JP4202821B2 - 反射型半導体光増幅器の特性評価方法 - Google Patents

反射型半導体光増幅器の特性評価方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4202821B2
JP4202821B2 JP2003146412A JP2003146412A JP4202821B2 JP 4202821 B2 JP4202821 B2 JP 4202821B2 JP 2003146412 A JP2003146412 A JP 2003146412A JP 2003146412 A JP2003146412 A JP 2003146412A JP 4202821 B2 JP4202821 B2 JP 4202821B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor optical
optical amplifier
reflective semiconductor
reflection end
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003146412A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004349552A (ja
Inventor
克明 曲
敏夫 伊藤
裕之 上岡
安弘 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2003146412A priority Critical patent/JP4202821B2/ja
Publication of JP2004349552A publication Critical patent/JP2004349552A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4202821B2 publication Critical patent/JP4202821B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は反射型半導体光増幅器の特性評価方法に関し、特に、光通信、光交換、光情報処理等の光伝送システムなどに用いられる反射型半導体光増幅器の特性評価方法に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
光通信、光交換、光情報処理などの光を利用した光伝送処理システムでは、各種の光デバイスが使用されている。このため、このような光伝送処理システムでは、光損失が大きな問題となり、減衰した光信号を光増幅器によって補償することが必要不可欠になる。
光増幅器の中でも、例えば、非特許文献1に開示されているように、半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)は小型で高効率であり、石英系光導波路で構成された光回路(PLC:Planar Lightwave Circuit)とのハイブリッド集積化が可能であるために非常に有望である。
【0003】
図8は、透過型半導体光増幅器の概略構成を示す平面図である。
図8において、透過型半導体光増幅器61には、透過型半導体光増幅器61に電流を注入する電極62が設けられるとともに、透過型半導体光増幅器61の両端面には、反射防止膜63、64がそれぞれ形成されている。
そして、電極62を介して透過型半導体光増幅器61に電流を注入しながら、透過型半導体光増幅器61の前面に入力光Liを入射させることにより、増幅された出力光Loを透過型半導体光増幅器61の後面から出射させることができる。
ここで、半導体光増幅器を光伝送処理システムに用いるためには、ハイブリッド実装あるいはモジュール実装工程前に、半導体光増幅器のチップ評価を行い、かつ選別する必要がある。
【0004】
図9は、従来の透過型半導体光増幅器の特性評価方法を示す図である。
図9において、透過型半導体光増幅器71には、透過型半導体光増幅器71に電流を注入する電極72が設けられ、透過型半導体光増幅器71の両端には、光ファイバ73a、73bがそれぞれ配置されている。そして、透過型半導体光増幅器71の特性評価を行う場合、透過型半導体光増幅器71をマウント治具74上に配置する。そして、電極72を介して透過型半導体光増幅器61に電流を注入することにより、透過型半導体光増幅器61から出射された増幅された自然放出光(ASE)SE11、SE12を光ファイバ73a、73bにそれぞれ入射させ、光ファイバ73a、73bから出射されるASE強度が最大になるように、光ファイバ73a、73bの調芯を行う。
【0005】
そして、ASE強度が最大になるように、光ファイバ73a、73bの調芯が行われると、電極72を介して透過型半導体光増幅器71に電流を注入しながら、光ファイバ73aを介して透過型半導体光増幅器71の前面に入力光Liを入射させる。そして、光ファイバ73bを介して透過型半導体光増幅器71の後面から出射された出力光Loを測定し、入力光Liと出力光Loとの強度比を算出することにより、透過型半導体光増幅器71の利得を測定する。
【0006】
ここで、ファイバ結合を用いて透過型半導体光増幅器71の利得を測定するには、自動制御された微動台を用いて調芯するだけでは十分でなく、自然放出光強度をモニタしながら、サブミクロン精度の調芯を手動で行う必要がある。
このため、従来の透過型半導体光増幅器71の特性評価方法では、半導体光増幅器71の両端でのファイバ調芯用に高性能な微動台が必要になるとともに、精密な位置合わせが必要となり、特性評価装置が高価になるとともに、測定に時間がかかっていた。
そこで、先願の先願2002−268796の明細書および図面によれば、ファイバ結合を用いることなく、透過型半導体光増幅器71の特性評価を行う方法が提案されている。
【0007】
図10は、先願の透過型半導体光増幅器の特性評価装置の概略構成を示す平面図である。
図10において、バー状透過型半導体光増幅器81には、一体的に形成された複数の透過型半導体光増幅器81a〜81nが等間隔で配列されている。そして、バー状透過型半導体光増幅器81の光入射端側および光出射端側には、受光器82a、82bがそれぞれ設けられ、バー状透過型半導体光増幅器81上には、バー状透過型半導体光増幅器81の1つの透過型半導体光増幅器81mに電流を印加するための針状ブローブ83が設けられている。
【0008】
また、バー状透過型半導体光増幅器81の光入射端と受光器82aとの間には、波長フィルタ84aおよび偏光板85aが挿抜可能な状態で設けられるとともに、バー状透過型半導体光増幅器81の光出射端と受光器82bとの間には、波長フィルタ84bおよび偏光板85bが挿抜可能な状態で設けられている。
そして、透過型半導体光増幅器81a〜81nの特性選別を行う場合、バー状透過型半導体光増幅器81の1つの素子を受光器82a、82bの間に移動させる。ここで、受光器82a、82bの受光面積は、例えば、5mm程度とすることができる。このため、バー状透過型半導体光増幅器81の1つの素子を受光器82a、82bの間に移動させる場合、数十〜数百ミクロン程度の粗い位置合わせでよく、バー状透過型半導体光増幅器81の位置合わせを容易化することが可能となる。
【0009】
そして、例えば、受光器82a、82bの間に移動させられた透過型半導体光増幅器81mにブローブ83を接触させ、その透過型半導体光増幅器81mにブローブ83を介して電流を印加する。
そして、波長フィルタ84a、84bを挿入した状態で、電流が印加された時の透過型半導体光増幅器81mからの光出力を受光器82a、82bで検出し、透過型半導体光増幅器81mからの光出力強度を測定する。
【0010】
次に、波長フィルタ84a、84bを挿入したまま、偏光板85a、85bとしてTEモード透過板をさらに挿入し、電流が印加された時の透過型半導体光増幅器81mからの光出力を受光器82a、82bで検出し、透過型半導体光増幅器81mからの光出力強度を測定する。
次に、波長フィルタ84a、84bを挿入したまま、TEモード透過板の代わりにTMモード透過板を挿入し、電流が印加された時の透過型半導体光増幅器81mからの光出力を受光器82a、82bで検出し、透過型半導体光増幅器81mからの光出力強度を測定する。
【0011】
そして、波長フィルタ84a、84bのみを挿入した時の受光強度を規定値K11と比較するとともに、波長フィルタ84a、84bおよびTEモード透過板を挿入した時の受光強度を規定値K12と比較し、さらに、波長フィルタ84a、84bおよびTMモード透過板を挿入した時の受光強度を規定値K13と比較することにより、透過型半導体光増幅器81mの増幅利得だけでなく、偏波依存性も適正であるかを判断することが可能となり、波長フィルタ84a、84bおよび偏光板85a、85bの挿抜工程を追加するだけで、透過型半導体光増幅器81mの特性選別の精度を向上させることができる。
【0012】
次に、バー状透過型半導体光増幅器81の1素子分の特性選別が終了すると、ブローブ83を持ち上げた状態で、バー状透過型半導体光増幅器81を1素子分だけ移動させ、同様の工程を繰り返すことにより、バー状透過型半導体光増幅器81に連なった全ての透過型半導体光増幅器81a〜81nの選別を行う。
ここで、透過型半導体光増幅器81a〜81nの間隔は、半導体製造プロセスにおけるフォトリソグラフィーのマスク合わせ精度で規定することができ、サブミクロンオーダの精度を持たせることができる。このため、透過型半導体光増幅器81a〜81nのうちの最初に測定される素子の位置合わせを行うことで、それ以降に測定される透過型半導体光増幅器81a〜81nの位置合わせを省略することができ、特性評価工程の効率化を図ることができる。
【0013】
図11は、先願の透過型半導体光増幅器の特性評価方法を示すフローチャートである。
図11において、透過型半導体光増幅器81mを受光器82a、82b間にセットし、波長フィルタ84a、84bおよび偏光板85a、85bのない状態で、透過型半導体光増幅器81mのI(電流)−L(ASE強度)測定を行う(ステップS21)。そして、一定の電流を印加した時の透過型半導体光増幅器81mの光出力強度を規定値と比較することにより、素子選別Aを行う(ステップS22)。
【0014】
次に、透過型半導体光増幅器81mの端面と受光器82a、82bとの間に波長フィルタ84a、84bを挿入し、透過型半導体光増幅器81mの波長別I−L測定を行う(ステップS23)。
次に、透過型半導体光増幅器81mの端面と受光器82a、82bとの間に偏光板85a、85bを挿入し、透過型半導体光増幅器81mの偏波別I−L測定を行う(ステップS24)。ここで、偏波別I−L測定は、偏光板85a、85bとして、TEモード透過板およびTMモード透過板をそれぞれ使用した場合について2回だけ行う。
【0015】
ここで、波長別I−L測定および偏波別I−L測定は、波長フィルタ84a、84bの入れ換えを行ないながら、通過波長域の異なる波長フィルタ84a、84bの使用枚数分だけ行うことができる(ステップS25)。そして、必要に応じて、通過波長域の異なる3枚以上の波長フィルタ84a、84bを用いて放物線近似を行うことで、各偏波状態での利得スペクトルを推定することができる(ステップS26)。
【0016】
次に、各通過波長域の波長フィルタ84a、84bを挿入した時の透過型半導体光増幅器81mの光出力強度をそれぞれの規定値と比較することにより、素子選別Bを行う(ステップS27)。
次に、偏光板85a、85bを挿入した時の透過型半導体光増幅器81mの光出力強度をそれぞれの規定値と比較することにより、素子選別Cを行う(ステップS28)。
【0017】
次に、バー状透過型半導体光増幅器81の1素子分の特性選別が終了すると、ブローブ83を持ち上げた状態で、バー状透過型半導体光増幅器81を1素子分だけ移動させ(ステップS29)、同様の工程を繰り返すことにより、バー状透過型半導体光増幅器81に連なった全ての透過型半導体光増幅器81a〜81nの選別を行う(ステップS30)。
一方、透過型半導体光増幅器が、光ファイバを両端面に配置するファイバ2芯構造として用いられるのに対し、光ファイバを片端面のみに配置し、ファイバ1芯構造として用いることが可能な反射型半導体光増幅器を採用することにより、実装コストを削減することが行われている。
【0018】
【非特許文献1】
Ito et al.,“Polarization Independent Semiconductor Optical AmplifierGate and Its Application in WDS Systems,”IEICE Trans.Electron.,vol.E81−C,No.8,1988.
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、透過型半導体光増幅器では、両側端面の反射率を十分に抑制して、共振効果を十分に除去することができるのに対し、反射型半導体光増幅器では、光の入出力が行われる透過側端面での残留反射があるため、光の反射が行われる反射側端面との間での共振効果を十分に除去することが困難となる。
このため、ファイバ結合を用いることなく、反射型半導体光増幅器の利得を測定するには、透過型半導体光増幅器のように透過側の自然放出光強度を用いるだけでは十分ではなく、特性選別を行うための十分な精度が得られないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、ファイバ結合を用いることなく、製品に使用される素子自体の特性選別を行うことが可能な反射型半導体光増幅器の特性評価方法を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1記載の反射型半導体光増幅器の特性評価方法によれば、所定の反射率を有する低反射端と、当該低反射端と対向し、前記低反射端より高い反射率を有する高反射端と、を有する反射型半導体光増幅器の特性評価方法であって、外部光を入射することなく前記反射型半導体光増幅器に電流を印加して、前記低反射端から出力される低反射端側自然放出光および前記高反射端から出力される高反射端側自然放出光を測定するステップと、前記低反射端側自然放出光と前記高反射端側自然放出光との出力比と、前記高反射端の反射率とから、前記反射型半導体光増幅器の単一透過利得を算出するステップと、算出された前記単一透過利得と所定の基準値とを比較して、前記単一透過利得が前記基準値の範囲内にあるか否かにより、前記反射型半導体光増幅器の特性評価を行うステップとを備えることを特徴とする。
【0021】
これにより、反射型半導体光増幅器の両側からの光出力を受光することで、両端面での反射がない場合の反射型半導体光増幅器の単一透過利得を算出することが可能となり、反射型半導体光増幅器に外部光を入射させることなく、反射型半導体光増幅器の特性評価を行なうことが可能となる。このため、ファイバ結合を用いることなく、反射型半導体光増幅器の特性選別を行うことが可能となり、サブミクロン精度の調芯作業を不要として、評価装置の低価格化を図ることが可能となるとともに、測定時間を短縮することが可能となる。
【0022】
また、請求項2記載の反射型半導体光増幅器の特性評価方法によれば、所定の反射率を有する低反射端と、当該低反射端と対向し、前記低反射端より高い反射率を有する高反射端と、を有する反射型半導体増幅器の特性評価方法であって、外部光を入射することなく前記反射型半導体光増幅器に電流を印加して、前記低反射端から出力される低反射端側自然放出光および前記高反射端から出力される高反射端側自然放出光を測定するステップと、前記低反射端側自然放出光と前記高反射端側自然放出光との出力比と、前記高反射端の反射率とから、前記反射型半導体光増幅器の単一透過利得を算出するステップと、算出された前記単一透過利得と、前記高反射端の反射率と、前記低反射端側自然放出光の積分値とから、前記反射型半導体光増幅器の反射利得を算出するステップと、算出された前記反射利得と、所定の基準値とを比較して、前記反射利得が前記基準値の範囲内にあるか否かにより、前記反射型半導体光増幅器の特性評価を行うステップとを備えることを特徴とする。
【0023】
これにより、反射型半導体光増幅器の高反射端側反射率、単一透過利得および透過側自然放出光の出力値を用いることで、反射型半導体光増幅器の低反射端側反射率を用いることなく、反射型半導体光増幅器の反射利得を算出することが可能となる。
このため、高反射端側端面との間での共振効果が存在する場合においても、ファイバ結合を用いることなく、反射型半導体光増幅器の特性選別を精度良く行うことが可能となり、サブミクロン精度の調芯作業を不要として、評価装置の低価格化を図ることが可能となるとともに、測定時間を短縮することが可能となる。
【0024】
また、請求項3記載の反射型半導体光増幅器の特性評価方法によれば、前記単一透過利得または前記反射利得を基準値と比較するステップと、前記比較結果に基づいて、前記反射型半導体光増幅器の選別を行うステップとを備えることを特徴とする。
これにより、単一透過利得または反射利得の基準値を初期設定することで、反射型半導体光増幅器の特性選別を行うことが可能となり、反射型半導体光増幅器の特性選別を効率化することが可能となる。
【0025】
また、請求項4記載の反射型半導体光増幅器の特性評価方法によれば、前記反射型半導体光増幅器と受光器との間で波長フィルタを挿抜しながら、前記反射型半導体光増幅器の低反射端側自然放出光および高反射端側自然放出光を測定するステップをさらに備えることを特徴とする。
これにより、特定の波長域における反射型半導体光増幅器の利得を推定することが可能となり、高反射端側端面との間での共振効果が存在する場合においても、ファイバ結合を用いることなく、反射型半導体光増幅器の特性評価を行うことが可能となる。このため、反射型半導体光増幅器に外部光を入射させることなく、反射型半導体光増幅器の特性選別を行なうことが可能となり、サブミクロン精度の調芯作業を不要として、評価装置の低価格化を図ることが可能となるとともに、測定時間を短縮することが可能となる。
【0026】
また、請求項5記載の反射型半導体光増幅器の特性評価方法によれば、前記反射型半導体光増幅器と受光器との間に挿入される波長フィルタの通過波長域を変化させながら、前記反射型半導体光増幅器の低反射端側自然放出光および高反射端側自然放出光を測定するステップをさらに備えることを特徴とする。
これにより、波長フィルタの挿抜を繰り返すことで、複数の波長域における反射型半導体光増幅器の利得を推定することが可能となり、ファイバ結合を用いることなく、反射型半導体光増幅器の特性選別の精度を容易に向上させることが可能となる。
【0027】
また、請求項6記載の反射型半導体光増幅器の特性評価方法によれば、直交した2つの偏波状態の光を別個に通過させる偏光板を前記反射型半導体光増幅器と受光器との間で挿抜しながら、前記反射型半導体光増幅器の低反射端側自然放出光および高反射端側自然放出光を測定するステップをさらに備えることを特徴とする。
【0028】
これにより、偏光板を2回挿抜することで、利得の偏波依存性を判別することが可能となるとともに、反射型半導体光増幅器の波長依存性および偏波依存性を組み合わせながら、反射型半導体光増幅器の特性選別を行なうことが可能となり、反射型半導体光増幅器の評価項目が増加した場合においても、特性選別を簡易に行なうことが可能となる。
【0029】
また、請求項7記載の反射型半導体光増幅器の特性評価方法によれば、3個以上の異なる通過波長域を有する光フィルタを介して前記反射型半導体光増幅器の低反射端側自然放出光および高反射端側自然放出光を測定するステップと、前記測定結果に基づいて放射線近似を行うことにより利得スペクトルを推定するステップとをさらに備えることを特徴とする。これにより、放物線近似を行うことが可能となり、各偏波状態での利得スペクトルを推定することが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る反射型半導体光増幅器の特性評価方法および特性評価装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る反射型半導体光増幅器の特性評価装置の概略構成を示す図である。
図1において、バー状反射型半導体光増幅器11には、一体的に形成された複数の反射型半導体光増幅器11a〜11nが等間隔で配列されている。ここで、反射型半導体光増幅器11a〜11nには、その両端にスポットサイズ変換領域が設けられている。なお、バー状の半導体光増幅器11は、複数の反射型半導体光増幅器11a〜11nが光入射端面と直交する方向に一列に連なった状態のまま、ウェハから切り出すことにより形成することができる。
【0031】
そして、バー状反射型半導体光増幅器11の光入出射端側および光反射端側には、受光器2a、2bがそれぞれ設けられ、受光器2a、2bの間には、バー状反射型半導体光増幅器11をマウントする測定用治具1が設けられている。また、バー状反射型半導体光増幅器11上には、バー状反射型半導体光増幅器11の1つの反射型半導体光増幅器11a〜11nに電流を注入するための針状ブローブ3が設けられている。なお、針状ブローブ3は、バー状反射型半導体光増幅器11の位置合わせを行う微動台に設けることができる。
また、バー状反射型半導体光増幅器11の光入出射端と受光器2aとの間には、波長フィルタ4aおよび偏光板5aが挿抜可能な状態で設けられるとともに、バー状反射型半導体光増幅器11の光反射端と受光器2bとの間には、波長フィルタ4bおよび偏光板5bが挿抜可能な状態で設けられている。
【0032】
また、受光器2a、2bおよび針状ブローブ3は、電源/電流計6に接続され、電源/電流計6はコンピュータ7に接続されている。ここで、コンピュータ7は、針状ブローブ3を介して反射型半導体光増幅器11a〜11nに注入される電流を制御し、電源/電流計6を介して得られる受光器2a、2bの出力値を読み込み、データ処理およびデータ管理などを行うことができる。また、コンピュータ7は、針状ブローブ3が設けられた微動台の移動を制御することにより、測定用治具1およびバー状反射型半導体光増幅器11を移動させることなく、バー状反射型半導体光増幅器11に連ねられた反射型半導体光増幅器11a〜11nを逐次測定することができる。また、コンピュータ7は、波長フィルタ4a、4bの入れ替え制御や偏光板5a、5bの切り替え制御なども行うことができる。
【0033】
そして、反射型半導体光増幅器11a〜11nの特性選別を行う場合、バー状反射型半導体光増幅器11に連ねられた1つの素子を受光器2a、2bの間に移動させる。ここで、受光器2a、2bの受光面積は、例えば、5mm程度とすることができる。このため、バー状反射型半導体光増幅器11の1つの素子を受光器2a、2bの間に移動させる場合、数十〜数百ミクロン程度の粗い位置合わせでよく、バー状反射型半導体光増幅器11の位置合わせを容易化することが可能となる。
そして、例えば、受光器2a、2bの間に移動させられた反射型半導体光増幅器11mにブローブ3を接触させ、その反射型半導体光増幅器11mにブローブ3を介して電流を印加する。
【0034】
そして、波長フィルタ4a、4bおよび偏光板5a、5bがない状態で、電流が印加された時の反射型半導体光増幅器11mの両端面からの光出力を受光器2a、2bでそれぞれ検出し、反射型半導体光増幅器11mの両端面からの光出力強度をそれぞれ測定する。そして、反射型半導体光増幅器11mの両端面からの光出力強度がそれぞれ測定されると、前端面からの光出力と後端面からの光出力との出力比を算出し、両端面が無反射である場合の反射型半導体光増幅器11mの単一透過利得を求める。そして、この単一透過利得を初期設定された基準利得値と比較し、この単一透過利得が基準利得値から許容範囲内にあるかどうかを判別することにより、反射型半導体光増幅器11mの選別を行う。
【0035】
次に、波長フィルタ4a、4bおよび偏光板5a、5bの挿抜を行いながら、電流が印加された時の反射型半導体光増幅器11mからの光出力を受光器2a、2bで検出し、反射型半導体光増幅器11mの光出力強度を測定する。
そして、これらの測定結果および反射型半導体光増幅器11mの後面反射率を用いることにより、反射型半導体光増幅器11mの反射利得を波長別および偏波状態別に求める。
【0036】
そして、これらの反射利得を初期設定された規定値とそれぞれ比較し、これらの反射利得が規定値から許容範囲内にあるかどうかを判別することにより、反射型半導体光増幅器11mの選別を行う。
ここで、反射型半導体光増幅器11mの両端面からの光出力強度をそれぞれ測定することで、両端面間での共振効果が存在する場合においても、反射型半導体光増幅器11mの反射利得を算出することが可能となる。
【0037】
このため、ファイバ結合を用いることなく、反射型半導体光増幅器11mの特性選別を精度良く行うことが可能となり、サブミクロン精度の調芯作業を不要として、評価装置の低価格化を図ることが可能となるとともに、測定時間を短縮することが可能となる。
また、反射型半導体光増幅器11mの後端面に形成される反射防止膜の形成条件がずれていた場合、共振効果が強まり、反射型半導体光増幅器11mの前端面からの光出力と後端面からの光出力との出力比が規定値から変動し、その絶対値も規定値からずれる。このため、反射型半導体光増幅器11mの前端面からの光出力と後端面からの光出力との出力比を規定値と比較することにより、リップルの大きな素子を選別することができる。
【0038】
次に、バー状反射型半導体光増幅器11の1素子分の特性選別が終了すると、ブローブ3を持ち上げた状態で、バー状反射型半導体光増幅器11を1素子分だけ移動させ、同様の工程を繰り返すことにより、バー状反射型半導体光増幅器11に連なった全ての反射型半導体光増幅器11a〜11nの選別を行う。
ここで、反射型半導体光増幅器11a〜11nの間隔は、半導体製造プロセスにおけるフォトリソグラフィーのマスク合わせ精度で規定することができ、サブミクロンオーダの精度を持たせることができる。このため、反射型半導体光増幅器11a〜11nのうちの最初に測定される素子の位置合わせを行うことで、それ以降に測定される反射型半導体光増幅器11a〜11nの位置合わせを省略することができ、特性評価工程の効率化を図ることができる。
【0039】
さらに、反射型半導体光増幅器11a〜11nの両端面からの光出力強度をそれぞれ測定することにより、各反射型半導体光増幅器11a〜11nへの外部光の注入を不要として、各反射型半導体光増幅器11a〜11nの端面での高精度ファイバ結合を不要とすることができ、ファイバ結合損失等をなくして、十分な測定感度を得ることが可能となる。このため、各反射型半導体光増幅器11a〜11nへの電流印加をパルス駆動とすることができ、放熱性のよいマウントへの実装を不要として、抜き取り検査でなく、全数検査を可能として、製品に実装される素子の特性をそのまま評価することが可能となる。
【0040】
また、反射型半導体光増幅器11a〜11nをバー状のまま評価することにより、特性選別時における反射型半導体光増幅器11a〜11nの取り扱いを容易にすることができ、反射型半導体光増幅器11a〜11nの全数検査を行なった場合においても、測定時間の増大を抑制することができる。
なお、反射型半導体光増幅器11a〜11nの全数検査を行なう場合、バー状反射型半導体光増幅器11を1素子分ずつ移動させてもよいが、プローブ3および受光器2a、2bを1素子分ずつ移動させるようにしてもよい。
【0041】
図2は、本発明の第1実施形態に係る反射型半導体光増幅器の特性評価方法を示す平面図である。
図2において、バー状反射型半導体光増幅器11に連ねられた1つの反射型半導体光増幅器11mには、反射型半導体光増幅器11mに電流を注入する電極12mが設けられている。そして、反射型半導体光増幅器11mの前端面には、反射防止膜13mが設けられ、反射型半導体光増幅器11mの後端面には、高反射膜14mが形成されている。なお、反射型半導体光増幅器11mの前端面での反射率は、例えば、0.01%以下、反射型半導体光増幅器11mの後端面での反射率は、例えば、10%以上に設定することができる。
【0042】
そして、電極12mを介して反射型半導体光増幅器11mに電流を注入しながら、反射型半導体光増幅器11mの前面に入力光Liを入射させることにより、増幅された出力光Loを反射型半導体光増幅器11mの前面から出射させることができる。
そして、反射型半導体光増幅器11mの特性評価を行う場合、電極12mを介して反射型半導体光増幅器11mに電流を注入することにより、反射型半導体光増幅器11mの両端面から自然放出光(ASE)SE1、SE2をそれぞれ出射させる。そして、反射型半導体光増幅器71の両端面からそれぞれ出射された自然放出光SE1、SE2をそれぞれ測定し、これら自然放出光SE1、SE2の強度比を算出することにより、反射型半導体光増幅器11mの利得を測定することができる。
【0043】
図3は、本発明の第1実施形態に係る反射型半導体光増幅器のI−L(ASE強度)特性を示す図である。
図3において、反射型半導体光増幅器11mの前端面からの光出力強度Pfおよび後端面からの光出力強度Prは電流Iの増加に伴って増大し、電流I=I0の印加時における光出力強度Pf、Prはそれぞれ一意に定まる。このため、これら光出力強度Pf、Prに基づいて各反射型半導体光増幅器11mの利得を推定することができ、推定された利得が規定範囲内に収まっているかどうかを判別することにより、反射型半導体光増幅器11mの選別を行うことができる。
【0044】
ここで、反射型半導体光増幅器11mの前端面からの光出力強度Pfおよび後端面からの光出力強度Prに基づいて、反射型半導体光増幅器11mの利得を推定するための理論的背景について説明する。
反射型半導体光増幅器11mの前面反射率をRf、後面反射率をRrとすると、波長λを中心とした狭帯域の周波数領域Δνで測定される前端面からの光出力Pf(λ)ならびに後端面からの光出力Pr(λ)は、
【0045】
【数1】
Figure 0004202821
【0046】
【数2】
Figure 0004202821
【0047】
として表すことができる(オーム社「光増幅器とその応用」第3章)。ただし、GSは、端面反射がない場合の単一透過利得、nspは、自然放出光係数、E=h・νは、光子のエネルギー(h:プランク定数、ν:周波数)、Δνは考慮される増幅帯域、φは、波長λに関連したパラメータである。
これら(1)式および(2)式は、共振効果の波長依存性が、波長λに比例したパラメータφによって表されることを示す。そして、光出力Pf(λ)と光出力Pr(λ)との比は、(1)式および(2)式を用いることにより、
【0048】
【数3】
Figure 0004202821
【0049】
として表すことができる。ここで、反射型半導体光増幅器11mの条件として、Rf≪1であることを考慮すると、(3)式は、
【0050】
【数4】
Figure 0004202821
【0051】
と近似することができる。この(4)式は、反射型半導体光増幅器11mの後端面での反射率を求めることにより、波長λでの単一透過利得GSを求めることができることを示している。ここで、反射型半導体光増幅器11mの後端面の反射率は、劈開面や高反射膜を用いることで設定することができる。そして、劈開面や高反射膜の反射率の制御性は高く、作製トレランスも広いため、反射型半導体光増幅器11mの後端面の反射率Rfを設定値に精度よく合わせることが可能である。
従って、反射型半導体光増幅器11mの前端面からの光出力Pf(λ)ならびに後端面からの光出力Pr(λ)を測定し、(4)式を用いることにより、波長λでの単一透過利得GSを求めることができる。
次に、反射型半導体光増幅器11mの反射利得GR(λ)は、単一透過利得GSを用いて、
【0052】
【数5】
Figure 0004202821
【0053】
として表すことができる。ここで、反射利得GR(λ)は、波長λ(すなわち、φ)に依存して変動(λ=λ(φ))するため、この変動値を利得の最大値と最小値との比で表したリップルで定義することができる。なお、実用上リップルは小さく抑制されている方がよく、制限がつくことになる。例えば、反射型半導体光増幅器11mの素子長を600μmとすると、リップルの表れる周期は〜0.6nmとなる。この波長間隔は、2πの位相φの変化量に相当する。
ここで、波長フィルタを用いることなく、広帯域に渡って出力光強度や利得を測定すると、反射利得GR(λ)は、
【0054】
【数6】
Figure 0004202821
【0055】
で示される平均的な値になる。
この(6)式の第1項は、入射光が反射型半導体光増幅器11mの前面で反射された光強度を示す。また、(6)式の第2項は、入射光が、反射型半導体光増幅器11mの前面から反射型半導体光増幅器11mの内部で(1−Rf)の割合だけ透過され、反射型半導体光増幅器11mの後面にてさらに反射率Rfの割合で反射された後、反射型半導体光増幅器11mの前面から反射型半導体光増幅器11mnの内部でさらに(1−Rf)の割合だけ透過されて出力されることを示す。
【0056】
そして、この際に、反射型半導体光増幅器11mに入射された光は、反射型半導体光増幅器11mの後面で反射されることで、反射型半導体光増幅器11mの素子長分を2回進行するので、GS 2の利得が得られ、多重反射の影響により、1/(1−Rf・Rr・GS 2)だけ増幅される。なお、GR avは、反射利得GR(λ)の最大値と最小値に対する相加平均にほぼ等しくなっている。
ここで、反射型半導体光増幅器11mの条件として、Rf≪1であることを再び考慮すると、(6)式は、
【0057】
【数7】
Figure 0004202821
【0058】
と近似することができる。ここで、Rf≪1であることを考慮しても、(7)式の1/(1−Rf・Rr・GS 2)の項から、反射型半導体光増幅器11mの前面反射率Rfを消すことができない。
そこで、多重反射の影響を示す1/(1−Rf・Rr・GS 2)の項を定量化するために、(1)式の光出力Pf(λ)をリップルの1周期に渡って積分したパワーPf avを考えると、この光出力Pf(λ)の積分パワーPf avは、
【0059】
【数8】
Figure 0004202821
【0060】
として表すことができる。ここで、反射型半導体光増幅器11mの条件として、Rf≪1であることを考慮すると、(8)式は、
【0061】
【数9】
Figure 0004202821
【0062】
となる。そして、
【0063】
【数10】
Figure 0004202821
【0064】
で定義される基準光量Psourceを導入すると、光出力Pf(λ)の積分パワーPf avは、
【0065】
【数11】
Figure 0004202821
【0066】
として表すことができる。ここで、(10)式の基準光量Psourceは計算により求めることができる。このため、光出力Pf(λ)の積分パワーPf avを実測し、(9)式を用いることにより、多重反射の影響を示す1/(1−Rf・Rr・GS 2)の項を定量化することができる。そして、1/(1−Rf・Rr・GS 2)の項が定量化されると、(7)式を用いることにより、反射型半導体光増幅器11mの平均的な反射利得GR avを求めることができる。
【0067】
これにより、計測可能な裏面反射率Rrおよび単一透過利得GSを用いることで、計測不可能な前面反射率Rrを用いることなく、反射型半導体光増幅器11mの平均的な反射利得GR avを算出することが可能となり、反射側端面との間での共振効果が存在する場合においても、ファイバ結合を用いることなく、反射型半導体光増幅器11mの特性選別を精度良く行うことが可能となる。
【0068】
なお、以上の説明では、想定する波長フィルタ帯域としてリップルの1周期を前提としているが、リップル周期の整数倍としても計算結果は同じものを与える。また、整数倍でない場合においても、Rf≪1の下では同様である。
図4は、本発明の第1実施形態に係る半導体光増幅器の特性評価方法を示すフローチャートである。
【0069】
図4において、反射型半導体光増幅器11mを受光器12a、12b間にセットし、波長フィルタ4a、4bおよび偏光板5a、5bのない状態で、反射型半導体光増幅器11mに電流Iを注入し、反射型半導体光増幅器11m1のI−L測定を行う(ステップS1)。そして、一定の電流I=I0を印加した時の反射型半導体光増幅器11mの両端面からの光出力強度Pf、Prの比を算出する。
【0070】
ここで、反射型半導体光増幅器11mの後面反射率Rrは既知であるので、(4)式を適用することにより、反射型半導体光増幅器11mの単一透過利得GSを算出することができる(ステップS2)。そして、単一透過利得GSが算出されると、この単一透過利得GSを初期設定された基準利得値と比較し、この単一透過利得GSが基準利得値から許容範囲内にあるかどうかを判別することにより、反射型半導体光増幅器11mの素子選別Aを行う(ステップS3)。
【0071】
次に、反射型半導体光増幅器11mの端面と受光器2a、2bとの間に波長フィルタ4a、4bを挿入し、反射型半導体光増幅器11mの波長別I−L測定を行う(ステップS4)。
そして、一定の電流I=I0を印加した時の反射型半導体光増幅器11mからの光出力強度Pf、Prを測定する。ここで、(11)式の基準光量Psourceは、(10)式を用いて計算により求めることができるので、(11)式を適用することにより、多重反射の影響を示す1/(1−Rf・Rr・GS 2)の項を算出することができる。そして、この多重反射の影響を示す1/(1−Rf・Rr・GS 2)の項を(7)式に代入することにより、反射型半導体光増幅器11mの波長別の反射利得GR avを求めることができる(ステップS5)。
【0072】
次に、反射型半導体光増幅器11mの端面と受光器2a、2bとの間に偏光板5a、5bを挿入し、反射型半導体光増幅器11mの偏波別I−L測定を行う(ステップS6)。なお、偏波別I−L測定は、偏光板15a、15bとして、TEモード透過板およびTMモード透過板をそれぞれ使用した場合について2回だけ行う。
【0073】
そして、一定の電流I=I0を印加した時の反射型半導体光増幅器11mからの光出力強度Pf、Prを測定する。ここで、(11)式の基準光量Psourceは、(10)式を用いて計算により求めることができるので、(11)式を適用することにより、多重反射の影響を示す1/(1−Rf・Rr・GS 2)の項を算出することができる。そして、この多重反射の影響を示す1/(1−Rf・Rr・GS 2)の項を(7)式に代入することにより、反射型半導体光増幅器11mの偏波状態別の反射利得GR avを求めることができる(ステップS7)。
【0074】
ここで、波長別I−L測定および偏波別I−L測定は、波長フィルタ4a、4bの入れ換えを行ないながら、通過波長域の異なる波長フィルタ4a、4bの使用枚数分だけ行うことができる(ステップS8)。そして、必要に応じて、通過波長域の異なる3枚以上の波長フィルタ4a、4bを用いて放物線近似を行うことにより、各偏波状態での利得スペクトルを推定することができる(ステップS9)。
【0075】
次に、反射型半導体光増幅器11mの波長別の反射利得GR avをそれぞれの規定値と比較することにより、反射型半導体光増幅器11mの素子選別Bを行う(ステップS10)。
次に、反射型半導体光増幅器11mの偏波別の反射利得GR avをそれぞれの規定値と比較することにより、反射型半導体光増幅器11mの素子選別Cを行う(ステップS11)。
【0076】
次に、バー状反射型半導体光増幅器11の1素子分の特性選別が終了すると、ブローブ3を持ち上げた状態で、バー状反射型半導体光増幅器11を1素子分だけ移動させ(ステップS12)、同様の工程を繰り返すことにより、バー状反射型半導体光増幅器11に連なった全ての反射型半導体光増幅器11a〜11nの選別を行う(ステップS13)。
【0077】
なお、図4の実施形態では、I−L両側測定工程(ステップS1)、波長別I−L測定工程(ステップS4)および偏波別I−L測定工程(ステップS6)の3段階の選別を行う方法について説明したが、必要に応じてこれらの工程を収拾選択しながら、反射型半導体光増幅器11a〜11nの特性選別を行うようにしてもよい。また、FFP(遠視野像)の測定を行う機能を外部に付けるようにしてもよい。また、挿抜する波長フィルタ4a、4bの枚数および偏光板5a、5bの種類や枚数には制限はない。
【0078】
また、波長フィルタ4a、4bまたは偏光板5a、5bの挿抜方法としては、これらの光学部品をロボットアームによって出し入れ制御する方法、これらの光学部品を光学部品のない空洞部分を含めて1本の直線レール上に並べて配置し、必要な光学部品を受光器2a、2bの直前に配置制御する方法、これらの光学部品を光学部品のない空洞部分を含めてリング状のレール上に並べて配置し、必要な光学部品が受光器2a、2bの直前に配置制御する方法等が考えられる。
【0079】
また、波長フィルタ4a、4bまたは偏光板5a、5bなどの部品配置に使用するレールは、水平面に平行に配してもよく、垂直に配してもよい。
また、特性評価装置としては、反射型半導体光増幅器11a〜11nの片側だけに受光器2aのみを配置し、反射型半導体光増幅器11a〜11nを左右に反転させるようにして、反射型半導体光増幅器11a〜11nの両端の光出力光強度測定を行うようにしてもよい。
【0080】
また、スポットサイズ変換部を設けられている反射型半導体光増幅器11a〜11nに適用する方法について説明したが、スポットサイズ変換部の設けられていない反射型半導体光増幅器に対して適用してもよい。
さらに、反射型半導体光増幅器11a〜11n以外の入出力端を有した半導体発光素子を含んだ光素子の特性評価に適用してもよい。また、上述した実施形態では、パルス駆動を行なう方法について説明したが、CW駆動を行なうようにしてもよい。
【0081】
図5は、本発明の第1実施形態に係る反射型半導体光増幅器の概略構成を透視して示す斜視図である。
図5において、半導体光増幅器には、スポットサイズ変換領域R1、R3および活性領域R2が設けられ、活性領域R2はスポットサイズ変換領域R1、R3の間に挟まれている。
【0082】
なお、半導体光増幅器の素子長は、例えば、1200μm、活性領域R2の長さは、例えば、600μm、各スポットサイズ変換領域R1、R3の長さは、例えば、300μmとすることができる。
そして、スポットサイズ変換領域R1、R3および活性領域R2はn型InP基板21上に設けられ、n型InP基板21上には、n型InP突起層22が半導体光増幅器の長さ方向にストライプ状に設けられている。
【0083】
そして、n型InP突起層22上には、活性領域R2に対応してInGaAsP活性層23が積層されるとともに、スポットサイズ変換領域R1、R3に対応してInGaAsP垂直テーパ層24a、24bがそれぞれ積層されている。
なお、n型InP突起層22、InGaAsP活性層23およびInGaAsP垂直テーパ層24a、24bの幅は、例えば、0.5μmとすることができる。
【0084】
また、InGaAsP活性層23の厚さは、例えば、0.4μm、バンドギャップ波長は、例えば、1.55μmとすることができ、InGaAsP垂直テーパ層24a、24bの厚さは、例えば、出射先端部で0.2μm、バンドギャップ波長は、例えば、1.3μmとすることができる。
そして、n型InP突起層22、InGaAsP活性層23およびInGaAsP垂直テーパ層24a、24bの両側は、p型InP埋め込み層25およびn型InP埋め込み層26a、26bにより埋め込まれ、n型InP埋め込み層26a、26b上には、p型InP層27およびp型InGaAsPキャップ層28が順次積層され、p型InGaAsPキャップ層28上には、活性領域R2に対応して電極29が形成されている。
【0085】
また、スポットサイズ変換領域R1の光入出射端面には、例えば、SiO2とTiO2が交互に積層された多層膜からなる反射防止膜が形成されるとともに、スポットサイズ変換領域R3の光反射端面には、高反射膜が形成されている。なお、スポットサイズ変換領域R1の光入出射端面を平面ファイバに結合し、モジュール化するようにしてもよい。
【0086】
そして、電極29を介してInGaAsP活性層23に電流を流し、スポットサイズ変換領域R1に光を入射させると、スポットサイズ変換領域R1に入射した光のスポットサイズが変換されて、InGaAsP活性層23に入力される。そして、InGaAsP活性層23に入力された光は増幅された後、スポットサイズ変換領域R3に入射され、スポットサイズ変換領域R3の光反射端面で反射される。そして、スポットサイズ変換領域R3の光反射端面で反射された光は、活性領域R2およびスポットサイズ変換領域R1を再び通過することで、スポットサイズが変換されて出射される。
【0087】
図6は、本発明の第2実施形態に係る反射型半導体光増幅器の特性評価装置の概略構成を示す図である。
図6において、バー状反射型半導体光増幅器41には、一体的に形成された複数の反射型半導体光増幅器41a〜41nが等間隔で配列されている。ここで、反射型半導体光増幅器41a〜41nには、スポットサイズ変換領域が光入出射端側にのみ設けられ、光反射側にはスポットサイズ変換領域がない。なお、バー状の半導体光増幅器41は、複数の反射型半導体光増幅器41a〜41nが光入射端面と直交する方向に一列に連なった状態のまま、ウェハから切り出すことにより形成することができる。
【0088】
そして、バー状反射型半導体光増幅器41の光入出射端側および高反射端側には、受光器32a、32bがそれぞれ設けられ、受光器32a、32bの間には、バー状反射型半導体光増幅器41をマウントする測定用治具31が設けられている。また、バー状反射型半導体光増幅器41上には、バー状反射型半導体光増幅器41の1つの反射型半導体光増幅器41a〜41nに電流を注入するための針状ブローブ33が設けられている。なお、針状ブローブ33は、バー状反射型半導体光増幅器41の位置合わせを行う微動台に設けることができる。
【0089】
また、バー状反射型半導体光増幅器41の光入出射端と受光器32aとの間には、波長フィルタ34aおよび偏光板35aが挿抜可能な状態で設けられるとともに、バー状反射型半導体光増幅器41の光反射端と受光器32bとの間には、波長フィルタ34bおよび偏光板35bが挿抜可能な状態で設けられている。
【0090】
また、受光器32a、32bおよび針状ブローブ33は、電源/電流計36に接続され、電源/電流計36はコンピュータ7に接続されている。ここで、コンピュータ37は、針状ブローブ33を介して反射型半導体光増幅器41a〜41nに注入される電流を制御し、電源/電流計36を介して得られる受光器32a、32bの出力値を読み込み、データ処理およびデータ管理などを行うことができる。また、コンピュータ37は、針状ブローブ33が設けられた微動台の移動を制御することにより、測定用治具31およびバー状反射型半導体光増幅器41を移動させることなく、バー状反射型半導体光増幅器41に連ねられた反射型半導体光増幅器41a〜41nを逐次測定することができる。また、コンピュータ37は、波長フィルタ34a、34bの入れ替え制御や偏光板35a、35bの切り替え制御なども行うことができる。
【0091】
そして、反射型半導体光増幅器41a〜41nの特性選別を行う場合、バー状反射型半導体光増幅器41に連ねられた1つの素子を受光器32a、32bの間に移動させる。ここで、受光器32a、32bの受光面積は、例えば、5mm程度とすることができる。このため、バー状反射型半導体光増幅器41の1つの素子を受光器32a、32bの間に移動させる場合、数十〜数百ミクロン程度の粗い位置合わせでよく、バー状反射型半導体光増幅器41の位置合わせを容易化することが可能となる。
【0092】
そして、例えば、受光器32a、32bの間に移動させられた反射型半導体光増幅器41mにブローブ33を接触させ、その反射型半導体光増幅器41mにブローブ33を介して電流を印加する。
そして、波長フィルタ34a、34bおよび偏光板35a、35bがない状態で、電流が印加された時の反射型半導体光増幅器41mからの光出力を受光器32a、32bで検出し、反射型半導体光増幅器41mの両端面からの光出力強度をそれぞれ測定する。そして、反射型半導体光増幅器41mの両端面からの光出力強度がそれぞれ測定されると、前端面からの光出力と後端面からの光出力との出力比を算出し、両端面が無反射である場合の反射型半導体光増幅器41mの単一透過利得を求める。そして、この単一透過利得を初期設定された基準利得値と比較し、この単一透過利得が基準利得値から許容範囲内にあるかどうかを判別することにより、反射型半導体光増幅器41mの選別を行う。
【0093】
次に、波長フィルタ34a、34bおよび偏光板35a、35bの挿抜を行いながら、電流が印加された時の反射型半導体光増幅器41mからの光出力を受光器32a、32bで検出し、反射型半導体光増幅器41mの光出力強度を測定する。
そして、これらの測定結果および反射型半導体光増幅器41mの後面反射率を用いることにより、反射型半導体光増幅器41mの反射利得を波長別および偏波状態別に求める。
【0094】
そして、これらの反射利得を初期設定された規定値とそれぞれ比較し、これらの反射利得が規定値から許容範囲内にあるかどうかを判別することにより、反射型半導体光増幅器41mの選別を行う。
ここで、反射型半導体光増幅器41mの両端面からの光出力強度をそれぞれ測定することで、両端面間での共振効果が存在する場合においても、反射型半導体光増幅器41mの反射利得を算出することが可能となる。
【0095】
このため、ファイバ結合を用いることなく、反射型半導体光増幅器41mの特性選別を精度良く行うことが可能となり、サブミクロン精度の調芯作業を不要として、評価装置の低価格化を図ることが可能となるとともに、測定時間を短縮することが可能となる。
次に、バー状反射型半導体光増幅器41の1素子分の特性選別が終了すると、ブローブ33を持ち上げた状態で、バー状反射型半導体光増幅器41を1素子分だけ移動させ、同様の工程を繰り返すことにより、バー状反射型半導体光増幅器41に連なった全ての反射型半導体光増幅器41a〜41nの選別を行う。
【0096】
ここで、反射型半導体光増幅器41a〜41nの間隔は、半導体製造プロセスにおけるフォトリソグラフィーのマスク合わせ精度で規定することができ、サブミクロンオーダの精度を持たせることができる。このため、反射型半導体光増幅器41a〜41nのうちの最初に測定される素子の位置合わせを行うことで、それ以降に測定される反射型半導体光増幅器41a〜41nの位置合わせを省略することができ、特性評価工程の効率化を図ることができる。
【0097】
さらに、反射型半導体光増幅器41a〜41nの両端面からの光出力強度をそれぞれ測定することにより、反射型半導体光増幅器41a〜41nへの外部光の注入を不要として、反射型半導体光増幅器41a〜41nの端面での高精度ファイバ結合を不要とすることができ、ファイバ結合損失等をなくして、十分な測定感度を得ることが可能となる。このため、反射型半導体光増幅器41a〜41nへの電流印加をパルス駆動とすることができ、放熱性のよいマウントへの実装を不要として、抜き取り検査でなく、製品に実装される素子の特性をそのまま評価することが可能となる。
【0098】
図7は、本発明の第2実施形態に係る反射型半導体光増幅器の概略構成を透視して示す斜視図である。
図7において、反射型半導体光増幅器には、スポットサイズ変換領域R11および活性領域R12が設けられ、活性領域R12はスポットサイズ変換領域R11に結合されている。
【0099】
なお、半導体光増幅器の素子長は、例えば、900μm、活性領域R12の長さは、例えば、600μm、スポットサイズ変換領域R11の長さは、例えば、300μmとすることができる。
そして、スポットサイズ変換領域R11および活性領域R12はn型InP基板51上に設けられ、n型InP基板51上には、n型InP突起層52が反射型半導体光増幅器の長さ方向にストライプ状に設けられている。
【0100】
そして、n型InP突起層52上には、活性領域R12に対応してInGaAsP活性層53が積層されるとともに、スポットサイズ変換領域R11に対応してInGaAsP垂直テーパ層54が積層されている。
なお、n型InP突起層52、InGaAsP活性層53およびInGaAsP垂直テーパ層54の幅は、例えば、0.5μmとすることができる。
【0101】
また、InGaAsP活性層53の厚さは、例えば、0.4μm、バンドギャップ波長は、例えば、1.55μmとすることができ、InGaAsP垂直テーパ層54の厚さは、例えば、出射先端部で0.2μm、バンドギャップ波長は、例えば、1.3μmとすることができる。
そして、n型InP突起層52、InGaAsP活性層53およびInGaAsP垂直テーパ層54の両側は、p型InP埋め込み層55およびn型InP埋め込み層56a、56bにより埋め込まれ、n型InP埋め込み層56a、56b上には、p型InP層57およびp型InGaAsPキャップ層58が順次積層され、p型InGaAsPキャップ層58上には、活性領域R12に対応して電極59が形成されている。
【0102】
また、スポットサイズ変換領域R11の光入出射端面には、例えば、SiO2とTiO2が交互に積層された多層膜からなる反射防止膜が形成されている。なお、スポットサイズ変換領域R11の光入出射端面を平面ファイバに結合し、モジュール化するようにしてもよい。
そして、電極59を介してInGaAsP活性層53に電流を流し、スポットサイズ変換領域R11に光を入射させると、スポットサイズ変換領域R11に入射した光のスポットサイズが変換されて、InGaAsP活性層53に入力される。
【0103】
そして、InGaAsP活性層53に入力された光は増幅された後、活性領域R12の端面60で反射され、スポットサイズ変換領域R11を再び通過することで、ポットサイズが変換されて出射される。
なお、本発明は、半導体光増幅器の構造(スポットサイズ変換の有無、導波路構造が直線か、斜めか、曲がりを持っているか等)や材料に依存しないのは言うまでもない。
【0104】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、反射型半導体光増幅器の両側からの光出力を受光することで、端面間での共振効果が存在する場合においても、反射型半導体光増幅器の利得を算出することが可能となる。このため、ファイバ結合を用いることなく、反射型半導体光増幅器の特性選別を精度良く行うことが可能となり、サブミクロン精度の調芯作業を不要として、評価装置の低価格化を図ることが可能となるとともに、測定時間を短縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る反射型半導体光増幅器の特性評価装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る反射型半導体光増幅器の特性評価方法を示す平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る反射型半導体光増幅器のI−L(ASE強度)特性を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る半導体光増幅器の特性評価方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態に係る反射型半導体光増幅器の概略構成を透視して示す斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る反射型半導体光増幅器の特性評価装置の概略構成を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る反射型半導体光増幅器の概略構成を透視して示す斜視図である。
【図8】反射型半導体光増幅器の概略構成を示す平面図である。
【図9】従来の反射型半導体光増幅器の特性評価方法を示す図である。
【図10】先願の反射型半導体光増幅器の特性評価装置の概略構成を示す平面図である。
【図11】先願の反射型半導体光増幅器の特性評価方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 バー状反射型半導体光増幅器
2a、2b 受光器
4 ブローバ
4a、4b 波長フィルタ
5a、5b 偏光板
6 電源/電流計
7 コンピュータ
11a〜11n 反射型半導体光増幅器
12m 電極
13m 反射防止膜
14m 高反射膜
Li 入力光
Lo 出力光
SE1 透過側自然放出光
SE2 反射側自然放出光
R1、R3、R11 スポットサイズ変換領域
R2、R12 活性領域
21、51 n型InP基板
22、52 n型InP突起層
23、53 InGaAsP活性層
24a、24b、54 InGaAsP垂直テーパ層
25、55 p型InP埋め込み層
26a、26b、56a、56b n型InP埋め込み層
27、57 p型InP層
28、58 p型InGaAsPキャップ層
29、59 電極
60 反射端面

Claims (7)

  1. 所定の反射率を有する低反射端と、当該低反射端と対向し、前記低反射端より高い反射率を有する高反射端と、を有する反射型半導体光増幅器の特性評価方法であって、
    外部光を入射することなく前記反射型半導体光増幅器に電流を印加して、前記低反射端から出力される低反射端側自然放出光および前記高反射端から出力される高反射端側自然放出光を測定するステップと、
    前記低反射端側自然放出光と前記高反射端側自然放出光との出力比と、前記高反射端の反射率とから、前記反射型半導体光増幅器の単一透過利得を算出するステップと、
    算出された前記単一透過利得と所定の基準値とを比較して、前記単一透過利得が前記基準値の範囲内にあるか否かにより、前記反射型半導体光増幅器の特性評価を行うステップとを備えることを特徴とする反射型半導体光増幅器の特性評価方法。
  2. 所定の反射率を有する低反射端と、当該低反射端と対向し、前記低反射端より高い反射率を有する高反射端と、を有する反射型半導体増幅器の特性評価方法であって、
    外部光を入射することなく前記反射型半導体光増幅器に電流を印加して、前記低反射端から出力される低反射端側自然放出光および前記高反射端から出力される高反射端側自然放出光を測定するステップと、
    前記低反射端側自然放出光と前記高反射端側自然放出光との出力比と、前記高反射端の反射率とから、前記反射型半導体光増幅器の単一透過利得を算出するステップと、
    算出された前記単一透過利得と、前記高反射端の反射率と、前記低反射端側自然放出光の積分値とから、前記反射型半導体光増幅器の反射利得を算出するステップと、
    算出された前記反射利得と、所定の基準値とを比較して、前記反射利得が前記基準値の範囲内にあるか否かにより、前記反射型半導体光増幅器の特性評価を行うステップとを備えることを特徴とする反射型半導体光増幅器の特性評価方法。
  3. 前記単一透過利得または前記反射利得を基準値と比較するステップと、
    前記比較結果に基づいて、前記反射型半導体光増幅器の選別を行うステップとを備えることを特徴とする請求項2記載の反射型半導体光増幅器の特性評価方法。
  4. 前記反射型半導体光増幅器と受光器との間で波長フィルタを挿抜しながら、前記反射型半導体光増幅器の低反射端側自然放出光および高反射端側自然放出光を測定するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の反射型半導体光増幅器の特性評価方法。
  5. 前記反射型半導体光増幅器と受光器との間に挿入される波長フィルタの通過波長域を変化させながら、前記反射型半導体光増幅器の低反射端側自然放出光および高反射端側自然放出光を測定するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の反射型半導体光増幅器の特性評価方法。
  6. 直交した2つの偏波状態の光を別個に通過させる偏光板を前記反射型半導体光増幅器と受光器との間で挿抜しながら、前記反射型半導体光増幅器の低反射端側自然放出光および高反射端側自然放出光を測定するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の反射型半導体光増幅器の特性評価方法。
  7. 3個以上の異なる通過波長域を有する光フィルタを介して前記反射型半導体光増幅器の低反射端側自然放出光および高反射端側自然放出光を測定するステップと、
    前記測定結果に基づいて放射線近似を行うことにより利得スペクトルを推定するステップとをさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の反射型半導体光増幅器の特性評価方法。
JP2003146412A 2003-05-23 2003-05-23 反射型半導体光増幅器の特性評価方法 Expired - Fee Related JP4202821B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003146412A JP4202821B2 (ja) 2003-05-23 2003-05-23 反射型半導体光増幅器の特性評価方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003146412A JP4202821B2 (ja) 2003-05-23 2003-05-23 反射型半導体光増幅器の特性評価方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004349552A JP2004349552A (ja) 2004-12-09
JP4202821B2 true JP4202821B2 (ja) 2008-12-24

Family

ID=33533270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003146412A Expired - Fee Related JP4202821B2 (ja) 2003-05-23 2003-05-23 反射型半導体光増幅器の特性評価方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4202821B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7256879B2 (en) * 2003-12-11 2007-08-14 Corning Incorporated Semiconductor array tester
JP6295762B2 (ja) * 2014-03-25 2018-03-20 日本電気株式会社 光集積回路とその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004349552A (ja) 2004-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3072188B1 (en) Sagnac loop mirror based laser cavity on silicon photonics platform
US7256879B2 (en) Semiconductor array tester
Mu et al. A low-loss and broadband MMI-based multi/demultiplexer in Si 3 N 4/SiO 2 technology
CN113504032B (zh) 一种光纤光栅测试系统及方法
CN101526373A (zh) 波导干涉传感器
CA2338437A1 (en) Optical waveguide with dissimilar core and cladding materials and light emitting device employing the same
Yang et al. Integration of an O-band VCSEL on silicon photonics with polarization maintenance and waveguide coupling
EP2051053B1 (en) Method and apparatus for optical frequency measurement
JP4202821B2 (ja) 反射型半導体光増幅器の特性評価方法
ITMI20122216A1 (it) Sistema di rivelazione di radiazione ottica includente un circuito di misura di parametri elettrici
EP3343709A1 (en) Surface-mount laser apparatus and output optical power monitoring method
Bitincka et al. On-wafer optical loss measurements using ring resonators with integrated sources and detectors
CN116482802A (zh) 一种基于铌酸锂薄膜材料的反射式光学电场传感器
JP2009036767A (ja) 有害物質を検知する装置及び方法
EP1300967B1 (en) Semiconductor optical amplifier characteristic evaluation method and apparatus
Caracci et al. Native‐oxide‐defined low‐loss AlGaAs‐GaAs planar waveguide bends
CN110220676B (zh) 基于分束器的波导传输损耗的测量装置及测量方法
KR20200110087A (ko) 광섬유 온도 센서 및 이의 제조 방법
Constant et al. Nondestructive spectroscopic characterisation of visible resonant cavity light emitting diode structures
Fazludeen et al. A novel technique to measure the propagation loss of integrated optical waveguides
US20220376465A1 (en) Inspection method for semiconductor laser device and inspection device for semiconductor laser device
Bitincka Generic testing in photonic IC's
JP2003130734A (ja) 温度センサおよび温度測定方法
Pustakhod Process control modules for photonic integration technology
CN116183554A (zh) 一种光学镀膜超低反射率的拟合方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081007

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081009

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees