JP4225805B2 - Start-up operation method of premixed compression ignition engine and premixed compression ignition engine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼室において混合気を圧縮して自己着火させる予混合圧縮着火エンジンの起動時において、燃焼室において混合気を火花点火する火花点火運転を実行した後に予混合圧縮着火運転に移行する起動運転技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料を希薄状態で高圧縮して自己着火燃焼させることで高効率化及び低NOx化を実現可能なエンジンとして、燃料の自己着火を積極的に利用する予混合圧縮着火エンジンがある。
かかる予混合圧縮着火エンジンは、ディーゼルエンジンの様に圧縮空気中に燃料を噴射するのではなく、火花点火エンジンの様に空気と燃料との混合気を燃焼室に供給し、その混合気を高圧縮し混合気の発火点まで昇温させて、自己着火燃焼させるように構成されている。また、このような予混合圧縮着火エンジンは、ディーゼルエンジンの様に燃料を高圧縮して燃焼室に噴射する必要がないので、天然ガス等の気体燃料を用いたガスエンジンに簡単に適用することができる。
【0003】
また、予混合圧縮着火エンジンでは、燃焼室において混合気を圧縮することで発火点まで昇温させて自己着火させる所謂予混合圧縮着火運転を行うので、シリンダ等の温度が比較的低く、エンジンが未だ暖機されていない起動時等においては、混合気を圧縮しても十分に発火点まで昇温させることができず、失火等の発生により安定した予混合圧縮着火運転を維持することができないことがある。
【0004】
そこで、予混合圧縮着火エンジンの起動運転において、起動・暖機を良好に行うために、燃焼室に点火プラグを設け、エンジンが未暖機状態の期間には、過給機の過給圧可変機構により過給圧を低下させると共に、燃焼室に火花点火可能な当量比の混合気を供給し、燃焼室において混合気を点火プラグにより火花点火する所謂火花点火運転を行い、エンジンの暖機が完了した後に、過給圧を上昇させたり新気の加熱を開始したりして、燃焼室に形成される混合気の温度を上昇させて、前述の予混合圧縮着火運転に移行する場合がある(例えば、特許文献1−3参照。)。
ところで、火花点火運転と予混合圧縮着火運転との違いは、前者では、ノッキングを防止する為、燃焼室に形成される混合気温度を低くする必要があるのに対し、後者では、自己着火を促す為、高い混合気温度を必要とすることであるが、圧縮着火によっても温度が高すぎると過早着火となり、やはりうまく運転できない場合がある。また、予混合圧縮着火運転と火花点火運転では、必要当量比も異なる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−140681号公報
【特許文献2】
特開2001−271671号公報
【特許文献3】
特開2000−220484号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の従来技術では、火花点火運転を行う際には、燃焼室において火花点火される混合気の当量比を、理論当量比付近の火花点火可能範囲内とする必要があるが、予混合圧縮着火運転を行う際には、過早着火によるノッキングの回避のために、自己着火する混合気の当量比を、上記火花点火範囲内よりも小さい希薄範囲内とする必要があった。よって、上記火花点火運転から上記予混合圧縮着火運転に移行する際に、燃焼室において混合気の自己着火が開始されると同時に、上記当量比を急激に低下させる必要があるが、初期の自己着火は安定したものでないので、当量比の急激な低下により混合気が自己着火しなくなり、運転を維持することができなくなることがある。
尚、燃焼室における当量比とは、理論空燃比を、燃焼室に形成される混合気の空燃比で割ったもので、それが1より小さい場合は空気過剰、1より大きい場合は燃料過剰である。
【0007】
従って、本発明は、上記の事情に鑑みて、予混合圧縮着火エンジンにおいて、火花点火運転を行った後に予混合圧縮着火運転に移行する際に、燃焼室における混合気の当量比を大幅に低下させる必要がなく、安定した運転状態を維持することができる起動運転の技術を実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る予混合圧縮着火エンジンの起動運転方法は、燃焼室において混合気を火花点火可能、及び、排ガス再循環量を調整可能に構成された予混合圧縮着火エンジンの起動運転時において、
前記燃焼室において混合気を火花点火する火花点火運転を実行した後に、前記排ガス再循環量を増加させる移行操作を行って、前記燃焼室において混合気を圧縮して自己着火させる予混合圧縮着火運転を開始し、前記予混合圧縮着火運転の開始後に前記排ガス再循環量を低下すると共に、前記混合気の当量比を予混合圧縮着火運転に適した当量比よりも高くする形態で、火花点火運転に適した当量比以下の当量比から予混合圧縮着火運転に適した当量比へ低下する点を特徴とする。
【0009】
また、上記予混合圧縮着火エンジンの起動運転方法を実行可能に構成され、上記目的を達成するための本発明に係る予混合圧縮着火の第一特徴構成は、燃焼室において混合気を火花点火可能な点火プラグと、排ガス再循環量を調整可能な排ガス再循環量調整手段と、燃焼室における混合気の当量比を調整可能な燃料量調整弁とを備え、
起動運転時において、前記点火プラグを働かせて前記燃焼室において混合気を火花点火する火花点火運転を実行した後に、前記排ガス再循環量調整手段を働かせて前記排ガス再循環量を増加させる移行操作を行って、前記燃焼室において混合気を圧縮して自己着火させる予混合圧縮着火運転を開始し、前記予混合圧縮着火運転の開始後に前記排ガス再循環量調整手段を働かせて前記排ガス再循環量を低下する起動運転制御を実行する制御手段を備え、前記燃料量調整弁が、前記混合気の当量比を予混合圧縮着火運転に適した当量比よりも高くする形態で、火花点火運転に適した当量比以下の当量比から予混合圧縮着火運転に適した当量比へ低下する点にある。
【0010】
本願発明者らは、予混合圧縮着火エンジンにおいて、燃焼室に給気される新気に排ガスを再循環させ、その排ガス再循環量を新気に対して50%程度と高くすることで、燃焼室における混合気の当量比が例えば火花点火可能範囲付近であっても、燃焼室における自己着火後の燃焼を緩慢にして、ノッキングを回避した安定運転を維持することができることを見出し、それを、予混合圧縮着火エンジンの起動運転技術に応用し、本発明を完成した。
【0011】
即ち、本発明に係る予混合圧縮着火エンジン及びその起動運転方法によれば、予混合圧縮着火エンジンの起動時において火花点火運転を行った後に予混合圧縮着火運転に移行する際に、燃焼室における混合気の当量比を大幅に低下させる必要がなく、安定した運転状態を維持して、予混合圧縮着火運転に移行することができる。
【0012】
詳しくは、上記制御手段により、先ず、上記火花点火運転を実行してエンジンを暖機し、暖機が完了したと判断した時に、上記移行操作を実行する。そして、その移行操作において、燃焼室に形成される混合気温度が徐々に上昇されて、燃焼室における混合気の自己着火を誘起しながら、燃焼室へ再循環される排ガスの再循環量を上記混合気温度上昇に合わせて増加して、燃焼室における混合気の燃焼状態を徐々に緩慢な状態とする。すると、上記移行操作において、燃焼室における混合気の当量比が火花点火可能範囲付近であっても、ノッキングを回避して安定運転を維持したまま、予混合圧縮着火運転に移行することができる。
【0013】
本発明に係る予混合圧縮着火エンジンの第二特徴構成は、上記第一特徴構成に加えて、火花点火停止状態の前記点火プラグの電極間におけるイオン電流の発生状態に基づいて、前記燃焼室における燃焼状態を検出する燃焼状態検出手段を備え、
前記制御手段が、前記移行操作において、前記点火プラグを火花点火停止状態として前記燃焼状態検出手段により前記燃焼状態を検出し、前記検出した燃焼状態に基づいて、前記予混合圧縮着火運転への移行完了を判定する点にある。
【0014】
即ち、上記第二特徴構成によれば、上記燃焼状態検出手段により、燃焼室に設けられた点火プラグを火花点火停止状態において所謂イオンプローブとして利用して、電位差を与えた点火プラグの電極間に火炎が到達することで発生するイオン電流の発生状態に基づいて、燃焼室における燃焼状態を検出することができる。そして、上記制御手段により、予混合圧縮着火エンジンを、火花点火運転後の移行操作において、点火プラグを一旦火花点火停止状態として、上記燃焼状態検出手段により燃焼室における混合気の自己着火が安定して発生しているか否かを検出し、自己着火が安定していると検出した場合には、予混合圧縮着火運転への移行完了を判定して、速やかに予混合圧縮着火運転に移行することができ、逆に、自己着火が安定していないと検出した場合には、再度点火プラグを火花点火状態として、自己着火が安定するまで混合気の燃焼を維持することができる。
【0015】
本発明に係る予混合圧縮着火エンジンの第三特徴構成は、上記第一又は第二特徴構成に加えて、前記排ガス再循環量調整手段が、排気弁の閉時期の上死点に対する進角量の調整により、前記燃焼室に残留する排ガス量を調整して、前記排ガス再循環量を調整可能なバルブタイミング可変機構で構成されている点にある。
【0016】
即ち、上記第三特徴構成によれば、バルブタイミング可変機構により、排気行程における排気弁の閉時期を上死点よりも進角した時期(言い換えれば、上死点よりも早い時期)とすることで、燃焼室の高温の排ガス(燃焼ガス)の一部が、排気路に排出されずに燃焼室に残留し、その残留した排ガスが次の給気行程において燃焼室に給気される新気と混合し、所謂排ガス再循環を行うことができる。
よって、上記バルブタイミング可変機構により、排気弁の閉時期の上死点に対する進角量を調整することにより、燃焼室に残留する排ガス量を調整して、前記排ガス再循環量を調整することができ、バルブタイミング可変機構を、排ガス再循環量調整手段として機能させることができる。
更に、上記バルブタイミング可変機構を、排ガス再循環量調整手段として機能させて、予混合圧縮着火エンジンの火花点火運転後の移行操作において、上記排気弁の閉時期の上死点に対する進角量を徐々に増加させて、新気への高温排ガスの再循環量を増加させることで、同時に、燃焼室に形成される混合気温度を上昇させて、燃焼室における混合気の自己着火を誘起させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明に係る予混合圧縮着火エンジンの実施形態を、図面に基づいて説明する。
【0018】
図1に示す予混合圧縮着火エンジン100には、シリンダ5の内面とピストン3の頂面とで規定される燃焼室2と、燃焼室2に給気弁7を介して接続された給気路12と、燃焼室2に排気弁8を介して接続された排気路13とが設けられている。
【0019】
ピストン3は連結棒4に揺動自在に連結されており、ピストン3の往復動は連結棒4によって1つのクランク軸(図示せず)の回転運動として得られ、このような構成は通常のエンジンと変わるところが無い。
【0020】
給気路12を流通する空気A(新気)は、適宜過給機等により過給された後に、後述のアフタークーラ15を通過し、ミキサ18において天然ガス系都市ガスの燃料Gが供給されて混合気となり、燃焼室2に給気される。
【0021】
そして、予混合圧縮着火エンジン100は、燃焼室2に給気された混合気を、ピストン3の上昇により圧縮して発火点まで昇温させることで、混合気が自己着火して燃焼する所謂予混合圧縮着火運転を行って燃料を燃焼させるように構成されている。
【0022】
予混合圧縮着火エンジン100には、コンピュータからなるエンジン・コントロール・ユニット(以下、ECUと呼ぶ)30が設けられ、ECU30は、予混合圧縮着火エンジンの起動運転制御等の各種制御を行うように構成されている。
【0023】
給気路12に設けられたアフタークーラ15は、シリンダ5等を冷却して高温となった冷却水、又は、燃焼室2から排出された高温の排ガス等の温媒体Dとの熱交換により、給気路12を流通する空気Aを加熱可能に構成されている。
更に、温媒体量調整弁16は、アフタークーラ15への温媒体Dの供給量を調整して、給気路12を流通する空気Aの温度を調整し、燃焼室2に形成される混合気温度を調整可能な混合気温度調整手段Xとして機能する。
そして、ECU30は、給気路12の給気弁7近傍に設けられた温度センサ24の検出結果に基づいて、温媒体量調整弁16によりアフタークーラ15への温媒体Dの供給量を調整して、給気路12を流通する新気の温度が所定の目標温度となるように制御する。
【0024】
また、ミキサ18に供給される燃料Gは、燃料量調整弁19により流量調整可能に構成されている。そして、ECU30は、例えば、排気路13に設けられ、排ガスの酸素濃度を検出可能な酸素センサ25の検出結果に基づいて、燃料Gの供給量を調整して、燃焼室2における混合気の当量比を所定の目標当量比となるように制御する。
【0025】
予混合圧縮着火エンジン100には、排ガス再循環量調整手段Yとして、排気路13と給気路12とを接続し、排気路13の排ガスを給気路12に再循環させるためのEGR流路21と、その排ガスの再循環量を調整するためのEGR量調整弁22とが設けられている。そして、ECU30は、例えば、クランク軸の回転数により認識可能な燃焼室2への吸入新気量に基づいて、EGR量調整弁22の開度を調整して、新気に対する排ガスの再循環率を所定の再循環率となるように制御する。
【0026】
また、予混合圧縮着火エンジン100には、燃焼室2に給気された混合気を火花点火可能な点火プラグ26が設けられ、ECU30は、上記点火プラグ26による点火の開始及び停止、更には、点火時期の制御を行う。
【0027】
更に、予混合圧縮着火エンジン100には、火花点火停止状態とされた点火プラグ26の電極間におけるイオン電流の発生状態に基づいて、燃焼室2における燃焼状態を検出する燃焼状態検出手段27を備え、ECU30は、点火プラグ26を一旦火花点火停止状態とし、上記燃焼状態検出手段27の検出結果により、燃焼室2において混合気が安定して自己着火している否かを認識することができる。
【0028】
このような予混合圧縮着火エンジン100は、前述のように、燃焼室2において混合気を圧縮して自己着火させる予混合圧縮着火運転を行って燃料Gを燃焼させるため、例えば圧縮比を21程度と高く設定することができるため高効率であり、さらに混合気の当量比を例えば火炎伝播下限以下と希薄状態で燃焼させることができるため低NOxを実現することができる。
【0029】
しかし、このような予混合圧縮着火エンジン100は、起動運転時の未だ十分に暖機されていない時には、混合気を燃焼室2において圧縮しても充分に昇温させることができないので、自己着火のタイミングが変化したり、混合気を自己着火させたりすることができず、安定して予混合圧縮着火運転を行うことができない場合がある。
【0030】
そこで、予混合圧縮着火エンジン100のECU30は、上記起動運転時において、燃焼室2において混合気を点火プラグ26により火花点火する火花点火運転を実行し、暖機が完了してから、所定の移行操作を行って、燃焼室2において混合気を安定して自己着火させる予混合圧縮着火運転を開始する起動運転方法を実行する制御手段Zとして機能する。
【0031】
次に、上記予混合圧縮着火エンジン100の起動運転方法の詳細について、図2に基づいて説明する。
尚、図2は、予混合圧縮着火エンジン100の起動運転時における、排ガス再循環率、新気温度、及び、当量比の時間経過に対する変化状態を示す図である。
【0032】
上記ECU30は、上記火花点火運転から上記予混合圧縮着火運転への移行操作として、温媒体量調整弁16を働かせて燃焼室2に給気される新気温度を上昇させながら、EGR量調整弁22を働かせて、新気に対する排ガス再循環量を増加させる移行操作を実行する。
【0033】
即ち、ECU30は、予混合圧縮着火エンジン100の起動運転時において、先ず、点火プラグ26を働かせて燃焼室2の混合気を火花点火する火花点火運転を実行するに、EGR量調整弁22により排ガス再循環量を調整して、排ガス再循環率を所定の排ガス再循環率Eb(%)に設定すると共に、温媒体量調整弁16によりアフタークーラ15への温媒体の供給量を調整して、新気温度を所定の新気温度Tc(℃)に設定し、燃料量調整弁19によりミキサ18への燃料供給量を調整して、燃焼室2に給気される混合気の当量比を所定の当量比φaに設定する。尚、本実施形態において、火花点火運転時において設定される排ガス再循環率Eb(%)は0又はその近傍とされ、新気温度Tc(℃)は上記アフタークーラ15に温媒体を供給していないときの大気温度に近い比較的低い値とされ、当量比φaは、燃焼室2において火花点火可能な1又はその近傍の火花点火可能範囲内とされている。
【0034】
次に、ECU30は、上記火花点火運転を実行し、例えば、エンジン冷却水温度が上昇して所定の温度に到達したとき、又は、シリンダ5の温度が上昇して所定の温度に到達したときに、暖機が完了したと判断し、次の移行操作を実行する。
この移行操作においては、予混合圧縮着火エンジン100の排ガス再循環率がEb(%)から所定のEa(%)(例えば、50%)に徐々に上昇され、更に、新気温度がTc(℃)から所定のTa(℃)に徐々に上昇される。
すると、この移行操作中においては、新気温度が徐々に上昇されて、燃焼室2における混合気の自己着火が誘起されながら、燃焼室2への排ガスの再循環率が上記新気温度上昇に合わせて増加して、燃焼室2における混合気の燃焼状態が徐々に緩慢な状態とされる。よって、上記移行操作において、燃焼室2における混合気の当量比が比較的燃料が多い火花点火可能範囲付近であっても、ノッキングを回避して安定運転を維持することができる。また、移行操作において、ECU30は、点火プラグ26を1又は数サイクルの間の火花点火停止状態として、前述の燃焼状態検出手段27の検出結果により、燃焼室2において混合気が安定して自己着火している状態であると判断したときに、前述の予混合圧縮着火運転が開始したと判断することができる。また、上記点火プラグ26は、上記予混合圧縮着火運転が開始したと判断した時点で完全に停止しても構わないが、上記予混合圧縮着火運転が開始したと判断した後の例えば一定時間経過まで働かせておいても構わない。
【0035】
尚、上記移行操作において、燃焼室2における当量比は、上記排ガス再循環率の上昇に伴って、φaからφbに低下させても構わない。
【0036】
また、上記ECU30は、上記予混合圧縮着火運転に移行した後に、下記の新気温度低下操作及び当量比低下操作を実行するように構成されている。
即ち、ECU30は、先ず、排ガス再循環率を、ノッキングセンサ31でノッキングが検出されるまで低下させた後に、新気温度を所定量低下させるという新気温度低下操作を例えば新気温度が所定の温度Tb(℃)となるまで繰り返し実行する。更に、ECU30は、排ガス再循環率を、ノッキングセンサ31でノッキングが検出されるまで低下させた後に、当量比を所定量低下させるという当量比低下操作を例えば当量比が所定の当量比φcとなるまで繰り返し実行する。
このような新気温度低下操作及び当量比低下操作を行うことで、失火等を回避して安定した運転状態を維持しながら、新気温度が比較的低くても希薄混合気を自己着火させることができる予混合圧縮着火運転を実行することができ、更なる高効率化且つ低NOx化を図ることができる。
【0037】
〔別実施の形態〕
次に、本発明の別の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0038】
〈1〉上記実施の形態では、排ガス再循環量調整手段YとしてのEGR流路21及びEGR量調整弁22を設けると共に、混合気温度調整手段Xとしてのアフタークーラ15の温媒体量調整弁16により新気の温度を調整したが、別に、上記排ガス再循環量調整手段Y及び混合気温度調整手段Xを、バルブタイミング可変機構28で構成することもできる。
即ち、バルブタイミング可変機構28は、少なくとも排気弁8の開閉時期を調整可能に構成され、その排気弁8の閉時期の上死点に対する進角量の調整により、燃焼室2に残留する高温の排ガス量を調整し、前記排ガス再循環量及び前記混合気温度を調整することができる。そして、ECU30は、予混合圧縮着火エンジン100の火花点火運転から予混合圧縮着火運転への移行操作において、上記排気弁8の閉時期の上死点に対する進角量を徐々に増加させていくことで、簡単に、前記新気温度を上昇させながら、前記排ガス再循環量を増加させることができる。
【0039】
また、混合気温度調整手段Xを、過給機の動力を調整して、又は、給気路12に設けたバルブ開度を調整して、新気の圧縮端温度を調整することにより、燃焼室2に形成される混合気の温度を調整するように構成しても構わない。
【0040】
〈2〉上記実施の形態では、本発明に係る予混合圧縮着火エンジンを単気筒型に構成した例を説明したが、別に、多気筒型の予混合圧縮着火エンジンに対しても本発明を実施することができる。
また、多気筒型の予混合圧縮着火エンジンにおいては、複数の気筒の一部ずつを順に、前記火花点火運転から前記予混合圧縮着火運転に移行操作を介して移行させることが好ましい。即ち、一部の気筒の移行操作時において、移行前又は移行してから一定時間経過して安定した運転状態を維持している他の気筒により、移行操作中の気筒の運転状態が安定するまで、クランク軸の回転を安定したものに維持して、全ての気筒をスムーズに予混合圧縮着火運転に移行させることがでできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る予混合圧縮着火エンジンの実施の形態を示す概略構成図
【図2】予混合圧縮着火エンジンの起動運転時における各種状態の変化傾向を示す図
【符号の説明】
2:燃焼室
7:給気弁
8:排気弁
12:給気路
13:排気路
15:アフタークーラ
16:温媒体量調整弁
18:ミキサ
19:燃料量調整弁
21:EGR流路
22:EGR量調整弁
26:点火プラグ
27:燃焼状態検出手段
28:バルブタイミング可変機構
30:エンジン・コントロール・ユニット(ECU)
100:予混合圧縮着火エンジン
A:空気(新気)
G:燃料
E:排ガス
H:温媒体
X:混合気温度調整手段
Y:排ガス再循環量調整手段
Z:制御手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention shifts to a premixed compression ignition operation after performing a spark ignition operation in which a mixture is sparked in a combustion chamber when starting a premixed compression ignition engine that compresses and self-ignites the mixture in the combustion chamber. It relates to start-up operation technology.
[0002]
[Prior art]
There is a premixed compression ignition engine that actively uses self-ignition of fuel as an engine that can achieve high efficiency and low NOx by high-compression and self-ignition combustion of fuel in a lean state.
Such a premixed compression ignition engine does not inject fuel into compressed air like a diesel engine, but supplies a mixture of air and fuel to a combustion chamber like a spark ignition engine, and increases the mixture. It is configured to compress and elevate the temperature to the ignition point of the air-fuel mixture, and perform self-ignition combustion. Also, such a premixed compression ignition engine does not need to be highly compressed and injected into the combustion chamber like a diesel engine, so it can be easily applied to a gas engine using a gaseous fuel such as natural gas. Can do.
[0003]
Further, in the premixed compression ignition engine, so-called premixed compression ignition operation is performed in which the air-fuel mixture is compressed in the combustion chamber to raise the temperature to the ignition point and self-ignite, so that the temperature of the cylinder or the like is relatively low, At start-up that has not yet been warmed up, even if the air-fuel mixture is compressed, the temperature cannot be sufficiently raised to the ignition point, and stable premix compression ignition operation cannot be maintained due to the occurrence of misfire, etc. Sometimes.
[0004]
Therefore, in order to perform start-up and warm-up well in the start-up operation of the premixed compression ignition engine, an ignition plug is provided in the combustion chamber, and the supercharging pressure of the supercharger can be varied during the period when the engine is not warmed up. The mechanism lowers the supercharging pressure by the mechanism, supplies an air-fuel mixture with an equivalent ratio capable of spark ignition to the combustion chamber, performs a so-called spark ignition operation in which the air-fuel mixture is sparked by a spark plug in the combustion chamber, and the engine warm-up is performed. After completion, the supercharging pressure may be increased or heating of fresh air may be started to increase the temperature of the air-fuel mixture formed in the combustion chamber, and the premixed compression ignition operation described above may be entered. (For example, refer to Patent Documents 1-3.)
By the way, the difference between the spark ignition operation and the premixed compression ignition operation is that in the former, it is necessary to lower the temperature of the mixture formed in the combustion chamber in order to prevent knocking, whereas in the latter, self-ignition is performed. In order to promote, a high air-fuel mixture temperature is required. However, if the temperature is too high even by compression ignition, pre-ignition may occur and there may be cases where operation is not possible. Further, the required equivalence ratio is different between the premixed compression ignition operation and the spark ignition operation.
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laying-Open No. 2001-140681 [Patent Document 2]
JP 2001-271671 A [Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 2000-220484
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described prior art, when performing spark ignition operation, it is necessary to set the equivalence ratio of the air-fuel mixture that is spark ignited in the combustion chamber to be within the spark ignitable range near the theoretical equivalence ratio. When performing the compression ignition operation, in order to avoid knocking due to premature ignition, it is necessary to set the equivalent ratio of the air-fuel mixture to be self-ignited within a lean range that is smaller than the spark ignition range. Therefore, when shifting from the spark ignition operation to the premixed compression ignition operation, it is necessary to rapidly reduce the equivalence ratio at the same time as the self-ignition of the air-fuel mixture is started in the combustion chamber. Since the ignition is not stable, the air-fuel mixture may not self-ignite due to a rapid decrease in the equivalence ratio, and the operation may not be maintained.
The equivalence ratio in the combustion chamber is the stoichiometric air-fuel ratio divided by the air-fuel ratio of the mixture formed in the combustion chamber. is there.
[0007]
Therefore, in view of the above circumstances, the present invention significantly reduces the equivalence ratio of the air-fuel mixture in the combustion chamber when shifting to the premixed compression ignition operation after performing the spark ignition operation in the premixed compression ignition engine. It is an object of the present invention to realize a start-up operation technique that can maintain a stable operation state.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a premixed compression ignition engine start-up operation method according to the present invention includes a premixed compression ignition engine configured to be capable of spark-igniting an air-fuel mixture in a combustion chamber and adjusting an exhaust gas recirculation amount. During start-up operation,
After performing a spark ignition operation for spark-igniting an air-fuel mixture in the combustion chamber, a premixed compression ignition operation for performing a transition operation to increase the exhaust gas recirculation amount and compressing the air-fuel mixture in the combustion chamber for self-ignition Spark ignition operation in a form in which the exhaust gas recirculation amount is reduced after the premix compression ignition operation is started and the equivalent ratio of the mixture is made higher than the equivalent ratio suitable for the premix compression ignition operation. It is characterized in that the equivalent ratio is less than the equivalent ratio suitable for the above, and the equivalent ratio suitable for the premixed compression ignition operation is lowered .
[0009]
In addition, the premixed compression ignition engine can be started and operated, and the first characteristic configuration of premixed compression ignition according to the present invention for achieving the above object is that the air-fuel mixture can be spark-ignited in the combustion chamber. A spark plug, an exhaust gas recirculation amount adjusting means capable of adjusting the exhaust gas recirculation amount, and a fuel amount adjusting valve capable of adjusting an equivalence ratio of the air-fuel mixture in the combustion chamber ,
In the start-up operation, after performing a spark ignition operation in which the spark plug is operated to spark-ignite the air-fuel mixture in the combustion chamber, a transition operation is performed to increase the exhaust gas recirculation amount by operating the exhaust gas recirculation amount adjusting means. And starting a premixed compression ignition operation in which the mixture is compressed and self-ignited in the combustion chamber, and after the premixed compression ignition operation is started , the exhaust gas recirculation amount adjusting means is operated to set the exhaust gas recirculation amount. e Bei control means for executing the activation operation control decreases to the fuel quantity adjusting valve, the equivalent ratio of the mixture in the form of higher than the equivalent ratio suitable for homogeneous charge compression ignition operation, suitable for spark ignition operation It is in the point which falls from the equivalent ratio below the equivalent ratio to the equivalent ratio suitable for premix compression ignition operation .
[0010]
In the premixed compression ignition engine, the inventors of the present invention recirculate exhaust gas to fresh air supplied to the combustion chamber, and increase the exhaust gas recirculation amount to about 50% with respect to fresh air. Even if the equivalence ratio of the air-fuel mixture in the chamber is, for example, in the vicinity of the spark ignitable range, it is found that the combustion after the self-ignition in the combustion chamber can be slowed down and stable operation avoiding knocking can be maintained, The present invention was completed by applying it to the start-up operation technology of a premixed compression ignition engine.
[0011]
That is, according to the premixed compression ignition engine and the startup operation method thereof according to the present invention, when the premixed compression ignition engine is started, the spark ignition operation is performed and then the premixed compression ignition operation is performed. It is not necessary to significantly reduce the equivalence ratio of the air-fuel mixture, and it is possible to shift to the premixed compression ignition operation while maintaining a stable operation state.
[0012]
Specifically, the control means first executes the spark ignition operation to warm up the engine, and executes the transition operation when it is determined that the warm-up is completed. In the transition operation, the temperature of the air-fuel mixture formed in the combustion chamber is gradually increased, and the recirculation amount of the exhaust gas recirculated to the combustion chamber is increased while inducing self-ignition of the air-fuel mixture in the combustion chamber. As the mixture temperature rises, the combustion state of the mixture in the combustion chamber gradually becomes slow. Then, in the transition operation, even if the equivalence ratio of the air-fuel mixture in the combustion chamber is in the vicinity of the spark ignition possible range, it is possible to shift to the premixed compression ignition operation while avoiding knocking and maintaining stable operation.
[0013]
The second characteristic configuration of the premixed compression ignition engine according to the present invention includes, in addition to the first characteristic configuration described above, in the combustion chamber based on an ion current generation state between the electrodes of the spark plug in a spark ignition stop state. Combustion state detection means for detecting the combustion state,
In the transition operation, the control means sets the spark plug in a spark ignition stop state, detects the combustion state by the combustion state detection means, and shifts to the premixed compression ignition operation based on the detected combustion state. The point is to determine completion.
[0014]
That is, according to the second feature configuration, the combustion state detecting means uses the spark plug provided in the combustion chamber as a so-called ion probe in a spark ignition stop state, and between the electrodes of the spark plug to which a potential difference is applied. The combustion state in the combustion chamber can be detected based on the generation state of the ionic current generated by the arrival of the flame. Then, by the control means, in the transition operation after the spark ignition operation of the premixed compression ignition engine, the spark plug is temporarily stopped in the spark ignition state, and the self-ignition of the air-fuel mixture in the combustion chamber is stabilized by the combustion state detection means. If it is detected that the self-ignition is stable, determine the completion of the transition to the premixed compression ignition operation, and immediately proceed to the premixed compression ignition operation. On the other hand, when it is detected that self-ignition is not stable, the ignition plug is again set to the spark ignition state, and combustion of the air-fuel mixture can be maintained until self-ignition is stabilized.
[0015]
The third characteristic configuration of the premixed compression ignition engine according to the present invention is that, in addition to the first or second characteristic configuration, the exhaust gas recirculation amount adjusting means is an advance amount with respect to the top dead center of the exhaust valve closing timing. By adjusting the amount of exhaust gas, the amount of exhaust gas remaining in the combustion chamber is adjusted, and the exhaust gas recirculation amount can be adjusted to constitute a variable valve timing mechanism.
[0016]
That is, according to the third feature configuration, the valve timing variable mechanism makes the exhaust valve closing timing in the exhaust stroke advanced from the top dead center (in other words, earlier than the top dead center). Thus, a part of the high-temperature exhaust gas (combustion gas) in the combustion chamber remains in the combustion chamber without being discharged into the exhaust passage, and the remaining exhaust gas is supplied to the combustion chamber in the next air supply stroke. So-called exhaust gas recirculation can be performed.
Therefore, by adjusting the advance amount with respect to the top dead center of the exhaust valve closing timing by the valve timing variable mechanism, the exhaust gas amount remaining in the combustion chamber can be adjusted to adjust the exhaust gas recirculation amount. In addition, the variable valve timing mechanism can function as exhaust gas recirculation amount adjusting means.
Further, the variable valve timing mechanism is made to function as an exhaust gas recirculation amount adjusting means, and in the transition operation after the spark ignition operation of the premixed compression ignition engine, the advance amount with respect to the top dead center of the exhaust valve closing timing is set. By gradually increasing the recirculation amount of high-temperature exhaust gas to fresh air, the temperature of the air-fuel mixture formed in the combustion chamber is increased at the same time, and self-ignition of the air-fuel mixture in the combustion chamber is induced. Can do.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of a premixed compression ignition engine according to the present invention will be described based on the drawings.
[0018]
A premixed
[0019]
The piston 3 is swingably connected to the connecting rod 4, and the reciprocating motion of the piston 3 is obtained as a rotational movement of one crankshaft (not shown) by the connecting rod 4. There is no place to change.
[0020]
The air A (fresh air) flowing through the
[0021]
The premixed
[0022]
The premixed
[0023]
The
Further, the temperature medium
Then, the
[0024]
The fuel G supplied to the
[0025]
The premixed
[0026]
Further, the premixed
[0027]
Further, the premixed
[0028]
Since the premixed
[0029]
However, such a premixed
[0030]
Therefore, the
[0031]
Next, the details of the startup operation method of the premixed
FIG. 2 is a diagram illustrating a change state of the exhaust gas recirculation rate, the fresh air temperature, and the equivalence ratio with respect to time during the start-up operation of the premixed
[0032]
The
[0033]
That is, when the premixed
[0034]
Next, the
In this transition operation, the exhaust gas recirculation rate of the premixed
Then, during this transition operation, the fresh air temperature is gradually raised, and the self-ignition of the air-fuel mixture in the
[0035]
In the transition operation, the equivalence ratio in the
[0036]
The
That is, the
By performing such a fresh air temperature lowering operation and an equivalent ratio lowering operation, it is possible to self-ignite a lean air-fuel mixture even if the fresh air temperature is relatively low while maintaining a stable operating state by avoiding misfires and the like. Premixed compression ignition operation that can be performed can be executed, and further high efficiency and low NOx can be achieved.
[0037]
[Another embodiment]
Next, another embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0038]
<1> In the above embodiment, the
That is, the variable
[0039]
Further, the air-fuel mixture temperature adjusting means X adjusts the power of the supercharger or the valve opening degree provided in the
[0040]
<2> In the above embodiment, an example in which the premixed compression ignition engine according to the present invention is configured as a single cylinder type has been described. However, the present invention is also applied to a multicylinder type premixed compression ignition engine. can do.
Further, in the multi-cylinder type premixed compression ignition engine, it is preferable that a part of each of the plurality of cylinders is sequentially shifted from the spark ignition operation to the premixed compression ignition operation through a transition operation. In other words, during the transition operation of some cylinders, until the operation state of the cylinder during the transition operation is stabilized by another cylinder that has maintained a stable operation state before the transition or after a certain time has elapsed since the transition. The crankshaft rotation can be kept stable, and all the cylinders can be smoothly shifted to the premixed compression ignition operation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing an embodiment of a premixed compression ignition engine according to the present invention. FIG. 2 is a diagram showing changes in various states during start-up operation of the premixed compression ignition engine.
2: Combustion chamber 7: Supply valve 8: Exhaust valve 12: Supply passage 13: Exhaust passage 15: After cooler 16: Heat medium amount adjustment valve 18: Mixer 19: Fuel amount adjustment valve 21: EGR passage 22: EGR Amount adjustment valve 26: Spark plug 27: Combustion state detection means 28: Variable valve timing mechanism 30: Engine control unit (ECU)
100: Premixed compression ignition engine A: Air (fresh air)
G: Fuel E: Exhaust gas H: Temperature medium X: Mixture temperature adjusting means Y: Exhaust gas recirculation amount adjusting means Z: Control means
Claims (4)
前記燃焼室において混合気を火花点火する火花点火運転を実行した後に、前記排ガス再循環量を増加させる移行操作を行って、前記燃焼室において混合気を圧縮して自己着火させる予混合圧縮着火運転を開始し、
前記予混合圧縮着火運転の開始後に前記排ガス再循環量を低下すると共に、
前記混合気の当量比を予混合圧縮着火運転に適した当量比よりも高くする形態で、火花点火運転に適した当量比以下の当量比から予混合圧縮着火運転に適した当量比へ低下する予混合圧縮着火エンジンの起動運転方法。During start-up operation of a premixed compression ignition engine configured to be able to spark-ignite the air-fuel mixture in the combustion chamber and to adjust the exhaust gas recirculation amount,
After performing a spark ignition operation for spark-igniting an air-fuel mixture in the combustion chamber, a premixed compression ignition operation for performing a transition operation to increase the exhaust gas recirculation amount and compressing the air-fuel mixture in the combustion chamber for self-ignition the start,
While reducing the exhaust gas recirculation amount after the start of the premixed compression ignition operation,
The equivalent ratio of the air-fuel mixture is made higher than the equivalent ratio suitable for the premixed compression ignition operation, and the equivalent ratio less than the equivalent ratio suitable for the spark ignition operation is lowered to the equivalent ratio suitable for the premixed compression ignition operation. A starting operation method of a premixed compression ignition engine.
起動運転時において、前記点火プラグを働かせて前記燃焼室において混合気を火花点火する火花点火運転を実行した後に、前記排ガス再循環量調整手段を働かせて前記排ガス再循環量を増加させる移行操作を行って、前記燃焼室において混合気を圧縮して自己着火させる予混合圧縮着火運転を開始し、
前記予混合圧縮着火運転の開始後に前記排ガス再循環量調整手段を働かせて前記排ガス再循環量を低下する起動運転制御を実行する制御手段を備え、
前記燃料量調整弁が、前記混合気の当量比を予混合圧縮着火運転に適した当量比よりも高くする形態で、火花点火運転に適した当量比以下の当量比から予混合圧縮着火運転に適した当量比へ低下する予混合圧縮着火エンジン。An ignition plug capable of spark-igniting the air-fuel mixture in the combustion chamber, an exhaust gas recirculation amount adjusting means capable of adjusting the exhaust gas recirculation amount, and a fuel amount adjusting valve capable of adjusting the equivalence ratio of the air-fuel mixture in the combustion chamber ;
In the start-up operation, after performing a spark ignition operation in which the spark plug is operated to spark-ignite the air-fuel mixture in the combustion chamber, a transition operation is performed to increase the exhaust gas recirculation amount by operating the exhaust gas recirculation amount adjusting means. Performing a premixed compression ignition operation in which the air-fuel mixture is compressed and self-ignited in the combustion chamber ,
E Bei control means for executing the activation operation control by exercising the exhaust gas recirculation amount adjusting means after the start of the premixed compression ignition operation to decrease the exhaust gas recirculation amount,
The fuel amount adjusting valve is configured to change the equivalence ratio of the air-fuel mixture to be higher than the equivalence ratio suitable for the premixed compression ignition operation, and from the equivalent ratio suitable for the spark ignition operation to the premixed compression ignition operation. A premixed compression ignition engine that drops to a suitable equivalence ratio .
前記制御手段が、前記移行操作において、前記点火プラグを火花点火停止状態として前記燃焼状態検出手段により前記燃焼状態を検出し、前記検出した燃焼状態に基づいて、前記予混合圧縮着火運転への移行完了を判定する請求項2に記載の予混合圧縮着火エンジン。Combustion state detection means for detecting the combustion state in the combustion chamber based on the state of generation of ionic current between the electrodes of the spark plug in the spark ignition stop state,
In the transition operation, the control means sets the spark plug in a spark ignition stop state, detects the combustion state by the combustion state detection means, and shifts to the premixed compression ignition operation based on the detected combustion state. The premixed compression ignition engine according to claim 2, wherein completion is determined.
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