JP4242312B2 - ドジャー構造 - Google Patents

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本発明は、船舶における風抵抗力を軽減するドジャー構造に関するものである。
従来、タンカーなどの平甲板船80には図7に示すように甲板81上の居住区70から船80の幅方向両側に水平にドジャー1が張り出して設けられている。
大型船ではドジャー1が長くなるため、ドジャー1を支えるドジャー支持体10も必要となる。このドジャー1は主に、船80が接岸・離岸する際に接岸・離岸状況を監視するために監視員が往来するためのものである。そのため、接岸・離岸以外の通常の航行中は使用するものではなく、不要なものと言える。
ところで、航行中に船80は自己の推進力によって生じる風抵抗力と海上を吹く風による風抵抗力を受ける。したがって、甲板81上に固定されているドジャー1もこれらの風抵抗力をうけることになり、タンカーなどの大型船のドジャー1では、受風面積が大きく、抵抗力も大きくなる。したがって、ドジャー1はその抵抗力に耐えうる構造に設計されなければならず、重厚で比較的大規模な構造物となっていた。また、ドジャー1のみならずドジャー支持体10も風抵抗力を受けるので、大型船では風抵抗力の影響が益々大きくなる。
また、ドジャー1は長尺構造物となるため、風を受けて振動が生じ、その振動や、振動によって発生する騒音を抑制するためにもある程度、重厚な構造とならざるを得ないものであった。
このドジャー1構造の重厚、大規模化により風抵抗力には耐え得るものとなるが結局、大きな抵抗力を受けることになる。
つまり、船80はドジャー1により大きな風抵抗力を受けその分、余計に推進力を発生する必要があり、エネルギー損失が生じている。
本発明者の試算によると、ドジャーがある場合とない場合を比較すると風力、推進速度などによっても異なるがドジャーの存在によって概ね2〜3%余分に風の抵抗力を受けていることが明らかになった。近年、地球温暖化の原因として二酸化炭素が注目され、船舶においても二酸化炭素を含有する推進機関の排気ガス削減が求められている状況では、見逃すことのできない余分な抵抗力であり、改善すべき問題である。
このドジャーの風抵抗力を低減するための提案としては、ドジャーの基端部を居住区に枢着し、居住区後方にある煙突部分まで水平的に回動可能とするものがある(特許文献1)。この提案ではドジャーを使用しない場合は、ドジャーを回動させて先端部を煙突部の支持部に係止させて格納し、受風面積を小さくして風抵抗力を低減させる。また、居住区上に突出したレーダー柱とドジャーの先端部に支持ロープを設けて適度の張力を与えてドジャーの振動を抑制している。
船体を接岸させるなどのドジャーを使用する場合は、ドジャーを回動させて船体幅方向に広げて、通常のドジャーのように監視員が往来して接岸状況を監視できる構造としている。ドジャー使用時にも支持ロープに適当な張力を与えることでドジャーを安定的に支持するようにしている。
しかしながら、タンカーのような大型船ではドジャーが非常に長く、20m程度になるため、ドジャーを回動させて格納するのが困難になる。また、回動させて格納しても船体側面方向に対してはドジャーが大きさをそのままに露出した状態となるので船体側面方向の風からは大きな抵抗力を受け、船体が不安定な力を受けることになり、またドジャーもこの風に耐え得るような構造とする必要があった。
さらに、この提案のドジャーは片持ちはり構造であり、曲げ強度や振動などを考慮するとある程度、ドジャー自体の断面積を大きくする必要があり、風を受ける面積が大きくなってしまう。
また、この構造でドジャーを安定的に支持するためには支持ロープに非常に大きな張力が発生すると考えられるため、支持ロープも高強度化、太径化する必要があり、風抵抗力やコストの観点から不利である。
特開昭61―94883号
本発明は前記したような従来技術の問題点を解決するためになされたものである。即ち、航行中などのドジャーを使用しない場合には効果的に風抵抗力を軽減することができ、推進エネルギーの損失を抑制し、接岸時などのドジャーを使用する場合には円滑に監視作業ができる船舶のドジャー構造を提供することにある。
請求項1に記載のドジャー構造は、船体の甲板上に設けられた居住区から船体幅方向に水平に延びて設けられるドジャー構造であって、監視員が往来する底面部と、前記底面部から上方に設置された前記監視員の安全を守るための側面部とを有し、船体幅方向にスライド可能に連結され通路となる複数の橋板部と、該橋板部と前記甲板との間に設置され、該橋板部を支持する支持体と、前記甲板上に船体幅方向を長手方向として設置されたレールと、からなり、前記支持体は一端を前記橋板部に取り付け、他端に回転可能なローラを備えて、前記ローラが前記レールにガイドされて船体幅方向に移動し、前記橋板部が船体幅方向にスライドして船体幅方向に伸縮可能としたものである。
請求項2に記載のドジャー構造は、請求項1に記載のドジャー構造において、橋板部を船体側面方向に対して上方を開放した縦断面U字状とし、順次、入れ子状に連結したもの
である。
請求項3に記載のドジャー構造は、船体の甲板上に設けられた居住区から船体幅方向に水平に延びて設けられるドジャー構造であって、監視員が往来する底面部と、前記底面部から上方に設置された前記監視員の安全を守るための側面部とを有し、船体幅方向に連結されたV字状に折りたたみ可能で通路となる複数の橋板部と、該橋板部と前記甲板との間
に配置され、該橋板部を支持する支持体と、前記甲板上に船体幅方向を長手方向として設置されたレールと、からなり、前記支持体は一端を前記橋板部に取り付け、他端に回転可能なローラを備えて、前記ローラが前記レールにガイドされて船体幅方向に移動し、前記橋板部が折りたたまれて船体方向に伸縮可能としたものである。
請求項4に記載のドジャー構造は、請求項1〜3のいずれか一に記載のドジャー構造において、ドジャーから船体幅方向に突出し、甲板に接地する安定手段を設けるようにしたものである。
請求項5に記載のドジャー構造は、請求項4に記載のドジャー構造において、安定手段をドジャーから甲板にワイヤを張って固定するようにしたものである。
請求項6に記載のドジャー構造は、請求項4に記載のドジャー構造において、安定手段がドジャーに一端を取り付け他端に回転可能なローラを備えたリブ体と、甲板上に船体幅方向を長手方向としたレールとを設け、ドジャーの伸縮とともに前記ローラが前記レールにガイドされて船体幅方向に移動するようにしたものである。
船体の甲板上に設けられた居住区から船体幅方向に水平に延びて設けられるドジャー構造であって、船体幅方向にスライド可能に連結され通路となる複数の橋板部と、該橋板部と前記甲板との間に配置され、該橋板部を支持する支持体と、前記甲板上に船体幅方向を長手方向として設置されたレールと、からなり、前記支持体は一端を前記橋板部に取り付け、他端に回転可能なローラを備えて、前記ローラが前記レールにガイドされて船体幅方向に移動し、前記橋板部が船体幅方向にスライドして船体幅方向に伸縮可能なドジャー構造とすることで、航行時などのドジャーが不要な場合はドジャーを縮めて格納状態にして風を受ける面積を小さくすることができる。即ち、風による抵抗力を軽減でき、推進エネルギーの損失を抑制することができる。
また、接岸時などのドジャー使用の際にはドジャーを船体幅方向いっぱいに伸ばし、監視員は接岸状況の確認など通常のドジャー同様に監視作業をすることができる。また、ドジャーの伸縮もローラを用いているので円滑に行なえる。
この構造では、ドジャーを縮めた格納状態で船体側面方向の風を受けた場合も受風面積が大きくなることはないので船体や、ドジャー構造に悪影響が生じない。
ドジャー支持体はレールによって船体幅方向に規制されているのでドジャーは船体幅方向に固定されて安定する。
さらに、接岸時などでは船体の推進速度が極めて遅く、また強風の際は接岸などをしないため、ドジャーを伸ばして、使用する状況は風抵抗力が極端に小さい時となる。つまり、このドジャー、ドジャー支持体の構造設計にあたっては、従来のドジャー構造のように航行中に受ける大きな風抵抗力を考慮する必要がなく、構造のスリム化を図ることができ、これにより受風面積が小さくなり、風抵抗力の軽減には益々、有利になる。
そして、これに伴いコストダウンも可能となる。
さらに、橋板部を船体側面方向に対して縦断面U字状とし、順次、入れ子状に船体幅方向にスライド可能に連結することで、ドジャーを伸ばすと自動的に監視員が往来する通路と落下防止の側板が形成されて、監視活動がより円滑になる。
この構造は橋板部が縦断面U字状の長尺構造物となるので船体前後方向の剛性を向上させてドジャーの安定化を増す効果もある。
船体の甲板上に設けられた居住区から船体幅方向に水平に延びて設けられるドジャー構造であって、船体幅方向に連結されV字状に折りたたみ可能で通路となる複数の橋板部と、該橋板部と前記甲板との間に配置され、該橋板部を支持する支持体と、前記甲板上に船体幅方向を長手方向として設置されたレールとからなり、前記支持体は一端を前記橋板部に取り付け、他端に回転可能なローラを備えて、前記ローラが前記レールにガイドされて船体幅方向に移動し、前記橋板部が折りたたまれて船体幅方向に伸縮可能な構造とすることで、ドジャーが不要な場合はドジャーを縮めて格納状態にして風を受ける面積を小さくし、風による抵抗力を軽減でき、推進エネルギーの損失を抑制することができる。
また、ドジャー使用の際にはドジャーを船体幅方向いっぱいに伸ばし、監視員は通常のドジャー同様に監視作業をすることができ、ドジャーを縮めた格納状態で船体側面方向の風を受けた場合も受風面積が大きくなることはないので船体や、ドジャー構造に悪影響が発生せず、ドジャーの伸縮もローラにより円滑にできる。レールによってドジャーは船体幅方向に規制されて安定化も図れる。
このドジャー、ドジャー支持体の構造設計にあたっては、従来のドジャー構造のように航行中に受ける大きな風抵抗力を考慮する必要がなく、構造のスリム化を図ることができ、これにより受風面積が小さくなり、風抵抗力の軽減には益々、有利になり、コストダウンも可能となる。
この構造では、ドジャーを伸ばすと自動的に監視員が往来する通路を平坦に形成することができ、段差のない通路となり監視活動が一層、安全になる。
ドジャーから船体幅方向に突出し、甲板に接地する安定手段を設けることで、高くて船体前後方向に厚みがないドジャーを安定させて、船体前後方向の外力に対して剛性を増すことができる。
この安定化によりドジャーの振動や、振動で生ずる騒音も防ぐことができる。
安定手段をドジャーから船体幅方向に突出して甲板にワイヤを張って固定することにすることで簡易、低コストでドジャーの安定化を図ることができる。
また、ワイヤの張力を調整することで周波数に応じたドジャーの振動、騒音を防ぐことができ、張力の調整も容易なので、取り扱い性もよい。
安定手段をドジャーに一端を取り付け他端に回転可能なローラを備えたリブ体と、甲板上に船体幅方向を長手方向としたレールとを設け、ドジャーの伸縮とともに前記ローラが前記レールにガイドされて船体幅方向に移動するようにしたことで、リブ体がドジャーを支えるのでさらにドジャーの船体幅方向の安定化を図ることができる。とくに、甲板からの高さがあるドジャーには好適である。
この構造では、ドジャーをドジャー支持体のローラと安定リブのローラ、つまり多くのローラで荷重負担するのでローラの回転が滑らかになり、円滑なドジャーの伸縮移動が可能となる。
図1に本発明に係るドジャー構造の第一の実施形態を示す。甲板81上の居住区70の開閉扉71部分に一端を取り付けたドジャー1が設置されている。このドジャー1は船体側面方向に対して縦断面U字状をした複数の橋板部2が船体幅方向にスライド可能に入れ子状に連結されている。
各橋板部2の下部には支持体10が設けられ、その先端には回転可能なローラ5が備わっている。このローラ5は甲板81上に船体幅方向を長手方向として設置されたレール6にガイドされる。
橋板部2が監視員の往来通路となるが、この形状は断面U字状に限られず、監視員が往来できるものであればよい。たとえば、底面部4は板状体として側面部3は手すりとしての棒状体としてもよい。側面部3を棒状体や有孔板などにすれば風抵抗力を一層、低減させることができる。
各橋板部2のスライド構造は底面部4や側面部3にガイドやローラを設けるなどの一般的な構造でよく、円滑なスライドが可能となるようにする。
支持体10は各橋板部2の底面4に二本ずつ取り付けられて、それぞれの支持体10には歪みや変形を防ぐ補強はり12が設けられている。
支持体10および補強はり12の大きさ、形状、数はドジャー1を安定的に支持できるように使用条件に従って、決定する。
このドジャー1は船体幅方向に伸縮可能であり、ドジャー1が必要な接岸時などには橋板部2を船体幅方向外側に向けて、支持体10とともにローラ5で移動させる。
また、支持体10のローラ5は甲板81上に船体幅方向を長手方向として設置されたレール6にガイドされて円滑に移動でき、レール6から外れにくい構造としてドジャー1の伸縮移動性と安定性を確保する。
この移動には図4に示すように支持体10を油圧シリンダ18で移動させたり、支持体10に移動用のワイヤなどを取り付けて、そのワイヤをモータで巻き取るなどの伸縮駆動装置を用いる。もちろん、これらの装置に限られず、一般的な伸縮駆動装置を用いれば良い。
図2に示すように航行中はすべての橋板部2が船体幅方向内側(居住区70側)に移動し、ドジャー1は縮んで格納された状態となる。この格納状態では風を受けるドジャー1の面積は小さくなり、風による抵抗力が軽減して、推進エネルギーの損失を抑制できる。
また、接岸時などでは船体の推進速度が極めて遅く、また強風の際は接岸などをしないため、ドジャー1を使用する状況は風抵抗力が極端に小さい時となる。つまり、このドジャー1、支持体10の構造設計にあたっては、従来のドジャー構造のように航行中に受ける大きな風抵抗力を考慮する必要がなく、構造のスリム化を図ることができ、これにより受風面積が小さくなり、風抵抗力の軽減には益々、有利になる。
タンカーなどの大型船では、ドジャー1の長さ(ドジャーを完全に伸ばした状態)が約20m、支持体10の高さが20m程度となり、一方で、ドジャー1の幅は2m程度あれば十分である。したがって、ドジャー1は船体前後方向に厚みのない構造物となるので、安定化と振動対策をする必要がある。
そこで、これらの対策として各橋板部2から甲板81に向けてワイヤ20を張る。このワイヤ20の一端は橋板部2に取り付けられており、他端には係止部21が設けられていて、この係止部21が甲板81上の止め具22に係止される。
即ち、このワイヤ20はドジャー1を伸ばす際に、各橋板部2と共に船体幅方向外側に移動し、ドジャー1を完全に伸ばした所で、適度の張力で甲板81上の所定の止め具22に係止される。
この張力により、ドジャー1を船体前後方向に安定して固定することができる。また、ドジャー1の振動やその振動による騒音を抑制することができる。
橋板部2については軽量化を図り、ドジャー1の上部構造を軽くして、ドジャー1全体の重心を低くすることで安定性のある構造にすることができる。
航行中などのドジャー1格納時には、ワイヤ20は図2に示すように甲板81上の所定の止め具22にワイヤ20の係止部21が係止されるので、ワイヤ20が邪魔になることはない。
また、格納状態でもワイヤ20には適度の張力をもたせて、ドジャー1を安定化させ、振動を抑えるようにする。
ワイヤ20は橋板部2に多数設けることもでき、また、支持体10に一端を取り付けてもよい。
つぎに、第二の実施形態を図3に基づいて説明する。この実施形態は第一の実施形態のワイヤ20を安定リブ25に置き換えたものである。その他の部分は同じなので、安定リブ25に関する部分について説明する。
この安定リブ25は各支持体10の中途から船体前後方向に張り出し、先端に回転可能なリブ用ローラ26が備わっている。このリブ用ローラ26は甲板81上のリブ用レール27にガイドされて移動する。
安定リブ25の張り出し位置は支持体10において高さを変えてもよく、橋板部2から張り出すようにすることもできる。また、船体前後方向に張り出す長さも適宜、決定することができる。即ち、ドジャー1の船体前後方向の安定化を図ることができるように安定リブ25の張り出し位置、張り出し長さを決定すればよい。
また、支持体10一本に対して、安定リブ25を複数本設けても良い。
支持体10と安定リブ25を一体化した構造とすることもできる。
ドジャー1の伸縮移動に伴なって安定リブ25も移動することになる。安定リブ25の先端のリブ用ローラ26はリブ用レール27に船体幅方向にガイドされ、船体前後方向には規制されているので、安定リブ25によるドジャー1の船体前後方向の安定化効果は大きなものなる。
安定リブ25によるドジャー1の安定化により、ドジャー1の振動、振動による騒音も抑制することができる。
さらに、ドジャー1を支持体10のローラ5と安定リブ25のリブ用ローラ26、つまり多くのローラで荷重負担するのでローラの回転が滑らかになり、円滑なドジャー1の伸縮移動が可能となる。
つぎに、図4に基づいて第三の実施形態について説明する。この実施形態は第一の実施形態とドジャー1の伸縮構造のみが異なる。したがって、同じ構造の部分については既述しているので、この伸縮構造について説明する。
図4では橋板部2となる底面4だけを示しており、橋板部2に取り付けられる側板3の構造については図5、図6で説明する。
各橋板部2となる底面4はヒンジ8によって折りたたむことができ、ドジャー1の伸縮移動に伴って底面4が折りたたまれる。この構造では、ドジャー1を伸ばしたとき自動的に底面4が水平に設定されるので、監視員の通路が平坦となり、取り扱い性がよい。
底面4は二分割して折りたたむようになっているが、この分割の数は適宜、決定することができる。
また、底面4は監視員の往来による荷重だけを負担するようにして、連結して伸縮するための強度や、ドジャー1の全体構造の剛性は連結補強体14に負担させることで軽量化でき、ドジャー1の上部構造を軽量化して重心を下げることにより一層の安定性を得ることができる。
支持体10は補強材12によって、船体前後方向に補強されて剛性を確保している。また、船体幅方向に隣接する支持体10は連結補強体14によって連結ピン11、固定ピン16を介してV字状に折りたたみ可能に連結されている。この連結補強体14はドジャー1の伸縮移動に応じて折りたたまれる。
連結ピン11は船体前後方向に隣接する連結補強体14も連結しているのでドジャー1は剛性のある構造とすることができる。
連結補強体14の連結方法、折りたたみ方法は実施形態に示したものに限定されず、ドジャー1を伸縮移動できるものを採用することができる。
この実施形態では船体正面方向に対してV字状に連結補強体14を連結しているが船体平面方向にたいしてV字状に連結することもできる。
また、図5のように連結補強体14を船体幅方向に隣接する支持体10間でX字状に交差させて連結してドジャー1を伸縮可能にすることもできる。
また、ドジャー1の安定性を増すには、なるべくドジャー1の低い位置に連結補強体14を取り付けて、重心を下げるようにする。
さらに、ドジャー1の安定化、振動防止を図るには、第一の実施形態のようにドジャー1と甲板81の間にワイヤ20張ることもできる。また、第二の実施形態のように安定リブ25を設けることもできる。
側板3の構造を図5に基づいて説明する。側板3は底面4と同様に二分割されてヒンジ8によって折りたたまれるヒンジ構造としている。
この構造によれば、ドジャー1を伸ばしたときに自動的に側板3が設定されて取り扱い性がよい。
側板3の別の構造を図6に基づいて説明する。側板3は一端をドジャー支持10に鉛直方向の軸で回転可能に軸支されている。
ドジャー1が伸ばされた際に側板3を回転させて他端を隣接するドジャー支持体10に固定して側板3の設定が完了する。
ドジャー1を縮めて格納する際は、側板3の他端の固定を解除し、外側もしくは内側に回転させてドジャー1が格納できるようにする。
構造が単純なので、一層のコストダウンを図ることができる。
第一の実施形態の構造を示す斜視図である。 第一の実施形態のドジャー格納時の状態を示す斜視図である。 第二の実施形態の構造を示す斜視図である。 第三の実施形態の構造を示す一部切り欠き斜視図である。 第三の実施形態の構造の一部の動きを示す拡大説明図である。 図5の変形例である。 タンカーの概形を示す正面図である。
符号の説明
1 ドジャー 2 橋板部 3 側板 4 底板
5 ローラ 6 レール 8 ヒンジ
10 支持体 11 連結ピン
12 補強体 14 連結補強体 16固定ピン 18 油圧シリンダ
20 ワイヤ 21 係止部 22 止め具
25 安定リブ(リブ体) 26 リブ用ローラ 27 リブ用レール
70 居住区 71 開閉扉
80 船体(タンカー) 81 甲板

Claims (6)

  1. 船体の甲板上に設けられた居住区から船体幅方向に水平に延びて設けられるドジャー構造であって、
    監視員が往来する底面部と、前記底面部から上方に設置された前記監視員の安全を守るための側面部とを有し、船体幅方向にスライド可能に連結され通路となる複数の橋板部と、
    該橋板部と前記甲板との間に配置され、該橋板部を支持する支持体と、
    前記甲板上に船体幅方向を長手方向として設置されたレールと、
    からなり、
    前記支持体は一端を前記橋板部に取り付け、他端に回転可能なローラを備えて、
    前記ローラが前記レールにガイドされて船体幅方向に移動し、
    前記橋板部が船体幅方向にスライドして船体幅方向に伸縮可能なドジャー機構。
  2. 橋板部を船体側面方向に対して上方を開放した縦断面U字状とし、順次、入れ子状に連
    結した請求項1に記載のドジャー構造。
  3. 船体の甲板上に設けられた居住区から船体幅方向に水平に延びて設けられるドジャー構造であって、
    監視員が往来する底面部と、前記底面部から上方に設置された前記監視員の安全を守るための側面部とを有し、船体幅方向に連結されたV字状に折りたたみ可能で通路となる複
    数の橋板部と、
    該橋板部と前記甲板との間に配置され、該橋板部を支持する支持体と、前記甲板上に船体幅方向を長手方向として設置されたレールと、
    からなり、
    前記支持体は一端を前記橋板部に取り付け、他端に回転可能なローラを備えて、
    前記ローラが前記レールにガイドされて船体幅方向に移動し、
    前記橋板部が折りたたまれて船体方向に伸縮可能ドジャー構造。
  4. ドジャーから船体前後方向に突出し、甲板に接地する安定手段を設けた請求項1〜3のいずれか一の請求項に記載のドジャー構造。
  5. 安定手段がドジャーから甲板にワイヤを張って固定することである請求項4に記載のドジャー構造。
  6. 安定手段がドジャーに一端を取り付け他端に回転可能なローラを備えたリブ体と、甲板上に船体幅方向を長手方向としたレールとを設け、ドジャーの伸縮とともに前記ローラが前記レールにガイドされて船体幅方向に移動する請求項4に記載のドジャー構造。
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