JP4205887B2 - Drawing tool - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木工あるいは建築において、粉体を付着させた糸で線引きを行うための線引き具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建築作業員が携帯する道具の一種として、施工箇所に粉体による線引きを施す「チョークライン」と呼ばれる線引き具がある。従来の技術によるこの種の線引き具は、糸巻が回転自在に収容された糸巻ケース内に、粉体が封入され、この糸巻の外周に巻回されると共に糸巻ケースの糸繰り出し口から外部へ導出された糸の端部にフックあるいは止着針等の止着部材が取り付けられ、前記糸巻に、前記糸の繰り出しによって蓄勢される巻取りばねが内蔵された構造を有する。
【0003】
上記構成の線引き具を用いて線引き作業を行う場合は、止着部材を線引きの起点となる位置に止着させてから、糸巻ケースを移動させることによって糸巻を自由回転させながら糸を繰り出し、その過程で、糸巻ケース内で糸巻の回転に伴って撹拌される粉体を糸に付着させる。そして糸巻ケースを所望の箇所まで移動させたら、糸の繰り出し過程で蓄勢された巻取りばねの付勢力によって、止着部材と糸巻ケースの間で適当な張力を与えられた前記糸を、相手材表面に向けて指ではじいて打ち付けることによって、前記粉体による線を転写する。また、線引き作業終了後は、止着部材を線引きの起点から取り外せば、巻取りばねの付勢力によって糸巻が巻取り方向に回転し、これによって、止着部材が糸巻ケースの糸繰り出し口に係止されるまで、糸が糸巻に自動的に巻き取られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術による線引き具は、粉体が、糸巻を収容している糸巻ケース内に封入され、この粉体を、糸巻の回転により撹拌して糸に付着させるようになっているため、粉体の封入量が多いと、線引き作業のために引き出された糸が、巻取りばねの付勢力だけでは円滑に巻き取られないことがある。これは、巻取りばねによる糸巻の回転力が、粉体との摩擦及び撹拌のために減衰されるからである。
【0005】
また、糸巻を収容している糸巻ケースとは別に、粉体の封入室を設け、糸が、糸巻からこの封入室を通って外部へ繰り出されるようにすれば、上述のような問題は解消される。しかしこの場合は、封入室内の粉体は撹拌されないため、糸の繰り出し初期には粉体が付着するが、糸の繰り出し過程で、封入室内の粉体に、糸の経路に沿ったトンネル状の穴が形成されて、糸に付着しにくくなり、明瞭な線引きが困難になるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、糸に粉体を十分に付着させて明瞭な線引きを行うことができ、糸の巻取りが円滑に行われる線引き具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る線引き具は、糸巻ケース及びタンクからなるボディの前記糸巻ケース内に糸巻が回転自在に保持され、この糸巻の外周に巻回された糸が、粉体が封入された前記タンク内を通って、このタンクの糸繰り出し口から外部へ導出され、前記タンク内に、前記糸に摺動可能に外挿された摺動体が移動可能に収容され、この摺動体の前記糸繰り出し口側に、この摺動体が前記糸繰り出し口側へ移動することによって圧縮される弾性体が配置され、前記摺動体が、糸の繰り出しの際に、前記糸との摩擦力と前記弾性体の圧縮に対する反発力とによるスティック−スリップを繰り返しながら前記タンク内を反復変位して前記粉体を撹拌するものである。
【0008】
請求項2の発明に係る線引き具は、請求項1に記載の構成において、タンクが透明又は半透明である。
【0009】
請求項3の発明に係る線引き具は、請求項1又は2に記載の構成において、タンクが可撓性を有する合成樹脂材料又はゴム状弾性材料からなる。
【0010】
請求項4の発明に係る線引き具は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成において、タンク内にその内面と衝突可能な衝突部材が収容される。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る線引き具の好ましい実施の形態を示す平面図、図2は一部切欠した下面図、図3は図1のIII−III線に沿って切断した断面図、図4は図1のIV−IV線に沿って切断した断面図、図5は図1のV方向の矢視図である。これらの図に示されるように、本形態の線引き具は、糸巻ケース1及びタンク2からなるボディ10と、糸巻ケース1内に回転自在に保持された糸巻3と、この糸巻3に内蔵された巻取りばね4と、この巻取りばね4を任意に蓄勢させるためのばねチャージャ5とを備え、糸巻3の外周に巻回された糸6が、粉体Pが封入されるタンク2内を通って、このタンク2の糸繰り出し口から外部へ導出されるようになっている。
【0012】
糸巻ケース1は、ABS等の合成樹脂で成形されたものであって、互いに溶着された上側ケース部材11U及び下側ケース部材11Lからなるケース本体11と、このケース本体11に蝶番部13を介して設けられたリング蓋12とを備える。リング蓋12は、ケース本体11の上側ケース部材11Uに開設された円形の糸巻収納口11aを開閉するものであり、閉止状態では、一対のスナップ掛止部12aによって、ケース本体11に掛止されるようになっている。
【0013】
ケース本体11におけるタンク2側の端部には、結合筒部14と、その内周の仕切壁15及び粉体シール保持部16が形成されている。仕切壁15及び粉体シール保持部16には、糸挿通孔15a,16aが互いに同心的に開設されており、粉体シール保持部16には、圧縮綿からなる粉体シール部材17が充填されている。
【0014】
タンク2は、半透明又は透明な、可撓性を有する合成樹脂材料又はゴム状弾性材料、例えばゴム状弾性を有する半透明のEVA樹脂で壷状に成形されたものであって、図2に示されるように、口径の大きい側の開口縁部2aが、糸巻ケース1におけるケース本体11の結合筒部14に密接状態で挿入されると共に、この開口縁部2aに突設された抜け止め突起2bが、結合筒部14に開設された抜け止め孔14aに嵌合することによって抜け止めされている。
【0015】
タンク2における口径の小さい側の開口部は、粉体封入口2cとなっていて、この粉体封入口2cには、キャップ21が着脱自在に係止されている。このキャップ21は、ABS等の合成樹脂で成形されたものであって、粉体封入口2cの内周に密嵌される円筒状の粉体シール保持部21aと、粉体封入口2cの外端部に密接される鍔部21bとを有し、鍔部21bの中央には、粉体シール保持部21aの内周に連通した糸繰り出し口21cが開設されている。また、粉体シール保持部21aには圧縮綿からなる粉体シール22が充填され、キャップピース23で抜け止めされている。
【0016】
図3及び図4に示されるように、糸巻3は、糸6を巻回するリール31と、その内周に一体的に形成されたばねケース32と、リール31の内周から軸方向一側(上側)に一体的に形成され、リング蓋12の内周から外部へ露出した巻取りハンドル33とからなり、ABS等の合成樹脂で成形されている。巻取りハンドル33には、手指で回転操作するための複数の指掛け凹部33aが形成されている。
【0017】
図4に示されるように、糸巻3は、ケース本体11における下側ケース部材11Lの内面に形成された円形の軸受凹部11bと、リング蓋12に形成された軸受面12bとの間で回転自在に保持されている。このため、スナップ掛止部12aによるケース本体11との掛止を解除してリング蓋12を開くことによって、糸巻3をケース本体11内から取り出すことができる。
【0018】
巻取りばね4は、鋼板からなるぜんまいばねであって、幾重にも巻回された状態で糸巻3のばねケース32内に収容され、一端がこのばねケース32に固定されると共に他端が後述するばね芯51に固定されて、糸巻3を糸6の巻取り方向に付勢するものである。
【0019】
ばねチャージャ5は、糸巻3のばねケース32内周に同心的かつ相対回転可能な状態に組み込まれたばね芯51と、ケース本体11の下側ケース部材11Lにばね芯51と同心的に配置されたチャージハンドル52と、前記下側ケース部材11Lの軸孔に挿通されたチャージハンドル52の中心軸にビス53で固定されたクラッチ部材54とからなり、これらの部材は、ビス53を除いてABS等の合成樹脂で成形されている。クラッチ部材54は、ばね芯51における巻取りハンドル33と反対側の端部に形成された円盤状の頭部51aと、スパイラル状の段差面(図示省略)同士で、ばね芯51に巻取りばね4の付勢力により与えられるトルクによって、ワンウェイクラッチ状に掛合されている。すなわちクラッチ部材54は、巻取りばね4を蓄勢させる方向へばね芯51を回転させる方向にのみ、言い換えれば、巻取りばね4を弛緩させる方向へのばね芯51の回転を阻止する方向にのみ、ばね芯51の頭部51aと掛合するものである。
【0020】
図3に示されるように、チャージハンドル52の外周近傍部における円周方向一部に開設された小孔52aには、係止ピン55が軸方向移動自在かつ抜け止めされた状態で挿通されている。この係止ピン55は、その内端鍔部と、チャージハンドル52の内側面との間に介在されたコイルスプリング56によって、常時チャージハンドル52の内側へ没入する方向に付勢されている。一方、ケース本体11における下側ケース部材11Lの外側面(下面)には、チャージハンドル52をその中心軸の周りに回転させた時の係止ピン55の軌跡と対応する円弧状に延びるスパイラル面11cが形成されており、このスパイラル面11cは、糸巻3の巻取り方向と反対の方向、言い換えれば巻取りばね4を弛緩させる方向の端部へ向かって漸次深くなるように形成されている。
【0021】
図3に示されるように、タンク2内には、摺動体7と、この摺動体7より小径のコイルスプリング8と、衝突部材である鋼球9が移動可能に収容されている。摺動体7は、ABS等の合成樹脂で成形された有底の円筒体71と、この円筒体71に充填された圧縮綿からなる摺動材本体72とで構成される。
【0022】
糸巻3のリール31に巻回された糸6は、このリール31から、糸巻ケース1における仕切壁15の糸挿通孔15a、粉体シール保持部16に充填された粉体シール部材17、及び粉体シール保持部16の糸挿通孔16aを通ってタンク2内へ延び、このタンク2内で、摺動体7の摺動材本体72を貫通し、更にそれより糸繰り出し口21c側(キャップ21側)でコイルスプリング8の内周を通り、更に粉体シール22及びキャップ21の糸繰り出し口21cを通って、タンク2の外部へ導出されている。また、タンク2の外部へ導出された糸6の端部には、金属板を打ち抜きプレス成形したフック61に繋着されている。
【0023】
上述の構成を有する線引き具は、予め、タンク2内に、所要量の線引き用粉体Pを封入しておく。粉体Pは、例えば白いチョーク粉等からなる。タンク2は半透明であるため、タンク2内の粉体Pの封入量や残量は、外部からの透視によって容易に確認することができる。粉体Pの封入の際には、まずキャップ21を抜き出すことによって粉体封入口2cを開放し、この粉体封入口2cからタンク2内に粉体Pを充填し、再び粉体封入口2cにキャップ21を密嵌固定する。
【0024】
また、チャージハンドル52を巻取り方向へ回転させると、これに伴って、係止ピン55がコイルスプリング56を圧縮させながら、スパイラル面11cをその浅部側へ滑動して乗り上がり、チャージハンドル52から自動的に突出するため、この係止ピン55を手指で摘んで、チャージハンドル52を巻取りばね4の蓄勢方向又は弛緩方向へ回転させることができる。そして、フック61がキャップ21の糸繰り出し口21cに当接されるまで糸6を完全に巻き取った状態、又はフック61を線引き対象部材に掛止して糸6を張設した状態で、チャージハンドル52を巻取り方向へ回転させた場合は、リール31は、同方向への回転を阻止されているため、クラッチ部材54を介してチャージハンドル52と共に回転するばね芯51に巻取りばね4が巻き込まれる。したがって、巻取りばね4を任意に蓄勢することができる。
【0025】
また、係止ピン55を手指で摘んで、チャージハンドル52を巻取りばね4の蓄勢方向へ回転させている途中で、過って手指を係止ピン55から離しても、巻取りばね4の付勢力によって、チャージハンドル52が巻取りばね4の弛緩方向へ回転する過程で、コイルスプリング56の付勢力によって係止ピン55が糸巻ケース1のスパイラル面11cの最深端部と係合するので、チャージハンドル52は最大でも1回転しか回転せず、巻取りばね4の不用意な弛緩を最小限に抑えることができる。
【0026】
巻取りばね4が完全に弛緩した状態では、ばね芯51には巻取りばね4によるトルクが作用せず、クラッチ部材54とばね芯51の頭部51aは、巻取りばね4の蓄勢方向にのみ係合するワンウェイクラッチをなしているため、巻取りばね4が完全に弛緩した後、継続してチャージハンドル52を弛緩方向へ回転させても、ばね芯51が弛緩方向へ回転することはない。したがって、巻取りばね4が、所定以上に弛緩方向へ変形を受けるのを防止することができる。
【0027】
そして線引き作業においては、まず、フック61を線引き対象面(図示省略)における線引きの一方の起点に掛止してから、ボディ10を線引きの他方の起点へ向けて移動させることによって、糸巻3のリール31に巻かれた糸6を、ボディ10の移動距離分だけ繰り出す。糸6には、糸巻ケース1からタンク2内を通って繰り出される過程で、タンク2内に封入された粉体Pに接触することによって、この粉体Pが付着する。
【0028】
このとき、タンク2内で糸6に外挿された摺動体7は、圧縮綿からなる摺動材本体72内を通過する糸6との摩擦によって、タンク2内を糸繰り出し口21c側へ変位する。ところが、この摺動体7の糸繰り出し口21c側には、コイルスプリング8が配置されているため、コイルスプリング8をある程度圧縮する位置まで変位した摺動体7は、このコイルスプリング8の反発力によって、糸6との摩擦力に抗して糸繰り出し口21cと反対側へ変位しようとする。したがって、タンク2内を糸6が繰り出し方向へ連続的に移動する過程で、摺動体7が糸6に対してスティック−スリップを繰り返しながら反復変位し、タンク2内の粉体Pを絶えず撹拌するので、粉体Pに、糸6の経路に沿ったトンネル状の穴が形成されるようなことがなく、糸6への粉体Pの付着が良好に行われる。
【0029】
タンク2はゴム状弾性を有するEVA樹脂からなるため、その内面に付着した粉体Pは、タンク2を手で揉んで変形させることによって、容易に落とすことができる。また、タンク2には、粉体Pより十分に比重の大きい鋼球9を入れてあるので、タンク2を振れば、鋼球9がタンク2の内面に衝突して衝撃を与え、これによって、タンク2の内面に付着した粉体Pを落としたり、撹拌することができる。しかも、衝突部材としての鋼球9は、タンク2の僅かな変位や振動でも不安定に挙動し、転動するので、実際には、タンク2を故意に振らなくても、糸6を引き出す時や巻き取る時のボディ10の微妙な動きによって、鋼球9がタンク2内を自由に転動し、タンク2の内面に付着した粉体Pの均衡を破壊する。したがって、タンク2内の粉体Pが、容易に撹拌されてタンク2内を通過する糸6の表面に付着する。
【0030】
また、糸6と共に糸繰り出し口21cから出て行こうとする余分な粉体Pは、キャップ21の粉体シール保持部21aに充填された圧縮綿からなる粉体シール22によって落とされるので、不用意な粉体Pの漏出が防止される。
【0031】
糸6の繰り出し過程では、糸巻3が糸6の繰り出し方向へ回転されるのに対し、同方向へのばね芯51の回転は阻止される。これは、糸繰り出し方向へのばね芯51の回転が、ばねチャージャ5のワンウェイクラッチ機構によって阻止されているからである。このため、糸巻3の糸繰り出し方向への回転に伴って、巻取りばね4がばね芯51に巻き込まれ、蓄勢されて行く。
【0032】
ボディ10を線引きの他方の起点まで移動させたら、タンク2の端部のキャップ21の先端で糸6を線引き対象面に押止することによって、糸6をフック61との間に張設する。糸6には、蓄勢された巻取りばね4の引き込み力によって適当なテンションが与えられているので、これを線引き対象面に向けて指ではじいて打ち付けることによって、粉体Pによる線を転写することができる。
【0033】
線引き作業終了後は、フック61の掛止を取り外せば、糸6の繰り出し過程で蓄勢された巻取りばね4によって、糸巻3が巻取り方向へ回転するため、糸6は、フック61がキャップ21の糸繰り出し口21cに当接されるまで、糸巻3のリール31に自動的に巻き取られる。そしてこのとき、摺動体7は、糸6との摩擦によって粉体シール保持部16側に当接した状態に静止している。そして、タンク2内の粉体Pが、糸巻ケース1内で糸巻3の回転を減衰することはないため糸6の巻取りが円滑に行われる。
【0034】
また、タンク2から糸6と共に糸巻ケース1内へ侵入しようとする余分な粉体Pは、糸巻ケース1の粉体シール保持部16に充填された圧縮綿からなる粉体シール部材17によって落とされるので、糸巻ケース1への粉体Pの侵入(漏出)が防止される。
【0035】
なお、本発明は図示の形態に限定されるものではなく、例えばコイルスプリング8は他の弾性体に代えても良く、鋼球9は他の質量体に代えても良い。また、図示の形態では、タンク2に鋼球9を1個のみ収容したが、このような鋼球9等からなる衝突部材は、複数であっても良い。
【0036】
【発明の効果】
請求項1の発明に係る線引き具によると、糸に摺動可能に外挿された摺動体が、糸の繰り出しの際に、この糸との摩擦力と、糸繰り出し口側に配置された弾性体の弾性とによって、スティック−スリップを繰り返しながら反復変位し、タンク内に封入された粉体を撹拌するため、糸への粉体の付着が良好に行われ、したがって、粉体を付着させた糸による明瞭な線引きを行うことができる。また、タンクに封入された粉体は、糸巻の回転に対する抵抗を殆ど発生しないため、糸巻を巻取りばねにより巻取り方向へ回転させるものであっても、糸の巻取りを円滑に行うことができる。
【0037】
請求項2の発明に係る線引き具によれば、タンクが透明又は半透明であるため、タンク内の粉体の残量を外部からの透視によって、容易に確認することができる。
【0038】
請求項3の発明に係る線引き具によれば、タンクが可撓性を有する合成樹脂材料又はゴム状弾性材料からなるため、タンクを手で揉んだりして変形させることによって、タンクの内面に付着した粉体を容易に落とすことができる。
【0039】
請求項4の発明に係る線引き具によれば、タンクを振ることによって衝突部材がタンクの内面に衝突し、衝撃を与えるので、タンクの内面に付着した粉体を容易に落とすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る線引き具の好ましい実施の形態を示す平面図である。
【図2】上記線引き具を示す一部切欠した下面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1のV方向矢視図である。
【符号の説明】
1 糸巻ケース
2 タンク
21c 糸繰り出し口
3 糸巻
4 巻取りばね
5 ばねチャージャ
6 糸
7 摺動体
8 コイルスプリング(弾性体)
9 鋼球(衝突部材)
10 ボディ
P 粉体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a wire drawing tool for performing wire drawing with a thread to which powder is adhered in woodworking or construction.
[0002]
[Prior art]
As a kind of tool carried by construction workers, there is a drawing tool called “choke line” that draws powder on the construction site. This type of wire drawing tool according to the prior art is filled with powder in a bobbin case in which the bobbin is rotatably accommodated, wound around the outer periphery of the bobbin, and led out from the bobbin unwinding port of the bobbin case. A fixing member such as a hook or a fixing needle is attached to the end portion of the thread, and a winding spring that stores energy by feeding the thread is incorporated in the thread winding.
[0003]
When performing a drawing operation using the drawing tool having the above-described configuration, after fixing the fastening member at a position to be a starting point of drawing, the yarn winding case is moved and the yarn is fed while freely rotating the yarn winding. In the process, powder that is agitated with the rotation of the bobbin in the bobbin case is adhered to the yarn. Then, when the bobbin case is moved to a desired location, the yarn that has been given an appropriate tension between the fastening member and the bobbin case by the urging force of the take-up spring accumulated during the yarn unwinding process The line by the powder is transferred by striking the surface of the material with a finger. In addition, after the drawing work is completed, if the fastening member is removed from the starting point of the drawing, the spool is rotated in the winding direction by the urging force of the winding spring, so that the fastening member is engaged with the yarn feeding port of the bobbin case. The thread is automatically wound on the spool until it is stopped.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described prior art wire drawing tool, the powder is enclosed in a bobbin case that houses the bobbin, and this powder is agitated by rotation of the bobbin to adhere to the yarn. If the amount of powder enclosed is large, the yarn drawn out for the drawing work may not be smoothly wound only by the urging force of the winding spring. This is because the rotational force of the spool by the winding spring is attenuated due to friction with the powder and stirring.
[0005]
In addition, if the powder enclosing chamber is provided separately from the bobbin case containing the bobbin so that the yarn is fed out from the bobbin through the enclosing chamber, the above-mentioned problems can be solved. The However, in this case, the powder in the enclosing chamber is not agitated, so the powder adheres at the initial stage of unwinding the yarn. However, in the process of unwinding the yarn, the powder in the enclosing chamber has a tunnel-like shape along the thread path. There is a problem that a hole is formed and it is difficult to adhere to the yarn, making it difficult to draw a clear line.
[0006]
The present invention has been made in view of the above problems, and its technical problem is that the powder can be sufficiently adhered to the yarn to perform clear drawing, and the yarn can be wound smoothly. It is to provide a drawing tool.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a means for effectively solving the technical problem described above, the wire drawing tool according to the invention of claim 1 is configured such that the bobbin is rotatably held in the bobbin case of the body composed of the bobbin case and the tank. The yarn wound around the outer periphery passes through the tank in which the powder is sealed, is led out from the yarn feed port of the tank, and is slidably inserted into the yarn in the tank. A sliding body is movably accommodated, and an elastic body which is compressed by moving the sliding body to the yarn feeding port side is disposed on the side of the yarn feeding port of the sliding body, and the sliding body is arranged to During feeding, the powder is agitated by repeatedly displacing the inside of the tank while repeating stick-slip by the frictional force with the yarn and the repulsive force against the compression of the elastic body .
[0008]
According to a second aspect of the present invention, in the wire drawing tool according to the first aspect, the tank is transparent or translucent.
[0009]
According to a third aspect of the present invention, there is provided the wire drawing tool according to the first or second aspect, wherein the tank is made of a synthetic resin material or a rubber-like elastic material having flexibility.
[0010]
According to a fourth aspect of the present invention, in the configuration according to any one of the first to third aspects, a collision member capable of colliding with the inner surface is accommodated in the tank.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a plan view showing a preferred embodiment of the wire drawing tool according to the present invention, FIG. 2 is a partially cutaway bottom view, FIG. 3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG. FIG. 5 is a sectional view taken along line IV-IV in FIG. 1, and FIG. 5 is a view in the direction of arrow V in FIG. As shown in these drawings, the wire drawing tool of this embodiment includes a
[0012]
The bobbin case 1 is formed of a synthetic resin such as ABS, and includes a case
[0013]
At the end of the
[0014]
The
[0015]
An opening on the side of the
[0016]
As shown in FIGS. 3 and 4, the
[0017]
As shown in FIG. 4, the
[0018]
The winding spring 4 is a mainspring spring made of a steel plate and is housed in a
[0019]
The
[0020]
As shown in FIG. 3, a locking
[0021]
As shown in FIG. 3, a sliding body 7, a coil spring 8 having a smaller diameter than the sliding body 7, and a steel ball 9 as a collision member are movably accommodated in the
[0022]
The
[0023]
In the wire drawing tool having the above-described configuration, a predetermined amount of wire drawing powder P is sealed in the
[0024]
Further, when the charge handle 52 is rotated in the winding direction, the locking
[0025]
Further, even when the
[0026]
In the state where the winding spring 4 is completely relaxed, the torque by the winding spring 4 does not act on the
[0027]
In the drawing work, first, the
[0028]
At this time, the sliding body 7 extrapolated to the
[0029]
Since the
[0030]
Further, the excess powder P going out from the
[0031]
In the unwinding process of the
[0032]
When the
[0033]
After the drawing work is completed, if the
[0034]
Further, excess powder P that tends to enter the bobbin case 1 together with the
[0035]
In addition, this invention is not limited to the form of illustration, For example, the coil spring 8 may be replaced with another elastic body, and the steel ball 9 may be replaced with another mass body. Further, in the illustrated embodiment, only one steel ball 9 is accommodated in the
[0036]
【The invention's effect】
According to the wire drawing tool of the first aspect of the present invention, the sliding body slidably inserted into the yarn has a frictional force with the yarn when the yarn is unwound, and an elasticity disposed on the yarn unwinding port side. Due to the elasticity of the body, the stick-slip is repeatedly displaced while being repeated, and the powder enclosed in the tank is agitated, so that the powder adheres well to the yarn, and therefore the powder adheres. Clear line drawing with yarn is possible. Further, since the powder sealed in the tank hardly generates resistance against the rotation of the bobbin, even if the bobbin is rotated in the winding direction by the winding spring, the winding of the yarn can be smoothly performed. it can.
[0037]
According to the wire drawing tool according to the invention of
[0038]
According to the wire drawing tool of the invention of
[0039]
According to the wire drawing tool of the fourth aspect of the invention, since the collision member collides with the inner surface of the tank and gives an impact by shaking the tank, the powder adhering to the inner surface of the tank can be easily dropped.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing a preferred embodiment of a wire drawing tool according to the present invention.
FIG. 2 is a partially cutaway bottom view showing the line drawing tool.
3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG.
4 is a cross-sectional view taken along line IV-IV in FIG.
FIG. 5 is a view in the direction of the arrow V in FIG. 1;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
9 Steel ball (impact member)
10 Body P powder
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