JP4231704B2 - 通水管の回動装置、通水管の梱包装置、および通水管の梱包装置体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、梱包箱内にて、合成樹脂材料からなる通水管の管束を支持する、通水管の回動装置、並びに、その回動装置を用いた、通水管の梱包装置、および通水管の梱包装置体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、架橋ポリエチレン製等の合成樹脂製の可撓性を備えた給水管は、数十m単位の長尺体が巻回された状態で、樹脂バンドにより固定され、段ボール箱内に収容されていた。このように段ボール箱内に収容された給水管は、施工現場等において、巻回状態のまま段ボール箱内から取り出された。そして、この給水管は、例えば、ヘッダー等の湯水供給体と、水栓が接続される継手等の湯水消費体との間に所定の配管経路をもって配管された鞘管内に、先端側から順次送り込まれるようにして挿通された。
【0003】
なお、給水管用の装置ではないが、ケーブルの収納装置として、例えば、図45に示されるような、ケーブル22を回動可能に支持する収納装置21があった(特許文献1参照)。この収納装置21は、ケーブル22が、巻回された状態で、箱体23内に収納されていた。そして、箱体23は、縦置きにされて、壁面23aの下部に明けられた引出孔23bから、ケーブル22が順次引き出された。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−291737号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の巻回状態の給水管にあっては、巻き癖が強く、巻回状態の給水管を、回転させずにそのまま引き出すと、前記巻き癖と引き出された給水管の捩れにより、この給水管を鞘管内に挿通することが困難であった。
【0006】
そこで、例えば、複数人の作業者により、一人が巻回状態の給水管を回動可能に保持し、もう一人が給水管を先端側から順次引き出して鞘管内に挿通することで、その給水管を配管するようにしていた。また、別途、回転ドラムを用意し、段ボール箱内から取り出した巻回状態の給水管を、回転ドラムに装着し、その回転ドラムにより、巻回状態の給水管を回転させるようにして、給水管を先端側から引き出すこともあった。しかし、上記のいずれの引き出し方法も、複数人の作業者を必要としたり、回転ドラムを用意する必要があったりして、面倒で作業性が悪かった。
【0007】
また、前記ケーブル22の収納装置21においては、全体が段ボール等の紙によって構成されていると、強度的に弱く、特に、中空筒体で形成される回動装置としてのケーブル保持部材24は、ケーブル22を引き出す際、ケーブル22の重さで潰されて、変形したり破損したりし易く、ケーブル22の引き出しが著しく困難となる虞があった。
【0008】
そこで、上記ケーブル保持部材24の中心部には、直方体の軸受部材24aが設けられており、この軸受部材24aにより、ケーブル保持部材24の変形等を防止すると考えられる。このように、このケーブル保持部材24は、別途軸受部材24aが設けられるというように、部材が多く複雑となって、コスト高となるため、ケーブル保持部材24の構造としては好ましくなかった。
【0009】
ここにおいて、架橋ポリエチレン製等の給水管は、極めて剛性が高く、小径に巻回すると、管亀裂等を生じさせる等、耐圧強度の著しい低下を招く虞があり、例えば、JIS6769により、その巻回された管束の内径が、最小で50cmと規定されている。したがって、架橋ポリエチレン管を、その管を保持する保持部材とともに回動させて、その架橋ポリエチレン管を円滑に引き出すには、保持部材は、その径を非常に大きくする必要があり、段ボールによって製作する場合には、その強度を確保することが極めて困難であった。
【0010】
この発明は、上記した従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、強度を十分に確保することができる、通水管の回動装置、並びに、その回動装置を用いた、通水管の梱包装置、および通水管の梱包装置体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る通水管の回動装置、通水管の梱包装置、および通水管の梱包装置体は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る通水管の回動装置は、周回状に巻回された架橋ポリエチレン等の合成樹脂材料からなる通水管の管束とともに、梱包箱内に収容されて、前記通水管がその端部から順に前記梱包箱の外に引き出されるよう、前記管束を支えてその管束とともにその管束の周方向に回動可能に支持される段ボール製の回動装置である。この回動装置は、同一の形状および同一の寸法からなる二つの分割体を備え、それら各分割体は、前記管束の各側面が前記梱包箱の内壁面と摺接するのを防止する摺接防止部を有する側板部を備える。そして、前記二つの分割体は、前記管束の内周を直接あるいは間接的に支持するよう、前記側板部から起立する起立部を有する。この起立部は、前記側板部を形成する板部材が、切り起こされあるいは折り起こされるようにして、形成されている。そして、前記二つの分割体は、前記起立部同士の嵌め合わせにより、または、前記起立部と前記側板部との嵌め合わせにより、互いに組み付けられて前記管束に取り付けられる。
【0012】
このように、この回動装置は、周回状に巻回された架橋ポリエチレン等の合成樹脂材料からなる通水管の管束を支えるようにして、その管束とともに、梱包箱内に収容される。このとき、回動装置は、梱包箱内において、管束とともにその管束の周方向に回動可能に支持される。ここで、回動装置は、同一の形状および同一の寸法からなる二つの分割体を備えている。そして、この二つの分割体は、側板部から起立する起立部を有しており、この起立部が、管束の内周を直接あるいは間接的に支持する。この起立部は、側板部を形成する板部材が、切り起こされあるいは折り起こされるようにして、形成されており、この分割体の一体性が保たれる。したがって、この分割体、ひいては回動装置の強度は、十分に保たれる。そして、二つの分割体が同一の形状および同一の寸法からなることから、部品の共通化が図られ、この回動装置のコストが低減される。ところで、管束となった通水管は、梱包箱に収容されて、保管されたり運搬されたりする。そして、通水管を配管する場合には、梱包箱内の通水管を、その端部から順に梱包箱の外に引き出すが、この引き出しに伴って、梱包箱内の管束が解かれるようにして、その管束とともに回動装置は、回動する。なお、回動装置が管束とともに回動するとは、回動装置が管束と一体となって回動する場合は勿論、管束の回動に伴って、回動装置が管束よりも遅れて回動する場合も含むものである。
【0013】
また、請求項2に記載の発明に係る通水管の回動装置のように、請求項1に記載の回動装置において、前記起立部は、前記管束の内周を直接支持してもよい。
【0014】
また、請求項3に記載の発明に係る通水管の回動装置のように、請求項2に記載の回動装置において、前記起立部は、前記管束の内周を支持すべく、その管束の内周に当接する、角部または端部からなる縁部部分を有していてもよい。こうして、起立部における角部または端部からなる縁部部分が、管束の内周に当接するので、起立部は、管束の内周の一部分に当接することとなり、この管束の中央空間への起立部の挿入が容易となる。
【0015】
また、請求項4に記載の発明に係る通水管の回動装置のように、請求項1に記載の回動装置において、前記回動装置は、前記起立部に支えられて、前記管束の内周を支持する支持部材を備えてもよい。すなわち、起立部は、支持部材を介すことで、管束の内周を間接的に支持するものであってもよい。
【0016】
また、請求項5に記載の発明に係る通水管の回動装置のように、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の回動装置において、前記板部材は、一枚の段ボール板からなり、前記起立部は、その一枚の段ボール板が、切り起こされあるいは折り起こされるようにして、形成されてもよい。こうして、側板部を形成する板部材が、一枚の段ボール板からなり、その一枚の段ボール板が、切り起こされあるいは折り起こされて、起立部が形成される。このように、一枚の段ボール板によって、側板部と起立部が形成され、この分割体の構造が簡単となる。しかも、側板部は、段ボール板における、起立部を除く部分によって形成されるため、この側板部の面積は、小さくなる。すなわち、梱包箱の内壁面と擦る虞のある側板部において、その擦る面積が小さくなり、この回動装置は、円滑に回動可能となる。
【0017】
また、請求項6に記載の発明に係る通水管の回動装置のように、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の回動装置において、前記板部材は、相重なる複数枚の段ボール板からなり、前記起立部は、前記複数枚の段ボール板のうちの少なくとも一枚の段ボール板が切り起こされあるいは折り起こされるようにして、形成されてもよい。これにより、板部材、つまりは分割体は、相重なる複数枚の段ボール板によって形成され、この分割体の強度は、安定する。
【0018】
また、請求項7に記載の発明に係る通水管の回動装置のように、請求項6に記載の回動装置において、前記複数枚の段ボール板のうちの少なくとも最外部に位置する段ボール板が切り起こされあるいは折り起こされて、前記起立部が形成されてもよい。このように、起立部を形成するために、側板部を形成する複数枚の段ボール板のうちの少なくとも最外部に位置する段ボール板が、切り起こされあるいは折り起こされることから、梱包箱の内壁面と擦る虞のある側板部において、その擦る面積が小さくなり、この回動装置は、円滑に回動可能となる。
【0019】
また、請求項8に記載の発明に係る通水管の回動装置のように、請求項5または7に記載の回動装置において、前記板部材における前記側板部側には、前記段ボール板の切り起こしあるいは折り起こしにより、切り欠きが形成されてもよい。こうして、板部材における側板部側に切り欠きが形成され、この切り欠きにより、側板部は、梱包箱の内壁面と擦る面積が小さくなる。
【0020】
また、請求項9に記載の発明に係る通水管の回動装置のように、請求項5または7に記載の回動装置において、前記板部材における前記側板部側には、前記段ボール板の切り起こしあるいは折り起こしにより、孔が形成されてもよい。こうして、板部材における側板部側に孔が形成され、この孔により、側板部は、梱包箱の内壁面と擦る面積が小さくなる。
【0021】
また、請求項10に記載の発明に係る通水管の回動装置のように、請求項9に記載の回動装置において、前記孔が形成された前記板部材における前記摺接防止部は、前記側板部の全周に渡って設けられるのが望ましい。こうして、摺接防止部が、側板部の全周に渡って設けられることから、管束を構成する通水管が摺接防止部と梱包箱の内壁面との間に入り込むことが阻止される。
【0022】
【0023】
また、請求項11に記載の発明に係る通水管の回動装置のように、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の回動装置において、前記二つの分割体は、前記管束の側面の各側から前記起立部が前記管束の中央空間に挿入されて、前記起立部同士が互いに他の起立部を補強し合うように嵌め合わされることにより、互いに組み付けられて前記管束に取り付けられてもよい。
【0024】
また、請求項12に記載の発明に係る通水管の回動装置のように、請求項11に記載の回動装置において、前記互いに嵌め合わされた起立部は、その起立部の挿入方向に直交する断面において前記回動装置の回動軸心を囲むようにして閉鎖する枠体を形成していてもよい。こうして、互いに嵌め合わされた起立部が、回動軸心を囲むようにして閉鎖する枠体を形成することで、この回動装置の強度は、より一層、十分に保たれる。
【0025】
また、請求項13に記載の発明に係る通水管の回動装置のように、請求項12に記載の回動装置において、前記起立部は、前記側板部から相対面して突設される一対の対面板からなり、前記枠体は、前記一対の対面板が、互いに他の一対の対面板を補強し合うように井桁状に嵌め合わされて形成されてもよい。このように、起立部は、一対の対面板からなり、それら一対の対面板が井桁状に嵌め合わされて、前記枠体が形成されることから、この回動装置の強度は、確実に維持される。
【0026】
また、請求項14に記載の発明に係る通水管の回動装置のように、請求項11ないし13のいずれか1項に記載の回動装置において、前記二つの分割体の各起立部には、互いに対応する位置にその起立部の先端側から切り込まれたスリットが設けられ、前記起立部は、前記両スリット部分での嵌め合いにより掛かり合ってもよい。こうして、二つの分割体は、それぞれの起立部がスリット部分での嵌め合いにより掛り合うことで、確実に組み付けられる。
【0027】
また、請求項15に記載の発明に係る通水管の回動装置のように、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の回動装置において、前記二つの分割体は、前記管束の側面の各側から前記起立部が前記管束の中央空間に挿入されて、一方の分割体の前記起立部と他方の分割体の前記側板部とが嵌め合わされ、かつ、一方の分割体の前記側板部と他方の分割体の前記起立部とが嵌め合わされることにより、互いに組み付けられて前記管束に取り付けられてもよい。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
また、請求項16に記載の発明に係る通水管の梱包装置は、請求項1ないし15のいずれか1項に記載の回動装置と、前記梱包箱とを備える。
【0033】
また、請求項17に記載の発明に係る通水管の梱包装置体は、請求項16に記載の梱包装置と、前記通水管とからなる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る通水管の回動装置、通水管の梱包装置、および通水管の梱包装置体の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0035】
図1ないし図9は、本発明に係る、通水管の、回動装置、梱包装置および梱包装置体の一実施の形態を示す。図中符号1は、例えば、配管材としての、架橋ポリエチレンあるいはポリブデン等の合成樹脂材料からなる、可撓性を備えた、給水管等の通水管である。3は、周回状に巻回された前記通水管1の管束1aが収容される梱包箱である。5は、前記管束1aとともに梱包箱3内に収容される段ボール製の回動装置であって、通水管1がその端部から順に梱包箱3の外に引き出されるよう、管束1aを支えてその管束1aとともにその管束1aの周方向に回動可能に支持される。もっとも、回動装置5が管束1aとともに回動とは、回動装置5が管束1aと一体となって回動する場合は勿論、管束1aの回動に伴って、回動装置5が管束1aよりも遅れて回動する場合も含む。そして、10は、梱包装置であって、前記回動装置5と前記梱包箱3とを備えている。11は、梱包装置体であって、前記梱包装置10と、前記通水管1とからなる。
【0036】
ここで、梱包箱3は、例えば紙製(詳細には、段ボール製)であって、図示実施の形態においては、矩形形状の六面体、すなわち直六面体からなる。そして、この梱包箱3には、通水管1を、その端部から順に外に引き出すための引出部3cが備わっている。また、この引出部3cには、その引出部3cを開閉する蓋3dが設けられている。そして、梱包箱3には、蓋3dの閉状態および開状態を保持するための保持手段Hとなるクリップ4が設けられている。
【0037】
回動装置5は、二つの分割体5a、5aを備えている。そして、各分割体5aは、管束1aの各側面1bが梱包箱3の内壁面と摺接するのを防止する摺接防止部5bを有する側板部5cを備えている。さらに、二つの分割体5a、5aの少なくとも一方の分割体5a(図示実施の形態においては、両分割体5a、5a)は、管束1aの内周を直接あるいは間接的に(図示実施の形態においては、直接)支持するよう、側板部5cから起立する起立部5dを有している。そして、この起立部5dは、側板部5cを形成する板部材Tが、切り起こされあるいは折り起こされるようにして(図示実施の形態においては、切り起こされるようにして)、形成されている。また、この起立部5dは、管束1aの内周を支持すべく、その管束1aの内周に当接する、角部または端部からなる縁部部分E、Eを有している。
【0038】
そして、二つの分割体5a、5aは、管束1aの側面1b、1bの各側から起立部5d、5dが管束1aの中央空間1dに挿入されて、起立部5d、5d同士が互いに他の起立部5dを補強し合うように嵌め合わされることにより、互いに組み付けられて管束1aに取り付けられる。このとき、互いに嵌め合わされた起立部5d、5dは、その起立部5d、5dの挿入方向に直交する断面においてこの回動装置5の回動軸心Jを囲むようにして閉鎖する枠体Yを形成している(図2参照)。
【0039】
具体的には、分割体5aを形成する板部材Tは、一枚の段ボール板からなる。すなわち、この段ボール板によって側板部5cが形成され、そして、起立部5dは、側板部5cから延設されるよう、一枚の段ボール板が、切り起こされあるいは折り起こされるようにして(図示実施の形態においては、切り起こされるようにして)形成されている(図6、図7参照)。そして、この切り起こしにより、板部材Tにおける側板部5c側には、孔U、Uが形成される。そして、この孔U、Uが形成された板部材Tにおける前記摺接防止部5bは、側板部5cの全周に渡って設けられている。
【0040】
詳細には、二つの分割体5a、5aの各起立部5dは、前記挿入方向に直交する断面において閉鎖することのない片部からなる。そして、前記枠体Yは、この片部が、互いに他の片部を補強し合うように嵌め合わされて形成されている。より詳細には、起立部5d、すなわち片部は、側板部5cから相対面して突設される一対の対面板P、Pからなる。そして、前記枠体Yは、一対の対面板P、Pが、互いに他の一対の対面板P、Pを補強し合うように井桁状に嵌め合わされて形成される。すなわち、この枠体Yは、その閉鎖する断面が、多角形状、具体的には四角形状をしている。また、起立部5dとなる対面板P、Pの両側端が、管束1aの内周に当接する前記縁部部分E、Eとなっている。
【0041】
また、二つの分割体5a、5aの各起立部5d、5dには、互いに対応する位置にその起立部5d、5dの先端側から切り込まれたスリット5e、5eが設けられている。そして、二つの分割体5a、5aにおける起立部5d、5dは、両スリット5e、5e部分での嵌め合いにより掛かり合い、こうして、二つの分割体5a、5aは、起立部5d、5d同士が互いに他の起立部5dを補強し合うように嵌め合わされる。なお、図示実施の形態においては、これら二つの分割体5a、5aは、同一の形状および同一の寸法からなる。そして、回動装置5(詳細には、分割体5a、5aの側板部5c、5c)には、その回動軸心J部分に、軸孔5f、5fが明けられている。
【0042】
また、梱包装置10は、軸部材6を備えており、この軸部材6を介して、回動装置5は、管束1aとともにその管束1aの周方向に回動可能に支持される。この軸部材6は、例えば紙製であって、図4に示すように、梱包箱3の側壁3f、3f、つまりは管束1aの各側面1b、1bと対向する側壁3f、3fに、渡されるようにして取り付けられる。詳細には、軸部材6は、回動装置5に明けられた軸孔5f、5fに挿通されるとともに、側壁3f、3f間が広がるのを防止すべく、両側壁3f、3fに渡されるようにして取り付けられる。この軸部材6は、各側壁3f、3fに明けられた貫通孔3p、3pおよび前記軸孔5f、5fに通される軸本体6aと、その軸本体6aの両端部分に設けられて側壁3f、3fの外面と対向する鍔部6b、6bとを備える。そして、軸本体6aは、両鍔部6b、6bが離間しないように、それら鍔部6b、6bを保持する。
【0043】
具体的には、軸部材6は、前記軸本体6aと、前記鍔部6b、6bが備わる板状の鍔材6h、6hとからなる。ここで、軸本体6aは、前記貫通孔3p、3pおよび前記軸孔5f、5fに、当接するようにして挿通される管材K、例えば板紙からなる円筒状の管材を有している。一方、鍔材6hは、例えば円盤状に形成されて、その周縁部分が、前記鍔部6bとなっている。そして、この鍔材6hが、管材Kの端面に接着等により固着している。
【0044】
また、管材Kは、一方側の貫通孔3pおよび軸孔5fに通される第1の管材6cと、他方側の貫通孔3pおよび軸孔5fに通される第2の管材6dとからなる。そこで、軸部材6は、一方側の鍔材6hと第1の管材6cとが固着した第1の分割体6iと、他方側の鍔材6hと第2の管材6dとが固着した第2の分割体6jとを有して、それら分割体6i、6jが互いに接続されてなる。図示実施の形態においては、第1の分割体6iは、第1の管材6cに嵌められて、例えば接着によって固定された連設部6eを有している。そして、その連設部6eが、第2の分割体6jにおける前記第2の管材6dに嵌められる。このとき、第1の分割体6iと第2の分割体6jとは、第1の分割体6iにおける連設部6eの端面に、第2の分割体6jにおける鍔材6hの裏面が接着されることで接続される。
【0045】
そして、図8および図9に示すように、連設部6eは、例えば段ボールからなる平板状の複数(図示実施の形態においては2枚)の板片6f、6fからなる。この板片6f、6fには、その縁部から切り込まれたスリット6g、6gが設けられており、それら板片6f、6fは、互いのスリット6g、6g部分での嵌め合いにより掛かり合って組み付けられている。
【0046】
次に、以上の構成からなる回動装置5を含む梱包装置10および梱包装置体11の作用効果について説明する。この回動装置5は、周回状に巻回された合成樹脂材料からなる通水管1の管束1aを支えるようにして、その管束1aとともに、梱包箱3内に収容される。このとき、回動装置5は、梱包箱3内において、管束1aとともにその管束1aの周方向に回動可能に支持される(図示実施の形態においては、軸部材6を介して支持される)。このように、管束1aとなった通水管1は、梱包箱3に収容されて、保管されたり運搬されたりする。そして、通水管1を配管する場合には、図1および図2に示すように、梱包箱3内の通水管1を、その端部から順に梱包箱3の外に引き出すが、この引き出しに伴って、梱包箱3内の管束1aが解かれるようにして、その管束1aとともに回動装置5が回動する。こうして、管束1aが解かれるように回動することで、通水管1が捩れることがなく、通水管1の巻き癖を取りながら引き出すことができ、通水管1の引き出し作業を簡単に行うことができる。そして、このようにして、梱包箱3から引き出された通水管1は、例えば、予め所定の配管経路に沿って配備された鞘管内に挿通されるようにして配管される。
【0047】
ここで、回動装置5は、二つの分割体5a、5aを備えている。そして、各分割体5aは、側板部5cから起立する起立部5dを有しており、この起立部5dが、管束1aの内周を直接支持する。この起立部5dは、側板部5cを形成する板部材Tが、切り起こされあるいは折り起こされるようにして(図示実施の形態においては、切り起こされるようにして)、形成されており、この分割体5aの一体性が保たれる。そして、このように、分割体5aの一体性が保たれることから、この分割体5a、ひいては回動装置5の強度を、十分に確保することができる。しかも、図示実施の形態においては、この起立部5dは、二つの分割体5a、5aの各々に設けられることから、それぞれの分割体5a、5aの一体性が保たれ、この回動装置5の強度を、一層、十分に確保することができる。
【0048】
そして、この回動装置5を、管束1aに取り付けるにあたって、各分割体5a、5aにおける、側板部5c、5cから起立して管束1aの中央空間1dに挿入される起立部5d、5d同士が、互いに他の起立部5dを補強し合うように嵌め合わされて、二つの分割体5a、5aは、互いに組み付けられる。こうして、起立部5d、5dが互いに他の起立部5dを補強し合うことで、この回動装置5の強度を、さらに一層、十分に確保することができる。そして、このように、二つの分割体5a、5aは、起立部5d、5d同士が嵌め合わされて互いに組み付けられ、この組み付けによって管束1aに取り付けられる。このように、この回動装置5は、二つの分割体5a、5aにおける起立部5d、5dを嵌め合わせるというように、簡単な構成で管束1aへの取り付けを容易に行なうことができる。また、このとき、起立部5dにおける角部または端部からなる縁部部分E、Eが、管束1aの内周に当接するので、起立部5dは、管束1aの内周の一部分に当接することとなり、したがって、起立部5dを、管束1aの中央空間1dへ容易に挿入することができる。
【0049】
しかも、二つの分割体5a、5aにおいて、互いに嵌め合わされた起立部5d、5dが、回動軸心Jを囲むようにして閉鎖する枠体Yを形成することで、この回動装置5の強度を、より一層、十分に確保することができる。そして、起立部5dは、一対の対面板P、Pからなり、それら一対の対面板P、Pが井桁状に嵌め合わされて、前記枠体Yが形成されることから、この回動装置5の強度を、確実に維持することができる。その上、二つの分割体5a、5aは、それぞれの対面板P、P、すなわち起立部5d、5dが、スリット5e、5e部分での嵌め合いにより掛り合うことで、これら二つの分割体5a、5aは、確実に組み付けられる。
【0050】
また、側板部5cを形成する板部材Tが、一枚の段ボール板からなり、その一枚の段ボール板が、切り起こされあるいは折り起こされて(図示実施の形態においては、切り起こされて)、起立部5dが形成される。このように、一枚の段ボール板によって、側板部5cと起立部5dが形成されることから、この分割体5aの構造が簡単となる。しかも、側板部5cは、段ボール板における、起立部5dを除く部分によって形成されるため、この側板部5cの面積は、小さくなる。つまり、切り起こしによって、段ボール板(板部材T)における側板部5c側に孔Uが形成され、この孔Uにより、側板部5cの面積は、小さくなる。このように、梱包箱3の内壁面と擦る虞のある側板部5cにおいて、その擦る面積が小さくなることから、この回動装置5を、円滑に回動させることができる。もっとも、切り起こしによって、側板部5c側に、孔Uが形成される場合だけでなく、切り欠き(例えば、後述する、図16および図17等に示す切り欠きV)が形成される場合においても同様の作用効果を有する。
【0051】
また、分割体5aにおいて、段ボール板(板部材T)が切り起こされるにも拘わらず、摺接防止部5bが、側板部5cの全周に渡って設けられている。したがって、管束1aを構成する通水管1が摺接防止部5bと梱包箱3の内壁面との間に入り込むのを阻止することができる。
【0052】
さらに、二つの分割体5a、5aは、同一の形状および同一の寸法からなるので、この部品の共通化が図られ、回動装置5のコストを低減することができる。そして、回動装置5は、段ボール製であるため、このことによっても回動装置5のコストを低減することができ、しかも、梱包装置10を使用後に廃棄する場合に、この回動装置5を容易に廃棄することができる。
【0053】
また、軸部材6は、その軸本体6aが、側壁3f、3fの外面と対向する両鍔部6b、6bが離間しないように、それら鍔部6b、6bを保持している。こうして、離間することのない両鍔部6b、6bが、梱包箱3の側壁3f、3fを挟むこととなり、通水管1を引き出す力とか管束1aの自重等が、梱包箱3に作用した場合であっても、側壁3f、3f間が広がって梱包箱3が変形するのを防止することができ、通水管1の引き出し作業を安定して行うことができる。しかも、軸部材6が紙製であるため、この軸部材6のコストを低減することができ、しかも、梱包装置10を使用後に廃棄する場合に、この軸部材6を容易に廃棄することができる。
【0054】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、図10ないし図43は、回動装置5の変形例を示しており、以下に、その構成を簡単に説明する。
【0055】
図10および図11に示す回動装置5によると、分割体5aとなる板部材Tは、相重なる複数枚の段ボール板からなっている。そして、起立部5dは、複数枚の段ボール板のうち少なくとも一枚の段ボール板が切り起こされあるいは折り起こされるようにして、形成され、そして、残された部分および外側の段ボール板によって、側板部5cが形成される。詳細には、板部材Tは、相重なる二枚の段ボール板からなっている。そして、二枚の段ボール板のうち内側の段ボール板が折り起こされるようにして、一対の対面板P、Pからなる起立部5dが形成される。そして、各分割体5aにおいて、複数枚(図示実施の形態においては、二枚)の段ボール板の重合部分は、接着等により接合される(以下に示す例においても、分割体5aが、複数枚の段ボール板からなる場合は同様)。この実施の形態によると、板部材T、つまりは分割体5aは、相重なる複数枚(図示実施の形態においては、二枚)の段ボール板によって形成されるので、この分割体5aの強度は、安定することとなる。
【0056】
図12および図13に示す回動装置5によると、分割体5aとなる板部材Tは、相重なる複数枚、例えば二枚の段ボール板からなっている。そして、二枚の段ボール板のうち内側の段ボール板が折り起こされるようにして、断面四角形状の起立部5dが形成され、残された部分および外側の段ボール板によって側板部5cが形成される。そして、起立部5d、5dがスリット5e、5e部分で嵌め合わされて形成される枠体Yは、その閉鎖する断面が、多角形状、具体的には八角形状をしている。
【0057】
図14および図15に示す回動装置5によると、分割体5aとなる板部材Tは、一枚の段ボール板からなっている。そして、この段ボール板が、四ヵ所切り起こされるようにして、断面略四角形状であって、その四角形状の各辺が分断された起立部5dが形成され、残された部分が側板部5cとなっている。すなわち、二つの分割体5a、5aの各起立部5d、5dは、挿入方向に直交する断面において閉鎖することのない片部からなる。また、この切り起こしにより、側板部5c側には、孔U、Uが形成される。そして、二つの分割体5a、5aの起立部5d、5d、すなわち片部が、互いに他の片部を補強し合うように嵌め合わされて形成される枠体Yは、その閉鎖する断面が、八角形状をしている。この実施の形態においては、スリット5e、5eの切り込みが浅く、起立部5d、5d同士のスリット5e、5e部分での嵌め合いは、挿入方向の中間位置までとなっている。
【0058】
図16および図17に示す回動装置5によると、分割体5aとなる板部材Tは、一枚の段ボール板からなっている。そして、この段ボール板が、三ヵ所切り起こされるようにして、断面略三角形状であって、その三角形状の各辺が分断された起立部5dが形成され、残されて部分が側板部5cとなっている。すなわち、二つの分割体5a、5aの各起立部5d、5dは、挿入方向に直交する断面において閉鎖することのない片部からなる。また、この切り起こしにより、側板部5c側には、切り欠きVが形成される。そして、二つの分割体5a、5aの起立部5d、5dが、互いに他の起立部5dを補強し合うように嵌め合わされて(具体的には、スリット5e、5e部分で嵌め合わされて)形成される枠体Yは、その閉鎖する断面が、六角形状をしている。
【0059】
図18および図19に示す回動装置5によると、分割体5aとなる板部材Tは、相重なる複数枚、例えば二枚の段ボール板からなっている。そして、二つの分割体5a、5aの各起立部5d、5dは、その挿入方向に直交する断面において閉鎖する多角形の枠部からなる。詳細には、二枚の段ボール板のうち内側の段ボール板が折り起こされるようにして、断面三角形の前記枠部が形成され、残された部分および外側の段ボール板によって側板部5cが形成される。そして、起立部5dすなわち枠部が嵌め合わされて形成される閉鎖する枠体Yは、枠部の各片が、互いに他の枠部の各片を補強し合うように交差状に嵌め合わされて(具体的には、スリット5e、5e部分で嵌め合わされて)形成される。そして、図示実施の形態においては、枠体Yは、その閉鎖する断面が、六角形状をしている。この回動装置5によれば、各起立部5d、5dが閉鎖する多角形の枠部からなり、それら枠部の各片が交差状に嵌め合わされることで、前記枠体Yが形成されるというように、二つの分割体5a、5aの起立部5d、5dが嵌め合わされる前から、各起立部5d、5dは、閉鎖する枠部からなっているため、この回動装置5の強度を、さらに一層、十分に確保することができる。
【0060】
参考例としての図20および図21に示す回動装置5によると、分割体5aとなる板部材Tは、相重なる複数枚、例えば二枚の段ボール板からなっている。そして、二つの分割体5a、5aの各起立部5d、5dは、その挿入方向に直交する断面において閉鎖する枠部、例えば多角形の枠部からなる。詳細には、二枚の段ボール板のうち内側の段ボール板が折り起こされるようにして、断面四角形の前記枠部が形成され、残された部分および外側の段ボール板によって側板部5cが形成される。そして、起立部5d、5dすなわち枠部が嵌め合わされて形成される閉鎖する枠体Yは、枠部が、互いに他の枠部を補強し合うように重合して形成される。そして、この重合により、枠体Yは、その閉鎖する断面が、枠部と同様の形状、すなわち四角形状をしている。この回動装置5によれば、各起立部5d、5dが閉鎖する枠部からなり、それら枠部が重合して、すなわち嵌め合わされて、前記枠体Yが形成されるというように、二つの分割体5a、5aの起立部5d、5dが嵌め合わされる前から、各起立部5d、5dは、閉鎖する枠部からなっているため、この回動装置5の強度を、さらに一層、十分に確保することができる。また、この実施の形態においては、枠部すなわち起立部5d、5dが重合することから、この起立部5d、5dにスリット5e、5eは設けられていない。
【0061】
図22および図23に示す回動装置5によると、分割体5aとなる板部材Tは、一枚の段ボール板からなっている。そして、この段ボール板が、四ヵ所切り起こされるようにして、起立部5dが形成され、残された部分が側板部5cとなっている。そして、この切り起こしにより、一方の分割体5aにおいては、側板部5c側に、切り欠きVが形成され、他方の分割体5aにおいては、側板部5c側に、孔Uが形成される。ところで、この回動装置5は、二つの分割体5a、5aの起立部5d、5dが互いに嵌め合わされたとき、閉鎖する枠体Yを形成しない。すなわち、起立部5d、5dを形成する各片部が、独立して嵌め合わされる。また、この実施の形態においては、二つの分割体5a、5aは、異なる形状となっており、起立部5d、5d同士が、交差(例えば、直交)するようにして、スリット5e、5e部分において嵌め合わされることにより、互いに組み付けられる。
【0062】
図24および図25に示す回動装置5によると、分割体5aとなる板部材Tは、一枚の段ボール板からなっている。そして、この段ボール板が、六ヵ所切り起こされるようにして、起立部5dが形成され、残された部分が側板部5cとなっている。そして、この切り起こしにより、側板部5c側には、孔U、Uが形成される。また、起立部5dは、その面が回動軸心Jを中心とする周方向を向くように起立している。したがって、起立部5d、5d同士をスリット5e、5e部分で嵌め合わせる際には、それら起立部5d、5dを若干捩じるようにして交差させて嵌め合わせる必要がある。なお、この実施の形態においては、分割体5aには、起立部5dの倒れを防止すべくその起立部5dを係止する係止片5gが設けられている。この係止片5gは、段ボール板が、起立部5dとは反対方向から切り起こされることで形成されている。そして、この係止片5gには、係止突起5hが設けられており、この係止突起5hが、起立部5dと係り合っている。そして、この実施の形態においては、起立部5dの面が、回動軸心Jを中心とする周方向を向いているため、起立部5d、5d同士が、スリット5e、5e部分で嵌まり合った状態のまま、二つの分割体5a、5aを、起立部5d、5dが倒れる側に、相対的に回動させれば、両側板部5c、5cが互いに近接するようにして、この回動装置5は潰れる。したがって、回動装置5を廃棄する場合に、起立部5d、5d同士が、スリット5e、5e部分で嵌まり合ったままの状態で、この回動装置5を簡単に潰すことができる。
【0063】
参考例としての図26および図27に示す回動装置5によると、分割体5aとなる板部材Tは、一枚の段ボール板からなっている。そして、この段ボール板が、3ヵ所切り起こされるようにして、起立部5dが形成され、残された部分が側板部5cとなっている。そして、この切り起こしにより、側板部5c側には、切り欠きV、Vが形成される。また、起立部5dは、両端部分が折り曲げられて、断面コの字状に形成されている。そして、二つの分割体5a、5aは、起立部5d、5d同士が、重合するようにして互いに他の起立部5dを補強し合うように嵌め合わされることにより、互いに組み付けられて管束1aに取り付けられる。
【0064】
図28および図29に示す回動装置5によると、分割体5aにおいて、側板部5cから起立する起立部5dは、管束1aの内周を間接的に支持している。詳細には、回動装置5は、分割体5a、5aの他に、起立部5dに支えられて、管束1aの内周を支持する支持部材5jを備えている。そして、この支持部材5jを介すことで、起立部5dが管束1aの内周を支持するようになっている。具体的には、分割体5aとなる板部材Tは、一枚の段ボール板からなっている。そして、この段ボール板が、6ヵ所切り起こされるようにして、起立部5dが形成され、残された部分が側板部5cとなっている。そして、この切り起こしにより、側板部5c側には、孔U、Uが形成される。そして、二つの分割体5a、5aは、起立部5d、5d同士が、交差するようにして、スリット5e、5e部分において嵌め合わされることにより、互いに組み付けられる。一方、支持部材5jは、ループ状、例えばリング状に形成されており、起立部5d、5dを取り囲むようにして、それら起立部5d、5dに嵌められて取り付けられる。もっとも、この支持部材5jは、リング状に形成されなくとも、多角形状等に形成されることで、管束1aの内周に当接する、角部または端部からなる縁部部分を有していてもよい。こうして、支持部材5jにおける、角部または端部からなる縁部部分が、管束1aの内周に当接することで、支持部材5jは、管束1aの内周の一部分に当接することとなり、この管束1aの中央空間1dへの支持部材5jの挿入が容易となる。なお、このことは、後述する図40および図41に示す例においても同様である。
【0065】
図30および図31に示す回動装置5によると、分割体5aとなる板部材Tは、一枚の段ボール板からなっている。そして、この段ボール板が、例えば三ヵ所切り起こされるようにして、起立部5dとなる、長片状の第1起立部D1、D1が形成されている。さらに、段ボール板が、前記第1起立部D1、D1間において切り起こされるようにして、起立部5dとなる、短片状の第2起立部D2、D2が形成されている。そして、この切り起こしにより、側板部5c側に、切り欠きV、Vおよび孔U、Uが形成される。また、第2起立部D2には、その先端側から切り込まれたスリット5kが形成されている。ここで、この回動装置5は、一方の分割体5aの第1起立部D1と、他方の分割体5aの第2起立部D2とが、交差(例えば、直交)するようにして、スリット5k部分において嵌め合わされ、そして、一方の分割体5aの第2起立部D2と、他方の分割体5aの第1起立部D1とが、交差(例えば、直交)するようにして、スリット5k部分において嵌め合わされて、互いに組み付けられる。また、この実施の形態においては、第1起立部D1は、管束1aの内周を直接支持し、第2起立部D2は、第1起立部D1を介すことで、管束1aの内周を間接的に支持している。
【0066】
図32および図33に示す回動装置5によると、二つの分割体5a、5aは、管束1aの側面1b、1bの各側から起立部5d、5dが管束1aの中央空間1dに挿入されて、一方の分割体5aの起立部5dと他方の分割体5aの側板部5cとが嵌め合わされ、かつ、一方の分割体5aの側板部5cと他方の分割体5aの起立部5dとが嵌め合わされることにより、互いに組み付けられて管束1aに取り付けられる。詳細には、分割体5aとなる板部材Tは、一枚の段ボール板からなっている。そして、この段ボール板が、例えば二ヵ所切り起こされるようにして、起立部5dが形成され、残された部分が側板部5cとなっている。そして、この切り起こしにより、側板部5c側には、切り欠きV、Vが形成される。ここで、起立部5dには、その先端部分から突出するようにして延設された係合片Lが設けられている。そして、側板部5cには、スリット5m、5mが設けられている。そこで、一方の分割体5aの起立部5dにおける係合片Lが、他方の分割体5aにおけるスリット5mに挿入され、そして、他方の分割体5aの起立部5dにおける係合片Lが、一方の分割体5aにおけるスリット5mに挿入され、こうして、起立部5dと側板部5cとが嵌め合わされる。そして、このように、それぞれの起立部5dと側板部5cとを嵌め合わさせることで、この回動装置5の強度を、さらに一層、十分に確保することができる。なお、図示実施の形態においては、係合片Lは、スリット5mに挿入された後に、折り曲げられる。
【0067】
参考例としての図34および図35に示す回動装置5によると、二つの分割体5a、5aは、管束1aの側面1b、1bの各側から起立部5d、5dが管束1aの中央空間1dに挿入されて、起立部5d、5d同士が固着手段により接合されることにより、互いに組み付けられて管束1aに取り付けられる。詳細には、分割体5aとなる板部材Tは、一枚の段ボール板からなっている。そして、この段ボール板が、例えば四ヵ所切り起こされるようにして、起立部5dが形成され、残された部分が側板部5cとなっている。そして、この切り起こしにより、側板部5c側には、孔U、Uが形成される。ここで、起立部5dには、側端部分が折り曲げられた接合片Mが形成されている。そして、二つの分割体5a、5aは、起立部5d、5dにおけるこの接合片M、M同士が、固着手段となる、接着材とか粘着テープ等により接合される。そして、このように、起立部5d、5d同士を固着手段により接合することで、この回動装置5の強度を、さらに一層、十分に確保することができる。
【0068】
参考例としての図36および図37に示す回動装置5によると、二つの分割体5a、5aは、管束1aの側面1b、1bの各側から起立部5d、5dが管束1aの中央空間1dに挿入されて、一方の分割体5aの起立部5dと他方の分割体5aの側板部5cとが第1の固着手段により接合され、かつ、一方の分割体5aの側板部5cと他方の分割体5aの起立部5dとが第2の固着手段により接合されることにより、互いに組み付けられて管束1aに取り付けられる。詳細には、分割体5aとなる板部材Tは、一枚の段ボール板からなっている。そして、この段ボール板が、例えば三ヵ所切り起こされるようにして、起立部5dが形成され、残された部分が側板部5cとなっている。そして、この切り起こしにより、側板部5c側には、孔U、Uが形成される。ここで、起立部5dには、先端部分が折り曲げられた接合片Nが形成されている。そこで、二つの分割体5a、5aにおいて、一方の分割体5aの起立部5dにおける接合片Nと他方の分割体5aの側板部5cとが、第1の固着手段となる、接着材とか粘着テープ等により接合され、一方の分割体5aの側板部5cと、他方の分割体5aの起立部5dにおける接合片Nとが、第2の固着手段となる、接着材とか粘着テープ等により接合される。そして、このように、それぞれの起立部5dと側板部5cとを固着手段により接合することで、この回動装置5の強度を、さらに一層、十分に確保することができる。
【0069】
参考例としての図38および図39に示す回動装置5によると、二つの分割体5a、5aは、起立部5d、5d同士が互いに他の起立部5dを補強し合うように嵌め合わされることなく、単に、一方が他方に位置決めされるように係合する。詳細には、分割体5aとなる板部材Tは、一枚の段ボール板からなっている。そして、この段ボール板が、例えば四ヵ所切り起こされるようにして、起立部5dとなる、長片状の第1起立部D1、D1が形成されている。さらに、段ボール板が、第1起立部D1、D1間において切り起こされるようにして、起立部5dとなる、短片状の第2起立部D2、D2が形成されている。そして、この切り起こしにより、側板部5c側に、切り欠きVおよび孔Uが形成されている。ここで、回動装置5は、一方の分割体5aの第1起立部D1が、他方の分割体5aの第2起立部D2によって内側から支えられ、そして、他方の分割体5aの第1起立部D1が、一方の分割体5aの第2起立部D2によって内側から支えられるようにして、互いに位置決めされて組み合わされる。そして、二つの分割体5a、5aは、第1起立部D1、D1同士が、接着材とか粘着テープ等の固着手段よって接合されたり、また、一の分割体5aの第1起立部D1と他の分割体5aの側板部5cとが、同じく固着手段によって接合されたりして、互いに組み付けられる。
【0070】
参考例としての図40および図41に示す回動装置5によると、分割体5aにおいて、側板部5cから起立する起立部5dは、管束1aの内周を間接的に支持している。詳細には、回動装置5は、分割体5aの他に、起立部5dに支えられて、管束1aの内周を支持する支持部材5jを備えている。そして、この支持部材5jを介すことで、起立部5dが管束1aの内周を支持するようになっている。具体的には、分割体5aとなる板部材Tは、一枚の段ボール板からなっている。そして、この段ボール板が、複数ヵ所切り起こされるようにして、起立部5dが形成され、残された部分が側板部5cとなっている。そして、この切り起こしにより、側板部5c側には、孔U、Uが形成される。一方、支持部材5jは、ループ状、例えばリング状に形成されており、両分割体5a、5aにおける起立部5d、5dを取り囲むようにして、それら起立部5d、5dに嵌められる。そして、分割体5aにおける側板部5cと支持部材5jとが、接着材とか粘着テープ等の固着手段により接合される。
【0071】
参考例としての図42および図43に示す回動装置5によると、二つの分割体5a、5aは、回動装置5が回動するための軸部材6を介して組み付けられて管束1aに取り付けられる。すなわち、二つの分割体5a、5aは、直接には組み付けられておらず、分離した状態となっている。詳細には、分割体5aとなる板部材Tは、一枚の段ボール板からなっている。そして、この段ボール板が、例えば三ヵ所切り起こされるようにして、起立部5dが形成されている。そして、この切り起こしにより、側板部5c側には、切り欠きV、Vが形成される。また、分割体5aには、起立部5dの倒れを防止すべくその起立部5dを係止する係止片5gが設けられている。図示実施の形態においては、この係止片5gには、スリット5nが設けられており、このスリット5nと起立部5dとが係り合うことで、起立部5dは係止されて、その倒れが防止される。
【0072】
また、図示しないが、この回動装置5における分割体5aは、複数枚のダンボール板のうち内側の段ボール板が切り起こされあるいは折り起こされることで、起立部5dが形成されなくとも、例えば、複数枚の段ボール板のうちの少なくとも最外部に位置する段ボール板が切り起こされあるいは折り起こされて、起立部5dが形成されてもよい。こうすることで、梱包箱3の内壁面と擦る虞のある側板部5cにおいて、その擦る面積が小さくなるので、この回動装置5は、円滑に回動可能となる。
【0073】
また、軸部材6は、紙製でなくとも、合成樹脂製等、その他の材料からなっていてもよい。
【0074】
また、引出部3cは、梱包箱3の一面を形成する壁の一部に設けられてもよいが、一面全体が、引出部3cとなっていてもよい。すなわち、梱包箱3の一面を形成する壁の一部が、引出部3cを開閉する蓋3dとなる場合の他に、その一面を形成する壁全体が、引出部3cを開閉する蓋3dとなっていてもよい。また、このように、引出部3cには、その引出部3cを開閉する蓋3dが設けられているが、この蓋3dは無くともよい。すなわち、引出部3cは、梱包箱3の壁部の適宜部分を除去することにより形成されてもよい。
【0075】
また、通水管1を梱包箱3の外に引き出す前、すなわち使用前においては、通水管1の管束1aは、バインド等の結束線によって結束されている。そして、通水管1を梱包箱3の外に引き出す際に、この結束線を切断する。しかし、この結束線が、管束1a全体を結束するものであると、切断することにより、管束1a全体がばらけ易くなり、通水管1を引き出すことによって、管束1aから離れようとする部分の通水管1が、管束1aの内部に食い込む虞がある。こうして、管束1aから離れようとする部分の通水管1が管束1aの内部に食い込むと、通水管1を引き出すためにその通水管1を強く引かなければならず、その結果、回動装置5とか軸部材6とか梱包箱3にかかる負荷が大きくなる。
【0076】
そこで、管束1aを結束線で結束するにあたって、その全体を一度に結束するのではなく、図44に示すように、第1段階として管束1aの内側部分1eを結束線12a、12aにより結束し、そして、第2段階として既に結束された部分の全体を含めてそれよりも外側部分1fまで結束線12b、12bにより結束するというように、2段階に、あるいは3段階等、多段階に結束するのが好ましい。もっとも、第2段階以降の結束は、既に結束された部分の一部を含めてそれよりも外側部分まで結束してもよく、また、既に結束された部分とラップしないようにして、それよりも外側部分を結束してもよい。すなわち、管束1aは、開放可能な結束手段としての結束線12a、12bによって結束されており、その結束は、管束1aの外側部分の結束を開放しても、内側部分の結束が維持されるように、多段階の結束となっているのが好ましい。ところで、前記結束手段は、結束線12a、12bでなくとも、例えば、管束1aの側面1b側から通水管1に嵌められる、C形形状等に形成された複数のクリップ部を有する、結束具であってもよい。
【0077】
このように、通水管1の引き出し量に応じて、順次、外側から管束1aの結束を開放することで(図示実施の形態においては、始めに、結束線12b、12bを切断し、その後、結束線12a、12aを切断することで)、管束1aのばらける量を減らすことができる。こうして、管束1aから離れようとする部分の通水管1が管束1aの内部に食い込み難くなり、回動装置5とか軸部材6とか梱包箱3にかかる負荷が小さくなる。しかも、管束1aの内側部分の結束が開放されるまでは、回動装置5が管束1aと一体となって回動することが可能となり、通水管1が回動装置5と擦って傷付くのを防ぐことができ、また、通水管1の引き出しを円滑にすることができる。なお、管束1aは、回動装置5の構成如何によっては、回動装置5とともに結束され得る。
【0078】
また、この梱包装置10あるいは梱包装置体11は、通水管1を引き出すにあたって、縦置きにして(梱包箱3の側壁3fが縦になった状態で)用いてもよいが、横置きにして(梱包箱3の側壁3fが横になった状態で)用いても勿論よい。
【0079】
ところで、この回動装置5、梱包装置10、および梱包装置体11の構造は、通水管1の管束1aを支持する、通水管1の回動装置、通水管1の梱包装置、および通水管1の梱包装置体に適用されるが、その他に、通水管1を含み広く配管材の管束を支持する、配管材の回動装置、配管材の梱包装置、および配管材の梱包装置体に適用されてもよい。すなわち、この回動装置、梱包装置、および梱包装置体により、配管材を支持するとともに、配管材をその端部から順に梱包箱の外に引き出すことができる。さらに、この構造は、配管材に限らず、配線材(ケーブル)を含むことで、周回状に巻回された配線・配管材の巻回束を支持する、配線・配管材の回動装置、配線・配管材の梱包装置、および配線・配管材の梱包装置体に適用されてもよい。すなわち、この回動装置、梱包装置、および梱包装置体により、配線・配管材を支持するとともに、配線・配管材をその端部から順に梱包箱の外に引き出すことができる。
【0080】
【発明の効果】
以上、詳述したところから明らかなように、この発明に係る通水管の回動装置、通水管の梱包装置、および通水管の梱包装置体によれば、次の効果がある。
【0081】
管束の内周を直接的にあるいは間接的に支持する起立部が、板部材が切り起こされあるいは折り起こされるようにして形成されることで、分割体の一体性が保たれ、回動装置の強度を十分に確保することができる。そして、二つの分割体を、同一の形状および同一の寸法とすることで、部品の共通化が図られ、この回動装置のコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る通水管の回動装置、通水管の梱包装置、および通水管の梱包装置体の一実施の形態の、蓋を開状態としたときの斜視図である。
【図2】 同じく、図1におけるA−A線による断面図である。
【図3】 同じく、蓋を閉状態としたときの斜視図である。
【図4】 同じく、図3におけるB−B線による断面図である。
【図5】 同じく、回動装置の斜視図である。
【図6】 同じく、回動装置の分解斜視図である。
【図7】 同じく、回動装置における、分割体の展開図である。
【図8】 同じく、軸部材が、第1の分割体と第2の分割体とに分離された状態を示す斜視図である。
【図9】 同じく、軸部材の分解斜視図である。
【図10】 同じく、回動装置の、第1の変形例を示す、斜視図である。
【図11】 同じく、回動装置の、第1の変形例を示す、分解斜視図である。
【図12】 同じく、回動装置の、第2の変形例を示す、斜視図である。
【図13】 同じく、回動装置の、第2の変形例を示す、分解斜視図である。
【図14】 同じく、回動装置の、第3の変形例を示す、斜視図である。
【図15】 同じく、回動装置の、第3の変形例を示す、分解斜視図である。
【図16】 同じく、回動装置の、第4の変形例を示す、斜視図である。
【図17】 同じく、回動装置の、第4の変形例を示す、分解斜視図である。
【図18】 同じく、回動装置の、第5の変形例を示す、斜視図である。
【図19】 同じく、回動装置の、第5の変形例を示す、分解斜視図である。
【図20】 参考例として、回動装置の、第6の変形例を示す、斜視図である。
【図21】 参考例として、回動装置の、第6の変形例を示す、分解斜視図である。
【図22】 同じく、回動装置の、第7の変形例を示す、斜視図である。
【図23】 同じく、回動装置の、第7の変形例を示す、分解斜視図である。
【図24】 同じく、回動装置の、第8の変形例を示す、斜視図である。
【図25】 同じく、回動装置の、第8の変形例を示す、分解斜視図である。
【図26】 参考例として、回動装置の、第9の変形例を示す、斜視図である。
【図27】 参考例として、回動装置の、第9の変形例を示す、分解斜視図である。
【図28】 同じく、回動装置の、第10の変形例を示す、斜視図である。
【図29】 同じく、回動装置の、第10の変形例を示す、分解斜視図である。
【図30】 同じく、回動装置の、第11の変形例を示す、斜視図である。
【図31】 同じく、回動装置の、第11の変形例を示す、分解斜視図である。
【図32】 同じく、回動装置の、第12の変形例を示す、斜視図である。
【図33】 同じく、回動装置の、第12の変形例を示す、分解斜視図である。
【図34】 参考例として、回動装置の、第13の変形例を示す、斜視図である。
【図35】 参考例として、回動装置の、第13の変形例を示す、分解斜視図である。
【図36】 参考例として、回動装置の、第14の変形例を示す、斜視図である。
【図37】 参考例として、回動装置の、第14の変形例を示す、分解斜視図である。
【図38】 参考例として、回動装置の、第15の変形例を示す、斜視図である。
【図39】 参考例として、回動装置の、第15の変形例を示す、分解斜視図である。
【図40】 参考例として、回動装置の、第16の変形例を示す、斜視図である。
【図41】 参考例として、回動装置の、第16の変形例を示す、分解斜視図である。
【図42】 参考例として、回動装置の、第17の変形例を示す、斜視図である。
【図43】 参考例として、回動装置の、第17の変形例を示す、分解斜視図である。
【図44】 管束の結束方法を示す概略図である。
【図45】 従来の、ケーブルの収納装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 通水管 1a 管束
1b 側面 1d 中央空間
3 梱包箱 5 回動装置
5a 分割体 5b 摺接防止部
5c 側板部 5d 起立部
5e スリット 5j 支持部材
10 梱包装置
11 梱包装置体
E 縁部部分 J 回動軸心
P 対面板 T 板部材
U 孔 V 切り欠き
Y 枠体
Claims (17)
- 周回状に巻回された架橋ポリエチレン等の合成樹脂材料からなる通水管の管束とともに、梱包箱内に収容されて、前記通水管がその端部から順に前記梱包箱の外に引き出されるよう、前記管束を支えてその管束とともにその管束の周方向に回動可能に支持される段ボール製の回動装置であって、
同一の形状および同一の寸法からなる二つの分割体を備え、
前記各分割体は、前記管束の各側面が前記梱包箱の内壁面と摺接するのを防止する摺接防止部を有する側板部を備え、
前記二つの分割体は、前記管束の内周を直接あるいは間接的に支持するよう、前記側板部から起立する起立部を有し、
前記起立部は、前記側板部を形成する板部材が、切り起こされあるいは折り起こされるようにして、形成され、
前記二つの分割体は、前記起立部同士の嵌め合わせにより、または、前記起立部と前記側板部との嵌め合わせにより、互いに組み付けられて前記管束に取り付けられることを特徴とする、通水管の回動装置。 - 前記起立部は、前記管束の内周を直接支持することを特徴とする、請求項1に記載の、通水管の回動装置。
- 前記起立部は、前記管束の内周を支持すべく、その管束の内周に当接する、角部または端部からなる縁部部分を有することを特徴とする、請求項2に記載の、通水管の回動装置。
- 前記回動装置は、前記起立部に支えられて、前記管束の内周を支持する支持部材を備えることを特徴とする、請求項1に記載の、通水管の回動装置。
- 前記板部材は、一枚の段ボール板からなり、前記起立部は、その一枚の段ボール板が、切り起こされあるいは折り起こされるようにして、形成されていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の、通水管の回動装置。
- 前記板部材は、相重なる複数枚の段ボール板からなり、前記起立部は、前記複数枚の段ボール板のうちの少なくとも一枚の段ボール板が切り起こされあるいは折り起こされるようにして、形成されていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の、通水管の回動装置。
- 前記複数枚の段ボール板のうちの少なくとも最外部に位置する段ボール板が切り起こされあるいは折り起こされて、前記起立部が形成されることを特徴とする、請求項6に記載の、通水管の回動装置。
- 前記板部材における前記側板部側には、前記段ボール板の切り起こしあるいは折り起こしにより、切り欠きが形成されていることを特徴とする、請求項5または7に記載の、通水管の回動装置。
- 前記板部材における前記側板部側には、前記段ボール板の切り起こしあるいは折り起こしにより、孔が形成されていることを特徴とする、請求項5または7に記載の、通水管の回動装置。
- 前記孔が形成された前記板部材における前記摺接防止部は、前記側板部の全周に渡って設けられていることを特徴とする、請求項9に記載の、通水管の回動装置。
- 前記二つの分割体は、前記管束の側面の各側から前記起立部が前記管束の中央空間に挿入されて、前記起立部同士が互いに他の起立部を補強し合うように嵌め合わされることにより、互いに組み付けられて前記管束に取り付けられることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の、通水管の回動装置。
- 前記互いに嵌め合わされた起立部は、その起立部の挿入方向に直交する断面において前記回動装置の回動軸心を囲むようにして閉鎖する枠体を形成することを特徴とする、請求項11に記載の、通水管の回動装置。
- 前記起立部は、前記側板部から相対面して突設される一対の対面板からなり、
前記枠体は、前記一対の対面板が、互いに他の一対の対面板を補強し合うように井桁状に嵌め合わされて形成されることを特徴とする、請求項12に記載の、通水管の回動装置。 - 前記二つの分割体の各起立部には、互いに対応する位置にその起立部の先端側から切り込まれたスリットが設けられ、
前記起立部は、前記両スリット部分での嵌め合いにより掛かり合うことを特徴とする、請求項11ないし13のいずれか1項に記載の、通水管の回動装置。 - 前記二つの分割体は、前記管束の側面の各側から前記起立部が前記管束の中央空間に挿入されて、一方の分割体の前記起立部と他方の分割体の前記側板部とが嵌め合わされ、かつ、一方の分割体の前記側板部と他方の分割体の前記起立部とが嵌め合わされることにより、互いに組み付けられて前記管束に取り付けられることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の、通水管の回動装置。
- 請求項1ないし15のいずれか1項に記載の回動装置と、前記梱包箱とを備える、通水管の梱包装置。
- 請求項16に記載の梱包装置と、前記通水管とからなる、通水管の梱包装置体。
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