JP4204117B2 - Combined pump drive structure - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機体の走行速度を変更する走行用の無段変速機構と、機体の進行方向を変更する旋回用の無段変速機構を具備したコンバインのトランスミッションに作業機ポンプを取り付けるための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コンバインの座席後方にエンジンを配置し、該エンジンからの動力を油圧式無段変速装置に伝えて主変速し、更にミッションケース内の副変速装置によって変速後の動力をクローラ式走行装置に伝えて走行するようにしていた。また、前記クローラ式走行装置の車速を変速する走行用無段変速機構に加えて、操向を行う為の旋回用無段変速機構を具備したコンバインが公知となっている。これらの無段変速機構はHST式の無段変速機構を採用し、一体的にコンパクトに組立て、ミッションケースに取り付けていた。
例えば、特開平10−54452号の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の走行用と旋回用の無段変速機構の作動油はミッションケース内の潤滑油を利用しており、この潤滑油は更に刈取部の昇降やオーガの昇降等を行うための油圧アクチュエーターに利用しており、この油圧アクチュエーターに作動油を供給するための作業用油圧ポンプはエンジンの出力軸近傍に配置されていたので、ミッションケースと作業用油圧ポンプの間を配管で接続する必要があり、該油圧ポンプの出力ポートから再び配管を介して切換バルブ、油圧アクチュエーターと接続していたのである。従って、配管経路が長くなり、損失も大きくなっていたのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
請求項1においては、機体の走行速度を変更する走行用の油圧式無段変速機構(25)と、機体の進行方向を変更する旋回用の油圧式無段変速機構(28)を具備したコンバインにおいて、前記両油圧式無段変速機構(25・28)を一つのミッションケース(22)上に配置し、前記一方の油圧式無段変速機構の入力軸上に作業用ポンプ(SP)を付設し、他方の油圧式無段変速機構の入力軸上にチャージポンプ(CP)を付設し、該作業用ポンプ(SP)とチャージポンプ(CP)のサクションポートを、ミッションケース(22)に連通し、前記作業用ポンプ(SP)の吐出ポートに接続されて、外部アクチュエータの作動方向を切り換える方向制御弁(147)を、前記作業用ポンプ(SP)を付設し た側の下方の、前記ミッションケース(22)の外側面に付設したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0007】
図1は本発明のトランスミッションを搭載したコンバインの右側面図、図2は同じく左側面図、図3は本発明のトランスミッションの左側面図、図4は同じく右側面図、図5は同じく後面図、図6は同じく平面図、図7はトランスミッションの左側面断面図、図8はトランスミッションのスケルトン図、図9は走行用の第一無段変速機構を含むトランスミッションの断面展開図、図10は旋回用の第二無段変速機構を含むトランスミッションの断面展開図、図11はミッションケース側面に配置したオイルフィルターの部分断面図、図12は油圧回路図である。
【0008】
まず、図1及び図2より本発明のコンバインの全体構成について説明する。トラックフレーム1には左右のクローラ式走行装置2L・2Rを装設している。3は前記トラックフレーム1に架設する機台、4はフイードチェン5を左側に張架し扱胴6を内装している脱穀部、8は刈刃9及び穀稈搬送機構10などを備える刈取部、11は刈取フレーム12を介して刈取部8を昇降させる油圧シリンダである。13は排藁チェンの終端を臨ませる排藁処理部、15は脱穀部4からの穀粒を揚穀筒16を介して搬入する穀物タンク、17は前記穀物タンク15の穀粒を機外に搬出する排出オーガ、18は丸型の操向ハンドル19を支架するハンドルポスト、68は主変速レバー、20は運転席であり、また、21は、機体左右方向に沿う出力軸を有するエンジンであり、コンバインの前方より連続的に穀稈を刈取って脱穀するように構成している。
【0009】
また、このコンバインには走行系の第一無段変速機構及び旋回系の第二無段変速機構を具備しており、それぞれの機構はエンジン21より駆動力を得るよう構成されている。そして、エンジン21により駆動力を得た第一無段変速機構により、正逆の回転方向と回転数増減の制御が行われたのち、駆動力が走行系伝動機構Rを介して差動機構33に伝達される。また、エンジン21により駆動力を得た第二無段変速機構により正逆の回転方向と回転数増減の制御が行われたのち、駆動力が正逆転付与機構Sを介して差動機構33に伝達される。このような構成で、差動機構33に連動連結された左右のクローラ式走行装置2L・2Rの駆動スプロケット34L・34Rに駆動力を常時伝達し、前後直進走行及び、左右駆動スプロケット34L・34Rに対する回転数の相対的な増減制御により旋回を可能としたものであり、以下において、この走行及び旋回の機構について説明する。
【0010】
次にトランスミッションの構成について図3乃至図10より説明する。本実施例においては無段変速機構として静油圧式無段変速装置(以下HST装置)Hを採用しており、前記クローラ式走行装置2L・2Rを駆動するトランスミッションMは前記ミッションケース22内の走行系伝動機構R、逆転付与機構S及び遊星歯車機構、及び該ミッションケース22に載置されたHST装置Hより構成される。HST装置Hは、1組の走行油圧ポンプ23及び走行油圧モータ24からなる、主変速機構である走行用の第一無段変速機構25と、1組の旋回油圧ポンプ26及び旋回油圧モータ27からなる旋回機構である旋回用の第二無段変速機構28とからなる。また、ミッションケース22は左側(図5及び図6において左側)のケース部22L及び右側のケース部22Rより構成され、ケース部22L・22Rがミッションケース22の左右方向で中央付近において接合されている。
【0011】
また、図3、図6に示すように前記走行用の第一無段変速機構25は、機体の前後方向における後方(図3における右側)に横置きしたケース内に走行油圧ポンプ23及び走行油圧モータ24が並設されており、該走行油圧ポンプ23の入力軸23a及び、該走行油圧モータ24の出力軸24aの各々が機体左右方向に軸支され、互いに前後方向に並列されている。
【0012】
また、前記旋回用の第二無段変速機構28においては、機体の前後方向における前方(図3における左側)から旋回油圧ポンプ26及び、旋回油圧モータ27が並設され横置きのケースに内装されており、該旋回油圧ポンプ26の入力軸26a及び、該旋回油圧モータ27の出力軸27aの各々が機体左右方向に軸支され、互いに前後方向に並列されている。
【0013】
一方、図5、図9及び図10で示すように、前記ミッションケース22の右側のケース部22Rの右上部には、ミッションケース22の上面よりも上方に延出する入力ケース部22aが突出形成されている。該入力ケース部22aはケース部22Rの右端部に一体形成され、該入力ケース部22aの右端開口を閉じるべく蓋体22bが固定されている。そして、該ミッションケース22の上面に臨む入力ケース部22aの左側面において、機体後方から順に走行用の第一無段変速機構25及び旋回用の第二無段変速機構28を並設させるように、両無段変速機構25・28のケースを取り付けている。
【0014】
このように、ミッションケース22上に走行用及び旋回用の第一・第二無段変速機構25・28を機体の前後方向に並列させたので、HST装置Hが、ミッションケース22上にコンパクトに収納され、特に、機体の前後方向に並設させたことにより、左右方向のサイズを小さくすることができ、二条用、三条用といった小型のコンバインにおいても二つの第一・第二無段変速機構25・28を装備可能となったのである。また、それぞれの第一・第二無段変速機構25・28は、その構成要素である油圧ポンプ及び油圧モータを機体前後方向に並列に配置しているため、左右方向の幅が小さくユニットとしてコンパクトな構成となっている。
【0015】
また、ミッションケース22内には走行系伝動機構R及び正逆転付与機構Sが配設されており、該走行系伝動機構Rへの動力を受入れるギア42及び正逆転付与機構Sへの動力を受入れるギア97が、該入力ケース部22a内に設けられている。そして、前記走行用の第一無段変速機構25の走行油圧モータ24の出力軸24aの一端が入力ケース部22a内に挿入されギア42に係合され、また、前記旋回用の第二無段変速機構28の旋回用油圧モータ27の出力軸27aの一端が入力ケース部22a内に挿入されギア97に係合されている。
【0016】
また、走行用の第一無段変速機構25のケースから入力ケース部22aとは反対側へ、前記走行油圧ポンプ23の入力軸23aが突出しており、その端部には二連の入力プーリー23bが入力軸23aに一体的に装着されており、また、旋回用の第二無段変速機構28のケースから入力ケース部22aとは反対側へ、前記旋回油圧ポンプ26の入力軸26aが突出しており、その端部には一連の入力プーリー26bが入力軸26aに一体的に装着されている。
【0017】
そして、前記入力プーリー23bの一方と入力プーリー26bとの間には伝動ベルト30が巻回されており、旋回油圧ポンプ26の入力軸26aを伝動ベルト30と、入力プーリー23b・26bを介し、前記走行油圧ポンプ23の入力軸23aに連動連結させている。31は伝動ベルト30を適当な張り具合に調整するテンションプーリーである。該テンションプーリー31のテンションアーム205は、図3〜図6に示すように、支持プレート200の上部に枢支されており、該支持プレート200は左側のケース部22L上部と、走行油圧モータ24のケースの左側面と、旋回用油圧モータ27のケースの左側面に跨がってボルトによって固定されている。
【0018】
該支持プレート200の後上部に支軸204が左右方向に固設され、該支軸204にテンションアーム205の中央部に設けたボス206が回動自在に枢支されている。更に、前記支持プレート200の前上部は屈曲させて水平面を構成し、この水平面上にステー201が固設されている。該ステー201の上部には左右面を構成して、この左右面に挿入孔を開口してネジロッド208を前後方向に挿入し、該ネジロッド208をナットによってステー201に位置調整可能に固定している。該ネジロッド208の端部にテンションバネ202の一端が係止され、該テンションバネ202の他端が前記テンションアーム205の端部に係止されている。
【0019】
このように構成して、前記テンションアーム205の他端部に軸支したテンションプーリー31は、前記テンションバネ202の付勢力によって下方に回動され、前記伝達ベルト30にテンションを与えるようにしている。また、前記ナットを回動することによって付勢力を調節可能としている。更に、前記支持プレート200の側面下部にはブレーキ操作用のワイヤーのハーネスの支持部やブレーキを解除方向に付勢するバネの係止ステーが設けられている。
【0020】
また、前記エンジン21の出力軸21aに固設した出力プーリー21bと前記走行用油圧ポンプ23の入力プーリー23bの他方には伝動ベルト29が巻回されている(図8)。このようにして走行油圧ポンプ23の入力軸23aを伝達ベルト、プーリー等を介しエンジン21に連動連結させている。また、ミッションケース22の左側ケース部22Lの側面から、刈取PTO軸55が突出しており、該刈取PTO軸55上には一体的に回転する刈取出力プーリー55bが固設され、該刈取出力プーリー55bからベルトを介して刈取入力プーリーに動力が伝達される。そしてミッションケース22内の副変速軸53からギア56、55aを介して、エンジン21の出力を刈取部に伝達するのである。
【0021】
また、第一・第二無段変速機構25・28の各々のケース上面には、走行油圧ポンプ23及び旋回油圧ポンプ26に対する変速アーム23c、26cが配設されており(図6)、該変速アーム23c、26cの回動操作により、走行油圧ポンプ23及び旋回油圧ポンプ26の可動斜板145、146がそれぞれ傾動し、走行油圧モータ24及び旋回油圧モータ27の回転速度及び回転方向が制御される。
【0022】
このような構成でエンジン21の出力を走行用、旋回用の第一・第二無段変速機構25・28に伝達しているが、走行用及び旋回用の入力プーリー23b・26bが近い位置にあり、また略同一平面状に配置されているため、伝動ベルト29をミッションケース22の側方の狭いスペースにおいて配設可能であり、動力伝達構成がシンプルとなり、第一・第二無段変速機構25・28の相互連結構造をコンパクトにすることが可能となるのである。
【0023】
また、走行用及び旋回用の第一・第二無段変速機構25・28の前後方向の位置関係、第一・第二無段変速機構25・28内の油圧ポンプ及び油圧モータの前後方向の位置関係は、本実施例に制約されるものではなく、適宜前後逆にも変更可能である。また、エンジン21から動力を伝達する伝動ベルト29については、入力プーリー26bを二連プーリーにすることで、該入力プーリー26b側に巻回してもよい。
【0024】
次に、図8、図9、図10より、差動機構33の構成について説明する。ミッションケース22内の差動機構33は左右の1対の遊星歯車機構35L・35Rを有し、各遊星歯車機構35L・35Rはサンギア36L・36Rと、該サンギア36L・36Rの外周で噛合う複数のプラネタリギア37L・37Rと、リングギア38L・38Rに一体構成され、プラネタリギア37L・37Rに噛合うインターナルギア38a・38aと、サンギア軸39と同軸線上の車軸40L・40Rに固設され、プラネタリアギア37L・37Rを枢支するキャリヤ41L・41R等から構成されている。
【0025】
該プラネタリアギア37L・37Rは車軸40L・40Rから放射状に均等配置されてキャリヤ41L・41Rにそれぞれ回転自在に軸支させ、左右のサンギア36L・36Rを挟んで左右のキャリヤ41L・41Rを配置させると共に、前記インターナルギア38a・38aは各プラネタリギア37L・37Rに噛み合い、サンギア軸39とは同一軸芯状に配置させ、車軸40L・40Rに回転自在に軸支させている。
【0026】
そして、左右の前記サンギア36L・36Rは共通のサンギア軸39の外周面上に刻設され、両サンギア36L・36Rの中間部に係止したセンタギア46を介して、副変速機構32等からなる走行系伝動機構Rに連動連結され、さらに走行系伝動機構Rの入力部には、前記第一無段変速機構25の出力軸24aに係合されるギア42が連動連結されている。
【0027】
副変速機構32は、ミッションケース22に横架した副変速駆動軸53の一端に入力用ギア44を固設し、該副変速駆動軸53上には低速ギア50、中速ギア51を固設し、高速ギア52を遊嵌し、高速ギア52と噛合可能なクラッチスライダ81を摺動可能にスプライン嵌合している。また、前記副変速駆動軸53と平行に回転自在に横架した副変速従動軸45上には、ギア47・48を遊嵌し、その間にクラッチスライダ80を両者に噛合可能にスプライン嵌合し、出力ギア49を固設している。そして、ギア47と低速用ギア50、ギア48と中速用ギア51、ギア49と高速用ギア52とをそれぞれ常時噛合させている。
【0028】
これら2つのクラッチスライダ80・81は運転席近傍に配備した一本の副変速レバーに連係され、該副変速レバーが操作されることで各々の軸53・45上を同時に摺動して、クラッチスライダ80・81のいずれかがギア47・48・52のいずれかと係合するように構成され、これにより、副変速従動軸45に3段の変速回転が得られ、出力ギア49から出力されるようになっている。
【0029】
このような構成において走行用油圧モータ24の回転出力が、出力軸24aから入力ケース部22a内のギア42を介して、カウンター軸43上のギア43a、入力用ギア44を介して副変速機構32に伝達され、副変速機構32において変速したのち出力ギア49からカウンターギア54、センタギア46を経由して左右のサンギア36L・36Rを回転駆動させるのである。そして、左右の遊星歯車機構35L・35Rを介し車軸40に伝達させることにより、左右の駆動スプロケット34L・34Rを回転駆動させクローラ式走行装置2L・2Rを駆動させるのである。
【0030】
一方、左右の前記リングギア38L・38Rは、支軸63上に遊嵌したギア63c・63d、アイドル軸62上のアイドル歯車62a等からなる正逆転付与機構Sに連動され、さらに正逆転付与機構Sの入力部には旋回用の第二無段変速機構28の出力軸27aに係合されるギア97が連動連結されている。
【0031】
そして、旋回用の第二無段変速機構28の旋回油圧モータ27の回転出力が、出力軸27aから順にギア97、カウンター軸96上の駆動ギア96aに伝達され、さらに入力用の伝動ギア91を介して旋回入力軸90、クラッチ装置Cを介してクラッチ軸61へと伝達される。
【0032】
前記旋回入力軸90には同歯数の駆動ギア90a・90bが刻設され、またクラッチ軸61上には、該駆動ギア90a・90bと常時噛み合うクラッチギア61b・61cが遊嵌設置されている。そして、両クラッチギア61b・61cの間に、該クラッチギア61b・61cの各々に対して係脱自在なクラッチスライダ61dを、クラッチ軸61と相対回転不能で、かつ、軸方向摺動自在に設置することにより、前記クラッチ装置Cを構成している。このクラッチスライダ61dは前述の副変速機構32のクラッチスライダ80・81と連動連係され、副変速機構32が中立位置にあるときにはクラッチギア61b・61cのいずれとも係合せず、副変速機構32が1速から3速までの伝動状態にあるときのみ係合して旋回入力軸90からの動力をクラッチ軸61に伝達し、クラッチ軸61と一体の出力ギア61aより出力するように構成されている。
【0033】
そして、クラッチ軸61上の出力ギア61aの回転は支軸63上に遊嵌した旋回入力ギア63bに直接的に伝達され、ギア63dを介してリングギア38Rに伝達される。また左側のリングギア38Lに対しては、クラッチ軸61上の出力ギア61aの回転はアイドル軸62上のアイドルギア62aにて逆転されたあと、支軸63上の旋回入力ギア63aに伝達され、ギア63cを介してリングギア38Lに伝達される。このようにして旋回油圧モータ27の回転出力が、左右のリングギア38L・38Rを互いに逆回転方向へ、且つ、左右同一回転数で駆動するよう伝達されるのである。
【0034】
このような構成で、走行油圧ポンプ23の可動斜板145に対する変速アーム23cが、運転席近傍に配備した走行操作具である主変速レバー68にリンク機構を介して連動連係されており、走行用の第一無段変速機構25は該主変速レバー68の回動操作により可動斜板145の傾斜角度が変更されて走行油圧モータ24の正逆の回転方向と回転数増減及び回転停止の制御を行うことが可能となっている。また、旋回油圧ポンプ26の可動斜板146に対する変速アーム26cが丸形の操向ハンドル19にリンク機構を介して連動連係されており、旋回用の第二無段変速機構28は該操向ハンドル19の回動により可動斜板146の傾斜角度が変更されて旋回油圧モータ27の正逆の回転方向と回転数増減及び回転停止の制御を行うよう構成されている。
【0035】
操向ハンドル19を直進走行位置におくと、旋回油圧ポンプ26が中立位置となり、旋回油圧モータ27の駆動が停止して左右リングギア38が静止固定された状態となり、主変速レバー68にて走行油圧ポンプ23より圧油を吐出させて走行油圧モータ24を駆動すると、その回転はセンタギア46から左右のサンギア36L・36Rに同一回転数で伝達され、左右遊星歯車機構35L・35Rのプラネタリギア37L・37R、キャリヤ41L・41Rを介し、左右の駆動スプロケット34L・34Rが左右同回転方向の同一回転数で駆動されて、機体の前進直進走行が行われる。また、主変速レバー68にて走行油圧ポンプ23からの圧油吐出方向を反転させると、機体は後進状態で直進走行する。
【0036】
ここで、操向ハンドル19を右に切ると、旋回油圧ポンプ26は作動状態となって圧油を吐出し、該圧油を受けて旋回油圧モータ27が駆動される。該旋回油圧モータ27から出力された動力は旋回入力軸90からクラッチ装置Cを経て正逆転付与機構Sに至り、ここで同一回転数のまま二手に分けられ、その一方は前記遊星歯車機構35のリングギア38Lを正転させ、他方はリングギア38Rを逆転させる。正転するリングギア38Lの回転数はサンギア36Lによって正転している左キャリヤ41Lの回転数に加算される一方、逆転するリングギア38Rの回転数はサンギア36Rによって正転している右キャリヤ41Rの回転数に減算される。これによって両駆動スプロケット34L・34Rの駆動状態を維持しつつ、駆動スプロケット34Lの回転数が駆動スプロケット34Rのそれよりも高くなって右方へ進路が変更されるのである。
【0037】
旋回油圧ポンプ26からの吐出油量は操向ハンドル19の切れ角度が大きくなるに従って増加し、これに応じて旋回油圧モータ27の回転数も無段に増加するので、左右の駆動スプロケット34・34に生じる相対回転差は次第に大きくなり、より小さな旋回半径で機体が旋回することとなる。また、操向ハンドル19を左に切ると、旋回油圧ポンプ26の圧油吐出方向が反転して旋回油圧モータ27の回転方向が逆になり、これによって最終的に、キャリヤ41Lの回転数が減算される一方、右キャリヤ41Rの回転数が加算されて、右駆動スプロケット34Rの回転数が左駆動スプロケット34のそれよりも高くなって左方へ進路が変更されるのである。
【0038】
また、正逆転付与機構Sの旋回入力軸90には直進性を安定させるためのブレーキ機構Bが装備されている。このブレーキ機構Bは、旋回入力軸90上で一体的に回転する前記伝動ギア91と、旋回入力軸90に外嵌され、伝動ギア91よりも歯数が少ない摩擦板で構成した制動ギア92とを有する。そして、伝動ギア91は旋回用油圧モータ27からの動力を伝達する駆動ギア96aと噛み合っており、該伝動ギア91を介して、旋回入力軸90に動力が伝達されるように構成されている。
【0039】
また、同じく駆動ギア96aと噛み合う制動ギア92が旋回入力軸90に2枚外嵌されており、さらに3枚の相手側摩擦板93・93・93が前記制動ギア92を挟み込むようにして旋回入力軸90と一体回転するよう装着され、該相手側摩擦板93と制動ギア92は蓋体22bにて受け止められた皿バネ95のバネ力を受ける押圧板94を介して常時押圧されている。そして、この押圧力を受けることにより伝動ギア91、相手側摩擦板93、及び制動ギア92は常時圧接状態を保つ。
【0040】
このような構成において駆動ギア96aから動力が伝達されると、伝動ギア91より旋回入力軸90に動力が伝達される一方、駆動ギア96aにより動力を伝達された制動ギア92が伝動ギア91とは異なる回転数で旋回入力軸90上で回転するので、伝動ギア91と制動ギア92との間において相対回転差が発生し、伝動ギア91、相手側摩擦板93及び制動ギア92の間に摩擦抵抗が発生し、該旋回入力軸90に対するブレーキ作用が発生する。これにより、旋回油圧ポンプ26の中立位置が正確に出ておらず、旋回油圧モータ27が微動に回転しようとしても、旋回入力軸90が制動されているので左右リングギア38L・38Rの静止固定状態が維持される。
【0041】
また、図示せぬハンドブレーキを操作することにより走行伝動機構Rに制動力を付与させる駐車ブレーキ機構Tについて説明する。まず、ハンドブレーキに連動連結したブレーキアーム113を回動操作すると回動し、連動してカム軸110が回転する。そしてカム軸110の回転によりプレッシャープレート111が回動するとともに図9において左方向への推力が発生して、副変速従動軸45上に一体的に装着された摩擦板とミッションケース22側に装着された摩擦板とが重合してなる多板式摩擦ブレーキ112を押圧する。この押圧により副変速従動軸45に抵抗を与え駐車ブレーキ作用を発生させるのである。
【0042】
次に、本発明のチャージポンプCPおよび作業用油圧ポンプSPの取付構成について説明する。走行油圧ポンプ23の入力軸23aの他端はケース外側に突出し、外側面に第一・第二無段変速機構25・28に対する作動油補給用のチャージポンプCPが付設され、前記入力軸23aからの動力によって駆動され、また、旋回用油圧ポンプ26の入力軸26aの他端も、入力ケース部22a、蓋体22bを貫通して突出し、該蓋体22b外側面に刈取部の作業用ポンプSPを付設し、入力軸26aからの動力によって駆動される。このような構成とすることで、それぞれ常時回転する入力軸23a・26aがエンジン21からの駆動力を個別にチャージポンプCP及び作業用ポンプSPへ伝達するため、シンプルな構成となり、またエンジン21の動力を効率よく伝達する構成となっている。また、上記構成とは逆に、走行用油圧ポンプ23の入力軸23aに作業用ポンプSPを連結させ、旋回油圧ポンプ26の入力軸26aにチャージポンプCPを連結させる構成とすることも可能である。
【0043】
前記チャージポンプCPと昇降用油圧ポンプSPとの各々の吸入側は図4、図12に示すように、ミッションケース22のケース部22R外側面にサクションポート152が連通され、該サクションポート152に配管160が連通され、該配管160の他端は三方分岐ジョイント156と接続され、該三方分岐ジョイント156の一端はチャージポンプCPのポンプポート(吸入口)と連通され、残りの端部には配管161が接続され、該配管161の他端には作業用ポンプSPのポンプポート(吸入口)に接続されている。
【0044】
また、前記サクションポート152が連通されるミッションケース22の内部は、図11に示すように、互いに仕切られた第一・第二油室142a・142bが形成され、該第一油室142aは、ミッションケース22内に収容した歯車などを潤滑する潤滑油が溜められた油溜めに開放されたストレーナ141が横架されている。このストレーナ141と対向するようにしてミッションケース22のケース部22L外側面にはフィルタ取付座144を介して外装式の油フィルタ140が取り付けられている。
【0045】
前記フィルタ取付座144には、ストレーナ141の出口141aから流れ出た濾過油を受け入れて油フィルタ140の入口へ導く第一連通路144aと、油フィルタ140の出口から流れ出た濾過油をケース部22Lの開口22bを介し第二油室142bへ導く第二連通路144bとを備えている。油フィルタ140のポンプ上流側に、それよりも目の粗いストレーナ141を配設することにより油フィルタ140の交換頻度を少なくするようにしてある。
【0046】
また、図3に示すように、ミッションケース22のケース部22L前方寄りの外側面には、前記刈取部8を対地昇降操作自在な昇降バルブユニットVUが配置されている。即ち、昇降バルブユニットVUのバルブケース150がケース部22Lの外側面に脱着自在に付設され、該バルブケース150の正面にはポンプポート153が、下面にはタンクポート154とシリンダポート155が、上面には3位置切換式で電磁操作式の方向制御弁147が配設されている。
【0047】
次に、図12より油圧回路を説明する。チャージポンプCP、作業用ポンプSP、走行油圧ポンプ23及び旋回油圧ポンプ26はエンジン21によって駆動される。該チャージポンプCPから吐出された作動油は、走行用の第一無段変速機構25の閉回路と、旋回用の第二無段変速機構28の閉回路に補給され、該作業用ポンプSPから吐出された作動油は昇降バルブユニットVU内に導入されている。走行用の第一無段変速機構25の補給ポートには、それぞれ、油補給時にのみ開く一対のチェックバルブ130、中立範囲を拡大するための絞り131が配置されている。旋回用の第二無段変速機構28の補給ポートにも同様のチェックバルブ132、絞り133が配置されている。そして、第一・第二無段変速機構25・28の補給ポートはチャージポンプCPの吐出ポートに対して一本の油路CPaにて相互接続されると共に、該油路CPaにリリーフ弁143を接続して、第一・第二無段変速機構25・28の閉回路内に供給される補給油圧を設定している。
【0048】
作業用ポンプSPから送られる油が昇降バルブユニットVUのポンプポート153に導入される。そして刈取昇降用の油圧シリンダ11に作動油を供給する回路には、方向制御弁147、ロードチェック弁134、スローリターン弁135が配設され、油圧シリンダ11に対する作動油の供給と排出を制御し、シリンダポート155を介して油圧シリンダ11に対する作動油を給排可能としている。またリリーフ弁148により油圧シリンダ11の作動油圧の設定をしている。そして、油圧シリンダ11側から排出された作動油は、タンクポート154を介してオイルクーラー149に送られ、オイルクーラー149において冷却され適当な粘度を維持した状態で、旋回用及び走行用の第一・第二無段変速機構28・25のケース内を順次経由してミッションケース22に戻される。
【0049】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を奏するものである。
機体の走行速度を変更する走行用の油圧式無段変速機構(25)と、機体の進行方向を変更する旋回用の油圧式無段変速機構(28)を具備したコンバインにおいて、前記両油圧式無段変速機構(25・28)を一つのミッションケース(22)上に配置し、前記一方の油圧式無段変速機構の入力軸上に作業用ポンプ(SP)を付設し、他方の油圧式無段変速機構の入力軸上にチャージポンプ(CP)を付設し、該作業用ポンプ(SP)とチャージポンプ(CP)のサクションポートを、ミッションケース(22)に連通し、前記作業用ポンプ(SP)の吐出ポートに接続されて、外部アクチュエータの作動方向を切り換える方向制御弁(147)を、前記作業用ポンプ(SP)を付設した側の下方の、前記ミッションケース(22)の外側面に付設したので、エンジンからの動力が常時作業機ポンプに伝達されて駆動することが可能となり、また、ミッションケース内の作動油を短い配管によって作業機ポンプに供給することが可能となり、配管のコストを低減でき、配管における損失も低減できるのである。
【0050】
また、前記作業機ポンプの吐出ポートに接続されて外部アクチュエータの作動方向を切り換える方向制御弁を、前記ミッションケースの側面に設置したので、作業機ポンプと方向制御弁を近くに配置して配管を短くでき、戻り油の配管も短くできる。
そして、ミッションケースの左右の重量バランスを向上でき、ミッションケース側面の空いた空間に方向制御弁を配置して、コンパクトな構成として空間を有効に利用できるようになったのである。
【0051】
また、機体の走行速度を変更する走行用の油圧式無段変速機構と、機体の進行方向を変更する旋回用の油圧式無段変速機構を具備したコンバインにおいて、前記両油圧式無段変速機構を一つのミッションケース上に配置し、前記一方の油圧式無段変速機構の入力軸上に作業機ポンプを付設し、他方の油圧式無段変速機構の入力軸上にチャージポンプを付設したので、エンジンからの駆動力を油圧式無段変速機構と同時に入力することが可能となって、入力部の構成をシンプルにすることができ、作業機ポンプ及びチャージポンプの作動油もミッションケースから容易に供給することができる。
また、作業機ポンプ及びチャージポンプから吐出された作動油は容易に油圧式無段変速機構および作業機に供給することが可能となり、更に、余剰油も容易にミッションケースへ戻すことができる。こうして全体構成の軽量化とコンパクト化が実現できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のトランスミッションを搭載したコンバインの右側面図である。
【図2】 同じく左側面図である。
【図3】 本発明のトランスミッションの左側面図である。
【図4】 同じく右側面図である。
【図5】 同じく後面図である。
【図6】 同じく平面図である。
【図7】 トランスミッションの左側面断面図である。
【図8】 トランスミッションのスケルトン図である。
【図9】 走行用の第一無段変速機構を含むトランスミッションの断面展開図である。
【図10】 旋回用の第二無段変速機構を含むトランスミッションの断面展開図である。
【図11】 ミッションケース側面に配置したオイルフィルターの部分断面図である。
【図12】 油圧回路図である。
【符号の説明】
22 ミッションケース
22a 入力ケース部
22b (入力ケース部)蓋体
23 走行油圧ポンプ
24 走行油圧モータ
25 走行用無段変速機構
26 旋回油圧ポンプ
27 旋回油圧モータ
28 旋回用無段変速機構
M ミッション装置
H HST式無段変速装置
CP チャージポンプ
SP 作業用ポンプ
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention relates to a configuration for attaching a work machine pump to a transmission of a combine equipped with a continuously variable transmission mechanism for changing the traveling speed of the airframe and a continuously variable transmission mechanism for turning to change the traveling direction of the airframe. .
[0002]
[Prior art]
  Conventionally, an engine is arranged behind the combine seat, the power from the engine is transmitted to the hydraulic continuously variable transmission to perform a main shift, and the sub-transmission in the transmission case transmits the shifted power to the crawler type travel device. I was trying to travel. In addition to a traveling continuously variable transmission mechanism for shifting the vehicle speed of the crawler type traveling device, a combine equipped with a turning continuously variable transmission mechanism for steering is known. These continuously variable transmission mechanisms employ HST type continuously variable transmission mechanisms, and are assembled in a compact and integrated manner in a transmission case.
  For example, it is a technique of Unexamined-Japanese-Patent No. 10-54452.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
  The hydraulic oil in the transmission case is used as the hydraulic oil for the conventional continuously variable transmission mechanism for running and turning, and this lubricating oil is further used for the hydraulic actuator for raising and lowering the cutting part and raising and lowering the auger. Since the working hydraulic pump for supplying hydraulic oil to this hydraulic actuator was arranged near the output shaft of the engine, it is necessary to connect the transmission case and the working hydraulic pump with a pipe, The switching port and the hydraulic actuator were connected again from the output port of the hydraulic pump via the piping. Therefore, the piping route becomes longer and the loss becomes larger.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
  The problems to be solved by the present invention are as described above. Next, means for solving the problems will be described.
[0005]
  In claim 1, the combine is provided with a traveling hydraulic continuously variable transmission mechanism (25) for changing the traveling speed of the airframe and a turning hydraulic continuously variable transmission mechanism (28) for changing the traveling direction of the airframe. The two hydraulic continuously variable transmission mechanisms (25, 28) are arranged on one transmission case (22), and a working pump (SP) is provided on the input shaft of the one hydraulic continuously variable transmission mechanism. AndA charge pump (CP) is attached on the input shaft of the other hydraulic continuously variable transmission mechanism, and the suction port of the working pump (SP) and the charge pump (CP) communicates with the transmission case (22), A directional control valve (147) that is connected to the discharge port of the work pump (SP) and switches the operating direction of the external actuator is provided with the work pump (SP). Attached to the outer surface of the mission case (22) below the rear sideIs.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0007]
  1 is a right side view of a combine equipped with the transmission of the present invention, FIG. 2 is a left side view of the same, FIG. 3 is a left side view of the transmission of the present invention, FIG. 4 is also a right side view, and FIG. 6 is a plan view, FIG. 7 is a left side sectional view of the transmission, FIG. 8 is a skeleton diagram of the transmission, FIG. 9 is a developed sectional view of the transmission including the first continuously variable transmission mechanism, and FIG. FIG. 11 is a partial sectional view of a transmission including a second continuously variable transmission mechanism, FIG. 11 is a partial sectional view of an oil filter disposed on the side surface of the transmission case, and FIG. 12 is a hydraulic circuit diagram.
[0008]
  First, the whole structure of the combine of this invention is demonstrated from FIG.1 and FIG.2. The track frame 1 is provided with left and right crawler type traveling devices 2L and 2R. 3 is a machine base installed on the track frame 1, 4 is a threshing unit that stretches the feed chain 5 on the left side and has a handling cylinder 6, and 8 is a cutting unit that includes a cutting blade 9 and a culm conveying mechanism 10, Reference numeral 11 denotes a hydraulic cylinder that raises and lowers the cutting unit 8 via the cutting frame 12. 13 is a waste disposal unit that faces the end of the waste chain, 15 is a grain tank that carries the grain from the threshing unit 4 through the milling cylinder 16, and 17 is a grain tank outside the machine. A discharge auger to be carried out, 18 is a handle post for supporting a round steering handle 19, 68 is a main transmission lever, 20 is a driver's seat, and 21 is an engine having an output shaft along the left-right direction of the fuselage. The cereals are continuously cut from the front of the combine and threshed.
[0009]
  The combine is also provided with a first continuously variable transmission mechanism for the traveling system and a second continuously variable transmission mechanism for the turning system, and each mechanism is configured to obtain driving force from the engine 21. Then, after the first continuously variable transmission mechanism that has obtained the driving force from the engine 21 controls the forward / reverse rotation direction and the rotational speed increase / decrease, the driving force is transmitted through the traveling system transmission mechanism R to the differential mechanism 33. Is transmitted to. Further, after the forward / reverse rotation direction and the rotation speed increase / decrease are controlled by the second continuously variable transmission mechanism obtained by the engine 21, the driving force is transmitted to the differential mechanism 33 via the forward / reverse rotation imparting mechanism S. Communicated. With such a configuration, the driving force is always transmitted to the drive sprockets 34L and 34R of the left and right crawler type traveling devices 2L and 2R linked to the differential mechanism 33, so that the forward and backward traveling and the left and right drive sprockets 34L and 34R Turning is enabled by relative increase / decrease control of the number of revolutions, and the traveling and turning mechanism will be described below.
[0010]
  Next, the configuration of the transmission will be described with reference to FIGS. In the present embodiment, a hydrostatic continuously variable transmission (hereinafter referred to as HST device) H is employed as the continuously variable transmission mechanism, and the transmission M that drives the crawler traveling devices 2L and 2R travels within the transmission case 22. It comprises a system transmission mechanism R, a reverse rotation imparting mechanism S, a planetary gear mechanism, and an HST device H mounted on the mission case 22. The HST device H includes a traveling first continuously variable transmission mechanism 25, which is a main transmission mechanism, and a pair of swing hydraulic pump 26 and swing hydraulic motor 27. And a second continuously variable transmission mechanism 28 for turning which is a turning mechanism. The mission case 22 is composed of a case portion 22L on the left side (left side in FIGS. 5 and 6) and a case portion 22R on the right side, and the case portions 22L and 22R are joined near the center in the left-right direction of the mission case 22. .
[0011]
  Further, as shown in FIGS. 3 and 6, the traveling first continuously variable transmission mechanism 25 includes a traveling hydraulic pump 23 and a traveling hydraulic pressure in a case placed laterally rearward (right side in FIG. 3) in the longitudinal direction of the machine body. A motor 24 is juxtaposed, and an input shaft 23a of the traveling hydraulic pump 23 and an output shaft 24a of the traveling hydraulic motor 24 are each supported in the left-right direction of the machine body and are juxtaposed in the front-rear direction.
[0012]
  In the second continuously variable transmission mechanism 28 for turning, the turning hydraulic pump 26 and the turning hydraulic motor 27 are juxtaposed from the front in the front-rear direction of the airframe (left side in FIG. 3) and are installed in a horizontally placed case. Each of the input shaft 26a of the swing hydraulic pump 26 and the output shaft 27a of the swing hydraulic motor 27 is pivotally supported in the left-right direction of the machine body and is parallel to each other in the front-rear direction.
[0013]
  On the other hand, as shown in FIGS. 5, 9, and 10, an input case portion 22 a that extends upward from the upper surface of the mission case 22 is formed to protrude from the upper right portion of the case portion 22 </ b> R on the right side of the mission case 22. Has been. The input case portion 22a is formed integrally with the right end portion of the case portion 22R, and a lid 22b is fixed to close the right end opening of the input case portion 22a. The first continuously variable transmission mechanism 25 for traveling and the second continuously variable transmission mechanism 28 for turning are arranged side by side on the left side surface of the input case portion 22a facing the upper surface of the transmission case 22 in order from the rear of the machine body. The case of both continuously variable transmission mechanisms 25 and 28 is attached.
[0014]
  As described above, since the first and second continuously variable transmission mechanisms 25 and 28 for traveling and turning are arranged in parallel in the longitudinal direction of the fuselage on the mission case 22, the HST device H is compactly mounted on the mission case 22. Two first and second continuously variable transmission mechanisms for small-sized combiners such as two- and three-strips that are housed, and in particular, can be reduced in size in the left-right direction by being juxtaposed in the longitudinal direction of the aircraft. It became possible to equip 25.28. In addition, each of the first and second continuously variable transmission mechanisms 25 and 28 has a hydraulic pump and a hydraulic motor, which are constituent elements thereof, arranged in parallel in the longitudinal direction of the machine body. It has become a structure.
[0015]
  Further, a traveling system transmission mechanism R and a forward / reverse rotation imparting mechanism S are disposed in the mission case 22, and a gear 42 that receives power to the traveling system transmission mechanism R and a power to the forward / reverse rotation imparting mechanism S are received. A gear 97 is provided in the input case portion 22a. Then, one end of the output shaft 24a of the traveling hydraulic motor 24 of the traveling first continuously variable transmission mechanism 25 is inserted into the input case portion 22a and engaged with the gear 42, and the turning second continuously variable transmission mechanism 25a. One end of the output shaft 27 a of the turning hydraulic motor 27 of the speed change mechanism 28 is inserted into the input case portion 22 a and engaged with the gear 97.
[0016]
  Further, an input shaft 23a of the traveling hydraulic pump 23 protrudes from the case of the first continuously variable transmission mechanism 25 for traveling to the side opposite to the input case portion 22a, and two input pulleys 23b are provided at the end thereof. Is integrally mounted on the input shaft 23a, and the input shaft 26a of the swing hydraulic pump 26 protrudes from the case of the second continuously variable transmission mechanism 28 for turning to the side opposite to the input case portion 22a. A series of input pulleys 26b are integrally attached to the input shaft 26a at the ends thereof.
[0017]
  A transmission belt 30 is wound between one of the input pulleys 23b and the input pulley 26b, and the input shaft 26a of the swing hydraulic pump 26 is passed through the transmission belt 30 and the input pulleys 23b and 26b. The traveling hydraulic pump 23 is linked to the input shaft 23a. A tension pulley 31 adjusts the transmission belt 30 to an appropriate tension. As shown in FIGS. 3 to 6, the tension arm 205 of the tension pulley 31 is pivotally supported on the upper portion of the support plate 200, and the support plate 200 includes the upper portion of the left case portion 22 </ b> L and the traveling hydraulic motor 24. The left side surface of the case and the left side surface of the case of the turning hydraulic motor 27 are fixed by bolts.
[0018]
  A support shaft 204 is fixed to the rear upper part of the support plate 200 in the left-right direction, and a boss 206 provided at the center of the tension arm 205 is pivotally supported on the support shaft 204. Further, the front upper portion of the support plate 200 is bent to form a horizontal plane, and a stay 201 is fixed on the horizontal plane. Left and right surfaces are formed on the upper portion of the stay 201, insertion holes are opened in the left and right surfaces, and screw rods 208 are inserted in the front-rear direction, and the screw rods 208 are fixed to the stay 201 by nuts so that the position can be adjusted. . One end of the tension spring 202 is locked to the end of the screw rod 208, and the other end of the tension spring 202 is locked to the end of the tension arm 205.
[0019]
  In this way, the tension pulley 31 pivotally supported on the other end of the tension arm 205 is rotated downward by the urging force of the tension spring 202 to apply tension to the transmission belt 30. . Further, the urging force can be adjusted by rotating the nut. Further, a support portion of a wire harness for brake operation and a spring locking stay for urging the brake in a release direction are provided at the lower side of the support plate 200.
[0020]
  A transmission belt 29 is wound around the other of the output pulley 21b fixed to the output shaft 21a of the engine 21 and the input pulley 23b of the traveling hydraulic pump 23 (FIG. 8). In this way, the input shaft 23a of the traveling hydraulic pump 23 is interlocked and connected to the engine 21 via the transmission belt, pulley, and the like. Further, a cutting PTO shaft 55 protrudes from the side surface of the left case portion 22L of the transmission case 22, and a cutting output pulley 55b that rotates integrally is fixed on the cutting PTO shaft 55, and the cutting output pulley 55b. Then, power is transmitted to the cutting input pulley through the belt. Then, the output of the engine 21 is transmitted from the auxiliary transmission shaft 53 in the mission case 22 through the gears 56 and 55a to the cutting unit.
[0021]
  Further, on the upper surfaces of the cases of the first and second continuously variable transmission mechanisms 25 and 28, transmission arms 23c and 26c for the traveling hydraulic pump 23 and the swing hydraulic pump 26 are disposed (FIG. 6). By rotating the arms 23c and 26c, the movable swash plates 145 and 146 of the traveling hydraulic pump 23 and the swing hydraulic pump 26 are tilted, respectively, and the rotational speed and direction of the traveling hydraulic motor 24 and the swing hydraulic motor 27 are controlled. .
[0022]
  With this configuration, the output of the engine 21 is transmitted to the first and second continuously variable transmission mechanisms 25 and 28 for traveling and turning, but the input pulleys 23b and 26b for traveling and turning are close to each other. In addition, since the transmission belt 29 can be disposed in a narrow space on the side of the transmission case 22 because the transmission belt 29 is arranged substantially in the same plane, the power transmission configuration is simplified, and the first and second continuously variable transmission mechanisms are provided. This makes it possible to make the interconnection structure of 25 and 28 compact.
[0023]
  Also, the positional relationship in the front-rear direction of the first and second continuously variable transmission mechanisms 25, 28 for traveling and turning, the front-rear direction of the hydraulic pump and hydraulic motor in the first and second continuously variable transmission mechanisms 25, 28, and so on. The positional relationship is not limited to the present embodiment, and can be changed back and forth as appropriate. Further, the transmission belt 29 that transmits power from the engine 21 may be wound around the input pulley 26b by making the input pulley 26b a double pulley.
[0024]
  Next, the configuration of the differential mechanism 33 will be described with reference to FIGS. 8, 9, and 10. The differential mechanism 33 in the mission case 22 has a pair of left and right planetary gear mechanisms 35L and 35R. The planetary gear mechanisms 35L and 35R are engaged with the sun gears 36L and 36R, and a plurality of meshes on the outer periphery of the sun gears 36L and 36R. The planetary gears 37L and 37R and the ring gears 38L and 38R are integrally formed. The planetary gears 37L and 37R mesh with the internal gears 38a and 38R, and the sun gear shaft 39 and the axles 40L and 40R on the same axis as the planetary gears. The carrier 41L / 41R is configured to pivotally support the rear gear 37L / 37R.
[0025]
  The planetary gears 37L and 37R are radially arranged from the axles 40L and 40R and are rotatably supported by the carriers 41L and 41R, respectively, and the left and right sun gears 36L and 36R are sandwiched between the left and right carriers 41L and 41R. The internal gears 38a and 38a mesh with the planetary gears 37L and 37R, and are arranged on the same axis as the sun gear shaft 39, and are rotatably supported on the axles 40L and 40R.
[0026]
  The left and right sun gears 36L and 36R are engraved on the outer peripheral surface of a common sun gear shaft 39, and are driven by a sub-transmission mechanism 32 and the like via a center gear 46 that is locked to an intermediate portion between both sun gears 36L and 36R. A gear 42 engaged with the output shaft 24a of the first continuously variable transmission mechanism 25 is linked and connected to the input portion of the traveling system transmission mechanism R.
[0027]
  The sub-transmission mechanism 32 has an input gear 44 fixed to one end of a sub-transmission drive shaft 53 horizontally mounted on the transmission case 22, and a low-speed gear 50 and a medium-speed gear 51 are fixed on the sub-transmission drive shaft 53. The high-speed gear 52 is loosely fitted, and the clutch slider 81 that can mesh with the high-speed gear 52 is slidably fitted by spline. Further, gears 47 and 48 are loosely fitted on a sub-transmission driven shaft 45 that is horizontally and rotatably mounted in parallel with the sub-transmission drive shaft 53, and a clutch slider 80 is spline-fitted between the gears 47 and 48 therebetween. The output gear 49 is fixed. The gear 47 and the low speed gear 50, the gear 48 and the medium speed gear 51, and the gear 49 and the high speed gear 52 are always meshed with each other.
[0028]
  These two clutch sliders 80 and 81 are linked to a single auxiliary transmission lever arranged in the vicinity of the driver's seat, and when the auxiliary transmission lever is operated, the two clutch sliders 80 and 81 slide on the respective shafts 53 and 45 at the same time. Any one of the sliders 80 and 81 is configured to be engaged with any one of the gears 47, 48, and 52, and thereby, a three-speed rotation is obtained on the auxiliary transmission driven shaft 45 and output from the output gear 49. It is like that.
[0029]
  In such a configuration, the rotational output of the traveling hydraulic motor 24 is transmitted from the output shaft 24a through the gear 42 in the input case portion 22a to the auxiliary transmission mechanism 32 through the gear 43a on the counter shaft 43 and the input gear 44. The left and right sun gears 36L and 36R are rotationally driven from the output gear 49 through the counter gear 54 and the center gear 46 after shifting in the auxiliary transmission mechanism 32. Then, the left and right drive sprockets 34L and 34R are driven to rotate by driving the crawler traveling devices 2L and 2R by transmitting them to the axle 40 via the left and right planetary gear mechanisms 35L and 35R.
[0030]
  On the other hand, the left and right ring gears 38L and 38R are linked to a forward / reverse rotation imparting mechanism S including gears 63c and 63d loosely fitted on the support shaft 63, an idle gear 62a on the idle shaft 62, and the like. A gear 97 that is engaged with the output shaft 27a of the second continuously variable transmission mechanism 28 for turning is interlocked with the input portion of S.
[0031]
  Then, the rotation output of the turning hydraulic motor 27 of the second continuously variable transmission mechanism 28 for turning is transmitted in order from the output shaft 27a to the drive gear 96a on the gear 97 and the counter shaft 96, and further, the transmission gear 91 for input is transmitted. Is transmitted to the clutch shaft 61 via the swing input shaft 90 and the clutch device C.
[0032]
  The turning input shaft 90 is provided with the same number of drive gears 90a and 90b. On the clutch shaft 61, clutch gears 61b and 61c that are always meshed with the drive gears 90a and 90b are loosely installed. . A clutch slider 61d, which is detachable with respect to each of the clutch gears 61b and 61c, is installed between the clutch gears 61b and 61c so as not to rotate relative to the clutch shaft 61 and to be slidable in the axial direction. Thus, the clutch device C is configured. The clutch slider 61d is linked to the clutch sliders 80 and 81 of the sub-transmission mechanism 32 described above. When the sub-transmission mechanism 32 is in the neutral position, the clutch slider 61d is not engaged with any of the clutch gears 61b and 61c. It is configured to engage only in the transmission state from the third speed to the third speed, transmit the power from the turning input shaft 90 to the clutch shaft 61, and output from the output gear 61a integral with the clutch shaft 61.
[0033]
  The rotation of the output gear 61a on the clutch shaft 61 is directly transmitted to the turning input gear 63b loosely fitted on the support shaft 63, and is transmitted to the ring gear 38R via the gear 63d. For the left ring gear 38L, the rotation of the output gear 61a on the clutch shaft 61 is reversed by the idle gear 62a on the idle shaft 62 and then transmitted to the turning input gear 63a on the support shaft 63. It is transmitted to the ring gear 38L via the gear 63c. In this way, the rotational output of the swing hydraulic motor 27 is transmitted so as to drive the left and right ring gears 38L and 38R in opposite directions and at the same left and right rotational speed.
[0034]
  With such a configuration, the transmission arm 23c for the movable swash plate 145 of the traveling hydraulic pump 23 is linked to the main transmission lever 68, which is a traveling operation tool provided near the driver's seat, via the link mechanism. The first continuously variable transmission mechanism 25 changes the inclination angle of the movable swash plate 145 by the rotation operation of the main transmission lever 68, and controls the forward and reverse rotation direction, the rotational speed increase / decrease, and the rotation stop of the traveling hydraulic motor 24. It is possible to do. Further, a speed change arm 26c for the movable swash plate 146 of the swing hydraulic pump 26 is linked to the round steering handle 19 via a link mechanism, and the second continuously variable transmission mechanism 28 for turning is connected to the steering handle. The angle of inclination of the movable swash plate 146 is changed by the rotation of 19 so that the forward / reverse rotation direction, rotation speed increase / decrease, and rotation stop of the swing hydraulic motor 27 are controlled.
[0035]
  When the steering handle 19 is placed in the straight traveling position, the swing hydraulic pump 26 is in a neutral position, the drive of the swing hydraulic motor 27 is stopped, and the left and right ring gears 38 are stationary and fixed. When the traveling hydraulic motor 24 is driven by discharging pressure oil from the hydraulic pump 23, the rotation is transmitted from the center gear 46 to the left and right sun gears 36L and 36R at the same rotational speed, and the planetary gears 37L and 35R of the left and right planetary gear mechanisms 35L and 35R are transmitted. The left and right drive sprockets 34L and 34R are driven at the same rotational speed in the same rotational direction in the left and right directions via the carrier 37R and the carriers 41L and 41R, so that the machine body travels straight forward. When the main oil pressure lever 68 reverses the direction in which the hydraulic oil is discharged from the traveling hydraulic pump 23, the machine body travels straight in the reverse state.
[0036]
  Here, when the steering handle 19 is turned to the right, the swing hydraulic pump 26 is activated and discharges the pressure oil, and the swing hydraulic motor 27 is driven in response to the pressure oil. The power output from the swing hydraulic motor 27 reaches the forward / reverse rotation imparting mechanism S from the swing input shaft 90 through the clutch device C, and is divided into two hands at the same rotational speed, one of which is the planetary gear mechanism 35. The ring gear 38L is normally rotated, and the other is the ring gear 38R is reversely rotated. The rotational speed of the ring gear 38L that rotates forward is added to the rotational speed of the left carrier 41L that rotates forward by the sun gear 36L, while the rotational speed of the ring gear 38R that rotates reversely is the right carrier 41R that rotates forward by the sun gear 36R. Is subtracted from the number of revolutions. As a result, while maintaining the drive state of both drive sprockets 34L and 34R, the rotational speed of the drive sprocket 34L becomes higher than that of the drive sprocket 34R, and the course is changed to the right.
[0037]
  The amount of oil discharged from the swing hydraulic pump 26 increases as the turning angle of the steering handle 19 increases, and the rotational speed of the swing hydraulic motor 27 increases steplessly accordingly. The relative rotation difference generated in the vehicle gradually increases, and the aircraft turns with a smaller turning radius. When the steering handle 19 is turned to the left, the pressure oil discharge direction of the swing hydraulic pump 26 is reversed and the rotation direction of the swing hydraulic motor 27 is reversed, so that the rotation speed of the carrier 41L is finally subtracted. On the other hand, the rotation speed of the right carrier 41R is added, the rotation speed of the right drive sprocket 34R becomes higher than that of the left drive sprocket 34, and the course is changed to the left.
[0038]
  Further, the turning input shaft 90 of the forward / reverse rotation imparting mechanism S is equipped with a brake mechanism B for stabilizing the straight traveling performance. The brake mechanism B includes the transmission gear 91 that rotates integrally on the turning input shaft 90, and a braking gear 92 that is externally fitted to the turning input shaft 90 and includes a friction plate that has fewer teeth than the transmission gear 91. Have The transmission gear 91 meshes with a drive gear 96 a that transmits power from the turning hydraulic motor 27, and the power is transmitted to the turning input shaft 90 via the transmission gear 91.
[0039]
  Similarly, two braking gears 92 that mesh with the drive gear 96a are externally fitted to the turning input shaft 90, and further, the other mating friction plates 93, 93, and 93 sandwich the braking gear 92 so as to make the turning input. The counter friction plate 93 and the brake gear 92 are mounted so as to rotate integrally with the shaft 90, and are always pressed through a pressing plate 94 that receives the spring force of the disc spring 95 received by the lid 22b. By receiving this pressing force, the transmission gear 91, the mating friction plate 93, and the braking gear 92 are always kept in a pressure contact state.
[0040]
  In such a configuration, when power is transmitted from the drive gear 96 a, power is transmitted from the transmission gear 91 to the turning input shaft 90, while the braking gear 92 to which power is transmitted by the drive gear 96 a is the transmission gear 91. Since it rotates on the turning input shaft 90 at different rotational speeds, a relative rotational difference occurs between the transmission gear 91 and the braking gear 92, and frictional resistance is generated between the transmission gear 91, the counterpart friction plate 93 and the braking gear 92. Occurs, and the braking action for the turning input shaft 90 occurs. As a result, the neutral position of the swing hydraulic pump 26 is not accurately output, and the swing input shaft 90 is braked even if the swing hydraulic motor 27 tries to rotate finely, so that the left and right ring gears 38L and 38R are stationary and fixed. Is maintained.
[0041]
  A parking brake mechanism T that applies a braking force to the travel transmission mechanism R by operating a hand brake (not shown) will be described. First, when the brake arm 113 interlocked with the handbrake is operated to rotate, the brake arm 113 rotates, and the camshaft 110 rotates in conjunction with it. The pressure plate 111 is rotated by the rotation of the camshaft 110 and a thrust in the left direction in FIG. 9 is generated. The friction plate integrally mounted on the auxiliary transmission driven shaft 45 and the transmission case 22 are mounted. The multi-plate friction brake 112 formed by superimposing the friction plates is pressed. By this pressing, resistance is applied to the auxiliary transmission driven shaft 45 to generate a parking brake action.
[0042]
  Next, the mounting configuration of the charge pump CP and the working hydraulic pump SP of the present invention will be described. The other end of the input shaft 23a of the traveling hydraulic pump 23 protrudes to the outside of the case, and a charge pump CP for supplying hydraulic oil to the first and second continuously variable transmission mechanisms 25 and 28 is attached to the outer surface of the traveling hydraulic pump 23 from the input shaft 23a. The other end of the input shaft 26a of the turning hydraulic pump 26 protrudes through the input case portion 22a and the lid body 22b, and the working pump SP of the reaping portion is formed on the outer surface of the lid body 22b. And is driven by the power from the input shaft 26a. By adopting such a configuration, the input shafts 23a and 26a that are always rotating respectively transmit the driving force from the engine 21 individually to the charge pump CP and the working pump SP, so that the configuration is simple. It is configured to transmit power efficiently. Further, contrary to the above configuration, it is possible to connect the work pump SP to the input shaft 23a of the traveling hydraulic pump 23 and connect the charge pump CP to the input shaft 26a of the swing hydraulic pump 26. .
[0043]
  As shown in FIGS. 4 and 12, a suction port 152 is connected to the outer surface of the case 22 </ b> R of the mission case 22 on the suction side of each of the charge pump CP and the lifting hydraulic pump SP, and a pipe is connected to the suction port 152. 160, the other end of the pipe 160 is connected to a three-way branch joint 156, one end of the three-way branch joint 156 is connected to a pump port (suction port) of the charge pump CP, and a pipe 161 is connected to the remaining end. The other end of the pipe 161 is connected to the pump port (suction port) of the working pump SP.
[0044]
  Further, as shown in FIG. 11, first and second oil chambers 142a and 142b that are partitioned from each other are formed inside the mission case 22 that communicates with the suction port 152. A strainer 141 that is open to an oil reservoir in which lubricating oil that lubricates gears and the like housed in the mission case 22 is accumulated is installed horizontally. An exterior type oil filter 140 is attached to the outer surface of the case portion 22L of the mission case 22 via a filter attachment seat 144 so as to face the strainer 141.
[0045]
  The filter mounting seat 144 receives the filtered oil flowing out from the outlet 141a of the strainer 141 and guides it to the inlet of the oil filter 140, and the filtered oil flowing out from the outlet of the oil filter 140 in the case portion 22L. And a second communication path 144b leading to the second oil chamber 142b through the opening 22b. By arranging a strainer 141 having a coarser mesh on the upstream side of the pump of the oil filter 140, the replacement frequency of the oil filter 140 is reduced.
[0046]
  As shown in FIG. 3, an elevating valve unit VU that allows the mowing unit 8 to be moved up and down with respect to the ground is disposed on the outer surface of the mission case 22 near the front of the case portion 22 </ b> L. That is, the valve case 150 of the elevating valve unit VU is detachably attached to the outer surface of the case portion 22L, the pump port 153 on the front surface of the valve case 150, the tank port 154 and the cylinder port 155 on the lower surface, A three-position switching type electromagnetically operated direction control valve 147 is disposed.
[0047]
  Next, the hydraulic circuit will be described with reference to FIG. The charge pump CP, the work pump SP, the traveling hydraulic pump 23 and the swing hydraulic pump 26 are driven by the engine 21. The hydraulic oil discharged from the charge pump CP is supplied to the closed circuit of the first continuously variable transmission mechanism 25 for traveling and the closed circuit of the second continuously variable transmission mechanism 28 for turning, and is supplied from the working pump SP. The discharged hydraulic oil is introduced into the lift valve unit VU. A pair of check valves 130 that are opened only when oil is replenished, and a throttle 131 for expanding the neutral range are disposed at the replenishment port of the first continuously variable transmission mechanism 25 for traveling. A similar check valve 132 and throttle 133 are also arranged at the supply port of the second continuously variable transmission mechanism 28 for turning. The replenishment ports of the first and second continuously variable transmission mechanisms 25 and 28 are interconnected to the discharge port of the charge pump CP by a single oil passage CPa, and a relief valve 143 is provided in the oil passage CPa. In connection, the replenishment hydraulic pressure supplied into the closed circuit of the first and second continuously variable transmission mechanisms 25 and 28 is set.
[0048]
  Oil sent from the work pump SP is introduced into the pump port 153 of the lift valve unit VU. The circuit for supplying hydraulic oil to the hydraulic cylinder 11 for lifting and lowering is provided with a direction control valve 147, a load check valve 134, and a slow return valve 135, and controls supply and discharge of hydraulic oil to the hydraulic cylinder 11. The hydraulic oil to and from the hydraulic cylinder 11 can be supplied and discharged via the cylinder port 155. In addition, the hydraulic pressure of the hydraulic cylinder 11 is set by the relief valve 148. Then, the hydraulic oil discharged from the hydraulic cylinder 11 side is sent to the oil cooler 149 via the tank port 154, cooled in the oil cooler 149, and maintained at an appropriate viscosity. -It returns to the mission case 22 via the inside of the case of the second continuously variable transmission mechanisms 28 and 25 sequentially.
[0049]
【The invention's effect】
  Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
  In a combine equipped with a traveling hydraulic continuously variable transmission mechanism (25) for changing the traveling speed of the airframe and a turning hydraulic continuously variable transmission mechanism (28) for changing the traveling direction of the airframe, the both hydraulic types The continuously variable transmission mechanism (25/28) is arranged on one transmission case (22), and a working pump (SP) is attached on the input shaft of the one hydraulic continuously variable transmission mechanism,A charge pump (CP) is attached on the input shaft of the other hydraulic continuously variable transmission mechanism, and the suction port of the working pump (SP) and the charge pump (CP) communicates with the transmission case (22), Connected to the discharge port of the work pump (SP), a directional control valve (147) for switching the operating direction of the external actuator is provided on the transmission case (22) below the side where the work pump (SP) is attached. Attached to the outside surface ofAs a result, the power from the engine is always transmitted to the work equipment pump for driving, and the hydraulic oil in the transmission case can be supplied to the work equipment pump through a short pipe, reducing the cost of the pipe. And the loss in the piping can be reduced.
[0050]
  In addition, since a directional control valve that is connected to the discharge port of the work implement pump and switches the operating direction of the external actuator is installed on the side of the mission case, the work implement pump and the directional control valve are arranged close to each other for piping. It can be shortened and the return oil piping can be shortened.
  In addition, the right and left weight balance of the mission case can be improved, and the direction control valve is disposed in the space on the side of the mission case so that the space can be effectively used as a compact configuration.
[0051]
  Also, in a combine comprising a traveling hydraulic continuously variable transmission mechanism for changing the traveling speed of the airframe and a turning hydraulic continuously variable transmission mechanism for changing the traveling direction of the airframe, the both hydraulic continuously variable transmission mechanisms Is placed on one transmission case, a work machine pump is attached on the input shaft of the one hydraulic continuously variable transmission mechanism, and a charge pump is attached on the input shaft of the other hydraulic continuously variable transmission mechanism. The driving force from the engine can be input simultaneously with the hydraulic continuously variable transmission mechanism, the configuration of the input section can be simplified, and the working machine pump and charge pump hydraulic oil can be easily supplied from the transmission case. Can be supplied to.
  Further, the hydraulic oil discharged from the work machine pump and the charge pump can be easily supplied to the hydraulic continuously variable transmission mechanism and the work machine, and surplus oil can be easily returned to the transmission case. In this way, the overall configuration can be reduced in weight and size.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a right side view of a combine equipped with a transmission of the present invention.
FIG. 2 is a left side view of the same.
FIG. 3 is a left side view of the transmission of the present invention.
FIG. 4 is a right side view of the same.
FIG. 5 is also a rear view.
FIG. 6 is also a plan view.
FIG. 7 is a left side sectional view of the transmission.
FIG. 8 is a skeleton diagram of a transmission.
FIG. 9 is a cross-sectional development view of a transmission including a first continuously variable transmission mechanism for traveling.
FIG. 10 is a developed sectional view of a transmission including a second continuously variable transmission mechanism for turning.
FIG. 11 is a partial cross-sectional view of an oil filter disposed on a side surface of a mission case.
FIG. 12 is a hydraulic circuit diagram.
[Explanation of symbols]
22 Mission Case
22a Input case
22b (input case part) lid
23 Traveling hydraulic pump
24 Traveling hydraulic motor
25 Continuously variable transmission mechanism for running
26 Rotating hydraulic pump
27 Rotating hydraulic motor
28 Continuously variable transmission mechanism for turning
M mission equipment
H HST type continuously variable transmission
CP charge pump
SP work pump

Claims (1)

機体の走行速度を変更する走行用の油圧式無段変速機構(25)と、機体の進行方向を変更する旋回用の油圧式無段変速機構(28)を具備したコンバインにおいて、前記両油圧式無段変速機構(25・28)を一つのミッションケース(22)上に配置し、前記一方の油圧式無段変速機構の入力軸上に作業用ポンプ(SP)を付設し、他方の油圧式無段変速機構の入力軸上にチャージポンプ(CP)を付設し、該作業用ポンプ(SP)とチャージポンプ(CP)のサクションポートを、ミッションケース(22)に連通し、前記作業用ポンプ(SP)の吐出ポートに接続されて、外部アクチュエータの作動方向を切り換える方向制御弁(147)を、前記作業用ポンプ(SP)を付設した側の下方の、前記ミッションケース(22)の外側面に付設したことを特徴とするコンバインのポンプ駆動構造。 In a combine equipped with a traveling hydraulic continuously variable transmission mechanism (25) for changing the traveling speed of the airframe and a turning hydraulic continuously variable transmission mechanism (28) for changing the traveling direction of the airframe, the both hydraulic types The continuously variable transmission mechanism (25, 28) is disposed on one transmission case (22), the working pump (SP) is attached on the input shaft of the one hydraulic continuously variable transmission mechanism, and the other hydraulic type A charge pump (CP) is attached on the input shaft of the continuously variable transmission mechanism, and the suction pump (SP) and the suction port of the charge pump (CP) are communicated with the transmission case (22), and the work pump ( SP) is connected to the discharge port of SP, and a direction control valve (147) for switching the operating direction of the external actuator is disposed outside the transmission case (22) below the side where the working pump (SP) is attached. Pump drive structure combine, characterized in that it has attached to.
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