JP4231578B2

JP4231578B2 - Colored film

Info

Publication number: JP4231578B2
Application number: JP36344098A
Authority: JP
Inventors: 俊夫皆川; 貢平太刀川; ガルシア，エム，レオナルド; パテル，シー，チャンドラカント
Original assignee: Lintec Corp
Current assignee: Lintec Corp
Priority date: 1998-01-13
Filing date: 1998-12-21
Publication date: 2009-03-04
Anticipated expiration: 2018-12-21
Also published as: JPH11263953A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は着色フイルムに関し、更に詳しくは鮮明性、透明性、耐光性、安定性等に優れた着色フイルムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、車両、建築物、包装材料、表示材料、その他において着色フイルムが広く使用されている。これらの着色フイルムを、装飾、入射光線波長の選択、外部からの透視防止等の目的、例えば、ソーラーコントロール用に使用する場合には、該着色フイルムには優れた鮮明性、透明性、耐光性、安定性等が要求される。又、これらの着色フイルムは貼着及び剥離が容易であることが要求されており、そのために透明フイルムの一方の面には感圧性接着剤や感熱性接着剤等からなる層を設けている。尚、ここでいう感圧性接着剤のなかには自着剤（表面粘着性はないが、ガラス板、金属板、塗装面、プラスチック板等の如く平滑な表面と自着剤面との鏡面同士の気密性を利用して貼着される性質を有する材料、以下単に自着剤という）が含まれる。
又、着色については、透明性が要求されることから、従来は接着剤に溶解する染料が使用されている。透明フイルム自体を染料によって着色することは不可能ではないが、非常に困難であり、そのため、着色は主として上記の如き感圧性接着剤や感熱性接着剤に対して行われている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術において、染料による接着剤の着色は容易であり、且つ鮮明性及び透明性に優れた着色フイルムが得られるが、該着色フイルムが、例えば、ソーラーコントロール用フイルムの如く、外光に晒される条件で使用される場合、染料の耐光性が劣り、ある程度の期間経過によって褪色したり、変色したりする等の問題がある。これらの問題を解決する方法として、染料に代えて顔料を使用することが種々提案されているが、従来の技術では、耐光性に優れた着色フイルムが得られるものの、接着剤中への顔料の微分散が困難であり、又、分散しても顔料粒子の凝集が激しく、鮮明性及び透明性について満足する着色フイルムが得られなかった。
従って本発明の目的は、顔料によって着色され且つ鮮明性、透明性、耐光性、安定性等に優れた着色フイルムを提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、透明フイルムの少なくとも一方の面に着色剤によって着色された少なくとも１層の着色接着剤層を設けてなる着色フイルムにおいて、上記着色接着剤層が接着剤としてポリエステル系樹脂を含み、且つ着色剤が顔料とポリエステル系分散剤とからなることを特徴とする着色フイルムを提供する。
【０００５】
本発明によれば、着色接着剤層を特定の接着剤から形成し、且つ特定の着色剤によって着色することによって、従来技術では到底得ることができない程度に優れた鮮明性、透明性、耐光性、安定性等を有する着色フイルムを提供することができる。
【０００６】
【発明の実施の形態】
次に好ましい実施の形態を挙げて本発明を更に詳しく説明する。
本発明の着色フイルムは、透明フイルムの少なくとも一方の面に着色剤によって着色された少なくとも１層の着色接着剤層を設けてなる着色フイルムにおいて、上記着色接着剤層が接着剤としてポリエステル系樹脂を含み、且つ着色剤が顔料とポリエステル系分散剤とからなることを特徴としている。
【０００７】
本発明において使用する透明フイルムとは、例えば、ポリエチレンフイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリエステルフイルム、ポリカーボネートフイルム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリ塩化ビニリデンフイルム、ポリスチレンフイルム、ポリアミドフイルム等、従来の着色フイルムに使用されている透明フイルムはいずれも使用することができる。これらのフイルムのサイズは特に限定されず、又、厚みは、用途によって異なるが、通常は約６〜２００μｍのフイルム又はシートである。
【０００８】
又、本発明で使用する接着剤はポリエステル系の接着剤であり、ポリエステル系接着剤は接着剤として従来から知られており、本発明において従来公知のポリエステル系接着剤はいずれも使用でき、特に限定されない。
ポリエステル系感熱性接着剤の具体例としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカン酸等の二塩基酸と、エチレングリコール、プロピレングリコール、１，４−ブタンジオール、１，６−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジオール、ポリオキシレングリコール等のグリコール等から得られる重合体若しくは共重合体等が挙げられる。
一般に、ポリエステル系接着剤には、ポリエチレンテレフタレートや、ポリブチレンテレフタレート等に、イソフタル酸、アジピン酸及びセバシン酸等の２塩基酸、ネオペンチルグリコールのような側鎖グリコール、長鎖のポリオキシアルキレングリコール等を共重合したものが用いられる。これらのポリエステル系接着剤の重合度は３，０００〜２０，０００程度のものが使用され、ガラス転移温度も２０℃以下のものが使用される。この他、従来公知のポリエステル系感圧性接着剤やポリエステル系硬化性接着剤も使用することができる。
【０００９】
本発明においては、上記接着剤を以下に説明する顔料着色剤によって予め着色しておき、該着色接着剤を透明フイルムに適当な塗布方法によって所定の厚さに塗布することによって本発明の着色フイルムが得られる。
本発明において使用されるポリエステル系樹脂からなる顔料の分散剤は、前記ポリエステル系接着剤と同じものが使用できる。前記ポリエステル系接着剤と顔料とを、顔料が高濃度になる割合で両者を混練することによってマスターバッチ状の着色剤とすることができる。
使用するポリエステル系分散剤は、前記ポリエステル系接着剤と同じでもよいが、顔料の分散性や着色剤としたときの粘度等を考慮すると、その分子量が約１，０００〜１００，０００の範囲、更には３，０００〜５０，０００の範囲のポリエステル系樹脂であることが好ましい。
【００１０】
本発明において使用する顔料は、従来各種の分野で使用されている顔料であり、公知の顔料はいずれも使用することができる。具体的には、フタロシアニン系、アゾ系、縮合アゾ系、アゾレーキ系、アンスラキノン系、ペリレン・ペリノン系、インジゴ・チオインジゴ系、イソインドリノン系、アゾメチンアゾ系、ジオキサジン系、キナクリドン系、アニリンブラック系、トリフェニルメタン系、カーボンブラック系等の有機顔料；及び酸化チタン系、酸化鉄系、水酸化鉄系、酸化クロム系、スピネル型焼成系、クロム酸塩系、クロムバーミリオン系、紺青系、アルミニウム粉末系、ブロンズ粉末系等の無機顔料が挙げられる。これらの顔料はいずれの形態でもよく、又、これらの顔料は種々公知の方法によって各種の分散処理が施されたものであってもよい。
【００１１】
本発明で使用する着色剤は、前記分散剤と上記顔料とをサンドグラインドミル、ボールミル、アトライターミル、三本ロールミル等の混練機を用いて混練することによって得られる。この際、分散剤は顔料１００重量部当たり、約１０〜５００重量部の範囲で用いられる。分散剤と顔料との混練に際しては、例えば、粉末状の顔料に前記分散剤（必要に応じて適当量の有機溶剤とともに）を混合し、例えば、三本ロールミルにて混合練肉することによって、顔料の凝集粒子が非常に少ない透明性に優れた着色剤が得られる。得られる着色剤は、粉末状、チップ状、有機溶剤を含むペースト状、或いは有機溶剤が媒体となっている液状であってもよく、その形状は特に制限はなく、着色用途に合わせればよい。
又、上記着色剤には、その対象被着色材によって、各種添加剤、例えば、有機溶剤、被膜形成樹脂、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、界面活性剤等を添加することができる。
【００１２】
上記着色剤による前記接着剤の着色は、必要に応じて水又は有機溶剤の存在下に両者を混合し、十分に撹拌混合することによって行われる。前記着色剤は接着剤（又はその溶液）に対して容易に且つ安定に分散する性質を有し、特別な処理は必要ではないが、場合によっては、両者の混合物をサンドグラインドミル、ボールミル、アトライターミル、三本ロールミル等の混練機を用いて混練することによって顔料の分散を完璧にすることができる。着色剤の使用量は接着剤１００重量部当たり、着色剤０．１〜１０重量部の範囲、又は顔料換算で０．１〜５重量部の割合が好ましく、顔料濃度が低過ぎると十分な着色力が得られず、一方、顔料濃度が高過ぎると、透明性や透光性が不十分になる場合がある。
【００１３】
次に、本発明の好ましい実施形態による着色フイルムを添付の図面を参照して説明する。
図１に示す例は、２枚の透明フイルム１Ａ，１Ｂの間に着色接着剤（感熱性接着剤、感圧性接着剤、硬化性接着剤等）層２を介在させた例である。着色接着剤層２を感熱性接着剤で形成する場合には、一方の透明フイルム１、即ち、透明フイルム１Ａの一方の面に、感熱性接着剤の溶液又は分散液を塗布及び乾燥させる。その後に熱ロール、熱板等のラミネーターによって、もう一方の透明フイルム１Ｂを貼合する。この例の着色フイルムを他の物品に貼着する場合には、適当な接着剤（無色でも有色でもよい）を、透明フイルム１Ａ又は１Ｂ側或いは被貼着物品側に使用する必要がある。
【００１４】
図２に示す例は、透明フイルム１Ａの外向き表面に感圧性接着剤層３を形成した点で図１に示す例と異なっている。この状態においては、感圧性接着剤は常温で粘着性を有するので、その不都合を解消する目的で、該接着剤層３の外表面に離型紙或は、離型シート４を貼合した例である。この例の着色フイルムの形成方法は、図１に示す例におけると同様である。又、この例における接着剤層２及び感圧性接着剤層３の少なくとも一方が着色されていればよい。該着色フイルムの使用方法としては、例えば、自動車のガラス窓に上記着色フイルムを貼合する場合は、表面の離型紙４を剥離し、或は剥離しながら貼合を行う。
図３に示す例は３枚の透明フイルム１Ａ，１Ｂ，１Ｃの間に２層の着色接着剤層２Ａ，２Ｂを形成した例であるが、両接着剤層２Ａ，２Ｂとも着色することは必須ではなく、一方のみの接着剤層を着色してもよい。この例の着色フイルムの使用方法は、図１に示す例と同様である。
【００１５】
上記の各実施の形態においては、得られる着色フイルムの濃淡や透光率は自在に調整することができる。例えば、着色の濃淡は、最初に顔料濃度の高い着色接着剤を用意しておき、これを同様の無色の接着剤で希釈することによって、その着色濃度を自在に調整することができる。又、無色の接着剤に前記の着色剤を必要量添加して必要濃度の着色接着剤とし、これを使用して所望の濃度の着色フイルムとすることもできる。
【００１６】
又、透光率については、着色接着剤層の顔料濃度を変化させても調整可能であるが、例えば、淡色で且つ透光性が低い着色フイルムを得たい場合には、透明フイルムの少なくとも一面に薄い金属蒸着等を施す。又、着色濃度に係らず、着色と共に赤外線反射効果が要求される場合には、上記と同様に金属蒸着を施すことができる。この際、原料である透明フイルムとして金属蒸着されたフイルムを用いることが好ましいが、着色フイルムにした後に金属蒸着を施すことも可能である。このように本発明の着色フイルムには、公知の技術を組み合わせて、要求されるその他の性能を付与し得ることは当然である。
【００１７】
上記着色接着剤の前記透明フイルムへの塗工は、前記着色接着剤の有機溶剤溶液又は水分散体等を、適当な塗布手段、例えば、ナイフオーバーロールコーター、ロールコーター、リバースコーター、グラビアコーター等の公知の塗工機を用いて塗工し、必要に応じて乾燥することによって行われる。又、別法として透明フイルム基材と着色接着剤とを同時に押出成形する共押出方法等も利用することができ、更には着色接着剤をフイルム化し、この接着剤フイルムを透明基材フイルムにラミネートする方法も有効である。
着色接着剤の塗工量（又は厚さ）は、固形分基準で約１〜５０ｇ／ｍ²が一般的であり、この塗工量は所望の着色濃度及び透明性が得られるように着色剤中の顔料濃度を考慮して選択及び決定する。
尚、接着剤が感圧性接着剤である場合には、取り扱い性を考慮して、離型用シリコーンを塗布した樹脂フイルム又は紙等の離型シートを、その接着剤層面に貼着しておくことが好ましい。
【００１８】
【実施例】
次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。尚、文中「部」又は「％」とあるのは特に断りのない限り固形分の重量基準である。
（着色剤１の作成）
分散剤（ポリエステル樹脂；バイロン３００、東洋紡績（株）製）１０部に対して、顔料（フタロシアニングリーン系顔料）１０部を混合し、ディゾルバーでプレミキシングした後、３本ロールにて分散し着色剤１を得た。
【００１９】
（着色剤２の作成）
分散剤（ポリエステル樹脂；ペスレジンＳ３１０、高松油脂（株）製）１０部に対して、顔料（フタロシアニンブルー系顔料）１０部を混合し、ディゾルバーでプレミキシングした後、３本ロールにて分散し着色剤２を得た。
（着色剤３の作成）
着色剤１の作成方法において、分散剤を塩化ビニル系分散剤（塩化ビニル９０部、ビニルアルコール５部と酢酸ビニル５部とからなる共重合体）に代え、その他は着色剤１の製造と同様にして着色剤３を得た。
（着色剤４の作成）
着色剤２の作成方法において、分散剤を塩化ビニル系分散剤（着色剤３と同じもの）に代え、その他は着色剤２の製造と同様にして着色剤４を得た。
【００２０】
［実施例１］
ポリエステル樹脂（バイロン１００；東洋紡績（株）製）１００部、架橋剤（コロネートＬ；日本ポリウレタン（株）製）１０部及び着色剤１の２部を混合し塗工液を調製した。この塗工液を厚さ２５μｍのポリエステルフイルムの一方の面に乾燥時の膜厚が３ｇ／ｍ²となるように塗布及び乾燥して着色接着層を形成した。
更に、熱ラミロール（１００℃）にて、前記フイルムの着色接着剤層の面に厚さ１２μｍのポリエステルフイルムをラミネートして本発明の着色フイルムを得た。
【００２１】
［実施例２］
実施例１で得られた着色フイルムの厚さ１２μｍのポリエステルフイルム側に感圧性接着剤（ＰＡ−ＴＩ；リンテック（株）製）を乾燥時の膜厚が１５ｇ／ｍ²となるように塗布及び乾燥して本発明の着色フイルムを得た。
【００２２】
［実施例３］
実施例１で得られた着色フイルムの厚さ１２μｍのポリエステルフイルム側に二液型ポリウレタン樹脂（レザミンＵＮＤ−８３８０；大日精化工業（株）製）５０部及び重合促進剤（レザミンＨＩ−２１５；大日精化工業（株）製）０．５部からなる自着性接着剤の塗工液を乾燥時の膜厚が１０ｇ／ｍ²となるように塗布及び乾燥して本発明の着色フイルムを得た。
【００２３】
［実施例４］
実施例１において、接着剤であるポリエステル樹脂をペスレジンＳ３１０（高松油脂（株）製）に代え、且つ着色剤１を着色剤２と代えた以外は、実施例１と同様の方法で本発明の着色フイルムを得た。
【００２４】
［比較例１］
実施例１において、着色剤１を着色剤３に代えた以外は、実施例１と同様の方法で比較例の着色フイルムを得た。
【００２５】
［比較例２］
実施例２において、着色剤１を着色剤３に代えた以外は、実施例２と同様の方法で比較例の着色フイルムを得た。
【００２６】
［比較例３］
実施例４において、着色剤２を着色剤４に代えた以外は、実施例４と同様の方法で比較例の着色フイルムを得た。
【００２７】
以上の実施例及び比較例の着色フイルムのそれぞれについて下記の項目及び基準により評価した。評価結果を表１に示す。
１．透明性
Ａ；良好
Ｂ；やや良好
Ｃ；不良
２．ヘイズ

３．耐光性
サンシャイン型フェードメーターで着色フイルムの試料に照射し、照射時間５００時間後の色差△Ｅを測定し、その値が２．０以下のものを許容し得るものとした。
Ａ：許容し得る耐光性
Ｂ：許容し得ない耐光性
【００２８】
表１；評価結果

【００２９】
【発明の効果】
以上の結果からわかるように本発明による着色フィルムは、透明性、耐光性等に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の１例の着色フイルムの断面を図解的に説明する図。
【図２】本発明の他の例の着色フイルムの断面を図解的に説明する図。
【図３】本発明の他の例の着色フイルムの断面を図解的に説明する図。
【符号の説明】
１：透明フイルム
２：着色接着剤（感熱性接着剤、感圧性接着剤等）
３：感圧性接着剤
４：離型紙[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a colored film, and more particularly to a colored film excellent in sharpness, transparency, light resistance, stability and the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, colored films have been widely used in vehicles, buildings, packaging materials, display materials, and others. When these colored films are used for decoration, selection of incident light wavelength, prevention of see-through from the outside, for example, for solar control, the colored films have excellent sharpness, transparency and light resistance. , Stability is required. In addition, these colored films are required to be easily stuck and peeled off. For this reason, a layer made of a pressure-sensitive adhesive, a heat-sensitive adhesive, or the like is provided on one surface of the transparent film. The pressure-sensitive adhesives mentioned here are self-adhesives (there is no surface tackiness, but the airtightness between the mirror surface of a smooth surface such as a glass plate, metal plate, painted surface, plastic plate, etc. and the self-adhesive surface. Material having the property of being bonded using the property, hereinafter simply referred to as a self-adhesive agent).
For coloring, since transparency is required, conventionally, a dye that dissolves in an adhesive is used. Although it is not impossible to color the transparent film itself with a dye, it is very difficult. For this reason, coloring is mainly performed on the pressure-sensitive adhesive and the heat-sensitive adhesive as described above.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the above prior art, coloring of the adhesive with a dye is easy, and a colored film excellent in sharpness and transparency can be obtained. However, the colored film is not exposed to external light, such as a solar control film. When used under exposure conditions, the light resistance of the dye is inferior, and there are problems such as fading or discoloration after a certain period of time. As a method for solving these problems, various proposals have been made to use pigments in place of dyes. However, the conventional technique can provide a colored film having excellent light resistance, but the pigments in the adhesive can be obtained. It was difficult to finely disperse, and even when dispersed, pigment particles agglomerated so strongly that a colored film satisfying the sharpness and transparency could not be obtained.
Accordingly, an object of the present invention is to provide a colored film which is colored with a pigment and is excellent in sharpness, transparency, light resistance, stability and the like.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The above object is achieved by the present invention described below. That is, the present invention provides a colored film in which at least one colored adhesive layer colored with a colorant is provided on at least one surface of a transparent film, wherein the colored adhesive layer contains a polyester resin as an adhesive. And a coloring film comprising a pigment and a polyester-based dispersant.
[0005]
According to the present invention, by forming a colored adhesive layer from a specific adhesive and coloring it with a specific colorant, the sharpness, transparency, and light resistance excellent to the extent that cannot be obtained by the prior art. A colored film having stability and the like can be provided.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, the present invention will be described in more detail with reference to preferred embodiments.
The colored film of the present invention is a colored film comprising at least one colored adhesive layer colored with a colorant on at least one surface of a transparent film, wherein the colored adhesive layer is a polyester resin as an adhesive. And the colorant comprises a pigment and a polyester dispersant.
[0007]
The transparent film used in the present invention is used in conventional colored films such as polyethylene film, polypropylene film, polyester film, polycarbonate film, polyvinyl chloride film, polyvinylidene chloride film, polystyrene film, and polyamide film. Any transparent film can be used. The size of these films is not particularly limited, and the thickness varies depending on the application, but is usually a film or sheet of about 6 to 200 μm.
[0008]
The adhesive used in the present invention is a polyester-based adhesive, and the polyester-based adhesive is conventionally known as an adhesive. In the present invention, any conventionally known polyester-based adhesive can be used. It is not limited.
Specific examples of the polyester heat-sensitive adhesive include, for example, dibasic acids such as terephthalic acid, isophthalic acid, succinic acid, adipic acid, sebacic acid, and dodecanoic acid, ethylene glycol, propylene glycol, and 1,4-butanediol. 1, 6-hexanediol, cyclohexanediol, and polymers or copolymers obtained from glycols such as polyoxylene glycol.
In general, polyester-based adhesives include polyethylene terephthalate, polybutylene terephthalate, etc., dibasic acids such as isophthalic acid, adipic acid and sebacic acid, side chain glycols such as neopentyl glycol, and long chain polyoxyalkylene glycols. And the like are copolymerized. These polyester adhesives have a degree of polymerization of about 3,000 to 20,000 and a glass transition temperature of 20 ° C. or less. In addition, a conventionally known polyester-based pressure-sensitive adhesive or polyester-based curable adhesive can also be used.
[0009]
In the present invention, the above-mentioned adhesive is colored in advance with a pigment colorant described below, and the colored adhesive of the present invention is applied to the transparent film to a predetermined thickness by an appropriate coating method. Is obtained.
As the pigment dispersant made of the polyester resin used in the present invention, the same one as the polyester adhesive can be used. The polyester-based adhesive and the pigment can be made into a masterbatch colorant by kneading the pigment and the pigment at a high concentration ratio.
The polyester-based dispersant used may be the same as the polyester-based adhesive, but in consideration of the dispersibility of the pigment and the viscosity when used as a colorant, the molecular weight is in the range of about 1,000 to 100,000. Furthermore, it is preferable that it is a polyester-type resin of the range of 3,000-50,000.
[0010]
The pigment used in the present invention is a pigment conventionally used in various fields, and any known pigment can be used. Specifically, phthalocyanine, azo, condensed azo, azo lake, anthraquinone, perylene / perinone, indigo / thioindigo, isoindolinone, azomethine azo, dioxazine, quinacridone, aniline black, Organic pigments such as triphenylmethane and carbon black; and titanium oxide, iron oxide, iron hydroxide, chromium oxide, spinel firing, chromate, chromium vermilion, bitumen, aluminum Examples thereof include inorganic pigments such as powder and bronze powder. These pigments may be in any form, and these pigments may be subjected to various dispersion treatments by various known methods.
[0011]
The colorant used in the present invention can be obtained by kneading the dispersant and the pigment using a kneader such as a sand grind mill, a ball mill, an attritor mill, or a three roll mill. In this case, the dispersant is used in the range of about 10 to 500 parts by weight per 100 parts by weight of the pigment. In kneading the dispersant and the pigment, for example, the above-mentioned dispersant (along with an appropriate amount of an organic solvent if necessary) is mixed with the powdered pigment, for example, by mixing and kneading in a three-roll mill, A colorant having very little pigment aggregated particles and excellent transparency can be obtained. The obtained colorant may be in the form of powder, chip, paste containing an organic solvent, or liquid in which an organic solvent is used as a medium, and the shape is not particularly limited and may be adapted to the coloring application.
In addition, various additives such as an organic solvent, a film-forming resin, a flame retardant, an antioxidant, an ultraviolet absorber, a plasticizer, a surfactant, and the like may be added to the colorant depending on the target colorant. Can do.
[0012]
The coloring of the adhesive by the colorant is performed by mixing both in the presence of water or an organic solvent, if necessary, and sufficiently stirring and mixing. The colorant has a property of being easily and stably dispersed in the adhesive (or a solution thereof), and no special treatment is required. However, in some cases, the mixture of the two is mixed with a sand grind mill, a ball mill, an atomizer. Dispersion of the pigment can be made perfect by kneading using a kneader such as a lighter mill or a three roll mill. The amount of the colorant used is preferably in the range of 0.1 to 10 parts by weight of the colorant per 100 parts by weight of the adhesive, or 0.1 to 5 parts by weight in terms of pigment, and if the pigment concentration is too low, sufficient coloring is achieved. On the other hand, if the pigment concentration is too high, transparency and translucency may be insufficient.
[0013]
Next, a colored film according to a preferred embodiment of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
The example shown in FIG. 1 is an example in which a colored adhesive (heat-sensitive adhesive, pressure-sensitive adhesive, curable adhesive, etc.) layer 2 is interposed between two

transparent films

1A and 1B. When the colored adhesive layer 2 is formed of a heat-sensitive adhesive, a heat-sensitive adhesive solution or dispersion is applied to one transparent film 1, that is, one surface of the transparent film 1A, and dried. Then, the other transparent film 1B is bonded by a laminator such as a hot roll or a hot plate. When sticking the colored film of this example to other articles, it is necessary to use a suitable adhesive (which may be colorless or colored) on the

transparent film

1A or 1B side or the article to be stuck side.
[0014]
The example shown in FIG. 2 is different from the example shown in FIG. 1 in that the pressure-sensitive adhesive layer 3 is formed on the outward surface of the transparent film 1A. In this state, since the pressure-sensitive adhesive has tackiness at room temperature, an example in which a release paper or a release sheet 4 is bonded to the outer surface of the adhesive layer 3 for the purpose of eliminating the disadvantage. is there. The method for forming the colored film in this example is the same as in the example shown in FIG. Further, at least one of the adhesive layer 2 and the pressure-sensitive adhesive layer 3 in this example may be colored. As a method for using the colored film, for example, when the colored film is bonded to a glass window of an automobile, the release paper 4 on the surface is peeled or bonded while being peeled.
The example shown in FIG. 3 is an example in which two colored

adhesive layers

2A and 2B are formed between three

transparent films

1A, 1B and 1C, but it is essential that both

adhesive layers

2A and 2B are colored. Instead, only one of the adhesive layers may be colored. The method of using the colored film in this example is the same as the example shown in FIG.
[0015]
In each of the above embodiments, the shade and translucency of the colored film obtained can be freely adjusted. For example, the coloring density can be freely adjusted by preparing a colored adhesive having a high pigment concentration first and diluting it with a similar colorless adhesive. Further, a necessary amount of the above-mentioned colorant may be added to a colorless adhesive to obtain a colored adhesive having a necessary concentration, and a colored film having a desired concentration can be obtained by using this.
[0016]
Further, the light transmittance can be adjusted by changing the pigment concentration of the colored adhesive layer. For example, when it is desired to obtain a colored film having a light color and low translucency, at least one surface of the transparent film. Apply thin metal deposition to the surface. In addition, when an infrared reflection effect is required along with coloring, regardless of the coloring concentration, metal vapor deposition can be performed in the same manner as described above. At this time, it is preferable to use a metal-deposited film as a transparent film as a raw material, but it is also possible to perform metal deposition after forming a colored film. Thus, it is natural that the colored film of the present invention can be provided with other required performances by combining known techniques.
[0017]
Application of the colored adhesive to the transparent film is performed by applying an organic solvent solution or an aqueous dispersion of the colored adhesive to an appropriate application means such as a knife over roll coater, roll coater, reverse coater, gravure coater, etc. It coats using the well-known coating machine of this, and is performed by drying as needed. As another method, a co-extrusion method in which a transparent film substrate and a colored adhesive are simultaneously extruded can be used. Further, the colored adhesive is formed into a film, and the adhesive film is laminated on the transparent substrate film. This method is also effective.
The coating amount (or thickness) of the colored adhesive is generally about 1 to 50 g / m ² on a solid basis, and this coating amount is a colorant so that a desired color density and transparency can be obtained. It is selected and determined in consideration of the pigment concentration in the medium.
When the adhesive is a pressure sensitive adhesive, a release film such as a resin film or paper coated with a release silicone is stuck to the surface of the adhesive layer in consideration of handleability. It is preferable.
[0018]
【Example】
Next, the present invention will be described in more detail with reference to examples and comparative examples. In the text, “part” or “%” is based on the weight of solids unless otherwise specified.
(Preparation of colorant 1)
10 parts of a pigment (phthalocyanine green pigment) is mixed with 10 parts of a dispersant (polyester resin; Byron 300, manufactured by Toyobo Co., Ltd.), premixed with a dissolver, and then dispersed and colored with three rolls. Agent 1 was obtained.
[0019]
(Preparation of colorant 2)
10 parts of a pigment (phthalocyanine blue pigment) is mixed with 10 parts of a dispersant (polyester resin; Pesresin S310, manufactured by Takamatsu Yushi Co., Ltd.), premixed with a dissolver, and then dispersed and colored with three rolls. Agent 2 was obtained.
(Preparation of colorant 3)
In the production method of Colorant 1, the dispersant is replaced with a vinyl chloride dispersant (copolymer comprising 90 parts of vinyl chloride, 5 parts of vinyl alcohol and 5 parts of vinyl acetate), and the others are the same as in the production of Colorant 1. Thus, Colorant 3 was obtained.
(Preparation of colorant 4)
In the production method of the colorant 2, the dispersant was replaced with a vinyl chloride dispersant (the same as the colorant 3), and the others were the same as in the production of the colorant 2, and the colorant 4 was obtained.
[0020]
[Example 1]
100 parts of a polyester resin (Byron 100; manufactured by Toyobo Co., Ltd.), 10 parts of a crosslinking agent (Coronate L; manufactured by Nippon Polyurethane Co., Ltd.) and 2 parts of Colorant 1 were mixed to prepare a coating solution. This coating solution was applied and dried on one surface of a 25 μm thick polyester film so that the film thickness upon drying was 3 g / m ² to form a colored adhesive layer.
Further, a polyester film having a thickness of 12 μm was laminated on the surface of the colored adhesive layer of the film with a hot lamellar roll (100 ° C.) to obtain the colored film of the present invention.
[0021]
[Example 2]
The pressure-sensitive adhesive (PA-TI; manufactured by Lintec Co., Ltd.) was applied to the 12 μm thick polyester film side of the colored film obtained in Example 1 so that the film thickness upon drying was 15 g / m ^2. By drying, a colored film of the present invention was obtained.
[0022]
[Example 3]
50 parts of a two-component polyurethane resin (Rezamine UN-8380; manufactured by Dainichi Seika Kogyo Co., Ltd.) and a polymerization accelerator (Resamine HI-215; on the polyester film side having a thickness of 12 μm of the colored film obtained in Example 1; (Daiichi Seika Kogyo Co., Ltd.) 0.5 parts of a self-adhesive adhesive coating solution is applied and dried so that the dry film thickness is 10 g / m ^2. Obtained.
[0023]
[Example 4]
In Example 1, the polyester resin as an adhesive was replaced with Pesresin S310 (manufactured by Takamatsu Yushi Co., Ltd.), and Colorant 1 was replaced with Colorant 2. The same procedure as in Example 1 was followed. A colored film was obtained.
[0024]
[Comparative Example 1]
A colored film of a comparative example was obtained in the same manner as in Example 1 except that Colorant 1 was replaced with Colorant 3 in Example 1.
[0025]
[Comparative Example 2]
In Example 2, a colored film of a comparative example was obtained in the same manner as in Example 2 except that Colorant 1 was replaced with Colorant 3.
[0026]
[Comparative Example 3]
A colored film of a comparative example was obtained in the same manner as in Example 4 except that the colorant 2 was replaced with the colorant 4 in Example 4.
[0027]
Each of the colored films of the above Examples and Comparative Examples was evaluated according to the following items and criteria. The evaluation results are shown in Table 1.
1. Transparency A; Good B; Slightly Good C; Poor Haze

3. The sample of the colored film was irradiated with a light-resistant sunshine type fade meter, and the color difference ΔE after 500 hours of irradiation was measured, and a value of 2.0 or less was acceptable.
A: Acceptable light resistance B: Unacceptable light resistance
Table 1: Evaluation results

[0029]
【The invention's effect】
As can be seen from the above results, the colored film according to the present invention is excellent in transparency, light resistance and the like.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram schematically illustrating a cross section of a colored film according to an example of the present invention.
FIG. 2 is a diagram schematically illustrating a cross section of a colored film according to another example of the present invention.
FIG. 3 is a diagram schematically illustrating a cross section of a colored film according to another example of the present invention.
[Explanation of symbols]
1: Transparent film 2: Colored adhesive (heat-sensitive adhesive, pressure-sensitive adhesive, etc.)
3: Pressure sensitive adhesive 4: Release paper

Claims

In a colored film comprising at least one colored adhesive layer colored with a colorant on at least one surface of a transparent film, the colored adhesive layer contains a polyester resin as an adhesive, and the colorant is a pigment. A colored film characterized by comprising a polyester dispersant.

The colored film according to claim 1, wherein another transparent film is laminated on the outer surface of the colored adhesive layer.

The colored film according to claim 1, wherein a pressure-sensitive adhesive layer is formed on the other surface of the transparent film.

The colored film according to claim 2, wherein a pressure-sensitive adhesive layer is formed on the outer surface of any one of the transparent films.

The colored film according to claim 1, wherein the colorant comprises 10 to 500 parts by weight of a dispersant per 100 parts by weight of the pigment.

The colored film according to claim 1, wherein the colored adhesive layer comprises 0.1 to 10 parts by weight of a colorant per 100 parts by weight of the adhesive.

The colored film according to claim 1 for sticking to a window.