JP4253356B1 - ナビゲーション手術用アンテナ保持器 - Google Patents

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Abstract

【課題】中耳、内耳といった側頭骨領域及び外側頭蓋底領域のナビゲーション手術を受ける患者に侵襲を与えずにしっかりと固定ができると共に、簡便に着脱することを可能にして、手術用ナビゲーションシステムの普及に貢献できるナビゲーション手術用アンテナ保持器を提供すること。
【解決手段】ナビゲーション手術用アンテナ保持器1は、患者Mの側頭骨領域A及び外側頭蓋底領域からなる被検体部分のナビゲーション手術に使用される。ナビゲーション手術用アンテナ保持器1は、患者Mの口Maに装着され、患者Mの口Maを開いた状態で保持される開口器2(アンテナ保持器)と、開口器2に取り付けられ、被検体部分の特定位置を計測するために使用されるアンテナ7を保持する連結アーム5と、を備えて構成さている。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、表示装置に表示されているCT、MRI等の画像情報上に、位置測定用器具の先端の位置を表示することで手術を進める方向を支援する手術用ナビゲーションシステム(手術支援装置)に使用されるナビゲーション手術用アンテナ保持器に関する。
現在、手術の安全性等の観点から脳神経外科の領域を中心に、側頭骨(Temporal Bone)領域及び外側頭蓋底(Lateral Skull Base)領域のナビゲーション手術の普及が望まれている。この手術用ナビゲーションシステムは、事前に撮影したCTやMRI等による断層画像をコンピュータで合成して表示装置に断層あるいは立体表示すると共に、手術に使用する手術器具等の形状を予め登録しておき、それらの機器に取り付けたマーカを赤外線等によって位置を検出することにより、画像情報上に使用している手術器具等の先端部の位置を表示し、さらに、患者に位置検出用の基準マーカを備えたアンテナの保持器を取り付けて検出した患者の位置を計算して位置合わせして画像表示する手術支援装置である。このシステムによって、術者は、術中に内部構造の正確な位置の把握と形状とを認識しながら手術をすることが可能である。
図8は、従来の副鼻腔手術時の手術用ナビゲーションシステムに利用される位置検出用のアンテナの取り付け状態を示す斜視図である。
図8に示すように、従来の手術用ナビゲーションシステム100では、患者の被検体部分の特定位置を計測するためのアンテナ200を患者の被検体部分と同調して動く部位に取り付けることが必要となっている。図8に示す副鼻腔手術に使用するアンテナ200は、患者の額に吸着させる吸着盤310と、頭部に巻き付けたバンド320と、からなるナビゲーション手術用アンテナ保持器300によって患者の頭部に固定される(例えば、非特許文献1参照)。
また、脳神経外科手術に使用されるナビゲーション手術用アンテナは、患者の頭部にねじ部材をねじ込んで固定する固定器具に、アンテナを保持するナビゲーション手術用アンテナ保持器を取り付けることによって固定される(例えば、特許文献1参照)。
図9は、従来の側頭骨領域及び外側頭蓋底領域の手術用ナビゲーションシステムに利用される位置検出用のアンテナの取り付け状態を示す斜視図である。
また、図9に示す側頭骨領域及び外側頭蓋底領域の手術に使用される従来の手術用ナビゲーションシステムのアンテナ500は、このアンテナ500に一体に設けた4本のねじ部材510を患者の頭蓋骨にねじ込むことによって頭部に固定される(例えば、特許文献2参照)。
米国特許第6236875号明細書 米国特許出願公開第2002/0038126号明細書 メドトロニックソファモアダネック株式会社、耳鼻咽喉科領域、[online]、[2008年9月9日検索]、インターネット<URL:http://www.sofamordanek.co.jp/medical/goods/surgical.html
しかしながら、図9及び特許文献2に記載された側頭骨領域及び外側頭蓋底領域の手術用ナビゲーションシステム(図示省略)に使用されるアンテナ500や固定器具は、患者の頭蓋骨に穴を開けて、その穴にねじ部材510を取り付けるので、患者に対して多大な侵襲と負担を与えるものであった。このため、手術用ナビゲーションシステムによる手術の技術が進歩しても、患者に取り付けるアンテナ500や固定器具の取り付けに対する侵襲によって患者から敬遠され、側頭骨領域及び外側頭蓋底領域の手術では手術用ナビゲーションシステムの適用が困難になっているという問題点があった。
このため、ナビゲーション手術を受ける患者からは、患者に負担と侵襲を与えないで、安心して人体に取り付けることができるナビゲーション手術用アンテナ保持器が要望されていた。
一方、術者からみても、従来の手術用ナビゲーションシステムでは、患者の骨部の特定位置に穴を開ける外科的な手術を行って、その穴にねじ部材510を固定することにより、アンテナ500や固定器具を患者の人体に固定しなければならないので、アンテナ500の取り付け及び取り外しが大掛かりになっている。
また、図9に示すような手段では、アンテナ500を十分に支えることができず、ガタツキ易く、手術中に外れることがあった。このため、術者からも、ナビゲーション手術を受ける患者に対して低侵襲で、かつ、安定性があり、更に簡便に着脱することが可能なナビゲーション手術用アンテナ保持器が要望されていた。
また、図8に示すような副鼻腔手術用のナビゲーション手術用アンテナ保持器300を側頭骨領域及び外側頭蓋底領域のナビゲーション手術に使用した場合には、手術をする際に、患者の頭部を横方向に回転させて手術を施行するため、保持器300の安定性が悪く、さらに、その保持器300のバンド320が術野にかかって邪魔になるという問題点があった。
このため、副鼻腔手術用のナビゲーション手術用アンテナ保持器300は、患者への侵襲が少ないものの、側頭骨領域及び外側頭蓋底領域のナビゲーション手術に使用することは出来なかった。
また、手術用ナビゲーションシステムは、上級指導医の代理ともなり得る手術支援機器である。このため、経験や実績の少ない医師達が安全かつ正確に手術が行えるようにするためにも、手術用ナビゲーションシステムの普及が強く要望されていた。
さらに、手術用ナビゲーションシステムは、上級指導医の代理としての手術支援に限らず、遠隔地にいる熟練の医師が表示装置を見て確認しながら、過疎地等の手術現場にいる実績の少ない医師に指示を送りながら手術を行う遠隔医療も可能とすることから、そのような観点からも普及されることが要望されていた。
そこで、本発明は、前記問題点を解消すべく創案されたものであり、患者の人体に取り付ける際に、術者による外科的な手術が不要で、簡便にしっかりと固定して、容易に取り外すことができると共に、ナビゲーション手術を受ける患者に負担や侵襲を与えずに安心して装着することができて、側頭骨領域手術及び外側頭蓋底領域の手術用ナビゲーションシステムの普及に貢献できるナビゲーション手術用アンテナ保持器を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、請求項1に記載のナビゲーション手術用アンテナ保持器は、患者の側頭骨領域及び外側頭蓋底領域からなる被検体部分のナビゲーション手術に使用されるナビゲーション手術用アンテナ保持器において、前記ナビゲーション手術用アンテナ保持器は、前記患者の口に装着され、前記患者の口を開いた状態で保持されるアンテナ保持器と、前記アンテナ保持器に取り付けられ、前記被検体部分の特定位置を計測するために使用されるアンテナを保持する連結アームと、を備え、前記アンテナ保持器は、前記患者の上顎前歯の口腔側に支持される上顎支持部を中央部に有して左右の頬の外周部に配置される上側フレームと、前記患者の下顎前歯の口腔側に支持される下顎支持部を有する下側フレームと、を備え、前記上側フレーム及び前記下側フレームは、一端部側に前記上側フレームと前記下側フレームとを回動自在に連結する第1支軸を有し、他端部側に前記上側フレームと前記下側フレームとを回動自在に連結する第2支軸を有すると共に、前記第2支軸より先端側にそれぞれ柄部が形成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、ナビゲーション手術用アンテナ保持器は、アンテナが取り付けられているアンテナ保持器を、患者の口を開いた状態に保持して患者の口に固定することによって、容易に、かつ、しっかりとアンテナを患者に固定することができる。アンテナ保持器は、外科的な手術が不要で、患者の口へ着脱する際に、身体を傷付けることなく簡単に行えるので、ナビゲーション手術用アンテナ保持器を患者の身体に取り付ける侵襲を解消することができる。このため、患者は、心理的な負担を感じずにナビゲーション手術を受けることができる。
このように、ナビゲーション手術用アンテナ保持器は、外科的な手術によって骨部にねじ込んで取り付けることを不要にして、患者の人体へ容易に取り付けることが可能であり、固定も安定していることによって、普及されていなかった中耳や内耳等の側頭骨領域及び外側頭蓋底領域のナビゲーション手術の普及に貢献できる。
請求項2に記載のナビゲーション手術用アンテナ保持器の発明は、請求項1に記載のナビゲーション手術用アンテナ保持器であって、前記アンテナは、前記アンテナ保持器の前記柄部とは反対側の端部に取り付けられていることを特徴とする。
かかる構成によれば、ナビゲーション手術用アンテナ保持器は、患者の口に取り付ける際に、アンテナ保持器の上側フレームの上顎支持部と下側フレームの下顎支持部とを口腔内に挿入して、柄部を回動操作することによって、上顎前歯と下顎前歯の口腔側に係止させて、容易に、かつ、しっかりと固定することができる。このため、ナビゲーション手術用アンテナ保持器は、しっかりと固定しながら、人体への取り付け作業の簡素化と、取り付け時間の短縮化を図ることができる。
請求項3に記載のナビゲーション手術用アンテナ保持器の発明は、請求項2に記載のナビゲーション手術用アンテナ保持器であって、前記アンテナは、前記上側フレームまたは前記下側フレームの前記患者の手術する側の端部に連結されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、ナビゲーション手術する際に、アンテナが、上側フレームまたは下側フレームの患者の手術する手術側の端部に連結されていることによって、位置測定装置(赤外線センサ)にアンテナを常に向けることが容易となり、また、術者が手術するときに、ナビゲーション手術用アンテナ保持器が邪魔にならないように配置することが可能となる。これにより、側頭骨領域のナビゲーション手術の普及に貢献することができる。
請求項4に記載のナビゲーション手術用アンテナ保持器の発明は、請求項3に記載のナビゲーション手術用アンテナ保持器であって、前記連結アームは、前記アンテナが前記ナビゲーション手術用アンテナ保持器の重心の位置になるように配置されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、連結アームは、アンテナがナビゲーション手術用アンテナ保持器の重心の位置なるように配置されていることによって、アンテナ保持器を患者の口に、ぐら付くことなく安定した状態に固定することが可能となる。
本発明によれば、患者の人体に取り付ける際に、術者による外科的な手術が不要で、簡便にしっかりと固定して、容易に取り外すことができると共に、ナビゲーション手術を受ける患者に負担や侵襲を与えずに安心して装着することができて、側頭骨領域及び外側頭蓋底領域の手術用ナビゲーションシステムの普及に貢献できるナビゲーション手術用アンテナ保持器を提供することができる。
図1〜図6を参照して、本発明の実施形態に係るナビゲーション手術用アンテナ保持器の一例を説明する。
図1は、側頭骨領域の位置を示す図であり、(a)は頭部の骨の側面図、(b)は耳の内部構造を示す説明図である。図2は、本発明の実施形態に係るナビゲーション手術用アンテナ保持器が使用される手術用ナビゲーションシステムを示すブロック図である。
まず、本発明のナビゲーション手術用アンテナ保持器1を説明するのに先立って、図1(a)、(b)及び図2を参照しながら、このナビゲーション手術用アンテナ保持器1を使用してナビゲーション手術が行われる側頭骨領域A及び手術用ナビゲーションシステム10について説明する。以下、本発明の実施形態の一例として、左側の側頭骨領域Aを手術用ナビゲーションシステム10で手術する場合を例に挙げて説明する。
なお、本発明に係るナビゲーション手術用アンテナ保持器1は、患者Mの側頭骨領域Aに限らず、側頭骨領域Aの後頭部寄りに位置する外側頭蓋底領域を手術する場合に使用することが可能である。また、便宜上、ナビゲーション手術用アンテナ保持器1が取り付けられる患者Mの頭上側を上、患者Mの下肢側を下とする。
≪側頭骨領域の説明≫
図1(a)に示すように、側頭骨領域Aは、手術用ナビゲーションシステム10(図2参照)によってナビゲーション手術をする被検体部分である。この側頭骨領域Aは、側頭骨Aaを含む側頭骨Aaの周辺であって、図1(b)に示すように、外耳と、中耳と、内耳と、顔面神経を代表とする神経と、主要な血管(S状静脈洞、頸静脈、内頸動脈)組織を含んでいる。
≪手術用ナビゲーションシステムの構成≫
図2に示すように、手術用ナビゲーションシステム10は、事前に撮影されたCTやMRI等による断層画像を制御装置12で計算して表示装置14に断層あるいは立体表示すると共に、手術に使用する位置測定用器具15(例えば、プローべ)の先端の位置を事前に登録しておき、その位置測定用器具15に位置検出用マーカ61を取り付けて位置計測装置11から赤外線等によって位置を検出することにより、画像情報上に使用している位置測定用器具15の先端の位置を表示し、患者Mに位置検出用の患者マーカ71を備えたアンテナ7を取り付けて検出した患者Mの位置座標を計算し、断層画像上に同時に表示する。
このようにすることにより、手術用ナビゲーションシステム10は、位置測定用器具15の先端の位置が、術前もしくは術中に撮影された患者Mの被検体部分の画像のどの位置にあるのかをリアルタイムに表示装置14に表示してイメージガイドすることができる。また、手術用ナビゲーションシステム10は、術者が目視できない深部の重要組織をも認識可能にして、手術を支援することができるようになっている。
この手術用ナビゲーションシステム10は、それぞれ後記する位置計測装置11と、制御装置12と、手術用顕微鏡13と、表示装置14と、位置測定用器具15と、位置測定用アンテナ6と、ナビゲーション手術用アンテナ保持器1と、を備えて構成されている。
≪位置計測装置の構成≫
位置計測装置11は、アンテナ7の患者マーカ71と、位置測定用アンテナ6の位置検出用マーカ61との位置をそれぞれ検出する装置である。位置計測装置11は、例えば、赤外線を発信する発信部と、この発信部から発せられて患者マーカ71等で反射されて戻って来る赤外線を受信する受信部と、を備えている。位置計測装置11は、患者マーカ71及び位置検出用マーカ61のタイプに適合させた赤外線センサを有することによって、その位置(方向)を検出できるようになっている。
≪制御装置の構成≫
図2に示すように、制御装置12は、位置測定用器具15の位置検出用マーカ61から反射された前記赤外線と、患者Mに取り付けたナビゲーション手術用アンテナ保持器1の患者マーカ71から反射された前記赤外線とを基にして、位置測定用器具15の位置がどこにあるかを計算して、事前に撮像して取り込んでおいた被検体部位の画像の中に表示するように表示装置14等を制御するコンピュータである。制御装置12は、例えば、表示制御部、記憶部、画像作成部、座標統合処理部等を備えている。
≪手術用顕微鏡の構成≫
手術用顕微鏡13は、術者が患者Mの被検体部分(側頭骨領域A)を所望の倍率で拡大観察して手術を行うための装置である。この手術用顕微鏡13は、アーム支持機構によって四方八方へ移動可能に設けられた鏡体を備え、手術室内の手術用ベッドB(図6参照)に載せられた患者Mの手術側(左側)に配置される。
≪表示装置の構成≫
図2に示すように表示装置14は、制御装置12の記憶部(図示省略)に記憶してある事前に撮像した画像情報や、手術用顕微鏡13による被検体部分の画像情報等の各情報を表示する装置であり、例えば、CRTからなる。
≪位置測定用器具の構成≫
位置測定用器具15は、患者Mの側頭骨領域Aを手術する際に使用する針、鉗子、ドリル等である。この位置測定用器具15には、位置検出用マーカ61を有する位置測定用アンテナ6が取り付けてある。位置測定用器具15は、位置検出用マーカ61が取り付けてあることで、外部から赤外線等によって位置を検出することにより、画像情報上に事前に登録されたこの位置測定用器具15の先端の位置が表示装置14の患者画像情報上に表示されるようになっている。
図3は、本発明の実施形態に係るナビゲーション手術用アンテナ保持器を示す斜視図である。図4は、本発明の実施形態に係るナビゲーション手術用アンテナ保持器を示す図であり、(a)はナビゲーション手術用アンテナ保持器の開口器を患者の口にセットしたときの状態を示す側面図、(b)はナビゲーション手術用アンテナ保持器の開口器を患者の口を大きく開口させて最大開口位置にて固定させたときの状態を示す側面図である。図5は、本発明の実施形態に係るナビゲーション手術用アンテナ保持器を示す分解斜視図である。図6は、本発明の実施形態に係るナビゲーション手術用アンテナ保持器を使用した側頭骨領域の手術を施行するときの配置状態を示す平面図である。
≪ナビゲーション手術用アンテナ保持器の構成≫
図3に示すように、ナビゲーション手術用アンテナ保持器1は、アンテナ7を患者Mの口腔Mdに固定することによって、被検体部分の位置を位置計測装置11で検出して追跡できるようにした装置である。このナビゲーション手術用アンテナ保持器1は、患者Mの口腔Mdに固定されるアンテナ保持器である開口器2と、この開口器2に固定されたアンテナ7と、から主に構成されている。ナビゲーション手術用アンテナ保持器1は、このナビゲーション手術用アンテナ保持器1を患者Mに取り付けることによって、患者Mの被検体部分の正確な位置を画像表示することが可能となる。
≪開口器(アンテナ保持器)の構成≫
図3に示すように、開口器2は、患者Mの口Maを開いた状態に保持する器具である。この開口器2は、例えば、舌の手術等の際に、口Maを開けた状態に保持する器具として一般に市販されているエニングス開口器を改良したものであり、柄部32,42を短く形成すると共に、連結アーム5及び連結具51を介してアンテナ7を取り付けたものである。この開口器2は、それぞれ後記する上側フレーム3と、下側フレーム4と、第1支軸21と、第2支軸22と、ばね部材23と、ラチェット機構24と、ラチェット歯形片25と、ロック解除レバー26と、軸支ピン27と、を備えて構成されている。
この開口器2は、患者Mの口Maを略中心として左右の頬Me,Mf(図5参照)に沿うように湾曲して形成された上側フレーム3及び下側フレーム4を、柄部32,42を回動操作することによって、開口器2の左側に配置した第1支軸21と、開口器2の右側に配置した第2支軸22とを中心として回動して、上顎支持部31と下顎支持部41との間が離間したり、接近したりするようになっている(図4及び図5参照)。開口器2は、例えば、ステンレス鋼等の腐食し難い略棒状の金属を折曲して形成されている。なお、開口器2は、特許請求の範囲に記載の「アンテナ保持器」に相当する。
≪上側フレームの構成≫
図3に示すように、上側フレーム3は、患者Mの口Maの上顎側を開いた状態に維持するための棒状部材であり、左端部の第1支軸21と右端部の第2支軸22とを中心として上下方向に回動可能になっている。上側フレーム3には、それぞれ後記する第1支軸21と、第2支軸22と、上顎支持部31と、湾曲部33,33と、脚部34と、長孔35と、柄部32と、ばね部材23と、ロック解除レバー26と、軸支ピン27と、ばね固定部材28とを備えて構成されている。この上側フレーム3は、患者Mの上唇Mbから口腔Md内に挿入されて上顎前歯Mg(図5参照)の口腔Md側に支持される上顎支持部31を略中央部として左右の頬Me,Mf(図5参照)の外周部に配置される。上側フレーム3は、右側部分が、脚部34及び柄部32がある分だけ、左側より長く形成されている。
≪下側フレームの構成≫
下側フレーム4は、患者Mの口Maの下顎側を開いた状態にするための棒状部材であり、左端部の第1支軸21と右端部の第2支軸22とを中心として回動可能になっている。
下側フレーム4には、それぞれ後記する第1支軸21と、第2支軸22と、下顎支持部41と、湾曲部43,43と、脚部44と、柄部42とを有して構成されている。この下側フレーム4は、患者Mの下唇Mcから口腔Md内に挿入されて下顎前歯Mh(図5参照)の口腔Md側に支持される下顎支持部41を略中央部として左右の頬Me,Mf(図5参照)の外周部に配置される。上側フレーム3及び下側フレーム4は、第2支軸22より先端側にそれぞれ柄部32,42が形成されて、術者が柄部32,42を回動操作することによって、第1支軸21及び第2支軸22を中心として略対称な形状に開いて閉じるように形成されている。
<第1支軸及び第2支軸の構成>
第1支軸21は、上側フレーム3の左端部と下側フレーム4の左端部とを互いに上下方向へ回動自在に連結して軸支するピンであり、上側フレーム3及び下側フレーム4の左端部に配置されている。
第2支軸22は、上側フレーム3の右端部と下側フレーム4の右端部とを互いに上下方向へ回動自在に連結して軸支するピンであり、上側フレーム3及び下側フレーム4の右端部寄りに配置されている。
<上顎支持部の構成>
図3に示すように、上顎支持部31は、この上顎支持部31を口腔Md内に挿入して開口器2を患者Mに取り付ける際に、上顎前歯Mg(図5参照)の口腔Md側に押し付けることによって、また、湾曲部33と上顎支持部31の移行部36で上歯列を上方に押し広げることによって、支持される部位である(図5参照)。上顎支持部31は、上側フレーム3において、第1支軸21と第2支軸22との間の中央部を、平面視して略コ字状に折り曲げて形成し(図6参照)、かつ、側面視して斜め上方向に向けて形成されている(図4(a)、(b)参照)。
<下顎支持部の構成>
図3に示すように、下顎支持部41は、この下顎支持部41を口腔Md内に挿入して開口器2を患者Mに取り付ける際に、下顎前歯Mh(図5参照)の口腔Md側に押し付けることによって、また、湾曲部43と下顎支持部41の移行部45で下歯列を下方に押し広げることによって、支持される部位である。下顎支持部41は、下側フレーム4において、第1支軸21と第2支軸22との間の中央部を、平面視して略コ字状に折り曲げて形成し、かつ、側面視して斜め下方向に向けて形成されている(図4(a)、(b)参照)。
<湾曲部の構成>
上側フレーム3及び下側フレーム4の湾曲部33,33,43,43は、上顎支持部31及び下顎支持部41の左右両側から患者Mの頬Me,Mf(図5参照)に沿って後頭部方向側へ湾曲形成して延設された部位である。
<脚部の構成>
上側フレーム3及び下側フレーム4の脚部34,44(図4(a)参照)は、右側の湾曲部33,43から第2支軸22を介してさらに患者Mの頬Me,Mf(図5参照)に沿って後頭部方向側へ延設された部位である。上側フレーム3の脚部34には、ラチェット歯形片25を遊挿すると共に、ロック解除レバー26を回動自在に配置するための長孔35が上下方向に向けて穿設されている。下側フレーム4の脚部44には、長孔35内に遊挿されるラチェット歯形片25の基端部が溶接等によって固定されている。
<柄部の構成>
図3に示すように、柄部32,42は、開口器2の上側フレーム3の中央部と、下側フレーム4の中央部との間隔を互いに広げたり、窄めたりするときに、術者の指を掛ける部位である。柄部32,42は、脚部34,44の先端から略L字状に折曲して形成されている。
図6に示すように、患者Mは、被検体部分である左側の側頭骨領域Aを手術するときに、左側の側頭骨領域Aの位置が斜め約45度前方向(天方向)を向くように頭部を傾けて手術用ベッドBの上に載せられる。このとき、柄部32,42は、先端部が手術用ベッドBに当接しない長さLに形成されている。柄部32,42の長さLは、例えば、掴み易さを考慮して、指の先端から第1関節までの長さとすることができる。このように、柄部32,42は、脚部34,44の先端から幅方向(左右方向)に突出した柄部32,42の長さLを短く形成することによって、45度の角度に限らず、側頭骨領域Aの位置を手術が行い易い角度θにすることができるようになっている。
<ラチェット機構の構成>
図4(a)、(b)に示すように、ラチェット機構24は、ラチェット歯形部25aと、このラチェット歯形片25に噛合するストッパ歯形部26aとから構成されている。このラチェット機構24は、柄部32,42を指で摘んで握る方向へ把持しているときに、上側フレーム3と下側フレーム4とが互いに広がる方向へのみしか回転しないようになっている。そして、ロック解除レバー26を押し込むように回動操作すれば、ストッパ歯形部26aがラチェット歯形部25aから離間して、上側フレーム3と下側フレーム4とを開く方向及び窄める方向へ自由に回動操作することが可能となる。
<ラチェット歯形片の構成>
ラチェット歯形片25は、第2支軸22を中心に円弧状に形成された略帯状の板部材の外周部に歯形部を形成した板部材であり、基端部が下側フレーム4の脚部44に溶接等によって固定されている。
<ロック解除レバーの構成>
ロック解除レバー26は、第1支軸21(図3参照)及び第2支軸22を中心として回動可能な上側フレーム3及び下側フレーム4を、回動不能及び回動可能にするためのストッパ部材である。ロック解除レバー26は、ストッパ歯形部26aと、押圧部26bと、摘み部26cとを有して、軸支ピン27によって回動可能に脚部34に軸支されている。
図4(a)、(b)に示すように、ストッパ歯形部26aは、ラチェット歯形片25のラチェット歯形部25aに噛合して上側フレーム3及び下側フレーム4の回動を不能にするためストッパである。ストッパ歯形部26aは、例えば、下側フレーム4の柄部42に対して上側フレーム3が窄める方向(矢印E方向)に回動したときに、円弧状に配列されたラチェット歯形部25aの周囲を空回りして、上顎支持部31と下顎支持部41との間隔を広げることが可能になっている。これとは逆に、下側フレーム4の柄部42に対して上側フレーム3の柄部32を広げる方向(矢印C方向)に回動操作した場合、ストッパ歯形部26aがラチェット歯形部25aに噛合して、ストッパ歯形部26aをラチェット歯形部25aから離間しない限り回動できないようになっている。
押圧部26bは、ばね部材23に弾性的に押圧されることによって、ロック解除レバー26にロック方向に回動する付勢力が付与される部位であり、側面視して三角形に形成されている。
摘み部26cは、ロック解除レバー26を操作する際に、指で摘むための箇所である。
<軸支ピンの構成>
軸支ピン27は、押圧部26bが長孔35からばね部材23側へ突出した状態に、ロック解除レバー26を回動自在に軸支するピンであり、脚部34の長孔35内にロック解除レバー26を挿通した状態に架設される。
<ばね部材の構成>
図4(a)、(b)に示すように、ばね部材23は、ロック解除レバー26の押圧部26bを押圧して、ロック解除レバー26のストッパ歯形部26aをラチェット歯形片25のラチェット歯形部25aに押し付けた状態に噛合させるためのばねである。このばね部材23は、基端部が上側フレーム3の柄部32に小ねじからなるばね固定部材28によって固定され、先端部がストッパ歯形部26aを押圧する位置に配置された板ばねからなる。
≪アンテナの構成≫
図3に示すように、アンテナ7は、開口器2に取り付けられ、患者Mの被検体部分の特定位置を計測するために使用される患者位置測定用アンテナである。このアンテナ7は、被検体部分の位置を計測するために使用される複数の患者マーカ71と、この複数の患者マーカ71を備えたアレイ72と、このアレイ72を開口器2に固定するための連結アーム5と、を備えて構成されている。アンテナ7は、開口器2の患者Mの手術する部位側の端部2aに連結されている。なお、アンテナ7は、ナビゲーション手術用アンテナであればどのようなものであってもよく、その形状、構成等は特に限定されない。
<患者マーカ及びアレイの構成>
患者マーカ71は、位置計測装置11(図2参照)の発信部から発せられた赤外線を位置計測装置11の受信部に反射する球体からなる。
アレイ72は、4つの患者マーカ71を長さがそれぞれ相違するフレーム部72bの先端部に取り付けたフレーム部材である。アレイ72は、中央部の本体72aと、この本体72aの前後両端から左右方向に突出したフレーム部72bと、本体72aの中央部から開口器2側に突出した脚部フレーム72cとを一体成形してなる。
<連結アームの構成>
図6に示すように、前記連結アーム5は、アレイ72がナビゲーション手術用アンテナ保持器1の重心の位置になるように配置されている。換言すると、連結アーム5は、アンテナ7がナビゲーション手術用アンテナ保持器1の真ん中(中央)になるように、柄部32,42がある位置とは反対側の下側フレーム4の端部2aから顔の前側に向けて湾曲して延びている。連結アーム5は、先端部5bに溶着した円筒部5cが、アレイ72に連結具51により適宜な向きに固定され、基端部5aが、下側フレーム4の患者Mの手術する部位(左の耳Mi側の側頭骨領域A)側の端部2aに溶接等によって固定されている。連結アーム5の円筒部5cには、例えば、蝶ナットが螺合される蝶ボルトのねじ部が挿入され円筒部5cが左右方向に向けた状態で溶接等によって固定されている。
なお、連結アーム5の基端部は、上側フレーム3の患者Mの手術する部位側の端部2aに固定してもよい。また、連結アーム5は、先端部5b側をアンテナ7に一体化して固定し、基端部5a側を開口器2に動かないように着脱自在に取り付けてもよい。なお、連結具51はナビゲーション用アンテナの形状に合わせてどのようなものでもよい。
≪ナビゲーション手術用アンテナ保持器の作用≫
次に、本発明の実施形態に係るナビゲーション手術用アンテナ保持器1の作用について説明する。
ナビゲーション手術用アンテナ保持器1を患者Mに固定する場合は、まず、患者Mを手術用ベッドB(図6)参照)の上に載せて、手術を行う前に、全身麻酔した状態で開口器2を患者Mに取り付ける。
この場合、まず、図4(a)に示すように、開口器2は、ロック解除レバー26を操作しながら柄部32,42を広げる方向(矢印D方向)に操作して、上顎支持部31及び下顎支持部41を窄める方向(矢印D方向)に回動してから開口器2を患者Mに装着する。そして、開口器2が患者Mの頬Me,Mfを圧迫するようであれば、圧迫する側の頬Me,MfにガーゼG(図5参照)を当てて顔面の皮膚を保護すると同時に、患者Mへの開口器2の固定を安定化させる。なお、ガーゼGは、圧迫感がなければ特になくてもよく、片側でなくても、両側に付けてもよい。
次に、柄部32,42側を右の頬Mf側にし、患者Mの口Maを開けて上顎支持部31を上顎前歯Mgの口腔Md側に宛がい、さらに、下顎支持部41を下顎前歯Mhに宛がうようにして、開口器2を患者Mの顔にセットする。
さらに、図4(b)に示すように、開口器2は、柄部32,42を窄める方向(矢印E方向)に操作して、上顎支持部31及び下顎支持部41を広げる方向(矢印F方向)へいっぱいに回動し、開口器2を最大開口位置にて患者Mの顔面部位に、しっかりと固定する。
このように取り付けられた開口器2は、図5に示すように、上顎支持部31が患者Mの上顎骨と一体の上顎前歯Mgの口腔Md側に係止され、下顎支持部41が下顎前歯Mhの口腔Md側に係止されて、口Maを上顎支持部31と下顎支持部41とで押し広げるようにして口Maに固定される。その際、開口器2は、患者Mの固定状態の上顎に対して回動可能な下顎が口Maを閉じる方向へ自然に働くため、動かないようにしっかりと安定した状態に固定されて、患者Mの顔面部分に取り付けことができる。
ナビゲーション手術用アンテナ保持器1は、患者Mの顔面にしっかりと固定することができるので、患者Mの頭部が動いてもアンテナ7が被検体部位と一緒に動くため、被検体部分の位置を計って、頭部における被検体部を座標化することができ、側頭骨領域Aのナビゲーション手術に使用することが可能となる。
ナビゲーション手術用アンテナ保持器1は、患者Mへの取り付け作業が簡便で、かつ、低侵襲であり、患者Mの口Maに上顎支持部31及び下顎支持部41を挿入すれば、顔面部分に短時間(30秒程度)に取り付けことができる。
このため、本発明のナビゲーション手術用アンテナ保持器1は、従来のような30分以上もかかっていた頭蓋骨にねじ込む侵襲的な固定作業がないので、取り付け作業の作業工数及び作業時間を大幅に削減して、コストダウンも図ることができる。
ナビゲーション手術用アンテナ保持器1が取り付けられた患者Mは、図6に示すように、手術する左の耳Mi側の側頭骨領域Aを、手術用ベッドB(図6参照)に対して、斜め約45度上側になるように傾いた仰向けの状態にして、ナビゲーション手術が行われる。手術の最中、ナビゲーション手術用アンテナ保持器1は、アンテナ7がナビゲーション手術する側頭骨領域A付近にないので、手術操作の邪魔にならない。
このようにしてナビゲーション手術を施行する患者Mに固定されるナビゲーション手術用アンテナ保持器1は、実際に使用した結果、術後に顎が痛くなることがなく、患者Mへの負担や侵襲がなく安心して身体に取り付けることができる。
[変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
図7は、本発明の実施形態に係るナビゲーション手術用アンテナ保持器の変形例を示す斜視図である。
前記実施形態では、図5に示すように、ナビゲーション手術用アンテナ保持器1のアンテナ7のアレイ72と、連結アーム5とを連結具51で連結することを例に挙げて説明したが、図7に示すように、アレイ72と連結アーム5とは、その間に自在継手52を介在させて、アンテナ7を自由に四方八方へ回動可能にしてもよい。
このようにすれば、アンテナ7を位置計測装置11で計測するのに適した位置や、手術の際に、邪魔にならない位置に配置することができる。
前記実施形態では、左側の側頭骨領域Aを手術する場合を例に挙げて説明したが、反対側は勿論のこと、側頭骨領域Aの周辺の外側頭蓋底領域の手術にも適用でき、汎用性があり、それ以外の頭部の部位を手術する場合にも利用することが可能である。
また、ナビゲーション手術用アンテナ保持器1は、金属以外の弾性変形し難い硬質の樹脂等の非磁性体で形成しても構わない。このようにすれば、手術中にCTやMRIを使用したナビゲーション手術にも使用可能となる。
側頭骨領域の位置を示す図であり、(a)は頭部の骨の側面図、(b)は耳の内部構造を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るナビゲーション手術用アンテナ保持器が使用される手術用ナビゲーションシステムを示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るナビゲーション手術用アンテナ保持器を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るナビゲーション手術用アンテナ保持器を示す図であり、(a)はナビゲーション手術用アンテナ保持器の開口器を患者の口にセットしたときの状態を示す側面図、(b)はナビゲーション手術用アンテナ保持器の開口器を患者の口を大きき開口させて最大開口位置にて固定させたときの状態を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るナビゲーション手術用アンテナ保持器を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るナビゲーション手術用アンテナ保持器を使用した側頭骨領域手術を施行するときの配置状態を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るナビゲーション手術用アンテナ保持器の変形例を示す斜視図である。 従来の副鼻腔手術時の手術用ナビゲーションシステムに利用される位置検出用のアンテナの取り付け状態を示す斜視図である。 従来の側頭骨領域及び外側頭蓋底領域の手術用ナビゲーションシステムに利用される位置検出用のアンテナの取り付け状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 ナビゲーション手術用アンテナ保持器
2 開口器(アンテナ保持器)
2a 端部
3 上側フレーム
4 下側フレーム
5 連結アーム
7 アンテナ
10 手術用ナビゲーションシステム
21 第1支軸
22 第2支軸
31 上顎支持部
32,42 柄部
36,45 移行部
41 下顎支持部
51 連結具
71 患者マーカ
72 アレイ
A 側頭骨領域
M 患者
Ma 口
Mb 上唇
Mc 下唇
Md 口腔
Me,Mf 頬
Mg 上顎前歯
Mh 下顎前歯

Claims (4)

  1. 患者(M)の側頭骨領域(A)及び外側頭蓋底領域からなる被検体部分のナビゲーション手術に使用されるナビゲーション手術用アンテナ保持器(1)において、
    前記ナビゲーション手術用アンテナ保持器(1)は、前記患者(M)の口(Ma)に装着され、前記患者(M)の口(Ma)を開いた状態で保持されるアンテナ保持器(2)と、
    前記アンテナ保持器(2)に取り付けられ、前記被検体部分の特定位置を計測するために使用されるアンテナ(7)を保持する連結アーム(5)と、を備え
    前記アンテナ保持器(2)は、前記患者(M)の上顎前歯(Mg)の口腔(Md)側に支持される上顎支持部(31)を中央部に有して左右の頬(Me,Mf)の外周部に配置される上側フレーム(3)と、
    前記患者(M)の下顎前歯(Mh)の口腔(Md)側に支持される下顎支持部(41)を有する下側フレーム(4)と、を備え、
    前記上側フレーム(3)及び前記下側フレーム(4)は、一端部側に前記上側フレーム(3)と前記下側フレーム(4)とを回動自在に連結する第1支軸(21)を有し、
    他端部側に前記上側フレーム(3)と前記下側フレーム(4)とを回動自在に連結する第2支軸(22)を有すると共に、前記第2支軸(22)より先端側にそれぞれ柄部(32,42)が形成されていることを特徴とするナビゲーション手術用アンテナ保持器(1)。
  2. 前記アンテナ(7)は、前記アンテナ保持器(2)の前記柄部(32,42)とは反対側の端部(2a)に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション手術用アンテナ保持器(1)。
  3. 前記アンテナ(7)は、前記上側フレーム(3)または前記下側フレーム(4)の前記患者(M)の手術する手術側の端部(2a)に連結されていることを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション手術用アンテナ保持器(1)。
  4. 前記連結アーム(5)は、前記アンテナ(7)が前記ナビゲーション手術用アンテナ保持器(1)の重心の位置になるように配置されていることを特徴とする請求項3に記載のナビゲーション手術用アンテナ保持器(1)。
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