JP4244891B2 - ポイントツーマルチポイントMPLS(Multi−ProtocolLabelSwitching)通信方法及びシステム - Google Patents
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Description
通信方法及びシステムに関する。
"RSVP−TE: Extensions to RSVP for LSP Tunnels", RFC3209
送信PEノードは、
複数の受信PEノード(以下、受信リーフノードと記す)まで、MPLSシグナリングプロトコルを用いてPE内の複数の中継PEノードにコピーポイントを設置して、P2MPのツリー形状のラベルスイッチングパス(LSP)を設定することで、MPLS転送経路を設定するMPLS転送経路設定ステップと、
MPLS転送経路設定ステップで設定された前記MPLSテーブルの情報に基づいて、MPLSパケットを転送するMPLSパケット転送ステップと、を行い、
MPLS転送経路設定ステップは、
送信PEノードにおいて、P2MPのツリー形状のLSPを設定する際に、
QoSを保証してTEが可能なMPLSプロトコルをベースとして、P2MPセッションを識別・管理するために、P2MP LSPの論理的なP2MP宛先グループアドレス、トンネル識別子、及び、RFC3209に規定されているセッションオブジェクトを拡張した拡張P2MPトンネル識別子で構成されるP2MPセッションオブジェクトをシグナリングプロトコルに定義するP2MPセッションオブジェクト定義ステップと、
さらに、P2MPのセンダーテンプレートを識別・管理するために、P2MP LSPの送信アドレス、及びP2MP LSP識別子をセンダーテンプレートの情報に追加して、該P2MPのパスステート状態を表すP2MPステート識別子を該センダーテンプレートの情報に追加定義することによりセンダーテンプレートオブジェクトを定義するセンダーテンプレートオブジェクト定義ステップと、
さらに、P2MPを構成する単一の受信リーフノードの状態を識別・管理するために、受信リーフノードとなる受信アドレスを定義し、当該送信ノードから受信リーフノードまでの部分的なP2Pパス情報を識別・管理するためのリーフステート識別子を定義することによりリーフオブジェクトを定義するリーフオブジェクト定義ステップと、
P2MPセッションオブジェクト定義ステップで定義されたP2MPセッションオブジェクト、センダーテンプレートオブジェクト定義ステップで定義されたセンダーテンプレートオブジェクト、リーフオブジェクト定義ステップで定義されたリーフオブジェクトをパスメッセージに格納するパスメッセージ生成ステップと、
当該送信PEノードからパスメッセージを、設定するP2MP LSPの各受信ノードまで送信するパスメッセージ送信ステップと、
パスメッセージを受信した中継PEノード及び受信リーフノードにおいて、
受信した、P2MPセッションオブジェクト、センダーテンプレートオブジェクト、リーフオブジェクトを格納したパスメッセージを上流ノードに返信することにより、MPLSテーブル上に、送信ノードから当該受信ノード間のP2MPラベルスイッチング経路を設定するP2MPラベルスイッチング経路設定ステップと、
P2MPラベルスイッチング経路設定ステップで設定されたMPLSテーブルの情報に基づいて、MPLSパケットを転送する転送ステップと、を行ない、
パスメッセージ生成ステップにおいて、
送信PEノードは、設定されるP2MP LSP経路上の全てのノードに対して、P2MPパスステート情報として、P2MPセッションオブジェクトに含まれる情報要素により規定されるP2MPセッション、及び送信者、入口、パスの基点の情報要素を格納するメッセージの情報要素のフォーマットであるセンダーテンプレート情報をパスメッセージに格納し、
P2MPラベルスイッチング経路設定ステップにおいて、
設定されるP2MP LSP経路上の各ノードは、P2MPプロトコルで設定されるP2MPステート情報と該各ノードの下流に収容する受信リーフノードに対応するリーフステート情報を、P2MPセッションとセンダーテンプレート情報の下位情報としてパスメッセージに設定する。
送信PEノードは、
当該送信PEノードから単一の受信リーフノードまでの経路情報に対応するリーフステート情報をP2MPセッション情報とセンダーテンプレート情報に追加して、パスメッセージに格納し、該受信リーフノードまで送信するステップを行い、
受信リーフノードは、
パスメッセージに対する受信メッセージを上流のノードに送信することにより、該パスメッセージに該当するP2MP部分のP2MP LSPを設定するステップを行い、
送信PEノードは、
送信PEノードから複数の受信リーフノードまでの複数の経路情報と対応する複数のリーフステート情報をP2MPセッション情報とセンダーテンプレート情報に追加して、パスメッセージに格納して、複数の受信リーフノードまで送信する部分P2MP LSP設定・更新ステップを行い、
P2MP LSP設定・更新ステップは、
新規に部分P2MP LSPを設定する場合には、
前記P2MPステート識別子に新規IDを、前記リーフステート識別子に新規IDを付与することで、経路上のノードにパスステート情報を新規に設定する新規設定ステップを行い、
設定された部分P2MP LSPに部分P2MP LSPを追加設定する場合には、
既に設定されているP2MP LSPのパスステート情報と同一のステートIDを備えるP2MPステート識別子を付与したセンダーテンプレートオブジェクトと追加設定するリーフLSPに対応するリーフステートIDを備えるリーフオブジェクトをパスメッセージに格納して送信することで、同一のステート内で部分P2MP LSPの追加設定を行う追加設定ステップを行ない、
設定された部分P2MP LSPの単一受信リーフノードに到達する部分P2MP経路を削除する場合には、
P2MPセッション情報とセンダーテンプレート情報に該当するリーフ情報をパスティア(Path Tear)メッセージに格納して送信PEノードから削除対象の受信リーフノードまで送信して対応する下位リーフステート情報のみを設定P2MP LSPから削除して、対応するP2P経路を削除する削除ステップを行なう。
設定した前記P2MP LSPの複数の受信リーフノードに到達する部分P2MP 経路を削除する場合に、
前記P2MPセッション情報と、前記センダーテンプレート情報に該当する複数のリーフ情報を前記パスティアメッセージに格納して、前記送信PEノードから複数の受信リーフノードまで送信して対応する下位のリーフステート情報のみを設定された前記P2MP LSPから削除して対応する複数のP2P経路を削除し、
設定された前記P2MP LSPから受信リーフノードを削除する場合には、
設定されている前記P2MP LSPのP2MPステート識別子と同一のステートIDを持つ、センダーテンプレート情報と既に設定されている受信リーフステートに対応するリーフステートIDと同一のリーフ識別子を備えるリーフ情報を前記パスティアメッセージに格納することにより、同一ステートでない部分P2MP LSPの削除を行なう。
送信PEノードにおいて、
全体のP2MPステートの状態を表すP2MPステートIDを1つインクリメントしたステートIDを有するセンダーテンプレート、経路情報などの部分追加情報、部分削除情報を反映したパス関連情報をリフレッシュメッセージとしてパスメッセージに格納して下流のノードに通知するステップを行い、
下流のノードは、
ステートIDの変化を検知して、パスメッセージがトリガメッセージとして下流にステート一致のために伝達することを目的に送付されていることを検知し下流の対応する経路へ該パスメッセージをトリガメッセージとして即座に下流のノードに送付するステップを行い、
トリガメッセージを受信した各下流ノードは、
トリガメッセージのステートIDに基づいて、独立にリフレッシュ周期を繰り返すステップを行なう。
パスステートのリフレッシュを行なうときに、同一のP2MPステートIDを持つパスメッセージに含まれるリーフ情報に差分があっても、同一のステートをリフレッシュするメッセージとして処理する。
送信PEノード1は、
複数の受信PEノード3まで、MPLSシグナリングプロトコルを用いてPE内の複数の中継PEノード2にコピーポイントを設置して、P2MPのツリー形状のLSPを設定することで、MPLS転送経路を設定するMPLS転送経路設定手段10と、
MPLS転送経路設定手段で設定されたMPLSテーブルの情報に基づいて、MPLSパケットを転送するMPLSパケット転送手段と、を有し、
送信PEノード1のMPLS転送経路設定手段10は、
P2MPのツリー形状のLSPを設定する際に、
QoSを保証してTE可能なMPLSプロトコルをベースとして、P2MPセッションを識別・管理するために、P2MP LSPの論理的なP2MP宛先グループアドレス、トンネル識別子、及び、RFC3209に規定されているセッションオブジェクトを拡張した拡張P2MPトンネル識別子で構成されるP2MPセッションオブジェクトをシグナリングプロトコルに定義するP2MPセッションオブジェクト定義手段11と、
さらに、P2MPのセンダーテンプレートを識別・管理するために、P2MP LSPの送信アドレス、及びP2MP LSP識別子をセンダーテンプレート情報に追加して、該P2MPのパスステート状態を表すP2MPステート識別子を該センダーテンプレート情報に追加定義することによりセンダーテンプレートオブジェクトを定義するセンダーテンプレートオブジェクト定義手段12と、
さらに、P2MPを構成する単一の受信リーフノードの状態を識別・管理するために、受信リーフノードとなる受信アドレスを定義し、当該送信ノードから受信リーフノードまでの部分的なP2Pパス情報を識別・管理するためのリーフステート識別子を定義するリーフオブジェクト定義手段13と、
P2MPセッションオブジェクト定義手段11で定義されたP2MPセッションオブジェクト、センダーテンプレートオブジェクト定義手段12で定義されたセンダーテンプレートオブジェクト、リーフオブジェクト定義手段13で定義されたリーフオブジェクトをパスメッセージに格納するパスメッセージ生成手段14と、
当該送信PEノード1からパスメッセージを、設定するP2MP LSPの各受信ノード3まで送信するパスメッセージ送信手段15と、
送信PEノード1により設定されたP2MP のツリー上のLSP経路上の中継PEノード2は、
送信PEノード1、または、上流のノードから送信されたパスメッセージを下流のノードに転送するメッセージ転送手段21と、
受信した、P2MPセッションオブジェクト、センダーテンプレートオブジェクト、リーフオブジェクトが格納されたパスメッセージを上流ノードに返信することにより、MPLSテーブルに、送信ノード1から当該受信ノード間のP2MP LSP経路を設定するP2MPラベルスイッチング経路設定手段22と、
P2MPラベルスイッチング経路設定手段22で設定されたMPLSテーブルの情報に基づいて、MPLSパケットを転送する転送手段と、を有し、
送信PEノード1のパスメッセージ生成手段14において、
設定されるP2MP LSP経路上の全てのノードに対するP2MPパスステート情報として、2MPセッションオブジェクトに含まれる情報要素により規定されるP2MPセッション、及び送信者、入口、パスの基点の情報要素を格納するメッセージの情報要素のフォーマットであるセンダーテンプレート情報をパスメッセージに格納する手段を含み、
中継PEノード2のP2MPラベルスイッチング経路設定手段22は、
P2MPプロトコルで設定されるP2MPステート情報と各ノードの下流に収容される受信リーフノードに対応するリーフステート情報を、P2MPセッションとセンダーテンプレート情報の下位情報としてパスメッセージに設定する手段を含む。
ポイントツーマルチポイントMPLSパスを設定する際に、
当該送信PEノードから単一の受信リーフノードまでの経路情報に対応するリーフステート情報をP2MPセッション情報とセンダーテンプレート情報に追加して、パスメッセージに格納し、該受信リーフノードまで送信する手段を有し、
各中継PEノード2は、
送信PEノード1から複数の受信リーフノードまでの複数の経路情報と対応する複数のリーフステート情報をP2MPセッション情報とセンダーテンプレート情報に追加して、パスメッセージに格納して、複数の受信リーフノードまで送信する手段を有し、
複数の受信リーフノード3は、
パスメッセージに対する受信メッセージを上流のノードに送信することにより、該パスメッセージに該当する複数のP2P部分のP2MP LSPを設定する手段を有し、
送信PEノード1は、
新規に部分P2MP LSPを設定する場合に、P2MPステート識別子に新規IDを、リーフステート識別子に新規IDを付与することで、経路上のノードにパスステート情報を新規に設定する新規設定手段と、
設定された部分P2MP LSPに部分P2MP LSPを追加設定する場合に、既に設定されているP2MP LSPのパスステート情報と同一のステートIDを備えるP2MPステート識別子を付与したセンダーテンプレートオブジェクトと追加設定するリーフLSPに対応するリーフステートIDを備えるリーフオブジェクトをパスメッセージに格納して送信することで、同一のステート内で部分P2MP LSPの追加設定を行う追加設定手段と、
設定された部分P2MP LSPの単一受信リーフノードに到達する部分P2MP経路を削除する場合に、P2MPセッション情報とセンダーテンプレート情報に該当するリーフ情報をパスティア(Path Tear)メッセージに格納して送信PEノードから削除対象の受信リーフノードまで送信して対応する下位リーフステート情報のみを設定P2MP LSPから削除して、対応するP2P経路を削除する削除手段と、を有する。
設定されたP2MP LSPから受信リーフノードを削除する場合に、設定されているP2MP LSPのP2MPステート識別子と同一のステートIDを持つ、センダーテンプレート情報と既に設定されている受信リーフステートに対応するリーフステートIDと同一のリーフ識別子を備えるリーフ情報をパスティアメッセージに格納することにより、同一ステートでない部分P2MP LSPの削除を行なう手段を含む。
P2MP LSP設定・更新ステップの終了後に、全体のP2MPステートの状態を表すP2MPステートIDを1つインクリメントしたステートIDを有するセンダーテンプレート、経路情報などの部分追加情報、部分削除情報を反映したパス関連情報をリフレッシュメッセージとしてパスメッセージに格納して下流のノードに通知する手段を有し、
中継PEノード2は、
ステートIDの変化を検知して、パスメッセージがトリガメッセージとして下流にステート一致のために伝達することを目的に送付されていることを検知し、下流の対応する経路へ該パスメッセージをトリガメッセージとして即座に下流のノードに送付する手段を有し、
トリガメッセージを受信した各下流ノードは、
トリガメッセージのステートIDに基づいて、独立にリフレッシュ周期を繰り返す手段を有する手段を有する。
パスステートのリフレッシュを行なうときに、同一のP2MPステートIDを持つパスメッセージに含まれるリーフ情報に差分があっても、同一のステートをリフレッシュするメッセージとして処理する手段を含む。
2 中継PEノード
3 受信PEノード(受信リーフノード)
10 MPLS転送経路設定手段
11 P2MPセッションオブジェクト定義手段
12 センダーテンプレートオブジェクト定義手段
13 リーフオブジェクト定義手段
14 パスメッセージ生成手段
15 パスメッセージ送信手段
21 メッセージ転送手段
22 P2MPラベルスイッチング経路設定手段
100 送信PEノード
110,210,310 プロトコル処理部
111,211,311 パステート処理部
112,212,312 リザーブステート処理部
120,220,320 MPLS転送部
#A 送信PEノード
#B、#C、#F 中継PEノード
#D、#E、#G、#H 受信PEノード(受信リーフノード)
Claims (10)
- マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)通信ネットワークにおいて、MPLSネットワークの境界に配置されたプロバイダエッジ(PE)ノードが、IPマルチキャストトラヒックを含むポイントツーマルチポイント(P2MP)コミュニケーショントラヒックを、該複数の境界に配置されたPEノードまでMPLS転送するポイントツーマルチポイントMPLS通信方法において、
送信PEノードは、
複数の受信PEノード(以下、受信リーフノードと記す)まで、MPLSシグナリングプロトコルを用いてPE内の複数の中継PEノードにコピーポイントを設置して、P2MPのツリー形状のラベルスイッチングパス(LSP)を記憶手段であるMPLSテーブルに設定することで、MPLS転送経路を設定するMPLS転送経路設定ステップと、
前記MPLS転送経路設定ステップで設定された前記MPLSテーブルの情報に基づいて、MPLSパケットを転送するMPLSパケット転送ステップと、を行い、
前記MPLS転送経路設定ステップは、
前記送信PEノードにおいて、前記P2MPのツリー形状のLSPを設定する際に、
QoS(Quality of Service)を保証してトラフィックエンジニアリング(TE)が可能なMPLSプロトコルをベースとして、P2MPセッションを識別・管理するために、P2MP LSPの論理的なP2MP宛先グループアドレス、トンネル識別子、及び、RFC3209に規定されているセッションオブジェクトを拡張した拡張P2MPトンネル識別子で構成されるP2MPセッションオブジェクトをシグナリングプロトコルに定義するP2MPセッションオブジェクト定義ステップと、
さらに、P2MPのセンダーテンプレートを識別・管理するために、P2MP LSPの送信アドレス、及びP2MP LSP識別子をセンダーテンプレートの情報に追加して、該P2MPのパスステート状態を表すP2MPステート識別子を該センダーテンプレートの情報に追加定義することによりセンダーテンプレートオブジェクトを定義するセンダーテンプレートオブジェクト定義ステップと、
さらに、前記P2MPを構成する単一の受信リーフノードの状態を識別・管理するために、受信リーフノードとなる受信アドレスを定義し、当該送信ノードから受信リーフノードまでの部分的なP2Pパス情報を識別・管理するためのリーフステート識別子を定義することによりリーフオブジェクトを定義するリーフオブジェクト定義ステップと、
前記P2MPセッションオブジェクト定義ステップで定義された前記P2MPセッションオブジェクト、前記センダーテンプレートオブジェクト定義ステップで定義された前記センダーテンプレートオブジェクト、前記リーフオブジェクト定義ステップで定義されたリーフオブジェクトをパスメッセージに格納するパスメッセージ生成ステップと、
当該送信PEノードから前記パスメッセージを、設定するP2MP LSPの各受信リーフノードまで送信するパスメッセージ送信ステップと、
前記パスメッセージを受信した中継PEノード及び受信リーフノードにおいて、
受信した、前記P2MPセッションオブジェクト、前記センダーテンプレートオブジェクト、リーフオブジェクトを格納した前記パスメッセージを上流ノードに返信することにより、MPLSテーブル上に前記送信ノードから当該受信ノード間のP2MPラベルスイッチング経路を設定するP2MPラベルスイッチング経路設定ステップと、を行ない、
前記P2MPラベルスイッチング経路設定ステップで設定された前記MPLSテーブルの情報に基づいて、MPLSパケットを転送する転送ステップと、を行い、
前記パスメッセージ生成ステップにおいて、
前記送信PEノードは、設定されるP2MP LSP経路上の全てのノードに対して、P2MPパスステート情報として、前記P2MPセッションオブジェクトに含まれる情報要素により規定されるP2MPセッション、送信者、入り口、パスの基点の情報要素を格納するメッセージの情報要素のフォーマットであるセンダーテンプレート情報を前記パスメッセージに格納し、
前記P2MPラベルスイッチング経路設定ステップにおいて、
設定されるP2MP LSP経路上の各ノードは、P2MPプロトコルで設定されるP2MPステート情報と該各ノードの下流に収容する受信リーフノードに対応するリーフステート情報を、前記P2MPセッションと前記センダーテンプレート情報の下位情報として前記パスメッセージに設定する
ことを特徴とするポイントツーマルチポイントMPLS通信方法。 - ポイントツーマルチポイントMPLSパスを設定する際に、
前記送信PEノードは、
当該送信PEノードから単一の受信リーフノードまでの経路情報に対応するリーフステート情報をP2MPセッション情報と前記センダーテンプレート情報に追加して、前記パスメッセージに格納し、該受信リーフノードまで送信するステップを行い、
前記受信リーフノードは、
前記パスメッセージに対する受信メッセージを上流のノードに送信することにより、該パスメッセージに該当するP2MP部分のP2MP LSPを設定するステップを行い、
前記送信PEノードは、
前記送信PEノードから複数の受信リーフノードまでの複数の経路情報と対応する複数のリーフステート情報を前記P2MPセッション情報と前記センダーテンプレート情報に追加して、前記パスメッセージに格納して、複数の前記受信リーフノードまで送信する部分P2MP LSP設定・更新ステップを行い、
前記P2MP LSP設定・更新ステップは、
新規に部分P2MP LSPを設定する場合には、
前記P2MPステート識別子に新規IDを、前記リーフステート識別子に新規IDを付与することで、経路上のノードにパスステート情報を新規に設定する新規設定ステップを行い、
設定された部分P2MP LSPに部分P2MP LSPを追加設定する場合には、
既に設定されているP2MP LSPのパスステート情報と同一のステートIDを備えるP2MPステート識別子を付与したセンダーテンプレートオブジェクトと追加設定するリーフLSPに対応するリーフステートIDを備えるリーフオブジェクトをパスメッセージに格納して送信することで、同一のステート内で部分P2MP LSPの追加設定を行う追加設定ステップを行ない、
設定された部分P2MP LSPの単一受信リーフノードに到達する部分P2MP経路を削除する場合には、
P2MPセッション情報と前記センダーテンプレート情報に該当するリーフ情報をパスティア(Path Tear)メッセージに格納して前記送信PEノードから削除対象の受信リーフノードまで送信して対応する下位リーフステート情報のみを設定P2MP LSPから削除して、対応するP2P経路を削除する削除ステップを行なう、請求項1記載のポイントツーマルチポイントMPLS通信方法。 - 前記削除ステップは、
設定した前記P2MP LSPの複数の受信リーフノードに到達する部分P2MP 経路を削除する場合に、
前記P2MPセッション情報と、前記センダーテンプレート情報に該当する複数のリーフ情報を前記パスティアメッセージに格納して、前記送信PEノードから複数の受信リーフノードまで送信して対応する下位のリーフステート情報のみを設定された前記P2MP LSPから削除して対応する複数のP2P経路を削除し、
設定された前記P2MP LSPから受信リーフノードを削除する場合には、
設定されている前記P2MP LSPのP2MPステート識別子と同一のステートIDを持つ、センダーテンプレート情報と既に設定されている受信リーフステートに対応するリーフステートIDと同一のリーフ識別子を備えるリーフ情報を前記パスティアメッセージに格納することにより、同一ステートでない部分P2MP LSPの削除を行なう、請求項2記載のポイントツーマルチポイントMPLS通信方法。 - 前記P2MP LSP設定・更新ステップの終了後に、
前記送信PEノードにおいて、
全体のP2MPステートの状態を表すP2MPステートIDを1つインクリメントしたステートIDを有するセンダーテンプレート、経路情報などの部分追加情報、部分削除情報を反映したパス関連情報をリフレッシュメッセージとしてパスメッセージに格納して下流のノードに通知するステップを行い、
前記下流のノードは、
前記ステートIDの変化を検知して、前記パスメッセージがトリガメッセージとして下流にステート一致のために伝達することを目的に送付されていることを検知し下流の対応する経路へ該パスメッセージをトリガメッセージとして即座に下流のノードに送付するステップを行い、
前記トリガメッセージを受信した各下流ノードは、
前記トリガメッセージのステートIDに基づいて、独立にリフレッシュ周期を繰り返すステップを行なう、請求項2記載のポイントツーマルチポイントMPLS通信方法。 - 前記P2MP経路上の各ノードは、
パスステートのリフレッシュを行なうときに、同一のP2MPステートIDを持つパスメッセージに含まれるリーフ情報に差分があっても、同一のステートをリフレッシュするメッセージとして処理する請求項4記載のポイントツーマルチポイントMPLS通信方法。 - マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)通信ネットワークにおいて、MPLSネットワークの境界に配置されたプロバイダエッジ(PE)ノードが、IPマルチキャストトラヒックを含むポイントツーマルチポイント(P2MP)コミュニケーショントラヒックを、該複数の境界に配置されたPEノードまでMPLS転送する、送信PEノード、中継PEノード及び、受信PEノードを有するポイントツーマルチポイントMPLS通信システムであって、
前記送信PEノードは、
前記複数の受信PEノードまで、MPLSシグナリングプロトコルを用いてPE内の複数の中継PEノードにコピーポイントを設置して、P2MPのツリー形状のラベルスイッチングパス(LSP)を設定することで、MPLS転送経路を設定するMPLS転送経路設定手段と、
前記MPLS転送経路設定ステップで設定された前記MPLSテーブルの情報に基づいて、MPLSパケットを転送するMPLSパケット転送手段と、を有し、
前記送信PEノードの前記MPLS転送経路設定手段は、
前記P2MPのツリー形状のLSPを設定する際に、
QoSを保証してトラフィックエンジニアリング(TE)可能なMPLSプロトコルをベースとして、P2MPセッションを識別・管理するために、P2MP LSPの論理的なP2MP宛先グループアドレス、トンネル識別子、及び、RFC3209に規定されているセッションオブジェクトを拡張した拡張P2MPトンネル識別子で構成されるP2MPセッションオブジェクトをシグナリングプロトコルに定義するP2MPセッションオブジェクト定義手段と、
さらに、P2MPのセンダーテンプレートを識別・管理するために、P2MP LSPの送信アドレス、及びP2MP LSP識別子をセンダーテンプレート情報に追加して、該P2MPのパスステート状態を表すP2MPステート識別子を該センダーテンプレート情報に追加定義することによりセンダーテンプレートオブジェクトを定義するセンダーテンプレートオブジェクト定義手段と、
さらに、前記P2MPを構成する単一の受信リーフノードの状態を識別・管理するために、受信リーフノードとなる受信アドレスを定義し、当該送信ノードから受信リーフノードまでの部分的なP2Pパス情報を識別・管理するためのリーフステート識別子を定義するリーフオブジェクト定義手段と、
前記P2MPセッションオブジェクト定義手段で定義された前記P2MPセッションオブジェクト、前記センダーテンプレートオブジェクト定義手段で定義された前記センダーテンプレートオブジェクト、前記リーフオブジェクト定義手段で定義されたリーフオブジェクトをパスメッセージに格納するパスメッセージ生成手段と、
当該送信PEノードから前記パスメッセージを、設定するP2MP LSPの各受信ノードまで送信するパスメッセージ送信手段と、
前記送信PEノードにより設定されたP2MP のツリー上のLSP経路上の中継PEノードは、
前記送信PEノード、または、上流のノードから送信されたメッセージを下流のノードに転送するメッセージ転送手段と、
受信した、前記P2MPセッションオブジェクト、前記センダーテンプレートオブジェクト、前記リーフオブジェクトが格納された前記パスメッセージを上流ノードに返信することにより、MPLSテーブル上に、前記送信ノードから当該受信ノード間のP2MP LSP経路を設定するP2MPラベルスイッチング経路設定手段と、
前記P2MPラベルスイッチング経路設定手段で設定された前記MPLSテーブルの情報に基づいて、MPLSパケットを転送する転送手段と、を有し、
前記送信PEノードの前記パスメッセージ生成手段は、
設定されるP2MP LSP経路上の全てのノードに対するP2MPパスステート情報として、前記P2MPセッションオブジェクトに含まれる情報要素により規定されるP2MPセッション、及び、送信者、入口、パスの基点の情報要素を格納するメッセージの情報要素のフォーマットであるセンダーテンプレート情報を前記パスメッセージに格納する手段を含み、
前記中継PEノードの前記P2MPラベルスイッチング経路設定手段は、
P2MPプロトコルで設定されるP2MPステート情報と各ノードの下流に収容される受信リーフノードに対応するリーフステート情報を、前記P2MPセッションと前記センダーテンプレート情報の下位情報として前記パスメッセージに設定する手段を含む
ことを特徴とするポイントツーマルチポイントMPLS通信システム。 - 前記送信PEノードは、
ポイントツーマルチポイントMPLSパスを設定する際に、
当該送信PEノードから単一の受信リーフノードまでの経路情報に対応するリーフステート情報をP2MPセッション情報と前記センダーテンプレート情報に追加して、前記パスメッセージに格納し、該受信リーフノードまで送信する手段を有し、
前記各中継PEノードは、
前記送信PEノードから複数の受信リーフノードまでの複数の経路情報と対応する複数のリーフステート情報を前記P2MPセッション情報と前記センダーテンプレート情報に追加して、前記パスメッセージに格納して、複数の前記受信リーフノードまで送信する手段を有し、
前記複数の受信リーフノードは、
前記パスメッセージに対する受信メッセージを上流のノードに送信することにより、該パスメッセージに該当する複数のP2P部分のP2MP LSPを設定する手段を有し、
前記送信PEノード手段は、
新規に部分P2MP LSPを設定する場合に、前記P2MPステート識別子に新規IDを、前記リーフステート識別子に新規IDを付与することで、経路上のノードにパスステート情報を新規に設定する新規設定手段と、
設定された部分P2MP LSPに部分P2MP LSPを追加設定する場合に、既に設定されているP2MP LSPのパスステート情報と同一のステートIDを備えるP2MPステート識別子を付与したセンダーテンプレートオブジェクトと追加設定するリーフLSPに対応するリーフステートIDを備えるリーフオブジェクトをパスメッセージに格納して送信することで、同一のステート内で部分P2MP LSPの追加設定を行う追加設定手段と、
設定された部分P2MP LSPの単一受信リーフノードに到達する部分P2MP経路を削除する場合に、P2MPセッション情報と前記センダーテンプレート情報に該当するリーフ情報をパスティア(Path Tear)メッセージに格納して当該送信PEノードから削除対象の受信リーフノードまで送信して対応する下位リーフステート情報のみを設定P2MP LSPから削除して、対応するP2P経路を削除する削除手段と、を有する請求項6記載のポイントツーマルチポイントMPLS通信システム。 - 前記削除手段は、
設定した前記P2MP LSPの複数の受信リーフノードに到達する部分P2MP 経路を削除する場合に、前記P2MPセッション情報と、前記センダーテンプレート情報に該当する複数のリーフ情報を前記パスティアメッセージに格納して、当該送信PEノードから複数の受信リーフノードまで送信して対応する下位のリーフステート情報のみを設定された前記P2MP LSPから削除して対応する複数のP2P経路を削除する手段と、
設定された前記P2MP LSPから受信リーフノードを削除する場合に、設定されている前記P2MP LSPのP2MPステート識別子と同一のステートIDを持つ、センダーテンプレート情報と既に設定されている受信リーフステートに対応するリーフステートIDと同一のリーフ識別子を備えるリーフ情報を前記パスティアメッセージに格納することにより、同一ステートでない部分P2MP LSPの削除を行なう手段を含む、請求項7記載のポイントツーマルチポイントMPLS通信システム。 - 前記送信PEノードは、
前記P2MP LSP設定・更新ステップの終了後に、全体のP2MPステートの状態を表すP2MPステートIDを1つインクリメントしたステートIDを有するセンダーテンプレート、経路情報などの部分追加情報、部分削除情報を反映したパス関連情報をリフレッシュメッセージとしてパスメッセージに格納して下流のノードに通知する手段を有し、
前記中継PEノードは、
前記ステートIDの変化を検知して、前記パスメッセージがトリガメッセージとして下流にステート一致のために伝達することを目的に送付されていることを検知し、下流の対応する経路へ該パスメッセージをトリガメッセージとして即座に下流のノードに送付する手段を有し、
前記トリガメッセージを受信した各下流ノードは、
前記トリガメッセージのステートIDに基づいて、独立にリフレッシュ周期を繰り返す手段を有する手段を有する請求項7記載のポイントツーマルチポイントMPLS通信システム。 - 前記中継PEノードは、
パスステートのリフレッシュを行なうときに、同一のP2MPステートIDを持つパスメッセージに含まれるリーフ情報に差分があっても、同一のステートをリフレッシュするメッセージとして処理する手段を含む請求項9記載のポイントツーマルチポイントMPLS通信システム。
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