JP4255354B2 - 車両用表示器 - Google Patents

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Description

本発明は、運転情報を運転者に表示するシステムに関するものであり、特に車両、船舶、航空機などウィンドウに運転に関わる情報を表示する車両用表示器の技術分野に属する。
従来においては、複数の面からなる多角柱状ミラーと直線状に配置された発光素子列を配置し、発光素子から発光する光を拡大するレンズを設け、多面状ミラーをモータで回転させるようにし、前記ミラーの回転位置に応じて発光素子を選択的に発光させることにより2次元画像をスクリーン上に表示させている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−20794号公報(第2−4頁、全図)
しかしながら、従来技術を、車両、船舶、航空機などにおいて運転に関わる情報を表示する車両用表示器に適用する場合、スクリーンを用いる必要があるため、スクリーンにより光が拡散してしまうため光エネルギのロスが多いものであった。
このロスを補うため光源規模の大型化が必要であり、表示器の大型化、消費電力の増大、発熱の増加、コストの増加、発熱による光源の短寿命化を招くものであった。
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、光源の発した光のロスを少なくし、比較的小規模な光源にて充分な表示輝度を得られるようにすることができる車両用表示器を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、情報を表示で運転者に伝達する車両用表示器において、複数の発光素子を線状に配置するように設け、前記発光素子からの光を反射する鏡面を有する鏡体を設け、前記発光素子に対する前記鏡面の角度を変更するように前記鏡体を回転させる回転手段を設け、表示させる画像情報により鏡体の回転運動に同期させて発光素子の点灯・消灯を制御する制御手段を設け、前記発光素子からの光が前記鏡体に反射する反射点近傍と、運転者のアイポイント近傍とを共役点にもつ収束系の第1の光学系を設け、前記発光素子からの光に対して、前記第1の光学系の前記鏡体側の焦点位置の内側に結像点を位置させる第2の光学系を設ける、ことを特徴とする。
請求項に記載の発明では、請求項に記載された車両用表示器において、前記第1の光学系と前記第2の光学系が、発光素子の線状配列方向と直交する方向にのみ光線を収束する光学系であることを特徴とする。
請求項に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載された車両用表示器において、線状に配置した複数の発光素子を複数列配置するようにしたことを特徴とする。
請求項に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載された車両用表示器において、複数の発光素子が少なくとも2色以上の発光色を有する発光素子を含むことを特徴とする。
請求項に記載の発明では、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載された車両用表示器において、第1の光学系を通過した光が、車両の窓ガラスに反射した後に運転者により表示情報として観察されるものであって、前記窓ガラスに反射して生じる表示歪を補正するよう発光素子の線状配列を曲げるように配列することを特徴とする。
請求項に記載の発明では、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載された車両用表示器において、前記鏡体が多角柱形状の外周面に鏡面を設けたものであることを特徴とする。
請求項に記載の発明では、請求項に記載された車両用表示器において、多角柱形状の少なくとも1面を、光を拡散または吸収する非反射面にし、前記回転手段が鏡体の回転停止の際に前記非反射面を第1の光学系に向けるようにしたことを特徴とする。
請求項に記載の発明では、請求項に記載された車両用表示器において、前記回転手段が鏡体の回転停止の際に、運転者のアイポイント方向から前記第1の光学系に向けて入射した外光を、前記発光素子のない方向に反射するよう前記鏡体の反射面を向けるようにしたことを特徴とする。
よって、請求項1記載の発明にあっては、線状に配置された発光素子が発する光線を回転する鏡体の持つ鏡面に反射させ、かつ回転位置に応じて発光を制御することにより人間の目の持つ残像効果により2次元画像を生成する。
この2次元画像が、鏡体に反射する反射点近傍と観察者のアイポイント近傍とを共役点にもつ収束系の光学系によりスクリーンを介することなく虚像として観察者に表示像として認識される。
このようにスクリーンを介しないことにより、スクリーン等の拡散透過、拡散反射作用を持つ部材を光線は通過しないため、光のロスを非常に少なくできる。
また、太陽光等の外来光が表示器に進入することによる表示のコントラスト低下を殆ど無視するレベルにすることができる。
ここでいう収束系の光学系には凸レンズまたは凹面ミラーを用いることができる。
また、請求項記載の発明では、発光素子からの光に対して、第1の光学系の鏡体側の焦点位置の内側に結像点を位置させる第2の光学系を設けている。この構成によって、観察者が認識する表示像が、観察者からみて第1の光学系の奥側に生じるため、いわゆる遠方結像が可能となる。
請求項記載の発明では、第1の光学系と第2の光学系が発光素子の線状配列方向と直交する方向にのみ光線を収束するため、第1、第2の光学系がともに線状配列方向に対して光線の収束作用を有さない。このため、この方向における観察者のアイポイントが比較的大きく移動しても表示歪みの変化等を小さくすることができる。
請求項記載の発明では、線状に配置した発光素子を複数列配置することにより、表示輝度の向上、表示画像の精細度の向上ができる。
請求項記載の発明では、少なくても2色の発光素子を用いることにより、いわゆるマルチカラー表示ができる。
請求項記載の発明では、発光素子の線状配列を曲げるように配置することにより、複雑な3次元形状を有するフロントウィンドウガラスの反射により生じる表示歪みを補正し、低歪みの表示画像を得ることができる。
請求項記載の発明では、鏡体が多角柱形状の外周面に鏡面を設けたものであるため、鏡体を回転させると、鏡面が繰り返し現れるため、より低速な回転で鏡面を移動させることができる。
請求項記載の発明では、多角柱形状の少なくても1面を、光を拡散または吸収する非反射面にし、回転手段が鏡体の回転停止の際に非反射面を第1の光学系に向けるようにしたため、車両駐車時等の非使用時に太陽光が表示器に入射しても発光素子側に進入する事が無く、太陽光の加熱により発光素子が破壊されることを避けることができる。
請求項記載の発明では、回転手段が鏡体の回転停止の際に、運転者のアイポイント方向から第1の光学系に向けて入射した外来光を、発光素子のない方向に反射するように鏡体の反射面を向けるようにしたため、車両駐車時等の非使用時に太陽光が表示器に入射しても発光素子側に進入する事が無く、太陽光の加熱により発光素子が破壊されることを避けることができる。
以下、本発明の車両用表示器を実現する実施の形態を、請求項1,7に係る発明に対応する実施例1と、請求項1,2,3,7に係る発明に対応する実施例2と、請求項1,5,7に係る発明に対応する実施例3と、請求項1,7,8に係る発明に対応する実施例4と、請求項1,7,9に係る発明に対応する実施例5とに基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の車両用表示器の主要構成を示す側面図である。
図2は実施例1の車両用表示器の主要構成を示す平面図である。
図3は実施例1の車両用表示器による表示像を示す説明図である。
図4は実施例1の車両用表示器の第1レンズの共役点と表示像の位置を示す説明図である。
図5は実施例1の車両用表示器の発光素子とモータの制御のタイミングを説明する図である。
図6は実施例1の車両用表示器に太陽光が入射した状態の説明図である。
実施例1の車両用表示器は、LEDアレイ1(発光素子としてLEDを線状に配置したもの)、多面体ミラー2(8面体であり、多角柱形状の鏡体である)、駆動部21(回転手段に相当する)、第1レンズ3(第1の光学系に相当する)、LED制御回路4(制御手段に相当する)、アイポイント5、フロントウィンドウ6(車両の窓ガラスに相当する)、インストルメントパネル7、インストルメントパネル立ち壁部71を主な構成としている。
実施例1の車両用表示器では、図1、図2に示すように、まず5個のLEDを1列に並べたLEDアレイ1を設ける。このLEDアレイ1の発光は、制御回路により表示内容と多面体ミラー2の回転位置に応じて行われる。
LEDアレイ1の斜め下方には、8角柱状の多面体ミラー2を8角柱の中心軸で回転自在になるように設ける。多面体ミラー2の側面をなす8面には鏡面が設けられており、各面は平面鏡として機能する。多面体ミラー2はLED制御回路4で制御される駆動部21の駆動で回転するようにする。
なお、駆動部21には図示しないがモータが用いられる。
多面体ミラー2と所定距離離れた位置には、第1レンズ3を設ける。この第1レンズ3は、LEDアレイからの光が多面体ミラー2に反射する反射点近傍と、運転者のアイポイント5近傍とを共役点に持つ収束系レンズの作用を有するものである。
なお、表示像はフロントウィンドウ6に反射して運転者に認識されるが、説明の便宜上、図1、図2、図4ではフロントウィンドウ6による反射は省略し記載している。
次に、作用を説明する。
[光エネルギのロスについて]
ここでスクリーンを用いた場合の光エネルギのロスについて説明する。
図19は従来技術におけるスクリーン上での光の拡散の状態を示す図である。
LEDアレイ1(発光素子列)が発する光線は、図示の回転位置の多面体ミラー2とレンズにより、スクリーン中央位置Oに結像する。また、多面体ミラー2が図示の位置に対して回転軸を中心に±10度回転した位置にあるとき、スクリーン位置P及びQに結像するものとする。
O,P,Qに結像する光線は、拡散作用をもつスクリーンにより破線の楕円で示した拡散光線群に分かれる。スクリーンには一般に、透明部材の表裏面を梨地加工したもの、乳白色板等が用いられるが、入射する光線に対し透過側、反対側いずれの方向にも拡散光線群を発生させる。ここで、運転者のアイポイント5方向に向かう光線は各々光線o,p,qのみであり、これらの光線により運転者は表示を認識できるわけだが、残りの光線についてはアイポイント5から見たときには表示に寄与せず無駄となってしまう。
従って充分な表示輝度を得ようとすると、このロスを補うため光源規模の大型化が必要であり、表示器の大型化、消費電力の増大、発熱の増大、コストの増大、発熱による光源の短寿命化を招いてしまっていた。
[画像表示作用]
図1に示すように、LEDアレイ1の各LEDは多面体ミラー2に向かい光束を発する。図1に示した多面体ミラー2の任意の反射面の位置を基準位置とする。
この基準位置とは、LEDアレイ1の多面体ミラー2の反射面による虚像が基準光軸D上に生じるような位置とする。このときの虚像をS0とする。また、この基準位置においてLEDが発する光線が多面体ミラー2の反射面で反射する点をRとする。
同様に、この基準位置から多面体ミラー2が時計回りに10度回転したときの虚像をS+10、基準位置から多面体ミラー2が時計回りに5度回転したときの虚像をS+5、基準位置から多面体ミラー2が反時計回りに5度回転したときの虚像をS−5、基準位置から多面体ミラー2が反時計回りに10度回転したときの虚像をS−10とする。
このとき、多面体ミラー2の各回転位置において、各LEDが発した光が多面体ミラー2の反射面で反射する位置はほぼ上記R点近傍に存在する。
多面体ミラー2を一定の角速度で時計回りに回転させると、多面体ミラー2の各面は順に、基準位置から時計回りに−10度、−5度、0度、+5度、+10度の各回転位置に達する。
この各回転位置に達したタイミングに所定の時間、LEDを発光させ、かつ、これらを多面体ミラー2の回転及び回転に合わせたLEDの発光制御を高速で行うことにより人間の眼の残像効果から、図3(a)に示すような2次元の表示像Sが得られる。
この図3(a)では、横5×縦11ドットの表示を示している。
表示像Sの横方向は5個並べられたLEDアレイ1により得られる。
表示像Sの縦方向はLEDアレイ1を多面体ミラー2の回転位置に応じて11回の発光制御を行い人間の眼の残像効果により得られる。
なお、この図3(a)でLEDの各像が縦長になっているのは多面体ミラー2が一定の角速度で回転している一方、LEDの発光時間が有限長さを有しているためである。
これらのLEDの虚像からの光線は、上記R点近傍を経て第1レンズ3に到達する。この第1レンズ3はLEDからの光が多面体ミラー2に反射するR点近傍と、運転者のアイポイント5近傍とを共役点にもつ収束系レンズの作用を持つように設計されている。
このため各光線は第1レンズ3により屈折され、アイポイント5に向かい収束していく。すなわち、アイポイント5からは各回転位置におけるLEDの虚像が認識されることとなる。
第1レンズ3による像の表示作用を、図4を用いてさらに説明する。
上記に説明したように、実施例1では第1レンズ3はLEDからの光が多面体ミラー2に反射するR点近傍と運転者のアイポイント5近傍とを共役点にもつ収束系レンズの作用を持つように設計されている。虚像Sは、片方の共役点R点の外側に位置している。この場合、虚像Sは第1レンズ3により、レンズの反対側のI面の位置に結像する。この像が運転者に表示像として認識される。
次に、多面体ミラー2の回転及びLEDの発光の制御について図5を用いて説明する。
回転クロックは、多面体ミラー2が1回転する毎に発せられるクロック信号を表す。即ち回転クロックの間隔が多面体ミラー1回転に要する時間を表す。
面クロックは、多面体ミラー2の各面が所定の位置を通過する毎に発せられるクロック信号を表している。8面体ミラーの場合、回転クロックの1周期の間に8回発せられる。この面クロックの間隔が、1回の表示を生成するのに要する時間、即ち表示周期を表す。
LEDアレイ1を形成する各LEDは、この面クロックの1周期の間に、面クロックが発せられた後、所定の休止期間を経て、表示内容に応じてパルス状の駆動電流を与えられる。図3(a)の場合は、11回のパルス状の駆動電流が与えられる。
それ以降、表示内容が変更させるまで、各LEDは面クロックが立ち上がる毎に同じ駆動電流波形が与えられ発光を繰り返し、結果として人間の眼の残像効果により表示像が生成される。
一般に人間の眼の残像効果を利用した表示を行う場合、像のチラツキ感をなくすためには、少なくとも50Hz以上、出来れば100Hz以上の周期で像の表示を行えばよい。
ここで周期を100Hzとした場合、図5から、面クロック間隔:0.01秒、回転クロック間隔:0.08秒となる。従って駆動部は8面体ミラーを、1回転あたり0.08秒、即ち毎分750回転にて回転させればよい。この回転速度は現在用いられているモータにとって比較的遅い回転速度であるため、安価なモータの採用が可能であり、モータの長寿命化に有利であり、また、制御も容易である。
なお、この実施例1では、説明上、LEDアレイ1を5個のLEDで構成しているが必要に応じてLEDの個数を増減することにより表示の横方向のサイズを変更することができる。
図3(b)にLEDアレイ1を24個のLEDから形成し、"ABC"と表示した例を示す。
[太陽光の影響]
ここで、太陽光の影響について説明する。
従来のスクリーンを用いたものは、太陽光の外光がスクリーンに入射し、スクリーンによるその反射光が表示像に重畳してしまい表示のコントラストを著しく低下させてしまうため、表示の視認性を低下させるものであった。
以下に詳細に説明する。
図20は従来技術の車両用ヘッドアップディスプレイへの応用例を示す図である。LED、レンズ、ミラー、スクリーンについては従来技術のままなので、説明を省略する。フロントウィンドウ6は増反射膜からなるコンバイナ(図示せず)を備え、スクリーンからの表示光を運転者のアイポイント5方向に反射するものである。
LEDが発した光線はスクリーン上のO,P,Qに結像し、スクリーンにより拡散され表示光o,p,qとなり、フロントガラスに反射し運転者のアイポイント5方向に向かう。運転者はスクリーン上のO,P,Qがフロントウィンドウ6に反射された虚像であるO',P',Q'を表示像として認識する。
ここで、図20のように太陽等の外来光がインストルメントパネル7開口部からスクリーンに差し込んだ場合、Oに達した外来光はスクリーンにより拡散反射され、図示のように拡散反射光線群が発生する。この光線群中のアイポイント5に向かう光線O"は、元来の表示光oと重畳するため、表示のコントラスト低下を招来してしまう。
この表示光と外来反射光の重畳はいうまでもなくP,Q及びスクリーン内の任意の場所で生じるためコントラスト低下は表示全面にて発生し表示の視認性を著しく低下させる。
この光線O"の発生する頻度については、インストルメントパネル開口部及びその周辺形状とスクリーンの位置関係、スクリーンの拡散反射特性により異なる。しかし多くの車両では図18に示すとおりスクリーンが、外来光を遮る車両の屋根等の部位が無い上方に向かって配置されるため、その頻度は非常に高い。
この光線O"の強度についてはスクリーンの拡散反射性、外来光の強度により異なる。しかし、昼間の太陽光が外来光となった場合には、周知のようにその強度は非常に強いため、スクリーンの特性如何に関わらず、光線O"の強度も表示コントラストの問題となるレベルとなる。
[太陽光等外来光の影響防止作用]
実施例1の車両用表示器における太陽光等外来光の影響防止作用について図6を用いて説明する。図6は実施例1の車両用表示器をヘッドアップディスプレイ用途で適用された場合に、太陽光が車両の第1の実施例に逆入射している状態を示している。
実施例1では、拡散透過、拡散反射作用を持つスクリーン部材を用いないため、太陽光等外来光が入射することによっても、表示全面において表示コントラストが低下する事は起きない。
第1レンズ3表面による反射光についても図中vに示すようにごく一部の反射光がアイポイント5に向かうものの、図中u,wに示すようにアイポイント5に向かわない反射光が殆どである。このため表示全面に置いて表示コントラストが低下することは起きない。
また、この反射光xについてはレンズ表面に反射防止コートを施すことにより、表示コントラストの低下を招かないレベルまでその強度を低減することが出来る。
次に、レンズを透過して表示器に進入する太陽光についても、太陽光は略平行光としてレンズに入射するため、第1レンズ3と多面体ミラー2の間の空間中の一点である焦点Sに集光したのち発散し実施例1のLEDアレイ1や筐体等に到達するため、これらの実施例1中の部材が加熱されるおそれは無い。
これは画像表示作用の項で説明したように、第1レンズ3を、LEDアレイ1からの光が多面体ミラー2に反射するR点近傍と運転者のアイポイント5近傍とを共役点にもつ収束系レンズの作用を持つようにしているため、運転者のアイポイント5側から入射した平行光は反射点R点より手前で集光するためである。
次に、効果を説明する。
実施例1の車両用表示器にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1)情報を表示で運転者に伝達する車両用表示器において、複数のLEDを線状に配置するように設けてLEDアレイ1とし、LEDアレイ1からの光を反射する鏡面を有する多面体ミラー2を設け、LEDアレイ1に対する多面体ミラー2の鏡面の角度を変更するように多面体ミラー2を回転させる駆動部21を設け、表示させる画像情報により多面体ミラー2の回転運動に同期させてLEDアレイ1の点灯・消灯を制御するLED制御回路4を設け、LEDアレイ1からの光が多面体ミラー2に反射する反射点近傍と、運転者のアイポイント近傍とを共役点にもつ収束系の第1レンズを設けるため、LEDアレイ1が発した光線が、拡散透過、拡散反射作用を持つスクリーン部材を透過しないため、光のロスが少なく比較的低出力の発光素子を用いることができる。よって、コストを抑制することができる。
さらに、拡散透過、拡散反射作用を持つスクリーン部材を用いないため太陽光等外来光が入射して表示全面において表示全面において表示コントラストが低下する事は起きない。また、太陽光等の外来光が表示器内に進入することによる部材の加熱のおそれもないようにできる。
(7)鏡体が多角柱形状の外周面に鏡面を設けた多面体ミラー2であるため、LEDアレイ1と回転する多面体ミラー2により2次元表示像を生成するため、高価な液晶ディスプレイを用いる必要がない。このため、コストを抑制することができる。
また、鏡体が多角柱形状の外周面に鏡面を設けた多面体ミラー2であるため、鏡体の回転を低速にすることができ、制御が行い易い。
まず構成を説明する。
第2実施例は、第2の光学系を設けるとともに、第1,第2の光学系が、発光素子の配列方向と直交する方向にのみ光線を収束するように設けた例である。
図7は実施例2の車両用表示器の主要構成を示す側面図である。図8は実施例2の車両用表示器の主要構成を示す平面図である。図9は実施例2の車両用表示器の第1レンズの共役点と表示像の位置を示す説明図である。
実施例2の車両用表示器は、LEDアレイ1(発光素子としてLEDを線状に配置したもの)、多面体ミラー2(例として8面体ミラーを図中に示す)、駆動部21、第1レンズ31、第2レンズ32、LED駆動回路4(制御手段)、アイポイント5を主要な構成としている。
さらに、基準光軸D、多面体ミラー近傍の反射点をR点、多面体ミラー2/第2レンズ32/第1レンズ31によるLEDアレイ配列平行方向のLED結像位置Ia面、多面体ミラー2/第2レンズ32によるLEDアレイ配列垂直方向のLED結像位置Ib面、多面体ミラー2/第2レンズ32/第1レンズ31によるLEDアレイ配列垂直方向のLED結像位置Ic面を説明上図中に示している。
なお、他の構成は第1実施例と同様であるので、説明を省略する。
次に、作用を説明する。
[遠方結像でかつ表示歪みの少ない画像表示作用]
LEDアレイ1の各LEDを多面体ミラー2の回転位置に応じて発光制御を行うことにより、人間の眼の残像効果を用いて2次元の画像を生成する作用については実施例1と同様であるので説明を省略し、第2レンズ32を設けることの作用、第1、第2の光学系が発光素子の配列方向と直交する方向にのみ光線を収束するように設けられていることの作用について説明する。
第1、第2の光学系はLEDアレイ1の配列方向と直交する方向のみに収束作用をもつ、いわゆるシリンドリカルレンズからなる。ここで説明の便宜上、図7に合わせて、LEDアレイ1の配列方向と平行な方向をLEDアレイ配列平行方向、LEDアレイ1の配列方向と垂直な方向をLEDアレイ配列垂直方向と呼ぶことにする。
第1の光学系である第1レンズ31はLEDアレイ配列垂直方向においてのみ、LEDアレイ1からの光が多面体ミラー2に反射するR点近傍と運転者のアイポイント5近傍とを共役点にもつ収束系レンズの作用を持つようにしている。よって、LEDアレイ配列平行方向に対しては収束作用を持たない。
第2の光学系である第2レンズ32はLEDアレイ配列垂直方向においてのみ、LEDからの光を第1レンズ31の多面体ミラー2側の焦点の内側であるIb面に焦点を結ぶように設計されている。
LEDが発した光線はまず第2レンズ32に到達する。LEDからの光線はLEDアレイ配列垂直方向について第2レンズ32により、図7,図9中のIb面にて結像した後、第1レンズ31に向かう。LEDアレイ配列平行方向については第2レンズ32による収束作用を受けずに進行し、第1レンズ31に向かう。
次に、これらの光線は、第1レンズ31に到達することとなる。第1レンズ31はLEDアレイ配列垂直方向について、R点近傍と運転者のアイポイント5近傍とを共役点にもつ収束系作用を持つように設計されている。このため各光線は、第1レンズ31により、LEDアレイ配列垂直方向についてはアイポイント5に向かい収束し、LEDアレイ配列平行方向については第1レンズ31による収束作用を受けずに進行する。
すなわち、アイポイント5からは多面体ミラー2各回転位置におけるLEDの虚像が認識されることとなる。
ここで、像の表示位置について図9を用いてさらに説明する。
LEDアレイ配列平行方向については、第1レンズ31、第2レンズ32のいずれからも収束作用を受けない。このため、運転者のアイポイント5から見て基本光軸に沿って、R点から第1レンズ31を遠ざかる方向にLEDアレイ〜R点までの距離L分離れた位置Ia面が結像の位置となる。ここで結像の位置の決定は厳密には、第2レンズ32の形状、厚さ、屈折率を考慮しなければならないが、これらの考慮による差異は結像位置の説明の大勢には影響が少ないので、ここでは距離Lにより定まるものとする。
LEDアレイ配列垂直方向については、第2レンズにより第1レンズの焦点の内側であるIb面に結像されるため、運転者のアイポイント5から見て第1レンズから奥まった位置Ic面に拡大像が生成される。
このように実施例2においては、遠方結像により表示像を遠くに見せることとなる。これは、遠方を見て運転をしている車両の運転者に見せる表示としては大変好ましいものである。
この位置Ia面、Ic面の位置の差δsは、表示像の非点収差(縦横のピントずれ)となっているが、LEDアレイ〜R点、第1レンズ31、第2レンズ32の配置及び第1レンズ31、第2レンズ32の形状、屈折率の最適化により問題にならないレベルまで小さくすることができる。
なお、この第2の光学系は発光素子と一体化してもよい。現在市販されているLEDの中には、いわゆる砲弾形レンズ付きLED、或いはレンズ付きチップLEDと称し、LEDとレンズが一体化したものがある。これらの付加されたレンズは主にLEDが発する光線の広がり角を制御するために設けられているが、そのレンズの形状、材質を最適化することにより第2の光学系として用いてもよい。
さらに、実施例2では、LEDアレイ配列垂直方向にのみ収束作用を持たせ、LED配列平行方向に収束作用を持たせてないため、特に運転者のアイポイントの水平方向に動きに対して、表示歪みの変化を抑制することとなる。
次に効果を説明する。
実施例2の車両用表示器にあっては、実施例1の(1),(7)の効果に加えて、下記に列挙する効果を得ることができる。
(2)LEDアレイ1からの光を、第1レンズ31の多面体ミラー2側の焦点の内側に焦点を結ぶ第2レンズ32を設けたため、第2レンズ32により、アイポイント5から見た表示像のIa面、Ic面と実施例1における図4の表示位置Sを比較することにより明らかであるように遠方に結像させた表示像を運転者に見せることができる。
車両等の表示器では、表示像をなるべくアイポイント5から遠い位置に設けることが望まれる。これは、車両の運転者は数m〜無限遠に位置する前景と、車両用表示器の双方を適宜注視する必要があるためであり、眼の焦点調整の負担を減じるためである。
(3)第1レンズ31と第2レンズ32が、LEDアレイ1の線状配列方向と直交する方向にのみ光線を収束する光学系であるため、LEDアレイ配列平行方向について、第1レンズ31、第2レンズ32とも収束作用を持たないため、この方向において観察者のアイポイント5が比較的大きく移動しても表示歪みの変化を小さくすることができる。
一般に車両においては観察者、即ち運転者のアイレンジ(アイポイント5の存在範囲)は車両水平方向の方が、車両垂直方向より広いとされている。従って、図7のLEDアレイ配列平行方向を、車両水平方向となるように実施例2の車両用表示器を配置することにより、アイレンジの広い範囲で表示歪みの変化の少ない表示像を提供することができる。
また、第2レンズ32によるIb面のLEDアレイ配列垂直方向での最初の結像において、結像の拡大率を1未満、即ち縮小するように定めることにより、Ib面でのLED像として図10に示すようにLED配列方向に対して垂直な方向についてLEDサイズを縮小した像が得られる。
これにより、多面体ミラー2の回転により得られる像のLEDの配列方向に対して垂直な方向のサイズを所定のサイズとするときにLEDが縮小されてない場合と比べてLEDの発光時間をより長くすることができる。結果として表示の輝度の向上が得られる。
実施例3はLEDアレイを複数列配置し、赤、緑、青色に発光させるようにした例である。
図11に示す実施例3の車両用表示器は、赤色に発光するLEDアレイ11、緑色に発光するLEDアレイ12、青色に発光するLEDアレイ13を複数列配置したLEDアレイとして用いている点が実施例2と異なる構成である。
他の構成については実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に作用を説明する。
[カラー表示作用]
図11に示すように、赤、緑、青色のLEDアレイ11,12,13の、基準位置における多面体ミラー2の反射面による虚像が生じる。
各回転位置における3色のLEDの発光開始時間をずらす制御を行うことにより、3色を同一位置に表示することができる。
すなわち図11の場合、多面体ミラー2が時計回りに回転するとし、赤と緑、緑と青のLEDアレイ11,12,13の虚像位置のずれaをLEDの虚像が移動するのに相当する時間分をtaとしたときに、赤LEDアレイ11の表示の発光開始時間をta分遅く、青LEDアレイ13の発光開始時間をta分早くすれば良い。
この制御の様子を図13のタイミングチャートに示す。
3色のLEDを同一位置に表示ができるということは、3色の表示光の強さを適宜制御することにより表示のカラー化が可能となる。
なお、近年のLEDでは1つのLED筐体の中に、近接して赤、緑、青に発光する3個のLEDチップを設けたものが実用化されている。このようなLEDを用いてLEDアレイを構成すると、上記に説明したように時間ずらし制御を行うことなくカラー表示が可能となる。
次に効果を説明する。
実施例3の車両用表示器にあっては、実施例1の(1),(7)の効果に加えて、下記に列挙する効果を得ることができる。
(5)複数列となるように配置したLEDアレイ11,12,13が赤、緑、青色に発光させるようにしたため、表示のカラー化ができ、表示情報量の向上、視認性の向上ができる。例えば、通常の表示は青、緑色を用い、運転者に警報を与えるときには、赤、黄色を用いることが可能となり、表示内容に対する注意の喚起をより確実に行うようにできる。
図14に示すように、実施例4では、多面体ミラーの1つの面を拡散面とするように梨地処理して梨地処理面9を形成した例である。
次に作用を説明する。
[画像表示作用]
基本的な画像表示作用は実施例1と同様であるが、梨地処理面9がLEDに対向する回転位置にあるときには、LEDを点灯させないよう制御を行う。
従って、表示輝度はこの点灯停止期間の存在により低下する。例えば、多面体ミラーが8面からなり、そのうちの1面に梨地処理を行った場合、表示輝度は7/8に低下する。この程度の低下は比較的小さく表示性能への影響は少ないといえる。
[太陽光等外来光の影響防止作用]
図14を用いて説明する。図14は太陽光が実施例4の車両用表示器に逆入射している様子を現している。実施例4では、車両用表示器を使用しない際には、多面体ミラーの梨地処理面9がLEDアレイ1に対向する位置で停止するようにしているので、太陽光は拡散してLEDアレイ1及び筐体に達するため太陽光による部材の加熱は起こらない。
次に、効果を説明する。
この実施例4の車両用表示器にあっては、実施例1の(1),(7)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(8)多面体ミラーの少なくとも1面が光を拡散する梨地処理面9(非反射面)にし、モータが多面体ミラー2の回転停止の際に梨地処理面9を第1レンズ3に向けるようにしたため、車両駐車時等の非使用時に太陽光が表示器に入射してもLEDアレイ1側に進入する事が無く、太陽光の加熱によりLEDアレイ1が破壊されることを避けることができる。
実施例5は、その構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に作用を説明する。
[太陽光等外来光の影響防止作用]
実施例5では、車両用表示器を使用しない際には、図15に示すように、駆動部21によって、多面体ミラー2の第1レンズ3及びLEDアレイ1に対向する反射面を、通常使用しない非使用位置まで移動させて第1レンズ3を通過して多面体ミラー2に達する太陽光がLEDアレイ1に向かうことがない角度の反射面となるようにする。即ち、多面体ミラー2に達する太陽光は、反射光群R1とR2の方向に反射するためLEDアレイ1には達しない。
次に効果を説明する。
この実施例5の車両用表示器にあっては、実施例1の(1),(7)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(9)駆動部21が多面体ミラー2の回転停止の際に、運転者のアイポイント5方向から第1レンズ3に向けて入射した外光を、LEDアレイ1のない方向に反射するよう多面体ミラー2の反射面を向けるようにしたため、車両駐車時等の非使用時に太陽光が表示器に入射しても発光素子側に進入する事が無く、太陽光の加熱により発光素子が破壊されることを避けることができる。
実施例6は、LEDアレイを複数列配置した例である。
構成は実施例3と同様であり説明を省略するが、異なるのは、実施例3では赤、緑、青のLEDとしているが、実施例6では、同一色のLEDとしている点である。
次に作用を説明する。
[細かな表示と輝度の向上]
実施例6では、1つの残像分となる表示を3ヶのLEDの点灯により表示できるため、輝度が向上する。また、図16、図17に示すように同色のLEDを、LEDの配列間隔の1/2だけずらして2列並べることにより、LEDの配列方向の表示精細度を2倍にすることができる。
次に効果を説明する。
この実施例6の車両用表示器にあっては、実施例1の(1),(7)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(4)線状に配置した複数のLEDを複数列配置するLEDアレイ1としたため、表示輝度の向上、表示画像の精細度の向上ができる。
実施例7は、表示像を反射させるフロントウィンドウ6が湾曲している場合に、図18(b)に示すようにLEDアレイ1の複数のLEDの線状配列を曲げるように配列している。
他の構成は実施例1と同じであるので説明を省略する。
次に作用を説明する。
[表示歪みを補正する作用]
実施例7では、多面体ミラー2から第1レンズを通してフロントウィンドウ6で反射させて表示像を運転者に見せる場合に、フロントウィンドウ6の湾曲により表示像に歪みが生じる場合には、図18(b)に示すようにLEDアレイ1のLEDの線状の配列を曲げるように配列することにより、フロントウィンドウ6により表示像を歪ませるのを補正するようにし、図18(b)に示すように歪みのない表示像を運転者に見せるようにする。
次に効果を説明する。
この実施例7の車両用表示器にあっては、実施例1の(1),(7)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(6)第1レンズ3を通過した光が、車両のフロントウィンドウ6に反射した後に運転者により表示像として観察されるものであって、フロントウィンドウ6に反射して生じる表示歪を補正するようLEDの線状配列を曲げるように配列するため、複雑な3次元形状を有するフロントウィンドウ6の反射により生じる表示歪みを補正し、低歪みの表示画像を得ることができる。
以上、本発明の車両用表示器を実施例1〜実施例7に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜7では、収束系の光学系として凸レンズを用いたが、凹面ミラーやフレネルレンズ、フレネルミラーなどを用いるようにしてもよい。
実施例3では、赤、緑、青色の光の3原色を用いることにより、フルカラー表示を可能にしたが、他の2色の組み合わせで用いるようにしてもよいし、さらに多くの色を組み合わせるようにしてもよい。
実施例1の車両用表示器の主要構成を示す側面図である。 実施例1の車両用表示器の主要構成を示す平面図である。 実施例1の車両用表示器による表示像を示す説明図である。 実施例1の車両用表示器の第1レンズの共役点と表示像の位置を示す説明図である。 実施例1の車両用表示器のLEDアレイ(発光素子)とモータの制御のタイミングを説明する図である。 実施例1の車両用表示器に太陽光が入射した状態の説明図である。 実施例2の車両用表示器の主要構成を示す側面図である。 実施例2の車両用表示器の主要構成を示す平面図である。 実施例2の車両用表示器の第1レンズの共役点と表示像の位置を示す説明図である。 実施例2の車両用表示器のIb面におけるLEDの像の状態を示す説明図である。 実施例3の車両用表示器の主要構成を示す側面図である。 実施例3の車両用表示器の主要構成を示す平面図である。 実施例3の車両用表示器のLEDアレイ(発光素子)とモータの制御のタイミングを説明する図である。 実施例4の車両用表示器に太陽光が入射した状態の説明図である。 実施例5の車両用表示器に太陽光が入射した状態の説明図である。 実施例6の車両用表示器のLEDを2列並べた場合の主要構成を示す側面図である。 実施例6の車両用表示器のLEDを2列並べた場合の主要構成を示す平面図である。 実施例7の車両用表示器のLEDの配列、フロントウィンドウの歪み、表示像の状態を示す説明図である。 従来の技術におけるスクリーン上での光の拡散状態を示す説明図である。 従来技術の車両用ヘッドアップディスプレイへの応用例を示す説明図である。
符号の説明
1 LEDアレイ
11 (赤色に発光する)LEDアレイ
11' LEDアレイ11の虚像
12 (緑色に発光する)LEDアレイ
12' LEDアレイ12の虚像
13 (青色に発光する)LEDアレイ
13' LEDアレイ13の虚像
2 多面体ミラー2
21 駆動部
3 第1レンズ
31 第1レンズ
32 第2レンズ
4 LED駆動回路
5 アイポイント
6 フロントウィンドウ
7 インストルメントパネル
71 インストルメントパネル立ち壁部
9 梨地処理面
D 基準光軸
R (多面体ミラー近傍の)反射点
Ia面 (多面体ミラー/第2レンズ/第1レンズによるLEDアレイ配列平行方向の)LED結像位置
Ib面 (多面体ミラー/第2レンズによるLEDアレイ配列垂直方向)のLED結像位置
Ic面 (多面体ミラー/第2レンズ/第1レンズによるLEDアレイ配列垂直方向のLED結像位置
I LED結像位置であるI面
S 虚像
S0 虚像位置
S−5 虚像位置
S−10 虚像位置
S+5 虚像位置
S+10 虚像位置

Claims (8)

  1. 情報を表示で運転者に伝達する車両用表示器において、
    複数の発光素子を線状に配置するように設け、
    前記発光素子からの光を反射する鏡面を有する鏡体を設け、
    前記発光素子に対する前記鏡面の角度を変更するように前記鏡体を回転させる回転手段を設け、
    表示させる画像情報により鏡体の回転運動に同期させて発光素子の点灯・消灯を制御する制御手段を設け、
    前記発光素子からの光が前記鏡体に反射する反射点近傍と、運転者のアイポイント近傍とを共役点にもつ収束系の第1の光学系を設け、
    前記発光素子からの光に対して、前記第1の光学系の前記鏡体側の焦点位置の内側に結像点を位置させる第2の光学系を設ける、
    ことを特徴とする車両用表示器。
  2. 請求項に記載された車両用表示器において、
    前記第1の光学系と前記第2の光学系が、発光素子の線状配列方向と直交する方向にのみ光線を収束する光学系である、
    ことを特徴とする車両用表示器。
  3. 請求項1または請求項2に記載された車両用表示器において、
    線状に配置した複数の発光素子を複数列配置するようにした、
    ことを特徴とする車両用表示器。
  4. 請求項1または請求項2に記載された車両用表示器において、
    複数の発光素子が少なくとも2色以上の発光色を有する発光素子を含む、
    ことを特徴とする車両用表示器。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載された車両用表示器において、
    第1の光学系を通過した光が、車両の窓ガラスに反射した後に運転者により表示情報として観察されるものであって、
    前記窓ガラスに反射して生じる表示歪を補正するよう発光素子の線状配列を曲げるように配列する、
    ことを特徴とする車両用表示器。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載された車両用表示器において、
    前記鏡体が多角柱形状の外周面に鏡面を設けたものである、
    ことを特徴とする車両用表示器。
  7. 請求項に記載された車両用表示器において、
    多角柱形状の少なくとも1面を、光を拡散または吸収する非反射面にし、前記回転手段が鏡体の回転停止の際に前記非反射面を第1の光学系に向けるようにした、
    ことを特徴とする車両用表示器。
  8. 請求項に記載された車両用表示器において、
    前記回転手段が鏡体の回転停止の際に、運転者のアイポイント方向から前記第1の光学系に向けて入射した外光を、前記発光素子のない方向に反射するよう前記鏡体の反射面を向けるようにした、
    ことを特徴とする車両用表示器。
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