実施形態と異なる点は、キャスク受け渡し手段を、キャスク移動手段としての車両11ではなく、キャスク貯蔵施設1のキャスク受け入れエリア2を構成する建屋3側に配設された天井クレーン23とした点にある。
【0036】
すなわち、本実施形態の車両11には移動用クレーンが設けられておらず、それに代わって建屋3側に設けた天井クレーン23をキャスク6の受け入れ時における立て起こし用手段として適用するものである。この天井クレーン23は、例えば建屋3の天井に、トレーラ7およびキャスク移動手段としての車両11の走行方向と交差する方向に沿って架設した軌道24に沿って水平移動するようになっており、昇降索25およびフック26等からなっている。その他の構成、すなわち車両11、キャスク保持アーム16等の構成および作用については、第1実施形態と略同様であるから、図4および図5の対応部分に図1および図2と同一の符号を付して説明を省略する。
【0037】
本実施形態によれば、床面走行式の移動機構が有するキャスク6を立て起こすための手段を、天井クレーン23とすることにより、キャスク移動手段としての車両11の小型化を図ることが可能となり、より移動経路面積の削減が可能となる。したがって、キャスク貯蔵率をより向上させることが可能となる。
【0038】
なお、図示しないが、本実施形態においても、キャスク移動手段としての車両11にクローラを適用することも可能である。また、後述するエアキャスタ等を適用することも可能である。
【0039】
第3実施形態(図6、図7)
図6は、本発明の第3実施形態によるキャスク搬送設備8およびそれが適用されるキャスク貯蔵施設1を示す全体図であり、キャスク受け入れ状態を例示している。図7はキャスク移動手段の拡大図である。
【0040】
本実施形態が、第1、第2実施形態と異なる点は、キャスク移動手段としての車両11に設けられるキャスク昇降手段を、フォークリフト15ではなく、吊り上げ機構27とした点にある。また、この構成に対応して、キャスク移動手段としての車両11の構成も前記各実施形態と異なっている。なお、キャスク受け渡し手段については、第2実施形態と同様に、キャスク貯蔵施設1のキャスク受け入れエリア2を構成する建屋3側に配設された天井クレーン23としている。
【0041】
本実施形態の車両11は、例えばキャスク6の周囲を囲む四角形筒体の一面(前面)を開放した形状の三面壁構造の車体12と、その開放した一面の両側壁の下端に複数の車輪13を配置した構成とされている。これにより、キャスク6は、車体12の開放した一面から内方に挿入できる構成となっている。車体12の上部には、キャスク6を吊り上げるための吊り上げ機構27が設けられている。
【0042】
この吊り上げ機構27は、例えば車体12の両側壁の上端から立ちあがるブラケット28にモータおよびギア、あるいはシリンダ機構等からなる昇降駆動機構29を設け、この昇降駆動機構29によって1対の昇降アーム30を昇降させるようにしたものである。昇降アーム30は、車体12の両側壁の内側に沿って昇降可能であり、この各昇降アーム30の下端部に、図示しないが例えば鉤状等の係止部が設けられている。
【0043】
これらの昇降アーム30の係止部が、キャスク6の外周面の上端部付近に設けられた図示しない大径部もしくは突出部からなる吊り耳を下側から引掛けて吊り上げるようになっている。この吊り耳を昇降駆動機構による1対の昇降アーム30の昇降動作によって昇降させ、これにより車体12内に導入したキャスク6を吊り上げたり、吊り下すことができる。
【0044】
また、天井クレーン23は、第2実施形態と同様に、キャスク受け入れエリア2を構成する建屋3の天井に、例えばトレーラ7の走行方向と交差する方向に沿って架設した軌道24に沿って水平移動するようになっており、昇降索25およびフック26等により構成されている。
【0045】
このような構成の第3実施形態においては、トレーラ7からキャスク6を天井クレーン23によって受け取り、そのキャスク6を例えば床上に竪置き状態で一旦、載置する。そして、キャスク移動手段としての車両11を移動させて開放部分からキャスク6を車体12内方に配置するようにする。この状態で昇降駆動機構29を駆動させ、搬入されたキャスク6を昇降アーム30によりにより持ち上げる。
【0046】
これによりキャスク6が車体12内に吊下げ状態で保持されるので、その後は車体12にキャスク6を吊り下げた状態で搬送路10に沿い、キャスク貯蔵エリア4の所定貯蔵位置まで移動する。そして、吊り上げ機構27のアーム11を下降させることにより、キャスク6を据え置く。
【0047】
本実施形態によれば、キャスク移動手段をより小型化することが可能となり、移動経路の面積削減が可能となり、キャスク6の貯蔵率をより向上させることができる。
【0048】
なお、本実施形態の車両11は図7に示した構成に限らず、図3に示したようなクローラを適用したり、後述するエアキャスタ等を適用することも可能である。
【0049】
第4実施形態(図8、図9)
図8は、本発明の第4実施形態によるキャスク搬送設備8およびそれが適用されるキャスク貯蔵施設1を示す全体図であり、キャスク受け入れ状態を例示している。図9はキャスク移動手段の拡大図である。
【0050】
本実施形態は、キャスク移動手段を、キャスク昇降手段が設けられた子台車31と、この子台車31を搭載する親台車32とを組合せた構造の車両11としている。また、キャスク受け渡し手段については、第2実施形態と同様に、キャスク貯蔵施設1のキャスク受け入れエリア2を構成する建屋3側に配設された天井クレーン23としている。
【0051】
ここで、子台車31は、第3実施形態で適用した車両11と略同様の構成となっている。すなわち、この子台車31は、図9に示すように、キャスク6の周囲を囲む四角形筒状体の一面(前面)を開放した形状の三面壁構造の車体12と、その開放した一面の両側壁の下端に複数の車輪13を配置した構成とされている。これにより、キャスク6は、車体12の開放した一面から内方に挿入できる構成となっている。車体12の上部には、キャスク6を吊り上げるための吊り上げ機構27が設けられている。この吊り上げ機構27は、車体12の両側壁の上端から立ちあがるブラケット28にモータおよびギア、あるいはシリンダ機構等からなる昇降駆動機構29を設け、この昇降駆動機構29によって1対の昇降アーム30を昇降させるようにしたものであり、その詳細は図7に示したものと同様である。
【0052】
また、親台車32は、子台車31を十分安定な状態で搭載できる水平な支持板33と、この支持板33の下面側に設けた複数の車輪34とによって構成され、車輪34は全方向にステアリング可能な構成とされている。
【0053】
また、子台車31を親台車32に乗り込ませる際、単に水平移動するだけで、容易に乗り込ませることができるように、親台車32が走行する搬送路10の路面は周囲の床2aの床面よりも1段低くし、子台車31が走行する床2aの床面と搬送路10に搭載されている親台車32の上端面とを同一高さとなる設定にしてある。その他のキャスク貯蔵施設1、天井クレーン23等の構成については、第3実施形態と略同様であるから、図8の対応部分に図6と同一の符号を付して説明を省略する。
【0054】
本実施形態によれば、天井クレーン23により立て起こされたキャスク6を子台車31の吊り上げ機構により吊り上げ、その状態のまま、子台車31を親台車32に乗り込ませる。子台車31が親台車32に確実に載ったことを確認したら、親台車32上にキャスク6を吊り下ろして載置固定する。親台車32は、全方向ステアリング可能な構成であるから、子台車31とキャスクと6を搭載したまま移動させ、キャスク貯蔵エリア4の任意の据え置き位置付近まで接近させることができる。
【0055】
そして、据え置き位置では、子台車31の吊り上げ機構27により再度キャスク6を吊り上げ、その状態のまま子台車31を親台車32から離してキャスク据え置き位置まで移動し、吊り上げたキャスク6を吊り下ろして据え置く。このような操作により、子台車31がキャスク6を吊り上げた状態での移動距離を短くすることができ、キャスク6の落下の危険性をより低減することが可能となる。
【0056】
また、本実施形態においても、子台車31および、親台車32の移動機構については、上記構成に限らず、クローラを適用したり、後述するエアキャスタ等を適用することもできる。
【0057】
第5実施形態(図10、図11)
図10は、本発明の第5実施形態によるキャスク搬送設備8およびそれが適用されるキャスク貯蔵施設1を示す全体図であり、キャスク受け入れ状態を例示している。図11はキャスク移動手段の拡大図である。
【0058】
本実施形態は、キャスク移動手段を、キャスク貯蔵施設1の床面上の搬送路10に敷設された軌道35と、この軌道35に沿って移動する軌道車輌11aとを有する構成としたものである。
【0059】
図10に示すように、キャスク貯蔵施設1のキャスク受け入れエリア2およびキャスク貯蔵エリア4の床4a面上には、搬送路10としてレール35aを敷設した軌道35が設けられている。この軌道35は、例えばキャスク受け入れエリア2側からキャスク貯蔵エリア4側に伸びる1本の連続した主軌道36と、キャスク貯蔵エリア4側で主軌道36と交差する複数の枝軌道37とからなっている。そして、主軌道36と各枝軌道37との交差点位置には、水平面上での旋回が可能な旋回機構38が設けられている。軌道車両11aは、旋回機構38での方向転換により、主軌道36および枝軌道37からなる搬送路10に沿って、キャスク受け入れエリア2とキャスク貯蔵エリア4との間、およびキャスク貯蔵エリア4内の所定のキャスク貯蔵個所に走行移動することができる。
【0060】
一方、軌道車両11aとしては、軌道車輪13aを有するものであれば上述した全ての型式の車両11、その他各種構成の車両を適用することができる。以下の例では、第4実施形態と略同様の子台車31および親台車32を組合せた構成からなる軌道車両11aを適用した場合について説明する。
【0061】
この軌道車両11aは図11に示すように、一側面が開口し、吊り上げ機構27を有する子台車31と、この子台車31を搭載できる親台車32とからなる。子台車31の構成については、第4実施形態で示した図9のものと略同様であるから、図11の対応個所に図9と同一の符号を付して説明を省略する。
【0062】
親台車32は、例えば平面視で略四角形状の平坦な支持板33と、この支持板33の平行な辺に沿う下面側に配設した軌道車輪34aとからなり、軌道35のレール35aに沿って走行することができる。この支持板33の上面には、各軌道車輪34aによる走行方向と交差する方向に沿う平行な1対の凹溝39が形成されている。この各凹溝39は、子台車31の車輪13がその内部に挿入された状態で位置決めされる幅および長さに設定されている。子台車31は、この親台車32の支持板の凹溝39に車輪13を挿入した状態で、安定的に固定して搭載することができる。
【0063】
なお、子台車31を親台車32に乗り込ませる際、単に水平移動するだけで、容易に乗り込ませることができるように、親台車32が走行するレール35aの上面と、子台車31の走行床面とを同一高さとし、これによりレール35aの設置された軌道35は床面よりも一段低く設定してある。また、上述した旋回機構38は、親台車32が走行する軌道と同一面高さになるよう設定されており、親台車32が水平移動することにより、容易に旋回機構38に乗り込むことができる。
【0064】
なお、キャスク受け渡し手段については、第2〜第4実施形態と同様に、キャスク貯蔵施設1のキャスク受け入れエリア2を構成する建屋3側に配設された天井クレーン23としているので、これらの構成については、図10および図11に示した前記各実施形態と同様の符号を付して説明を省略する。
【0065】
このような構成の本実施形態によってキャスク6を搬送する場合には、図10に示すように、親台車32を予めキャスク受け入れエリア2の軌道上に配置しておき、子台車31は親台車32の付近でトレーラ7からキャスク6を受取ることができる位置に配置しておく。そして、前記各実施形態と同様に、トレーラ7からキャスク6を天井クレーンによって立て起こし状態で吊り上げ、このキャスク6を一旦床面上に載置した状態から、子台車31の吊り上げ機構によってその内部にて吊り上げる。この状態のまま、子台車31を移動して親台車32に乗り込ませ、子台車31の車輪13が親台車32の支持板の凹溝に確実に搭載されたことを確認し、その後、親台車32上にキャスク6を吊り下ろして固定させる。
【0066】
親台車32は、子台車31とキャスク6を搭載したまま、軌道に沿ってキャスク貯蔵エリア4側に走行移動させることができる。この移動の際、まず主軌道36から枝軌道37に移動するが、その場合には旋回機構38において所定の方向に軌道を変えることができる。所定の貯蔵位置付近まで移動した後は、子台車31の吊り上げ機構によってキャスク6を一旦吊り上げ、その状態で子台車31を親台車32から移動させ、キャスク6を据え付け場所まで移動してキャスク6を吊り下ろし、据え置けばよい。
【0067】
以上の構成を有する本実施形態のキャスク搬送設備8によると、親台車32が定められた軌道に沿って走行するので、キャスク取扱時において他のキャスクや貯蔵施設構造物との干渉や衝突事象を確実に回避することができる。また、軌道走行時における直線経路以外の進行方向への移動は、親台車32および軌道車輪34aの形状・構造により一定以上の曲率を有する軌道形状しか移動することができないが、旋回機構38を設けることにより、任意の方向に進行方向を変換することが可能となり、よってキャスク貯蔵施設1内の移動経路面積を低減することが可能になる。さらに、任意の方向へのキャスク貯蔵エリア4の増設・拡大が可能となり、キャスク貯蔵率を向上させることができる。
【0068】
なお、本実施形態においては、種々の変形が可能である。例えば、子台車31の移動用として子台車用軌道を設置し、子台車31も軌道走行方式とすることが可能である。このような子台車31用軌道を用いた場合には、それぞれキャスク6を据え置く位置まで、軌道により台車が導かれるため、より確実な据え付けが可能となる。この場合、親台車32には前記凹溝39に変えて子台車搭載用の軌道を設けることにより、子台車31が親台車32に乗り込む際の誘導もより容易とすることができる。
【0069】
第6実施形態(図12〜図14)
図12は、本発明の第6実施形態によるキャスク搬送設備8およびそれが適用されるキャスク貯蔵施設1を示す全体図であり、キャスク受け入れ状態を例示している。図13はキャスク移動手段の拡大図であり、図14(A)〜(D)はキャスク移動手段の部分構成およびその作用を示す説明図である。
【0070】
本実施形態は、エアキャスタ40を利用してキャスク移動手段としての車両11の車体を押上げ力を与えることにより、その車両11の軽量化、小型化等を図ったものである。以下の例では、第5実施形態で示した構成と略同様の子台車31および親台車32を組合せた車両11にエアキャスタ40を適用した場合について説明する。
【0071】
図12に示すように、キャスク貯蔵施設1のキャスク受け入れエリア2およびキャスク貯蔵エリア4の床面に、これより一段低い搬送路10が設けられている。この搬送路10は、キャスク受け入れエリア2側からキャスク貯蔵エリア4側に伸びる1本の連続した主搬送路10aと、キャスク貯蔵エリア4側で主搬送路10aと交差する複数の枝搬送路10とからなっている。主搬送路10aと各枝搬送路10との交差点位置には、水平面上での旋回が可能な旋回機構38が設けられている。キャスク移動手段としての車両11は、旋回機構38での方向転換により、主搬送路10aおよび枝搬送路10bからなる搬送路10に沿って、キャスク受け入れエリア2とキャスク貯蔵エリア4との間、およびキャスク貯蔵エリア4内の全てのキャスク貯蔵個所に走行移動することができる。
【0072】
一方、車両11は図13に示すように、吊り上げ機構27を有する子台車31と、この子台車31を搭載できる親台車32とからなる。これら子台車31および親台車32は自走式で、かつ全方向ステアリング可能である。この車両11の基本的な構成については、第5実施形態で示した図11のものと略同様であるから、図13の対応個所に図11と同一の符号を付して説明を省略する。ただし、本実施形態の親台車32の車輪34は、無軌道型の路面走行用車輪34である。そして、この車輪34は車体12から一定範囲昇降可能に設けられ、図14(A)に示すように、駆動機構41によって回転駆動するとともに、バネ機構42によって下方に所定弾性力で付勢されている。
【0073】
そして、車体12の底部には車輪34よりも内側部位に位置してエアキャスタ40が設けられている。このエアキャスタ40は、例えばドーナツ状の袋体により構成され、図示しないエア供給装置から圧縮空気を供給することにより膨張可能となっている。このエアキャスタ40は親台車32の車体12底部に固定され、不使用時には収縮して床面から僅かに離間し、膨張時には床面に接して車体12を押上げる設定とされている。また、袋体の下部側には多数のエア噴出孔が穿設され、袋体膨張後にさらに供給される圧縮空気がエア噴出孔から下方に噴出し、これによりエアキャスタ40は床面の上方に浮上するようになっている。なお、図14(A)に示すように、親台車32の車体12の低部中央位置には、車体12の下降時に床面に接して荷重を支持する支持盤43が設けられている。
【0074】
次に、図14(A)〜(D)によって作用を説明する。
【0075】
図14(A)は、親台車32に子台車31およびキャスク6が搭載されていない状態を示している。この状態では親台車32が車輪34のみによって支持され、車輪34の駆動によって搬送路10の路面上を走行することができる。すなわち、エアキャスタ40には圧縮空気が供給されず、エアキャスタ40は縮んだ状態であり、車輪34を付勢するバネ機構42は車体12の重量を受けて圧縮された状態となっている。車輪34は、親台車32の車体12内方に入り込んだ状態となっている。また、支持盤は、搬送路10の路面の上方に僅かに離間した状態で配置される。
【0076】
図14(B)は、エアキャスタ40が縮んだ状態で親台車32上に子台車31およびキャスク6が搭載された停止時の状態を示している。この状態下では、キャスク6の荷重が車輪34にかかるので、バネ機構42は僅かに縮んで車体12高さが下り、車体12の底部の支持盤43が搬送路10の路面に接し、車体12の全体荷重が支持盤43により支えられる。これにより、車輪34およびバネ機構42への負荷は軽減される。
【0077】
図14(C)は、エアキャスタ40が圧縮空気の供給により最大限まで膨張した状態を示している。この状態においては、膨張したエアキャスタ40が搬送路面に接し、エアキャスタ40の膨張力によって親台車32の車体12が持上げられた状態となる。支持盤43は車体12とともに上昇して搬送路面から離間した状態となる。車高が高くなった分だけ車輪34は車体12から下方に突出し、バネ機構42は少し伸びた状態となる。
【0078】
図14(D)は、エアキャスタ40にさらに圧縮空気が供給され、空気噴出孔から圧縮空気が下方に噴出して車体12がさらに上昇した状態を示している。この状態が本実施形態のキャスク搬送時の状態である。すなわち、空気の圧力がキャスク6、子台車31および親台車32の荷重にうち勝って、エアキャスタ40および支持盤43と搬送路面との間の空間に少量の空気の膜が形成される。この状態を維持すべく常にわずかな空気を継続的に供給することにより、子台車31およびキャスク6が搭載された親台車32は搬送路10の路面から少し浮上する。この状態では車輪34がさらに車体12から下降し、バネ機構42はさらに伸びた状態となる。この状態で、親台車32の自走式かつ全方向ステアリング可能な車輪13および駆動装置を用いて、所定の貯蔵位置まで移動し、到達したら、子台車31の吊り上げ機構27により、前記実施形態と同様に、キャスク6を据え置く。このキャスク搬送時においては、エアキャスタ40による浮上力によって車体12が支持されるので、車輪13には余分な負荷がかからない。
【0079】
したがって、本実施形態によれば、重量物であるキャスク6および子台車31を搭載した親台車32をエア浮上させることにより、車両11にかかる全体の重量が僅かとなるので、車輪13は少しの駆動力で回転して車体12を移動させることが可能となる。よって、方向転換も容易である。また、親台車32の荷重負荷が小さくなることにより親台車32ひいては車両11全体の小型化が可能となり、それにより移動のために必要な貯蔵設備内の面積を狭くすることが可能となり、貯蔵設備の大型化、キャスク6の貯蔵率の低下を避けることができるようになる。
【0080】
なお、エアキャスタ40の空気噴出構成は、親台車32に適用する以外に、子台車31または旋回機構にも適用が可能である。このような構成とすることにより、さらに搬送設備8全体を小型化することが可能となる。
【0081】
第7実施形態(図15、図16)
図15は、本発明に係るキャスク搬送設備8のキャスク移動手段を拡大して示す斜視図であり、図16は図15の底面図である。
【0082】
本実施形態は、第6実施形態で示したエアキャスタ40の変形例についてのものである。
【0083】
すなわち、図15および図16に示すように、本実施形態においては、キャスク移動手段としての車両11の親台車32に設けられるエアキャスタ40が、径の異なる複数のドーナツ状のエアキャスタエレメント40a,40b,40cとして分割し、この分割した複数系統の各エアキャスタエレメント40a,40b,40cにより、個別的に車体12の上昇力を負担させることができるようにしてある。
【0084】
図16に示した例においては、親台車32の車体12の低部に、同心円的配置で3体のエアキャスタエレメント40a,40b,40cが配設されている。なお、他の構成については第6実施形態と略同様であるから、図15および図16に図13および図14と同一の符号を付して説明を省略する。
【0085】
このような構成の第7実施形態においては、エアキャスタ40として複数系統のエアキャスタエレメント40a,40b,40cを備えた構成としたことにより、エアキャスタエレメント40a,40b,40cのいずれか1系統が損傷したような場合であても、他の系統を予備として運用することが可能となり、キャスク移動手段としての機能保持、信頼性向上が図れる。なお、本実施形態の構成についても、親台車32に適用するだけでなく、子台車31または旋回機構38に適用することも可能である。
【0086】
第8実施形態(図17、図18)
図17は、本発明に係るキャスク搬送設備8のキャスク移動手段を拡大して示す斜視図であり、図18は図17の側面図(B矢視図)である。
【0087】
本実施形態は、第6実施形態で示したキャスク移動手段としてのエアキャスタ40付き台車構造の駆動機構の変形例についてのものである。
【0088】
図17および図18に示すように、本実施形態においては、親台車32が移動のための駆動機構を有しない構成であり、この親台車32の移動力は付属する小型な補助車両44により得る構成となっている。すなわち、補助車両44は例えば親台車32の側部に一体移動可能に付属して配置されており、この小型な補助車両44の車輪45を駆動するための図示しないモータ等の駆動機構および走行制御装置等が設けられ、この補助車両44を前進および後退等することにより、キャスク搬送用の親台車32の移動力を得ることができるようになっている。なお、補助車両44は、キャスク受け渡し手段およびキャスク昇降手段のいずれも有しない。また、子台車31、親台車32等の他の構成については第6実施形態と略同様であるから、図17および図18に図13および図14と同一の符号を付して説明を省略する。
【0089】
このような本実施形態において、キャスク6を搬送する場合には、親台車32の底部に配されたドーナツ型のエアキャスタ40、その中心部に配された支持盤43、および親台車32の走行制御を行う補助車両44を用いる。エアキャスタ40および支持盤43等の運用方法については、図14に示した第6実施形態と同様である。エアキャスタ40により親台車32の車体12および車輪13に負担される荷重が減少することから、移動力を小型な補助車両44によって十分に得ることができる。キャスク6および子台車31を親台車32に搭載後、圧縮空気を供給し、床面間に少量の空気の膜が形成されれば、補助車両44により、走行制御を行い、任意の所定の位置までキャスク6を移動することができる。所定位置に到達したら、子台車31および吊り上げ機構27により、キャスク6を据え置く。
【0090】
本実施形態によれば、重量物であるキャスク6等を含む親台車32に移動用の駆動機構がなく、全体重量が僅かとなって補助台車44の比較的小さい駆動力によって移動することが可能となり、方向転換も容易である。従って、補助車両44には、大きな牽引力や、大掛かりな機構を必要とすることはなく、補助車両44が自走できる程度の駆動力を有すればよく、かつ親台車32には複雑な移動機構を設ける必要もない。よって、親台車32および補助車両とも小型な構成として実施することができ、ひいては移動のために必要な貯蔵設備内の面積を狭くすることが可能となり、貯蔵設備の大型化、キャスク6の貯蔵率の低下を避けることができる。
【0091】
なお、本実施形態の補助車両を付属させる構成については、子台車31にも適用することが可能である。
【0092】
第9実施形態(図19、図20)
図19は、本発明に係るキャスク搬送設備8のキャスク移動手段を拡大して示す斜視図であり、図20は図19のC−C線拡大断面図である。
【0093】
本実施形態は、第5実施形態で示したキャスク移動手段としての軌道走行用車両11の変形例についてのものである。すなわち、本実施形態においては、親台車32が軌道35のレール35aを掴む形で形成された転倒防止装置46を備えている。
【0094】
すなわち、図19および図20に示すように、転倒防止装置46は、親台車32の車体12の底縁部に設けた一定長のアングル状部材により構成されている。このアングル状部材は、下面側が開口する蟻溝状の開口溝47を有し、この開口溝47が例えばI型鋼からなる軌道用レール35aのフランジ部を包み込むような状態で挟んでいる。これにより、親台車32が地震振動等によって横方向水平力Fを受け、左右に傾くような転倒荷重を受けた場合においても、アングル状部材である転倒防止装置46がレール35aを構成するI型鋼の上端フランジ部分に係止され、レール35aからの脱落が防止されるようになる。
【0095】
したがって、本実施形態によれば、軌道用レール35aを囲む形で形成された転倒防止装置46を親台車32に適用することにより、横行方向(軌道に対して直角)の水平力をそのまま親台車32の本体に作用させることが可能となり、耐震性の向上等を図ることができる。
【0096】
なお、この転倒防止装置46は、子台車31が子台車用軌道上を走行する構成とした場合において、その子台車用軌道からの子台車31の転倒防止用として応用することができる。これにより、子台車31の耐震性を向上させることも可能となる。
【0097】
第10実施形態(図21)
図21(A)、(B)、(C)は、本発明に係るキャスク搬送設備8の電源供給部を説明する説明図である。
【0098】
図21(A)は第1構成例を示し、同図(B)は第2構成例を示し、同図(C)は第3構成例を示している。
【0099】
すなわち、本実施形態のキャスク搬送設備8においては、キャスク移動手段は電気力を駆動源とする車両であり、その電源供給手段をキャスク貯蔵施設1の床2a,4aまたは軌道に設けた接触集電機構48としたものである。
【0100】
図21(A)に示した第1構成例においては、車両11(前記親台車32、子台車31を含む)に軌道を用いない場合についての接触集電機構48を適用したキャスク搬送設備8の例である。電源供給用の接触ケーブル49が床面上に配置され、その上に人が接触することを防止するためのカバー50が設けられている。車両11には、接触集電用の接触腕51が設けられ、電源供給用の接触ケーブル49と接触することにより、受電が行われる。カバー50には、接触腕51が挿入可能なように、一部貫通孔が設けられている。
【0101】
このような構成において、軌道を使用しない場合においても、架線の敷設や、電源ケーブルの引き回しが不要で、人の感電の危険性を回避することが可能な電源供給方法を提供できる。
【0102】
また、図21(B)に示した第2構成例においては、前述した床面走行式の親台車32および子台車31等を採用した車両11において、軌道35を用いた場合についての接触集電機構48を適用したキャスク搬送設備8の例を示したものである。
【0103】
2本の軌道用レール35a上に電位差を設け(1本のレールは、接地させる)、レール35aに接触している車輪13もしくは車軸に設けられたカップリングに接続したケーブルを介して受電し、車両11内の駆動用モータ53を駆動する。このような構成により、架線をキャスク貯蔵施設全体に敷設する必要もなくなり、キャスク貯蔵施設が大型な場合や、増設への対応が容易である。また、電源ケーブルを用いる場合のケーブル引き回しの必要性もない。
【0104】
また、図21(C)に示した第3構成例は、軌道35を用いた車両11に適用した場合についてのものであるが、第2構成例と異なり、電源供給用の埋設接触ケーブル54が軌道35の側面に埋設する形で敷設されている。そして、車両11(親台車32、子台車31を含む。)から導出された接触腕51が埋設接触ケーブル54に接触するようになっている。
【0105】
このような構成によると、接触集電機構48が埋設構造となっているため、施設内のメンテナンス等により人の立ち入りが頻繁な場合であっても、感電の危険性を避けることができ、安全性向上が図れる。
【0106】
【発明の効果】
以上で詳述したように、本発明によれば、貯蔵施設の建設・増設の場合の対応が容易で、キャスクからの熱風による劣化および短寿命化を避け、キャスク取扱時の落下や干渉・衝突事象を排除し、キャスク貯蔵施設の占有面積の小型化が図れ、かつキャスク貯蔵率を向上させるとともに、耐震性の向上等が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるキャスク搬送設備およびそれが適用されるキャスク貯蔵施設を示す全体斜視図。
【図2】(A)はキャスク搬送設備の拡大斜視図、(B)は(A)のA−A線断面図。
【図3】図2(A)に示したキャスク移動手段の変形例を示す斜視図。
【図4】本発明の第2実施形態によるキャスク搬送設備およびそれが適用されるキャスク貯蔵施設を示す全体斜視図。
【図5】図4に示したキャスク移動手段を示す斜視図。
【図6】本発明の第3実施形態によるキャスク搬送設備およびそれが適用されるキャスク貯蔵施設を示す全体斜視図。
【図7】図6に示したキャスク移動手段を示す斜視図。
【図8】本発明の第4実施形態によるキャスク搬送設備およびそれが適用されるキャスク貯蔵施設を示す全体斜視図。
【図9】図8に示したキャスク移動手段を示す斜視図。
【図10】本発明の第5実施形態によるキャスク搬送設備およびそれが適用されるキャスク貯蔵施設を示す全体斜視図。
【図11】図10に示したキャスク移動手段を示す斜視図。
【図12】本発明の第6実施形態によるキャスク搬送設備およびそれが適用されるキャスク貯蔵施設を示す全体斜視図。
【図13】図12に示したキャスク移動手段を示す斜視図。
【図14】(A)、(B)、(C)、(D)は第6実施形態の作用説明図。
【図15】本発明の第6実施形態によるキャスク搬送設備のキャスク移動手段を示す斜視図。
【図16】図15の底面図。
【図17】本発明の第7実施形態によるキャスク搬送設備のキャスク移動手段を示す斜視図。
【図18】図17のB矢視図。
【図19】本発明の第9実施形態によるキャスク搬送設備の転倒防止装置適用例を示した斜視図。
【図20】図19のC−C線拡大断面図。
【図21】(A)、(B)、(C)は、それぞれ本発明の第10実施形態における接触集電による電源供給構成として、接触集電方式、軌道からの接触集電方式、埋設式ケーブルを適用した例を示す説明図。
【符号の説明】
1 キャスク貯蔵施設
2 キャスク受け入れエリア
3 建屋
4 キャスク貯蔵エリア
5 建屋
6 キャスク
7 トレーラ
8 搬送設備
9 据え付け架台
10 搬送路
10a 主搬送路
10b 枝搬送路
11 車両
11a 軌道車輌
12 車体
13 車輪
14 移動型クレーン
15 フォークリフト
16 キャスク保持アーム
16a パッド
17 ブーム
18 昇降索
19 フック
20 リフト部
21 フォーク
22 クローラ
23 天井クレーン
24 軌道
25 昇降索
26 フック
27 吊り上げ機構
28 ブラケット
29 昇降駆動機構
30 昇降アーム
31 子台車
32 親台車
33 支持板
34 車輪
35 軌道
35a レール
36 主軌道
37 枝軌道
38 旋回機構
39 凹溝
40 エアキャスタ
40a,40b,40c エアキャスタエレメント
41 駆動機構
42 バネ機構
43 支持盤
44 補助車両
45 車輪
46 転倒防止装置
47 開口溝
48 接触集電機構
49 接触ケーブル
50 カバー
51 接触腕
52 ケーブル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is applied to a cask storage facility that stores radioactive waste such as spent nuclear fuel generated at a nuclear power plant in a storage container (referred to as a “cask” or “canister” hereinafter). The present invention relates to a cask transport facility for transporting the cask within the facility.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, radioactive waste such as this type of spent fuel is packed in a cask and stored in a cask storage facility until it is reprocessed. This cask storage facility has a cask receiving area and a cask storage area. When storing, for example, a cylindrical cask as a dry cask in this cask storage area, a cask laying system in which the cylindrical axis is vertical, and a cylindrical axis. A horizontal cask system is adopted.
[0003]
The cask laying system can improve the storage density efficiency, but it is premised on the use of an overhead crane or a portal crane having a span across the storage area as a cask handling device.
[0004]
Further, in the cask horizontal installation method, handling at the time of acceptance is performed by an overhead crane, and conveyance to a storage position is performed by a cask horizontal stacking cart or the like. As the cask horizontal stacking cart, a method using a track or a trackless cart is proposed.further,A power source is used as a driving source of the cask horizontal stacking cart, and as a power supply method, a method of supplying power from an overhead line laid on the ceiling of the entire facility or a method of drawing a cable is adopted.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, conventionally, in the cask laying system, an overhead crane or a portal crane having a span across the storage area is used as a cask handling device. These cranes require the installation of multiple cranes when constructing or adding large cask storage facilities, and the installation of tracks for moving these cranes is necessary for the entire storage facility. As a result, construction and expansion will be significant. In addition, these cranes are always exposed to hot air from the cask, and there is a problem in that the cranes are deteriorated to electrical products and the life is shortened. In addition, since the cask is moved in a suspended state, when the cask storage facility is large or when the storage facility is added, the moving distance in the suspended state becomes long and workability is lowered.
[0006]
Furthermore, in the cask horizontal installation method, the moving mechanism such as the cask horizontal stacking trolley needs to occupy a larger floor area than the cask vertical storage method, and the cask itself is heavy.IsFor this reason, since the load on the moving mechanism is large, the structure of the moving mechanism itself must be heavy, which requires a large area for the moving path in the storage equipment necessary for movement, and enlarges the cask storage facility. Or, the cask storage rate decreases. In addition, it is troublesome to prevent earthquakes and toppling against stress applied at right angles to the direction of travel (track) (horizontal force in the transverse direction). Therefore, careful operation is necessary to avoid interference and collision with other cask and storage facility structures.
[0007]
Also, with regard to power supply, in the method using an overhead line, an overhead line must be laid over the entire storage facility, and it is difficult to cope with a large-scale cask storage facility or an expansion of the cask storage facility. Similarly, in the cable routing method, when the cask storage facility is to be enlarged or expanded, the length of the power cable becomes long, making routing difficult, and the influence of voltage drop is unavoidable.
[0008]
The present invention has been made in order to cope with such a conventional situation, and is easy to cope with construction and expansion of a large-scale facility, avoids deterioration due to hot air from the cask and shortens its life, and falls during handling of the cask.・ Eliminates interference / collision events, reduces the area occupied by the cask storage facility itself, improves the cask storage rate, considers earthquake resistance and prevention of falls, and supplies power when constructing or expanding large facilities An object of the present invention is to provide a cask transport facility that can improve safety and certainty that can be easily handled.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In the invention according to
[0011]
Claim 2In the invention according toClaim 1In the cask transport facility, the cask raising / lowering means is provided in the cask moving means.Elevating and lowering drive mechanism, elevating and lowering arm that is moved up and down by this elevating and lowering driving mechanism, and a locking portion that is provided on the elevating arm and hooked to the hanging ear of the caskProvided is a cask transport facility characterized by being a lifting mechanism.
[0012]
Claim 3In the invention according toClaim 2In the described cask transport facility, the cask moving means includes an integrally structured vehicle provided with at least one of the cask delivery means and the cask raising / lowering means, or a slave carriage provided with at least one of the cask delivery means and the cask raising / lowering means, There is provided a cask transport facility characterized by being a vehicle having a structure combined with a parent cart on which the child cart is mounted.
[0013]
Claim 4In the invention according toClaims 1 to 3In the cask transport facility according to any one of the above, the cask moving means includes a track laid on the floor surface of the cask storage facility, and a track vehicle that moves along the track. Provide facilities.
[0014]
Claim 5In the invention according toClaims 1 to 3In the cask transport equipment according to any one of the above, the cask moving means is a vehicle in which the wheels can be raised and lowered to a certain range with respect to the vehicle body, and the vehicle includes a spring mechanism that urges the wheels downward in the vehicle body, and the wheels. There is provided a cask conveying facility comprising an air caster for levitating the vehicle body within a range where the vehicle lands.
[0015]
Claim 6In the invention according toClaim 5In the described cask transfer equipment,As multiple donut-shaped air caster elements with different diametersDivided into multiple air caster elementsAs a concentric arrangementProvided is a cask transport facility characterized in that the vehicle body lifting force is individually borne.
[0016]
Claim 7In the invention according toClaims 1 to 6A cask transport facility according to any one of the above, wherein the moving force of the cask moving means is obtained by a small auxiliary vehicle having neither the cask delivery means nor the cask lifting / lowering means. provide.
[0017]
Claim 8In the invention according toClaim 5In the described cask conveying equipment, the cask moving means is provided with a fall prevention device formed so as to grasp the track.
[0018]
Claim 9In the invention according toClaims 1 to 8In the cask transport facility described in any of the above, the cask moving means is a vehicle that uses electric force as a drive source, and the power supply means is a contact current collecting mechanism provided on the floor or track of the cask storage facility. The characteristic cask transport equipment is provided.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, embodiments of a cask transport facility according to the present invention will be described with reference to the drawings.
[0020]
1st Embodiment (FIGS. 1-3)
FIG. 1 is an overall view showing a cask transport facility according to a first embodiment of the present invention and a cask storage facility to which it is applied, and illustrates a cask receiving state. FIG. 2 (A) is an enlarged view of the cask transport equipment, and its cross-sectional shape along line AA is shown in FIG. 2 (B). FIG. 3 shows a modification of the cask transport facility shown in FIG. In the present embodiment, a case where the cask is a drum can is described.
[0021]
As shown in FIG. 1, the
[0022]
On the
[0023]
The
[0024]
As shown in FIGS. 2 (A) and 2 (B), the
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
Next, the operation will be described. With the above-described configuration, in the present embodiment, the
[0029]
At this time, a portion above the intermediate position in the vertical direction of the
[0030]
According to the present embodiment described above, it is not necessary to lay a plurality of overhead cranes or the like for transportation covering the entire cask storage area 4. Further, it is not necessary to construct a track for guiding an overhead crane or the like over the entire storage facility. Therefore, it is easy to cope with the construction / expansion of the
[0031]
Further, according to the
[0032]
Further, the
[0033]
FIG. 3 shows a modification of the drive wheel portion of the
[0034]
Second Embodiment (FIGS. 4 and 5)
FIG. 4 is an overall view showing a
[0035]
This embodiment is different from the first embodiment in that the cask delivery means is not the
[0036]
That is, the moving crane is not provided in the
[0037]
According to the present embodiment, by using the
[0038]
Although not shown, the crawler can also be applied to the
[0039]
Third embodiment (FIGS. 6 and 7)
FIG. 6 is an overall view showing a
[0040]
This embodiment is different from the first and second embodiments in that the cask lifting / lowering means provided in the
[0041]
The
[0042]
The
[0043]
The engaging portions of the elevating
[0044]
Further, as in the second embodiment, the
[0045]
In the third embodiment having such a configuration, the
[0046]
As a result, the
[0047]
According to the present embodiment, the cask moving means can be further reduced in size, the area of the moving path can be reduced, and the storage rate of the
[0048]
The
[0049]
Fourth embodiment (FIGS. 8 and 9)
FIG. 8 is an overall view showing a
[0050]
In the present embodiment, the cask moving means is a
[0051]
Here, the
[0052]
The
[0053]
Further, when the
[0054]
According to the present embodiment, the
[0055]
Then, at the stationary position, the
[0056]
Also in the present embodiment, the movement mechanism of the
[0057]
Fifth embodiment (FIGS. 10 and 11)
FIG. 10 is an overall view showing a
[0058]
In the present embodiment, the cask moving means includes a
[0059]
As shown in FIG. 10, a
[0060]
On the other hand, as the
[0061]
As shown in FIG. 11, the
[0062]
The
[0063]
It should be noted that when the
[0064]
In addition, about the cask delivery means, since it is set as the
[0065]
When the
[0066]
The
[0067]
According to the
[0068]
In the present embodiment, various modifications can be made. For example, it is possible to install a slave carriage track for moving the
[0069]
6th Embodiment (FIGS. 12-14)
FIG. 12 is an overall view showing a
[0070]
In the present embodiment, the
[0071]
As shown in FIG. 12, a
[0072]
On the other hand, the
[0073]
An
[0074]
Next, the operation will be described with reference to FIGS.
[0075]
FIG. 14A shows a state in which the
[0076]
FIG. 14B shows a state in which the
[0077]
FIG. 14C shows a state in which the
[0078]
FIG. 14D shows a state in which compressed air is further supplied to the
[0079]
Therefore, according to the present embodiment, the entire weight of the
[0080]
In addition, the air ejection structure of the
[0081]
Seventh embodiment (FIGS. 15 and 16)
FIG. 15 is an enlarged perspective view showing the cask moving means of the
[0082]
The present embodiment relates to a modification of the
[0083]
That is, as shown in FIGS. 15 and 16, in this embodiment, the
[0084]
In the example shown in FIG. 16, three
[0085]
In the seventh embodiment having such a configuration, since the
[0086]
Eighth embodiment (FIGS. 17 and 18)
FIG. 17 is an enlarged perspective view showing the cask moving means of the
[0087]
This embodiment relates to a modification of the drive mechanism of the carriage structure with the
[0088]
As shown in FIGS. 17 and 18, in the present embodiment, the
[0089]
In the present embodiment, when the
[0090]
According to the present embodiment, the
[0091]
In addition, about the structure which attaches the auxiliary vehicle of this embodiment, it is possible to apply also to the child trolley |
[0092]
Ninth embodiment (FIGS. 19 and 20)
19 is an enlarged perspective view showing the cask moving means of the
[0093]
The present embodiment relates to a modified example of the
[0094]
That is, as shown in FIGS. 19 and 20, the overturning
[0095]
Therefore, according to the present embodiment, by applying the
[0096]
In addition, this
[0097]
Tenth embodiment (FIG. 21)
21 (A), (B), and (C) are explanatory diagrams for explaining a power supply unit of the
[0098]
FIG. 21A shows a first configuration example, FIG. 21B shows a second configuration example, and FIG. 21C shows a third configuration example.
[0099]
That is, in the
[0100]
In the first configuration example shown in FIG. 21A, the
[0101]
In such a configuration, even when the track is not used, it is possible to provide a power supply method that does not require installation of an overhead wire or routing of a power cable and can avoid the danger of human electric shock.
[0102]
Further, in the second configuration example shown in FIG. 21B, contact current collection in the case where the
[0103]
A potential difference is provided on the two
[0104]
In addition, the third configuration example shown in FIG. 21C is a case where the third configuration example is applied to the
[0105]
According to such a configuration, since the contact
[0106]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the present invention, it is easy to cope with the construction / expansion of storage facilities, avoid deterioration due to hot air from the cask and shorten the life, and drop, interference / collision when handling the cask. The event can be eliminated, the area occupied by the cask storage facility can be reduced, the cask storage rate can be improved, and the earthquake resistance can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall perspective view showing a cask carrying facility according to a first embodiment of the present invention and a cask storage facility to which the cask carrying facility is applied.
FIG. 2A is an enlarged perspective view of a cask transport facility, and FIG. 2B is a cross-sectional view taken along line AA of FIG.
FIG. 3 is a perspective view showing a modified example of the cask moving means shown in FIG.
FIG. 4 is an overall perspective view showing a cask transport facility according to a second embodiment of the present invention and a cask storage facility to which the cask transport facility is applied.
5 is a perspective view showing the cask moving means shown in FIG. 4. FIG.
FIG. 6 is an overall perspective view showing a cask transport facility according to a third embodiment of the present invention and a cask storage facility to which the cask transport facility is applied.
7 is a perspective view showing cask moving means shown in FIG. 6. FIG.
FIG. 8 is an overall perspective view showing a cask transport facility according to a fourth embodiment of the present invention and a cask storage facility to which the cask transport facility is applied.
9 is a perspective view showing cask moving means shown in FIG. 8. FIG.
FIG. 10 is an overall perspective view showing a cask transport facility according to a fifth embodiment of the present invention and a cask storage facility to which the cask transport facility is applied.
11 is a perspective view showing the cask moving means shown in FIG.
FIG. 12 is an overall perspective view showing a cask transport facility according to a sixth embodiment of the present invention and a cask storage facility to which the cask transport facility is applied.
13 is a perspective view showing the cask moving means shown in FIG. 12. FIG.
14 (A), (B), (C), and (D) are operation explanatory views of the sixth embodiment. FIG.
FIG. 15 is a perspective view showing cask moving means of cask conveying equipment according to a sixth embodiment of the present invention.
16 is a bottom view of FIG. 15. FIG.
FIG. 17 is a perspective view showing cask moving means of cask transport equipment according to a seventh embodiment of the present invention.
18 is a view taken in the direction of arrow B in FIG.
FIG. 19 is a perspective view showing an application example of a fall prevention device for cask transport equipment according to a ninth embodiment of the present invention.
20 is an enlarged sectional view taken along line CC in FIG.
FIGS. 21A, 21B, and 21C show a power supply configuration by contact current collection in a tenth embodiment of the present invention, respectively, as a contact current collection method, a contact current collection method from an orbit, and an embedded type; Explanatory drawing which shows the example which applied the cable.
[Explanation of symbols]
1 Cask storage facility
2 Cask reception area
3 buildings
4 Cask storage area
5 building
6 Casks
7 Trailer
8 Transport equipment
9 Mounting base
10 Transport path
10a Main transport path
10b Branch conveyance path
11 Vehicle
11a orbital vehicle
12 body
13 wheels
14 Mobile crane
15 Forklift
16 Cask holding arm
16a pad
17 Boom
18 Lifting rope
19 Hook
20 Lift part
21 forks
22 Crawler
23 Overhead crane
24 orbit
25 Lifting rope
26 Hook
27 Lifting mechanism
28 Bracket
29 Elevating drive mechanism
30 Lifting arm
31 child cart
32 Master cart
33 Support plate
34 wheels
35 orbit
35a rail
36 Main track
37 branch orbit
38 Turning mechanism
39 groove
40 Air Casters
40a, 40b, 40c Air caster element
41 Drive mechanism
42 Spring mechanism
43 Support plate
44 Auxiliary vehicle
45 wheels
46 Fall prevention device
47 Opening groove
48 Contact current collection mechanism
49 Contact cable
50 cover
51 contact arm
52 cable
Claims (9)
前記キャスク受け入れエリア内に配置され、キャスク貯蔵施設のキャスク受け入れエリアの建屋のみに設けられ外部搬出入手段との間で前記キャスクの受け渡しおよびその際における前記キャスクの姿勢を竪横に調整し得るクレーンを備えたキャスク受け渡し手段と、
このキャスク受け渡し手段を介して前記キャスクを着脱できるとともに前記キャスクを昇降可能に保持するキャスク昇降手段と、
前記キャスク受け入れエリアと前記キャスク貯蔵エリアとを移動可能であり、駆動機構を有し、方向転換可能であり、前記キャスクを前記キャスク受け入れエリアから前記キャスク貯蔵エリアの前記キャスクの貯蔵位置まで搬送して前記キャスクを前記キャスク貯蔵位置へ据え置き可能なキャスク移動手段とを備えたことを特徴とするキャスク搬送設備。In the cask transport facility that transports the cask between the cask receiving area and the cask storage area of the cask storage facility,
A crane that is arranged in the cask receiving area, is provided only in the building of the cask receiving area of the cask storage facility, and can transfer the cask to and from the outside carry-in / out means and can adjust the attitude of the cask at that time sideways A cask delivery means comprising:
A cask raising / lowering means capable of attaching and detaching the cask via the cask delivery means and holding the cask so as to be movable up and down;
It is movable between the cask receiving area and the cask storage area , has a drive mechanism, can be changed direction, and transports the cask from the cask receiving area to the cask storage position of the cask storage area. A cask transport facility comprising: a cask moving means capable of deferring the cask to the cask storage position .
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