JP4262015B2 - サーバ装置及びデータ送信方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のアクセスルータと、複数の中継ルータとに接続され、始点となる複数のアクセスルータから終点となる複数のアクセスルータへデータが到達するまでの複数の経路上に存在するルータに対してハンドオフ処理を行うように指示するサーバ装置及びデータ送信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
モバイルネットワークでは移動端末のハンドオフ処理のローカライズを目的としてアンカーポイントを設定することを想定している。そのアンカーポイントは、移動端末が通信している通信相手端末(若しくは通信相手端末が接続しているAR(アクセスルータ、Access Router))を始点とし、今後移動端末が移動すると予測される周辺の複数のARを終点とするツリーから最適な位置に設定される。
【0003】
従来、一つの始点と複数の終点とからなるツリーの最適なアンカーポイントの選択方式はいくつか提案されている。代表的な方法としては、通信相手ごとに最適なアンカーポイントを設置する方法と、一つのアンカーポイントのみを設置する方法とがある。前者の方法では、各通信について最適ルーチング経路を実現可能であるが、ハンドオフ時の更新場所がアンカーポイント分必要になる。後者の方法では、各通信について最適ルーチング経路を実現することはできないが、ハンドオフ時の更新場所を一つにすることができるので、ハンドオフ処理時間を短縮することができる。この後者の方法の一つとして、一つの始点と複数の終点とからなるツリーを構築し、最初に分岐するポイントをアンカーポイントとする方法がある(下記非特許文献1及び非特許文献2参照。)。
【0004】
【非特許文献1】
西村健治、川上博、平田昇一、「IP−based Mobile Networkにおける最適経路によるSoft Handover制御」、信学技報、社団法人電子情報通信学会、NS2002−322、2003.3
【非特許文献2】
Shin−ichi ISOBE,Ken IGARASHI,Masami YABUSAKI,“Cross−over−Router Selection Algorithm in IP−based Networks”,2002年電子情報通信学会総合大会、b−6−79、2002.3
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術では、複数の始点と複数の終点とによって複数パスが存在する場合に、適切なアンカーポイントを選択することができなかった。
【0006】
そこで本発明では、複数の始点と複数の終点とによって複数パスが存在する場合に適切なアンカーポイントを選択できるサーバ装置及びデータ送信方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のサーバ装置は、複数のアクセスルータと、複数の中継ルータとに接続され、始点となる複数のアクセスルータから終点となる複数のアクセスルータへデータが到達するまでの複数の経路上に存在するルータに対してハンドオフ処理を行うように指示するサーバ装置であって、終点となる複数のアクセスルータの内の一のアクセスルータから始点となる複数のアクセスルータへ至る経路を特定し、当該特定した経路が一のアクセスルータ側で最初に分岐する位置に存在するルータを暫定始点として選択する暫定始点選択手段と、当該選択した暫定始点としてのルータから終点となる複数のアクセスルータへ至る経路を特定し、当該特定した経路が暫定始点としてのルータ側で最初に分岐する位置に存在するルータをアンカーポイントして選択するアンカーポイント選択手段と、当該選択したルータに対してハンドオフ処理を行うように指示する指示手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明のサーバ装置によれば、終点となる複数のアクセスルータの中から選択される一のアクセスルータを代表終点として選択し、その代表終点としてのアクセスルータから始点となる複数のアクセスルートへ至る経路が冗長にならない位置に存在するルータを暫定始点として選択するので、アンカーポイントを決める際の暫定始点を適切に選択できる。また、暫定始点としてのルータから終点となる複数のアクセスルータへ至る経路が冗長にならない位置に存在するルータをアンカーポイントとして選択するので、複数パスを有する場合であってもアンカーポイントを適切に選択できる。ここで、ルータには、中継ルータとアクセスルータとを含む。
【0009】
また本発明のサーバ装置では、暫定始点選択手段は、一のアクセスルータから始点となる複数のアクセスルータへ至る経路を特定し、当該特定した経路が一のアクセスルータ側で最初に分岐する位置に存在するルータを暫定始点として選択することを特徴とする。一のアクセスルータ側で最初に分岐する位置に存在するルータを暫定始点として選択するので、経路が冗長とならない暫定始点をより適切に選択できる。
【0010】
また本発明のサーバ装置では、アンカーポイント選択手段は、暫定始点としてのルータから終点となる複数のアクセスルータへ至る経路を特定し、当該特定した経路が暫定始点としてのルータ側で最初に分岐する位置に存在するルータをアンカーポイントとして選択することを特徴とする。暫定始点としてのルータ側で最初に分岐する位置に存在するルータをアンカーポイントとして選択するので、経路が冗長とならないアンカーポイントをより適切に選択できる。
【0011】
また本発明のサーバ装置では、終点となる複数のアクセスルータは、移動端末によりマルチパスハンドオーバ状態で使用されているものであって、一のアクセスルータは当該移動端末が接続しているアクセスルータであることも好ましい。移動端末が現に接続しているアクセルルータを代表終点として選択するので、より適切な暫定始点及びアンカーポイントの選択が可能となる。ここで、マルチパスハンドオーバ状態とは、以下に説明する三つの状態の内のいずれかの状態である。すなわち三つの状態とは、移動端末が複数のアクセスルータに接続して同一のデータを送受信する状態(ソフトハンドオーバ状態)、複数のアクセスルータから移動端末に向けて同一のデータが送信されているが、移動端末はそのうちの一つのアクセスルータのみからデータを受信する状態、網内においてはデータはマルチパスでルーチングされるが、移動端末に対しては複数のアクセスルータの内の一つのアクセスルータからデータが送信され、移動端末はその一つのアクセスルータのみからデータを受信する状態、である。
【0012】
また本発明のサーバ装置では、終点となる複数のアクセスルータは、移動端末によりマルチパスハンドオーバ状態で使用されているものであって、移動端末が同時に終点となる複数のアクセスルータに接続されている場合に、一のアクセスルータは移動端末が最後に接続したアクセスルータであることも好ましい。移動端末が最後に接続したアクセルルータを代表終点として選択するので、より適切な暫定始点及びアンカーポイントの選択が可能となる。
【0013】
また本発明のサーバ装置では、終点となる複数のアクセスルータは、移動端末によりマルチパスハンドオーバ状態で使用されているものであって、移動端末が同時に終点となる複数のアクセスルータに接続されている場合に、一のアクセスルータは移動端末が最初に接続したアクセスルータであることも好ましい。移動端末が最初に接続したアクセルルータを代表終点として選択するので、より適切な暫定始点及びアンカーポイントの選択が可能となる。
【0014】
また本発明のサーバ装置では、終点となる複数のアクセスルータは、移動端末によりマルチパスハンドオーバ状態で使用されているものであって、移動端末が同時に終点となる複数のアクセスルータに接続されている場合に、一のアクセスルータは移動端末が接続した順番が中間であるアクセスルータであることも好ましい。移動端末が接続した順番が中間であるアクセルルータを代表終点として選択するので、より適切な暫定始点及びアンカーポイントの選択が可能となる。
【0015】
また本発明のサーバ装置では、終点となる複数のアクセスルータは、移動端末によりマルチパスハンドオーバ状態で使用されているものであって、移動端末が同時に終点となる複数のアクセスルータに接続されている場合に、一のアクセスルータは終点となる複数のアクセスルータの中心に位置するアクセスルータであることも好ましい。移動端末が接続したアクセルルータの内で中心に位置するアクセスルータを代表終点として選択するので、より適切な暫定始点及びアンカーポイントの選択が可能となる。
【0016】
また本発明のサーバ装置では、アクセスルータからそれぞれの通信状態を取得する状況取得手段を更に備え、暫定始点選択手段、アンカーポイント選択手段、及び指示手段は、状況取得手段が取得した通信状態が変化した場合にそれぞれの動作を行うことも好ましい。アクセスルータの通信状態が変化した場合には、移動端末や通信相手先端末が接続するアクセスルータが変化している場合があり、その影響で暫定始点やアンカーポイントを変更する必要がある場合があるので、移動端末や通信相手先端末の通信状況に応じたアンカーポイントの設定が可能となる。
【0017】
また本発明のサーバ装置では、アンカーポイント選択手段及び指示手段は、暫定始点選択手段が選択したルータの位置が変化した場合にそれぞれの動作を行うことも好ましい。暫定始点として選択されたルータの位置が変化する場合にはアンカーポイントを変更する必要がある場合があるので、より適切にアンカーポイントが設定できる。
【0018】
本発明のデータ送信方法は、複数のアクセスルータと、複数の中継ルータと、サーバ装置とを備えて構成される移動通信システムにおけるデータ送信方法であって、サーバ装置が、始点となる複数のアクセスルータから終点となる複数のアクセスルータへデータが到達するまでの複数の経路上に存在するルータに対してハンドオフ処理を行うように指示するものであり、サーバ装置の暫定始点選択手段が、終点となる複数のアクセスルータの内の一のアクセスルータから始点となる複数のアクセスルータへ至る経路を特定し、当該特定した経路が一のアクセスルータ側で最初に分岐する位置に存在するルータを暫定始点として選択するステップと、サーバ装置のアンカーポイント選択手段が、当該選択した暫定始点としてのルータから終点となる複数のアクセスルータへ至る経路を特定し、当該特定した経路が暫定始点としてのルータ側で最初に分岐する位置に存在するルータをアンカーポイントして選択するステップと、サーバ装置の指示手段が、当該選択したルータに対してハンドオフ処理を行うように指示するステップと、を備えることを特徴とする。
【0019】
本発明のデータ送信方法によれば、終点となる複数のアクセスルータの中から選択される一のアクセスルータを代表終点として選択し、その代表終点としてのアクセスルータから始点となる複数のアクセスルートへ至る経路が冗長にならない位置に存在するルータを暫定始点として選択するので、アンカーポイントを決める際の暫定始点を適切に選択できる。また、暫定始点としてのルータから終点となる複数のアクセスルータへ至る経路が冗長にならない位置に存在するルータをアンカーポイントとして選択するので、複数パスを有する場合であってもアンカーポイントを適切に選択できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の知見は、例示のみのために示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解することができる。引き続いて、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0021】
本実施形態の移動通信システム10について図1を用いて説明する。図1は、移動通信システム10の構成を示した図である。移動通信システム10は、制御サーバ20(サーバ装置)と、AR121〜126(Access Router、アクセスルータ)と、RT101〜107(RouTer、中継ルータ)と、MN301(Mobile Node、移動端末)と、CN321〜323(Correspondent Node、通信相手端末)とを備えて構成される。以下、必要に応じてRTとARとをまとめてルータと記す。
【0022】
図1の状態では、MN301は、AR121〜123に接続しており、ソフトハンドオーバ状態にあるものとしている。また、MN301は、CN321〜323の全てと通信状態にあるものとする。CN321〜323はそれぞれAR124〜126と接続しているものとする。また、図1以降においては、各要素間が破線で結ばれているときは物理的に接続されて通信可能な位置にあることを示し、各要素間が実線で結ばれているときは実際にパスが設定されていること(若しくはパスを設定する途中において経路が特定されている状況)を示す。
【0023】
制御サーバ20は、RT101〜107及びAR121〜126のそれぞれと接続されており、AR121〜126にそれぞれ集約された経路情報を取得し、その取得した経路情報に基づいてアンカーポイントを設定し、設定したアンカーポイントとしてのAR101〜107に対してハンドオフ処理を行うように指示する。また、マルチパスハンドオーバの場合には、設定したアンカーポイントとしてのAR101〜107に対してデータをマルチキャストするように指示する。より具体的に図2を用いて制御サーバ20について説明する。図2は、制御サーバ20の構成を示した図である。
【0024】
制御サーバ20は、経路情報取得部201(状況取得手段)と、暫定始点選択部202(暫定始点選択手段)と、アンカーポイント選択部203(アンカーポイント選択手段)と、指示部204(指示手段)と、経路情報格納部210と、マルチキャスト関連情報格納部211とを備える。
【0025】
経路情報取得部201は、AR121〜126に集約された経路情報を取得し、経路情報格納部210に格納する部分である。経路情報格納部210には経路情報テーブルが格納されており、MN301により使用されるアクセスルータ(図1の例ではAR121〜123)を終点とした最短経路上に存在するルータの識別情報が、ホップとして経路別に格納される。ルータの識別情報とは、例えば、ルータのIPアドレス、MACアドレス等である。経路情報取得部201は、また、MN301により使用されるアクセスルータが変化した場合に暫定始点選択部202に対して暫定始点選択をする指示を出力する部分でもある。
【0026】
暫定始点選択部202は、経路情報取得部201からの指示に基づいて、MN301が使用するアクセスルータの中から一のアクセスルータを代表終点として特定し、この代表終点としてのアクセスルータからCN321〜323が使用するアクセスルータまでの経路を特定する。例えば、図1の状態において代表終点をAR122とすると、図3に示すようにAR124〜126までの経路を特定する。暫定始点選択部202は、このように特定した経路の最も代表終点側の分岐点を暫定始点として選択する。図3の例によれば、RT102を暫定始点として選択する。暫定始点選択部202はこのように選択した暫定始点の情報をアンカーポイント選択部203に出力する。
【0027】
アンカーポイント選択部203は、暫定始点としてのRT102から終点となるアンカーポイントのAR121〜123へ至る経路を特定し、暫定始点側からみて最初に分岐する位置に存在するルータをアンカーポイントして選択する。図1及び図3の例の場合には、図4に示すようにRT104をアンカーポイントとして選択し、その選択したアンカーポイントとマルチキャスト先の情報をマルチキャスト関連情報格納部211に格納する。
【0028】
指示部204は、アンカーポイント選択部203が選択したアンカーポイントに対してハンドオフ処理を行うように指示する情報を送信する部分である。従って、図5に示すようにRT104をアンカーポイントとするルーチングが可能となる。
【0029】
制御サーバ20の動作について図7を用いて説明する。図7は制御サーバ20の動作を説明するためのフローチャートを示した図である。制御サーバ20の経路情報取得部201が各AR121〜126からMN301及びCN321〜323の接続状態に関する経路情報を取得する。経路情報取得部201は、接続状態が変化したかどうかを判断する(ステップS01)。接続状態が変化しない場合にはそのまま初期状態に戻り、接続状態が変化している場合にはその旨の情報を暫定始点選択部202に出力する。
【0030】
暫定始点選択部202は、代表終点としてのアクセスルータが変化しているかどうかを判断する(ステップS02)。例えば、MN301が接続しているアクセスルータの内の中心に位置するアクセスルータを代表終点として選択するというアルゴリズムを採用している場合に、その中心に位置するアクセスルータが変わった場合には代表終点が変化したものと判断する。代表終点が変化していない場合にはそのまま初期状態に戻り、代表終点が変化している場合には次のステップS03に進む。
【0031】
暫定始点選択部202は、変化した代表終点としてのアクセスルータに基づいて暫定始点を選択する(ステップS03)。暫定始点選択部202はこの選択した新たな暫定始点が、前の暫定始点と異なっているかどうかを判断する(ステップS04)。暫定始点が変化していない場合にはそのまま初期状態に戻り、暫定始点が変化している場合には暫定始点としてのルータを特定する情報をアンカーポイント選択部203に出力する。
【0032】
アンカーポイント選択部203は、暫定始点選択部202が出力する暫定始点に関する情報に基づいてアンカーポイントとしてのルータを選択する(ステップS05)。アンカーポイント選択部203は選択したアンカーポイントが変化しているかどうかを判断する(ステップS06)。アンカーポイントが変化していない場合にはそのまま初期状態に戻り、アンカーポイントが変化している場合にはアンカーポイントとしてのルータを特定する情報を指示部204に出力する。
【0033】
指示部204は、アンカーポイント選択部203が出力するアンカーポイントとしてのルータを特定する情報に基づいて、そのルータをアンカーポイントとして設定し、ハンドオフ処理を行うように指示する情報をそのルータに送信する(ステップS07)。
【0034】
なお、本実施形態では、MN301が接続しているAR121〜123の内の真中に位置するAR122を代表終点として選択したが、代表終点の選択方法はこれに限られない。例えば、MN301がAR121、AR122、AR123に順番に接続された場合には、最初に接続されたAR121を代表終点としてもよく、最後に接続されたAR123を代表終点としてもよい。また、AR122を選択された順番が中位にあることに基づいて選択してもよく、位置的に中間にあることに基づいて選択してもよい。この位置的に中間とは、ネットワークトポロジ的に中間である場合や、地理的に中間である場合を含む。
【0035】
なお、本実施形態では、MN301がAR121〜123に接続してソフトハンドオーバ状態にある場合を例にとって説明したが、図6に示すようにMN301が一のアクセスルータAR122のみと接続している場合にも適用できる。この場合には、終点としてAR122の周辺のアクセスルータ(例えば、AR121及びAR123)が選択される。このように複数の終点を設定した場合にも上述のように様々な代表終点の選択方法が適用される。
【0036】
なお、本実施形態では、MN301が接続しているAR121〜123の中から代表終点を選択して暫定始点を選択したが、CN321〜323が接続しているAR124〜126の中から代表終点を選択してもよい。この場合には、RT104が暫定始点として選択され、アンカーポイントとしてはRT102が選択される。
【0037】
なお、本実施形態では、一の移動端末(MN)が複数の通信相手端末(CN)と通信を行う場合を例にとって説明したが、本発明の適用が可能となるのはこの場合に限られない。例えば、一の移動端末の代わりに移動するネットワークであってもよい。この場合には、その移動するネットワークが接続されているAR及びその周辺のARを終点として選択することで、上述の説明と同様の手法が採用可能となる。
【発明の効果】
本発明によれば、終点となる複数のアクセスルータの中から選択される一のアクセスルータを代表終点として選択し、その代表終点としてのアクセスルータから始点となる複数のアクセスルートへ至る経路が冗長にならない位置に存在するルータを暫定始点として選択するので、アンカーポイントを決める際の暫定始点を適切に選択できる。また、暫定始点としてのルータから終点となる複数のアクセスルータへ至る経路が冗長にならない位置に存在するルータをアンカーポイントとして選択するので、複数パスを有する場合であってもアンカーポイントを適切に選択できる。よってハンドオフ遅延を最小限にできる。従って本発明の目的とする、複数の始点と複数の終点とによって複数パスが存在する場合に適切なアンカーポイントを選択できるサーバ装置及びデータ送信方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である移動通信システムを説明するための図である。
【図2】図1の制御サーバの構成を示した図である。
【図3】本発明の実施形態である移動通信システムを説明するための図である。
【図4】本発明の実施形態である移動通信システムを説明するための図である。
【図5】本発明の実施形態である移動通信システムを説明するための図である。
【図6】本発明の実施形態である移動通信システムを説明するための図である。
【図7】図1の制御サーバの動作を説明するための図である。
【符号の説明】
10…移動通信システム、20…制御サーバ、101〜107…RT、121〜126…AR、301…MN、321〜323…CN、201…経路情報取得部、202…暫定始点選択部、203…アンカーポイント選択部、204…指示部、210…経路情報格納部、211…マルチキャスト関連情報格納部。

Claims (9)

  1. 複数のアクセスルータと、複数の中継ルータとに接続され、
    始点となる複数のアクセスルータから終点となる複数のアクセスルータへデータが到達するまでの複数の経路上に存在するルータに対してハンドオフ処理を行うように指示するサーバ装置において、
    前記終点となる複数のアクセスルータの内の一のアクセスルータから前記始点となる複数のアクセスルータへ至る経路を特定し、当該特定した経路が前記一のアクセスルータ側で最初に分岐する位置に存在するルータを暫定始点として選択する暫定始点選択手段と、
    当該選択した暫定始点としてのルータから前記終点となる複数のアクセスルータへ至る経路を特定し、当該特定した経路が前記暫定始点としてのルータ側で最初に分岐する位置に存在するルータをアンカーポイントして選択するアンカーポイント選択手段と、
    当該選択したルータに対してハンドオフ処理を行うように指示する指示手段と、
    を備えることを特徴とするサーバ装置。
  2. 前記終点となる複数のアクセスルータは、移動端末によりマルチパスハンドオーバ状態で使用されているものであって、前記一のアクセスルータは当該移動端末が接続しているアクセスルータである、請求項に記載のサーバ装置。
  3. 前記終点となる複数のアクセスルータは、移動端末によりマルチパスハンドオーバ状態で使用されているものであって、前記移動端末が同時に前記終点となる複数のアクセスルータに接続されている場合に、前記一のアクセスルータは前記移動端末が最後に接続したアクセスルータである、請求項に記載のサーバ装置。
  4. 前記終点となる複数のアクセスルータは、移動端末によりマルチパスハンドオーバ状態で使用されているものであって、前記移動端末が同時に前記終点となる複数のアクセスルータに接続されている場合に、前記一のアクセスルータは前記移動端末が最初に接続したアクセスルータである、請求項に記載のサーバ装置。
  5. 前記終点となる複数のアクセスルータは、移動端末によりマルチパスハンドオーバ状態で使用されているものであって、前記移動端末が同時に前記終点となる複数のアクセスルータに接続されている場合に、前記一のアクセスルータは前記移動端末が接続した順番が中間であるアクセスルータである、請求項に記載のサーバ装置。
  6. 前記終点となる複数のアクセスルータは、移動端末によりマルチパスハンドオーバ状態で使用されているものであって、前記移動端末が同時に前記終点となる複数のアクセスルータに接続されている場合に、前記一のアクセスルータは前記終点となる複数のアクセスルータの中心に位置するアクセスルータである、請求項に記載のサーバ装置。
  7. 前記アクセスルータからそれぞれの通信状態を取得する状況取得手段を更に備え、
    前記暫定始点選択手段、前記アンカーポイント選択手段、及び前記指示手段は、前記状況取得手段が取得した通信状態が変化した場合にそれぞれの動作を行う、請求項1からのいずれか1項に記載のサーバ装置。
  8. 前記アンカーポイント選択手段及び前記指示手段は、前記暫定始点選択手段が選択したルータの位置が変化した場合にそれぞれの動作を行う、請求項に記載のサーバ装置。
  9. 複数のアクセスルータと、複数の中継ルータと、サーバ装置とを備えて構成される移動通信システムにおけるデータ送信方法であって、前記サーバ装置が、始点となる複数のアクセスルータから終点となる複数のアクセスルータへデータが到達するまでの複数の経路上に存在するルータに対してハンドオフ処理を行うように指示するデータ送信方法において、
    前記サーバ装置の暫定始点選択手段が、前記終点となる複数のアクセスルータの内の一のアクセスルータから前記始点となる複数のアクセスルータへ至る経路を特定し、当該特定した経路が前記一のアクセスルータ側で最初に分岐する位置に存在するルータを暫定始点として選択するステップと、
    前記サーバ装置のアンカーポイント選択手段が、当該選択した暫定始点としてのルータから前記終点となる複数のアクセスルータへ至る経路を特定し、当該特定した経路が前記暫定始点としてのルータ側で最初に分岐する位置に存在するルータをアンカーポイントして選択するステップと、
    前記サーバ装置の指示手段が、当該選択したルータに対してハンドオフ処理を行うように指示するステップと、
    を備えることを特徴とするデータ送信方法。
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