JP4252257B2 - Elevator new installation specification setting support system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータシステム及びインターネットを利用して、エレベータの新規設置仕様の設定を支援するシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エレベータはビル内に設置され、ビル内に居る人間を上下方向に輸送する、所謂「縦の交通移動手段」であり、その設置を行うに際しては、設置スペース、エレベータ速度など多くの仕様がそのビル固有の環境や条件に左右されることになる。
【0003】
したがって、あるビルにエレベータを新規に設置する場合、従来はエレベータメーカの営業員がユーザを訪問し、ユーザ側の担当者と綿密な打ち合わせを行う必要があった。そして、エレベータメーカの営業員は、この打ち合わせの席上において、カタログや写真により製品例を紹介すると共に、ユーザ側担当者からそのビル固有の環境や条件あるいは希望事項を訊きだしてエレベータの新規仕様の概略を決定するようにしていた。
【0004】
この後、エレベータメーカの営業員は、決定した新規仕様の概略データを会社に持ち帰って見積もり作業を行い、後日ユーザ側担当者に対して工期が記載されている見積書を提出するようにしていた。そして、ユーザ側担当者がこの見積書に記載された工期及び価格を承認することにより、ユーザからエレベータメーカに対する発注が行われ、エレベータメーカはその後実際にエレベータの設置作業を開始することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来のエレベータシステムの販売形態は、エレベータメーカの営業員がユーザ側担当者と直接対面した上で行うことを基本的な形態としていたため、次のような課題を有していた。
【0006】
▲1▼エレベータメーカ側及びユーザ側共に、打ち合わせの席に臨むまではエレベータ設置仕様に関する具体的な知識を持ち合わせていないために、最終的な設置仕様を決定するまでに両者共に多くの時間と労力を費やす結果となっていた。特に、ユーザ側にとっては、発注仕様を決定する際に、エレベータシステム完成後のイメージを充分につかんでおく必要があるが、イメージをつかむための資料がカタログや写真しかないために充分に具体的なイメージをつかむことができず、そのため慎重な検討を行う余りいたずらに時間を費やすことが多く、更に、発注仕様決定の後に追加仕様を要求することも多く発生していた。
【0007】
▲2▼ユーザ側は正式発注を行った後に仕様変更を希望することも多くあるが、ユーザ側では設計・製造工程を確認することができないために、納期や価格の変動情況を直ちに知ることができず、仕様変更自体の可否を判別することが困難な場合がある。
【0008】
▲3▼ユーザ側が互いに競合する複数のエレベータメーカから見積もりを取ることを希望する場合、従来の販売形態は直接対面を基本的な形態としているため、ユーザ側担当者は発注の可能性の低いエレベータメーカの営業員を自社に呼ぶことに心理的に躊躇する傾向がある。このような傾向は、エレベータメーカ側にとっては折角の受注の機会を逃すことにつながり、一方、ユーザ側にとっても自社にとってより好適な見積もりを取得できる機会を逃すことにつながる。
【0009】
従来のエレベータシステムの販売形態は上記のような課題を有しており、昨今の景気低迷の情況を打開し、エレベータ産業の興隆を図るにはこれらの課題を早急に解決する必要がある。また、従来のエレベータ設置仕様の決定は、ともすれば専門的知識を有するエレベータメーカ側の主導で行われており、ユーザ側の希望する条件が必ずしも充分に反映されているとは言い難いものであった。
【0010】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、近時のコンピュータ技術の発達に伴って急速に普及したインターネットを有効に利用することにより、エレベータを新規に設置する場合にその仕様の設定を容易且つ確実に行うことができ、もってユーザ及びエレベータメーカ双方の労力を軽減すると共に、ユーザの希望条件を充分に取り入れることが可能なエレベータの新規設置仕様設定支援システムを提供することを目的としている。
【0011】
上記課題を解決するための手段として、請求項1記載の発明は、エレベータメーカの顧客としてのユーザが用いる複数のユーザ端末と、エレベータメーカが用い、これらのユーザ端末とインターネットを介して接続され、PDM機能に基づきエレベータ情報管理データベースの管理を行うエレベータ新規仕様設定用サーバとを備えており、このエレベータ新規仕様設定用サーバは、いずれかのユーザ端末からアクセスがあった場合に、そのユーザ端末に対してID番号の認証又はID番号の発行を行うユーザ認証手段と、前記ユーザ認証手段が前記認証又は発行を行った後、所望のエレベータ新規仕様を記入し得る画面をユーザ端末に対して提供する新規仕様記入画面提供手段と、前記ユーザ端末が前記新規仕様記入画面提供手段の提供した画面に新規仕様を記入してきた場合に、エレベータの価格及び工期を前記エレベータ情報管理データベースを参照して演算し、この演算に基づく見積もり結果を前記ユーザ端末に送付すると共に、発注意思を問い合わせる見積もり送付手段と、前記見積もり送付手段が前記見積もり結果を送付した後、前記ユーザ端末から発注意思が有る旨の最終的確認を得た場合に、前記エレベータ情報管理データベースにエレベータの新規設置に関して受注した旨及びその新規仕様に関するデータを登録する新規仕様データ登録手段と、を有するものであり、しかも、前記エレベータ新規仕様設定用サーバは、前記新規仕様データ登録手段が前記受注した旨を登録した後のユーザの要求に応じ、前記エレベータ情報管理データベースに格納されている工程管理データに基づき、エレベータ工事進捗状況を示す画面をユーザに対して提供するものである、ことを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記新規仕様記入画面提供手段は、エレベータの基本的な仕様を文字により記入するための基本仕様入力画面と、この基本仕様入力画面の記入結果に基づきエレベータの各個所の全体的構成及び部分的構成をコンピュータグラフィックスを用いて表す電子モックアップ画面とを提供するものである、ことを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記新規仕様データ登録手段は、前記ユーザ端末に前記発注意思の有無を問い合わせる場合に、更に別の新規仕様の記入を要求するか否かについて問い合わせ、要求するとの回答を前記ユーザ端末から得た場合には、再度前記新規仕様記入画面提供手段に対して前記画面を提供すべきことを指令するものである、ことを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記新規仕様記入画面提供手段は、所定の検索項目の記入に基づき過去の受注物件に関する一覧表示画面を提供し、この一覧表示画面上で選択された受注物件の仕様データが流用可能な新規仕様データとして表示された画面を前記ユーザ端末に対して提供するものであり、前記見積もり送付手段は、前記ユーザ端末が前記過去の受注物件の流用可能な仕様データを新規仕様データとして前記画面に記入してきた場合に、流用の程度に応じて割り引きした見積もりを行うものである、ことを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記新規仕様記入画面提供手段は、前記電子モックアップ画面上でエレベータの各部のシミュレーション動作を表示可能なものである、ことを特徴とする。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記新規仕様記入画面提供手段は、前記電子モックアップ画面上でエレベータの各部を3次元的に表し、更に3次元空間内でエレベータの各部を自在に回転させることにより所望の部位を所望の角度から見ることができるように表示することが可能なものである、ことを特徴とする。
【0017】
請求項7記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記新規仕様記入画面提供手段が前記エレベータの各個所の全体的構成を表す電子モックアップ画面は全体のイメージを示す全体イメージ画面であり、また、部分的構成を表す電子モックアップ画面は用品ユニットのイメージを示す用品ユニットイメージ画面、及び用品単体のイメージを示す用品イメージ画面である、ことを特徴とする。
【0018】
請求項8記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記新規仕様記入画面提供手段は、前記エレベータの各個所の全体的構成又は部分的構成に用いられる要素に標準仕様品以外の特殊仕様品が含まれている場合に、その要素が特殊仕様品である旨を画面上に表示するものである、ことを特徴とする。
【0019】
請求項9記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記新規仕様記入画面提供手段が提供する基本仕様入力画面には、不可欠な必要事項が記入される必須仕様項目と、それ以外の付加的事項が記入される付加仕様項目とが色分け表示される、ことを特徴とする。
【0020】
請求項10記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記新規仕様記入画面提供手段は、前記一覧表示画面に過去の受注物件のリストを表示する場合に、前記アクセスがあったユーザ端末に係るユーザの物件と、その他のユーザに係る物件とを分けて表示し、その他のユーザに係る物件のうち仕様データを公開することが禁止されているものについては画面上での表示を行わないものである、ことを特徴とする。
【0021】
請求項11記載の発明は、請求項1乃至10のいずれかに記載の発明において、前記新規仕様データ登録手段が受注登録した新規仕様に関するデータを、前記ユーザ端末の要求に基づき表示する登録仕様データ表示手段を有する、ことを特徴とする。
【0022】
請求項12記載の発明は、請求項1乃至11のいずれかに記載の発明において、前記新規仕様記入画面提供手段は、前記新規仕様データ登録手段による受注登録が既に行われているユーザ端末が受注時の仕様の内容を変更することを希望した場合には、前記所望のエレベータ新規仕様を記入し得る画面をユーザ端末に対して提供するものであり、前記見積もり送付手段は、前記ユーザが前記画面に記入した変更仕様に基づきエレベータの価格及び工期の演算を再度行い、変更仕様に基づく価格及び工期の変動状況をそのユーザ端末に報告すると共に、変更仕様の内容を実施するか否かについて問い合わせるものであり、前記新規仕様データ登録手段は、前記ユーザ端末から変更仕様の内容を実施する旨の通知を受けた場合に、前記エレベータ情報管理データベースに新規仕様の内容を変更したこと、及びその変更仕様に関するデータを登録するものである、ことを特徴とする。
【0023】
請求項13記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記シミュレーション動作が、エレベータかご内又はエレベータ乗り場付近に居るエレベータ利用者の視点から見たバーチャル・ビュー・シミュレーション動作を含む、ことを特徴とする。
【0024】
請求項14記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記新規仕様記入画面提供手段は、ユーザ端末が記入すべき複数の基本的仕様項目、及びこれら基本的仕様項目のうち少なくとも必須記入項目とされている全ての項目の記入後にユーザ端末の操作すべき入力完了ボタンが設けられている基本仕様入力画面を提供するものであり、前記見積もり送付手段は、前記入力完了ボタンが操作された場合に、前記ユーザ端末が記入した基本的仕様項目に基づいて価格及び工期を算出するものであり、更に、前記新規仕様記入画面提供手段は、前記見積もり送付手段が算出した価格及び工期が所定の基本的仕様項目と共に表示されている基本仕様結果画面を提供するものである、ことを特徴とする。
【0025】
請求項15記載の発明は、請求項14記載の発明において、前記見積もり送付手段は、前記算出する価格及び工期を複数種類とすることが可能なものであり、前記新規仕様記入画面提供手段は、この複数種類の価格及び工期にそれぞれ対応する複数の基本仕様結果画面を提供することが可能なものである、ことを特徴とする。
【0026】
請求項16記載の発明は、請求項14又は15記載の発明において、前記基本仕様結果画面には、ユーザ端末が基本的仕様にオプション機能を付加することを希望する場合に操作すべきオプション選択ボタンが設けられており、前記新規仕様記入画面提供手段は、前記オプション選択ボタンが操作された場合に、ユーザ端末の選択可能な複数の候補オプションが表示されたオプション選択画面を提供するものである、ことを特徴とする。
【0027】
請求項17記載の発明は、請求項16記載の発明において、前記候補オプションは、エレベータメーカ側の推奨する複数の所定オプションが一括して記載されたオプションパッケージの形態、及びユーザ端末が任意に取捨選択できるように記載された標準オプション一覧の形態として表示されたものである、ことを特徴とする。
【0028】
請求項18記載の発明は、請求項16又は17記載の発明において、前記オプション選択画面には、ユーザ端末が前記オプション機能の内容を確認する場合に操作すべきオペレーション確認ボタンが設けられており、前記新規仕様記入画面提供手段は、前記オペレーション確認ボタンが操作された場合に、電子モックアップ画面上でそのオプション機能に基づく動作を表示するものである、ことを特徴とする。
【0029】
請求項19記載の発明は、請求項17又は18記載の発明において、前記エレベータメーカ側の推奨する所定のオプションは、過去の施工実績に基づく価格順、人気ランキング順、納期順のいずれかの順序で記載されたものである、ことを特徴とする。
【0030】
請求項20記載の発明は、請求項14乃至19のいずれかに記載の発明において、前記基本仕様結果画面には、ユーザ端末がエレベータの所定個所の意匠を、標準仕様として設定された意匠に代えて特殊な意匠を採用することを希望する場合に操作すべき特殊意匠選択ボタンが設けられており、前記新規仕様記入画面提供手段は、前記特殊意匠選択ボタンが操作された場合に、ユーザ端末の選択可能な複数の候補意匠が表示された特殊意匠選択画面を提供するものである、ことを特徴とする。
【0031】
請求項21記載の発明は、請求項20記載の発明において、前記候補意匠は、ユーザ端末に係るユーザ又はその他のユーザが施工主として過去に施工されたものが属する第1のグループと、ユーザ端末に係るユーザが施工主として過去に施工されたもののみが属する第2のグループとに分類されている、ことを特徴とする。
【0032】
請求項22記載の発明は、請求項20又は21記載の発明において、前記基本仕様結果画面には、前記所定個所の意匠の色彩を予め設定されたものの中から選択するための色彩選択ボタンが設けられている、ことを特徴とする。
【0033】
請求項23記載の発明は、請求項22記載の発明において、前記色彩選択釦が設けられた前記所定個所の意匠は複数意匠であり、ユーザ端末の前回操作により選択されたこれら複数意匠の色彩と同一の色彩を、ユーザ端末が1度の操作で一括して選択することを可能にする色合わせボタンが前記基本仕様結果画面に設けられている、ことを特徴とする。
【0034】
請求項24記載の発明は、請求項20乃至23のいずれかに記載の発明において、前記特殊意匠選択画面には、ユーザ端末が前記特殊な意匠の内容を確認する場合に操作すべき意匠確認・検討ボタンが設けられており、前記新規仕様記入画面提供手段は、前記意匠確認・検討ボタンが操作された場合に、その特殊な意匠の外観、及びその特殊な意匠に係る物品についての所定仕様項目を画面上に表示するものである、ことを特徴とする。
【0035】
請求項25記載の発明は、請求項20乃至24のいずれかに記載の発明において、前記基本仕様入力画面、前記オプション選択画面、及び前記特殊意匠選択画面には、ユーザ端末が各画面における入力又は選択を終了する場合に操作すべき保存・終了ボタンが設けられており、前記新規仕様記入画面提供手段は、前記保存・終了ボタンが操作された場合に、ユーザ端末がそれまでに行った入力又は選択に基づく仕様が表示されている最終仕様結果画面を提供するものである、ことを特徴とする。
【0036】
請求項26記載の発明は、請求項25記載の発明において、前記最終仕様結果画面には、ユーザ端末がその表示された内容を最終仕様として決定し、且つ発注意思を示す場合に操作すべき最終仕様決定ボタンが設けられており、前記新規仕様データ登録手段は、前記最終仕様決定ボタンが操作された場合に、前記ユーザ端末に発注意思が有る旨を最終的に確認するものである、ことを特徴とする。
【0037】
請求項27記載の発明は、請求項25又は26記載の発明において、前記最終仕様結果画面には、ユーザ端末が前記基本仕様結果画面、前記オプション選択画面、及び前記特殊意匠選択画面のそれぞれに戻る場合に操作すべき画面戻しボタンが設けられており、前記新規仕様記入画面提供手段は、前記各画面戻し釦が操作された場合に、これら各画面をユーザ端末に再度提供するものである、ことを特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態に係るエレベータの新規設置仕様設定支援システムの構成を示すブロック図である。エレベータ新規仕様設定用サーバ1と複数のユーザ端末2とはインターネット3を介して接続されている。エレベータ新規仕様設定用サーバ1は、ユーザ端末2からのアクセスに応じるためエレベータ情報管理データベース4に対してデータの読み出し及び書き込みを行うなど、このエレベータ情報管理データベース4の管理を行っている。
【0039】
エレベータ新規仕様設定用サーバ1は、PDM(プロダクツ・データ・マネージメント)システム5を有しており、更にこのPDMシステム5内にユーザ認証手段6、新規仕様記入画面提供手段7、見積もり送付手段8、及び新規仕様データ登録手段9を有している。
【0040】
ユーザ認証手段6は、ユーザ端末2からのアクセスに応じてID番号の発行やID番号の認証を行うものである。新規仕様記入画面提供手段7は、ユーザ認証手段6がID番号を認証したユーザ端末2に対しエレベータ新規設置のために必要な仕様データを記入するための画面を提供するものである。見積もり送付手段8は、ユーザ端末2が上記の画面に記入してきた新規仕様データに基づきエレベータの価格及び工期を演算し、この演算に基づく見積もり結果をユーザ端末2に送付するものである。新規仕様データ登録手段9は、見積もり送付手段8がユーザ端末2に見積もり結果を送付した後、発注意思の有無を問い合わせるものであり、発注意思が有る旨の最終的確認を得た場合に、エレベータ情報管理データベース4に受注した旨、及びその新規仕様に関するデータを登録するものである。
【0041】
図2は、図1におけるエレベータ新規仕様設定用サーバ1及びエレベータ情報管理データベース4の詳細な構成を示すブロック図である。エレベータ新規仕様設定用サーバ1は、図1においては図示しなかったが、実は全社的情報サーバ10及び局所的情報サーバ11により構成されており、PDMシステム5はこの全社的情報サーバ10内に具備された構成となっている。そして、局所的情報サーバ11は、本社サーバ12、工場サーバ13、フィールドサーバ14、及び海外現法サーバ15などの複数のサーバにより構成されている。全社的情報サーバ10は、局所的情報サーバ11を構成する各サーバのアドレス情報を記憶しており、各サーバを制御することによりユーザ端末2側からのアクセス要求に応じるなど、エレベータ新規仕様設定用サーバ1としての全体的な制御を司るものである。
【0042】
エレベータ情報管理データベース4は、符号16〜31で示す複数のデータベースにより構成されている。そして、本社サーバ12は、顧客データベース16、発番データベース17、仕様データベース18、価格データベース19を管理するようになっている。
【0043】
顧客データベース16には、各ユーザ毎のセキュリティ管理のためのID番号及びパスワードデータが格納されている。また、ID番号のサブファイルとしてユーザ毎に仕向先別の建物情報群(例えば、○○ビル、○○マンション等)のファイルが作成されており、PDMシステム5はこれらの建物情報群に対する管理もできるようになっている。
【0044】
発番データベース17には、各エレベータ毎にエレベータメーカが発行した発番(製造番号)についてのデータが格納されている。エレベータメーカは、この発番をキーワードとして以降の説明における各種データに対してアクセスすることができる。
【0045】
仕様データベース18には、エレベータの用途(乗用、住宅用、寝台用等)、定員(6人、9人、11人、…等)、及び停止階床数などの基本的仕様、並びに付加仕様(例えば、車椅子仕様、地震管制仕様等)等のデータが格納されている。
【0046】
価格データベース19には、上記の基本的仕様から確定される基本価格や各種の付加仕様価格、あるいは更に、ユーザ固有の特殊仕様であって過去に納品済みの既納品価格などのデータが格納されている。
【0047】
工場サーバ13は、NET−COSTデータベース20、3D−CADデータベース21、電気CADデータベース22、出図手配データベース23、設計ノウハウデータベース24、製造データベース25、工程データベース26、調達データベース27を管理するようになっている。
【0048】
NET−COSTデータベース20には、各エレベータタイプ毎にエレベータメーカが仕入れる各種部品、ユニット、装置等のトータル基本ネット価格や製造コストデータ等が格納されている。
【0049】
3D−CADデータベース21には、3D−CADデータ及び基本BOMデータが格納されている。すなわち、各種部品、ユニット、装置などの個別CADデータは、後述する電子モックアップ画面上でモックアップされる。そして、総アセンブリされたエレベータのかご室最終形や出入り口の意匠が基本BOMデータとして格納されている。また、これらの総アセンブリデータは、各部品を選択することによりモデリングできるようになっている。
【0050】
電気CADデータベース22には、各部品、ユニット、装置などの定格情報や耐用寿命年数、あるいは電気特性についての最大定格や、機械特性などのデータが格納されている。
【0051】
出図手配データベース23には、上記の発番データベース17に格納されている各エレベータ毎の発番を基に顧客仕様に応じて手配された部品等についての図面番号等が格納されている。
【0052】
設計ノウハウデータベース24には、機械構成部品、ユニット、電気品等についての設計基準データが格納されている。これらは何れもメーカ側の標準エレベータを構成し得る部品についてのデータであり、寸法データ、重量、他の部品との取付方法、最大適用仕様を超えた場合の制約条件、仕様などの各種データである。
【0053】
製造データベース25には、エレベータメーカのトレーサアビリティに必要な情報として、製造日、試験日、製造出荷日、試験番号、プリント基板やソフトウエア等のバージョンデータ等が格納されている。
【0054】
工程データベース26には、各製造、サイト工事、納入引き渡し迄の標準リードタイムデータが工程管理データとして格納されている。PDMシステム5はこの工程管理データを基に仕様決定日などをキーインして工程表が作成することができる。この工程管理データは、デイリー処理によってタイムリーなデータ更新がなされ、随時物件毎の設計・製造進捗状況を確認することができる。また、この工程データベース26は、仕様決定後にユーザ要求に基づく仕様変更が発生した場合の標準対応リードタイムデータを備えており、PDMシステム5は工程変更についても管理できるようになっている。
【0055】
調達データベース27には、各種部品、ユニットなどの調達先やリアルタイムな在庫情報、手配時のリードタイムなどの情報が格納されている。また、調達先から部品生産廃止情報などが流れた場合、PDMシステム5はタイムリーにこの情報を検索できるようになっている。この情報は一般情報としてインターネット3を介して公開可能なものである。
【0056】
フィールドサーバ14は、保守データベース28、品質データベース29、トラブルデータベース30を管理するようになっている。
【0057】
保守データベース28には、エレベータメーカの保守部門等がユーザと保守契約を結んだ場合にその契約内容が登録されるようになっている。また、エレベータシステムを納入して一般使用が開始された後は、各エレベータの稼働状況(運転時間、運転回数等)、部品交換基準データ、部品の寿命データ、及び保守履歴データ(いつどのような部品を交換してその交換回数は何回かなどの各エレベータの大まかな故障情報)等が格納されるようになっている。そして、ユーザと保守部門との間の保守契約において保守部門が立案した保守プランデータ、及びこれに関する保守料データ等も登録されている。また、部品単位での保守品価格とその工事費に関する価格データも格納されるようになっている。更に、この保守データベース28には、ユーザ自身でエレベータのメインテナンスを行うことができるように、日常の手入れ方法などがオンラインマニュアルデータとして格納されている。
【0058】
品質データベース29には、ロープ式エレベータ、油圧式エレベータ、あるいは超々高速エレベータや中低速エレベータなどいったエレベータタイプ別の故障情報や、マイナーチェンジ情報、トレーサアビリティ管理情報、設計変更管理情報等が格納されている。
【0059】
トラブルデータベース30には、エレベータ毎のトラブル情報がデータ化されて格納されている。例えば、トラブル発生の日時、トラブルモード(現象、原因)、運転状況(運転方向、かご位置、速度状態、呼び登録の有無等)、かご内状況、トラブル対応者等の情報である。
【0060】
海外現法サーバ15は、総合データベース31を管理するようになっている。この総合データベース31には、エレベータメーカの海外現地法人における総合データが格納されている。総合データとは、上記のデータベース16〜30に格納された各データに対応する種々のデータをまとめたものである。つまり、総合データベース31は、データベース16〜30のミニチュア版ともいえるものである。
【0061】
図3は、エレベータ情報管理データベース4の階層構造を示す説明図である。この図に示すように、各物件X1〜Xn毎に種々のデータが階層化されて格納されている。第1階層は基本的なイベント項目に分類されており、第2階層以降はこのイベント項目に属する項目を細分類している。図示した例は、第1階層の「仕様」という項目が第2階層で「標準仕様」及び「付加仕様」に分類され、この「標準仕様」が第3階層以降で更に細かく分類されたものである。
【0062】
図4は、上記のような階層構造を有するエレベータ情報管理データベース4内において、例えば仕様データベース18の階層構造を更に示したものである。この図に示すように、第1階層はエレベータの用途別に分類されており、第2階層は各種の用品別に分類されており、第3階層は用品を構成するユニット別に分類されており、第4階層はユニットを構成する部品別に分類されており、以下第5階層以降も同様に細分類されている。そして、これら細分類された項目は、ユーザの仕様に応じて必要となるエレベータ構成部品を各階層から検索/表示できるように関連付けされて管理されており、最新の情報が格納されるようになっている。
【0063】
次に、図1の動作を、図6〜図17の各図を参照しつつ、図5のフローチャートに基づき順次説明する。エレベータ新規仕様設定用サーバ1にいずれかのユーザ端末2からアクセスがあると、ユーザ認証手段6がユーザ認証処理を行う(ステップ1)。ここで、このユーザ認証手段6が行うユーザ認証処理の内容を図6のフローチャートに基づき説明する。
【0064】
ユーザ認証手段6は、ユーザ端末2からアクセスがあると、ユーザID認証画面P601をユーザ端末2側に提供する。ユーザが既に本システムの登録会員である場合は、ユーザ端末2の画面のID及びPASSWORDの右側のボックスにID番号及びパスワードを自ら記入する。いま、ユーザがはじめてアクセスを行った者であるとすると、このユーザは「仮ID発行」と書かれたボタンをクリックする。すると、仮ID発行のための画面P602が表示されるので、ユーザは名前やメールアドレスなどの必要事項を記入する。そして、これらの必要事項データをサーバ1側に送信すると、ユーザ認証手段6により仮ID及びパスワードが発行され、これらを知らせる画面P603がユーザ端末2の画面に表示される。
【0065】
このようにして仮ID及びパスワードが発行された後、ユーザは画面P601を再度呼び出してID及びPASSWORDの右側のボックスに仮ID番号及びパスワードを記入した後、「実行」ボタンをクリックする。すると、ユーザ認証手段6はこのID及びパスワードが正しいものであるか否かを判別する(ステップ601)。ユーザ認証手段6は、ID及びパスワードが正しくなければ、その旨を通知する画面P607をユーザ端末2の画面に表示させるが、正しいものであれば、次にこのIDが仮ID又は正規のIDのいずれであるかを判別する(ステップ602)。
【0066】
ユーザ認証手段6は、この判別結果が仮IDの場合にはユーザがエレベータ見積もりを依頼するための画面P604を表示させる。そして、ユーザがこの画面上で「エレベータ見積もり」の文字をクリックすると、サーバ1側での見積もり処理が開始される。この後、ユーザがこの見積もりに対して発注を行うと、ユーザ認証手段6は正規のIDをこのユーザに対して発行するようになっている。一方、ユーザ認証手段6が正規IDと判別した場合には、登録会員であるユーザが見積もり又はその他の処理を依頼するための画面P605を表示させるようにする。
【0067】
画面P605における「物件コード」とは、発番データベース17が格納しているデータである発番すなわちエレベータの製造番号のことを意味している。登録会員であるユーザが現在発注済みの物件を持っている場合、その物件コードを画面P605上のボックス内に記入すると、現在の状況に応じて「物件情報」のうちの「進捗・工程」、「発注情報変更」のうちのいずれか又は双方が表示される。「進捗・工程」とはエレベータ設置工事の進捗状況や工事日程を問い合わせる場合にクリックする文字であり、「発注情報変更」とは既に発注した物件の仕様を変更したい場合にクリックする文字である。例えば、ユーザが当該物件を発注して間もない場合には、未だ工事が開始されていないので「発注情報変更」のみが表示され、ユーザが当該物件を発注してある程度の期間経過した場合には、既に工事が開始されているので「進捗・工程」及び「発注情報変更」の双方が表示され、ユーザが当該物件を発注してから相当な期間が経過し工事完了が近づいている場合には、もはや仕様変更は不可であるため「進捗・工程」のみが表示される。
【0068】
なお、画面P605において、ユーザが物件コードを記入した場合には「エレベータ見積もり」の文字は表示されず、「物件情報」及びその下側の文字だけが表示される。一方、ユーザが物件コードを記入していない場合には「エレベータ見積もり」の文字だけが表示され(ユーザがこれをクリックすると新規の見積もりが開始される)、「物件情報」は表示されない。
【0069】
また、ユーザがパスワードを変更しようとする場合には、画面P601のID及びPASSWORDの右側のボックスにID番号及びパスワードを記入した後、「PASSWORD変更」ボタンをクリックする。すると、ユーザ認証手段6はこのID番号及びパスワードの正否を判別し(ステップ603)、正しければ画面P606で新たなパスワードを表示し、間違っていればその旨を画面P607で表示する。
【0070】
さて、図5に戻って説明を続けると、いま仮IDを発行してもらったユーザが図6における画面P604の「エレベータ見積もり」の文字をクリックしたとすると、新規仕様記入画面提供手段7はユーザが新規設置仕様を記入するために必要な一連の画面を提供する(ステップ2)。
【0071】
すなわち、新規仕様記入画面提供手段7は、まず、図7に示すような画面701をユーザ端末2の画面に表示させる。この画面には、「新規入力」ボタン702と「既設物件参照/流用」ボタン703が設けられている。ユーザは、エレベータメーカがエレベータ情報管理データベース4に保持している既設物件の仕様データを参照又は流用することにより仕様を設定する場合には「既設物件参照/流用」ボタン703をクリックすればよく、一方、全く白紙の状態から仕様を設定する場合には「新規入力」ボタン702をクリックすればよい。そして、新規仕様記入画面提供手段7は、この画面701上においてユーザがいずれのボタンをクリックしたのかを判別する(ステップ3)。
【0072】
いま、ユーザが「新規入力」ボタン702の方をクリックしたとすると、新規仕様記入画面提供手段7はユーザ端末2に図8に示す基本仕様入力画面801を表示させるようにする。この画面には、「型式」、「エレベータ用途」、「定員」、「速度〔m/min〕」、などの必須仕様項目が例えば黒色で表示され、また、付加的仕様項目である「希望日限」が例えば青色で表示されている。ユーザは、これらの項目をスクロールキーを操作することにより埋めて行き、全ての必須仕様項目を埋めた後、「選択完了」ボタンをクリックする(ステップ4)。
【0073】
すると、新規仕様記入画面提供手段7は、図9に示すような電子モックアップ画面901をユーザ端末2に表示する。この電子モックアップ画面901は、全体イメージ画面902、用品ユニットイメージ画面903、及び用品イメージ画面904により構成されている。ユーザは、この電子モックアップ画面901上に必要な仕様データの記入を行うようにする(ステップ5)。
【0074】
全体イメージ画面902は、エレベータの各主要個所の全体イメージを3次元的に表したものであり、図示した例ではかご及びその周辺部分が3次元空間上に表されている。全体イメージ画面902には、物件情報表示欄905が設けられており、この欄内には「製造番号」、「物件名」、「かご」、「ホールボタン」、「巻上機」等が表示されるようになっている。但し、いまの場合、ユーザは図7において「新規入力」ボタン702の方をクリックしているので、「製造番号」は表示されず、新規仕様記入画面提供手段7は、図8の基本仕様入力画面801上でユーザが記入した基本仕様データに基づき、仕様データベース18及び3D−CADデータベース21等から最も近いデータを本社サーバ12及び工場サーバ13を介して取り出して、図示したようにかご及びその周辺部分を表示することになる。「同一仕様」ボタン906、及び「変更」ボタン907は、ユーザが図7において「既設物件参照/流用」ボタン703をクリックした場合に用いるものであり、これについては後述する。また、「戻る」ボタン908は、前の画面に戻る場合に用いるボタンである。
【0075】
全体イメージ画面902の下部には「シミュレーション」ボタン909が設けられており、ユーザがこの「シミュレーション」ボタン909をクリックすると、画面上に表示されているかごが実際の動きと同様のシミュレーション動作を行う。つまり、全体イメージ画面902に写し出されたかごが昇降路内を上下動し、各階でドアを開閉する様子がユーザに示される。
【0076】
「シミュレーション」ボタン909の隣には「回転」ボタン910が設けられており、ユーザがこの「回転」ボタン910をクリックした後、マウスボタンを押した状態でカーソルを移動させることにより、全体イメージ画面902内のかご及びその周辺部分を所望の角度だけ回転させることができる。つまり、ユーザは、図示されたような背面方向からばかりでなく、正面方向又は側面方向あるいは上面方向又は底面方向などのあらゆる方向からかご及びその周辺部分を観察することができる。したがって、ユーザはこの全体イメージ画面902によってエレベータの主要個所の全体イメージを具体的且つ詳細に把握することが可能になる。「回転」ボタン910の隣には特殊リスト表示欄911が設けられているが、これは用品ユニットイメージ画面903又は用品イメージ画面904において、ユーザが標準品以外の特殊な用品ユニット又は用品を選択した場合にそのユニット名、又は用品名を表示してユーザに対して注意を喚起するためのものである。
【0077】
用品ユニットイメージ画面903は、全体イメージ画面902において表示された主要個所を構成する用品ユニットのイメージを3次元的に表したものである。この用品ユニットイメージ画面903には、各種の用品ユニットについての用品ユニットタグ912が付されており、ユーザはこのタグをクリックすることにより全体イメージ画面902内の所望のユニットを表示することができる。あるいは、全体イメージ画面902において、表示しようとするユニット部分にカーソルを移動させてクリックすることにより用品ユニットイメージ画面903にその用品ユニットを表示させることもできる。図示した例では、かごの用品ユニットが表示されている。
【0078】
用品ユニットイメージ画面903内には、また、仕様項目表示欄913が設けられており、画面イメージとリンクした各種の仕様項目についての標準仕様寸法が示されている。そして、用品ユニットイメージ画面903内には、標準品以外で選択可能な特殊用品ユニット又は用品の名称を示した特殊リスト表示欄914が設けられており、ユーザはこの特殊リスト表示欄914に示されている名称をクリックすることにより、その特殊仕様の用品ユニット又は用品を選択することができる。但し、この場合、特殊仕様のものが選択されたことにつきユーザの注意を喚起するために、全体イメージ画面902内の特殊リスト表示欄911にその名称が表示されると共に、全体イメージ画面902上ではその特殊仕様品の表示が拘束される。なお、ユーザは仕様項目表示欄913内の寸法を自己の希望する値に自由に変更することができるが、その寸法が標準仕様から外れた場合には特殊リスト表示欄914にその寸法が特殊仕様の寸法であることが表示される。
【0079】
用品イメージ画面904は、全体イメージ画面902において表示された主要個所を構成する用品を2次元的な簡単な図により示すものである。この用品イメージ画面904には各種の用品についての用品タグ915が付されており、ユーザは所望の用品に係るタグをクリックすることにより、あるいは全体イメージ画面902に写し出された所望の用品部分をクリックすることにより、その用品を用品イメージ画面904内に示すことができる。また、この用品イメージ画面904にも特殊リスト表示欄916が設けられており、標準品以外で選択可能な特殊用品の名称が表示されている。
【0080】
ユーザは、このような全体イメージ画面902、用品ユニットイメージ画面903、及び用品イメージ画面904を用いてかご及びその周辺部分の仕様を決定すると、次に、全体イメージ画面902における物件情報表示欄905内の「ホールボタン」の文字をクリックする。そして、かごの場合と同様にして、全体イメージ画面902、用品ユニットイメージ画面903、及び用品イメージ画面904を用いて詳細な仕様を決定していくことができる。そして、全ての仕様を決定し、充分に検討した後、仕様入力完了ボタン917をクリックする。
【0081】
ユーザが仕様入力完了ボタン917をクリックすると電子モックアップ画面901に記入された新規仕様データは、ユーザ端末2側から見積もり送付手段8に出力される。そして、見積もり送付手段8はこの入力した新規仕様データに基づき見積もり処理を開始してエレベータの価格及び工期を演算し、この演算に基づく見積もり結果をユーザ端末2側に送付して通知する(ステップ10)。
【0082】
図10は、このように見積もり送付手段8からユーザ端末2に送付され、ユーザ端末2に表示される価格工程見積もり詳細画面1001の説明図である。この価格工程見積もり詳細画面1001には価格表示欄1002及び工期表示欄1003が設けられている。価格表示欄1002には、各主要個所回りの価格及びこれらの合計価格のみが表示されているが、ユーザは「仕様詳細表示」ボタン1004をクリックすることにより、より詳細な価格の内訳を知ることができる。
【0083】
工期表示欄1003には各主要個所の工期の日限が記載されている。各日限には特記欄が設けられており、日限が遅延する予定の場合等に遅延する理由等が記載できるようになっている。ユーザは「工程表」ボタン1005をクリックすることにより、図11に示すように、この工期表示欄1003の内容をバーススケジュール形式で表した工程表1102を含む工程表表示画面1101で表示することができる。
【0084】
この工程表表示画面1101において、「巻上機」の「5月」の欄が中央位置まで黒くなっているのは、現在の日付が5月15日であるため、この中央位置まで工程が進行していることを示している。また、「カゴ枠」及び「カゴ室」の「9月」の欄」が黒くなっているのは、この実施形態ではユーザが図8の基本仕様入力画面801において、工事終了の希望日限を8月31日と記入したものと想定しており、希望日限を超過する部分を容易に認識できるようにするためである。そして、ユーザはこの画面における「出力」ボタン1103をクリックすることにより、この工程表表示画面1101の内容をプリントアウトすることができる。なお、この工程表1102は、市販されている表計算ソフトのファイル形式で別途保存することも可能になっている。
【0085】
価格工程見積もり詳細画面1001の下部には、ユーザの発注意思の有無を見積もり送付手段8が確認するため(ステップ11)、「発注致しますか」という文章が表示されており、その横に「YES」ボタン1006及び「NO」ボタン1007が設けられている。ユーザは、表示された価格及び工期を了解できる場合は「YES」ボタン1006をクリックして発注の申込みを行うことができ、一方、了解できない場合は「NO」ボタン1007をクリックして発注する意思がないことを表明することができる。
【0086】
新規仕様データ登録手段9は、価格工程見積もり詳細画面1001において、ユーザが「YES」ボタン1006又は「NO」ボタン1007のいずれをクリックするかを判別している(ステップ12)。そして、「YES」ボタン1006がクリックされた場合、新規仕様データ登録手段9は、エレベータ情報管理データベース4の顧客データベース16にそのユーザから受注した旨を登録し、また、発番を発行してこれを発番データベース17に登録すると共に、その発番に係る新規仕様データを仕様データベース18に登録するなど、必要なデータの登録をその他のデータベースに対して行うようにする(ステップ13)。
【0087】
ユーザが価格工程見積もり詳細画面1001において「YES」ボタン1006をクリックし、新規仕様データ登録手段9がエレベータ情報管理データベース4の各データベースに必要なデータを登録した後、新規仕様データ登録手段9は、図12に示したような仕様設定完了表示画面1201をユーザ端末2に表示させるようにする。この仕様設定完了表示画面1201には、見積もり書表示ボタン1202、据付図表示ボタン1203、意匠図表示ボタン1204、及び3Dモデル表示ボタン1205の各ボタンが設けられており、発注を行ったユーザはこれらのボタンをクリックすることにより仕様の詳細を確認することができるようになっている。
【0088】
ところで、図10の価格工程見積もり詳細画面1001は、ユーザに価格表示欄1002及び工期表示欄1003を呈示すると共に、これに対して「発注いたしますか」という問いかけを行い、「YES」又は「NO」の二者択一を要求するものであったが、ユーザ側の選択の幅をより広げ、ユーザが更に別の仕様を希望できるようにすることも可能である。
【0089】
図13は、このような価格工程見積もり詳細画面1301を示すものである。この価格工程見積もり詳細画面1301は、外見上は図10の価格工程見積もり詳細画面1001とほぼ同様のものであり、異なっているのは「発注いたしますか」という文章が「別仕様をインプットしますか」に変わっている点である。
【0090】
ユーザは、表示された価格工程見積もり詳細画面1301の価格表示欄13002及び工期表示欄1303の内容を検討し、この内容のままで発注しても構わないのであれば、この「YES」ボタンではなく「NO」ボタン1307をクリックする。一方、この内容では了解できず、更に別の仕様の入力を希望するのであれば「YES」ボタン1306をクリックする。
【0091】
「YES」ボタン1306をクリックすると、ユーザ端末2には再び図9の電子モックアップ画面901が表示され、ユーザは既述したのと同様の方法で自己が希望する仕様を記入する。この場合、例えば、ユーザは最初に呈示された手摺Aに変えて手摺Bを採用した見積もりを要求し、それでも了解できずに更に手摺Cを採用した見積もりを要求したものとする。
【0092】
すなわち、ユーザは、電子モックアップ画面901上で手摺Cを記入した後、仕様入力完了ボタン917をクリックしたとする。すると、ユーザ端末2には、図14に示すような、仕様/見積もり比較確認画面1401が表示される。この画面には、手摺A,B,Cの各見積もり価格が表示されている。ユーザは、手摺Aを採用した場合の仕様詳細、価格詳細、工程を知りたい場合はそれらの「表示」ボタンをクリックすればよい。同様に、手摺B又は手摺Cを採用した場合の仕様詳細、価格詳細、工程を知りたい場合はそれらの「表示」ボタンをクリックすればよい。
【0093】
更に、この画面には「別の仕様をインプットしますか?」という文章が表示されており、その横に「YES」ボタン及び「NO」ボタンが設けられている。ユーザが、別の仕様例えば手摺Dを採用した場合の仕様をインプットしたい場合は「YES」ボタンをクリックすればよく、その場合には前と同様に図9の電子モックアップ画面901が表示されるので、この手摺Dを採用した場合の仕様を記入すればよい。
【0094】
図14の画面では、現在、手摺Aが選択された状態が表示されており、ユーザは手摺Aを採用した仕様で発注したいと思う場合には「NO」ボタンをクリックする。すると、ユーザ端末2には図15に示す発注前最終確認画面1501が表示される。発注前最終確認画面1501が仕様/見積もり比較確認画面1401と異なる点は、「別の仕様をインプットしますか?」という文章が「発注を行いますか?」という文章に変わっている点と、「仕様比較」の下の手摺A〜Cの名称の左側にチェック印指定部1502が設けられている点である。ユーザは、手摺Aの左横のチェック印指定部1502にチェック印を付け、この状態で「YES」ボタンを押す。
【0095】
すると、新規仕様データ登録手段9は、既述したように、新規仕様データ登録手段9がエレベータ情報管理データベース4の各データベースに必要なデータを登録した後、図12に示した仕様設定完了表示画面1201をユーザ端末2に表示させるようにする。
【0096】
これまで説明してきたのは、図7の画面701において、ユーザが「新規入力」ボタン702をクリックした場合、すなわちステップ3における判別結果が「YES」の場合の新規仕様設定についてであったが、次にユーザが「既設物件参照/流用」ボタン703をクリックした場合、すなわちステップ3における判別結果が「NO」の場合の設定の仕方につき説明する。
【0097】
ユーザが「既設物件参照/流用」ボタン703をクリックすると、ユーザ端末2には図16に示すような既設物件検索流用画面1601が表示される。ユーザは、画面上の「用途」、「定員」、「階床」の各検索項目の欄に該当するデータを記入した後(ステップ6)、検索実行ボタン1602をクリックする。すると、ユーザ物件リスト1603には、現在アクセスを行っているユーザ自身がこれまでに発注した物件について、件数と共に、名称、住所、リンクが表示される(ステップ7)。ユーザの中には不動産会社のように、同じような仕様の複数のビルやマンションを所有している場合があるが、ここにはこのような建物に設置された類似仕様の一連のエレベータがリストアップされる。なお、「リンク」とはデータの格納先を示すものであり、ユーザはこの部分をクリックすることにより、別の画面でその既設物件に関する詳しい情報を入手することができる。
【0098】
既設物件検索流用画面1601には、また、他ユーザ既設物件リスト1604も表示される(ステップ7)。これは、現在アクセスを行っているユーザ以外の他のユーザが所有している物件のリストである。但し、このリスト1604には、リスト1603とは異なり、「公開可/不可」を示す欄が設けられており、「不可」が記入されている物件については情報が公開されないようになっている。
【0099】
いま、例えば、ユーザがユーザ既設物件リスト1603の中からいずれかの物件をピックアップし、このピックアップした物件にカーソルを当ててその物件の表示を反転させ、その状態で「流用ボタン」1605をクリックしたとする。すると、図9の電子モックアップ画面901が表示され、この画面上にピックアップされた物件のイメージや各種仕様が表示される。この場合、既述した「新規入力」の場合では表示されなかった物件情報表示欄905内の製造番号が表示されることになる。
【0100】
ユーザは、この電子モックアップ画面901上に表示された既設物件と全く同一仕様でかまわなければ「同一仕様」ボタン906をクリックした後、仕様入力完了ボタン917をクリックすればよい(ステップ8)。また、この表示された既設物件の一部の仕様について変更を行いたければ「変更」ボタン907をクリックして、その一部の仕様についての変更を行った後、仕様入力完了ボタン917をクリックすればよい(ステップ8)。
【0101】
ユーザが仕様入力完了ボタン917をクリックすると電子モックアップ画面901に記入された新規仕様データは、ユーザ端末2側から見積もり送付手段8に出力される。そして、見積もり送付手段8はこの入力した新規仕様データに基づき見積もり処理を開始してエレベータの価格及び工期を演算する。この場合、見積もり送付手段8は、既設物件の仕様についてその流用の程度に応じて割り引きを行うものとし、割引率を決定する(ステップ9)。このように、既設物件の仕様を新規仕様に流用する場合に割り引きを行うのは、過去に経験した技術をそのまま応用できるので、一般にエレベータの設置工事をより容易に行うことができるのが通常だからである。なお、ステップ10以降の処理については、既述したのと同様であるため重複した説明を省略する。
【0102】
このように、この実施形態では、ユーザが既設物件の仕様を流用できるようにして仕様設定を容易に行えるようにし、さらに、既設物件の仕様を流用することによりエレベータメーカの労力が軽減される分が見積もり価格に反映されるようにし、ユーザに対する価格面でのサービスを向上させることが企図されている。
【0103】
ところで、ユーザはエレベータメーカに対して一旦発注を行った後に、種々の事情から仕様変更を申し入れる場合がある。従来、このような場合に、ユーザは仕様変更を行った場合の納期や価格の変動状況を直ちに知ることができず、仕様変更が可能であるかどうかの判別自体が困難である場合もあったが、本発明によれば、このような場合にも有効に対処することが可能となっている。
【0104】
すなわち、ユーザはエレベータメーカに発注を行った後に、仕様変更を行おうとする場合には、図6の画面P605において物件コードを記入し、物件情報として表示される「進捗・工程」の文字をクリックする。これにより、ユーザ端末2には図11に示した工程表表示画面1101が表示され、ユーザは発注後の工事の進捗状況に基づき仕様変更が可能な状況であるかを判別することができる。そして、ユーザは、仕様変更が可能であると判別した場合、図9の電子モックアップ画面901上に仕様変更を希望する物件についての詳細を表示させ、「変更」ボタン907をクリックして希望する個所についての変更内容を記入した後、仕様入力完了ボタン917をクリックする。
【0105】
これにより、見積もり送付手段8は再度演算を行い、その演算結果をユーザ端末2側に報告する。図17は、このときユーザ端末2側に報告される内容を示す説明図である。この図に示される価格工程見積もり詳細画面1701では、仕様変更前及び仕様変更後の各価格及び各工期がそれぞれ価格表示欄1702及び工期表示欄1703に対比された態様で示されている(価格表示欄1702においてはかっこ内が変更前のものを示している)。
【0106】
ユーザはこの結果を検討し、変更仕様を実施しようとする場合には「YES」ボタン1704をクリックする。これにより、新規仕様データ登録手段9は、新規仕様の内容を変更したこと、及びその変更仕様に関するデータをエレベータ情報管理データベース4に登録する。一方、ユーザはこの結果(例えば、「三方枠」の工期が遅れることになる)では変更仕様を実施できないと判断した場合には、「NO」ボタンをクリックし、再度図9の電子モックアップ画面901上で別の変更仕様を記入するか、あるいは仕様の変更を行わないようにする。
【0107】
ところで、前述した図9の全体イメージ画面902におけるシミュレーション動作の記載においては説明が省略されていたが、本実施形態では上記の「シミュレーションボタン」909をクリックすることにより、ユーザは種々の視点から見たシミュレーション動作をユーザ端末2の画面に表示できるようになっている。以下、このシミュレーション動作の表示の仕方につき説明する。
【0108】
エレベータのシミュレーション動作を画面上で表示する場合、最も簡潔な表示の仕方は、エレベータ利用者(乗客)を登場させることなく、単にエレベータの機械部分の動きのみを写し出すことであるが、通常、その視点についてはエレベータの動作内容をユーザが最も理解しやすく且つ見やすいと考えられるような視点が各場面毎で選択されて切り換わるようになっている。このような視点を本明細書では、「客観視点」と呼ぶことにする。これに対し、シミュレーション動作中にエレベータ利用者を画面に登場させ、このエレベータ利用者の視点から見た動作を表示する仕方もあるが、このような表示におけるエレベータ利用者の視点を本明細書では「仮想視点」と呼ぶことにし、この仮想視点から見たエレベータの模擬動作のことを「バーチャル・ビュー・シミュレーション」と呼ぶことにする。このバーチャル・ビュー・シミュレーションの表示によれば、ユーザはあたかも自分が実際にエレベータかご内又はエレベータ乗り場に居るかのような感覚を体験することができ、そのエレベータの新規仕様についてのイメージを具体的に抱くことができるようになる。あるいは、文章や音声等のみによる説明では素早く理解するのが困難な操作手順等についても、このバーチャル・ビュー・シミュレーションの表示を活用することにより、ユーザは容易にその内容を理解することができるようになる。
【0109】
また、シミュレーション動作表示中にユーザがクリック操作等により客観視点又は仮想視点の好きな方、あるいは複数の客観視点及び仮想視点の中から好みの視点を選択できるようにする表示の仕方があるが、このような表示の仕方で写し出されるシミュレーションを本明細書では「リアルタイム・シミュレーション」と呼ぶ。これに対し、各場面毎で用いられる視点が予め作成・編集されたストーリーに沿って決められており、画面の表示の仕方についてユーザが介入する余地のないシミュレーションを本明細書では「非リアルタイム・シミュレーション」と呼ぶことにする。通常、画面にエレベータ利用者が登場するシミュレーションはリアルタイム・シミュレーションとし、エレベータ利用者が登場しないシミュレーションは非リアルタイム・シミュレーションとしてシミュレーション内容がプログラムされることが多いが必ずしも一義的に定まっているわけではない。
【0110】
次に、上記の各シミュレーションの表示の仕方の一例につき説明する。図9の電子モックアップ画面901上でユーザが「シミュレーションボタン」909をクリックすると、ユーザ端末2の画面は図18に示すようなオペレーションシミュレータ画面1801に切り換わる。このオペレーションシミュレータ画面1801は、選択オペレーション表示欄1802、オペレーション概要表示欄1803、各種操作ボタン1804、及びシミュレーション表示画面1805により構成されている。
【0111】
選択オペレーション表示欄1802は、画面上でシミュレーション動作を行わせることが可能なオペレーションの種類を選択するための欄であり、図示の例では、「通常運転(自動)」、「通常運転(乗客)」、「パーキング」等のオペレーションが表示されている。「通常運転(自動)が選択されると、かごの昇降路における移動動作やドア開閉動作が自動動作として、つまり乗客が居ない態様でシミュレーション表示される。一方、「通常運転(乗客)」が選択されると、「通常運転(自動)」の場合と同様に、かごの昇降路における移動動作やドア開閉動作がシミュレーション表示されるが、この場合には乗り場ホールで乗客が乗り降りしたり、かご内で乗客が操作盤を操作する様子についても表示されるようになっている。また、「パーキング」が選択されると、所定階にかごが停止状態となる様子がシミュレーション表示される(この場合には、オペレーションの性質上、乗客は表示されない)。
【0112】
そして、ユーザが、シミュレーション表示させようとするオペレーションの名称にカーソルを合わせると、選択オペレーション表示欄1802においてその文字が反転されて表示されると共に、選択されたオペレーションの概要がオペレーション概要表示欄1803に表示されるようになっている。図示の例では、「通常運転(乗客)」の文字が反転された状態で表示されており、更に、この「通常運転(乗客)」の文字がクリックされた場合にシミュレーション表示画面1805に表示される内容がオペレーション概要表示欄1803に示されている。
【0113】
各種操作ボタン1804は、シミュレーション表示画面1805に表示される画面に対する操作を行うためのボタンであり、ユーザはこれらのボタンを操作することにより、シミュレーション動作について再生、停止、早送り、終了等の操作を行うことができる。
【0114】
シミュレーション表示画面1805は、上記したように、選択オペレーション表示欄1802で選択されたオペレーションのシミュレーション動作を表示する画面であり、上記のリアルタイム・シミュレーション又は非リアルタイム・シミュレーションの機能に基づきエレベータの一連の動作についての動画像が連続的に再生されるようになっている。図示の例は、リアルタイム・シミュレーションの機能に基づく「通常運転(乗客)」の再生中の一コマの内容を示したものであり、昇降路1807を移動してきたかご1806が所定階床に到着し、ホールドア1808の前で待っている二人の乗客M1,M2がこれからかご1806に乗り込もうとしている状態を写し出している。
【0115】
この後、画面の表示内容が進行し、図19(a)に示すように、シミュレーション表示画面1805には、ホールドア及びかごドアが開放した場面が大きく写し出される。図示の例は、乗り場ホールで待っていた二人の乗客M1,M2がかご内の様子をうかがっており、かご内には二人の乗客M3,M4が立っている場面である。このとき、ユーザが乗客M1の部分にカーソルをあててクリックを行うと、それ以降は矢印Y1で示す乗客M1の視点(仮想視点)から見た画面に切り換わり、バーチャル・ビュー・シミュレーションが表示される。図19(b)は、このような乗客M1の仮想視点から見た画像の表示内容であり、乗客M2と、これに相対する二人の乗客M3,M4が更に大きく写し出されている。
【0116】
それまで画面に表示されていたのは、エレベータの動作を最も把握しやすいと考えられる客観的な視点からのものであったが、このように乗客M1の仮想視点から見たバーチャル・ビューを表示することにより、ユーザは恰も自分が実際にエレベータの乗り場ホールに居るかのような臨場感を味わうことができ、エレベータの運転動作の内容を具体的且つ鮮明に理解することができるようになる。なお、図19(a)における矢印Y1は説明の便宜上付したものであり、実際の画面では表示されないものである。また、図19(b)において、ユーザが乗客M2の部分にカーソルをあててクリックを行うと、更にそれ以降は矢印Y2で示す乗客M2の仮想視点から見た画面に切り換わるようになる。
【0117】
そして、上記のようなバーチャル・ビュー・シミュレーションの表示によれば、画面上での文章説明や音声出力による説明だけでは直ちに理解するのが難しいようなエレベータ操作手順等についてもユーザに容易に理解させることができるようになる。例えば、図20(a)は、かご内に乗り込んだ乗客M5がかご操作盤に対して操作を行おうとしている状態を客観視点により写し出した画面であるが、この画面以降はストーリーの展開に従って、矢印Y5で示す乗客M5の仮想視点から見た画面に切り換わる。図20(b)は、このとき乗客M5の仮想視点から見た画像の表示内容であり、かご操作盤と、これに設けられた行先階ボタンや戸開ボタン及び戸閉ボタンとが写し出されている。
【0118】
いま、1階の乗り場ホールからかご内に乗り込んだ乗客M5が目的階の5階に行こうと思って▲5▼のボタンを押そうとしたが、誤って▲7▼のボタンを押してしまい、その後に▲5▼のボタンを押したため、図20(b)では▲5▼及び▲7▼の2つのボタンが点灯された状態となっている。このままの状態では、乗客M5は他の乗客に迷惑をかける虞があるので、7階の呼び登録をキャンセルしておくことが好ましい(最近の殆どのエレベータにはこのようなキャンセル機能が装備されている)。この場合のキャンセルを行うためには、乗客M5は▲7▼のボタンを2回連続して押せばよい。このようなキャンセル機能を働かせるための操作手順については、もちろん画面上での文章説明や音声出力等によっても説明可能ではあるが、上記のように乗客M5の視点から見た大きなかご操作盤や乗客M5の指の動き等を画面上に写し出すことにより、ユーザはより素早く且つ容易に操作手順を理解することができる。
【0119】
また、エレベータのかご内には、行先階ボタンの他に、戸開ボタン及び戸閉ボタン、あるいは非常時に用いる非常呼びボタンやインターホンなどが設置されているが、このような各種ボタンや各種の機器の使用方法についてもバーチャル・ビュー・シミュレーション表示の手法を採用することにより、ユーザに容易且つ正確に理解させることができる。
【0120】
なお、上記のように操作手順等を説明するためにのシミュレーションは、人体モデルが登場してくるにもかかわらず、通常は、画面の表示の仕方についてユーザが介入することができない非リアルタイム・シミュレーションとしてプログラムされるのが通常であり、図20(a)の画面から図20(b)の画面への切り換わりも、既述したように、ストーリーの展開にしたがって自動的に行われるようになっている。しかし、この場合においても、ユーザが画面上で人体モデル(乗客M5)の部分をクリックした場合には、ストーリーの展開にかかわらず、その時点から乗客M5の仮想視点で見た画面が写し出されるようにプログラムすることも可能である。
【0121】
ところで、図5におけるステップ4,5及びステップ10,11,12,13で説明した処理すなわちユーザ端末2に図8の基本仕様入力画面801を表示させた以降の処理は、ユーザ側で必要とする判断や操作が必ずしも少ないものとは言えず、ユーザ側での労力軽減という観点からはなお改善の余地を有するものであった。そこで、本出願人の発明者らは上記の処理の提案後に新たな改良処理案を提示しているので、これにつき以下に説明することにする。
【0122】
いま、ユーザが図7に示す画面701において、「新規入力」ボタン702をクリックしたとすると、新規仕様記入画面提供手段7はユーザ端末2に図21に示す基本仕様入力画面2101を表示させるようにする。この画面には、「物件名」、「用途」、「階床数」、「ELV(エレベータ)スペース」、などの必須仕様項目が例えば黒色で表示され、また、付加的仕様項目である「概略予算」、「希望納期」が例えば青色で表示されている。ユーザは、キーボード等によりこれら各項目に関するデータを記入する。但し、「用途」については、ユーザがメニュー表示ボタン2103をクリックしてプルダウンメニューを表示させ、このプルダウンメニューに記載されている「乗用」、「住宅用」、「寝台用」、「荷物用」、「非常用」のうちからいずれか一つを選択するようにする。
【0123】
ここで、図21と図8とを比較してみると、共通している項目は用途及び納期だけであり、その他の項目は異なったものとなっている。すなわち、基本仕様入力画面801における「型式」、「定員」、「速度」の項目は削除されている。これらの項目を正しく選択することは、専門的知識を持たないユーザにとっては必ずしも容易なことではないからである。そして、基本仕様入力画面2101では新たな項目として「物件名」、「階床数」、「ELVスペース」、「概略予算」が掲げられているが、これらの項目についての記入は専門的知識を持たないユーザにとってもさして難しいことではない。また、図8では、全ての項目についてスクロールキーが設けられており、ユーザはこのスクロールキーを操作して適当と思われる事象を選択する判断を強いられていたが、図21の項目はその技術的内容が一義的に定まる性質のものばかりであるためユーザは判断に時間をかけることなく各項目についての記入を行うことができる。
【0124】
ユーザは、基本仕様入力画面2101の全ての項目を記入した後(但し、「概略予算」及び「希望納期」は記入しなくても可)、入力完了ボタン2102をクリックする。すると、見積もり送付手段8は、基本仕様入力画面2101の記入データに基づき価格及び工期(納期)を算出し、新規仕様記入画面提供手段7は、この算出結果を他の項目と共に図22の基本仕様結果画面2201に表示するようにする。この基本仕様結果画面2201には、エレベータの施工に最低限必要な基本的仕様についての項目が表示されており、基本仕様入力画面801において表示されていた「定員」、「速度」もこの基本仕様結果画面2201に表示されている。
【0125】
一般に、ユーザがエレベータの新規設置を計画する際に最も知りたい情報は価格及び工期であり、基本仕様結果画面2201ではこれらが「基本価格」及び「納期」として表示されている。この場合の「基本価格」及び「納期」とは、オプション等の機能が一切付加されず、且つ、用品や部材等も標準仕様のものばかりを用いた場合の価格及び工期である。また、「用途」については、基本仕様入力画面2101においてユーザ自身が選択したものと同一のデータが確認のために表示されている。「ELV台数」、「定員」、「速度」については、基本仕様入力画面2101においてユーザが選択したデータに基づき見積もり送付手段8が容易に特定することができる。なお、「速度」については、エレベータメーカ側が標準仕様として設定してある数値が初期値として表示されるが、ユーザは表示欄右側にプルダウンメニューを表示するために設けられているメニュー表示ボタン2209をクリックすることにより、複数の速度のうちから所望の速度を選択することができるようになっている(但し、標準仕様以外の速度を選択した場合は、「基本価格」及び「納期」が変わることがある)。
【0126】
また、この改良処理案では、基本仕様入力画面2101においてユーザが示した条件に対し1つの候補プランだけでなく、複数の候補プランを呈示できるようにしている。「候補リスト番号」はこのような候補プランを特定するためのものであり、基本仕様結果画面2201に図示されている例では「1」という数字が反転表示されており、「候補リスト番号」が「1」,「2」,「3」のもののうち「1」のものが表示されていることを示している。
【0127】
基本仕様結果画面2201には、更に、「基本仕様入力へ戻る」ボタン2202、オプション選択ボタン2203、特殊意匠選択ボタン2204、保存・終了ボタン2205、所定個所の色彩を指定するための複数の色彩名表示欄2206及びメニュー表示ボタン2207、一度の操作で複数個所の色彩を揃えることができる色合わせボタン2208が設けられている。そして、基本仕様結果画面2201には、更に、かご室内の意匠を示したウィンドウW1、及び乗場ドア付近の意匠を示したウィンドウW2が表示されている。
【0128】
「基本仕様入力へ戻る」ボタン2202をユーザがクリックすると、ユーザ端末2の画面には再び図21の基本仕様入力画面2101が表示され、ユーザは入力をやり直すことができる。オプション選択ボタン2203は、ユーザが基本的仕様にオプション機能を付加することを希望する場合に操作すべきボタンであり、特殊意匠選択ボタン2204は、ユーザが所定個所の意匠につき、標準仕様として設定された意匠に代えて特殊な意匠を採用することを希望する場合に操作すべきボタンであるが、これらのボタンの操作については後述する。保存・終了ボタン2205は、表示された基本仕様をそのまま最終仕様とする場合、すなわちオプション選択も特殊意匠選択も行なわない場合にユーザが操作すべきボタンであり、この保存・終了ボタン2205がクリックされると図27に示す最終仕様結果画面2701が表示されるが、これについても後述する。
【0129】
「基本仕様入力へ戻る」ボタン2202の下方位置には、「かご室内」、「乗場ドア」、「三方枠」、「天井」の各個所について色彩を設定するための色彩名表示欄2206、メニュー表示ボタン2207、及び色合わせボタン2208が設けられている。各個所の色彩名表示欄2206には、エレベータメーカ側が標準仕様として設定している色彩名がデフォルトで表示されているが、ユーザはメニュー表示ボタン2207をクリックしてプルダウンメニューを表示させることにより所望の色彩を選択することができる。
【0130】
また、ユーザは色合わせボタン2208を用いることにより、1回の操作で「かご室内」、「乗場ドア」、「三方枠」の各色彩について前回操作時の内容と同一のものを選択することができる。例えば、いま、ユーザが自己の好みに基づき色彩設定を行うべく「乗場ドア」及び「三方枠」の各メニュー表示ボタン2207をクリックして、「乗場ドア」については「モスグリーン」を選択し、「三方枠」については「グレー」を選択したものとする(「かご室内」についてはそのままとするので標準仕様の「アイボリー」となる)。そして、その後ユーザが候補リスト番号の「2」をクリックすると、基本仕様結果画面2201にはこのリスト番号2に係る基本仕様が表示され、「かご室内」、「乗場ドア」、「三方枠」、「天井」の色彩については、それぞれ「アイボリー」、「アイボリー」、「アイボリー」、「スタンダード」がデフォルトで表示される。この場合、ユーザはリスト番号1のときと同じ色彩設定を行うためには「乗場ドア」及び「三方枠」の各メニュー表示ボタン2207をクリックして「モスグリーン」及び「グレー」の色彩を選択する操作を行えばよいが、それではユーザに面倒な同一操作を強いることになる。しかし、この場合にユーザが色合わせボタン2208をクリックすると、「かご室内」、「乗場ドア」、「三方枠」の各色彩についてリスト番号1の基本仕様結果画面において前回選択した各色彩名「アイボリー」、「モスグリーン」、「グレー」を簡単に選択することができる。
【0131】
基本仕様結果画面2201のウィンドウW1,W2には、上記のように、かご室内及び乗場ドア付近の意匠が表示される。これらはエレベータ利用者の目に直接触れる個所の意匠であり、ユーザが新規仕様を設定する際に最も関心を示す意匠だからである。そして、これらのウィンドウW1,W2に示される意匠の色彩は、上記した操作により色彩名表示欄2206に表示された色彩である。したがって、ユーザは外観上最も重要な個所である「かご室内」及び「乗場ドア」についての意匠の内容を画面上に表示して具体的に確認することができ、もしその意匠が自己の好みに合わない場合等には再度色彩の設定を行うか、あるいは他のリスト番号のものを選択したり、更に後述する特殊意匠選択を行うなどの対策を講ずることができる。
【0132】
さて、ユーザが基本仕様結果画面2201に表示された基本的仕様だけではあきたらず、オプション機能を付加することを希望する場合にはオプション選択ボタン2203をクリックする。すると、ユーザ端末2には図23に示すようなオプション/特殊意匠選択画面2301が表示される。このオプション/特殊意匠選択画面2301には、オプション選択ボタン2302及び特殊意匠選択ボタン2303が設けられており、図示の状態ではオプション選択ボタン2302が反転表示されているので、表示されている画面はオプション選択画面であることが分かる。
【0133】
このオプション選択画面では、オプションパッケージタグ2304を有するオプションパッケージ表示部、及び標準オプション一覧タグ2305を有する標準オプション一覧表示部が表示できるようになっている。図示の状態は、オプションパッケージタグ2304の方が標準オプション一覧タグ2305よりも手前側に表示されているので、オプションパッケージ表示部が表示されていることが分かる。ここで、オプションパッケージとは、エレベータメーカがユーザに対して推奨する複数のオプションを一まとめにしたものであり、「お薦めパッケージ」とも呼ばれるものである。
【0134】
そして、このオプションパッケージ表示部には、複数のオプションがオプションパッケージの形態で一括して表示されたオプションパッケージ表示テーブル2306と、オプションパッケージを表示する順番を示す表示順表示欄2307、及びプルダウンメニューを表示するためのメニュー表示ボタン2308とが設けられている。表示順表示欄2307には、現在、「価格順」が表示されているが表示順としては、その他に「納期順」、及び「人気ランキング順」がある。ユーザは、メニュー表示ボタン2308をクリックすることにより、これらの表示順のうちから自己の希望する順番でオプションパッケージを表示させることができる。オプションパッケージ表示テーブル2306の下方には、パッケージ番号を示す「1」、「2」、「3」の数字が記載されているが、「1」という数字が反転表示されていることから、現在表示されているオプションパッケージはパッケージ番号が「1」に係るものであることが分かる。そして、パッケージ番号「1」が最も価格が低いものであり、以下、パッケージ番号が「2」、「3」と繰り下がる毎に価格が高くなっていく。
【0135】
オプションパッケージ表示テーブル2306には、パッケージを構成する個々のオプションがユーザにより選択された状態にあるか否かをレ点で示す選択済みチェック欄、オプション名表示欄、人気ランキング表示欄、価格表示欄、納期表示欄、オプションを一目で識別できる図形等が表示されたイメージ表示欄が設けられており、右端にはスクロールボタン2309が設けられている。そして、ユーザはイメージ表示欄に描かれている図形部分をクリックすることにより、そのオプションについての詳しい情報を得ることができるようになっている。例えば、「オートアナウンス」のイメージ表示欄に描かれた「OP説明」部分をクリックすると、別の画面でオペレーション説明に関する文章が表示されると共に、その文章の内容が音声出力される。また、「ホールランタン」のイメージ表示欄に描かれたランタンの図形部分をクリックすると、別の画面上にそのホールランタンの詳しい外観及び寸法やその他の仕様が表示される。
【0136】
オプションパッケージ表示テーブル2306は、デフォルトの状態では全てのオプションにチェック印が付されて全て選択された表示状態になっているが、ユーザはこれらのチェック印を外すことにより自己にとって不要なオプションをパッケージから削除することができる(但し、オプションパッケージは、価格及び納期あるいはその他の面でユーザにとってメリットが出るようにエレベータメーカがオプション同士の組み合わせを設定したものであるから、ユーザは削除するにあたってはこのようなメリットが失われないように注意することが好ましい。)。
【0137】
オプションパッケージ表示テーブル2306には、また、選択済みソートボタン2310が設けられており、ユーザがこの選択済みソートボタン2310をクリックすると、選択された状態になっているオプションが上方から順に表示されるようになっている。
【0138】
このように、オプションパッケージ表示部には、オプションパッケージ全体についての価格順、納期順、及び人気ランキング順を表示できる他に、オプションパッケージを構成する個々のオプションについても価格、納期、及び人気ランキングを表示することができる。したがって、ユーザはこれらの有用な情報を総合的に勘案して自己に最も適したオプションの組み合わせを得ることができる。
【0139】
オプションパッケージ表示部の下方には、「オプション合計」、「特殊意匠合計」、「総合計」、「予算」についての「価格」及び「納期」が表示される。図示の状態では、初期表示されたパッケージ番号「1」に係るオプションパッケージの4つのオプションがそのまま選択されているので「オプション合計」の価格は40万円であり、これら4つのオプションを施工するのに要する納期は2週間となっている。「特殊意匠合計」の価格はまだこの時点では何ら選択されていないので0円である。「総合計」の価格は、図22の基本仕様結果画面2201における「基本価格」(この場合、200万円とする)に上記の「オプション合計」価格40万円を加えた240万円であり、その納期は25日になっている。「予算」の価格及び納期はそれぞれ300万円及び30日になっているが、これはユーザが図21の基本仕様入力画面2101において記入した数字である。
【0140】
オプション選択画面の下部には、オペレーション確認ボタン2311、「基本仕様結果へ戻る」ボタン2312、及び保存・終了ボタン2313が設けられている。ユーザは、オペレーション確認ボタン2311をクリックすることにより、自己が選択したオプションのオペレーション内容を電子モックアップ画面上で確認することができる(この電子モックアップ画面の図示は省略する)。オペレーション内容を電子モックアップ画面上で確認する技術については、先の実施形態の図9において既述したが、この実施形態ではユーザ自身が選択した仕様の下でオペレーションを確認できる点が先の実施形態とは異なっている。そして、この実施形態では、もしユーザが特殊意匠選択を行っていれば(特殊意匠選択については、これから説明する)、その特殊意匠が選択された状態でのオペレーション内容が電子モックアップ画面上に表示されることになる。また、ユーザは、「基本仕様結果へ戻る」ボタン2312をクリックすることにより図22の基本仕様結果画面2201に戻ることができ、この画面上で所望の操作を行うことができる。そして、ユーザは保存・終了ボタン2313をクリックすることによりこのオプション選択画面での操作を終了させることができる。この保存・終了ボタン2313がクリックされると、選択されたオプションが基本仕様に付加された状態でのデータがユーザ端末2及びエレベータ情報管理データベース4に保存され、図27の最終仕様結果画面2701がユーザ端末2に表示される。
【0141】
また、ユーザは、標準オプション一覧タグ2305をクリックすることにより、標準オプション一覧表示部を表示させることができる。この標準オプション一覧表示部が表示された状態を図24に示す。この標準オプション一覧表示部には、複数のオプションが表示された標準オプション一覧表示テーブル2401と、オプションを表示する順番を示す並び順表示欄2402、及びプルダウンメニューを表示するためのメニュー表示ボタン2403とが設けられている。
【0142】
標準オプション一覧表示テーブル2401は、図23において既に説明したオプションパッケージ表示テーブル2306と同じような内容が記載されたテーブルであり、スクロールボタン2404及び選択済みソートボタン2405が設けられている。但し、この標準オプション一覧表示テーブル2401には、ユーザが既に選択したオプションパッケージの各オプションが最上段から順に表示されており、その下に「かご内防犯カメラ」、「行先階取消機能」等の標準オプションが表示されている。したがって、ユーザは、既に選択済みのオプションと、これから選択しようとするオプションとを同一画面上で見ることができ、オプション選択を容易に行うことができる。
【0143】
上記のオプション選択を終えたユーザは、この時点で保存・終了ボタン2313をクリックして最終仕様を決定する操作を行うようにしてもよいが、更に、図23又は図24における特殊意匠選択ボタン2303をクリックすることにより、図25に図示したようにオプション/特殊意匠選択画面2301内で特殊意匠選択画面を表示させることができる(図示の状態では特殊意匠選択ボタン2303が反転表示されているので、表示されている画面は特殊意匠選択画面であることが分かる)。尤も、この特殊意匠選択画面は、図22に示した基本仕様結果画面2201で特殊意匠選択ボタン2204をクリックすることによっても表示させることができる。
【0144】
この特殊意匠選択画面では、こだわり意匠検索タグ2501を有するこだわり意匠検索画面表示部、及び過去物件意匠タグ2502を有する過去物件意匠表示部が表示できるようになっている。こだわり意匠検索画面表示部に表示される意匠は、過去に実際に施工されたエレベータに係る意匠であり、その施主はいまユーザ端末2により新規仕様を設定しようとしているユーザとその他のユーザとの双方を含んでいる。これに対し、過去物件意匠表示部に表示される意匠は、施主がいまユーザ端末2により新規仕様を設定しようとしているユーザのみのものである。図25に図示されている状態は、こだわり意匠検索タグ2501の方が過去物件意匠タグ2502よりも手前側に表示されているので、こだわり意匠検索画面表示部が表示されていることが分かる。
【0145】
このこだわり意匠検索画面表示部には、複数の意匠についての関連事項が記載されたこだわり意匠表示テーブル2503と、このテーブル内で意匠を表示する順番を示す並び順表示欄2504、及びプルダウンメニューを表示するためのメニュー表示ボタン2505とが設けられている。こだわり意匠表示テーブル2503の左方には、テーブルに表示される意匠についての場所及び用品等が表示されている。例えば、「かご」という場所については「天井」、「側板」、「入口柱」、「COP(操作盤)」、「ドア」…などの用品が用いられ、「出入口」という場所については「ドア」、「三方枠」、「ホールランタン」、「HIB(乗場ボタン)」…などの用品が用いられていることが表示されている。そして、「天井」という文字が四角い枠で囲まれているので、こだわり意匠表示テーブル2503に表示されているのは、「かご」の「天井」についての意匠であることが分かる。
【0146】
こだわり意匠表示テーブル2503には、個々の意匠がユーザにより選択された状態にあるか否かをレ点で示す選択済みチェック欄、意匠のイメージを表す図形表示欄(図示の場合は「天井種類」の図形の表示欄)、建物名表示欄、施主表示欄、(建物の)住所表示欄、価格表示欄、納期表示欄が設けられており、右端にはスクロールボタン2506が設けられている。図示の状態は、過去に「××ビル」において施工された天井が選択されていることを示しており、ユーザはこの天井の図形部分をクリックすることにより、この天井についての詳細な仕様を知ることができるようになっている。
【0147】
並び順表示欄2504には、メニュー表示ボタン2505をクリックすることにより「価格順」又は「納期順」のいずれかを指定することができるようになっており、「価格順」を指定した場合は一番価格が低いものを上側から順に表示し、「納期順」を指定した場合は一番納期が早いものを上側から順に表示するようになっている。なお、並び順を「価格順」、「納期順」の2つのみとしているが、オプション選択の場合のように、更に「人気ランキング順」を加えるようにしてもよい。
【0148】
図25では、こだわり意匠検索画面表示部が過去物件意匠表示部の前面側に位置して表示されている場合を示しているが、過去物件意匠表示部の表示内容もほぼこれと同一であるため、その図示を省略することとする。
【0149】
こだわり意匠検索画面表示部の下方には、オプション選択の場合と同様に、「オプション合計」、「特殊意匠合計」、「総合計」、「予算」についての「価格」及び「納期」が表示される。図示の状態では、「オプション合計」の価格は既述した通り40万円であり、「特殊意匠合計」の価格は、××ビルの20万円である。「総合計」の価格は、図22の基本仕様結果画面2201における「基本価格」(この場合、200万円とする)に上記の「オプション合計」価格40万円及び「特殊意匠合計価格」20万円を加えた260万円であり、その納期は32日になっている(図23又は図24では25日であったが、特殊意匠選択を行ったため1週間分が加わり32日になっている)。
【0150】
特殊意匠選択画面の下部には、意匠確認・検討ボタン2507、「基本仕様結果へ戻る」ボタン2508、及び保存・終了ボタン2509が設けられている。「基本仕様結果へ戻る」ボタン2508、及び保存・終了ボタン2509は、図23又は図24における「基本仕様結果へ戻る」ボタン2312、及び保存・終了ボタン2313と同様のものである。意匠確認・検討ボタン2507は、ユーザがこだわり意匠検索画面表示部又は過去物件意匠表示部において選択した各用品の意匠を取り込んだ状態で、かご室内及び乗場の外観を表示すると共に、更に細かな仕様についてユーザが設定する場合に操作するボタンである。
【0151】
図26は、上記の意匠確認・検討ボタン2507がクリックされた場合に、ユーザ端末2に表示される特殊意匠確認・検討画面2601の説明図である。この特殊意匠確認・検討画面2601は、かご室内表示画面2602、乗り場表示画面2603、及び用品仕様設定画面2604により構成されている。上述したように、かご室内表示画面2602及び乗り場表示画面2603に写し出されている外観は、ユーザが図25の特殊意匠選択画面において選択した各用品の意匠を用いた場合の外観である。したがって、ユーザは自己が選択した意匠の具体的イメージを最終仕様決定前に容易に確認することができ、自己の希望するイメージにそぐわない意匠で施工されてしまう事態を防ぐことができる。
【0152】
更に、ユーザは、用品仕様設定画面2604において、各用品についての詳細な仕様を設定することができる。すなわち、ユーザが、かご室内表示画面2602又は乗り場表示画面2603において、詳細な仕様を設定しようとする用品が写し出された個所をクリックすると、用品仕様設定画面2604にはそのクリックされた個所にある用品についての仕様設定項目が表示される。図26に表示されている例は、ユーザがかご室内表示画面2602においてドアが写し出されている個所をクリックした場合のものであり、用品仕様設定画面2604には「かごドア」に関する仕様設定項目つまり「材質」、「色」、「仕上げ」について選択すべき項目が表示されている。ユーザは、これらの項目のうち自己が希望する項目に対応するチェック印表示部2605にチェック印を付ければよい。
【0153】
さて、上記のように、オプション選択及び特殊意匠選択を終えたユーザは、図25の保存・終了ボタン2509をクリックする。すると、ユーザ端末2には、図27に示す最終仕様結果画面2701が表示される。この最終仕様結果画面2701には、図示されたような最終仕様項目すなわち「用途」、…、「納期」に関する項目が表示されており、また、電子モックアップ画面表示ボタン2702、「基本仕様結果画面に戻る」ボタン2703、「オプション選択画面に戻る」ボタン2704、「特殊意匠選択画面に戻る」ボタン2705、及び最終仕様決定ボタン2706が設けられている。なお、既述したように、この最終仕様結果画面2701は、図22における保存・終了ボタン2205、図23における保存・終了ボタン2313をクリックすることによっても表示させることができる。
【0154】
ユーザが電子モックアップ画面表示ボタン2702をクリックすると、これまでにユーザが行ってきた数々の設定内容が反映された最終仕様での運転動作が電子モックアップ画面上にシミュレーション表示される。図28は、この最終仕様での運転動作についてのシミュレーション表示画面の一例を示す説明図である。この図に示すように、各階床の乗り場には乗客M1,M2,M5,M6が待っており、かご内に乗客M3,M4が乗っている様子が表示されている。そして、ユーザは所定の画面操作を行うことにより、例えば、8階乗場付近のズームイン画面を表示させることもできる。このズームイン画面は図19(a)と同様の画面である。したがって、前述したように、ユーザは乗客M1又はM2の部分にカーソルをあててクリックすることにより、乗客M1,M2の視点から見たバーチャル・ビュー・シミュレーション表示をユーザ端末2に行わせることができる。図28の場面以降、かごが8階から7階、6階への下降して行き、乗客の乗降する様子が動画像として連続的に画面に表示される。ユーザは、このような画面を通して、最終仕様が満足のいくものであるか否かを具体的に確認することが可能になる。また、バーチャル・ビュー・シミュレーションの画面を表示させることにより、乗客としてエレベータに乗降する行為を模擬的に体験することができるので、乗客としての立場で最終仕様が適切なものであるか否かを判断することもできる。
【0155】
ユーザは、上記のようにシミュレーション表示された運転動作を画面上で見た後、仕様設定を再度やり直した方が良いと判断した場合には、ボタン2703〜2705を操作して各ボタンに対応する画面を表示させることができる。また、シミュレーション表示された運転動作を画面上で見ても問題がないと判断した場合には、最終仕様決定ボタン2706をクリックして最終的に仕様を決定することができる。そして、この最終仕様決定ボタン2706がユーザによりクリックされると、新規仕様データ登録手段9はこれをユーザの発注意思が有る旨の最終的確認と見做し、エレベータ情報管理データベース4にこの最終仕様に関するデータやユーザ情報等の所定データを登録して保存する。
【0156】
なお、ユーザが図21の基本仕様入力画面2101をユーザ端末2に表示させた以降の上記処理内容の概略を図29にまとめとして図示しておく。この図29に示した過程は、図5においてステップ4,5を経てステップ10〜13に至る過程に相当するものである。
【0157】
まず、ユーザは新規入力ボタン702(図7)をクリックして基本仕様入力画面(図21)を表示させ(ステップ2901)、基本仕様の入力を完了した後、基本仕様結果画面(図21)を表示させる(ステップ2902)。
【0158】
ユーザは、この基本仕様結果画面を見てオプション選択するか否かを判断し(ステップ2903)、オプション選択する場合にはオプション選択画面(図23,図24)を表示させてオプション選択を行う(ステップ2904)。この場合、ユーザはオプション選択を行わないことも可能である。
【0159】
次いで、ユーザはオプション選択画面又は基本仕様結果画面において特殊意匠選択するか否かを判断し(ステップ2905)、特殊意匠選択する場合には特殊意匠選択画面(図25,図26)を表示させて特殊意匠選択を行う(ステップ2906)。この場合も、ユーザは特殊意匠選択を行わないことが可能である。
【0160】
この後、ユーザは最終仕様結果画面(図27)を表示させ、更に、最終仕様に基づく運転動作をシミュレーション画面(図28)で確認する(ステップ2907)。そして、表示された最終仕様で良いかどうかを決定する(ステップ2908)。決定した場合は新規仕様データ登録手段9がエレベータ情報管理データベース4に受注登録を行う(ステップ2909)。一方、決定しなかった場合、ユーザは再度前の画面に戻って設定をやり直すことになる(ステップ2910)。
【0161】
上記のように、図21〜図29を参照しつつ説明した改良処理案によれば、ユーザ側の必要最小限のデータ入力により、少なくとも最もシンプルな仕様である基本仕様を得ることができ、ユーザはこの基本仕様に対して必要なオプション選択を行ったり、特殊意匠選択を行うことにより、自己の希望する最終仕様を得ることができる。すなわち、ユーザがエレベータの新規仕様設定に費やす労力及び時間を大幅に軽減することができ、しかも、ユーザの充分満足する新規仕様を提供することができる。
【0162】
以上のように、上記したエレベータの新規設置仕様設定支援システムによれば、エレベータメーカの営業員とユーザ側担当者とが直接対面しなくても、電子モックアップ画面をはじめとする種々の機能を活用することにより、ユーザ側担当者はエレベータシステム完成後のイメージを充分具体的につかむことができ、その他の詳細な仕様についても迅速且つ正確に知ることができるようになる。したがって、短時間でエレベータの新規仕様を設定することができるようになり、ユーザ側及びエレベータメーカ側双方が費やす時間及び労力を大幅に軽減することができる。
【0163】
また、ユーザがエレベータメーカに対して発注を行った後に仕様を変更する場合でも、仕様変更に伴う価格及び工期の変動状況を素早く把握することができ、ユーザ側及びエレベータメーカ側の双方が迅速な対応をとることができるようになる。
【0164】
更に、本発明のシステムによれば、従来のような営業員と担当者との直接対面による販売形態がそれほど必要でなくなるために、ユーザ側では発注の見込みの低いと思われるエレベータメーカに対しても躊躇することなく見積もりを依頼することができ、一方、エレベータメーカにとっても従来殆ど交流のなかったユーザからも営業取引できるチャンスを増やすことが期待できる。すなわち、本システムの導入によってエレベータ業界全体の活性化を図ることが可能になる。
【0165】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、インターネットを有効に利用する形態を採用しているので、ユーザ側とエレベータメーカ側とが直接対面する形態を必ずしも販売の基本的形態とする必要がなくなり、エレベータを新規に設置する場合にその仕様の設定を容易且つ確実に行うことができ、もってユーザ及びエレベータメーカ双方の労力を軽減すると共に、ユーザの希望条件を充分に取り入れることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るエレベータの新規設置仕様設定支援システムの構成を示すブロック図。
【図2】図1におけるエレベータ新規仕様設定用サーバ1及びエレベータ情報管理データベース4の詳細な構成を示すブロック図。
【図3】図1又は図2におけるエレベータ情報管理データベース4の階層構造を示す説明図。
【図4】図2のエレベータ情報管理データベース4内の仕様データベース18の階層構造を示す説明図。
【図5】図1の動作を説明するためのフローチャート。
【図6】図1におけるユーザ認証手段6の処理内容を説明するためのフローチャート。
【図7】図1における新規仕様記入画面提供手段7がユーザ端末2に表示させる画面についての説明図。
【図8】図1における新規仕様記入画面提供手段7がユーザ端末2に表示させる基本仕様入力画面についての説明図。
【図9】図1における新規仕様記入画面提供手段7がユーザ端末2に表示させる電子モックアップ画面についての説明図。
【図10】図1における見積もり送付手段8からユーザ端末2に送付され、ユーザ端末2に表示される価格工程見積もり詳細画面の説明図。
【図11】図10の「工程表」ボタン1005をクリックした場合にユーザ端末2に表示される工程表表示画面の説明図。
【図12】図1における新規仕様データ登録手段9が受注登録後にユーザ端末2に表示させる仕様設定完了表示画面についての説明図。
【図13】図1における見積もり送付手段8からユーザ端末2に送付され、ユーザ端末2に表示される、図10とは別の価格工程見積もり詳細画面の説明図。
【図14】図1における見積もり送付手段8が、ユーザの別仕様インプット後にユーザ端末2に表示させる、仕様/見積もり比較確認画面についての説明図。
【図15】図14の「NO」ボタンをクリックした場合に、ユーザ端末2に表示される発注前最終確認画面についての説明図。
【図16】図1における新規仕様記入画面提供手段7がユーザ端末2に表示させる既設物件検索流用画面についての説明図。
【図17】図1における見積もり送付手段8が、ユーザの変更仕様インプット後にユーザ端末2に表示させる、価格工程見積もり詳細画面についての説明図。
【図18】図1における新規仕様記入画面提供手段7がユーザ端末2に表示させるオペレーションシミュレータ画面1801についての説明図。
【図19】図18におけるシミュレーション表示画面1805に表示されるバーチャル・ビュー・シミュレーション動作の表示画面例を示す説明図であり、(a)は客観視点からの表示画面、(b)は(a)の画面における乗客M1の仮想視点からの表示画面を示している。
【図20】図18におけるシミュレーション表示画面1805に表示されるバーチャル・ビュー・シミュレーション動作の表示画面例を示す説明図であり、(a)は客観視点からの表示画面、(b)は或る乗客M5の仮想視点からの表示画面を示している。
【図21】改良処理案において、新規仕様記入画面提供手段7がユーザ端末2に表示させる基本仕様入力画面についての説明図。
【図22】改良処理案において、新規仕様記入画面提供手段7がユーザ端末2に表示させる基本仕様結果画面についての説明図。
【図23】改良処理案において、新規仕様記入画面提供手段7がユーザ端末2に表示させるオプション選択画面についての説明図。
【図24】改良処理案において、新規仕様記入画面提供手段7がユーザ端末2に表示させるオプション選択画面についての説明図。
【図25】改良処理案において、新規仕様記入画面提供手段7がユーザ端末2に表示させる特殊意匠選択画面についての説明図。
【図26】改良処理案において、新規仕様記入画面提供手段7がユーザ端末2に表示させる特殊意匠確認・検討画面についての説明図。
【図27】改良処理案において、新規仕様記入画面提供手段7がユーザ端末2に表示させる最終仕様結果画面についての説明図。
【図28】改良処理案において、新規仕様記入画面提供手段7がユーザ端末2に表示させる最終仕様に基づくシミュレーション表示画面についての説明図。
【図29】改良処理案の処理内容の概略を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1 エレベータ新規仕様設定用サーバ
2 ユーザ端末
3 インターネット
4 エレベータ情報管理データベース
5 PDMシステム
6 ユーザ認証手段
7 新規仕様記入画面提供手段
8 見積もり送付手段
9 新規仕様データ登録手段
10 全社的情報サーバ
11 局所的情報サーバ
12 本社サーバ
13 工場サーバ
14 フィールドサーバ
15 海外現法サーバ
16 顧客データベース
17 発番データベース
18 仕様データベース
19 価格データベース
20 NET−COSTデータベース
21 3D−CADデータベース
22 電気CADデータベース
23 出図手配データベース
24 設計ノウハウデータベース
25 製造データベース
26 工程データベース
27 調達データベース
28 保守データベース
29 品質データベース
30 トラブルデータベース
31 総合データベース
M1〜M5 乗客[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a system that supports setting of a new installation specification of an elevator using a computer system and the Internet.
[0002]
[Prior art]
An elevator is a so-called “vertical transportation means” that is installed in a building and transports people in the building in the vertical direction. When installing the elevator, many specifications such as installation space and elevator speed are required. It depends on the specific environment and conditions.
[0003]
Therefore, when an elevator is newly installed in a building, it has conventionally been necessary for a salesperson of the elevator manufacturer to visit the user and make a close meeting with the person in charge on the user side. The sales staff of the elevator maker will introduce product examples using catalogs and photos at the meeting, and will also ask the person in charge of the user about the environment, conditions, and desired items specific to the building to create new elevator specifications. The outline of was to be determined.
[0004]
After this, the sales staff of the elevator maker took the outline data of the new specifications decided back to the company to perform the estimation work, and later submitted a quotation with the work schedule to the person in charge on the user side. . Then, when the person in charge on the user side approves the construction period and price described in the estimate, the user places an order with respect to the elevator maker, and the elevator maker then actually starts the installation work of the elevator.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, since the sales form of the conventional elevator system is basically performed after the salesperson of the elevator manufacturer directly faces the person in charge on the user side, it has the following problems. It was.
[0006]
(1) Since both the elevator manufacturer and the user do not have specific knowledge about the elevator installation specifications until they meet at the meeting seat, both of them both spend a lot of time and effort to determine the final installation specifications. Was the result of spending. In particular, for the user side, it is necessary to grasp the image after the completion of the elevator system when deciding on the order specification, but it is sufficiently specific because there are only catalogs and photographs for grasping the image. As a result, it is often difficult to grasp an image, so that it takes a lot of time to carefully consider it, and there are many cases where additional specifications are required after the order specification is determined.
[0007]
(2) The user often wants to change the specifications after placing an official order, but since the user cannot confirm the design / manufacturing process, the user can immediately know the delivery date and price fluctuations. In some cases, it is difficult to determine whether the specification can be changed.
[0008]
(3) When the user wishes to obtain an estimate from a plurality of elevator manufacturers competing with each other, since the conventional sales form is based on the direct face-to-face form, the person in charge on the user side has a low possibility of ordering. There is a tendency to psychologically hesitate to call the manufacturer's sales staff. Such a tendency leads to missing an opportunity for an order for the elevator maker side, while missing an opportunity for the user side to obtain a more favorable estimate for the company.
[0009]
The sales form of the conventional elevator system has the above-mentioned problems, and it is necessary to urgently solve these problems in order to overcome the recent economic downturn and to promote the elevator industry. In addition, the determination of the conventional elevator installation specifications has been carried out by an elevator manufacturer who has specialized knowledge, and it is difficult to say that the conditions desired by the user are sufficiently reflected. there were.
[0010]
The present invention has been made in view of such circumstances, and when the elevator is newly installed by effectively utilizing the Internet that has rapidly spread with the development of computer technology in recent years, the specifications of the present invention have been made. The purpose is to provide a new installation specification setting support system for an elevator that can be set easily and reliably, thereby reducing the labor of both the user and the elevator maker and sufficiently incorporating the user's desired conditions. It is said.
[0011]
As means for solving the above problems, the invention according to
[0012]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the new specification entry screen providing means includes a basic specification input screen for entering the basic specifications of the elevator by characters, and the basic specification input screen. And an electronic mock-up screen that represents the overall configuration and partial configuration of each part of the elevator using computer graphics based on the entry result.
[0013]
According to a third aspect of the present invention, in the first or second aspect of the invention, the new specification data registration means requests the user terminal to enter another new specification when inquiring the user terminal about the intention of ordering. Inquiry about whether or not to obtain a request from the user terminal, the new specification entry screen providing means is again instructed that the screen should be provided. To do.
[0014]
According to a fourth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to third aspects, the new specification entry screen providing means provides a list display screen relating to past orders received based on entry of a predetermined search item. , Providing the user terminal with a screen on which the specification data of the ordered property selected on the list display screen is displayed as new specification data that can be diverted. In the case where specification data that can be used for the past ordered property is entered as new specification data on the screen, a discount estimate is made according to the degree of diversion.
[0015]
The invention according to
[0016]
The invention described in
[0017]
According to a seventh aspect of the invention, in the second aspect of the invention, the electronic mockup screen in which the new specification entry screen providing means indicates the overall configuration of each part of the elevator is a whole image screen showing the whole image. The electronic mock-up screen representing a partial configuration is a product unit image screen showing an image of a product unit, and a product image screen showing an image of a single product.
[0018]
The invention according to
[0019]
The invention according to
[0020]
According to a tenth aspect of the present invention, in the invention according to the fourth aspect, when the new specification entry screen providing means displays a list of past orders received on the list display screen, the user terminal that has made the access Items related to other users and properties related to other users are displayed separately, and items related to other users that are prohibited from displaying specification data are not displayed on the screen It is characterized by being.
[0021]
The invention according to claim 11 is the registered specification data according to any one of
[0022]
According to a twelfth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to eleventh aspects, the new specification entry screen providing means receives an order from a user terminal that has already received an order registration by the new specification data registration means. If it is desired to change the contents of the specifications at the time, the user terminal is provided with a screen on which the desired new elevator specifications can be entered. The elevator price and construction period are calculated again based on the modified specifications entered in the above, the price and construction period fluctuation status based on the modified specifications are reported to the user terminal, and inquiries about whether or not to implement the modified specifications. And the new specification data registration means receives the notification that the contents of the changed specification are to be executed from the user terminal. That changes the contents of the new specifications broadcast management database, and for registering the data related to the specification changes, it is characterized.
[0023]
The invention according to
[0024]
The invention described in claim 14 is the invention described in
[0025]
The invention according to claim 15 is the invention according to claim 14, wherein the estimate sending means can make the calculated price and construction period into a plurality of types, and the new specification entry screen providing means comprises: It is possible to provide a plurality of basic specification result screens respectively corresponding to the plurality of types of prices and construction periods.
[0026]
According to a sixteenth aspect of the present invention, in the invention according to the fourteenth or fifteenth aspect, an option selection button to be operated when the user terminal desires to add an optional function to the basic specification on the basic specification result screen. The new specification entry screen providing means provides an option selection screen on which a plurality of candidate options that can be selected by the user terminal are displayed when the option selection button is operated. It is characterized by that.
[0027]
The invention according to
[0028]
The invention according to
[0029]
The invention according to
[0030]
The invention according to
[0031]
The invention according to
[0032]
According to a twenty-second aspect of the present invention, in the invention according to the twentieth or twenty-first aspect, the basic specification result screen is provided with a color selection button for selecting a color of the design at the predetermined location from preset ones. It is characterized by that.
[0033]
The invention according to
[0034]
The invention according to
[0035]
The invention according to
[0036]
According to a twenty-sixth aspect of the present invention, in the twenty-fifth aspect of the present invention, the final specification result screen includes a final operation to be performed when the user terminal determines the displayed content as the final specification and indicates an intention to place an order. A specification determination button is provided, and the new specification data registration means finally confirms that the user terminal has an intention to place an order when the final specification determination button is operated. Features.
[0037]
The invention according to
[0038]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of a new installation specification setting support system for an elevator according to an embodiment of the present invention. The elevator new
[0039]
The elevator new
[0040]
The user authentication means 6 issues an ID number and authenticates the ID number in response to access from the
[0041]
FIG. 2 is a block diagram showing a detailed configuration of the elevator new
[0042]
The elevator
[0043]
The
[0044]
The
[0045]
The
[0046]
The
[0047]
The
[0048]
The NET-
[0049]
The 3D-
[0050]
The
[0051]
The
[0052]
The design know-
[0053]
The
[0054]
In the
[0055]
The
[0056]
The field server 14 manages a
[0057]
In the
[0058]
The
[0059]
The
[0060]
The overseas current server 15 manages the
[0061]
FIG. 3 is an explanatory diagram showing the hierarchical structure of the elevator
[0062]
FIG. 4 further shows, for example, the hierarchical structure of the
[0063]
Next, the operation of FIG. 1 will be sequentially described based on the flowchart of FIG. 5 with reference to FIGS. When there is an access to the elevator new
[0064]
When accessed from the
[0065]
After the temporary ID and password are issued in this way, the user calls the screen P601 again, enters the temporary ID number and password in the box on the right side of the ID and PASSWORD, and then clicks the “execute” button. Then, the user authentication means 6 determines whether or not the ID and password are correct (step 601). If the ID and password are not correct, the user authentication means 6 displays a screen P607 for notifying that on the screen of the
[0066]
When the determination result is a temporary ID, the
[0067]
The “property code” on the screen P605 means the numbering that is the data stored in the
[0068]
On the screen P605, when the user enters the property code, the characters “elevator estimate” are not displayed, but only “property information” and the characters below it are displayed. On the other hand, when the user has not entered the property code, only the characters “elevator quotation” are displayed (when the user clicks this, a new quotation is started), and “property information” is not displayed.
[0069]
Also, when the user wants to change the password, after entering the ID number and password in the box on the right side of the ID and PASSWORD on the screen P601, the “PASWORD change” button is clicked. Then, the user authentication means 6 determines whether the ID number and the password are correct (step 603). If the ID is correct, the user authentication means 6 displays a new password on the screen P606, and if it is incorrect, displays that fact on the screen P607.
[0070]
Now, returning to FIG. 5 and continuing the explanation, if the user who has issued the temporary ID now clicks on the text “Elevator quotation” on screen P604 in FIG. Provides a series of screens necessary for entering the new installation specifications (step 2).
[0071]
That is, the new specification entry
[0072]
Now, assuming that the user clicks the “new input”
[0073]
Then, the new specification entry
[0074]
The whole image screen 902 is a three-dimensional representation of the whole image of each major part of the elevator. In the illustrated example, the car and its surroundings are represented in a three-dimensional space. The overall image screen 902 has a property
[0075]
A “simulation”
[0076]
Next to the “simulation”
[0077]
The product
[0078]
A specification
[0079]
The
[0080]
When the user determines the specifications of the car and its peripheral portion using the overall image screen 902, the product
[0081]
When the user clicks the specification
[0082]
FIG. 10 is an explanatory diagram of the price process
[0083]
The construction
[0084]
In the process
[0085]
In the lower part of the price process
[0086]
The new specification
[0087]
After the user clicks the “YES”
[0088]
By the way, the price process
[0089]
FIG. 13 shows such a price process
[0090]
The user examines the contents of the price display column 13002 and the work
[0091]
When the “YES”
[0092]
That is, it is assumed that the user clicks the specification
[0093]
In addition, a text “Do you want to input another specification?” Is displayed on this screen, and a “YES” button and a “NO” button are provided next to it. If the user wants to input another specification, for example, a specification in the case of using the handrail D, the user only has to click the “YES” button. In that case, the electronic mockup screen 901 of FIG. 9 is displayed as before. Therefore, what is necessary is just to fill in the specification at the time of using this handrail D.
[0094]
In the screen of FIG. 14, the state where the handrail A is currently selected is displayed, and the user clicks the “NO” button when he / she wants to place an order with the specification adopting the handrail A. Then, the
[0095]
Then, as described above, the new specification data registration means 9 registers the necessary data in each database of the elevator
[0096]
What has been described so far has been the new specification setting when the user clicks the “new input”
[0097]
When the user clicks an “existing property reference / diversion”
[0098]
Another user existing
[0099]
Now, for example, the user picks up one of the properties from the user existing
[0100]
If the user does not have the same specification as the existing property displayed on the electronic mockup screen 901, the user may click the “same specification”
[0101]
When the user clicks the specification
[0102]
As described above, in this embodiment, the specification of the existing property can be diverted by the user so that the specification can be easily set. Furthermore, by diverting the specification of the existing property, the labor of the elevator manufacturer can be reduced. Is reflected in the estimated price, and it is intended to improve the price service for the user.
[0103]
By the way, after a user places an order with an elevator maker, there are cases in which a specification change is applied for various reasons. Conventionally, in such a case, the user could not immediately know the delivery date and price fluctuation status when the specification change was made, and it was sometimes difficult to determine whether the specification change was possible. However, according to the present invention, it is possible to effectively cope with such a case.
[0104]
In other words, if the user wants to change the specifications after placing an order with the elevator manufacturer, enter the property code on the screen P605 in FIG. 6 and click on the text “progress / process” displayed as the property information. To do. As a result, the process
[0105]
Thereby, the estimate sending means 8 performs the calculation again and reports the calculation result to the
[0106]
The user reviews this result, and clicks a “YES”
[0107]
By the way, although description is omitted in the description of the simulation operation on the entire image screen 902 in FIG. 9 described above, in this embodiment, the user can see from various viewpoints by clicking the “simulation button” 909. The simulation operation can be displayed on the screen of the
[0108]
When displaying the simulation operation of the elevator on the screen, the simplest way to display is to simply show the movement of the machine part of the elevator without causing the elevator user (passenger) to appear. As for viewpoints, viewpoints that are considered to be the easiest for the user to understand and view the operation contents of the elevator are selected and switched for each scene. Such a viewpoint is referred to as an “objective viewpoint” in the present specification. On the other hand, there is a way to make an elevator user appear on the screen during the simulation operation and display the operation viewed from the viewpoint of the elevator user. In this specification, the viewpoint of the elevator user in such display is described in this specification. This is called “virtual viewpoint”, and the simulated operation of the elevator viewed from this virtual viewpoint is called “virtual view simulation”. According to the virtual view simulation display, the user can feel as if he / she is actually in the elevator car or at the elevator platform, and the image of the new specifications of the elevator To be able to embrace. Alternatively, the user can easily understand the contents of operation procedures that are difficult to understand quickly only by sentences and voices, etc. by using the display of this virtual view simulation. become.
[0109]
In addition, there is a display method that allows the user to select an objective viewpoint or a virtual viewpoint by clicking operation or the like during the simulation operation display, or a favorite viewpoint from a plurality of objective viewpoints and virtual viewpoints, In this specification, a simulation that is projected in such a display manner is referred to as a “real-time simulation”. On the other hand, the viewpoint used for each scene is determined in accordance with a story that has been created and edited in advance, and in this specification, a simulation without room for the user to intervene in how to display the screen is referred to as “non-real-time This is called “simulation”. Normally, simulations where elevator users appear on the screen are real-time simulations, and simulations where elevator users do not appear are often programmed as non-real-time simulations, but they are not necessarily uniquely defined. .
[0110]
Next, an example of how each simulation is displayed will be described. When the user clicks a “simulation button” 909 on the electronic mockup screen 901 in FIG. 9, the screen of the
[0111]
The selected
[0112]
When the user moves the cursor to the name of the operation to be displayed in the simulation, the character is highlighted in the selected
[0113]
The
[0114]
As described above, the simulation display screen 1805 is a screen that displays the simulation operation of the operation selected in the selected
[0115]
Thereafter, the display content of the screen advances, and as shown in FIG. 19A, a scene in which the hold door and the car door are opened is greatly projected on the simulation display screen 1805. The illustrated example is a scene in which two passengers M1 and M2 waiting in the hall are looking inside the car, and two passengers M3 and M4 are standing in the car. At this time, when the user places the cursor on the passenger M1 and clicks, the screen is switched from the viewpoint (virtual viewpoint) of the passenger M1 indicated by the arrow Y1, and the virtual view simulation is displayed. The FIG. 19B shows the display contents of the image viewed from the virtual viewpoint of the passenger M1, and the passenger M2 and the two passengers M3 and M4 opposed to the passenger M2 are further enlarged.
[0116]
Until then, what was displayed on the screen was from an objective viewpoint that is considered to be the easiest to understand the operation of the elevator, but in this way displays a virtual view seen from the virtual viewpoint of passenger M1 By doing so, the user can feel the presence as if he / she is actually in the elevator hall, and can understand the details of the operation of the elevator specifically and clearly. Note that an arrow Y1 in FIG. 19A is given for convenience of explanation and is not displayed on the actual screen. In FIG. 19B, when the user places the cursor on the passenger M2 and clicks, the screen is switched to the screen viewed from the virtual viewpoint of the passenger M2 indicated by the arrow Y2.
[0117]
According to the display of the virtual view simulation as described above, the user can easily understand the elevator operation procedure that is difficult to understand immediately by the text explanation on the screen or the explanation by voice output alone. Will be able to. For example, FIG. 20 (a) is a screen showing a state in which a passenger M5 who has entered the car is about to operate the car operation panel from an objective viewpoint. The screen changes from the virtual viewpoint of the passenger M5 indicated by the arrow Y5. FIG. 20B shows the display contents of the image viewed from the virtual viewpoint of the passenger M5 at this time. The car operation panel and the destination floor button, the door opening button, and the door closing button provided on this are projected. Yes.
[0118]
Now, passenger M5 who got into the car from the hall on the 1st floor wanted to go to the 5th floor of the destination floor and tried to press the button <5>, but accidentally pressed the button <7>, Since the button (5) is pressed after that, the two buttons (5) and (7) are lit in FIG. 20B. In this state, passenger M5 may inconvenience other passengers, so it is preferable to cancel call registration on the 7th floor (most modern elevators are equipped with such a cancel function. ) In order to cancel in this case, the passenger M5 may press the button (7) twice in succession. The operation procedure for activating such a cancel function can be explained by text description on the screen, voice output, etc. Of course, but as described above, a large car operation panel or passenger viewed from the viewpoint of the passenger M5 By displaying the movement of the M5 finger on the screen, the user can understand the operation procedure more quickly and easily.
[0119]
In addition to the destination floor buttons, there are door open buttons, door close buttons, emergency call buttons and intercoms used in an emergency in the elevator car. By using the virtual view simulation display technique, the user can be easily and accurately understood.
[0120]
Note that the simulation for explaining the operation procedure and the like as described above is a non-real-time simulation in which a user cannot normally intervene in the display method in spite of the appearance of a human body model. As described above, switching from the screen of FIG. 20A to the screen of FIG. 20B is automatically performed according to the development of the story. ing. However, even in this case, when the user clicks on the human body model (passenger M5) on the screen, the screen viewed from the virtual viewpoint of the passenger M5 is projected from that point regardless of the story development. Can also be programmed.
[0121]
By the way, the processing described in
[0122]
Now, if the user clicks the “new input”
[0123]
Here, when FIG. 21 is compared with FIG. 8, the common items are only the usage and delivery date, and the other items are different. That is, the items of “model”, “capacity”, and “speed” in the basic specification input screen 801 are deleted. This is because it is not always easy for a user who does not have specialized knowledge to select these items correctly. In the basic
[0124]
The user clicks the
[0125]
Generally, the information that the user wants to know most when planning the new installation of the elevator is the price and the work period, and these are displayed as “basic price” and “delivery date” on the basic
[0126]
Further, in this improved processing plan, not only one candidate plan but also a plurality of candidate plans can be presented for the conditions indicated by the user on the basic
[0127]
The basic
[0128]
When the user clicks a “return to basic specification input”
[0129]
Below the “return to basic specification input”
[0130]
In addition, the user can select the same color as the previous operation for each color of “car room”, “landing door”, and “three-sided frame” by one operation by using the
[0131]
In the windows W1 and W2 of the basic
[0132]
When the user desires to add an optional function, not only the basic specifications displayed on the basic
[0133]
In this option selection screen, an option package display section having an
[0134]
The option package display section includes an option package display table 2306 in which a plurality of options are collectively displayed in the form of an option package, a display
[0135]
In the option package display table 2306, a selected check column, an option name display column, a popularity ranking display column, a price display column, which indicates whether or not individual options constituting the package are in a state selected by the user, A delivery date display field, an image display field on which graphics and the like for identifying options at a glance are displayed, and a
[0136]
In the option package display table 2306, in the default state, all options are checked and all the selected display states are displayed. However, by removing these check marks, the user packages options that are not necessary for the user. (However, the option package is a combination of options set by the elevator manufacturer so that the user can benefit in terms of price, delivery date, or other aspects. It is preferable to be careful not to lose such benefits.)
[0137]
The option package display table 2306 is also provided with a selected
[0138]
In this way, the option package display section can display the price order, delivery date order, and popularity ranking order for the entire option package, as well as the price, delivery date, and popularity ranking for each option that constitutes the option package. Can be displayed. Therefore, the user can obtain a combination of options most suitable for the user by comprehensively considering these pieces of useful information.
[0139]
Below the option package display area, “price” and “delivery date” for “option total”, “special design total”, “total”, and “budget” are displayed. In the state shown in the figure, since the four options of the option package related to the initially displayed package number “1” are selected as they are, the price of “total of options” is 400,000 yen. The delivery time required for is 2 weeks. The price of the “special design total” is 0 yen because nothing has been selected at this point. The price of “Grand Total” is 2.4 million yen obtained by adding the above “total option” price of 400,000 yen to the “basic price” (in this case, 2 million yen) in the basic
[0140]
At the bottom of the option selection screen, an
[0141]
The user can display the standard option list display unit by clicking the standard
[0142]
The standard option list display table 2401 is a table in which contents similar to those of the option package display table 2306 already described with reference to FIG. 23 are described, and a
[0143]
The user who has finished the above option selection may click the save /
[0144]
In this special design selection screen, a sticky design search screen display unit having a sticky
[0145]
This sticking design search screen display section displays a sticking design display table 2503 in which related items about a plurality of designs are described, an arrangement
[0146]
In the sticking design display table 2503, a selected check column indicating whether or not each design is in a state selected by the user, a graphic display column indicating a design image (in the case of “ceiling type” in the figure) (Graphic display column), building name display column, owner display column, (building) address display column, price display column, and delivery date display column, and a
[0147]
In the arrangement
[0148]
FIG. 25 shows a case in which the sticking design search screen display unit is displayed on the front side of the past property design display unit, but the display content of the past property design display unit is almost the same as this. The illustration is omitted.
[0149]
The “Price” and “Delivery” for “Option Total”, “Special Design Total”, “Gross Total”, and “Budget” are displayed at the bottom of the design search screen display section, as in the case of option selection. The In the illustrated state, the price of “total option” is 400,000 yen as described above, and the price of “special design total” is 200,000 yen for XX building. The price of “Grand total” is the “Basic price” (in this case, 2 million yen) in the basic
[0150]
At the bottom of the special design selection screen, a design confirmation /
[0151]
FIG. 26 is an explanatory diagram of a special design confirmation /
[0152]
Further, the user can set detailed specifications for each product on the product
[0153]
Now, as described above, the user who has completed the option selection and special design selection clicks the save /
[0154]
When the user clicks an electronic mockup
[0155]
When the user sees the driving operation displayed by simulation as described above on the screen and determines that it is better to redo the specification setting, the user operates
[0156]
The outline of the processing contents after the user has displayed the basic
[0157]
First, the user clicks the new input button 702 (FIG. 7) to display the basic specification input screen (FIG. 21) (step 2901). After completing the input of the basic specifications, the basic specification result screen (FIG. 21) is displayed. It is displayed (step 2902).
[0158]
The user looks at the basic specification result screen to determine whether or not to select an option (step 2903). When selecting an option, the option selection screen (FIGS. 23 and 24) is displayed to select the option ( Step 2904). In this case, the user may not perform option selection.
[0159]
Next, the user determines whether or not to select a special design on the option selection screen or the basic specification result screen (step 2905). When selecting a special design, the special design selection screen (FIGS. 25 and 26) is displayed. A special design is selected (step 2906). Also in this case, the user can not perform the special design selection.
[0160]
Thereafter, the user displays the final specification result screen (FIG. 27), and further confirms the driving operation based on the final specification on the simulation screen (FIG. 28) (step 2907). Then, it is determined whether or not the displayed final specification is acceptable (step 2908). If it is determined, the new specification data registration means 9 registers an order in the elevator information management database 4 (step 2909). On the other hand, if it is not determined, the user returns to the previous screen again and performs setting again (step 2910).
[0161]
As described above, according to the improved processing plan described with reference to FIGS. 21 to 29, at least the basic specification which is the simplest specification can be obtained by the minimum necessary data input on the user side, By selecting necessary options for this basic specification or by selecting a special design, it is possible to obtain the final specification desired by itself. That is, it is possible to greatly reduce the labor and time that the user spends on setting a new specification of the elevator, and to provide a new specification that satisfies the user sufficiently.
[0162]
As described above, according to the elevator installation specification setting support system described above, various functions including an electronic mockup screen can be performed even if the salesperson of the elevator manufacturer and the person in charge on the user side do not face each other directly. By utilizing this, the person in charge on the user side can grasp the image after completion of the elevator system sufficiently specifically, and can quickly and accurately know other detailed specifications. Therefore, a new elevator specification can be set in a short time, and the time and labor spent on both the user side and the elevator manufacturer side can be greatly reduced.
[0163]
In addition, even when the user changes the specifications after placing an order with the elevator maker, it is possible to quickly grasp the price and the fluctuation schedule of the construction period due to the specification change, and both the user side and the elevator maker side can quickly You can take action.
[0164]
Furthermore, according to the system of the present invention, since the sales form by direct face-to-face contact between the sales staff and the person in charge is not necessary so much, it is possible for the elevator manufacturer that is considered unlikely to be ordered on the user side. It is possible to request an estimate without hesitation, and on the other hand, it is expected that the elevator maker can also increase the chances of being able to conduct business transactions from users who have hardly had an exchange. That is, the introduction of this system makes it possible to activate the entire elevator industry.
[0165]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the form in which the Internet is effectively used is adopted, the form in which the user side and the elevator maker directly face each other does not necessarily have to be a basic form of sales. When an elevator is newly installed, the specification can be easily and reliably set, thereby reducing the labor of both the user and the elevator manufacturer and sufficiently incorporating the user's desired conditions.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of a new installation specification setting support system for an elevator according to an embodiment of the present invention.
2 is a block diagram showing a detailed configuration of an elevator new
3 is an explanatory diagram showing a hierarchical structure of the elevator
4 is an explanatory diagram showing a hierarchical structure of a
FIG. 5 is a flowchart for explaining the operation of FIG. 1;
6 is a flowchart for explaining the processing contents of user authentication means 6 in FIG. 1;
7 is an explanatory diagram of a screen displayed on the
8 is an explanatory diagram of a basic specification input screen displayed on the
FIG. 9 is an explanatory diagram of an electronic mock-up screen displayed on the
10 is an explanatory diagram of a price process estimation detail screen that is sent from the estimate sending means 8 in FIG. 1 to the
11 is an explanatory diagram of a process table display screen displayed on the
12 is an explanatory diagram of a specification setting completion display screen displayed on the
13 is an explanatory diagram of a price process estimation detail screen different from FIG. 10, which is sent from the estimate sending means 8 in FIG. 1 to the
FIG. 14 is an explanatory diagram of a specification / estimate comparison confirmation screen displayed on the
15 is an explanatory view of a pre-order final confirmation screen displayed on the
16 is an explanatory diagram of an existing property search diversion screen displayed on the
FIG. 17 is an explanatory diagram of a price process estimate detail screen that is displayed on the
18 is an explanatory diagram of an operation simulator screen 1801 displayed on the
FIGS. 19A and 19B are explanatory diagrams illustrating a display screen example of a virtual view simulation operation displayed on the simulation display screen 1805 in FIG. 18, wherein FIG. 19A is a display screen from an objective viewpoint, and FIG. The display screen from the virtual viewpoint of the passenger M1 in this screen is shown.
20 is an explanatory view showing a display screen example of a virtual view simulation operation displayed on the simulation display screen 1805 in FIG. 18, wherein (a) is a display screen from an objective viewpoint, and (b) is a certain passenger. The display screen from the virtual viewpoint of M5 is shown.
FIG. 21 is an explanatory diagram of a basic specification input screen displayed on the
22 is an explanatory diagram of a basic specification result screen displayed on the
23 is an explanatory diagram of an option selection screen displayed on the
FIG. 24 is an explanatory diagram of an option selection screen displayed on the
FIG. 25 is an explanatory diagram of a special design selection screen displayed on the
FIG. 26 is an explanatory diagram of a special design confirmation / examination screen displayed on the
27 is an explanatory diagram of a final specification result screen displayed on the
FIG. 28 is an explanatory diagram of a simulation display screen based on a final specification displayed on the
FIG. 29 is a flowchart for explaining the outline of processing contents of an improvement processing plan.
[Explanation of symbols]
1 Elevator new specification setting server
2 User terminal
3 Internet
4 Elevator information management database
5 PDM system
6 User authentication means
7 New specification entry screen providing means
8 Estimate sending means
9 New specification data registration means
10 Company-wide information server
11 Local information server
12 Head office server
13 Factory server
14 Field server
15 Overseas overseas servers
16 Customer database
17 Calling number database
18 Specification database
19 Price Database
20 NET-COST database
21 3D-CAD database
22 Electric CAD database
23 Drawing arrangement database
24 Design know-how database
25 Manufacturing database
26 Process database
27 Procurement database
28 Maintenance database
29 Quality Database
30 Trouble database
31 General database
M1-M5 passengers
Claims (27)
このエレベータ新規仕様設定用サーバは、
いずれかのユーザ端末からアクセスがあった場合に、そのユーザ端末に対してID番号の認証又はID番号の発行を行うユーザ認証手段と、
前記ユーザ認証手段が前記認証又は発行を行った後、所望のエレベータ新規仕様を記入し得る画面をユーザ端末に対して提供する新規仕様記入画面提供手段と、
前記ユーザ端末が前記新規仕様記入画面提供手段の提供した画面に新規仕様を記入してきた場合に、エレベータの価格及び工期を前記エレベータ情報管理データベースを参照して演算し、この演算に基づく見積もり結果を前記ユーザ端末に送付すると共に、発注意思を問い合わせる見積もり送付手段と、
前記見積もり送付手段が前記見積もり結果を送付した後、前記ユーザ端末から発注意思が有る旨の最終的確認を得た場合に、前記エレベータ情報管理データベースにエレベータの新規設置に関して受注した旨及びその新規仕様に関するデータを登録する新規仕様データ登録手段と、
を有するものであり、
しかも、前記エレベータ新規仕様設定用サーバは、前記新規仕様データ登録手段が前記受注した旨を登録した後のユーザの要求に応じ、前記エレベータ情報管理データベースに格納されている工程管理データに基づき、エレベータ工事進捗状況を示す画面をユーザに対して提供するものである、
ことを特徴とするエレベータの新規設置仕様設定支援システム。 A server for new specification setting of elevators used by a user as an elevator maker customer, and an elevator maker used by the elevator maker and connected to these user terminals via the Internet and managing an elevator information management database based on the PDM function And
This elevator new specification setting server
User authentication means for authenticating an ID number or issuing an ID number for the user terminal when accessed from any user terminal;
New specification entry screen providing means for providing a user terminal with a screen for entering a desired new elevator specification after the user authentication means performs the authentication or issue,
When the user terminal has entered a new specification on the screen provided by the new specification entry screen providing means, the elevator price and construction period are calculated with reference to the elevator information management database, and the estimation result based on this calculation is calculated. Sending to the user terminal, and an estimate sending means for inquiring about ordering intention,
After the estimate sending means sends the estimate result, when the final confirmation that there is an intention to place an order is obtained from the user terminal, the fact that an order has been received for the new installation of the elevator in the elevator information management database and its new specification New specification data registration means for registering data on,
Having
In addition, the elevator new specification setting server, based on the process management data stored in the elevator information management database, in response to a user request after the new specification data registration means registers that the order has been received, A screen showing the progress of the construction is provided to the user.
Elevator new installation specification setting support system.
ことを特徴とする請求項1記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The new specification entry screen providing means includes a basic specification input screen for entering the basic specifications of the elevator in characters, and an overall configuration and a partial configuration of each part of the elevator based on the entry result of the basic specification input screen. An electronic mock-up screen that represents computer graphics.
The elevator new installation specification setting support system according to claim 1.
ことを特徴とする請求項1又は2記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。When the new specification data registration means inquires about whether or not there is an intention to place an order to the user terminal, inquires about whether or not to request entry of another new specification, and obtains an answer to request from the user terminal Is to instruct the new specification entry screen providing means to provide the screen again,
The elevator new installation specification setting support system according to claim 1 or 2.
前記見積もり送付手段は、前記ユーザ端末が前記過去の受注物件の流用可能な仕様データを新規仕様データとして前記画面に記入してきた場合に、流用の程度に応じて割り引きした見積もりを行うものである、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The new specification entry screen providing means provides a list display screen relating to past orders received based on entry of a predetermined search item, and new specification data for which the specification data of the orders received selected on the list display screen can be diverted Providing the user terminal with a screen displayed as:
The estimate sending means performs an estimate discounted according to the degree of diversion when the user terminal has entered specification data that can be diverted in the past ordered property as new specification data on the screen.
The elevator new installation specification setting support system according to any one of claims 1 to 3.
ことを特徴とする請求項2記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The new specification entry screen providing means is capable of displaying a simulation operation of each part of the elevator on the electronic mockup screen.
The elevator new installation specification setting support system according to claim 2.
ことを特徴とする請求項2記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The new specification entry screen providing means three-dimensionally represents each part of the elevator on the electronic mockup screen, and further freely rotates each part of the elevator in a three-dimensional space so that a desired part can be viewed from a desired angle. Is something that can be displayed for viewing,
The elevator new installation specification setting support system according to claim 2.
ことを特徴とする請求項2記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The electronic specification mockup screen showing the overall configuration of each part of the elevator by the new specification entry screen providing means is an overall image screen showing the entire image, and the electronic mockup screen showing the partial configuration is an article unit A product unit image screen showing an image, and a product image screen showing an image of a single product,
The elevator new installation specification setting support system according to claim 2.
ことを特徴とする請求項2記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The means for providing a new specification entry screen provides a special specification product other than the standard specification product if the element used for the overall configuration or partial configuration of each part of the elevator includes a special specification product. To display a message to the effect,
The elevator new installation specification setting support system according to claim 2.
ことを特徴とする請求項2記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。On the basic specification input screen provided by the new specification entry screen providing means, an essential specification item in which an indispensable necessary item is entered and an additional specification item in which other additional items are entered are displayed in different colors.
The elevator new installation specification setting support system according to claim 2.
ことを特徴とする請求項4記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The new specification entry screen providing means, when displaying a list of past orders received on the list display screen, separates the user's property relating to the accessed user terminal and the property relating to other users. Display of other properties related to users that are prohibited from publishing specification data are not displayed on the screen.
The elevator new installation specification setting support system according to claim 4.
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。Registration specification data display means for displaying data related to the new specification registered by the new specification data registration means based on a request from the user terminal;
The elevator new installation specification setting support system according to any one of claims 1 to 10.
前記見積もり送付手段は、前記ユーザが前記画面に記入した変更仕様に基づきエレベータの価格及び工期の演算を再度行い、変更仕様に基づく価格及び工期の変動状況をそのユーザ端末に報告すると共に、変更仕様の内容を実施するか否かについて問い合わせるものであり、
前記新規仕様データ登録手段は、前記ユーザ端末から変更仕様の内容を実施する旨の通知を受けた場合に、前記エレベータ情報管理データベースに新規仕様の内容を変更したこと、及びその変更仕様に関するデータを登録するものである、
ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The new specification entry screen providing means, when the user terminal for which order registration has already been performed by the new specification data registration means desires to change the contents of the specifications at the time of ordering, the desired new elevator specification Is provided to the user terminal,
The estimate sending means recalculates the price and construction period of the elevator based on the change specification entered by the user on the screen, reports the change status of the price and construction period based on the change specification to the user terminal, and changes the specification. To inquire about whether or not to implement
When the new specification data registration means receives notification from the user terminal that the content of the changed specification is to be implemented, the new specification data registration means changes the content of the new specification to the elevator information management database, and stores data related to the changed specification. To register,
The elevator new installation specification setting support system according to any one of claims 1 to 11.
ことを特徴とする請求項5記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The simulation operation includes a virtual view simulation operation seen from the viewpoint of an elevator user in the elevator car or in the vicinity of the elevator hall,
The elevator new installation specification setting support system according to claim 5.
前記見積もり送付手段は、前記入力完了ボタンが操作された場合に、前記ユーザ端末が記入した基本的仕様項目に基づいて価格及び工期を算出するものであり、
更に、前記新規仕様記入画面提供手段は、前記見積もり送付手段が算出した価格及び工期が所定の基本的仕様項目と共に表示されている基本仕様結果画面を提供するものである、
ことを特徴とする請求項1記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The new specification entry screen providing means should operate the user terminal after filling in a plurality of basic specification items to be filled in by the user terminal, and at least all of the basic specification items that are considered as mandatory entry items. It provides a basic specification input screen with an input completion button,
The estimate sending means, when the input completion button is operated, calculates the price and work period based on the basic specification items entered by the user terminal,
Further, the new specification entry screen providing means provides a basic specification result screen in which the price and construction period calculated by the estimate sending means are displayed together with predetermined basic specification items.
The elevator new installation specification setting support system according to claim 1.
前記新規仕様記入画面提供手段は、この複数種類の価格及び工期にそれぞれ対応する複数の基本仕様結果画面を提供することが可能なものである、
ことを特徴とする請求項14記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The estimate sending means is capable of making the calculated price and construction period into a plurality of types,
The new specification entry screen providing means is capable of providing a plurality of basic specification result screens respectively corresponding to the plurality of types of prices and construction periods.
The elevator new installation specification setting support system according to claim 14.
前記新規仕様記入画面提供手段は、前記オプション選択ボタンが操作された場合に、ユーザ端末の選択可能な複数の候補オプションが表示されたオプション選択画面を提供するものである、
ことを特徴とする請求項14又は15記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The basic specification result screen is provided with an option selection button to be operated when the user terminal desires to add an optional function to the basic specification.
The new specification entry screen providing means provides an option selection screen on which a plurality of candidate options that can be selected by the user terminal are displayed when the option selection button is operated.
The elevator new installation specification setting support system according to claim 14 or 15.
ことを特徴とする請求項16記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The candidate options are displayed as an option package form in which a plurality of predetermined options recommended by the elevator manufacturer are collectively described, and a standard option list form that can be arbitrarily selected by the user terminal. Is,
The elevator new installation specification setting support system according to claim 16.
前記新規仕様記入画面提供手段は、前記オペレーション確認ボタンが操作された場合に、電子モックアップ画面上でそのオプション機能に基づく動作を表示するものである、
ことを特徴とする請求項16又は17記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The option selection screen is provided with an operation confirmation button to be operated when the user terminal confirms the contents of the optional function,
The new specification entry screen providing means displays an operation based on the optional function on the electronic mockup screen when the operation confirmation button is operated.
The elevator new installation specification setting support system according to claim 16 or 17.
ことを特徴とする請求項17又は18記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The predetermined option recommended by the elevator maker side is described in any order of price order based on past construction results, popularity ranking order, delivery date order,
The elevator new installation specification setting support system according to claim 17 or 18.
前記新規仕様記入画面提供手段は、前記特殊意匠選択ボタンが操作された場合に、ユーザ端末の選択可能な複数の候補意匠が表示された特殊意匠選択画面を提供するものである、
ことを特徴とする請求項14乃至19のいずれかに記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The basic specification result screen is provided with a special design selection button to be operated when the user terminal desires to adopt a special design instead of the design set as a standard specification for the design at a predetermined location of the elevator. And
The new specification entry screen providing means provides a special design selection screen on which a plurality of candidate designs selectable by the user terminal are displayed when the special design selection button is operated.
The elevator new installation specification setting support system according to any one of claims 14 to 19.
ことを特徴とする請求項20記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The candidate design includes a first group to which a user related to a user terminal or other user has been mainly constructed in the past, and a second group to which a user related to the user terminal has been mainly constructed in the past. Categorized as a group,
The elevator new installation specification setting support system according to claim 20.
ことを特徴とする請求項20又は21記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The basic specification result screen is provided with a color selection button for selecting the color of the design at the predetermined location from those set in advance.
The elevator new installation specification setting support system according to claim 20 or 21.
ことを特徴とする請求項22記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The design at the predetermined location where the color selection button is provided is a plurality of designs, and the user terminal collectively selects the same color as the colors of the plurality of designs selected by the previous operation of the user terminal. Color matching buttons that enable selection are provided on the basic specification result screen,
The elevator new installation specification setting support system according to claim 22.
前記新規仕様記入画面提供手段は、前記意匠確認・検討ボタンが操作された場合に、その特殊な意匠の外観、及びその特殊な意匠に係る物品についての所定仕様項目を画面上に表示するものである、
ことを特徴とする請求項20乃至23のいずれかに記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The special design selection screen is provided with a design confirmation / consideration button to be operated when the user terminal confirms the content of the special design.
The new specification entry screen providing means displays, on the screen, a predetermined specification item regarding an appearance of the special design and an article related to the special design when the design confirmation / review button is operated. is there,
The elevator new installation specification setting support system according to any one of claims 20 to 23.
前記新規仕様記入画面提供手段は、前記保存・終了ボタンが操作された場合に、ユーザ端末がそれまでに行った入力又は選択に基づく仕様が表示されている最終仕様結果画面を提供するものである、
ことを特徴とする請求項20乃至24のいずれかに記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The basic specification input screen, the option selection screen, and the special design selection screen are provided with a save / end button to be operated when the user terminal ends input or selection on each screen,
The new specification entry screen providing means provides a final specification result screen on which specifications based on input or selection made by the user terminal are displayed when the save / end button is operated. ,
The elevator new installation specification setting support system according to any one of claims 20 to 24.
前記新規仕様データ登録手段は、前記最終仕様決定ボタンが操作された場合に、前記ユーザ端末に発注意思が有る旨を最終的に確認するものである、
ことを特徴とする請求項25記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The final specification result screen is provided with a final specification determination button to be operated when the user terminal determines the displayed content as the final specification and indicates an intention to place an order,
The new specification data registration means finally confirms that the user terminal has an intention to place an order when the final specification determination button is operated.
26. The elevator new installation specification setting support system according to claim 25.
前記新規仕様記入画面提供手段は、前記各画面戻し釦が操作された場合に、これら各画面をユーザ端末に再度提供するものである、
ことを特徴とする請求項25又は26記載のエレベータの新規設置仕様設定支援システム。The final specification result screen is provided with a screen return button to be operated when the user terminal returns to each of the basic specification result screen, the option selection screen, and the special design selection screen,
The new specification entry screen providing means provides these screens to the user terminal again when each of the screen return buttons is operated.
27. The elevator new installation specification setting support system according to claim 25 or 26.
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