JP4216935B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4216935B2
JP4216935B2 JP33118198A JP33118198A JP4216935B2 JP 4216935 B2 JP4216935 B2 JP 4216935B2 JP 33118198 A JP33118198 A JP 33118198A JP 33118198 A JP33118198 A JP 33118198A JP 4216935 B2 JP4216935 B2 JP 4216935B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
cell
read
forming
gate electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33118198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000156492A (ja
Inventor
眞司 宇家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP33118198A priority Critical patent/JP4216935B2/ja
Publication of JP2000156492A publication Critical patent/JP2000156492A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4216935B2 publication Critical patent/JP4216935B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に電荷蓄積可能な領域を有する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ノンインタレース方式の固体撮像装置は、電子スチルカメラや新しいテレビジョン方式のカメラで用いられ、全画素読み出しを行うことができる。すなわち、全ての受光素子(画素)から信号を同時に読み出すことができる。
【0003】
ノンインタレース方式の固体撮像装置の一例が、特開平10−136392号公報(特願平8−288857号)及び特開平10−136264号公報(特願平8−288858号)にて提案されている。以下、これらに記載されている固体撮像装置を説明する。
【0004】
図14は、固体撮像装置の平面図である。
フォトダイオード(光電変換素子)11a〜11dは第1のフォトダイオード行、フォトダイオード12a〜12dは第2のフォトダイオード行、フォトダイオード13a〜13dは第3のフォトダイオード行、フォトダイオード14a〜14dは第4のフォトダイオード行、そしてフォトダイオード15a〜15dは第5のフォトダイオード行を構成する。フォトダイオードは、受光した光を電荷に変換し、蓄積する。
【0005】
各フォトダイオード列の左側には、第1の垂直電荷転送路16a、16b、16c及び16dが配列する。各フォトダイオード列の右側には、第2の垂直電荷転送路17a、17b、17c及び17dが配列する。以下、第1の垂直電荷転送路16a〜16dを第1の垂直電荷転送路16と呼び、第2の垂直電荷転送路17a〜17dを第2の垂直電荷転送路17と呼ぶ。
【0006】
フォトダイオードに蓄積された電荷は、トランスファゲートを介して垂直電荷転送路16又は17に読み出される。垂直電荷転送路16及び17は、複数の転送段を有し、1個のフォトダイオードに対して少なくとも1個の転送段を有する。1個の転送段には、例えば4電極が接続される。垂直電荷転送路16及び17は、電荷を上から下方向(垂直方向)に転送する。
【0007】
チャネル位置変換部18は、垂直電荷転送路16及び17上のチャネル位置を変換して水平電荷転送路20に接続する。垂直電荷転送路16及び17上の電荷は、水平電荷転送路20上で水平方向に同一間隔で並ぶように水平電荷転送路20に転送される。
【0008】
素子分離層19は、垂直電荷転送路16と17間及びフォトダイオード間及び垂直電荷転送路16,17とその転送路に関係しないフォトダイオードとの間をそれぞれ電気的に分離する。
【0009】
水平電荷転送路20は、複数の転送段を有し、垂直電荷転送路16,17からチャネル位置変換部18を介して転送された電荷を1行単位で受け取り、右から左方向(水平方向)に転送する。出力アンプ21は、水平電荷転送路20から転送された電荷量に対応する電圧を出力する。この電圧値は、画素値に相当する。フォトダイオードは、画素に相当する。フォトダイオードを2次元行列状に配列することにより、2次元画像の信号を得ることができる。
【0010】
第1及び第2の垂直電荷転送路16及び17上の電荷を同一のタイミングで水平電荷転送路20に転送することができる。水平電荷転送路20は、1行分の電荷を1回の転送動作で転送することができる。
【0011】
固体撮像装置の上には、3色のカラーフィルタが形成されている。すなわち、フォトダイオードの受光部上にG,B,Rと記した色フィルタが形成される。ここで、Gは緑(グリーン)、Bは青(ブルー)そしてRは赤(レッド)を示す。G、B及びRフィルタで覆われたフォトダイオードは、それぞれG信号、B信号及びR信号に対応する電荷を生成する。
【0012】
Gフィルタで覆われたフォトダイオード内の電荷は、その左隣に位置する第1の垂直電荷転送路16に読み出されて転送される。Bフィルタ及びRフィルタで覆われたフォトダイオード内の電荷は、その右隣に位置する第2の垂直電荷転送路17に読み出されて転送される。各色毎に同一方向に電荷が読み出されるので、各色特性は全固体撮像装置領域にわたり均一になる。
【0013】
垂直方向ピッチWvは、垂直方向に隣接する2個のフォトダイオードを1単位としたときの隣接単位間の垂直方向の配列ピッチである。水平方向ピッチWhは、フォトダイオード間の水平方向の配列ピッチである。垂直方向ピッチWvと水平方向ピッチWhとは、互いにほぼ等しく設定されている。
【0014】
一般に、画像の解像度を決定する輝度信号は、G信号を主とし、R信号とB信号を従としてそれらを加重加算して生成される。垂直方向に隣接する2個のフォトダイオードの組が撮像サンプリング単位とされる。全ての撮像サンプリング単位において必ずG信号用のフォトダイオードが配置され、GとR信号あるいはGとB信号用のフォトダイオードが交互に対を成して配置される。撮像サンプリング単位には、垂直方向に2個のフォトダイオードが配置されるので、画像の解像度を向上させることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
Gフィルタで覆われたフォトダイオード内の電荷は、その左側の第1の垂直電荷転送路16に読み出される。R及びBフィルタで覆われたフォトダイオード内の電荷は、その右側の第2の垂直電荷転送路17に読み出される。
【0016】
Gフィルタで覆われたダイオードは全て同じ方向に読み出されるので、G信号の特性は均一である。同様に、R及びB信号の特性も均一である。色毎の信号特性が均一であれば、画像の画質は維持される。
【0017】
しかし、ある色と他の色との間で信号特性が大きく異なることは好ましくない。また、素子特性が大きく異なることも好ましくない。さらに、固体撮像装置間で特性が異なることも好ましくない。
【0018】
本発明の目的は、均一な特性を有する半導体装置の製造方法を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、各々が共通導電型領域の表面に電荷蓄積可能な被読出領域と読出領域の組みを有し、さらに各々が被読出領域と読出領域との間の共通導電型領域の上に第1の絶縁膜を介して設けられるゲート電極を有し、ゲート電極に印加する電圧に応じて被読出領域から読出領域に電荷を読み出すことができる第1及び第2のセルを含む半導体装置であって、被読出領域と読出領域とを結ぶ方向に沿って半導体基板面に対して垂直面方向の断面をとった時に第1のセルでは被読出領域が読出領域に対して半導体基板断面左側に設けられ、第2のセルでは被読出領域が読出領域に対して半導体基板断面右側に設けられる半導体装置の製造方法であって、(a)半導体基板表面に設けられる一の導電型の共通導電型領域の表面にそれとは逆導電型の第1のセルの読出領域及び第2のセルの読出領域を形成する工程と、(b)半導体基板表面上に第1の絶縁膜を形成する工程と、(c)前記第1のセルの読出領域の断面左上における前記第1の絶縁膜上に第1のセルのゲート電極を形成し、前記第2のセルの読出領域の断面右上における前記第1の絶縁膜上に第2のセルのゲート電極を形成する工程と、(d)前記第1及び第2のセルのゲート電極をマスクとして半導体基板表面に対して斜め方向から第1のイオン注入を行い、前記第1及び第2のセルの読出領域と同じ導電型の第1のセルの被読出領域の一部を形成する第1の電荷蓄積領域を前記第1のゲート電極の断面左下の前記共通導電型領域に形成し、前記第1の電荷蓄積領域と同じ導電型の第2のセルの被読出領域の一部を形成する第2の電荷蓄積領域を前記第2のセルのゲート電極の断面右下の前記共通導電型領域に形成する工程と、(e)前記第1及び第2のセルのゲート電極をマスクとして前記第1のイオン注入の場合に対して逆斜め方向から第2のイオン注入を行い、前記第1の電荷蓄積領域と同じ導電型の第1のセルの被読出領域の一部を形成する第3の電荷蓄積領域を前記第1のセルのゲート電極の断面左下の前記共通導電型領域及び前記第1の電荷蓄積領域に形成し、前記第3の電荷蓄積領域と同じ導電型の第2のセルの被読出領域の一部を形成する第4の電荷蓄積領域を前記第2のセルのゲート電極の断面右下の前記共通導電型領域及び前記第2の電荷蓄積領域に形成する工程と、(f)前記半導体基板上方に、前記第1及び第3の電荷蓄積領域の重なり部分に開口を有するとともに、前記第2及び第4の電荷蓄積領域の重なり部分に開口を有するレジストマスクを形成し、ティルト角0°でイオン注入を行って、該第1〜第4の電荷蓄積領域とは逆導電型の表面シールド領域を、前記第1のセルのゲート電極から離れて該第1及び第3の電荷蓄積領域の重なり部分の表面に形成するとともに、前記第2のセルのゲート電極から離れて該第2及び第4の電荷蓄積領域の重なり部分の表面に形成する工程とを含み、前記第1のセルのゲート電極は、前記第1及び第3の電荷蓄積領域を含む第1のセルの被読出領域に蓄積されている電荷を前記共通導電型領域を介して前記第1のセルの読出領域に読み出すことができ、前記第2のセルのゲート電極は、前記第2及び第4の電荷蓄積領域を含む第2のセルの被読出領域に蓄積されている電荷を前記共通導電型領域を介して前記第2のセルの読出領域に読み出すことができる半導体装置の製造方法が提供される。
【0020】
第1及び第2のセルのゲートは、互いに異なる方向に電荷を読み出すことができる。斜め方向から第1のイオン注入を行い、逆斜め方向から第2のイオン注入を行うことにより、両者の読み出し特性を均一化させることができる。また、斜め方向及び逆斜め方向からイオン注入を行うことにより、読み出し電圧を低くすることができると共に、チャネリングを防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1〜図8は、本発明の実施例による図14に示す固体撮像装置の製造方法を示す基板断面図である。図1(A)、図2(A)、図3(A)、図4(A)、図5(A)、図6(A)、図7(A)及び図8(A)は、B又はRフィルタで覆われたフォトダイオードの周辺領域(画素領域)Pbrにおける基板断面図である。一方、図1(B)、図2(B)、図3(B)、図4(B)、図5(B)、図6(B)、図7(B)及び図8(B)は、Gフィルタで覆われたフォトダイオードの周辺領域(画素領域)Pgにおける基板断面図である。
【0022】
青又は赤色画素領域Pbrと緑色画素領域Pgは、共に半導体基板に対してある垂直面方向の断面を示す。両者の断面は、必ずしも同じ垂直面内である必要はないが、平行の垂直面の断面である。
【0023】
図1(A)及び(B)において、p型領域31は、シリコン(半導体)基板上のp型ウエル又はp型シリコン層である。まず、フォトリソグラフィ及びイオン注入法により、p型領域の表面に、n型領域32及びその隣にp型領域33を形成する。この際、青又は赤色画素領域Pbr(図1(A))では、n型領域32の右隣にp型領域33を形成し、緑色画素領域Pg(図1(B))では、n型領域32の左隣にp型領域33を形成する。n型領域32は、垂直電荷転送路(VCCD)として機能する。p型領域33は、垂直電荷転送路内に電荷を閉じ込めるためのチャネルストップ領域である。
【0024】
次に、図2(A)及び(B)に示すように、基板表面を酸化させ、基板表面にシリコン酸化膜(絶縁膜)34を形成する。
【0025】
次に、化学気相成長(CVD)法により、シリコン酸化膜34上にポリシリコン(多結晶シリコン)層を形成し、そのポリシリコン層をフォトリソグラフィ及びエッチングにより所定形状にパターニングする。
【0026】
図3(A)及び(B)に示すように、シリコン酸化膜34上に、所定形状のポリシリコン層35が形成される。青又は赤色画素領域Pbr(図3(A))では、ポリシリコン層35がn型領域32の上から左上を覆うように形成され、緑色画素領域Pg(図3(B))では、ポリシリコン層35がn型領域32の上から右上を覆うように形成される。
【0027】
ポリシリコン層35は、フォトダイオードから垂直電荷転送路に電荷を読み出すためのトランスファゲートとして機能する。ポリシリコン層35は、導電層であればよく、ポリシリコンの他、金属で形成してもよい。
【0028】
次に、図4(A)及び(B)に示すように、ポリシリコン層35の表面を酸化させ、ポリシリコン層35の表面上にシリコン酸化膜(絶縁膜)36を形成する。
【0029】
図4(A)に示す青又は赤色画素領域Pbrは、図4(B)に示す緑色画素領域Pgに対して左右方向が逆に形成される。すなわち、領域PbrとPgとは、互いに基板表面に対する垂線を軸として対称関係を有する。
【0030】
次に、図5(A)及び(B)に示すように、フォトリソグラフィにより、シリコン酸化膜34及び36上にレジストパターン39を形成する。この際、青又は赤色画素領域Pbr(図5(A))では、レジストパターン39がポリシリコン層35の左側の開口部を画定し、緑色画素領域Pg(図5(B))では、レジストパターン39がポリシリコン層35の右側に開口部を画定する。
【0031】
次に、レジストパターン39とシリコン酸化膜36とポリシリコン層35をマスクとして、斜め方向からn型不純物(例えばリン)37をイオン注入する。イオン注入条件は、例えば、ドーズ量が1×1012cm-2、加速電圧が300〜800keVである。
【0032】
n型不純物37の入射角は、ティルト角及びローテーション角により表すことができる。
【0033】
図9(A)は、ティルト角を説明するための基板断面図である。不純物イオン51は、基板50の表面に斜め方向から打ち込まれる。ティルト角αは、基板50表面に対する垂線と不純物イオン51の入射線とのなす角である。
【0034】
図9(B)は、ローテーション角を説明するための基板表面図である。基板の表面は、図9(B)の紙面と平行である。例えば、図9(B)の右から左へ不純物イオンを入射させるときのローテーション角βを0°とする。すなわち、図14において、緑色フィルタで覆われるフォトダイオードから垂直電荷転送路16に電荷が読み出される方向をローテーション角β=0°とする。その場合、図9(B)において、上から下方向へ入射させるときのローテーション角βが90°、左から右方向へ入射させるときのローテーション角βが180°、下から上方向へ入射させるときのローテーション角βが270°になる。すなわち、0°の線を基準として、反時計方向にローテーション角βが変化する。図14において、青又は赤色フィルタで覆われるフォトダイオードから垂直電荷転送路17に電荷が読み出される方向はローテーション角β=180°になる。
【0035】
図5(A)及び(B)において、n型不純物37の入射角は、ティルト角が7°であり、ローテーション角が180°である。不純物イオン37は、レジストパターン39、シリコン酸化膜36及びポリシリコン層35をマスクとして、基板表面に打ち込まれる。
【0036】
マスクとなるポリシリコン層35及びシリコン酸化膜36の合計膜厚は、約0.5μmである。p型領域31の表面には、n型領域38が形成される。n型領域38とp型領域31の接合面は、フォトダイオードとして機能する。
【0037】
不純物イオン37を斜め打ち込みすると、青又は赤色画素領域Pbrにおけるn型領域38と緑色画素領域Pgにおけるn型領域38とは形成される位置が異なる。青又は赤色画素領域Pbrでは、n型領域38がポリシリコン層35の左下にもぐりこむように形成され、緑色画素領域Pgでは、シリコン酸化膜36及びポリシリコン層35がマスクとして投影され、n型領域38がポリシリコン層36の右端から離れた位置に形成される。
【0038】
青又は赤色画素領域Pbrでは、不純物イオン37の斜め打ち込み及び不純物イオン37の基板中の拡散により、n型領域38の右端がポリシリコン層35の下方における最適位置まで形成される。n型領域38の右端は、右側に行きすぎても左側に行きすぎてもよくなく、最適位置がある。n型領域38の右端が左側に行きすぎると、ポリシリコン層(トランスファゲート)35に印加する読み出し電圧が高くなってしまい、右端が右側に行きすぎるとフォトダイオードから垂直電荷転送路への電荷漏れが大きくなってしまう。
【0039】
仮に、ティルト角を0°にすると、n型領域38はポリシリコン35の下方への広がりが小さくなり、n型領域38を最適位置に形成することができない。
【0040】
緑色画素領域Pgでは、不純物イオン37の斜め打ち込み及び不純物イオン37の基板中の拡散により、n型領域38がその右上のレジストパターン39の下方にまで形成され、その右隣のp型領域33との間にpn接合を形成する。
【0041】
緑色画素領域Pgでは、n型領域38の左端位置がポリシリコン層35及びシリコン酸化膜36のマスクにより、セルフアラインで高精度に決まる。
【0042】
また、(111)面方位のシリコン基板に対して不純物イオン37注入のティルト角を7°にすることにより、不純物イオンが不必要に基板の奥深くまで侵入するチャネリングを防止することができる効果を有する。
【0043】
次に、図6(A)及び(B)に示すように、レジストパターン39、シリコン酸化膜36及びポリシリコン層35をマスクとして、逆斜め方向からn型不純物42をイオン注入する。n型不純物42の入射角は、例えば、ティルト角が7°であり、ローテーション角が0°であり、n型不純物37(図5(A)及び(B))の入射角に比べて、ティルト角が同じであり、ローテーション角が180°異なる。イオン注入におけるドーズ量及び加速電圧は、n型不純物37(図5(A)及び(B))のイオン注入条件と同じにする。
【0044】
レジストパターン39、シリコン酸化膜36及びポリシリコン層35をマスクとして、逆斜め方向からn型不純物42をイオン注入することにより、シリコン基板の表面にn型領域が形成される。
【0045】
p型領域31の表面には、高濃度n型領域41及びその両隣に低濃度n型領域40が形成される。高濃度n型領域41は、2回のイオン注入による高濃度のn型不純物を含む領域である。低濃度n型領域40は、1回のイオン注入による低濃度のn型不純物を含む領域である。
【0046】
2回のイオン注入により、青又は赤色画素領域Pbrと緑色画素領域Pgとは、垂線を軸として対称になる。n型不純物を斜め打ち込みすることにより、n型領域40は、ポリシリコン層35の下方における最適位置を端部として形成される。
【0047】
n型領域40,41とp型領域31との接合面は、フォトダイオード43を構成する。その右側のn型領域32は、垂直電荷転送路44を構成する。青又は赤色画素領域Pbrでは、フォトダイオード43からその右の垂直電荷転送路44に電荷を読み出すことができ、緑色画素領域Pgでは、フォトダイオード43からその左の垂直電荷転送路44に電荷を読み出すことができる。
【0048】
次に、フォトダイオード43から垂直電荷転送路44への電荷通路におけるポテンシャル分布を説明する。
【0049】
図6(A)の下段に、電子に対するポテンシャル分布線LPを示す。フォトダイオード43は、高濃度n型領域41及び低濃度n型領域40を有するため、ポテンシャルの凹部からなるポテンシャルポケット45を有する。ポテンシャルポケット45内の電荷は、垂直電荷転送路44に転送されにくく、電荷の転送効率が下がってしまう。緑色画素領域Pgでも、青又は赤色画素領域Pbrと同様に、ポテンシャルポケットができる。これらのポテンシャルポケットは、次のイオン注入工程により除去される。
【0050】
次に、図7(A)及び(B)に示すように、フォトリソグラフィにより、基板表面にレジストパターン48を形成する。次に、レジストパターン48をマスクとして、ティルト角を0°にしてp型不純物(例えばボロン)47をイオン注入する。イオン注入条件は、例えば、ドーズ量が1×1013〜5×1014cm-2、加速電圧が20〜80keVである。
【0051】
イオン注入により、p+ 型領域46がn型領域41の表面に形成される。p+ 型領域46の横幅は、n型領域41の横幅に対して同じか或いは少し広いことが好ましい。p型不純物47が基板中で拡散することによりp+ 型領域46が広がることを考慮し、レジストパターン48の開口部を狭めに設定する必要がある。
【0052】
図7(A)の下段に、電子に対するポテンシャル分布線LPを示す。p型不純物47をn型領域41の表面に打ち込むことにより、n型領域41が補償される。その結果、フォトダイオード43におけるポテンシャル分布はほぼ均一になり、ポテンシャルポケットがなくなる。ポテンシャルポケットをなくすことにより、フォトダイオード43から垂直電荷転送路44へ効率的に電荷を読み出すことができる。緑色画素領域Pgにおいても、青又は赤色画素領域Pbrと同様にポテンシャルポケットがなくなる。
【0053】
次に、図8(A)及び(B)に示すように、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、ポリシリコン層(トランスファゲート)35上のシリコン酸化膜36の一部を除去し、シリコン酸化膜36に孔を形成する。
【0054】
次に、層形成、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、その孔を埋めるように所定パターンの第2ポリシリコン層Py2を形成する。第2ポリシリコン層Py2は、トランスファゲート35に電気的に接続される。
【0055】
その後、基板表面に所定パターンの遮光膜71を形成する。遮光膜71は、例えばAlからなり、p+ 型領域46の上方に開口部を有する。次に、基板表面に合成樹脂からなるマイクロレンズ層72を形成する。マイクロレンズ層72の上に色フィルタを形成することができる。以上で、固体撮像素子が完成する。
【0056】
マイクロレンズ層72を介してフォトダイオード43に光が入射されると、フォトダイオード43は電荷を生成して蓄積する。
【0057】
図8(A)の下段に、電子に対するポテンシャル分布線LPを示す。第2ポリシリコンPy2を介してトランスファゲート35に所定の正電位を印加すると、トランスファゲート35の下方に位置する基板表面のポテンシャルが下がる。その結果、フォトダイオード43内の電子49は、その右の垂直電荷転送路44に読み出される。緑色画素領域Pgにおいても、青又は赤色画素領域Pbrと同様に電子を読み出すことができる。ただし、緑色画素領域Pgでは、フォトダイオード43内の電子は、その左の垂直電荷転送路44に読み出される。
【0058】
上記のp+ 型領域46は、フォトダイオード43の表面に形成される。このp+ 型領域46がなくても、フォトダイオード43は機能する。p+ 型領域46がないフォトダイオードを不完全空乏化フォトダイオードと呼び、p+ 型領域46があるフォトダイオードを完全空乏化フォトダイオードと呼ぶ。次に、p+ 型領域46を設けることの効果を説明する。
【0059】
シリコン酸化膜34とフォトダイオード43との間の界面では、ダングリングボンドや格子ミスマッチが生じ、その界面にジェネレーションリコンビネーションセンタ(GRセンタ)が発生する。GRセンタでは、電子−ホール対の生成/再結合が生じる。
【0060】
不完全空乏化ダイオードでは、p+ 型領域46がないため、GRセンタで発生した電荷がノイズとして悪影響を与える。その結果、フォトダイオード43に光を照射しなくても電荷が発生し、暗電流が大きくなる。
【0061】
完全空乏化ダイオードでは、p+ 型領域46が設けられる。p型領域31の表面は、グランドに接続されるので、p+ 型領域46の電位はほぼ0Vになる。このp+ 型領域46がフォトダイオード43の表面をシールドする。すなわち、上記のGRセンタで発生した電荷は、p+ 型領域46内でリコンビネーションして消滅する。その結果、フォトダイオード43の暗電流を極めて小さくすることができる。
【0062】
なお、p+ 型領域46は、高濃度n型領域41の表面にのみ形成している。p+ 型領域46を低濃度n型領域40の表面にも形成することが考えられるが、そのようにすると、p+ 型領域46の電位がほぼ0Vであるため、フォトダイオード43から垂直電荷転送路44に電荷を読み出すためには、トランスファゲート35に高電圧を印加しなければならない不都合が生じる。
【0063】
そのため、p+ 型領域46は、トランスファゲート35から所定距離だけ離れた位置に形成することが好ましい。そのp+ 型領域46の位置に合わせて、高濃度n型領域41を形成する必要がある。
【0064】
図10(A)は、2個のフォトダイオード43の周辺部の表面図である。
赤色フィルタで覆われるフォトダイオード43は、トランスファゲート35の下方を通過して、右側の垂直電荷転送路に読み出される。緑色フィルタで覆われるフォトダイオード43は、トランスファゲート35の下方を通過して、左側の垂直電荷転送路に読み出される。
【0065】
第1ポリシリコン層Py1及び第2ポリシリコン層Py2は、2層重ね合せ電極として形成され、垂直電荷転送路の駆動電極として機能する。トランスファゲート35は、第2ポリシリコン層Py2に接続される。
【0066】
2個のフォトダイオード43の右の垂直電荷転送路には、2本の第1のポリシリコン層Py1と2本の第2のポリシリコン層を含む合計4本のポリシリコン層が接続される。
【0067】
同様に、2個のフォトダイオード43の左の垂直電荷転送路にも、2本の第1のポリシリコン層Py1と2本の第2のポリシリコン層を含む合計4本のポリシリコン層が接続される。
【0068】
つまり、フォトダイオード1個当たり4本のポリシリコン層が垂直電荷転送路に接続される。この4本のポリシリコン層は、垂直電荷転送路の駆動電極であり、例えば4相パルスの供給を受ける。その場合、垂直電荷転送路は、4相駆動で電荷を転送する。
【0069】
垂直電荷転送路は、フォトダイオード1個当たり1個の転送段を持つので、固体撮像装置は、全画素読み出しを行うことができる。
【0070】
図10(A)において、n型不純物37は、第1回目のイオン注入により打ち込まれる不純物であり、ティルト角が7°であり、ローテーション角が180°である。n型不純物42は、第2回目のイオン注入により打ち込まれる不純物であり、ティルト角が7°であり、ローテーション角が0°である。
【0071】
なお、イオン注入装置によっては、装置の構造上、ローテーション角を0°又は180°にしてイオン注入を行うことができない場合がある。2回のイオン注入におけるローテーション角は、互いに180°異なる場合に限定されない。次に、他のローテーション角でイオン注入を行う例を示す。
【0072】
図10(B)は、他のローテーション角でイオン注入を行う場合を示す。
n型不純物37は、第1回目のイオン注入により打ち込まれる不純物であり、ティルト角が7°であり、ローテーション角が155°である。n型不純物42は、第2回目のイオン注入により打ち込まれる不純物であり、ティルト角が7°であり、ローテーション角が25°である。この場合、ローテーション角は、互いに130°異なる。
【0073】
2回のイオン注入におけるローテーション角の関係を説明する。まず、赤色フィルタで覆われるフォトダイオード43の重心と緑色フィルタで覆われるフォトダイオード43の重心とを結ぶ線65を仮想する。2回のイオン注入におけるローテーション角は、線65に対して互いにほぼミラー対称であればよい。ほぼミラー対称は、その誤差が±10°以内が好ましい。
【0074】
ここでは、線65に直交する線が、ローテーション角が0°又は180°になる。ローテーション角は、0°以上180°以下の範囲から選ぶことが好ましい。180°を超えて360°未満の範囲にローテーション角を設定すると、フォトダイオード43の下隣に位置する第2ポリシリコン層Py2が邪魔して、基板に不純物を打ち込めない領域が生じ、好ましくない。ローテーション角は、0°以上45°以下の範囲及び135°以上180°以下の範囲から選ぶことがより好ましい。
【0075】
また、2回のイオン注入におけるティルト角は、共に4°以上が好ましい。
青又は赤色フィルタで覆われるフォトダイオードから電荷を読み出す方向と緑色フィルタで覆われるフォトダイオードから電荷を読み出す方向とは、180°異なる場合に限定されない。次に、他の読み出し方向を有する固体撮像装置を示す。
【0076】
図11は、他の読み出し方向を示す固体撮像装置の表面図である。フォトダイオード43から垂直電荷転送路44に電荷を読み出す場合を説明する。緑色フィルタで覆われるフォトダイオード43内の電荷は右下方向に読み出され、青又は赤色フィルタで覆われるフォトダイオード43内の電荷は左下方向に読み出される。この場合、両者の読み出し方向のなす角は、180°未満である。両者の読み出し方向は、異なればよいが、90°以上180°以下が好ましい。
【0077】
図14に示す固体撮像装置は、フォトダイオードを2次元に配列したエリアセンサである。次に、フォトダイオードを1次元に配列したリニアセンサについて説明する。
【0078】
図12は、リニアセンサの表面図である。リニアセンサは、例えばイメージスキャナに用いられる。
【0079】
緑、赤、緑、青色フィルタで覆われるフォトダイオード43g,43r,43g,43bが、順次繰り返し、1次元に配列される。緑色用フォトダイオード43g内の電荷は、トランスファゲート35を介して、下方の電荷転送路55に読み出される。青及び赤色用フォトダイオード43b,43r内の電荷は、トランスファゲート35を介して、上方の電荷転送路54に読み出される。
【0080】
上方の電荷転送路54は、電荷を右から左方向に転送し、出力アンプ56に供給する。出力アンプ56は、電荷量に応じた電圧を出力する。出力アンプ56からは、青及び赤色信号が出力される。
【0081】
下方の電荷転送路55は、電荷を右から左方向に転送し、出力アンプ57に供給する。出力アンプ57は、電荷量に応じた電圧を出力する。出力アンプ57からは、緑色信号が出力される。
【0082】
緑色用フォトダイオード43gと青及び赤色フォトダイオード43b,43rとは、電荷の読み出し方向が異なる。このリニアセンサについても、上記の製造方法と同様な方法で製造することができる。
【0083】
上記のエリアセンサ(図14)及びリニアセンサ(図12)は、電荷転送路(電荷結合素子(CCD))を有するイメージセンサであるが、電荷結合素子を有さないイメージセンサであるMOSセンサにも、本実施例による製造方法を用いることができる。
【0084】
図13(A)は、MOSセンサの電気回路図である。
MOSセンサは、メモリと同様に、第1のアドレス線AD1及び第2のアドレス線AD2によりセル62a又は62b等が選択される。
【0085】
セル62aは、フォトダイオード58a及びnチャネルMOS型トランジスタ61aを有する。フォトダイオード58aは、アノードがグランドに接続され、カソードがトランジスタ61aのソース64aに電気的に接続される。実際には、カソードとソースを同じn型領域で共用できる。
【0086】
トランジスタ61aは、ソース64aの他、ゲート59a及びドレイン60aを有する。ゲート59aは、トランスファゲートに相当し、その上の第1のアドレス線AD1に接続され、ドレイン60aは、その右の第2のアドレス線AD2に接続される。
【0087】
セル62bは、セル62aと同様に、フォトダイオード58b及びnチャネルMOS型トランジスタ61bを有する。セル62aと62bとは、垂直線を軸とした対称関係にある。
【0088】
セル62aでは、トランジスタ61aのドレイン60aが右の第2のアドレス線AD2に接続され、セル62bでは、トランジスタ61bのドレイン60bが左の第2のアドレス線AD2に接続される。
【0089】
図13(B)は、セル62aの構造を示す基板表面図である。トランスファゲート59aの左にフォトダイオード58aが配置され、トランスファゲート59aの右にn+ 型領域60aが形成される。このn+ 型領域60aは、トランジスタ61aのドレインである。フォトダイオード58a内の電荷(電子)63aは、トランスファゲート59aを介して、その右側のドレイン60aに読み出される。
【0090】
図13(C)は、セル62bの構造を示す基板表面図である。トランスファゲート59bの右にフォトダイオード58bが配置され、トランスファゲート59bの左にn+ 型領域(ドレイン)60bが形成される。フォトダイオード58b内の電子63bは、トランスファゲート59bを介して、その左側のドレイン60bに読み出される。
【0091】
セル62aでは電子63aが右方向に読み出され、セル62bでは電子63bが左方向に読み出される。セル62aと62bとでは、電子の読み出し方向が異なる。
【0092】
このMOSセンサも、上記のエリアセンサ及びラインセンサと同様に、イメージセンサとして機能し、本実施例による製造方法を用いることができる。
【0093】
本実施例による製造方法は、上記3つのイメージセンサに限らず、メモリ等の他の半導体装置にも適用することができる。例えば、図13(A)に示すMOSセンサにおいて、フォトダイオードを電荷蓄積素子として用いれば、DRAMとして使用することができる。
【0094】
仮に、図5(A)及び(B)の工程において、ティルト角を0°にしてイオン注入を行い、フォトダイオードのn型領域38を形成すると、青又は赤色画素領域Pbrでn型領域38は右端の位置が左側に移動して形成されてしまう。その結果、フォトダイオードから垂直電荷転送路に電荷を読み出すには、トランスファゲート35に印加する電圧(読み出し電圧)を高電圧にしなければならない。
【0095】
本実施例のように、青又は赤色画素領域Pbrでトランスファゲート35の下方にまでn型領域38を形成するように、例えばティルト角を7°にして斜め方向からイオン注入を行うことが好ましい。n型領域38の右端をトランスファゲート35の下方における最適位置に形成することにより、電荷の読み出し電圧を低くすることができる。
【0096】
また、ティルト角を4°以上にしてイオン注入することにより、チャネリングを防止することができる。
【0097】
本実施例のように、2回のイオン注入によりフォトダイオードのn型領域を実際に形成した結果、半導体ウエハ面内のフォトダイオードの特性のばらつきが低減した。これにより、固体撮像装置の歩留りが向上し、固体撮像装置の性能が向上した。1チップ内のフォトダイオードの性能が均一化すると共に、半導体ウエハ内の複数チップの性能も均一化した。
【0098】
この効果は、以下の理由によるものと考えられる。すなわち、イオン注入では、半導体ウエハ内の位置により、不純物イオンの入射角及び速度が少しずれる。このずれが素子の不均一化につながる。本実施例のように、2回のイオン注入をローテーション角がミラー対称になるように行えば、第1回目のイオン注入によるずれと第2回目のイオン注入によるずれとが相殺されるために、素子の均一性が向上したものと考えられる。
【0099】
なお、フォトダイオードのn型領域を形成するためのイオン注入は2回に限定されず、2回以上であれば何回でもよい。上記の2回のイオン注入を行った後、ティルト角を0°にしてイオン注入を行い、合計3回のイオン注入を行ってもよい。
【0100】
また、イオン注入を4回行ってもよい。その場合、例えば、図5(A)及び(B)の工程で、ローテーション角を180°と155°にして2回のイオン注入を行い、図6(A)及び(B)の工程で、ローテーション角を0°と25°にして2回のイオン注入を行うことができる。ティルト角を変えてイオン注入を行うようにしてもよい。
【0101】
フォトダイオードから電子を読み出して転送する場合を説明したが、フォトダイオードからホールを読み出して転送するようにしてもよい。その場合は、n型領域とp型領域の導電型を逆にして製造すればよい。
【0102】
イメージセンサは、カラー画像を撮像するものに限らず、白黒画像を撮像するものでもよい。イメージセンサに色フィルタを設けなければ、白黒画像を撮像することができる。
【0103】
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【0104】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1及び第2のセルのゲートは、互いに異なる方向に電荷を読み出すことができる。斜め方向から第1のイオン注入を行い、逆斜め方向から第2のイオン注入を行うことにより、両者の読み出し特性を均一化させることができる。また、斜め方向及び逆斜め方向からイオン注入を行うことにより、読み出し電圧を低くすることができる共に、チャネリングを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による半導体装置の製造方法を示す基板断面図である。
【図2】図1に続く製造方法を示す基板断面図である。
【図3】図2に続く製造方法を示す基板断面図である。
【図4】図3に続く製造方法を示す基板断面図である。
【図5】図4に続く製造方法を示す基板断面図である。
【図6】図5に続く製造方法を示す基板断面図である。
【図7】図6に続く製造方法を示す基板断面図である。
【図8】図7に続く製造方法を示す基板断面図である。
【図9】図9(A)はティルト角を説明するための基板断面図であり、図9(B)はローテーション角を説明するための基板表面図である。
【図10】図10(A)及び(B)は半導体装置の表面図である。
【図11】電荷読み出し方向を示す半導体装置の表面図である。
【図12】リニアセンサの表面図である。
【図13】図13(A)はMOSセンサの電気回路図であり、図13(B)及び(C)はセル部の基板表面図である。
【図14】固体撮像装置の表面図である。
【符号の説明】
11〜15 フォトダイオード
16,17 垂直電荷転送路
18 チャネル位置変換部
19 素子分離層
20 水平電荷転送路
21 出力アンプ
31 p型領域
32 n型領域
33 p型領域
34,36 シリコン酸化膜
35 ポリシリコン層
37,42 n型不純物イオン
38 n型領域
39 レジストパターン
40,41 n型領域
43 フォトダイオード
44 垂直電荷転送路
45 ポテンシャルポケット
46 p+ 型領域
47 p型不純物イオン
48 レジストパターン
49 電子
51 イオン入射線
54,55 電荷転送路
56,57 出力アンプ
58 フォトダイオード
59 ゲート
60 ドレイン
61 MOS型トランジスタ
62 セル
63 電子
71 遮蔽膜
72 マイクロレンズ層
Py1,Py2 ポリシリコン層
Pbr 青又は赤色画素領域
Pg 緑色画素領域

Claims (2)

  1. 各々が共通導電型領域の表面に電荷蓄積可能な被読出領域と読出領域の組みを有し、さらに各々が被読出領域と読出領域との間の共通導電型領域の上に第1の絶縁膜を介して設けられるゲート電極を有し、ゲート電極に印加する電圧に応じて被読出領域から読出領域に電荷を読み出すことができる第1及び第2のセルを含む半導体装置であって、被読出領域と読出領域とを結ぶ方向に沿って半導体基板面に対して垂直面方向の断面をとった時に第1のセルでは被読出領域が読出領域に対して半導体基板断面左側に設けられ、第2のセルでは被読出領域が読出領域に対して半導体基板断面右側に設けられる半導体装置の製造方法であって、
    (a)半導体基板表面に設けられる一の導電型の共通導電型領域の表面にそれとは逆導電型の第1のセルの読出領域及び第2のセルの読出領域を形成する工程と、
    (b)半導体基板表面上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    (c)前記第1のセルの読出領域の断面左上における前記第1の絶縁膜上に第1のセルのゲート電極を形成し、前記第2のセルの読出領域の断面右上における前記第1の絶縁膜上に第2のセルのゲート電極を形成する工程と、
    (d)前記第1及び第2のセルのゲート電極をマスクとして半導体基板表面に対して斜め方向から第1のイオン注入を行い、前記第1及び第2のセルの読出領域と同じ導電型の第1のセルの被読出領域の一部を形成する第1の電荷蓄積領域を前記第1のゲート電極の断面左下の前記共通導電型領域に形成し、前記第1の電荷蓄積領域と同じ導電型の第2のセルの被読出領域の一部を形成する第2の電荷蓄積領域を前記第2のセルのゲート電極の断面右下の前記共通導電型領域に形成する工程と、
    (e)前記第1及び第2のセルのゲート電極をマスクとして前記第1のイオン注入の場合に対して逆斜め方向から第2のイオン注入を行い、前記第1の電荷蓄積領域と同じ導電型の第1のセルの被読出領域の一部を形成する第3の電荷蓄積領域を前記第1のセルのゲート電極の断面左下の前記共通導電型領域及び前記第1の電荷蓄積領域に形成し、前記第3の電荷蓄積領域と同じ導電型の第2のセルの被読出領域の一部を形成する第4の電荷蓄積領域を前記第2のセルのゲート電極の断面右下の前記共通導電型領域及び前記第2の電荷蓄積領域に形成する工程と、
    (f)前記半導体基板上方に、前記第1及び第3の電荷蓄積領域の重なり部分に開口を有するとともに、前記第2及び第4の電荷蓄積領域の重なり部分に開口を有するレジストマスクを形成し、ティルト角0°でイオン注入を行って、該第1〜第4の電荷蓄積領域とは逆導電型の表面シールド領域を、前記第1のセルのゲート電極から離れて該第1及び第3の電荷蓄積領域の重なり部分の表面に形成するとともに、前記第2のセルのゲート電極から離れて該第2及び第4の電荷蓄積領域の重なり部分の表面に形成する工程と
    を含み、
    前記第1のセルのゲート電極は、前記第1及び第3の電荷蓄積領域を含む第1のセルの被読出領域に蓄積されている電荷を前記共通導電型領域を介して前記第1のセルの読出領域に読み出すことができ、前記第2のセルのゲート電極は、前記第2及び第4の電荷蓄積領域を含む第2のセルの被読出領域に蓄積されている電荷を前記共通導電型領域を介して前記第2のセルの読出領域に読み出すことができる半導体装置の製造方法。
  2. さらに、(g)フォトダイオードを形成するために前記表面シールド領域の上方に開口部を有する遮光層を形成する工程を含む請求項1記載の半導体装置の製造方法。
JP33118198A 1998-11-20 1998-11-20 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP4216935B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33118198A JP4216935B2 (ja) 1998-11-20 1998-11-20 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33118198A JP4216935B2 (ja) 1998-11-20 1998-11-20 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000156492A JP2000156492A (ja) 2000-06-06
JP4216935B2 true JP4216935B2 (ja) 2009-01-28

Family

ID=18240804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33118198A Expired - Fee Related JP4216935B2 (ja) 1998-11-20 1998-11-20 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4216935B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5337977B2 (ja) * 2009-07-17 2013-11-06 リコーイメージング株式会社 焦点検出装置およびイメージングセンサ
JP5629995B2 (ja) * 2009-09-07 2014-11-26 株式会社ニコン 撮像素子および撮像装置
JP5489855B2 (ja) 2010-05-14 2014-05-14 キヤノン株式会社 固体撮像装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000156492A (ja) 2000-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8088639B2 (en) Solid-state image pickup device
US10249659B2 (en) Solid-state image pickup device
US20040217390A1 (en) Solid-state imaging device and method for manufacturing the same
US20060240631A1 (en) Method for manufacturing a solid-state image capturing device and electric information device
JP5487798B2 (ja) 固体撮像装置、電子機器および固体撮像装置の製造方法
JP2007067379A (ja) 固体撮像装置
JP2009088286A (ja) 固体撮像装置とその製造方法、並びにカメラ
US20070246788A1 (en) N-well barrier pixels for improved protection of dark reference columns and rows from blooming and crosstalk
US20130126952A1 (en) Solid-state imaging device and method of manufacturing the same, and imaging apparatus
JP2005005573A (ja) 撮像装置
US6551910B2 (en) Method of manufacturing solid-state image pickup device
US7091463B2 (en) Solid state image pickup device with polysilicon transfer electrodes
JP4216935B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US6337495B1 (en) Solid-state image pickup device
JP4490075B2 (ja) 固体撮像素子及びその製造方法
JPH0575089A (ja) 固体撮像装置
JP2007299806A (ja) 固体撮像装置及びその製造方法
JP2010258268A (ja) 固体撮像素子、撮像装置、固体撮像素子の製造方法
KR20030002653A (ko) 고체촬상소자의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040708

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060831

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080805

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081028

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees