JP4237794B2 - フレームプロトコル・データフレームにおける一般化したスペア拡張フィールドの使用 - Google Patents

フレームプロトコル・データフレームにおける一般化したスペア拡張フィールドの使用 Download PDF

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Description

本発明は無線通信の技術分野に関する。詳しくは、本発明は、異なる各種通信チャネルを介して無線で通信を行う際に使用されるフレームプロトコルに関し、特に3GPPに準拠するようなプロトコルに関する。
第3世代パートナープログラム(3GPP)に準拠する各種通信チャネル(例えば、DCH、DSCH、HS−DSCH、RACH、FACH、その他など)を介して、無線で通信を行う際に使用されるデータフレームは、フレームプロトコルに関連する種々の3GPP技術規格によって規定されている。特に、TS25.425、TS25.427およびTS25.435のこれら3GPP技術規格の各々は、いわゆるスペア拡張(SE:Spare Extension)の情報要素(IE:Information Element)を規定するものである。すなわち、個々の3GPP技術規格は、このフレームを現在規定しているフレームと互換のないものにすることなく、後でリリースされる3GPP技術規格のフレームに、IEを追加または規定化する位置(フィールド)を提供/規定するものである。例えば、TS25.435 v5.5.0は、将来使用できるように0〜2オクテットを予約するような位置(1以上の規定を行うIE用)を規定する。スペア拡張(以降、SEと表記)セクションは、リリース '99版以降からのすべてのリリース版に対して提供されるものである。いわゆるリリース '99版(リリース '99版以降のバージョン、すなわち以降のリリース版)の後に追加されるすべてのフィールドに、SEセクションが追加される。
SEに関する規定の不足に起因して、すなわち、任意の規格のリリース版(すなわち、例えばRel-5またはRel-6)に新規IEを追加するような3GPP規格において、SEの使用方法に関する規格化の不足に起因して、実際にSEを使うことは困難である。一つには、SEが使用中であるか否かの検出が困難である。なぜならば、この検出を行うためには、受信用ノードは、SEが存在しているか否かを検出するためにフレームのペイロード部のすべてのIEについて構文解析を行う必要がある。さらに、たとえ受信用ノードがSE部を検出し、これを取り出したとしても、受信用ノードがSEを使用する方法を決定することが困難だからである。すなわち、SEを介して2つ以上の新規IEを提供する場合、フレームの中でIEがどのような順序で存在するかを知ることは困難である。なぜならば、SEの使用方法が定められていないからである。例えば、IEがRel-6の中に追加され、このRel-6の規定がフリーズされたときに、Rel-5規定の中に重大な誤りが生じて、新規IEを必要とする場合、IEをRel-5に追加する方法を知ることは困難である。このことを理解するのに、フレーム構造を示す図2を参照にされたい。また、図3Aと図3Bとを参照にされたい。この図は、Rel-6内のSEの中にIEを追加し、次いで規定をフリーズさせたときに、重大な誤りを訂正するために、Rel-5内のどこに新規IEを追加すべきかを知ることは困難であることを示す。
しかしながら、一つだけ確かなことがある。それは、新規Rel-5のIEを追加する位置が、因果関係をもつことがあることである。例えば、Rel-6のIEの前方に新規Rel-5のIEを追加する場合、これは、後方互換性のないRel-6規定に変更を引き起こすことになる。Rel-6のIEの後方に新規Rel-5のIEを追加する場合、Rel-5の実行はRel-6のIEを理解することも可能である。
したがって、本発明は、SEを使用する方法について扱う。すなわち、リリースするための新規IEの追加方法、および特に事前にリリースされた規定に適合させる新規IEの追加方法について扱う。さらに、本発明は、SEが使用中であるか否かを示す方法についても扱う。
さらに、上述の種々のフレームプロトコル(すなわちTS25.425、TS25.427、TS25.435)内の制御フレームにおけるスペア拡張部フラグ(以降、SEFと表記)の最大サイズが、32オクテットであるのに対して、プロトコルにおけるSEFの最大サイズは2オクテットにすぎない。しかしながら、長さの違いを説明する十分な理由は存在しない。スペア拡張部(SE)はこのような短いデータフレームなので、過度にSEを限定することは、厄介な問題を引き起こす可能性がある。したがって、本発明は、上記プロトコルに準拠するデータフレームにおけるSEの長さについても扱うものである。
本発明の第1の態様では、通信システムの送信用ノードと受信用ノードとの間で、フレームに編成される情報を通信する際に使用されるフレームプロトコルを提供する。そして、上記フレームプロトコルは、上記フレーム内に1以上の情報要素(IE)フィールドの値を搬送するスペア拡張(SE)セクションを含み、上記送信用ノードは上記受信用ノードに上記フレームを送信するステップを有する。さらに、上記フレームプロトコルは、新規IEフラグのIEの個々のフラグを介して、上記SEセクションが1以上のそれぞれのIEの有効データを上記SEセクション内に含むか否かを、上記受信用ノードに対して示すような上記新規IEフラグのIEを上記フレームが含むことを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、上記新規IEフラグのIEは、上記SEセクションが1以上のそれぞれのIEの有効データを含むか否かを指し示すことができる。これは、上記新規IEフラグのIEのビット位置と、上記SEセクションの中で存在する1以上のそれぞれのビットセットの位置との間の所定の対応関係に基づいて、指し示すことができる。
また、本発明の第1の態様によれば、上記フレームは、SEセクションの中に1以上のIEの有効データを含むか否かを示すために、上記フレームのヘッダのスペアビット部内にSEフラグのIEを含むことができる。
また、本発明の第1の態様によれば、上記フレームは、少なくとも第1のSE長のIE、および、第1の新規IEフラグのIEと第1のSEサブセクションとを含む少なくとも第1のブロックとを含む。この場合、上記第1のSE長のIEは、上記第1のブロックの長さを示すことができる。
また、本発明の第1の態様によれば、上記フレームは、新規IEフラグのIEと対応するスペア拡張サブセクションとを、個々に順番に含む複数のブロックを備えることができる。さらに、個々のブロック内の個々の新規IEフラグのIEのビットは、上記ブロックの一部として次の対が上記フレームの中に含まれているか否かを示すことができる。
また、本発明の第1の態様によれば、上記フレームは、SEセクションが1以上のIEの有効データを含むか否かを示すために、そして有効データを含む場合は上記SEセクションの長さを示すために、該フレームのヘッダ内にSE長のIEを含むことができる。
また、本発明の第1の態様によれば、上記IEが導入される順に、上記SEセクション内に上記IEを含むことができる。
また、本発明の第1の態様によれば、 上記受信用ノードに実装されている規定のリリース版よりも、時間的に後でフリーズされた規定のリリース版が上記IEフィールドに導入されたとき、上記SEセクション内に存在するIEと上記新規IEフラグのIE内の対応するビットとが、上記受信用ノードによってスペアビットとして処理することができる。
また、本発明の第1の態様によれば、上記フレームは、有効データを有するものとして、上記新規IEフラグのIEによって示されるIEのビットのみを、SEの中に含むことができる。
本発明の第2の態様では、本発明の第1の態様の場合のようなフレームプロトコルに従って動作または機能することができる装置、すなわち、通信システムの送信用ノードと受信用ノードとの間で、フレームに編成される情報を通信する際に使用されるフレームプロトコルに従って動作する装置を提供する。また、1以上の情報要素(IE)フィールドの値を搬送するスペア拡張(SE)セクションが含まれる上記フレームを送信する手段を具備する装置であって、上記SEセクションが1以上のそれぞれのIEの有効データを上記SEセクションの中に含むか否かを、新規IEフラグのIEの個々のフラグを介して、上記受信用ノードに対して示す上記新規IEフラグのIEを上記フレームの一部として提供することを特徴とする装置を提供する。
本発明の第3の態様では、送信用ノードと受信用ノードとを備えたシステムであって、上記送信用ノードが本発明の第2の態様に従う装置を備えたシステムを提供する。
本発明の第3の態様によれば、上記受信用ノードに実装されている規定のリリース版よりも、時間的に後でフリーズされた規定のリリース版が、上記IEフィールドに導入されたとき、上記受信用ノードは、受信されたフレームの上記SEセクション内に存在するIEをスペアビットとして処理するように動作することができる。
本発明の第4の態様では、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、通信端末装置またはノード(または他のデバイス)において、コンピュータ・プロセッサによって実行されるコンピュータプログラムコードを具現化するためのコンピュータによる読み取り可能な格納構造を有する。また、コンピュータプログラム製品は、本発明の第1の態様に準じて実行されるプロトコルに従って通信端末装置またはノードを動作させる命令が含まれているコンピュータプログラムコードと共に提供される。
本発明の第5の態様では、通信システムの送信用ノードと受信用ノードとの間で、フレームに編成される情報を通信する際に使用されるフレームプロトコルを提供する。そして、1以上の情報要素(IE)フィールドの値を搬送するスペア拡張(SE)セクション内に含む上記フレームを、上記送信用ノードが上記受信用ノードへ送信するステップを有するフレームプロトコルを提供する。さらに、上記受信用ノードに実装されている規定のリリース版よりも時間的に後でフリーズされた規定のリリース版が、上記IEフィールドに導入されたとき、上記受信用ノードが、受信したフレームの上記SEセクション内に存在するIEフィールドの値をスペアビットとして処理するようなフレームプロトコルを提供する。
本発明の第5の態様によれば、上記IEフィールドが有効データを含むか否かにかかわらず、上記SEセクション内の個々のIEフィールドは、所定の固定位置を上記SEセクション内に有する。
また、本発明の第5の態様によれば、上記IEが導入される順に上記SEセクション内に該IEを含むことができる。
また、本発明の第5の態様によれば、上記SEセクション内に存在するIEが、ビット空間内の値がいつ有効でなくなるかを示す予約値を有することができる。
本発明の第6の態様では、本発明の第5の態様のようなフレームプロトコルに従って動作する装置を提供する。
本発明の第7の態様では、上記送信用ノードと上記受信用ノードとを具備するシステムを提供し、上記送信用ノードは本発明の第6の態様の場合のような装置を備える。さらに、上記受信用ノードに実装されている規定のリリース版よりも、時間的に後でフリーズされた規定のリリース版が上記IEフィールドに導入されたとき、上記受信用ノードは、受信したフレームの上記SEセクション内に存在するIEを、スペアビットとして処理するように動作することができる。
本発明の第8の態様では、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、通信端末装置またはノードにおいて、コンピュータ・プロセッサによって実行されるコンピュータプログラムコードを具現化するためのコンピュータによる読み取り可能な格納構造を有する。そして、上記コンピュータプログラムコードと共に、通信端末装置またはノードを本発明の第5の態様に従って動作させる命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。
本発明の上記の目的およびその他の目的、特徴および利点は、添付図面と関連して提示される以下の詳細な説明の考察から明らかになる。
次に図1を参照してわかるように、本発明は、TS25.425、TS25.427およびTS25.435のうちの一つの3GPPリリース版の規定または別の3GPPリリース版の規定に準拠して、フレーム10を受信用ノード12に送信する無線通信システムの送信用ノード11を扱うべきものである。当該技術の規定は、本発明に基づいて変更することになるであろう。本発明によって提案され、また以降でも説明するように、本発明は下記のように仮定している。データフレーム内のSEフィールド長が制御フレームの長さと同じになるように、TS25.425、TS25.427およびTS25.435に準拠するフレーム内のSEフィールド長は、32オクテットまで増加される。しかし、本発明は、32オクテット以外のSEフィールド長さの場合にも、当てはまるものであることを理解されたい。
また、明確なことは、TS25.425、TS25.427ならびにTS25.435内のいわゆるSEは、以下で説明するいわゆる新規IEフラグのIEをSEに加えられた状態を包含することである。
図4または図5に例示するように、Rel-5(最新/最後版)に関連する上述のフレームプロトコル規定(TS25.425、TS25.427ならびにTS25.435)におけるデータフレーム(DCH、DSCH、HS−DSCH、RACH、FACH、その他のチャネルを介する通信用に使用)に対する拡張メカニズムは、あまり明瞭ではないし、その他のリリース版の規定も明瞭ではない。SEフィールドは規定されているが、SEフィールドの使用方法は明瞭に規定されてはいない。データフレームに対するSEフィールドの規定は、0〜2オクテットのフィールドで、新規IEを後方互換性のある方法で将来追加できる位置を示すフィールドということしか提示されていない。新規IEを追加する方法(SEフィールド内での位置、手順)に関する規定は存在していない。
したがって、以下の問題が発生する可能性がある。Rel-5で、リリースの規定(リリースバージョンの規定)の新規IEが特定化され、次いで、このリリース版(リリースバージョン)のフレームプロトコルがフリーズされると、早期バージョンの中に、後方互換性の面において、いくつかのIEを含めることができなくなる。しかも、このことは常に発生する可能性があるので、重大な誤りが発見されたときに、この重大な誤りを訂正しなければならない(現在のバージョンならびにそれ以前のすべてのバージョンにおいて訂正が必要となる)。この理由のために、NBAP(ノードB(Node B)のアプリケーション部)およびRNSAP(無線ネットワークサブシステム(Radio Network Subsystem)のアプリケーション部)のようなアプリケーションプロトコルでは、後方互換性を有する拡張メカニズムが、明瞭に規定されている。すなわち、メッセージ(アプリケーションプロトコルでは、フレームはメッセージと呼ばれる)が、以前の規定により、受信用ノードで適切に解釈ができるようにするために、各々の上記規定は、新規IEを含む方法を明確にしている。
したがって、本発明では、フレームプロトコルにおいて、後方互換性のある拡張メカニズムを確保(すなわち、より明瞭に規定)することを提案する。
上記の処理を行うための予備作業として、データフレーム用SEフィールドの最大サイズを処理する。規定されているように、データフレーム内のSEフィールドの最大サイズは2オクテットにすぎないのに対して、制御フレームの最大サイズは32オクテットである。本発明は、データフレーム内のSEフィールドを2オクテットよりも大きく拡張することを提案する。本明細書での説明では、32オクテットは、データフレームのSE長として想定されているが、このSE長は、制御フレームにおけるSEフィールドと同じ長さである。しかし、本発明において、SE長は、別の長さをも包含するものである。
次に図6を参照してわかるように、本発明は、ヘッダ部のいわゆるスペアビットセクション、すなわちスペアビット番号3を使用して、ヘッダ部内のRel-99のデータフレーム内にSEF(1ビットフラグ)を含ませることを提案する。SEF(1ビットフラグ)の規定は、本発明では以下のように行うことが好ましい。
〔スペア拡張フラグ(SEF)〕
[説明]スペア拡張部が使用中か否かを示すフラグから成る。
[値の範囲]
0:スペア拡張部は使用中ではない。
1:スペア拡張部、IEがさらなるIEを含む。
[フィールド長]1ビット。
本発明に基づく上記SEF(1ビットフラグ)によって、受信用ノードは、いくつかの(1以上の)新規IEがスペア拡張フィールドにおいて規定されているか否かを理解することができる。上記SEF(1ビットフラグ)がセット(すなわち“1”の値、またはSEフィールドがさらなるIEを含むことを示す別の所定値にセット)される場合、「新規IEフラグ」のIEのビットに続くSEフィールドのビット内で、どの情報が有効であるかを示すために、「新規IEフラグ」のIEがSEフィールドの開始部(または、現在の開始部分)にセットされる。「新規IEフラグ」のIEのサイズは、3GPPでの規定に依存して、例えば1オクテットまたは2オクテットにすることができる。
リリース版として規定され、その後フリーズされたセル・ポーションIDとして示される5ビットのIEの場合に適用できる「新規IEフラグ」として、提案するサンプルの規定は以下とする。セル・ポーションIDは、導入された第1のIEであり、このため、本発明により、SEの中で存在するIEとして常に第1に(好適に)出現するであろう。また、今後どんなに多くのIEが追加されようとも、また今後追加されるIEのリリース版が第1として意図されるとも関りなく、「新規IEフラグ」のIEに関して、提案するサンプルの規定は以下とする。
〔新規IEフラグのIE〕
[説明]:SEフィールドの後続ビットにおいて、どの情報が有効なものであるかを示すフラグから成る。
[値の範囲]:
ビット0:下位フィールドの第1バイト内のビット0〜5が、有効なセル・ポーションIDを含む(1の値で表示)、含まない(0の値で表示)か、を示す。
ビット1〜15:0にセット(将来使用するために予約)。受信用ノードは、表示されるどのフラグも無視する(セル・ポーションIDのIEが導入されるリリース版から、受信用ノードは使用する)。
[フィールド長]:16ビット
「セル・ポーションID」のIEの実例となる規定は、以下である。
〔セル・ポーションID[周波数分割二重化(FDD)]〕
[説明]:セル・ポーションIDは、RACHアクセス中に最大SIRを有するセルの部分を示す。セル・ポーションIDは、運用と保守によって構成される。
[値の範囲]:{0〜63}
[フィールド長]:6ビット
上述したように、図6に図示するセル・ポーションIDのIEは、本発明に基づき、SEフィールドを介して追加される新規IEの1の実施例である(すなわち、SEにおける新規IEの存在を、新規IEフラグのIEに示させるようにするためである。ならびに、いくつかの実施例では、上述のようなSEFによってSEにおける新規IEの存在を第1に示し、上記SEFは、特別にセル・ポーションIDのIEを示すものではなく、むしろSEが少なくとも1の追加IEを含むことを示すものである)。送信ノードの方法例は、(3GPPによって)SEに追加されるIE(の値)を、データフレームのSEの形で提供する。本発明によれば、3GPPがさらなるIEを追加する場合、このような後方で追加されるIEは、セル・ポーションIDのIEの後で追加されることが好適である。そして、新規IEフラグのIEフラグは、後方で追加されるIEに対応することになり、送信用ノードが、SE内の対応するIEの値を実際に提供するかしないかに応じて、このフラグは、セットされたり、されなかったりする。
図6は、スペア拡張フィールドで1のRel-6のIEを追加する方法の一つの実施例を示す図である。この例では、「新規IEフラグ」のIEのビット番号0を使用して、「新規IEフラグ」のIEの後の第1のIEが有効データを含むか否かが示される。セル・ポーションIDのIE(図7に図示のイグザンプルのIE)を追加した後に、別のIEが追加されたとき、新規IEフラグのIE内のビット番号1は、例えば、第2のIE(図7のイグザンプルのIE)が有効であるか否かを示す。すなわち、送信用ノードが第2の追加IEの実際のデータを送信したか否かを示すことになる。新規IEフラグのIEのフラグによって参照されるIEは、SEフィールドに適合するものである限り、任意の長さのものでよいことに留意されたい。すなわち、このようなIEは必ずしもオクテットである必要はない。新規IEフラグのIEのフラグはオクテットに対応する必要はなく、代わりに、それぞれのIEに対応することができる。各々のIEは、1ビットほどの小ささ、あるいは、数オクテットほどの長さのものでも可能である。
図6の例では、「新規IEフラグ」のIEは、固定サイズのSEフィールドを介して追加されたIEの有効性を示す。このような方法では、IEが含まれている場合、別のどのようなIEの存在にも関りなく、常にデータフレーム内の同じ位置にIEを置くことが可能となる(何故なら、新規IEフラグのIEは、SEフィールドのどのような部分がブランクであるかを示すことができ、すなわちIEを搬送していないことになるからである)。したがって、本発明で提供する上記方法によるプロトコルは、容易に実行することができる。この方法の欠点は、新規IEフラグのIEは、SEの部分(すなわち、それぞれのIEを搬送する部分)の有効性のみを示すこととなり、無効なIEビットの空間(すなわち、追加するIEを搬送するのに、送信用ノードによって使用されないビット)が無駄になることである。この欠点を解決するために、「新規IEフラグ」のIEは、有効データを有するIEのみを提供するSEの中で、IEの実際のデータがSEに含まれているか否かを示すのに使用することができる。したがって、例えば、送信用ノードが、SE内で存在する可能性がある1バイト長のIEからなる5バイトの中から、1バイト長のIE(すなわち、SEが有効データを提供できる対象となるIE)からなる3バイトに対応する3つの機能をサポートすれば、(別の方式の場合のように)新規IEフラグのIEのそれぞれのフラグがセットされることになる。こうして、無効データを搬送するIEのビット空間を提供する代わりに、送信用ノードは、有効データを含むものとして新規IEフラグのIEによって示されるIEのビットのみを持つSEを提供することになり、このため、SEの長さで2バイトが節減され、したがってデータフレームの長さで2バイトが節減される。
図7と図8とは、本発明により、提供されるプロトコルが各種リリースの規定と共に機能する方法を示す図である。これらの図に例示されていることは、セル・ポーションIDと呼ばれるIEが、Rel-6内のフレームに追加されて、この時点でフリーズされることである。次いで、旧バージョンのリリースの規定に関する問題点を訂正するために、イグザンプルIEと呼ばれるIEは、SEフィールドを介して追加される。このようなシナリオでは、旧バージョンのリリースの規定に従って実行されるいずれのノードも、セル・ポーションIDと呼ばれるIE、および新規IEフラグのIEのビット番号0とを無視することになる。すなわち、ノードのような新規IEフラグのIEのビット番号0は、セル・ポーションIDのIEと新規IEフラグのIEのビット番号0とを、スペアビットとして処理することになる(受信用ノードは、新規IEフラグのIEのビット番号0をスペアビットとみなすが、将来リリースされるフラグについては、識別するべきである)。したがって、本発明は、新規IEフラグのIEを用いて、後方互換性のあるIEをフレームに追加することができる。
図7は、本発明に基づくRel-6の規定におけるRACHデータフレームを示す図である。この場合、セル・ポーションIDのIEとイグザンプルIEとの存在を示すために、新規IEフラグのビット番号0と新規IEフラグのIEのビット番号1とが、セット(1にセット)される。そして、このセットが、Rel-6に関するセル・ポーションIDのIEと「イグザンプルIE」との理解(読み込みと解釈)を、受信用ノードに実行させることになる。これとは対照的に、図8は、Rel-99の規定におけるRACHデータフレームを示す図である。この場合、新規IEフラグのIEのビット番号0は、本発明に基づいて常に0となる(ように提案する)。すなわち、任意の規定におけるスペアビットとしてマークするように提案する。そして、この新規IEフラグのIEのビット番号0は、フレームプロトコルの規定において、上記のように指定されることになる(というのは、新規IEフラグのIEのビット番号0に対応するSEフィールドのIEは、専ら将来のリリース用としてのみ使用されるものであるからである)。また、「イグザンプルIE」の有効性を示すために、Rel-99では新規IEフラグのIEのビット番号1は、1にセットされる(ように提案する)。Rel-99における新規IEフラグのIEの例示の規定は以下のようになる。
〔新規IEフラグ〕
[説明]:後続するビットの中でどの情報が有効であるかを示すフラグから成る。
[値の範囲]:
ビット0:予約済み。このビットは送信機によって0にセットされ、受信装置によって無視されることになる。
ビット1:後続する新規IEフラグのIEの第2バイトが、有効なイグザンプルIE(有効なイグザンプルを示す場合は値1、否の場合は値0)を含むか否かを示す。
ビット2〜15: 0にセット。このユーザプレーン改訂時に予約される。示されるいずれのフラグも受信機によって無視される。
[フィールド長]:16ビット。
この例では、受信用ノードがRel-6のノードである場合、受信用ノードは、ビット番号0の値に基づいて、新規IEフラグのIEのビット番号0ならびにビット番号1の双方を理解することが可能である。ビット番号1に基づいて、セル・ポーションIDのIEと「イグザンプルIE」のIEとを解釈することが可能である。受信用ノードがRel-99である場合、受信用ノードはビット番号0と第1オクテットとを無視することになり、「イグザンプルIE」のデータフレーム内にIEが存在しているか否かを判定するために、ビット番号1のみを使用することになる。IEが存在していれば、受信用ノードはIEの値の読み込みを試みることになる。
送信用ノードは、送信用ノードが実行するときに準拠した規定に基づいて、および送信用ノードが何のIEをデータフレームで搬送しているかに基づいて、新規IEフラグのIEのフラグのみをセットする(または、セットしない)。上記の例では、Rel-6の送信用ノードは、(送信用ノードがデータフレームの中に対応するIEを含んでいるか否かに応じて)、新規IEフラグのIEのビット番号0と番号1との値をセットする(あるいはセットしない)。一方、Rel-99の送信用ノードは、新規IEフラグのIEのビット番号0の値と、SEフィールドの第1バイト(あるいは、この第1のIEに対応するビット数がどんなに大きなビットであっても)とを、常に“0”にセットし、新規IEフラグのIEのビット番号1の値のみをセットする(あるいはセットしない)。さらにまた、イグザンプルIE(図示のような第2番目のバイト)のビット値に、適切な値を適宜セットする。
SEフィールドを用いる別の代替例として、図9に図示のようにSEフィールドの第1のバイトの中に「SE長」のIEを有するものがある。このような代替例では、SEフィールドのサイズは動的なものにすることができる(すなわち、SEのサイズをあらかじめ定める必要はない)。このような代替例の場合、新規IEフラグのIEおよび対応するSE長は以下のように規定することができる。
〔新規IEフラグ〕
[説明]:後半のビットで、どの情報が有効であるかを示すフラグから成る。
[値の範囲]:
ビット0: 次の第1番目のバイト(ビット0〜5)が有効なセル・ポーションIDを含むか否かを示し、含む場合は1にセットし、否の場合は0にセットする。
ビット1〜6:0にセットされる。このユーザプレーン改訂時に予約される。示されるいずれのフラグも受信機によって無視される。
ビット7:現在の新規IEフラグのIEに付随するIEの後に、別の「新規IEフラグ」のIEが規定されているか否かを示す。この値が1であれば、追加の「新規IEフラグ」のIEが規定されており、値が1でなければ、現在に付随する新規IEラグのIEがデータフレーム内の最後の「新規IEフラグ」のIEとなる。
[フィールド長]:8ビット
〔SE長〕
[説明]:このフィールドの後に後続する拡張部分のバイトでの長さを示し、この長さには、「新規IEフラグ」のIEの長さが含まれる。このようなIEは最大で255の値を示すことができる。したがって、示された長さの範囲内にある最後の新規IEフラグのIEがさらなる新規IEフラグのIEを示すときは、IEの次のブロックを示すことになるので、任意のさらなるSE長のIEが、次の「新規IEフラグ」のIEの前に存在することがある。
[値の範囲]:1〜255
[フィールド長]:8ビット
図9に図示するように、SEF(1ビットフラグ)と新規IEフラグのIEとが、そのままデータフレームにおいても規定されるが、この代替例では、上記新規IEフラグのIEは拡張メカニズムを有することになる(すなわち、個々の新規IEフラグのIEの最終ビットは、新規IEフラグのIEおよび対応するSEサブセクションの次のブロックが存在しているか否かを示すことになる)。
第1のSE長のIEがどこで規定されるかに応じて、別のシナリオの存在も可能である。上記SE長は、ヘッダ部で規定されていれば、SEF(1ビットフラグ)を置き換えることが可能である。図10はこの例を示す図である。この図では、第1番目のSE長は、ヘッダ部に規定されている。第1番目のSE長が“0”であれば、スペア拡張部はゼロの長さのものとなる。しかし、いずれかの新規IEに等しい長さがSEに含まれている限り、本発明に基づくSE長はSEの長さを示すように提案されることになる。SEの第1番目のオクテットは、「新規IEフラグ」のIEになる。SE長の拡張と新規IEフラグとのメカニズムは、上記と同じである。図10において、1バイトのSE長をヘッダの中で提案しているが、この長さは8ビットよりも短くして、第1番目のSE長は、現在指定しているフレーム内のスペアビットセクションに適合させることもできる。図11は、このような例を示す図である。この例のような場合(スペアビットセクションのSE長)において、「SE長」のIEの規定を適宜変更する必要がある。すなわち、長さと値の範囲との双方を変更して、より短い所望の長さに対応することができる。
ヘッダ内の1バイトのSE長フィールドの追加は、「SE長」のIEの規定を簡単なものにする。しかし、Rel-99の規定における1バイトの「SE長」のIEの追加は後方互換性がないのに対して、ヘッダ内のさらに短い第1番目の「SE長」のIEの追加は後方互換性を有するけれども、「SE長」のIEの規定を困難なものにする。
本発明および上述の事項により、導入された順序に従って、好適にIEがSEの中に含まれるということを理解することが重要である。すなわち、3GPPがフリーズしたリリースに関連する第1の新規IEを導入し、その後にフリーズされたリリース版(任意のフリーズされたリリース版)の規定に関連する別のIEを導入する場合、SEに存在する第1のIEは、第1に導入されるIEとなり、SEに存在する第2のIEは、第2に導入されるIEとなる。また、上述したように、SE内の新規のIEは、新規のIEが導入されるリリース版よりも以前にフリーズされたリリース版が実装されている受信用ノードによって、スペアビットとして処理される。
新規IEフラグのIEの使用を含むように、以上では本発明について説明してきたが、本発明は、このようなIEの使用に依拠しないフレームプロトコルも包含するものである。図1を再度参照すると、本発明は、一般に通信システムの送信用ノード11と受信用ノード12との間での情報の送信時に使用するフレームプロトコルを包含するものである(この場合、ノード11、12は、任意の規定のおそらく異なるリリース版によって実行されるものであり、上記情報はフレーム10に編成されて通信される。上記フレームプロトコルは、1以上のIEフィールド(リリース '99以降にリリースされる任意のリリース版が、使用するのに導入されるIEフィールド)の値を搬送するSEセクションを内部に含むフレーム10を、送信用ノード11が受信用ノード12へ送信するステップを含む。そして上記フレームプロトコルは、IEフィールドに、受信用ノード12に実装されている規定のリリース版よりも、時間的に後でフリーズされたリリース版が導入されたとき、受信用ノード12がSEセクション内に存在するIEフィールド値をスペアビットとして処理するためのものである。)すなわち、受信用ノード12に実装されている規定のリリース版よりも、後でリリースされる任意のバージョンがIEフィールドに導入されたとき、受信用ノード12は、SEセクション内に存在するIEフィールドの値をスペアビットとして処理する。
実施形態において、IEフィールドが有効データを含むか否かに関りなく、SEセクション内の個々のIEフィールドが、SEセクションにおける所定の固定位置を有するものもある。また、実施形態においてIEが導入された順序で、SEセクション内のIEが含まれるものもある。さらにまた、実施形態において、受信用ノードがSEセクション内のIE用ビットをスペアビットとして処理すべきか否かを判定することを可能にするために、本発明は、新規IEフラグのIEを使用する代替例として、SEセクションの中で存在する個々のIEが、ビット空間内の値が有効となるときを示す予約値を有することも規定している。
上述の配置構成は本発明の原理の適用例にすぎないことを理解されたい。当業者が、本発明の範囲から逸脱することなく、多数の変更と代替の配置構成を考案することも可能であり、添付の請求項はこのような変更と、配置構成とをカバーすることを意図するものである。
本発明による受信用ノードへフレームを送信する無線通信システムの送信用ノードのブロック/フローを示す図である。 一般的なフレーム構造を示す概略図である。 スペア拡張部内に新規Rel-6のIEを追加した後の一般的なフレーム構造を示す概略図である。 “Rel-5のIEを追加する場所は?”の問題を説明するための一般的なフレーム構造を示す概略図である。 25.425における現在のRACHデータフレーム構造を示す概略図である。 25.435における現在のRACHデータフレーム構造を示す概略図である。 本発明による25.425におけるRACHフレーム構造を示す概略図である。 Rel-6の25.425における例示的RACHフレーム構造を示す概略図である。 Rel-99の25.425における例示的RACHフレーム構造を示す概略図である。 SE内にSE長フィールドを含む例示的RACHフレーム構造を示す概略図である。 ヘッダ内に8ビット長のSE長フィールドを有する例示的RACHフレーム構造を示す概略図である。 8ビット未満のSE長フィールドを有し、ヘッダのスペアビットセクションに位置するような例示的RACHフレーム構造を示す概略図である。

Claims (39)

  1. 通信システムの送信用ノード(11)と受信用ノード(12)との間で、フレーム(10)に編成される情報を通信する際に使用するフレームプロトコルであって、前記フレーム(10)内に1以上の情報要素(IE)フィールドの値を搬送するスペア拡張(SE)セクションを含む前記フレーム(10)を、前記送信用ノード(11)が前記受信用ノード(12)に送信するステップを備えるフレームプロトコルにおいて、新規IEフラグのIEの個々のフラグを介して、前記SEセクションが1以上の各々のIEの有効データを前記SEセクション内に含むか否かを、前記受信用ノード(12)に対して示すような前記新規IEフラグのIEを前記フレーム(10)が含むことを特徴とするフレームプロトコル。
  2. 前記新規IEフラグのIEのビット位置と、前記SEセクション内に存在する1以上のビットからなる各々のセットの位置との間での所定の対応関係に基づき、前記新規IEフラグのIEは、前記SEセクションが1以上の各々のIEの有効データを含むか否かを示す請求項1に記載のフレームプロトコル。
  3. 前記SEセクションが1以上のIEの有効データを含むか否かを示すために、前記フレーム(10)が、前記フレーム(10)のヘッダのスペアビット部内にSEフラグのIEを含む請求項1に記載のフレームプロトコル。
  4. 前記フレーム(10)は、少なくとも第1のSE長のIE、ならびに、第1の新規IEフラグのIEと第1のSEサブセクションとを含む少なくとも第1のブロックを含み、前記第1のSE長のIEは、前記第1のブロックの長さを示す請求項1に記載のフレームプロトコル。
  5. 前記第1のブロックは、複数の連続する対の新規IEフラグのIEと、追加するIEを提供するために対応するSEサブセクションとを含み、前記第1のブロック内の個々の新規IEフラグのIEのビットは、前記第1のブロックの一部としてフレーム(10)内に次の対が含まれるか否かを示す請求項4に記載のフレームプロトコル。
  6. 前記第1の新規IEフラグのIEの直前の1以上のビットとして、前記少なくとも第1のSE長のIEが含まれる請求項4に記載のフレームプロトコル。
  7. 前記フレーム(10)は、複数の連続するSE長のIE、ならびに、新規IEフラグのIEとSEサブセクションとからなる対応するブロックを含む請求項4に記載のフレームプロトコル。
  8. 前記フレーム(10)は、新規IEフラグのIEと対応するスペア拡張サブセクションとを、個々に順番に含む複数のブロックを含み、個々のブロック内の個々の新規IEフラグのIEのビットは、前記ブロックの一部として前記フレーム(10)内に次の対が含まれるか否かを示す請求項1に記載のフレームプロトコル。
  9. 前記SEセクションが1以上のIEの有効データを含むか否かを示すために、さらに、有効データを含むときは前記SEセクションの長さを示すために、前記フレーム(10)は、前記フレーム(10)のヘッダ内にSE長のIEを含む請求項1に記載のフレームプロトコル。
  10. 前記SE長のIEが示す長さは、前記SEセクションの長さに、付随する新規IEフラグのIEの長さを加えた長さになる請求項9に記載のフレームプロトコル。
  11. 前記SE長のIEは、前記フレーム(10)のヘッダのスペアビット部に含まれる請求項9に記載のフレームプロトコル。
  12. 前記IEを導入する順に、前記SEセクション内の前記IEを含む請求項1に記載のフレームプロトコル。
  13. 前記受信用ノード(12)に実装されている規定のリリース版よりも、時間的に後でフリーズされた規定のリリース版が前記IEフィールドに導入されたとき、前記SEセクション内に存在するIEと前記新規IEフラグのIE内の対応するビットとが、前記受信用ノード(12)によってスペアビットとして処理される請求項1に記載のフレームプロトコル。
  14. 前記フレーム(10)は、有効データを有するものとして、前記新規IEフラグのIEによって示されるIEのビットのみを前記SE内に含む請求項1に記載のフレームプロトコル。
  15. 通信システムの送信用ノード(11)と受信用ノード(12)との間で、フレーム(10)に編成される情報を通信する際に使用するフレームプロトコルに従って動作する装置であって、1以上の情報要素(IE)フィールドの値を搬送するスペア拡張(SE)セクションを含む前記フレーム(10)と共に、前記フレーム(10)を送信する手段を具備する装置において、新規IEフラグのIEの個々のフラグを介して、前記SEセクションが1以上の各々のIEの有効データを前記SEセクション内に含むか否かを、前記受信用ノード(12)に対して示すような前記新規IEフラグのIEを、前記フレーム(10)の一部として提供することを特徴とする装置。
  16. 前記新規IEフラグのIEのビット位置と、前記SEセクション内に存在する1以上のビットからなる各々のセットの位置との間での所定の対応関係に基づき、前記SEセクションが1以上の各々のIEの有効データを含むか否かを示すために、前記新規IEフラグのIEのフラグをセットする請求項15に記載の装置。
  17. 前記SEセクションが1以上のIEの有効データを含むか否かを示すために、前記フレーム(10)において、前記フレーム(10)内のヘッダのスペアビット部にSEフラグのIEを含み、前記SEフラグのIEをセットする請求項15に記載の装置。
  18. 前記フレーム(10)内に、少なくとも第1のSE長のIE、ならびに、第1の新規IEフラグのIEと第1のSEサブセクションとを含む第1のブロックを含む装置であって、さらに前記第1のブロックの長さを示すために前記第1のSE長のIEの値を提供する請求項15に記載の装置。
  19. 前記第1のブロックが、複数の連続する対の新規IEフラグのIEと、追加IEを提供するための対応するSEサブセクションとを含むように動作し、さらにまた、前記第1のブロック内の個々の新規IEフラグのIEのビットが、前記第1のブロックの一部としてフレーム(10)内に次の対が含まれるか否かを示すように動作する請求項18に記載の装置。
  20. 前記第1の新規IEフラグのIEの直前の1以上のビットとして、少なくとも第1のSE長のIEを含むように動作する請求項18に記載の装置。
  21. 前記フレーム(10)が、複数の連続するSE長のIE、ならびに、新規IEフラグのIEとSEサブセクションとからなる対応するブロックを含むように動作する請求項18に記載の装置。
  22. 前記フレーム(10)が、新規IEフラグのIEと付随するスペア拡張サブセクションとを個々に順番に含む複数のブロックを含み、個々のブロック内の個々の新規IEフラグのIEのビットが、前記ブロックの一部としてフレーム(10)内に次の対が含まれるか否かを示すように動作する請求項15に記載の装置。
  23. 前記SEセクションが1以上のIEの有効データを含むか否かを示すために、そして、有効データを含むときは前記SEセクションの長さを示すために、前記フレーム(10)は、前記フレーム(10)のヘッダ内にSE長のIEを含むように動作する請求項15に記載の装置。
  24. 前記SE長のIEが示す長さは、前記SEセクションの長さに、付随する新規IEフラグのIEの長さを加えた長さになるように動作する請求項23に記載の装置。
  25. 前記SE長のIEを、前記フレーム(10)のヘッダのスペアビット部内に含むように動作する請求項23に記載の装置。
  26. 前記IEを導入する順に、前記SEセクション内の前記IEを含むように動作する請求項15に記載の装置。
  27. 前記受信用ノード(12)に実装している規定のリリース版よりも、時間的に後でフリーズされた規定のリリース版がIEに導入されたとき、受信されたフレーム(10)のSEセクション内に存在するIEと前記新規IEフラグのIE内の付随するビットとが、スペアビットとして処理するように動作する請求項15に記載の装置。
  28. 前記フレーム(10)は、有効データを有するものとして、前記新規IEフラグのIEによって示されるIEのビットのみを前記SE内に含むように動作する請求項15に記載の装置。
  29. 送信用ノード(11)と受信用ノード(12)とを具備し、前記送信用ノード(11)が請求項15に記載の装置を備えたシステム。
  30. 前記受信用ノード(12)に実装している規定のリリース版よりも、時間的に後でフリーズされた規定のリリース版がIEに導入されたとき、受信されたフレーム(10)の前記SEセクション内に存在する前記IEを、スペアビットとして処理するように前記受信用ノード(12)が動作する請求項29に記載のシステム。
  31. コンピュータプログラム製品であって、通信端末装置またはノード(11、12)において、コンピュータ・プロセッサによって実行されるコンピュータプログラムコードを、具現化するコンピュータによる読み取り可能な格納構造を有するコンピュータプログラム製品において、前記コンピュータプログラムコードを用いて、前記通信端末装置またはノード(11、12)を、請求項1〜14に記載のいずれかの前記プロトコルに従って動作させる命令を含むことを特徴とするコンピュータプログラム製品。
  32. 通信システムの送信用ノード(11)と受信用ノード(12)との間で、フレーム(10)内に編成される情報を通信する際に使用するフレームプロトコルであって、前記フレーム(10)内に1以上の情報要素(IE)フィールドの値を搬送するスペア拡張(SE)セクションを含む前記フレーム(10)を、前記送信用ノード(11)が前記受信用ノード(12)に送信するステップを備えるフレームプロトコルにおいて、前記受信用ノード(12)に実装している規定のリリース版よりも、時間的に後でフリーズされた規定のリリース版がIEフィールドに導入されたとき、前記受信用ノード(12)は前記SEセクション内に存在する前記IEフィールドの値をスペアビットとして処理することを特徴とするフレームプロトコル。
  33. 前記IEフィールドが有効データを含むか否かにかかわらず、前記SEセクション内の個々のIEフィールドは、所定の固定位置を前記SEセクション内に有する請求項32に記載のフレームプロトコル。
  34. 前記IEを導入する順に、前記SEセクション内の前記IEを含む請求項32に記載の装置。
  35. 前記SEセクション内に存在するIEが、ビット空間内の値が有効でなくなるときを示す予約値を有する請求項32に記載のフレームプロトコル。
  36. 請求項32〜35のいずれかに記載のフレームプロトコルに従って動作する装置。
  37. 送信用ノード(11)と受信用ノード(12)とを具備するシステムであって、前記送信用ノード(11)が請求項36に記載の装置を備えるシステム。
  38. 前記受信用ノード(12)に実装している規定のリリース版よりも、時間的に後でフリーズされた規定のリリース版がIEに導入されたとき、受信されたフレーム(10)の前記SEセクション内に存在するIEを、スペアビットとして処理するように前記受信用ノード(12)が動作する請求項37に記載のシステム。
  39. コンピュータプログラム製品であって、通信端末装置またはノード(11、12)において、コンピュータ・プロセッサによって実行されるコンピュータプログラムコードを具現化するコンピュータによる読み取り可能な格納構造を有するコンピュータプログラム製品において、前記コンピュータプログラムコードを用いて、請求項32〜35のいずれかに記載の前記プロトコルに従って前記通信端末装置またはノード(11、12)を動作させる命令を含むことを特徴とするコンピュータプログラム製品。
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