JP4211164B2 - Power line communication system - Google Patents

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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電力線を介しＤＭＴ（Ｄｉｓｃｒｅｔｅ ＭｕｌｔｉＴｏｎｅ）変復調方式によりデータ通信を行う電力線通信システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、コスト削減や既設の設備の有効利用のため、データ通信線を新たにひかずに、既存の電話線や電力線を利用して通信を行ない、家庭内の機器などを制御するような電力線通信に期待が集まっている。このようなデータ通信を主たる目的としていない既存の線路をデータ通信に使用する場合、さまざまなノイズが影響を及ぼし、特に電力線を利用する場合などでは、給電を目的に接続されているさまざまな電気機器がノイズ源となるため、ノイズ対策が不可欠である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電力線通信では、シングルキャリアによる通信が行われているため、シングルキャリアの通信用周波数に電力線からのノイズが被った場合には、通信できなくなるという問題点があった。
特に、電力線通信は、ビル、家庭、工場等における電力線を利用して通信を行うため、電力線に接続されている多種多様な電気機器からのノイズを考慮する必要があり、これらのノイズ対策が不可欠であった。
【０００４】
そこで、ノイズ対策として、複数のトーン（キャリアまたはサブキャリアともいう）を使用するＤＭＴ変復調方式が提案されているが、電力線上のノイズは特定の帯域に集中する場合があるため、ＤＭＴ変復調方式により、特定の周波数帯域に複数のトーンを密に集中させ、その周波数帯域にノイズが集中してしまうと、全てのトーンがノイズによって破壊され、通信ができなってしまうという問題点があった。
【０００５】
また、本出願人は、特願平１０−３５８５２９号、特願平１０−３７３８５２号、特願平１１−１９５７５５号により、ＤＭＴ変復調方式の電力線通信において、非常に広い周波数帯域で密に生成するＤＭＴ変復調方式のマルチトーンから等間隔で数個のトーンのみを選択し、選択されたトーンのみを使ってデータ転送を行うことにより、広い周波数帯域の中にトーンを分散させて通信し、特定の帯域に集中したノイズがある場合でも、通信が行えることを出願したが、この発明であっても事前にノイズの大きさや、他のシステムで使用している帯域を知る必要があり、また、想定する広い周波数帯域の全領域について判定することは、時間を要したり、高速な処理が可能なハードウエアを必要とするため、通信のオーバーヘッドが増えてしまったり、実現コストが高価になってしまうという問題点があった。
【０００６】
さらに、上述の２種類の電力線通信では、同時に一対の機器同士の通信のみ可能であり、Ｎ対の機器同士の通信が行えない、すなわち、ノイズの有る帯域を避けるためにトーンを変更する場合に、複数の全端末が確実にトーンの変更情報を受信できず、同時に同じトーンセットに移動できない場合に、変更情報を受信できない端末だけが、他の端末の使用するトーンを受信できなくなってしまうという問題点があった。
【０００７】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、ノイズが特定の位置に集中したり、他のシステムが特定の帯域をすでに通信に利用している場合でも、通信を行いながらノイズの有無を判定し、動的にノイズ等のある周波数帯域を避けることができ、安価かつ確実なデータ通信を実現できるＤＭＴ変復調方式の電力線通信システムを得ることを目的とする。
【０００８】
また、複数の機器同士のＮ対Ｎの通信を同時に行うことができるＤＭＴ変復調方式の電力線通信システムを得ることを目的とする。
【０００９】
さらに、集合住宅など、複数のシステムが隣接し、ハウスコードによりシステムを分割する場合に、複数のシステムが同時に伝送路を使用できるＤＭＴ変復調方式の電力線通信システムを得ることを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電力線通信システムにおいては、電力線を介し、端末の接続された複数の電力線モデムがＤＭＴ変復調方式によりデータ通信を行う電力線通信システムであって、前記各電力線モデムは、前記端末からの入力データをＤＭＴ変調方式により変調し、所定周波数間隔を空けたｍ（ｍ≧２の自然数）個のトーンをセットとし、各トーンに同一入力データを符号化したマルチトーンデータを送信する送信手段と、他の前記電力線モデムから送信されたマルチトーンデータを受信し、ｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンから符号化データを復号する受信手段と、この受信手段により受信したマルチトーンデータを各トーン毎に通信品質を評価するトーン評価手段と、を備え、前記トーン評価手段により、ｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンにおいて符号化データを正常に復号できないことが検出された場合には、上記ｍ個のトーンからなるセットのうち、少なくともｎ個（ｎ≧１の自然数）の共通トーンを含むｍ個の新たなトーンをセットとして送受信するように、該電力線モデムの送信手段を設定するとともに、他の前記電力線モデムへマルチトーンデータにより通知するものである。
【００１１】
また、電力線を介し、端末の接続された複数の電力線モデムがＤＭＴ変復調方式によりデータ通信を行う電力線通信システムであって、前記各電力線モデムは、ハウスコードを設定し記憶するハウスコード設定記憶手段と、前記端末からの入力データおよび前記ハウスコード設定記憶手段によるハウスコードをＤＭＴ変調方式により変調し、所定周波数間隔を空けたｍ（ｍ≧２の自然数）個のトーンをセットとし、各トーンに同一入力データを符号化したマルチトーンデータを送信する送信手段と、他の前記電力線モデムから送信されたマルチトーンデータを受信し、ｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンから符号化データを復号する受信手段と、この受信手段により受信したマルチトーンデータを各トーン毎に通信品質を評価するトーン評価手段と、を備え、前記受信手段により復号化したハウスコードが、該電力線モデム内の前記ハウスコード設定記憶手段に記憶されたハウスコードと異なる場合には、前記トーン評価手段による評価結果を無効とするものである。
【００１２】
さらに、他の前記電力線モデムから送信されたマルチトーンデータを受信し、前記受信手段により復号化したハウスコードが、該電力線モデム内の前記ハウスコード設定記憶手段に記憶されたハウスコードと異なる回数が所定値を超えた場合には、上記ｍ個のトーンからなるセットのうち、少なくともｎ個（ｎ≧１の自然数）の共通トーンを含むｍ個の新たなトーンをセットとして送受信するように、該電力線モデムの前記送信手段を設定するとともに、該電力線モデムと同じハウスコードを有する他の前記電力線モデムへマルチトーンデータにより通知するものである。
【００１３】
また、該電力線モデム内の前記ハウスコード設定記憶手段に記憶されたハウスコードの値に基づいて区分し、所定周波数間隔を空けたｍ（ｍ≧２の自然数）個のトーンセットをその区分毎に異なるように設定し、前記トーン評価手段により、ｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンにおいて符号化データを正常に復号できないことが検出された場合には、上記ｍ個のトーンからなるセットのうち、少なくともｎ個（ｎ≧１の自然数）の共通トーンを含むｍ個の新たなトーンをセットとして送受信するように、該電力線モデムの前記送信手段を設定するとともに、同じ区分のハウスコードを有する他の前記電力線モデムへマルチトーンデータにより通知するものである。
【００１４】
また、前記各電力線モデムは、新規に設置した場合にセットされる所定周波数間隔を空けたｍ（ｍ≧２の自然数）個の初期トーンと、このｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンにおいて符号化データを正常に復号できないことが検出された場合にセットされるｍ個の新たなトーンを受信し、ｍ個の新たなトーンにセットされた状態の既存の電力線モデムからなる電力線通信システムに、新規の前記電力線モデムを設置した場合には、既存の前記電力線モデムは新規の前記電力線モデムから送信された初期トーンを受信後、新規の電力線モデムへ前記ｍ個の新たなトーンをセットして送受信するように通知するものである。
【００１５】
また、前記各電力線モデムは、新規に設置した場合にセットされる所定周波数間隔を空けたｍ（ｍ≧２の自然数）個の初期トーンと、このｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンにおいて符号化データを正常に復号できないことが検出された場合にセットされるｍ個の新たなトーンを受信し、ｍ個の新たなトーンにセットされた状態の既存の前記電力線モデムのうち、新たなトーンの通知を受信できなかった前記電力線モデムは初期トーンを送信し、新たなトーンにセットされた状態の既存の前記電力線モデムはその初期トーンを受信した後、初期トーンをセットしている前記電力線モデムへ新たなトーンをセットして送受信するように通知するものである。
【００１６】
また、前記トーン評価手段により、ｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンにおいて符号化データが正常に復号できないことが検出され、少なくともｎ個（ｎ≧１の自然数）の共通トーンを含むｍ個の新たなトーンをセットとして送受信するトーン変更が増えた場合には、共通トーン数を増やすものである。
【００１７】
【発明の実施の形態】
実施の形態１．
図１はこの発明の実施の形態１である電力線通信システムの電力線モデムの構成図、図２はその電力線モデムのフレーミング回路によるフレーミング処理を示す図、図３はその電力線モデムのトーン選択器によるトーンセットを示す図、図４はその電力線モデムのトーン制御回路が予め用意しているトーンセットの組を示す図、図５はその電力線通信システムにおけるトーンセットのうちデフォルト時のトーンセットにノイズが被った場合を示す図である。
【００１８】
図６はその電力線通信システムにおけるデフォルト時のトーンポジションにノイズが被った場合のトーンポジションの変更を示す図、図７は従来の電力線通信におけるトーンセットがノイズでつぶされて、正常に受信できないレベルに達した場合の送信側のモデムと、受信側のモデムとの間におけるデータのやり取りを示す図、図８はこの発明の実施の形態１である電力線通信システムにおける送信側のモデムおよび受信側のモデムでのトーンセットの変更を示す図である。
【００１９】
図において、１００は電力線モデム、１１０は電力線モデム１００に接続された機器であり、以下の説明において、便宜上、端末とも表記することにする。１はフレーミング回路、２はＱＡＭ（Ｑｕａｄｒａｔｕｒｅ ＡｍｐｌｉｔｕｄｅＭｏｄｕｌａｔｉｏｎ）エンコーダ、３はトーン選択器、４は逆フーリエ変換回路（ＩＦＦＴ）、５はパラレル−シリアル変換回路（Ｐ／Ｓ）、６はディジタル／アナログ変換回路（Ｄ／Ａ）であり、この１〜６により電力線モデム１００の送信系を構成し、送信手段を示す。
【００２０】
７は電力線、８は結合回路、９はノイズ測定器、１０はトーンセットおよびトーンポジションを制御するトーン制御回路であり、ノイズ測定器９およびトーン制御回路１０は評価手段を示す。
１１はデフレーミング回路、１２はＱＡＭデコーダ、１３はトーン選択器、１４はフーリエ変換回路（ＦＦＴ）、１５はシリアル−パラレル変換回路（Ｓ／Ｐ）、１６はアナログ／ディジタル変換回路（Ａ／Ｄ）であり、この１１〜１６により電力線モデム１００の受信系を構成し、受信手段を示す。
【００２１】
なお、以上のように構成された電力線モデム１００には、この電力線モデム１００を介して送信データおよび受信データを電力線通信するエアコン、電子レンジ等の各種機器（図示せず）が接続され、また、電力線７には、この電力線モデム１００と同様に構成された他の電力線モデムが複数接続されており、電力線７および電力線モデム１００を介して、複数の各種機器が通信できるように構成されている。
【００２２】
次に、動作について説明する。
まず、電力線モデム１００の送信系の動作を説明する。
この電力線モデム１００に接続された端末から送信データが入力すると、フレーミング回路１がフレーミング処理を行って、ＱＡＭエンコーダ２へ出力する。
【００２３】
フレーミング回路１によるフレーミング処理については、図２に示すようにフレーミング回路１は、まず、送信データを複数のビット列に分割して、その分割したデータに、データノイズ測定に使用するプリアンブルと、受信装置側の電力線モデムから送信されてくる後述の各種要求コマンドに対する承認等の制御コードとを付加したフレームを生成する。尚、ここでは、送信データから１〜Ｎのフレームが生成されている。
【００２４】
ＱＡＭエンコーダ２では、フレーミング回路１によってフレーミング処理されたフレームをＱＡＭコード化して、ＤＭＴ変調方式の各トーンに同一フレームを符号化して、トーン選択器３へ出力する。ここで、この実施の形態１では、後述する所定のトーンセットを構成する３個のトーン全てに同一フレームを符号化する。
【００２５】
トーン選択器３では、トーン制御回路１０からのトーン選択情報に基づき、ＱＡＭエンコーダ２によって同一フレームが符号化されたＤＭＴ変調方式の３個のトーンを選択して、逆フーリエ変換回路（ＩＦＦＴ）４へ出力する。
【００２６】
トーン選択器３によるトーンセットについては、図３に示すように、例えば、＃０〜＃９９のトーンを使用したＤＭＴ変復調方式の通信と周波数の面で互換性を保つため、所定周波数間隔（ここでは、便宜上、３０トーンとする）離れた、例えば＃０、＃３０、＃６０のトーンを基底トーンセットとして設定し、デフォルト時、すなわち初期状態においては、常に＃０、＃３０、＃６０のトーンセットを用いて送信することを示している。
【００２７】
逆フーリエ変換回路（ＩＦＦＴ）４では、トーン選択器３からＤＭＴ変復調方式の＃０、＃３０、＃６０の３個のトーンに符号化されたデータを逆フーリエ変換（ＩＦＦＴ）して、周波数軸データから時間軸データに変換してパラレル−シリアル変換回路（Ｐ／Ｓ）５へ出力する。
【００２８】
パラレル−シリアル変換回路（Ｐ／Ｓ）５では、逆フーリエ変換回路（ＩＦＦＴ）４から出力されたパラレルデータをシリアル変換して、ディジタル／アナログ変換回路（Ｄ／Ａ）６へ出力し、ディジタル／アナログ変換回路（Ｄ／Ａ）６はそのシリアルデータをアナログ変換して、結合回路８を介して電力線７上に送信し、この電力線７に接続された他の電力線モデム（図示せず）へデータを送る。
【００２９】
その結果、電力線７上には、図３に示すように、周波数軸上で周波数間隔が３０トーンである３個のトーンからなるマルチトーンに同一データが符号化されたマルチトーンデータが出力されて送信されることになる。
これにより、電力線７に接続された各種端末からのノイズがある周波数帯域に集中した場合でも、同一データを符号化した複数のトーンの周波数間隔が空いている分だけ、３個全てのトーンがノイズでつぶされる可能性が低く、通常の電力線通信と比べて電力線ノイズに強いデータ送信が可能になる。
【００３０】
次に、電力線モデムの受信系側の動作を説明する。
まず、図１では、便宜上、電力線７に接続された電力線モデム１００を１台しか示していないので、他の電力線モデムから送信されたデータを受信する電力線モデムの動作を、この図示されている電力線モデム１００を用いて説明する。
【００３１】
電力線モデム１００の受信系では、上述した送信系側の動作とは逆の動作を行う。すなわち、電力線結合回路８が、電力線７上から送信側の電力線モデムから送られてきた図３に示すような３個のトーンに同一データが符号化されたマルチトーンデータを取り込み、続いてアナログ／ディジタル変換回路（Ａ／Ｄ）１６がこのデータをディジタル変換し、さらに、シリアル−パラレル変換回路（Ｓ／Ｐ）１５がこのディジタル変換されたシリアルデータをパラレルデータに変換してフーリエ変換（ＦＦＴ）回路１４へ出力する。
【００３２】
フーリエ変換（ＦＦＴ）回路１４では、パラレルデータをフーリエ変換（ＦＦＴ）して、時間軸のマルチトーンデータを周波数軸のデータに変換して、トーン選択器１３およびノイズ測定器９へ出力する。
トーン選択器１３では、トーン制御回路１０によって指定された＃０、＃３０、＃６０の３個のトーンのデータを選択してＱＡＭデコーダ１２に出力し、ＱＡＭデコーダ１２は、各トーンからノイズが除去等された＃０、＃３０、＃６０の３個の各トーンの同一データをＱＡＭデコードして復号する。
【００３３】
そして、最後に、デフレーミング回路１１が、ＱＡＭデコードされたデータをデフレーミング処理することにより受信データを得て、この電力線モデム１００に接続されてデータを受信する端末へ出力する。
ここで、デフレーミング処理とは、フレーミング回路１によるフレーミング処理とは逆の処理で、ＱＡＭデコードされたデータであるフレームからプリアンブルと制御コードとを分離してデータフィールドのみを合成、すなわち受信データをもとの送信データの形に再構成する処理をいう。
【００３４】
ところで、ノイズ測定器９は、電力線モデム１００がデータを受信している間は、フーリエ変換（ＦＦＴ）回路１４からトーン選択器１３へ出力されたデータと同一のデータを受信し、符号化されている３個のトーンデータのノイズを測定し、その結果であるノイズ情報をトーン制御回路１０へ出力する。
【００３５】
ここで、ノイズ測定器９によるノイズ測定の方法について説明する。ノイズの測定を行うためには、通常、現在受信しているデータの期待値が必要となるが、データフィールドにおけるデータ内容は不明であり、ノイズ測定には使用できない。そこで、プリアンブル（図２参照）を利用して、使用中の各トーンのノイズ測定を行う。プリアンブルは、通常、同期や転送の始まりを示すために予め定められたデータが用いられるため、受信側ではどのようなデータが送られてくるかを知っており、ノイズ測定のための期待値として使用できる。このプリアンブルデータを使用してフレーム転送毎に使用中の各トーンのノイズ量を測定する。
なお、別の方法として、定期的にノイズ測定用のフレームを転送することにより、このノイズ測定用のフレームを利用して測定を行なうようにしてもよく、その他の方法でも勿論よい。
【００３６】
トーン制御回路１０は、ノイズ測定器９が測定したノイズ情報をもとに、データ通信中の相手である送信側の他の電力線モデムのトーン選択器３が選択している３個のトーンセットの変更が必要であるかどうかを判断し、必要であると判断した場合には、トーンポジション変更要求の送信制御コードをこの電力線モデム１００のフレーミング回路１へ伝える。また、データ通信相手である送信側の他の電力線モデムから送られてきた制御コード（以下、受信制御コードという）をデフレーミング回路１１から受け取り、トーンポジションの変更要求を受けた場合には、その可否を判断し、変更承認の制御コードをこの電力線モデムのフレーミング回路１へ伝える。
【００３７】
ここで、トーンセットとは、所定のトーンの中から（実施の形態１では、便宜上＃０〜＃１００としている）ｍ（ｍ≧２以上の自然数）個（実施の形態１では、便宜上３個としている）のトーンを選んで定義したものをいい、符号化されたデータを転送するための周波数帯域（トーン）の組(セット)である。
さらに、トーン制御回路１０は、トーンセットの変更が決まった場合には、そのトーンセットを、トーン選択情報として、この電力線モデム１００のトーン選択器３、トーン選択器１３へ伝える。
【００３８】
次に、トーン制御回路１０におけるトーンセットの変更方法について説明する。
まず、トーン制御回路１０が予め用意しているトーンセットの内容から説明する。トーン制御回路１０が予め用意しているトーンセットの組には、図４に示すように、＃０から＃９９までのうち、＃０を最初に、３０毎に間隔を空けた＃０，＃３０，＃６０をトーンセット1（基底）とし、トーンセット２（＃３０、＃６０、＃９０）、トーンセット３（＃６０、＃９０、＃２０）と、いずれも３０毎の間隔を空け（ただし、＃９９を超えた場合は、−１００する）、計１０組のセットを使用する。
デフォルト時にトーン制御回路１０は、基底のトーンセットである＃０、＃３０、＃６０の３個のトーンを選択して使用するようにトーン選択器３にトーン選択情報を送る。
【００３９】
トーンセットのうちデフォルト時のセットにノイズが被った場合、例えば図５に示すように、受信側の電力線モデムにおいて、電力線の使用環境により、デフォルト時のトーンセットである＃０、＃３０、＃６０のトーンの一部に電灯のインバータノイズ等が被った場合には、＃０、＃３０、＃６０のトーン全てに同一データが符号化されていても、＃０や＃３０では良好な復号ができず、トーン制御回路１０では、ノイズ測定器９からのノイズ情報に基づいて、トーンセットのうち低周波数側がノイズによる影響を受けてデータを復号できないものと判断し、トーンポジションの変更を行う。
【００４０】
図６はデフォルト時のトーンポジションにノイズが被った場合のトーンポジションの変更を示している。つまり、図３に示す＃０、＃３０、＃６０のデフォルト時のトーンセットの低周波数側がノイズによって影響をうけ、受信側でトーンセットの低周波数側、すなわち＃０からデータの復号が困難な場合には、まず、使用している電力線７の特性を考慮して、例えば、低周波側に帯域の広いノイズがあるものと判断し、トーンセットをデフォルト時のトーンセットの＃０、＃３０、＃６０から、トーンセットの＃３０、＃６０、＃９０に変更する。
【００４１】
すなわち、今回使用しているトーンセットのうち、ｎ＝２個のトーンは同じもの、すなわち、＃３０、＃６０を使用し、これに新たに所定周波数間隔３０を加算した＃９０のトーンを選択し、すなわち、＃３０、＃６０、＃９０のトーンセットに変更する。
【００４２】
これにより、使用するすべてのトーンに同じデータを乗せて転送を行えば、ノイズによって一つのまたは二つのトーンがつぶされても、残りのトーンで転送を継続しつつ、より通信環境のよいトーンポジションに動的に移動することができ、より確実なデータ転送を行うことが可能になる。
【００４３】
次に、トーンセットを変更する際の送信側の電力線モデムと、受信側の電力線モデムとの間におけるデータのやり取りを従来技術の場合と比較しながら説明する。
上述のように、この実施の形態１では、とりうるトーンセットをあらかじめ決めておき、送信側の電力線モデム、受信側の電力線モデムともに、その組み合わせをすべて共有している。また、使用する電力線７により、定常的に極力ノイズが少ないと思われるトーンセットをデフォルトとして決めておき、通信開始時は、必ずデフォルトのトーンセットから通信を行う。
【００４４】
通常、デフォルトのトーンセットでノイズの影響がない場合、一連のデータを転送するために複数フレームに分割されたデータは、同じトーンセットで順次転送されて行く。この際、受信側の電力線モデムは、フレームを受けるのみではなく、１〜数フレーム受信毎に正常にデータが受信されたことを示すＡＣＫ、またはエラーがあり正常にデータを受け取れなかったことを示すＮＡＣＫ等の情報を、フレーム中のデータフィールド等に乗せて受信状況を送信側へ伝えるため、受信側の電力線モデムから送信側の電力線モデムへも転送が行われる。
そして、現在のトーンポジションがノイズでつぶされて、良好に受信できないレベルに達した場合には、送信側へＮＡＣＫを返すようにする。
【００４５】
そこで、従来技術において、現在のトーンセットがノイズでつぶされて、正常に受信できないレベルに達した場合の送信側の電力線モデムと受信側の電力線モデムの間のデータのやり取りを簡単に説明する。
図７に示すように正常に受信できないレベルに達した場合には、受信側の電力線モデムは送信側の電力線モデムに対しＮＡＣＫを返す。この時、送信側の電力線モデムからの次の送信データは、前回のデータの再送となり、受信側の電力線モデムから送信側の電力線モデムに対しこのデータに対するＡＣＫが返るまで、同じデータを複数回送信する処理を行う。
【００４６】
次に、この実施の形態１において、現在のトーンセットがノイズでつぶされて、正常に受信できないレベルに達した場合の送信側の電力線モデムと受信側の電力線モデムとの間のデータのやり取りを説明する。
図８に示すように、データ転送中も現在使用中の各トーンについてノイズ測定器９がノイズの測定を行っており、トーン制御回路１０が、ノイズ測定器９からのトーンセット選択情報に基づいてデフォルトのトーンセットの周波数帯域にノイズがあり、通信が困難になってきたと判断した場合には、トーンセットの変更を行う。尚、トーン変更において、どのトーンセットに変更するかの判断については、上述した通りである。
【００４７】
図８に基づいて、送信側の電力線モデムおよび受信側の電力線モデムにおいてトーンセットの変更を行う際の処理の一例を説明する。但し、データの流れによらずデータ転送は、複数の端末間で双方向で行われるため、すべての端末にトーンセット変更要求発生の可能性があるが、ここでは、図８の受信側の電力線モデムで要求が発生したものとして説明する。
【００４８】
まず、ステップ（１）では、送信側の電力線モデムから受信側の電力線モデムへデフォルト時のトーンセットによりデータが送信され、受信側の電力線モデムのトーン制御回路１０がノイズ測定器９からのノイズ情報に基づき、デフォルト時のトーンセットでは通信が困難になってきたと判断した場合には、まず、受信側の電力線モデムでは、トーン制御回路１０が変更すべきトーンセットを決定して、送信制御コードにより、フレーミング回路１に伝える。受信側の電力線モデムのフレーミング回路１は、ＡＣＫまたはＮＡＣＫデータの送信時に、そのフレーム中の制御コードフィールド（図２参照）に、トーンセット変更要求の制御コードを挿入する。
【００４９】
そして、ステップ（２）では、受信側の電力線モデムは、送信側の電力線モデムに対し、トーンセット変更要求が制御コードとして含まれたデータ（フレーム）を送信する。
次に、ステップ（３）において、送信側の電力線モデムでは、デフレーミング回路１１がフレーム中の制御コードフィールドの制御コードを受信フレームから分離して、トーン制御回路１０に伝える。トーン制御回路１０は、予め変更先として用意されているトーンセットを上述したように選択して、変更承認の制御コードを生成し、フレーミング回路１に伝える。送信側のフレーミング回路１は、次のデータ送信時に、そのフレーム中の制御コードフィールドに変更承認の制御コードを挿入する。
【００５０】
ステップ（４）において、送信側の電力線モデムは、受信側の電力線モデムに対し、変更承認が制御コードとして含まれたデータ（フレーム）を送信する。尚、この送信の際には、まだ、トーンセットの変更は行われておらず、デフォルト時のトーンセットにより送信が行われる。そして、その送信後、トーン制御回路１０は、以後の送受信を要求されたトーンセットで行うため、そのトーンセットをトーン選択器３、トーン選択器１３に伝える。
【００５１】
ステップ（５）において、受信側の電力線モデムでは、デフレーミング回路１１がフレーム中の制御コードフィールドの制御コードを受信フレームから分離して、トーン制御回路１０に伝える。トーン制御回路１０は、その制御コードにより送信側の電力線モデムでトーンセットの変更が承認されたことを確認して、以後の送受信を要求されたトーンセットで行うため、そのトーンセットをトーン選択器３、トーン選択器１３に伝える。
【００５２】
ステップ（６）において、受信側の電力線モデムでは、トーン選択器３が予め変更先として設定されているトーンセットを選択して、変更されたトーンセットにより、送信側の電力線モデムに対しＡＣＫまたはＮＡＣＫデータの送信を行う。尚、この場合、送信側の電力線モデムでは、すでに、トーン制御回路１０によりトーンセットが変更されており、トーン選択器１３が受信側の電力線モデムからの送信フレームを受信できる。
【００５３】
以上により、送信側の電力線モデム、受信側の電力線モデムともに、トーンセットの変更が行われ、以後のデータ転送は変更されたトーンセットで継続されることになる。
【００５４】
ここで、受信側の電力線モデムより送信された前記トーンセット変更要求が制御コードとして含まれたデータ（フレーム）を、送信側の電力線モデムが正しく受信できなかった場合について説明する。
送信側の電力線モデムがトーンセット変更要求を受信できなくても、次からの通信では、＃３０、＃６０、＃９０が使用される。トーンセット変更要求を受信できなかった送信側の電力線モデムは、＃０、＃３０、＃６０で受信するため、少なくとも、＃３０、＃６０のトーンのデータが受信可能である。そこで、通常の通信時には、この＃３０、＃６０のデータの制御コード内には現在使用しているトーンセットの番号もしくはトーン番号が記述されているため、トーンセット変更要求を受信できなかった送信側の電力線モデムはこれをみて、他の電力線モデムが＃３０、＃６０、＃９０を使用していることを知り、このトーンセットに変更する。
【００５５】
以上のように、ＤＭＴ変復調方式により所定のトーンセットを構成する各トーンに符号化した同一データを、受信側の電力線モデムで一部または全てのトーンから復号できない場合には、所定のトーンセットを構成する各トーンのうち少なくとも１つ以上のトーンを変更、すなわちトーンの周波数を変更するようにしたので、データを確実に復号することが可能になる。
【００５６】
また、トーンセットを変更する場合でも、デフォルト時の所定のトーンセットと比較すると、常に２つのトーンが共通しているので、ノイズの影響により受信側で確実に復号できるか否かは別として、その２つのトーンを使用して通信は可能であり、トーン設定を変更の際、その共通の２つのトーンにより通信を中断せずにトーンセットの変更ができる。
【００５７】
なお、この実施の形態１では、３個のトーンによりトーンセットを構成して説明したが、トーン数は３個に限定されるものではなく、４個あるいは５個のトーンによりトーンセットを構成しても、さらには６本以上のトーンによりトーンセットを構成してもよく、トーンセットを構成するトーンポジションの間隔も、３０トーン以外でもよいことはいうまでもない。
【００５８】
実施の形態２．
図９はこの発明の実施の形態２である電力線通信システムの電力線モデムの構成図である。図において、上記実施の形態と同一または相当部分には同一符号を付け、説明を省略する。１７は各家庭毎に個別に設定されるハウスコードを記憶するハウスコード設定記憶手段であり、トーン制御回路１０内に設けられる。
【００５９】
次に、動作について説明する。
まず、マンション、団地等の集合住宅において、各家庭毎に決められたハウスコードをハウスコード設定記憶手段に記憶する。この記憶方法は、例えば、各端末が具備するディップスイッチを利用して設定する方法により行われる。
【００６０】
データ送信の動作について説明する。例えば、同一家庭内の１階の端末（以下、端末１という）と２階の端末（以下、端末２という）へデータを送信する場合には、端末１を接続した電力線モデム１００において、トーン制御回路１０内のハウスコード設定記憶手段１７からハウスコードを含む制御コードをフレ−ミング回路１へ入力し、端末１からの入力された送信データとともにフレーミング処理を行う。その後、ＱＡＭエンコーダ２から結合回路８を介して電力線７へデータを送信するまでの動作については上記実施の形態１と同様である。
【００６１】
次に、データ受信の動作について説明する。端末２の電力線モデムでは、端末１から送信されたデータを受信し、結合回路８からＱＡＭエンコーダ１２までの動作については、上記実施の形態１と同様であり、デフレ−ミング回路１１でデフレ−ミング処理した受信データのうち、制御コードをトーン制御回路１０へ入力する。そこで、ハウスコード設定記憶手段１７に記憶されているハウスコードと制御コード内のハウスコードを比較し、同一のハウスコードであれば、受信データを端末２に出力する。また、ト−ンセットの変更が必要であれば、行われる。この変更動作も上記実施の形態１と同様に行われる。
同一家庭内の他の端末同士のデータ通信においても、上述と同様に行われ、同一家庭内、すなわち、同一のハウスコードを有する電力線モデム間でデータの送受信が行われる。
【００６２】
次に、集合住宅等において、各家庭が隣接し、電力線７を介して近傍の別の家庭からの送信データが減衰せず、電力線モデムに入力した場合について、説明する。
上述の受信動作と同様に、別の家庭からの送信データを受信し、結合回路８からＱＡＭエンコーダ１２を介して、デフレ−ミング回路１１へ入力され、トーン制御回路１０において、ハウスコード設定記憶手段１７に記憶されたハウスコードと比較される。そこで、別の家庭には別のハウスコードが設定されているため、ハウスコードは一致しない。これにより、受信データは別のハウスコードを有するものであり、この家庭外からの送信データであると判断され、端末には出力されず、また、仮にト−ンセットの変更の必要があったとしても、変更動作が行われなわれず、別のハウスコードを有するシステム（家庭）の影響を受けることがない。
【００６３】
以上のように、この実施の形態２によれば、ハウスコードが異なるものは無効にしたので、隣家等の他のシステムのトーンセットの変更に影響されず、データ送受信に使用する周波数帯域を有効に使用できる。
【００６４】
実施の形態３．
図１０はこの発明の実施の形態３である電力線通信システムの電力線モデムのトーン制御回路のブロック図であり、トーン制御回路以外の構成は図９を流用する。図において、上記実施の形態と同一または相当部分には同一符号を付け、説明を省略する。１８はハウスコードが異なるデータを受信した回数をカウントし計数回路である。
【００６５】
次に、動作について説明する。データ送信の動作は、実施の形態２と同様であり、説明を省略し、データ受信の動作について説明する。
データを受信し、結合回路８からＱＡＭエンコーダ１２までの動作については、上記実施の形態１と同様であり、デフレ−ミング回路１１でデフレ−ミング処理した受信データのうち、制御コードをトーン制御回路１０へ入力する。そこで、ハウスコード設定記憶手段１７に記憶されているハウスコードと制御コード内のハウスコードを比較し、ハウスコードが同一である場合には、受信データが端末へ出力される。また、ト−ンセットの変更が必要であれば、上記実施の形態１と同様に変更動作が行われる。
【００６６】
一方、ハウスコードが異なり、別のハウスコードを有するシステム（家庭）からのデータを受信した場合には、計数回路１８により回数がカウントされるとともに、データが端末には出力されず、また、仮にト−ンセットの変更の必要があったとしても、変更動作が行われなわれない。
その後もデータを受信する毎に上記動作を行い、計数回路１８によりハウスコードが異なるデータを受信した回数が所定値、例えば２０回に達した場合には、この受信データのトーンセットの周波数帯域を異なるシステムが使用しているので、受信データと異なるトーンセットに変更する。トーンセットの変更動作は、実施の形態１と同様に行われる。
【００６７】
以上のように、隣接する別のハウスコードを有するシステム（家庭）で用いられているトーンセットと異なる周波数帯域を使用することになり、各システムから電力線を介して近隣の別のシステムへデータが漏れる場合であっても、データ通信に異なる周波数帯域を使用するため、互いに干渉することなく、有効に使用することができる。
【００６８】
実施の形態４．
上記実施の形態１〜３では、使用するトーンセットが、＃０〜＃９９のうち、＃０、＃３０、＃６０のトーンを基底トーンセットとして設定し、ノイズ対策やや近隣の別のハウスコードを有するシステム（家庭）で使用されているトーンセットを考慮し、３０毎の間隔を開け、トーンセットを移動するものを示したが、基底トーンセットや移動する間隔は、上記のやり方に限定されるものではない。別のやり方の一例を実施の形態４で説明する。
【００６９】
図１１はこの発明の実施の形態４である電力線通信システムのトーンセットを示す図である。なお、電力線通信システムの構成は上記実施の形態２または３と同様である。
次にトーンセットの設定について説明する。
まず、各電力線通信システムに設定されるハウスコードを任意の桁数の数字で構成し、ハウスコードの一桁目の数字０〜９に基づいて使用する周波数帯域を分ける。例えば、たとえば＃０〜１００のトーンうち、ハウスコードの下1桁が０の電力線通信システムでは、上記実施の形態１〜３と同様に＃０、＃３０、＃６０のトーンを基底トーン（図１１ではトーンセット１）とする。そして、ノイズ対策やハウスコードの末尾が同じ近隣の別のハウスコードを有するシステム（家庭）で使用されているトーンセットを考慮し、トーンセットを変更する場合には、３０毎の間隔を空け、トーンセット２の＃３０、＃６０、＃９０に変更し、以下同様にトーンセット３からトーンセット１０まで変更後、再びトーンセット１へ戻る。なお、トーンセットによるデータの送受信、トーンセットの変更の動作は、上記実施の形態２または３と同様である。
【００７０】
次に、ハウスコードの下1桁が１の電力線通信システムでは、＃１、＃３１、＃６１のトーンを基底トーン（図１１ではトーンセット１）とする。そして、ノイズ対策やハウスコードの末尾が同じ近隣の別のハウスコードを有するシステム（家庭）で使用されているトーンセットを考慮し、３０毎の間隔を空け、トーンセット２の＃３１、＃６１、＃９１に変更し、以下同様にトーンセット３からトーンセット１０まで変更後、再びトーンセット１へ戻る。なお、トーンセットによるデータの送受信、トーンセットの変更の動作は、上記実施の形態２または３と同様である。
【００７１】
以下、同様にハウスコードの下1桁が２の電力線通信システムでは、＃２、＃３２、＃６２のトーンを基底トーン（図１１ではトーンセット１）とし、トーンセット１からトーンセット１０まで変更後、再びトーンセット１へ戻る。
さらに、同様にハウスコードの下1桁が３の電力線通信システムでは、＃３、＃３３、＃６３のトーンを基底トーンとし、下1桁が４では、＃４、＃３４、＃６４、下1桁が５では、＃５、＃３５、＃６５、下1桁が６では、＃６、＃３６、＃６６、下1桁が７では、＃７、＃３７、＃６７、下1桁が８では、＃８、＃３８、＃６８、下1桁が９では、＃９、＃３９、＃６９のトーンを基底トーンとし、トーンセット１からトーンセット１０まで変更後、再びトーンセット１へ戻る。
【００７２】
以上のように、ハウスコード毎に使用するトーンセットを分割し、各システム毎に通信に使用される周波数帯域が異なるようにしたので、互いに干渉せずに、有効に使用できる。
なお、ハウスコード毎に使用するトーンセットを分割するやり方は、上記のトーンに限定されるものではない。
【００７３】
実施の形態５．
図１２はこの発明の実施の形態５である電力線通信システムの電力線モデムに接続された端末のデータ送信のタイムチャートを示す図である。図１３はこの端末間の送受信フレーム間隔を示す図であり、図面に向かって左から右の方向へ時間が経過する。図１２において、（１）は通常（既存）の端末が送信するフレーム、（２）は新規に設けられた端末が送信するデフォルト（初期状態）のフレーム、（３）は通常（既存）の端末が受信するフレーム、（４）は新規に設けられた端末が受信するフレームをそれぞれ示す。
なお、電力線通信システムの構成は上記実施の形態１、２、３または４と同様である。
【００７４】
次に、動作について説明する。
電力線モデム１００を介した端末間のデータ送受信は、電波法等によりフレームの間隔を４０ｍｓｅｃ以上空けることが規定されている。そこで、既存の端末において、ノイズ対策や近隣の別のハウスコードを有するシステム（家庭）で使用されているトーンセットを考慮してトーンセットを変更し、全端末がその変更したトーンセットでデータ送受信している場合にも、図１３に示すように各フレーム間で、４０ｍｓｅｃ以上の間隔を開けることが守られる。また、各端末を接続した電力線モデム１００のトーン選択器１０は、初期のトーンセット（基底）および変更後のトーンセットによるデータ受信が行えるようにトーン制御回路１０によりトーン選択器３、１３を制御する。
なお、トーンセットによるデータの送受信、トーンセットの変更の動作は、上記実施の形態１、２、３、４と同様である。
【００７５】
次に、初期のトーンセット（基底）からトーンセットが変更された状態でデータ送受信している電力線通信システムにおいて、そのシステム内の電力線モデム１００に新規に端末が接続された場合（以下、この端末を便宜上、「新規参入者」という）について、図１２を用いて説明する。
まず、既存の端末から、変更されたトーンセットでフレームＡが送信される。しかしながら、新規参入者は初期（デフォルト）のトーンセット（基底）に設定されており、既存の端末が使用しているトーンがわからず、フレームＡを受信できない。そして、適当なときにフレームＢ、フレームＣをデフォルトのトーンで送信する。但し、新規参入者単独では、デフォルトのトーンでの間隔の４０ｍｓｅｃを守る。
【００７６】
一方、既存の端末は、フレームＡおよびフレームＢの両フレームが受信可能であるが、フレームＡを受信し、受信後４０ｍｓｅｃ以内に新規参入者から送信されたフレームＢは受信許可になっていないので受信しない。その後、新規参入者から送信されたフレームＣは、フレームＡ受信後４０ｍｓｅｃ以上経過しているので、受信する。既存の全端末がこのフレームＣを受信することによって、新規参入者の存在を認識する。そこで、既存の端末のいずれかが初期のトーンセット（基底）によるフレームＤにより既存の端末が現在使用しているトーンセットを新規参入者へ通知する。新規参入者は、このフレームＤを受信することにより、既存の端末が使用しているトーンセットを知り、その後、新規参入者を含めた全端末でそのトーンセットによるフレームＥ以降のデータ通信が行われる。
【００７７】
なお、トーンセットによるデータの送受信、トーンセットの変更の動作は、上記実施の形態１、２、３、４と同様である。
また、フレームＡおよびフレームＢを同時に受信した場合には、変更後のトーンセットで送信されたフレームＡを優先して受信し、その後、上述と同様に新規参入者のトーンセットを変更し、新規参入者を含めた全端末でそのトーンセットでデータ通信を行うようにする。
さらに、この実施形態では、新規参入者による説明を行ったが、既存の端末において、周波数が広範囲にわたるノイズや、端末の取り外し等により他の端末とトーンセットの異なった端末が生じた場合であっても、上述と同様に行われ、他の端末と同じトーンセットでデータ通信を行えるようにする。
【００７８】
以上のように、現在の変更後のトーンセットとデフォルトのトーンセットの両方を受信し、受信側のフレーム同期は、最後のトーンセット受信の所定時間後に行い、同時に受信した場合は変更後のトーンセットを優先して受信し、トーンセットの異なった新規参入者または既存の端末が他の端末と同じトーンセットでデータ通信を行うようにしたので、端末の新規の追加・収納が簡単に行うことができ、また、既存の端末においてトーンセットの異なった端末が発生しても速やかに復帰することができる。
【００７９】
実施の形態６．
図１４はこの発明の実施の形態６である電力線通信システムのトーンセットを示す図である。なお、トーンセットによるデータの送受信、トーンセットの変更の動作は、上記実施の形態１、２、３、４と同様であり、トーンセットのトーン数やトーンセット変更時の変更前後の共通トーンは、トーン制御回路１０がトーン選択器３、トーン選択器１３を制御し、決定する。
【００８０】
次に、図１４を用いてトーンセット変更前後の共通トーンの数について説明する。まず、初期状態のトーンセット１は、＃０、＃３０、＃６０であり、ノイズにより次のトーンセット２へ変更する。トーンセット２は、＃６０、＃９０、＃１０となり、トーンセット１と共通のトーンは＃６０だけである。以下、同じようにトーンセット３からトーンセット５へ変更し、トーンセット１へ戻り、これを繰り返す。
【００８１】
しかしながら、共通のトーンがノイズでつぶれた場合には、トーンの変更先がわからない端末が発生する確率が高くなる。
そこで、ノイズの状況が悪く、変更が頻繁に発生する場合は、図１４のように変更前後の共通のトーン数を２つにしたほうが、確実に変更できる。
なお、この実施の形態では、全トーン数を３トーンとし、変更時には共通トーンを２トーンとするものを示したが、これらのトーン数にとらわれることなく、ノイズ等を考慮し、全トーン数および共通トーン数を設定してよいことはいうまでもない。
さらに、ノイズでつぶされるトーンが多い場合は、共通のトーンを増やすようにする。
【００８２】
以上のように、トーンセットのトーン変更前後において、共通トーンを用い、さらにノイズの多い劣悪な環境では、共通トーン数を多くすることにより、より確実にトーンセットの変更を伝達することができる。
【００８３】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように、構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【００８４】
各電力線モデムは、端末からの入力データをＤＭＴ変調方式により変調し、所定周波数間隔を空けたｍ（ｍ≧２の自然数）個のトーンをセットとし、各トーンに同一入力データを符号化したマルチトーンデータを送信する送信手段と、他の電力線モデムから送信されたマルチトーンデータを受信し、ｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンから符号化データを復号する受信手段と、この受信手段により受信したマルチトーンデータを各トーン毎に通信品質を評価するトーン評価手段と、を備え、トーン評価手段により、ｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンにおいて符号化データを正常に復号できないことが検出された場合には、上記ｍ個のトーンからなるセットのうち、少なくともｎ個（ｎ≧１の自然数）の共通トーンを含むｍ個の新たなトーンをセットとして送受信するように、該電力線モデムの送信手段を設定するとともに、他の電力線モデムへマルチトーンデータにより通知することにより、受信側の電力線モデムでは、データを確実に復号することができ、また、共通トーンにより通信を中断せずにトーンセットの変更が行え、さらに、複数の電力線モデムに接続される端末同士のＮ対Ｎの通信を同時に行うことができる。
【００８５】
また、各電力線モデムは、ハウスコードを設定し記憶するハウスコード設定記憶手段と、端末からの入力データおよびハウスコード設定記憶手段によるハウスコードをＤＭＴ変調方式により変調し、所定周波数間隔を空けたｍ（ｍ≧２の自然数）個のトーンをセットとし、各トーンに同一入力データを符号化したマルチトーンデータを送信する送信手段と、他の電力線モデムから送信されたマルチトーンデータを受信し、ｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンから符号化データを復号する受信手段と、この受信手段により受信したマルチトーンデータを各トーン毎に通信品質を評価するトーン評価手段と、を備え、
受信手段により復号化したハウスコードが、該電力線モデム内のハウスコード設定記憶手段に記憶されたハウスコードと異なる場合には、トーン評価手段による評価結果を無効とすることにより、ハウスコードの異なる隣家等の他のシステムの影響を受けることなく、データ送受信に用いる周波数帯域を使用できる。
【００８６】
さらに、他の電力線モデムから送信されたマルチトーンデータを受信し、受信手段により復号化したハウスコードが、該電力線モデム内のハウスコード設定記憶手段に記憶されたハウスコードと異なる回数が所定値を超えた場合には、上記ｍ個のトーンからなるセットのうち、少なくともｎ個（ｎ≧１の自然数）の共通トーンを含むｍ個の新たなトーンをセットとして送受信するように、該電力線モデムの送信手段を設定するとともに、該電力線モデムと同じハウスコードを有する他の電力線モデムへマルチトーンデータにより通知することにより、ハウスコードの異なるシステム毎に通信に使用される周波数帯域が異なるようすることができ、ハウスコードの異なるシステム間で周波数帯域が干渉せずに、周波数帯域を有効に使用できる。
【００８７】
また、該電力線モデム内のハウスコード設定記憶手段に記憶されたハウスコードの値に基づいて区分し、所定周波数間隔を空けたｍ（ｍ≧２の自然数）個のトーンセットをその区分毎に異なるように設定し、トーン評価手段により、ｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンにおいて符号化データを正常に復号できないことが検出された場合には、上記ｍ個のトーンからなるセットのうち、少なくともｎ個（ｎ≧１の自然数）の共通トーンを含むｍ個の新たなトーンをセットとして送受信するように、該電力線モデムの送信手段を設定するとともに、同じ区分のハウスコードを有する他の電力線モデムへマルチトーンデータにより通知することにより、区分されたハウスコード毎に異なるトーンセットを設定し、トーンセット変更時も各区分毎に異なるので、各システム毎に通信に使用される周波数帯域が異なり、互いに干渉せずに、周波数帯域を有効に使用できる。
【００８８】
また、各電力線モデムは、新規に設置した場合にセットされる所定周波数間隔を空けたｍ（ｍ≧２の自然数）個の初期トーンと、このｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンにおいて符号化データを正常に復号できないことが検出された場合にセットされるｍ個の新たなトーンを受信し、ｍ個の新たなトーンにセットされた状態の既存の電力線モデムからなる電力線通信システムに、新規の電力線モデムを設置した場合には、既存の電力線モデムは新規の電力線モデムから送信された初期トーンを受信後、新規の電力線モデムへｍ個の新たなトーンをセットして送受信するように通知することにより、新規に電力線モデムを追加しても、速やかに、既存の電力線モデムの送受信に用いられているトーンセットで通信を行うことができるようになり、電力線モデムの追加が簡単に行える。
【００８９】
また、各電力線モデムは、新規に設置した場合にセットされる所定周波数間隔を空けたｍ（ｍ≧２の自然数）個の初期トーンと、このｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンにおいて符号化データを正常に復号できないことが検出された場合にセットされるｍ個の新たなトーンを受信し、ｍ個の新たなトーンにセットされた状態の既存の電力線モデムのうち、新たなトーンの通知を受信できなかった電力線モデムは初期トーンを送信し、新たなトーンにセットされた状態の既存の電力線モデムはその初期トーンを受信した後、初期トーンをセットしている電力線モデムへ新たなトーンをセットして送受信するように通知することにより、既存の電力線モデムのうち、新たなトーンの通知を受信できなかった電力線モデムが生じた場合でも、速やかに、既存の電力線モデムの送受信に用いられているトーンセットで通信を行うことができるようになる。
【００９０】
また、トーン評価手段により、ｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンにおいて符号化データが正常に復号できないことが検出され、少なくともｎ個（ｎ≧１の自然数）の共通トーンを含むｍ個の新たなトーンをセットとして送受信するトーン変更が増えた場合には、共通トーン数を増やすことにより、電力線上のノイズが多い等の劣悪な環境においても、より確実にトーンセットの変更を各電力線モデム間で伝達できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 この発明の実施の形態１を示す電力線通信システムの電力線モデムの構成図である。
【図２】 この発明の実施の形態１を示す電力線通信システムの電力線モデムのフレーミング回路によるフレーミング処理を示す図である。
【図３】 この発明の実施の形態１を示す電力線通信システムの電力線モデムのトーン選択器によるトーンセットを示す図である。
【図４】 この発明の実施の形態１を示す電力線通信システムの電力線モデムのトーン制御回路が予め用意しているトーンセットの組を示す図である。
【図５】 この発明の実施の形態１を示す電力線通信システムにおけるトーンセットのうちデフォルト時のセットにノイズが被った場合を示す図である。
【図６】 この発明の実施の形態１を示す電力線通信システムにおけるデフォルト時のトーンポジションにノイズが被った場合のトーンポジションの変更を示す図である。
【図７】 従来の電力線通信におけるトーンセットがノイズでつぶされて、正常に受信できないレベルに達した場合の送信側のモデムと、受信側のモデムとの間におけるデータのやり取りを示す図である。
【図８】 この発明の実施の形態１を示す電力線通信システムにおける送信側のモデムおよび受信側のモデムでのトーンセットの変更を示す図である。
【図９】 この発明の実施の形態２を示す電力線通信システムの電力線モデムの構成図である。
【図１０】 この発明の実施の形態３を示す電力線通信システムの電力線モデムのトーン制御回路のブロック図である。
【図１１】 この発明の実施の形態４を示す電力線通信システムのトーンセットを示す図である。
【図１２】 この発明の実施の形態５を示す電力線通信システムの端末のデータ送信のタイムチャートを示す図である。
【図１３】 この発明の実施の形態５を示す電力線通信システムの端末間の送受信フレーム間隔を示す図である。
【図１４】 この発明の実施の形態６である電力線通信システムのトーンセットを示す図である。
【符号の説明】
１ フレーミング回路、 ２ ＱＡＭエンコーダ、 ３ トーン選択器、 ４逆フーリエ変換回路、 ５ パラレル−シリアル変換回路、 ６ ディジタル／アナログ変換回路、 ７ 電力線、 ８ 結合回路、 ９ ノイズ測定器、 １０ トーン制御回路、 １１ デフレーミング回路、 １２ ＱＡＭデコーダ、 １３ トーン選択器、 １４ フーリエ変換回路、 １５ シリアル−パラレル変換回路、 １６ アナログ／ディジタル変換回路、 １７ ハウスコード記憶手段、 １８ 計数回路、 １００ 電力線モデム、 １１０ 端末。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a power line communication system that performs data communication by a DMT (Discrete MultiTone) modulation / demodulation method via a power line.
[0002]
[Prior art]
In recent years, in order to reduce costs and effectively use existing facilities, power line communication that uses existing telephone lines and power lines for communication and controls devices in the home without newly linking data communication lines. Expectation is gathered. When using an existing line that is not primarily intended for data communication for data communication, various noises affect it. Especially when using a power line, various electrical devices connected for power supply purposes Therefore, noise countermeasures are indispensable.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional power line communication, since communication by a single carrier is performed, there is a problem that communication cannot be performed when noise from the power line is applied to a single carrier communication frequency.
In particular, because power line communication uses power lines in buildings, homes, factories, etc., it is necessary to consider noise from a wide variety of electrical devices connected to the power lines, and these noise countermeasures are essential. Met.
[0004]
Therefore, a DMT modulation / demodulation scheme that uses a plurality of tones (also referred to as carriers or subcarriers) has been proposed as a noise countermeasure, but noise on the power line may be concentrated in a specific band. If a plurality of tones are concentrated in a specific frequency band and noise is concentrated in the frequency band, all the tones are destroyed by the noise and communication is impossible.
[0005]
Further, according to Japanese Patent Application No. 10-358529, Japanese Patent Application No. 10-373852, and Japanese Patent Application No. 11-195755, the present applicant generates densely in a very wide frequency band in DMT modulation / demodulation type power line communication. By selecting only a few tones from the multi-tone of the DMT modulation / demodulation system at equal intervals and performing data transfer using only the selected tones, the tones are distributed over a wide frequency band, and communication is performed. Even though there was noise concentrated in the band, we applied for communication, but even with the present invention, it is necessary to know the magnitude of noise and the band used in other systems in advance. Judgment for the entire wide frequency band requires time and requires hardware capable of high-speed processing, which increases communication overhead. Or Tsu, achieve cost there is a problem that becomes expensive.
[0006]
Furthermore, in the above-described two types of power line communication, only a pair of devices can communicate with each other at the same time, and N pairs of devices cannot communicate with each other, that is, when a tone is changed to avoid a noisy band. If all terminals cannot receive tone change information and cannot move to the same tone set at the same time, only terminals that cannot receive change information will not be able to receive tones used by other terminals. There was a problem.
[0007]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and performs communication even when noise is concentrated at a specific position or when another system already uses a specific band for communication. It is an object of the present invention to obtain a DMT modulation / demodulation type power line communication system that can determine the presence or absence of noise while avoiding a frequency band with noise and the like and can realize inexpensive and reliable data communication.
[0008]
It is another object of the present invention to obtain a DMT modulation / demodulation power line communication system capable of simultaneously performing N-to-N communication between a plurality of devices.
[0009]
It is another object of the present invention to obtain a DMT modulation / demodulation type power line communication system in which a plurality of systems such as apartment houses are adjacent to each other and divided by a house code, the plurality of systems can simultaneously use a transmission line.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The power line communication system according to the present invention is a power line communication system in which a plurality of power line modems connected to terminals via the power line perform data communication according to the DMT modulation / demodulation method, and each power line modem receives an input from the terminal. Transmitting means for modulating data by a DMT modulation method, transmitting m-tone data in which m (m is a natural number of m ≧ 2) tones separated by a predetermined frequency interval and encoding the same input data for each tone; Receiving means for receiving multitone data transmitted from the other power line modems and decoding encoded data from some or all of the m tones; and receiving the multitone data received by the receiving means. Tone evaluation means for evaluating communication quality for each tone, and the tone evaluation means If it is detected that the encoded data cannot be normally decoded in one or all of the tones, at least n (n ≧ 1 natural number) common tones are included in the set of m tones. The transmission means of the power line modem is set so that m new tones are transmitted and received as a set, and the other power line modem is notified by multi-tone data.
[0011]
Also, a power line communication system in which a plurality of power line modems connected to terminals via the power line performs data communication by the DMT modulation / demodulation method, each of the power line modems includes house code setting storage means for setting and storing a house code. The input data from the terminal and the house code stored in the house code setting storage means are modulated by the DMT modulation method, and m (m ≧ 2 natural number) tones having a predetermined frequency interval are set, and each tone is the same. Transmitting means for transmitting multitone data in which input data is encoded, and multitone data transmitted from the other power line modem are received, and encoded data is received from some or all of the m tones. Decoding receiving means and multitone data received by the receiving means for evaluating communication quality for each tone An evaluation result by the tone evaluation means when the house code decoded by the receiving means is different from the house code stored in the house code setting storage means in the power line modem. Is invalidated.
[0012]
Further, the house code received by the multi-tone data transmitted from another power line modem and decoded by the receiving means is different in number of times from the house code stored in the house code setting storage means in the power line modem. When a predetermined value is exceeded, the m sets of m tones are transmitted and received as a set including m new tones including at least n (n ≧ 1 natural number) common tones. The transmission means of the power line modem is set, and the other power line modem having the same house code as the power line modem is notified by multi-tone data.
[0013]
Further, the tone code is divided on the basis of the house code value stored in the house code setting storage means in the power line modem, and m (m ≧ 2 natural number) tone sets with a predetermined frequency interval are provided for each division. If the tone evaluation unit detects that the encoded data cannot be decoded normally in some or all of the m tones, the tone evaluation unit includes the m tones. The transmission means of the power line modem is set so that m new tones including at least n (n ≧ 1 natural number) common tones are transmitted and received as a set, and house codes of the same section To other power line modems having a multi-tone data.
[0014]
Each of the power line modems has m initial tones (a natural number of m ≧ 2) with a predetermined frequency interval set when newly installed, and some or all of these tones. Power line communication comprising an existing power line modem that receives m new tones that are set when it is detected that the encoded data cannot be correctly decoded in the tones and is set to m new tones When the new power line modem is installed in the system, the existing power line modem receives the initial tone transmitted from the new power line modem, and then sets the m new tones to the new power line modem. To send and receive data.
[0015]
Each of the power line modems has m initial tones (a natural number of m ≧ 2) with a predetermined frequency interval set when newly installed, and some or all of these tones. Among the existing power line modems that receive m new tones that are set when it is detected that the encoded data cannot be successfully decoded in the tones and are set to m new tones, The power line modem that did not receive the notification of the new tone transmits an initial tone, and the existing power line modem that is set to the new tone sets the initial tone after receiving the initial tone The power line modem is notified to set and send a new tone.
[0016]
Further, the tone evaluation means detects that the encoded data cannot be normally decoded in some or all of the m tones, and includes at least n (n ≧ 1 natural number) common tones. When the number of tone changes for transmitting and receiving m new tones is increased, the number of common tones is increased.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiment 1 FIG.
1 is a configuration diagram of a power line modem of a power line communication system according to Embodiment 1 of the present invention, FIG. 2 is a diagram showing a framing process by a framing circuit of the power line modem, and FIG. 3 is a tone by a tone selector of the power line modem FIG. 4 is a diagram showing a set of tone sets prepared in advance by the tone control circuit of the power line modem, and FIG. 5 is a diagram showing the default tone set in the power line communication system. FIG.
[0018]
FIG. 6 is a diagram showing a change in tone position when noise is applied to the default tone position in the power line communication system. FIG. 7 is a level at which a tone set in conventional power line communication is crushed by noise and cannot be received normally. FIG. 8 is a diagram showing the exchange of data between the transmitting modem and the receiving modem when reaching the above, FIG. 8 is a diagram of the transmitting modem and the receiving side in the power line communication system according to the first embodiment of the present invention. It is a figure which shows the change of the tone set in a modem.
[0019]
In the figure, 100 is a power line modem, and 110 is a device connected to the power line modem 100. In the following description, for convenience, it is also expressed as a terminal. 1 is a framing circuit, 2 is a QAM (Quadrature Amplitude Modulation) encoder, 3 is a tone selector, 4 is an inverse Fourier transform circuit (IFFT), 5 is a parallel-serial conversion circuit (P / S), and 6 is a digital / analog conversion circuit (D / A), and 1 to 6 constitute a transmission system of the power line modem 100 and indicate a transmission means.
[0020]
7 is a power line, 8 is a coupling circuit, 9 is a noise measuring device, 10 is a tone control circuit for controlling the tone set and tone position, and the noise measuring device 9 and the tone control circuit 10 indicate evaluation means.
11 is a deframing circuit, 12 is a QAM decoder, 13 is a tone selector, 14 is a Fourier transform circuit (FFT), 15 is a serial-parallel conversion circuit (S / P), 16 is an analog / digital conversion circuit (A / D) These 11 to 16 constitute a receiving system of the power line modem 100 and indicate a receiving means.
[0021]
The power line modem 100 configured as described above is connected to various devices (not shown) such as an air conditioner and a microwave oven that communicates transmission data and reception data via the power line modem 100. A plurality of other power line modems configured in the same manner as the power line modem 100 are connected to the power line 7, and a plurality of various devices can communicate with each other via the power line 7 and the power line modem 100.
[0022]
Next, the operation will be described.
First, the operation of the transmission system of the power line modem 100 will be described.
When transmission data is input from a terminal connected to the power line modem 100, the framing circuit 1 performs framing processing and outputs it to the QAM encoder 2.
[0023]
As for the framing processing by the framing circuit 1, as shown in FIG. 2, the framing circuit 1 first divides transmission data into a plurality of bit strings, and uses the divided data as a preamble used for data noise measurement and a receiving apparatus. A frame to which a control code such as approval for various request commands described later transmitted from the power line modem on the side is added is generated. Here, 1 to N frames are generated from the transmission data.
[0024]
In the QAM encoder 2, the frame subjected to the framing process by the framing circuit 1 is QAM-coded, the same frame is encoded in each tone of the DMT modulation method, and is output to the tone selector 3. Here, in the first embodiment, the same frame is encoded for all three tones constituting a predetermined tone set to be described later.
[0025]
The tone selector 3 selects three tones of the DMT modulation method in which the same frame is encoded by the QAM encoder 2 based on the tone selection information from the tone control circuit 10, and the inverse Fourier transform circuit (IFFT) 4 Output to.
[0026]
As for the tone set by the tone selector 3, as shown in FIG. 3, for example, in order to maintain compatibility with the DMT modulation / demodulation method communication using the tones # 0 to # 99, a predetermined frequency interval (here Then, for convenience, it is assumed that 30 tones are separated, for example, # 0, # 30, # 60 tones are set as the base tone set, and at default, that is, in the initial state, # 0, # 30, # 60 are always set. It indicates that transmission is performed using a tone set.
[0027]
The inverse Fourier transform circuit (IFFT) 4 performs inverse Fourier transform (IFFT) on the data encoded by the tone selector 3 into the three tones # 0, # 30, and # 60 of the DMT modulation / demodulation system, and the frequency axis Data is converted into time axis data and output to the parallel-serial conversion circuit (P / S) 5.
[0028]
In the parallel-serial conversion circuit (P / S) 5, parallel data output from the inverse Fourier transform circuit (IFFT) 4 is serially converted and output to the digital / analog conversion circuit (D / A) 6. The analog conversion circuit (D / A) 6 converts the serial data into analog data, transmits it to the power line 7 via the coupling circuit 8, and transmits data to another power line modem (not shown) connected to the power line 7. Send.
[0029]
As a result, as shown in FIG. 3, multi-tone data in which the same data is encoded into multi-tones composed of three tones having a frequency interval of 30 tones on the frequency axis is output on the power line 7. Will be sent.
As a result, even when noise from various terminals connected to the power line 7 is concentrated in a certain frequency band, all three tones are noisy as much as the frequency intervals of a plurality of tones that encode the same data are free. Therefore, it is possible to transmit data that is more resistant to power line noise than normal power line communication.
[0030]
Next, the operation on the receiving side of the power line modem will be described.
First, for the sake of convenience, only one power line modem 100 connected to the power line 7 is shown in FIG. 1, so that the operation of the power line modem that receives data transmitted from other power line modems is shown in FIG. A description will be given using the modem 100.
[0031]
In the reception system of the power line modem 100, an operation opposite to the operation on the transmission system side described above is performed. That is, the power line coupling circuit 8 takes in the multi-tone data in which the same data is encoded into three tones as shown in FIG. 3 sent from the power line modem on the transmission side from the power line 7, and then analog / A digital conversion circuit (A / D) 16 digitally converts this data, and a serial-parallel conversion circuit (S / P) 15 converts this digitally converted serial data into parallel data to perform a Fourier transform (FFT). Output to the circuit 14.
[0032]
In the Fourier transform (FFT) circuit 14, the parallel data is subjected to Fourier transform (FFT) to convert the multi-tone data on the time axis into data on the frequency axis, and outputs the data to the tone selector 13 and the noise measuring device 9.
The tone selector 13 selects data of three tones # 0, # 30, and # 60 designated by the tone control circuit 10 and outputs the selected data to the QAM decoder 12. The QAM decoder 12 generates noise from each tone. The same data of each of the three tones # 0, # 30, and # 60 that have been removed is subjected to QAM decoding and decoded.
[0033]
Finally, the deframing circuit 11 obtains received data by deframing the QAM decoded data, and outputs the received data to a terminal connected to the power line modem 100 and receiving the data.
Here, the deframing process is the reverse of the framing process performed by the framing circuit 1, and the preamble and the control code are separated from the frame that is the QAM decoded data, and only the data field is synthesized, that is, the received data is synthesized. The process of reconstructing the original transmission data.
[0034]
By the way, while the power line modem 100 is receiving data, the noise measuring device 9 receives the same data as the data output from the Fourier transform (FFT) circuit 14 to the tone selector 13 and is encoded. The noise of the three tone data is measured, and the resulting noise information is output to the tone control circuit 10.
[0035]
Here, a method of noise measurement by the noise measuring device 9 will be described. In order to perform noise measurement, an expected value of currently received data is usually required, but the data content in the data field is unknown and cannot be used for noise measurement. Therefore, the noise of each tone being used is measured using the preamble (see FIG. 2). Preamble usually uses predetermined data to indicate the start of synchronization or transfer, so the receiving side knows what kind of data will be sent, and as an expected value for noise measurement Can be used. Using this preamble data, the noise amount of each tone being used is measured for each frame transfer.
As another method, by periodically transferring a noise measurement frame, measurement may be performed using the noise measurement frame, and other methods may of course be used.
[0036]
Based on the noise information measured by the noise measuring device 9, the tone control circuit 10 selects the three tone sets selected by the tone selector 3 of the other power line modem on the transmitting side that is the other party of data communication. It is determined whether or not a change is necessary. If it is determined that a change is necessary, a transmission control code for a tone position change request is transmitted to the framing circuit 1 of the power line modem 100. In addition, when a control code (hereinafter referred to as a reception control code) sent from another power line modem on the transmitting side which is a data communication partner is received from the deframing circuit 11 and a tone position change request is received, It is judged whether or not it is possible, and a control code for approving the change is transmitted to the framing circuit 1 of the power line modem.
[0037]
Here, tone sets are m (natural numbers greater than or equal to m ≧ 2) (in the first embodiment, three for convenience) from predetermined tones (for convenience, # 0 to # 100 in the first embodiment). This is a set of frequency bands (tones) for transferring encoded data.
Furthermore, when the tone set is determined to be changed, the tone control circuit 10 transmits the tone set to the tone selector 3 and tone selector 13 of the power line modem 100 as tone selection information.
[0038]
Next, a method for changing the tone set in the tone control circuit 10 will be described.
First, the contents of the tone set prepared in advance by the tone control circuit 10 will be described. As shown in FIG. 4, a set of tone sets prepared in advance by the tone control circuit 10 includes # 0 and # 99, # 0 and # 99, with # 0 first and # 30 and # 30 spaced apart by 30. 30 and # 60 are tone set 1 (base), and tone set 2 (# 30, # 60, # 90) and tone set 3 (# 60, # 90, # 20) are all spaced by 30 intervals. (However, if # 99 is exceeded, -100 is set), a total of 10 sets are used.
At the time of default, the tone control circuit 10 sends tone selection information to the tone selector 3 so as to select and use the three tones # 0, # 30, and # 60 as the base tone set.
[0039]
When noise is applied to the default set of tone sets, as shown in FIG. 5, for example, in the power line modem on the receiving side, the default tone sets # 0, # 30, # are set depending on the usage environment of the power line. If some of the 60 tones are covered with inverter noise etc. of the light, even if the same data is encoded in all the # 0, # 30, and # 60 tones, good decoding is possible for # 0 and # 30. The tone control circuit 10 determines that the low frequency side of the tone set cannot be decoded due to the influence of noise based on the noise information from the noise measuring device 9, and changes the tone position. .
[0040]
FIG. 6 shows a change in tone position when noise is applied to the default tone position. That is, the low frequency side of the default tone set of # 0, # 30, and # 60 shown in FIG. 3 is affected by noise, and it is difficult for the receiving side to decode data from the low frequency side of the tone set, that is, # 0. In this case, first, considering the characteristics of the power line 7 being used, for example, it is determined that there is a wide-band noise on the low frequency side, and the tone set is the default tone set # 0, # 30. , # 60 to tone set # 30, # 60, # 90.
[0041]
That is, in the tone set used this time, n = 2 tones are the same, that is, # 30 and # 60 are used, and # 90 tone obtained by adding a predetermined frequency interval 30 to this is selected. That is, the tone set is changed to # 30, # 60, # 90.
[0042]
As a result, if all the tones to be used are transferred with the same data transferred, even if one or two tones are crushed by noise, the remaining tones continue to be transferred and the tone position has a better communication environment. Therefore, more reliable data transfer can be performed.
[0043]
Next, data exchange between the power line modem on the transmission side and the power line modem on the reception side when changing the tone set will be described in comparison with the case of the prior art.
As described above, in the first embodiment, possible tone sets are determined in advance, and all the combinations are shared by both the power line modem on the transmission side and the power line modem on the reception side. In addition, a tone set that seems to have as little noise as possible is determined as a default by the power line 7 to be used, and communication is always performed from the default tone set at the start of communication.
[0044]
Normally, when there is no influence of noise in the default tone set, data divided into a plurality of frames for transferring a series of data is sequentially transferred in the same tone set. At this time, the power line modem on the receiving side not only receives the frame but also ACK indicating that the data has been normally received every time one to several frames are received, or indicates that the data has not been normally received due to an error. Since information such as NACK is carried on a data field or the like in the frame and the reception status is transmitted to the transmission side, transfer is also performed from the power line modem on the reception side to the power line modem on the transmission side.
When the current tone position is crushed by noise and reaches a level at which reception is not possible, NACK is returned to the transmission side.
[0045]
Therefore, in the prior art, the exchange of data between the power line modem on the transmission side and the power line modem on the reception side when the current tone set is crushed by noise and reaches a level where it cannot be normally received will be briefly described.
As shown in FIG. 7, when the level reaches a level where reception is not possible normally, the receiving power line modem returns NACK to the transmitting power line modem. At this time, the next transmission data from the power line modem on the transmission side is the retransmission of the previous data, and the same data is transmitted multiple times until the ACK for this data is returned from the power line modem on the reception side to the power line modem on the transmission side. Perform the process.
[0046]
Next, in the first embodiment, data exchange between the transmission side power line modem and the reception side power line modem when the current tone set is crushed by noise and reaches a level at which reception is not possible normally. explain.
As shown in FIG. 8, the noise measuring device 9 measures noise for each tone currently in use even during data transfer, and the tone control circuit 10 is based on tone set selection information from the noise measuring device 9. When it is determined that there is noise in the frequency band of the default tone set and communication has become difficult, the tone set is changed. In the tone change, the determination as to which tone set is changed is as described above.
[0047]
Based on FIG. 8, an example of processing when changing the tone set in the power line modem on the transmission side and the power line modem on the reception side will be described. However, since data transfer is performed bi-directionally between a plurality of terminals regardless of the data flow, there is a possibility that a tone set change request may be generated for all terminals. It is assumed that a request has occurred in the modem.
[0048]
First, in step (1), data is transmitted from the transmitting-side power line modem to the receiving-side power line modem using the default tone set, and the tone control circuit 10 of the receiving-side power line modem receives the noise information from the noise measuring device 9. If the default tone set determines that communication has become difficult, the receiver power line modem first determines the tone set to be changed by the tone control circuit 10 and uses the transmission control code to determine the tone set. To the framing circuit 1. When transmitting ACK or NACK data, the framing circuit 1 of the power line modem on the receiving side inserts the control code for the tone set change request into the control code field (see FIG. 2) in the frame.
[0049]
In step (2), the power line modem on the receiving side transmits data (frame) including a tone set change request as a control code to the power line modem on the transmitting side.
Next, in step (3), in the power line modem on the transmission side, the deframing circuit 11 separates the control code of the control code field in the frame from the received frame and transmits it to the tone control circuit 10. The tone control circuit 10 selects a tone set prepared as a change destination in advance as described above, generates a control code for change approval, and transmits it to the framing circuit 1. The framing circuit 1 on the transmission side inserts a control code for change approval into the control code field in the frame at the time of the next data transmission.
[0050]
In step (4), the transmission-side power line modem transmits data (frame) including the change approval as a control code to the reception-side power line modem. In this transmission, the tone set is not changed yet, and transmission is performed using the default tone set. After the transmission, the tone control circuit 10 transmits the tone set to the tone selector 3 and the tone selector 13 in order to perform subsequent transmission / reception with the requested tone set.
[0051]
In step (5), in the power line modem on the receiving side, the deframing circuit 11 separates the control code of the control code field in the frame from the received frame and transmits it to the tone control circuit 10. The tone control circuit 10 confirms that the change of the tone set has been approved by the transmission-side power line modem by the control code, and performs the subsequent transmission / reception with the requested tone set. 3. Tell the tone selector 13.
[0052]
In step (6), in the power line modem on the receiving side, the tone selector 3 selects a tone set previously set as the change destination, and ACK or NACK is transmitted to the power line modem on the transmitting side by the changed tone set. Send data. In this case, in the power line modem on the transmission side, the tone set has already been changed by the tone control circuit 10, and the tone selector 13 can receive the transmission frame from the power line modem on the reception side.
[0053]
As described above, the tone set is changed for both the transmission-side power line modem and the reception-side power line modem, and the subsequent data transfer is continued with the changed tone set.
[0054]
Here, a case where the transmission side power line modem cannot correctly receive the data (frame) including the control code of the tone set change request transmitted from the reception side power line modem will be described.
Even if the transmission side power line modem cannot receive the tone set change request, # 30, # 60, and # 90 are used in the next communication. Since the power line modem on the transmitting side that has not received the tone set change request receives it at # 0, # 30, and # 60, it can receive at least the data of the tones of # 30 and # 60. Therefore, during normal communication, the tone set number or tone number currently used is described in the control code of the data of # 30 and # 60, so that transmission for which the tone set change request could not be received. The power line modem on the side sees this, knows that the other power line modems are using # 30, # 60, and # 90, and changes to this tone set.
[0055]
As described above, when the same data encoded in each tone constituting a predetermined tone set by the DMT modulation / demodulation method cannot be decoded from a part or all of the tones by the power line modem on the receiving side, the predetermined tone set is set. Since at least one or more of the tones constituting each of the tones is changed, that is, the tone frequency is changed, data can be reliably decoded.
[0056]
Also, even when changing the tone set, compared to the default tone set at the time of default, since two tones are always common, apart from whether it can be reliably decoded on the receiving side due to the influence of noise, Communication is possible using the two tones, and when the tone setting is changed, the tone set can be changed without interrupting communication by the two common tones.
[0057]
In the first embodiment, the tone set is composed of three tones, but the number of tones is not limited to three, and the tone set is composed of four or five tones. Alternatively, the tone set may be composed of 6 or more tones, and the interval between tone positions constituting the tone set may be other than 30 tones.
[0058]
Embodiment 2. FIG.
FIG. 9 is a configuration diagram of a power line modem of the power line communication system according to the second embodiment of the present invention. In the figure, the same reference numerals are given to the same or corresponding parts as in the above embodiment, and the description is omitted. Reference numeral 17 denotes house code setting storage means for storing a house code individually set for each home, and is provided in the tone control circuit 10.
[0059]
Next, the operation will be described.
First, in an apartment house such as a condominium or a housing complex, a house code determined for each household is stored in the house code setting storage means. This storage method is performed by, for example, a method of setting using a dip switch included in each terminal.
[0060]
The data transmission operation will be described. For example, when transmitting data to a terminal on the first floor (hereinafter referred to as terminal 1) and a terminal on the second floor (hereinafter referred to as terminal 2) in the same household, tone control is performed in the power line modem 100 to which the terminal 1 is connected. A control code including a house code is input from the house code setting storage means 17 in the circuit 10 to the framing circuit 1 and a framing process is performed together with the input transmission data from the terminal 1. Thereafter, the operation until data is transmitted from the QAM encoder 2 to the power line 7 via the coupling circuit 8 is the same as that in the first embodiment.
[0061]
Next, the data reception operation will be described. The power line modem of the terminal 2 receives the data transmitted from the terminal 1, and the operations from the coupling circuit 8 to the QAM encoder 12 are the same as those in the first embodiment, and the deframing circuit 11 performs the deframing. Of the processed received data, a control code is input to the tone control circuit 10. Therefore, the house code stored in the house code setting storage means 17 is compared with the house code in the control code, and if it is the same house code, the received data is output to the terminal 2. If the tone set needs to be changed, it is performed. This changing operation is also performed in the same manner as in the first embodiment.
Data communication between other terminals in the same home is also performed in the same manner as described above, and data is transmitted and received within the same home, that is, between power line modems having the same house code.
[0062]
Next, a description will be given of a case where, in an apartment house or the like, each household is adjacent and transmission data from another nearby household is input to the power line modem via the power line 7 without being attenuated.
Similar to the above reception operation, transmission data from another home is received and input to the deframing circuit 11 from the coupling circuit 8 via the QAM encoder 12, and in the tone control circuit 10, the house code setting storage means 17 is compared with the house code stored in 17. Therefore, since different house codes are set for different households, the house codes do not match. As a result, the received data has a different house code, and is determined to be transmitted data from outside the home, and is not output to the terminal, and it is necessary to change the tone set. However, the changing operation is not performed and the system (household) having another house code is not affected.
[0063]
As described above, according to the second embodiment, those with different house codes are invalidated, so that the frequency band used for data transmission / reception is valid without being affected by the change of the tone set of another system such as a neighbor. Can be used for
[0064]
Embodiment 3 FIG.
FIG. 10 is a block diagram of the tone control circuit of the power line modem of the power line communication system according to the third embodiment of the present invention, and FIG. 9 is used for the configuration other than the tone control circuit. In the figure, the same reference numerals are given to the same or corresponding parts as in the above embodiment, and the description is omitted. Reference numeral 18 denotes a counting circuit that counts the number of times data having different house codes is received.
[0065]
Next, the operation will be described. The data transmission operation is the same as that of the second embodiment, and the description thereof will be omitted. The data reception operation will be described.
The operation from the combining circuit 8 to the QAM encoder 12 for receiving data is the same as that of the first embodiment, and the control code is the tone control circuit among the received data deframed by the deframing circuit 11. Input to 10. Therefore, the house code stored in the house code setting storage means 17 is compared with the house code in the control code, and if the house code is the same, the received data is output to the terminal. If the tone set needs to be changed, the changing operation is performed as in the first embodiment.
[0066]
On the other hand, when the house code is different and data is received from a system (home) having another house code, the counting circuit 18 counts the number of times and the data is not output to the terminal. Even if the tone set needs to be changed, the changing operation is not performed.
Thereafter, the above operation is performed every time data is received, and when the number of times the data having different house codes is received by the counting circuit 18 reaches a predetermined value, for example, 20 times, the frequency band of the tone set of this received data is set. Since it is used by a different system, change the tone set to a different one from the received data. The tone set changing operation is performed in the same manner as in the first embodiment.
[0067]
As described above, a frequency band different from the tone set used in a system (home) having another adjacent house code is used, and data is transferred from each system to another neighboring system via the power line. Even in the case of leakage, since different frequency bands are used for data communication, they can be used effectively without interfering with each other.
[0068]
Embodiment 4 FIG.
In the first to third embodiments, the tone sets to be used are # 0, # 30, and # 60 among # 0 to # 99, set as the base tone set, and noise countermeasures or another house code in the vicinity. In consideration of the tone set used in the system (home) having the above, the interval of every 30th interval is shown to move the tone set. However, the base tone set and the interval to move are limited to the above methods. It is not something. An example of another method will be described in Embodiment 4.
[0069]
FIG. 11 is a diagram showing a tone set of the power line communication system according to the fourth embodiment of the present invention. The configuration of the power line communication system is the same as that in the second or third embodiment.
Next, the tone set setting will be described.
First, the house code set in each power line communication system is composed of numbers with an arbitrary number of digits, and the frequency band to be used is divided based on the numbers 0 to 9 in the first digit of the house code. For example, in the power line communication system in which the last digit of the house code is 0 among the tones of # 0 to 100, for example, the tones of # 0, # 30, and # 60 are set to the base tone (see FIG. 11 is tone set 1). And considering the noise set and the tone set used in the system (home) having another house code in the neighborhood where the end of the house code is the same, when changing the tone set, leave an interval of 30 The tone set 2 is changed to # 30, # 60, and # 90, and after changing from the tone set 3 to the tone set 10, the tone set 1 is returned to again. Note that the data transmission / reception and tone set changing operations using the tone set are the same as those in the second or third embodiment.
[0070]
Next, in the power line communication system in which the last digit of the house code is 1, the tones # 1, # 31, and # 61 are set as base tones (tone set 1 in FIG. 11). Then, considering tone sets used in a system (home) having another house code in the neighborhood where the end of the house code is the same as noise countermeasures, intervals of 30 are set, and # 31, # 61 of tone set 2 , # 91, and after changing from tone set 3 to tone set 10 in the same manner, return to tone set 1 again. Note that the data transmission / reception and tone set changing operations using the tone set are the same as those in the second or third embodiment.
[0071]
Similarly, in the power line communication system in which the last digit of the house code is 2, the tones of # 2, # 32, and # 62 are set as the base tone (tone set 1 in FIG. 11) and changed from tone set 1 to tone set 10. Then return to tone set 1 again.
Similarly, in the power line communication system in which the last digit of the house code is 3, the tones # 3, # 33, and # 63 are set as the base tone, and when the last digit is 4, the # 4, # 34, # 64, If the first digit is 5, # 5, # 35, # 65, if the last 1 digit is 6, # 6, # 36, # 66, if the last 1 digit is 7, # 7, # 37, # 67, the last 1 digit 8 is # 8, # 38, # 68, and if the last digit is 9, the tone of # 9, # 39, # 69 is set as the base tone, and after changing from tone set 1 to tone set 10, tone set 1 again Return to.
[0072]
As described above, the tone set used for each house code is divided and the frequency band used for communication is different for each system, so that it can be used effectively without interfering with each other.
Note that the method of dividing the tone set used for each house code is not limited to the above tone.
[0073]
Embodiment 5 FIG.
FIG. 12 is a diagram showing a time chart of data transmission of a terminal connected to the power line modem of the power line communication system according to the fifth embodiment of the present invention. FIG. 13 is a diagram showing the transmission / reception frame interval between the terminals, and time elapses from left to right in the drawing. 12, (1) is a frame transmitted by a normal (existing) terminal, (2) is a default (initial state) frame transmitted by a newly provided terminal, and (3) is a normal (existing) terminal. (4) shows a frame received by a newly provided terminal.
The configuration of the power line communication system is the same as that in the first, second, third, or fourth embodiment.
[0074]
Next, the operation will be described.
For data transmission / reception between terminals via the power line modem 100, it is regulated by the Radio Law or the like that the frame interval is 40 msec or more. Therefore, in existing terminals, the tone set is changed in consideration of the noise set and the tone set used in a system (home) with another house code nearby, and all terminals transmit and receive data using the changed tone set. Even in this case, as shown in FIG. 13, it is possible to keep an interval of 40 msec or more between the frames. The tone selector 10 of the power line modem 100 to which each terminal is connected controls the tone selectors 3 and 13 by the tone control circuit 10 so that the data can be received by the initial tone set (base) and the changed tone set. To do.
Note that the data transmission / reception and tone set changing operations using the tone set are the same as in the first, second, third, and fourth embodiments.
[0075]
Next, in a power line communication system that transmits and receives data with the tone set changed from the initial tone set (base), when a terminal is newly connected to the power line modem 100 in the system (hereinafter, this terminal) Is referred to as “new entrant” for convenience, with reference to FIG.
First, the frame A is transmitted from the existing terminal with the changed tone set. However, new entrants are set to the initial (default) tone set (basic), and the tone used by the existing terminal is not known, and frame A cannot be received. Then, when appropriate, frames B and C are transmitted with default tones. However, for new entrants alone, the default tone interval of 40 msec is observed.
[0076]
On the other hand, the existing terminal can receive both the frame A and the frame B, but the frame B received from the new entrant within 40 msec after receiving the frame A is not permitted to receive. Do not receive. Thereafter, the frame C transmitted from the new entrant is received because 40 msec or more has elapsed after the reception of the frame A. All existing terminals receive this frame C to recognize the presence of a new entrant. Therefore, one of the existing terminals notifies the new entrant of the tone set currently used by the existing terminal by the frame D based on the initial tone set (base). By receiving this frame D, the new entrant knows the tone set used by the existing terminal, and thereafter, data communication after frame E by the tone set is performed on all terminals including the new entrant. Is called.
[0077]
Note that the data transmission / reception and tone set changing operations using the tone set are the same as in the first, second, third, and fourth embodiments.
If frames A and B are received at the same time, frame A transmitted with the changed tone set is received preferentially, and then the new entrant's tone set is changed in the same manner as described above. All terminals including entrants are to perform data communication with the tone set.
Furthermore, in this embodiment, explanation was given by a new entrant, but there was a case where a terminal having a different tone set from other terminals occurred due to noise over a wide frequency range or removal of a terminal in an existing terminal. However, it is performed in the same manner as described above, and data communication can be performed with the same tone set as other terminals.
[0078]
As described above, both the current modified tone set and the default tone set are received, and the frame synchronization on the receiving side is performed after a predetermined time after reception of the last tone set. Since new entrants with different tone sets or existing terminals perform data communication using the same tone set as other terminals, it is easy to add and store new terminals. In addition, even if a terminal having a different tone set occurs in an existing terminal, it can be restored quickly.
[0079]
Embodiment 6 FIG.
FIG. 14 is a diagram showing a tone set of the power line communication system according to the sixth embodiment of the present invention. Note that the data transmission / reception and tone set change operations are the same as in the first, second, third, and fourth embodiments, and the number of tones in the tone set and the common tones before and after the change when the tone set is changed are as follows. The tone control circuit 10 controls and determines the tone selector 3 and the tone selector 13.
[0080]
Next, the number of common tones before and after changing the tone set will be described with reference to FIG. First, tone set 1 in the initial state is # 0, # 30, and # 60, and is changed to the next tone set 2 due to noise. Tone set 2 is # 60, # 90, # 10, and tone 60 is the only common tone with tone set 1. Thereafter, the tone set 3 is changed to the tone set 5 in the same manner, the tone set 1 is returned, and this is repeated.
[0081]
However, when a common tone is crushed by noise, there is a high probability that a terminal whose tone change destination is unknown will occur.
Therefore, when the noise situation is bad and changes occur frequently, the number of common tones before and after the change as shown in FIG. 14 can be changed more reliably.
In this embodiment, the total number of tones is 3 tones and the common tone is 2 tones at the time of change. However, the number of tones and Needless to say, the number of common tones may be set.
Further, when there are many tones that are crushed by noise, the common tones are increased.
[0082]
As described above, the change of the tone set can be transmitted more reliably by using the common tone before and after the tone change of the tone set and by increasing the number of common tones in a noisy environment with much noise.
[0083]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
[0084]
Each power line modem modulates input data from a terminal by a DMT modulation method, sets m (m ≧ 2 natural number) tones spaced by a predetermined frequency interval, and encodes the same input data for each tone. Transmitting means for transmitting tone data; receiving means for receiving multitone data transmitted from other power line modems; and decoding encoded data from some or all of m tones; Tone evaluation means for evaluating communication quality for each tone of the multi-tone data received by the means, and the tone evaluation means normally converts the encoded data in some or all of the m tones. If it is detected that decoding is not possible, at least n (n ≧ 1 natural number) common tones are included in the set of m tones. The transmission means of the power line modem is set so that m new tones are transmitted and received as a set, and other power line modems are notified by multi-tone data, so that the receiving side power line modem can reliably transmit the data. The tone set can be changed without interrupting communication by the common tone, and N-to-N communication between terminals connected to a plurality of power line modems can be performed simultaneously.
[0085]
Further, each power line modem modulates house code setting storage means for setting and storing a house code, and house code set by input data from the terminal and the house code setting storage means in accordance with the DMT modulation method, with a predetermined frequency interval. A transmission means for transmitting multitone data in which the same input data is encoded for each tone, and a multitone data transmitted from another power line modem is received. Receiving means for decoding encoded data from some or all of the tones, and tone evaluation means for evaluating communication quality for each tone of multitone data received by the receiving means,
When the house code decoded by the receiving means is different from the house code stored in the house code setting storage means in the power line modem, the evaluation result by the tone evaluation means is invalidated, and the neighbors having different house codes. The frequency band used for data transmission / reception can be used without being affected by other systems such as the above.
[0086]
Further, the number of times that the house code received by the receiving means and decoded by the receiving means is different from the house code stored in the house code setting storage means in the power line modem has a predetermined value. If the power line modem exceeds the set of m tones, the power line modem transmits and receives m new tones including at least n (n ≧ 1 natural number) common tones as a set. In addition to setting the transmission means and notifying other power line modems having the same house code as the power line modem by multitone data, the frequency band used for communication may be different for each system having a different house code. It is possible to effectively use the frequency band without interfering with the frequency band between systems having different house codes.
[0087]
Further, the tone code is divided on the basis of the house code value stored in the house code setting storage means in the power line modem, and m (m ≧ 2 natural number) tone sets with a predetermined frequency interval are different for each division. If the tone evaluation means detects that the encoded data cannot be decoded normally in some or all of the tones, the set of m tones is set. Among them, the transmission means of the power line modem is set so that m new tones including at least n (natural number of n ≧ 1) common tones are transmitted and received as a set, and the house code of the same division is set. A different tone set is set for each divided house code by notifying the power line modem to multi-tone data. Since different for each minute, different frequency band used for communication for each system, without interfering with each other, can be effectively used frequency band.
[0088]
Each power line modem has m (m is a natural number of m ≧ 2) initial tones with a predetermined frequency interval set when newly installed, and some or all of the tones. A power line communication system comprising an existing power line modem that receives m new tones that are set when it is detected that encoded data cannot be decoded normally in the network and is set to m new tones When a new power line modem is installed, the existing power line modem receives the initial tone transmitted from the new power line modem, and then sets m new tones to the new power line modem for transmission / reception. , Even if a new power line modem is added, it is possible to quickly communicate with the tone set used for transmission / reception of the existing power line modem. Uninari, additional power line modem can be performed easily.
[0089]
Each power line modem has m (m is a natural number of m ≧ 2) initial tones with a predetermined frequency interval set when newly installed, and some or all of the tones. Receiving m new tones that are set when it is detected that the encoded data cannot be decoded normally, and a new one of the existing power line modems set to m new tones A power line modem that has not received a tone notification transmits an initial tone, and an existing power line modem that is set to a new tone receives the initial tone and then sends a new tone to the power line modem that has the initial tone set. If there is a power line modem that could not receive a new tone notification among existing power line modems Promptly, it is possible to perform communication in tone set used in the transmission and reception of the existing power line modem.
[0090]
Further, the tone evaluation means detects that the encoded data cannot be normally decoded in some or all of the m tones, and m including at least n (n ≧ 1 natural number) common tones. When the number of tones that are transmitted and received as a set of new tones increases, by increasing the number of common tones, each tone set can be changed more reliably even in a poor environment such as a lot of noise on the power line. Can be transmitted between power line modems.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram of a power line modem of a power line communication system according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a framing process performed by a framing circuit of a power line modem of the power line communication system according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a diagram illustrating a tone set by a tone selector of a power line modem of the power line communication system according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a diagram showing a set of tone sets prepared in advance by a tone control circuit of a power line modem of the power line communication system according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing a case where noise is applied to a default set among tone sets in the power line communication system according to Embodiment 1 of the present invention;
FIG. 6 is a diagram showing a change in tone position when noise is applied to a default tone position in the power line communication system according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a diagram illustrating data exchange between a transmission-side modem and a reception-side modem when a tone set in conventional power line communication is crushed by noise and reaches a level at which reception cannot be performed normally. .
FIG. 8 is a diagram showing a change in tone set in the transmitting modem and the receiving modem in the power line communication system according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a configuration diagram of a power line modem of the power line communication system according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a block diagram of a tone control circuit of a power line modem of a power line communication system showing Embodiment 3 of the present invention.
FIG. 11 is a diagram showing a tone set of a power line communication system according to Embodiment 4 of the present invention.
FIG. 12 is a diagram showing a time chart of data transmission of a terminal in a power line communication system showing Embodiment 5 of the present invention.
FIG. 13 is a diagram showing a transmission / reception frame interval between terminals in the power line communication system according to the fifth embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a diagram showing a tone set of a power line communication system according to a sixth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 framing circuit, 2 QAM encoder, 3 tone selector, 4 inverse Fourier transform circuit, 5 parallel-serial conversion circuit, 6 digital / analog conversion circuit, 7 power line, 8 coupling circuit, 9 noise measuring device, 10 tone control circuit, 11 Deframing circuit, 12 QAM decoder, 13 Tone selector, 14 Fourier transform circuit, 15 Serial-parallel conversion circuit, 16 Analog / digital conversion circuit, 17 House code storage means, 18 Count circuit, 100 Power line modem, 110 terminal

Claims (7)

電力線を介し、端末の接続された複数の電力線モデムがＤＭＴ変復調方式によりデータ通信を行う電力線通信システムであって、
前記各電力線モデムは、前記端末からの入力データをＤＭＴ変調方式により変調し、所定周波数間隔を空けたｍ（ｍ≧２の自然数）個のトーンをセットとし、各トーンに同一入力データを符号化したマルチトーンデータを送信する送信手段と、
他の前記電力線モデムから送信されたマルチトーンデータを受信し、ｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンから符号化データを復号する受信手段と、
この受信手段により受信したマルチトーンデータを各トーン毎に通信品質を評価するトーン評価手段と、を備え、
前記トーン評価手段により、ｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンにおいて符号化データを正常に復号できないことが検出された場合には、上記ｍ個のトーンからなるセットのうち、少なくともｎ個（ｎ≧１の自然数）の共通トーンを含むｍ個の新たなトーンをセットとして送受信するように、該電力線モデムの送信手段を設定するとともに、他の前記電力線モデムへ変更要求が含まれた変更前のトーンセットのマルチトーンデータにより通知することを特徴とする電力線通信システム。A power line communication system in which a plurality of power line modems connected to terminals via the power line perform data communication using the DMT modulation / demodulation method,
Each power line modem modulates the input data from the terminal by the DMT modulation method, sets m (m ≧ 2 natural number) tones with a predetermined frequency interval, and encodes the same input data for each tone. Transmitting means for transmitting the multi-tone data,
Receiving means for receiving multitone data transmitted from other power line modems and decoding encoded data from some or all of the tones of m;
Tone evaluation means for evaluating communication quality for each tone of the multitone data received by the receiving means, and
When it is detected by the tone evaluation means that the encoded data cannot be normally decoded in some or all of the m tones, at least n of the set of m tones is included. The transmission means of the power line modem is set to transmit and receive m new tones including a common number (n ≧ 1 natural number) common tones, and a change request is included in the other power line modems . A power line communication system, characterized in that notification is made by multi-tone data of a tone set before change . 電力線を介し、端末の接続された複数の電力線モデムがＤＭＴ変復調方式によりデータ通信を行う電力線通信システムであって、
前記各電力線モデムは、ハウスコードを設定し記憶するハウスコード設定記憶手段と、前記端末からの入力データおよび前記ハウスコード設定記憶手段によるハウスコードをＤＭＴ変調方式により変調し、所定周波数間隔を空けたｍ（ｍ≧２の自然数）個のトーンをセットとし、各トーンに同一入力データを符号化したマルチトーンデータを送信する送信手段と、
他の前記電力線モデムから送信されたマルチトーンデータを受信し、ｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンから符号化データを復号する受信手段と、
この受信手段により受信したマルチトーンデータを各トーン毎に
通信品質を評価して前記通信品質により、トーンセットの変更が必要な場合にトーンセットの変更を行う評価手段と、を備え、
前記受信手段により復号化したハウスコードが、該電力線モデム内の前記ハウスコード設定記憶手段に記憶されたハウスコードと異なる場合には、前記トーン評価手段による評価結果を無効とすることを特徴とする電力線通信システム。A power line communication system in which a plurality of power line modems connected to terminals via the power line perform data communication using the DMT modulation / demodulation method,
Each power line modem has house code setting storage means for setting and storing a house code, input data from the terminal and house code by the house code setting storage means are modulated by a DMT modulation method, and a predetermined frequency interval is provided. transmitting means for transmitting multitone data in which m (natural number of m ≧ 2) tones are set and the same input data is encoded for each tone;
Receiving means for receiving multitone data transmitted from other power line modems and decoding encoded data from some or all of the tones of m;
An evaluation means for evaluating the communication quality for each tone of the multi-tone data received by the receiving means , and changing the tone set when the tone set needs to be changed according to the communication quality , and
When the house code decoded by the receiving means is different from the house code stored in the house code setting storage means in the power line modem, the evaluation result by the tone evaluation means is invalidated. Power line communication system. 他の前記電力線モデムから送信されたマルチトーンデータを受信し、前記受信手段により復号化したハウスコードが、該電力線モデム内の前記ハウスコード設定記憶手段に記憶されたハウスコードと異なる回数が所定値を超えた場合には、上記ｍ個のトーンからなるセットのうち、少なくともｎ個（ｎ≧１の自然数）の共通トーンを含むｍ個の新たなトーンをセットとして送受信するように、該電力線モデムの前記送信手段を設定するとともに、該電力線モデムと同じハウスコードを有する他の前記電力線モデムへ
変更要求が含まれた変更前のトーンセットのマルチトーンデータにより
通知することを特徴とする請求項２記載の電力線通信システム。Receiving multitone data transmitted from another power line modem, the number of times that the house code decoded by the receiving means is different from the house code stored in the house code setting storage means in the power line modem is a predetermined value. The power line modem is configured to transmit and receive m new tones including at least n (n ≧ 1 natural number) common tones as a set from the set of m tones. To the other power line modem having the same house code as the power line modem
3. The power line communication system according to claim 2, wherein notification is made by multitone data of a tone set before change including a change request . 該電力線モデム内の前記ハウスコード設定記憶手段に記憶されたハウスコードの値に基づいて使用するトーンセットを区分し、所定周波数間隔を空けたｍ（ｍ≧２の自然数）個のトーンセットをその区分毎に異なるように設定し、前記トーン評価手段により、ｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンにおいて符号化データを正常に復号できないことが検出された場合には、上記ｍ個のトーンからなるセットのうち、少なくともｎ個（ｎ≧１の自然数）の共通トーンを含むｍ個の新たなトーンをセットとして送受信するように、該電力線モデムの前記送信手段を設定するとともに、同じハウスコードを有する他の前記電力線モデムへ
変更要求が含まれた変更前のトーンセットのマルチトーンデータにより通知することを特徴とする請求項２または請求項３記載の電力線通信システム。The tone sets to be used are classified based on the house code value stored in the house code setting storage means in the power line modem, and m (m ≧ 2 natural number) tone sets with a predetermined frequency interval are assigned to the tone sets. When the tone evaluation unit detects that the encoded data cannot be normally decoded in some or all of the tones, the m evaluation units are set differently for each segment. The transmission means of the power line modem is set so as to transmit and receive m new tones including at least n (n ≧ 1 natural number) common tones as a set, and the same house. To the other power line modem with code
4. The power line communication system according to claim 2, wherein notification is made by multitone data of a tone set before change including a change request . 前記各電力線モデムは、新規に設置した場合にセットされる所定周波数間隔を空けたｍ（ｍ≧２の自然数）個の初期トーンと、このｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンにおいて符号化データを正常に復号できないことが検出された場合にセットされるｍ個の新たなトーンを受信し、
ｍ個の新たなトーンにセットされた状態の既存の電力線モデムからなる電力線通信システムに、新規の前記電力線モデムを設置した場合には、既存の前記電力線モデムは新規の前記電力線モデムから送信された初期トーンを受信後、新規の電力線モデムへ前記ｍ個の新たなトーンをセットして送受信するように
前記初期トーンで通知することを特徴とする請求項１、請求項２、請求項３または請求項４記載の電力線通信システム。Each power line modem has m (m ≧ 2 natural number) initial tones set at predetermined frequency intervals set when newly installed, and some or all of the m tones. Receiving m new tones to be set when it is detected that the encoded data cannot be decoded normally;
When a new power line modem is installed in a power line communication system consisting of existing power line modems set to m new tones, the existing power line modem is transmitted from the new power line modem. After receiving the initial tone, set the m new tones to the new power line modem to transmit / receive
5. The power line communication system according to claim 1, wherein the notification is made with the initial tone . 前記各電力線モデムが、
新たなトーンの通知を受信できなかった場合は、初期トーンを送信し、新たなトーンにセットされた状態の既存の前記電力線モデムはその初期トーンを受信した後、
前記新規に設置した電力線モデムからの前記初期トーンとみなして
送受信することを特徴とする請求項５記載の電力線通信システム。Each power line modem is
If a new tone notification is not received, an initial tone is transmitted and the existing power line modem set to the new tone receives the initial tone,
The power line communication system according to claim 5, wherein the power line communication system transmits and receives the initial tone from the newly installed power line modem . 前記トーン評価手段により、ｍ個のうちの一部のトーンまたは全てのトーンにおいて符号化データが正常に復号できないことが検出され、少なくともｎ個（ｎ≧１の自然数）の共通トーンを含むｍ個の新たなトーンをセットとして送受信するトーン変更が増えた場合には、共通トーン数を増やすことを特徴とする請求項１、請求項２、請求項３、請求項４、請求項５または請求項６記載の電力線通信システム。  The tone evaluation means detects that encoded data cannot be normally decoded in some or all of the tones, and m including at least n (n ≧ 1 natural number) common tones The number of common tones is increased when the number of tone changes transmitted and received as a set of new tones is increased, and the number of common tones is increased. 7. The power line communication system according to 6.
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