JP4215270B2 - マッチさせた音響インピーダンスを有する装置およびその方法 - Google Patents

マッチさせた音響インピーダンスを有する装置およびその方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4215270B2
JP4215270B2 JP2006509218A JP2006509218A JP4215270B2 JP 4215270 B2 JP4215270 B2 JP 4215270B2 JP 2006509218 A JP2006509218 A JP 2006509218A JP 2006509218 A JP2006509218 A JP 2006509218A JP 4215270 B2 JP4215270 B2 JP 4215270B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impedance
medium
matching
acoustic
transducer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2006509218A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006520175A (ja
Inventor
ジョーンズ、ジョーイー、ピアース
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JP2006520175A publication Critical patent/JP2006520175A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4215270B2 publication Critical patent/JP4215270B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K11/00Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound in general; Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/02Mechanical acoustic impedances; Impedance matching, e.g. by horns; Acoustic resonators

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Networks Using Active Elements (AREA)
  • Electrotherapy Devices (AREA)

Description

本発明は、全般的に音響源および超音波トランスデューサに関し、特に、最適にマッチさせた音響インピーダンスを有する超音波トランスデューサと、このような装置用に最適な音響インピーダンスマッチングをもたらす方法とに関するものである。
音響源が信号を標的材料内に伝達する際、そのエネルギーは、音響源と標的との間に音響的なミスマッチがあると、大部分が失われてしまう。例えば超音波医学では、トランスデューサなどの典型的な圧電超音波源は、約34×10Kg/m・sの音響インピーダンスを有し、この場合の標的である人体は水に近い音響インピーダンス、すなわち1.5×10Kg/m・sを有する。当該技術分野で知られているように、エネルギー反射率は、2つのインピーダンスの差をその2つのインピーダンスの和で割り、それを2乗して与えられる。このような音響ミスマッチは、組織とトランスデューサ間のインターフェースにおいて約84%のエネルギー反射を生じる。上記の例では、エネルギー反射率は約0.84であり、これは約84%もの入射エネルギーが反射されてしまうことを意味する。この深刻な問題は、「1/4波長マッチング層(quarter−wavelength matching layer)」として知られているものを、組織とトランスデューサとの間に配置することにより、克服される。このような層は、圧電結晶の表面に搭載され、音響源のインピーダンスと標的組織のインピーダンスとの相乗平均である音響インピーダンスを有し、マッチング層内における音波の1/4波長の倍数に等しい厚さを有する。記号的には、Zで圧電結晶の音響インピーダンスを表し、Zで標的組織の音響インピーダンスを表し、マッチング層のインピーダンスZは、次式で与えられる。
Figure 0004215270
マッチング層の厚さLは、次式で与えられる。
Figure 0004215270
ここで、λは媒体1内での音の波長で、nは整数である。
1/4波長マッチング層の理論的基礎は当該技術分野でよく知られており、1つの媒体から異なる別の媒体へ中間層を通って平面波が移動するという、音響学における古典的な境界値問題の解を示した音響学関連、超音波工学関連、および医学画像関連の文献で詳しく説明されている。この境界値価値の解は、式1および式2の条件を中間層が満たすと、第1の媒体中を伝播するエネルギーが100%第2の媒体へ伝達されるというものである。この分析結果は、単一周波数に対してのみ厳密に有効であるが、当該分野で報告された実験結果によると、広い周波数スペクトルを伴う広帯域装置においてでさえ、このようなマッチング層の使用が有益であることがわかっている。
この1/4波長マッチング層は、インピーダンスのミスマッチが大きすぎなければ、実現可能な解決策をもたらす。例えば、前記の超音波医学の例では、式[1]から約7×10Kg/m・sのマッチング層インピーダンスが得られる。このインピーダンスが数種類のゴム材料およびプラスチック材料のインピーダンス範囲内であり、これらがマッチング層として使用可能であることは、当業者に知られている。このような単一マッチング層は、今日、医療および産業向け超音波用途で広く使われている。
一方、2材料間のインピーダンスのミスマッチが大きい場合、1/4波長マッチング層は実用的な解決策にはなりえない。例えば、34×10Kg/m・sのインピーダンスを有する典型的な圧電トランスデューサを415Kg/m・sのインピーダンスを有する空気とマッチさせることが望ましい場合は、式[1]により表わされる関係を使うと、インピーダンス0.12×10Kg/m・sの単一マッチング層が必要になる。残念なことに、この必要なインピーダンスを有する適切な材料は、当該技術分野では知られていないので、別のアプローチが要求される。
インピーダンスが本質的に異なる2つの材料の音響的マッチングにおいて、従来の技術水準を実用的に改善するアプローチはいくつか提案されているが、これらはすべて特定の問題にしか対応できず、エネルギー伝達も非効率的である。従来の技術では、厚さ約10μmと薄型で張力を与えたプラスチックフィルムが含まれ、それは100kHzトランスデューサの乾燥した平坦な表面を覆うため空気膜を内部に取り込む。このアプローチでは、応答の帯域幅を犠牲にすることなく、10−dBの増加(ゲイン)が報告されている。別のアプローチでは、微視的なバルーンをエポキシに加えることにより、トランスデューサ正面用に低インピーダンスのマッチング材料を生成する。この事例では、最高1MHzの周波数で改善がもたらされたことが報告されている。従来技術のアプローチには、1/4波長層中へ加工するとトランスデューサから空気へのミスマッチを一部克服する特殊なゴム材料と、第1の層が最適でない場合に最良の第2の層を挿入する2層のマッチング層とが典型的に含まれる。典型的に、第1の層は、直径50μmの気泡を含むゴム(GE RTV615など)から構成される。このようなアプローチの1つは、インピーダンスが音響源から標的へと単調に変化する2層式マッチング層用に最適化基準を有する。この方法は、未だ最適マッチではないが、先行アプローチより広い帯域幅での性能をもたらすものと考えられる。さらに異なる他の提案は、狭帯域マッチングにのみ役立つ非単調な多層式マッチング層を含む。さらに異なる他のアプローチでは、インピーダンスが漸次増加または減少する多数の薄層が集合的にマッチング層を形成する。このアプローチでは、厚さ1/30波長の薄い複数の層が集合的にマッチング層を形成する。1つのアプローチでは、容易に利用できる材料からなる複数の層を使用し、ステンレス鋼の非接触および非破壊試験において、450kHzのトランスデューサを空気とほぼマッチさせている。最後に、Mahesh Bhardwajに2001年11月6日付けで発行された米国特許第6,311,573号では、標準的圧電トランスデューサがほぼ空気にマッチする、数層で構成されたマッチング層を説明している。典型的な例では、圧電チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)部材が、アルミニウムと硬質エポキシとでコーティングされ、最終的にクレーコート紙でコーティングされる。上記Bhardwajの技術を従来技術水準の代表とすると、Bhardwajの技術では、特定の問題にのみ対応できるPZTなどの圧電材料と空気とのマッチング例が、いくつか提供されている。Bhardwajの例1では、次の説明がなされている(カラム4、第38〜57行)。
「1MHzトランスデューサは、次のように構成できる。
圧電材料:PZT。Z=34×10Kg/m・s。第1の伝達層:アルミニウム。V=6325m/s。Z=17×10Kg/m・s。1MHzにおけるP/8=1000/8=125ns。ここで、1000nsはMHz周波数での1周期、P。したがって、この層の厚さは125×10−9×6,325,000=0.79mmである。
第2の伝達層:硬質エポキシ。V=2600m/s。Z=3×10Kg/m・s。1MHzでのP/16=1000/16=62.5ns。したがって、この層の厚さは62.5×10−9×2,600,000=0.16mmである。表面層:クレーコート紙。V=500m/s。Z=0.6×10Kg/m・s。1MHzでのP/16=1000/16=62.5ns。したがって、この層の厚さは62.5×10−9×500,000=0.03mmである。」
この特定の例では、PZTと空気とをマッチさせるため、3つのマッチング層が使われている。次の表Iは、20%未満のエネルギーがPZTから空気へ伝達されるこの方法でのインピーダンスをまとめたものである。
Figure 0004215270
Bhardwajの例2(カラム5、第1〜16行)は、以下を有する。
「複数部分からなる伝達層を伴った本発明に係るトランスデューサは、以下の層から構成し得る:
圧電層(PZT) 34×10Kg/m・s
アルミニウム層 17×10Kg/m・s
アルミニウム複合層 7×10Kg/m・s
エポキシ層 3×10Kg/m・s
紙表面層 0.3×10Kg/m・s」
ここでは、PZTと空気とをマッチさせるため、4層が使用されている。次の表IIは、伝達されるエネルギーが20%未満であるBhardwajの例2のインピーダンスをまとめたものである。
Figure 0004215270
上記の方法は、一時的な方法で、基本的な根拠も分析的な枠組みもなく、すべて実験的に導出されたものである。音響源インピーダンスと標的インピーダンスとのマッチングに一貫して最適な解決策を提供するトランスデューサおよび他の音響源を製造する必要性は、依然として存在している。
本発明は、そのいくつかの実施形態において、インピーダンスをマッチさせた複数の層を有するトランスデューサを作成する方法であって、音響源インピーダンスZを有する圧電素子を提供する工程と、標的インピーダンスZ(N+1)を有する標的媒体を選択する工程と、1より大きい整数である、マッチング層の数Nを定義する工程と、各マッチング層Jであって、Jが1から、定義された前記マッチング層の数Nまで漸増し、各マッチング層Jについて、N層の境界値問題の解に従って必要なインピーダンスを決定する工程と、決定された前記必要なインピーダンスZを実質的に有するマッチング層J用の前記材料であって、音速と、前記音速に付随する波長λとを有するマッチング層J用の材料、を選択する工程と、正の整数値nと、選択された前記マッチング層J用の材料の厚さLとを決定する工程と、厚さLの前記マッチング層Jを前記トランスデューサに適用する工程とを含む方法である。
前記インピーダンスをマッチさせた複数の層を有するトランスデューサを作成する方法は、音響インピーダンスを有する第1の媒体内で、音響源により音圧を生成する工程と、受信トランスデューサによって、前記第1の媒体内で前記音響源により生成された音圧を測定する工程と、音響インピーダンスを有する第2の媒体内で、前記音響源により音圧を生成する工程と、前記受信トランスデューサによって、前記第2の媒体内で前記音響源により生成された音圧を測定する工程と、前記第1の媒体の音響インピーダンスと、前記第2の媒体の音響インピーダンスと、前記受信トランスデューサにより測定された記第1の媒体内の音圧と、前記受信トランスデューサにより測定された前記第2の媒体内の音圧とに基づき、前記導出された有効音響源インピーダンスを決定する工程とを含む。
本発明は、そのいくつかの実施形態において、インピーダンスを最適にマッチさせたマッチング層を有するトランスデューサと、その最適なマッチをもたらす方法とを含む。以下の各例は、単一層からなる挿入媒体を説明する場合も、複数層からなる挿入媒体を説明する場合も、トランスデューサ音響源と標的媒体との間の最適なインピーダンスマッチを有する挿入媒体を説明している。実際には、選択される層の数は、特定の実施形態用に望ましいインピーダンスの範囲および値に依存する。最適な複数マッチング層を確立するための好適な方法では、単一層の場合に典型的に使われる元の境界値問題の式に依存し、アプローチを拡張する。以下に開示する前記方法およびそれにより得られる結果は、境界値問題の解が2つ以上の挿入層用に最適な解を提供するマッチング層用のものであり、この方法はN層まで拡張可能である。層ごとに生成されたインピーダンス値は最適な値であり、材料選択時に考慮することにより、トランスデューサ音響源からの最大エネルギー伝達をもたらす。
事例1では、インピーダンスZを有する音響源層と、インピーダンスZを有する標的媒体との間に単一層が挿入される。マッチさせる層に必要なインピーダンスZは、インピーダンスZの平方根と、標的媒体のインピーダンスZの平方根との積を計算して決定される。すなわち、次のようになる。
Figure 0004215270
事例2では、インピーダンスZを有する音響源層と、インピーダンスZを有する標的媒体との間に2つの層が挿入される。マッチさせる第1の層に必要なインピーダンスZは、音響源のインピーダンスZの立方根の2乗と、標的媒体のインピーダンスZの立方根との積を計算して決定される。すなわち、次のようになる。
Figure 0004215270
同様に、マッチさせる第2の層に必要なインピーダンスZは、音響源のインピーダンスZの立方根と、標的媒体のインピーダンスZの立方根の2乗との積を計算して決定される。すなわち、次のようになる。
Figure 0004215270
事例3では、インピーダンスZを有する音響源層と、インピーダンスZを有する標的媒体との間に3つの層が挿入される。マッチさせる第1の層に必要なインピーダンスZは、音響源のインピーダンスZの3/4乗と、標的媒体のインピーダンスZの1/4乗との積を計算して決定される。すなわち、次のようになる。
Figure 0004215270
同様に、マッチさせる第2の層に必要なインピーダンスZは、音響源のインピーダンスZの平方根と、標的媒体のインピーダンスZの平方根との積を計算して決定される。すなわち、次のようになる。
Figure 0004215270
同様に、マッチさせる第3層に必要なインピーダンスZは、音響源のインピーダンスZの1/4乗と、標的媒体のインピーダンスZの3/4乗との積を計算して決定される。すなわち、次のようになる。
Figure 0004215270
事例4では、インピーダンスZを有する音響源層と、インピーダンスZを有する標的媒体との間に4つの層が挿入される。マッチさせる第1の層に必要なインピーダンスZは、音響源のインピーダンスZの4/5乗と、標的媒体のインピーダンスZの1/5乗との積を計算して決定される。すなわち、次のようになる。
Figure 0004215270
同様に、マッチさせる第2の層に必要なインピーダンスZは、音響源のインピーダンスZの3/5乗と、標的媒体のインピーダンスZの2/5乗との積を計算して決定される。すなわち、次のようになる。
Figure 0004215270
同様に、マッチさせる第3層に必要なインピーダンスZは、音響源のインピーダンスZの2/5乗と、標的媒体のインピーダンスZの3/5乗との積を計算して決定される。すなわち、次のようになる。
Figure 0004215270
最後に、マッチさせる第4層に必要なインピーダンスZは、音響源のインピーダンスZの1/5乗と、標的媒体のインピーダンスZの4/5乗との積を計算して決定される。すなわち、次のようになる。
Figure 0004215270
一般に、インピーダンスZを有する音響源層と、インピーダンスZN+1を有する標的媒体との間に挿入されるN個の層(Nは正の整数)用にインピーダンスを計算する方法において、順次挿入される各層J(Jは1からNまでの整数)に必要なインピーダンスは、次のように算出される。
Figure 0004215270
単一マッチング層の場合と類似した別個の手順では、マッチング層全体にわたるエネルギー伝達の最大化を確実にするための、マッチング層の最適な厚さを決定する。マッチング層Jの厚さがLで与えられ、λが層J内での音の波長であるとすると、次式のようになる。
Figure 0004215270
ここで、nは正の整数であり、構造要件と材料の寄生効果との間のバランスにおいて、1、2、または3と選択されることが好ましい。単一マッチング層の解は、式2で説明した単一マッチング層の事例と一致したものになる。上記手順を組み合わせたものを、インピーダンスを最適にマッチさせた層を有する音響トランスデューサまたは音響共振源を作成する方法を例100として、図1に例示した。予備的な選択および判定115は、インピーダンスZ(0)と共振周波数f(0)とを有するトランスデューサ音響共振源材料を選択する時点で行う。標的媒体が決定され、それと共にそのインピーダンスZ(N+1)が決定される。またマッチング層の数Nが決定される。反復125を行うため、音響源材料は層J=0と定義できる(120)。各マッチング層について、マッチング層のインピーダンスが次式により決定される(135)。
Figure 0004215270
次の工程は、決定されたインピーダンスZ(J)と波長λとを有する材料の選択であり、この波長は、前記材料の音速と、動作時の圧電共振周波数f(0)とから決定できる(140)。選択された材料とその構造および製造品質とがわかると、厚さ整数n(J)が決定される(145)。次に、特定層Jの厚さが決定される(150)。次に層Jの材料が後続層155に適用され、ここで、前記の圧電媒体は層0として扱われる。ここで説明する方法例は、超音波トランスデューサのほか音響源にも適用可能である。これらの応用において、有効音響源インピーダンスは、以下に開示する工程に従って決定され、その結果得られる有効音響源インピーダンスで、既知のトランスデューサインピーダンスZ(0)(115)が置き換えられる(190)。
以下の例は、上記で開示した方法の応用を、最適にマッチさせた音響インピーダンスを有する超音波トランスデューサを製造するいくつかの実施形態を例示したものであり、その結果得られるトランスデューサを図2に示した。トランスデューサ200は、好適な実施形態210においてPZT音響源層からなり、ここで第1の層215、第2の層220、および必要に応じN番目までの後続層225は、音響源210で生成される音響エネルギーが最適にマッチさせたインピーダンスを有する挿入層により標的媒体230へ効率的に伝達されるように、本発明の説明に基づいて適用される。
まず、PZTなどの典型的な圧電材料を空気にマッチさせる一般事例への応用において、この圧電材料は例としてインピーダンス34×10Kg/m・sを有し、この例での標的媒体である空気はインピーダンス415Kg/m・sを有する。式1を使った単一のマッチング層を伴うトランスデューサの製造において、マッチング層は、非実用的なインピーダンス0.12×10Kg/m・sを必要とする。また、2つのマッチング層を伴うトランスデューサの製造時は、開示された好適な方法の説明を使用して、第1のマッチング層が0.78×10Kg/m・s、第2のマッチング層が0.018×10Kg/m・sとなるよう計算する。これらの仕様を満たすマッチング層材料を選択することにより、確実に、構成が最適化され、標的への伝達エネルギーが最大化される。
上記の例から、当業者であれば、マッチング層の数を増加させると、最適なトランスデューサの構築に使用できる材料の範囲が広がることが理解されるであろう。例えば、単一のマッチング層を使ってPZTを空気にマッチさせるには、インピーダンス0.12×10Kg/m・sのマッチング層が必要になる。残念なことに、適切な音響インピーダンスを有する材料は非常に吸収性の高いコルクであるため、実用的な用途には不向きである。しかしながら、2つのマッチング層を伴うトランスデューサを製造する際は、例えば低い減衰係数を有する材料である各種形態のゴムなど、インピーダンス0.78×10Kg/m・sおよび0.018×10Kg/m・sの材料を選択でき、このような材料がPZTから空気へのマッチングの実用的手段をもたらす。
本発明に3つのマッチング層を適用する例では、PZTを空気とマッチさせている。下の表IIIは、伝達されるエネルギーがほぼ100%になる方法例の結果をまとめたものである。
Figure 0004215270
以下の例では、PZTを空気にマッチさせるため、4層が使用されている。次の表は、ほぼ100%のエネルギーが伝達される本発明の好適な方法の結果をまとめたものである。
Figure 0004215270
上記の方法は、2つの材料間で音響インピーダンスをマッチさせ、それにより最適にマッチさせた音響インピーダンスを有する超音波トランスデューサを製造するための、効果的かつ効率的な手段を提供する。ここでの説明に従って製造する超音波トランスデューサは、音響源から標的媒体へのトランスデューサのエネルギー伝達を最大化する。本明細書で説明するこの方法は、そのいくつかの実施形態において、任意の2材料間で、指定された数の層に対して、音響インピーダンスの最適なマッチングをもたらすものであるが、上記の例で説明したようにPZTなどの典型的な圧電材料から空気へのマッチングを考慮することは有益である。本明細書では、一般的な方法の具体的実施例を開示している。上記のように、PZTは音響インピーダンス34×10Kg/m・sを有し、空気はインピーダンス415Kg/m・sを有している。単一のマッチング層を使用する場合、この方法は式1および2で説明される周知の古典的結果へと単純化される。この場合、上記で示したように、マッチング層はインピーダンス0.12×10Kg/m・sを有する。上述したように、コルクはこのようなインピーダンスを伴う数少ない材料の1つである。ただし、この材料は高い吸収性を有するため、すなわち多大な音響エネルギーを損失するため、マッチング層の候補としては劣る。
前掲で示したように、マッチング層が2つの場合、それらのインピーダンスは0.78×10Kg/m・sおよび0.018×10Kg/m・sとなる。製造後このようなインピーダンスを有する材料としては、種々の形態のゴムが知られている。例えば、硬質ゴムは、インピーダンス約0.78×10Kg/m・s、音速約2400m/s、および1MHzにおける波長2.4mmで構成できる。この材料から製造されるマッチング層は、波長の1/4、すなわちn=1で厚さ0.6mmまで薄くできる。軟質ゴムは、インピーダンス約0.018×10Kg/m・s、音速約1050m/s、および1MHzにおける波長約1mmで構成できる。この材料から製造されるマッチング層は、波長の1/4、すなわち(n=1で)厚さ0.25mmまで薄くできる。
上記、表IVで説明したように、マッチング層が4つの場合、以下の材料が使用できる。
第1の層には、例えば3.5×10Kg/m・sを達成するために、各種形態のプレキシグラスおよびテフロン(登録商標)が応用可能であり、第2の層には軟質ゴムが0.37×10Kg/m・sを実現し、第3層には各種形態の軟質ゴムが0.038×10Kg/m・sを実現し、第4層には紙および各種形態の軟質ゴムが0.004×10Kg/m・sを実現する。
エネルギー伝達効率および製造可能性の改善といった利点を追求するために、各マッチング層の厚さは、式14と、各層Jに選択されるマッチング層の厚さ整数nとにより決定される。
本発明のトランスデューサの例は、ピークまたは共振周波数を有するPZT装置であることが好ましく、この好適な実施形態は、1つ以上の軟質ゴム層、および/またはトランスデューサ表面または後続マッチング層上に塗布される1若しくはそれ以上の硬質ゴム層を有する。ゴムは、望ましい厚さである1/4波長になるまで継続して塗布され、ここで、この波長はゴム内での音速を圧電素子の共振周波数で割ったものとして定義される(式14を参照)。硬質ゴムの塗布のほか、代替実施形態では、従来のエポキシ、セメント、粘着テープ、または他の高粘性エポキシ接着剤若しくはセメントと互いに結合したマッチング層を有する。
1/4波長厚のマッチング層用材料の製造が非実践的な場合、あるいは構造要件のため1/4波長厚にまで材料を薄くした製造が望ましくない場合は、1より大きいマッチング層厚さ整数nを使わなければならない。ここで、例えばnが2であると、マッチング層の厚さは波長の3/4になる。当然のことながら、当業者であれば、この開示により結果的に製造されるマッチング層の標的厚さの合計は、類似した、ただし必ずしも同一ではない材料の波長で近似して確立できることが理解される。すなわち、λがλにほぼ等しい場合は、2つの1/4波長マッチング層を組み合わせて、1/2波長の標的厚さをもたらすことができる。これにより、1/2波長、λ/2の合計の厚さがほぼ達成されうる。厚さに照準を合わせたこの方法は、より大きな標的厚さにも拡張される。例えば、第1の厚さが5λ/4で第2の厚さがλ/4であれば標的の厚さは3λ/2が望ましい可能性があり、これによりλはλにほぼ等しくなり、厚さの合計は3λ/2となる。
PZT、すなわちチタン酸ジルコン酸鉛は、超音波トランスデューサまたは音響源に好適な材料であるが、この方法は、そのいくつかの実施形態において、いかなる圧電性物質にも音響源材料として適用可能である。代替材料には、水晶、チタン酸バリウム、硫酸リチウム、ニオブ酸リチウム、メタニオブ酸鉛、および他の適切な電子機械結合剤などがある。標的媒体については、空気および他のガス状媒質が最も一般的な標的として期待される。ただし、水および水に近い媒体を含む液体と、組織および組織に近い材料を含む固体とを標的にしてもよい。
上記の例は、MHzの周波数範囲で動作する圧電装置の代表的なものであるが、当業者であれば、この方法がいかなる周波数範囲で動作するいかなる圧電トランスデューサにも適用できることが理解できるであろう。これには、kHzの周波数範囲とさらに低周波数とで動作する圧電トランスデューサ、および半導体技術、成膜方法、および/またはナノ技術方法を使って製造され、メガヘルツ(MHz)、ギガヘルツ(GHz)、およびテラヘルツ(THz)の周波数範囲で動作する圧電トランスデューサが含まれる。
例により説明したこの方法は、圧電装置を対象とするが、当業者であれば、前記方法が、そのいくつかの実施形態において、以下で定義する有効音響インピーダンスZEFFが対象とする音響源について測定され、且つ音響源の音響インピーダンスZにZEFFが代入されるという前提で、音波を生成する技術とは関係なく、いかなる音響源または超音波トランスデューサにも適用可能であることが理解されるであろう。音響源について有効音響インピーダンスとして定義するものを測定することにより、例により上記で詳述した、例に挙げた圧電音響源に適用した方法は、任意の音響源、したがって興味の対象となる任意の媒体または標的に最適にマッチさせた任意の音響源に適用可能となる。特に、この方法はコンデンサ型装置および電磁気装置にも適用可能である。また、ラウドスピーカー、補聴器、サイレン、ホイッスル、楽器、すなわち、音波を生じるいかなる対象にも適用できる。
次に、任意の音響源について有効音響インピーダンスを決定するための、また本発明の方法に適用する一連の実験測定を図3とともに説明する。まず、興味の対照である音響源は、第1の媒体内または興味の対照である媒体内、すなわち標的媒体A内、または標的媒体の音響特性に類似した音響特性を伴う媒体A’内で動作する(310)ように構成される。例えば、音響源が動作する媒体の音響インピーダンスとしてZAを定義し、前記媒体AのインピーダンスZAは、独立に測定可能であり、音響源はまだこの標的とは最適にマッチされていないと仮定する。別個の受信トランスデューサを使い、興味の対照である音響源により生じた音圧を、インピーダンスZAを有する前記媒体A内の任意の位置で測定する(315)。前記受信トランスデューサは、同一である必要も前記音響源に類似する必要もなく、非常に異なる音生成原理で動作してよい。当然のことながら、この受信トランスデューサは音響源に適切な周波数および振幅の範囲で動作する。この受信トランスデューサでは、圧力を相対測定すれば十分であるため、絶対圧力測定の補正が不要である。音響源に対する受信機の位置は、精確に定義する必要はないが、このような測定は、良好な音響測定手順に従い、当業者に既知の場付近におけるアーチファクト(人工産物)が測定の妨げとならぬよう十分な距離をおいて行う必要がある。
前記受信トランスデューサにより前記媒体A内で測定される圧力振幅PRAは、次式で与えられる。
Figure 0004215270
ここで、pは音響源での圧力、τ0Aは音響源および前記媒体A間の伝達係数、およびZEFFはこの音響源の有効音響インピーダンスである。
次に、前記媒体Aを、第2の媒体Bであって、AまたはA’と異なる音響特性を有するが、前記音響源および前記受信トランスデューサの機能に対しては適切な第2の媒体Bと交換する(320)。音響源トランスデューサおよび受信トランスデューサ間の距離など、他のすべての可変量は、一定に保たれることが好ましく、次に前記受信トランスデューサにおいて圧力振幅PRBが測定される(325)。前記受信トランスデューサにより前記媒体B内で測定される圧力振幅は、次式で与えられる。
Figure 0004215270
ここで、τ0Bは、音響源および前記媒体B間の伝達係数である。配備された媒体がAであってもBであっても音響源が確実に同じ電源レベルで動作中であることを確認しつつ、上記2式の比率を計算する。
Figure 0004215270
変数Ωに関する以下の定義を使い、
Figure 0004215270
導出された関係に従ってZEFFの値を生成する(330)。
Figure 0004215270
上記の例では、材料Aのインピーダンスおよび材料Bのインピーダンスは既知であり、可変量Ωは上記の工程を通じて経験的に得られる。最後に、有効音響インピーダンスが音響源の音響インピーダンスであると同定し、次式のとおりZにZEFFを代入することにより、上記の方法を利用する(335)。
Figure 0004215270
そして、上記で説明し、さらに図1に例示した方法を使って、任意の音響源を前記媒体または操作の標的にマッチする。
ここでは2つの例をとり、所与の音響源の有効音響インピーダンスを決定する際、この実験方法がいかに使用されるか、また音響源を標的材料に最適にマッチさせる際、本発明が、そのいくつかの実施形態において、いかに使用されるかを示す。
第1の例は、海中、特に海水中での操作用に設計されたコンデンサ型トランスデューサの事例である。同一のトランスデューサを、海水環境において類似周波数範囲で動作する受信機または圧電トランスデューサとして使い、音響源により生じる圧力振幅を測定する。次に、海水を例えば蒸留水と交換し、前記測定を繰り返す。これら2つの測定値を使って、既知の海水および蒸留水の音響特性により、前記コンデンサ型トランスデューサに関する有効音響インピーダンスを決定する。最後に、最適にマッチさせたトランスデューサの作成における適切なマッチング層の計算方法の例を使って、インピーダンスおよび厚さの観点から一連のコーティングを選択し、これを音響源に適用して前記トランスデューサと海との間に最適な音響マッチが提供される。以上説明したように、この最適マッチングは次に、コンデンサ型トランスデューサが最大効率で動作することを可能にする。
第2の例として、周波数範囲5〜10kHzにわたり空気中で動作するように構成されたラウドスピーカーの場合は、適切なマイクを使って、このラウドスピーカーが空気中で動作することにより生じる圧力を測定する。次に、前記ラウドスピーカーが、窒素ガスなどを充填した実験チャンバー内で動作することにより生じる圧力を測定する。これらの実験の測定値を、以上の有効音響源インピーダンスを決定する工程と併せると、インピーダンスおよび厚さの観点から最適な音響マッチングに適切なコーティング、したがって最適で効率的な性能が得られるコーティングを選択することができる。
本発明の性質および目的についてさらに理解を深めるには、付属の詳細な説明を添付の図面とともに参照する必要があり、前記図面において同様な要素には同じまたは類似した参照番号が使われている。
図1は、本発明の好適な方法の実施形態を説明したフローチャート。 図2は、本発明に従った層状トランスデューサ装置の実施形態の例を示した図。 図3は、本発明の有効音響源インピーダンスを決定する好適な方法を説明したフローチャート。

Claims (8)

  1. インピーダンスをマッチさせた3若しくはそれ以上の層を有するトランスデューサを作成する方法であって、
    音響源インピーダンスZを有する圧電素子を提供する工程と、
    標的インピーダンスZ(N+1)を有する標的媒体を選択する工程と、
    2より大きい整数である、マッチング層の数Nを定義する工程と、
    各マッチング層Jであって、Jは1から、定義された前記マッチング層の数Nまで漸増し、各マッチング層Jについて、
    次式に従って必要なインピーダンスを決定する工程と、
    Figure 0004215270
    決定された前記必要なインピーダンスZを実質的に有するマッチング層J用の材料であって、音速と、前記音速に付随する波長λとを有するマッチング層J用の前記材料、を選択する工程と、
    正の整数値nと、選択された前記マッチング層J用の材料の厚さLとを、次式に従って決定する工程と、
    Figure 0004215270
    厚さLの前記マッチング層Jを前記トランスデューサに適用する工程と
    を有する、インピーダンスをマッチさせた3若しくはそれ以上の層を有するトランスデューサを作成する方法。
  2. インピーダンスをマッチさせた複数の層を有するトランスデューサを作成する方法であって、
    導出された有効音響源インピーダンスZEFFを有する音響源を提供する工程と、
    標的インピーダンスZ(N+1)を有する標的媒体を選択する工程と、
    1より大きい整数である、マッチング層の数Nを定義する工程と、
    各マッチング層Jであって、Jは1から、定義された前記マッチング層の数Nまで漸増し、各マッチング層Jについて、
    次式に従って必要なインピーダンスを決定する工程と、
    Figure 0004215270
    決定された前記必要なインピーダンスZを実質的に有するマッチング層J用の材料であって、音速と、前記音速に付随する波長λとを有するマッチング層J用の前記材料、を選択する工程と、
    正の整数値nと、選択された前記マッチング層J用の材料の厚さLとを、次式に従って決定する工程と、
    Figure 0004215270
    厚さLの前記マッチング層Jを前記トランスデューサに適用する工程と
    を有する、インピーダンスをマッチさせた複数の層を有するトランスデューサを作成する方法。
  3. 請求項2のインピーダンスをマッチさせた複数の層を有するトランスデューサを作成する方法であって、この方法は、さらに、
    音響インピーダンスを有する第1の媒体内で、音響源により音圧を生成する工程と、
    受信トランスデューサによって、前記第1の媒体内で前記音響源により生成された音圧を測定する工程と、
    音響インピーダンスを有する第2の媒体内で、前記音響源により音圧を生成する工程と、
    前記受信トランスデューサによって、前記第2の媒体内で前記音響源により生成された音圧を測定する工程と、
    前記第1の媒体の音響インピーダンスと、前記第2の媒体の音響インピーダンスと、前記受信トランスデューサにより測定された前記第1の媒体内の音圧と、前記受信トランスデューサにより測定された前記第2の媒体内の音圧とに基づき、前記導出された有効音響源インピーダンスを決定する工程と
    を有するものである。
  4. 請求項3のインピーダンスをマッチさせた複数の層を有するトランスデューサを作成する方法において、前記導出された有効音響源インピーダンスZEFFを決定する工程は、前記第1の媒体の前記音響インピーダンスZと、前記第1の媒体の前記音響インピーダンスZと、前記受信トランスデューサにより測定された前記第1の媒体内の音圧PRAと、前記受信トランスデューサにより測定された前記第2の媒体内の音圧PRBとに基づき、次式
    Figure 0004215270
    に係るものである。
  5. 標的インピーダンスを有する標的媒体へ音響エネルギーを伝達する機器であって、
    音響源インピーダンスZおよび3若しくはそれ以上のマッチング層を有する圧電素子であって、
    前記3若しくはそれ以上のマッチング層は、それぞれ次式に係る必要なインピーダンスと、
    Figure 0004215270
    波長λとを有し、
    前記3若しくはそれ以上のマッチング層は、それぞれ次式に係る厚さを有し、
    Figure 0004215270
    は正の整数であり、
    前記3若しくはそれ以上のマッチング層は、前記圧電素子に結合されている
    圧電素子を有する機器。
  6. インピーダンスZを有する音響源から、標的インピーダンスZ(N+1)を有する標的媒体への音響エネルギーをマッチングするための物品であって、
    3若しくはそれ以上のマッチング層Nであって、前記3若しくはそれ以上のマッチング層Nの各マッチング層Jが次式に係る必要なインピーダンスZを有する、3若しくはそれ以上のマッチング層Nと、
    Figure 0004215270
    波長λ
    を有する物品。
  7. 請求項6の物品において、前記3若しくはそれ以上のマッチング層は、それぞれ次式に係る厚さを有し、
    Figure 0004215270
    は正の整数である。
  8. 請求項6の物品において、前記標的媒体は空気である。
JP2006509218A 2003-03-04 2004-03-04 マッチさせた音響インピーダンスを有する装置およびその方法 Expired - Lifetime JP4215270B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US45217303P 2003-03-04 2003-03-04
US10/793,311 US6954406B2 (en) 2003-03-04 2004-03-03 Acoustical source and transducer having, and method for, optimally matched acoustical impedance
PCT/US2004/006930 WO2004080113A2 (en) 2003-03-04 2004-03-04 Device having matched accoustical impedance and method

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006520175A JP2006520175A (ja) 2006-08-31
JP4215270B2 true JP4215270B2 (ja) 2009-01-28

Family

ID=32930680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006509218A Expired - Lifetime JP4215270B2 (ja) 2003-03-04 2004-03-04 マッチさせた音響インピーダンスを有する装置およびその方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6954406B2 (ja)
EP (1) EP1600031B1 (ja)
JP (1) JP4215270B2 (ja)
AT (1) ATE537534T1 (ja)
HK (1) HK1088388A1 (ja)
WO (1) WO2004080113A2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2391625A (en) 2002-08-09 2004-02-11 Diagnostic Ultrasound Europ B Instantaneous ultrasonic echo measurement of bladder urine volume with a limited number of ultrasound beams
US8221321B2 (en) 2002-06-07 2012-07-17 Verathon Inc. Systems and methods for quantification and classification of fluids in human cavities in ultrasound images
US20060006765A1 (en) * 2004-07-09 2006-01-12 Jongtae Yuk Apparatus and method to transmit and receive acoustic wave energy
US7819806B2 (en) 2002-06-07 2010-10-26 Verathon Inc. System and method to identify and measure organ wall boundaries
US8221322B2 (en) 2002-06-07 2012-07-17 Verathon Inc. Systems and methods to improve clarity in ultrasound images
US7706213B2 (en) * 2006-10-23 2010-04-27 Nancy Ann Winfree Mechanical filter for sensors
US8167803B2 (en) 2007-05-16 2012-05-01 Verathon Inc. System and method for bladder detection using harmonic imaging
WO2010017508A1 (en) 2008-08-07 2010-02-11 Verathon Inc. Device, system, and method to measure abdominal aortic aneurysm diameter
US8408065B2 (en) * 2009-03-18 2013-04-02 Bp Corporation North America Inc. Dry-coupled permanently installed ultrasonic sensor linear array
US20100249670A1 (en) * 2009-03-20 2010-09-30 Cutera, Inc. High-power multiple-harmonic ultrasound transducer
RU2471571C2 (ru) * 2011-08-10 2013-01-10 Общество с ограниченной ответственностью "Центр ультразвуковых технологий АлтГТУ" Ультразвуковая колебательная система
GB2528338B (en) * 2014-11-28 2016-07-13 168 Ultrasound Pte Ltd Ultrasound apparatus and method
JP6304168B2 (ja) * 2015-08-06 2018-04-04 Tdk株式会社 圧電モジュール
CN110300631B (zh) * 2017-02-24 2021-09-24 传感频谱有限责任公司 其中包括声学匹配区域的超声设备
US11664779B2 (en) 2019-07-03 2023-05-30 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Acoustic impedance matching with bubble resonators

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2411948A (en) * 1945-12-22 1946-12-03 Crompton & Knowles Loom Works Mounting for bobbin receivers for weft replenishing looms
US4016530A (en) * 1975-06-02 1977-04-05 Goll Jeffrey H Broadband electroacoustic converter
US4211948A (en) * 1978-11-08 1980-07-08 General Electric Company Front surface matched piezoelectric ultrasonic transducer array with wide field of view
US4366406A (en) * 1981-03-30 1982-12-28 General Electric Company Ultrasonic transducer for single frequency applications
DE3501808A1 (de) * 1985-01-21 1986-07-24 Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München Ultraschallwandler
ATE388388T1 (de) 1997-06-19 2008-03-15 Mahesh C Bhardwaj Ultraschallwander für hohe transduktion in gasen und verfahren zur berührungslosen ultraschall- übertragung in festen materialien

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006520175A (ja) 2006-08-31
WO2004080113A2 (en) 2004-09-16
EP1600031A2 (en) 2005-11-30
US6954406B2 (en) 2005-10-11
WO2004080113A3 (en) 2005-03-31
EP1600031B1 (en) 2011-12-14
EP1600031A4 (en) 2009-04-08
HK1088388A1 (en) 2006-11-03
ATE537534T1 (de) 2011-12-15
US20040174772A1 (en) 2004-09-09
WO2004080113B1 (en) 2005-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4215270B2 (ja) マッチさせた音響インピーダンスを有する装置およびその方法
US10486197B2 (en) Multilayer backing absorber for ultrasonic transducer
JP6684817B2 (ja) 超音波システム及び方法
US11890644B2 (en) Ultrasonic devices including acoustically matched regions therein
US8564177B2 (en) Piezopolymer transducer with matching layer
La Mura et al. Acoustic reflectivity minimization in capacitive micromachined ultrasonic transducers (CMUTs)
Fang et al. Broadband 1–3 piezoelectric composite transducer design using Sierpinski gasket fractal geometry
JP3416648B2 (ja) 音響トランスデューサー
Pala et al. Radius of curvature measurement using piezoelectric micromachined ultrasonic transducers
Li et al. Parylene coating for 13 MHz 1-3 composite transducer performance enhancement
Zheng et al. Research and validation of design principles for PVDF wideband ultrasonic transducers based on an equivalent circuit model
CN1756955A (zh) 具有匹配的声阻抗的装置及方法
Kelly et al. An air-coupled ultrasonic matching layer employing half wavelength cavity resonance
Kharat et al. Polymeric piezoelectric transducers for hydrophone applications
Maréchal et al. Effect of acoustical properties of a lens on the pulse-echo response of a single element transducer
JP2007288396A (ja) 超音波用探触子
Allin et al. Design and construction of a low frequency wide band non-resonant transducer
Levassort et al. Characterisation of thin layers of parylene at high frequency using PZT thick film resonators
Gelly et al. Comparison of piezoelectric (thickness mode) and MEMS transducers
Subki et al. Characterization of Backing Layer Piezoelectric Ultrasonic Transducers for Underwater Communication
Huang et al. Wideband and highly sensitive micromachined PZT film-based ultrasonic microphone with parylene film and flexible Helmholtz resonator enhancement
Marechal et al. P3P-7 modeling of lens focused piezoelectric transducer for medical imaging
JP2007288397A (ja) 超音波用探触子
La Mura Fem Modelling and Characterization of Ultrasonic Flextensional Transducers
Liang Pinned boundary piezoelectric micromachined ultrasonic transducers (PMUT)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081007

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4215270

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131114

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term