JP4250742B2

JP4250742B2 - Lifting device in spinning machine

Info

Publication number: JP4250742B2
Application number: JP2000314973A
Authority: JP
Inventors: 勉中野; 基宏河合; 直樹丸山
Original assignee: Toyota Industries Corp
Current assignee: Toyota Industries Corp
Priority date: 2000-10-16
Filing date: 2000-10-16
Publication date: 2009-04-08
Anticipated expiration: 2020-10-16
Also published as: JP2002129435A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はトラベラがリング上を周回（走行）してボビンに糸を巻き付けていく方式のリング精紡機、リング撚糸機等の紡機における昇降装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、この種の紡機においては、管糸形成のために、機台運転中にリングレールの昇降運動を繰返しながら次第にリングレールを上昇させ、それと同期してスネルワイヤを備えたラペットアングルを昇降させるリフティング装置（昇降装置）が採用されている。また、巻き取り運転中、スネルワイヤとトラベラとの間で糸はバルーニングを形成しながら巻き取られるが、バルーニングがあまり大きくなると、糸が高張力を受けて糸切れが増大する。そこで、バルーンの増大を規制するバルーンコントロールリングがリングレールとラペットとの間に配置されている。
【０００３】
糸の巻取りを高速で良好に行うためには、スネルワイヤとリング上のトラベラ間との距離（ストレッチ）が短い方がよく、また、バルーンコントロールリングの位置をスネルワイヤとリングとの間の適正な位置に配置することが必要となる。そして、バルーンコントロールリングの適正位置は糸の太さ等の紡出条件によって異なるが、スネルワイヤとバルーンコントロールリング間の距離と、リングとバルーンコントロールリング間の距離とが極端に違わないのが好ましい。
【０００４】
紡機の昇降装置として、特開平３−２７１３０号公報には、リングレール、バルーンコントロールリングレール及びスレッドガイド用レール（ラペットアングル）をそれぞれ独立の駆動装置で昇降させる装置が提案されている。この装置ではリングレール、バルーンコントロールリング及びスレッドガイド（ラペット）の昇降パターンを自由に変更でき、例えば図７（ａ）に示すような、ラペット及びバルーンコントロールリングの昇降量が巻始めから徐々に小さくなり、玉揚げ時点（満管）に達するまでに昇降量がゼロになるパターンや、図７（ｂ）に示すような、巻き始めから途中まで昇降量が次第に大きくなり、その後、昇降量が次第に小さくなって終期には昇降量がゼロとなるパターンや、図７（ｃ）に示すような、巻き始めから途中まで昇降量が次第に大きくなり、その後、昇降量が次第に小さくなり終期まで昇降が行われるパターン等、紡出条件に応じて適宜昇降パターンが設定される。従って、この装置では、ストレッチを短くして、しかもバルーンコントロールリングをスネルワイヤとリングとの間の適正な位置に配置した状態で、巻取り開始から満管まで巻取りを継続できる。なお、図７（ａ）〜（ｃ）において、横軸ｘは巻取り量を示し、縦軸ｙは昇降距離を示す。そして、ｍ１がリングレール、ｍ２がバルーンコントロールリング、ｍ３がラペットの昇降変化を表す。
【０００５】
しかし、リングレール、バルーンコントロールリングレール及びラペットアングルをそれぞれ独立の駆動装置で駆動する構成では、昇降機構が複雑になるとともに製造コストが高くなる。
【０００６】
特開昭６３−３０３１３１号公報には、ラペットアングルとリングレールとを独立して昇降駆動し、巻取り初期にバルーンコントロールリング（アンチノードリング）をラペット昇降部材の昇降を利用して昇降させ、途中からバルーンコントロールリングをリングレールの昇降を利用して昇降させる装置が開示されている。この装置は、図８（ａ）に示すように、バルーンコントロールリング５１を支持するバルーンコントロールリングバー５２が、ラペットアングル５３を支持するピラー５４にガイドブラケット５５を介して摺動可能に支承されている。バルーンコントロールリング５１の下限位置をきめるストッパ５６がピラー５４にねじ（図示せず）により固定されている。リングレール５７はピラー５８にブラケット５９を介して支持されている。ブラケット５９には突出部５９ａが設けられ、ガイドブラケット５５には突出部５９ａと対応する位置に係合部材６０が設けられている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
特開昭６３−３０３１３１号公報に開示された装置では、バルーンコントロールリング専用の駆動手段を設ける必要が無く、特開平３−２７１３０号公報に開示された装置に比較して、構成が簡単となる。しかし、ラペットが巻取り開始から一定の昇降量（チェース長）で駆動されるため、ラペットとリングとの距離（ストレッチ）が小さくなるまでに時間がかかる。また、紡機においてはドラフトパート等との関係で、ラペットの最上昇位置に制約があることと、リングレールの一回の昇降量（チェース長）がラペットのチェース長に比較して大きいこととから、図８（ｂ）に示すように、巻取り終期にバルーンコントロールリングの昇降位置がラペットの昇降位置に接近した状態となる。その結果、巻取り終期においてバルーンコントロールリングのバルーンコントロール機能が有効に作用し難くなる。なお、図８（ｂ）において、ｍ１がリングレール、ｍ２がバルーンコントロールリング、ｍ３がラペットの昇降変化を表す。
【０００８】
また、特開昭６３−３０３１３１号公報に開示された装置の構成では、バルーンコントロールリング５１の昇降を、ラペットアングル５３を支持するピラー５４に固定されたストッパ５６と、リングレール５７を支持するピラー５８に固定されたブラケット５９の突出部５９ａとの係合状態を変更することで行う。従って、ボビンの長さを変更する場合の、初期位置調整が面倒になるという問題がある。
【０００９】
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は簡単な構成で、バルーンコントロールリングの適正位置への配置と、ストレッチを早期に短くすることとを可能にし、高速運転時にも巻取り開始から終了まで安定して巻取りを行うことができる紡機の昇降装置を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、請求項１に記載の発明では、トラベラがリング上を周回してボビンに糸を巻き付ける紡機において、バルーンコントロールリング支持する支持部材及びリングレール支持部材を駆動手段によりそれぞれ独立して昇降可能に設け、スネルワイヤを備えたラペットの昇降部材を前記支持部材の上方において昇降可能に支承し、前記バルーンコントロールリングが初期位置から所定量以上上昇された後、前記昇降部材を介してラペットをバルーンコントロールリングに追従してバルーンコントロールリングの昇降量と同じ量、昇降移動させる追従機構を前記昇降部材と前記支持部材との間に設けた。
【００１１】
この発明では、リングレールとバルーンコントロールリングとはそれぞれ独立して駆動手段により積極的に昇降される。スネルワイヤを備えたラペットは、巻始めから巻取り途中までは昇降せずに所定位置で停止した状態に保持されるか、昇降されてもバルーンコントロールリングの昇降量より少ない量昇降される。一方、リングレール及びバルーンコントロールリングはそれぞれ所定のチェース長で昇降される。従って、ラペットが巻始めから一定の昇降量で昇降される場合に比較して、リングレールの昇降に伴い、ストレッチが早期に短くなる。そして、巻取りが進んだ時点から、追従機構を介してラペットがバルーンコントロールリングと一体的に、即ちバルーンコントロールリングの昇降量と同じ量、昇降される。その結果、巻始めから巻終わりまでバルーンコントロールリングが適正位置に配置された状態となり、高速運転時にもバルーンが安定し、糸切れ発生が抑制されて安定した状態で巻取りが行われる。
【００１２】
請求項２に記載の発明では、前記追従機構は巻取り開始から巻取り量が所定長になるまでは、ラペットを停止状態に保持する。この発明では、スネルワイヤを備えたラペットは、巻始めから巻取り途中までは昇降せずに所定位置で停止した状態に保持される。従って、リングレールの昇降に伴い、ストレッチがより早期に短くなる。
【００１３】
請求項３に記載の発明では、前記追従機構は巻取り開始後の１チェイス目からラペットをバルーンコントロールリングの各チェイスの上昇途中から下降途中まで追従して昇降させる。この発明では、ラペットは巻取り初期から昇降されるが、その昇降量は小さい。
【００１４】
請求項４に記載の発明では、請求項１〜請求項３のいずれか一項に記載の発明において、前記駆動手段は前記支持部材及びリングレール支持部材を支持する支柱を昇降させる。この発明では、支持部材及びリングレール支持部材はそれぞれ支柱とともに昇降される。従って、ラインシャフトを使用して複数の支柱を昇降させる公知の駆動機構を使用できる。
【００１５】
請求項５に記載の発明では、請求項１〜請求項３のいずれか一項に記載の発明において、前記駆動手段は前記支持部材及びリングレール支持部材を吊下する索の巻き上げ及び巻き戻しで前記支持部材及びリングレール支持部材を昇降させる。この発明では、支持部材及びリングレール支持部材はそれぞれベルト等の索で吊下された状態で支持され、索の巻き上げ及び巻き戻しに対応して昇降される。従って、支持部材及びリングレール支持部材の下方に支柱を配設するスペースを確保しなくてもよくなる。
【００１６】
請求項６に記載の発明では、請求項１〜請求項５のいずれか一項に記載の発明において、前記昇降部材は機台フレームに取り付けられたブラケットに昇降可能に支承されている。この発明では、ボビンの長さに合わせてラペットの昇降開始時期を調整する際、ブラケットの位置を調整することで簡単に対応できる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
（第１の実施の形態）
以下、本発明をリング精紡機に具体化した第１の実施の形態を図１〜図３に従って説明する。
【００１８】
図１及び図２に示すように、リングレール１は支柱としてのポーカピラー２の上端に支持部材としてのブラケット３を介して固定されている。リングレール１にはトラベラ４の走行を案内するリング（リングフランジ）５が装備されている。バルーンコントロールリング６はリングレール１と平行に配設された支持バー７に支持片８を介して支持され、支持バー７は支柱としてのポーカピラー９の上端にブラケット１０を介して固定されている。支持片８、支持バー７及びブラケット１０がバルーンコントロールリング６を支持する支持部材を構成する。
【００１９】
両ポーカピラー２，９はリングレール１の長手方向（図１，２の紙面と垂直方向）に沿って延びるラインシャフトに一体回転可能に嵌着固定されたねじ歯車と、ポーカピラー２，９の下部に形成されたスクリュー部が螺合するナット体（いずれも図示せず）とを備えた公知の装置（例えば、特開平２−２７７８２６号公報）により、それぞれ独立して昇降駆動されるようになっている。両ポーカピラー２，９は駆動手段の一部を構成する。
【００２０】
支持バー７の後方には、ラペット１１の昇降部材１２のシャフト１２ａが、機台フレーム（図示せず）に取り付けられたブラケット１３に昇降可能に支承されている。ブラケット１３はシャフト１２ａが挿通される筒状部１３ａを備え、機台フレームに形成された長孔（図示せず）に挿通されたボルト１４と、ボルト１４に螺合するナット１５とにより固定位置が上下方向に調整可能となっている。昇降部材１２はシャフト１２ａの上端に、支持バー７と平行に延びる支持ロッド１６を支持する支持部１２ｂが、支持バー７と係合可能に形成されている。ラペット１１は基端が支持ロッド１６に支持され、先端にスネルワイヤ１７を備えている。
【００２１】
ブラケット１３は使用されるボビンＢの長さに対応した、所定の位置に固定される。昇降部材１２の支持部１２ｂは、バルーンコントロールリング６が巻始めに適正位置に配置された状態で、初期位置から所定量以上上昇された時点から、支持バー７が支持部１２ｂの下面と係合可能な高さに形成されている。昇降部材１２のシャフト１２ａ、ブラケット１３、支持部１２ｂの下面及び支持バー７が、昇降部材１２をバルーンコントロールリング６に追従して移動させる追従機構１８を構成する。
【００２２】
次に前記のように構成された装置の作用を説明する。紡機機台が運転されると、スピンドル回転速度、リフト長、チェイス長等の紡出条件に従って、ラインシャフトが所定の周期で正逆回転駆動される。ラインシャフトの正逆回転によりポーカピラー２，９が上昇あるいは下降移動され、リングレール１及びバルーンコントロールリング６が同期してそれぞれ所定のチェース長で昇降される。そして、図示しないフロントローラから送出された糸Ｙはスネルワイヤ１７、バルーンコントロールリング６及びトラベラ４を経てスピンドル１９に装着されたボビンＢに巻き取られる。
【００２３】
巻始めから巻取り途中までは、支持バー７が昇降部材１２と係合せず、ラペット１１は昇降せずに所定位置で停止した状態に保持される。その後、１チェースの上部で支持バー７が昇降部材１２と係合し、例えば５分玉以降は巻取り終了時まで支持バー７が昇降部材１２と常に係合する状態となる。即ち、糸ＹがボビンＢに所定量巻き取られた後（この実施の形態では管糸が５分玉に達した後）、支持バー７が昇降部材１２と常に係合する状態となり、その後はラペット１１がバルーンコントロールリング６と同期して昇降される。従って、図３に示すように、ラペット１１は巻始めから所定期間は停止状態に保持され、その後、５分玉まではチェース長が徐々に増大し、５分玉以降はバルーンコントロールリング６のチェース長と同じチェース長で一体的に昇降される。また、バルーンコントロールリング６及びリングレール１は、巻始めからそれぞれ所定チェース長で昇降を繰り返しながら次第に上昇を続ける。
【００２４】
従って、スネルワイヤ１７からトラベラ４までの距離（ストレッチ）が早期に短くなり、スピンドル１９の回転速度が高速になってもバルーンの異常な膨張が抑制され、巻取りが円滑に行われる。また、巻取り途中からバルーンコントロールリング６とラペット１１とが一体的に昇降するため、巻取り終了時までスネルワイヤ１７からバルーンコントロールリング６間での距離Ｌ１と、バルーンコントロールリング６からリングレールまでの距離Ｌ２との比が、バルーンが安定して形成される範囲に保持される。
【００２５】
この実施の形態では以下の効果を有する。
（１）リングレール１とバルーンコントロールリング６とはそれぞれ独立して駆動手段により昇降され、スネルワイヤ１７を備えたラペット１１は、巻始めから巻取り途中までは昇降せずに所定位置で停止した状態に保持される。従って、ラペット１１が巻始めから昇降される場合に比較して、リングレール１の昇降に伴い、ストレッチが早期に短くなる。その結果、高速運転時にもバルーンが安定し、糸切れ発生が抑制されて安定した状態で巻取りが行われる。
【００２６】
（２）巻取りが進んだ時点から追従機構１８を介してラペット１１がバルーンコントロールリング６と一体的に昇降される。その結果、巻始めから巻終わりまでバルーンコントロールリング６が適正位置に配置された状態となり、（１）の作用効果と相俟って高速運転時にもより安定した状態で巻取りが行われる。
【００２７】
（３）駆動手段は支持バー７及びリングレール支持部材（ブラケット３）を支持するポーカピラー２，９（支柱）を昇降させる構成のため、ラインシャフトを使用して複数の支柱を昇降させる公知の駆動機構を使用できる。
【００２８】
（４）昇降部材１２は機台フレームに取り付けられたブラケット１３に昇降可能に支承されている。従って、紡機の製造工場において、ラペット１１の昇降開始時期を調整する際、ブラケット１３の位置を調整することで簡単に対応できる。また、ユーザーがボビンＢの長さを変更して機台の運転を行う場合、ラペット１１の昇降開始時期を調整するのが容易になる。
【００２９】
（５）ブラケット１３は機台フレームに形成された長孔に挿通されたボルト１４と、ボルト１４に螺合するナット１５とにより固定位置が上下方向に調整可能となっている。従って、ラペット１１の昇降開始時期の調整がより簡単になる。
【００３０】
（６）バルーンコントロールリングを巻取り初期にはラペットと一体的に移動させ、途中からリングレールと一体的に移動させる従来装置に比較して、部品点数が少ないため、保全作業も簡単になる。
【００３１】
（第２の実施の形態）
次に第２の実施の形態を図４及び図５に従って説明する。この実施の形態ではリングレール１及びバルーンコントロールリング６の支持部材の駆動手段の構成が前記実施の形態と異なっている。前記実施の形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【００３２】
リングレール１を支持するリングレール支持部材としてのブラケット２０と、支持バー７を支持するブラケット２１とは、駆動手段の一部を構成する索としてのベルト２２，２３にそれぞれ吊下された状態で支持されている。各ベルト２２，２３の端部はそれぞれ異なるプーリ（図示せず）に固定され、駆動手段はプーリを正逆回転駆動させてベルト２２，２３の巻き上げ及び巻き戻しを行う。そして、ベルト２２，２３の巻き上げ及び巻き戻しにより各ブラケット２０，２１が昇降され、各ブラケット２０，２１と一体的にリングレール１及びバルーンコントロールリング６が所定のチェース長で昇降される。
【００３３】
この実施の形態においても、巻始めから所定の巻取り量になるまでは、図４に示すように、ラペット１１の昇降部材１２は支持バー７と係合せず、ラペット１１が停止した状態で巻取りが行われる。そして、５分玉程度から後は、図５に示すように、支持バー７が常に昇降部材１２と係合し、ラペット１１がバルーンコントロールリング６と一体的に昇降される。その結果、リングレール１、バルーンコントロールリング６及びラペット１１の昇降変化は、前記実施の形態と同様に図３に示すようになる。
【００３４】
従って、この実施の形態では前記実施の形態の（１），（２），（４）〜（６）の効果の他に次の効果を有する。
（７）各ブラケット２０，２１がベルト２２，２３で吊下された状態で支持され、ベルト２２，２３の巻き上げ及び巻き戻しに対応して昇降される。従って、各ブラケット２０，２１の下方にポーカピラー２，９を配設するスペースを確保しなくてもよくなる。
【００３５】
実施の形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ ラペット１１が必ずしも巻始めに完全停止せず、巻取り開始後の１チェイス目からラペット１１をバルーンコントロールリング６の各チェイスの上昇途中から下降途中まで追従して昇降させる構成としてもよい。例えば、ラペット１１を支持する昇降部材１２の位置を支持バー７との係合開始高さが低くなるように設定する。この構成では、昇降部材１２の支持バー７との係合開始高さによって、図６（ａ）に示すように、ラペット１１の昇降量が巻始めは非常に小さく、その後、徐々に増加するパターンと、図６（ｂ）に示すように、ラペット１１の昇降量が巻始めからある程度の大きさとなり、その後、さらに徐々に増加するパターンとがある。ボビン長が短いような場合は、このように、巻取り初期にラペット１１が僅かに昇降しても支障はない。
【００３６】
○ ポーカピラー２，９でブラケット３，１０を支持する構成において、ポーカピラー２，９をラインシャフトとスクリューねじとの組合せで昇降させる構成に代えて、従来技術のハートカムで昇降駆動されるバーにポーカピラー２，９を支持する構成としてもよい。
【００３７】
○ 昇降部材１２のシャフト１２ａと支持部１２ｂとを別体に形成し、シャフト１２ａの上部に雄ねじを形成し、支持部１２ｂに雌ねじを形成する。そして、雄ねじの螺入量を変更して支持部１２ｂが支持バー７と係合を開始する時期、即ちラペット１１がバルーンコントロールリング６と一体的に昇降を開始する時期を調整するようにしてもよい。この場合、ブラケット１３の位置を移動させるより、調整が容易となる。なお、雄ねじに螺合するナットを共に使用し、ダブルナット構成によりねじ部の弛みによる支持部１２ｂの螺合位置のずれを防止する構成とするのが好ましい。
【００３８】
○ ブラケット１３に長孔を設けて、ブラケットの固定位置を調整可能としてもよい。
○ ブラケット１３の筒状部１３ａに代えてロッド部を設け、昇降部材１２にシャフト１２ａに代えて筒状部を設けてもよい。
【００３９】
○ 支持バー７と支持部１２ｂとの当接箇所に耐摩耗処理を施してもよい。例えば、昇降部材１２をプラスチックで形成し、支持バー７を金属製とした場合、昇降部材１２の支持バー７との当接部に金属片を埋め込んでもよい。
【００４０】
○ 駆動手段を構成する索としてベルト２２，２３に代えて、チェーン、鎖、テープ、ロープ等自由に屈曲可能なものを適宜使用してもよい。
○ リング精紡機に限らず、リング撚糸機等に適用してもよい。
【００４１】
前記各実施の形態から把握できる請求項記載以外の技術的思想（発明）について以下に記載する。
（１）請求項１〜請求項６のいずれか一項に記載の発明において、前記追従機構は、前記昇降部材を昇降可能に支承するように機台フレームに固定されたブラケットと、該昇降部材と係合可能にかつリングレールと平行に配設されるとともに、バルーンコントロールリングの支持部が所定間隔で固定され、前記支持部材と一体に昇降される支持バーとで構成されている。
【００４２】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項１〜請求項６に記載の発明によれば、簡単な構成で、バルーンコントロールリングの適正位置への配置と、ストレッチを早期に短くすることとを可能にし、高速運転時にも巻取り開始から終了まで安定して巻取りを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１の実施の形態の昇降装置の一部破断要部側面図。
【図２】同じく作用を説明する昇降装置の一部破断要部側面図。
【図３】ラペット等の昇降運動を示す説明図。
【図４】第２の実施の形態の昇降装置の一部破断要部側面図。
【図５】同じく作用を説明する昇降装置の一部破断要部側面図。
【図６】別の実施の形態のラペット等の昇降運動を示す説明図。
【図７】従来の昇降装置のラペット等の昇降運動を示す説明図。
【図８】（ａ）は別の従来装置の部分正面図、（ｂ）はラペット等の昇降運動を示す説明図。
【符号の説明】
２，９…駆動手段を構成する支柱としてのポーカピラー、３…リングレール支持部材としてのブラケット、４…トラベラ、５…リング、６…バルーンコントロールリング、７…支持部材を構成する支持バー、８…同じく支持片、１１…ラペット、１２…昇降部材、１３…ブラケット、１７…スネルワイヤ、１８…追従機構、２２，２３…駆動手段を構成する索としてのベルト、Ｂ…ボビン、Ｙ…糸。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a lifting device in a spinning machine such as a ring spinning machine or a ring twisting machine in which a traveler circulates (runs) on a ring and winds a yarn around a bobbin.
[0002]
[Prior art]
In general, in this type of spinning machine, in order to form a pipe yarn, the ring rail is gradually raised while repeating the raising and lowering motion of the ring rail during operation of the machine base, and the lappet angle provided with the snell wire is raised and lowered synchronously. A lifting device (elevating device) is employed. Further, during the winding operation, the yarn is wound while forming ballooning between the snell wire and the traveler, but if the ballooning becomes too large, the yarn receives high tension and the yarn breakage increases. Therefore, a balloon control ring that restricts the increase of the balloon is disposed between the ring rail and the lappet.
[0003]
In order to wind the yarn well at a high speed, it is better that the distance (stretch) between the snell wire and the traveler on the ring is short, and the position of the balloon control ring is set appropriately between the snell wire and the ring. It is necessary to arrange in the position. The appropriate position of the balloon control ring varies depending on the spinning conditions such as the thickness of the yarn, but it is preferable that the distance between the snell wire and the balloon control ring and the distance between the ring and the balloon control ring are not extremely different.
[0004]
As a lifting device of a spinning machine, Japanese Patent Laid-Open No. 3-27130 proposes a device that lifts and lowers a ring rail, a balloon control ring rail, and a thread guide rail (rappet angle) by independent driving devices. In this device, the lifting pattern of the ring rail, balloon control ring and sled guide (rappet) can be freely changed. For example, as shown in FIG. The pattern in which the lift is zero before reaching the doffing point (full pipe), or the lift is gradually increased from the beginning of winding to the middle as shown in FIG. 7B, and then the lift is gradually increased. As the pattern becomes smaller and the lift amount becomes zero at the end, as shown in Fig. 7 (c), the lift amount gradually increases from the beginning of winding to the middle, and then the lift amount gradually decreases and moves up and down until the end. Ascending and descending patterns are appropriately set according to the spinning conditions such as the pattern to be printed. Therefore, in this apparatus, the winding can be continued from the winding start to the full pipe in a state where the stretch is shortened and the balloon control ring is disposed at an appropriate position between the snell wire and the ring. 7A to 7C, the horizontal axis x indicates the winding amount, and the vertical axis y indicates the lifting distance. In addition, m1 represents a ring rail, m2 represents a balloon control ring, and m3 represents a raising / lowering change of the lappet.
[0005]
However, in the configuration in which the ring rail, the balloon control ring rail, and the lappet angle are driven by independent drive devices, the lifting mechanism becomes complicated and the manufacturing cost increases.
[0006]
In Japanese Patent Laid-Open No. 63-303131, the rappet angle and the ring rail are driven up and down independently, and the balloon control ring (anti-node ring) is moved up and down using the raising and lowering of the lappet lifting member at the initial stage of winding. An apparatus for elevating and lowering a balloon control ring by using the elevating of a ring rail from the middle is disclosed. In this apparatus, as shown in FIG. 8A, a balloon control ring bar 52 that supports a balloon control ring 51 is slidably supported by a pillar 54 that supports a lappet angle 53 via a guide bracket 55. ing. A stopper 56 for determining the lower limit position of the balloon control ring 51 is fixed to the pillar 54 with a screw (not shown). The ring rail 57 is supported on the pillar 58 via a bracket 59. The bracket 59 is provided with a protruding portion 59a, and the guide bracket 55 is provided with an engaging member 60 at a position corresponding to the protruding portion 59a.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In the apparatus disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 63-303131, it is not necessary to provide a driving means dedicated to the balloon control ring, and the configuration is simple compared to the apparatus disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 3-27130. . However, since the lappet is driven at a certain elevation (chase length) from the start of winding, it takes time until the distance (stretch) between the lappet and the ring becomes small. Also, in the spinning machine, there is a restriction on the maximum raising position of the rapet due to the draft part, etc., and the amount of lifting / lowering of the ring rail (chase length) is larger than the chase length of the rapet. As shown in FIG. 8 (b), the lift position of the balloon control ring comes close to the lift position of the rapet at the end of winding. As a result, the balloon control function of the balloon control ring is hardly effective at the end of winding. In FIG. 8B, m1 represents a ring rail, m2 represents a balloon control ring, and m3 represents a change in elevation of the lappet.
[0008]
Further, in the configuration of the device disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 63-303131, the balloon control ring 51 is lifted and lowered by supporting a stopper 56 fixed to a pillar 54 that supports a lappet angle 53 and a ring rail 57. This is done by changing the engagement state of the projection 59 a of the bracket 59 fixed to the pillar 58. Therefore, there is a problem that the initial position adjustment becomes troublesome when the length of the bobbin is changed.
[0009]
The present invention has been made in view of the above-mentioned problems, and its purpose is to provide a simple configuration, enabling the balloon control ring to be arranged at an appropriate position and shortening the stretch at an early stage, and to operate at high speed. An object of the present invention is to provide an elevating apparatus for a spinning machine that can stably perform winding from the start to the end of winding.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the invention according to claim 1, in the spinning machine in which the traveler circulates on the ring and winds the yarn around the bobbin, the support member for supporting the balloon control ring and the ring rail support member are provided by the driving means. The elevating member of the lappet provided with a snell wire is supported so as to be able to be raised and lowered above the support member, and after the balloon control ring is raised by a predetermined amount or more from the initial position, the elevating member is A follow-up mechanism is provided between the elevating member and the supporting member for moving the lappet up and down by the same amount as the elevating amount of the balloon control ring following the balloon control ring.
[0011]
In the present invention, the ring rail and the balloon control ring are lifted and lowered positively by the driving means independently of each other. The lappet provided with the snell wire is not raised and lowered from the beginning of winding to the middle of winding, and is held in a stopped state at a predetermined position, or is raised and lowered by an amount smaller than the raising and lowering amount of the balloon control ring. On the other hand, the ring rail and the balloon control ring are moved up and down by a predetermined chase length. Therefore, as compared with the case where the lappet is moved up and down by a certain amount of lift from the beginning of winding, the stretch is shortened earlier as the ring rail is moved up and down. Then, from the point of time when the winding is advanced, the lappet is lifted / lowered integrally with the balloon control ring, that is, the same as the lifting / lowering amount of the balloon control ring, via the follow-up mechanism. As a result, the balloon control ring is disposed at an appropriate position from the start to the end of winding, and the balloon is stabilized even during high-speed operation, and the yarn breakage is suppressed and winding is performed in a stable state.
[0012]
In the invention according to claim 2, the follow-up mechanism holds the lappet in a stopped state from the start of winding until the winding amount reaches a predetermined length. In the present invention, the lappet provided with the snell wire is held in a stopped state at a predetermined position without moving up and down from the beginning of winding to the middle of winding. Therefore, as the ring rail moves up and down, the stretch is shortened earlier.
[0013]
In the invention according to claim 3, the follow-up mechanism raises and lowers the rappet from the first chase after the start of winding up to the middle of the descent of each chase of the balloon control ring. In this invention, the lappet is raised and lowered from the initial stage of winding, but the amount of raising and lowering is small.
[0014]
According to a fourth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to third aspects, the driving means raises and lowers a column supporting the support member and the ring rail support member. In this invention, the support member and the ring rail support member are lifted and lowered together with the columns. Therefore, it is possible to use a known drive mechanism that uses a line shaft to raise and lower a plurality of support columns.
[0015]
According to a fifth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to third aspects, the driving means is a hoisting and unwinding of a rope that suspends the support member and the ring rail support member. The support member and the ring rail support member are moved up and down. In the present invention, the support member and the ring rail support member are supported in a state where they are suspended by a cable such as a belt, and are lifted and lowered corresponding to the winding and unwinding of the cable. Therefore, it is not necessary to secure a space for arranging the support column below the support member and the ring rail support member.
[0016]
In the invention according to claim 6, in the invention according to any one of claims 1 to 5, the elevating member is supported by a bracket attached to the machine base frame so as to be elevable. In this invention, when adjusting the raising / lowering start time of a rapet according to the length of a bobbin, it can respond easily by adjusting the position of a bracket.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
Hereinafter, a first embodiment in which the present invention is embodied in a ring spinning machine will be described with reference to FIGS.
[0018]
As shown in FIGS. 1 and 2, the ring rail 1 is fixed to the upper end of a poker pillar 2 as a support via a bracket 3 as a support member. The ring rail 1 is equipped with a ring (ring flange) 5 for guiding the travel of the traveler 4. The balloon control ring 6 is supported by a support bar 7 disposed in parallel to the ring rail 1 via a support piece 8, and the support bar 7 is fixed to an upper end of a poker pillar 9 as a support via a bracket 10. The support piece 8, the support bar 7, and the bracket 10 constitute a support member that supports the balloon control ring 6.
[0019]
Both the poker pillars 2 and 9 are screw gears that are fitted and fixed to a line shaft extending along the longitudinal direction of the ring rail 1 (perpendicular to the plane of FIGS. 1 and 2), and the lower portions of the poker pillars 2 and 9 By a known device (for example, JP-A-2-277826) provided with a nut body (none of which is shown) into which the formed screw portion is screwed, each of them is driven up and down independently. Yes. Both the poker pillars 2 and 9 constitute a part of the driving means.
[0020]
Behind the support bar 7, a shaft 12a of an elevating member 12 of the lappet 11 is supported by a bracket 13 attached to a machine frame (not shown) so as to be able to be raised and lowered. The bracket 13 includes a cylindrical portion 13a through which the shaft 12a is inserted, and is fixed by a bolt 14 inserted through a long hole (not shown) formed in the machine frame and a nut 15 screwed into the bolt 14. Is adjustable in the vertical direction. In the elevating member 12, a support portion 12 b that supports a support rod 16 extending in parallel with the support bar 7 is formed at the upper end of the shaft 12 a so as to be able to engage with the support bar 7. The rappet 11 has a proximal end supported by a support rod 16 and a snell wire 17 at the distal end.
[0021]
The bracket 13 is fixed at a predetermined position corresponding to the length of the bobbin B to be used. The support portion 12b of the elevating member 12 is engaged with the lower surface of the support portion 12b when the balloon control ring 6 is raised by a predetermined amount or more from the initial position in a state where the balloon control ring 6 is disposed at an appropriate position at the beginning of winding. It is formed to a possible height. The shaft 12 a of the elevating member 12, the bracket 13, the lower surface of the support portion 12 b, and the support bar 7 constitute a follow-up mechanism 18 that moves the elevating member 12 following the balloon control ring 6.
[0022]
Next, the operation of the apparatus configured as described above will be described. When the spinning machine base is operated, the line shaft is driven to rotate forward and backward at a predetermined cycle in accordance with spinning conditions such as spindle rotation speed, lift length, chase length and the like. The poker pillars 2 and 9 are moved up or down by forward and reverse rotation of the line shaft, and the ring rail 1 and the balloon control ring 6 are moved up and down by a predetermined chase length in synchronization. Then, the yarn Y sent from a front roller (not shown) is wound around a bobbin B attached to the spindle 19 through the snell wire 17, the balloon control ring 6 and the traveler 4.
[0023]
From the beginning of winding to the middle of winding, the support bar 7 is not engaged with the lifting member 12, and the lappet 11 is held in a stopped state at a predetermined position without being lifted or lowered. Thereafter, the support bar 7 is engaged with the elevating member 12 at the upper portion of one chase. For example, after 5 minutes, the support bar 7 is always engaged with the elevating member 12 until the end of winding. That is, after the yarn Y is wound around the bobbin B by a predetermined amount (in this embodiment, after the pipe yarn reaches the 5-minute ball), the support bar 7 is always engaged with the lifting member 12, and thereafter The lappet 11 is moved up and down in synchronization with the balloon control ring 6. Accordingly, as shown in FIG. 3, the lappet 11 is held in a stopped state for a predetermined period from the start of winding, and then the chase length gradually increases until the fifth minute ball, and the chase of the balloon control ring 6 after the fifth minute ball. It is lifted up and down integrally with the same chase length as the length. Further, the balloon control ring 6 and the ring rail 1 gradually continue to rise while being repeatedly raised and lowered by a predetermined chase length from the beginning of winding.
[0024]
Accordingly, the distance (stretch) from the snell wire 17 to the traveler 4 is shortened early, and even when the rotation speed of the spindle 19 is increased, abnormal balloon expansion is suppressed, and winding is performed smoothly. In addition, since the balloon control ring 6 and the lappet 11 are moved up and down integrally during winding, the distance L1 between the snell wire 17 and the balloon control ring 6 and the distance from the balloon control ring 6 to the ring rail until the winding is completed. The ratio with the distance L2 is maintained within a range where the balloon is stably formed.
[0025]
This embodiment has the following effects.
(1) The ring rail 1 and the balloon control ring 6 are lifted and lowered independently by the driving means, and the lappet 11 provided with the snell wire 17 is stopped at a predetermined position without being raised and lowered from the beginning of winding to the middle of winding. Retained. Therefore, as compared with the case where the lappet 11 is moved up and down from the start of winding, the stretch is shortened earlier as the ring rail 1 is moved up and down. As a result, the balloon is stabilized even during high speed operation, and the yarn breakage is suppressed and winding is performed in a stable state.
[0026]
(2) The lappet 11 is lifted and lowered integrally with the balloon control ring 6 via the follow-up mechanism 18 from the point of time when the winding is advanced. As a result, the balloon control ring 6 is placed at an appropriate position from the beginning of winding to the end of winding, and in combination with the effect of (1), winding is performed in a more stable state even at high speed operation.
[0027]
(3) Since the drive means is configured to raise and lower the poker pillars 2 and 9 (supports) that support the support bar 7 and the ring rail support member (bracket 3), a known drive that uses a line shaft to raise and lower a plurality of supports You can use the mechanism.
[0028]
(4) The elevating member 12 is supported by a bracket 13 attached to the machine frame so as to be movable up and down. Therefore, when adjusting the raising / lowering start timing of the lappet 11 in the spinning machine manufacturing factory, it can be easily handled by adjusting the position of the bracket 13. Further, when the user changes the length of the bobbin B and operates the machine base, it becomes easy to adjust the raising / lowering start timing of the lappet 11.
[0029]
(5) The fixing position of the bracket 13 can be adjusted in the vertical direction by a bolt 14 inserted through a long hole formed in the machine frame and a nut 15 screwed into the bolt 14. Therefore, the adjustment of the raising / lowering start timing of the lappet 11 becomes easier.
[0030]
(6) Since the balloon control ring is moved integrally with the lappet at the initial stage of winding and moved together with the ring rail from the middle, the number of parts is small, and maintenance work is also simplified.
[0031]
(Second Embodiment)
Next, a second embodiment will be described with reference to FIGS. In this embodiment, the structure of the drive means of the support member of the ring rail 1 and the balloon control ring 6 is different from that of the above embodiment. The same parts as those in the above embodiment are given the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
[0032]
A bracket 20 as a ring rail support member that supports the ring rail 1 and a bracket 21 that supports the support bar 7 are suspended from belts 22 and 23 as ropes constituting a part of the driving means, respectively. It is supported. The end portions of the belts 22 and 23 are fixed to different pulleys (not shown), and the driving means drives the pulleys to rotate forward and backward to wind and rewind the belts 22 and 23. The brackets 20 and 21 are moved up and down by winding and unwinding the belts 22 and 23, and the ring rail 1 and the balloon control ring 6 are moved up and down integrally with the brackets 20 and 21 by a predetermined chase length.
[0033]
Also in this embodiment, from the beginning of winding to the predetermined winding amount, as shown in FIG. 4, the elevating member 12 of the rapet 11 does not engage with the support bar 7, and the winding of the rapet 11 is stopped. Taking is done. Then, after about 5 minutes, as shown in FIG. 5, the support bar 7 is always engaged with the elevating member 12, and the lappet 11 is raised and lowered integrally with the balloon control ring 6. As a result, the elevation changes of the ring rail 1, the balloon control ring 6, and the lappet 11 are as shown in FIG.
[0034]
Therefore, this embodiment has the following effects in addition to the effects (1), (2), (4) to (6) of the above embodiment.
(7) The brackets 20 and 21 are supported in a state of being suspended by the belts 22 and 23, and are lifted and lowered corresponding to the winding and unwinding of the belts 22 and 23. Therefore, it is not necessary to secure a space for disposing the poker pillars 2 and 9 below the brackets 20 and 21.
[0035]
The embodiment is not limited to the above, and may be embodied as follows, for example.
The lappet 11 does not necessarily stop completely at the beginning of winding, and the lappet 11 may be moved up and down from the first chase after the winding starts until the chase of the balloon control ring 6 moves up and down. For example, the position of the elevating member 12 that supports the lappet 11 is set so that the engagement start height with the support bar 7 is lowered. In this configuration, as shown in FIG. 6 (a), the raising / lowering amount of the lappet 11 is very small at the beginning of winding, and then gradually increases depending on the engagement start height of the lifting member 12 with the support bar 7. And as shown in FIG.6 (b), there exists a pattern which the raising / lowering amount of the lappet 11 becomes a certain magnitude | size from the beginning of winding, and increases further gradually after that. When the bobbin length is short, there is no problem even if the lappet 11 is slightly raised and lowered at the initial stage of winding as described above.
[0036]
○ In the configuration in which the brackets 3 and 10 are supported by the poker pillars 2 and 9, the poker pillars 2 and 9 are replaced with the bar shaft driven by the conventional heart cam instead of the configuration in which the poker pillars 2 and 9 are raised and lowered by the combination of the line shaft and the screw screw. , 9 may be supported.
[0037]
The shaft 12a and the support portion 12b of the elevating member 12 are formed separately, a male screw is formed on the upper portion of the shaft 12a, and a female screw is formed on the support portion 12b. Then, the time when the support portion 12b starts to engage with the support bar 7, that is, the time when the lappet 11 starts to move up and down integrally with the balloon control ring 6 is adjusted by changing the screwing amount of the male screw. Good. In this case, adjustment is easier than moving the position of the bracket 13. In addition, it is preferable to use a nut that is screwed together with the male screw and to prevent a shift of the screwing position of the support portion 12b due to the loosening of the screw portion by a double nut configuration.
[0038]
O A long hole may be provided in the bracket 13 so that the fixing position of the bracket can be adjusted.
A rod portion may be provided instead of the tubular portion 13a of the bracket 13, and a tubular portion may be provided on the elevating member 12 instead of the shaft 12a.
[0039]
(Circle) you may give an abrasion-resistant process to the contact location of the support bar 7 and the support part 12b. For example, when the elevating member 12 is made of plastic and the support bar 7 is made of metal, a metal piece may be embedded in the contact portion of the elevating member 12 with the support bar 7.
[0040]
As a rope constituting the driving means, a belt, a chain, a tape, a rope, or the like that can be bent freely may be used as appropriate instead of the belts 22 and 23.
○ You may apply not only to a ring spinning machine but to a ring twisting machine.
[0041]
The technical ideas (inventions) other than the claims described below that can be grasped from the respective embodiments will be described below.
(1) In the invention according to any one of claims 1 to 6, the follow-up mechanism includes a bracket fixed to a machine frame so as to support the elevating member so as to be movable up and down, and the elevating member. The support portion of the balloon control ring is fixed at a predetermined interval, and is supported by a support bar that is moved up and down integrally with the support member.
[0042]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the invention described in claims 1 to 6, with a simple configuration, it is possible to arrange the balloon control ring at an appropriate position and shorten the stretch early, Even during high-speed operation, winding can be performed stably from the start to the end of winding.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a partially broken main part of a lifting device according to a first embodiment.
FIG. 2 is a side view of a partially broken main part of an elevating device that similarly explains the operation.
FIG. 3 is an explanatory view showing the up and down movement of a lappet or the like.
FIG. 4 is a partially broken side view of the lifting device of the second embodiment.
FIG. 5 is a side view of a partially broken main part of an elevating device that similarly explains the operation.
FIG. 6 is an explanatory view showing the up and down movement of a lappet or the like according to another embodiment.
FIG. 7 is an explanatory view showing a lifting movement of a lappet or the like of a conventional lifting device.
FIG. 8A is a partial front view of another conventional apparatus, and FIG. 8B is an explanatory view showing the raising / lowering motion of a lappet or the like.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 2,9 ... Poker pillar as a support | pillar which comprises a drive means, 3 ... Bracket as a ring rail support member, 4 ... Traveler, 5 ... Ring, 6 ... Balloon control ring, 7 ... Support bar which comprises a support member, 8 ... Similarly, support pieces, 11 ... lappets, 12 ... elevating members, 13 ... brackets, 17 ... snell wires, 18 ... following mechanisms, 22, 23 ... belts as cords constituting drive means, B ... bobbins, Y ... threads.

Claims

In the spinning machine where the traveler wraps around the ring and winds the thread around the bobbin,
A support member for supporting the balloon control ring and a ring rail support member are provided so as to be able to be lifted and lowered independently by a driving means, and a lifting / lowering member of a lappet having a snell wire is supported so as to be able to be lifted and lowered above the support member. After the elevating member is raised by a predetermined amount or more from the initial position, the elevating member and the supporting member have a follower mechanism for moving the lappet up and down the balloon control ring through the elevating member to move up and down by the same amount as the elevating amount of the balloon control ring. Lifting device in a spinning machine provided between the two.

The spinning device as set forth in claim 1, wherein the follow-up mechanism holds the lappet in a stopped state from the start of winding until the winding amount reaches a predetermined length.

2. The lifting device for a spinning machine according to claim 1, wherein the follow-up mechanism raises and lowers the lappet from the first chase after the start of winding up to the middle of the descent of each chase of the balloon control ring.

4. The lifting device for a spinning machine according to claim 1, wherein the driving unit lifts and lowers a support supporting the support member and the ring rail support member. 5.

The spinning machine according to any one of claims 1 to 3, wherein the driving means raises and lowers the support member and the ring rail support member by winding and unwinding a rope that suspends the support member and the ring rail support member. Lifting device.

The lifting device in a spinning machine according to any one of claims 1 to 5, wherein the lifting member is supported by a bracket attached to a machine frame so as to be lifted and lowered.