JP4262362B2 - Antibacterial composition for textiles - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、洗濯耐久性に優れた抗菌繊維または繊維製品を得るための抗菌組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
繊維または繊維製品に抗菌加工することは従来から行われており、さまざまな抗菌剤が使用されている。これらの抗菌加工に用いられる抗菌剤として塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム等の第四級アンモニウム塩やシリコン系第四級アンモニウム塩、銀、銅イオンを含有したゼオライトやアパタイトの粉末等の無機系抗菌剤を混入したもの等が提示されている。しかしながら第四級アンモニウム等を付着させたものは抗菌作用の持続性に劣り、洗濯耐久性が得られない欠点があった。無機系抗菌剤の場合には、繊維表面に存在する金属イオン量が少ないため抗菌効力が非常に低く、特定の用途以外は実用化できない欠点があった。
【0003】
また、これらの抗菌剤の繊維への固着性を向上させるために、種々のバインダーや架橋剤の組み合わせが検討されている。これらのカチオン性化合物にはバインダーの多くを占めるアニオン系のものが使用できない制限があり、バインダーによる抗菌剤の固着効果は低く実用性に耐えうる性能を持たせることは困難であった。
【0004】
シリコーン系第四級アンモニウム塩は、通常、反応性シリコーン樹脂とともに繊維に加工されるものであるが、繊維および繊維製品が白色であった場合黄変や蛍光増白性の低下などの問題を起こし、用途が著しく制限される。
【0005】
特開平8−226077にはポリヘキサメチレンビグアナイド系化合物を水溶性樹脂とグリシジルエーテル系の架橋剤とともに繊維に固着させる方法が提案されているが、皮膚刺激性のある架橋剤を使用する問題点があり、また加工した繊維の洗濯耐久性も十分なものではなく、グラム陰性菌に対しては十分な抗菌力を示さなかった。特開平10−53504にはアルキルジメチルベンジルアンモニウム塩とグリシン−N、N’−ジ酢酸誘導体を含有する抗菌組成物が提案されているが、洗濯に対する耐久性は低く、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩単独の場合とほとんど変わらない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の技術の問題点を解決し、抗菌力が高く、長期間抗菌力を持続させ、洗濯に対する耐久性を持つ繊維または繊維製品を得るための抗菌組成物を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定のカチオン性抗菌化合物に対してカチオン性樹脂を共存させることにより、カチオン性抗菌化合物の抗菌性を増大させ、更に洗濯による脱落を軽減させることが可能であることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち本発明は、カチオン性抗菌化合物とカチオン性樹脂を含有することを特徴とする繊維及び繊維製品用の抗菌組成物を提供するものである。カチオン性抗菌化合物としては、一般式1
【一般式1】
(式中、R1、R2、R3は炭素数1〜16の直鎖または分岐鎖のアルキル基を示しそれらは同一でも互いに異なっていてもよく、R4はポリオキシエチレンまたは炭素数1〜16の直鎖または分岐鎖のアルキル基を示し、X−はアニオンを示す。)で表される第四級アンモニウム塩または塩化ベンザルコニウムまたは塩化セチルピリジニウムの中の少なくとも一種を使用することができる。
【0009】
本発明における一般式(1)のカチオン系抗菌化合物のR1〜R3は炭素数1〜16のアルキル基であり、直鎖または分岐鎖でも差し支えないが直鎖アルキル基が好ましい。X−はアニオンを示し、ハロゲンイオン、リン酸イオン、プロピオン酸イオンなどが挙げられる。
【0010】
本発明におけるカチオン性樹脂は、1.側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するメタクリル酸エステルまたはアクリル酸エステル単量体、2.メタクリル酸アルキルエステルまたはアクリル酸アルキルエステル単量体および3.メタクリル酸またはアクリル酸あるいはそのアンモニウム塩の三成分の共重合体であり、従来はプラスチック等の樹脂の帯電を防止するための導電性塗膜形成用コーティング剤として用いられていた。カチオン性樹脂の導電性塗膜形成用組成物としては特開平5−125301に提案されている。
【0011】
側鎖にカチオン性第四級アンモニウム塩基を有するメタクリル酸またはアクリル酸エステル単量体には、例えば塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリエチルアンモニウム、塩化2−アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、塩化2−アクリロイルオキシエチルトリエチルアンモニウム等を挙げることができ、これらの内2種類以上を混合して使用しても差し支えない。アクリル酸またはメタクリル酸アルキルエステル単量体には、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート等を挙げることができ、これらの内2種類以上を混合して使用しても差し支えない。重合は過硫酸アンモニウム等を用いて行うことができ、分子量は20000以上であることが好ましい。
【0012】
カチオン性抗菌化合物とカチオン性樹脂を用いて抗菌剤組成物を調製する上で、非イオン界面活性剤またはカチオン界面活性剤を使用することができる。非イオン系界面活性剤は特に限定するものではないが、例えばポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げられる。これらの非イオン系界面活性剤は一種を単独に用いても二種以上を併用してもよい。
【0013】
また、抗菌剤組成物を調製する上で溶剤を使用することもできる。溶剤は特に限定するものではないが、例えば水、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、酢酸、プロピオン酸、アセトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、γ−ブチロラクトン、スルホラン等の水溶性溶剤、ジメチルナフタレン、ベンジルアルコール、ドデシルベンゼン、流動パラフィン、イソホロン、灯油、アジピン酸ジブチル、フタル酸ジエチル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレンカーボネート、椰子油、菜種油、綿実油、ヒマシ油、大豆油等の親油性溶剤を適宜使用することができる。これらの水溶性溶剤、親油性溶剤は一種を単独に用いても二種以上を併用してもよい。
【0014】
本発明の繊維用抗菌組成物には必要に応じて、他の殺菌剤、pH調節剤、増粘剤、香料等を本発明の効果に影響を与えない範囲で配合することも可能である。また、本発明の有効成分の製剤化に際しては、用いられる溶剤、界面活性剤等の他に、必要に応じてキレート剤、防錆剤、スケール防止剤、等を添加することも可能である。
【0015】
本発明の繊維用抗菌組成物の対象となる繊維には種々のものがあるが、たとえばナイロン、綿、ポリエステル、羊毛等が挙げられ、これらの繊維を2種類以上使用した複合繊維であっても差し支えない。本発明の繊維用抗菌組成物の使用方法は特に限定するものではないが、浸漬処理、スプレー処理、吸じん加工等を行うことが可能である。使用濃度は製剤の0.1〜5.0%o.w.fであることが好ましく、さらに好ましくは0.5〜2.0%o.w.fである。
【0016】
【実施例】
次に本発明の実施例および比較例をあげて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。下表に示した配合比率はすべて重量%である。各実施例の抗菌組成物は各実施例に示す成分をそれぞれ示す割合で常温において通常の撹拌によって調製した。カチオン性樹脂には、メチルメタクリレート65%と塩化2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム30%とアクリル酸アンモニウム5%で重合開始剤に過硫酸アンモニウムを用いて共重合を行い、この樹脂の15%水溶液としたものを使用した。
【0017】
実施例1
塩化ベンザルコニウム 4%
カチオン性樹脂溶液 90%
水 6%
(合計) 100%
【0018】
実施例2
塩化ベンザルコニウム 5%
カチオン性樹脂溶液 50%
ポリオキシエチレンアルキルエーテル 5%
水 40%
(合計) 100%
【0019】
実施例3
塩化ベンザルコニウム 5%
カチオン性樹脂溶液 35%
ポリオキシエチレンアルキルエーテル 5%
水 55%
(合計) 100%
【0020】
実施例4
塩化ジデシルジメチルアンモニウム 5%
カチオン性樹脂溶液 50%
ポリオキシエチレンアルキルエーテル 5%
水 40%
(合計) 100%
【0021】
【0022】
実施例6
塩化セチルピリジニウム 5%
カチオン性樹脂溶液 50%
ポリオキシエチレンアルキルエーテル 5%
水 40%
(合計) 100%
【0023】
比較例1
塩化ベンザルコニウム50%液 2%
水 98%
(合計) 100%
【0024】
比較例2
塩化ベンザルコニウム50%液 5%
水 95%
(合計) 100%
【0025】
比較例3
塩化ジデシルジメチルアンモニウム 5%
水 95%
(合計) 100%
【0026】
【0027】
比較例5
塩化セチルピリジニウム 5%
水 95%
(合計) 100%
【0028】
試験例1.抗菌力試験
綿ブロード布に実施例1〜3および比較例1〜2の抗菌組成物を2.0%o.w.fで25℃において20分間浸漬し、しぼり率100%で処理後105℃で乾燥させた。これらの生地の洗濯10回後の抗菌力試験を行った。洗濯方法は家庭用洗濯機を用い、洗剤として「JAFET洗剤」(繊維製品新機能評価協議会)を使用し、40℃の温水30リットルに対し40mlを添加し、洗濯を5分、すすぎ2分を2回行った後脱水した。この操作を10回繰り返した。
【0029】
抗菌性能評価方法
試験方法は繊維製品新機能評価協議会の評価試験法に準じ、菌数測定法で行った。試験菌には黄色ブドウ状球菌(ATCC6538P)を使用した。試料布に試験菌を接種し、37℃、18時間培養後の生菌数を測定し、接種した菌数に対する菌数を測定し、次の基準に従って増減値差を計算した。
増減値差=log(B/A)−log(C/A)
A:未処理布の接種菌数
B:未処理布の18時間後の菌数
C:処理布の18時間後の菌数
抗菌性の効果は増減値差で表され、この値が大きい程抗菌性は高いと判断される。また、増減値差が2.2よりも大きいかどうかが繊維製品新機能評価協議会(JAFET)の抗菌防臭の基準となる。表1に示すように、実施例1〜3は洗濯後において比較例1〜2よりも高い抗菌効力を示した。
【0030】
【表1】
【0031】
試験例2.抗菌力試験
ナイロンジャージ布に実施例4〜6および比較例3〜5の抗菌組成物を1.0%o.w.fで25℃において20分間浸漬し、しぼり率100%で処理後105℃で乾燥させた。これらの生地の洗濯10回後の抗菌力試験を行った。洗濯方法は家庭用洗濯機を用い、洗剤として「JAFET洗剤」(繊維製品新機能評価協議会)を使用し、40℃の温水30リットルに対し40mlを添加し、洗濯を5分、すすぎ2分を2回行った後脱水した。この操作を10回繰り返した。
【0032】
抗菌性能評価方法
試験方法は繊維製品新機能評価協議会の評価試験法に準じ、菌数測定法で行った。試験菌には黄色ブドウ状球菌(ATCC6538P)を使用した。試料布に試験菌を接種し、37℃、18時間培養後の生菌数を測定し、接種した菌数に対する菌数を測定し、次の基準に従って増減値差を計算した。
増減値差=log(B/A)−log(C/A)
A:未処理布の接種菌数
B:未処理布の18時間後の菌数
C:処理布の18時間後の菌数
抗菌性の効果は増減値差で表され、この値が大きい程抗菌性は高いと判断される。また、増減値差が2.2よりも大きいかどうかが繊維製品新機能評価協議会(JAFET)の抗菌防臭の基準となる。表2に示すように、実施例4〜6は洗濯後において比較例3〜5よりも高い抗菌効力を示した。
【0033】
【表2】
【0034】
試験例3.制菌力試験
ナイロンジャージ布に実施例6および比較例5の抗菌組成物を2.5%o.w.fで25℃において20分間浸漬し、しぼり率100%で処理後105℃で乾燥させた。これらの生地の洗濯10回後の抗菌力試験を行った。洗濯方法は家庭用洗濯機を用い、洗剤として「JAFET洗剤」(繊維製品新機能評価協議会)を使用し、40℃の温水30リットルに対し40mlを添加し、洗濯を5分、すすぎ2分を2回行った後脱水した。この操作を10回繰り返した。
【0035】
抗菌性能評価方法
試験方法は繊維製品新機能評価協議会の評価試験法に準じ、菌数測定法で行った。試験菌には肺炎桿菌(ATCC4352)を使用した。試料布に試験菌を接種し、37℃、18時間培養後の生菌数を測定し、接種した菌数に対する菌数を測定した。未処理布の接種菌数の対数値をA、未処理布の18時間培養後の菌数の対数値をB、処理布の18時間培養後の菌数の対数値をCとする。B−Aが1.5以上のとき試験は有効となり、制菌力の評価はA−Cが大きい程制菌力は高いと判断される。A−Cが0以上であるかどうかが繊維製品新機能評価協議会(JAFET)の制菌加工の基準となる。表3に示すように、実施例6は洗濯後において比較例5よりも高い制菌力を示した。
【0036】
【表3】
A:初期菌数の対数値
B:未処理布の18時間培養後の菌数の対数値7.2
C:18時間培養後の菌数の対数値
【0037】
【発明の効果】
本発明の抗菌組成物の使用により、繊維または繊維製品に対し、抗菌活性が高く耐洗濯性のある加工を行うことが可能となる。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to an antibacterial composition for obtaining an antibacterial fiber or a fiber product excellent in washing durability.
[0002]
[Prior art]
Antibacterial processing of fibers or fiber products has been conventionally performed, and various antibacterial agents are used. As antibacterial agents used in these antibacterial processes, zeolites and apatites containing quaternary ammonium salts such as benzalkonium chloride, benzethonium chloride, didecyldimethylammonium chloride, silicon quaternary ammonium salts, silver and copper ions The thing etc. which mixed inorganic type antibacterial agents, such as powder, are shown. However, those to which quaternary ammonium or the like is attached have poor antibacterial activity and have a disadvantage that the washing durability cannot be obtained. In the case of an inorganic antibacterial agent, since the amount of metal ions present on the fiber surface is small, the antibacterial efficacy is very low, and there is a drawback that it cannot be put to practical use except for specific applications.
[0003]
Moreover, in order to improve the adhesiveness of these antibacterial agents to fibers, combinations of various binders and crosslinking agents have been studied. These cationic compounds have a limitation that anionic compounds that occupy most of the binder cannot be used, and the fixing effect of the antibacterial agent by the binder is low, and it has been difficult to provide performance that can withstand practicality.
[0004]
Silicone-based quaternary ammonium salts are usually processed into fibers together with reactive silicone resins. However, when the fibers and textiles are white, they cause problems such as yellowing and reduced fluorescent whitening. , Application is severely limited.
[0005]
JP-A-8-226077 proposes a method for fixing a polyhexamethylene biguanide compound to a fiber together with a water-soluble resin and a glycidyl ether crosslinking agent. However, there is a problem in using a crosslinking agent having skin irritation. In addition, the washing durability of the processed fiber was not sufficient, and it did not show sufficient antibacterial activity against gram-negative bacteria. Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-53504 proposes an antibacterial composition containing an alkyldimethylbenzylammonium salt and a glycine-N, N′-diacetic acid derivative. Almost the same as the case.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the problems of the prior art, and to provide an antibacterial composition for obtaining a fiber or a textile product having high antibacterial activity, maintaining antibacterial activity for a long period of time, and having durability against washing. It is said.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the problems, the present inventors have increased the antibacterial property of the cationic antibacterial compound by causing the cationic resin to coexist with the specific cationic antibacterial compound, and further washing The present invention has been completed by finding out that it is possible to reduce omission due to.
[0008]
That is, the present invention provides an antibacterial composition for fibers and textiles, which contains a cationic antibacterial compound and a cationic resin. As a cationic antibacterial compound, general formula 1
[General Formula 1]
(In the formula, R1, R2, and R3 each represent a linear or branched alkyl group having 1 to 16 carbon atoms, which may be the same or different from each other, and R4 is a polyoxyethylene or a straight chain having 1 to 16 carbon atoms. It shows the chain or branched alkyl group, X - can be used at least one of: quaternary ammonium salt or benzalkonium chloride or cetylpyridinium chloride represented by represents an anion)..
[0009]
In the present invention, R1 to R3 of the cationic antibacterial compound of the general formula (1) are alkyl groups having 1 to 16 carbon atoms, which may be linear or branched but are preferably linear alkyl groups. X − represents an anion, and examples thereof include a halogen ion, a phosphate ion, and a propionate ion.
[0010]
The cationic resin in the present invention is: 1. Methacrylic acid ester or acrylate monomer having a cationic quaternary ammonium base in the side chain. 2. methacrylic acid alkyl ester or acrylic acid alkyl ester monomers; It is a ternary copolymer of methacrylic acid or acrylic acid or its ammonium salt and has been conventionally used as a coating agent for forming a conductive coating film for preventing charging of resins such as plastics. JP-A-5-125301 has proposed a composition for forming a conductive coating film of a cationic resin.
[0011]
Examples of the methacrylic acid or acrylic acid ester monomer having a cationic quaternary ammonium base in the side chain include 2-methacryloyloxyethyltrimethylammonium chloride, 2-methacryloyloxyethyltriethylammonium chloride, and 2-acryloyloxyethyltrimethyl chloride. Ammonium, 2-acryloyloxyethyl triethylammonium chloride, etc. can be mentioned, and two or more of these may be used in combination. Examples of acrylic acid or methacrylic acid alkyl ester monomers include methyl acrylate, methyl methacrylate, ethyl acrylate, and ethyl methacrylate. Two or more of these may be used in combination. The polymerization can be performed using ammonium persulfate or the like, and the molecular weight is preferably 20000 or more.
[0012]
In preparing an antibacterial composition using a cationic antibacterial compound and a cationic resin, a nonionic surfactant or a cationic surfactant can be used. Nonionic surfactants are not particularly limited. For example, polyoxyethylene alkyl phenyl ether, polyoxyethylene styryl phenyl ether, polyoxyethylene alkyl ether, polyoxyethylene alkenyl ether, sorbitan fatty acid ester, polyoxyethylene sorbitan Examples include fatty acid esters. These nonionic surfactants may be used alone or in combination of two or more.
[0013]
A solvent can also be used in preparing the antibacterial agent composition. The solvent is not particularly limited, for example, water, methyl alcohol, ethyl alcohol, isopropyl alcohol, acetic acid, propionic acid, acetone, dimethylformamide, dimethylacetamide, dimethyl sulfoxide, ethylene glycol, propylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, Dipropylene glycol, hexylene glycol, polyethylene glycol, glycerin, ethylene glycol monomethyl ether, ethylene glycol monoethyl ether, diethylene glycol monomethyl ether, diethylene glycol monoethyl ether, diethylene glycol monobutyl ether, diethylene glycol monoethyl ether acetate, γ-butyrolactone, sulfolane, etc. Water-soluble solvent Use lipophilic solvents such as lunaphthalene, benzyl alcohol, dodecylbenzene, liquid paraffin, isophorone, kerosene, dibutyl adipate, diethyl phthalate, diethylene glycol monobutyl ether acetate, propylene carbonate, coconut oil, rapeseed oil, cottonseed oil, castor oil, soybean oil, etc. It can be used as appropriate. These water-soluble solvents and lipophilic solvents may be used alone or in combination of two or more.
[0014]
If necessary, the antibacterial composition for fibers of the present invention can be blended with other bactericides, pH adjusters, thickeners, fragrances and the like within a range that does not affect the effects of the present invention. Moreover, when formulating the active ingredient of the present invention, a chelating agent, a rust preventive agent, a scale inhibitor, etc. can be added as necessary in addition to the solvent, surfactant and the like used.
[0015]
There are various types of fibers that are the targets of the antibacterial composition for fibers of the present invention, and examples thereof include nylon, cotton, polyester, wool, and the like, even if they are composite fibers using two or more of these fibers. There is no problem. Although the usage method of the antibacterial composition for fibers of the present invention is not particularly limited, immersion treatment, spray treatment, dust absorption processing, and the like can be performed. The concentration used is 0.1-5.0% o. w. f, more preferably 0.5 to 2.0% o. w. f.
[0016]
【Example】
Next, although an example and a comparative example of the present invention are given and explained, the present invention is not limited to these. The blending ratios shown in the table below are all by weight. The antibacterial composition of each example was prepared by normal stirring at room temperature in the proportions indicating the components shown in each example. The cationic resin was copolymerized with 65% methyl methacrylate, 30% 2-methacryloyloxyethyltrimethylammonium chloride and 5% ammonium acrylate using ammonium persulfate as a polymerization initiator to make a 15% aqueous solution of this resin. I used something.
[0017]
Example 1
Benzalkonium chloride 4%
Cationic resin solution 90%
6% water
(Total) 100%
[0018]
Example 2
Benzalkonium chloride 5%
Cationic resin solution 50%
Polyoxyethylene alkyl ether 5%
40% water
(Total) 100%
[0019]
Example 3
Benzalkonium chloride 5%
Cationic resin solution 35%
Polyoxyethylene alkyl ether 5%
55% water
(Total) 100%
[0020]
Example 4
Didecyldimethylammonium chloride 5%
Cationic resin solution 50%
Polyoxyethylene alkyl ether 5%
40% water
(Total) 100%
[0021]
[0022]
Example 6
Cetylpyridinium chloride 5%
Cationic resin solution 50%
Polyoxyethylene alkyl ether 5%
40% water
(Total) 100%
[0023]
Comparative Example 1
Benzalkonium chloride 50% solution 2%
98% water
(Total) 100%
[0024]
Comparative Example 2
Benzalkonium chloride 50% solution 5%
95% water
(Total) 100%
[0025]
Comparative Example 3
Didecyldimethylammonium chloride 5%
95% water
(Total) 100%
[0026]
[0027]
Comparative Example 5
Cetylpyridinium chloride 5%
95% water
(Total) 100%
[0028]
Test Example 1 Antibacterial activity test The antibacterial compositions of Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 and 2 were applied to a cotton broad cloth at 2.0% o. w. The film was immersed in f at 25 ° C. for 20 minutes, treated at a squeezing rate of 100%, and dried at 105 ° C. The antibacterial activity test after 10 washings of these fabrics was performed. The washing method is a household washing machine, using “JAFET detergent” (textile product new function evaluation council) as a detergent, adding 40 ml to 30 liters of warm water at 40 ° C., washing for 5 minutes, rinsing for 2 minutes Was performed twice and then dehydrated. This operation was repeated 10 times.
[0029]
The antibacterial performance evaluation method test method was carried out by the bacterial count measurement method in accordance with the evaluation test method of the textile product new function evaluation committee. Staphylococcus aureus (ATCC 6538P) was used as a test bacterium. The test cloth was inoculated on the sample cloth, the number of viable bacteria after culturing at 37 ° C. for 18 hours was measured, the number of bacteria relative to the number of inoculated bacteria was measured, and the difference in increase and decrease was calculated according to the following criteria.
Increase / decrease value difference = log (B / A) -log (C / A)
A: Number of inoculated bacteria of untreated cloth B: Number of bacteria after 18 hours of untreated cloth C: Number of bacteria after 18 hours of treated cloth The effect of antibacterial activity is expressed as a difference in increase and decrease values. It is judged that the nature is high. In addition, whether or not the increase / decrease value difference is larger than 2.2 is the standard for antibacterial deodorization of the fiber product new function evaluation council (JAFET). As shown in Table 1, Examples 1 to 3 showed higher antibacterial efficacy than Comparative Examples 1 and 2 after washing.
[0030]
[Table 1]
[0031]
Test Example 2 Antibacterial activity test The antibacterial compositions of Examples 4 to 6 and Comparative Examples 3 to 5 were added to a nylon jersey cloth by 1.0% o. w. The film was immersed in f at 25 ° C. for 20 minutes, treated at a squeezing rate of 100%, and dried at 105 ° C. The antibacterial activity test after 10 washings of these fabrics was performed. The washing method is a household washing machine, using “JAFET detergent” (textile product new function evaluation council) as a detergent, adding 40 ml to 30 liters of warm water at 40 ° C., washing for 5 minutes, rinsing for 2 minutes Was performed twice and then dehydrated. This operation was repeated 10 times.
[0032]
The antibacterial performance evaluation method test method was carried out by the bacterial count measurement method in accordance with the evaluation test method of the textile product new function evaluation committee. Staphylococcus aureus (ATCC 6538P) was used as a test bacterium. The test cloth was inoculated on the sample cloth, the number of viable bacteria after culturing at 37 ° C. for 18 hours was measured, the number of bacteria relative to the number of inoculated bacteria was measured, and the difference in increase and decrease was calculated according to the following criteria.
Increase / decrease value difference = log (B / A) -log (C / A)
A: Number of inoculated bacteria of untreated cloth B: Number of bacteria after 18 hours of untreated cloth C: Number of bacteria after 18 hours of treated cloth The effect of antibacterial activity is expressed as a difference in increase and decrease values. It is judged that the nature is high. In addition, whether or not the increase / decrease value difference is larger than 2.2 is the standard for antibacterial deodorization of the fiber product new function evaluation council (JAFET). As shown in Table 2, Examples 4 to 6 showed higher antibacterial efficacy than Comparative Examples 3 to 5 after washing.
[0033]
[Table 2]
[0034]
Test Example 3 Antibacterial activity test Nylon jersey cloth was applied with the antibacterial compositions of Example 6 and Comparative Example 5 at 2.5% o. w. The film was immersed in f at 25 ° C. for 20 minutes, treated at a squeezing rate of 100%, and dried at 105 ° C. The antibacterial activity test after 10 washings of these fabrics was performed. The washing method is a household washing machine, using “JAFET detergent” (textile product new function evaluation council) as a detergent, adding 40 ml to 30 liters of warm water at 40 ° C., washing for 5 minutes, rinsing for 2 minutes Was performed twice and then dehydrated. This operation was repeated 10 times.
[0035]
The antibacterial performance evaluation method test method was carried out by the bacterial count measurement method in accordance with the evaluation test method of the textile product new function evaluation committee. As a test bacterium, Klebsiella pneumoniae (ATCC4352) was used. The test cloth was inoculated on the sample cloth, the number of viable bacteria after culturing at 37 ° C. for 18 hours was measured, and the number of bacteria relative to the number of inoculated bacteria was measured. The logarithm of the number of inoculated bacteria on the untreated cloth is A, the logarithm of the number of bacteria after 18 hours of culturing the untreated cloth is B, and the logarithm of the number of bacteria after 18 hours of culturing of the treated cloth is C. The test is effective when B-A is 1.5 or more, and the antibacterial activity is judged to be higher as A-C is higher. Whether or not AC is 0 or more is the standard for antibacterial processing of the New Association for Evaluation of Textile Products (JAFET). As shown in Table 3, Example 6 showed higher bactericidal power than Comparative Example 5 after washing.
[0036]
[Table 3]
A: Logarithmic value of initial bacterial count B: Logarithmic value of bacterial count after 18 hours of cultivation of untreated cloth 7.2
C: Logarithmic value of the number of bacteria after 18 hours of culture
【The invention's effect】
By using the antibacterial composition of the present invention, it becomes possible to perform processing with high antibacterial activity and washing resistance on fibers or fiber products.
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