JP4225848B2

JP4225848B2 - Reagent container

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Publication number: JP4225848B2
Application number: JP2003184385A
Authority: JP
Inventors: 茂山下
Original assignee: Olympus Corp
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 2003-06-27
Filing date: 2003-06-27
Publication date: 2009-02-18
Anticipated expiration: 2023-06-27
Also published as: JP2005017176A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、試薬容器に関するもので、より詳細には、分析装置において検体の分析に用いる液状の試薬を貯留するための試薬容器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
血液等の検体を試薬に反応させて分析を行う分析装置には、試薬の分注を行うための分注プローブが設けられている。分注プローブは、試薬収容庫に対して設定された吸引対象位置と、反応テーブルに対して設定された吐出対象位置との間を移動し、かつこれら吸引対象位置および吐出対象位置のそれぞれにおいて上下方向に移動できるように設けられている。試薬収容庫は、複数の試薬容器を周方向に沿って配置させるためのものであり、回転駆動した場合にこれら複数の試薬容器を吸引対象位置に択一的に配置させることが可能である。それぞれの試薬容器には、分析に必要となる液状の試薬が個別に貯留されている。反応テーブルは、その周縁部に複数の反応容器を配置させるためのものであり、回転駆動した場合にこれら複数の反応容器を吐出対象位置に択一的に配置させることが可能である。それぞれの反応容器には、分析の対象となる検体が予め分注されている。
【０００３】
この分析装置では、分注プローブが適宜動作することにより、吸引対象位置に配置された試薬容器から試薬が吸引され、その後、吸引された試薬が吐出対象位置に配置された反応容器に吐出されることになり、これら試薬と検体との反応結果に基づいて検体の分析を行うことができる。
【０００４】
一般に、この種の分注プローブを備える分析装置には、分注プローブの先端が試薬の液面に接触した位置を検知するための検知手段が設けられている（例えば、特許文献１参照）。これは、検知手段の検知した液面から予め設定した必要最低限となる量だけ分注プローブを試薬に進入させ、この状態から試薬の吸引を行うことにより、コンタミネーションの低減を図るためのものである。
【０００５】
【特許文献１】
特許第３０６４４８７号明細書
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
分析項目を変更する場合、あるいは試薬容器が空になった場合には、試薬収容庫の回転駆動が必要となる。すなわち、分析項目を変更する場合には、それに応じた試薬を貯留する試薬容器を吸引対象位置に配置する必要があり、また試薬容器が空になった場合には、同じ試薬を貯留した試薬容器を吸引対象位置に配置する必要がある。ここで、試薬収容庫の回転駆動により試薬容器が移動を伴って吸引対象位置に配置された場合には、内部に貯留した試薬が慣性力によって流動し、結果的に試薬の液面が上下動することになる。さらには、試薬液面の上下動に伴って泡が発生する虞れもある。
【０００７】
試薬液面に上下動や泡が発生している状態においては、検知手段によって試薬液面を正確に検知することが困難となり、種々の問題を招来する虞れがある。例えば、試薬液面が実際よりも上方にあると誤検知された場合には、試薬の吸引中に空気が混入するため規定量の試薬を吸引することができず、分析結果がバラ付く等の問題を招来することになる。逆に、試薬液面が実際よりも下方にあると誤検知された場合には、分注プローブの進入量が過剰となり、コンタミネーションの増大に繋がる。
【０００８】
こうした問題は、試薬液面の上下動がおさまるまで待機し、あるいは発生した泡が消えるまで待機し、その後に試薬の吸引を行えば回避することが可能である。しかしながら、それでは試薬の分注に要する時間が増大することになり、分析処理のスループットを低下させる要因となる。
【０００９】
本発明は、上記実情に鑑みて、分析処理のスループットを低下させることなく、規定量の試薬を正確に分注することが可能な試薬容器を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る試薬容器は、液状の試薬を内部に貯留する容器本体を備え、該容器本体が吸引対象位置に配置された場合に下動する分注プローブにより試薬の吸引が行われる試薬容器において、前記容器本体が移動を伴って前記吸引対象位置に配置された際に、少なくとも前記容器本体の内部において前記分注プローブの下動域を含む試薬の慣性力による流動を妨げる規制板部材を設けたことを特徴とする。
【００１１】
また、本発明に係る試薬容器は、上述した発明において、慣性力による試薬の流動方向に交差する態様で前記規制板部材を配設したことを特徴とする。
【００１２】
また、本発明に係る試薬容器は、上述した発明において、前記規制板部材の両端をそれぞれ前記容器本体の周囲壁部に連接することによって該容器本体の内部を複数の貯留空間に区画し、かつこれら複数の貯留空間を連絡通路によって相互に連通したことを特徴とする。
【００１３】
また、本発明に係る試薬容器は、上述した発明において、前記連絡通路が、前記容器本体が前記吸引対象位置に配置された場合に前記分注プローブの下動域に対応する部位を含むように前記容器本体の底壁部に形成した連通溝であることを特徴とする。
【００１４】
また、本発明に係る試薬容器は、上述した発明において、前記容器本体の底壁部が、前記容器本体が前記吸引対象位置に配置された場合に、その上面が前記連通溝に向かって下方に傾斜することを特徴とする。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る試薬容器の好適な実施の形態を詳細に説明する。図１は、本発明の実施の形態である試薬容器を適用した分析装置を示したものである。ここで例示する分析装置１０は、血液等の検体と試薬Ｅとを反応させ、その反応結果に基づいて検体の分析を行うためのもので、装置本体１１の上面に、反応テーブル２０、試薬収容庫３０および分注プローブ４０を備えている。
【００１６】
反応テーブル２０は、円板状を成すもので、装置本体１１に対して上下方向に沿った回転軸Ｏ₁回りに回転可能に配設してある。この反応テーブル２０には、分析対象となる検体を収容した複数の反応容器２１が回転軸Ｏ₁を中心とした周方向に沿って配置してある。図には明示していないが、反応テーブル２０と装置本体１１との間には、装置本体１１に対して反応テーブル２０を回転させることにより、複数の反応容器２１を予め設定した吐出対象位置Ｐ₁に択一的に配置させるための駆動手段が設けてある。
【００１７】
試薬収容庫３０は、上方に開口した円筒状を成すもので、装置本体に対して上下方向に沿った回転軸Ｏ₂回りに回転可能に配設してある。試薬収容庫３０の内部には、複数の試薬容器５０が回転軸Ｏ₂を中心とした周方向に沿って配置してある。図には明示していないが、試薬収容庫３０と装置本体１１との間には、装置本体１１に対して試薬収容庫３０を回転させることにより、複数の試薬容器５０を予め設定した吸引対象位置Ｐ₂に択一的に配置させるための駆動手段が設けてある。
【００１８】
分注プローブ４０は、先端の吸引口から流体の吸引を行うためのもので、吸引口を下方に向け、上下方向に延在する態様で分注アーム４０ａの先端部に取り付けてある。分注アーム４０ａは、その基端部に設けた支持軸４０ｂを介して装置本体１１に配設してある。支持軸４０ｂは、装置本体１１の上面から突出する態様で上下方向に沿って延設したもので、その上端部が分注アーム４０ａの基端部に取り付けてある。この支持軸４０ｂは、装置本体１１との間に設けた駆動手段（図示せず）の駆動により、上下方向に沿った回転軸Ｏ₃回りに回転可能、かつこの回転軸Ｏ₃に沿って上下方向に移動することが可能である。支持軸４０ｂが回転軸Ｏ₃回りに回転した場合には、分注プローブ４０が、吐出対象位置Ｐ₁に配置された反応容器２１の上方域と、吸引対象位置Ｐ₂に配置された試薬容器５０の上方域との間を移動することができる。また、支持軸４０ｂが上下動した場合には、分注プローブ４０が、任意の位置で上下動することができる。図には明示していないが、装置本体１１には、静電容量の変化に基づいて分注プローブ４０の先端が試薬容器５０内の試薬液面に到達したか否かを検知する検知手段が設けてある。
【００１９】
一方、試薬収容庫３０に配置される試薬容器５０は、内部に液状の試薬Ｅを貯留するための容器本体５１を備えている。容器本体５１は、図２〜図４に示すように、底壁部５１ａ、上壁部５１ｂ、外周壁部５１ｃ、内周壁部５１ｄおよび一対の側壁部５１ｅを有したもので、例えば合成樹脂によって一体に成形してある。容器本体５１の底壁部５１ａは、円筒状を成す試薬収容庫３０の内部に周方向に沿って並設するために、大小２つの同心円と径方向に沿った２つの直線とによって囲まれる略扇形状に形成してある。容器本体５１の上壁部５１ｂは、底壁部５１ａと同一の形状に形成したもので、一対の側壁部５１ｅから等距離となる中心線上に分注口５１ｆを有している。分注口５１ｆは、上壁部５１ｂの上面から突出する筒状部５１ｇの中心部に開口したもので、容器本体５１の内部と外部とを連通している。この分注口５１ｆは、試薬容器５０を吸引対象位置Ｐ₂に配置した状態において分注プローブ４０を支持軸４０ｂの軸心回りに回転させた場合にその移動軌跡上に位置し、かつ分注プローブ４０の外径よりも大きな口径を有して形成してある。なお、容器本体５１の外周壁部５１ｃ、内周壁部５１ｄおよび一対の側壁部５１ｅは、底壁部５１ａおよび上壁部５１ｂの間を連接する周囲壁部を構成するものである。
【００２０】
上記容器本体５１の内部には、一対の側壁部５１ｅの間に規制板部材として仕切板５２を複数並設してある。複数の仕切板５２は、容器本体５１を試薬収容庫３０に配置した場合に、試薬収容庫３０の回転軸Ｏ₂を中心とした径方向に沿う態様で延設したもので、つまり回転軸Ｏ₂を中心とした円の接線に直交する態様で延設したもので、それぞれの相互間がほぼ等間隔となるように並設してある。本実施の形態では、仕切板５２の２つが分注口５１ｆの下方域を相互間に挟む態様で合計４つの仕切板５２を容器本体５１と一体に成形してある。それぞれの仕切板５２は、上端部と上壁部５１ｂとの間に間隙を確保してある一方、左右方向の各端部が容器本体５１の外周壁部５１ｃおよび内周壁部５１ｄに連接し、さらに下端部が容器本体５１の底壁部５１ａに連接してあり、互いの間並びに側壁部５１ｅとの間にそれぞれ貯留空間を画成することによって容器本体５１の内部を複数（本実施の形態では５つ）に区画している。
【００２１】
また、容器本体５１には、底壁部５１ａにおいて分注口５１ｆに対向する部位を含み、かつ底壁部５１ａの外周縁が成す円弧と同心の円弧状となるように連通溝５３が形成してある。連通溝５３は、それぞれの仕切板５２に対して交差するように延在し、仕切板５２によって区画された複数の貯留空間を互いに連通するための連絡通路Ｄを構成している。なお、連通溝５３は、底壁部５１ａにおいて分注口５１ｆに対向する部位を含み、かつそれぞれの仕切板５２に対して交差するように延在するものであれば、円弧状に形成したものに限定されず、例えば直線状に形成したものであっても良い。
【００２２】
以下、上記分析装置１０において試薬容器５０に貯留した試薬Ｅを反応容器２１に分注する際の動作について説明する。分析装置１０では、試薬容器５０ごとに種類の異なる液状の試薬Ｅが貯留してあり、例えばユーザにより分析項目が選択されると、試薬収容庫３０が適宜回転し、分析に必要となる試薬Ｅを貯留した試薬容器５０が吸引対象位置Ｐ₂に配置される。
【００２３】
しかる後、支持軸４０ｂが回転軸Ｏ₃回りに適宜回転することにより、分注プローブ４０が吸引対象位置Ｐ₂に配置された試薬容器５０に対して分注口５１ｆの上方域に位置するように移動し、さらに支持軸４０ｂが下動することにより、分注プローブ４０が試薬容器５０の内部に下動し、分注プローブ４０の吸引口が試薬液面Ｅｆに接触した位置を検知する。試薬液面Ｅｆを検知した分注プローブ４０は、検知した位置から予め設定した距離だけ下動し、必要最小限となる量だけ進入した状態から試薬Ｅの吸引を行う。試薬Ｅを吸引した分注プローブ４０は、上動した後に吐出対象位置Ｐ₁の上方域に位置するように移動し、吐出対象位置Ｐ₁に配置されている反応容器２１に試薬Ｅを吐出する。
【００２４】
この間、試薬収容庫３０の回転軸Ｏ₂回りの回転によって吸引対象位置Ｐ₂に配置された試薬容器５０にあっては、当該回転軸Ｏ₂の周方向に沿って試薬Ｅが流動するように慣性力が作用することになる。しかしながら、上記分析装置１０で適用する試薬容器５０によれば、試薬収容庫３０に配置した場合に回転軸Ｏ₂を中心とした径方向に沿う仕切板５２が慣性力に直交し、当該仕切板５２が慣性力による試薬Ｅの流動を妨げるように機能するため、分注プローブ４０が下動する領域（以下、下動域Ｖという）を含む試薬Ｅの上下動が抑えられ、さらには上下動に伴う泡の発生が抑えられることになる。従って、移動を伴って試薬容器５０が吸引対象位置Ｐ₂に配置された直後であっても、試薬液面Ｅｆを正確に検知することができるため、コンタミネーションを増大させることなく規定量の試薬Ｅを正確に吸引し、これを反応容器２１に分注することが可能となり、正確な分析処理を効率良く実施することができるようになる。
【００２５】
しかも、上記試薬容器５０によれば、仕切板５２によって区画された複数の貯留空間が連絡通路Ｄによって互いに連通してあるため、分注口５１ｆから分注プローブ４０によって順次試薬Ｅの吸引動作を行えば、すべての貯留空間から試薬Ｅが吸引されることになる。従って、例えば側壁部５１ｅの相互間隔を増大すれば、上述した作用効果を維持しつつ、容器本体５１の大容量化を図ることができるようになり、試薬容器５０の交換頻度、並びに試薬容器５０の交換に伴うキャリブレーションの頻度も減らすことができ、分析処理のスループットを向上することが可能になる。
【００２６】
なお、上述した実施の形態では、容器本体５１の内部に仕切板５２を４つ設けるようにしているが、分注プローブ４０の下動域Ｖを相互間に挟む２つの仕切板５２さえあれば、上述した作用効果を奏することが可能である。また、分注プローブ４０の下動域Ｖを含む試薬Ｅは必ずしも２つの仕切板５２の間で流動を妨げる必要はなく、容器本体５１の一方の側壁部５１ｅと仕切板５２との間において流動を妨げるようにしてもよい。
【００２７】
また、上述した実施の形態では、仕切板５２を試薬収容庫３０の回転軸Ｏ₂を中心とした径方向に沿う態様で延設し、かつ左右方向の各端部を容器本体５１の外周壁部５１ｃおよび内周壁部５１ｄに連接し、さらに下端部を容器本体５１の底壁部５１ａに連接しているが、本発明はこれに限定されず、慣性力によって流動しようとする試薬Ｅが面圧を作用させるように仕切板を設ければその他の態様であってもよい。例えば、仕切板５２の両端を外周壁部５１ｃおよび内周壁部５１ｄに連接した場合には、慣性力によって試薬Ｅが流動しようとする方向に交差さえしていれば、仕切板５２に面圧が作用するため、必ずしも直交させる必要はない。逆に、慣性力によって試薬Ｅが流動しようとする方向に対して仕切板５２を略直交させるように設けた場合には、両端を容器本体５１の外周壁部５１ｃおよび内周壁部５１ｄに連接させずとも仕切板５２に面圧が作用するため、必ずしも仕切板５２の両端を容器本体５１の周囲壁部に連接させる必要はない。
【００２８】
さらに、上述した実施の形態では、仕切板５２の両端を容器本体５１の外周壁部５１ｃおよび内周壁部５１ｄに連接させた場合に、容器本体５１の底壁部５１ａに連通溝５３を形成することによって連絡通路Ｄを構成しているが、必ずしも連絡通路は容器本体の底壁部に形成する必要はない。例えば仕切板に貫通孔を設けることによって連絡通路を構成してもよい。なお、容器本体５１の底壁部５１ａに連通溝５３を設ける場合に上述した実施の形態では、当該連通溝５３を分注プローブ４０の下動域Ｖを含む位置に設けてあるため、連通溝５３が試薬Ｅの液溜りとしても機能するが、必ずしも分注プローブ４０の下動域Ｖに設ける必要はない。
【００２９】
またさらに、上述した実施の形態では、吸引対象位置Ｐ₂に配置された場合に、容器本体５１における底壁部５１ａの上面がほぼ水平となるものを例示しているが、例えば、図５に示す試薬容器の変形例のように、吸引対象位置Ｐ₂に配置された場合に、底壁部５１ａ′の上面が連通溝５３′に向けて漸次下方に傾斜するように容器本体５１′を構成してもよい。この変形例による試薬容器５０′によれば、容器本体５１′の内部において残り少なくなった試薬Ｅが連絡通路Ｄ′に確実に収容されるようになるため、容器本体５１′に貯留した試薬Ｅを最後まで吸引することが可能になる。
【００３０】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る試薬容器によれば、少なくとも容器本体の内部において分注プローブの下動域を含む試薬の慣性力による流動を妨げる規制板部材を設けているため、分析処理のスループットを低下させることなく、規定量の試薬を正確に分注することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態である試薬容器を適用した分析装置の要部を示す外観斜視図である。
【図２】図１に示した分析装置で適用する試薬容器の斜視図である。
【図３】図２に示した試薬容器の平面図である。
【図４】（ａ）は図３におけるＡ−Ａ線断面図、（ｂ）は図３におけるＢ−Ｂ線断面図である。
【図５】図２に示した試薬容器の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
１０分析装置
１１装置本体
２０反応テーブル
２１反応容器
３０試薬収容庫
４０分注プローブ
４０ａ分注アーム
４０ｂ支持軸
５０，５０′ 試薬容器
５１，５１′ 容器本体
５１ａ，５１ａ′ 底壁部
５１ｂ上壁部
５１ｃ外周壁部
５１ｄ内周壁部
５１ｅ側壁部
５１ｆ分注口
５１ｇ筒状部
５２仕切板
５３，５３′ 連通溝
Ｄ，Ｄ′ 連絡通路
Ｅ試薬
Ｏ₁ 回転軸
Ｏ₂ 回転軸
Ｏ₃ 回転軸
Ｐ₁ 吐出対象位置
Ｐ₂ 吸引対象位置
Ｖ分注プローブの下動域[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a reagent container, and more particularly to a reagent container for storing a liquid reagent used for analysis of a sample in an analyzer.
[0002]
[Prior art]
An analyzer that performs analysis by reacting a specimen such as blood with a reagent is provided with a dispensing probe for dispensing the reagent. The dispensing probe moves between the suction target position set for the reagent container and the discharge target position set for the reaction table, and moves up and down at each of the suction target position and the discharge target position. It is provided so that it can move in the direction. The reagent storage is for arranging a plurality of reagent containers along the circumferential direction. When the reagent containers are rotationally driven, the plurality of reagent containers can be alternatively arranged at a suction target position. In each reagent container, liquid reagents necessary for analysis are individually stored. The reaction table is for arranging a plurality of reaction containers on the peripheral edge thereof, and when the rotation table is driven, the plurality of reaction containers can be alternatively arranged at the discharge target position. In each reaction container, a sample to be analyzed is dispensed in advance.
[0003]
In this analyzer, a reagent is aspirated from the reagent container arranged at the aspiration target position by appropriately operating the dispensing probe, and then the aspirated reagent is ejected to the reaction container arranged at the ejection target position. In other words, the sample can be analyzed based on the reaction results between these reagents and the sample.
[0004]
In general, an analyzer equipped with this type of dispensing probe is provided with detection means for detecting the position where the tip of the dispensing probe contacts the liquid surface of the reagent (see, for example, Patent Document 1). This is to reduce contamination by allowing the dispensing probe to enter the reagent by the minimum required amount set in advance from the liquid level detected by the detection means, and sucking the reagent from this state. It is.
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 3064487 Specification [0006]
[Problems to be solved by the invention]
When the analysis item is changed, or when the reagent container is empty, the reagent container needs to be rotated. That is, when changing an analysis item, it is necessary to place a reagent container for storing a reagent corresponding to the analysis item at the position to be aspirated, and when the reagent container is empty, the reagent container storing the same reagent Must be arranged at the position to be suctioned. Here, when the reagent container is arranged at the suction target position with movement by the rotation of the reagent container, the reagent stored inside flows due to inertial force, and as a result, the liquid level of the reagent moves up and down. Will do. In addition, bubbles may be generated as the reagent liquid level moves up and down.
[0007]
In a state where the reagent liquid surface is moved up and down or bubbles are generated, it is difficult to accurately detect the reagent liquid surface by the detecting means, which may cause various problems. For example, if it is erroneously detected that the reagent liquid level is higher than the actual level, air will be mixed during the suction of the reagent, so the specified amount of reagent cannot be sucked, and the analysis results will vary. Will cause problems. On the other hand, if it is erroneously detected that the reagent liquid level is below the actual level, the amount of penetration of the dispensing probe becomes excessive, leading to an increase in contamination.
[0008]
Such a problem can be avoided by waiting until the vertical movement of the reagent liquid is stopped, or waiting until the generated bubbles disappear, and then aspirating the reagent. However, this increases the time required to dispense the reagent, which causes a reduction in the throughput of the analysis process.
[0009]
In view of the above circumstances, an object of the present invention is to provide a reagent container capable of accurately dispensing a specified amount of reagent without reducing the throughput of analysis processing.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a reagent container according to the present invention includes a container main body that stores a liquid reagent therein, and a dispensing probe that moves downward when the container main body is disposed at a suction target position. In a reagent container in which a reagent is aspirated, when the container body is moved and disposed at the position to be aspirated, the inertial force of the reagent including at least the lower movement area of the dispensing probe inside the container body It is characterized by providing a restricting plate member that hinders the flow due to.
[0011]
Moreover, the reagent container according to the present invention is characterized in that, in the above-described invention , the regulating plate member is arranged in a manner that intersects the flow direction of the reagent due to inertial force.
[0012]
Further, the reagent container according to the present invention is the above-described invention , wherein the inside of the container body is partitioned into a plurality of storage spaces by connecting both ends of the regulating plate member to the peripheral wall part of the container body, and The plurality of storage spaces are connected to each other by a communication passage.
[0013]
In the reagent container according to the present invention , in the above-described invention , the communication path includes a portion corresponding to a lower moving area of the dispensing probe when the container body is disposed at the suction target position. It is a communicating groove formed in the bottom wall of the container body.
[0014]
In the reagent container according to the present invention , in the above-described invention , when the bottom wall portion of the container body is disposed at the suction target position, the upper surface of the container body faces downward toward the communication groove. Inclined.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Exemplary embodiments of a reagent container according to the present invention will be described below in detail with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 shows an analyzer to which a reagent container according to an embodiment of the present invention is applied. The analyzer 10 exemplified here is for reacting a specimen such as blood with a reagent E and analyzing the specimen based on the reaction result. On the upper surface of the apparatus main body 11, a reaction table 20 and a reagent are stored. A storage 30 and a dispensing probe 40 are provided.
[0016]
The reaction table 20 has a disk shape, and is disposed so as to be rotatable around the rotation axis O ₁ along the vertical direction with respect to the apparatus main body 11. In this reaction table 20, a plurality of reaction containers 21 containing specimens to be analyzed are arranged along the circumferential direction around the rotation axis O ₁ . Although not explicitly shown in the figure, a plurality of reaction containers 21 are set in advance between the reaction table 20 and the apparatus main body 11 by rotating the reaction table 20 relative to the apparatus main body 11. Driving means for arranging them alternatively in ₁ is provided.
[0017]
The reagent storage 30 has a cylindrical shape opened upward, and is disposed so as to be rotatable about a rotation axis O ₂ along the vertical direction with respect to the apparatus main body. A plurality of reagent containers 50 are arranged in the reagent storage 30 along the circumferential direction around the rotation axis O ₂ . Although not clearly shown in the figure, a plurality of reagent containers 50 are set as suction targets in advance by rotating the reagent storage 30 relative to the apparatus main body 11 between the reagent storage 30 and the apparatus main body 11. Driving means for alternatively arranging at the position P ₂ is provided.
[0018]
The dispensing probe 40 is for sucking fluid from the suction port at the tip, and is attached to the tip of the dispensing arm 40a so as to extend in the vertical direction with the suction port facing downward. The dispensing arm 40a is disposed in the apparatus main body 11 via a support shaft 40b provided at the base end portion thereof. The support shaft 40b extends along the vertical direction so as to protrude from the upper surface of the apparatus main body 11, and the upper end portion thereof is attached to the proximal end portion of the dispensing arm 40a. Vertical support shaft 40b is driven by drive means provided between the apparatus main body 11 (not shown), rotatable rotary shaft O ₃ around along the vertical direction, and along the rotation axis O ₃ It is possible to move in the direction. When the support shaft 40b rotates about the rotation axis O ₃ , the dispensing probe 40 is located above the reaction container 21 disposed at the discharge target position P ₁ and the reagent container disposed at the suction target position P _2. You can move between 50 upper zones. Further, when the support shaft 40b moves up and down, the dispensing probe 40 can move up and down at an arbitrary position. Although not clearly shown in the figure, the apparatus main body 11 has detection means for detecting whether or not the tip of the dispensing probe 40 has reached the reagent liquid level in the reagent container 50 based on a change in capacitance. It is provided.
[0019]
On the other hand, the reagent container 50 arranged in the reagent storage 30 includes a container main body 51 for storing the liquid reagent E therein. 2 to 4, the container body 51 has a bottom wall portion 51a, an upper wall portion 51b, an outer peripheral wall portion 51c, an inner peripheral wall portion 51d and a pair of side wall portions 51e. It is molded integrally. The bottom wall 51a of the container body 51 is substantially surrounded by two large and small concentric circles and two straight lines along the radial direction so as to be arranged along the circumferential direction inside the cylindrical reagent storage 30. It is formed in a fan shape. The upper wall portion 51b of the container body 51 is formed in the same shape as the bottom wall portion 51a, and has a dispensing port 51f on a center line that is equidistant from the pair of side wall portions 51e. The dispensing port 51f opens at the center of the cylindrical part 51g protruding from the upper surface of the upper wall part 51b, and communicates the inside and the outside of the container body 51. The dispensing opening 51f is located on the movement trajectory when the dispensing probe 40 in a state of arranging the reagent containers 50 to the suction target position P ₂ is rotated about the axis of the support shaft 40b, and dispensing The probe 40 is formed with a larger diameter than the outer diameter of the probe 40. The outer peripheral wall 51c, the inner peripheral wall 51d, and the pair of side walls 51e of the container main body 51 constitute a peripheral wall that connects the bottom wall 51a and the upper wall 51b.
[0020]
Inside the container main body 51, a plurality of partition plates 52 are juxtaposed as regulating plate members between a pair of side wall portions 51e. A plurality of partition plates 52, when placing the container body 51 in reagent storage compartment 30, obtained by extending in a manner along the radial direction around the rotation axis O ₂ of the reagent storage compartment 30, i.e. the rotation axis O These are extended in a manner orthogonal to the tangent of a circle centered at ₂ , and are arranged side by side so that the intervals between them are substantially equal. In the present embodiment, a total of four partition plates 52 are integrally formed with the container body 51 in such a manner that two of the partition plates 52 sandwich the lower region of the dispensing port 51f between each other. Each partition plate 52 secures a gap between the upper end portion and the upper wall portion 51b, while each end portion in the left-right direction is connected to the outer peripheral wall portion 51c and the inner peripheral wall portion 51d of the container body 51, Furthermore, the lower end part is connected to the bottom wall part 51a of the container main body 51, and a plurality of the interiors of the container main body 51 are formed by defining storage spaces between each other and between the side wall parts 51e (this embodiment). Then it is divided into 5).
[0021]
Further, the container body 51 includes a communication groove 53 that includes a portion of the bottom wall portion 51a that faces the dispensing port 51f and that is concentric with an arc formed by the outer peripheral edge of the bottom wall portion 51a. It is. The communication groove 53 extends so as to intersect the respective partition plates 52, and constitutes a communication passage D for communicating with each other a plurality of storage spaces partitioned by the partition plates 52. The communication groove 53 is formed in an arc shape as long as it includes a portion facing the dispensing port 51f in the bottom wall portion 51a and extends so as to intersect the respective partition plates 52. For example, it may be linear.
[0022]
Hereinafter, an operation when dispensing the reagent E stored in the reagent container 50 into the reaction container 21 in the analyzer 10 will be described. In the analyzer 10, liquid reagents E of different types are stored for each reagent container 50. For example, when an analysis item is selected by the user, the reagent storage 30 rotates as appropriate, and the reagent E required for analysis is stored. reagent container 50 which stores a is disposed in the suction target position P _2.
[0023]
Thereafter, by the support shaft 40b is rotated appropriately to the rotation axis O ₃ around, so that the dispensing probe 40 is positioned above range of the dispensing mouth 51f against reagent containers 50 disposed in the suction target position P ₂ When the support shaft 40b is further moved downward, the dispensing probe 40 is moved down into the reagent container 50, and the position where the suction port of the dispensing probe 40 contacts the reagent liquid surface Ef is detected. The dispensing probe 40 that has detected the reagent liquid surface Ef moves downward by a preset distance from the detected position, and performs the suction of the reagent E from a state where it has entered a necessary minimum amount. Dispensing probe 40 sucks the reagent E is moved so as to be positioned above areas of the discharge target position P ₁ after the upward movement, ejects reagent E to the reaction vessel 21 disposed on the discharge target position P ₁ .
[0024]
During this time, as In the rotary shaft O ₂ around the reagent containers 50 disposed in the suction object position P ₂ by the rotation of the reagent storage chamber 30, the reagent E flows along the circumferential direction of the rotary shaft O ₂ Inertial force will act. However, according to the reagent container 50 applied in the analyzer 10, the partition plate 52 extending in the radial direction centered on the rotation axis O ₂ is orthogonal to the inertial force when arranged in the reagent storage 30, and the partition plate 52 functions to prevent the flow of the reagent E due to the inertial force, so that the vertical movement of the reagent E including the area where the dispensing probe 40 moves downward (hereinafter referred to as the downward movement area V) is suppressed, and further the vertical movement The generation of bubbles associated with is suppressed. Accordingly, the reagent liquid level Ef can be accurately detected even immediately after the reagent container 50 is arranged at the suction target position P ₂ with movement, so that a specified amount of reagent can be obtained without increasing contamination. E can be accurately aspirated and dispensed into the reaction vessel 21 so that an accurate analysis process can be efficiently performed.
[0025]
Moreover, according to the reagent container 50, since the plurality of storage spaces partitioned by the partition plate 52 communicate with each other through the communication passage D, the reagent E is sequentially aspirated by the dispensing probe 40 from the dispensing port 51f. If it carries out, the reagent E will be aspirated from all the storage space. Therefore, for example, if the mutual interval between the side wall portions 51e is increased, the capacity of the container body 51 can be increased while maintaining the above-described effects, and the replacement frequency of the reagent container 50 and the reagent container 50 can be increased. The frequency of calibration associated with the replacement can be reduced, and the throughput of the analysis process can be improved.
[0026]
In the above-described embodiment, four partition plates 52 are provided inside the container main body 51. However, as long as there are two partition plates 52 that sandwich the lower movement region V of the dispensing probe 40 therebetween. It is possible to achieve the above-described effects. Further, the reagent E including the lower movement region V of the dispensing probe 40 does not necessarily need to prevent the flow between the two partition plates 52, and flows between the one side wall 51 e of the container body 51 and the partition plate 52. May be prevented.
[0027]
Further, in the above-described embodiment, the partition plate 52 extends in a mode along the radial direction around the rotation axis O ₂ of the reagent storage 30, and each end in the left-right direction is the outer peripheral wall of the container body 51. Although the lower end portion is connected to the bottom wall portion 51a of the container body 51, and the present invention is not limited to this, the reagent E to be flowed by inertial force is connected to the portion 51c and the inner peripheral wall portion 51d. Other modes may be used as long as a partition plate is provided so as to apply pressure. For example, when both ends of the partition plate 52 are connected to the outer peripheral wall portion 51c and the inner peripheral wall portion 51d, the surface pressure is applied to the partition plate 52 as long as the reagent E intersects the direction in which the reagent E tends to flow due to inertial force. In order to work, it does not necessarily need to be orthogonal. Conversely, when the partition plate 52 is provided so as to be substantially orthogonal to the direction in which the reagent E tends to flow due to inertial force, both ends are connected to the outer peripheral wall portion 51c and the inner peripheral wall portion 51d of the container body 51. Since the surface pressure acts on the partition plate 52 at least, it is not always necessary to connect both ends of the partition plate 52 to the peripheral wall portion of the container body 51.
[0028]
Furthermore, in the above-described embodiment, when both ends of the partition plate 52 are connected to the outer peripheral wall portion 51 c and the inner peripheral wall portion 51 d of the container main body 51, the communication groove 53 is formed in the bottom wall portion 51 a of the container main body 51. Thus, the communication passage D is configured, but the communication passage is not necessarily formed in the bottom wall portion of the container body. For example, the communication passage may be configured by providing a through hole in the partition plate. In the embodiment described above when the communication groove 53 is provided in the bottom wall portion 51a of the container body 51, the communication groove 53 is provided at a position including the lower movement region V of the dispensing probe 40. 53 also functions as a reservoir for the reagent E, but is not necessarily provided in the lower movement region V of the dispensing probe 40.
[0029]
Furthermore, in the embodiment described above, when placed in the suction target position P _2, it is exemplified what the upper surface of the bottom wall 51a of the container body 51 is substantially horizontal, for example, in FIG. 5 as a modification of the reagent container shown, constituting when placed in the suction object position P _2, the container body 51 as' the upper surface of the communication groove 53 'the bottom wall 51a gradually inclined downward toward the' May be. According to the reagent container 50 'according to this modified example, the remaining reagent E inside the container main body 51' is surely accommodated in the communication passage D ', so that the reagent E stored in the container main body 51' is stored. It becomes possible to suck to the end.
[0030]
【The invention's effect】
As described above, according to the reagent container of the present invention, the restriction plate member that prevents flow due to the inertial force of the reagent including the lower movement region of the dispensing probe is provided at least inside the container main body. It is possible to accurately dispense a specified amount of reagent without reducing the throughput of the.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external perspective view showing a main part of an analyzer to which a reagent container according to an embodiment of the present invention is applied.
FIG. 2 is a perspective view of a reagent container to be applied in the analyzer shown in FIG.
3 is a plan view of the reagent container shown in FIG. 2. FIG.
4A is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 3, and FIG. 4B is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
5 is a cross-sectional view showing a modification of the reagent container shown in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Analysis apparatus 11 Apparatus main body 20 Reaction table 21 Reaction container 30 Reagent storage container 40 Dispensing probe 40a Dispensing arm 40b Support shaft 50, 50 'Reagent container 51, 51' Container main body 51a, 51a 'Bottom wall part 51b Upper wall part 51c Outer peripheral wall portion 51d Inner peripheral wall portion 51e Side wall portion 51f Dispensing port 51g Cylindrical portion 52 Partition plates 53, 53 'Communication grooves D, D' Connecting passage E Reagent O ₁ rotating shaft O ₂ rotating shaft O ₃ rotating shaft P ₁ Discharge target position P ₂ Suction target position V Lower movement range of dispensing probe

Claims

In a reagent container that includes a container main body that stores a liquid reagent therein, and the reagent is aspirated by a dispensing probe that moves downward when the container main body is disposed at a position to be aspirated,
The container body is annularly arranged along a circumferential direction inside a cylindrical reagent container, and the container body is extended along a radial direction centering on the rotation axis of the reagent container. A plate-shaped regulating plate member is provided, and the inside of the container body is partitioned into a plurality of storage spaces by connecting both ends of the regulating plate member to the peripheral wall portion of the container body, respectively. container.

The reagent container according to claim 1, wherein the plurality of storage spaces communicate with each other through a communication passage.

The communication passage is a communication groove formed in a bottom wall portion of the container main body so as to include a portion corresponding to a lower movement region of the dispensing probe when the container main body is arranged at the suction target position. The reagent container according to claim 2.

The reagent container according to claim 3, wherein the bottom wall portion of the container body has an upper surface inclined downward toward the communication groove when the container body is disposed at the suction target position. .