JP4248755B2

JP4248755B2 - Insulated paper container and manufacturing method thereof

Info

Publication number: JP4248755B2
Application number: JP2001054899A
Authority: JP
Inventors: 実永江
Original assignee: Toppan Inc
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 2001-02-28
Filing date: 2001-02-28
Publication date: 2009-04-02
Anticipated expiration: 2021-02-28
Also published as: JP2002254532A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱湯を注いで食する即席食品や飲料等用の断熱紙カップあるいは弁当箱等用の紙製トレーのような断熱紙製容器に関するものであり、特に紙の抄紙工程でパルプに熱発泡性のマイクロカプセルタイプの発泡剤を添加して抄造した発泡用紙を用いて容器形状に成形後、加熱発泡させて紙層等を増加させた断熱性を有する紙性容器において、接着端面からの水等の進入がなく、しみ込み防止性（以下エッジウイックという）が向上した断熱紙製容器とその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、即席麺、即席みそ汁、即席スープ等の収容物に熱湯を注いで食するための発泡ポリスチレン等でなる断熱カップが知られているが、近年の廃棄物増加に伴って廃棄物処理に係わる環境問題や熱湯を注ぐことで環境ホルモンの溶出する恐れがあるなどの問題があり、易廃棄性および易焼却性で、かつ環境ホルモンが溶出する恐れのない断熱紙カップが主流を占めるようになってきた。
【０００３】
上記断熱紙カップとして、例えば特開平８−５８７６２号公報などに開示されているように、紙製カップ本体の周囲を断熱のための保護カバーで覆った紙製断熱カップがある。具体的には、側壁と底壁でなる紙製カップ本体の側壁外面に、ライナー紙の片面にエンボス加工が施された扇形状断熱材を貼着した断熱シートを巻き付け接着固定して紙製断熱カップとするものがあり、有効に実用されている。しかしながら、この紙製断熱カップでは、断熱シート自体のコストとその巻き付け等を含めた製造コストに難点のあるものであった。
【０００４】
また、例えば紙製カップ本体外面に、下部内側に底カールを有する紙製外側スリーブを貼着し、紙製カップ本体の外壁と紙製外側スリーブの間に空間層を設けた二重容器型断熱カップがあり、これも実用されている。しかしながら、上記二重容器型断熱カップでは、製造コストの難点に加え、熱湯を注いだものはそのカップ上部が熱く、しかも手で持っている間に紙製外側スリーブが潰れて空間層が少なくなり、その結果断熱効果が無くなると言う問題点があった。
【０００５】
さらにまた、例えば紙製カップ本体の外面に、エンボス紙を巻き付け貼着した断熱カップがあるが、この断熱カップでは、カップ外面に凹凸があるため、その凹部に記載された小さな文字（内容物の原材料名や栄養成分等）が読みにくく、かつ外観的にも見栄えが悪く美粧性に欠ける等の問題があった。
【０００６】
上記問題点すなわち製造コスト、断熱効果あるいは美粧性等の問題点を解決するものとして、例えば表裏面にポリエチレン層が施された多層（三層）抄き紙の中間層に、熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤が含有されている後発泡断熱紙を用いて、シール部（糊代）で接着する成形前もしくは成形後の加熱等で発泡させた断熱紙製容器が、本発明者らによって開発され、提案されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記後発泡断熱紙を用いて加熱発泡させて作製した断熱紙製容器においでは、発泡して粗になったシール部（貼り合わせ部）端面が露出しているため、特に容器内面で露出しているシール部端面から、内容物の水分等が進入してエッジウィックが悪くなるという問題があった。
【０００８】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、熱湯を注いで食する即席食品や即席飲料等の断熱紙製容器あるいは保温を要する弁当箱等トレー状の断熱紙製容器であって、廃棄物処理などに係わる環境問題がなく、生産コストが嵩まず、断熱効果に優れかつ美粧性に優れた後発泡断熱紙を用いた断熱紙製容器において、該後発泡断熱紙からなるブランクを成形する際に接着されるシール部端面のうち、少なくとも容器の内面側のシール部端面からの水分等の進入をし難くくして、エッジウィックが向上する断熱紙製容器とその製造方法を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項１の発明では、紙の抄紙工程において、少なくとも一層に熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤が含有されてなる後発泡断熱紙を用いて容器形状に成形した後、オーブン中で加熱発泡させることで得られる断熱紙製容器であって、容器形状に形成する前に接着される貼り合わせ部に瞬間的熱プレス又は超音波振動処理を施すことで該張り合わせ部端面近傍の後発泡性のマイクロカプセル型発泡剤が発泡しないようにされたことを特徴とする断熱紙製容器としたものである。
【００１０】
上記請求項１の発明によれば、成形の際に接着される貼り合わせ部端面近傍の熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤が発泡しないように加工されているため、加熱発泡してもこの部分では発泡せず、貼り合わせ部端面が密になっているので、この端面より内容物の水分等が進入しないエッジウィックが向上した断熱紙製容器とすることができる。
【００１１】
また請求項２の発明は、請求項１記載の断熱紙製容器を製造する方法であって、該断熱紙製容器の前記貼り合わせ部端面近傍において、紙層に含まれる熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤が発泡しないように、瞬間的な熱プレスもしくは超音波振動の発熱融着処理を施すことを特徴とする断熱紙製容器の製造方法としたものである。
【００１２】
上記請求項２の発明によれば、貼り合わせ部端面の融着が、熱プレスもしくは超音波振動とすることによって、貼り合わせ部端面の発泡を抑制することができるため、充分な接着がなされ、特に成形したのち後発泡によって発泡膨張させた場合でも、貼り合わせ部端面からのエッジウィックが向上する断熱紙製容器の製造方法とすることができる。
【００１３】
上記でいう熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤とは、炭酸塩などからなる熱分解性の化学発泡剤もしくは炭化水素類などからなる熱膨張性の物理発泡剤を芯物質とし、これを熱可塑性樹脂などからなる壁材で覆っている粒径２０μｍ程度のマイクロカプセルで、加熱によって数十倍にも膨張するものである。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を説明する。
本発明の断熱紙製容器は、図２（ａ）の側部断面図に示すように、例えば表層（１４）と中間層（１２）と裏層（１６）の３層抄き紙でなり、少なくともその中間層（１２）に熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤（２０）が含有されている後発泡断熱紙（１０）の表裏面に、ポリエチレン層（３０）が施された断熱紙製容器の原紙（２）とし、その断熱紙製容器の原紙（２）を用いて、図１（ａ）の胴部を形成するブランクの平面図に示すように、例えば扇形状のブランク（４０）を作製し、その左右端縁のうち、容器形状に成形する際に貼り合わせ部（４２）において内面側となる方を内側端縁（４３）とし、図１（ｂ）の部分断面図に示すように、その貼り合わせ部（４２）において一方の外面側となる外側端縁（４４）と接着し、この扇形状のブランク（４０）と略同構成の底材（図示せず）をシールしてなる断熱紙製容器（１）を作製した。そして、前記加熱発泡前の内側端縁（４３）の中間層（１２）に添加されている熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤を発泡しないように加工することによって、マイクロカプセル型発泡剤の壁材となる熱可塑性樹脂および歩留り等を向上するためのバインダーとしての熱可塑性樹脂により密着・融着されて、この内側端縁（４３）の端面（４３）の密度が緻密になっている断熱紙製容器（１）である。
【００１５】
前述のように、内側端縁（４３）の中間層（１２）に添加されている発泡剤を発泡しないように加工することによって、容器内面の内容物の水分等のしみ込みを防止する断熱紙製容器（１）とすることができる。また、この内側端縁（４３）とともに、外側端縁（４４）に同様の加工が施されていてもよく、これによって外部からの水等のしみ込みをも防止して、エッジウィックがより向上した断熱紙製容器（１）とすることもできる。
【００１６】
また、図２（ａ）、図２（ｂ）に示すような、上記事例の３層抄き紙でなる後発泡断熱紙（１０）の中間層（１２）に添加されている熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤（２０）としては、前述の如く化学発泡剤もしくは物理発泡剤のどちらも使用することができ、また３層抄き紙を多層抄き紙（図示せず）とした場合は、少なくとも表裏の層を除いた１層にこの熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤が添加されている後発泡断熱紙とするものである。
【００１７】
また、図２（ａ）に示す３層抄き紙の後発泡断熱紙（１０）を、例えば図４の側部断面図に示すように、中間に熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤（２０）が添加されている発泡剤混抄紙（１２ａ）の表裏に接着剤層（１８）を介して積層されている普通紙（１４ａ）としてもよく、さらに多層貼合せ紙（図示せず）とした場合は、少なくとも表裏の普通紙を除いた１層にこの熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤が添加されているマイクロカプセル混抄紙とした後発泡断熱紙とするものである。
【００１８】
また、本発明では、図１（ａ）に示すように、例えば後発泡断熱紙でなる発泡前の扇形状のブランク（４０）の貼り合わせ部（４２）における内側端縁（４３）の中間層（１２）に添加されている発泡剤を発泡しないようにする加工方法として、瞬間的な熱プレスあるいは超音波振動によってなされる断熱紙製容器の製造方法とするものである。
【００１９】
上記熱プレスは、例えばヒートシールバーで行う場合、２５０℃、１０秒間程度で瞬間的に行われ、上記超音波振動による発熱融着は、例えば超音波シーラーの振動子で、振幅７０μｍ、ウエルドタイム０．３秒、ホールドタイム０．３秒程度の瞬間的になされる。
【００２０】
上記発明によれば、貼り合わせ部（４２）の内側端縁（４３）において、瞬間的な熱プレスもしくは超音波振動を行うことにより、その部分の発泡をを抑制することができる。したがって、内側端縁（４３）の端面（４３）からのエッジウィックが向上した断熱紙製容器（１）の製造方法とすることができる。
【００２１】
また、上記の瞬間的な熱プレスあるいは超音波振動による発熱融着を、例えば図３（ａ）のブランクの展開図および図３（ｂ）の斜視図に示すように、断熱性を有する紙箱の貼り合わせ部（４２）に施して、この貼り合わせ部（４２）の端面からのエッジウィックを向上させるとともに、さらに折り罫（ｋ）に相当する部分に施してもよく、この場合の熱プレスあるいは超音波振動による発熱融着によって、他の部分（全体）を発泡させた後の罫がシャープになり、従って製函機での成形を容易にする効果もでる方法とすることができる。
【００２２】
以下に本発明の断熱紙製容器（１）を構成する材料やその製法等を詳細に説明する。
まず、熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤（２０）の芯物質としては、例えば炭酸水素ナトリウムなどの炭酸塩のほか、アゾ化合物、ニトロ化合物、ヒドラジン誘導体、セミカルバジド化合物、トリアゾール化合物等公知の熱分解性化学発泡剤が挙げられる。さらに、イソブタン、ペンタン、ヘキサン、石油エーテル等の炭化水素類、テトラアルキルシラン、トリメチルアルキルシラン等のテトラアルキルシラン類、窒素、炭酸ガス等の熱膨張性の物理発泡剤が挙げられ、発泡条件や歩留り性等とともに安全性や作業環境性（臭いなど）等を考慮して選定できる。
【００２３】
また、熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤（２０）の壁材としては、熱可塑性樹脂が用いられ、例えばウレタン、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル、スチレン、酢酸ビニル等の重合体または共重合体が挙げられ、上記芯物質をこの壁材で覆われた粒径１０〜３０μｍ程度のマイクロカプセルが好適に用いられる。
【００２４】
また、後発泡断熱紙（１０）としての多層抄き紙は、例えば図２（ａ）に示すように、表層（１４）と裏層（１６）に、通常の製紙工程で用いられるパルプスラリー（但し古紙から得られるパルプスラリーは、衛生面等から食品用には好ましくないと言われている）で抄いた抄紙層でなり、中間層（１２）には、パルプ重量に対し１０〜５０％程度の熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤（２０）を添加したパルプスラリーで抄いた混抄紙層からなるもので、この３層で坪量３００〜４００ｇ／ｍ²程度の３層抄き紙とする。
【００２５】
さらに上記パルプスラリー中に各種の機能性をもたせるための添加剤を添加することもでき、その添加剤としては、例えばインキ等のにじみを防止するサイズ剤（松脂系の樹脂酸マレイン化物、ワックスエマルジョン等）、不透明性を付与するてん（填）料（炭酸カルシウム、ホワイトカーボン、ケイ酸カルシウム等）、紙力増強剤（乾燥紙力を向上させるポリアクリルアミド、カチオンデンプンや、湿潤強度を向上させるメラミンホルムアルデヒド樹脂等）、それに前記添加剤をパルプ繊維に定着させ、かつ脱水工程での濾水性を向上させる定着剤（硫酸アルミニウム等）などが挙げられ、必要に応じて選定して用いることで、抄造される多層抄き紙の各種性能を高めることができる。
【００２６】
また、図４に示すように、後発泡断熱紙（１０）としての多層貼合せ紙として、表裏の普通紙（１４ａ）は、例えば坪量７０ｇ／ｍ²程度の上質紙、コート紙、アート紙などが用いられ、中間には前記多層抄き紙の中間層として用いられたパルプスラリー中に熱発泡性熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤（２０）を添加してで抄造した坪量２５０ｇ／ｍ²程度の発泡剤混抄紙（１２ａ）が用いられ、これら各用紙をアクリル系の水性エマルジョン型接着剤などで接着されて３層貼合せ紙とすることができる。
【００２７】
したがって、熱湯を注いで食する即席食品や飲料等用の断熱紙カップまたは弁当用の断熱紙製トレー用としては、以上のような後発泡断熱紙（１０）としての多層抄き紙や多層貼合せ紙を用いて作製することができ、その際、衛生上の問題から少なくとも内面に厚さ１２μｍ程度のポリエチレン層を施しておく方が好ましい。
【００２８】
以上のような後発泡断熱紙（１０）の発泡は、マイクロカプセルの芯物質や壁材の種類によっても異なるが、例えば１００〜１５０℃程度のオーブン中を２〜３分間走行させて行い、断熱紙製容器とする。
【００２９】
【実施例】
次に実施例により、本発明を具体的に説明する。
〈実施例１〉
図２（ａ）に示すように、通常の製紙工程で得られるパルプスラリーで抄いて裏層（１６）とし、その上に、パルプに対し２５重量％の、炭酸水素ナトリウムを芯物質とし、ウレタン樹脂を壁材とした熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤（２０）が添加された通常のパルプスラリーを用いて抄いてカプセル混抄の中間層（１２）とし、さらにその上に表層（１４）として、通常の製紙工程で得られるパルプスラリーで抄いて３層抄き紙とし、坪量４００ｇ／ｍ²の後発泡断熱紙（１０）を得た。得られた後発泡断熱紙（１０）の表層（１４）と中間層（１２）と裏層（１６）の厚み比は、１：４：１であった。
【００３０】
上記で得られた後発泡断熱紙（１０）を用いて、図３（ａ）の展開図に示すように、１６０×１８０ｍｍの底板（５０）と、幅（高さに相当）３５ｍｍの４枚の側板（５１）と、蓋として前記底板（５０）とほぼ同形の天板（５２）とが折り罫（ｋ）を介して連設していて、左右２枚の側板の両端に貼り合わせ部（４２）を有する紙箱用のブランクス（４６）とした。
【００３１】
次いで上記で得られた紙箱用のブランクス（４６）の貼り合わせ部（４２）と折り罫（ｋ）の部分を、超音波シーラーの振動子で、振幅７０μｍ、ウエルドタイム０．３秒、ホールドタイム０．３秒の条件で発熱融着した後、図３（ｂ）の斜視図に示すように、貼り合わせ部（４２）に接着剤を塗布して製函して発泡前の紙箱を得た。この紙箱を１２０℃のオーブン中で３分間加熱して紙箱様の断熱紙製容器を得た。
【００３２】
〈比較例１〉
超音波振動による発熱融着の処理を行わない以外は、実施例１と同様にして紙箱様の断熱紙製容器を得た。
【００３３】
上記実施例および比較例で得られた紙箱様の断熱紙製容器について、その貼り合わせ部（４２）における内側端縁（４３）の端面（４３）のエッジウィックの善し悪しとして、紙両面全面に粘着テープ等を貼り、紙の表裏面よりの液の浸入から保護し、紙端面からのしみ込みを評価し、食紅で着色した液に１５分間浸けてしみ込みの長さが１ｍｍ以内なら◎とし、それ以上なら×とした。また、折り罫（ｋ）の折れ状態を目視で判定し、その状態を表１に示した。
【００３４】
【表１】

【００３５】
表１より、超音波振動による発熱融着の処理を行った実施例１の貼り合わせ部（４２）における内側端面（４３）の端面（４３）では、明らかにエッジウィックの向上がみられ、折り罫（ｋ）の折れ状態もシャープで見栄えが良く、製函のし易いものであった。
【００３６】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、紙の抄紙工程において、少なくとも一層に熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤が含有されてなる後発泡断熱紙を用いて成形した断熱紙製容器であって、成形する際に接着される貼り合わせ部において、該貼り合わせ部端面近傍の熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤が発泡されないように加工されているため、加熱発泡してもこの部分では発泡せず、貼り合わせ部端面が密になっているので、この端面より内容物の水分等が進入しないエッジウィックが向上した断熱紙製容器とすることができる。
【００３７】
また、前記貼り合わせ部端面近傍において、紙層に含まれる熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤が発泡しないように加工する方法として、貼り合わせ部端面の融着が、熱プレスもしくは超音波振動とすることによって、貼り合わせ部端面の発泡を抑制することができるため、充分な接着がなされ、特に成形したのち後発泡によって発泡膨張させた場合でも、貼り合わせ部端面からのエッジウィックが向上する断熱紙製容器の製造方法とすることができる。
【００３８】
従って本発明は、熱湯を注いで食する即席食品や即席飲料等の断熱紙製容器あるいは保温を要する弁当箱等トレー状の断熱紙製容器で、廃棄物処理などに係わる環境問題がなく、生産コストが嵩まず、断熱効果に優れかつ美粧性に優れた後発泡断熱紙を用いた断熱紙製容器として、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の断熱紙製容器の一実施の形態を説明する図であり、
（ａ）は、その胴部を形成するブランクの平面図であり、
（ｂ）は、その胴部を筒状に成形した場合の貼り合わせ部における部分断面図である。
【図２】本発明の断熱紙製容器を構成する後発泡断熱紙の一実施の形態を説明する図であり、
（ａ）は、発泡前の側部断面図であり、
（ｂ）は、発泡後の側部断面図である。
【図３】本発明の断熱紙製容器の他の一実施の形態を説明する図であり、
（ａ）は、そのブランクの展開図であり、
（ｂ）は、そのブランクを用いて作製した断熱容器の斜視図である。
【図４】本発明の断熱紙製容器を構成する後発泡断熱紙の他の一実施の形態を説明する図で、発泡前の側部断面図である。
【符号の説明】
１‥‥断熱紙製容器
２‥‥断熱紙製容器の原紙
１０‥‥後発泡断熱紙
１２‥‥中間層
１２ａ‥‥発泡剤混抄紙
１４‥‥表層
１４ａ‥‥普通紙
１６‥‥裏層
１８‥‥接着剤層
２０‥‥熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤
２０ａ‥‥膨張した熱発泡性のマイクロカプセル型発泡剤
３０‥‥ポリエチレン層
４０‥‥扇形状のブランクス
４２‥‥貼り合わせ部
４３‥‥内側端縁
４３ａ‥‥内側端縁の端面
４４‥‥外側端縁
４６‥‥紙箱用のブランク
５０‥‥底板
５１‥‥側板
５２‥‥天板
５３‥‥差込み片
ｋ‥‥折り罫[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an insulated paper container such as an insulated paper cup for instant food or beverage that is poured with hot water or a paper tray for a lunch box, etc., and particularly heat foamed into pulp in the paper making process. In a paper-like container with heat insulation that has been formed into a container shape using foamed paper made by adding a water-resistant microcapsule-type foaming agent and then heat-foamed to increase the paper layer, etc. The present invention relates to a heat-insulating paper container having improved penetration prevention (hereinafter referred to as edge wick) and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, heat insulation cups made of foamed polystyrene for pouring hot water into the contents of instant noodles, instant miso soup, instant soup, etc. are known, but related to waste treatment with the increase in waste in recent years There are problems such as environmental hormones and elution of environmental hormones by pouring hot water, and heat-insulated paper cups that are easy to dispose of and easy to incinerate and have no fear of elution of environmental hormones are becoming mainstream. It was.
[0003]
As the heat insulating paper cup, there is a paper heat insulating cup in which the periphery of the paper cup body is covered with a protective cover for heat insulation as disclosed in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-58762. Specifically, a paper heat insulation made by wrapping and fixing a heat insulating sheet with a fan-shaped heat insulating material with embossed on one side of a liner paper on the side wall outer surface of a paper cup body consisting of a side wall and a bottom wall. Some cups are used effectively. However, this heat insulating cup made of paper has a difficulty in the cost of the heat insulating sheet itself and the manufacturing cost including its winding.
[0004]
Further, for example, a double container type heat insulation in which a paper outer sleeve having a bottom curl on the lower inner side is attached to the outer surface of the paper cup main body, and a space layer is provided between the outer wall of the paper cup main body and the paper outer sleeve. There is a cup, which is also in practical use. However, in the case of the double container type heat insulating cup, in addition to the difficulty of manufacturing cost, when the hot water is poured, the upper part of the cup is hot, and the paper outer sleeve is crushed while holding it by hand, and the space layer is reduced. As a result, there is a problem that the heat insulation effect is lost.
[0005]
Furthermore, for example, there is a heat-insulating cup in which embossed paper is wrapped and pasted on the outer surface of a paper cup body, but this heat-insulating cup has irregularities on the outer surface of the cup. The names of raw materials, nutritional ingredients, etc.) are difficult to read, and the appearance is not good and the cosmetics are not good.
[0006]
In order to solve the above problems, that is, the manufacturing cost, the heat insulation effect, the cosmetics, etc., for example, an intermediate layer of multilayer (three layers) paper having a polyethylene layer on the front and back surfaces is provided with a thermally foamable micro The present inventors have developed a heat-insulated paper container that has been foamed by heating before molding or after molding, using a foam-insulated paper containing a capsule-type foaming agent, which is bonded at the seal part (adhesive margin). Has been proposed.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in a heat insulating paper container manufactured by heat foaming using the above-mentioned foamed heat insulating paper, the end face of the seal part (bonding part) that is foamed and roughened is exposed, so that it is particularly exposed on the inner surface of the container. There has been a problem that the edge wick deteriorates due to the entry of moisture or the like of the contents from the end face of the seal portion.
[0008]
The present invention is to solve the problems of the prior art, and the problem is that trays such as instant food containers or hot drinks for heat-insulated paper or lunch boxes requiring heat insulation. In the insulated paper container using post-foamed insulated paper, which is free from environmental problems related to waste treatment and the like, has a low production cost, is excellent in thermal insulation effect, and has excellent cosmetic properties. Made of heat insulating paper that improves edge wicking by making it difficult for moisture to enter at least from the seal portion end surface on the inner surface side of the container among the seal portion end surfaces to be bonded when forming a blank made of post-foam heat insulating paper It is in providing a container and its manufacturing method.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object in the present invention, first, in the invention of claim 1, in the paper making process, a post-foaming heat insulating paper containing a heat-foamable microcapsule type foaming agent in at least one layer is used. After forming into a container shape, it is a heat insulating paper container obtained by heating and foaming in an oven, and an instantaneous hot press or ultrasonic vibration treatment is applied to the bonded portion to be bonded before forming into a container shape By applying the heat insulating paper container, the post-foamable microcapsule foaming agent in the vicinity of the end face of the bonded portion is prevented from foaming.
[0010]
According to the first aspect of the present invention, since the heat-foamable microcapsule-type foaming agent in the vicinity of the end face of the bonded portion to be bonded at the time of molding is processed so as not to foam, this portion can be formed even when heated and foamed. Then, since the end face of the bonded portion is not foamed and the end face of the bonded portion is dense, it is possible to provide a heat insulating paper container with improved edge wick from which moisture or the like of the contents does not enter from the end face.
[0011]
The invention of claim 2 is a method for producing the heat insulating paper container according to claim 1, wherein the thermally foamable microcapsules contained in the paper layer in the vicinity of the end face of the bonded portion of the heat insulating paper container. In order to prevent foaming of the mold foaming agent, a heat insulating fusing process using instantaneous heat pressing or ultrasonic vibration is performed.
[0012]
According to the invention of the second aspect, since the fusion of the end surface of the bonded portion can be suppressed by the hot press or ultrasonic vibration, foaming of the end surface of the bonded portion can be suppressed. In particular, even when the foam is expanded by foaming after molding, a method for manufacturing a heat insulating paper container in which edge wick from the end face of the bonded portion is improved can be obtained.
[0013]
The above-mentioned heat-foamable microcapsule-type foaming agent refers to a thermally decomposable chemical foaming agent composed of carbonate or the like, or a thermally expandable physical foaming agent composed of hydrocarbons as a core substance, which is thermoplastic. It is a microcapsule with a particle size of about 20 μm covered with a wall material made of resin or the like, and expands several tens of times by heating.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below.
As shown in the side sectional view of FIG. 2 (a), the insulated paper container of the present invention comprises, for example, a three-layer paper made of a surface layer (14), an intermediate layer (12), and a back layer (16), Insulated paper container in which a polyethylene layer (30) is applied to the front and back surfaces of the post-foamed heat-insulating paper (10) containing at least the intermediate layer (12) containing the heat-foamable microcapsule foaming agent (20) As shown in the plan view of the blank forming the body of FIG. 1 (a), using the base paper (2) of the insulated paper container, for example, a fan-shaped blank (40) is used. As shown in the partial sectional view of FIG. 1 (b), the inner edge (43) is the inner edge of the bonded portion (42) when forming and forming the container shape into the left and right edges. The bonded portion (42) is bonded to the outer edge (44) which is one outer surface side, and this is bonded. Fan-shaped blank (40) and substantially the same structure bottom material was prepared formed by sealing (not shown) heat-insulating paper container (1). The wall of the microcapsule-type foaming agent is processed by processing so as not to foam the thermally foamable microcapsule-type foaming agent added to the intermediate layer (12) of the inner edge (43) before the heat foaming. Insulated paper which is closely adhered and fused with a thermoplastic resin as a material and a thermoplastic resin as a binder for improving yield, etc., and the density of the end face (43) of the inner edge (43) is dense. A container (1).
[0015]
As described above, the insulating paper which prevents the penetration of the water content of the contents on the inner surface of the container by processing the foaming agent added to the intermediate layer (12) of the inner edge (43) so as not to foam. A container (1) can be obtained. In addition, the inner edge (43) and the outer edge (44) may be processed in the same manner, thereby preventing the penetration of water and the like from the outside, thereby improving the edge wick. It can also be set as the insulated paper container (1).
[0016]
Moreover, as shown in FIG. 2 (a) and FIG. 2 (b), the heat-foaming property added to the intermediate layer (12) of the post-foam heat insulating paper (10) made of the three-layer paper in the above case. As the microcapsule type foaming agent (20), either a chemical foaming agent or a physical foaming agent can be used as described above, and when the three-layer paper is a multilayer paper (not shown) The heat-foamable microcapsule-type foaming agent is added to one layer excluding at least the front and back layers to form a foamed heat insulating paper.
[0017]
Further, the heat-foamable microcapsule-type foaming agent (20) is formed between the post-foamed heat insulating paper (10) shown in FIG. ) May be used as plain paper (14a) laminated with an adhesive layer (18) on the front and back of the foamed mixed paper (12a), and a multilayer laminated paper (not shown) may be used. In this case, the heat-foamable microcapsule-type foaming agent is added to one layer excluding at least the front and back plain papers, and then the foam-insulated paper is used.
[0018]
Moreover, in this invention, as shown to Fig.1 (a), for example, the intermediate | middle layer of the inner edge (43) in the bonding part (42) of the fan-shaped blank (40) before foaming which consists of back foaming heat insulation paper. As a processing method for preventing the foaming agent added to (12) from foaming, a method for producing a heat insulating paper container made by instantaneous hot pressing or ultrasonic vibration is used.
[0019]
For example, when the heat press is performed with a heat seal bar, the heat press is instantaneously performed at about 250 ° C. for about 10 seconds, and the heat fusion by the ultrasonic vibration is performed with an ultrasonic sealer vibrator, for example, with an amplitude of 70 μm and a weld time. It is done instantaneously for about 0.3 seconds and hold time of about 0.3 seconds.
[0020]
According to the said invention, foaming of the part can be suppressed by performing instantaneous hot press or ultrasonic vibration in the inner edge (43) of the bonding part (42). Therefore, it can be set as the manufacturing method of the insulated paper container (1) which the edge wick from the end surface (43) of an inner side edge (43) improved.
[0021]
In addition, the heat fusion by the instantaneous heat press or ultrasonic vibration is applied to a paper box having heat insulation properties, as shown in, for example, the blank development view of FIG. 3A and the perspective view of FIG. It is applied to the bonding portion (42) to improve edge wick from the end face of the bonding portion (42), and may be further applied to the portion corresponding to the crease (k). By heat-generating fusion by ultrasonic vibration, the ruled line after foaming the other part (whole) becomes sharp, and therefore, it is possible to make the method easy to form with a box making machine.
[0022]
Hereinafter, the materials constituting the insulated paper container (1) of the present invention and the production method thereof will be described in detail.
First, as the core material of the heat-foamable microcapsule-type foaming agent (20), for example, carbonates such as sodium hydrogen carbonate, azo compounds, nitro compounds, hydrazine derivatives, semicarbazide compounds, triazole compounds, etc., known thermal decomposition Chemical foaming agents. Furthermore, hydrocarbons such as isobutane, pentane, hexane and petroleum ether, tetraalkylsilanes such as tetraalkylsilane and trimethylalkylsilane, and thermally expandable physical foaming agents such as nitrogen and carbon dioxide gas can be mentioned. It can be selected considering safety and work environment (odor etc.) as well as yield.
[0023]
Further, as a wall material of the thermally foamable microcapsule type foaming agent (20), a thermoplastic resin is used, for example, urethane, vinylidene chloride, acrylonitrile, vinyl chloride, acrylic acid ester, methacrylic acid ester, styrene, acetic acid. A polymer or copolymer such as vinyl is used, and a microcapsule having a particle diameter of about 10 to 30 μm in which the core substance is covered with the wall material is preferably used.
[0024]
In addition, as shown in FIG. 2 (a), for example, as shown in FIG. 2 (a), the multilayer paper as the post-foam heat insulating paper (10) is a pulp slurry ( However, the pulp slurry obtained from waste paper is a paper-making layer made from paper that is made unfavorable for food from the viewpoint of hygiene, etc., and the intermediate layer (12) is about 10 to 50% of the pulp weight. It consists of a mixed paper layer made with a pulp slurry to which a heat-foamable microcapsule type foaming agent (20) is added. This three-layer paper is a three-layer paper having a basis weight of about 300 to 400 g / m ^2. .
[0025]
Furthermore, additives for imparting various functionalities to the pulp slurry can also be added. Examples of the additive include a sizing agent (for example, pine resin-based resin acid maleate, wax emulsion) that prevents bleeding of ink and the like. Etc.), fillers that impart opacity (calcium carbonate, white carbon, calcium silicate, etc.), paper strength agents (polyacrylamide, cationic starch, and melamine that improve wet strength) Formaldehyde resin, etc.) and fixing agents (aluminum sulfate, etc.) that fix the additives to pulp fibers and improve the drainage in the dehydration process. Various performances of the multilayer paper to be produced can be improved.
[0026]
Further, as shown in FIG. 4, as the multilayer laminated paper as the post-foam heat insulating paper (10), the front and back plain paper (14a) is, for example, high-quality paper having a basis weight of about 70 g / m ² , coated paper, art paper In the middle, a basis weight of 250 g / m made by adding a heat-foamable, heat-foamable microcapsule foaming agent (20) to the pulp slurry used as an intermediate layer of the multilayer paper A foam mixed paper (12a) of about m ² is used, and each of these papers can be bonded with an acrylic water-based emulsion adhesive or the like to form a three-layer laminated paper.
[0027]
Therefore, for heat-insulated paper cups for instant foods and beverages that are poured with hot water or for heat-insulated paper trays for lunch boxes, multilayer paper and laminated paper as post-foam insulation paper (10) as described above In this case, it is preferable to apply a polyethylene layer having a thickness of about 12 μm to at least the inner surface from the viewpoint of hygiene.
[0028]
The foaming of the post-foamed insulating paper (10) as described above is performed by running in an oven at about 100 to 150 ° C. for 2 to 3 minutes, for example, depending on the type of the core material and wall material of the microcapsule. Use paper containers.
[0029]
【Example】
Next, an Example demonstrates this invention concretely.
<Example 1>
As shown in FIG. 2 (a), a pulp slurry obtained in a normal papermaking process is used to make a back layer (16). On top of that, 25% by weight of sodium bicarbonate is used as a core substance and urethane is used. Using an ordinary pulp slurry to which a heat-foamable microcapsule-type foaming agent (20) with a resin as a wall material is added, an intermediate layer (12) of a capsule-mixed paper is formed, and a surface layer (14) is further formed thereon. Then, paper was made with a pulp slurry obtained in a normal papermaking process to obtain a three-layer paper, and a post-foamed heat insulating paper (10) having a basis weight of 400 g / m ² was obtained. The thickness ratio of the surface layer (14), the intermediate layer (12) and the back layer (16) of the obtained foamed heat insulating paper (10) was 1: 4: 1.
[0030]
As shown in the development view of FIG. 3 (a), the post-foamed heat insulating paper (10) obtained above is used, and the bottom plate (50) of 160 × 180 mm and four sheets of width (equivalent to height) of 35 mm are used. The side plate (51) and a top plate (52) that is substantially the same shape as the bottom plate (50) as a lid are connected via a crease (k), and are bonded to both ends of the left and right side plates. Blanks (46) for paper boxes having (42).
[0031]
Next, the bonded portion (42) and the crease (k) portion of the blank (46) for the paper box obtained above were placed with an ultrasonic sealer vibrator, with an amplitude of 70 μm, a weld time of 0.3 seconds, and a hold time. After heat-sealing under the condition of 0.3 seconds, as shown in the perspective view of FIG. 3 (b), an adhesive was applied to the bonding portion (42) to form a paper box before foaming. . This paper box was heated in an oven at 120 ° C. for 3 minutes to obtain a paper box-like insulated paper container.
[0032]
<Comparative example 1>
A paper box-like insulated paper container was obtained in the same manner as in Example 1 except that the heat-sealing treatment by ultrasonic vibration was not performed.
[0033]
About the heat insulation paper container of the paper box-like obtained in the said Example and comparative example, as the quality of edge wick of the end surface (43) of the inner side edge (43) in the bonding part (42), it adheres to both paper whole surfaces Attaching a tape, etc., protecting from the ingress of liquid from the front and back of the paper, evaluating the penetration from the edge of the paper, soak for 15 minutes in a liquid colored with red food, and if the penetration length is within 1 mm, ◎ If it was more than that, it was marked as x. Further, the folded state of the crease (k) was visually determined, and the state is shown in Table 1.
[0034]
[Table 1]

[0035]
From Table 1, the edge wick of the inner end surface (43) of the bonded portion (42) of Example 1 subjected to heat fusion bonding by ultrasonic vibration was clearly improved and the edge wick was improved. The folded state of the ruled line (k) was also sharp and good-looking and easy to make a box.
[0036]
【The invention's effect】
Since this invention is the above structure, there exist the following effects.
In other words, in a paper making process, a heat insulating paper container formed by using a foamed heat insulating paper containing at least one layer of a heat-foamable microcapsule type foaming agent, which is affixed when being formed. Since the heat-foamable microcapsule-type foaming agent in the vicinity of the end surface of the bonded portion is processed so as not to be foamed at the bonding portion, even if heated and foamed, this portion does not foam, and the end surface of the bonded portion is dense. Therefore, it can be set as the insulated paper container which the edge wick from which the water | moisture content etc. of the content does not penetrate from this end surface improved.
[0037]
Further, as a method of processing so that the heat-foamable microcapsule-type foaming agent contained in the paper layer does not foam in the vicinity of the end surface of the bonded portion, the fusion of the end surface of the bonded portion is a hot press or ultrasonic vibration. By doing so, foaming of the end face of the bonded portion can be suppressed, so that sufficient adhesion is made, and in particular, heat insulation that improves edge wick from the end surface of the bonded portion even when foamed and expanded by foaming after molding. It can be set as the manufacturing method of a paper container.
[0038]
Therefore, the present invention is a heat-insulated paper container such as instant food or instant drink that is poured with hot water or a tray-like heat-insulated paper container such as a lunch box that needs to be kept warm. As a heat-insulating paper container using post-foamed heat-insulating paper, the cost is not high, the heat insulating effect is excellent, and the cosmetic property is excellent.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating an embodiment of a heat insulating paper container according to the present invention,
(A) is a top view of the blank which forms the trunk | drum,
(B) is a fragmentary sectional view in the bonding part at the time of shape | molding the trunk | drum to a cylinder shape.
FIG. 2 is a view for explaining an embodiment of a post-foaming heat insulating paper constituting the heat insulating paper container of the present invention;
(A) is a side sectional view before foaming,
(B) is side sectional drawing after foaming.
FIG. 3 is a view for explaining another embodiment of the insulated paper container of the present invention,
(A) is a development view of the blank,
(B) is a perspective view of the heat insulation container produced using the blank.
FIG. 4 is a view for explaining another embodiment of the post-foaming heat insulating paper constituting the heat insulating paper container of the present invention, and is a side sectional view before foaming.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Heat insulation paper container 2 ... Base paper of heat insulation paper container 10 ... Back foam insulation paper 12 ... Intermediate layer 12a ... Foaming agent mixed paper 14 ... Surface layer 14a ... Plain paper 16 ... Back layer 18 · · · Adhesive layer 20 · · · Thermally foamable microcapsule-type foaming agent 20a · · · Expanded thermally foamable microcapsule-type foaming agent 30 · · · Polyethylene layer 40 · · · Fan-shaped blanks 42 · · · Bonding portion 43 ... Inner edge 43a ... Inner edge edge 44 ... Outer edge 46 ... Paper box blank 50 ... Bottom plate 51 ... Side plate 52 ... Top plate 53 ... Insert piece k ... Folded crease

Claims

In the paper-making process of paper, it is made of heat-insulating paper obtained by forming into a container shape using heat-foamable microcapsule-type foaming agent in at least one layer and then forming into a container shape using heat-insulated paper. A heat-foamable microcapsule foaming agent in the vicinity of the end face of the bonded portion is foamed by applying instantaneous heat press or ultrasonic vibration treatment to the bonded portion to be bonded before forming into a container shape. insulation paper container characterized in that it is for internal use.

The method for producing a heat-insulating paper container according to claim 1, wherein the thermally foamable microcapsule foaming agent contained in the paper layer does not foam in the vicinity of the end face of the bonded portion of the heat-insulating paper container. , instantaneous hot pressing or production method of the heat insulating paper containers you characterized in that to facilities heat generation fusion process of the ultrasonic vibration.