JP4230616B2 - Water-stop material and water-stop method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、躯体等に設けられた管路内に電気ケーブルなどの線条体が挿通し、この管路に漏水が生じている構築物、例えば地下洞道、マンホールなどの上記管路を止水するために用いられる止水材および止水工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、地下洞道やマンホールなどの壁となる躯体1に管路2が埋設され、この管路2内に線条体であるケーブル33が挿通し、管路2内に、漏水を防ぐ止水材が設置された構造を示すものである。
ここに示す止水材は、板状の内側および外側ゴムパッキン6、8と、金属板9を有し、これらゴムパッキン6、8、金属板9と、ケーブル33との間にブチルゴムなどからなるコーキング材5を充填したものである。
【0003】
この止水材を設置するには、ケーブル33を、ゴムパッキン6、8、金属板9の挿通孔6a,8a、9aに通し、これらゴムパッキン6、8、金属板9と、ケーブル33との間にブチルゴムなどからなるコーキング材5を充填した後、ゴムパッキン6、8、金属板9およびケーブル33を、内側ゴムパッキン6が管路2内に入るように管路2内に押し込み、金属板9を、管路2の管路口2aに設けられた筒状の防水治具4に、外側ゴムパッキン8を介してネジ止め等により止め付ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、長時間が経過すると、コーキング材5が劣化し収縮することなどによりコーキング材5とケーブル33との間に隙間ができ、この部分から漏水が起きることがあった。
また、ケーブル33が、通電による発熱などによって熱膨張することなどによって、管路2に対しケーブル長さ方向に移動した場合には、コーキング材5とケーブル33との間に隙間ができ、この部分から漏水が発生することがあった。
また、上記止水材は、設置に手間がかかる不満があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、容易に設置でき、しかも高い止水性を長期間にわたって維持することができる止水材および止水工法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の止水材は、線条体が挿通した管路内に設置され、この管路を止水する止水材であって、前記線条体が挿通する挿通孔が形成された多孔質体に、その外面から前記挿通孔に至る切り込みが挿通孔形成方向に沿って形成され、多孔質体を管路内に設置する前に多孔質体に親水性重合硬化型液状止水剤が含浸されていることを特徴とするものである。
また本発明の止水材は、複数の単線条体からなる多条線条体が挿通した管路内に設置され、この管路を止水する止水材であって、前記多条線条体が挿通する挿通孔が形成された第1の多孔質体と、前記単線条体間の隙間内に設置された第2の多孔質体を備え、前記第1の多孔質体には、この多孔質体外面から挿通孔に至る切り込みが挿通孔形成方向に沿って形成され、前記第1および第2の多孔質体を管路内に設置する前に前記第1および第2の多孔質体に、親水性重合硬化型液状止水剤が含浸されていることを特徴とするものである。
前記切り込みの少なくとも一部には、他部に対し形成方向が折れ曲がった折曲部を形成するのが好ましく、折曲部は、クサビ形に形成するのが好ましい。
また、本発明の止水工法は、線条体が挿通した管路を、親水性重合硬化型液状止水剤が含浸された多孔質体を用いて止水する工法であって、前記多孔質体が、前記線条体が挿通する挿通孔を有し、かつ前記多孔質体外面から挿通孔に至る切り込みが挿通孔形成方向に沿って形成されたものであり、親水性重合硬化型液状止水剤が含浸された多孔質体の切り込みを開き、生じた隙間を通して前記線条体を前記挿通孔内に位置させた後、前記切り込みを閉じ、この多孔質体を前記管路内に押し込むことを特徴とするものである。
また、本発明の止水工法は、複数の単線条体からなる多条線条体が挿通した管路を、親水性重合硬化型液状止水剤が含浸された第1および第2の多孔質体を用いて止水する工法であって、第1の多孔質体が、前記線条体が挿通する挿通孔を有し、かつ前記第1の多孔質体外面から挿通孔に至る切り込みが挿通孔形成方向に沿って形成されたものであり、第2の多孔質体が、多条線条体を構成する単線条体間の隙間内に設置できるように形成されたものであり、親水性重合硬化型液状止水剤が含浸された第1の多孔質体の切り込みを開き、生じた隙間を通して前記多条線条体を前記挿通孔内に位置させるとともに、この多条線条体を構成する単線条体間の隙間に、親水性重合硬化型液状止水剤が含浸された前記第2の多孔質体を設置した後、前記切り込みを閉じ、これら多孔質体を管路内に押し込むことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、本発明の止水材の第1の実施形態を示したものであり、ここに示す止水材は、管路2内に設置された多孔質体である円柱体11に、親水性重合硬化型液状止水剤が含浸されたものである。
円柱体11には、線条体であるケーブル3が挿通する挿通孔12が形成されている。また円柱体11には、円柱体外面から挿通孔12に至る1つの切り込み13が挿通孔形成方向に沿って形成されている。
【0007】
円柱体11は、この円柱体11が挿入される管路2の形状に合わせて設計される。図中符号Aで示す円柱体11の外径は、管路2の内径とほぼ等しく、または管路2の内径よりも若干大きく設定される。特に、管路2の内径よりも、1〜3mm程度、好ましくは3mm程度大きく設定されることが望ましい。
これは、円柱体11が、圧縮弾性を有する多孔質材からなるものであるため、円柱体11の外径を管路2の内径よりも若干大きく形成することによって、円柱体11が管路2の内面に密に接することができるようになるためである。
また、図中符号Lで示す円柱体11の長さは、止水効果の面から、60〜150mm程度とするのが望ましい。
【0008】
円柱体11に形成された挿通孔12は、断面が略円形となるよう形成され、図中符号Bで示す内径は、ケーブル3の外径とほぼ等しく、またはケーブル3の外径よりも若干小さく形成される。特に、ケーブル3の外径よりも、1〜3mm程度、好ましくは3mm程度小さく設計されるのが好ましい。
これは、円柱体11が圧縮弾性を有するため、挿通孔12の内径をケーブル3の外径よりも若干小さく形成することによって、円柱体11がケーブル3外面に密に接することができるようになるためである。
【0009】
切り込み13のほぼ中央部には、他の部分に対し形成方向が折れ曲がった折曲部14が形成されている。
折曲部14は、切り込み13内における管路2内部から外部へ向けての水の流れを妨げ、これによって止水性を向上させるためのもので、上記他の部分が挿通孔12に沿って形成されているのに対し、この挿通孔形成方向に対してクサビ形に折れ曲がるように形成されている。
折曲部14においては、切り込み13における一方の切り込み面に形成されたクサビ形の凹部14aに、他方の切り込み面に形成された凸部14bが嵌合するようになっている。
なお折曲部14の形成位置は、切り込み13の中央部に限らず、中央部よりも挿通孔形成方向端部寄りであってもかまわない。
【0010】
円柱体11は、多孔質材からなるものとされている。
この多孔質材としては、機械強度(圧縮強度、引張強度など)に優れ、伸縮性、圧縮弾性を有し、耐候性に優れ、しかも親水性液状止水剤が容易に浸透するものが好ましく、例えば連続気泡構造の発泡体、比較的硬質の繊維が絡み合ってできた繊維塊等が好適に用いられる。
具体例としては、ウレタン発泡体、スチールウール等を挙げることができ、なかでも特に、セル膜がないウレタン発泡体を用いるのが好ましい。
【0011】
この多孔質材としては、圧縮強度(JIS K6401準拠)が5kg/cm2以上、引張強度(JIS K6301準拠)が2kg/cm2以上、伸度(JIS K6301準拠)が50%以上のものを用いることが望ましい。これは、これら圧縮強度、引張強度、伸度が上記範囲内にあると、ケーブル3が管路2に対して移動した場合でも確実に止水性を維持できるためである。
【0012】
上記親水性重合硬化型液状止水剤(以下、単に親水性止水剤という)としては、親水性であり、かつ重合硬化型、即ち1種類以上のモノマーを含み、未硬化状態においては可塑性に優れ粘度が低く流動性を有し、モノマーの重合反応にともなって硬化するものが好適に用いられる。
また、硬化した状態において水に対し不溶であり、かつ十分な伸縮性を有し、水密性、即ち、吸水することで膨潤する性質を有し、しかも耐薬品性、耐バクテリア性、耐ヒートサイクル(−70〜100℃)性、および耐酸、耐アルカリ性に優れたものであることが望ましい。
【0013】
このような親水性止水剤の例としては、ビニルモノマーと架橋性モノマーに、重合触媒を水と共に添加したものを挙げることができる。
上記ビニルモノマーとしては親水性ビニルモノマーが好ましく、親水性ビニルモノマーとしては、(メタ)アクリル酸およびその金属塩、酢酸ビニル、ビニルアルコール、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、マレイン酸及びその金属塩などを例示でき、これらの中でも特に(メタ)アクリル酸金属塩が好ましい。(メタ)アクリル酸金属塩としては、例えば(メタ)アクリル酸マグネシウム塩、(メタ)アクリル酸カルシウム塩、(メタ)アクリル酸ナトリウム塩を用いることができ、これらの中でも(メタ)アクリル酸マグネシウム塩が好ましい。
【0014】
上記架橋性モノマーとしては、重合触媒および水の存在下で上記ビニルモノマーと混合することにより一定の硬化時間で重合し、含水ゲル状態となって硬化する性質を有するものが用いられ、多官能性モノマー、特に、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミドや多官能性(メタ)アクリレートが好ましく、このような(メタ)アクリレートの中でも比較的高い親水性を示すものとして1つ以上のアルキレングリコールからなる主鎖の両末端に(メタ)アクリロイルオキシ基がついたものを挙げることができる。
このような多官能性モノマーの具体例としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
【0015】
上記重合触媒としては、レドックス系触媒を用いるのが好ましい。レドックス系触媒としては、例えば酸化剤成分として過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムなどを含み、還元剤成分としてチオ硫酸ナトリウム、ロンガリット、亜硫酸ナトリウム、トリエタノールアミンなどを含むものなどが挙げられる。
また、この重合触媒の添加量は、通常、上記2種のモノマー100重量部に対して0.1〜100重量部とされ、親水性止水剤の硬化時間が5〜60秒となるように上記範囲の中から適宜設定するのが好ましい。
【0016】
上記親水性止水剤の具体例としては、ビニルモノマー8〜16重量%、多官能性モノマー12〜24重量%、水50〜70重量%、レドックス触媒の中のアミン成分10重量%からなるA剤と、エチレングリコールと水の等重量混合物98〜99.5重量%と過酸化物0.5〜2重量%からなるB剤を使用直前に混合したものを挙げることができる。
親水性止水剤を上記のような組成にすることにより、その硬化物は水と接触すると吸水して膨張する性質を有するものとなる。
【0017】
また、この親水性止水剤には微粒子セメントを含有させてもよい。
微粒子セメントは、止水部分に耐圧縮性等の機械強度を付与するためのもので、水和することにより硬化する性質のものが用いられる。
この微粒子セメントとしては、ブレーン値が12000〜13000cm2/gであるものを用いるのが好ましい。微粒子セメントとして好適な市販品としては、宇部三菱セメント(株)製三菱ファインハードを例示することができる。
ブレーン値が12000cm2/g未満であると、水和反応速度が低くなり硬化までに長時間を要し、しかも親水性止水剤と混合する際に均一混合が難しくなり、混合物中微粒子セメント濃度の偏りが生じ止水部分の機械強度が低下するおそれがあるため好ましくない。またブレーン値が13000cm2/gを越えると、セメント粒子の沈殿により混合物が不均一化しやすくなるため好ましくない。 微粒子セメントの配合量は、親水性止水剤100重量部に対して好ましくは2〜10重量部、さらに好ましくは4〜6重量部とするのが望ましい。
【0018】
次に、図3を参照し、上記第1の実施形態の止水材を用いる場合を例として、本発明の止水工法の第1の実施形態を説明する。
まず、図3(a)に示すように、円柱体11の切り込み13を開き、生じた隙間を通してケーブル3を挿通孔12内に位置させる。
次いで、図3(b)に示すように、切り込み13を閉じ、これによってケーブル3の所望の位置に円柱体11を装着する。
次いで、図3(c)に示すように、円柱体11を管路口2aから管路2内に押し込む。
円柱体11は、伸縮性を有する多孔質材からなるものであるため、円柱体11の外径が管路2の内径よりも大きい場合にも、円柱体11を圧縮し径を小さくした上で無理バメすることにより円柱体11を管路2内に押し込むことができる。
【0019】
次いで、上記親水性止水剤を円柱体11に注入し、全体に含浸させる。
親水性止水剤を使用する際には、親水性止水剤の各成分のうち少なくとも一部を他成分から分離して重合反応が進行しないようにしておき、これらを使用直前に混合し、親水性止水剤が未だ重合反応が進行していない未硬化状態にあるうちに円柱体11への注入を行う。
円柱体11の全体に行き渡った状態で、親水性止水剤は上記重合反応により硬化する。
親水性止水剤の円柱体11に対する添加量は、円柱体11の容量に対し90容量%以上とするのが好ましい。
【0020】
上記止水材にあっては、ケーブル3が挿通する挿通孔12が形成された円柱体11に、外面から挿通孔12に至る切り込み13が挿通孔形成方向に沿って形成され、親水性止水剤が含浸されているので、円柱体11の切り込み13を開き、生じた隙間を通してケーブル3を挿通孔12内に位置させるという簡単な操作によって、円柱体11をケーブル3の所望の位置に装着することができる。従って、容易な操作で設置することができる。
【0021】
また円柱体11が十分な伸縮性、圧縮弾性を有する多孔質材からなるものであり、かつこれに含浸する親水性止水剤が硬化後も十分な伸縮性を示すものであるため、これら円柱体11および親水性止水剤は、常に管路2の内面形状、およびケーブル3の外面形状に応じた形状となり、これら管路2およびケーブル3に隙間なく接した状態となる。
従って、通電による発熱や気温変化などによる熱膨張などによりケーブル3が管路2に対して移動した場合でも、高い止水性を長期にわたって維持することが可能となる。
また、親水性止水剤は吸水により膨潤する性質を有するため、上記止水材は、漏水と接した場合に、これを吸収するとともに膨潤し、管路2およびケーブル3にいっそう密に接し、止水性が高められる。
【0022】
また切り込み13の一部に、他部に対し形成方向が折れ曲がった折曲部14を形成することによって、この部分において切り込み13内における管路2内部から外部への水の流れを妨げることができる。このため、止水性を向上させることができる。
【0023】
また、折曲部14をクサビ形に形成することによって、切り込み13における一方の切り込み面に形成されたクサビ形の凹部14aに、他方の切り込み面に形成された凸部14bが嵌合するようになる。
このため、円柱体11を管路2内に押し込む際に、両切り込み面間の相対位置が挿通孔方向にずれるのを防止することができる。
従って、両切り込み面の接触面積が低下するのを防ぎ、切り込み13を通して漏水が生じるのを防ぎ、止水性の低下を防ぐことができる。
【0024】
また止水材に含浸させる親水性止水剤に、水和により硬化する性質を有する微粒子セメントを含有させることによって、止水材の封鎖性、耐圧縮性等の特性を高めることができる。
従って、地震などによって止水材に大きな力が加わった場合においても、この止水材が破断することがなく、高い止水性を維持することができる。
【0025】
図4および図5は、本発明の止水材の第2の実施形態を示すもので、ここに示す止水材は、複数(本実施形態では3本)の単線条体である単ケーブル33aを撚り合わせた多条線条体である多条ケーブル33を挿通した管路に対応したものである。
この止水材は、挿通孔22が形成された第1の多孔質体である円柱体21と、単ケーブル33a間の隙間に設置された第2の多孔質体である止水ひも25を備え、これら円柱体21および止水ひも25に親水性止水剤が含浸されたものである。
円柱体21には、上記第1実施形態と同様に、挿通孔22から外面に至る切り込み23が挿通孔形成方向に沿って形成され、切り込み23のほぼ中央部には、上記折曲部14と同様の折曲部24が形成されている。
【0026】
挿通孔22は、多条ケーブル33を構成する単ケーブル33aに対応した形状の円が、ケーブル33aの数(本実施形態の場合は3つ)集合した断面形状となるように形成されている。
挿通孔22において単ケーブル33aが収容される部分の内径(図中符号B')はケーブル33aの外径とほぼ等しく、またはケーブル33aの外径よりも若干小さく形成される。特に、ケーブル33aの外径よりも、1〜3mm程度、好ましくは3mm程度小さく設計されるのが好ましい。
【0027】
止水ひも25は、単ケーブル33a間の隙間からの漏水を防ぐためのもので、上記多孔質材からなるひも状物に、親水性止水剤を含浸させたものである。
止水ひも25は、ケーブル33a間の隙間に設置し、親水性止水剤を含浸させたときに、この隙間を塞ぐことができる形状とされる。止水ひも25の長さは、L〜10L(図中長さLの1〜10倍に相当する長さ)とするのが好ましい。
【0028】
次に、本実施形態の止水材を使用する場合を例として、本発明の止水工法の第2の実施形態を説明する。
円柱体21の切り込み23を開き、生じた隙間を通して複数の単ケーブル33aからなる多条ケーブル33を挿通孔22内に位置させるとともに、ケーブル33a間の隙間内に、止水ひも25をケーブル延在方向に沿って設置した後、切り込み23を閉じ、円柱体21を管路口2aから管路2内に押し込み、円柱体21および止水ひも25に親水性止水剤を注入し含浸させる。
止水ひも25の設置には、止水ひも25を単ケーブル33aの隙間に挿入する方法を採ることができる。
【0029】
本実施形態の止水材にあっては、第1の実施形態の止水材と同様に、容易に設置することができ、かつ高い止水性を長期にわたって維持することができる。
また単ケーブル33a間の隙間内に設置された止水ひも25が、十分な伸縮性、圧縮弾性を有する多孔質材からなり、親水性止水剤が含浸したものであるため、これら止水ひも25および親水性止水剤は、常にケーブル33aの外面形状に応じた形状となり、これらに隙間なく接した状態となる。従って、この隙間からの漏水をも防ぐことができる。
【0030】
なお、上記各実施形態では、円柱体11、21、止水ひも25を管路2内に設置した後に、これらに親水性止水剤を含浸させる方法を例示したが、これに限らず、親水性止水剤を、円柱体11、21、止水ひも25に含浸させた後にこれらを管路2内に設置することもできる。
また、上記実施形態では、折曲部14、24は、切り込み13、23に1箇所のみ形成したが、複数箇所に形成することもできる。
【0031】
【実施例】
以下、具体例を示し、本発明の効果をさらに明確にする。
(実施例)
図4および図5に示す止水材を次のようにして作製した。多孔質材として、ウレタン発泡体を用い、これを、外径128mm、長さ70mmで、その中心部に、断面が外径36mmの3つの円を集合した形状となる挿通孔12を有する形状に成形し、1つのクサビ形の折曲部14を有する切り込み13を形成し、円柱体11を得た。
また、止水ひも25として、その断面形状が一辺20mmの正三角形で、長さ500mmのものを用意した。
【0032】
次に、親水性止水剤を次のようにして調製した。親水性止水剤としては、ポリエチレングリコールジメタクリレート25重量%、アクリル酸マグネシウム10重量%、水55重量%、およびトリエタノールアミン10重量%からなるA剤と、エチレングリコール49.5重量%、水49.5重量%、および過硫酸アンモニウム1重量%からなるB剤を使用直前に混合したものを用いた。
【0033】
この親水性止水剤を、円柱体11および止水ひも25に含浸させた。親水性止水剤の円柱体11および止水ひも25に対する添加量は、90容量%とした。
【0034】
図5に示すように、鉄筋コンクリート製の躯体1を用いて構築された既設のマンホールの躯体1に埋設された管路2からの漏水に対して、本発明の止水工法を適用した。
上記躯体1に埋設された管路2は、FRPからなる内径150mmのものであり、管路2内には、3本の単ケーブル33a(外径47mm)が撚り合わされた多条ケーブル33が挿通しており、この管路2では、管路2奥部に生じた漏水が管路口2aから流出していた。
単ケーブル33a間の隙間に、止水ひも25を圧入した後、円柱体11の切り込み13を開き、多条ケーブル33を挿通孔12内に入れ、円柱体11を無理バメによって挿通孔22内に押し込んだ。
このようにして止水した管路2を1年間放置した後、漏水が発生したかどうかを調べた。
【0035】
(比較例)
図6に示すように、上記実施例と同様の管路2から延出しているケーブル33を、内側および外側ゴムパッキン6、8、金属板9の挿通孔6a、8a、9aに通し、ゴムパッキン6、8とケーブル3との間を、ブチルゴムからなるコーキング材20で塞いだ。
次いで、ゴムパッキン6、8、金属板9をケーブル33とともに管路2内に押し込み、金属板9を、ゴムパッキン8を介して防水治具4に止め付けて上記管路2を止水した状態で1年間放置し、漏水が発生したかどうかを調べた。
【0036】
上記試験の結果、比較例の工法によって止水された管路では、コーキング材とケーブルとの間に隙間ができ、ここから漏水が発生したのに対し、実施例の工法によって止水された管路では、まったく漏水が生じず、良好な止水性が維持されたことがわかった。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の止水材にあっては、線条体が挿通する挿通孔が形成された多孔質体に、その外面から前記挿通孔に至る切り込みが挿通孔形成方向に沿って形成され、親水性重合硬化型液状止水剤が含浸されているので、この切り込みを開き、生じた隙間を通して線条体を挿通孔内に位置させるという簡単な操作によって、多孔質体を線条体の所望の位置に装着することができる。従って、容易な操作で設置することができる。
【0038】
また、多孔質体および親水性重合硬化型液状止水剤は、伸縮性、圧縮弾性を有するため、常に管路の内面形状、および線条体の外面形状に応じた形状となり、これら管路および線条体に隙間なく接した状態となる。
従って、通電による発熱や気温変化などによる熱膨張などにより線条体が管路に対して移動した場合でも、高い止水性を長期にわたって維持することが可能となる。
【0039】
また、多条線条体が挿通する挿通孔が形成された第1の多孔質体と、前記多条線条体を構成する単線条体間の隙間内に設置された第2の多孔質体を備えた止水材を用いることによって、この隙間からの漏水をも防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の止水材の第1の実施形態を示すもので、(a)は斜視図であり、(b)は正面図である。
【図2】 図1に示す止水材を示す断面図である。
【図3】 図1に示す止水材の使用方法の一例を示す工程図である。
【図4】 本発明の止水材の第2の実施形態を示すもので、(a)は斜視図であり、(b)は正面図である。
【図5】 図4に示す止水材を示す断面図である。
【図6】 従来の止水材の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
2…管路、3…ケーブル(線条体)、
11…円柱体(多孔質体)、12、22…挿通孔、
13、23…切り込み、14,24…折曲部、
21…円柱体(第1の多孔質体)
25…止水ひも(第2の多孔質体)、
33…多条ケーブル(多条線条体)
33a…単ケーブル(単線条体)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention provides a structure in which a linear body such as an electric cable is inserted into a pipe provided in a housing and the like, and water leakage occurs in the pipe, such as an underground cavern, a manhole, etc. The present invention relates to a water-stop material and a water-stop method for use.
[0002]
[Prior art]
In FIG. 6, a
The water stop material shown here has plate-like inner and
[0003]
In order to install the water blocking material, the
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above prior art, when a long time passes, a gap is formed between the
Further, when the
Moreover, the said water stop material had the dissatisfaction which takes time to install.
This invention is made | formed in view of the said situation, and it aims at providing the water stop material and water stop construction method which can be installed easily and can maintain high water stop for a long period of time.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The water-stopping material of the present invention is a water-stopping material that is installed in a pipe line through which the striate body is inserted to stop the pipe line, and is formed with an insertion hole through which the striate body is inserted. In the body, a cut from the outer surface to the insertion hole is formed along the insertion hole forming direction, and the porous body is impregnated with a hydrophilic polymerization curable liquid waterproofing agent before the porous body is installed in the pipe line. It is characterized by being.
Further, the water-stop material of the present invention is a water-stop material installed in a pipe line through which a multi-strand body composed of a plurality of single-wire strips is inserted, and which stops the pipe, A first porous body having an insertion hole through which the body is inserted and a second porous body installed in a gap between the single filaments, the first porous body includes An incision extending from the outer surface of the porous body to the insertion hole is formed along the insertion hole forming direction, and the first and second porous bodies are installed before the first and second porous bodies are installed in the duct. Further, it is impregnated with a hydrophilic polymerization curable liquid water stopping agent.
At least a part of the notch is preferably formed with a bent part whose forming direction is bent with respect to the other part, and the bent part is preferably formed in a wedge shape.
Further, the water stopping method of the present invention is a method of stopping water using a porous body impregnated with a hydrophilic polymerization-curing liquid water stopping agent , in a pipe line through which a filament is inserted, body, the umbilical member has a through hole for inserting and wherein the notch extends from the porous outer surface in the insertion hole are those formed along the insertion hole forming direction, hydrophilic polymer curing liquid stop After opening the cut of the porous body impregnated with the liquid agent , and positioning the linear body in the insertion hole through the generated gap, the cut is closed and the porous body is pushed into the pipe line. and it is characterized in the early days.
Further, the waterproofing method of the present invention includes the first and second porous materials in which a multi-filament composed of a plurality of single filaments is inserted and impregnated with a hydrophilic polymerization curable liquid waterproofing agent. A method of stopping water using a body, wherein the first porous body has an insertion hole through which the linear body is inserted, and a cut from the outer surface of the first porous body to the insertion hole is inserted. It is formed along the hole forming direction, and the second porous body is formed so that it can be installed in the gap between the single filaments constituting the multi-striatum, and is hydrophilic. Opening the cut of the first porous body impregnated with the polymerization curable liquid water-stopping agent , and positioning the multi-striate body in the insertion hole through the generated gap, and constituting the multi-striate body to the gaps between the single striatum, after placing the second porous body hydrophilic polymer curing liquid waterproofing agent has been impregnated, before Cuts closed and is characterized the early days Push these porous body conduit.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 and 2 show a first embodiment of a water-stopping material of the present invention. The water-stopping material shown here is a
The
[0007]
The
This is because the
Moreover, it is desirable that the length of the
[0008]
The
This is because, since the
[0009]
A bent portion 14 whose formation direction is bent with respect to the other portions is formed at a substantially central portion of the
The bent portion 14 is for preventing the flow of water from the inside of the
In the bent portion 14, a wedge-shaped concave portion 14a formed on one cut surface of the
The formation position of the bent portion 14 is not limited to the central portion of the
[0010]
The
The porous material is preferably one having excellent mechanical strength (compressive strength, tensile strength, etc.), stretchability, compression elasticity, excellent weather resistance, and easily penetrated by a hydrophilic liquid waterproofing agent. For example, a foam having an open cell structure, a fiber lump formed by intertwining relatively hard fibers, and the like are preferably used.
Specific examples include urethane foam, steel wool and the like, and it is particularly preferable to use a urethane foam having no cell membrane.
[0011]
As this porous material, a material having a compressive strength (conforming to JIS K6401) of 5 kg / cm 2 or more, a tensile strength (conforming to JIS K6301) of 2 kg / cm 2 or more, and an elongation (conforming to JIS K6301) of 50% or more is used. It is desirable. This is because when these compressive strength, tensile strength, and elongation are within the above ranges, the water-stopping property can be reliably maintained even when the
[0012]
The hydrophilic polymerization curable liquid water-stopping agent (hereinafter simply referred to as a hydrophilic water-stopping agent) is hydrophilic and polymerized curable, that is, contains one or more monomers, and is plastic in an uncured state. Those having excellent low viscosity and fluidity and being cured with the polymerization reaction of the monomer are preferably used.
In addition, it is insoluble in water in a cured state, has sufficient stretchability, has water tightness, that is, has a property of swelling when absorbed, and has chemical resistance, bacterial resistance, and heat cycle resistance. It is desirable to have excellent (−70 to 100 ° C.) properties, acid resistance, and alkali resistance.
[0013]
Examples of such a hydrophilic water-stopping agent include a vinyl monomer and a crosslinkable monomer added with a polymerization catalyst together with water.
The vinyl monomer is preferably a hydrophilic vinyl monomer. Examples of the hydrophilic vinyl monomer include (meth) acrylic acid and its metal salt, vinyl acetate, vinyl alcohol, acrylamide, N-methylolacrylamide, maleic acid and its metal salt, and the like. Among them, (meth) acrylic acid metal salts are particularly preferable. As the (meth) acrylic acid metal salt, for example, (meth) acrylic acid magnesium salt, (meth) acrylic acid calcium salt, (meth) acrylic acid sodium salt can be used, and among these, (meth) acrylic acid magnesium salt Is preferred.
[0014]
As the crosslinkable monomer, a monomer having a property of being polymerized in a certain curing time by mixing with the vinyl monomer in the presence of a polymerization catalyst and water to be cured into a hydrous gel state is used. Monomers, in particular N, N′-methylenebis (meth) acrylamide and polyfunctional (meth) acrylates are preferred, and among these (meth) acrylates, one or more alkylene glycols are shown as having relatively high hydrophilicity. And (meth) acryloyloxy groups at both ends of the main chain.
Specific examples of such polyfunctional monomers include ethylene glycol di (meth) acrylate, diethylene glycol di (meth) acrylate, triethylene glycol di (meth) acrylate, polyethylene glycol di (meth) acrylate, propylene glycol di (meth). ) Acrylate, dipropylene glycol di (meth) acrylate, polypropylene glycol di (meth) acrylate and the like.
[0015]
It is preferable to use a redox catalyst as the polymerization catalyst. Examples of the redox catalyst include those containing ammonium persulfate, potassium persulfate and the like as an oxidant component and those containing sodium thiosulfate, Rongalite, sodium sulfite, triethanolamine and the like as a reducing agent component.
Further, the addition amount of the polymerization catalyst is usually 0.1 to 100 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the two types of monomers, and the curing time of the hydrophilic water-stopping agent is 5 to 60 seconds. It is preferable to set appropriately from the above range.
[0016]
Specific examples of the hydrophilic water-stopping agent include 8 to 16% by weight of a vinyl monomer, 12 to 24% by weight of a polyfunctional monomer, 50 to 70% by weight of water, and 10% by weight of an amine component in a redox catalyst. And a B agent composed of 98 to 99.5% by weight of an equal weight mixture of ethylene glycol and water and 0.5 to 2% by weight of a peroxide.
By setting the hydrophilic water-stopping agent to the above composition, the cured product has a property of absorbing water and expanding when it comes into contact with water.
[0017]
Moreover, you may contain a fine particle cement in this hydrophilic water stop agent.
The fine particle cement is for imparting mechanical strength such as compression resistance to the water-stopping portion, and has a property of being hardened by hydration.
As the fine particle cement, it is preferable to use a cement having a brain value of 12000 to 13000 cm 2 / g. As a commercially available product suitable as the fine particle cement, Mitsubishi Fine Hard manufactured by Ube Mitsubishi Cement Co., Ltd. can be exemplified.
When the brane value is less than 12000 cm 2 / g, the hydration reaction rate is low, it takes a long time to cure, and uniform mixing becomes difficult when mixing with a hydrophilic water-stopping agent. This is not preferable because there is a risk that the mechanical strength of the water-stopped portion may be reduced. On the other hand, if the brane value exceeds 13000 cm 2 / g, the mixture tends to become non-uniform due to precipitation of cement particles, which is not preferable. The compounding amount of the fine particle cement is preferably 2 to 10 parts by weight, more preferably 4 to 6 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the hydrophilic water-stopping agent.
[0018]
Next, with reference to FIG. 3, the first embodiment of the water stop construction method of the present invention will be described by taking as an example the case of using the water stop material of the first embodiment.
First, as shown in FIG. 3A, the
Next, as shown in FIG. 3B, the
Next, as shown in FIG. 3C, the
Since the
[0019]
Next, the hydrophilic water blocking agent is poured into the
When using a hydrophilic water-stopping agent, separate at least a part of each component of the hydrophilic water-stopping agent from other components so that the polymerization reaction does not proceed, and mix these immediately before use. Injection into the
The hydrophilic water-stopping agent is cured by the polymerization reaction in a state where the entire
The amount of the hydrophilic water-stopper added to the
[0020]
In the water blocking material, the
[0021]
Further, since the
Therefore, even when the
In addition, since the hydrophilic water-stopping agent has a property of swelling due to water absorption, the water-stopping material absorbs the water leakage when in contact with water leakage, swells, and more closely contacts the
[0022]
Further, by forming a bent portion 14 in which the forming direction is bent with respect to the other portion in a part of the
[0023]
Further, by forming the bent portion 14 in a wedge shape, the
For this reason, when pushing the
Therefore, it is possible to prevent the contact area between both the cut surfaces from being lowered, to prevent water leakage through the
[0024]
Moreover, by including a fine particle cement having a property of being cured by hydration in the hydrophilic water-stopping agent impregnated in the water-stopping material, it is possible to enhance the properties such as the sealing property and compression resistance of the water-stopping material.
Therefore, even when a large force is applied to the water-stopping material due to an earthquake or the like, the water-stopping material is not broken and high water-stopping performance can be maintained.
[0025]
4 and 5 show a second embodiment of the water-stopping material of the present invention, and the water-stopping material shown here is a single cable 33a that is a plurality of (three in this embodiment) single wire strips. It corresponds to a pipe line through which a
This water blocking material includes a
In the
[0026]
The
The inner diameter (reference numeral B ′ in the figure) of the portion of the
[0027]
The
The
[0028]
Next, the second embodiment of the water stop construction method of the present invention will be described by taking the case of using the water stop material of the present embodiment as an example.
The
For installation of the
[0029]
In the water-stopping material of the present embodiment, it can be easily installed as in the case of the water-stopping material of the first embodiment, and a high water-stopping property can be maintained over a long period of time.
Moreover, since the
[0030]
In each of the above embodiments, the
Moreover, in the said embodiment, although the bending
[0031]
【Example】
Hereinafter, specific examples will be shown to further clarify the effects of the present invention.
(Example)
The water stop material shown in FIG. 4 and FIG. 5 was produced as follows. Urethane foam is used as the porous material, and this has a shape having an
Moreover, as the
[0032]
Next, a hydrophilic water stopping agent was prepared as follows. As the hydrophilic water-stopping agent, A agent composed of 25% by weight of polyethylene glycol dimethacrylate, 10% by weight of magnesium acrylate, 55% by weight of water, and 10% by weight of triethanolamine, 49.5% by weight of ethylene glycol, water What mixed 49.5 weight% and B agent which consists of 1 weight% of ammonium persulfate just before use was used.
[0033]
The
[0034]
As shown in FIG. 5, the water stoppage method of the present invention was applied to water leakage from a
The
After the
After the
[0035]
(Comparative example)
As shown in FIG. 6, the
Next, the
[0036]
As a result of the above test, in the pipe line stopped by the construction method of the comparative example, a gap was formed between the caulking material and the cable, and water leaked from here, whereas the pipe stopped by the construction method of the example It was found that no water leakage occurred on the road, and good water stoppage was maintained.
[0037]
【The invention's effect】
As described above, in the water blocking material of the present invention, the notch extending from the outer surface to the insertion hole is formed along the insertion hole forming direction in the porous body in which the insertion hole through which the linear member is inserted is formed. The porous body is formed by a simple operation of opening this notch and positioning the filament in the insertion hole through the generated gap. It can be mounted at a desired position on the strip. Therefore, it can be installed by an easy operation.
[0038]
In addition, since the porous body and the hydrophilic polymerization curable liquid water-stopper have stretchability and compression elasticity, they always have shapes according to the inner surface shape of the pipe line and the outer surface shape of the striate body. It will be in the state which contacted the filament without gap.
Therefore, even when the striate moves with respect to the pipe line due to heat generation due to energization, thermal expansion due to temperature change, etc., it is possible to maintain high water stoppage for a long period of time.
[0039]
Moreover, the 1st porous body in which the penetration hole which a multi-striate body penetrates was formed, and the 2nd porous body installed in the clearance gap between the single filaments which comprise the said multi-striate body By using the water stop material provided with, water leakage from this gap can also be prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows a first embodiment of a waterstop material of the present invention, in which (a) is a perspective view and (b) is a front view.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing the water blocking material shown in FIG.
FIG. 3 is a process diagram showing an example of a method of using the water blocking material shown in FIG.
FIGS. 4A and 4B show a second embodiment of the water stop material of the present invention, in which FIG. 4A is a perspective view and FIG. 4B is a front view.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing the water stop material shown in FIG. 4;
FIG. 6 is a cross-sectional view showing an example of a conventional water stop material.
[Explanation of symbols]
2 ... pipe, 3 ... cable (striate),
11 ... cylindrical body (porous body), 12, 22 ... insertion hole,
13, 23 ... notches, 14, 24 ... bent parts,
21 ... Cylinder (first porous body)
25 ... water stop string (second porous body),
33 ... Multi-strip cable (multi-strip wire)
33a ... Single cable (single wire strip)
Claims (6)
前記線条体が挿通する挿通孔が形成された多孔質体に、その外面から前記挿通孔に至る切り込みが挿通孔形成方向に沿って形成され、多孔質体を管路内に設置する前に多孔質体に親水性重合硬化型液状止水剤が含浸されていることを特徴とする止水材。It is installed in the pipe line through which the striatum is inserted, and is a water stop material that stops this pipe line,
Before the porous body is installed in the duct , a cut from the outer surface to the insertion hole is formed in the porous body in which the insertion hole through which the linear body is inserted is formed. A waterstop material, wherein a porous polymer-impregnated liquid waterstop agent is impregnated in a porous body .
前記多条線条体が挿通する挿通孔が形成された第1の多孔質体と、前記単線条体間の隙間内に設置された第2の多孔質体を備え、
前記第1の多孔質体には、この多孔質体外面から挿通孔に至る切り込みが挿通孔形成方向に沿って形成され、
前記第1および第2の多孔質体を管路内に設置する前に前記第1および第2の多孔質体に、親水性重合硬化型液状止水剤が含浸されていることを特徴とする止水材。It is installed in a pipeline through which a multi-filament consisting of a plurality of single filaments is inserted, and is a water stop material that stops this pipeline,
A first porous body having an insertion hole through which the multi-striate body is inserted, and a second porous body installed in a gap between the single wire bodies,
In the first porous body, a cut from the outer surface of the porous body to the insertion hole is formed along the insertion hole forming direction,
The first and second porous bodies are impregnated with a hydrophilic polymerization curable liquid water-stopping agent before the first and second porous bodies are installed in the pipe. Waterproof material.
前記多孔質体が、前記線条体が挿通する挿通孔を有し、かつ前記多孔質体外面から挿通孔に至る切り込みが挿通孔形成方向に沿って形成されたものであり、
親水性重合硬化型液状止水剤が含浸された多孔質体の切り込みを開き、生じた隙間を通して前記線条体を前記挿通孔内に位置させた後、前記切り込みを閉じ、この多孔質体を前記管路内に押し込むことを特徴とする止水工法。 It is a construction method for stopping water using a porous body impregnated with a hydrophilic polymerization curable liquid water stopping agent , through a pipe line through which the striate body is inserted,
The porous body has an insertion hole through which the filament is inserted, and a cut from the outer surface of the porous body to the insertion hole is formed along the insertion hole forming direction,
After opening the cut of the porous body impregnated with the hydrophilic polymerization curable liquid water-stopping agent , and positioning the linear body in the insertion hole through the generated gap, the cut is closed, waterproofing construction method, wherein the early days push to the conduit.
第1の多孔質体が、前記線条体が挿通する挿通孔を有し、かつ前記第1の多孔質体外面から挿通孔に至る切り込みが挿通孔形成方向に沿って形成されたものであり、
第2の多孔質体が、多条線条体を構成する単線条体間の隙間内に設置できるように形成されたものであり、
親水性重合硬化型液状止水剤が含浸された第1の多孔質体の切り込みを開き、生じた隙間を通して前記多条線条体を前記挿通孔内に位置させるとともに、この多条線条体を構成する単線条体間の隙間に、親水性重合硬化型液状止水剤が含浸された前記第2の多孔質体を設置した後、前記切り込みを閉じ、これら多孔質体を管路内に押し込むことを特徴とする止水工法。This is a construction method in which a pipe line through which a multi-filament made of a plurality of single filaments is inserted is stopped using the first and second porous bodies impregnated with a hydrophilic polymerization-curing liquid water-stopping agent. And
The first porous body has an insertion hole through which the linear body is inserted, and a cut from the outer surface of the first porous body to the insertion hole is formed along the insertion hole forming direction. ,
The second porous body is formed so that it can be installed in the gap between the single filaments constituting the multiple filaments,
The first porous body impregnated with the hydrophilic polymerization curable liquid water-stopper is opened, and the multi-striate body is positioned in the insertion hole through the generated gap. After installing the second porous body impregnated with a hydrophilic polymerization curable liquid water-stopping agent in the gap between the single filaments constituting the structure, the notch is closed, and the porous body is placed in the pipe line. stop water method characterized by the son-in-law press is included in the room rate.
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