JP4242312B2 - ドジャー構造 - Google Patents
ドジャー構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4242312B2 JP4242312B2 JP2004074446A JP2004074446A JP4242312B2 JP 4242312 B2 JP4242312 B2 JP 4242312B2 JP 2004074446 A JP2004074446 A JP 2004074446A JP 2004074446 A JP2004074446 A JP 2004074446A JP 4242312 B2 JP4242312 B2 JP 4242312B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dodger
- hull
- width direction
- deck
- bridge plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
大型船ではドジャー1が長くなるため、ドジャー1を支えるドジャー支持体10も必要となる。このドジャー1は主に、船80が接岸・離岸する際に接岸・離岸状況を監視するために監視員が往来するためのものである。そのため、接岸・離岸以外の通常の航行中は使用するものではなく、不要なものと言える。
このドジャー1構造の重厚、大規模化により風抵抗力には耐え得るものとなるが結局、大きな抵抗力を受けることになる。
本発明者の試算によると、ドジャーがある場合とない場合を比較すると風力、推進速度などによっても異なるがドジャーの存在によって概ね2〜3%余分に風の抵抗力を受けていることが明らかになった。近年、地球温暖化の原因として二酸化炭素が注目され、船舶においても二酸化炭素を含有する推進機関の排気ガス削減が求められている状況では、見逃すことのできない余分な抵抗力であり、改善すべき問題である。
船体を接岸させるなどのドジャーを使用する場合は、ドジャーを回動させて船体幅方向に広げて、通常のドジャーのように監視員が往来して接岸状況を監視できる構造としている。ドジャー使用時にも支持ロープに適当な張力を与えることでドジャーを安定的に支持するようにしている。
さらに、この提案のドジャーは片持ちはり構造であり、曲げ強度や振動などを考慮するとある程度、ドジャー自体の断面積を大きくする必要があり、風を受ける面積が大きくなってしまう。
また、この構造でドジャーを安定的に支持するためには支持ロープに非常に大きな張力が発生すると考えられるため、支持ロープも高強度化、太径化する必要があり、風抵抗力やコストの観点から不利である。
である。
に配置され、該橋板部を支持する支持体と、前記甲板上に船体幅方向を長手方向として設置されたレールと、からなり、前記支持体は一端を前記橋板部に取り付け、他端に回転可能なローラを備えて、前記ローラが前記レールにガイドされて船体幅方向に移動し、前記橋板部が折りたたまれて船体方向に伸縮可能としたものである。
そして、これに伴いコストダウンも可能となる。
この安定化によりドジャーの振動や、振動で生ずる騒音も防ぐことができる。
また、ワイヤの張力を調整することで周波数に応じたドジャーの振動、騒音を防ぐことができ、張力の調整も容易なので、取り扱い性もよい。
各橋板部2の下部には支持体10が設けられ、その先端には回転可能なローラ5が備わっている。このローラ5は甲板81上に船体幅方向を長手方向として設置されたレール6にガイドされる。
支持体10および補強はり12の大きさ、形状、数はドジャー1を安定的に支持できるように使用条件に従って、決定する。
この張力により、ドジャー1を船体前後方向に安定して固定することができる。また、ドジャー1の振動やその振動による騒音を抑制することができる。
また、格納状態でもワイヤ20には適度の張力をもたせて、ドジャー1を安定化させ、振動を抑えるようにする。
また、支持体10一本に対して、安定リブ25を複数本設けても良い。
支持体10と安定リブ25を一体化した構造とすることもできる。
また、底面4は監視員の往来による荷重だけを負担するようにして、連結して伸縮するための強度や、ドジャー1の全体構造の剛性は連結補強体14に負担させることで軽量化でき、ドジャー1の上部構造を軽量化して重心を下げることにより一層の安定性を得ることができる。
この実施形態では船体正面方向に対してV字状に連結補強体14を連結しているが船体平面方向にたいしてV字状に連結することもできる。
また、図5のように連結補強体14を船体幅方向に隣接する支持体10間でX字状に交差させて連結してドジャー1を伸縮可能にすることもできる。
さらに、ドジャー1の安定化、振動防止を図るには、第一の実施形態のようにドジャー1と甲板81の間にワイヤ20張ることもできる。また、第二の実施形態のように安定リブ25を設けることもできる。
この構造によれば、ドジャー1を伸ばしたときに自動的に側板3が設定されて取り扱い性がよい。
ドジャー1が伸ばされた際に側板3を回転させて他端を隣接するドジャー支持体10に固定して側板3の設定が完了する。
ドジャー1を縮めて格納する際は、側板3の他端の固定を解除し、外側もしくは内側に回転させてドジャー1が格納できるようにする。
構造が単純なので、一層のコストダウンを図ることができる。
5 ローラ 6 レール 8 ヒンジ
10 支持体 11 連結ピン
12 補強体 14 連結補強体 16固定ピン 18 油圧シリンダ
20 ワイヤ 21 係止部 22 止め具
25 安定リブ(リブ体) 26 リブ用ローラ 27 リブ用レール
70 居住区 71 開閉扉
80 船体(タンカー) 81 甲板
Claims (6)
- 船体の甲板上に設けられた居住区から船体幅方向に水平に延びて設けられるドジャー構造であって、
監視員が往来する底面部と、前記底面部から上方に設置された前記監視員の安全を守るための側面部とを有し、船体幅方向にスライド可能に連結され通路となる複数の橋板部と、
該橋板部と前記甲板との間に配置され、該橋板部を支持する支持体と、
前記甲板上に船体幅方向を長手方向として設置されたレールと、
からなり、
前記支持体は一端を前記橋板部に取り付け、他端に回転可能なローラを備えて、
前記ローラが前記レールにガイドされて船体幅方向に移動し、
前記橋板部が船体幅方向にスライドして船体幅方向に伸縮可能なドジャー機構。 - 橋板部を船体側面方向に対して上方を開放した縦断面U字状とし、順次、入れ子状に連
結した請求項1に記載のドジャー構造。 - 船体の甲板上に設けられた居住区から船体幅方向に水平に延びて設けられるドジャー構造であって、
監視員が往来する底面部と、前記底面部から上方に設置された前記監視員の安全を守るための側面部とを有し、船体幅方向に連結されたV字状に折りたたみ可能で通路となる複
数の橋板部と、
該橋板部と前記甲板との間に配置され、該橋板部を支持する支持体と、前記甲板上に船体幅方向を長手方向として設置されたレールと、
からなり、
前記支持体は一端を前記橋板部に取り付け、他端に回転可能なローラを備えて、
前記ローラが前記レールにガイドされて船体幅方向に移動し、
前記橋板部が折りたたまれて船体方向に伸縮可能ドジャー構造。 - ドジャーから船体前後方向に突出し、甲板に接地する安定手段を設けた請求項1〜3のいずれか一の請求項に記載のドジャー構造。
- 安定手段がドジャーから甲板にワイヤを張って固定することである請求項4に記載のドジャー構造。
- 安定手段がドジャーに一端を取り付け他端に回転可能なローラを備えたリブ体と、甲板上に船体幅方向を長手方向としたレールとを設け、ドジャーの伸縮とともに前記ローラが前記レールにガイドされて船体幅方向に移動する請求項4に記載のドジャー構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004074446A JP4242312B2 (ja) | 2004-03-16 | 2004-03-16 | ドジャー構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004074446A JP4242312B2 (ja) | 2004-03-16 | 2004-03-16 | ドジャー構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005262907A JP2005262907A (ja) | 2005-09-29 |
JP4242312B2 true JP4242312B2 (ja) | 2009-03-25 |
Family
ID=35087926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004074446A Expired - Fee Related JP4242312B2 (ja) | 2004-03-16 | 2004-03-16 | ドジャー構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4242312B2 (ja) |
-
2004
- 2004-03-16 JP JP2004074446A patent/JP4242312B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005262907A (ja) | 2005-09-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8402584B2 (en) | Length changeable ship ramp | |
CN102712350B (zh) | 海上风轮机安装 | |
KR101302210B1 (ko) | 접이식 빌지킬을 구비한 선박 | |
JP5318008B2 (ja) | 帆走船 | |
JP7191945B2 (ja) | フレットナロータのための起伏用機構 | |
JP6222644B2 (ja) | 洋上風力発電施設の輸送据付方法および洋上風力発電施設の輸送据付バージ | |
US20130340668A1 (en) | Marine Lift with Pantograph Movement | |
JP5865604B2 (ja) | 硬帆で形成される横帆を備えた船舶及び横帆の格納及び展開方法 | |
EP1781536B1 (en) | Access method between marine structures and apparatus | |
US8820255B1 (en) | Boat expanding and contracting apparatus | |
KR20100004897A (ko) | 선박용 접철식 데릭 구조 | |
JP2012240539A (ja) | 硬帆で形成される横帆を備えた船舶及び横帆の格納及び展開方法 | |
US7984525B2 (en) | Access method between marine structures and apparatus | |
JP4242312B2 (ja) | ドジャー構造 | |
KR101205345B1 (ko) | 펜더 장치 및 그 장치를 구비한 선박 | |
US20230286616A1 (en) | Telescoping Tower for a Boat | |
WO2012039619A2 (en) | Vessel comprising a hull with a deck and a cargo area extending in a length direction of the deck | |
US11046397B2 (en) | Telescoping tower for a boat | |
KR101316736B1 (ko) | 선체 고정 장치 | |
JP2005282069A (ja) | 杭打装置を格納可能な作業船 | |
KR20110069441A (ko) | 다단식 크레인 시스템 | |
RU2694710C1 (ru) | Судно с системой для манипулирования стингером | |
JP2012006561A (ja) | 折り畳み式帆走船用翼列式帆および帆走船 | |
KR200493499Y1 (ko) | 선박 | |
JPH11245881A (ja) | 乗下船用通路装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060322 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080613 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080624 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080825 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081216 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081224 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4242312 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140109 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150109 Year of fee payment: 6 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |