JP4257951B2 - マイクロ波帯域用電磁波吸収体 - Google Patents

マイクロ波帯域用電磁波吸収体 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、レーダや衛星通信等に使用するマイクロ波帯域の電磁波吸収特性に優れたマイクロ波帯域用電磁波吸収体に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
マイクロ波帯域(3.5〜6.5GHz)の電磁波送信用のパラボラアンテナは、導波管からの電磁波を反射鏡面により所要の方向へ反射指向させて送信しているが、経時使用に伴う反射鏡面の歪み等により一部のマイクロ波が乱反射して指向性が悪くなって通信可能距離が短くなる問題を有している。
【0003】
特に、マイクロ波帯域の電磁波を地上間通信に使用する場合、その通信可能範囲は有視界内であるため、パラボラアンテナをビルの屋上や鉄塔等の高所に設置する必要があるが、高所にあってはその設置可能面積が極めて狭少スペースであるため、複数のパラボラアンテナを隣接して設置しているのが実情である。このような設置状況にあっては、夫々のパラボラアンテナから送信される電磁波相互が干渉し合って混信を招くおそれを有していた。
【0004】
これらを防止するため、反射鏡面の外周縁に取付けられる金属製カバーの内面に電磁波吸収体を取付け、指向方向以外の電磁波を吸収して電磁波の相互干渉を防止して指向性を維持すると共に混信を防止しているが、電磁波吸収体としてフェライト板を使用した場合にあっては、重量化することが避けられず、高所におけるパラボラアンテナの取付け作業や交換作業を困難にしていた。
【0005】
本発明は、上記した従来の欠点を解決するために発明されたものであり、その課題とする処は、マイクロ波帯域の電磁波吸収特性に優れ、マイクロ波を指向方向へ安定的に送信することができるマイクロ波帯域用電磁波吸収体を提供することにある。
【0006】
又、本発明の他の課題は、軽量化により設置作業性を良くすることができるマイクロ波帯域用電磁波吸収体を提供することにある。
【0007】
更に、本発明の他の課題は、複数のパラボラアンテナを隣接配置した設置状態においても各パラボラアンテナから送信されるマイクロ波相互の混信を防止することができるマイクロ波帯域用電磁波吸収体を提供することにある。
【0008】
【問題点を解決するための手段】
このため請求項1は、開口率が35〜70%で、炭素含有率が約20〜50wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第1炭素含有ゴムシートと、厚さが6〜14mmの誘電体層と、フェライト含有率が約350〜700wt%で厚さが0.6〜1.4mmのフェライト含有ゴム板を少なくとも2枚積層した第1及び第2フェライト含有ゴムシートと、第1及び第2フェライト含有ゴムシート間に位置し、炭素含有率が約20〜50wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第2炭素含有ゴムシートとを、第1炭素含有ゴムシートが最外層側に位置するように積層したことを特徴としている。
【0009】
請求項2は、開口率が35〜70%で、炭素含有率が約20〜50wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第1炭素含有ゴムシートと、厚さが6〜14mmの誘電体層と、フェライト含有率が約350〜700wt%で厚さが1.2〜2.8mmからなる第1及び第2フェライト含有ゴムシートと、第1及び第2フェライト含有ゴムシート間に位置し、炭素含有率が約20〜50wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第2炭素含有ゴムシートとを、第1炭素含有ゴムシートが最外層側に位置するように積層したことを特徴としている。
【0010】
請求項3は、開口率が35〜70%で、フェライト含有率が約350〜700wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第1フェライト含有ゴムシートと、厚さが6〜14mmの誘電体層と、フェライト含有率が約350〜700wt%で厚さが0.6〜1.4mmからなるフェライト含有ゴム板を少なくとも2枚積層した第2及び第3フェライト含有ゴムシートと、第2及び第3フェライト含有ゴムシート間に位置し、開口率35〜70%、フェライト含有率が約350〜700wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第4フェライト含有ゴムシートとを、第1フェライト含有ゴムシートが最外層側に位置するように積層したことを特徴としている。
【0011】
請求項4は、開口率が35〜70%で、フェライト含有率が約350〜700wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第1フライト含有ゴムシートと、厚さが6〜14mmの誘電体層と、フェライト含有率が約350〜700wt%で厚さが1.2〜2.8mmからなる第2及び第3フェライト含有ゴムシートと、第2及び第3フェライト含有ゴムシート間に位置し、開口率35〜70%、フェライト含有率が約350〜700wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第4フェライト含有ゴムシートとを、第1フェライト含有ゴムシートが最外層側に位置するように積層したことを特徴としている。
【0012】
請求項5は、開口率が35〜70%で、フェライト含有率が約350〜700wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第1フライト含有ゴムシートと、フェライト含有率が約350〜700wt%で厚さが0.6〜1.4mmからなるフェライト含有ゴム板を少なくとも2枚積層した第2及び第3フェライト含有ゴムシートと、第2及び第3フェライト含有ゴムシート間に位置し、開口率35〜70%、フェライト含有率が約350〜700wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第4フェライト含有ゴムシートとを、第1フェライト含有ゴムシートが最外層側に位置するように積層したことを特徴としている。なお、上記炭素含有率及びフェライト含有率はゴム重量に対するwt%を示す。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に従って説明する。
実施形態1
図1は請求項1に係るマイクロ波帯域用電磁波吸収体の縦断面図である。
【0014】
マイクロ波帯域用電磁波吸収体1は、例えばマイクロ波を送信するパラボラアンテナにおける金属製反射鏡面の外周縁に設けられる金属製カバー2の内面に取付けられる。この金属製カバー2はマイクロ波帯域用電磁波吸収体1の反射板を構成している。
【0015】
マイクロ波帯域用電磁波吸収体1の最外層に位置する第1吸収体3は第1炭素含有ゴムシートを構成し、エチレン−プロピレン−ゴムにカーボン粉を約20〜50wt%で含有して電気抵抗が30Ω/cm2〜120Ω/cm2、厚さが0.6〜1.4mm、好適厚さとしては0.8〜1.2mmに圧延成形されたゴムシートからなる。該第1吸収体3には多数の孔3aが、開口率約35〜70%で形成され、各孔3aは吸収しようとするマイクロ波(3.5〜6.5GHz)の内、長い波長に応じた約1.5〜12mmの内径、好適には1.5〜8mmの内径からなる。
【0016】
第1吸収体3における開口率及び孔3aの内径は透過するマイクロ波の電磁波吸収度を決定するインピーダンスに応じて適宜設定されるものである。又、孔3aの形状としては図示する円形状に限定されるものではなく、楕円形状、多角形状の何れであってもよい。
【0017】
第1吸収体3の内側には誘電体層5が設けられる。該誘電体層5は厚さが6〜14mm、好適厚さとしては8〜12mmに設定され、例えば空気層或いは発泡樹脂等の誘電材質からなる。該誘電体層5は比較的波長が長いマイクロ波をその誘電損失により吸収するもので、吸収されるマイクロ波の広帯域化を図っている。なお、誘電体層5を空気層とする場合には、発泡スチロール製のスペーサ5aを設けて上記間隙を保つようにすればよい。
【0018】
誘電体層5の内側には第1フェライト含有ゴムシートとしての第2吸収体7が積層される。該第2吸収体7はエチレン−プロピレン−ゴムに、公知のMn-Znフェライト粉、或いはNi-Znフェライト粉を約350〜700wt%含有し、厚さが0.6〜1.4mm、好適厚さとしては0.8〜1.2mmに圧延成形されたフェライトゴムシート7aを2枚積層した構造からなる。
【0019】
又、第2吸収体7の内側には第2フェライト含有ゴムシートとしての第3吸収体9が第2炭素含有ゴムシートとしての第4吸収体11を介して積層されている。該第3吸収体9は第2吸収体7と同様にエチレン−プロピレン−ゴムに、公知のMn-Znフェライト粉、或いはNi-Znフェライト粉を約350〜700wt%含有し、厚さが0.6〜1.4mm、好適厚さとしては0.8〜1.2mmに圧延成形されたフェライトゴムシート9aを2枚積層した構造からなる。
【0020】
第4吸収体11は上記したエチレン−プロピレン−ゴムにカーボン粉を約20〜50wt%含有し、厚さが0.6〜1.4mm、好適厚さとしては0.8〜1.2mmに圧延成形されたカーボンゴムシートからなる。
【0021】
上記した第2吸収体7及び第3吸収体9は厚さ0.6〜1.4mmからなる2枚のフェライトゴムシート7a・9aを積層することにより透過するマイクロ波の吸収に伴って境界面に渦電流を発生させて電磁波吸収率を高くするもので、積層枚数としては複数枚、従って上記のほかに3枚以上の場合であってもよいが、その積層枚数は要求されるマイクロ波帯域用電磁波吸収体1全体の厚さに応じて適宜選択すればよい。
【0022】
上記のように構成されたマイクロ波帯域用電磁波吸収体1は全体としての厚さが9.6〜22.4mm、好適には12.8〜19.2mmに形成される。
【0023】
次に、マイクロ波帯域用電磁波吸収体1による電磁波吸収作用を説明する。
図2はマイクロ波帯域用電磁波吸収体による電磁波吸収特性を示すチャートである。
【0024】
マイクロ波帯域用電磁波吸収体1にマイクロ波が入射されると、第1吸収体3自体、カーボン粉を含有した電気的導体であるため、一部が反射されると共に残りが第1吸収体3を通ってマイクロ波帯域用電磁波吸収体1内に至る。その際、マイクロ波は第1吸収体3の孔3aを直接通過してマイクロ波帯域用電磁波吸収体1の内部に到達させることができる。又、第1吸収体3を透過するマイクロ波は第1吸収体3に対する透過に伴って発生する電界をその電気抵抗により熱エネルギーへ変換して吸収される。
【0025】
第1吸収体3の孔3aを直接通過したり、第1吸収体3を透過して一部が吸収されたマイクロ波は誘電体層5を通過する際の誘電損失により、また第2吸収体7、第4吸収体11及び第3吸収体9を透過する際に発生する電界を熱エネルギーに変換して吸収された後に金属製カバー2により反射されて再び、上記と同様に発生する電界を熱エネルギーに変換及び誘電損失により吸収されながら第1吸収体3に至った後に更に金属製カバー2側へ反射される作用の繰り返しにより電磁波吸収される。
【0026】
このとき、マイクロ波が第2吸収体7及び第3吸収体9における各フェライトゴムシート7a・9aを透過する際に発生する電界により積層構成された各フェライトゴムシート7a・9aの積層境界面に渦電流を発生させることにより電磁波吸収率を高めている。
【0027】
また、第2吸収体7及び第3吸収体9と第4吸収体11及び金属製カバー2の各境界面にも渦電流が発生するが、第2吸収体7及び第3吸収体9と第4吸収体11との境界に発生する渦電流は該第4吸収体11が所定の電気抵抗を有した電気的導体であるため、渦電流を効率的に熱エネルギーに変換して除電される。また、第3吸収体9と金属製カバー2との間に発生する渦電流はアース接続された金属カバー2を介して除電される。
【0028】
このようにマイクロ波帯域用電磁波吸収体1は上記各構成からなる第1乃至第4吸収体3・7・9・11、誘電体層5を上記した関係で積層することにより入射したマイクロ波を第1吸収体3と金属製カバー2との間にて多重反射させることによりマイクロ波を効率的に吸収することができる。
【0029】
図2に上記構成のマイクロ波帯域用電磁波吸収体1における各第1吸収体3、誘電体層5、第2吸収体7、第3吸収体9及び第4吸収体11を以下のように設定した際の電磁波吸収特性を示す。
【0030】
第1吸収体:カーボン粉含有率35wt%、厚さ1mm、開口率50%(内径: 5mm)、電気抵抗120Ω/cm2
誘電体層 :厚さ10mmの空気層
第2吸収体:フェライト粉含有率700wt%、厚さ1mmのゴムフェライトを2枚積層
第3吸収体:第2吸収体7と同様
第4吸収体:カーボン粉含有率35wt%、厚さ1mm、電気抵抗120Ω/c m2
【0031】
マイクロ波帯域用電磁波吸収体1はマイクロ波帯域3.5〜5GHz、5.62〜5.86GHz 及び6.2〜6.3GHzで−20dB以上の電磁波吸収特性を得た。
【0032】
実施形態2
図3は請求項2に係るマイクロ波帯域用電磁波吸収体の縦断面図、図4は図3に示すマイクロ波帯域用電磁波吸収体の電磁波吸収特性を示すチャートである。
【0033】
本実施形態のマイクロ波帯域用電磁波吸収体31は第2吸収体7及び第3吸収体9を、エチレン−プロピレン−ゴムにMn-Znフェライト粉又はNi-Znフェライト粉を約350〜700wt%含有し、厚さを1.2〜2.8mm、好適厚さとしては1.6〜2.4mmで圧延成形したフェライトゴムシートで構成したものであり、他の構成は実施形態1と同様である。
【0034】
そして図4にマイクロ波帯域用電磁波吸収体31の各部材を下記のように設定した際の電磁波吸収特性を示す。
【0035】
第1吸収体:カーボン粉含有率35wt%、厚さ1mm、開口率50%(内径: 5mm)、電気抵抗120Ω/cm2
誘電体層:厚さ10mmの空気層
第2吸収体及び第3吸収体:フェライト含有率700wt%、厚さ2mm
第4吸収体:カーボン粉含有率70wt%、厚さ1mm、電気抵抗120Ω/c m2
【0036】
マイクロ波帯域用電磁波吸収体31は、3.6〜5.07GHz及び5.71〜6.1GHzで−20dB以上の電磁波吸収特性を得た。
【0037】
実施形態3
図5は請求項3に係るマイクロ波帯域用電磁波吸収体の縦断面図、図6はマイクロ波帯域用電磁波吸収体の電磁波吸収特性を示すチャートである。
【0038】
本実施形態のマイクロ波帯域用電磁波吸収体51は、実施形態1における第1吸収体3及び第4吸収体11の代わりに第1吸収体53及び第4吸収体55としてエチレン−プロピレン−ゴムに、Mn-Znフェライト粉又はNi-Znフェライト粉を約350〜700wt%含有し、厚さ0.6〜1.4mm、好適厚さとしては0.8〜1.2mmに圧延成形され、多数の孔53a・55aを開口率約35〜70%、内径1.5〜12mmで形成したフェライトゴムシートを使用して構成した。なお、他の構成については、実施形態1と同様であり、同一符号を付して説明を省略する。
【0039】
そして図6にマイクロ波帯域用電磁波吸収体51における第1吸収体53、誘電体層5、第2吸収体7、第3吸収体9及び第4吸収体55を以下のように設定したときの電磁波吸収特性を示す。
【0040】
第1吸収体:フェライト粉含有率700wt%、厚さ1mm、開口率50%
誘電体層:実施形態1と同様
第2吸収体:実施形態1と同様
第3吸収体:実施形態1と同様
第4吸収体:フェライト含有率700wt%、厚さ1mm、開口率50%
【0041】
マイクロ波帯域用電磁波吸収体51は、マイクロ波帯域4.12〜5.2GHz、5.51〜5.67GHz及び6.0〜6.22GHz で−20dB以上 の電磁波吸収特性を得た。
【0042】
実施形態4
図7は請求項4に係るマイクロ波帯域用電磁波吸収体の縦断面図、図8はマイクロ波帯域用電磁波吸収体の電磁波吸収特性を示すチャートである。
【0043】
本実施形態のマイクロ波帯域用電磁波吸収体61は、実施形態3における第2吸収体7及び第3吸収体9に代わって第2及び第3吸収体63・65をエチレン−プロピレン−ゴムにMn-Znフェライト粉又は、Ni-Znフェライト粉を350〜700wt%含有し、厚さ1.2〜2.8mm、好適厚さとして1.6〜2.4mmに圧延成形されたフェライトゴムシートを使用した。
【0044】
そしてマイクロ波帯域用電磁波吸収体61は、第2及び第3吸収体63・65を、フェライト粉含有率700wt%、厚さを2mmとし、他を実施形態3と同様としたとき、図8に示すようにマイクロ波帯域5.32〜5.5GHz、5.49〜5.6GHz及び5.97〜6.2GHzで−20dB以上の電磁波吸収特性を得た。
【0045】
実施形態5
図9は請求項5に対応するマイクロ波帯域用電磁波吸収体の縦断面図、図10はマイクロ波帯域用電磁波吸収体の電磁波吸収特性を示すチャートである。
【0046】
本実施形態のマイクロ波帯域用電磁波吸収体71は、実施形態3における誘電体層5を除いた構成からなり、他の構成については実施形態3と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
【0047】
そしてマイクロ波帯域用電磁波吸収体71は、各部材を実施形態3に示す場合と同様の値としたとき、マイクロ波帯域3.75〜4.2GHz で−20dB以上の電磁波吸収特性を得た。
【0048】
何れの実施形態においても、最外層に電気的導体であるカーボン或いはフェライトを含有した第1吸収体に多数の孔3aを形成してマイクロ波を透過させる一方、内部に直接到達するように構成したため、マイクロ波を効率的に吸収させることができる。又、第2及び第3吸収体との境界面に電気的導体である第4吸収体を配置してマイクロ波の透過に伴って発生する渦電流を除電させることによりマイクロ波を効率的に吸収することを可能にしている。
【0049】
【発明の効果】
このため本発明は、マイクロ波帯域の電磁波吸収特性に優れ、マイクロ波を指向方向へ安定的に送信することができる。又、本発明は、軽量化により設置作業性を良くすることができる。更に、本発明は、複数のパラボラアンテナを隣接配置した設置状態においても各パラボラアンテナから送信されるマイクロ波相互の混信を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係るマイクロ波帯域用電磁波吸収体の縦断面図である。
【図2】マイクロ波帯域用電磁波吸収体による電磁波吸収特性を示すチャートである。
【図3】請求項2に係るマイクロ波帯域用電磁波吸収体の縦断面図である。
【図4】マイクロ波帯域用電磁波吸収体の電磁波吸収特性を示すチャートである。
【図5】請求項3に係るマイクロ波帯域用電磁波吸収体の縦断面図である。
【図6】マイクロ波帯域用電磁波吸収体の電磁波吸収特性を示すチャートである。
【図7】請求項4に係るマイクロ波帯域用電磁波吸収体の縦断面図である。
【図8】マイクロ波帯域用電磁波吸収体の電磁波吸収特性を示すチャートである。
【図9】請求項5に係るマイクロ波帯域用電磁波吸収体の縦断面図である。
【図10】マイクロ波帯域用電磁波吸収体の電磁波吸収特性を示すチャートである。
【符号の説明】
1・31・51・61・71 マイクロ波帯域用電磁波吸収体、3 第1炭素含有ゴムシートとしての第1吸収体、5 誘電体層、7 第1フェライト含有ゴムシートとしての第2吸収体、9 第2フェライト含有ゴムシートとしての第3吸収体 11 第2炭素含有ゴムシートとしての第4吸収体

Claims (5)

  1. 開口率が35〜70%で、炭素含有率が約20〜50wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第1炭素含有ゴムシートと、厚さが6〜14mmの誘電体層と、フェライト含有率が約350〜700wt%で厚さが0.6〜1.4mmのフェライト含有ゴム板を少なくとも2枚積層した第1及び第2フェライト含有ゴムシートと、第1及び第2フェライト含有ゴムシート間に位置し、炭素含有率が約20〜50wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第2炭素含有ゴムシートとを、第1炭素含有ゴムシートが最外層側に位置するように積層したマイクロ波帯域用電磁波吸収体。
  2. 開口率が35〜70%で、炭素含有率が約20〜50wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第1炭素含有ゴムシートと、厚さが6〜14mmの誘電体層と、フェライト含有率が約350〜700wt%で厚さが1.2〜2.8mmからなる第1及び第2フェライト含有ゴムシートと、第1及び第2フェライト含有ゴムシート間に位置し、炭素含有率が約20〜50wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第2炭素含有ゴムシートとを、第1炭素含有ゴムシートが最外層側に位置するように積層したマイクロ波帯域用電磁波吸収体。
  3. 開口率が35〜70%で、フェライト含有率が約350〜700wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第1フェライト含有ゴムシートと、厚さが6〜14mmの誘電体層と、フェライト含有率が約350〜700wt%で厚さが0.6〜1.4mmからなるフェライト含有ゴム板を少なくとも2枚積層した第2及び第3フェライト含有ゴムシートと、第2及び第3フェライト含有ゴムシート間に位置し、開口率35〜70%、フェライト含有率が約350〜700wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第4フェライト含有ゴムシートとを、第1フェライト含有ゴムシートが最外層側に位置するように積層したマイクロ波帯域用電磁波吸収体。
  4. 開口率が35〜70%で、フェライト含有率が約350〜700wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第1フライト含有ゴムシートと、厚さが6〜14mmの誘電体層と、フェライト含有率が約350〜700wt%で厚さが1.2〜2.8mmからなる第2及び第3フェライト含有ゴムシートと、第2及び第3フェライト含有ゴムシート間に位置し、開口率35〜70%、フェライト含有率が約350〜700wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第4フェライト含有ゴムシートとを、第1フェライト含有ゴムシートが最外層側に位置するように積層したマイクロ波帯域用電磁波吸収体。
  5. 開口率が35〜70%で、フェライト含有率が約350〜700wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第1フライト含有ゴムシートと、フェライト含有率が約350〜700wt%で厚さが0.6〜1.4mmからなるフェライト含有ゴム板を少なくとも2枚積層した第2及び第3フェライト含有ゴムシートと、第2及び第3フェライト含有ゴムシート間に位置し、開口率35〜70%、フェライト含有率が約350〜700wt%,厚さが0.6〜1.4mmの第4フェライト含有ゴムシートとを、第1フェライト含有ゴムシートが最外層側に位置するように積層したマイクロ波帯域用電磁波吸収体。
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