JP4204220B2 - 複合型液圧駆動装置 - Google Patents
複合型液圧駆動装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4204220B2 JP4204220B2 JP2001354416A JP2001354416A JP4204220B2 JP 4204220 B2 JP4204220 B2 JP 4204220B2 JP 2001354416 A JP2001354416 A JP 2001354416A JP 2001354416 A JP2001354416 A JP 2001354416A JP 4204220 B2 JP4204220 B2 JP 4204220B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydraulic
- circuit breaker
- pressure
- contact
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
- Gas-Insulated Switchgears (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス絶縁開閉装置の接点を開閉する液圧駆動装置に係り、特に、遮断器及び断路器を駆動するための複合型液圧駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電力用開閉装置にて主流を占めるガス絶縁開閉装置は、絶縁性ガスを充填した容器内に多数のスイッチ類を配置した装置であり、1回線の構成中には、短絡事故が発生した場合にその短絡電流を遮断する遮断器と、遮断器が短絡電流を遮断した後に開いて絶縁を確保する断路器がある。断路器は、遮断器と主母線との間、あるいは遮断器と送電線との間に設置される様々なタイプが提案されている。
【0003】
ここでガス絶縁開閉装置の代表的な従来例として、米国特許第5841087号明細書に記載されたガス絶縁開閉装置の断路器部分を、図14及び図15を用いて具体的に説明する。図14は従来のガス絶縁断路器の正面断面図、図15は図14のB−B線に沿う側面断面図である。
【0004】
図14に示すように、断路器200は、絶縁性ガス例えばSF6ガスが充填された接地金属容器201に収納されている。接地金属容器201の上部には第1の取付フランジ203及び第2の取付フランジ204が形成され、第1の取付フランジ203には、絶縁体のスペーサーを介して第1の固定電極205が固定されている。また、第2の取付フランジ204にも同様にして第2の固定電極206が固定されている。つまり、これらの固定電極205,206は、接地金属容器201から絶縁された状態で固定されている。
【0005】
また、図15に示すように、接地金属容器201の下部には第3の取付フランジ208が、さらに、接地金属容器201の側面部には第4の取付フランジ209がそれぞれ形成されている。第3の取付フランジ208には接地金属容器201と電気的に接続された第3の固定電極210が固定され、第4のフランジ209には金属製の蓋211が取付けられている。蓋211には接地金属容器201内に向って延びる中空の絶縁筒212が固定されており、絶縁筒212の中空部分には駆動軸213が通されている。駆動軸213は接地金属容器201の外部から接地金属容器201内に向って延在し、絶縁性ガスの気密を保ちつつ蓋211を貫通している。
【0006】
図14及び図15において、円柱状の第1の可動電極215と第2の可動電極216と第3の可動電極217とは、第1の固定電極205と第2の固定電極206と第3の固定電極210との間でそれぞれ対を成し、第1の接点218と第2の接点219と第3の接点220とを形成するようになっている。また、可動電極215,216,217は摺動接触子(図示せず)及びスリーブ状金属容器222により電気的、通電的に電流端子223に接続されている。
【0007】
電流端子223には別の装置、例えば遮断器が接続されている。主母線の導体は、接地金属容器201と絶縁されている固定電極、すなわち第1の固定電極205と第2の固定電極206にそれぞれ接続され得る構成となっている。従って、第1の接点218と第2の接点219は主母線選択断路器の役割を果たす。また、接地金属容器201と短絡している第3の固定電極210は接地電位にあるので、第3の接点220は接地装置となる。
【0008】
ところで、金属容器222内には、接点218,219,220の開閉操作を行う開閉機構部225が収納されている。この開閉機構部225は、第1の可動電極215に接続された第1のカム226と第1のカム226を挟み込むように配置した第1のレバー227及び第2のレバー228と、第2の可動電極216に接続された第2のカム230と第2のカム230を挟み込むように配置した第3のレバー231及び第4のレバー232と、第3の可動電極217に接続された第3のカム233と第3のカム233を挟み込むように配置した第5のレバー234及び第6のレバー235とを備えている。
【0009】
また、開閉機構部225の開閉機構は、3つの可動電極、すなわち、第1の可動電極215と第2の可動電極216と第3の可動電極217とを駆動させて、それぞれ対となる第1の固定電極205と第2の固定電極206と第3の固定電極210とを離接させることで、第1の接点218と第2の接点219と第3の接点220との開閉操作を行う。
【0010】
第1の可動電極215には、第1のカム226が接続されており、この第1のカム226に対して2個ずつ対をなして備えられた第1のレバー227及び第2のレバー228は、駆動軸213の回転運動を往復運動に変換するように、互いに異なる角度で駆動軸213に固定されている。さらに、第1のカム226に備えられた各々のレバー227,228の先端部にはピンが設置されている。第1のカム226の両面には円弧状の溝が形成されており、この溝に前記レバー227,228先端部のピンが摺動自在に挿通されている。
【0011】
上述したように構成された第1のカム226は、駆動軸213の回転駆動力を直線状往復運動に変換するカム機構を実現し、駆動軸213の回転駆動力を直線状往復運動に変換し、第1の可動電極215に伝達する。回転駆動力が伝達された第1の可動電極215は、直線状往復運動を行い、第1の接点218の開閉操作を行う。
【0012】
尚、第1のカム226には駆動軸213が通過できる程度の幅を持つ細長い長穴236(図14に図示)が形成されている。この細長い長穴236の中に駆動軸213を通すことで、第1のカム226が直線状往復運動をするための一つの支点の役割を果たす。
【0013】
一方、第2の可動電極216及び第3の可動電極217についても、上述した第1の可動電極215の場合と同様のカム機構を備え、同様の直線状往復運動を行うようになっている。
【0014】
開閉機構部225は、断路器200における駆動軸213において、接地金属容器201の外部に延びる部分に配置された操作機構部(図示せず)から、駆動軸213に駆動力が伝達され、回転駆動するようになっている。上記操作機構部及び開閉機構部225により、第1の接点218と第2の接点219と第3の接点220とを開閉駆動させる駆動装置が構成される。
【0015】
従来の駆動装置においては、操作機構部及び開閉機構部225を備える駆動装置が各々独立して設けられ、各駆動装置の働きによって、第1の接点218と第2の接点219と第3の接点220とが開閉駆動する。すなわち、操作機構部が駆動すると、その駆動力を受けて開閉機構部225の駆動軸213が回転し、これに伴って、第1のレバー227〜第6のレバー235が回転する。
【0016】
そして、回転する第1のレバー227及び第2のレバー228の先端部のピンは第1のカム226のカム溝に沿って移動する。同様にして、回転する第3のレバー231及び第4のレバー232の先端部のピンは第2のカム230のカム溝に沿って、また、回転する第5のレバー231及び第6のレバー232の先端部のピンは第3のカム233のカム溝に沿って移動する。
【0017】
このような第1のレバー227〜第6のレバー235と第1のカム226〜第3のカム233との相互作用によって駆動軸213の回転運動を直線状往復運動に変換する。変換された駆動軸213の回転駆動力は、第1の可動電極215と第2の可動電極216と第3の可動電極217とに伝達される。
【0018】
この伝達された力によって、第1の可動電極215は、その軸方向に移動し、第1の接点218の開閉駆動を行う。同様にして、第2の可動電極216は、第2の接点219の開閉駆動を行い、第3の可動電極217は、第3の接点220の開閉駆動をそれぞれ行う。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
従来の駆動装置においては、断路器に備えられた開閉機構部225について説明したが、図外に存在する遮断器にも駆動装置は不可欠である。従って、断路器や遮断器の機器の接点毎に独立した駆動装置をそれぞれ個別に配置する必要があり、駆動装置が大型化していた。このため、ガス絶縁開閉装置もまた大型化せざるを得なくなる。具体的には前記開閉機構部225では、1つの可動電極に対して、1つのカムと2つのレバーが必要であり、部品点数が多くなる。部品点数が多くなるとその分だけ構造が複雑となり、製造・組立コストが高くなるので、経済的に不利となる。
【0020】
また、部品点数の多さは装置構成を複雑にし、開閉機構部225を収納するスペースを増加させる。つまり、開閉機構部225を収納するための金属容器222及び断路器200の接地金属容器201が大きくなり、駆動装置及びガス絶縁開閉装置が大型化する。装置の大型化は、その分だけコストを高くするので、経済的に不利となる。
【0021】
さらに、駆動装置においては、動作信頼性を確保することが極めて重要であり、動作の信頼性確保のために、複雑な装置を高精度に組み立てていくことが要求される。しかし、部品点数が多いことによる装置構成の複雑化は、駆動装置組立において、組立作業が複雑となり、作業効率を低下させる。一方、操作及び保守点検においても、装置構成が複雑な分、保守・点検時の分解作業も煩雑となり、実際の運用に当たっての操作性及び保守点検性が低くなるおそれがある。
【0022】
本発明は、上記のような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、高い動作信頼性を確保しつつ小型集積化及び簡素化を図ると共に、開閉装置自体のコンパクト化を図ることができる複合型液圧駆動装置を提供することを目的とする。
【0023】
本発明の他の目的は、組立性、操作性及び保守点検性に優れた複合型液圧駆動装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る複合型液圧駆動装置は、上述した課題を解決するため、請求項1に記載したように、中空の1本の支持碍管と複数の収納碍管とを備えた金属製容器と、上記各収納碍管内にそれぞれ固定される固定電極と、上記固定電極と離接自在に収納された可動電極を有する1台の遮断器、及び少なくとも1台の断路器の接点と、前記金属製容器、支持碍管及び収納碍管に封入される絶縁性ガスと、前記支持碍管内に収納され、前記1台の遮断器、及び少なくとも1台の断路器の可動電極に対応して、それぞれ個別に操作可能なように接続された、少なくとも2本の絶縁操作ロッドと、前記支持碍管の他端に設けられた機構箱と、前記機構箱内に収納され、高圧流体の給排に応動して遮断器及び断路器の接点を開閉駆動する複数の液圧シリンダと、前記各液圧シリンダを独立して駆動制御する複数の液圧制御弁と、これら複数組の液圧シリンダ及び液圧制御弁に対して共通に供給される高圧作動液を貯留するアキュムレータと、このアキュムレータ内に高圧作動液を供給するポンプと、前記液圧シリンダから排出される低圧液を蓄える低圧タンクとを有する、液圧駆動の液圧操作装置と、前記金属製容器内に設けられた連結機構部とを備え、前記液圧操作装置の操作力を前記絶縁操作ロッドから連結機構部を介して可動電極に伝達し、前記1台の遮断器、及び前記少なくとも1台の断路器の各接点を個別に開閉操作可能に構成したことを特徴とする。
【0026】
請求項1記載の発明においては、高圧化による高出力化が容易な液圧駆動方式としたため、液圧操作装置の主要構成部である液圧シリンダや液圧制御弁をコンパクト化することができる。しかも、駆動に要するアキュムレータ、ポンプ及び低圧タンクは、異なる機器に対する液圧操作装置との間で共用化できる。したがって、部品点数の大幅な削減や構造簡素化が可能となる。
【0027】
上述の課題を解決するために、本発明に係る複合型液圧駆動装置は、請求項2に記載のように、前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記遮断器用液圧操作部側に前記液圧シリンダを形成するマニホールドを備え、前記マニホールドにアキュムレータ、ポンプ、低圧タンク及び前記断路器用液圧操作部が着脱可能に取付けられたことを特徴とする。
【0028】
請求項2記載の発明においては、遮断器用液圧操作部側のマニホールドに、断路器用液圧操作部と共に、2つの液圧操作部で共用化が可能なアキュムレータ、ポンプ及び低圧タンクといった部材を取付けたので、2つの液圧操作部同士をつなぐ配管接続が不要となり、駆動装置の一体複合化をいっそう進めることができる。したがって、省スペース設計が可能となり、装置のコンパクト化を図ることができる。また、遮断器用液圧操作部側のマニホールドに取付けた部材は着脱自在であるため、点検時の分解作業も簡単であり、保守点検性が向上する。
【0029】
上述の課題を解決するために、本発明に係る複合型液圧駆動装置は、請求項3に記載のように、前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記断路器用液圧操作部と前記遮断器用液圧操作部とを互いに液圧配管で接続したことを特徴とする。
【0030】
請求項3記載の発明においては、開閉装置を構成する複数の接点のレイアウトに応じて、断路器用液圧操作部の一部または全部を、遮断器用液圧操作部とは離れた遠方の位置に設ける場合であっても、断路器用液圧操作部及び遮断器用液圧操作部を配管接続するだけで済む、このため、優れた設計自由度を確保できる。また、アキュムレータやポンプ、低圧タンクなどは共用化可能であり、一体複合化による装置のコンパクト化という利点は保持することができる。
【0031】
上述の課題を解決するために、本発明に係る複合型液圧駆動装置は、請求項4に記載のように、前記アキュムレータの高圧作動液が喪失した際に、上記アキュムレータ内の液圧ピストンの位置を保持するピストン保持機構が設けられたことを特徴とする。
【0032】
請求項4記載の発明においては、アキュムレータの高圧作動液が喪失した場合、ロック機構が動作して液圧ピストンの位置を保持するため、接点の開閉状態を確実に保持できる。これにより、装置の安全上・信頼性を高めることができる。
【0033】
上述の課題を解決するために、本発明に係る複合型液圧駆動装置は、請求項5に記載のように、フランジを一体的に固着した液圧ピストンからの駆動ロッドと、前記機構箱内で固定さけた支持部と前記フランジとを伸縮自在に連結する伸縮ロッド機構と、この伸縮ロッド機構の作動ロッドに前記液圧ピストンの位置を弾力的に保持する弾性体とを備えたことを特徴とする。
【0034】
請求項5記載の発明においては、液圧ピストンの投入、遮断位置は、液圧の有無に拘らず、圧縮ばねの荷重によって確実に保持することができる。また、接点の開閉状態を外部から目視で確認可能であるため、点検性にも優れている。
【0035】
上述の課題を解決するために、本発明に係る複合型液圧駆動装置は、請求項6に記載のように、前記液圧ピストンからの駆動ロッド及び機構箱内に固定された支持ブラケットに合致可能な取付孔を形成し、合致した前記両取付孔にロックピンを挿入することにより前記液圧ピストンの位置を保持する機構を構成したことを特徴とする。
【0036】
請求項6記載の発明においては、液圧ピストン及び液圧シリンダの孔にロックピンを差し込むだけで液圧ピストンの位置を保持することができ、液圧ピストンの位置保持が手作業でも実施することができる。また、目視での点検確認も容易であり、安全性・信頼性がさらに向上する。
【0037】
上述の課題を解決するために、本発明に係る複合型液圧駆動装置は、請求項7に記載のように、前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記断路器用液圧操作部の液圧ピストンからのピストンロッドを貫通摺動させると共に、前記液圧シリンダの一端に固定されたシリンダヘッドを前記機構箱内に設け、前記シリンダヘッドには、液圧制御弁を取付けたことを特徴とする。
【0038】
請求項7記載の発明においては、断路器用液圧操作部のシリンダヘッドに構成要素を集中配置させたため、液圧シリンダの他端には作動液を封止する部材を取付けるだけで良く、構造を簡素化できる。しかも、液圧制御弁のように比較的重い構成要素を上部の固定点に近い位置に設けたため、自身の操作による振動や、駆動力の比較的大きい遮断器用液圧操作部の操作振動など、外力に対して強い、耐振、強度面で優れた構造を実現できる。特に、シリンダヘッドと反対側の下端部が軽いため、液圧シリンダを水平方向に取付けることも容易になり、取付け方向の制約が不要、レイアウトの自由度増加といったメリットもある。
【0039】
上述の課題を解決するために、本発明に係る複合型液圧駆動装置は、請求項8に記載のように、前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記断路器用液圧操作部の液圧シリンダの外側に、外シリンダを略同心円状に設けて2重円筒を形成し、前記2重円筒間の環状隙間が、前記液圧シリンダ内のシリンダ室に液圧制御弁から高圧作動流体を給排する制御流路となるよう構成したことを特徴とする。
【0040】
請求項8記載の発明においては、液圧シリンダと同軸状に制御流路が設けられるため、別に流路を配置する場合に比べて、構造の簡素化や省スペース化に有利である。
【0041】
上述の課題を解決するために、本発明に係る複合型液圧駆動装置は、請求項9に記載のように、前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記断路器用液圧操作部の液圧シリンダが、前記機構箱内に固定されたシリンダヘッドに取り付けられ、前記液圧シリンダのシリンダヘッドの反対側に、液圧制御弁が設けられたことを特徴とする。
【0042】
請求項9記載の発明においては、断路器用液圧操作部の下端部には、作動液を封止するための部材を取付ける必要があり、これを液圧制御弁の弁ブロックで兼用することにより、部品点数の削減など構造の簡素化が図れる。しかも、液圧シリンダの円筒断面上に弁ブロックを配置できるため、径方向への部材の張出しの少ないコンパクトな設計が可能である。
【0043】
上述の課題を解決するために、本発明に係る複合型液圧駆動装置は、請求項10に記載のように、前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記断路器用液圧操作部の液圧シリンダが、前記機構箱内に固定されたシリンダヘッドに取付けられ、前記液圧シリンダのシリンダヘッドの反対側に、液圧制御弁が設けられ、かつ、前記断路器用液圧操作部の液圧シリンダの外側に外シリンダを略同心円状に設けて2重円筒を形成し、前記2重円筒間の環状隙間が、前記アキュムレータから液圧シリンダ内のシリンダ室に高圧流体を常時供給する高圧流路となるよう構成したことを特徴とする。
【0044】
請求項10記載の発明においては、液圧シリンダと同軸状に高圧流路が設けられるため、別に流路を配置する場合に比べて、構造の簡素化や省スペース化に有利である。
【0045】
上述の課題を解決するために、本発明に係る複合型液圧駆動装置は、請求項11に記載のように、前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記断路器用液圧操作部の液圧ピストンからピストンロッドを貫通摺動させると共に、前記液圧シリンダに固定されたシリンダヘッドを機構箱内に固定し、前記シリンダヘッドには、液圧制御弁を取付け、この液圧制御弁の動作軸と、前記液圧ピストンの動作軸とが互いに直交するように構成したことを特徴とする。
【0046】
請求項11記載の発明においては、液圧ピストンの動作による振動や、駆動力の比較的大きい遮断器用液圧操作部の操作振動など、液圧ピストンの動作軸方向に外力が作用しても、液圧制御弁の誤動作を避けることができ、信頼性に優れた構造が実現できる。
【0047】
上述の課題を解決するために、本発明に係る複合型液圧駆動装置は、請求項12に記載のように、前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記遮断器用液圧操作部と前記断路器用液圧操作部を連結する高圧及び低圧流路の途中に少なくとも1個以上の開閉弁を設けたことを特徴とする。
【0048】
上述の課題を解決するために、本発明に係る複合型液圧駆動装置は、請求項13に記載のように、前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記遮断器用液圧操作部と前記断路器用液圧操作部を連結する高圧及び低圧流路を可撓性配管で形成し、途中に少なくとも1個以上の逆止弁付きのコネクターを備えたことを特徴とする。
【0049】
上述の課題を解決するために、本発明に係る複合型液圧駆動装置は、請求項14に記載のように、前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記遮断器用液圧操作部または前記断路器用液圧操作部に少なくとも1個以上の電動または手動のポンプを備えた補助液圧源を接続可能に構成したことを特徴とする。
【0050】
上述の課題を解決するために、本発明に係る複合型液圧駆動装置は、請求項15に記載のように、前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記遮断器用液圧操作部または前記断路器用液圧操作部に少なくとも1個以上の電動または手動のポンプを備える補助液圧源と、高圧作動液を蓄える補助アキュムレータと、前記液圧シリンダから排出される低圧液を蓄える補助タンクとを備えることを特徴とする。
【0051】
請求項12,13,14及び15記載の発明においては、複合型液圧駆動装置の液圧が低下した場合でも回線を停止させることなく、液圧操作部の点検修理、交換作業や、液圧の復旧作業など種々の対応が容易にできる液圧駆動装置を提供できる。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る複合型液圧駆動装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
【0053】
[第1の実施形態]
本発明に係る複合型液圧駆動装置の第1の実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。
【0054】
図1は本発明に係る複合型液圧駆動装置の第1実施形態を示す。この複合型液圧駆動装置は、ガス絶縁開閉装置としての碍子型開閉器1に適用される。この碍子型開閉器10万V〜50万V、好ましくは14.5万V〜40万Vの電線路の開閉を行うようになっている。
【0055】
碍子型開閉器1は、SF6ガスや窒素ガス等の絶縁ガスを封入した複数、例えば3つの収納碍管2,2a,2bを備え、各収納碍管2,2a,2bは絶縁碍子等の絶縁材料で形成され、本体ケースとしての金属製容器3に据え付けられて固定保持される。各収納碍管2,2a,2bは例えばアルミニウム等の金属製容器3に所要の角度をなして取り付けられる。このうち、1つの収納碍管2には遮断器5の接点6が収納される一方、他の収納碍管2a及び2bには断路器7a,7bの第1接点8a及び第2接点8bがそれぞれ収納される。各収納碍管2,2a,2b内に収納される接点6,8a,8bは収納碍管2,2a,2b内の先端部側に固定される固定電極9,9a,9bとこの固定電極9,9a,9bに離接自在に収納される可動電極10,10a,10bとから構成される。
【0056】
一方、金属製容器3は中空の支持碍管11の上端部に取り付けられる一方、金属製容器3と支持碍管11内に絶縁性ガスが密封されている。支持碍管11の下端部には機構箱12が設けられる。機構箱12の内部には粘度変化の小さい例えば鉱物系作動油(M1L 5606)等の液圧駆動の液圧操作装置13が設けられる。
【0057】
また、支持碍管11内には液圧操作装置13で駆動操作される絶縁操作ロッド14,14a,14bが収納されており、この絶縁操作ロッド14,14a,14bは、例えばポリエステル樹脂を含浸させたガラス繊維強化プラスチック材料で形成され、金属製容器3に収納された連結機構部15,15a,15bを介して各接点6,8a,8bをそれぞれ開閉操作させるようになっている。連結機構部15,15a,15bはベルクランク機構あるいはリンク機構からなる操作力伝達機構を構成している。図1のA部を拡大して示す図において、符号19は遮断器5の可動電極10を案内する絶縁ガイド筒である。
【0058】
複合型液圧駆動装置の液圧操作装置13は、図2及び図3に示すように構成される。図2は複合型液圧駆動装置の機構箱12の部分を拡大して示す正面図であり、図3は支持碍管11側から機構箱12の内部を見た平面図である。
【0059】
図2及び図3に示すように、液圧操作装置13は、機構箱12内に収納されており、遮断器5の接点を開閉制御する遮断器用液圧操作部16と2つの断路器7a,7bの接点8a,8bを開閉制御する断路器用液圧操作部17,18とを備え、これらの液圧操作部16,17,18を複合させて一体的に組み立てたものである。液圧操作装置13は組付性や軸合せ組立を考慮し、機構箱12の蓋体12aに装着され、懸架される。
【0060】
遮断器用液圧操作部16は、機構箱12内に収納され、機構箱12のケース蓋12aに取付フレーム20を介して固定される。この遮断器用液圧操作部16は、遮断器5の接点6を駆動する液圧シリンダ22と、液圧シリンダ22の作動制御のために、作動油等の作動流体を制御する液圧制御弁23と、液圧シリンダ22への高圧作動液である作動流体を常時蓄積するアキュムレータ24と、高圧作動液を発生するポンプ25と、高圧作動液の圧力を監視する液圧モニタ26と、低圧液を蓄える低圧タンク27とを備える。
【0061】
遮断器用液圧操作部16の液圧シリンダ22は、例えば角形ブロック形状のマニホールド30内に形成されており、このマニホールド30の外側面に、液圧制御弁23、アキュムレータ24、ポンプ25、液圧モニタ26及び低圧タンク27がそれぞれ着脱可能に取り付けられる。
【0062】
また、液圧シリンダ22には液圧ピストン32が摺動自在に収納されており、液圧ピストン32には作動ロッドとしてのピストンロッド33が固定される。このピストンロッド33には駆動ロッド34が作動連結されており、駆動ロッド34は絶縁ガスを封止したシール部35を貫通して絶縁操作ロッド14に連結されている。
【0063】
一方、断路器用液圧操作部17,18は、機構箱12のケース蓋12aに取付フレーム20a,20bを介してそれぞれ固定される。液圧操作部17,18は2つの断路器7a,7bの接点8a,8bをそれぞれ開閉駆動させる2組の液圧シリンダ37,38と、液圧シリンダ37,38の作動制御のために、作動流体を制御する液圧制御弁39,40とを備える。
【0064】
液圧シリンダ37,38への高圧作動液を常時蓄積するアキュムレータ24、高圧作動液を発生するポンプ25、高圧作動液を監視する液圧モニタ26及び低圧液を蓄える低圧タンク27は、遮断器用液圧操作部16に備えられたものが共用される。
【0065】
液圧制御弁39,40は対応する液圧シリンダ37,38のマニホールド30a,30bにそれぞれ取付けられると共に、遮断器用液圧操作部16側のマニホールド30に接続されている。また、液圧シリンダ37,38にはそれぞれ液圧ピストン32a,32bが摺動自在に収納されており、液圧ピストン32a,32bにはピストンロッド33a,33bが作動ロッドとして設けられる。これらピストンロッド33a,33bには駆動ロッド34a,34bが接続される。駆動ロッド34a,34bは絶縁ガスを封止したシール部35a,35bを貫通して絶縁操作ロッド14a,14bに連結される。
【0066】
液圧操作装置13を構成する遮断器用液圧操作部16及び断路器用液圧操作部17,18の液圧回路構成を図4に示す。図4は、複合型液圧駆動装置としての碍子型開閉器1の液圧操作装置13を原理的に示す簡略図である。
【0067】
まず、遮断器用液圧操作部16における液圧回路構成を説明する。液圧シリンダ22内には、液圧ピストン32のピストンロッド33側に接点6開路用作動室を形成する第1シリンダ室43が形成され、ピストンロッド33の反対側に接点6閉路用作動室を形成する第2シリンダ室44が形成されている。この液圧シリンダ22の第1シリンダ室43は、マニホールド30に形成した高圧流路45を介してアキュムレータ24に連通されると共に、高圧流路45を介して液圧制御弁23とも連通されている。また、液圧シリンダ22内の第2シリンダ室44も液圧制御弁23に連通されている。
【0068】
液圧制御弁23には流路切換のための切換弁46を有する一方、制御ポート47と、給液ポート48と排液ポート49とが形成されており、切換弁46は開路用電磁コイル50と閉路用電磁コイル51とによりスライド自在に作動せしめられる。切換弁46は制御ポート47を給液ポート48あるいは排液ポート49に選択的に切り換えるようになっている。制御ポート47は液圧シリンダ22の第2シリンダ室44に高圧作動液の供給及び排出を選択的に行うものである。給液ポート48は高圧流路45を介してアキュムレータ24及び液圧シリンダ22の第1シリンダ室43と常時連通される。
【0069】
一方、排液ポート49はマニホールド30内に形成された低圧流路54を介して低圧タンク55に常時接続されている。開路用電磁コイル50及び閉路用電磁コイル51は切換弁46をスライド作動させるための電磁力を供給し、切換弁46の流路切換えを行っている。
【0070】
また、アキュムレータ24には内部を自在に摺動するアキュムレータピストン57が設けられており、このアキュムレータピストン57の一側、例えば背側室58内に高圧の窒素ガスが注入充填され、他側に高圧作動液を蓄える蓄液室59が形成されている。アキュムレータ24はマニホールド30に直結され一体的に構成されており、蓄液室59はマニホールド30内の高圧流路45を介して液圧シリンダ22の第1シリンダ室43と常時連通されている。
【0071】
さらに、ポンプ25は、収納用ケーシング60を介してマニホールド30に取付けられると共に、図示しないモーターによりポンプ駆動可能に設けられる。ポンプ25の吐出口61は高圧流路45に、吸込口62は低圧流路54にそれぞれ連通される。
【0072】
低圧タンク27は、マニホールド30の側面の一部を覆うように取付けられる。この低圧タンク27の開口部はマニホールド30の低圧流路54と連通している。
【0073】
一方、断路器用液圧操作部17,18の液圧回路構成は、液圧シリンダ37,38及び液圧制御弁39,40が遮断器用液圧操作部16の液圧シリンダ22及び液圧制御弁23とほぼ同様に構成される。液圧シリンダ37,38はマニホールド30より延設されたマニホールドブロック30a,30bに設けられる。この時、各液圧シリンダ37,38内には、液圧ピストン32a,32bが摺動自在に収納され、各液圧ピストン32a,32bのピストンロッド33a,33b側に第1シリンダ室43a,43bがそれぞれ形成され、ピストンロッド33a,33bの反対側に第2シリンダ室44a,44bがそれぞれ形成される。
【0074】
液圧シリンダ37,38の第1シリンダ室43a,43bは、マニホールドブロック30a,30b内に形成された高圧流路45a,45bを介してアキュムレータ24に連通されると共に、液圧制御弁39,40とも連通されている。また、液圧シリンダ37,38内の第2シリンダ室44a,44bも液圧制御弁39,40にそれぞれ連通している。
【0075】
液圧制御弁39,40には、液圧シリンダ37,38の第2シリンダ室44a,44bに高圧作動液の供給及び排出を選択的に行う制御ポート47a,47bと、高圧流路45a,45bを介してアキュムレータ24及び液圧シリンダ37,38の第1シリンダ室43a,43bと連通する給液ポート48a,48bと、マニホールドブロック30a,30b内に形成された低圧流路54a,54bを介して低圧タンク27に接続された排液ポート49a,49bが設けられる。
【0076】
また、制御ポート47a,47bを給液ポート48a,48bあるいは排液ポート49a,49bに選択的に切り換え制御する切換弁46a,46bが設けられており、切換弁46a,46bは開路用電磁コイル50a,50b及び閉路用電磁コイル51a,51bからの電磁力によって切換駆動される。尚、図4において、第1主母線52a及び第2主母線52bからなる電力系統の多重主母線であり、第1主母線52aからライン回路53aが、第2主母線52bからライン回路53bが分岐され、各ライン回路53a,53bに主母線選択用断路器7a,7bが設けられ、ライン母線53に遮断器5が設けられる。
【0077】
また、遮断器5の可動電極10はアルミニウム、鉄等の金属製電極ロッド55の先端に固定される。電極ロッド55は金属製容器3側の電極端子56に摺動自在に案内され、支持される。この電極端子56は、金属製容器3を介して各断路器8a,8bの可動電極10a,10bを取り付けた電極ロッド55a,55bを摺動自在に案内する電極端子56a,56bとそれぞれ電気的に接続される。
【0078】
次に、複合型液圧駆動装置の液圧操作装置13の作用を説明する。
【0079】
図4は碍子型開閉器1の遮断器5の接点6、断路器7a,7bの接点8a,8bの通電状態、すなわち遮断器用液圧操作部16と断路器用液圧操作部17,18により開閉操作される各接点6,8a,8bの投入状態を示している。
【0080】
液圧操作装置13に備えられたアキュムレータ24の蓄液室59は、アキュムレータピストン57を押圧する窒素ガスの圧縮性を利用して蓄圧されており、遮断器用液圧シリンダ22の第1シリンダ室43側にアキュムレータ24からの高圧作動液が高圧流路45を介して常時作用している。尚、第1シリンダ室43側の面に高圧作動液が作用する面積をS1、液圧ピストン32に作用する力をF1とする。同様に、断路器開閉用液圧シリンダ37,38の第1シリンダ室43a,43bにも高圧作動液が作用している。
【0081】
このとき、液圧制御弁23は、切換弁46によって給液ポート48と制御ポート47とが連通しているため、液圧シリンダ22の第2シリンダ室44側にも高圧作動液(高圧作動油等の流体)が作用する。尚、液圧ピストン32の第2シリンダ室44側の面に高圧作動液が作用する面積をS2、液圧ピストン32に作用する力をF2とする。
【0082】
複合型液圧駆動装置の液圧操作装置13は、図4によれば、液圧シリンダ22の液圧ピストン32に高圧作動液、例えばオイルが作用する面積比はS1<S2である。従って、液圧ピストン32には作用する力はF1<F2である。つまり、液圧ピストン32は第2シリンダ室44側から押し上げられて図4に示される投入位置を保持している。
【0083】
液圧制御弁39a,39bにおいても同様に、それぞれの切換弁46a,46bによって給液ポート48a,48bと制御ポート47a,47bとが連通しているため、液圧ピストン37,38は図4に示される投入位置を保持している。
【0084】
このように、複合型液圧駆動装置の液圧操作装置13のすべての液圧シリンダ22,37,38が投入状態にある時、すなわち、図4に示された投入状態から遮断器5及び断路器7a,7bを開路させる場合、次のように操作される。
【0085】
遮断器5の接点6を開路させる遮断動作を行う場合には、遮断器用液圧操作部16を作動操作させる。液圧制御弁23の開路用電磁コイル50に通電されると、開路用電磁コイル50が励磁されて切換弁46の弁体が図4において左側に移動して流路切換動作を行なうため、制御ポート47と排液ポート49間が連通される。このため、液圧シリンダ22の第2シリンダ室44内の高圧作動液が制御ポート47から排液ポート49側に移動し、第2シリンダ室44の液圧は低下し、液圧ピストン32に作用する力はF1>F2となる。第1シリンダ室43内に作用する高圧作動液の作用力F1が液圧ピストン32を駆動し、ピストンロッド33に連結された遮断器5の接点6を開路させる。この遮断動作中、液圧シリンダ22の第2シリンダ室44からの排液は低圧流路54を経由して低圧タンク27に一旦回収されることになる。
【0086】
一方、遮断器5の接点6を閉路させる場合、すなわち、投入動作を行う際には、遮断器用液圧操作部16において、液圧制御弁23の閉路用電磁コイル51に通電される。この閉路用電磁コイル51への通電により、切換弁46の弁体は図4において右側に移動し、切換弁46は反転切換動作を行う。この時、排液ポート49は閉止され、給液ポート48と制御ポート47が開口して連通するため、液圧シリンダ22の第2シリンダ室44に高圧作動液が供給されて、液圧ピストン32の作用力はF1<F2となる。従って、第2シリンダ室44の高圧作動液が液圧ピストン32を駆動して押し上げ、ピストンロッド33に連結された遮断器5の接点6を閉路する。
【0087】
この遮断器5の遮断動作及び投入動作によって、遮断器用液圧操作部16の高圧作動液は消費され、アキュムレータ24内の蓄液室59の液圧は低下するが、このとき、低圧タンク27に回収された排液は、ポンプ25の起動によって吐出口61からアキュムレータ24の蓄液室59内に還流され、蓄液室59内の液圧は再度昇圧されるようになっている。
【0088】
また、電気機器の点検または修理などで、主母線52からの電気系統の一部を切り離す必要がある場合には、遮断器5の接点6を開路した後、断路器7a,7bの第1接点8a、または第2接点8bを開路させることができる。断路器7a,7bの接点8a,8bの開閉動作は、遮断器5の場合と全く同様に、しかも互いに独立して遂行できる。つまり、遮断器用液圧操作部16の遮断状態において、断路器用液圧操作部17側のみを遮断させる場合、液圧制御弁39の開路用電磁コイル50aに信号を与えれば、切換弁46aの動作により、液圧シリンダ37の第2シリンダ室44aの液圧が低下する。第1シリンダ室43aには高圧作動液が作用しているため、液圧ピストン32aは駆動され、第1接点8aは開路する。その逆の投入動作についても遮断器用液圧操作部16と同様に行われる。
【0089】
また、断路器7bの第2接点8bの開路、閉路動作についても断路器7aと同様に行われる。
【0090】
この複合型液圧駆動装置を適用した碍子型開閉器1によれば、次のような効果を得ることができる。
【0091】
断路器7a,7bの接点8a,8bを開閉駆動する方式を、遮断器5の接点6の開閉駆動方式と同じく液圧駆動方式とすることができる。従って、液圧駆動装置の一体複合化が可能となり、液圧駆動装置の液圧操作部16,17,18の共用化が図れ、小型集積化が可能となる。
【0092】
また、液圧駆動方式の採用により高出力化が容易となり、断路器用液圧操作部17,18の液圧シリンダ37,38や液圧制御弁39,40をコンパクトに構成しつつ、優れた動作信頼性を確保することができる。特に、断路器7a,7bに対して電線路開閉時のループ電流遮断などの責務が必要となった場合でも、容易に断路器7a,7bの接点8a,8bの開閉速度の高速化を図ることができ、接点8a,8b間の絶縁回復特性を向上させることが可能である。
【0093】
さらに、連結機構部15,15a,15bを金属製容器3内に、また絶縁操作ロッド14,14a,14bを支持碍管11内にそれぞれ収納するので、金属製容器3に据え付けられても碍管2,2a,2bをコンパクトに構成することができる。この結果、3つの収納碍管2,2a,2bを、単一の金属製容器3に取付けることが可能となる。これにより、碍子型開閉器1自体の集積化も図ることができる。しかも、連結機構部15,15a,15bを収納するための金属製容器3も極小化でき、小型・コンパクト化を図ることができるので、碍子型開閉器1のコンパクト化に貢献でき、コストを大幅に低減することができる。
【0094】
また、液圧操作装置13では、遮断器用液圧操作部16及び断路器用液圧操作部17,18において、アキュムレータ24、ポンプ25、液圧モニタ26及び低圧タンク27を共用化できるため、液圧駆動装置の一体複合化をいっそう進めることができ、部品点数の削減や構造簡素化に有効である。さらに、遮断器用液圧操作部16側のマニホールド30に取付けた部材は着脱自在であるため、点検時の分解作業も簡単であり、保守点検性が向上する。
【0095】
[第2の実施形態]
図5を用いて本発明に係る複合型液圧駆動装置の第2の実施形態について説明する。尚、前述の実施形態と同一の機能を有する部分に関しては同一符号を付してその説明を省略する。
【0096】
第2の実施形態に示された複合型液圧駆動装置は、液圧操作装置13Aが遮断器用液圧操作部16と断路器用液圧操作部17,18とを液圧配管67,68に接続されたことを特徴としている。すなわち、断路器7a,7bを駆動する液圧シリンダ37,38b及び液圧制御弁39,40は、遮断器駆動用の液圧シリンダ22を形成したマニホールド30とは分離して配置されている。
【0097】
この時、液圧シリンダ37,38の第1シリンダ室43a,43bは液圧制御弁39,40の給液ポート48a,48bと共に、高圧配管67を介してアキュムレータ24に連通されている。同時に、液圧制御弁39,40の排液ポート49a,49bは低圧配管68を介して低圧タンク27に接続されている。このように構成された液圧駆動装置は、第1の実施形態と同様な作用、機能を有しており、異なるところがないので、説明は省略する。
【0098】
第2の実施形態に示された複合型液圧駆動装置によれば、液圧操作装置13の各液圧操作部16,17,18を自由に配置できる上に、第1の実施形態と同様に液圧アキュムレータ24、ポンプ25及び低圧タンク27などを共用化できるため、液圧駆動装置の省スペース設計や小型簡素化が容易になる。特に、ガス絶縁開閉装置を構成する電気系統内の複数の通電接点部のレイアウトに応じて、断路器用液圧操作部17,18の一部または全部を、遮断器用液圧操作部16とは離れた遠方の位置に設ける場合には、液圧配管67,68を可撓性配管、例えばフレキシブルホースで構成し、この可撓性配管67,68の配管接続だけで済むため、非常に有効な液圧操作装置のレイアウト構成となる。
【0099】
[第3の実施形態]
図6を用いて、本発明に係る複合型液圧駆動装置の第3の実施形態について説明する。
【0100】
この第3の実施形態に示された複合型液圧駆動装置は、図1に示される断路器7aの第1接点8aの位置保持機能に改良を加えたものである。第1または第2の実施形態において、点検のために高圧作動液の液圧を降下させたり、また、大量の液漏れによる液圧喪失時に、液圧ピストン32aなどの重量や接点8aの部分が受けるガス圧力の影響により、断路器接点8aの開閉状態が変動する可能性があるためである。そこで、安全上、断路器接点8aの開閉状態が変動しないように断路器接点8aの位置保持機能に改良を加えたのである。
【0101】
図6に示された複合型液圧駆動装置は、液圧ピストン32aの投入状態を保持するピストン保持機構70を備える。このピストン保持機構70以外は第1及び第2実施形態と異ならないので、同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0102】
図6では、液圧シリンダ37内を摺動する液圧ピストン32aには、第1シリンダ室43a側縮径部71に周溝72が形成されており、この周溝72に投入位置保持用作動ロッドであるロックピン73が係合可能に構成される。ロックピン73はピストン保持機構70の保持シリンダ75にスライド自在に支持されるロックピストン76に設けられる。ロックピストン76はその背部に設けた弾性体、例えばスプリング77によりばね付勢される一方、ロックピストン76の反対側のシリンダ室78にはアキュムレータ24(図4参照)からの高圧作動液が導かれるようになっている。
【0103】
通常の運用時には、高圧作動液の作用でロックピストン76はスプリング77のばね力に抗して押し込まれ、そのロックピン73は後退位置に保持されるので、液圧ピストン32aの周溝72に接触することがない。しかし、高圧作動液の液圧が喪失するとロックピストン76はスプリング77のばね力で突出し、そのロックピン73先端部が液圧ピストン32aの周溝72に係合して当接する。この当接により、液圧ピストン32aは投入位置を保持する。液圧ピストン32aに連動する接点8a(図4参照)も閉路状態を保つようになっている。
【0104】
一方、液圧ピストン32aの遮断位置(開路位置)においても、液圧ピストン32aのピストン保持機構(図示せず)を同様に設ければその開路位置に保つことができる。
【0105】
尚、図6では断路器7aを例に挙げて説明したが、同様のピストン保持機構を有する断路器7b及び遮断器5についても液圧ピストン32b,32のピストン保持機構を適用できる。
【0106】
第3の実施の形態によれば、複合型液圧駆動装置の液圧喪失時においても、断路器7aの接点8aの開閉状態を確実に保持でき、液圧駆動装置の安全上、信頼性を高めることができる。
【0107】
[第4の実施形態]
図7は、本発明に係る複合型液圧駆動装置の第4の実施形態を示すものである。
【0108】
この第4の実施形態は、前述した第3の実施形態と同じく、断路器7aの第1接点8aの位置保持機能に改良を加えたものである。
【0109】
第4実施形態に示された複合型液圧駆動装置は、液圧ピストン32aのピストンロッド33a、駆動ロッド34aと連動するトグル装置80を設けたものである。尚、このトグル装置80以外の構成は第1または第2実施形態と異ならないので、同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0110】
このトグル装置80は、液圧シリンダ37(図4参照)を支える取付フレーム20a上に固定された支持部81が設けられ、この支持部81と、駆動ロッド34a上に一体的に設けたフランジ82との間にトルグ装置80が設けられる。トルグ装置80は伸縮自在に保持される伸縮ロッド機構83と、この伸縮ロッド機構83の作動ロッド84を伸びる方向にばね付勢する弾性体、例えばスプリング85とを備える。
【0111】
尚、図7では断路器7aの駆動ロッド34aを例に挙げて説明したが、同様の機構を有する断路器7bの駆動ロッド34b及び遮断器5の駆動ロッド34についても同様なトグル装置を適用できる。
【0112】
第4の実施形態によれば、高圧作動液の液圧の有無に拘らず、液圧ピストン32aの投入位置、または遮断位置を、スプリング85のばね力(ばね荷重)により確実に保持することができる。しかも、接点8aの開閉状態を外部から目視で確認でき、優れた点検性を獲得することができる。
【0113】
[第5の実施形態]
図8は、本発明に係る複合型液圧駆動装置の第5の実施形態を示すものである。
【0114】
この第5の実施形態は前述した第3及び第4の実施形態と同じく、複合型液材駆動装置の断路器7aの第1接点8aの位置保持機能に改良を加えたものである。
【0115】
図8に示された複合型液圧駆動装置は、断路器7aが投入状態または遮断状態において、駆動ロッド34aまたはピストンロッド33aをロックするロッドロック機構88を示している。この駆動ロッドロック機構88以外の構成は前述した第1及び第2実施形態と異ならないので、同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0116】
ロッドロック機構88は図8に示されるように、駆動ロッド34aに取付フレーム20aからのブラケット89を対向させ、このブラケット89と駆動ロッド34aに取付孔90,91をそれぞれ形成し、液圧ピストン32a(図4参照)の投入または遮断位置において、これらの取付孔90,91が整合され、合致するように構成される。そして、取付孔90,91が重合し、合致したところにロックピン92を挿入して、駆動ロッド34aをロックし、液圧ピストン32aの投入及び遮断位置を保持するようになっている。
【0117】
尚、図8では断路器7aの駆動ロッド34aを例に挙げて説明したが、断路器7bの駆動ロッド34b及び遮断器5の駆動ロッド34についてもロッドロック機構を同様に適用できる。
【0118】
第5の実施形態によれば、ロッドロック機構88を適用すること、すなわち、合致した取付孔90,91にロックピン92を差し込むだけで液圧ピストン32aの位置を確実に保持することができ、液圧ピストン32aの位置保持を手作業にて簡単に実施できる。また、目視での点検確認も容易であり、安全性・信頼性がいっそう向上する。
【0119】
[第6の実施形態]
図9及び図10は、本発明に係る複合型液圧駆動装置の第6の実施形態を示すものである。
【0120】
第6の実施形態は、断路器用液圧操作部17(18)の具体的構成について示している。図9は、断路器用液圧操作部17の正面断面図、図10はその側面断面図であり、他方の断路器用液圧操作部18についても全く同様に適用される。第1及び第2の実施形態と同一の機能を有する部分に関しては同一符号を付してその説明を省略する。
【0121】
図9に示される断路器用液圧操作部17において、液圧ピストン32aを摺動自在に収容する液圧シリンダ37と、この液圧シリンダ37の外周側に同軸上に設けた同心円状の外シリンダ95との一端側は共に、ブロック形状のシリンダヘッド96に挿入、固定される。このシリンダヘッド96は、液圧ピストン32aから延びるピストンロッド33aを貫通摺動させると共に、図2に示されるように機構箱12内のフレーム20aに固定される。
【0122】
また、シリンダヘッド96上には、液圧制御弁39が設けられ、外シリンダ95の他端には、作動液を封止するためのプラグ97が取付けられる。液圧シリンダ37と外シリンダ95によって略同心円状の二重円筒構造が形成され、両者の隙間である環状空間は液圧制御弁39と液圧シリンダ37内の第2シリンダ室44aとを連通する制御流路98として用いられる。液圧シリンダ37の第1シリンダ室43aも同様に、シリンダヘッド96が有する流路99を介して液圧制御弁39に連通している。
【0123】
液圧制御弁39は、図10に示すように、弁ブロック100を備え、この弁ブロック100には、制御ポート47aと、給液ポート48aと、排液ポート49aとを備える。
【0124】
液圧制御弁39が備える各ポート47a,48a,49aの役割について説明する。
【0125】
制御ポート47aは、制御流路98aに接続され液圧シリンダ37の第2シリンダ室44aに対して高圧作動液の供給あるいは排出を選択的に行う。給液ポート48aは、高圧流路45aを介してアキュムレータ24及び液圧シリンダ37の第1シリンダ室43aと連通する。排液ポート49aは、低圧流路54aを介して低圧タンク27に接続されている。
【0126】
さらに、弁ブロック100には、制御ポート47aを給液ポート48aあるいは排液ポート49aに選択的に切り換えるための切換弁46aを備える。この切換弁46aによるポートの切換は、弁ブロック100の両側に備えられた開路用電磁コイル50a及び閉路用電磁コイル51aの電磁力により、プッシュロッド101を駆動することで行われる。
【0127】
一方、液圧制御弁39は、切換弁46aの動作軸と、液圧ピストン32aの動作軸とが直交するように、シリンダヘッド96に備えられている。
【0128】
また、シリンダヘッド96には、第3の実施形態を表わす図6に示したように、液圧ピストン32aの投入状態を保持するためのピストン保持機構70が設けられている。
【0129】
また、液圧ピストン32aの両側には、遮断ダンパーピストン102、投入ダンパーピストン103が形成される。開路動作終端には、遮断ダンパーピストン102とプラグ97とが嵌合し、開路用ダンパー室104が形成される。この開路用ダンパー室104に遮断ダンパーピストン102が挿入されると、開路用ダンパー室104の内部圧力が高まることで液圧ピストン32aは緩衝されて停止する。同様に、閉路動作終端においても、投入ダンパーピストン103とシリンダヘッド96の一部が嵌合することにより、閉路用ダンパー室105が形成され液圧ピストン32aは円滑に停止するようになっている。
【0130】
このように構成された断路器用液圧操作部17(18)は、前述の実施形態と同様な作用、機能を有しているので、その説明は省略する。
【0131】
第6の実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
【0132】
断路器用液圧操作部17において、液圧制御弁39をその上端部のシリンダヘッド96に設けると共に、切換弁46aの動作軸と、液圧ピストン32aの動作軸とが直交するように備えられている。このため、断路器用液圧操作部17の下端部には、作動液を封止するプラグ97以外に構造物を取付ける必要が無く、簡素な構造が実現できる。
【0133】
しかも、液圧制御弁39などの比較的大きな重量物を上部の固定点である取付フレーム20aに近い位置に設けたため、液圧制御弁39の作動操作による振動や駆動力の比較的大きい遮断器用液圧操作部16の操作振動など、外力が作用しても液圧シリンダ37などには過大な加振力は発生せず、耐振、強度に優れた構造を提示できる。特に、断路器用液圧操作部17の下端部が軽いため、これを水平方向に取り付けることも容易になり、取付け方向の制約が不要、レイアウトの自由度増加といったメリットもある。
【0134】
さらに、液圧制御弁39の切換弁46aと液圧ピストン32aの動作方向とを互いに直交させたので、液圧ピストン32aの動作による振動や、駆動力の比較的大きい遮断器用液圧操作部16の操作振動など、液圧ピストン32aの動作軸方向に外力が作用しても、切換弁46aの誤動作を避けることができ、信頼性に優れた構造が実現できる。
【0135】
一方、断路器用液圧操作部17の液圧ピストン32aの投入、遮断動作の際には、液圧制御弁39を介して液圧シリンダ37の第2シリンダ室44aに高圧作動液を供給、排出するための流路が必要である。本実施形態では、液圧シリンダ37と、その外周面を覆うように同軸状に設けた外シリンダ95とで形成された2重円筒構造の隙間をその制御流路98として用いている。従って、液圧シリンダ37と同心円状に制御流路98が設けられるため、別に制御流路を配置する場合に比べて、構造の簡素化や省スペース化を図る上で有利になる。
【0136】
[第7の実施形態]
図11は、本発明に係る複合型液圧駆動装置の第7の実施形態を示すものである。
【0137】
第7の実施形態は、第6の実施形態と同じく、断路器用液圧操作部17(18)の具体的構造に関するものである。
【0138】
図11(A)及び(B)は、断路器用液圧操作部17の正面断面図と側面図をそれぞれ示すものであり、前述の実施形態と同一の機能を有する部分に関しては同一符号を付してその説明を省略する。
【0139】
図9に示される断路器用液圧操作部17において、液圧ピストン32aをスライド自在に収容した液圧シリンダ37と、この液圧シリンダ37の外周側を覆うように同心円状に設けた外シリンダ95の一端は共に、ブロック形状のシリンダヘッド96に挿入、固定される。このシリンダヘッド96は、図2に示すように、機構箱12内の取付フレーム20aに固定される。液圧シリンダ37と外シリンダ95の他端には、液圧制御弁39が設けられ、弁ブロック100が作動液を封止するための部材として取り付けられる。
【0140】
液圧シリンダ37と外シリンダ95によって二重円筒構造が形成され、両者の隙間は液圧制御弁39と液圧シリンダ37内の第1シリンダ室43aとを連通する高圧流路110として用いられる。また、シリンダヘッド96には第6の実施形態と同様に、液圧ピストン32aの投入状態を保持するためのピストン保持機構70が設けられている。
【0141】
液圧制御弁39の弁ブロック100についても、第6の実施形態と同様に、二重円筒隙間の高圧流路110に接続される給液ポート48aと、排液ポート49aと、液圧シリンダ37の第2シリンダ室44aに対して高圧作動液の供給あるいは排出を選択的に行う制御ポート47aとを備える。また、この弁ブロック100は、制御ポート47aを給液ポート48aあるいは排液ポート49aに選択的に切り換えるための切換弁46aを備える。この切換弁46aは弁ブロック100の両側に備えた開路用電磁コイル50a、及び閉路用電磁コイル51aの電磁力により、プッシュロッド101を介して駆動するように構成されている。
【0142】
さらに、液圧制御弁39は、切換弁46aの動作軸と、液圧ピストン32aの動作軸とが直交するように取付けられている。このように構成された液圧駆動装置は、前述の実施形態と同様な作用、機能を有しており、異なることがないので、その説明は割愛する。
【0143】
第7の実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
【0144】
断路器用液圧操作部17において、液圧制御弁39をその下端部に設けると共に、切換弁46aの動作軸と、液圧ピストン32aの動作軸とが直交するように取付けている。断路器用液圧操作部17の下端部には、作動液を封止するための部材を取付ける必要があり、これを液圧制御弁39の弁ブロック100で兼用することにより、部品点数の削減など構造の簡素化が図れる。しかも、外シリンダ95の円筒断面上に弁ブロック100を配置できるため、径方向への部材の張出しの少ないコンパクトな設計が可能である。
【0145】
また、液圧シリンダ37の第2シリンダ室44aから液圧制御弁39を介して高圧作動液を排出する際、その経路が短いために圧力損失が小さくて済み、開路動作の高速化が図られる。
【0146】
さらに、液圧制御弁39の切換弁46aと液圧ピストン32aの動作方向とを互いに直交させたので、液圧ピストン32aの動作による振動や、駆動力の比較的大きい遮断器用液圧操作部16の操作振動など、液圧ピストン32aの動作軸方向に外力が作用しても、切換弁46aが誤動作することは無く、信頼性に優れた構造が実現できる。
【0147】
さらにまた、断路器用液圧操作部17の上端部側に位置する液圧シリンダ37の第1シリンダ室43aと、下端部に設けた液圧制御弁39の給液ポート48aとを連結する高圧流路110は、液圧シリンダ37とその外周面を覆うように略同心円状に設けた外シリンダ95とで形成され、2重円筒構造の隙間を環状の高圧流路に用いている。この場合、液圧シリンダ37と同軸状に高圧流路110が設けられるため、別に流路を配置する場合に比べて、構造の簡素化や省スペース化を図る上で有利になる。
【0148】
[第8の実施形態]
図12及び図13は、本発明に係る複合型液圧駆動装置の第8の実施形態を示すものである。
【0149】
図12は複合型液圧駆動装置の第8の実施形態の一例を示す液圧回路図である。第8の実施形態に示される複合型液圧駆動装置は、液圧操作装置13の遮断器用液圧操作部16と各断路器用液圧操作部17,18とを連結する高圧、低圧それぞれの流路途中に少なくとも1個以上の開閉弁または逆止弁付きのコネクターを組込んだものである。この複合型駆動装置を説明するに当り、前述の実施形態と同一の部材あるいは同一機能を有する部分に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0150】
図12に示された複合型液圧駆動装置は、第2の実施形態の液圧制御装置13Aと同じく、遮断器用液圧操作部16と断路器用液圧操作部17,18を、高圧配管67と低圧配管68で連結し、それぞれの途中に逆止弁付きコネクター112a,112b;113a,113bを設けている。高圧配管67、及び低圧配管68は可撓性配管、例えば、フレキシブルホースで形成され、高圧配管67のホース端部に取付けたコネクター112aと、液圧制御弁39の給液ポート48aに取付けたコネクター112a同士をワンタッチで着脱できる構成になっている。
【0151】
第8の実施形態によれば、複合型液圧駆動装置の液圧が低下し、操作不能に陥った場合に効果を発揮する。
【0152】
例えば、断路器用液圧操作部17において液密性が悪い場合、液圧回路上から不具合個所である断路器用液圧操作部17を切り離す操作が可能になる。すなわち、高圧配管67及び低圧配管68を共にコネクター112a,113aで液圧制御弁39から取外すことができる。この際、コネクター112a,113aに逆止弁を付けることで、作動液の外部流出を避けることができ、この部分の液密性が保持される。そして、断路器用液圧操作部17のみを点検修理のために取り外したり、新品と交換するなど種々の対応が可能である。また必要なら、良好な機能を有する遮断器用液圧操作部16や断路器用液圧操作部18はそのまま運用を継続させることができる。
【0153】
一方、図13は、図12において、遮断器用液圧操作部16やアキュムレータ24、ポンプ25などに異常が生じて、断路器用液圧操作部17,18との接続を断った後、補助液圧源115の高圧ホース116、低圧ホース117を断路器用液圧操作部17のコネクター112a,113aにそれぞれ連結した液圧回路図を示す。
【0154】
図13に示すように、外部から補助液圧源115を接続することで、遮断器用液圧操作部16、アキュムレータ24及びポンプ25などに異常が生じても、複合型液圧駆動装置の液圧を復旧させることも可能である。
【0155】
また、補助液圧源115は、少なくとも電動または手動のポンプ118を備えたものであり、必要に応じて補助アキュムレータ120や補助タンク121を付加しても良い。特に、断路器7aを開路操作する際にはループ電流遮断など比較的高速動作が必要となる場合があり、緊急事態といえども、その場合にはある程度の量の高圧作動液を蓄えるための補助アキュムレータ120を備えておく必要がある。
【0156】
尚、コネクターの替りに開閉弁を用いても上記と同様の効果が得られる。特に開閉弁の場合には、遮断器用液圧操作部16と断路器用液圧操作部17,18とを接続する流路が、可撓性配管に限らず図4のようにブロック内に形成した流路に対しても有効である。
【0157】
第8の実施形態によれば、複合型液圧駆動装置の液圧が低下し、操作不能に陥った場合でも回線を停止させることなく、液圧操作部の点検修理、交換作業や、液圧の復旧作業など種々の対応が容易にできる複合型液圧駆動装置を提供できる。
【0158】
[その他の実施形態]
本発明の実施形態を第1の実施形態から第8の実施形態まで説明したが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、第3〜第5の実施形態の構成と併せて適用した実施形態も包含している。
【0159】
このような実施形態によれば、安全の多重化を図ることが可能となる。また、前記実施形態ではいずれも、碍子型開閉器1を対象としているが、碍管内ではなく金属製容器内に遮断器や断路器の接点を収納した縮小形の開閉装置に対しても、同様に構成でき、同じ作用効果を発揮することができる。
【0160】
【発明の効果】
本発明に係る複合型液圧駆動装置によれば、遮断器に断路器を一体的に構成し、遮断器及び断路器の接点を両方とも液圧駆動方式によって収納碍管内で開閉駆動することにより、高い動作信頼性を確保しつつ小型集積化及び簡素化を図ると共に、組立性、操作性及び点検性に優れ、さらには開閉装置自体のコンパクト化に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合型液圧駆動装置の第1の実施形態を示す構成図。
【図2】第1の実施の形態において、機構箱付近を拡大して示す正面図。
【図3】図2に示された支持碍管側から機構箱内をみた簡略的な平面図。
【図4】本発明に係る複合型液圧駆動装置の第1の実施形態を示す簡略的な液圧回路図。
【図5】本発明に係る複合型液圧駆動装置の第2の実施形態を示す液圧回路図。
【図6】本発明に係る複合型液圧駆動装置の第3の実施形態の要部を示す部分的な構成図。
【図7】本発明に係る複合型液圧駆動装置の第4の実施形態の要部を示す部分的な構成図。
【図8】本発明に係る複合型液圧駆動装置の第5の実施形態の要部を示す部分的な構成図。
【図9】本発明に係る複合型液圧駆動装置の第6の実施形態を示す正面断面図。
【図10】本発明に係る複合型液圧駆動装置の第6の実施形態を示す側面断面図。
【図11】(A)及び(B)は本発明に係る複合型液圧駆動装置の第7の実施形態を示す正面断面図及び側面図。
【図12】本発明に係る複合型液圧駆動装置の第8の実施形態を示す液圧回路図。
【図13】本発明に係る複合型液圧駆動装置の第8の実施形態を示すもので、補助液圧源を備えた場合の液圧回路図。
【図14】従来の電力用ガス絶縁開閉装置の断路器部分を示す正面断面図。
【図15】図14に示す従来の電力用ガス絶縁開閉装置の断面B−Bを表す側面断面図。
【符号の説明】
1 碍子型開閉器
2,2a,2b 碍管
3 金属製容器
5 遮断器
6 接点
7a,7b 断路器
8a 第1接点
8b 第2接点
9,9a,9b 固定電極
10,10a,10b 可動電極
11 支持碍管
12 機構箱
13,13A 液圧操作装置
14,14a,14b 絶縁操作ロッド
15,15a,15b 連結機構部
16 遮断器用液圧操作部
17,18 断路器用液圧操作部
20,20a,20b 取付フレーム
22 液圧シリンダ
23 液圧制御弁
24 アキュムレータ
25 ポンプ
26 液圧モニタ
27 低圧タンク
30,30a,30b マニホールド
32,32a,32b 液圧ピストン
33,33a,33b ピストンロッド
34,34a,34b 駆動ロッド
35 シール部
37,38 液圧シリンダ
39,40 液圧制御弁
43,43a,43b 第1シリンダ室
44,44a,44b 第2シリンダ室
45,45a,45b 高圧流路
46,46a,46b 切換弁
47,47a,47b 制御ポート
48,48a,48b 給液ポート
49,49a,49b 排液ポート
50,50a,50b 開路用電磁コイル
51,51a,51b 閉路用電磁コイル
54,54a,54b 低圧流路
57 アキュムレータピストン
58 背側室
59 蓄液室
60 ケーシング
61 吐出口
62 吸込口
67,68 液圧配管(可撓性配管)
70 ピストン保持機構
71 縮径部
72 周溝
73 ロックピン(作動ロッド)
75 保持シリンダ
76 ロックピストン
77 スプリング(弾性体)
78 シリンダ室
80 トグル装置
81 支持部
82 フランジ
83 伸縮ロッド機構
84 作動ロッド
85 スプリング(弾性体)
88 ロッドロック機構
89 ブラケット
90,91 取付孔
92 ロックピン
95 外シリンダ
96 シリンダヘッド
97 プラグ
98 制御流路
99 流路
100 弁ブロック
101 プッシュロッド
102 遮断ダンパーピストン
103 投入ダンパーピストン
104 開路用ダンパー室
105 閉路用ダンパー室
110 高圧流路
115 補助液圧源
116 高圧ホース
117 低圧ホース
118 ポンプ
120 補助アキュムレータ
121 補助タンク
Claims (15)
- 中空の1本の支持碍管と複数の収納碍管とを備えた金属製容器と、
上記各収納碍管内にそれぞれ固定される固定電極と、上記固定電極と離接自在に収納された可動電極を有する1台の遮断器、及び少なくとも1台の断路器の接点と、
前記金属製容器、支持碍管及び収納碍管に封入される絶縁性ガスと、
前記支持碍管内に収納され、前記1台の遮断器、及び少なくとも1台の断路器の可動電極に対応して、それぞれ個別に操作可能なように接続された、少なくとも2本の絶縁操作ロッドと、
前記支持碍管の他端に設けられた機構箱と、
前記機構箱内に収納され、高圧流体の給排に応動して遮断器及び断路器の接点を開閉駆動する複数の液圧シリンダと、前記各液圧シリンダを独立して駆動制御する複数の液圧制御弁と、これら複数組の液圧シリンダ及び液圧制御弁に対して共通に供給される高圧作動液を貯留するアキュムレータと、このアキュムレータ内に高圧作動液を供給するポンプと、前記液圧シリンダから排出される低圧液を蓄える低圧タンクとを有する、液圧駆動の液圧操作装置と、
前記金属製容器内に設けられた連結機構部とを備え、
前記液圧操作装置の操作力を前記絶縁操作ロッドから連結機構部を介して可動電極に伝達し、前記1台の遮断器、及び前記少なくとも1台の断路器の各接点を個別に開閉操作可能に構成したことを特徴とする複合型液圧駆動装置。 - 前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記遮断器用液圧操作部側に前記液圧シリンダを形成するマニホールドを備え、前記マニホールドにアキュムレータ、ポンプ、低圧タンク及び前記断路器用液圧操作部が着脱可能に取付けられたことを特徴とする請求項1記載の複合型液圧駆動装置。
- 前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記断路器用液圧操作部と前記遮断器用液圧操作部とを互いに液圧配管で接続したことを特徴とする請求項1記載の複合型液圧駆動装置。
- 前記アキュムレータの高圧作動液が喪失した際に、前記液圧シリンダに摺動自在に挿入された液圧ピストンの位置を保持するピストン保持機構が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の複合型液圧駆動装置。
- 前記液圧ピストンに接続された駆動ロッド上に一体的に取付けたフランジと前記機構箱内に設けた支持部とを伸縮自在に連結する伸縮ロッドを設け、この伸縮ロッドの周囲には、前記液圧ピストンの位置を弾力的に保持する弾性体を備えたことを特徴とする請求項1に記載の複合型液圧駆動装置。
- 前記液圧ピストンに接続された駆動ロッドと前記機構箱内に固定された支持部には、それぞれ合致可能な孔が形成され、合致した2つの前記孔に対してロックピンを挿入することにより、前記液圧ピストンの位置が保持されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の複合型液圧駆動装置。
- 前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記断路器用液圧操作部の液圧ピストンの片側に連結したピストンロッドを貫通摺動させると共に、前記液圧シリンダの一端を支持固定したシリンダヘッドを前記機構箱内に設け、前記シリンダヘッドには、前記液圧制御弁を取付けたことを特徴とする請求項1に記載の複合型液圧駆動装置。
- 前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記断路器用液圧操作部の液圧シリンダの外側に、外シリンダを略同心円状に設けて2重円筒を形成し、前記2重円筒間の環状隙間が、前記液圧シリンダ内のシリンダ室に液圧制御弁から高圧作動流体を給排する制御流路となるよう構成したことを特徴とする請求項1記載の複合型液圧駆動装置。
- 前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記断路器用液圧操作部の液圧シリンダが、前記機構箱内に固定されたシリンダヘッドに取付けられ、前記液圧シリンダのシリンダヘッドの反対側に、液圧制御弁が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の複合型液圧駆動装置。
- 前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記断路器用液圧操作部の液圧シリンダが、前記機構箱内に固定されたシリンダヘッドに取付けられ、前記液圧シリンダのシリンダヘッドの反対側に、液圧制御弁が設けられ、かつ、前記断路器用液圧操作部の液圧シリンダの外側に外シリンダを略同心円状に設けて2重円筒を形成し、前記2重円筒間の環状隙間が、前記アキュムレータから液圧シリンダ内のシリンダ室に高圧流体を常時供給する高圧流路となるよう構成したことを特徴とする請求項1記載の複合型液圧駆動装置。
- 前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記断路器用液圧操作部の液圧ピストンに連結したピストンロッドを貫通摺動させると共に、前記液圧シリンダを固定したシリンダヘッドを機構箱内に設け、前記シリンダヘッドには、液圧制御弁を取付け、この液圧制御弁の動作軸と、前記液圧ピストンの動作軸とが互いに直交するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の複合型液圧駆動装置。
- 前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記遮断器用液圧操作部と前記断路器用液圧操作部を連結する高圧及び低圧流路の途中に少なくとも1個以上の開閉弁を設けたことを特徴とする請求項1に記載の複合型液圧駆動装置。
- 前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記遮断器用液圧操作部と前記断路器用液圧操作部を連結する高圧及び低圧流路を可撓性配管で形成し、途中に少なくとも1個以上の逆止弁付きのコネクターを備えたことを特徴とする請求項1に記載の複合型液圧駆動装置。
- 前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記遮断器用液圧操作部または前記断路器用液圧操作部に少なくとも1個以上の電動または手動のポンプを備えた補助液圧源を接続可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の複合型液圧駆動装置。
- 前記液圧操作装置は、前記遮断器の接点を開閉駆動する遮断器用液圧操作部と、前記断路器の接点を開閉駆動する断路器用液圧操作部とを具備し、前記遮断器用液圧操作部または前記断路器用液圧操作部に少なくとも1個以上の電動または手動のポンプを備える補助液圧源と、高圧作動液を蓄える補助アキュムレータと、前記液圧シリンダから排出される低圧液を蓄える補助タンクとを接続可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の複合型液圧駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001354416A JP4204220B2 (ja) | 2000-12-05 | 2001-11-20 | 複合型液圧駆動装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000370463 | 2000-12-05 | ||
JP2000-370463 | 2000-12-05 | ||
JP2001354416A JP4204220B2 (ja) | 2000-12-05 | 2001-11-20 | 複合型液圧駆動装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002237237A JP2002237237A (ja) | 2002-08-23 |
JP2002237237A5 JP2002237237A5 (ja) | 2005-07-14 |
JP4204220B2 true JP4204220B2 (ja) | 2009-01-07 |
Family
ID=26605282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001354416A Expired - Fee Related JP4204220B2 (ja) | 2000-12-05 | 2001-11-20 | 複合型液圧駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4204220B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004042310A1 (de) * | 2004-08-30 | 2006-03-02 | Siemens Ag | Hochspannungsschalteranordnung |
JP2009289624A (ja) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Japan Ae Power Systems Corp | ガス絶縁電気機器 |
-
2001
- 2001-11-20 JP JP2001354416A patent/JP4204220B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002237237A (ja) | 2002-08-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1333502C (zh) | 气体绝缘开关装置 | |
JP4754854B2 (ja) | 部品の一方が真空内で遮断を行う、スイッチギアの少なくとも2つの部品を調和された方式で駆動するための制御デバイス | |
JP4388032B2 (ja) | 固体絶縁断路器 | |
US10553377B2 (en) | Arrangement and method for guiding a switch rod of a high-voltage circuit breaker | |
EP1207601B1 (en) | Integrated type gas-insulated switching apparatus | |
JP5238632B2 (ja) | ガス遮断器及びガス絶縁開閉装置 | |
JP4204220B2 (ja) | 複合型液圧駆動装置 | |
CN102598174B (zh) | 用于电力开关设备的弹簧操作的致动器 | |
US6649853B2 (en) | Combined type fluid pressure driving apparatus | |
JP5317896B2 (ja) | 真空バルブおよびガス絶縁負荷時タップ切換器 | |
CN111656476B (zh) | 电气开关设备 | |
CN1319233C (zh) | 气体绝缘开闭装置 | |
CN102403162B (zh) | 气体断路器 | |
CN104658806A (zh) | 气体断路器 | |
CA2356021C (en) | Railroad track switch operator | |
US20190139727A1 (en) | Fast earthing switch device for hv applications | |
KR100770099B1 (ko) | 가스 절연 개폐 장치용 조작장치 | |
KR20120027747A (ko) | 가스 차단기 | |
CN201000850Y (zh) | 三相一体水平排列的高压断路器 | |
CN219267533U (zh) | 一种隔离开关的操作机构 | |
CN86104051A (zh) | 液压操作机构 | |
KR20110075514A (ko) | 가스 절연 개폐장치용 스위치 조작 구조체 | |
KR20120042247A (ko) | 중장비용 어태치먼트의 착탈기구 | |
RU2020629C1 (ru) | Гидравлический привод для силового высоковольтного выключателя | |
CN116504573A (zh) | 一种直动式的隔离机构 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040114 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040114 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041112 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041112 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041202 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20050727 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20050727 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080205 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080404 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081007 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081014 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121024 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131024 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |