JP4259218B2

JP4259218B2 - Storage sheet

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Publication number: JP4259218B2
Application number: JP2003206034A
Authority: JP
Inventors: 正樹森; 義浩大石
Original assignee: Toyota Boshoku Corp
Current assignee: Toyota Boshoku Corp
Priority date: 2003-08-05
Filing date: 2003-08-05
Publication date: 2009-04-30
Anticipated expiration: 2023-08-05
Also published as: JP2005053262A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、格納シートに関する。特に、シートクッション又はシートバックの内部にエアが供給、排出されるエアバッグを有する格納シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】
自動車等車両の車室内の空間を広く利用できるようにするため、車室内に設置されるシートを折り畳む格納シートが用いられている。この格納シートを特にコンパクト化するために、シートを構成するシートクッション及びシートバックのクッション部にエアが供給、排出されるエアバッグを設けて、シートの折り畳み状態時にはエアバッグのエアが排出されることによりシートの厚みをより薄くすることが行われている。
この種のエアバッグを用いたシートとして、シートクッション及びシートバックのクッション部全体をエアバッグ構造とした構成のものがある（特許文献１参照）。この構成によれば、格納シートとしてよりコンパクト化を図ることができる。
【０００３】
【特許文献１】
実公平０１−９７０４号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のように格納シートの各クッション部をエアバッグで形成した場合、着座者をエアバッグ内のエアで保持することになるが、エアの流動特性上、着座者が格納シートに着座した場合、着座者の重みで着座部分のエアが他の部分に自由に移動が可能で、他の部分が過度に膨らみ着座部分のいわゆる沈み込みが大きく、その保持状態が安定しないため、シートの着座性能が安定しないという問題がある。特に、折り畳み時の変形のし易さを考慮してエアバッグを柔軟性に富む材質で形成した場合には、その問題は顕著に現れる。
【０００５】
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、着座者がエアバッグを有する格納シートに着座した場合に、着座部分のエアが他の部分へ自由に流動するのをエアバッグの表面の一部の伸びを規制することにより規制してシートの着座性能を確保することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の各発明は次の手段をとる。
先ず、本発明の第１の発明に係る格納シートは、次の手段をとる。すなわち、連結部を中心として折り畳み状態と着座状態の形態に変動可能とされたシートクッションとシートバックとからなり、該シートクッション又はシートバックの内部には伸縮可能なエアバッグを備えており、該エアバッグは折り畳み状態時には内部のエアが排出されて厚みの薄い状態で格納可能とされるが着座状態時には内部にエアが導入されて所定のシート外形形状となる格納シートであって、前記シートの着座状態時におけるエアバッグの周面の所定形状を保持し伸長変形を規制する変形規制手段が前記エアバッグの一部の表面に備えられていることを特徴とする。
この第１の発明によれば、着座状態時におけるエアバッグの周面の所定形状を保持し伸長変形を規制する変形規制手段が前記エアバッグの一部の表面に備えられている。このため、着座者がシートに着座した状態でも、着座部分のエアが他の部分に自由に流動することが規制され、着座部分のシート形状がいわゆる必要以上に沈み込むことなく保持されるため、シートの着座性能が確保される。
【０００７】
また本発明の第１の発明に係る格納シートは、次の手段をとる。すなわち前記シートクッション又はシートバックの内部に備えられるエアバッグは複数個の長尺状のエアバッグとして形成されており、該複数個の長尺状のエアバッグは、当該シートの着座状態時には連通状態とされて、当該シートのクッション側内部においては前後方向にバック側内部においては上下方向に並列に配設されていることを特徴とする。
この第１の発明によれば、シートクッション又はシートバックの内部に備えられる複数個の長尺状のエアバッグがシートのクッション側内部においては前後方向にバック側内部においては上下方向に並列に配設されていることで、着座者が着座した場合のエアバッグ内のエアの流動方向はエアバッグの長尺方向への流動となり、この流動の一部がエアバッグの一部の表面に設けた変形規制手段により規制されるため、エアバッグ自体の過度な変形がより規制され、これに伴いシートの着座性能をより確実に確保することができる。
【０００８】
また本発明の第１の発明に係る格納シートは、前記変形規制手段はエアバッグの外周面に配設される帯状部材として形成されており、該帯状部材は前記エアバッグの長手方向に間隔をもって複数個配設されていることを特徴とする。
この第１の発明によれば、前記変形規制手段がエアバッグの外周面に帯状部材として複数個配設されるものであるため、着座状態における着座部分以外の他の部分へのエアの流動によるエアバッグの伸長規制が帯状体として複数規制されることになり、そのいわゆる膨らみ規制をより確実に行うことができる。
さらに第１の発明に係る格納シートでは、シートクッション又は前記シートバックは、その中央部のエアバッグよりも端縁部のエアバッグが多くの変形規制手段を備えて構成されている。
【０００９】
次に、本発明の第２の発明に係るシートは、次の手段をとる。すなわち、上述した第１の発明に係る格納シートであって、前記エアバッグへのエアの供給・排出を制御するエア給排手段が設けられており、該エア給排手段は当該シートの着座状態と折り畳み状態の形態の変動に応じて切換えられるようになっており、着座状態時にはエアバッグへエアの供給が行われるが、折り畳み状態時にはエアバッグから排出が行われるように切換えられることを特徴とする。
この第２の発明によれば、前記エアバッグへのエアの供給・排出を制御するエア給排手段が設けられることで、前記エアバッグへのエアの出し入れをシートの状態変化の要求に応じた出し入れ状態に正確に制御することができる。なお、この際にシートの動きと連動させ、着座状態時においては自動的にエアの排出を閉止することができるため、着座者が着座する場合に、エアが排出されるということはない。
【００１０】
【００１１】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る車両用の格納シートの第１の実施の形態を、図１乃至図１０に基づいて説明する。この第１の実施の形態は、両側部が盛り上がったバケットシートタイプの格納シートの場合の例である。
第１の実施の形態の全体構成は、図１及び図に２に良く示されている。図１は格納シート全体の外観を透視して示す斜視図、図２は図１のII−II線断面図を示している。
【００１２】
第１の実施の形態の格納シート１（以後単に「シート１」と称することもある）は、図１に示されるように、シートクッション１０とシートバック２０とからなっており、シートバック２０の上端にはシートヘッドレスト３０が設けられている。シートバック２０の下端部とシートクッション１０の後端部は、連結部（図示せず）を介して連結されている。通常は回動軸により前後方向回動可能に連結されており、シートバック２０が前後に傾動するリクライニング装置として形成されている。
シートクッション１０は、着座状態においては床面Ａに固定されていたり、または床面Ａに対して前後方向に移動可能なスライドレール（図示せず）に設置されている場合もある。シートバック２０はこのシートクッション１０に対して傾動可能とされており、着座者が着座する通常時は起立状態となっている。なお、図１に示される格納シート１の位置状態が着座状態時である。
【００１３】
シートクッション１０及びシートバック２０の内部には複数のエアバッグ５０、１５０がシート１のシートクッション１０側内部においては前後方向にシートバック２０側内部においては上下方向に並列に並べられて設置されている。この実施の形態ではシートクッション１０及びシートバック２０共に４個のエアバッグが並べられて配列されている。このエアバッグ５０、１５０にはその外表面の一部に変形規制手段９０、１９０が装備されている。このエアバッグ５０、１５０及び変形規制手段９０、１９０の詳細については後述する。
なお、エアバッグ５０、１５０は基本的には同一の構成を有しているため、すべて同一の符号を付すこととする。また同様に変形規制手段９０、１９０も基本的には同一の構成を有しているためすべて同一の符号とし、シート１の一側部のみに符号を付すこととする。
図１で見て格納シート１の側方（図では向って右側）の床面Ａにはエア給排装置８０が設置されている。そして、本体８１と格納シート１内部のエアバッグ５０、１５０とがエアチューブ８２を介して連結されている。
【００１４】
シート１を構成するシートクッション１０及びシートバック２０の基本構成を次に説明する。先ず、シートクッション１０は、図２に示すように、シートカバー１１、シートパッド１２、フレーム部材１３及び底面カバー１４という基本的な構成を有する。なお、図５に示すように、フレーム部材１３はフレーム骨格１３ａとクッションばね１３ｂとからなっている。フレーム骨格１３ａは、シートの骨格をなす必要上、所定の強度を有する部材で成形される。また、通常はシートクッション１０の形状に応じた略四角形枠型の鉄製パイプフレームとして形成される。そして、フレーム骨格１３ａの内側にはクッションばね１３ｂが配設されて取付けられている。このクッションばね１３ｂは通常は弾力性を有する複数のジグザグばねで形成され、所定の間隔でフレーム骨格１３ａに配設され取付けられている。この構造によってクッションばね１３ｂはクッション部の支持及びクッション性能を確保している。このフレーム骨格１３ａ及びクッションばね１３ｂによりエアバッグ５０が支持されている。
【００１５】
そして、シートパッド１２とフレーム部材１３との間には複数のエアバッグ５０が配設されている。図１に示す通り、本実施の形態においてはシートクッション１０の中央部には二つのエアバッグ５０がシートの前後方向に並列に並べられて配設されている。また、シートクッション１０の両端部には中央部のエアバッグ５０に沿って前後方向に並べられた状態で、一つずつエアバッグ５０が配置されている。
【００１６】
次に、シートバック２０も、位置は異なるが、図１、図２及び図４に示されるように、シートクッション１０と同様に構成されている。すなわち、シートバック２０は、シートカバー２１、シートパッド２２、フレーム部材２３から成っている。そして、シートパッド２２とフレーム部材２３の間の一部分にエアバッグ１５０が配置されている。シートバック２０に配置されるエアバッグ１５０も、前述のシートクッション１０の場合と同様に、中央部に二つのエアバッグ１５０がシートバック２０の上下方向に並列に並べられて配設されており、両端部に中央部のエアバッグ１５０に沿って一つずつエアバッグ１５０が配置されている。
【００１７】
上述したエアバッグ５０、１５０は、シートバック２０をシートクッション１０に対して折り畳んだ状態、すなわち格納状態で互いに重なり合う部分を吸収するために設けられるものである。したがって、シートバック２０とシートクッション１０が折り畳まれた状態の格納状態で干渉するシート部位の体積に対応して設けられるものである。
このため、シートクッション１０及びシートバック２０に配設するエアバッグ５０、１５０の数はシート１の格納状態時のコンパクト化を図る程度及び着座性能等から適宜設定されるものである。すなわち、シート１の外形形状、用途及び機能からエアバッグ５０、１５０を配設する数や、エアバッグ５０、１５０の形状及び設置位置が適宜定められる。例えば、本実施の形態の場合と異なり、シートクッション１０の中央部に配設するエアバッグ５０は一つだけでもよいし、また、三つ以上配設してもよい。
【００１８】
また、複数個のエアバッグ５０、１５０は、シートクッション側内部において前後方向にあるいはシートバック側内部において上下方向に並列に並べて配設する。また、通常は図１に示されている様に、シート１を構成するシートクッション１０及びシートバック２０共全体にわたってエアバッグ５０、１５０が配設されているが、シートクッション１０とシートバック２０の一部分のみに配設されていてもよい。
なお、エアバッグ５０、１５０は伸縮可能な材質で形成されており、着座状態時におけるエアが供給された状態では内部のエアの流動により膨張変形が可能となっており、折り畳み状態時のエアが排出された状態では収縮するようになっている。すなわち、エアバッグ５０、１５０は弾性変形可能な可撓性材料で形成されている。
【００１９】
エアバッグ５０、１５０のフレーム部材１３、２３と対接する部位には、エアバッグ５０、１５０へのエアの給排気のための配管（図示せず）がフレーム部材１３、２３と干渉しないように取付けられている。
そして、この配管は通常はシートクッション１０及びシートバック２０に配設される複数個のエアバッグ５０、１５０のすべてに設置されており、シートクッション１０及びシートバック２０内部において一つの配管に連結されている。つまり、一つの配管からいくつかの配管に枝別れし、その枝別れした配管が各エアバッグ５０、１５０に連結されている。そして、この連結部分で各エアバッグ５０、１５０は互いに連通した状態にあり、エアの行き来が自由となっている。なお、本実施の形態では、シートクッション１０とシートバック２０の複数個のエアバッグ５０、１５０間も相互にエアの行き来はできるように連結されているが、シートクッション１０とシートバック２０とでエアバッグのエアの行き来は別のものとして独立して行われるように連結してもよい。本実施の形態では、図１に示すように最終的には一本の配管となり、外部のエアチューブ８２と連結されている。なお、配管構造自体は汎用の構造であるため詳細な説明は省略する。
【００２０】
次に、エアバッグ５０、１５０にエアが供給されてエアバッグ５０、１５０の外周面が伸長するのを規制する変形規制手段９０、１９０について説明する。この変形規制手段９０、１９０は基本的には同じ構成のものであるので、以後の説明はシートクッション１０に配設されたエアバッグ５０に設けられる変形規制手段９０を代表として説明する。シートバック２０に配設されたエアバッグ１５０に設けられる変形規制手段１９０には１００番台の符号を付して示すことにより、その説明を省略する。
【００２１】
図２及び図３に示されるように、シートクッション１０に配設されるエアバッグ５０の外周面には変形規制手段９０が装備されている。変形規制手段９０は帯状部材９１及び固定部材９２とから成っている。帯状部材９１は実質的に伸長ができない特性の材質で形成されており、エアバッグ５０の自由状態での外周長さと同じ長さとして形成されている。本実施の形態においては図１に示すように、中央部の２個のエアバッグ５０には、所定間隔を置いて二つの変形規制手段９０が設定されている。また両端部のエアバッグ５０には三つの変形規制手段９０がほぼ等間隔を置いて設定されている。
変形規制手段９０を構成する帯状部材９１は、短い円筒形状に形成されており、これに長尺状に形成されたエアバッグ５０を挿通させて組付けられている。そして、帯状部材９１に一体的に取付けられている固定部材９２によりフレーム部材１３に取付けられて、帯状部材９１の取付位置が定められている。なお、帯状部材９１は予め円筒形状に形成しておくほか、長尺状のエアバッグ５０に巻きつけることにより形成するものであってもよい。
【００２２】
図２ではシートクッション１０において図の左側に示されているシート前方のエアバッグ５０部分は、その断面積が比較的大容積で外周長が長くなっており、この位置に配設される帯状部材９１は長く形成される。一方、図の右側に示されているシート後方のエアバッグ５０部分は、その断面積がシート前方のエアバッグ５０部分より小容積で外周長が短くなっており、この位置に配設される帯状部材９１は短く形成される。
ところで、帯状部材９１はエアバッグ５０の表面全体を覆うことのないように配設されている。つまり、帯状部材９１はエアバッグ５０の長尺方向に所定の間隔を以ってその外周面に複数個配設されている。つまり、帯状部材９１はエアバッグ５０の長尺方向に外周面の一部を間欠的に覆うのみで、その他の部分ではエアバッグ５０の外周面が露出した構成となっている。
【００２３】
なお、変形規制手段９０の数や、これを構成する帯状部材９１の帯状幅及び配置する間隔は、所望の着座性能を得るための観点等から適宜定められるものである。つまり、スポーツシートのように高いホールド性が要求される場合には、変形規制手段９０の数を増やし、シート１の外形形状をあまり変形させることなく保持するのがよい。また、チャイルドシートのように柔軟性が要求される場合には変形規制手段９０の数を減らし、シート１を柔軟なものとすることもできる。
このとき、帯状部材９１の配設方向についても各種方法が考えられる。つまり、エアバッグ５０の長尺方向のみでなく、当該方向に直交する方向にも帯状部材９１を配設することでネット状に配設することもできる。これにより、シートクッション１０の外形形状を過度に変形させることなく保持する規制力がより向上する。
【００２４】
また、エアバッグ５０の外周面全体に対する帯状部材９１の占める面積の比率についても、所望の着座性能を得るための観点等から適宜定められるものである。つまり、スポーツタイプのシートのように高いホールド性が要求されるシート１においては、エアバッグ５０の外周面を覆う帯状部材９１の面積比率は高めるのがよい。例えば、エアバッグ５０の外周面積の約１／３を覆うことで十分ホールド性を満たすようにすることができる。また、柔軟性を要求されるシートの場合には、エアバッグ５０の外周面を覆う帯状部材９１の面積比率は低めにするのがよく、約１／４〜１／３程度とするのがよい。
なお、上記の割合でエアバッグ５０の外周面を覆うことができれば、変形規制手段９０は紐状の部材であってもよいが、帯状であれば所定の面積を確保することのできる変形規制手段９０を容易に作成することができるため望ましい。
【００２５】
また、変形規制手段９０を設定する必要があるのは、例えばシートクッション１０に対して着座者が着座する部分以外のエアバッグ５０の外周面部分である。つまり、着座部分以外のエアバッグ５０部分の外周面を変形規制手段９０によりその膨らみが規制されるようになっていれば、着座部分のエアバッグのエアが他の部分へ流動するのを規制できる。
【００２６】
次に、シートクッション１０における変形規制手段９０の取付け関係について説明する。変形規制手段９０は、前述したように、帯状部材９１と固定部材９２とで構成されており、帯状部材９１は短い円筒形状で形成されており、固定部材９２はこの帯状部材９１に一体的に取付けられている。円筒形状の帯状部材９１と長尺状のエアバッグ５０とは互いに相対移動可能に嵌合して取付けられている。
そして、帯状部材９１は固定部材９２によってエアバッグ５０の長尺方向の所定の位置に配置された状態で固定される。つまり、図５に示されるように、帯状部材９１に一体的に取付けられた固定部材９２はクッションばね１３ｂ及びシートカバー１１を張設するためのフレーム部材１３に取付けられたワイヤ１５に汎用手段で取付けて取付け位置を固定している。本実施の形態においては、図５で見てフレーム骨格１３ａよりのクッションばね１３ｂとワイヤ１５によって固定部材９２が取付けられて固定されている。ワイヤ１５は本来シートカバー１１を固定するものであるため、本実施の形態においては、シートカバー１１と固定部材９２が同時に固定されている。なお、変形規制手段９０を固定するために用いるクッションばね１３とワイヤ１５は本実施の形態における位置のものに限られるものではなく、変形規制手段９０を配設する位置に応じて適宜選択されるものである。また、装備品であるクッションばね１３ｂと別個に形成したワイヤによって固定することも可能である。そしてそのワイヤをクッションばね１３ｂにクリップを用いて更に固定する構成をとることも可能である。
【００２７】
なお、変形規制手段９０を形成する帯状部材９１とエアバッグ５０とを接着等により一体的とすることもできるが、互いに相対移動可能とする方がエアバッグ５０の膨張時に帯状部材９１が追随伸長し易いため望ましい。また、帯状部材９１とエアバッグ５０とを一体として形成することも可能である。つまり、エアバッグ５０の一部の特性を変更し、帯状部材９１が配設される位置に対応した部分を膨張或いは伸長し難い材質又は形状の構成として帯状部材と同等機能を持たせることができる。これにより一体形成が可能となる。
また、帯状部材９１と固定部材９２は一体的に形成するのではなく、別体として形成して取付けることで一体化して構成することもできる。
【００２８】
ところで、エアバッグ５０、１５０は、シートパッド１２、２２とフレーム部材１３、２３との間に設けられていてもよく、シートカバー１１、２１とシートパッド１２、２２との間に設けられていてもよい。本実施の形態においては、前述もしたように、シートパッド１２、２２とフレーム部材１３、２３の間にエアバッグ５０、１５０が設けられている。そしてエアバッグ５０、１５０が流線形状となるように、シートバック２０では着座者の腰椎部を支持する部位の容積が大きく形成されている。また、シートクッション１０では着座者の座骨結束部を支持する部位の容積が小さく形成されている。エアバッグ５０、１５０の所定形状を流線形状とすることで着座者の着座姿勢の保持が容易となり、乗り心地が向上する。また、シートパッド１２、２２の内部にエアバッグ５０、１５０を設けることで直接的にエアバッグ５０、１５０の感触が伝わることはないため、さらに着座者の乗り心地が向上する。
【００２９】
次にエア給排装置８０とシート１内部の配管構造との関係について説明する。なお、本実施の形態におけるエア給排装置８０が本発明のエア給排手段に対応する。
図１に示す通り、エア給排装置８０は本体８１とエアチューブ８２とからなる。本体８１には汎用のエア生成手段が設けられている。例えば複数のダイアフラムポンプとそれらに個別に接続されたロータリー弁からなる分配器などで構成される。これらのポンプを介してエアの給排気が行なわれる。エアチューブ８２は通常は可撓性のチューブで形成されており、その一部に電磁弁（図示せず）が設けられている。電磁弁はエアバッグ５０、１５０に別途設けられた圧力センサからの電気信号により開閉が制御される。なお、電磁弁及び圧力センサは汎用のものであるため詳細な説明は省略する。
そして、エアチューブ８２は、シート１内部に設けられた基幹となる配管に連結されている。そして、基幹の配管から枝別れした枝配管を通じて複数個の各エアバッグ５０、１５０と接続されることで、複数個の各エアバッグ５０、１５０へのエアの供給又は排出が可能とされている。この配管構造においてはシート１内部に配設されている配管内においてはエアの行き来は自由である。一方、エアチューブ８２に設けられた前記電磁弁によってシート１内の配管と本体８１との間のエアの行き来は制限可能とされている。なお、本実施の形態においてはエア給排装置８０が格納シート１の外部に別個に設けられているが、後述するようにシート１内部に設けてもよい。
【００３０】
次に、変形規制手段９０が設けられたエアバッグ５０、１５０の機能について説明する。なお、シートクッション１０とシートバック２０のどちらも同様の効果を奏するため、シートクッション１０の場合を例にとって説明する。図２に示すシート１の状態は、シート１の着座状態であって着座者が着座する前の状態を示している。つまり、エアバッグ５０、１５０には何の圧力もかかっていない状態である。このため、エアバッグ５０、１５０はあらかじめ定められた流線形をとっている。この状態でシート１は着座者が着座する際の最適の形状及びクッション角度（サイアングル）などを有するよう設計されている。
【００３１】
先ず、ここで変形規制手段９０を有さないエアバッグを内部に有する従来のシートの場合について説明する。つまり、従来のシートの場合では着座者が着座した場合、その着座部分のみに着座者の重みの外圧がかかる。そのため、エアバッグ内のエアは外圧のかかっていない部位に流動する。これにより、着座者が着座していないエアバッグの部位、つまり着座者が着座している周りの部分のエアバッグの内圧が著しく上昇する。この結果、着座者の周りのエアバッグ部分が膨張する。一方、着座者が着座する部位は外圧が常にかかった状態であるため、過度にへこんだ形状すなわち沈み込んだ状態となる。このため、シートの外形形状は着座者を中心としてすり鉢状となる。これにより着座者の座り心地は悪化することとなる。つまり、エアバッグがすり鉢状となることで、好ましいサイアングルを保つことが困難となってしまう。
【００３２】
次に、上述した実施の形態の変形規制手段を備えたエアバッグを内部に有するシート１の場合について説明する。図６は着座者が着座した状態でのシート１及びその内部のエアバッグ５０、１５０の状態を示す。説明の都合上、シートクッション１０に配設されたエアバッグ５０の場合について説明する。
先ず、着座者Ｂが着座する際のエアバッグ５０にかかる圧力とエアバッグ５０の伸長変形について説明する。つまり、着座者Ｂが着座した場合、シートクッション１０においては着座者Ｂとシート１とが接する着座位置においてエアバッグ５０には下向きの外圧がかかることとなる。通常は着座者Ｂの座骨結束部を支持する部位である。このため、エアバッグ５０はその部位において一時的にへこんだ状態となる。なお、この一時的にへこむことが着座者Ｂの座り心地を向上させる。つまり、着座の衝撃をある程度和らげることができる。
上記部位がへこむことでエアバッグ５０内のエアは他の部位へ流動しようとする。このため、エアバッグ５０の着座位置以外の部位における内圧が急激に高まる。この結果、エアバッグ５０の着座位置以外の部位においては、高まった内圧を押さえ切れずエアバッグ５０が膨張することとなる。特にシート１には折り畳み時のコンパクト性を重要視して素材に収縮及び膨張し易い、軟性で弾力性のある素材が選択される。この場合、エアバッグ５０自体が伸長するためにさらに膨張し易くなる。エアバッグ５０は着座者Ｂがシート１に着座する過程で着座者Ｂが体重をシート１にかけるごとにエアバッグ５０の内圧が上昇することとなる。
【００３３】
次に、上記のように内圧が高まった状態での変形規制手段９０の機能について説明する。つまり、内圧が高まった状態では、変形規制手段９０の設けられていないエアバッグ５０部分においては、内圧の上昇と共にエアバッグ５０が膨張することとなる。一方、変形規制手段９０が設けられているエアバッグ５０部分においては、帯状部材９１によりそのエアバッグ５０の外周面の伸長が規制されているためそれ以上伸長することはできない。そのため、その部分においてはエアバッグ５０の膨張が抑えられることとなる。
【００３４】
上記エアバッグの膨張を抑制する作用を更に詳細に説明する。エアバッグ５０の着座部分以外の部位の内圧が高まり、この部位部分の隣接する変形規制手段９０間の変形規制手段９０が配設されていない部分のエアバッグ５０は膨張しようとする。このとき、変形規制手段９０が配設されている部分のエアバッグ５０の膨張は抑制されているため、その動きには追随しない。そのため、膨張するエアバッグ５０は変形規制手段９０によっていくつかの小さなブロックに区分けされると共に、その分割された小さなブロックの周囲が変形規制手段９０に引張られている状態となる。すなわち、大きなエアバッグ５０を小さなブロックに分割し、その固定箇所を増加させたこととなる。ここで、大きなエアバッグよりは小さなエアバッグの方が膨張による伸長変形が小さいものである。上記手段によれば、大きなエアバッグ５０を小さいものとする効果が得られる。また、エアバッグ５０の固定箇所が多く、その端部が固定されるためエアバッグ５０の膨張自体が困難となる。この様にして、着座部分以外のエアバッグ５０の膨張による伸長変形は規制されることとなる。このため、エアバッグ５０内自体の内圧は高まっても着座部分以外の部位部分をある程度は膨張させるが過度に膨張させることはなく、内圧は着座部位において着座者Ｂを押し戻す力となって作用する。このため、シート１は着座位置が必要以上にへこむことなく、適度の弾力性を保持しつつ座り心地を維持することとなる。
【００３５】
次に、エアバッグを長尺状とし、シート１のシートクッション側内部においては前後方向にバック側内部においては上下方向に複数個並列に配置した場合の効果について、やはりシートクッション１０の場合を例にして説明する。比較してその効果を明確に理解する上で、先ず、本発明の一つの実施の形態である一つのエアバッグ５０で形成した場合について説明する。この場合シートのクッション側内部の前後方向については、上述のように変形規制手段９０によりエアバッグ５０の外形形状の伸長変形が規制される。しかし、シートクッション１０全体をカバーするようにエアバッグ５０の幅を広く形成することになるため、シートのクッション側内部で前後方向ばかりでなく着座者Ｂの左右の方向にも着座による内圧の上昇に伴うエアの流動が起ることとなる。この場合、変形規制手段９０がエアバッグ５０を区分して形成するブロックも大きなものとなる。また、左右方向には変形規制手段９０が設けられていないため、その部分でのエアバッグ５０の膨張を抑制することができない。従って、着座者Ｂが着座する位置部分では変形規制手段が配設されていない場合程ではないがエアバッグ５０がへこみ、着座者Ｂの左右の位置においてはやはりエアバッグ５０が膨張するが、変形規制手段が配設されていない場合に比べれば少なく、本発明が狙いとする効果は得られるものである。
【００３６】
次に、エアバッグ５０が長尺状に形成されている場合について説明する。エアバッグ５０が長尺状に形成されている場合には、先ず、エアバッグ５０の形状自体で短尺方向のエアの流動が規制されることとなる。このため、短尺方向にエアバッグ５０が大きく膨張することはない。つまり、エアバッグ５０の側部構造自体が変形規制手段となっている。また、上述のとおり、エアバッグの長尺方向においては変形規制手段９０により区分けされる。これにより、いずれの方向においてもエアバッグ５０の伸長変形は規制されることとなる。なお、着座による外圧が複数のエアバッグ５０に分散されることによってもエアバッグ５０の伸長変形が規制される。
【００３７】
次に、シート１の中央部のエアバッグ５０に比べて端縁部のエアバッグ５０の方に多くの変形規制手段９０を設けることの効果について説明する。この内容についてもシートクッション１０の場合を例にして説明する。先ず、シートクッション１０内の各エアバッグ５０はそれぞれ所定の配管を通じてエアの行き来が自由となっている。従って、着座者Ｂがシートクッション１０の中央部に着座した場合、中央部のエアバッグ５０のエアは所定の配管を通り、外圧のかかっていない端縁部のエアバッグ５０に流動していくこととなる。このため、変形規制手段９０を多く設けることで、瞬間的なエアバッグ５０の伸長変形を規制することができる。なお、通常の状態においては各エアバッグの内圧は一定に保たれている。これは配管を通じてエアの行き来が自由となっているためである。これにより、各エアバッグ間の伸長変形に著しい差は生じないこととなる。
また、自動車等車両に備えられるシート１においては、着座者Ｂの着座安定性を高めるため、シート１の両側部は硬くすることが好ましいとされている。しかるに、シートクッション１０の場合着座者Ｂが中央位置に着座すると、その着座により生ずるエアバッグ５０の内圧が配管によってシートクッション１０の両側部のエアバッグ５０に伝達され、その両側部のエアバッグ５０のいわゆる硬さを増加させる。
【００３８】
次に、シート１における着座状態から折り畳み状態への移行動作を図７及び図８を用いて説明する。併せて、エアバッグ５０、１５０へのエアの供給、排出の制御状態も説明する。先ず、図７に示すようにシート１の着座状態におけるシートバック２０の直立した状態では圧力センサからの電気信号により電磁弁は閉止した状態にある。従ってエアバッグ５０、１５０内のエアは外への排出が制限された状態にある。なお、仮にエアバッグ５０、１５０内の内圧が低下したときには、圧力センサがそれを感知し、電磁弁を開放すると共にエア給排装置８０により所定の内圧となるようにエアが供給される。
次に、シート１が着座状態から折り畳み状態に変化するときは、通常は電動式のリクライニング装置によって行うこととなる。つまり、リクライニング装置のリクライニングモータの作動と同時に電気信号を発生させることで電磁弁を開放する。また、同様に信号を受け取って、エア給排装置８０が今度はエアを排出するように作動する。これにより、エアバッグ５０、１５０内のエアを排出することが可能となり、シートクッション１０とシートバック２０とが互いに干渉する部分の容積分エアを排出する。
エアバッグ５０、１５０内のエアが実質的に排出され、シート１が折り畳まれた状態を図８に示す。この状態においては、シートヘッドレスト３０を付けたままの状態で折り畳んだ状態を示す。尤も、シートヘッドレスト３０をシートバック２０から取り外し、格納シート１の折り畳んだ状態における厚みをできる限り薄くし、シート１が格納される空間を極力狭くすることも可能である。なお、逆にシート１の折り畳み状態から着座状態への移動動作は上記とは逆の動作によって行われる。
【００３９】
次にエア給排装置８０をシート１内部に設ける場合の取付位置について説明する。図９はエア給排装置の取付位置を示す図である。図１０はエア給排装置の取付位置を示す別の例の図である。
エア給排装置８０は、何れもシート１の端縁部にあるフレーム骨格１３ａ、２３ａの側部に取付けられている。そして、図９においてはエア給排装置８０をエアチューブ８２の距離がエアバッグ５０、１５０間でほぼ等しくなるように取り付けられる。このため、エア圧の調整が容易となる。また図１０で示す位置にエア給排装置８０を取付けることによりシートバック２０の回動動作より受ける影響が少なくなる。なお、取付位置はシート１の外形形状、機能などにより、或いは他の内蔵される装置類との関係で適宜定められるものであり、上記の位置に限定されるものではない。
なお、この場合、エア給排装置８０は同じくエアバッグとして形成されたランバーサポート用の電動ポンプとして併用もすることができる。
【００４０】
以上本発明に係る格納シートの実施の形態について説明したが、本発明はその他各種の実施の形態で実施可能なものである。
先ず、上述の各実施の形態においては、エアバッグ５０、１５０へのエアの導入をエアポンプにより供給する方式のものについて説明したが、エアバッグ５０、１５０内にウレタンフォームを入れ、ウレタンフォームの弾性復元作用によりエアバッグ５０、１５０を膨らませエアを取り入れることも可能である。
【００４１】
また、各エアバッグ５０、１５０内のエアの圧力が異常に高くなった際の安全装置として、エアバッグ５０、１５０内のエアの圧力が異常圧力になったとき逃がすことのできる安全弁を設けるのがよい。これにより、例えば夏の炎天下で自動車等車両の車室内の温度が上昇した場合、それに伴いエアバッグ５０、１５０の内圧が過度に上昇するのを抑制することができる。
【００４２】
なお、上記の実施の形態においては、格納シート１として両側部が盛り上がったバケットシートタイプの場合について説明したが、いわゆる通常の車両用シートやいわゆるベンチシートについても当然に適用可能なものである。
【００４３】
【発明の効果】
上述した本発明によれば、次の効果を得ることができる。
先ず、第１の発明によれば、変形規制手段がエアバッグの一部の表面に備えられることで、着座部分のシート形状がいわゆる必要以上に沈むことがなく保持されるため、シートの着座性能が確保される。
【００４４】
また第１の発明によれば、複数個の長尺状のエアバッグがシートのクッション側内部においては前後方向にバック側内部においては上下方向に並列に配設されていることで、エアバッグ自体の過度な変形がより規制され、これによりシートの着座性能をより確実に確保できる。すなわち、着座者の身体がシートの横方向に揺れ動くことなく保持される。
また第１の発明によれば、変形規制手段がエアバッグの外周面に帯状部材として複数個配設されるものであるため、エアバッグの伸長規制が所定の幅を以って行われることになり、エアバッグのいわゆる膨らみ規制をより確実に行なうことができ、シートの着座性能がより確保される。
次に、第２の発明によれば、エアバッグへのエアの供給・排出を制御するエア給排手段がシートの状態変化に応じて制御されるようになっているため、シートの着座状態と折り畳み状態との変化に応じてエアバッグへのエアの給排を確実に行うことができる。したがって、着座者の着座状態においてエアバッグからエアが排出されるということがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】格納シートの外観の透視図である。
【図２】図１のII−II線断面図である。
【図３】シートクッションの側部の拡大図である。
【図４】図１のIV−IV線断面図である。
【図５】図１のV−V線断面図である。
【図６】図２の着座状態時の断面図である。
【図７】着座状態時の格納シートの側面図である。
【図８】格納時の格納シートの側面図である。
【図９】エア給排装置の取付位置の例を示す説明図である。
【図１０】エア給排装置の取付位置の別の例を示す説明図である。
【符号の説明】
１格納シート
１０シートクッション
２０シートバック
１１、２１シートカバー
１２、２２シートパッド
１３、２３フレーム部材
１３ａ、２３ａフレーム骨格
１３ｂ、２３ｂクッションばね
１４、２４底面カバー
１５ワイヤ
３０シートヘッドレスト
５０、１５０エアバッグ
８０エア給排装置（エア給排手段）
８１本体
８２エアチューブ
９０、１９０変形規制手段
９１、１９１帯状部材
９２、１９２固定部材
Ａ床面
Ｂ着座者[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention relates to a storage sheet. In particular, the present invention relates to a storage seat having an airbag in which air is supplied to and discharged from a seat cushion or a seat back.
[0002]
[Prior art]
  In order to make the space in the vehicle interior of a vehicle such as an automobile widely available, a storage seat that folds a seat installed in the vehicle interior is used. In order to make the storage seat particularly compact, an air bag is provided for supplying and discharging air to the seat cushion and the cushion portion of the seat back constituting the seat, and the air in the airbag is discharged when the seat is folded. Thus, the thickness of the sheet is made thinner.
  As a seat using this type of airbag, there is a configuration in which the entire cushion portion of the seat cushion and the seat back has an airbag structure (see Patent Document 1). According to this configuration, the storage sheet can be made more compact.
[0003]
[Patent Document 1]
  No. 01-9704
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
  However, when each cushion portion of the storage seat is formed of an airbag as described above, the seated person is held by the air in the airbag, but the seated person is seated on the storage seat due to the air flow characteristics. In the case, the seating part's weight allows the air in the seating part to move freely to other parts, the other parts bulge excessively, so-called sinking of the seating part is large, and the holding state is not stable, so the seating of the seat There is a problem that the performance is not stable. In particular, when the airbag is formed of a flexible material in consideration of ease of deformation during folding, the problem appears remarkably.
[0005]
  The present invention was devised in view of the above points, and the problem to be solved by the present invention is that when a seated person sits on a storage seat having an airbag, the air in the seated portion is not the same. It is intended to ensure seating performance by restricting free flow to the portion by restricting the elongation of part of the surface of the airbag.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
  In order to solve the above problems, each invention of the present invention takes the following means.
  First, the storage sheet according to the first aspect of the present invention takes the following means. That is, it consists of a seat cushion and a seat back that can be changed into a folded state and a seated state around the connecting portion, and an air bag that can be expanded and contracted is provided inside the seat cushion or the seat back, An air bag is a storage seat that is evacuated in the interior and can be stored in a thin state, but in a seated state, the air is introduced into the interior and has a predetermined seat outer shape. Deformation restricting means for retaining a predetermined shape of the peripheral surface of the airbag in the seated state and restricting extension deformation is provided on a part of the surface of the airbag.
  According to the first aspect of the invention, the deformation regulating means for holding the predetermined shape of the peripheral surface of the airbag in the sitting state and regulating the extension deformation is provided on a part of the surface of the airbag. For this reason, even when the seated person is seated on the seat, the air of the seating part is restricted from freely flowing to other parts, and the seat shape of the seating part is maintained without sinking more than necessary, Seating performance is ensured.
[0007]
  AlsoFirst of the present invention1The storage sheet according to the invention takes the following means. SnowBeforeThe airbag provided inside the seat cushion or the seat back is formed as a plurality of elongated airbags, and the plurality of elongated airbags areIn the seated state of the seat, it is in a communication state,The seat is arranged in parallel in the front-rear direction inside the cushion side and in the up-down direction inside the back side.
  This first1According to the inventionIfA plurality of elongate airbags provided inside the seat cushion or the seat back are arranged in parallel in the front-rear direction inside the cushion side of the seat and in the up-down direction inside the back side. The air flow direction in the airbag when seated is in the longitudinal direction of the airbag, and a part of this flow is regulated by the deformation regulating means provided on a part of the airbag surface. The excessive deformation of the bag itself is further regulated, and accordingly, the seating performance of the seat can be ensured more reliably.
[0008]
  AlsoFirst of the present invention1Storage seat according to the inventionBeforeThe deformation restricting means is formed as a belt-shaped member disposed on the outer peripheral surface of the airbag, and a plurality of the belt-shaped members are disposed at intervals in the longitudinal direction of the airbag.
  This first1According to the invention,in frontSince a plurality of deformation restricting means are disposed as belt-like members on the outer peripheral surface of the air bag, the expansion of the air bag due to the flow of air to other parts other than the seating part in the seated state is defined as the belt-like body. A plurality of restrictions are imposed, and the so-called bulge restriction can be more reliably performed.
  Further, in the storage seat according to the first aspect of the invention, the seat cushion or the seat back is configured such that the airbag at the edge portion includes more deformation restricting means than the airbag at the center.
[0009]
  Next, the first of the present invention2The sheet according to the invention takes the following means. That is, the above-mentioned first1DepartureClearlyThe storage seat is provided with air supply / discharge means for controlling supply / discharge of air to / from the airbag, and the air supply / discharge means responds to variations in the seating state and the folded state of the seat. In the seating state, air is supplied to the airbag, but in the folded state, switching is performed so that the airbag is discharged.
  This first2According to the invention,in frontBy providing air supply / discharge means for controlling supply / discharge of air to / from the airbag, it is possible to accurately control the loading / unloading of the air into / from the airbag to a loading / unloading state in response to a change in the state of the seat. it can. In this case, since the air discharge can be automatically closed in the seating state in conjunction with the movement of the seat, the air is not discharged when the seated person is seated.
[0010]
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  Next, a first embodiment of a storage seat for a vehicle according to the present invention will be described with reference to FIGS. The first embodiment is an example in the case of a bucket seat type storage seat with both sides raised.
  The overall configuration of the first embodiment is well shown in FIG. 1 and FIG. FIG. 1 is a perspective view showing the entire appearance of the storage sheet, and FIG. 2 is a sectional view taken along line II-II in FIG.
[0012]
  The storage seat 1 (hereinafter also simply referred to as “seat 1”) of the first embodiment includes a seat cushion 10 and a seat back 20 as shown in FIG. A seat headrest 30 is provided at the upper end. The lower end part of the seat back 20 and the rear end part of the seat cushion 10 are connected via a connecting part (not shown). Usually, it is connected by a pivot shaft so as to be able to pivot in the front-rear direction, and is formed as a reclining device in which the seat back 20 tilts back and forth.
  The seat cushion 10 may be fixed to the floor surface A in the sitting state, or may be installed on a slide rail (not shown) that can move in the front-rear direction with respect to the floor surface A. The seat back 20 can be tilted with respect to the seat cushion 10 and is in an upright state when the seated person is seated normally. The position state of the storage seat 1 shown in FIG. 1 is the seating state.
[0013]
  Inside the seat cushion 10 and the seat back 20, a plurality of airbags 50, 150 are arranged in parallel in the front-rear direction inside the seat cushion 10 side of the seat 1 and in the vertical direction inside the seat back 20 side. Yes. In this embodiment, the seat cushion 10 and the seat back 20 are arranged in an array of four airbags. The airbags 50 and 150 are provided with deformation restricting means 90 and 190 on a part of their outer surfaces. Details of the airbags 50 and 150 and the deformation regulating means 90 and 190 will be described later.
  Since the airbags 50 and 150 basically have the same configuration, they are all assigned the same reference numerals. Similarly, since the deformation restricting means 90 and 190 basically have the same configuration, they are all assigned the same reference numerals, and only one side portion of the sheet 1 is assigned a reference numeral.
  An air supply / discharge device 80 is installed on the floor surface A on the side of the storage sheet 1 as viewed in FIG. The main body 81 and the airbags 50 and 150 inside the storage sheet 1 are connected via an air tube 82.
[0014]
  Next, the basic configuration of the seat cushion 10 and the seat back 20 constituting the seat 1 will be described. First, as shown in FIG. 2, the seat cushion 10 has a basic configuration of a seat cover 11, a seat pad 12, a frame member 13, and a bottom cover 14. As shown in FIG. 5, the frame member 13 includes a frame skeleton 13a and a cushion spring 13b. The frame skeleton 13a is formed of a member having a predetermined strength in order to form a skeleton of the sheet. Further, it is usually formed as an iron pipe frame having a substantially rectangular frame shape corresponding to the shape of the seat cushion 10. A cushion spring 13b is disposed and attached inside the frame skeleton 13a. The cushion spring 13b is usually formed of a plurality of zigzag springs having elasticity, and is disposed and attached to the frame skeleton 13a at a predetermined interval. With this structure, the cushion spring 13b ensures the cushion portion support and cushion performance. The airbag 50 is supported by the frame skeleton 13a and the cushion spring 13b.
[0015]
  A plurality of airbags 50 are disposed between the seat pad 12 and the frame member 13. As shown in FIG. 1, in the present embodiment, two airbags 50 are arranged in parallel in the front-rear direction of the seat at the center of the seat cushion 10. Moreover, the airbag 50 is arrange | positioned one by one in the state arranged in the front-back direction along the airbag 50 of the center part at the both ends of the seat cushion 10. FIG.
[0016]
  Next, the seat back 20 is also configured in the same manner as the seat cushion 10 as shown in FIGS. That is, the seat back 20 includes a seat cover 21, a seat pad 22, and a frame member 23. An airbag 150 is disposed in a part between the seat pad 22 and the frame member 23. As in the case of the seat cushion 10 described above, the airbag 150 disposed in the seat back 20 is also provided with two airbags 150 arranged in parallel in the vertical direction of the seat back 20 at the center. One airbag 150 is arranged at each end along the central airbag 150.
[0017]
  The airbags 50 and 150 described above are provided in order to absorb portions that overlap each other in the folded state of the seat back 20 with respect to the seat cushion 10, that is, in the retracted state. Therefore, the seat back 20 and the seat cushion 10 are provided corresponding to the volume of the seat part that interferes in the retracted state.
  For this reason, the number of airbags 50 and 150 disposed on the seat cushion 10 and the seat back 20 is appropriately set based on the degree of compactness when the seat 1 is stored and the seating performance. That is, the number of the airbags 50 and 150, the shape of the airbags 50 and 150, and the installation position are appropriately determined from the outer shape, application, and function of the seat 1. For example, unlike the case of the present embodiment, only one airbag 50 may be disposed in the central portion of the seat cushion 10, or three or more airbags may be disposed.
[0018]
  Also, a plurality of airbags 50, 150 isArranged side by side in the front / rear direction inside the seat cushion or in the vertical direction inside the seat backTo do.Further, normally, as shown in FIG. 1, airbags 50 and 150 are disposed over the entire seat cushion 10 and seat back 20 constituting the seat 1. You may arrange | position only to one part.
  The airbags 50 and 150 are formed of a material that can be expanded and contracted. When the air is supplied in the seated state, the airbag 50 and 150 can be inflated and deformed by the flow of the internal air. In the discharged state, it contracts. That is, the airbags 50 and 150 are made of a flexible material that can be elastically deformed.
[0019]
  A pipe (not shown) for supplying and discharging air to and from the airbags 50 and 150 is attached to a part of the airbags 50 and 150 that contacts the frame members 13 and 23 so as not to interfere with the frame members 13 and 23. It has been.
  This piping is usually installed in all of the plurality of airbags 50 and 150 disposed on the seat cushion 10 and the seat back 20, and is connected to one piping inside the seat cushion 10 and the seat back 20. ing. That is, one pipe is branched into several pipes, and the branched pipes are connected to the airbags 50 and 150. And in this connection part, each airbag 50,150 exists in the state mutually connected, and the passage of air is free. In the present embodiment, the plurality of airbags 50 and 150 of the seat cushion 10 and the seat back 20 are connected so that air can be exchanged between them, but the seat cushion 10 and the seat back 20 are connected to each other. You may connect so that the air in and out of the airbag may be performed independently. In the present embodiment, as shown in FIG. 1, it finally becomes a single pipe and is connected to an external air tube 82. In addition, since the piping structure itself is a general-purpose structure, detailed description is abbreviate | omitted.
[0020]
  Next, the deformation restricting means 90 and 190 that restrict the expansion of the outer peripheral surface of the airbag 50 or 150 when the air is supplied to the airbag 50 or 150 will be described. Since the deformation restricting means 90 and 190 have basically the same configuration, the following description will be made with the deformation restricting means 90 provided on the airbag 50 disposed in the seat cushion 10 as a representative. The deformation restricting means 190 provided in the airbag 150 disposed in the seat back 20 is denoted by the reference numerals in the 100s, and the description thereof is omitted.
[0021]
  As shown in FIGS. 2 and 3, deformation regulating means 90 is provided on the outer peripheral surface of the airbag 50 disposed in the seat cushion 10. The deformation restricting means 90 is composed of a belt-like member 91 and a fixing member 92. The belt-like member 91 is formed of a material having a characteristic that cannot substantially extend, and is formed to have the same length as the outer peripheral length of the airbag 50 in a free state. In the present embodiment, as shown in FIG. 1, two deformation restricting means 90 are set in the two airbags 50 in the central portion at a predetermined interval. Further, three deformation regulating means 90 are set at substantially equal intervals in the airbag 50 at both ends.
  The belt-like member 91 constituting the deformation regulating means 90 is formed in a short cylindrical shape, and is assembled by inserting the airbag 50 formed in a long shape into this. And it attaches to the frame member 13 with the fixing member 92 integrally attached to the strip | belt-shaped member 91, and the attachment position of the strip | belt-shaped member 91 is defined. In addition, the belt-shaped member 91 may be formed by being wound around a long airbag 50 in addition to being previously formed in a cylindrical shape.
[0022]
  In FIG. 2, the airbag 50 portion in front of the seat shown in the left side of the seat cushion 10 has a relatively large cross-sectional area and a long outer peripheral length, and a belt-like member disposed at this position. 91 is formed long. On the other hand, shown on the right side of the figureRuThe airbag 50 portion at the rear of the seat has a smaller cross-sectional area than the airbag 50 portion at the front of the seat and the outer peripheral length is short, and the belt-like member 91 disposed at this position is formed short.
  By the way, the strip-shaped member 91 is disposed so as not to cover the entire surface of the airbag 50. That is, a plurality of belt-like members 91 are arranged on the outer peripheral surface of the airbag 50 at a predetermined interval in the longitudinal direction. That is, the belt-shaped member 91 has a configuration in which only a part of the outer peripheral surface is intermittently covered in the longitudinal direction of the airbag 50 and the outer peripheral surface of the airbag 50 is exposed in other portions.
[0023]
  In addition, the number of the deformation | transformation control means 90, the strip | belt-shaped width | variety of the strip | belt-shaped member 91 which comprises this, and the space | interval to arrange | position are suitably determined from a viewpoint for obtaining desired seating performance. That is, when high holdability is required as in a sports seat, it is preferable to increase the number of deformation regulating means 90 and hold the seat 1 without significantly deforming the outer shape. Further, when flexibility is required as in the case of a child seat, the number of deformation restricting means 90 can be reduced and the seat 1 can be made flexible.
  At this time, various methods are also conceivable for the arrangement direction of the belt-like member 91. In other words, not only in the longitudinal direction of the airbag 50 but also in the direction orthogonal to the direction, the belt-shaped member 91 can be disposed in a net shape. As a result, the regulating force for holding the outer shape of the seat cushion 10 without excessive deformation is further improved.
[0024]
  Further, the ratio of the area occupied by the belt-shaped member 91 to the entire outer peripheral surface of the airbag 50 is also appropriately determined from the viewpoint of obtaining desired seating performance. That is, in the seat 1 that requires high holdability like a sports type seat, the area ratio of the belt-like member 91 that covers the outer peripheral surface of the airbag 50 is preferably increased. For example, the holdability can be sufficiently satisfied by covering about 約 of the outer peripheral area of the airbag 50. In the case of a sheet that requires flexibility, the area ratio of the belt-like member 91 that covers the outer peripheral surface of the airbag 50 is preferably low, and is preferably about ¼ to ３. .
  If the outer peripheral surface of the airbag 50 can be covered at the above ratio, the deformation restricting means 90 may be a string-like member, but if it is a belt, the deformation restricting means that can ensure a predetermined area. 90 is desirable because it can be easily created.
[0025]
  In addition, it is necessary to set the deformation regulating means 90For exampleThe outer peripheral surface portion of the airbag 50 other than the portion where the seated person sits on the seat cushion 10Is. That is, if the bulge of the outer peripheral surface of the airbag 50 other than the seating portion is regulated by the deformation regulating means 90, the air flowing in the airbag of the seating portion can be regulated from flowing to other parts..
[0026]
  Next, the attachment relationship of the deformation restricting means 90 in the seat cushion 10 will be described. As described above, the deformation regulating means 90 is composed of the belt-like member 91 and the fixing member 92, and the belt-like member 91 is formed in a short cylindrical shape, and the fixing member 92 is integrated with the belt-like member 91. Installed. The cylindrical belt-shaped member 91 and the elongated airbag 50 are fitted and attached so as to be movable relative to each other.
  The belt-like member 91 is fixed in a state where the belt-like member 91 is disposed at a predetermined position in the longitudinal direction of the airbag 50 by the fixing member 92. That is, as shown in FIG. 5, the fixing member 92 integrally attached to the belt-like member 91 is connected to the wire 15 attached to the frame member 13 for tensioning the cushion spring 13b and the seat cover 11 by general-purpose means. The mounting position is fixed by mounting. In the present embodiment, the fixing member 92 is attached and fixed by the cushion spring 13b and the wire 15 from the frame skeleton 13a as seen in FIG. Since the wire 15 originally fixes the seat cover 11, in the present embodiment, the seat cover 11 and the fixing member 92 are fixed simultaneously. The cushion spring 13 and the wire 15 used for fixing the deformation restricting means 90 are not limited to the positions in the present embodiment, and are appropriately selected according to the position where the deformation restricting means 90 is disposed. Is. Moreover, it is also possible to fix with the wire formed separately from the cushion spring 13b which is equipment. And it is also possible to take the structure which fixes the wire further to the cushion spring 13b using a clip.
[0027]
  Although the belt-like member 91 forming the deformation regulating means 90 and the airbag 50 can be integrated by bonding or the like, the belt-like member 91 can follow and expand when the airbag 50 is inflated. It is desirable because it is easy to do. It is also possible to integrally form the belt-shaped member 91 and the airbag 50. That is, a part of the characteristics of the airbag 50 can be changed, and a portion corresponding to the position where the belt-like member 91 is disposed can have a function equivalent to that of the belt-like member as a material or shape that is difficult to expand or extend. . Thereby, integral formation becomes possible.
  Further, the belt-like member 91 and the fixing member 92 are not integrally formed, but can be integrally formed by being formed and attached as separate bodies.
[0028]
  By the way, the airbags 50 and 150 may be provided between the seat pads 12 and 22 and the frame members 13 and 23, and are provided between the seat covers 11 and 21 and the seat pads 12 and 22. Also good. In the present embodiment, as described above, the airbags 50 and 150 are provided between the seat pads 12 and 22 and the frame members 13 and 23. And the volume of the site | part which supports a seated person's lumbar part is formed in the seat back 20 so that the airbags 50 and 150 may become a streamline shape. Further, in the seat cushion 10, the volume of the portion that supports the seated bone tying portion of the seated person is formed small. By setting the predetermined shape of the airbags 50 and 150 to the streamline shape, the seating posture of the seated person can be easily maintained, and riding comfort is improved. Further, since the airbags 50 and 150 are provided inside the seat pads 12 and 22, the feel of the airbags 50 and 150 is not directly transmitted, so that the ride comfort for the seated person is further improved.
[0029]
  Next, the relationship between the air supply / discharge device 80 and the piping structure inside the seat 1 will be described. In addition, the air supply / discharge device 80 in the present embodiment corresponds to the air supply / discharge means of the present invention.
  As shown in FIG. 1, the air supply / discharge device 80 includes a main body 81 and an air tube 82. The main body 81 is provided with general-purpose air generating means. For example, it comprises a distributor comprising a plurality of diaphragm pumps and rotary valves individually connected thereto. Air is supplied and exhausted through these pumps. The air tube 82 is usually formed of a flexible tube, and a solenoid valve (not shown) is provided in a part thereof. The opening and closing of the solenoid valve is controlled by an electrical signal from a pressure sensor provided separately in the airbags 50 and 150. In addition, since a solenoid valve and a pressure sensor are general purpose, detailed description is abbreviate | omitted.
  The air tube 82 is connected to a main pipe provided inside the seat 1. Then, by connecting to the plurality of airbags 50, 150 through branch pipes branched from the main pipe, it is possible to supply or discharge air to the plurality of airbags 50, 150. . In this piping structure, the air can freely come and go in the piping arranged inside the seat 1. On the other hand, the passage of air between the pipe in the seat 1 and the main body 81 can be restricted by the electromagnetic valve provided in the air tube 82. In the present embodiment, the air supply / discharge device 80 is separately provided outside the storage seat 1, but may be provided inside the seat 1 as will be described later.
[0030]
  Next, the function of the airbags 50 and 150 provided with the deformation regulating means 90 will be described. Since both the seat cushion 10 and the seat back 20 have the same effect, the case of the seat cushion 10 will be described as an example. The state of the seat 1 shown in FIG. 2 is a seating state of the seat 1 and a state before the seated person is seated. That is, no pressure is applied to the airbags 50 and 150. For this reason, the airbags 50 and 150 have a predetermined streamline. In this state, the seat 1 is designed to have an optimal shape and cushion angle (cy-angle) when the seated person is seated.
[0031]
  First, the case of a conventional seat having an air bag without the deformation restricting means 90 therein will be described. That is, in the case of a conventional seat, when a seated person sits, an external pressure of the seated person's weight is applied only to the seated portion. Therefore, the air in the airbag flows to a portion where no external pressure is applied. As a result, the internal pressure of the airbag in the portion of the airbag where the seated person is not seated, that is, the portion around the seated person is significantly increased. As a result, the airbag portion around the seated person is inflated. On the other hand, the part where the seated person is seated is in a state in which an external pressure is always applied, and therefore, it is in an excessively depressed shape, that is, a depressed state. For this reason, the outer shape of the seat is a mortar shape with the seated person as the center. As a result, the sitting comfort of the seated person is deteriorated. In other words, it becomes difficult to maintain a preferable saiangle because the airbag has a mortar shape.
[0032]
  Next, the case of the seat 1 having an air bag provided with the deformation restricting means of the embodiment described above will be described. FIG. 6 shows a state of the seat 1 and the airbags 50 and 150 inside the seat 1 in a state where a seated person is seated. For convenience of explanation, the case of the airbag 50 disposed on the seat cushion 10 will be described.
  First, the pressure applied to the airbag 50 when the seated person B is seated and the expansion and deformation of the airbag 50 will be described. That is, when the occupant B is seated, a downward external pressure is applied to the airbag 50 at the seating position where the occupant B and the seat 1 are in contact with each other. Usually, this is the part that supports the seated bone B's sciatic bone unit. For this reason, the airbag 50 will be in the state temporarily dented in the site | part. In addition, this dent temporarily improves the seating comfort of the seated person B. That is, the impact of sitting can be reduced to some extent.
  As the above-mentioned part is dented, the air in the airbag 50 tends to flow to another part. For this reason, the internal pressure in parts other than the seating position of the airbag 50 increases rapidly. As a result, at a portion other than the seating position of the airbag 50, the airbag 50 is inflated without suppressing the increased internal pressure. In particular, the sheet 1 is selected from a soft and elastic material that emphasizes compactness when folded and easily contracts and expands. In this case, since the airbag 50 itself is extended, it becomes easier to inflate. When the seat B places the weight on the seat 1 while the seat B sits on the seat 1, the internal pressure of the airbag 50 increases.
[0033]
  Next, the function of the deformation restricting means 90 when the internal pressure is increased as described above will be described. That is, in a state where the internal pressure is increased, in the portion of the airbag 50 where the deformation restricting means 90 is not provided, the airbag 50 is inflated as the internal pressure increases. On the other hand, in the portion of the airbag 50 in which the deformation restricting means 90 is provided, since the expansion of the outer peripheral surface of the airbag 50 is restricted by the belt-shaped member 91, it cannot be extended any further. Therefore, the inflation of the airbag 50 is suppressed at that portion.
[0034]
  The effect | action which suppresses the expansion | swelling of the said airbag is demonstrated still in detail. The internal pressure of the portion other than the seating portion of the airbag 50 is increased, and the portion of the airbag 50 where the deformation restricting means 90 between the adjacent deformation restricting means 90 is not arranged tends to be inflated. At this time, since the inflation of the portion of the airbag 50 where the deformation restricting means 90 is disposed is suppressed, the movement does not follow. Therefore, the airbag 50 to be inflated is divided into several small blocks by the deformation restricting means 90 and the periphery of the divided small blocks is pulled by the deformation restricting means 90. That is, the large airbag 50 is divided into small blocks, and the number of fixing points is increased. Here, a small airbag is smaller in expansion and deformation due to inflation than a large airbag. According to the above means, the effect of making the large airbag 50 small can be obtained. Moreover, since there are many fixing | fixed locations of the airbag 50 and the edge part is fixed, the expansion | swelling itself of the airbag 50 becomes difficult. In this way, the extension deformation due to the inflation of the airbag 50 other than the seating portion is restricted. For this reason, even if the internal pressure in the airbag 50 itself increases, the portion other than the seating portion is inflated to some extent but is not excessively inflated, and the internal pressure acts as a force to push back the seated person B at the seating portion. . For this reason, the seat 1 does not dent more than necessary, and maintains a comfortable feeling while maintaining appropriate elasticity.
[0035]
  Next, with respect to the effect when the airbag is formed in a long shape and a plurality of the airbags are arranged in parallel in the front-rear direction inside the seat cushion side of the seat 1 and in the vertical direction inside the back side, the case of the seat cushion 10 is also an example. I will explain. In order to clearly understand the effect by comparison, first, a case where the airbag is formed by one airbag 50 which is one embodiment of the present invention will be described. In this case, in the front-rear direction inside the cushion side of the seat, the deformation deformation means 90 restricts the expansion and deformation of the outer shape of the airbag 50 as described above. However, since the width of the airbag 50 is wide so as to cover the entire seat cushion 10, the internal pressure increases due to the seating not only in the front-rear direction but also in the left-right direction of the seated person B inside the seat cushion side. As a result, air flow occurs. In this case, the block which the deformation | transformation control means 90 partitions and forms the airbag 50 also becomes a big thing. Moreover, since the deformation | transformation control means 90 is not provided in the left-right direction, the expansion | swelling of the airbag 50 in the part cannot be suppressed. Accordingly, the airbag 50 is recessed at the position where the seated person B is seated, but the airbag 50 is inflated at the left and right positions of the seated person B. Compared with the case where the regulating means is not provided, there are few, and the effect aimed by the present invention can be obtained.
[0036]
  Next, the case where the airbag 50 is formed in a long shape will be described. When the airbag 50 is formed in a long shape, first, the flow of air in the short direction is restricted by the shape of the airbag 50 itself. For this reason, the airbag 50 does not expand greatly in the short direction. That is, the side structure itself of the airbag 50 is a deformation restricting means. Further, as described above, the airbag is divided by the deformation regulating means 90 in the longitudinal direction of the airbag. Thereby, the elongation deformation of the airbag 50 is restricted in any direction. It should be noted that the expansion and deformation of the airbag 50 is also restricted by the external pressure due to the seating being distributed to the plurality of airbags 50.
[0037]
  Next, the effect of providing a larger number of deformation restricting means 90 on the edge portion of the airbag 50 as compared with the airbag 50 in the center portion of the seat 1 will be described. This content will also be described by taking the case of the seat cushion 10 as an example. First, each air bag 50 in the seat cushion 10 is freely reciprocated through predetermined piping. Therefore, when the seated person B is seated in the central portion of the seat cushion 10, the air in the central airbag 50 flows through the predetermined piping and flows to the airbag 50 in the edge portion where no external pressure is applied. It becomes. For this reason, by providing a large number of deformation restricting means 90, instantaneous expansion and deformation of the airbag 50 can be restricted. In the normal state, the internal pressure of each airbag is kept constant. This is because the air is free to travel through the piping. Thereby, a remarkable difference will not arise in the expansion deformation between each airbag.
  In addition, in the seat 1 provided in a vehicle such as an automobile, it is preferable that both side portions of the seat 1 are hardened in order to improve the seating stability of the seated person B. However, in the case of the seat cushion 10, when the seated person B is seated at the center position, the internal pressure of the airbag 50 generated by the seating is transmitted to the airbags 50 on both sides of the seat cushion 10 by the piping, and the airbags 50 on both sides thereof. Increases the so-called hardness.
[0038]
  Next, the transition operation from the seated state to the folded state in the seat 1 will be described with reference to FIGS. In addition, the control state of supply and discharge of air to the airbags 50 and 150 will be described. First, as shown in FIG. 7, when the seat back 20 is in the upright state in the seated state of the seat 1, the electromagnetic valve is closed by an electric signal from the pressure sensor. Therefore, the air in the airbags 50 and 150 is in a state where discharge to the outside is restricted. If the internal pressure in the airbags 50 and 150 is reduced, the pressure sensor detects this, opens the solenoid valve, and supplies air to the air supply / discharge device 80 so that the internal pressure becomes a predetermined internal pressure.
  Next, when the seat 1 changes from the seated state to the folded state, it is normally performed by an electric reclining device. That is, the electromagnetic valve is opened by generating an electrical signal simultaneously with the operation of the reclining motor of the reclining device. Similarly, a signal is received, and the air supply / discharge device 80 operates to discharge air this time. As a result, the air in the airbags 50 and 150 can be discharged, and the air corresponding to the volume where the seat cushion 10 and the seat back 20 interfere with each other is discharged.
  FIG. 8 shows a state where the air in the airbags 50 and 150 is substantially discharged and the seat 1 is folded. In this state, the folded state with the seat headrest 30 attached is shown. However, it is also possible to remove the seat headrest 30 from the seat back 20 and reduce the thickness of the storage seat 1 in the folded state as much as possible, and to narrow the space in which the seat 1 is stored as much as possible. On the contrary, the movement operation of the seat 1 from the folded state to the seated state is performed by the reverse operation to the above.
[0039]
  Next, the mounting position when the air supply / discharge device 80 is provided inside the seat 1 will be described. FIG. 9 is a view showing a mounting position of the air supply / discharge device. FIG. 10 is a diagram of another example showing the mounting position of the air supply / discharge device.
  Each of the air supply / discharge devices 80 is attached to the side portions of the frame skeletons 13 a and 23 a at the edge of the seat 1. In FIG. 9, the air supply / discharge device 80 is attached so that the distance of the air tube 82 is substantially equal between the airbags 50 and 150. For this reason, adjustment of air pressure becomes easy. Further, by attaching the air supply / discharge device 80 at the position shown in FIG. Note that the mounting position is appropriately determined depending on the outer shape and function of the seat 1 or in relation to other built-in devices, and is not limited to the above position.
  In this case, the air supply / discharge device 80 can also be used as an electric pump for lumbar support, which is also formed as an airbag.
[0040]
  Although the embodiment of the storage sheet according to the present invention has been described above, the present invention can be implemented in various other embodiments.
  First, in each of the above-described embodiments, the method of supplying air into the airbags 50 and 150 by an air pump has been described. However, urethane foam is put into the airbags 50 and 150, and the elasticity of the urethane foam is determined. It is also possible to inflate the air bags 50 and 150 by the restoring action and take in air.
[0041]
  Also, as a safety device when the air pressure in each airbag 50, 150 becomes abnormally high, a safety valve that can be released when the air pressure in the airbag 50, 150 becomes abnormal pressure is provided. Is good. Thereby, for example, when the temperature in the passenger compartment of a vehicle such as an automobile rises under a hot summer sun, it is possible to suppress the internal pressure of the airbags 50 and 150 from rising excessively.
[0042]
  In the above-described embodiment, the case of the bucket seat type in which both side portions are raised as the storage seat 1 has been described, but the present invention is naturally applicable to a so-called normal vehicle seat and a so-called bench seat.
[0043]
【The invention's effect】
  According to the present invention described above, the following effects can be obtained.
  First, according to the first invention, since the deformation restricting means is provided on a part of the surface of the airbag, the seat shape of the seating portion is maintained without sinking more than necessary, so the seating performance of the seat Is secured.
[0044]
  AlsoFirst1According to the invention, a plurality of elongated airbags are arranged in parallel in the front-rear direction inside the cushion side of the seat and in the vertical direction inside the back side, so that the airbag itself is excessive. Deformation is further regulated, and thereby seating performance of the seat can be ensured more reliably. That is, the seated person's body is held without swinging in the lateral direction of the seat.
  AlsoFirst1According to this invention, since a plurality of deformation restricting means are disposed as a belt-like member on the outer peripheral surface of the airbag, the expansion of the airbag is regulated with a predetermined width. The so-called swelling control of the bag can be more reliably performed, and the seating performance of the seat is further ensured.
  Next2According to the invention, since the air supply / discharge means for controlling the supply / discharge of air to / from the airbag is controlled in accordance with the change in the state of the seat, the change between the seated state and the folded state of the seat Accordingly, air can be reliably supplied to and discharged from the airbag. Therefore, air is not discharged from the airbag in the seated state of the seated person.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of the appearance of a storage sheet.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG.
FIG. 3 is an enlarged view of a side portion of the seat cushion.
4 is a cross-sectional view taken along line IV-IV in FIG.
FIG. 5 is a cross-sectional view taken along line VV in FIG.
6 is a cross-sectional view of the seated state of FIG.
FIG. 7 is a side view of the storage seat in a seated state.
FIG. 8 is a side view of a storage sheet during storage.
FIG. 9 is an explanatory view showing an example of an attachment position of the air supply / discharge device.
FIG. 10 is an explanatory view showing another example of the mounting position of the air supply / discharge device.
[Explanation of symbols]
1 Storage sheet
10 Seat cushion
20 Seat back
11, 21 Seat cover
12, 22 Seat pad
13, 23 Frame member
13a, 23a Frame skeleton
13b, 23b Cushion spring
14, 24 Bottom cover
15 wire
30 seat headrest
50, 150 airbags
80 Air supply / discharge device (Air supply / discharge means)
81 body
82 Air tube
90, 190 Deformation restricting means
91, 191 Strip members
92, 192 Fixing member
A floor
B Seated person

Claims

The seat cushion includes a seat cushion and a seat back that can be changed into a folded state and a seated state around the connecting portion. Is a storage seat in which the internal air is discharged in the folded state and can be stored in a thin state, but the air is introduced into the interior in the seated state and has a predetermined seat outer shape,
The airbag provided in the seat cushion or the seat back is formed as a plurality of elongated airbags, and the plurality of elongated airbags are in communication with each other when the seat is seated. It is arranged in parallel in the front-rear direction inside the seat cushion side of the seat and in the vertical direction inside the seat back side,
Deformation restricting means for holding a predetermined shape of the peripheral surface of the airbag when the seat is seated and restricting extension deformation is provided on a part of the surface of the airbag. It is formed as a band-shaped member disposed on the outer peripheral surface, and a plurality of the band-shaped members are disposed at intervals in the longitudinal direction of the airbag,
In the seat cushion or the seat back, the airbag at the edge portion is configured to include more deformation regulating means than the airbag at the center portion thereof .

The storage sheet according to claim 1,
Air supply / discharge means for controlling supply / discharge of air to / from the air bag is provided, and the air supply / discharge means is switched according to variations in the seating state and the folded state of the seat. The storage seat is switched so that air is supplied to the airbag when in the seated state but discharged from the airbag when in the folded state .