JP4239505B2 - 翻訳装置と翻訳方法ならびにプログラムと記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力された翻訳元言語である原言語による文を、翻訳先言語である目的言語による文に翻訳して出力する機械翻訳や、入力された原言語のキーワードから目的言語のドキュメントを検索する言語間検索システムなど、ある言語から別の言語への語句の翻訳を、機械的に実行する翻訳装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原言語による表現を入力とし、目的言語による表現に機械的に翻訳して出力する機械翻訳の方式として、原言語表現の形態素解析、構文解析などの意味解析の結果に対して、翻訳の仕方を定めた翻訳規則を蓄積し、翻訳規則に基づいて入力文の翻訳を行う規則ベース翻訳方式(以下、「第一の従来例」という)が知られている。
【0003】
第一の従来例の動作を簡単に説明すると、原言語の入力文が入力されると、まず、形態素解析、構文解析などの言語解析が行われ、次に、意味解析の結果に対して、翻訳規則が適用されて、目的言語に置き換えられる。
【0004】
最後に、置き換え結果を、目的言語の文として生成して出力する。
【0005】
しかしながら、翻訳規則は、適用可能範囲が翻訳規則の適用条件によって限定されているため、入力される表現に網羅的に対応するには、入力される表現を網羅する膨大な翻訳規則が必要であった。
【0006】
そこで、機械翻訳の方式として、原言語表現と、該原言語表現に対応する予め人手などによって作成された、目的言語表現の訳の組を用例として蓄積し、入力に完全に一致する用例が存在する場合には、対応する訳を出力し、入力に完全一致する用例が存在しない場合でも、入力に類似する用例を特定し、該特定された用例を参照して、入力の翻訳を行う翻訳方式が提案されている。
【0007】
この種の従来の翻訳方式に関する刊行物として、例えば特許第2609173号(以下、「第二の従来例」という)が参照される。図14は、第二の従来例の構成を示す図である。図14を参照すると、第二の従来例は、原言語の入力表現を入力する入力部121と、原言語表現と、その翻訳である目的言語表現の組を蓄積した用例記憶部122と、原言語表現間の意味距離を計算する原言語意味距離計算部123と、原言語意味距離計算部123を利用して入力に最も意味距離が近い用例を類似用例として特定する類似用例特定部124と、特定された類似用例を用いて翻訳を行う翻訳部125と、翻訳された目的言語表現を出力する出力部126と、を備える。
【0008】
次に、図14を参照して、第二の従来例の動作について説明する。以下では、日本語の文を英語に翻訳する場合について説明する。
【0009】
入力部121に、「東京での会議」が入力されたとする。
【0010】
すると、類似用例特定部124が、原言語意味距離計算部(原言語シソーラス)123を参照して、用例記憶部122から、入力文(「東京での会議」)に類似する、原言語表現に対する用例を選択する。
【0011】
例えば、用例に、
「京都での滞在→stay in Kyoto」(入力との類似度0.4)、
「京都での会議→conference in Kyoto」(入力との類似度1.0)
がある場合、
より類似度の高い
「京都での会議→conference in Kyoto」
が選択される。
【0012】
次に、「京都での会議」に対する訳"conference in Kyoto"を利用して、入力に対する翻訳として"conference in Tokyo"を出力する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第二の従来例では、翻訳時に類似用例を参照するため、以下のような翻訳誤りが生じる可能性がある。
【0014】
上記第二の従来例では、類似用例からは訳語が決定されない入力表現中の一部分に関し、誤った訳語が選択される可能性がある。まず、以下の用例が存在しているとする。
【0015】
E0: I serve the master → 私は主人に仕える
E1: I serve a pie → 私はパイを出す
【0016】
また、"dish"の訳語としては「皿」(第一訳語)、「料理」(第二訳語)があるとする。
【0017】
ここで、以下の英語表現を日本語に翻訳する場合について説明する。
【0018】
I1: I serve a dish.
【0019】
上記第二の従来例では、原言語シソーラスを使って入力に最も意味距離の近い原言語表現に対する用例を求めている。シソーラスとは、単語を意味的に分類して木構造にしたもので、具体例を図10に示す。シソーラスを用いた単語間の意味距離とはおよそ、意味距離を求める各単語がシソーラス上で属するノード間の距離である。
【0020】
ここで、意味距離計算に、図10のシソーラスを参照すると、(01)(02)いずれかの"dish"と、(04)の"master"の意味距離よりも、(01)の"dish"と(03)の"pie"の意味距離の方が短いため、参照する用例としては、E1が選ばれる。
【0021】
次に、入力の"I served 〜"の部分に関しては、この用例E1から「私は〜を出す」と訳を求めることが出来るが、複数の訳語を持つ"dish"の訳語選択時には、用例E1は用いられず、例えば、この訳語選択に第一訳語を利用するならば、"dish"の訳語として「皿」が選択され、「私は皿を出す」と、誤った翻訳を行ってしまう問題がある。
【0022】
また、上記第二の従来例では、用例の原言語表現の取りうる意味が複数あった場合、誤った用例が参照される可能性がある、という問題もある。
【0023】
まず、以下の用例が存在していたとする、
【0024】
E2: I keep a mouse → 私はネズミを飼っている
E3: I keep a knife → 私はナイフを持っている
【0025】
また、"mouse"には、ネズミ(動物)の意味と、マウス(パソコン周辺機器)の意味があるとする。
【0026】
ここで、以下の英語表現を日本語に翻訳する場合について説明する。
【0027】
I2: I keep a keyboard.
【0028】
図10の原言語シソーラスを参照すると、"mouse"は動物の意味の位置(05)とパソコン周辺機器の意味の位置(06)の複数箇所に表れる。
【0029】
上記第二の従来例では、(05)(06)のいずれかの"mouse"と"knife"(08)の距離よりも、パソコン周辺機器としての"mouse"(06)と"keyboard"(09)の距離の方が近いため、用例E2が入力と意味的に近いと誤って判定され、上記入力が「私はキーボードを飼っている」と翻訳されてしまう、という問題がある。
【0030】
一方、上記第一の従来例の問題点に対する別のアプローチとしては、翻訳規則から意味的に類似する翻訳規則を自動生成する方法が考えられる。しかしながら、この方法において、上記第二の従来例と同様に、単純に原言語の意味距離を用いて類似規則を生成したとすると、誤った類似規則を生成する可能性がある。例えば、英語から日本語への以下に示されるような翻訳規則から類似規則を生成することを考える。
【0031】
R1: (feed (OBJ mouse))→(餌を与える (に ネズミ))
【0032】
R1は、"feed"という単語のOBJECT(オブジェクト)のスロットに、"mouse"という単語が存在するとき、"feed"を「餌を与える」、"mouse"を「ネズミ」と変換し、単語「ネズミ」に助詞の「に」をつける、という翻訳規則である。
【0033】
図10のシソーラスを参照すると、"mouse"には動物の意味(05)とパソコン周辺機器の意味(06)があり、各々の意味に対して類義語が存在する。もし、パソコン周辺機器の意味(06)の類義語により類似規則を生成すると、以下のような誤った規則が生成されてしまう("×"は、不可(NG)を表す)。
【0034】
×(feed (OBJ keyboard))→(餌を与える (に キーボード))
×(feed (OBJ modem))→(餌を与える (に モデム))
【0035】
更に、正しく動物の意味(05)で類似規則を生成したとしても、元となる翻訳規則R1の"mouse"の置き換え先の単語に対する訳語を選択する必要があるが、その訳語選択に失敗する可能性がある。
【0036】
規則R1の"mouse"を以下のように同じく動物の"seal"(アザラシ)に置き換えた場合について説明する。「???」は訳語が未決定であることを示す。
R1’: (feed (OBJ seal))→(餌を与える (に ???))
【0037】
ここで、"seal"には「印章」(第一訳語)「アザラシ」(第二訳語)の二つの訳語が存在する。類似規則R1’の"seal"の訳語選択に、例えば第一訳語を選択するならば、以下のような誤った類似規則が生成される。
【0038】
× (feed (OBJ seal))→(餌を与える (に 印章))
【0039】
したがって、本発明は、上記問題点に鑑みて創案されたものであって、その主たる目的は、より高い精度で翻訳を行うことの出来る、翻訳装置及び方法とプログラム並びに記録媒体を提供することにある。
【0040】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段を提供する本発明は、原言語の表現を入力し目的言語の表現に変換して出力する翻訳処理において、目的言語側の意味距離を用いることを特徴としている。
【0041】
本発明の一つのアスペクトに係る装置は、原言語の表現(「原言語表現」と略記される)を入力し目的言語の表現(「目的言語表現」と略記される)に変換して出力する翻訳装置において、原言語表現と前記原言語表現に対応する目的言語表現の組からなる対訳表現を格納した対訳表現記憶手段と、原言語表現間の意味距離を計算する原言語意味距離計算手段と、目的言語表現間の意味距離を計算する目的言語意味距離計算手段と、前記原言語意味距離計算手段を制御して、入力表現に最も類似する対訳表現を特定する類似対訳表現特定手段と、特定された対訳表現を用いて、前記入力表現の翻訳を行う対訳表現適用手段と、前記目的言語意味距離計算手段を制御して、前記対訳表現適用手段で訳語が決定しない部分の訳語を選択する追加訳語選択手段と、を備えている。
【0042】
本発明の別のアスペクトに係る装置は、原言語表現を入力し目的言語表現に変換して出力する翻訳装置において、原言語表現間の意味距離を計算する原言語意味距離計算手段と、目的言語表現間の意味距離を計算する目的言語意味距離計算手段と、原言語表現と対応する目的言語表現が与えられた時、前記原言語意味距離計算手段と前記目的言語意味距離計算手段とを用いて、前記原言語表現の意味の曖昧性を解消する意味特定手段と、を備えている。
【0043】
本発明の別のアスペクトに係る装置は、原言語表現を目的言語表現に変換する翻訳装置において、原言語表現と対応する目的言語表現の組からなる対訳表現を格納した対訳表現記憶手段と、原言語表現間の意味距離を計算する原言語意味距離計算手段と、目的言語表現間の意味距離を計算する目的言語意味距離計算手段と、対訳表現中の原言語表現と対応する目的言語表現から、前記原言語意味距離計算手段と前記目的言語意味距離計算手段とを用いて、対訳表現の原言語表現の意味の曖昧性を解消する規則意味特定手段と、前記原言語意味距離計算手段を制御して、前記規則意味特定手段により特定された対訳表現の原言語表現の意味に基づいて、入力表現に最も類似する対訳表現を特定する対訳表現特定手段と、前記対訳表現特定手段で特定された対訳表現を用いて、入力表現の翻訳を行う翻訳手段と、を備えている。
【0044】
本発明の別のアスペクトに係る装置は、原言語表現を入力し目的言語表現に変換して出力する翻訳装置において、原言語の表現と前記原言語の表現に対応する目的言語の表現の組からなる対訳表現を格納した対訳表現記憶手段と、原言語表現間の意味距離を計算する原言語意味距離計算手段と、目的言語表現間の意味距離を計算する目的言語意味距離計算手段と、前記原言語意味距離計算手段と前記目的言語意味距離計算手段を制御して、前記対訳表現記憶手段中の各対訳表現の原言語表現の意味の曖昧性を解消する対訳表現意味特定手段と、前記原言語意味距離計算手段を制御して、入力表現に最も類似する対訳表現を特定する類似対訳表現特定手段と、特定された対訳表現を基に入力表現の翻訳を行う翻訳手段と、変換された目的言語表現を出力する出力手段と、を備えている。
【0045】
上記課題を解決する本発明に係る方法は、その1つのアスペクトにおいて、原言語の表現を入力し目的言語の表現に変換して出力する翻訳処理を、入力部と出力部を含むコンピュータを用いて行う翻訳方法において、前記入力部から原言語の表現を入力するステップと、原言語表現間の意味距離を計算する処理を制御して、原言語の表現と前記原言語の表現に対応する目的言語の表現の組からなる対訳表現を格納した対訳表現記憶部から、前記入力された表現に最も類似する原言語表現に対する対訳表現を特定するステップと、前記特定された対訳表現を用いて入力された前記原言語の表現の翻訳を行うステップと、目的言語表現間の意味距離を計算する処理を制御して、前記翻訳を行うステップで訳が決定されなかった入力表現中の単語の訳を決定するステップと、翻訳結果を前記出力部から出力するステップと、を含む。
【0046】
上記課題を解決する本発明に係るプログラムは、その1つのアスペクトにおいて、原言語の表現を入力し目的言語の表現に変換して出力する翻訳処理を、入力部と出力部を含むコンピュータに実行させるプログラムにおいて、前記入力部から原言語の表現を入力する処理と、原言語表現間の意味距離を計算する処理と、目的言語表現間の意味距離を計算する処理と、前記原言語表現間の意味距離を計算する処理を制御して、原言語の表現と前記原言語の表現に対応する目的言語の表現の組からなる対訳表現を格納した対訳表現記憶部から、前記入力された表現に最も類似する原言語の表現に対する対訳表現を特定する処理と、前記特定された対訳表現を用いて前記入力表現の翻訳を行う処理と、前記目的言語表現間の意味距離を計算する処理を制御して、前記入力表現の翻訳を行う処理で訳が決定されなかった入力表現中の単語の訳を決定する処理と、翻訳結果を前記出力部から出力する処理と、を前記コンピュータに実行させるプログラムよりなる。前記プログラムは記録媒体に格納される。
【0047】
本発明は、目的言語表現間の意味距離計算によって対訳表現の原言語表現の意味の曖昧性を解消して類似対訳表現の特定をより正しく行う機構や、選択された対訳表現の原言語表現に与えられた訳に意味的に近くなるように入力文の訳を選択する機構を備えることを特徴とする。これにより、より高い精度で翻訳処理を行えるようになるという作用効果が得られる。
【0048】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0049】
[実施の形態1]
本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態の構成を示す図である。図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態の装置は、原言語の入力文を入力する入力部11と、原言語の表現(単に「原言語表現」という)と原言語表現に対応する、目的言語の表現(単に「目的言語表現」という)の対を記憶した対訳表現記憶部12と、原言語表現間の意味距離を計算する原言語意味距離計算部13と、原言語意味距離計算部13を利用して入力に最も類似する原言語表現に対する対訳表現を特定する類似対訳表現特定部14と、目的言語表現間の意味距離を計算する目的言語意味距離計算部15と、特定された対訳表現を基に、入力文の翻訳を行う翻訳部16と、変換された目的言語表現を出力する出力部17と、を備える。
【0050】
翻訳部16は、特定された対訳表現から決定できる訳を決定する対訳表現適用部161と、対訳表現適用部で決定されなかった入力中の部分の訳語を目的言語意味距離計算部15を利用して決定する追加訳語選択部162と、を含む。
【0051】
上記構成において、入力部11、対訳表現記憶部12、原言語意味距離計算部13、類似対訳表現特定部14に関しては、第二の従来例で用いられている入力部121、用例記憶部122、原言語意味距離計算部123、類似用例特定部124と同様の構成の公知のものが用いられる。また、対訳表現適用部161は、従来の翻訳部と同様の公知の構成とされる。
【0052】
目的言語意味距離計算部15は、目的言語の単語同士の意味距離を計算する。
【0053】
追加訳語選択部162は、対訳表現適用部161で、訳が決定されなかった入力表現中の単語の訳語を、目的言語意味距離計算部15を利用して選択する。追加訳語選択部162では、例えば、前記単語の各訳語候補のうち、前記単語に対応する前記対訳表現中の単語に割り振られた訳と、目的言語の意味距離が近くなる訳語を選択する。
【0054】
次に、図2は、本発明の第1の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施の形態の動作について説明する。
【0055】
まず、入力部11に入力表現が入力されると(ステップ201)、類似対訳表現特定部14が原言語意味距離計算部13を制御して対訳表現記憶部12から入力表現に最も類似する原言語表現に対する対訳表現を特定する(ステップ202)。
【0056】
次に、対訳表現適用部161が特定された対訳表現を用いて、原言語の入力表現の翻訳を行う(ステップ203)。
【0057】
追加訳語選択部162は目的言語意味距離計算部15を制御して、対訳表現適用部161では、訳が決定されなかった、原言語の入力表現中の単語の訳を決定する(ステップ204)。
【0058】
最後に、翻訳結果を出力部から出力する(ステップ205)。
【0059】
この実施の形態において、原言語意味距離計算部13と、類似対訳表現特定部14と、目的言語意味距離計算部15と、翻訳部16の各処理と、入力部11と出力部17の入出力制御は、好ましくは、コンピュータで実行されるプログラムにより実現される。この場合、該コンピュータにおいて、該プログラムを記憶したコンピュータで機械読み出し可能な記憶媒体から該プログラムを読み出して該コンピュータの主記憶にロードして実行するか、該プログラムをネットワークを介してコンピュータにダウンロードし実行することで、本発明の第1の実施の形態の装置が実現される。以下の実施の形態でも同様である。
【0060】
[実施例1]
次に、上記した本発明の第1の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、具体例(実施例)に即してその動作を説明する。なお、本実施例の構成は、前記第1の実施の形態と同一である。以下では、英語から日本語への翻訳について説明する。
【0061】
図1の対訳表現記憶部12には以下の対訳表現が存在しているとする。
【0062】
E0: I serve the master → 私は主人に仕える
E1: I serve a pie → 私はパイを出す
【0063】
また、"dish"の訳語としては、
「皿」(第一訳語)、
「料理」(第二訳語)
があるとする。
【0064】
ここで、入力表現としては、以下が与えられたとする。
【0065】
I1: I serve a dish.
【0066】
入力部11から、英語表現I1が入力されると、類似対訳表現特定部14が、原言語意味距離計算部13を制御して、対訳表現記憶部12から、入力表現I1に意味的に近い原言語に対する対訳表現を特定する。
【0067】
図10に例示したシソーラスを参照すると、(01)(02)いずれかの"dish"と"master"(04)の距離より、"dish"(01)と"pie"(03)の距離の方が近いため、参照する対訳表現としては、E1が選択される。
【0068】
次に、対訳表現適用部161において、入力表現中の"I serve 〜"の部分に対しては、従来の翻訳装置と同様に対訳表現E1を参照して、「私は〜を出す」と訳が特定される。
【0069】
次に、対訳表現E1からは訳語が決定されなかった入力表現中の単語の"dish"の訳語を選択する。"dish"は訳語として、「皿」と「料理」を持つが、追加訳語選択部162が、目的言語意味距離計算部15を制御して、入力表現I1の"dish"に対応する対訳表現E1中の単語である"pie"に対する訳語の「パイ」と"dish"の各訳語の意味距離を計算する。
【0070】
図11のシソーラスを参照すると、「パイ」(01)と皿(03)の距離より「パイ」(01)と料理(02)の距離の方が近いため、訳語「料理」が選択される。最後に、翻訳部において、上記特定された対訳表現と、上記選択された"dish"の訳語を用いて、入力に対する翻訳として以下を生成し、出力部17から出力する。
私は料理を出す。
【0071】
原言語意味距離計算部13、目的言語意味距離計算部15に関して、本実施例ではシソーラスを用いたが、大規模コーパスから得られる言語情報、例えば単純な単語共起頻度情報、または相互情報量などの統計計算の情報、それらの組み合わせ、およびその他の言語情報を用いても良い。
【0072】
また対訳表現とは、[従来の技術]で説明した上記第一の従来例における用例のように、原言語の文・句・単語と、対応する目的言語の文・句・単語の組でもよいし、[従来の技術]で説明した上記第二の従来例における翻訳規則でもよいし、または原言語表現に対して何らかの意味解析を行った結果と、対応する目的言語表現に対して何らかの意味解析を行った結果の組でもよい。
【0073】
以上説明したように、本実施例においては、上記第一の従来例では正しく決定されなかった可能性のある、対訳表現からは直接に訳語が決定されない入力表現中の一部分に関して、目的言語の意味距離を用いた制約により、より正確に訳語の決定が行われる、という作用効果を持つ。
【0074】
[実施の形態2]
図3を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。本発明の第2の実施の形態は、原言語の入力表現を入力する入力部31と、原言語表現とその翻訳である目的言語表現の対を記憶した対訳表現記憶部32と、原言語表現間の意味距離を計算する原言語意味距離計算部33と、目的言語表現間の意味距離を計算する目的言語意味距離計算部34と、原言語意味距離計算部33、目的言語意味距離計算部34を利用して、対訳表現記憶部32中の各対訳表現の原言語表現の意味の曖昧性を解消する対訳表現意味特定部35と、各対訳表現中の特定された原言語表現の意味に基づいて入力に最も類似する原言語表現に対する対訳表現を特定する類似対訳表現特定部36と、特定された対訳表現を基に入力表現の翻訳を行う翻訳部37と、変換された目的言語表現を出力する出力部38と、を備える。
【0075】
上記構成において、入力部31、対訳表現記憶部32、原言語意味距離計算部33、類似対訳表現特定部36、出力部38は、前記第1の発明の実施の形態における入力部11、対訳表現記憶部12、原言語意味距離計算部13、類似対訳表現特定部14、出力部17と同様である。翻訳部37は、本発明の第1の発明の実施の形態と同様に、対訳表現適用部(図1の161)と、追加訳語選択部(図1の162)を含んでも良い。あるいは、翻訳部37は、上記した第一の従来例の翻訳部と同様であっても良い。
【0076】
対訳表現意味特定部35は、対訳表現記憶部32中の各対訳表現について、原言語表現に意味の曖昧性がある場合は、原言語表現に与えられた訳から、原言語意味距離計算手段33、目的言語意味距離計算手段34を用いて意味の特定を行う。
【0077】
次に図4、図5は、本発明の第2の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。図3乃至図5を参照して、本発明の第2の実施の形態の動作について説明する。
【0078】
まず、予め対訳表現記憶部32中の各対訳表現について、原言語表現に意味の曖昧性のある場合は、対訳表現意味特定部35において、原言語意味距離計算部33、目的言語意味距離計算部34を用いて、原言語表現に与えられた訳から意味の曖昧性を解消しておく(ステップ401)。
【0079】
図5は、ステップ401の詳細を説明するためのフローチャートである。
【0080】
各対訳表現に対し(ステップ501)、原言語表現中で意味を複数持つ単語WEを特定し(ステップ502)、原言語意味距離計算部33を利用して単語WEの各意味miに対する前記単語の類義語を求め、集合S1iを作る(ステップ503)。
【0081】
次に各iに対し、S1i中の各単語の訳語を求め、集合S2iを作る(ステップ504)。
【0082】
次に、注目している対訳表現で単語WEに与えられた訳語WJと集合S2iとの意味距離を求め(ステップ505)、WJと最も距離の近い集合に対応する意味がこの対訳表現での単語WEの意味となる。
【0083】
その後、入力部に入力表現が入力されると(ステップ402)、類似対訳表現特定部36が、原言語意味距離計算部33を制御して、対訳表現記憶部32から入力表現に最も類似する原言語に対する対訳表現を特定する(ステップ403)。
【0084】
ここでは、予め対訳表現意味特定部によって対訳表現の原言語表現の意味の曖昧性が解消されているため、意味的に入力表現と食い違った対訳表現が特定されることはない。
【0085】
次にステップ403で特定された対訳表現から入力表現を翻訳する(ステップ404)。
【0086】
最後に、翻訳結果を出力部から出力する(ステップ405)。
【0087】
この実施の形態において、原言語意味距離計算部33と、目的言語意味距離計算部34と、対訳表現意味特定部35と、類似対訳表現特定部36と、翻訳部37の各処理と、入力部31と出力部38の処理制御は、好ましくは、コンピュータで実行されるプログラムによって実現される。
【0088】
[実施例2]
次に、具体的な動作例(実施例2)を参照して説明する。以下では、第2の実施の形態において、英語から日本語への翻訳について説明する。
【0089】
本発明の第2の実施例では、予め、図3の対訳表現記憶部32中の各対訳表現の原言語表現の意味の曖昧性解消を行う。以下では原言語意味距離計算部33での処理に、図10に例示したシソーラスを用い、目的言語意味距離計算部34での処理に、図11に例示したシソーラスを用いるものとする。
【0090】
例として、以下の対訳表現を挙げる。
【0091】
E2: I keep a mouse → 私はネズミを飼っている。
【0092】
"mouse"には、動物のネズミの意味(m1,図10での(05))と、パソコン周辺機器のマウスの意味(m2,図10での(06))がある (ステップ502)。
【0093】
原言語意味距離計算部を利用して、これら2つの意味それぞれの類義語を求め、集合S1iを作る(ステップ503)。
【0094】
S11:(dog, cat, cow, rat)
S12:(keyboard, display, modem)
【0095】
次に、各S1iについて、S1i中の各単語の訳語を求め、集合S2iを作る(ステップ504)
【0096】
S21:(犬,猫,牛,ラット)
S22:(キーボード,ディスプレー,モデム)
【0097】
最後に、対訳表現中で"mouse"に振られた訳「ネズミ」と各集合S21,S22との意味距離を求める(ステップ505)。
【0098】
目的言語W1,W2の意味距離を、dist(W1,W2)と表すと、"mouse"とS21,S22の意味距離は図11のシソーラスを用いて以下のようになる。
【0099】
S21との距離:
{ dist(犬,ネズミ)+dist(猫,ネズミ)+dist(牛,ネズミ)+dist(ラット,ネズミ) } / 4
= (2+2+2+1) / 4
= 1.75
【0100】
S22との距離:
{ dist(キーボード,ネズミ)+dist(ディスプレー,ネズミ)+dist(モデム,ネズミ) } / 3
= (15+15+15) / 3
= 15
【0101】
この結果、S21との距離の方が近いため、S21に対応する意味である動物のネズミの意味(04)が、この対訳表現における"mouse"の意味となる。
【0102】
ここで、用例記憶部32には、以下の対訳表現が存在したとする。
【0103】
E2: I keep a mouse → 私はネズミを飼っている
E3: I keep a knife → 私はナイフを持っている
【0104】
また入力表現として、以下が与えられたとする。
【0105】
I2: I keep a keyboard.
【0106】
入力部31から英語表現I2が入力されると、類似対訳表現特定部36が対訳表現記憶部32から最も入力に類似した原言語に対する対訳表現を特定する。
【0107】
この際、上記の対訳表現E2中の原言語表現の"mouse"は動物のネズミの意味(図10における(05))であることが分かっており、しかも"keyboard"(09)と動物の"mouse"(05)の距離は、"keyboard"(09)と"knife"(08)の距離より遠いため、第一の従来例と異なり参照する対訳表現として対訳表現E3が選ばれる。よってI2の翻訳に対訳表現E2を参照して、誤って「私はキーボードを飼っている」と翻訳せずに、対訳表現E3を参照して「私はナイフを持っている」と翻訳できるようになる。
【0108】
対訳表現の意味の特定は、入力表現が与えられた後に行っても、予め行っておいても良い。
【0109】
以上説明したように、本実施例においては、目的言語側の意味距離計算を行って予め各対訳表現の原言語表現の意味の曖昧性を解消しておくことで、第一の従来例では正しく類似対訳表現が特定できなかった場合に関しても、より正確に類似対訳表現を特定できるようになる、という作用効果を有する。
【0110】
[実施の形態3]
本発明は、規則ベース翻訳方式において、翻訳規則から予め類似規則を生成して、入力表現に対する翻訳規則のカバー率を上げる場合にも応用可能である。
【0111】
図6は、本発明の第3の実施の形態の構成を示す図である。図6を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。本発明の第3の実施の形態は、翻訳規則を入力する翻訳規則入力部61と、原言語表現間の意味距離を計算する原言語意味距離計算部62と、目的言語表現間の意味距離を計算する目的言語意味距離計算部63と、原言語意味距離計算部62、目的言語意味距離計算部63を利用して、入力された翻訳規則の適用条件の原言語表現の意味の曖昧性を解消する規則意味特定部64と、特定された原言語表現の意味に基づいて類似する原言語表現を求め、入力された翻訳規則を前記類似する原言語表現によって置き換えて類似規則を生成する類似規則生成部65と、置き換えた原言語表現に対する訳語を選択する規則中訳語選択部66と、生成された類似規則を出力する出力部67とを備える。
【0112】
上記構成において、原言語意味距離計算部62、目的言語意味距離計算部63は発明の実施の形態2における原言語意味距離計算部33、目的言語意味距離計算部34と同様である。
【0113】
翻訳規則入力部61は、入力された原言語表現が特定の構造を持つ場合、その構造の目的言語への訳し方を定めた翻訳規則を入力する。
【0114】
図7に、原言語が英語、目的言語が日本語の場合の翻訳規則の一例を示す。
【0115】
規則意味特定部64は、発明の実施の形態2における対訳表現意味特定部35と同様の働きを持ち、入力された翻訳規則の適用条件中の原言語表現に意味の曖昧性がある場合は、その翻訳規則で原言語表現に与えられた訳から、原言語意味距離計算手段62、目的言語意味距離計算手段63を用いて意味の特定を行う。
【0116】
類似規則生成部65は、規則意味特定部64によって特定された原言語の意味に基づいて、適用条件の原言語表現を類似表現に置き換えた規則を生成する。
【0117】
図8に、置き換え規則の一例を示す。
【0118】
規則中訳語選択部66は、前記第1の発明の実施の形態における追加訳語選択部162と同様の働きを持ち、置き換えられた類似規則の適用条件中の原言語表現の訳語を、目的言語意味距離計算部63を利用して選択する。ここでは、追加訳語選択部162と同様の方法で、前記原言語表現の各訳語のうち、前記表現に対応する類似規則生成元翻訳規則の適用条件中の表現に振られた訳語と目的言語意味距離が近くなる訳語を選択する。
【0119】
次に、図9は、本発明の第3の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。図9を参照して、本実施の形態の動作について説明する。
【0120】
まず、翻訳規則入力部61から翻訳規則を入力し(ステップ901)、入力された翻訳規則の適用条件の原言語表現に意味の曖昧性のある場合は、規則意味特定部64において、原言語意味距離計算部62、目的言語意味距離計算部63を用いて、翻訳規則で原言語の表現に与えられた訳から意味の曖昧性を解消する(ステップ902)。
【0121】
意味の曖昧性を解消するステップ902の詳細は、図5のフローチャートと同様であるため、説明の詳細は省略する。
【0122】
次に、類似規則生成部65において、原言語意味距離計算部62を利用して、入力された翻訳規則の適用条件中の原言語表現を意味的に類似した原言語表現に置き換えた類似規則を生成して出力する(ステップ903)。
【0123】
規則中訳語選択部66において、類似規則を受け取り、目的言語意味距離計算部63を利用して、類似規則中の置き換えられた原言語表現に対する訳語を決定する(ステップ904)。
【0124】
最後に、翻訳結果を出力部67から出力する(ステップ905)。
【0125】
この実施の形態において、翻訳規則入力部61と、原言語意味距離計算部62と、目的言語意味距離計算部63と、規則意味特定部64と、類似規則生成部65と、規則中訳語選択部66の各処理と、出力部67の処理制御は、好ましくは、コンピュータで実行されるプログラムによって実現される。
【0126】
[実施例3]
次に、具体的な動作例(実施例3)について説明する。この第3の実施例では、前記第3の実施の形態において、英語から日本語への翻訳規則を入力とし、また、図8の翻訳規則の構造を以下のように簡略に表現することにする。
【0127】
R1: (feed (OBJ mouse))→(餌を与える (に ネズミ))
【0128】
図6の翻訳規則入力部61にR1が入力されると、まず、R1の適用条件中の原言語表現"mouse"がマウス(パソコン周辺機器)とネズミ(動物)という意味の曖昧性を持つため、規則意味特定部64において、図3の対訳表現意味特定部35と同様の曖昧性解消を行い、この翻訳規則における"mouse"の意味が動物のネズミの意味(図10での(05))であると特定する。次に、動物の意味の"mouse"の類似表現を原言語意味距離計算部62を用いて求め、入力された翻訳規則の適用条件中の原言語表現を置き換える。
【0129】
(feed (OBJ mouse))→(餌を与える (に ネズミ))
⇒(feed (OBJ cat))→(餌を与える (に ???))
⇒(feed (OBJ pig))→(餌を与える (に ???))
⇒(feed (OBJ seal))→(餌を与える (に ???))
・・・
【0130】
この時、図6の規則意味特定部64による意味の特定により、"mouse"のもう一つの意味であるパソコン周辺機器のマウス(図10における(06))を用いて以下のような誤った類似規則が生成されるのを防いでいる。
【0131】
×(feed (OBJ keyboard))→(餌を与える (に ???))
×(feed (OBJ modem))→(餌を与える (に ???))
【0132】
次に、翻訳規則の適用条件中の置き換えた原言語表現に対応する訳語を選択する。選択方法は、発明の実施例2の追加訳語選択部162と同様に、元となる翻訳規則の置き換え部("mouse")に与えられた訳語(「ネズミ」)と、目的言語の意味距離が近くなるような訳語を選択する。
【0133】
例えば、"seal"に置き換えられた類似規則について考えると、"seal"は「印章」と「アザラシ」という2つの訳語を持つが、例えば図11のシソーラスを参照すると、ネズミ(04)と印章(06)の距離よりネズミ(04)とアザラシ(05)の方が距離が近いため、「アザラシ」が訳語として選択される。
【0134】
(feed (OBJ mouse))→(餌を与える (に ネズミ))
⇒(feed (OBJ cat))→(餌を与える (に ネコ))
⇒(feed (OBJ pig))→(餌を与える (に ブタ))
⇒(feed (OBJ seal))→(餌を与える (に アザラシ))
・・・
【0135】
なお、本実施例において、規則意味特定部64と規則中訳語選択部66のどちらか一方のみを持つ構成としても良い。
【0136】
以上説明したように、本実施例においては、翻訳実行時または翻訳実行前に前処理として翻訳規則の類似規則を自動生成する場合に、目的言語側の意味距離計算を行って予め各規則の原言語表現の意味の曖昧性を解消しておくことで、誤った類似規則が生成されることを抑制し、また、類似規則生成時に元となる翻訳規則から置き換えられた原言語表現の訳語をより正確に選択できるようになる、という作用効果を有する。
【0137】
[実施の形態4]
本発明の第4の実施の形態について説明する。本発明は、規則主導型翻訳方式において、入力表現に適用条件が合致する翻訳規則が存在しない場合に、類似の翻訳規則を実行時に動的に生成する場合にも応用可能である。この実施の形態は、本発明の第1、第2の実施の形態における対訳表現として翻訳規則を用いるのに相当する。
【0138】
図12は、本発明の第4の実施の形態の構成を示す図である。図12を参照して、本発明の第4の実施の形態について説明する。本発明の第4の実施の形態は、原言語の入力表現を入力する入力部131と、翻訳規則を記憶する規則記憶部132と、原言語表現間の意味距離を計算する原言語意味距離計算部133と、目的言語表現間の意味距離を計算する目的言語意味距離計算部134と、原言語意味距離計算部133、目的言語意味距離計算部134を利用して、翻訳規則記憶部132中の各翻訳規則の適用条件の原言語表現の意味の曖昧性を解消する規則意味特定部135と、特定された意味に基づいて、入力表現に類似する規則の特定を行う類似規則特定部136と、翻訳を行う翻訳部137と、変換された目的言語表現を出力する出力部138とを備える。翻訳部137は更に、特定された類似規則により翻訳を行う規則適用部1371と、規則適用部1371で訳が決定しなかった部分の訳語を選択する追加訳語選択部1372を含む。
【0139】
上記構成において、入力部131、原言語意味距離計算部133、目的言語意味距離計算部134、出力部138は、前記第1の実施の形態1における入力部11、原言語意味距離計算部13、目的言語意味距離計算部15、出力部17と同様である。
【0140】
規則意味特定部135は、前記第3の実施の形態における規則意味特定部64と同様である。
【0141】
翻訳規則記憶部132は、原言語表現が特定の統語構造を持つ場合のその構造の目的言語での訳し方を定めた翻訳規則を記憶する。
【0142】
図7には、原言語が英語、目的言語が日本語の場合の翻訳規則の例が示されている。
【0143】
類似規則特定部136は、第1の実施の形態における類似対訳表現特定部14に対応し、規則意味特定手段135において翻訳規則の適用条件中の原言語表現の特定された意味に基づいて、入力表現に類似する原言語表現に対して適用可能な翻訳規則を特定する。
【0144】
規則適用部1371は、第1の発明の実施の形態における対訳表現適用部161に対応し、特定された翻訳規則により翻訳を行う。
【0145】
追加訳語選択部1372は、第1の発明の実施の形態における追加訳語選択部162に対応し、規則適用部1371で訳が決定されなかった部分の訳語を選択する。ここでは、追加訳語選択部162と同様の方法で、前記部分の各訳語のうち、前記部分に対応する類似規則生成元翻訳規則の適用条件中の表現に振られた訳語と目的言語意味距離が近くなる訳語を選択する。
【0146】
図13は、本発明の第4の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。図12及び図13を参照して、本発明の第4の実施の形態の動作について説明する。
【0147】
予め規則記憶部132中の各翻訳規則について、適用条件中の原言語表現に意味の曖昧性のある場合は、規則意味特定部135において、原言語意味距離計算部133、目的言語意味距離計算部134を用いて、原言語表現に与えられた訳から意味の曖昧性を解消しておく(ステップ1401)。
【0148】
ステップ1401の詳細は、前記第3の発明の実施の形態におけるステップ902(図9参照)と同様であるため、詳細は省略する。
【0149】
その後、入力部に入力表現が入力されると(ステップ1402)、類似規則特定部136が、原言語意味距離計算部133を制御して、規則記憶部132から入力表現に類似する原言語表現に適用可能な対訳表現を特定する(ステップ1403)。ここでは、予め規則意味特定部136によって規則の適用条件中の原言語表現の意味の曖昧性が解消されているため、意味的に入力表現と食い違った原言語表現に適用される規則が特定されることはない。
【0150】
次にステップ1403で特定された対訳表現から入力表現を翻訳し(ステップ1404)、最後に、翻訳結果を出力部から出力する(ステップ1406)。
【0151】
この実施の形態において、原言語意味距離計算部133と、目的言語意味距離計算部134と、規則意味特定部135と、類似規則特定部136と、規則適用部1371と、追加訳語選択部1372の各処理と、入力部131と出力部138の処理制御は、好ましくは、コンピュータで実行されるプログラムによって実現される。
【0152】
[実施例4]
次に、具体的な動作例(実施例4)について説明する。この第4の実施例では、前記第4の実施の形態において、英語から日本語への翻訳動作について説明する。
【0153】
本発明の第4の実施例では、予め、規則記憶部132中の各規則の適用条件中の原言語表現の意味の曖昧性解消を行う。
【0154】
例として、以下の規則を挙げる。
【0155】
R2: (keep (OBJ mouse)) → (飼う (を ネズミ))
【0156】
"mouse"には、動物のネズミの意味(m1)と、パソコン周辺機器のマウスの意味(m2)があるが、R2においては"mouse"の訳語としてネズミが与えられているため、発明の実施例2のステップ502からステップ505と同様の方法で、R2の"mouse"の意味が動物の「ネズミ」の意味(図10での(05))であることが分かる。
【0157】
ここで、規則記憶部132には以下の翻訳規則が存在したとする。
【0158】
R2: (keep (OBJ mouse)) → (飼う (を ネズミ))
R3: (keep (OBJ knife)) → (持つ (を ナイフ))
【0159】
また入力表現として、以下が与えられたとする。
【0160】
I2: I keep a keyboard
【0161】
入力部131から英語表現I2が入力されると、類似規則特定部136が規則記憶部132から入力に類似した原言語表現に対して適用可能な翻訳規則のうち、最も類似度の高い翻訳規則を特定する。この際、上記の規則R1中の原言語表現の"mouse"は動物のネズミの意味(図10の(05))であることが分かっており、"mouse"(05)と"keyboard"(09)の距離は、"knife"(08)と"keyboard"(09)の距離より遠くなる。
【0162】
よって、
誤ってR2が利用されて、
「私はキーボードを飼っている」とは翻訳はされず、
R3が利用されて、
「私はキーボードを持っている」
と翻訳される。
【0163】
また、入力表現として、以下が与えられたとする。
【0164】
I1: I serve a dish
【0165】
入力部131から上記英語表現が入力されたとき、類似規則特定部136は上記の方法と同様に以下の規則を特定する。
【0166】
R4: (serve (OBJ pie)) → (出す (を パイ))
【0167】
規則適用部1371において、規則R3から「serve 〜」の部分に関しては、「〜を出す」と訳が定まる。
【0168】
"dish"の訳語として、「皿」「料理」の2つの訳語があった場合、追加訳語選択部1372において、第1の実施の形態における追加訳語選択部162(図1参照)と同様にして、訳語の選択を行う。訳語として、「料理」を選択する。
【0169】
更に、別の翻訳規則や単語辞書から、「I」の訳を「私は」と定める。この結果、出力部138から、
「私は料理を出す」
という翻訳結果が出力される。
【0170】
本実施例において、翻訳規則の適用条件中の原言語表現の意味の特定は、入力表現が与えられた後に行っても、あるいは、予め行っておいても良い。また、本実施例において、規則意味特定部135と追加訳語選択部1372のいずれか一方のみを持つ構成としても良い。
【0171】
以上説明したように、本実施例においては、入力に対し適用可能な翻訳規則がなく、類似の翻訳規則で代用することを考えた場合に、目的言語側の意味距離計算を行って予め各規則の適用条件中の原言語表現の意味の曖昧性を解消しておくことで、誤った翻訳規則が利用されることを抑制し、また、利用された元の翻訳規則から置き換えられた部分の原言語表現の訳語をより正確に選択できるようになる、という作用効果を持つ。
【0172】
以上本発明を上記各実施の形態に即して説明したが、本発明は、上記実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【0173】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、[従来の技術]で説明した上記第一の従来例では正しく決定されなかった可能性のある、対訳表現からは直接に訳語が決定されない入力表現中の一部分に関して、目的言語の意味距離を用いた制約を設けることで、より正確に訳語の決定を行うことができる、という効果を奏する。
【0174】
本発明によれば、目的言語側の意味距離計算を行って、予め各対訳表現の原言語表現の意味の曖昧性を解消しておくことにより、上記第一の従来例では正しく類似対訳表現が特定できなかった場合に関しても、より正確に、類似対訳表現を特定することができる、という効果を奏する。
【0175】
本発明によれば、翻訳実行時または翻訳実行前に前処理として、翻訳規則の類似規則を自動生成する場合に、目的言語側の意味距離計算を行って、予め各規則の原言語表現の意味の曖昧性を解消しておくことにより、誤った類似規則が生成されることを抑制し、類似規則生成時に元となる翻訳規則から置き換えられた原言語表現の訳語を、より正確に選択することができる、という効果を奏する。
【0176】
本発明によれば、入力に対し適用可能な翻訳規則がなく、類似の翻訳規則で代用する場合、目的言語側の意味距離計算を行って予め各規則の適用条件中の原言語表現の意味の曖昧性を解消しておくことで、誤った翻訳規則が利用されることを抑制し、利用された元の翻訳規則から置き換えられた部分の原言語表現の訳語をより正確に選択することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における機械翻訳の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態の構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における機械翻訳の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図4のステップ401(サブルーチン)の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施の形態をなす類似規則生成装置の構成を示す図である。
【図7】翻訳規則の一例を示す図である。
【図8】翻訳規則からの類似規則生成の一例を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態における類似規則生成の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】英語から日本語への翻訳時の原言語の英語シソーラスの一例を示す図である。
【図11】英語から日本語への翻訳時の目的言語の日本語シソーラスの一例を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施形態の構成を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態における機械翻訳の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】従来の機械翻訳装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
11 入力部
12 対訳表現記憶部
13 原言語意味距離計算部
14 類似対訳表現特定部
15 目的言語意味距離計算部
16 翻訳部
161 対訳表現適用部
162 追加訳語選択部
17 出力部

Claims (12)

  1. 原言語表現と前記原言語表現に対応する目的言語表現の組を含む対訳表現を参照して、入力された原言語表現を目的言語表現に変換して出力する翻訳装置であって、
    前記対訳表現を格納した対訳表現記憶手段と、
    入力された前記原言語表現に類似する対訳表現を特定する類似対訳表現特定手段と、
    前記類似対訳表現特定手段で特定された対訳表現を基に入力表現の翻訳を行う翻訳手段と、
    変換された目的言語表現を出力する出力手段と、
    を備えている翻訳装置において、
    与えられた2つの原言語表現間の意味距離を計算する原言語意味距離計算手段と、
    与えられた2つの目的言語表現間の意味距離を計算する目的言語意味距離計算手段と、
    前記対訳表現記憶手段に格納された対訳表現における原言語表現中の単語が持つ意味候補に対して、前記原言語意味距離計算手段を用いて前記単語と意味距離が近い類義語の集合及び前記類義語の集合に対応した訳語の集合を生成し、
    当該対訳表現において前記単語に与えられた訳語と前記訳語の集合を構成する各訳語との意味距離を、前記目的言語意味距離計算手段を用いて計算することで、前記単語に与えられた訳語と意味距離が近い訳語の集合を特定し、当該訳語の集合に対応する意味候補を当該対訳表現における原言語表現中の単語が持つ意味と特定する、対訳表現意味特定手段と、を備え、
    前記類似対訳表現特定手段は、入力された前記原言語表現に類似する対訳表現を特定する際に、前記対訳表現意味特定手段によって特定された前記対訳表現における原言語表現中の単語が持つ意味を用いて、前記入力された原言語表現中の各単語に類似する意味を持つ対訳表現を特定することを特徴とする翻訳装置。
  2. 原言語表現と前記原言語表現に対応する目的言語表現の組を含む翻訳規則を参照して、原言語の表現を入力し目的言語の表現に変換して出力する翻訳装置において、
    前記翻訳規則を入力する翻訳規則入力手段と、
    与えられた2つの原言語表現間の意味距離を計算する原言語意味距離計算手段と、
    与えられた2つの目的言語表現間の意味距離を計算する目的言語意味距離計算手段と、
    前記翻訳規則における原言語表現中の単語が持つ意味候補に対して、前記原言語意味距離計算手段を用いて意味距離を計算することにより、各々前記単語と意味距離が近い類義語の集合及び前記類義語の集合に対応した訳語の集合を生成し、
    前記目的言語意味距離計算手段を用いて意味距離を計算することにより、前記各意味候補に対する訳語の集合から、前記翻訳規則において前記単語に与えられた訳語との意味距離が近い集合を特定し、当該集合に対応する前記意味候補を前記単語が持つ意味と特定する規則意味特定手段と、
    前記規則意味特定手段で特定された単語の意味に意味距離が近い類似原言語表現を求め、入力された翻訳規則中の、前記規則意味特定手段で意味が特定された単語を、前記類似原言語表現によって置き換えて、前記類似原言語表現に対する訳語は未知のままである類似規則を生成する類似規則生成手段と、
    前記置き換えられた類似原言語表現に対する訳語を選択し、複数の訳語を持つ類似原言語表現については、前記複数の訳語それぞれにつき、前記原言語意味距離計算手段を用いて前記規則意味特定手段で意味が特定された単語に対する訳語との意味距離を計算し、最も意味距離が近い意味候補を前記複数の訳語を持つ類似原言語表現に対する訳語とする規則中訳語選択手段と、
    前記類似規則生成手段が生成した類似規則に、前記規則中訳語選択手段が選択した訳語を適用して出力する出力手段と、を備えていることを特徴とする翻訳装置。
  3. 原言語表現と前記原言語表現に対応する目的言語表現の組を含む翻訳規則を参照して、入力された原言語表現を目的言語表現に変換して出力する翻訳装置において、
    前記翻訳規則を記憶する規則記憶手段と、
    与えられた2つの原言語表現間の意味距離を計算する原言語意味距離計算手段と、
    与えられた2つの目的言語表現間の意味距離を計算する目的言語意味距離計算手段と、
    前記翻訳規則における原言語表現中の単語が持つ意味候補に対して、前記原言語意味距離計算手段を用いて意味距離を計算することにより、各々前記単語と意味距離が近い類義語の集合及び前記類義語の集合に対応した訳語の集合を生成し、
    前記目的言語意味距離計算手段を用いて意味距離を計算することにより、前記各意味候補に対する訳語の集合から、前記翻訳規則において前記単語に与えられた訳語との意味距離が近い集合を特定し、当該集合に対応する前記意味候補を前記単語が持つ意味と特定する規則意味特定手段と、
    前記規則意味特定手段で特定された前記翻訳規則における原言語表現中の単語が持つ意味を用いて、前記入力された原言語表現中の各単語に類似する意味を持つ翻訳規則を類似規則として特定する類似規則特定手段と、
    前記類似規則特定手段で特定された類似規則にしたがって翻訳を行う規則適用手段と、
    原言語表現と前記原言語表現に対応する目的言語表現の組を含む対訳表現を格納した対訳表現記憶手段と、
    前記入力された原言語表現に類似する対訳表現を特定する類似対訳表現特定手段と、
    前記目的言語意味距離計算手段で計算された意味距離を用いて、前記入力された原言語表現中の前記規則適用手段で訳語が決定しない単語に対して、対応した意味を持つ訳語候補から、前記単語に対応する前記類似対訳表現特定手段で特定された対訳表現中の単語に割り振られた訳語との意味距離が近い訳語を前記単語に対応した意味を持つ訳語と特定する追加訳語選択手段と、
    翻訳結果を出力する出力手段と、を備えていることを特徴とする翻訳装置。
  4. 原言語表現と前記原言語表現に対応する目的言語表現の組を含む対訳表現を参照して、入力された原言語表現を目的言語表現に変換して出力する翻訳装置において、
    前記対訳表現を格納した対訳表現記憶手段と、
    前記入力された原言語表現に類似する対訳表現を特定する類似対訳表現特定手段と、
    前記類似対訳表現特定手段で特定された対訳表現を用いて、前記入力表現の翻訳を行う対訳表現適用手段と、
    与えられた2つの目的言語表現間の意味距離を計算する目的言語意味距離計算手段と、
    前記入力された原言語表現中の前記対訳表現適用手段で訳語が決定しない単語に対して、前記単語に対応した意味を持つ訳語候補から、前記目的言語意味距離計算手段を用いて意味距離を計算することにより、前記単語に対応する前記特定された対訳表現中の単語に割り振られた訳語との意味距離が近い訳語候補を前記単語に対応した意味を持つ訳語と特定する追加訳語選択手段と、
    を備えている、ことを特徴とする翻訳装置。
  5. 原言語表現と前記原言語表現に対応する目的言語表現の組を含む対訳表現を参照して、入力された原言語表現を目的言語表現に変換して出力する翻訳方法であって、
    対訳表現記憶手段が、前記対訳表現を格納するステップと、
    類似対訳表現特定手段が、前記対訳表現記憶手段に格納された対訳表現の中で、入力された前記原言語表現に類似する対訳表現を特定するステップと、
    翻訳手段が、前記類似対訳表現特定手段で特定された対訳表現を基に入力表現の翻訳を行うステップと、
    出力手段が、変換された目的言語表現を出力するステップと、
    を備えている翻訳方法において、
    原言語意味距離計算手段が、与えられた2つの原言語表現間の意味距離を計算するステップと、
    目的言語意味距離計算手段が、与えられた2つの目的言語表現間の意味距離を計算するステップと、
    対訳表現意味特定手段が、前記対訳表現記憶手段に格納された対訳表現における原言語表現中の単語が持つ意味候補に対して、前記原言語意味距離計算手段を用いて前記単語と意味距離が近い類義語の集合及び前記類義語の集合に対応した訳語の集合を生成し、
    当該対訳表現において前記単語に与えられた訳語と前記訳語の集合を構成する各訳語との意味距離を、前記目的言語意味距離計算手段を用いて計算することで、前記単語に与えられた訳語と意味距離が近い訳語の集合を特定し、当該訳語の集合に対応する意味候補を当該対訳表現における原言語表現中の単語が持つ意味と特定するステップと、を備え、
    前記類似対訳表現特定手段は、入力された前記原言語表現に類似する対訳表現を特定する際に、前記対訳表現意味特定手段によって特定された前記対訳表現における原言語表現中の単語が持つ意味を用いて、前記入力された原言語表現中の各単語に類似する意味を持つ対訳表現を特定することを特徴とする翻訳方法。
  6. 原言語表現と前記原言語表現に対応する目的言語表現の組を含む翻訳規則を参照して、原言語の表現を入力し目的言語の表現に変換して出力する翻訳方法において、
    翻訳規則入力手段が、前記翻訳規則を入力するステップと、
    原言語意味距離計算手段が、与えられた2つの原言語表現間の意味距離を計算するステップと、
    目的言語意味距離計算手段が、与えられた2つの目的言語表現間の意味距離を計算するステップと、
    規則意味特定手段が、前記翻訳規則を格納した翻訳規則記憶手段に格納された翻訳規則における原言語表現中の単語が持つ意味候補に対して、前記原言語意味距離計算手段を用いて意味距離を計算することにより、各々前記単語と意味距離が近い類義語の集合及び前記類義語の集合に対応した訳語の集合を生成し、
    前記目的言語意味距離計算手段を用いて意味距離を計算することにより、前記各意味候補に対する訳語の集合から、前記翻訳規則において前記単語に与えられた訳語との意味距離が近い集合を特定し、当該集合に対応する前記意味候補を前記単語が持つ意味と特定するステップと、
    類似規則生成手段が、前記規則意味特定手段で特定された単語の意味に意味距離が近い類似原言語表現を求め、入力された翻訳規則中の、前記規則意味特定手段で意味が特定された単語を、前記類似原言語表現によって置き換えて、前記類似原言語表現に対する訳語は未知のままである類似規則を生成するステップと、
    規則中訳語選択手段が、前記置き換えられた類似原言語表現に対する訳語を選択し、複数の訳語を持つ類似原言語表現については、前記複数の訳語それぞれにつき、前記原言語意味距離計算手段を用いて前記規則意味特定手段で意味が特定された単語に対する訳語との意味距離を計算し、最も意味距離が近い意味候補を前記複数の訳語を持つ類似原言語表現に対する訳語とするステップと、
    出力手段が、前記類似規則生成手段が生成した類似規則に、前記規則中訳語選択手段が選択した訳語を適用して出力するステップと、を備えることを特徴とする翻訳方法。
  7. 原言語表現と前記原言語表現に対応する目的言語表現の組を含む翻訳規則を参照して、入力された原言語表現を目的言語表現に変換して出力する翻訳方法において、
    規則記憶手段が、前記翻訳規則を記憶するステップと、
    原言語意味距離計算手段が、与えられた2つの原言語表現間の意味距離を計算するステップと、
    目的言語意味距離計算手段が、与えられた2つの目的言語表現間の意味距離を計算するステップと、
    規則意味特定手段が、前記翻訳規則における原言語表現中の単語が持つ意味候補に対して、前記原言語意味距離計算手段を用いて意味距離を計算することにより、各々前記単語と意味距離が近い類義語の集合及び前記類義語の集合に対応した訳語の集合を生成し、
    前記目的言語意味距離計算手段を用いて意味距離を計算することにより、前記各意味候補に対する訳語の集合から、前記翻訳規則において前記単語に与えられた訳語との意味距離が近い集合を特定し、当該集合に対応する前記意味候補を前記単語が持つ意味と特定するステップと、
    類似規則特定手段が、前記規則意味特定手段で特定された前記翻訳規則における原言語表現中の単語が持つ意味を用いて、前記入力された原言語表現中の各単語に類似する意味を持つ翻訳規則を類似規則として特定するステップと、
    規則適用手段が、前記類似規則特定手段で特定された類似規則にしたがって翻訳を行うステップと、
    類似対訳表現特定手段が、原言語表現と前記原言語表現に対応する目的言語表現の組を含む対訳表現を格納した対訳表現記憶手段に格納された対訳表現の中で、入力された前記原言語表現に類似する対訳表現を特定するステップと、
    追加訳語選択手段が、前記目的言語意味距離計算手段で計算された意味距離を用いて、前記入力された原言語表現中の前記規則適用手段で訳語が決定しない単語に対して、対応した意味を持つ訳語候補から、前記単語に対応する前記類似対訳表現特定手段で特定された対訳表現中の単語に割り振られた訳語との意味距離が近い訳語を前記単語に対応した意味を持つ訳語と特定するステップと、
    出力手段が、翻訳結果を出力するステップと、を備えていることを特徴とする翻訳方法。
  8. 原言語表現と前記原言語表現に対応する目的言語表現の組を含む対訳表現を参照して、入力された原言語表現を目的言語表現に変換して出力する翻訳方法において、
    対訳表現記憶手段が、前記対訳表現を格納するステップと、
    類似対訳表現特定手段が、前記対訳表現記憶手段に格納された対訳表現の中で、入力された前記原言語表現に類似する対訳表現を特定するステップと、
    対訳表現適用手段が、前記類似対訳表現特定手段で特定された対訳表現を用いて、前記入力表現の翻訳を行うステップと、
    目的言語意味距離計算手段が、与えられた2つの目的言語表現間の意味距離を計算するステップと、
    追加訳語選択手段が、前記入力された原言語表現中の前記対訳表現適用手段で訳語が決定しない単語に対して、前記単語に対応した意味を持つ訳語候補から、前記目的言語意味距離計算手段を用いて意味距離を計算することにより、前記単語に対応する前記特定された対訳表現中の単語に割り振られた訳語との意味距離が近い訳語候補を前記単語に対応した意味を持つ訳語と特定するステップと、
    を備えていることを特徴とする翻訳方法。
  9. 原言語表現と前記原言語表現に対応する目的言語表現の組を含む対訳表現を参照して、入力された原言語表現を目的言語表現に変換して出力するプログラムを実行するコンピュータに、
    対訳表現記憶手段が、前記対訳表現を格納するステップと、
    類似対訳表現特定手段が、前記対訳表現記憶手段に格納された対訳表現の中で、入力された前記原言語表現に類似する対訳表現を特定するステップと、
    翻訳手段が、前記類似対訳表現特定手段で特定された対訳表現を基に入力表現の翻訳を行うステップと、
    出力手段が、変換された目的言語表現を出力するステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    原言語意味距離計算手段が、与えられた2つの原言語表現間の意味距離を計算するステップと、
    目的言語意味距離計算手段が、与えられた2つの目的言語表現間の意味距離を計算するステップと、
    対訳表現意味特定手段が、前記対訳表現記憶手段に格納された対訳表現における原言語表現中の単語が持つ意味候補に対して、前記原言語意味距離計算手段を用いて前記単語と意味距離が近い類義語の集合及び前記類義語の集合に対応した訳語の集合を生成し、
    当該対訳表現において前記単語に与えられた訳語と前記訳語の集合を構成する各訳語との意味距離を、前記目的言語意味距離計算手段を用いて計算することで、前記単語に与えられた訳語と意味距離が近い訳語の集合を特定し、当該訳語の集合に対応する意味候補を当該対訳表現における原言語表現中の単語が持つ意味と特定するステップと、を備え、
    前記類似対訳表現特定手段は、入力された前記原言語表現に類似する対訳表現を特定する際に、前記対訳表現意味特定手段によって特定された前記対訳表現における原言語表現中の単語が持つ意味を用いて、前記入力された原言語表現中の各単語に類似する意味を持つ対訳表現を特定するステップと、を実行させるためのプログラム。
  10. 原言語表現と前記原言語表現に対応する目的言語表現の組を含む翻訳規則を参照して、原言語の表現を入力し目的言語の表現に変換して出力するプログラムを実行するコンピュータに、
    翻訳規則入力手段が、前記翻訳規則を入力するステップと、
    原言語意味距離計算手段が、与えられた2つの原言語表現間の意味距離を計算するステップと、
    目的言語意味距離計算手段が、与えられた2つの目的言語表現間の意味距離を計算するステップと、
    規則意味特定手段が、前記翻訳規則を格納した翻訳規則記憶手段に格納された翻訳規則における原言語表現中の単語が持つ意味候補に対して、前記原言語意味距離計算手段を用いて意味距離を計算することにより、各々前記単語と意味距離が近い類義語の集合及び前記類義語の集合に対応した訳語の集合を生成し、
    前記目的言語意味距離計算手段を用いて意味距離を計算することにより、前記各意味候補に対する訳語の集合から、前記翻訳規則において前記単語に与えられた訳語との意味距離が近い集合を特定し、当該集合に対応する前記意味候補を前記単語が持つ意味と特定するステップと、
    類似規則生成手段が、前記規則意味特定手段で特定された単語の意味に意味距離が近い類似原言語表現を求め、入力された翻訳規則中の、前記規則意味特定手段で意味が特定された単語を、前記類似原言語表現によって置き換えて、前記類似原言語表現に対する訳語は未知のままである類似規則を生成するステップと、
    規則中訳語選択手段が、前記置き換えられた類似原言語表現に対する訳語を選択し、複数の訳語を持つ類似原言語表現については、前記複数の訳語それぞれにつき、前記原言語意味距離計算手段を用いて前記規則意味特定手段で意味が特定された単語に対する訳語との意味距離を計算し、最も意味距離が近い意味候補を前記複数の訳語を持つ類似原言語表現に対する訳語とするステップと、
    出力手段が、前記類似規則生成手段が生成した類似規則に、前記規則中訳語選択手段が選択した訳語を適用して出力するステップと、を実行させるためのプログラム。
  11. 原言語表現と前記原言語表現に対応する目的言語表現の組を含む翻訳規則を参照して、入力された原言語表現を目的言語表現に変換して出力するプログラムを実行するコンピュータに、
    規則記憶手段が、前記翻訳規則を記憶するステップと、
    原言語意味距離計算手段が、与えられた2つの原言語表現間の意味距離を計算するステップと、
    目的言語意味距離計算手段が、与えられた2つの目的言語表現間の意味距離を計算するステップと、
    規則意味特定手段が、前記翻訳規則における原言語表現中の単語が持つ意味候補に対して、前記原言語意味距離計算手段を用いて意味距離を計算することにより、各々前記単語と意味距離が近い類義語の集合及び前記類義語の集合に対応した訳語の集合を生成し、
    前記目的言語意味距離計算手段を用いて意味距離を計算することにより、前記各意味候補に対する訳語の集合から、前記翻訳規則において前記単語に与えられた訳語との意味距離が近い集合を特定し、当該集合に対応する前記意味候補を前記単語が持つ意味と特定するステップと、
    類似規則特定手段が、前記規則意味特定手段で特定された前記翻訳規則における原言語表現中の単語が持つ意味を用いて、前記入力された原言語表現中の各単語に類似する意味を持つ翻訳規則を類似規則として特定するステップと、
    規則適用手段が、前記類似規則特定手段で特定された類似規則にしたがって翻訳を行うステップと、
    類似対訳表現特定手段が、原言語表現と前記原言語表現に対応する目的言語表現の組を含む対訳表現を格納した対訳表現記憶手段に格納された対訳表現の中で、入力された前記原言語表現に類似する対訳表現を特定するステップと、
    追加訳語選択手段が、前記目的言語意味距離計算手段で計算された意味距離を用いて、前記入力された原言語表現中の前記規則適用手段で訳語が決定しない単語に対して、対応した意味を持つ訳語候補から、前記単語に対応する前記類似対訳表現特定手段で特定された対訳表現中の単語に割り振られた訳語との意味距離が近い訳語を前記単語に対応した意味を持つ訳語と特定するステップと、
    出力手段が、翻訳結果を出力するステップと、を実行させるためのプログラム。
  12. 原言語表現と前記原言語表現に対応する目的言語表現の組を含む対訳表現を参照して、入力された原言語表現を目的言語表現に変換して出力するプログラムを実行するコンピュータに、
    対訳表現記憶手段が、前記対訳表現を格納するステップと、
    類似対訳表現特定手段が、前記対訳表現記憶手段に格納された対訳表現の中で、入力された前記原言語表現に類似する対訳表現を特定するステップと、
    対訳表現適用手段が、前記類似対訳表現特定手段で特定された対訳表現を用いて、前記入力表現の翻訳を行うステップと、
    目的言語意味距離計算手段が、与えられた2つの目的言語表現間の意味距離を計算するステップと、
    追加訳語選択手段が、前記入力された原言語表現中の前記対訳表現適用手段で訳語が決定しない単語に対して、前記単語に対応した意味を持つ訳語候補から、前記目的言語意味距離計算手段を用いて意味距離を計算することにより、前記単語に対応する前記特定された対訳表現中の単語に割り振られた訳語との意味距離が近い訳語候補を前記単語に対応した意味を持つ訳語と特定するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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