JP4253969B2 - Micro heater, manufacturing method thereof, and flow sensor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板に形成された空洞部の上に設けられ、内部に発熱素子が形成された発熱素子領域を有する薄膜構造のマイクロヒータおよびその製造方法ならびにフローセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フローセンサや湿度センサなどにおいては、その検出原理上、数百度に加熱可能なマイクロヒータが必要となっている。このマイクロヒータは、昇温時における基板への熱の逃げを抑制するために、数μmの薄膜構造で形成され、さらに、その薄膜構造には貫通孔を形成するなどの断熱構造が採用されている。さらには、これらの構造を採用すると共にセンサ寸法の縮小化を図ることにより、熱応答性や消費電力の低減を図るようにしている。
【0003】
一般に、マイクロヒータを形成している薄膜構造は、発熱体材料の薄膜を上下の保護膜で挟むようにして形成した構造である。ここで、発熱体材料としては、Pt(白金)、ポリシリコン、NiCr(ニッケルクロム)、TaN(窒化タンタル)、SiC(炭化シリコン)、W(タングステン)などの導電性材料が用いられ、保護膜としては、MgO(酸化マグネシウム)、SiO2(二酸化シリコン)、Si3N4(窒化シリコン)、Ta2O5(酸化タンタル)、Al2O3などの絶縁性材料の薄膜が用いられる。
【0004】
また、マイクロヒータを構成する薄膜構造は、基板に形成された空洞部の上にダイアフラムもしくはブリッジとして設けられる。このため、強度的に非常に不利となるため、特開平11−271123号公報に見られるように、膜応力を調整して、熱ストレス耐性を向上させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したマイクロヒータを有するセンサとして、エンジン内の吸気量制御に使われるフローセンサなどにおいては、雨等で吸気管内に水が浸入することが考えられる。この状態でフローセンサの動作を保証するためには、水中においても破壊することなく耐久性がなくてはならない。
【0006】
本発明者らが、フローセンサにおけるマイクロヒーターの水中耐久性を検討したところ、マイクロヒーター上では熱により水が蒸発して気泡となり、その気泡部では断熱されるため、周囲への放熱が小さくなり、マイクロヒーターの温度が上昇するが、水に接触しているところではマイクロヒーターは100℃以上にはならない。このため、部分的に温度差が生じ、その温度差から生じる熱膨張の差により歪みが生じて、マイクロヒータが破壊する可能性があることがわかった。
【0007】
本発明は、気泡の発生を制御することにより上記の問題を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、基板(1)に形成された空洞部(1a)の上に設けられ、内部に発熱素子(40)が形成された発熱素子領域(50)を有する薄膜構造のマイクロヒータにおいて、発熱素子領域(50)の表面を、液体がついた場合に発熱素子領域(50)で蒸発の核生成が起きないような平らな面にしたことを特徴としている。
【0009】
このことにより、液体がついた場合にヒータ領域50で蒸発の核生成を低減することができる。
【0010】
さらに、請求項1に記載の発明では、発熱素子領域(50)以外の箇所に、核生成を促進する核生成促進領域(60)を形成しているので、沸騰の核生成を核生成促進領域(60)から始まるようにすることができ、ヒータ領域(50)での蒸発の核生成を一層低減することができる。
【0013】
なお、上記した核生成促進領域(60)は、請求項2に記載の発明のように、発熱素子領域(50)の周囲に形成することのが好ましい。
【0014】
また、上記した核生成促進領域(60)としては、請求項3に記載の発明のように、表面に突起(61)が設けられた領域、あるいは請求項4に記載の発明のように、表面の面粗度が発熱素子領域(50)の面粗度より高い領域とすることができる。後者の場合、さらに請求項5に記載の発明のように、薄膜構造の最上膜の表面の面粗度を成膜状態より高くした領域、あるいは請求項6に記載の発明のように、表面膜が多結晶体膜(62)になっている領域とすることができる。
【0020】
請求項7ないし12に記載の発明によれば、上記したようなマイクロヒータを製造する方法を提供することができる。
【0021】
また、請求項13に記載の発明によれば、請求項1ないし6のいずれか1つに記載のマイクロヒータを有して流体の流量を検出するように構成したフローセンサを提供することができる。
【0022】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態にかかるフローセンサの斜視図、図2に、図1中のA−A断面図を示す。
【0024】
このフローセンサは、単結晶シリコン等で形成された半導体基板1の上に、下層絶縁膜となるシリコン窒化膜11およびシリコン酸化膜12が形成され、その上に、温度計をなす流体温度検出体20および流量検出体(測温体)30が形成されるとともにヒータ(発熱素子)40が形成され、さらにその上に、上層絶縁膜となるシリコン酸化膜13およびシリコン窒化膜14が形成された構造となっている。
【0025】
半導体基板1には、図2に示すように、空洞部1aが形成されており、この空洞部1a上に薄膜構造のダイヤフラム10が形成され、ダイヤフラム10に流量検出体30とヒータ40とが配置されている。
【0026】
流体温度検出体20、流量検出体30およびヒータ40は、流体の流れの方向(図1中の白抜き矢印で示す)に対し、上流側からその順で配置されており、いずれもPtなどの配線材料からなる抵抗体膜でパターン形成されている。
【0027】
流体温度検出体20は、流体の温度を検出するもので、ヒータ40の熱がその温度検出に影響を及ぼさないようにヒータ40から十分離隔した位置に配設されている。ヒータ40は、流体温度検出体20で検出された温度より一定温度高い基準温度になるように、図示しない制御回路によって制御される。
【0028】
このように構成されたフローセンサにおいて、流体が流れると、その流体温度が流体温度検出体20により計測され、その計測された温度よりも一定温度高い基準温度になるようにヒータ40が通電制御される。そして、流体の流れの大きさによってヒータ40の熱分布が変化し、その熱分布の変化により流量検出体30の抵抗値が変化することで、流量が検出される。
【0029】
ここで、この実施形態においては、図2に示すように、ダイアフラム10のうち内部にヒータ40を有するヒータ領域50の表面が平らな面となっている。これにより、液体がついた場合にヒータ領域50で蒸発の核生成が起きないようにすることができる。
【0030】
また、ヒータ領域50の近傍の周囲には、ヒータ領域50を囲むように、シリコン酸化膜13上に形成された凸部15により、表面に突起61が形成されている。この突起61が形成された凹凸領域は、気泡の核生成を促進する核生成促進領域60となっている。なお、核生成促進領域60は、ヒータ領域50を囲むように形成されていなくても、気泡の核生成が促進できるのに十分な領域にのみ形成されていてもよい。
【0031】
このような構造において、ヒータ40が発熱している状態で水が付着した場合を考えると、ヒータ領域50は、100℃以上に発熱しているが、付着した水は非常に清潔で平滑な面上では沸点以上の温度となっても沸騰は始まらない。因みに、図3に示すように、半導体基板1上に、シリコン窒化膜11およびシリコン酸化膜12を積層し、その上に流量検出体30、ヒータ40をパターン形成し、さらにその上にシリコン酸化膜13およびシリコン窒化膜14を積層した構造の場合には、ヒータ40のパターンによりヒータ領域50の表面に凹凸が存在し、そこを核として沸騰が始まり、ヒータ領域50上に気泡が発生する。
【0032】
また、この実施形態では、ヒータ領域50の表面を平らにするとともに、ヒータ領域50の周囲に核生成促進領域60を設けているため、沸騰の核生成は核生成促進領域60から始まり、これにより核生成促進領域60を中心に沸騰が起きる。このため、ヒータ領域50上の水は、この気泡により撹拌されて伝熱が良くなり、ヒータ領域50上では沸騰は起こらない。
【0033】
従って、この実施形態によれば、ヒータ領域50上での気泡の付着が抑制されるため、ヒータ領域50での気泡による断熱効果で温度差が発生することがなくなり、熱膨張係数の差でダイアフラム10が破壊されるのを防ぐことができる。
【0034】
次に、上記したフローセンサの製造方法について、図4、図5に示す工程図(図1中のA−A断面に対応する図)を参照して順に説明する。
[図4(a)の工程]
半導体基板として単結晶のシリコン基板1を用い、その一面(表面)側にシリコン窒化膜11をLPCVD法などで形成し、その上にシリコン酸化膜12をCVD法などで形成する。
【0035】
このようにシリコン窒化膜11上にシリコン酸化膜12を積層することによって、シリコン酸化膜12の上に形成される配線材料との密着性を良好にし、また薄膜構造体を形成した場合に、外側に耐水性のあるシリコン窒化膜11を配置しているため、薄膜構造体の耐湿性を向上させることができる。
[図4(b)の工程]
抵抗体材料としてPt膜を200℃で真空蒸着機によりシリコン酸化膜12の上に堆積させ、Pt膜をエッチング等により流体温度検出体20、流量検出体30およびヒータ40の配線形状にパターニングする。
【0036】
ここで、抵抗体材料としては、ポリシリコン、NiCr、TaN、SiC、Wなどでもよい。この場合、多層膜とするよりは単一膜の方が望ましい。また、シリコン酸化膜12とPt膜との間に接着層としてTi層あるいはCr層を密着力を高める目的で挿入してもよく、また接着層を抵抗体材料と上部の膜との間にも挿入してもよい。
[図4(c)の工程]
流体温度検出体20、流量検出体30およびヒータ40間の絶縁のために、シリコン酸化膜13を堆積させる。ここで、流体温度検出体20、流量検出体30およびヒータ40の上は、パターンの影響でシリコン酸化膜13の表面に凹凸ができている。
[図4(d)の工程]
シリコン酸化膜13の表面にできた凹凸を除去するために、CMP(Chemical Mechanical Polishing)等を行い、シリコン酸化膜13の表面を平坦化する。なお、その平坦化は、エッチバックを用いて行うようにしてもよい。
[図5(a)の工程]
シリコン酸化膜13の上にシリコン窒化膜を成膜し、エッチングによりパターニングして、凸部15を形成する。この場合、例えばリン酸などを用いたエッチングによりシリコン窒化膜を選択的に除去でき、シリコン酸化膜13をほとんどエッチングしないようにすることができる。また、この凸部15は、シリコン酸化膜13を図4(d)のCMP工程の後でパターニングして形成することもできるが、エッチングのムラによる凹凸の発生などが考えられるため、シリコン窒化膜で凸部15を形成するのが望ましい。
[図5(b)の工程]
表面保護膜であるシリコン窒化膜14を形成する。この状態において、シリコン窒化膜14の表面に突起61が形成される。
【0037】
この後、図示してないが、流体温度検出体20、流量検出体30およびヒータ40の電極パッド形成のためにシリコン窒化膜14に開口を形成する。
[図5(c)の工程]
シリコン基板1の裏面にマスク材(例えばシリコン酸化膜もしくはシリコン窒化膜)16を形成し、エッチングして開口部17を形成する。
[図5(d)の工程]
シリコン基板1の裏面側をシリコン窒化膜11が露出するまで異方性エッチングして空洞部1aを形成する。このときの終点検出は、例えばエッチング液にTMAH(水酸化4メチルアンモニウム)を用いることにより、シリコンに対してシリコン窒化膜11のエッチング速度が非常に小さいため容易に止めることができる。
【0038】
このようにして、図1、図2に示すフローセンサを製造することができる。
(第2実施形態)
上記した第1実施形態では、突起61により核生成促進領域60を形成するものを示したが、核生成促進領域60の面粗度をヒータ領域50よりも高くしてもよい。例えば、図6に示すように、シリコン窒化膜14の表面をエッチングにより荒らくして核生成促進領域60を形成するようにしてもよい。このようにすることにより、平滑なヒータ領域50上よりも面粗度の高い核生成促進領域60で気泡を発生しやすくすることができる。
【0039】
この実施形態では、第1実施形態における図4(d)の工程を経たのち、凸部15を設ける工程を行わずに、図5(b)の工程でシリコン窒化膜14を形成し、その後、図7(a)に示すように、流量検出体30の形成領域およびヒータ領域50をレジスト18で保護し、図7(b)に示すように、レジスト18で保護した以外の部分を例えばドライエッチングなどで処理して、表面の面粗度を大きくする。この後、図5(c)、(d)に示す工程を行って、図6に示すフローセンサを作製する。
【0040】
また、シリコン窒化膜14の表面を荒らくすることに代えて、図8に示すように、多結晶シリコン等の面粗度の高い膜62を形成して、核生成促進領域60とするようにしてもよい。この場合も、平滑なヒータ領域50上より面粗度の高い膜62の形成領域で気泡を発生しやすくすることができる。
【0041】
なお、図3に示す構成に対し、上記第1、第2実施形態で示しような凹凸領域60、面粗度がヒータ領域50よりも高い領域61、62を形成するだけでも、そのような領域を中心に沸騰が起きるため、ヒータ領域50上での沸騰を抑制することができる。
(第3実施形態)
上記した第1、第2実施形態では、ヒータ領域50の表面を平らにして、ヒータ領域50での気泡の発生を抑制するものを示したが、図9に示すように、ヒータ領域50の上に濡れ性の良い(親水性の)膜70を形成してもよい。親水性の膜70は、気泡の膜70への吸着力を小さくすることができるので、気泡が膜70から離脱するのを促進することができる。その結果、ヒータ領域50での気泡の発生を抑制することができる。
【0042】
この実施形態におけるメカニズムについて説明する。
【0043】
図10(a)に示すように、基板の上に液体を一滴落としたとすると、半球上の液体の接線方向に液体と気体の界面張力σ(液気)が、基板と液体の間には界面張力σ(固液)、基板と気泡の間にはσ(固気)があり、液体と気体の界面張力は基板に対してθの角度で発生する。この場合、σ(固気)、σ(固液)、σ(液気)の間には、数式1の関係がある。
【0044】
【数1】
σ(固気)−σ(固液)=σ(液気)cosθ
また、基板を液体に浸して、基板を加熱して、気泡が発生しているとすると、同様に図10(b)に示すようになる。このときの気泡は、浮力と基板への付着力とが釣り合っていることから、数式2の関係が成立する(文献:Fritz W.,Phys.Zeitsch.,36 (1935),p.379参照)。
【0045】
【数2】
【0046】
ここで、Dは気泡直径、σ(液気)は界面張力、θは離脱時の接触角、gは重力加速度、ρvは気体の密度、ρlは液体の密度である。
【0047】
数式2から、界面張力σ(液気)が小さい(基板に置き換えるとσ(固気)が大きいもしくはσ(固液)が小さい)、すなわち膜への濡れ性が良い(親水性である)と、気泡直径Dが小さくなり、気泡が早く離脱することになる。
【0048】
従って、図9に示すように、濡れ性の良い(親水性の)膜70をヒータ領域50の上に形成することで、ヒータ領域50上の気泡が離脱し易いようにすることができる。ここで、濡れ性の良い、親水性を示す材料としては、例えばTiO2(酸化チタン)に紫外線を当てたものを用いることができる。TiO2に紫外線を当てることにより、超親水状態となるため、このような膜を形成することによって、気泡の離脱を促進することができる。
【0049】
なお、上記した種々の実施形態では、流量検出体30およびヒータ40の薄膜構造体として、ダイアフラム型構造のものを示したが、ブリッジ型構造のものであってもよい。また、流量検出体30は、ヒータ40の一方側のみでなく両側に設けられていてもよい。この場合、両側に設けられた流量検出体30の検出温度差によって流量が測定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるフローセンサの斜視図である。
【図2】図1中のA−A断面図である。
【図3】図1、図2に示す実施形態に対する比較例の断面構成を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかるフローセンサの製造方法を示す工程図である。
【図5】図4に示す工程を示す工程図である。
【図6】本発明の第2実施形態にかかるフローセンサの第1の例を示す断面図である。
【図7】図6に示すフローセンサの部分的な製造方法を示す工程図である。
【図8】本発明の第2実施形態にかかるフローセンサの第2の例を示す断面図である。
【図9】本発明の第3実施形態にかかるフローセンサを示す断面図である。
【図10】本発明の第3実施形態にかかるフローセンサのメカニズムを説明のに供する説明図である。
【符号の説明】
1…シリコン基板、1a…空洞部、10…ダイアフラム、
11…シリコン窒化膜、12…シリコン酸化膜、13…シリコン酸化膜、
14…シリコン窒化膜、15…凸部、20…流体温度検出体、
30…流量検出体、40…ヒータ、50…ヒータ領域、60…凹凸領域、
61…面粗度の高い領域、62…多結晶シリコン等の面粗度の高い膜。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a microheater having a heat generating element region provided on a cavity formed in a substrate and having a heat generating element formed therein, a manufacturing method thereof, and a flow sensor.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a flow sensor, a humidity sensor, or the like, a microheater that can be heated to several hundred degrees is required due to its detection principle. This microheater is formed with a thin film structure of several μm in order to suppress the escape of heat to the substrate at the time of temperature rise, and furthermore, the thin film structure adopts a heat insulating structure such as forming a through hole. Yes. Furthermore, by adopting these structures and reducing the size of the sensor, thermal response and power consumption are reduced.
[0003]
In general, a thin film structure forming a microheater is a structure formed by sandwiching a thin film of a heating element material between upper and lower protective films. Here, as the heating element material, a conductive material such as Pt (platinum), polysilicon, NiCr (nickel chromium), TaN (tantalum nitride), SiC (silicon carbide), W (tungsten) is used, and a protective film For example, a thin film of an insulating material such as MgO (magnesium oxide), SiO 2 (silicon dioxide), Si 3 N 4 (silicon nitride), Ta 2 O 5 (tantalum oxide), or Al 2 O 3 is used.
[0004]
Moreover, the thin film structure which comprises a microheater is provided as a diaphragm or a bridge | bridging on the cavity part formed in the board | substrate. For this reason, since it is very disadvantageous in strength, as seen in JP-A-11-271123, the film stress is adjusted to improve the heat stress resistance.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
As a sensor having the above-described microheater, in a flow sensor used for intake air amount control in an engine, water may enter the intake pipe due to rain or the like. In order to guarantee the operation of the flow sensor in this state, it must be durable without being destroyed even in water.
[0006]
When the present inventors examined the underwater durability of the micro heater in the flow sensor, water is evaporated by heat on the micro heater to form bubbles, and the bubbles are thermally insulated, so heat radiation to the surroundings is reduced. The temperature of the microheater rises, but the microheater does not reach 100 ° C. or higher when it is in contact with water. For this reason, it has been found that there is a possibility that a temperature difference partially occurs, distortion is caused by a difference in thermal expansion resulting from the temperature difference, and the micro heater is destroyed.
[0007]
An object of the present invention is to solve the above problems by controlling the generation of bubbles.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the invention described in
[0009]
Thus, evaporation nucleation can be reduced in the
[0010]
Further, the invention described in
[0013]
The nucleation promotion region (60) described above is preferably formed around the heating element region (50) as in the invention described in claim 2 .
[0014]
As the nucleation promoting region (60) described above, as in the invention of claim 3, area projection (61) is provided on the surface or, as in the embodiment described in claim 4, the surface The surface roughness of the heating element region (50) can be higher than the surface roughness. In the latter case, as in the invention described in claim 5 , the surface roughness of the surface of the uppermost film of the thin film structure is made higher than the film formation state, or the surface film as in the invention described in claim 6. Can be a region where a polycrystalline film (62) is formed.
[0020]
According to invention of Claim 7 thru | or 12 , the method of manufacturing the above micro heaters can be provided.
[0021]
According to the invention described in
[0022]
In addition, the code | symbol in the bracket | parenthesis of each said means shows the correspondence with the specific means as described in embodiment mentioned later.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
FIG. 1 is a perspective view of a flow sensor according to a first embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
[0024]
In this flow sensor, a
[0025]
As shown in FIG. 2, a
[0026]
The fluid temperature detector 20, the
[0027]
The fluid temperature detector 20 detects the temperature of the fluid, and is disposed at a position sufficiently separated from the
[0028]
In the flow sensor configured as described above, when a fluid flows, the fluid temperature is measured by the fluid temperature detecting body 20, and the
[0029]
Here, in this embodiment, as shown in FIG. 2, the surface of the
[0030]
Further, a
[0031]
In such a structure, considering the case where water adheres while the
[0032]
In this embodiment, since the surface of the
[0033]
Therefore, according to this embodiment, since the adhesion of bubbles on the
[0034]
Next, the manufacturing method of the above-described flow sensor will be described in order with reference to the process diagrams shown in FIGS. 4 and 5 (the figure corresponding to the AA cross section in FIG. 1).
[Step of FIG. 4A]
A single
[0035]
Thus, by laminating the
[Step of FIG. 4B]
A Pt film as a resistor material is deposited on the
[0036]
Here, the resistor material may be polysilicon, NiCr, TaN, SiC, W, or the like. In this case, a single film is more preferable than a multilayer film. Further, a Ti layer or a Cr layer may be inserted between the
[Step of FIG. 4C]
A
[Step of FIG. 4D]
In order to remove the irregularities formed on the surface of the
[Step of FIG. 5A]
A silicon nitride film is formed on the
[Step of FIG. 5B]
A
[0037]
Thereafter, although not shown, openings are formed in the
[Step of FIG. 5C]
A mask material (for example, a silicon oxide film or a silicon nitride film) 16 is formed on the back surface of the
[Step of FIG. 5D]
The
[0038]
In this way, the flow sensor shown in FIGS. 1 and 2 can be manufactured.
(Second Embodiment)
In the first embodiment described above, the
[0039]
In this embodiment, after the step of FIG. 4D in the first embodiment, the
[0040]
Further, instead of making the surface of the
[0041]
In addition to the configuration shown in FIG. 3, such a region can be obtained only by forming the
(Third embodiment)
In the first and second embodiments described above, the surface of the
[0042]
The mechanism in this embodiment will be described.
[0043]
As shown in FIG. 10A, when a drop of liquid is dropped on the substrate, the liquid-gas interfacial tension σ (liquid-gas) is in the tangential direction of the liquid on the hemisphere, and the interface between the substrate and liquid is the interface. There is a tension σ (solid liquid) and σ (solid gas) between the substrate and bubbles, and the interfacial tension between the liquid and gas is generated at an angle θ with respect to the substrate. In this case, there is a relationship of
[0044]
[Expression 1]
σ (solid gas) −σ (solid liquid) = σ (liquid gas) cos θ
If the substrate is immersed in a liquid and the substrate is heated to generate bubbles, the result is as shown in FIG. At this time, since the buoyancy and the adhesion force to the substrate are balanced, the relationship of Formula 2 is established (see: Fritz W., Phys. Zeitsch., 36 (1935), p. 379). .
[0045]
[Expression 2]
[0046]
Here, D is the bubble diameter, σ (liquid-gas) is the interfacial tension, θ is the contact angle at the time of separation, g is the gravitational acceleration, ρ v is the gas density, and ρ l is the liquid density.
[0047]
From Equation 2, the interfacial tension σ (liquid / gas) is small (σ (solid gas) is large or σ (solid / liquid) is small when replaced with a substrate), that is, the film has good wettability (hydrophilicity). The bubble diameter D becomes small, and the bubbles are released quickly.
[0048]
Therefore, as shown in FIG. 9, by forming a
[0049]
In the various embodiments described above, the diaphragm type structure is shown as the thin film structure of the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a flow sensor according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
3 is a diagram showing a cross-sectional configuration of a comparative example with respect to the embodiment shown in FIGS. 1 and 2. FIG.
FIG. 4 is a process chart showing the flow sensor manufacturing method according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a process diagram showing a process shown in FIG. 4;
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a first example of a flow sensor according to a second embodiment of the present invention.
7 is a process diagram showing a partial manufacturing method of the flow sensor shown in FIG. 6; FIG.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a second example of a flow sensor according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing a flow sensor according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 10 is an explanatory diagram for explaining the mechanism of a flow sensor according to a third embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
11 ... Silicon nitride film, 12 ... Silicon oxide film, 13 ... Silicon oxide film,
14 ... Silicon nitride film, 15 ... Projection, 20 ... Fluid temperature detector,
30 ... Flow rate detector, 40 ... Heater, 50 ... Heater region, 60 ... Uneven region,
61: High surface roughness region, 62: High surface roughness film such as polycrystalline silicon.
Claims (13)
前記発熱素子領域(50)の表面が、液体がついた場合に前記発熱素子領域(50)で蒸発の核生成が起きないような平らな面になっており、
前記発熱素子領域(50)以外の箇所に、液体がついた場合に蒸発の核生成を促進する核生成促進領域(60)が形成されていることを特徴とするマイクロヒーター。In a microheater having a thin film structure provided on a cavity (1a) formed in a substrate (1) and having a heating element region (50) in which a heating element (40) is formed,
The surface of the heating element region (50) is a flat surface that does not cause nucleation of evaporation in the heating element region (50) when liquid is applied,
A nucleation promotion region (60) that promotes nucleation of evaporation when liquid is applied to a portion other than the heating element region (50) .
前記発熱素子(40)を形成した後に形成される膜(13)において、前記発熱素子(40)の形成によって生じた凹凸を無くし膜表面を平らにする工程を有し、
前記凹凸を平らにする工程は、CMP(Chemical Mechanical Polishing)により膜表面を平らにする工程であることを特徴とするマイクロヒーターの製造方法。 A microheater having a thin film structure having a heating element region (50) in which a plurality of films (11-14, 20, 30, 40) are stacked on a substrate (1) and a heating element (40) is formed therein. In the method of manufacturing
In the film (13) formed after forming the heating element (40), the film (13) has a step of removing unevenness caused by the formation of the heating element (40) and flattening the film surface,
Step, CMP (Chemical Mechanical Polishing) by the method of manufacturing a micro-heater characterized in that the step of flattening the film surface to flatten the irregularities.
前記発熱素子(40)を形成した後に形成される膜(13)において、前記発熱素子(40)の形成によって生じた凹凸を無くし膜表面を平らにする工程を有し、
前記凹凸を平らにする工程は、エッチバックにより膜表面を平らにする工程であることを特徴とするマイクロヒーターの製造方法。 A microheater having a thin film structure having a heating element region (50) in which a plurality of films (11-14, 20, 30, 40) are stacked on a substrate (1) and a heating element (40) is formed therein. In the method of manufacturing
In the film (13) formed after forming the heating element (40), the film (13) has a step of removing unevenness caused by the formation of the heating element (40) and flattening the film surface,
The method for manufacturing a micro-heater you characterized in that the step of flattening the film surface by etching back to flatten the irregularities.
前記発熱素子(40)を形成した後に形成される膜(13)において、前記発熱素子(40)の形成によって生じた凹凸を無くし膜表面を平らにする工程と、
この後、前記発熱素子領域(50)以外の箇所に、液体がついた場合に蒸発の核生成を促進する核生成促進領域(60)を形成する工程と、を有することを特徴とするマイクロヒーターの製造方法。A microheater having a thin film structure having a heating element region (50) in which a plurality of films (11-14, 20, 30, 40) are stacked on a substrate (1) and a heating element (40) is formed therein. In the method of manufacturing
Removing the unevenness caused by the formation of the heating element (40) in the film (13) formed after forming the heating element (40), and flattening the film surface;
Thereafter, the micro heater characterized in that it comprises the the portion other than the heat generating element region (50), forming a nucleation promoting region (60) to encourage nucleation of the evaporated when with the liquid, the Manufacturing method.
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