JP4235323B2 - 電気コネクタ - Google Patents
電気コネクタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4235323B2 JP4235323B2 JP29177399A JP29177399A JP4235323B2 JP 4235323 B2 JP4235323 B2 JP 4235323B2 JP 29177399 A JP29177399 A JP 29177399A JP 29177399 A JP29177399 A JP 29177399A JP 4235323 B2 JP4235323 B2 JP 4235323B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- contact
- planting
- electrical connector
- insulating block
- mounting portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンタクトに一定の応力を負荷するようにした電気コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気コネクタには、現在種々の構造のものが提案されているが、その中にハウジング(ケース体)をなす絶縁ブロックを合成樹脂で形成する一方、この絶縁ブロック内に相手方コンタクトと弾性的に当接されるコンタクトを多数配列させたものがある。
【0003】
上記コンタクトは、一般にバネ性(弾性)に富む金属製薄板の加工品からなり、その接触部が相手方コンタクトと弾性的に当接されるようになっている。この関係を、概略的に示すと、図3の如くである。コンタクト10は、その一端11が絶縁ブロック20に植設されると共に、この一端11から延びる延設接触部12が相手方コンタクト30と弾性的に当接されるようになっている。なお、延設接触部12の先端寄りには、相手方コンタクト30の形状にもよるが、良好な接触効果が得られるように、一般に湾曲形状などの突出した形の接点部12aが形成してある。
【0004】
上記コンタクト10と相手方コンタクト30の接触によって、通常は何ら問題のない電気的接続が得られるものの、近年の電気コネクタにおけるより一層の小型化や取り扱うデータ量の増大化によって、コンタクト自体の数が増えると同時により小片化することで、十分な接触圧が得られず、安定した電気的接続の確保が困難になるという問題があった。
【0005】
このため、コンタクト10側に予め一定の応力(プリテンション)を付与して、安定した電気的接続を得る方法が提案されている。これを、より具体的に示すと、図4〜図5の如くで、コンタクト10の先端側を図中少々下向きに押し下げた状態でストッパ40に当接させてある。つまり、図5から明らかなように、2点鎖線に示す、フリー状態(無負荷)におけるコンタクト10の本来の水平位置に対して、距離H1だけ下向きに押し下げてある。
【0006】
この下向きへの押し下げによって、コンタクト10の延設接触部12側、即ち接点部12a側には、常に上向きの応力が作用することとなる。このため、相手方コンタクト30に対して、上記フリー状態のコンタクト10に比較して、当初からある程度の大きさの押圧力(接触圧)を確保することが可能となり、より安定した電気的接続が得られるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記コンタクト10の先端側にストッパ40を当接させる方法では、次のような問題点があった。先ず、電気コネクタのさらなる小型化によって、ストッパ40を配列するスペース的な余裕がないときには、採用し難いという問題があった。次に、ストッパ40を配列する構造の場合、構成が複雑となり、製造コストの上昇を招くという問題もあった。
【0008】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、プリテンションのための専用のスペースを殆ど必要とせず、かつ、構成的にも極めて簡単な構造からなる、プリテンション形のコンタクトを有する電気コネクタを提供せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、絶縁ブロックのコンタクト取付け部にその一端が植設されると共に、当該一端から延びる延設接触部の断面湾曲状の接点部に対して、前記延設接触部の延設方向の反対側からの相手方コンタクトが弾性的に当接されるコンタクトを有する電気コネクタにおいて、
前記コンタクトの一端が植設されるコンタクト取付け部の一方の植設側に、前記コンタクトの一端の側面を押圧させるスロープ状の隆起部を前記絶縁ブロック側と一体成形で設けて、前記一方の植設側と対向する反対方向に押圧を付与する応力付与部とする一方、前記コンタクト取付け部の一方の植設側に対向する他方の植設側先端を、前記一方の植設側に対して後退させた段差として、前記コンタクト取付け部に前記応力付与部側の一方の植設側の絶縁ブロックと前記段差の他方の植設側の絶縁ブロックとで挟んで植設された前記コンタクトの一端に一定の応力を負荷するようにしたことを特徴とする電気コネクタにある。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1〜図2は、本発明に係る電気コネクタの一実施例を示したものであり、そのコンタクト取付け部を除いた全体形状は、基本的に上記図3に示した電気コネクタとほぼ同一である。このため、同一構成部分には図3と同一の符号を付してある。
【0011】
つまり、本発明の電気コネクタでは、ハウジング(ケース体)をなす絶縁ブロック20のコンタクト取付け部21の一部に応力付与部50を設け、このコンタクト取付け部21に植設されたコンタクト10の一端11に一定の応力(プリテンション)を負荷するようにしてある。
【0012】
上記応力付与部50は、図2から明らかなように、コンタクト取付け部21の図中上面側で、コンタクト10の側面を押圧するスロープ状の隆起部(楔形状部分)51からなる。この隆起部51は、単体の楔形状部品などとして提供することもできるが、絶縁ブロック20側と一体成形することが、生産性の点からすると、望ましい。
【0013】
いずれにしても、このスロープ状の隆起部51は、図1〜図2の2点鎖線に示す、フリー状態(無負荷)におけるコンタクト10の本来の水平位置に対して、距離H2だけ下向きに押し下げるような形状としてある。
【0014】
このため、コンタクト10の延設接触部12側、即ち接点部12a側には、隆起部51の当接部分よりは小さいものの、常に上向きの応力が作用する傾向となる。このため、相手方コンタクト30に対する接触圧は、上記フリー状態のコンタクト10の場合、初期接触圧がゼロから始まるのに対して、応力の作用により、初期接触圧が一定の値から始まることになる。つまり、当初からある程度の大きさの接触圧が確保できるため、より安定した電気的接続が得られる。言い換えれば、コンタクト自体のより一層の小片化や、また、これに伴うコンタクト金属材料のより一層の薄板化にも比較的容易に対応することが可能となる。
【0015】
なお、上記実施の態様では、応力付与部50をスロープ状の隆起部51とする場合であったが、本発明はこれに限定されず、要するにコンタクト10の側面を下向きに押し下げる構成であればよく、例えばコンタクト取付け部21の上面側の開口付近に設けた単なる突起などであってもよい。
【0016】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によると、コンタクト取付け部の一部に応力付与部を設けることによって、簡単にプリテンション形のコンタクトを有する電気コネクタを提供することができる。
【0017】
このため、同じプリテンション形であっても、従来のように、コンタクトの先端側に当接されるストッパが不要となる。この結果、ストッパ配列用のスペースが不要となり、省スペース性に優れ、電気コネクタのさらなる小型化にも十分対応することができるようになる。
【0018】
また、コンタクトへの応力付与部は、コンタクト取付け部の
一部に設けたスロープ状の隆起部や単なる突起などでよいため、構成が簡単で、優れた生産性が得られるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電気コネクタの一実施例になる概略を示した部分縦断側面図である。
【図2】 図1の電気コネクタにおける絶縁ブロックのコンタクト取付け部とコンタクトとを示した部分拡大側面図である。
【図3】 従来の電気コネクタの一例になる概略を示した部分縦断側面図である。
【図4】 従来のプリテンション形の電気コネクタの一例になる概略を示した部分縦断側面図である。
【図5】 図4の電気コネクタにおけるコンタクトとプリテンション用のストッパとの関係を示した部分拡大側面図である。
【符号の説明】
10 コンタクト
11 コンタクトの一端
12 コンタクトの延設接触部
20 絶縁ブロック(ハウジング)
21 コンタクト取付け部
30 相手方コンタクト
50 応力付与部
51 スロープ状の隆起部
Claims (1)
- 絶縁ブロックのコンタクト取付け部にその一端が植設されると共に、当該一端から延びる延設接触部の断面湾曲状の接点部に対して、前記延設接触部の延設方向の反対側からの相手方コンタクトが弾性的に当接されるコンタクトを有する電気コネクタにおいて、
前記コンタクトの一端が植設されるコンタクト取付け部の一方の植設側に、前記コンタクトの一端の側面を押圧させるスロープ状の隆起部を前記絶縁ブロック側と一体成形で設けて、前記一方の植設側と対向する反対方向に押圧を付与する応力付与部とする一方、前記コンタクト取付け部の一方の植設側に対向する他方の植設側先端を、前記一方の植設側に対して後退させた段差として、前記コンタクト取付け部に前記応力付与部側の一方の植設側の絶縁ブロックと前記段差の他方の植設側の絶縁ブロックとで挟んで植設された前記コンタクトの一端に一定の応力を負荷するようにしたことを特徴とする電気コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29177399A JP4235323B2 (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | 電気コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29177399A JP4235323B2 (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | 電気コネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001110469A JP2001110469A (ja) | 2001-04-20 |
JP4235323B2 true JP4235323B2 (ja) | 2009-03-11 |
Family
ID=17773246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29177399A Expired - Fee Related JP4235323B2 (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | 電気コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4235323B2 (ja) |
-
1999
- 1999-10-14 JP JP29177399A patent/JP4235323B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001110469A (ja) | 2001-04-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7144256B2 (en) | Connector arrangement between a flexible ribbon cable and a component | |
US5820389A (en) | Contact set having a wiping action for printed circuit board | |
JP6011032B2 (ja) | 圧接端子 | |
US4597625A (en) | Electrical connector | |
JPH0337983A (ja) | コンタクト | |
US20060270270A1 (en) | Connector | |
JP2001266980A (ja) | 電気コネクタおよびその製造方法 | |
KR101166230B1 (ko) | 커넥터 | |
KR200442350Y1 (ko) | 일체형 이중 결합 커넥터 | |
KR100643181B1 (ko) | 커넥터 | |
US5169321A (en) | Electroplated contact with insulating material | |
JP4235323B2 (ja) | 電気コネクタ | |
US6474998B1 (en) | Connector | |
JP5556535B2 (ja) | 電子装置 | |
US6478612B2 (en) | Connector for a flat cable | |
US7201606B2 (en) | Wire connection structure and connector | |
JP3050871B1 (ja) | 下面接触形コンタクト | |
EP0518578B1 (en) | Electric contact unit | |
JP3852920B2 (ja) | ピアシング端子の接続構造 | |
JP2634529B2 (ja) | 端子構造 | |
CN212209780U (zh) | 一种弹性压接的线束接线端口 | |
JP2010021016A (ja) | 端子金具及び端子付き電線 | |
EP1037315B1 (en) | Connector with contact | |
JPS6226952Y2 (ja) | ||
JPH0616422Y2 (ja) | 接触電極 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060614 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080612 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080624 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080820 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080916 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081106 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081202 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081215 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121219 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |