JP4248186B2 - How to protect the bathroom - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室の防黴方法、より詳しくは、黴の発生を予防することができる防黴成分を含有する薬剤を自噴により噴霧又は燻煙・燻蒸し、浴室内面の天井及び壁面に塗布することを特徴とする浴室の防黴方法や、かかる浴室の防黴方法に用いる浴室用防黴セットに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、浴室での黴発生の予防や発生した黴の除去に関して、有効塩素として３重量％以上の次亜塩素酸ソーダ、３重量％以上のケイ酸ナトリウムマグネシウム及び水を含有するかび取り剤（特開平１１−２１７５９６号公報）や、イソプロピルアルコ−ル及び／またはエタノ−ルと、有機酸銀及び低級アルキル基で置換されていてもよいベンゾトリアゾ−ルとを含有する抗菌・抗黴性液剤（特開平１０−３３８６０５号公報）や、ナットウ菌の懸濁液をカビ発生及び繁殖の生ずるおそれがあるか、あるいは生じている場所に散布する風呂場の防ばい方法（特開平８−３０１７１２号公報）や、過酸化水素あるいは水溶液中で過酸化水素を生成する過酸化物が生成過酸化水素換算で０．５〜６０重量％、シアン酸のアルカリ金属塩又はシアン酸のアンモニウム塩が０．２〜３０重量％からなる水溶液であって、そのｐＨが７〜１３であることを特徴するカビ取り剤組成物（特開平８−２４５９８７号公報）や、過酸化物０．５〜６０重量％、ジシアンジアミド０．２〜３０重量％、アルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物０．１〜１０重量％及び水４０〜９９重量％からなり、ｐＨが８．０〜１３．０である組成物（特開平８−７３８９６号公報）や、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、アルミニウム、マンガン、ニッケル、銅、及び、亜鉛からなる群の中から選ばれた２種以上の金属の難溶性オルトリン酸複塩に０．１〜５．０重量％の銀を担持させた粒径３０μｍ以下の抗菌・抗カビ性リン酸複塩０．１〜２０重量％、分散液４．９〜６０重量％、および、噴射剤２０〜９５重量％からなる防菌・防カビ用噴霧剤（特開平７−３０９７０６号公報）や、浴室、各種収納庫などに設置しておくだけで、その空間内を３〜４ヵ月の長期にわたって防かび性とすることができる、亜塩素酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土金属塩１００重量部に対し、ｐＨが７．５〜１２．０の水の３００〜５，０００重量部、自重量の３０重量％以上の吸水能をもった無機および／または有機物の粉末または顆粒の５〜５，０００重量部および硫酸カルシウムの半水塩または一水塩の５００〜１０，０００重量部を加えた混合物を主成分とし、これらをかきまぜて固化させた防かび性固形組成物（特開平７−１７８１８号公報）や、イソチオシアン酸アリルと緑茶エキスに有機溶剤を配合してなる抗微生物用組成物（特開平５−２０１８２２号公報）などが知られている。
【０００３】
浴室の壁面や天井面等にカビが付着した場合、換気をしながら、カビが付着している部分に市販のスプレー式のカビ取り剤を２０〜３０ｃｍ離れたところから噴霧し、所定の時間経過後に水洗いを行なうことが一般的に行われている。その他、特許第３０１４０４１号公報には、窓を閉め切り、浴槽から上昇している湯気に向けたり上に向けてスプレー容器から漂白剤を霧状に噴霧することにより、浴室内に霧状に噴霧された漂白剤の微粒子が、上昇気流となっている湯気と共に上昇し、これらの湯気の微粒子と漂白剤の微粒子とが混合しながら浴室内を拡散して壁面や天井面の全面、つまり浴室の内面全体にわたって付着することを用いて、天井面に付着しているカビをも完全に除去するカビ取用噴霧装置が記載されている。
【０００４】
また従来、農薬、入浴剤、殺菌剤、殺虫剤、医薬品、入れ歯洗浄剤、肥料、植物成長調整剤などの有効成分が粉末、ペレット状、錠剤などの形態であるため、水に対して溶解したり、拡散するのに手間と時間がかかるという問題を改善するために、有効成分に炭酸塩や炭酸水素塩、及び水溶性固体酸を配合し、例えば顆粒剤又は錠剤とし、これを水中に入れると反応してガスが発生し、含有された有効成分が水に溶解するようにした発泡製剤が知られている。例えば、農業用の発泡製剤の例としては、除草成分、界面活性剤、発泡剤、結合剤などを含有する水田除草用錠剤又はカプセル（特開平３−２２３２０３号公報）、農薬活性成分、炭酸塩、水溶性固体酸及び高沸点溶剤からなる水面施用発泡性農薬製剤（特開平５−８５９０１号公報）、農薬活性成分、炭酸塩もしくは炭酸水素塩、固体酸及び酸化ホウ素からなる安定化された発泡性農薬製剤（特開平６−２１１６０４号公報）などがあり、植物成長調整剤の発泡製剤の例としては、アルカリ土類金属の炭酸塩に、固体酸或は／及び分解して酸となる固体の塩、更にワックス類、脂肪酸等の疎水性材料を添加せしめたことを特徴とする二酸化炭素ガス発生剤（特開平６−３２７４００号公報）などがあり、医薬用の発泡製剤の例としては、炭酸塩及び酸性物質を含有する発泡性錠剤において、メタリン酸ナトリウムを６重量％以上配合した発泡性錠剤（特開平７−２７７９５９号公報）などがある。
【０００５】
また、エアゾールスプレー装置として、スプレー罐内に第１の部屋と第２の部屋とから成るガス発生器を収納し、第１の部屋とスプレー罐内は第１の部屋の略中央に伸びる管から成る第１通路により連通し、第１の部屋と第２の部屋は第１の部屋の略中央に伸びる管から成る第２通路より連通し、第１通路の管の端部と第２通路の管の端部とを断面がＨ型をした連結部材で覆い、スプレー罐内には噴射する薬剤を収納し、第２の部屋内の水溶液は第１の部屋内の物質と反応するとガスを発生するものであり、第１の部屋内の圧力が第２の部屋内の圧力より小さくなると第２通路を通って水溶液が第１の部屋内に流入してガスを発生し、スプレー罐内の圧力を常に略一定に保つようにしたことを特徴とするエアゾールスプレー装置（特開昭５７−１０７２５９号公報）等が知られている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、防黴成分を含有する薬剤を、自噴により噴霧又は燻煙・燻蒸し、作業者がその場にいなくとも浴室内面の天井及び壁面に塗布することにより、黴の発生を予防することができる安全かつ簡便な浴室の防黴方法や浴室用防黴セットを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
浴室の天井や壁面には多湿による黴が繁殖するため、次亜塩素酸ナトリウムの水溶液を主成分とする薬剤を吹きつけて黴を分解除去することが行われており、泡状薬剤として吹きつける黴除去剤や粘性薬剤として吹きつける黴除去剤等が実用に供されている。これらの黴除去剤は黴を取り除く上で有効であるが、次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系酸化剤は刺激性の強い薬剤であり、毒性が強いため吹きつけ作業時には作業者は保護具を着用する必要があるが、一般家庭では完全な保護具を準備することが困難であるため、危険な状態で作業が行われているのが実態である。特に、天井の黴に薬剤を吹きつける場合は薬剤が作業者の全身にかかり、極めて危険な状態で作業を行わなければならないという問題があった。
【０００８】
浴室の天井及び壁面に適用される防黴剤（黴発生予防剤）や黴除去剤の塗布は、これら薬剤のミストや粉塵を作業者が吸引するため危険かつ不快な作業であり、これら薬剤の浴室の天井及び壁面への塗布時に作業者が浴室外に退避できるようにするためには、作業者がその場にいなくとも防黴液剤や黴除去液剤等の液状物を噴霧することが必要である。しかし、殺虫剤を加熱し気散させ室内のゴキブリ等の害虫を殺虫する燻煙剤・燻蒸剤や、殺虫剤を圧縮ガスで液状薬剤として噴霧させるエアゾール遅延噴射式殺虫剤等が提案され、実用に供されているが、浴室の天井及び壁面に浴室用黴防止剤を塗布するために、これらの装置、手段を使用する方法は現在まで提案されていなかった。
【０００９】
本発明者らは、作業者がその場にいなくとも防黴液剤や黴除去液剤等の液状物を噴霧することができる自噴式噴霧器について鋭意研究し、次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系酸化剤と固体酸等の酸性物質とを共存させると塩素ガスが発生する可能性があることから、これらを共存させないタイプの自噴式噴霧器とすること、地球環境を考えて再使用が可能な自噴式噴霧器とすること、金属腐食性を有する次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系酸化剤に耐性を有するプラスチック製の自噴式噴霧器とすることを基本的なコンセプトとして、液状物貯留室と、ガス発生室と、ガス発生室で発生したガスを液状物貯留室へ導入するための液状物貯留室とガス発生室との連通部とを有し、前記液状物貯留室には、液状物投入口及び該液状物投入口を密閉しうる密閉蓋と、液状物貯留室内の底部近傍から密閉蓋又は液状物貯留室上壁を気密に貫通し液状物貯留室外に延び、液状物貯留室内端部に液状物取入れ口、液状物貯留室外端部に噴霧ノズルをもつ液状物噴出管とが設けられ、前記ガス発生室には、ガス発生剤投入口及び該ガス発生剤投入口を密閉しうる密閉蓋が設けられ、ガス発生室で発生するガスのガス圧により液状物を噴霧ノズルから噴霧することができる再使用可能なプラスチック製の自噴式噴霧器を開発した。
【００１０】
そして、かかる自噴式噴霧器には、水と接触することによりガスを発生し、発生するガスのガス圧により防黴液剤や黴除去液剤等の液状物を作業者がその場にいなくとも噴霧することができる、自噴式噴霧器用の固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩と固体酸を主成分とするガス発生剤が必要となることに着目した。固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩と固体酸とを粉末状態で水中に投入すると、初期には激しく反応するが、均一混合している部分の反応が終了すると、水中で固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩と固体酸が分離し、反応が進まなくなる現象、例えば、易溶性の固体酸と炭酸塩を混合すると固体酸の水溶液中に炭酸塩の結晶が沈んだ状態になり、中性反応液で結晶が覆われるため反応が停止する現象や、遅溶性の固体酸を添加すると固体酸又は炭酸塩の結晶の内、微細粒子の結晶に気泡が附着し液面に浮いてしまい、反応が遅くなる現象等が生起する場合があり、かかる分離を抑制するために、固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩と固体酸の粉末混合物を加圧成形した造粒品とすることが好ましいことや、特に、液状物貯留室とガス発生室との連通部に遮断具が設けられていないタイプの自噴式噴霧器の場合、遮断具が無くても初期段階から安定に噴霧可能とするには、造粒品と粉末品との混在物を使用すると、初期の急速なガス発生を粉末品で行い、造粒品は発生した気泡により分離した粉末混合品成分を攪拌し反応を促進するとともに、固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩と固体酸が分離しないためにガスを安定に発生させることができることなどを見い出した。本発明は以上の経緯により完成するに至ったものである。
【００１１】
すなわち本発明は、
（１）液状物貯留室と、ガス発生室と、ガス発生室で発生したガスを液状物貯留室へ導入するための液状物貯留室とガス発生室との連通部とを有し、前記液状物貯留室には、液状物投入口及び該液状物投入口を密閉しうる密閉蓋と、液状物貯留室内の底部近傍から密閉蓋又は液状物貯留室上壁を気密に貫通し液状物貯留室外に延び、液状物貯留室内端部に液状物取入れ口、液状物貯留室外端部に噴霧ノズルをもつ液状物噴出管とが設けられ、前記ガス発生室には、水と接触することによりガスを発生するガス発生組成物からなるガス発生剤投入口及び該ガス発生剤投入口を密閉しうる密閉蓋が設けられ、ガス発生室で発生するガスのガス圧により液状物を噴霧ノズルから噴霧することができる再使用可能な自噴式噴霧器を用いて、防黴成分を含有する薬剤を、自噴により噴霧又は燻煙・燻蒸し、浴室内面の天井及び壁面に塗布することを特徴とする浴室の防黴方法、
（２） 再使用可能な自噴式噴霧器が、液状物貯留室とガス発生室との連通部又はその近傍に、遮断具が設けられていることを特徴とする上記（１）記載の浴室の防黴方法、
（３）遮断具が、液状物貯留室とガス発生室とのガス圧が０．５ｋｇ／ｃｍ2以上になると、連通部の遮断が解除される遮断具であることを特徴とする上記（２）記載の浴室の防黴方法、
（４）ガス発生室が、ガスを放出することができるガス抜き弁を有することを特徴とする上記（１）〜（３）のいずれか記載の浴室の防黴方法、及び
（５）液状物貯留室とガス発生室と連通部とが、プラスチック製であることを特徴とする上記（１）〜（４）のいずれか記載の浴室の防黴方法に関する。
【００１２】
また本発明は、
（６）防黴液剤と自噴式噴霧器と水と接触することによりガスを発生するガス発生組成物からなるガス発生剤とを備え、自噴式噴霧器が液状物貯留室と、ガス発生室と、ガス発生室で発生したガスを液状物貯留室へ導入するための液状物貯留室とガス発生室との連通部とを有し、前記液状物貯留室には、液状物投入口及び該液状物投入口を密閉しうる密閉蓋と、液状物貯留室内の底部近傍から密閉蓋又は液状物貯留室上壁を気密に貫通し液状物貯留室外に延び、液状物貯留室内端部に液状物取入れ口、液状物貯留室外端部に噴霧ノズルをもつ液状物噴出管とが設けられ、前記ガス発生室には、水と接触することによりガスを発生するガス発生組成物からなるガス発生剤投入口及び該ガス発生剤投入口を密閉しうる密閉蓋が設けられ、ガス発生室で発生するガスのガス圧により液状物を噴霧ノズルから噴霧することができる再使用可能な自噴式噴霧器であることを特徴とする浴室用防黴セットに関する。
【００１５】
【発明の実施の形態】
本発明の浴室の防黴方法としては、防黴成分を含有する薬剤を自噴により噴霧又は燻煙・燻蒸し、浴室内面の天井及び壁面に塗布する方法であれば特に制限されるものではなく、ここで自噴とは、作業者がその場にいなくとも薬剤を噴霧又は燻煙・燻蒸することをいい、かかる噴霧又は燻煙・燻蒸に用いられる自噴式噴霧器や自噴式燻煙・燻蒸器としては公知のものを用いることができる。例えば、自噴式燻煙・燻蒸器としては、セラミックスヒーター等を用い、電圧変動、周囲の環境温度に表面温度が左右されにくく、常に安定した蒸散量を維持することができ、再使用可能なものが好ましく、かかる自噴式燻煙・燻蒸器を用いての燻煙・燻蒸に際しては公知の助剤を用いることもできる。また、自噴式噴霧器も、自噴式燻煙・燻蒸器同様に、再使用可能なものが好ましい。
【００１６】
上記再使用可能な自噴式噴霧器としては、液状物貯留室と、ガス発生室と、ガス発生室で発生したガスを液状物貯留室へ導入するための液状物貯留室とガス発生室との連通部とを有し、前記液状物貯留室には、液状物投入口及び該液状物投入口を密閉しうる密閉蓋と、液状物貯留室内の底部近傍から密閉蓋又は液状物貯留室上壁を気密に貫通し液状物貯留室外に延び、液状物貯留室内端部に液状物取入れ口、液状物貯留室外端部に噴霧ノズルをもつ液状物噴出管とが設けられ、前記ガス発生室には、ガス発生剤投入口及び該ガス発生剤投入口を密閉しうる密閉蓋が設けられ、ガス発生室で発生するガスのガス圧により液状物を噴霧ノズルから噴霧することができる噴霧器が好ましく、液状物貯留室とガス発生室との連通部に遮断具が設けられていない構造が簡単で作製コストが安価な噴霧器や、液状物貯留室とガス発生室との連通部又はその近傍に遮断具、特に液状物貯留室とガス発生室とのガス圧が０．５ｋｇ／ｃｍ2以上になると、連通部の遮断が解除される遮断具が設けられている噴霧器や、ガス発生室にガスを放出することができるガス抜き弁を有する取扱い上安全な噴霧器や、液状物貯留室とガス発生室と連通部とが塩素系薬剤に対して耐性を有するプラスチック製の噴霧器がさらに好ましく、遮断具の有無にかかわらず、ガス抜き弁を有するプラスチック製の噴霧器が特に好ましい。以下、作業者がその場にいなくとも防黴液剤を噴霧することができる好ましい態様の自噴式噴霧器を図面に基づいて説明する。
【００１７】
図１には、液状物貯留室１０と、ガス発生室２０と、ガス発生室で発生したガスを液状物貯留室へ導入するための液状物貯留室とガス発生室との連通部３０とを有し、液状物貯留室１０には、液状物投入口１１及び該液状物投入口を密閉しうる密閉蓋１２と、液状物貯留室内の底部近傍から密閉蓋を気密に貫通し液状物貯留室外に延び、液状物貯留室内端部に液状物取入れ口１３ａ、液状物貯留室外端部に噴霧ノズル１３ｂをもつ液状物噴出管１３とが設けられ、前記ガス発生室２０には、ガス発生剤投入口２１及び該ガス発生剤投入口を密閉しうる密閉蓋２２が設けられている自噴式噴霧器１が示されている。この再使用可能なタイプの自噴式噴霧器１はプラスチック製であり、上記連通部３０は、遮断具を有さない、液状物貯留室１０とガス発生室２０との連絡通路として形成されている。ガス発生室２０で発生したガスにより、液状物貯留室１０内のガス圧が上昇すると、液状物表面が加圧される結果、液状物は液状物噴出管１３の液状物取入れ口１３ａを経由して噴霧ノズル１３ｂから噴霧されることになる。また、図示はしていないが、噴霧ノズルが閉塞した場合などにガスを放出するためのガス抜き弁を、液状物貯留室１０やガス発生室２０の上壁に設けておくこともできる。このタイプの自噴式噴霧器１の再使用に際しては、内部を水道水で洗浄すればよい。
【００１８】
図２には、液状物貯留室１０と、ガス発生室２０と、ガス発生室で発生したガスを液状物貯留室へ導入するための液状物貯留室とガス発生室との連通部３０とを有し、液状物貯留室１０には、液状物投入口１１及び該液状物投入口を密閉しうる密閉蓋１２と、液状物貯留室内の底部近傍から液状物貯留室上壁を気密に貫通し液状物貯留室外に延び、液状物貯留室内端部に液状物取入れ口１３ａ、液状物貯留室外端部に噴霧ノズル１３ｂをもつ液状物噴出管１３とが設けられ、前記ガス発生室２０には、ガス発生剤投入口２１及び該ガス発生剤投入口を密閉しうる密閉蓋２２が設けられて、前記連通部３０には、キャップ状の中空ゴム栓（遮断具）３１が設けられている自噴式噴霧器２が示されている。この再使用可能なタイプの自噴式噴霧器２はプラスチック製であり、上記連通部３０は、液状物貯留室１０とガス発生室２０との共通側壁に形成され、この連通部３０に設けられたキャップ状の中空ゴム栓（遮断具）３１は、例えば液状物貯留室１０とガス発生室２０とのガス圧差が０．５ｋｇ／ｃｍ2以上になると、ガス圧により連通部３０から液状物貯留室１０内へと脱落し、連通部の遮断が解除されるようになっており、液状物貯留室１０内のガス圧が上昇すると、液状物表面が加圧される結果、液状物は液状物噴出管１３の液状物取入れ口１３ａを経由して噴霧ノズル１３ｂから噴霧されることになる。また、図示はしていないが、噴霧ノズルが閉塞した場合などにガスを放出するためのガス抜き弁を、ガス発生室２０の上壁に設けておくこともできる。このタイプの自噴式噴霧器２の再使用に際しては、内部を水道水で洗浄した後、キャップ状の中空ゴム栓をピンセット等で連通部３０に再セットすればよい。
【００１９】
図３には、液状物貯留室１０と、ガス発生室２０と、ガス発生室で発生したガスを液状物貯留室へ導入するための液状物貯留室とガス発生室との連通部３０とを有し、液状物貯留室１０には、液状物投入口１１及び該液状物投入口を密閉しうる密閉蓋１２と、液状物貯留室内の底部近傍から液状物貯留室上壁を気密に貫通し液状物貯留室外に延び、液状物貯留室内端部に液状物取入れ口１３ａ、液状物貯留室外端部に噴霧ノズル１３ｂをもつ液状物噴出管１３とが設けられ、前記ガス発生室２０には、ガス発生剤投入口２１及び該ガス発生剤投入口を密閉しうる密閉蓋２２が設けられて、前記連通部３０には、半円状の二枚のディスクが開閉する構造を有する二葉弁（バタフライ弁）３２が設けられている自噴式噴霧器３が示されている。この再使用可能なタイプの自噴式噴霧器３はプラスチック製であり、上記連通部３０は、液状物貯留室１０とガス発生室２０との共通側壁に形成され、この連通部３０に設けられた二葉弁（バタフライ弁）３２は、例えば液状物貯留室１０とガス発生室２０とのガス圧差が０．５ｋｇ／ｃｍ2以上になると、ガス圧により半円状の二枚のディスクが開き、連通部の遮断が解除されるようになっており、液状物貯留室１０内のガス圧が上昇すると、液状物表面が加圧される結果、液状物は液状物噴出管１３の液状物取入れ口１３ａを経由して噴霧ノズル１３ｂから噴霧されることになる。また、図示はしていないが、噴霧ノズルが閉塞した場合などにガスを放出するためのガス抜き弁を、ガス発生室２０の上壁に設けておくこともできる。このタイプの自噴式噴霧器３の再使用に際しては、内部を水道水で洗浄すればよい。
【００２０】
図４には、液状物貯留室１０と、ガス発生室２０と、ガス発生室で発生したガスを液状物貯留室へ導入するための液状物貯留室とガス発生室との連通部３０とを有し、液状物貯留室１０には、液状物投入口１１及び該液状物投入口を密閉しうる密閉蓋１２と、液状物貯留室内の底部近傍から液状物貯留室上壁を気密に貫通し液状物貯留室外に延び、液状物貯留室内端部に液状物取入れ口１３ａ、液状物貯留室外端部に噴霧ノズル１３ｂをもつ液状物噴出管１３とが設けられ、前記ガス発生室２０には、ガス発生剤投入口２１及び該ガス発生剤投入口を密閉しうる密閉蓋２２が設けられて、前記連通部３０の近傍のガス発生室２０上部には、バネで下方に押圧された円盤状のディスクを備えた閉塞弁３３が設けられている自噴式噴霧器４が示されている。この再使用可能なタイプの自噴式噴霧器４はプラスチック製であり、上記連通部３０は、液状物貯留室１０とガス発生室２０との共通側壁に形成され、連通部３０の近傍に設けられた閉塞弁３３は、例えば液状物貯留室１０とガス発生室２０とのガス圧差が０．５ｋｇ／ｃｍ2以上になると、ガス圧により円盤状のディスクがバネの押圧力に抗して押し上げられ、連通部の遮断が解除されるようになっており、液状物貯留室１０内のガス圧が上昇すると、液状物表面が加圧される結果、液状物は液状物噴出管１３の液状物取入れ口１３ａを経由して噴霧ノズル１３ｂから噴霧されることになる。また、図示はしていないが、噴霧ノズルが閉塞した場合などにガスを放出するためのガス抜き弁を、ガス発生室２０の上壁に設けておくこともできる。このタイプの自噴式噴霧器４の再使用に際しては、内部を水道水で洗浄すればよい。
【００２１】
上記自噴式噴霧器に用いられるガス発生剤としては、水と接触することによりガスを発生するガス発生組成物からなり、発生するガスのガス圧により液状物を自噴式噴霧器から噴霧することができる自噴式噴霧器用のガス発生剤であれば特に制限されるものではなく、上記ガス発生組成物としては、固体無機過酸化物と固体酸化剤を含有し、水と接触することにより酸素ガスを発生する酸素ガス発生組成物や、炭酸塩、重炭酸塩、過炭酸塩から選ばれる１種又は２種以上の炭酸塩化合物と固体酸性物質とを含有し、水と接触することにより炭酸ガスを発生する炭酸ガス発生組成物を好適に例示することができる。発生ガスとしては、上記の酸素ガス、炭酸ガスの他に、窒素ガス等を挙げることができる。
【００２２】
上記無機固体過酸化物としては、固体状態で安定であり、水、必要に応じて酸性水と接触することにより過酸化水素を発生する性質を有する化合物であれば特に制限されるものではなく、酸性水と接触させる場合には、組成物として固体酸を含有させておき、水と接触させることもできる。無機固体過酸化物として具体的には、過炭酸カリウム、過炭酸ナトリウム等の過炭酸塩、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩、過硼酸カリウム、過硼酸ナトリウム等の過硼酸塩などを好適に例示することができ、これらは単独あるいは２種以上の混合物として用いることができる。また、他の態様の上記無機固体過酸化物として、炭酸塩過酸化水素化物、硼酸塩過酸化水素化物等の無機塩過酸化水素化物を好適に例示することができ、具体的には、Ｋ2ＣＯ3・２Ｈ2Ｏ2・０．５Ｈ2Ｏ、Ｋ2ＣＯ3・３Ｈ2Ｏ2、Ｎａ2ＣＯ3・Ｈ2Ｏ2・０．５Ｈ2Ｏ、Ｎａ2ＣＯ4・０．５Ｈ2Ｏ、Ｎａ2ＣＯ4・Ｈ2Ｏ2、Ｎａ2ＣＯ3・３Ｈ2Ｏ2、Ｎａ2ＢＯ2・Ｈ2Ｏ2・３Ｈ2Ｏ、ＮａＢ4Ｏ7・Ｈ2Ｏ2・９Ｈ2Ｏ、ＫＢＯ3・０．５Ｈ2Ｏ等を挙げることができ、これらは単独あるいは２種以上の混合物として用いることができる。
【００２３】
上記固体酸化剤としては、上記無機固体過酸化物が水又は酸性水と反応して、生成した過酸化水素を分解して酸素を発生する性質を有する化合物であれば特に制限されるものではなく、具体的には、ジクロロイソシアヌール酸又はその塩、次亜塩素酸又はその塩、二酸化マンガン、過マンガン酸カリウム等を例示することができるが、水への溶解度の優れているジクロロイソシアヌール酸アルカリ金属塩や次亜塩素酸アルカリ金属塩をより好適に例示することができる。
【００２４】
上記炭酸塩化合物としては、炭酸塩、重炭酸塩、過炭酸塩から選ばれる化合物であれば特に限定されるものではなく、具体的には、例えば炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム（重炭酸ナトリウム）、過炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、過炭酸カリウム、セスキ炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、セスキ炭酸アンモニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸リチウム、炭酸水素リチウム等を挙げることができ、特に炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムが好ましく用いられる。これらは単独で用いてもよく、２種以上を任意の割合で組み合わせて用いてもよい。
【００２５】
上記固体酸性物質としては、水溶液が酸性を呈する固体物質であれば特に限定されるものではなく、具体的には、例えばクエン酸、マレイン酸、コハク酸、リンゴ酸、乳酸、アスコルビン酸、フマル酸、酒石酸、シュウ酸、マロン酸、アジピン酸、ｐ−トルエンスルホン酸、スルファミン酸、ホウ酸、クエン酸一ナトリウム、クエン酸二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム等を挙げることができ、特にクエン酸、マレイン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、フマル酸、リン酸二水素ナトリウムが好ましく用いられる。これらの固体酸性物質は、それぞれ単独で用いてもよく、２種以上を任意の割合で組み合わせて用いてもよい。
【００２６】
水と接触することにより酸素ガスや炭酸ガス等を発生するガス発生組成物には、上記固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩化合物と固体酸性物質の他に、任意の添加配合剤を含有させることもできる。かかる添加配合剤としては、崩壊剤、消泡剤、界面活性剤、結合剤、乳化剤、安定剤、滑剤、着色剤、増量剤、ｐＨ調節剤、乾燥剤等を挙げることができるが、固体無機過酸化物や固体酸化物、又は炭酸塩化合物や固体酸性物質の水に対する溶解性、分散性を大きく損なわない添加配合剤が好ましい。上記各種添加配合剤の中でも、崩壊剤及び／又は消泡剤を好適に例示することができ、崩壊剤を含有させることにより、錠剤等の造粒品の崩壊を促進して、固体無機過酸化物や固体酸化物、又は炭酸塩化合物や固体酸性物質の放出を早め、水と接触することにより発生するガス量を容易にコントロールすることが可能となる。例えば、崩壊剤は、液状物貯留室とガス発生室との連通部に遮断具が設けられていないタイプの自噴式噴霧器における初期圧を高めるために特に有利に用いることができる。また、消泡剤を含有させることにより、固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩化合物と固体酸性物質の微細粒子の結晶にガス発生時の気泡が附着し液面に浮上することによる反応の遅延を防止することができる。
【００２７】
上記崩壊剤としては、通常、崩壊剤と呼ばれる医薬品工業、食品工業、化学工業等で広く使用されている崩壊剤であればどのようなものでもよく、具体的には、デンプン、寒天末、ＣＭＣ、アルギン酸ナトリウム等を挙げることができる。また、上記消泡剤としては、通常、消泡剤と呼ばれる食品工業、発酵工業、医薬品工業等で広く使用されている消泡剤であればどのようなものでもよいが、水溶性の固体の消泡剤が好ましく、具体的には、ソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン活性剤やポリジメチルシロキサン等のポリシロキサン化合物を挙げることができる。その他、結合剤等は、従来公知のものを用いることができる。
【００２８】
固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩化合物と固体酸性物質、及び任意成分である添加配合剤それぞれの配合量は、これらを含有するガス発生組成物が水と接触することによりガスを発生した後の水溶液のｐＨが７以下、特にｐＨ１〜５、中でもｐＨ２〜４となるようにするのが好ましい。また、固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩化合物や固体酸性物質、及び任意成分である添加配合剤として、粒子径１ｍｍ以下、好ましくは０．５ｍｍ以下の粉末又は顆粒を用いると、溶解性の点で好ましい。固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩化合物と固体酸性物質の合計含有量は、用いられる化合物によっても変動するが、上記ガス発生組成物の全重量に対して３０〜１００重量％（以下、単に％と示す）、より好ましくは、５０〜９５％、さらに好ましくは７０〜９０％の範囲とすることができる。また、固体無機過酸化物と固体酸化物の重量比、又は炭酸塩化合物と固体酸性物質の重量比も、用いられる化合物によって変動するが、１：１０〜１０：１、より好ましくは３：７〜７：３の範囲とすることができる。重量比が１：１０〜１０：１の範囲を超えると、発生するガス量が少なくなる可能性がある。
【００２９】
本発明の自噴式噴霧器に用いられるガス発生剤は、上記ガス発生組成物の全部又は一部を造粒品とすることが好ましく、ここで造粒品とは、粉体の凝集や成形、あるいは固体粒子表面の被覆により粒径を増大させたもの、又は、粉体の凝集物や成形物の解砕物をいい、具体的には、顆粒、錠剤、ペレット等をいう。上記ガス発生組成物の一部を造粒品とする態様として、顆粒、錠剤、ペレット等の造粒品と粉体との混在物からガス発生組成物を構成する態様を好適に例示することができ、造粒品と粉体との混合比率は特に制限されないが、５０〜９０重量部：１０〜５０重量部が好ましい。かかる造粒品と粉体との混在物は、液状物貯留室とガス発生室との連通部に遮断具が設けられていないタイプの自噴式噴霧器における初期圧を高めるために特に有利に用いることができる。
【００３０】
上記顆粒、錠剤、ペレット等の造粒品として、固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩化合物と固体酸性物質とを含む加圧成形品や、かかる加圧成形品を解砕、分級して得られる顆粒を好適に例示することができる。加圧成形品は、通常、医薬分野で実施される方法等の公知の方法により製造することができ、例えば、顆粒又は粉体の固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩化合物と固体酸性物質等を混合し、そのまま、あるいはそれらの粒径を１〜２００μｍに粉砕し、これに必要に応じて結合剤を加え、打錠機、もしくはブリケッティングマシンを用いて成型することができる。打錠圧等の加圧度は、打錠機等の製造機器によっても異なるが、２００〜５０００ｋｇ／ｃｍ2が好ましく、５００〜２０００ｋｇ／ｃｍ2がより好ましく、製品密度が０．５〜３ｇ／ｃｍ3、０．７〜２ｇ／ｃｍ3となるように調製することが好ましい。また、加圧成形品の形状は特に制限されるものではなく、タブレット状、球、円柱、直方体、立方体、卵状等を例示することができ、かかる形状によりガス発生能が大きく影響されるものではないが、最大長さ方向の大きさが１５ｍｍ以下、特に６〜１２ｍｍの錠剤であることが、成分の溶解性・均一分散性等の点で好ましい。
【００３１】
また、造粒品として、固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩化合物と固体酸性物質を含む加圧成形体（Ｉ）と、固体無機過酸化物と固体酸化物と崩壊剤、又は炭酸塩化合物と固体酸性物質と崩壊剤を含有する加圧成形体（II）とが多層状となった多層構造体、例えば、加圧成形体（Ｉ）層の両外側に加圧成形体（II）層が設けられた３層構造の錠剤や、加圧成形体（Ｉ）からなるコアに加圧成形体（II）のコーティング層が設けられた丸薬を好適に例示することができ、ここでの加圧成形体（Ｉ）には崩壊剤は含まれない。加圧成形体（Ｉ）と加圧成形体（II）との構成比率は特に制限されないが、５０〜９０重量部：１０〜５０重量部、特に５０〜７０重量部：３０〜５０重量部が好ましい。かかる多層構造体とすることにより、錠剤等の外側層部分の崩壊を促進して、固体無機過酸化物や固体酸化物、又は炭酸塩化合物や固体酸性物質の放出を早め、水と接触することにより発生するガス量や発生時期を容易にコントロールすることが可能となる。かかる多層構造体は、液状物貯留室とガス発生室との連通部に遮断具が設けられていないタイプの自噴式噴霧器における初期圧を高めるために特に有利に用いることができる。さらに、この加圧成形体（Ｉ）と加圧成形体（II）で構成される多層構造体等の、固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩化合物と固体酸性物質とを含む加圧成形品と前記粉体との混在物からガス発生組成物を構成することもでき、この場合、水と接触することにより発生するガス量をコントロールすることがより一層容易となる。
【００３２】
上述の造粒品と粉体との混在物、多層構造体等のガス発生組成物は、そのまま使用することもできるが、水溶性フィルム、水分散性フィルム、徐通水性フィルム等に包装した包装体としても使用することができる。水溶性フィルム、水分散性フィルム、又は徐通水性フィルムで包装することにより、ガスの発生時期や発生量をコントロールすることが可能となるばかりか、固体無機過酸化物と固体酸化物、又は炭酸塩化合物と固体酸性物質とを含むガス発生組成物を別途包装する手間を省略することができる。例えば、水溶性フィルムや水分散性フィルム等で包装したガス発生組成物からなるガス発生剤をガス発生室に投入し、水を加えてガス発生反応を開始させる場合、水溶性フィルム等で包装されているためガス発生時期を若干遅らせることが可能であり、装置作動後に作業者が浴室より待避する時間を稼ぐことができる。かかる水溶性フィルムとしては、部分ケン化ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、メチルセルロースフィルム等を例示することができ、また、水分散性フィルムとしては、繊維と水溶性高分子の混合体フィルム等を例示することができる。また、不織布や和紙等の水を徐々に通水する徐通水フィルム等で包装したガス発生組成物からなるガス発生剤をガス発生室に投入し、水を加えてガス発生反応を開始させる場合、徐々に通水した水とガス発生組成物とが接触することによりガスが発生し、袋を破裂させることにより薬剤が多量の水と一度に接触し、一度に多量のガスを発生させることが可能となる。
【００３３】
前記防黴成分としては、発生した黴を除去することはできないが、黴の発生を抑制・予防しうる成分であれば、公知のものも含めどのようなものでもよいが、人体への害が少なく、皮膚刺激性が小さい、かつ水への溶解度が小さく、安定性に優れたものが好ましく、例えば、ジンクピリチオン、チアベンダゾール、オルトフェニルフェノール、オルトフェニルフェノールナトリウム、ジフェニル等を挙げることができ、中でもジンクピリチオン、チアベンダゾールが防黴効果の点で好ましい。かかる防黴成分の使用濃度としては、有効に黴の発生を抑制・防止しうる濃度が好ましく、薬剤の種類により一概にはいえないが、通常０．１〜２０重量％、好ましくは０．５〜１０重量％で用いられる。また、防黴液剤を上述の自噴式噴霧器で噴霧する場合、防黴成分と展着成分との混合液からなる防黴液剤を使用することが好ましい。
【００３４】
上記展着成分としては、防黴成分を浴室内面の天井及び壁面に所定の期間にわたり安定的に展着・保持させうるものであればどのようなものでもよいが、水溶性高分子を好適に例示することができる。かかる水溶性高分子としては、天然水溶性高分子でも合成水溶性高分子でもあるいはこれらの混合物でもよく、上記合成水溶性高分子としては、例えばポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリイタコン酸、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、あるいはマレイン酸、フマル酸、クロトン酸、アニコット酸などを他のモノマーと共重合した水溶性高分子などを挙げることができ、上記天然水溶性高分子としては、例えば各種の澱粉、蛋白質、セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、水溶性紙などを挙げることができるが、中でもヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニールアルコールが防黴成分との混合液を自噴式噴霧器で噴霧する場合、特に有利に用いられる。かかる展着成分の使用濃度は、その種類により一概にはいえないが、通常０．１〜１０重量％、好ましくは０．３〜５重量％で用いられる。
【００３５】
上記のように、通常防黴成分としては、水に難溶性のものが好適に使用される。かかる防黴成分を液状で塗布するためには微細粒子状にし、水に懸濁させることが好ましく、そのため懸濁安定剤として各種界面活性剤を添加することが好ましい。かかる界面活性剤としては、例えばアルキルスルホコハク酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキル硫酸塩、アルキルアリール硫酸塩、アルコール硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、アルキルリン酸エステル塩、アルキルアリールリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩等の陰イオン系界面活性剤や、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸ポリグリセライド、脂肪酸アルコールポリグリコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルアリールエーテル、ポリオキシエチレングリコールアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル等の非イオン系界面活性剤などをあげることができる。これら界面活性剤は一種又は二種以上混合して使用してもよい。
【００３６】
本発明の浴室用防黴セットとしては、上述の防黴液剤と自噴式噴霧器とガス発生剤とを備えたものを例示することができ、防黴液剤としては展着成分と界面活性剤を含有するものが好ましく、自噴式噴霧器としては、再使用可能なものが好ましい。
【００３７】
【実施例】
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。
実施例１（自噴式噴霧器による噴霧）
ジングピリチオン２％、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物ナトリウム塩（陰イオン系界面活性剤）１％、ヒドロキシプロピルセルロース１％の水溶液をビーズミル粉砕液で粉砕し、ジンクピリチオンの平均粒径２ミクロンの懸濁液を調製し、防黴液剤とした。また、自噴式噴霧器として、１．５リットル容の液状物貯留室と、１リットル容の炭酸ガス発生室と、両室を連通する直径１０ｍｍの連通口が最大直径１１ｍｍのキャップ状の中空ゴム栓（遮断具）で塞がれているポリエチレン製容器を用いた。液状物貯留室の液状物投入口から、上記防黴液剤１リットルを充填し、噴霧ノズルをもつ密閉蓋で密封した。他方、炭酸水素ナトリウム２０重量部とＤＬリンゴ酸１６重量部とシリコン系消泡剤０．０１重量部とを混合した粉末をローラーコンパクターで圧縮し、得られた厚さ１．５ｍｍのフレークを破砕、篩別して直径１〜２ｍｍの顆粒を調製した。この顆粒３５〜４０ｇを水溶性フィルムの袋に充填し、袋の口を封じて自噴式噴霧器用炭酸ガス発生剤とした。炭酸ガス発生室に水１５０ミリリットルを注ぎ、これに上記炭酸ガス発生剤を投入し、すばやく投入口を密閉蓋にて密封した。この自噴式噴霧器を、あらかじめ浴室用具は室外に搬出し、壁面と天井に発生していた黒黴を除去し、附着していた水滴をモップで拭い去っておいた、床面積１．８ｍ×１．５ｍ、天井高さ２．２ｍの浴室の浴槽の蓋を閉めた上で、ほぼ浴室の中央部の位置に設置し、浴室外に退避した。約３０秒後に水溶性フィルムが溶解し、炭酸ガスがガス発生室内で発生し、防黴液剤が約３分間噴霧され噴霧が終了した。噴霧終了後３０分間放置し、浴室内を観察したところ、天井と壁面の全面に防黴剤が塗布されていた。５時間、窓を解放して浴室内を乾燥させた後、通常どおりに浴室を使用したところ、噴霧から１年経過後も黒黴の発生は認められなかった。なお。このような処理を行わずに使用した場合には、３〜４ヶ月後に黒黴の発生が認められた。
【００３８】
実施例２（自噴式噴霧器による噴霧）
自噴式噴霧器用炭酸ガス発生剤として、炭酸水素ナトリウム２０重量部とコハク酸７重量部、ＤＬリンゴ酸８重量部、シリコン系消泡剤０．０３重量部、ヒドロキシプロピルセルロース微粉末１重量部、カルボキシメチルセルロースカルシウム塩１重量部の混合粉末４０ｇを加圧成形した錠剤（２０ｇ×２個）を用いる以外は実施例１と同様に実施し、浴室天井と壁面の黴を防止できることを確認した。上記加圧成形は、Φ４０ｍｍ金型を設置した連続油圧打錠機を用い、打錠圧１５ｔ／ｃｍ2で重量２０ｇの錠剤を打錠するという条件で行った。
【００３９】
実施例３（自噴式噴霧器による噴霧）
チアベンダゾール５％、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物ナトリウム塩（陰イオン系界面活性剤）１％、ポリビニールアルコール２％の水溶液をビーズミル粉砕機で粉砕し、チアベンダゾールの平均粒径２ミクロンの懸濁液を調製し防黴液剤とした。この防黴液剤を用いて、実施例１と同様の試験を実施し、浴室天井と壁面の黴を防止できることを確認した。
【００４０】
【発明の効果】
本発明によると、防黴成分を含有する防黴液剤を、自噴により噴霧又は燻煙・燻蒸し、作業者がその場にいなくとも浴室内面の天井及び壁面に塗布することにより、安全かつ簡便に浴室壁面における黴の発生を予防することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】液状物貯留室とガス発生室との連通部に遮断具を有さないタイプの本発明の再使用可能なタイプの自噴式噴霧器を示す図である。
【図２】液状物貯留室とガス発生室との連通部にキャップ状の中空ゴム栓（遮断具）を有するタイプの本発明の再使用可能なタイプの自噴式噴霧器を示す図である。
【図３】液状物貯留室とガス発生室との連通部に二葉弁（バタフライ弁）を有するタイプの本発明の再使用可能なタイプの自噴式噴霧器を示す図である。
【図４】液状物貯留室とガス発生室との連通部近傍のガス発生室上部に閉塞弁を有するタイプの本発明の再使用可能なタイプの自噴式噴霧器を示す図である。
【符号の説明】
１，２，３，４……自噴式噴霧器
１０……液状物貯留室
１１……液状物投入口
１２……密閉蓋
１３……液状物噴出管
１３ａ……液状物取入れ口
１３ｂ……噴霧ノズル
２０……ガス発生室
２１……ガス発生剤投入口
２２……密閉蓋
３０……連通部
３１……中空ゴム栓（遮断具）
３２……二葉弁（バタフライ弁）
３３……閉塞弁[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for preventing fouling in a bathroom, and more specifically, spraying or fumigating / fumigating a chemical containing a fouling component capable of preventing the occurrence of soot and applying it to the ceiling and wall surface of the inner surface of the bathroom. The present invention relates to a bathroom defense method and a bathroom defense set for use in such a bathroom defense method.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a mold remover containing 3% by weight or more sodium hypochlorite, 3% by weight or more sodium magnesium silicate and water as effective chlorine for preventing the generation of soot in the bathroom or removing the generated soot (specialty) (Kaihei 11-217596), isopropyl alcohol and / or ethanol, and organic acid silver and benzotriazole optionally substituted with a lower alkyl group. (Kaihei 10-338605), and a method for preventing a bathroom where the suspension of natto is likely to cause mold generation and reproduction, or is sprayed on the place where the suspension occurs (JP-A-8-301712) Hydrogen peroxide or a peroxide that generates hydrogen peroxide in an aqueous solution is 0.5 to 60% by weight in terms of hydrogen peroxide, an alkali metal salt of cyanic acid or cyanic acid An aqueous solution comprising 0.2 to 30% by weight of an ammonium salt and having a pH of 7 to 13, a fungicide composition (JP-A-8-245987), a peroxide 0. 5 to 60 wt%, dicyandiamide 0.2 to 30 wt%, alkali metal hydroxide or alkaline earth metal hydroxide 0.1 to 10 wt% and water 40 to 99 wt%, pH 8.0 ˜13.0 (JP-A-8-73896), or two or more metals selected from the group consisting of magnesium, calcium, strontium, aluminum, manganese, nickel, copper, and zinc 0.1 to 5.0% by weight of an antibacterial / antifungal double salt having a particle size of 30 μm or less, in which 0.1 to 5.0% by weight of silver is supported on a poorly soluble orthophosphate double salt, and a dispersion 4.9 ~ 60% by weight, and Just install it in 20-95% by weight propellant antibacterial and fungicidal spray (Japanese Patent Laid-Open No. 7-309706), bathroom, various storage, etc. 300 to 5,000 parts by weight of water having a pH of 7.5 to 12.0 with respect to 100 parts by weight of alkali metal salt or alkaline earth metal salt of chlorous acid, 5 to 5,000 parts by weight of inorganic and / or organic powders or granules having a water absorption capacity of 30% by weight or more of their own weight and 500 to 10,000 parts by weight of calcium sulfate hemihydrate or monohydrate. An antifungal composition comprising an added mixture as a main component, which is solidified by stirring them (Japanese Unexamined Patent Publication No. 7-17818), or an antimicrobial composition comprising an allyl isothiocyanate and a green tea extract mixed with an organic solvent. object( And the like are known Laid-5-201822 JP).
[0003]
When mold adheres to the wall or ceiling of the bathroom, spray a commercially available spray-type mold remover from a distance of 20-30 cm on the mold-attached part while ventilating, and a predetermined time has elapsed. In general, washing with water is performed later. In addition, in Japanese Patent No. 3014041, the window is closed and sprayed in a mist form from the spray container toward the steam rising from the bathtub or upward, and sprayed in the mist form in the bathroom. The bleaching fine particles rise with the rising steam, and the steam fine particles and the bleaching fine particles are mixed and diffused in the bathroom, and the entire wall and ceiling surface, that is, the inner surface of the bathroom. There is described a mold removing spray device that completely removes molds adhering to the ceiling surface by using adhesion throughout.
[0004]
Conventionally, active ingredients such as pesticides, bathing agents, fungicides, insecticides, pharmaceuticals, denture cleaning agents, fertilizers, plant growth regulators, etc. are in the form of powder, pellets, tablets, etc., so they dissolve in water. In order to remedy the problem that it takes time and effort to diffuse, the active ingredient is mixed with carbonate or hydrogen carbonate and a water-soluble solid acid, for example, into granules or tablets, which are put in water. Effervescent preparations are known in which gas is generated by reaction with water and the contained active ingredient is dissolved in water. For example, examples of foaming preparations for agriculture include paddy field herbicidal tablets or capsules (JP-A-3-223203), agrochemical active ingredients, carbonates containing herbicidal ingredients, surfactants, foaming agents, binders and the like. , A water-foaming pesticide preparation comprising a water-soluble solid acid and a high-boiling solvent (Japanese Patent Laid-Open No. 5-85901), an agrochemical active ingredient, a carbonate or hydrogen carbonate, a solid acid and boron oxide An example of a plant growth regulator foaming preparation is a solid acid or / and a solid that decomposes into an acid by decomposition into an alkaline earth metal carbonate. A carbon dioxide gas generating agent (JP-A-6-327400) characterized by adding a hydrophobic material such as a salt of the above, a wax, and a fatty acid, as an example of a pharmaceutical foaming preparation, Charcoal In effervescent tablets containing salts and acidic substances, and the like effervescent tablets formulated sodium metaphosphate 6% by weight or more (JP-A-7-277959).
[0005]
Further, as an aerosol spray device, a gas generator comprising a first chamber and a second chamber is housed in a spray bottle, and the first chamber and the spray bottle are formed from a tube extending substantially in the center of the first chamber. The first chamber and the second chamber communicate with each other through a second passage made of a tube extending substantially in the center of the first chamber, and the end of the tube of the first passage and the second passage Cover the end of the tube with a connecting member with a H-shaped cross section, and store the medicine to be sprayed in the spray bottle. The aqueous solution in the second chamber generates gas when it reacts with the substance in the first chamber. When the pressure in the first chamber becomes smaller than the pressure in the second chamber, the aqueous solution flows into the first chamber through the second passage to generate gas, and the pressure in the spray bottle The aerosol spray device is characterized in that it is always kept substantially constant 107259 JP), and the like.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The problem of the present invention is that spraying or smoke / fumigation of a chemical containing an antifungal component by self-injection and applying it to the ceiling and wall surface of the bathroom inner surface even when the operator is not on the spot, An object of the present invention is to provide a safe and simple bathroom protection method and bathroom protection set that can be prevented.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
Since the cocoon grows on the ceiling and walls of the bathroom due to high humidity, it is sprayed as a foamy chemical by spraying a chemical mainly composed of an aqueous solution of sodium hypochlorite. A wrinkle remover or a wrinkle remover that is sprayed as a viscous drug is put into practical use. These soot removal agents are effective in removing soot, but chlorine-based oxidizers such as sodium hypochlorite are highly irritating agents and are highly toxic. Although it is necessary to wear it, it is difficult to prepare complete protective equipment in a general household, so the actual situation is that the work is performed in a dangerous state. In particular, when a medicine is sprayed on the ceiling wall, there is a problem that the medicine is applied to the whole body of the worker and the work must be performed in an extremely dangerous state.
[0008]
The application of antifungal agents (anti-fogging agents) and anti-fogging agents applied to the ceiling and walls of the bathroom is a dangerous and uncomfortable operation because the worker sucks the mist and dust of these agents. In order to enable the worker to retreat outside the bathroom when applying to the ceiling and wall surface of the bathroom, it is necessary for the worker to spray a liquid material such as an antifouling liquid or a wrinkle removing liquid even if the worker is not present It is. However, smoke and fumigants that heat insecticides and disperse them to kill insects such as indoor cockroaches, and aerosol delayed spray insecticides that spray sprayed pesticides as liquid chemicals with compressed gas, etc. However, a method of using these devices and means for applying a bathroom antifouling agent to the ceiling and wall of the bathroom has not been proposed so far.
[0009]
The present inventors have earnestly studied a self-injection sprayer capable of spraying liquid materials such as antifungal liquids and soot removal liquids, even when the worker is not present, and chlorinated oxidation such as sodium hypochlorite. Since chlorine gas may be generated when an agent and an acidic substance such as a solid acid coexist, a self-injection type sprayer that does not coexist with these, and a self-injection type that can be reused considering the global environment The basic concept is to make a sprayer and to make a plastic self-injection sprayer that is resistant to chlorinated oxidants such as sodium hypochlorite, which has metal corrosive properties. And a communicating portion between the liquid material storage chamber and the gas generation chamber for introducing the gas generated in the gas generation chamber into the liquid material storage chamber. Seal the liquid inlet The hermetic lid and the bottom of the liquid material storage chamber are hermetically penetrated through the hermetic lid or the upper wall of the liquid material storage chamber and extend outside the liquid material storage chamber. A liquid material jet pipe having a spray nozzle is provided in the section, and the gas generating chamber is provided with a gas generating agent inlet and a sealing lid capable of sealing the gas generating agent inlet, and is generated in the gas generating chamber. A reusable plastic self-injection sprayer that can spray liquids from the spray nozzle by the gas pressure of the gas has been developed.
[0010]
Such a self-injection sprayer generates gas by contact with water, and sprays a liquid material such as an antifungal solution or a soot removal liquid agent even if the operator is not on the spot by the gas pressure of the generated gas. It has been noted that a gas generating agent based on solid inorganic peroxides and solid oxides or carbonates and solid acids for self-injecting sprayers is required. When solid inorganic peroxide and solid oxide, or carbonate and solid acid are put into water in powder state, they react vigorously at the beginning, but when the reaction of the uniformly mixed part is completed, solid inorganic in water Peroxide and solid oxide, or carbonate and solid acid are separated and the reaction does not proceed, for example, when a readily soluble solid acid and carbonate are mixed, carbonate crystals precipitate in the aqueous solution of solid acid The reaction is stopped because the crystal is covered with a neutral reaction solution, and when a slow-dissolving solid acid is added, bubbles are attached to the fine particles of the solid acid or carbonate crystals, resulting in a liquid surface. In order to suppress such separation, a powder mixture of solid inorganic peroxide and solid oxide or carbonate and solid acid was pressure-molded. It is preferable to use a granulated product. In the case of a self-injection type sprayer in which no barrier is provided at the communication part between the material storage chamber and the gas generation chamber, in order to enable stable spraying from the initial stage without a barrier, granulated products and powder When the mixture with the product is used, the initial rapid gas generation is performed with the powder product, and the granulated product promotes the reaction by stirring the components of the powder mixture separated by the generated bubbles, and the solid inorganic peroxide and It has been found that gas can be generated stably because solid oxide or carbonate and solid acid are not separated. The present invention has been completed by the above process.
[0011]
That is, the present invention
(1) a liquid material storage chamber, a gas generation chamber, and a communication portion between the liquid material storage chamber and the gas generation chamber for introducing the gas generated in the gas generation chamber into the liquid material storage chamber; The material storage chamber has a liquid material inlet, a sealing lid capable of sealing the liquid material inlet, and an airtight penetrating air from the vicinity of the bottom of the liquid material storage chamber through the top of the sealing lid or the liquid material storage chamber. And a liquid material injection pipe having a liquid material inlet at the end of the liquid material storage chamber and a spray nozzle at the outer end of the liquid material storage chamber. The gas generation chamber is configured to supply gas by contacting with water. A gas generating agent inlet made of the gas generating composition to be generated and a sealing lid capable of sealing the gas generating agent inlet are provided, and the liquid material is sprayed from the spray nozzle by the gas pressure of the gas generated in the gas generating chamber. With a reusable self-propelled sprayer that canA bathroom anti-fungal method characterized by spraying or fumigating / fumigating a chemical containing anti-fungal ingredients by self-injection onto the ceiling and wall surface of the inner surface of the bathroom,
(2) The reusable self-injecting sprayer is characterized in that a breaker is provided at or near the communicating portion between the liquid material storage chamber and the gas generation chamber.Above (1)The bathroom defense method as described,
(3)The circuit breaker has a gas pressure of 0.5 kg / cm between the liquid material storage chamber and the gas generation chamber.2If it becomes more, it will be a circuit breaker with which the block of a communication part will be canceled.Above (2)The bathroom defense method as described,
(4)The gas generation chamber has a gas vent valve capable of releasing gas.Above (1) to (3)A method of preventing bathrooms according to any one of
(5) The liquid material storage chamber, the gas generation chamber, and the communication portion are made of plastic.Above (1)-(4)It relates to the method for preventing a bathroom described in any of the above.
[0012]
The present invention also provides
(6) It consists of a gas generating composition that generates gas when it comes into contact with an antifungal agent, a self-spraying sprayer and waterWith gas generating agentThe self-injection sprayer has a liquid material storage chamber, a gas generation chamber, and a communication portion between the liquid material storage chamber and the gas generation chamber for introducing the gas generated in the gas generation chamber into the liquid material storage chamber, The liquid material storage chamber includes a liquid material inlet, a sealing lid that can seal the liquid material inlet, and a liquid material that airtightly penetrates the sealing lid or the upper wall of the liquid material storage chamber from the vicinity of the bottom of the liquid material storage chamber. A liquid material injection pipe extending outside the storage chamber, having a liquid material intake port at the end of the liquid material storage chamber, and having a spray nozzle at the outer end of the liquid material storage chamber is provided. A gas generating agent inlet made of a gas generating composition for generating gas and a sealing lid capable of sealing the gas generating agent inlet are provided, and a liquid material is sprayed from the spray nozzle by the gas pressure of the gas generated in the gas generating chamber. Be a reusable self-expelling sprayer that can On the bathroom antifungal set to be characterized.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The method for preventing fouling of the bathroom of the present invention is not particularly limited as long as it is a method of spraying or fumigating and fumigating a chemical containing a fender component by self-injection, and applying it to the ceiling and wall surface of the bathroom inner surface. Here, self-injection refers to spraying or fumigating / fumigating chemicals even if the operator is not at the site, as a self-injecting atomizer or self-injecting fume / fumigator used for such spraying or fume / fumigation. A known material can be used. For example, as a self-injection type smoke / fumigator, a ceramic heater is used, the surface temperature is not easily affected by voltage fluctuations and the surrounding environment temperature, and a stable transpiration rate can be maintained at all times, which can be reused. It is preferable that a known auxiliary agent can be used for the smoke and fumigation using such a self-injection type smoke and fumigator. Further, the self-injection type sprayer is preferably reusable like the self-injection type smoke / fumigator.
[0016]
The reusable self-injection sprayer includes a liquid material storage chamber, a gas generation chamber, and a communication between the liquid material storage chamber and the gas generation chamber for introducing the gas generated in the gas generation chamber into the liquid material storage chamber. The liquid material storage chamber has a liquid material inlet, a sealing lid capable of sealing the liquid material inlet, and a sealing lid or an upper wall of the liquid material storage chamber from the vicinity of the bottom of the liquid material storage chamber. The gas generation chamber is provided with a liquid material inlet having a liquid material intake port at the end of the liquid material storage chamber and a spray nozzle at the outer end of the liquid material storage chamber. A sprayer provided with a gas generating agent inlet and a sealing lid capable of sealing the gas generating agent inlet and capable of spraying a liquid material from a spray nozzle by the gas pressure of the gas generated in the gas generating chamber is preferable. A barrier is provided at the communication part between the storage chamber and the gas generation chamber. A nebulizer with a simple structure and a low production cost, or a breaker at or near the communicating portion between the liquid material storage chamber and the gas generation chamber, in particular the gas pressure between the liquid material storage chamber and the gas generation chamber is 0.5 kg / cm2When it is above, a sprayer provided with a shut-off device that releases the shut-off of the communication part, a sprayer that is safe in handling having a gas vent valve that can release gas to the gas generation chamber, a liquid material storage chamber, A plastic sprayer in which the gas generation chamber and the communication portion are resistant to chlorinated chemicals is more preferable, and a plastic sprayer having a degassing valve is particularly preferable regardless of the presence or absence of a blocking device. Hereinafter, a preferred embodiment of a self-injection sprayer capable of spraying an antifungal agent even when the worker is not present will be described with reference to the drawings.
[0017]
FIG. 1 shows a liquid
[0018]
FIG. 2 shows a liquid
[0019]
FIG. 3 shows a liquid
[0020]
FIG. 4 shows a liquid
[0021]
The gas generating agent used in the above self-injecting sprayer is a gas generating composition that generates gas by contact with water, and self-injecting that can spray a liquid material from the self-injecting sprayer by the gas pressure of the generated gas. The gas generating agent is not particularly limited as long as it is a gas generating agent for an air sprayer, and the gas generating composition contains a solid inorganic peroxide and a solid oxidizing agent, and generates oxygen gas by contact with water. Contains one or more carbonate compounds selected from an oxygen gas generating composition, carbonate, bicarbonate, and percarbonate and a solid acidic substance, and generates carbon dioxide by contacting with water. A carbon dioxide generating composition can be preferably exemplified. Examples of the generated gas include nitrogen gas in addition to the above oxygen gas and carbon dioxide gas.
[0022]
The inorganic solid peroxide is not particularly limited as long as it is a compound that is stable in a solid state and has a property of generating hydrogen peroxide by contact with water, if necessary, acidic water, When making it contact with acidic water, the solid acid can be contained as a composition and it can also be made to contact with water. Specific examples of inorganic solid peroxides include percarbonates such as potassium percarbonate and sodium percarbonate, persulfates such as sodium persulfate and potassium persulfate, and perborates such as potassium perborate and sodium perborate. Can be preferably exemplified, and these can be used alone or as a mixture of two or more. In addition, as the inorganic solid peroxide in another aspect, inorganic salt hydrogen peroxides such as carbonate hydrogen peroxide and borate hydrogen peroxide can be preferably exemplified. Specifically, K2COThree・ 2H2O2・ 0.5H2O, K2COThree・ 3H2O2, Na2COThree・ H2O2・ 0.5H2O, Na2COFour・ 0.5H2O, Na2COFour・ H2O2, Na2COThree・ 3H2O2, Na2BO2・ H2O2・ 3H2O, NaBFourO7・ H2O2・ 9H2O, KBOThree・ 0.5H2O etc. can be mentioned, These can be used individually or in mixture of 2 or more types.
[0023]
The solid oxidant is not particularly limited as long as it is a compound having the property that the inorganic solid peroxide reacts with water or acidic water to decompose the generated hydrogen peroxide to generate oxygen. Specific examples include dichloroisocyanuric acid or a salt thereof, hypochlorous acid or a salt thereof, manganese dioxide, potassium permanganate, etc., but dichloroisocyanuric acid having excellent solubility in water. Alkali metal salts and alkali metal hypochlorites can be exemplified more suitably.
[0024]
The carbonate compound is not particularly limited as long as it is a compound selected from carbonate, bicarbonate, and percarbonate. Specifically, for example, sodium carbonate, sodium bicarbonate (sodium bicarbonate), List sodium percarbonate, sodium sesquicarbonate, potassium carbonate, potassium bicarbonate, potassium percarbonate, potassium sesquicarbonate, ammonium carbonate, ammonium bicarbonate, ammonium sesquicarbonate, calcium carbonate, magnesium carbonate, lithium carbonate, lithium bicarbonate, etc. In particular, sodium bicarbonate and sodium carbonate are preferably used. These may be used alone or in combination of two or more at any ratio.
[0025]
The solid acidic substance is not particularly limited as long as the aqueous solution is an acidic solid substance. Specifically, for example, citric acid, maleic acid, succinic acid, malic acid, lactic acid, ascorbic acid, fumaric acid , Tartaric acid, oxalic acid, malonic acid, adipic acid, p-toluenesulfonic acid, sulfamic acid, boric acid, monosodium citrate, disodium citrate, sodium dihydrogen phosphate, potassium dihydrogen phosphate, etc. In particular, citric acid, maleic acid, malic acid, ascorbic acid, fumaric acid, and sodium dihydrogen phosphate are preferably used. These solid acidic substances may be used alone or in combination of two or more at any ratio.
[0026]
In addition to the solid inorganic peroxide and solid oxide, or the carbonate compound and solid acidic substance, any additive compounding agent is included in the gas generating composition that generates oxygen gas, carbon dioxide gas, etc. by contact with water. Can also be included. Examples of such additive compounding agents include disintegrating agents, antifoaming agents, surfactants, binders, emulsifiers, stabilizers, lubricants, colorants, extenders, pH adjusters, desiccants, and the like. Additives that do not significantly impair the solubility and dispersibility of peroxides, solid oxides, carbonate compounds and solid acidic substances in water are preferred. Among the above-mentioned various additives, disintegrants and / or antifoaming agents can be preferably exemplified, and by incorporating a disintegrant, the disintegration of a granulated product such as a tablet is promoted, and solid inorganic peroxide The amount of gas generated by contact with water can be easily controlled by accelerating the release of substances, solid oxides, carbonate compounds or solid acidic substances. For example, the disintegrant can be used particularly advantageously in order to increase the initial pressure in a self-injecting sprayer of a type in which a blocking device is not provided at the communication portion between the liquid material storage chamber and the gas generation chamber. In addition, by adding an antifoaming agent, bubbles generated during gas generation are attached to crystals of fine particles of solid inorganic peroxide and solid oxide, or carbonate compound and solid acidic substance, and float on the liquid surface. Reaction delay can be prevented.
[0027]
The disintegrating agent may be any disintegrating agent that is generally used in the pharmaceutical industry, food industry, chemical industry, etc., which is generally called a disintegrating agent. Specifically, starch, agar powder, CMC And sodium alginate. The antifoaming agent may be any antifoaming agent that is generally used in the food industry, fermentation industry, pharmaceutical industry, etc., which is called an antifoaming agent. Antifoaming agents are preferred, and specific examples include nonionic active agents such as sorbitan fatty acid esters and polysiloxane compounds such as polydimethylsiloxane. In addition, conventionally known binders can be used.
[0028]
The amount of each of the solid inorganic peroxide and the solid oxide, or the carbonate compound and the solid acidic substance, and the additive compounding agent which is an optional component is determined by contacting the gas generating composition containing these with water. It is preferable to adjust the pH of the aqueous solution after generation to 7 or less, particularly
[0029]
The gas generating agent used in the self-injecting sprayer of the present invention is preferably a granulated product of all or part of the gas generating composition, where the granulated product is agglomeration or molding of powder, or The particle size is increased by coating the surface of solid particles, or a powder aggregate or a pulverized product, specifically, granules, tablets, pellets, and the like. As an embodiment in which a part of the gas generating composition is used as a granulated product, a mode in which the gas generating composition is preferably composed of a mixture of granulated products such as granules, tablets, pellets, and powders may be exemplified. The mixing ratio of the granulated product and the powder is not particularly limited, but is preferably 50 to 90 parts by weight: 10 to 50 parts by weight. Such a mixture of granulated product and powder should be used particularly advantageously in order to increase the initial pressure in a self-injecting sprayer of a type in which no barrier is provided at the communication part between the liquid material storage chamber and the gas generation chamber. Can do.
[0030]
As granulated products such as granules, tablets, pellets, etc., pressure molded products containing solid inorganic peroxides and solid oxides, or carbonate compounds and solid acidic substances, and such pressure molded products are crushed and classified. The granule obtained by this can be illustrated suitably. The pressure-molded article can be usually produced by a known method such as a method carried out in the pharmaceutical field, for example, a granular or powdery solid inorganic peroxide and solid oxide, or a carbonate compound and solid. It can be mixed with an acidic substance or the like, or pulverized to a particle size of 1 to 200 μm, and added with a binder as necessary, and molded using a tableting machine or briquetting machine. . The degree of pressurization such as tableting pressure varies depending on the manufacturing equipment such as a tableting machine, but is 200 to 5000 kg / cm.2Is preferred, 500-2000 kg / cm2Is more preferable, and the product density is 0.5 to 3 g / cm.Three0.7-2 g / cmThreeIt is preferable to prepare such that In addition, the shape of the pressure-molded product is not particularly limited, and examples thereof include tablets, spheres, cylinders, rectangular parallelepipeds, cubes, eggs, etc., and the gas generating ability is greatly affected by such shapes. However, a tablet having a maximum length of 15 mm or less, particularly 6 to 12 mm, is preferable in terms of solubility and uniform dispersibility of the components.
[0031]
Further, as the granulated product, a pressure-molded article (I) containing a solid inorganic peroxide and a solid oxide, or a carbonate compound and a solid acidic substance, a solid inorganic peroxide, a solid oxide and a disintegrant, or A multilayer structure in which a carbonate compound, a solid acidic substance, and a pressure molded body (II) containing a disintegrant are multilayered, for example, a pressure molded body (I) on both outer sides of the pressure molded body (I) layer ( II) Tablets having a three-layer structure provided with a layer, and pills in which a core formed of a pressure-molded body (I) is provided with a coating layer of the pressure-molded body (II) can be preferably exemplified. The disintegrant is not contained in the pressure-formed body (I). The composition ratio of the pressure molded body (I) and the pressure molded body (II) is not particularly limited, but is 50 to 90 parts by weight: 10 to 50 parts by weight, particularly 50 to 70 parts by weight: 30 to 50 parts by weight. preferable. By making such a multilayer structure, the disintegration of the outer layer portion of the tablet or the like is promoted, the release of the solid inorganic peroxide, solid oxide, carbonate compound or solid acidic substance is accelerated, and contact with water This makes it possible to easily control the amount and timing of gas generation. Such a multilayer structure can be used particularly advantageously for increasing the initial pressure in a self-injection sprayer of the type in which a blocking member is not provided at the communication portion between the liquid material storage chamber and the gas generation chamber. Further, a multilayered structure composed of the pressure-molded body (I) and the pressure-molded body (II) or the like containing a solid inorganic peroxide and solid oxide, or a carbonate compound and a solid acidic substance. A gas generating composition can also be constituted from a mixture of a pressure-molded product and the powder, and in this case, it becomes much easier to control the amount of gas generated by contact with water.
[0032]
Gas generation composition such as a mixture of the above-mentioned granulated product and powder, multilayer structure, etc. can be used as it is, but it is packaged in a water-soluble film, a water-dispersible film, a slow water-permeable film, etc. It can also be used as a body. Packaging with a water-soluble film, water-dispersible film, or slow water-permeable film not only makes it possible to control the timing and amount of gas generation, but also solid inorganic peroxide and solid oxide, or carbonic acid. The trouble of separately packaging the gas generating composition containing the salt compound and the solid acidic substance can be omitted. For example, when a gas generating agent composed of a gas generating composition packaged with a water-soluble film or a water-dispersible film is introduced into a gas generating chamber and water is added to start a gas generating reaction, the gas generating agent is packaged with a water-soluble film or the like. Therefore, it is possible to delay the gas generation time slightly, and it is possible to earn time for the worker to escape from the bathroom after the operation of the apparatus. Examples of the water-soluble film include partially saponified polyvinyl alcohol, modified polyvinyl alcohol, polyethylene oxide, and methylcellulose film. Examples of the water-dispersible film include a mixture film of fibers and a water-soluble polymer. Can be illustrated. In addition, when a gas generating agent composed of a gas generating composition packaged with a slow water film that gradually passes water such as nonwoven fabric or Japanese paper is introduced into the gas generating chamber and water is added to start the gas generating reaction, Gas is generated by contact of the water that has passed through and the gas generating composition, and by rupturing the bag, the drug can contact a large amount of water at a time, and a large amount of gas can be generated at a time. Become.
[0033]
Examples of the antifungal component, but can not be removed mildew generated, if a component capable of suppressing and preventing the occurrence of fungi, may also be but of any type, including those known, are harmful to the human body Those having low skin irritation and low water solubility and excellent stability are preferred, and examples thereof include zinc pyrithione, thiabendazole, orthophenylphenol, sodium orthophenylphenol, and diphenyl. Thiabendazole is preferable in terms of the antifungal effect. The use concentration of such an antifungal component is preferably a concentration that can effectively suppress or prevent the occurrence of wrinkles, and it cannot be generally stated depending on the type of the drug, but is usually 0.1 to 20% by weight, preferably 0.5 Used at -10 wt%. Moreover, when spraying an antifungal agent with the above-mentioned self-injection sprayer, it is preferable to use an antifungal agent comprising a mixture of an antifungal component and a spreading component.
[0034]
The spreading component may be any as long as it can stably spread and hold the fender component on the ceiling and wall surface of the bathroom inner surface over a predetermined period, but a water-soluble polymer is preferably used. It can be illustrated. Such a water-soluble polymer may be a natural water-soluble polymer, a synthetic water-soluble polymer, or a mixture thereof. Examples of the synthetic water-soluble polymer include polyacrylamide, polyacrylic acid, polymethacrylic acid, and polyitaconic acid. , Polyvinyl alcohol, polyethylene oxide, polyvinyl pyrrolidone, polyvinyl methyl ether, or a water-soluble polymer obtained by copolymerizing maleic acid, fumaric acid, crotonic acid, annicotic acid, etc. with other monomers, and the like. Examples of the polymer include various types of starch, protein, cellulose, hydroxypropylcellulose, carboxymethylcellulose, water-soluble paper, etc. Among them, hydroxypropylcellulose and polyvinyl alcohol are self-injecting a mixture solution with an antifungal component. formula When spraying fog device especially advantageously used. The concentration of the spreading component is not generally determined depending on the type, but is usually 0.1 to 10% by weight, preferably 0.3 to 5% by weight.
[0035]
As described above, as the antifungal component, those that are hardly soluble in water are preferably used. In order to apply such an antifungal component in liquid form, it is preferable to make it fine particles and suspend it in water, and therefore it is preferable to add various surfactants as a suspension stabilizer. Such surfactants include, for example, alkyl sulfosuccinates, dialkyl sulfosuccinates, alkyl sulfate esters, alkyl sulfates, alkyl aryl sulfates, alcohol sulfate esters, alkyl sulfonates, alkyl aryl sulfonates, aryl sulfones. Acid salt, lignin sulfonate, alkyl diphenyl ether disulfonate, alkyl phosphate ester salt, alkyl aryl phosphate, polyoxyethylene alkyl ether sulfate ester, polyoxyethylene alkyl aryl ether sulfate, polyoxyethylene alkyl ether phosphate Anionic surfactants such as acid salts, polyoxyethylene alkylaryl phosphate esters, naphthalenesulfonic acid formalin condensate salts, sorbitan fatty acid esters, glycerin Fatty acid ester, fatty acid polyglyceride, fatty acid alcohol polyglycol ether, polyoxyethylene alkyl ether, polyoxyethylene alkyl aryl ether, polyoxyethylene styryl aryl ether, polyoxyethylene glycol alkyl ether, polyoxyethylene fatty acid ester, polyoxyethylene Nonionic surfactants such as sorbitan fatty acid ester and polyoxyethylene glycerin fatty acid ester can be used. These surfactants may be used alone or in combination.
[0036]
Examples of the bathroom antifungal set of the present invention include those provided with the above antifungal liquid agent, self-injection sprayer and gas generating agent, and the antifungal liquid agent contains a spreading component and a surfactant. The self-injection type sprayer is preferably a reusable one.
[0037]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention more concretely, the technical scope of this invention is not limited to these illustrations.
Example 1 (spraying with a self-spraying sprayer)
An aqueous solution of
[0038]
Example 2 (spraying with a self-injection sprayer)
As a carbon dioxide generating agent for a self-injection type sprayer, 20 parts by weight of sodium hydrogen carbonate and 7 parts by weight of succinic acid, 8 parts by weight of DL malic acid, 0.03 part by weight of a silicon-based antifoaming agent, 1 part by weight of hydroxypropylcellulose fine powder, It implemented similarly to Example 1 except using the tablet (20
[0039]
Example 3 (spraying with a self-injection sprayer)
An aqueous solution of 5% thiabendazole, 1% naphthalenesulfonic acid formaldehyde condensate sodium salt (anionic surfactant) and 2% polyvinyl alcohol is pulverized with a bead mill, and a suspension of thiabendazole with an average particle size of 2 microns is obtained. Prepared and used as an antifungal solution. Using this antifungal agent, the same test as in Example 1 was performed, and it was confirmed that wrinkles between the bathroom ceiling and the wall surface could be prevented.
[0040]
【The invention's effect】
According to the present invention, the antifungal agent containing the antifungal component is sprayed or smoked or fumigated by self-injection, and applied to the ceiling and wall surface of the bathroom inner surface even when the operator is not on the spot. In addition, generation of wrinkles on the bathroom wall can be prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing a reusable type self-injection type sprayer of the present invention of a type that does not have a blocking device at a communication part between a liquid material storage chamber and a gas generation chamber.
FIG. 2 is a view showing a reusable type self-injection type sprayer of the present invention having a cap-shaped hollow rubber stopper (blocker) at a communication portion between a liquid material storage chamber and a gas generation chamber.
FIG. 3 is a view showing a reusable type self-injection sprayer of the present invention of a type having a two-leaf valve (butterfly valve) at a communicating portion between a liquid material storage chamber and a gas generation chamber.
FIG. 4 is a view showing a reusable type self-injection type sprayer of the present invention having a shut-off valve in the upper part of the gas generation chamber in the vicinity of the communication portion between the liquid material storage chamber and the gas generation chamber.
[Explanation of symbols]
1,2,3,4 ... Self-injection sprayer
10 …… Liquid storage room
11. Liquid inlet
12 …… Sealing lid
13 …… Liquid material ejection pipe
13a …… Liquid material intake
13b: Spray nozzle
20 …… Gas generation chamber
21 …… Gas generating agent inlet
22 …… Sealing lid
30 …… Communication Department
31 ... Hollow rubber stopper (blocker)
32 …… Futaba valve (butterfly valve)
33 …… Occlusion valve
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